JP7014885B2 - 熱電変換素子、分布型温度センサーおよび熱電変換素子の製造方法 - Google Patents

熱電変換素子、分布型温度センサーおよび熱電変換素子の製造方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 平成27年11月15日、広島大学 東広島キャンパスで開催された平成27年度、第23回機械材料・材料加工技術講演会において発表、平成27年11月13日、平成27年度、第23回機械材料・材料加工技術講演会予稿集に発表、平成27年11月12日、京都大学 百周年時計台記念館で開催された平成27年度秋季大会、粉体粉末冶金協会講演会において発表、平成27年11月11日、平成27年度秋季大会、粉体粉末冶金協会講演会予稿集に発表
本発明は、熱電変換素子、分布型温度センサーおよび熱電変換素子の製造方法に関する。
従来において、建物の火災検出に熱電対式温度センサーが用いられることがある。
図19は、熱電対式温度センサーの一例を示す図である。
熱電対式温度センサー100は、例えば、中空の純鉄パイプ101とコンスタンタンパイプ102からなる熱電対素子を10個程度直列に接続したものである。
このような熱電対式温度センサー100は、例えば、火災の可能性のある建物の天井などに設置される。
火災が生じると、熱電対式温度センサー100は熱起電圧を発生するので、これを例えば建物内の検出器で検出した場合、検出器が防災センター等に設置された受信機に火災信号を送信する。火災信号を受信した受信機は警報を発する。この警報により、周囲に火災を知らせることができる。
特開2010-16132号公報 特許第4855837号公報 特許第5427462号公報
「差動式分布型感知器 熱電対式」、[online]、[平成28年3月31日検索]、インターネット<URL:http://www.husec.jp/product/sadou/index.html>
しかしながら、上記のような熱電対式温度センサーで使用される熱電対の熱起電圧は小さく、しかも熱電対が長さが長いという問題がある。
熱起電圧が小さいので、十分な熱起電圧を得るためには、複数の熱電対式温度センサーを例えば導線で接続する必要がある。また、熱電対式温度センサーを広範囲に張り巡らすには、複数の熱電対式温度センサーを接続する必要がある。長さが長い熱電対式温度センサーは折り曲げることができないので、予め接続してから設置場所に運ぶことが難しく、設置場所での接続作業が必要となる。しかし、長さが長いので接続は容易ではなく、通常は専門の技術者が接続を行う。また、専門の技術者であっても接続の容易なカシメで接続するが、接続抵抗のばらつきや接続強さのばらつきが生じる。
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、小型軽量な熱電変換素子、分布型温度センサーおよび熱電変換素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の熱電変換素子は、FeSiとp型添加物を含む第1のp型半導体部と、FeSiとn型添加物を含み、1つの面が前記第1のp型半導体部の1つの面に接合される第1のn型半導体部と、1つの面が前記第1のp型半導体部の他の面に接合される第1の金属板と、1つの面が前記第1のn型半導体部の他の面に接合される第2の金属板と、他の面が前記第2の金属板の他の面に接合され、FeSiとp型添加物を含む第2のp型半導体部と、FeSiとn型添加物を含み、1つの面が前記第2のp型半導体部の1つの面に接合される第2のn型半導体部と、1つの面が前記第2のn型半導体部の他の面に接合される第3の金属板とを備え、前記p型半導体部と前記n型半導体部との対を2対以上有し、前記各金属板は、Agを含むことを特徴とする。
本発明の分布型温度センサーは、前記熱電変換素子を備えることを特徴とする。また、本発明の分布型温度センサーは、前記熱電変換素子を複数備え、隣り合う一方の熱電変換素子の第1の金属板に接続される導線が、他方の熱電変換素子の第3の金属板に接続されることを特徴とする。
本発明の熱電変換素子の製造方法は、FeSiとp型添加物を含む第1のp型半導体部の1つの面を、FeSiとn型添加物を含む第1のn型半導体部の1つの面に、第1の金属板の1つの面を前記第1のp型半導体部の他の面に、第2の金属板の1つの面を前記第1のn型半導体部の他の面に、FeSiとp型添加物を含む第2のp型半導体部の他の面を前記第2の金属板の他の面に、FeSiとn型添加物を含む第2のn型半導体部の1つの面を前記第2のp型半導体部の1つの面に、第3の金属板の1つの面を前記第2のn型半導体部の他の面に、それぞれ接合することを特徴とする。
本発明によれば、小型軽量な熱電変換素子、分布型温度センサーおよび熱電変換素子の製造方法を提供できる。
本実施の形態の熱電変換素子の斜視図である。 熱電変換素子の横断面図である。 熱電変換素子1の動作原理を示す図である。 熱電変換素子1の利用形態の一例を示す図である。 熱電変換素子の製造方法を示す図である。 図6(a)は、金属板15とp型金属混合部13の接合部の断面を示す光学顕微鏡写真であり、図6(b)は、金属板16とn型金属混合部14の接合部の断面を示す光学顕微鏡写真である。 熱電変換素子1の各種特性を測定するための測定装置の構成を示す図である。 経過時間と熱起電圧の関係を断面の寸法を変えて示す図である。 断面の1辺の長さとピーク電圧の関係を示す図である。 断面の1辺の長さと70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。 経過時間と熱起電圧の関係を熱電変換素子1の長さを変えて示す図である。 熱電変換素子1の長さとピーク電圧の関係を示す図である。 熱電変換素子の長さと70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。 経過時間と熱起電圧の関係をp型半導体部11と、n型半導体部12と、p型金属混合部13と、n型金属混合部14の相対密度を変えて示す図である。 相対密度とピーク電圧の関係を示す図である。 相対密度と70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。 図17(a)は、p型金属混合部13とn型金属混合部14のない熱電変換素子における経過時間と熱起電圧の関係を示す図であり、図17(b)は、p型金属混合部13とn型金属混合部14のある熱電変換素子における経過時間と熱起電圧の関係を示す図である。 熱電変換素子1とは別の構造を有する熱電変換素子1aの横断面図である。 熱電対式温度センサーの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の熱電変換素子の斜視図である。図2は、熱電変換素子の横断面図である。
熱電変換素子1は、p型半導体部11と、n型半導体部12と、p型金属混合部13と、n型金属混合部14と、金属板15と、金属板16とを備え、これらが積層構造を形成する。熱電変換素子1は例えば、直方体であり、横断面形状は、例えば、正方形である。熱電変換素子1の上記各構成要素の横断面形状も例えば、正方形である。なお、横断面形状は長方形や円などでもよい。
p型半導体部11は、FeSiとp型添加物、例えばCr(クロム)を含むものである。p型半導体部11は、例えば、FeSiをベースに4.1mass%Crを添加したものである。
FeSiは、構成元素が地殻中に大量に存在し、耐酸化性、耐腐食性に優れている。また、FeSiは、幅広い温度範囲で使用でき、低環境負荷である。すなわち、高温用の熱電変換素子の材料として適していると考えられる。
n型半導体部12は、FeSiとn型添加物、例えばCo(コバルト)を含むものである。n型半導体部12は、例えば、FeSiをベースに2.5mass%Coを添加したものである。
p型半導体部11の1つの面とn型半導体部12の1つの面が、例えば、放電プラズマ焼結法(SPS法:Spark Plasma Sintering)により、焼結され、接合(以下単に「接合」という)される。
SPS法は、低温、短時間で焼結が可能という特徴を有し、β-FeSi単相となる。これにより、本実施の形態の熱電変換素子の作製に適していると考えられる。
上記のようなFeSiの特徴とSPS法の特徴に鑑みれば、FeSiとSPS法を用いることで、熱電変換特性に優れた熱電変換素子を作製することが可能である。
p型金属混合部13は、FeSiとp型添加物、例えばCrと所定の金属、例えばAg(銀)を含む。p型金属混合部13の1つの面は、例えば、SPS法により、p型半導体部11の他の面(p型半導体部11の上記1つの面とは逆向きの面)に接合される。
n型金属混合部14は、FeSiとn型添加物、例えばCoと所定の金属、例えばAgを含む。n型金属混合部14の1つの面は、例えば、SPS法により、n型半導体部12の他の面(n型半導体部12の上記1つの面とは逆向きの面)に接合される。
金属板15は、p型金属混合部13の他の面(p型金属混合部13の上記1つの面とは逆向きの面)に接合される。金属板16は、n型金属混合部14の他の面(n型金属混合部14の上記1つの面とは逆向きの面)に接合される。
金属板15、金属板16は、例えばAgからなるもの、またはAgを含むものである。金属板15、金属板16の厚さは、0.01mm以上0.1mm以内がよい。0.01mm未満では十分な厚さでないため、半田付けではく離する可能性があり、0.1mm超ではAgの使用量が増え高価となる。今回は例えば約0.05mmである。なお、金属板15、金属板16に含まれる金属は、スズや銅などの他の金属でもよい。
金属板15、金属板16を設けることで、p型金属混合部13、n型金属混合部14と外部との境界面が明確になる。
金属板15、金属板16には、半田21により、導線(例えばCu(銅))22が接続される。
熱電変換素子1では、半田21を溶かすための熱を金属板15、金属板16に加えても、金属板15、金属板16がp型金属混合部13、n型金属混合部14から剥離しないことが確認された。これは、金属板15、金属板16がp型金属混合部13、n型金属混合部14に対し強固に定着し、熱ストレスへの耐性が高いためと考えられる。すなわち、熱電変換素子1によれば、半田21により導線(例えばCu)22を金属板15、金属板16接続できる。
(熱電変換素子1の動作原理)
図3は、熱電変換素子1の動作原理を示す図である。
図3(a)は、素子内部の電子、ホールの様子を示す。図3(b)は、温度分布を示す。図3(c)は、経過時間に応じた素子の状態変化を示す。
図では、p型半導体部11とp型金属混合部13を1つのp型半導体部として示す。また、n型半導体部12とn型金属混合部14を1つのn型半導体部として示す。また、金属板15、金属板16は図示省略する。
熱電変換素子の長さ方向(積層方向)を水平に保ち、下方から加熱する。すると、熱電変換素子1の左右両端に比べ、中央部(p型半導体部11とn型半導体部12の接合部の上方付近)が冷温になる。すなわち、両端と中央部間に温度差が発生する。温度差により、p型半導体部内のホールが中央部の方向に移動し、n型半導体部内の電子が中央部の方向に移動し、p型半導体部の中央部近傍は+極、反対側(左端)は-極になる。また、n型半導体部の中央部近傍は-極、反対側(右端)は+極になる。これにより、右端の+極と左端の-極の間に電圧が発生し、+極と-極を電線で接続すると、+極から-極に向けて電流が流れる。
時間が経過し、温度差が増加すると、電圧、電流も増加する。温度差が最大になると、電圧も最大となる。さらに時間が経過すると、温度差が減少し、電圧、電流も減少する。温度差が0にまで減少すると、電圧、電流も0となる。
このように、温度差に応じた電圧の変化を利用して、熱電変換素子1を温度センサーとして使用できる。
(熱電変換素子1の利用形態)
熱電変換素子1は、火災の可能性のある建物で使用できる。例えば、図4(a)に示すように、複数の熱電変換素子1を導線22で直列に接続したもの(以下、分布型温度センサーという)が、火災の可能性のある建物の天井などに設置される。
分布型温度センサーは、複数の熱電変換素子1を備え、隣り合う一方の熱電変換素子1の金属板15に半田(図示せず)により接続された導線22が、他方の熱電変換素子1の金属板16に半田(図示せず)により接続されて構成される。
火災が生じると、分布型温度センサーを構成する各熱電変換素子1は電圧(以下、熱起電圧という)を発生する。
熱電変換素子1は、1素子で比較すると、熱電対より熱起電圧が高い。例えば、熱電変換素子1は、熱電対素子を10個接続した熱電対式温度センサーの約10倍の熱起電圧を発生する。
この熱起電圧を例えば建物内の検出器(図示せず)で検出した場合、検出器が防災センター等に設置された受信機(図示せず)に火災信号を送信する。火災信号を受信した受信機は警報を発する。この警報により、周囲に火災を知らせることができる。
熱電変換素子1が小型のため、図4(b)に示すように、出荷時の分布型温度センサーを湾曲させてロール状にでき、コンパクトに包装でき、ロール状の分布型温度センサーを設置現場に配送できる。
また、熱電対を用いる熱電対式温度センサーにあっては、設置現場でそれを接続する場合が殆どであり、設置現場での作業においては組み立て品質を維持するのに多くの労力を費やしていた。
これに対し、分布型温度センサーを構成する熱電変換素子1は熱起電圧が高いので、熱電変換素子1を小型軽量にでき、品質を管理しやすい工場で組み立てした後に現地に出荷できるため、専門の技術者でなくても、施工が行える。また、接続ミスをなくすことができる。
また、熱電変換素子1は熱起電圧が高いので、検出器の回路を単純化できる。
(熱電変換素子1の製造方法)
図5は、熱電変換素子の製造方法を示す図である。
まず、円筒状の焼結型2を用意し、その中空部の途中まで、下方から押圧子3Lを挿入する。次に、焼結型2の中空部に上方から、金属板15となる材料の粉末、p型金属混合部13となる材料の粉末、p型半導体部11となる材料の粉末、n型半導体部12となる材料の粉末、n型金属混合部14となる材料の粉末、金属板16となる材料の粉末を、この順または逆の順に、かつ、互いに分離して層状になるように投入する。次に、焼結型2の中空部に上方から押圧子3Uを挿入する(図5(a))。
次に、例えば、これらをSPS法により、焼結温度950~1100Kでよいが、今回は1023Kとし、焼結加圧35~100MPaで焼結、接合する。これにより、円柱状の焼結体10が得られる(図5(b))。焼結体10は、焼結された金属板15、p型金属混合部13、p型半導体部11、n型半導体部12、n型金属混合部14および金属板16からなる。
次に、焼結体10において破線で示す部分を直方体状にNCワイヤーカッター等で切り出すことで、直方体状の熱電変換素子1が得られる(図5(c))。
こうして得られた熱電変換素子1の金属板15、金属板16に対しては、前述のように、導線22が半田で接続される(図1(a))。
なお、NCワイヤーカッター等により円柱状に切り出し、円柱状の熱電変換素子1を得てもよい。また、このような切り出しは、単に所望の寸法を得るためのものであり、製造方法に含まれないと考えてもよい。
すなわち、熱電変換素子1の製造方法では、FeSiとp型添加物を含むp型半導体部11の1つの面を、FeSiとn型添加物を含むn型半導体部12の1つの面に、FeSiとp型添加物と所定の金属を含むp型金属混合部13の1つの面をp型半導体部11の他の面に、FeSiとn型添加物と所定の金属を含むn型金属混合部14の1つの面をn型半導体部12の他の面に、金属板15をp型金属混合部13の他の面に、金属板16をn型金属混合部の他の面に、それぞれ接合することで、熱電変換素子が製造でき、熱起電圧が得られるので、小型軽量な熱電変換素子を得ることができる。
(金属板と金属混合部の接合面)
図6(a)は、金属板15とp型金属混合部13の接合部の断面を示す光学顕微鏡写真であり、図6(b)は、金属板16とn型金属混合部14の接合部の断面を示す光学顕微鏡写真である。この写真のp型金属混合部13、n型金属混合部14は、Ag(銀)を含んでいる。また、金属板15、16もAgを含んでいる。
図に示すように、金属板15とp型金属混合部13の接合部には、大きな隙間などがなく、強固に接合されていることがわかる。これは、金属板15とp型金属混合部13が同じ金属、Ag(銀)を含んでいるからと考えられる。
金属板16とn型金属混合部14の接合部にも、大きな隙間などがなく、強固に接合されていることがわかる。これは、金属板16とn型金属混合部14が同じ金属、Ag(銀)を含んでいるからと考えられる。
金属板15とp型金属混合部13が強固に接合されているので、半田を溶かすための熱を金属板15に加えても、金属板15がp型金属混合部13から剥離しないと考えられ、実際に剥離は生じなかった。
同様に、金属板16とn型金属混合部14が強固に接合されているので、半田を溶かすための熱を金属板16に加えても、金属板16がn型金属混合部14から剥離しないと考えられ、実際に剥離は生じなかった。
(熱電変換素子1の特性測定結果および考察)
熱電変換素子1の各種特性を測定したので、その結果と考察について以下に説明する。なお、測定方法は、日本消防検定協会の規格に基づくものである。
図7は、熱電変換素子1の各種特性を測定するための測定装置の構成を示す図である。
上面のみを開放した断熱材の箱31の内底面にヒータ32を室内に設置する。箱31内の温度を温度計35で計測し、コンピュータ36で温度を記録する。
温度が室温より30K高く、ヒータ32から風速85cm/秒の垂直気流が生じるように、ヒータ32を加熱する。
ヒータ32の上方に熱電変換素子1を配置し、熱電変換素子1に発生する熱起電圧を電圧計37で測定し、コンピュータ36で、経過時間と熱起電圧のグラフを作成する。熱電変換素子1は、断面が正方形のものを使用した。
なお、現在使用される検出器で検出可能なように、熱起電圧のピーク(以下、「ピーク電圧」という)の目標値を1000μV以上とした。また、熱起電圧が上昇し始めてからピーク電圧の70%に達するまでの経過時間(以下、「70%ピーク電圧時間」という)の目標値を3~6.4秒とした。
図8は、経過時間と熱起電圧の関係を断面の寸法を変えて示す図である。
図8(a)は、断面の寸法が2.5mm×2.5mm(1辺が2.5mm)の場合、図8(b)は、断面の寸法が5.0mm×5.0mm(1辺が5.0mm)の場合、図8(c)は、断面の寸法が7.5mm×7.5mm(1辺が7.5mm)の場合を示す。熱電変換素子1の長さは10mmで一定である。
図9は、断面の1辺の長さとピーク電圧の関係を示す図である。
ピーク電圧は、1辺の長さが2.5mmの場合は約630μV、5.0mmの場合は約600μV、7.5mmの場合は約550μVである。すなわち、断面が小さいほど、ピーク電圧は高いと判断できる。これは、断面が小さいほど、温度差が高いことが理由と考えられる。
図10は、断面の1辺の長さと70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。
70%ピーク電圧時間は、1辺の長さが2.5mmの場合は約1.7秒、5.0mmの場合は約2.4秒、7.5mmの場合は約2.6秒である。すなわち、断面が大きいほど、70%ピーク電圧時間は長いと判断できる。これは、断面が大きいほど、ピーク電圧が生じるまでの時間が長いことが理由と考えられる。
また、図8に示すように、熱起電圧がピーク電圧からゼロに低下するまでの時間は、断面が大きいほど長く、断面が小さいほど短いことがわかった。
図11は、経過時間と熱起電圧の関係を熱電変換素子1の長さを変えて示す図である。
図11(a)は、熱電変換素子1の長さが5mmの場合、図11(b)は、熱電変換素子1の長さ10.0mmの場合、図11(c)は、熱電変換素子1の長さが15mmの場合、図11(d)は、熱電変換素子1の長さが20mmの場合を示す。断面の寸法は5.0mm×5.0mmで一定である。
図12は、熱電変換素子1の長さとピーク電圧の関係を示す図である。
ピーク電圧は、熱電変換素子1の長さが5mmの場合は約200μV、10mmの場合は約600μV、15mmの場合は約790μV、20mmの場合は約1010μVである。すなわち、熱電変換素子1が長いほど、ピーク電圧は高いと判断できる。これは、熱電変換素子1が長いほど、温度差が高いことが理由と考えられる。
図13は、熱電変換素子の長さと70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。
70%ピーク電圧時間は、熱電変換素子1の長さが5mmの場合は約1.25秒、10mmの場合は約2.1秒、15mmの場合は約2.8秒、20mmの場合は約3.6秒である。すなわち、熱電変換素子1が長いほど、70%ピーク電圧時間は長いと判断できる。これは、熱電変換素子1が長いほど、温度差が生じるまでの時間が長いことが理由と考えられる。
この実験では、熱電変換素子1の長さが20mmの場合において、ピーク電圧の目標値である1000μV以上、70%ピーク電圧時間の目標値である3~6.4秒が、共に得られた。
図14は、経過時間と熱起電圧の関係をp型半導体部11と、n型半導体部12と、p型金属混合部13と、n型金属混合部14の相対密度を変えて示す図である。
図14(a)は、相対密度が74.6%の場合、図14(b)は、相対密度が76.8%の場合、図14(c)は、相対密度が79.9%の場合を示す。熱電変換素子1の断面寸法は5.0mm×5.0mm、長さは10mmで一定である。相対密度は、焼結時の加圧力と温度によって変えることができる。
図15は、相対密度とピーク電圧の関係を示す図である。
ピーク電圧は、相対密度が74.6%の場合は約590μV、76.8%の場合は約595μV、79.9%の場合は約660μVである。すなわち、相対密度が高いほど、ピーク電圧は高いと判断できる。これは、相対密度が高いほど、温度差が高いことが理由と考えられる。
図16は、相対密度と70%ピーク電圧時間の関係を示す図である。
70%ピーク電圧時間は、相対密度が74.6%の場合は約2.6秒、76.8%の場合は約2.2秒、79.9%の場合は約2.1秒である。すなわち、相対密度が低いほど、70%ピーク電圧時間は長いと判断できる。これは、相対密度が低いほど、温度差が生じるまでの時間が長いことが理由と考えられる。
すなわち、相対密度を高めるとピーク電圧が高まるが70%ピーク電圧時間は短くなり、相対密度を低下させると70%ピーク電圧時間が長くなるがピーク電圧は低下する。よって、所望のピーク電圧と70%ピーク電圧時間が共に得られるように相対密度を調整することが必要であると考えられる。
以上の実験結果をまとめると、ピーク電圧の目標値である1000μV以上、70%ピーク電圧時間の目標値である3~6.4秒が、共に得られたのは、熱電変換素子1の長さが20mm、断面の寸法が5.0mm×5.0mmの場合であった。よって、この熱電変換素子1は、現状の検出器で検出可能な熱起電圧を発生でき、火災センサとして使用可能と考えられる。
なお、目標値に到達しないものの、長さが20mm、断面の寸法が5.0mm×5.0mmの場合以外でも、熱電変換素子1は火災センサとして使用可能と考えられる。
(p型金属混合部13とn型金属混合部14による影響)
図17(a)は、p型金属混合部13とn型金属混合部14のない熱電変換素子における経過時間と熱起電圧の関係を示す図であり、図17(b)は、p型金属混合部13とn型金属混合部14のある熱電変換素子における経過時間と熱起電圧の関係を示す図である。後者の熱電変換素子のp型金属混合部13とn型金属混合部14において、FeSiとAgの質量比を50:50とした。
図に示すように、ピーク電圧、70%ピーク電圧時間とも、p型金属混合部13とn型金属混合部14の有無による差は少ない。すなわち、p型金属混合部13とn型金属混合部14による特性への影響は少ないと判断できる。
図18は、熱電変換素子1とは別の構造を有する熱電変換素子1aの横断面図である。
熱電変換素子1aは、p型半導体部11と、n型半導体部12と、p型半導体部11aと、n型半導体部12aと、金属板15と、金属板16、金属板17とを備える。
p型半導体部11、11aは、図1に示す熱電変換素子1のp型半導体部11と同様の材料からなる。n型半導体部12、12aは、図1に示す熱電変換素子1のn型半導体部12と同様の材料からなる。金属板15、16、17は、図1に示す熱電変換素子1の金属板15などと同様の材料からなり、同様の厚さを有する。
p型半導体部11の1つの面とn型半導体部12の1つの面が接合される。p型半導体部11の他の面と金属板15の1つの面が接合される。n型半導体部12の他の面と金属板16の1つの面が接続される。
p型半導体部11aの1つの面とn型半導体部12aの1つの面が接合される。p型半導体部11aの他の面と金属板16の他の面が接合される。n型半導体部12aの他の面と金属板17の1つの面が接続される。
接合は、例えば、SPS法などにより行われる。
金属板15、金属板17には、半田21により、導線(例えばCu)22が接続される。
熱電変換素子1の熱起電圧のピーク電圧は、高くても1mV程度であったが、熱電変換素子1aは、p型半導体部とn型半導体部を2対有するので、約1.5~2mVのピーク電圧が期待できる。これにより、検出器の回路を一層単純化できる。
また、金属板16を設けたことで、n型半導体部12とp型半導体部11aの境界を明瞭にできる。
仮に金属板16を設けないと、熱電変換素子1aをSPS法などにより接合する前の段階で、n型半導体部12となる材料の粉末とp型半導体部11aとなる材料の粉末が混ざり合い、そのまま接合すると、境界が不明瞭になってしまう。これにより、所望の熱起電圧が得られない場合がある。熱電変換素子1aは、p型半導体部とn型半導体部を2対有する構成でも、3対、4対と対数を増加させて熱起電圧を高めてもよい。
一方、熱電変換素子1aでは金属板16を設けたので、n型半導体部12となる材料の粉末とp型半導体部11aとなる材料の粉末が混ざらず、境界が明瞭になる。これにより、所望の熱起電圧を得ることができる。
以上のように、本実施の形態の熱電変換素子1によれば、FeSiとp型添加物を含むp型半導体部11と、FeSiとn型添加物を含み、1つの面をp型半導体部11の1つの面に接合されるn型半導体部12と、FeSiとp型添加物と所定の金属を含み、1つの面をp型半導体部11の他の面に接合されるp型金属混合部13と、FeSiとn型添加物と所定の金属を含み、1つの面をn型半導体部12の他の面に接合されるn型金属混合部14と、p型金属混合部13の他の面に接合される金属板15と、n型金属混合部14の面に接合される金属板16とを備え、この構成により熱起電圧が得られるので、小型軽量な熱電変換素子を得ることができる。
図4に記載の分布型温度センサーによれば、熱電変換素子1を複数備え、隣り合う一方の熱電変換素子1の金属板15(1つの熱電変換素子1のp型金属混合部13に接合される金属板)に接続された導線22が、隣り合う他方の熱電変換素子1の金属板16(他の熱電変換素子1のn型金属混合部14に接合される金属板)に接続されるので、小型軽量な分布型温度センサーを得ることができる。また、1つの熱電変換素子1で得られる熱起電圧より高い熱起電圧が得られる。
また、本実施の形態の熱電変換素子1の製造方法によれば、FeSiとp型添加物を含むp型半導体部11の1つの面を、FeSiとn型添加物を含むn型半導体部12の1つの面に、FeSiとp型添加物と所定の金属を含むp型金属混合部13の1つの面をp型半導体部11の他の面に、FeSiとn型添加物と所定の金属を含むn型金属混合部14の1つの面をn型半導体部12の他の面に、金属板15をp型金属混合部13の他の面に、金属板16をn型金属混合部の他の面に、それぞれ接合することで、熱電変換素子が製造でき、熱起電圧が得られるので、小型軽量な熱電変換素子を得ることができる。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1、1a 熱電変換素子
10 焼結体
11、11a p型半導体部
12、12a n型半導体部
13 p型金属混合部
14 n型金属混合部
15、16、17 金属板
21 半田
22 導線
31 箱
32 ヒータ
35 温度計
36 コンピュータ
37 電圧計

Claims (4)

  1. FeSiとp型添加物を含む第1のp型半導体部と、
    FeSiとn型添加物を含み、1つの面が前記第1のp型半導体部の1つの面に接合される第1のn型半導体部と、
    1つの面が前記第1のp型半導体部の他の面に接合される第1の金属板と、
    1つの面が前記第1のn型半導体部の他の面に接合される第2の金属板と、
    他の面が前記第2の金属板の他の面に接合され、FeSiとp型添加物を含む第2のp型半導体部と、
    FeSiとn型添加物を含み、1つの面が前記第2のp型半導体部の1つの面に接合される第2のn型半導体部と、
    1つの面が前記第2のn型半導体部の他の面に接合される第3の金属板と、
    を備え、前記p型半導体部と前記n型半導体部との対を2対以上有し、
    前記各金属板は、Agを含む
    ことを特徴とする熱電変換素子。
  2. 請求項1に記載の熱電変換素子を備える
    ことを特徴とする分布型温度センサー。
  3. 請求項1に記載の熱電変換素子を複数備え、隣り合う一方の熱電変換素子の第1の金属板に接続される導線が、他方の熱電変換素子の第3の金属板に接続される
    ことを特徴とする分布型温度センサー。
  4. FeSiとp型添加物を含む第1のp型半導体部の1つの面を、FeSiとn型添加物を含む第1のn型半導体部の1つの面に、
    第1の金属板の1つの面を前記第1のp型半導体部の他の面に、
    第2の金属板の1つの面を前記第1のn型半導体部の他の面に、
    FeSiとp型添加物を含む第2のp型半導体部の他の面を前記第2の金属板の他の面に、
    FeSiとn型添加物を含む第2のn型半導体部の1つの面を前記第2のp型半導体部の1つの面に、
    第3の金属板の1つの面を前記第2のn型半導体部の他の面に、
    それぞれ接合することを特徴とする熱電変換素子の製造方法。
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