JP7014045B2 - 冷却装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置を冷却する水冷式の冷却装置に関する。
従来、水冷式の冷却装置において、冷却水中の不純物を分離する技術が知られている。例えば特許文献1に開示された装置は、フィン領域流路に流入する冷却液から不純物を分離する不純物分離部を備える。不純物分離部は、冷却液が流入する流入流路と、流入流路に流入した冷却液を流入流路の中心軸に対して屈曲させてフィン領域流路側へ流す主流路と、流入流路の中心軸から弧を描くように曲げられている副流路とを有する。副流路は行き止まりとなっており、重力方向に窪んだ不純物捕集部が設けられている。
特開2017-162853号公報
特許文献1の装置で副流路に捕集される不純物は慣性力の大きな物に限られ、主流路のフィン領域に目詰まりする可能性のある有害な不純物を確実に捕集できるとは限らない。また、流路にフィルタを設ける構成では、捕集された不純物の蓄積によってフィルタが目詰まりすると、圧力損失が増加し冷却性能が低下するおそれがある。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、主流路に有害な不純物を確実に捕集し、且つ、フィルタの目詰まりによる圧力損失の増加を防止する冷却装置を提供することにある。
本発明は、通電による発熱が他の部分に比べ相対的に大きい主発熱部(63)、及び、入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(64)を含む電力変換装置(60)を冷却する水冷式の冷却装置である。なお、「水冷式」の「冷却水」には冷却液(クーラント)を含むものと解釈する。この冷却装置は、流路(10)と、複数のフィルタ(31~34)と、アクチュエータ(76)と、を備える。
流路は、流入流路(11)、流出流路(12)、流入流路と流出流路とを接続し、主発熱部と冷却水との間で熱交換するフィン部(15)を通過する主流路(13)、及び、主流路と並列に設けられ平滑コンデンサの冷却路となる副流路(14)を有する。流入流路から主流路及び副流路に分岐する分岐部(201~205)において、副流路は流入流路の延長方向に形成され、主流路は流入流路と交差する方向に形成されている。
分岐部に設けられた複数のフィルタは、少なくともフィン部の最小空隙以上のサイズの不純物を捕集可能である。複数のフィルタは、「流入流路から主流路に向かう流路において不純物を捕集可能な主流路流入ポジション」、及び、「流入流路から副流路への境界をなす副流路流入ポジション」を含む複数のポジションをローテーションするように移動可能に設置される。アクチュエータは、複数のフィルタが複数のポジションをローテーションするように移動させる。
そして、この冷却装置は、冷却水中の不純物が主流路流入ポジションのフィルタに捕集される「捕集モード」、及び、捕集された不純物が副流路へ洗い流される「洗浄モード」が繰り返される。
本発明の冷却装置は、フィン部の最小空隙以上のサイズの不純物を捕集可能なフィルタを主流路流入ポジションに設けることで、主流路に有害な不純物を確実に捕集することができる。また、複数のフィルタのポジションをローテーションさせ、捕集モードと洗浄モードとを繰り返すことで、フィルタに捕集された不純物を除去し、清浄な状態にリフレッシュさせることができる。よって、フィルタの目詰まりによる圧力損失の増加を抑制し、冷却性能を好適に維持することができる。
好ましくは、複数のフィルタは、共通の回転軸から径方向に延びるように放射状に配置され、アクチュエータは、複数のフィルタを、回転軸を中心として回転させる。これにより、複数のフィルタが複数のポジションをローテーションする構成を簡易に実現することができる。
各実施形態による冷却装置が適用されるシステムの全体構成図。 第1実施形態による冷却装置の全体模式図。 第1実施形態の分岐部における(a)捕集モード、(b)フィルタ回転後の洗浄モードを示す模式図。 第2実施形態の分岐部における(a)捕集モード、(b)圧力損失増加時の状態を示す模式図。 第3実施形態の分岐部における(a)捕集モード、(b)圧力損失増加時の状態を示す模式図。 第4実施形態の分岐部における(a)捕集モード、(b)圧力損失増加時の状態を示す模式図。 第5実施形態の分岐部における(a)捕集モード、(b)圧力損失増加時の状態を示す模式図。 同(c)フィルタ回転途中の洗浄モード、(d)フィルタ回転後の洗浄モードを示す模式図。
以下、冷却装置の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。また、第1~第5実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態の冷却装置は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の動力源であるモータジェネレータ(以下「MG」)を駆動するシステムにおいて、電力変換装置を冷却水により冷却する装置である。
図1に、本実施形態の冷却装置が適用されるシステムの全体構成を示す。このシステムでは、バッテリ61の直流電力が電力変換装置60で三相交流電力に変換され、MG80に供給される。電力変換装置60は、上下アームの6個のパワースイッチング素子がブリッジ接続された三相交流インバータとして構成される。パワースイッチング素子は、例えばIGBTで構成され、低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオードが並列に接続されている。また電力変換装置60の入力側には、入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ64が設けられている。
駆動制御部65は、MG80の出力トルクをトルク指令に追従させるように電圧指令を演算してパワースイッチング素子に駆動信号を出力する。パワースイッチング素子が駆動信号に従ってスイッチング動作することで、所望の三相電圧Vu、Vv、VwがMG80の各相巻線に印可される。この動作において、基板に実装されたパワースイッチング素子は通電により発熱する。また、平滑コンデンサ64も充放電によって発熱する。
パワースイッチング素子の発熱は基板の他の部分に比べ相対的に大きいため、6個のパワースイッチング素子が実装された部分を「主発熱部63」という。なお、主発熱部63となるパワースイッチング素子は、いわゆるパワーカードやパワーモジュールの形態で構成されてもよい。例えばパワーモジュールには、IGBT及び還流ダイオードの他、ゲート信号をオンオフするドライバ回路のFET等が組み込まれてもよい。
冷却装置100は、電力変換装置60の主発熱部63及び平滑コンデンサ64の周囲に冷却水を循環させて冷却することで、素子の過熱による破損や性能低下を防止する。冷却水の流路は、流入流路11と流出流路12との間で、主発熱部63の冷却路となる主流路13、及び、平滑コンデンサ64の冷却路となる副流路14に分岐する。なお、本明細書における「冷却水」には冷却液(クーラント)を含むものとする。
(第1実施形態)
次に図2を参照し、第1実施形態の冷却装置100の全体構成を模式的に示す。冷却装置100は、冷却水流路が形成された流路10、流路10の分岐部201に設けられ複数のフィルタ31~34を含むフィルタアセンブリ301、及び、フィルタアセンブリ301を回転させるアクチュエータ76を備える。
流路10は、流入流路11、流出流路12、主流路13及び副流路14を有する。主流路13及び副流路14は並列に設けられ、流入流路11と流出流路12とを接続する。ブロック矢印及び実線矢印で示すように、冷却水は流入流路11から主流路13へ、また、流入流路11から副流路14へ流れる。主流路13は、主発熱部63と冷却水との間で熱交換するフィン部15を通過する。言い換えれば主発熱部63の熱は、主流路13に設けられたフィン部15を流れる冷却水に放熱される。平滑コンデンサ64の熱は、副流路14を流れる冷却水に放熱される。
以下の第1~第5実施形態において、流入流路11から主流路13及び副流路14に分岐する「分岐部」の符号として、「20」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。また、第1~第4実施形態において分岐部に設けられる「フィルタアセンブリ」の符号として、「30」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。
分岐部201において、副流路14は流入流路11の延長方向に形成され、主流路13は流入流路11と交差する方向に形成されている。より具体的には、副流路14は流入流路11と同一直線上に形成され、主流路13は流入流路11と直交する方向に形成されている。この点は、第2~第5実施形態にも共通である。
ところで、冷却水に混入した不純物Pが副流路14に流れるのは問題がない。しかし、フィン部15の空隙以上のサイズの不純物Pが主流路13に流れると、フィン部15に目詰まりし、主発熱部63の冷却性能が低下するおそれがある。そこで分岐部201には、フィン部15の最小空隙以上のサイズの有害な不純物Pを捕集可能な複数のフィルタ31~34が設けられる。ここで、フィルタ31~34の通孔サイズは、フィン部15の最小空隙未満に設定される。通孔の形はメッシュでもよく、櫛歯のようなスリットでもよい。
本実施形態のフィルタ31~34は、共通の回転軸Oから径方向に延びるように放射状に配置される。より具体的には、フィルタ31~34は、回転軸Oの周囲に90度毎に4枚設置されている。さらに、フィルタ31~34に不純物Pが蓄積して圧力損失が増加することを抑制するため、フィルタアセンブリ301は、アクチュエータ76により回転軸Oを中心として回転し、フィルタ31~34が複数のポジションをローテーションするように設けられている。例えば図示の視方向において、フィルタアセンブリ301は反時計回り方向に回転する。以下の明細書中、「反時計回り方向」とは、「図示の視方向で反時計回り方向」であることを意味する。
第1実施形態では、システムがMG80の駆動及び冷却水の循環を停止したときの平滑コンデンサ64の残電荷を用いて、制御回路75によりアクチュエータ76が反時計回り方向に90度回転するように制御される。これにより、平滑コンデンサ64の残電荷の一部がディスチャージされるとともに、フィルタ31~34が90度ローテーションする。
続いて図3を参照し、第1実施形態の分岐部201の構成及び作用について詳しく説明する。第1実施形態の分岐部201は、副流路14と主流路13とのコーナーに、フィルタ31~34の回転領域を確保するコーナー部22が設けられている。フィルタ31~34は、流入流路11、主流路13及びコーナー部22によって形成される回転領域の中心に位置する回転軸Oの周囲に90度毎に4枚設置されている。以下、回転軸Oを基準としたときのフィルタ31~34の径方向の外縁、すなわち図3における回転軸Oとは反対側のフィルタ31~34の端点を「フィルタの外縁」という。
図3の例では、コーナー部22の内壁は、フィルタ31~34の外縁の回転軌跡に沿った円弧状に形成されており、フィルタ31~34の回転軸Oは、コーナー部22の内壁の円弧中心に設けられる。ただし、コーナー部22の内壁は、フィルタ31~34の外縁の回転軌跡に沿った円弧よりも外側に形成されてもよい。つまり、コーナー部22の通過中に、フィルタ31~34の外縁とコーナー部22の内壁との間に隙間が生じてもよい。
この構成では、フィルタ31~34がローテーションする90度毎の4つのポジションの記号を反時計回り方向の順にa、b、c、dと記す。主流路流入ポジションdは、流入流路11から主流路13に向かう流路において不純物Pを捕集可能なポジションである。副流路流入ポジションaは、流入流路11から副流路14への境界をなす。副流路側コーナー端のポジションbは、副流路14からコーナー部22への境界をなし、主流路側コーナー端のポジションcは、コーナー部22から主流路13への境界をなす。ポジションb、cでは、副流路14の入口部から主流路13への不純物Pの流入が防止される。
図示では説明の便宜上、4枚のフィルタに「31~34」の番号を付す。図3(a)の状態で主流路流入ポジションdに位置するフィルタの符号を「31」とする。また、主流路側コーナー端のポジションc、副流路側コーナー端のポジションb、副流路流入ポジションdに位置するフィルタの符号を、それぞれ「32」、「33」、「34」とする。フィルタアセンブリ301が反時計回り方向に回転すると、主流路流入ポジションdのフィルタは、「31」から「32」、「33」、「34」の順に入れ替わり、再び「31」に戻る。
このように、各ポジションのフィルタ31~34は順次ローテーションし、固定されない。ただし以下では、便宜上、現に図示された符号を用いて説明する。例えば図3(a)の説明では、「主流路流入ポジションdのフィルタ31」、「副流路流入ポジションaのフィルタ34」というように記す。
図3(a)において、主流路流入ポジションdのフィルタ31の外縁は、流入流路11と主流路13との境界部の内壁に隙間無く接している。また、副流路流入ポジションaのフィルタ34の外縁は、流入流路11と副流路14との境界部の内壁に隙間無く接している。流路上の実線矢印は、流入流路11から主流路流入ポジションdのフィルタ31を通過して主流路13に流入する水流、及び、流入流路11から副流路流入ポジションaのフィルタ34を通過して副流路14に流入する水流を示す。
このとき、流入流路11から主流路13に向かう水流に含まれる不純物Pは、主流路流入ポジションdのフィルタ31に捕集される。また、流入流路11から副流路14に向かう水流に含まれる不純物Pは、副流路流入ポジションaのフィルタ34に捕集される。この状態を「捕集モード」という。
捕集モードの後、冷却水の循環が停止したとき、アクチュエータ76によりフィルタアセンブリ301が反時計回り方向に90度回転する。この回転中、フィルタ31、34の外縁は、それぞれ流路内壁から離れて隙間が生じる。しかし、水流が停止しているため、流路中の不純物Pは停滞し、主流路13に流れ込むことはない。
フィルタアセンブリ301が90度回転完了した図3(b)の状態で、フィルタ34は副流路側コーナー端のポジションbに移動し、フィルタ31は副流路流入ポジションaに移動する。また、主流路側コーナー端のポジションcにあったフィルタ32が主流路流入ポジションdに移動する。図3(a)の捕集モードで捕集された不純物Pは、このとき、副流路14のエリアに存在する。
この状態で冷却水の循環が再開すると、捕集された不純物Pは、流入流路11から副流路14に向かう水流によってフィルタ31、34から除去され、蛇行矢印で示すように副流路14へ洗い流される。この状態を「洗浄モード」という。洗浄モードによりフィルタ31、34は、不純物Pが付着していない清浄な状態にリフレッシュされる。図3(b)の洗浄モードの後、流入流路11から新しい不純物Pが流入すると、再び図3(a)の捕集モードとなる。こうして捕集モード及び洗浄モードが繰り返される。
以上のように第1実施形態の冷却装置100は、フィン部15の最小空隙以上のサイズの不純物Pを捕集可能なフィルタ31を主流路流入ポジションdに設けることで、主流路13に有害な不純物Pを確実に捕集することができる。また、複数のフィルタ31~34のポジションをローテーションさせ、捕集モードと洗浄モードとを繰り返すことで、フィルタ31~34に捕集された不純物Pを除去し、清浄な状態にリフレッシュさせることができる。よって、フィルタ31~34の目詰まりによる圧力損失の増加を抑制し、冷却性能を好適に維持することができる。
ところで、図3(a)の捕集モードが長時間継続し、フィルタ31、34に捕集された不純物Pの量が増加すると、圧力損失が増加することとなる。そこで、以下の第2~第4実施形態は、第1実施形態を基礎とし、さらに捕集モード継続中の圧力損失の増加を抑制する構成を付加したものである。続いて、第2~第4実施形態の分岐部202~204の構成について順に説明する。
(第2実施形態)
第2実施形態の分岐部202について、図4を参照して説明する。第2実施形態のフィルタアセンブリ302は、各フィルタ31~34の回転軸O側の根元に「弾性部材」としてのバネ36が設けられている。図示のバネ36はコイルバネであるが、その他に板バネやゴム等の弾性物質が用いられてもよい。また、主流路流入ポジションdのフィルタ31が主流路13側へ倒れるのを防ぐため、フィルタ31の外縁を支持するツメ46が設けられている。
図4(a)に示す捕集モードでは、主流路流入ポジションdのフィルタ31、及び、副流路流入ポジションaのフィルタ34に不純物Pが捕集される。捕集された不純物Pが増えると、次第に圧力損失が増加する。流入流路11から副流路14に向かう破線矢印は、圧力損失増加時の水流を示す。
圧力損失が限界値を超えると、図4(b)に示すように、バネ36が径内方向に向かって変形し、副流路流入ポジションaのフィルタ34が副流路14側へ可逆的に曲がり、或いは撓む。その結果、フィルタ34の外縁が副流路14の内壁から離れ、副流路14への流路が開放される。すると、捕集された不純物Pが副流路14へ洗い流され、一時的な洗浄モードとなる。このとき、フィルタ34に捕集された不純物Pがある程度洗い流され、圧力損失が低下すると、バネ36の弾性により図4(a)の状態に戻る。
さらに、冷却水の停止時にフィルタアセンブリ302を反時計回り方向に90度回転させると、冷却水循環が再開した時の洗浄モードで、フィルタ31、34に捕集された残りの不純物Pが洗い流される。このように第2実施形態では、バネ36の弾性変形作用により、副流路流入ポジションaのフィルタ34の不純物Pの捕集による目詰まりで冷却流路の圧力損失が増加することを抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の分岐部203について、図5を参照して説明する。第3実施形態のフィルタアセンブリ303は、各フィルタ31~34の回転軸O側の根元に、フィルタ31~34を副流路14側へ折れ曲がらせるヒンジ部37が設けられている。また、流入流路11と副流路14との境界部の内壁に、副流路流入ポジションaのフィルタ34を保持するストッパ47が設けられている。ストッパ47は、流入流路11からの水流の圧力損失が限界値以下のとき、バネの付勢力によって副流路流入ポジションaのフィルタ34を保持可能である。
図5(a)に示す捕集モードでは、水流の圧力損失が限界値以下の状態で、主流路流入ポジションdのフィルタ31、及び、副流路流入ポジションaのフィルタ34に不純物Pが捕集される。捕集された不純物Pが増え、圧力損失が大きくなって限界値を超えると、図5(b)に示すように、ストッパ47が外れ、ヒンジ部37が折れ曲がって、副流路流入ポジションaのフィルタ34が副流路14側へ倒れる。その結果、フィルタ34の外縁が副流路14の内壁から離れ、副流路14への流路が開放される。すると、捕集された不純物Pが副流路14へ洗い流され、洗浄モードとなる。
さらに、冷却水の停止時にフィルタアセンブリ303を反時計回り方向に90度回転させると、冷却水循環が再開した時の洗浄モードで、フィルタ31、34に捕集された残りの不純物Pが洗い流される。このように第3実施形態では、ストッパ47及びヒンジ部37の作用により、副流路流入ポジションaのフィルタ34の不純物Pの捕集による目詰まりで冷却流路の圧力損失が増加することを抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態の分岐部204について、図6を参照して説明する。第4実施形態のフィルタアセンブリ304は、各フィルタ31~34に、流入流路11側から副流路14側に向かって開く弁51~54が設けられている。弁51~54は、流入流路11からの水流の圧力損失が限界値以下のとき、閉じている。
図6(a)に示す捕集モードでは、主流路流入ポジションdのフィルタ31、及び、副流路流入ポジションaのフィルタ34に不純物Pが捕集される。捕集された不純物Pが増え、圧力損失が大きくなって限界値を超えると、図6(b)に示すように、副流路流入ポジションaのフィルタ34の弁54が流入流路11側から副流路14側に向かって開き、副流路14への流路が開放される。すると、捕集された不純物Pが副流路14へ洗い流され、洗浄モードとなる。
さらに、冷却水の停止時にフィルタアセンブリ304を反時計回り方向に90度回転させると、冷却水循環が再開した時の洗浄モードで、フィルタ31、34に捕集された残りの不純物Pが洗い流される。このように第4実施形態では、弁54の作用により、副流路流入ポジションaのフィルタ34の不純物Pの捕集による目詰まりで冷却流路の圧力損失が増加することを抑制することができる。
(第5実施形態)
次に第5実施形態の分岐部205について、図7、図8を参照して説明する。第5実施形態の分岐部205は、第1~第4実施形態の分岐部201~204とは異なり、フィルタ31~34の回転領域を確保するコーナー部21が、流入流路11と主流路13とのコーナーに設けられている。コーナー部21の内壁は、フィルタ31~34の外縁の回転軌跡に沿った円弧状に形成されており、フィルタ31~34の回転軸Oは、コーナー部21の内壁の円弧中心に設けられる。
この構成では、フィルタ31~34がローテーションする90度毎の4つのポジションの記号を図示の視方向で反時計回り順にa、e、f、gと記す。副流路流入ポジションaは、第1~第4実施形態の分岐部201~204と同様に、流入流路11から副流路14への境界をなす。回転軸Oから副流路14と主流路13との境界部に沿って延びる「副主連通ポジションe」は、副流路14の入口部から主流路13に連通する流路において不純物Pを捕集可能なポジションである。
流入流路側コーナー端のポジションgは、流入流路11からコーナー部21への境界をなし、「流入流路11から主流路13に向かう流路において不純物Pを捕集可能な主流路流入ポジション」に該当する。主流路側コーナー端のポジションfは、コーナー部21から副流路14への境界をなし、二次的な主流路流入ポジションとみなすこともできる。
また、コーナー部21を通過中、フィルタ31~34の外縁は、常にコーナー部21の内壁との間に隙間無く接している。したがって、コーナー部21を通過中のフィルタ31~34は、常に「流入流路11から主流路13に向かう流路において不純物Pを捕集する主流路流入ポジション」に位置することとなる。
副流路14と主流路13との境界部の内壁には、副主連通ポジションeに常にフィルタを保持するストッパ48が設けられている。ストッパ48は、アクチュエータ76が作動するまで、回転方向前方にある先行のフィルタをバネの付勢力によって保持している。アクチュエータ76が作動し、先行のフィルタがストッパ48から外れると、すぐ次の瞬間に、回転方向後方にある後続のフィルタがストッパ48に保持される。
また、図7、図8に示すフィルタアセンブリ303は、第3実施形態と同様に、各フィルタ31~34の回転軸O側の根元にヒンジ部37が設けられており、流入流路11と副流路14との境界部の内壁にストッパ47が設けられている。この構成では二種類のストッパを含むため、副流路流入ポジションaのストッパ47を「第1ストッパ47」、副主連通ポジションeのストッパ48を「第2ストッパ48」というように区別する。
図7(a)に示す捕集モードでは、水流の圧力損失が限界値以下の状態で、第1ストッパ47がバネの付勢力によって副流路流入ポジションaのフィルタ34を保持しており、流入流路側コーナー端の主流路流入ポジションgのフィルタ31、及び、副流路流入ポジションaのフィルタ34に不純物Pが捕集される。このとき、副主連通ポジションeのフィルタ33は、第2ストッパ48により保持され、副流路14の入口部から主流路13に不純物Pが流入することを防止している。
捕集された不純物Pが増え、圧力損失が大きくなって限界値を超えると、図7(b)に示すように、第1ストッパ47が外れ、ヒンジ部37が折れ曲がって、副流路流入ポジションaのフィルタ34が副流路14側へ倒れる。その結果、フィルタ34の外縁が副流路14の内壁から離れ、副流路14への流路が開放される。すると、捕集された不純物Pが副流路14へ洗い流され、洗浄モードとなる。また、副流路14側へ倒れたフィルタ34は、副主連通ポジションeのフィルタ33のすぐ後方に並ぶように配置される。
図7(b)の状態からアクチュエータ76が作動してフィルタアセンブリ303が回転し始めると、図8(c)に示すように、副主連通ポジションeのフィルタ33が第2ストッパ48から外れ、すぐ入れ替わりにフィルタ34が第2ストッパ48に保持される。コーナー部21では、それまで流入流路側コーナー端の主流路流入ポジションgにあったフィルタ31が流入流路11内に移動し、それまで主流路側コーナー端ポジションfにあったフィルタ32がコーナー部21の途中に移動する。
このとき、フィルタ31に捕集された残りの不純物Pが洗い流される。また、フィルタ32は、外縁がコーナー部21の内壁に接しながらコーナー部21を進むため、流入流路11から主流路13に不純物Pが流入することが防止される。こうしてコーナー部21を通過中のフィルタ32は、新たに「主流路流入ポジション」のフィルタとして機能する。
フィルタアセンブリ303が90度回転完了した図8(d)の状態で、フィルタ32は流入流路側コーナー端のポジションgに移動し、フィルタ31は副流路流入ポジションaに移動する。そして、図7(a)、図7(b)でフィルタ31に捕集された不純物Pは、継続して流れる水流によって、副流路14に洗い流される。
このように第5実施形態では、第2~第4実施形態と同様に、副流路流入ポジションaのフィルタ34の不純物Pの捕集による目詰まりで冷却流路の圧力損失が増加することを抑制することができる。また、フィルタ31~34の回転途中に、流入流路11及び副流路14の入口部から主流路13への不純物Pの流入を防止することができるため、冷却水を循環させながらフィルタ31~34を回転させることができる。
すなわち第5実施形態では、インバータ60の連続動作中にもフィルタ31~34をローテーションさせて捕集モードと洗浄モードとを繰り返すことが可能となる。したがって、長時間連続して高負荷でMG80を駆動する耐久レース用の車両等に適用される場合に特に有効である。なお、このような場合、アクチュエータ76の電力は、平滑コンデンサ64の残電荷だけでなく別電源からも入力されることを要する。
なお、図7、図8の構成例は、第3実施形態と同様にヒンジ部37を有するフィルタアセンブリ303を用いるものである。この他、第5実施形態の分岐部205の構成と、第2実施形態のバネ36を有するフィルタアセンブリ302、又は、第4実施形態の弁51~54を有するフィルタアセンブリ304とを組み合わせた構成としてもよい。
(その他の実施形態)
(1)上記実施形態の分岐部201~205は、いずれも、副流路14は流入流路11と同一直線上に形成され、主流路13は流入流路11と直交する方向に形成されている。その他の実施形態では、例えば副流路14は流入流路11と同一曲率の曲線の延長方向に形成されてもよい。また、主流路13は流入流路11と90度以外の角度で交差する方向に形成されてもよい。例えば、主流路13が流入流路11に対し60度方向に形成され、それに対応して、フィルタアセンブリは60度間隔の6枚のフィルタが放射状に設けられてもよい。
(2)上記実施形態では、複数のフィルタ31~34は共通の回転軸に対して放射状に配置され、回転軸を中心として外縁が円形の軌跡を描くように回転することによりローテーションする。その他の実施形態では、例えば複数のフィルタの外縁が回転と平行移動とを組み合わせた長円形の軌跡を描くようにローテーションしてもよい。
(3)第3、第5実施形態のストッパがフィルタの外縁を保持する構成は、バネの付勢力を利用するものに限らず、例えばマグネットの磁力等を利用してもよい。
(4)第1~第4実施形態では、アクチュエータ76の駆動電力として平滑コンデンサ64の残電荷を利用しているが、これに限らず、専用電源から電力を供給してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
100・・・冷却装置、
10・・・流路、 11・・・流入流路、 12・・・流出流路、
13・・・主流路、 14・・・副流路、 15・・・フィン部、
201~205・・・分岐部、
31~34・・・フィルタ、
60・・・電力変換装置、
63・・・主発熱部、 64・・・平滑コンデンサ、
76・・・アクチュエータ。

Claims (8)

  1. 通電による発熱が他の部分に比べ相対的に大きい主発熱部(63)、及び、入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(64)を含む電力変換装置(60)を冷却する水冷式の冷却装置であって、
    流入流路(11)、流出流路(12)、前記流入流路と前記流出流路とを接続し、前記主発熱部と冷却水との間で熱交換するフィン部(15)を通過する主流路(13)、及び、前記主流路と並列に設けられ前記平滑コンデンサの冷却路となる副流路(14)を有し、前記流入流路から前記主流路及び前記副流路に分岐する分岐部(201~205)において、前記副流路は前記流入流路の延長方向に形成され、前記主流路は前記流入流路と交差する方向に形成されている流路(10)と、
    前記分岐部に設けられ、少なくとも前記フィン部の最小空隙以上のサイズの不純物を捕集可能な複数のフィルタであって、前記流入流路から前記主流路に向かう流路において不純物を捕集可能な主流路流入ポジション、及び、前記流入流路から前記副流路への境界をなす副流路流入ポジションを含む複数のポジションをローテーションするように移動可能に設置される複数のフィルタ(31~34)と、
    前記複数のフィルタが前記複数のポジションをローテンションするように移動させるアクチュエータ(76)と、
    を備え、
    冷却水中の不純物が前記主流路流入ポジションのフィルタに捕集される捕集モード、及び、捕集された不純物が前記副流路へ洗い流される洗浄モードが繰り返される冷却装置。
  2. 前記複数のフィルタは、共通の回転軸から径方向に延びるように放射状に配置され、
    前記アクチュエータは、前記複数のフィルタを、前記回転軸を中心として回転させる請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記分岐部において、前記副流路は前記流入流路と同一直線上に形成され、前記主流路は前記流入流路と直交する方向に形成されており、
    前記副流路と前記主流路とのコーナー又は前記流入流路と前記主流路とのコーナーに、前記複数のフィルタの回転領域を確保するコーナー部(21、22)が設けられており、
    前記複数のフィルタは、前記流入流路、前記主流路及び前記コーナー部によって形成される回転領域の中心に位置する前記回転軸の周囲に90度毎に4枚設置される請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記複数のフィルタは、前記副流路流入ポジションのフィルタが前記副流路側へ可逆的に曲がり、或いは撓むように変形する弾性部材(36)が前記回転軸側の根元に設けられている請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記複数のフィルタは、前記副流路流入ポジションのフィルタが前記副流路側へ倒れるように折れ曲がるヒンジ部(37)が前記回転軸側の根元に設けられている請求項3に記載の冷却装置。
  6. 前記複数のフィルタは、前記流入流路側から前記副流路側に向かって開く弁(51~54)が設けられている請求項3または4に記載の冷却装置。
  7. 前記コーナー部(22)は前記副流路と前記主流路とのコーナーに設けられており、
    前記アクチュエータは、冷却水の循環が停止したとき、前記複数のフィルタを回転させる請求項4~6のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 前記コーナー部(21)は、前記流入流路と前記主流路とのコーナーに設けられ、内壁が前記フィルタの径方向外縁の回転軌跡に沿った円弧状に形成されており、前記コーナー部を通過中の前記フィルタは、常に前記主流路流入ポジションに位置し、
    前記副流路の入口部から前記主流路に連通する流路において不純物を捕集可能な副主連通ポジションに、常にフィルタを保持するストッパ(48)が設けられている請求項4~6のいずれか一項に記載の冷却装置。
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