JP7015736B2 - 蒸煮装置 - Google Patents

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Description

本発明は麺線蒸煮装置及び蒸煮方法に関するものである。より具体的には、生麺を蒸煮するのに適した麺線蒸煮装置及び蒸煮方法に関するものである。
蒸し麺や即席麺は高速度に大量に生産される。蒸し麺や即席麺の製造方法としては、一般には、小麦粉・そば粉・澱粉等の原材料を入れ、練水(食塩、かんすい、増粘多糖類等を溶解したもの)を給水し、混ねつし、ドウと称される麺生地を調製する。そして、調製後の麺生地(ドウ)を熟成後、圧延機により麺帯に調製し複合する。
複合後のめん帯を複数の圧延機により圧延後の麺帯を切刃ロールにより切出し、コンベア上に積層させて搬送する。次いでコンベア上に積層された麺線群は搬送されつつトンネル型の蒸煮装置を通過することにより蒸煮される。蒸煮後の麺線群は蒸し麺と呼ばれ、包装され市場に流通する。また、この蒸し麺を着味等を経て乾燥工程に移って油熱や熱風により乾燥することによって即席麺塊が完成する。
ここで、生麺を蒸煮する工程においては、トンネル型の蒸器を用いて連続的に大量の麺線群を処理していく場合が多い。この工程においては、高速で連続する麺線群を蒸し上げていく必要があるため多量の蒸気を必要としていた。また、この蒸しの工程において不十分であると、蒸し麺自体の食感も生っぽさが残り、また、その後、油熱乾燥や熱風乾燥によって即席麺塊を完成させた場合でもこれを湯戻しして喫食する際に、いわゆる生っぽさが残ってしまう。このように、蒸しの工程は蒸し麺や即席麺の製造においては極めて重要な工程である。
このために使用する蒸気の量も多く、この蒸気の発生のため多くのエネルギーを消費し
ていた。そこで、本蒸煮の工程において蒸煮の効率をより高めることによって使用する蒸気の量を低減させ、エネルギーをより効率的に使用することができれば、生産のコストを下げまた、排出蒸気を減らすことで環境にもより配慮できることとなる。
一般にトンネル型の蒸煮装置における麺等の蒸煮の効率を高めるための方法として種々の先願技術が開示されている。例えば、以下の特許文献1や特許文献2が挙げられる。
特開2010-17167 特開2002-51717
これらの先行技術はいずれも優れた発明であるが、上記の特許文献1は効率的に蒸しを行うことができるが、構造が複雑になるという点が指摘される。また、特許文献2に記載の方法は、パッキンによる密閉を維持することが必要であるため、精度が要求されるという点が指摘される。
そこで、本発明者らは蒸し麺や即席麺の生産における蒸煮の工程において効率的に蒸煮をする方法を開発することを目的とした。
本発明者らの種々の検討の結果、麺線群を蒸煮するためのトンネル型の蒸気庫を有する蒸煮装置において、前記搬送される麺線群に一次蒸気を供給するとともに、前記蒸気庫より庫内蒸気を回収して、再加熱した二次蒸気を蒸気庫内に供給する方法が、蒸気の有効活用の面から有用であることを見出した。このように蒸気の一部を循環させることによって、排出する蒸気を減らし、省エネルギー化に繋げることができることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“麺線群を蒸煮するための蒸煮装置であって、
出口部及び入口部を有するトンネル型の蒸気庫と、
当該トンネル型の蒸気庫の庫内において麺線群を搬送する搬送機構と、
前記搬送される麺線群に供給する蒸気を生成するための一次加熱機構と、
当該一次加熱機構により加熱された蒸気を供給するための一次蒸気噴射管と、
前記蒸気庫より庫内蒸気を回収する蒸気回収機構と、
前記蒸気回収装置による回収蒸気を再加熱する二次加熱機構と、
当該二次加熱機構により再加熱された蒸気を供給するための二次蒸気噴射管と
を、備えた麺線群の蒸煮装置。“、である。
次に、前記麺線群の蒸煮装置においては、一次蒸気と、二次蒸気の配管経路が合流しない別系統であることが好ましい。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記一次蒸気の供給のための配管経路と、前記二次蒸気の供給のための配管経路が別系統である請求項1に記載の麺線群の蒸煮装置。”、である。
次に、前記一次蒸気噴射管については、前記麺線の搬送装置の上部側に配置し、さらに、二次蒸気噴射管を前記蒸気庫の下方側に配置することが好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記一次蒸気噴射管を前記蒸気庫の上方側に配置し、さらに、二次蒸気噴射管を前記蒸気庫の下方側に配置した請求項1又は2に記載の麺線群の蒸煮装置。”、である。
次に、前記麺線群の搬送装置は、入口部より導入された麺線群が蒸気庫内でその長手方向に複数回の往復を繰り返しながら、上部から下方部まで搬送される形態が好ましい。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記麺線群の搬送装置が、前記蒸気庫の入口部より麺線群を搬入し、入口部より導入された麺線群が蒸気庫内で複数回の往復を経て蒸気庫の下部まで搬送され、さらに、前記蒸気庫の出口部より麺線群が排出されるように、多段に設けられた1又は複数のコンベアである請求項1~3のいずれかに記載の麺線群の蒸煮装置。”、である。
次に、前記一次蒸気噴出管又は二次蒸気噴出管により供給される蒸気が100℃~120℃の範囲内の温度を有する蒸気であることが好ましい。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記一次蒸気噴出管又は二次蒸気噴出管により供給される蒸気が100℃~120℃の範囲内の温度を有する蒸気である請求項1~4のいずれかに記載の麺線群の蒸煮装置。”
、である。
本発明の蒸煮装置を利用することで、蒸煮の効率をより高めることによって使用する蒸気の量を低減させ、また、排出蒸気を減らすことも可能となる。
本願の第一の実施態様の蒸煮装置全体の側面断面模式図である。 本願の他の実施態様の蒸煮装置全体の側面断面模式図である。 本願の他の実施態様の蒸煮装置全体の側面断面模式図である。 本願の第一の実施態様において蒸気庫内の空隙スペースを部材で埋めた場合を示した側面断面模式図である。 本願の第一の実施態様において麺線群の搬送状態を示した側面断面模式図で ある。
1 蒸気庫
3 入口部
5 出口部
7 第一コンベア
9 第二コンベア
11 一次蒸気噴射管
13 一次加熱装置
15 二次蒸気噴射管(回収蒸気噴射管)
17 二次加熱装置
18 第1スプロケット
19 第2スプロケット
21 第1ガイド
23 第2ガイド
25 第3ガイド
27 コンベアベルト
29 第3スプロケット
31 第4スプロケット
33 蒸気回収ダクト
35 入口部ダクト
37 出口部ダクト
39 空隙スペース(1)
41 空隙スペース(2)
43 空隙スペース(3)
M 麺線群
以下に、本発明の第一の実施態様について図面を参照しつつ説明する。
図1は本願発明の麺線蒸煮装置の第一の実施態様の全体模式図を示したものである。図1に示すように、本発明の麺線蒸煮装置の第一の実施態様は、入口部3と出口部5を備えたトンネル型の蒸気庫1と、当該蒸気庫1内を麺線群Mが搬送される搬送機構として、多段に設けられたコンベア(第一コンベア7、第二コンベア9)による搬送装置が備えられている。
また、蒸気庫1内には麺線群Mの蒸煮のための一次蒸気噴射管11が上方側に設置されている。当該一次蒸気は順次、新規に外部供給される水分より調製される蒸気を利用しており、当該一次蒸気噴射管11に供給される蒸気を加熱・供給するための一次加熱装置13が設けられている。
次に、二次蒸気噴射管15が下方側に設置されている。当該二次蒸気噴射管15は、蒸気庫から突出する出口部5に設けられた孔部から排出される蒸気を回収し、ドレイン化等した回収水分等の高温の水分を加熱して、二次加熱装置によって再度蒸気化した後に、第二蒸気噴射管15より蒸気庫1内にに再度供給するように設けられている。
さらに、蒸気庫1の入口部3と出口部5付近には、余分な蒸気を回収して排気する排気ダクトが設けられている。以下に上記各構成について説明する。
─蒸気庫─
本発明の第一実施態様の蒸煮装置の蒸気庫1は、その入口部3より麺線群Mが搬入されて複数回の往復を経て上段から下段に搬送される多段式タイプの蒸煮装置である。 本第一の実施態様においては、蒸気庫1内において、蒸気庫1の入口部3から麺線群Mが搬入され、まず、コンベア上で“出口方向”に搬送される。搬入された麺線群Mは蒸気庫1の長手方向の出口側まで搬送せしめられ、該出口側で第一コンベア7が反転する際、麺線群は次の第二コンベア9に受け渡される。次に第二コンベア9に受け渡された麺線は“入口方向”に搬送され、入口側で反転する際に、第一コンベア7に受け戻される。該受け戻された麺線群Mは、再度“出口側”に搬送され蒸気庫1の出口部より蒸気庫1を退出して外部に運ばれる。
蒸気庫1の材質は特に限定されないが、剛性と保温性を持ったステンレス等の素材が好適である。また、内部に充満する蒸気ができるだけ外部に漏れないように、入口部3や出口部5との接続部分等を含めて、蒸気の漏れを少なくできるよう可能な限り密閉できる構造にしておくことが好ましい。このような構造にしておくことで、一次蒸気噴出管11及び二次蒸気噴出管15より供給される蒸気を蒸気庫1内に有効に充満させていくことができるため、内部の麺線群Mを効果的に蒸気にさらすことができる。
尚、本発明の第一の実施態様においては入口部3と出口部5を蒸気庫1より突出する形態を示しているが、かならずしも当該形態に限定されるものではない。例えば、図2に示すように、突出する形態ではなく蒸気庫に単に孔部を設けて入口部3としてもよいし、同様に単に孔部を設けて出口部5としてもよいことは勿論である。
─麺線群を搬送する搬送機構─
図1に示す本発明の第一の実施態様においては、麺線群Mを搬送する搬送機構として、第一コンベア7と第二コンベア9が設置されている。本発明における搬送機構(コンベア部)は搬入された麺線群が蒸気庫1の長手(長さ)方向において複数回の略水平方向の往復を伴いつつ蒸気庫内の上段から下段に向けて搬送するように多段に設置されている。
次に、コンベアベルト27は蒸気の通気性等の観点からネットコンベアが好ましく、例えば、金属メッシュ等の通孔性のコンベアベルトが好ましい。第一の実施態様においては、全体は示さないが、第一コンベア7はスプロケット(18、19)及びガイド(21、23、25)によって無端状に循環している。
具体的には、図1に示すように第一コンベア7のコンベアベルト27は、入口部の第1ガイド21に支持されて入口部3内を斜め上方向に上昇した後、水平に出口側に移動する。さらに第1スプロケット18に巻きかけられて反転した後、入口側に移動した後、さらに同軸の第2スプロケット19の外径側に巻きかけられて反転した後、出口側に移動した後、出口部手前で第三ガイド25に支持された後、斜め下方向に移動して、蒸気庫を退出する。
そして、図示しない複数のスプロケット及びガイドを経て、再度入口まで移動する。このように無端状で循環している。また、スプロケットの回転動力部は、図示しない外部スプロケットに連結されており、前記コンベアベルトの循環が行われている。
次に、第二コンベア9については、蒸気庫1内に設置され第3スプロケット29で巻きかけられた後に、第2ガイド23に支持され、入口方向に移動する。そして、同軸の第2スプロケット19の内径側に巻きかけられて反転する。さらに、出口方向に進行し第4スプロケット31に巻きかけられて上昇し、再度第4スプロケット31まで移動する。このようにして無端状に循環している。
尚、本第一の実施態様では、2台のコンベアを設置した場合を示したが、これに限定されず、1台又は3台以上のコンベアを設置してもよいことはもちろんである。また、コンベアベルトの態様も上記に限定されるものではないことは勿論である。
─第一蒸気噴射管及び一次加熱機構(装置)─
前記蒸気庫1には、当該蒸気庫1内に蒸気を供給するための1又は複数の第一蒸気噴射管11が設けられている。当該一次蒸気は順次、新規に外部供給される水分より調製される蒸気を利用しており、前記一次蒸気噴射管11に供給される蒸気を供給するための一次加熱機構として一次加熱装置13が設けられている。当該一次加熱装置13は、通常のボイラーや過熱器等の熱交換器を利用することができる。
麺線に実際に接触させる蒸気については、100℃程度の蒸気であって乾き度の高い蒸気が好ましい。このため、噴射管11より供給された蒸気の温度低下が起こり得るため、蒸気噴射管での蒸気温度を100℃以上の過熱蒸気(100℃~120℃程度、好ましくは103℃~115℃程度)としておくと好適である。
また、一次加熱装置13の後に減圧弁や蒸気トラップを必要に応じて設けておいてもよいことは勿論である。
本願発明の第一の実施態様においては、第一蒸気噴射管11は、第一コンベア7の上段部において搬送されている麺線に蒸気を付与するために用いられている。すなわち、蒸気庫1の入口部より搬入された麺線群が一段目において出口側に搬送されている間において麺線を蒸煮することができるように第一蒸気噴射管11が第一コンベア7の下部に配置されている。
すなわち、本第一の実施態様においては、金属メッシュのコンベアベルト27の下部に蒸気管5が配置され麺線に対して蒸煮することで第1段目において蒸気の供給を行っている。尚、本第一蒸気噴射管11の配置は一例にすぎず、第1段目のコンベア上部側に設けてもよいことはもちろんである。 また、蒸気の反射のための板部材等は適宜装着することが可能である。
─第二蒸気噴射管及び二次加熱機構(装置)─
前記蒸気庫1内には、さらに、蒸気庫1に蒸気を供給するための1又は複数の二次蒸気噴射管15が設けられている。当該二次蒸気噴射管15には、当該二次蒸気噴射管15に供給される蒸気を供給するための二次加熱機構として二次加熱装置17が設けられている。蒸気庫1から突出する出口部5に設けられた孔部から排出される蒸気を回収し、ドレイン化した回収水分等の高温の水分を加熱して、再度蒸気化した後に、第二蒸気噴射管15より蒸気庫1内に再度供給するように設けられている。当該二次加熱装置17は、通常のボイラーや過熱器等の熱交換器を利用することができる。このように、第二蒸気噴射管15及び二次加熱機構を利用して蒸気の一部の循環を実施することができる。
本発明の第一の実施態様においては第二蒸気噴出管15は第一コンベア7の下方部に位置しているが、当該態様においては蒸気庫1の下方部の加温を行うとともに、下方部での蒸煮を継続することが可能となる。
また、第二蒸気噴射管15より供給する蒸気についても第一蒸気噴射管11の場合と同様に麺線に実際に接触させる蒸気については、100℃程度の蒸気であって乾き度の高い蒸気が好ましい。このため、噴射管より供給された蒸気の温度低下が起こり得るため、蒸気噴射管での蒸気温度を100℃以上の過熱蒸気(100℃~120℃程度、好ましくは103℃~115℃程度)としておくと好適である。
本願発明の第一の実施態様においては、第二蒸気噴射管15は、主として第一コンベア7の下段部において搬送されている麺線に蒸気を付与するために用いられている。すなわち、蒸気庫1の入口部3より搬入された麺線群Mが一段目及び二段目を経て、三段目において出口側に搬送されている麺線を蒸煮することができるように第二蒸気噴射管15が第一コンベアの下部に配置されている。
尚、前記第一蒸気噴射管11及び第二蒸気噴射管15により供給される蒸気が蒸気庫1内全体に渡って麺線群の蒸煮に寄与することは勿論である。
─第一蒸気噴射管と第二蒸気噴射管が別系統─
本発明の第一の実施態様においては、前記一次蒸気の供給のための配管経路と、前記二次蒸気の供給のための配管経路が合流しない別系統により構成されている態様を示している。
この点、従来までのタイプであると、再利用するために回収した蒸気の再加熱分と、新規な蒸気が配管の途中で合流する系統の場合が多い。本発明においては、一次蒸気配管と、回収蒸気を再利用する二次蒸気配管を別系統とすることが可能である。一次蒸気と二次蒸気を同系統とした場合、蒸気同士が合流する際にお互いの圧力が拮抗しあうためスムースに合流することが困難な場合がある。
このため、図1に示すように一次蒸気の供給のための配管経路と、前記二次蒸気の供給のための配管経路が合流しない別系統で構成されていることが好ましい。
─蒸気噴射管から供給される蒸気温度─
本発明における第一蒸気噴射管及び再加熱蒸気用の第二蒸気噴射管から、麺線群に供給される蒸気温度は、特に麺線群を対象とする場合、湿り度を減らした乾き蒸気を利用することが好ましい。
麺線群Mは、複数(何本もの)の細い麺線が入り組んだ状態で搬送される。当該麺線を蒸煮する際には、上記の保有する熱量が大きいことが好ましい。すなわち、飽和蒸気が保有する熱量の全熱は、顕熱と潜熱の和であるが、乾き度を高くすることによって、潜熱を多く含んだ形とすることで、全熱の量を高めることが好ましい。
本発明の場合、上述のように麺線に実際に接触させる蒸気については、100℃程度の蒸気であって乾き度の高い蒸気が好ましい。このため、第一蒸気噴射管より供給された蒸気が麺線群まで到達する間に温度低下が起こり得るため、蒸気噴射管での蒸気温度を100℃以上の過熱蒸気(100℃~120℃程度、好ましくは103℃~115℃程度)としておくと好適である。
尚、100℃より大きな蒸気温度とするためには、基本的には過熱蒸気とする必要がある。一方、110℃程度以上の程度の過熱蒸気が麺線群に直接に接触すると麺線表面へ影響を与える可能性がある。このため、蒸気噴射管より供給される蒸気温度と実際に麺線群を加熱する蒸気の温度を調整することが好ましい。
─蒸気回収機構─
本発明の第一の実施態様においては、前述の二次蒸気噴射管15に蒸気を供給するための蒸気回収機構を設けている。当該蒸気回収機構によって蒸気庫内より排気される蒸気を有効利用することができる。これによって、省エネルギー化を実現することができる。また、排気する蒸気を減らすことも可能である。
本発明の第一の実施態様においては、蒸気庫1から突出する出口部5に設けられた孔部から排出される蒸気を回収するための蒸気回収ダクト33が設けられており、当該ダクト33より蒸気庫1より排出される蒸気を回収する。
尚、当該回収ダクト33には、蒸気ドレインを生じさせるために例えば、特開2015-75289のようなドレイン生成回収装置を利用しても良い。
また、当該ドレイン化した回収水分を利用・加熱して、再度蒸気化した後に、第二蒸気噴射管15より蒸気庫1内に再度供給するように構成されている。
─入口部ダクト及び出口部ダクト─
本発明の第一の実施形態においては入口側に排気用の入口部ダクト35が設置されている。入口部ダクト35によって入口部3付近の気体を吸引する。麺線の搬送のための第一コンベア7による搬送によって麺線とともに供給される蒸気も運ばれるために、入口部3付近の蒸気密度が減少し、温度の低下が起こる場合がある。
このため、入口部ダクト35により入口部3付近の気体等を吸引することができる。これらによって、第一コンベア7の進行方向に運ばれる蒸気を入口部まで戻して、入口部付近の蒸気密度を高めるとともに温度を低下させずに維持することができる。
本発明においては、蒸煮対象の麺線群Mを効率的に行うことと目的としているため、蒸気供給部分において効率的な蒸煮を行う必要がある。そこで、上述のようにコンベア上の麺線が通過するトンネル型の蒸煮装置において蒸気を吸引することで入口付近の蒸気の密度と温度を上げる方法が有効である。
また、本発明の第一の実施形態においては出口部ダクト37も設けられている。本発明における出口部ダクト37の意義は、上述のようにコンベアとともに搬送される蒸気を出口側付近まで引き付けることによって出口部付近の蒸気密度を高め、温度を高めることを目的とする。
尚、これらの出口部ダクト37を用いることで蒸気庫の出口部5付近、例えば、出口部5付近の温度は98℃以上であることが好ましい。また、さらに好ましくは99℃以上である。このように出口部5の近傍まで温度高めておくことで蒸煮効率を高めることができる。また、蒸気庫の長さを最小限に抑えることができ、スペースを有効に利用することができる。
また、上記第一の実施態様においては、入口部ダクト35及び出口部ダクト37を設置した場合を示しているが、本発明は、本第一の実施態様に限られず、例えば、入口部ダクト35又は出口部ダクト37のいずれか又は両方が無い構成であってもよい。また、当該入口部ダクト35及び/又は出口部ダクト37を前述の蒸気回収ダクトの役割とさせて、蒸気ドレインを生じさせて当該ドレイン化した回収水分を利用・加熱して、再度蒸気化した後に、第二蒸気噴射管15より蒸気庫1内に再度供給するように構成してもよい。
─その他の態様─
上述の本発明の第一の実施態様においては、出口部5より蒸気を吸引して当該上記を再加熱して二次蒸気として利用するタイプであったが、蒸気庫1より庫内蒸気を回収する蒸気回収機構については出口部5より吸引するタイプに限定されず、例えば、図1の入口部3から蒸気を回収する方法も可能である。また、蒸気庫1の壁部に前述の入口部3及び出口部5以外に別途、孔部を設けて当該孔部から蒸気を回収する方法も可能である。
また、蒸気庫及び麺線群の搬送機構については、本発明の第一の実施態様においては、蒸気庫内で三段で麺線群を搬送できるような構成としたが、これに限定されないことは勿論である。すなわち、図3に示すように通常の一段式のタイプでも可能である。
次に本発明においては、蒸気をより効率的に利用する方法として、蒸気庫内の容積を減らすために空隙スペースを閉鎖する(埋める)方法も有効である。すなわち、例えば、図4に示すように蒸気庫の上端部から第一コンベア7との空隙スペース(空隙間スペース(1)39)や、蒸気庫の下端部から第二蒸気噴射管との空隙スペース(空隙間スペース(2)41)を埋めるような部材、例えば、密閉された板状体等を挿入する方法などが挙げられる。このように、蒸気庫の容積を減少せしめることで蒸気を有効に利用することができる。
尚、空隙スペースについては、上記に限定されず、例えば、第ニコンベアの内部空間(空隙間スペース(3)43)のように他の部分であってもよいことはもちろんである。これらの空隙スペースを部材で埋めることで蒸気庫内の体積を減らして蒸気を有効に利用することができる。
─麺線群の動きについて─
切り出されてコンベア上で搬送される麺線群Mは、図1及び図5を参照し以下のようして蒸煮される。本発明は切り出されて蒸煮前の麺線群Mが搬送されてくるが、一般的には本蒸煮装置の入口部3の手前に別の搬送コンベア(図示しない)が配置され、蒸煮前の麺線群が搬送されてくるような態様が想定される。当該コンベアから受け渡された麺線群Mは、トンネル型の入口部3内に運ばれ入口部3のコンベアの進行方向である斜め上方向に運ばれ、入口部3から蒸気庫に搬送される。
蒸気庫1内に搬送された麺線群Mは蒸気庫の上部の第1段目の順方向での搬送中に、メッシュ状のコンベアベルト27の下部に設けられた一次蒸気噴射管11からの蒸気により蒸煮される。このように蒸気庫1の上部側において蒸煮することによって、その後、蒸気庫1内に上部から下方部に渡って蒸気が充満していくため、このように充満していく蒸気に晒されつつ、麺線群Mが出口方向と入口方向を交互に搬送されることによって麺線群Mの蒸煮が進行する。
具体的には、麺線群Mは以下のように搬送される。すなわち、第一コンベア7で入口部3から蒸気庫1へ搬入され、蒸気庫1内を出口方向に搬送された麺線群は、第一コンベア7が第1スプロケット18で反転する際に麺線群も反転して第二コンベア9上に落下し受け渡される。
第二コンベア9上に落下した麺線群Mは入口方向に搬送され、さらに、第2スプロケット19の内径側において反転して、第一コンベア7上に再び落下し受け渡される。
第一コンベア7に落下した麺線は再び入口方向に搬送されることになる。第一コンベア7の入口方向に搬送される麺線群は蒸気庫1の出口部5まで搬送された後、外部に排出される。
排出後の蒸煮された麺線群Mは、別途設置されたコンベア(図面には省略)によってさらに運ばれて、任意の工程、すなわち、着味、引っぱり、カット、フライ等の任意の工程に移る。
─麺線群─
本麺線蒸煮装置の蒸煮対象となる食品は麺線である。通常、麺線群の蒸煮においては、カットされた状態ではなく、一本一本の麺線が長くつながった状態のまま複数の麺線群が図5に示すように蒸煮される。
従って、例えば、即席麺の製造ラインの場合、複数の麺線が繋がった状態で搬送されるため、上述の第一コンベア7から第二コンベア9への受け渡しや第二コンベア9から第一コンベア7への受け渡しにおいてスムースに麺線群の移載をすることができる。また、搬送される麺線群Mが蒸気を運ぶことより、庫内を蒸気がこもる状態にすることができる。
尚、本発明の蒸煮装置により蒸煮された麺線群Mは、種々の用途が可能である。例えば、蒸煮後の麺線をカットして、包装して蒸煮麺(蒸し麺)として利用することができる。また、蒸し後に、引張り、着味、カット、リテーナ充填等の工程を経て、フライや熱風乾燥することによってフライ麺塊や熱風乾燥麺塊とすることができる。

Claims (5)

  1. 麺線群を蒸煮するための蒸煮装置であって、
    入口部及び出口部を有するトンネル型の蒸気庫と、
    当該トンネル型の蒸気庫の庫内において麺線群を搬送する搬送機構と、
    前記搬送される麺線群に供給する蒸気を生成するための一次加熱機構と、
    当該一次加熱機構により加熱された蒸気を供給するための一次蒸気噴射管と、
    前記蒸気庫より庫内蒸気を回収する蒸気回収機構と、
    前記蒸気回収機構による回収蒸気を再加熱する二次加熱機構と、
    当該二次加熱機構により再加熱された蒸気を供給するための二次蒸気噴射管と
    を、備えた麺線群の蒸煮装置。
  2. 前記一次蒸気の供給のための配管経路と、前記二次蒸気の供給のための配管経路が別系統である請求項1に記載の麺線群の蒸煮装置。
  3. 前記一次蒸気噴射管を前記蒸気庫の上方側に配置し、さらに、二次蒸気噴射管を前記蒸気庫の下方側に配置した請求項1又は2に記載の麺線群の蒸煮装置。
  4. 前記麺線群の搬送装置が、前記蒸気庫の入口部より麺線群を搬入し、入口部より導入された麺線群が蒸気庫内で複数回の往復を経て蒸気庫の下部まで搬送され、さらに、前記蒸気庫の出口部より麺線群が排出されるように、多段に設けられた1又は複数のコンベアである請求項1~3のいずれかに記載の麺線群の蒸煮装置。
  5. 前記一次蒸気噴管又は二次蒸気噴管により供給される蒸気が100℃~120℃の範囲内の温度を有する蒸気である請求項1~4のいずれかに記載の麺線群の蒸煮装置。
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