JP7013905B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シートを加熱する加熱部と、加熱部を加熱するヒータとを備えた画像形成装置に関する。
従来、シートを加熱する加熱部である加熱ローラと、加熱ローラ内に配置されるヒータと、シートを加熱ローラに向けて供給する搬送ユニットと、制御部とを備える画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
この技術では、加熱ローラが高温の状態で印字指令を受けた場合に、加熱ローラが低温である場合と比較して短い待ち時間で記録シートの搬送を開始する構成となっている。
一方、定着器に用いられるヒータは、ヒータ自体の温度が低い場合に抵抗値が低くなり、抵抗値が低い状態のヒータに通電すると大きな電流が流れることが知られている(特許文献2参照)。
特開2011-232531号公報 特開2007-328164号公報
特許文献1の技術の場合、印刷制御を行った後、ヒータへの通電を停止しても、定着ユニットはしばらくの間定着温度以上の状態となっている。このような状況において、制御部は、次の印刷指令を受けると、シートの供給を開始する。その後、シートが加熱部に到達して、加熱部の熱がシートで奪われると、加熱部の温度が下がり、制御部が、ヒータへの通電を開始する。しかしながら、この際、ヒータの温度が下がっている場合には、特許文献2のようにヒータのインピーダンスが低い状態となっており、通電を開始したときに大きな電流が流れることで、突入電流による電圧降下などが生じる場合がある。
そこで、本発明は、加熱部の熱がシートによって奪われたときに、加熱部が定着温度になるようにヒータへ通電した場合でも、突入電流による電圧降下を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、シートに現像剤像を形成する現像剤像形成部と、シートを加熱して現像剤像を定着させる加熱部と、前記加熱部を加熱するヒータと、制御部と、を備える。
前記制御部は、印刷指令を受信したときに、前記加熱部が定着温度になるように前記ヒータへの通電を制御する通電処理を実行可能であり、印刷指令を受信したときに、前記ヒータのインピーダンスが所定値以下であると判断した場合には、前記通電処理において、シートが前記加熱部に到達する前の期間に、デューティ比を所定の値未満に制限して前記ヒータに通電を行う第1通電処理を前記加熱部の温度が定着温度以上の第1温度より高くても実行し、前記第1通電処理の後、前記加熱部の温度が前記定着温度となるように前記ヒータへの通電を制御する第2通電処理を実行する。
この構成によれば、シートが加熱部に到達する前に第1通電処理を実行することで、シートが加熱部に到達する際には、ヒータの温度を上げてインピーダンスを所定値より高くしておくことができるので、シートによって加熱部の熱が奪われたときに、加熱部が定着温度になるようにヒータへの通電した場合でも、突入電流による電圧降下を抑制することができる。
また、前記制御部は、前記シートが前記加熱部を通過している期間は常に前記第2通電処理を実行してもよい。
これによれば、シートによって加熱部の温度が奪われて定着不良が生じるのをより抑えることができる。
また、前記制御部は、前記第1通電処理において、前記加熱部の温度が上昇しないように通電を制御してもよい。
これによれば、第1通電処理において加熱部の温度が上昇しないので、加熱部の温度が過度に高くなるのを抑えることができる。
また、前記制御部は、前記第1通電処理において、位相制御を実行してもよい。
これによれば、位相制御によってピーク電流が制限されるので、低インピーダンスの際に生じる、突入電流による電圧降下を良好に抑えることができる。
また、前記制御部は、前記通電処理において、前記加熱部の温度が前記定着温度以上である場合には、通電を停止してもよい。
また、前記第1温度は、前記定着温度であってもよい。
また、前記画像形成装置は、前記加熱部の温度を検出する温度検出部を備え、前記制御部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記加熱部の温度を取得してもよい。
また、前記制御部は、前回の印刷指令における前記通電処理を終了してからの経過時間が所定時間以上である場合に、前記ヒータのインピーダンスが所定値以下であると判断してもよい。
これによれば、ヒータの温度を検出する温度センサなどを設けることなく、ヒータのインピーダンスの低下を予測することができる。
また、前記制御部は、前回の印刷指令における前記通電処理の終了時における通電のデューティ比が高いほど、前記所定時間を長い時間に設定してもよい。
これによれば、前回の印刷指令における通電処理の終了時における通電のデューティ比が高い場合には、ヒータの温度が下がるまでに時間がかかるので、所定時間を長い時間に設定することで、ヒータのインピーダンスの低下をより正確に予測することができる。
本発明によれば、加熱部の熱がシートによって奪われることによって生じる定着不良を抑えることができる。
一実施形態に係るレーザプリンタの断面図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 フィラメントの抵抗値と経過時間との関係を示すグラフである。 位相制御の通電パターンを示す図(a)と、波数制御の通電パターンを示す図(b)である。 制御部によるヒータへの通電の制御を示すフローチャートである。 インピーダンス判定処理を示すフローチャートである。 制御部によるピックアップローラの駆動・停止の制御を示すフローチャートである。 制御部の動作の一例を示すタイムチャートである。
次に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、レーザプリンタ1は、シートSに画像を形成する画像形成装置の一例であり、本体ケーシング2内に、供給トレイ3と、シート搬送部4と、現像剤像形成部の一例としてのプロセス部6と、定着部7と、制御部100とを備えて構成されている。本体ケーシング2の上面には、情報の表示と入力が可能なインターフェースIFが設けられている。
シート搬送部4は、シートSをプロセス部6や定着部7に向けて供給するシート供給部であるピックアップローラ41と、分離ローラ42と、分離パッド43と、レジストレーションローラ44とを備えている。シート搬送部4は、ピックアップローラ41によって供給トレイ3内のシートSを分離ローラ42に向けて供給し、分離ローラ42と分離パッド43との間でシートSを1枚に分離する。詳しくは、ピックアップローラ41は、供給トレイ3内のシートSに接触して停止した状態から、回転を開始することで供給トレイ3内のシートSを送り出す。レジストレーションローラ44は、シートSの先端の位置を揃えた後、プロセス部6に向けてシートSを搬送する。詳しくは、レジストレーションローラ44は、搬送されてきたシートSに対して停止した状態で接触してシートSの先端の位置を揃え、回転を開始することでシートSを送り出す。シート搬送部4によって送り出されたシートSは、プロセス部6、定着部7を通過してレーザプリンタ1の外部まで矢印で示した搬送方向に搬送される。
プロセス部6は、シートSに現像剤像を形成する部分であり、スキャナ10、現像カートリッジ13、感光体ドラム17、帯電器18、転写ローラ19等を含む。
スキャナ10は、本体ケーシング2内の上部に配置されており、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー11、複数の反射鏡12および複数のレンズ(図示せず)等を含む。スキャナ10では、レーザ発光部から発射されたレーザ光を、ポリゴンミラー11、反射鏡12、図示しないレンズを介して一点鎖線で示すように感光体ドラム17の表面上に走査する。
現像カートリッジ13は、現像ローラ14と、現像ローラ14に現像剤を供給する供給ローラ15とを備えている。現像カートリッジ13内には、乾式トナーである現像剤が収容されている。現像ローラ14は感光体ドラム17に対向して配置されている。現像カートリッジ13内の現像剤は、供給ローラ15の回転により現像ローラ14に供給され、現像ローラ14に担持される。
感光体ドラム17は、回転しながら帯電器18によって例えば正極性に帯電される。そして、感光体ドラム17は、スキャナ10からのレーザ光により露光されて、表面に静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム17上の静電潜像に現像ローラ14から現像剤が供給されることによって感光体ドラム17上に現像剤像が形成される。感光体ドラム17上の現像剤像は、シートSが感光体ドラム17と転写ローラ19の間を通る間に、転写ローラ19に印加される転写バイアスによって、シートSに転写される。
定着部7は、プロセス部6に対してシートSの搬送方向の下流側に配置されている。定着部7は、シートSを加熱して現像剤像をシートSに定着させる加熱部22と、加熱部22に押し付けられる加圧部23を備えてなる。加熱部22は、円筒状の加熱ローラであり、金属等からなっている。加熱部22の内部には、加熱部22を加熱するヒータ31が設けられている。ヒータ31としては、抵抗体であるフィラメントを有し、輻射熱によって加熱部22を加熱するハロゲンランプを採用することができる。加圧部23は、表面に弾性層を有する加圧ローラである。定着部7は、加熱部22と加圧部23の間でシートSを挟持しながらヒータ31によりシートSを加熱して現像剤像をシートSに定着させる。
また、定着部7は、加熱部22の温度を検出する温度検出部32を備える。温度検出部32は、加熱部22の表面と非接触で対向している。温度検出部32で検出された温度は、制御部100に出力される。制御部100は、温度検出部32の検出結果に基づいて加熱部22の温度を取得する。
図2に示すように、制御部100は、CPU、RAM、ROM、ヒータコントローラ101、スイッチング回路50を備えており、外部のコンピュータから出力されてくる印刷指令と、温度検出部32から出力されてくる情報と、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。ヒータコントローラ101は、温度検出部32の検出結果と、CPUから指令される目標温度とに基づいて、加熱部22が目標温度になるようにフィードバック制御を行い、スイッチング回路50の通電のデューティ比を制御する。スイッチング回路50は、レーザプリンタ1の外部の交流電源40に接続され、ヒータコントローラ101によってヒータ31への通電状態と非通電状態を切り替える。ここで、単位時間にヒータ31に通電された電力量の、100%通電状態のときの電力量に対する比率をデューティ比とする。
制御部100は、印刷指令を受信したときに、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であるか否かを判断するインピーダンス判定処理と、加熱部22の温度が定着温度TH以上の第1温度T1より高いか否かを判断する温度判定処理と、加熱部22が定着温度THになるようにヒータ31への通電を制御する通電処理と、ピックアップローラ41によってシートSを供給する供給処理と、を実行可能となっている。定着温度THは、シートSに現像剤像を定着させるときの加熱部22の温度である。
制御部100は、インピーダンス判定処理において、前回の印刷指令における通電処理を終了してからの経過時間TMが所定時間TM1以上である場合に、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であると判断している。また、制御部100は、インピーダンス判定処理において、前回の印刷指令における通電処理の終了時における通電のデューティ比が高いほど、所定時間TM1を長い時間に設定している。なお、以下の説明では、「前回の印刷指令における通電処理の終了時におけるデューティ比」を、「終了時デューティ比D」とも称する。ここで、インピーダンスの所定値Raは、デューティ比100%でヒータ31に通電した場合でも、電圧降下が許容値となる値に設定される。所定値Raの値は、実験、もしくは電源環境に応じて設定される。
終了時デューティ比Dは、通電処理の終了の際にフィラメントに流している電流値に対応している。そのため、終了時デューティ比Dが大きいほど、通電処理の終了の際のフィラメントの温度が高くなっているものと推測することができる。
また、前回の印刷指令における通電処理を終了してからの経過時間TMは、前回の印刷指令における通電処理を終了してからフィラメントの温度がどのくらい下がったかを知るための指標となる。そのため、経過時間TMが長いほど、今回の印刷指令における通電処理開始時のフィラメントの温度が低くなっているものと推測することができる。
なお、ヒータ31が有するフィラメントのインピーダンスは、フィラメントの温度が低いほど低くなる。そのため、前述の記載を言い換えると、終了時デューティ比Dが大きいほど、通電処理終了時のフィラメントのインピーダンスが高く、経過時間TMが長いほど、通電処理開始時のフィラメントのインピーダンスが低くなると推測することができる。フィラメントのインピーダンスが低い状態で、大きなデューティ比で通電を行うと、フィラメントに過剰電流が流れ、交流電源40の電圧降下などを引起す場合がある。
図3は、フィラメントのインピーダンス(抵抗値)と経過時間TMとの関係を示すグラフである。このグラフより、経過時間TMが長いほど、フィラメントのインピーダンスが低くなっていくことが分かる。
制御部100は、通電処理において、デューティ比を所定の値未満に制限して通電を行う第1通電処理と、加熱部22の温度が定着温度THとなるように通電を制御する第2通電処理とを実行可能となっている。制御部100は、第1通電処理において、デューティ比を所定の値として50%未満に制限するために、図4(a)に示すような第1通電パターンP1による位相制御を実行する。図4には、スイッチング回路50からヒータ31に印加される電圧を示しており、斜線部分が通電状態に対応する。
ここで、第1通電パターンP1は、1つの正弦波に対して、位相制御における点弧角を90°より大きい位相角、および270°より大きい位相角に設定することで、正弦波のピーク値を外して通電するパターンである。図4(a)に例示した第1通電パターンP1のデューティ比は、一例として約20%程度である。第1通電パターンP1のデューティ比は50%未満の範囲となる。
また、制御部100は、第1通電処理において、加熱部22の温度が上昇しないように通電を制御している。詳しくは、例えば、実験やシミュレーションなどで加熱部22の温度が上昇しない所定のデューティ比を規定し、第1処理において、規定した所定のデューティ比で通電すればよい。なお、他の方法としては、第1通電処理において、加熱部22の温度をフィードバックして温度上昇したらデューティ比を下げるような制御を行う方法が挙げられる。
制御部100は、第2通電処理において、図4(b)に示すような第2通電パターンP2による波数制御を実行する。詳しくは、制御部100は、第2通電処理において、目標温度である定着温度THと加熱部22の温度との偏差が小さいほど、デューティ比が小さくなるようにデューティ比を設定し、設定したデューティ比に基づいて第2通電パターンP2を設定する。
ここで、第2通電パターンP2は、所定数の正弦波に対応したパターンをいう。第2通電パターンP2は、正弦波のうち半波に対応した部分において通電状態と非通電状態とする割合を制御するパターンである。図4(b)に例示した第2通電パターンP2のデューティ比は、一例として50%である。第2通電パターンP2のデューティ比は制限されず、最大値は100%となる。
制御部100は、インピーダンス判定処理においてインピーダンスが所定値Ra以下であると判断した場合には、通電処理の開始から所定期間の間、第1通電処理を実行し、第1通電処理の後、つまり所定期間の経過後に第2通電処理を実行する。また、制御部100は、インピーダンス判定処理においてインピーダンスが所定値Raよりも大きいと判断した場合には、通電処理の開始から第2通電処理を実行する。
制御部100は、第2通電処理において、加熱部22の温度が定着温度TH以上である場合には、通電を停止する機能を有している。また、制御部100は、第1通電処理においては、加熱部22の温度が定着温度TH以上の第1温度T1より高くても、第1通電処理による通電を行うように構成されている。これにより、制御部100は、印刷指令を受信したときに、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であると判断した場合には、加熱部22の温度に関わらず、第1通電処理を実行するようになっている。
また、制御部100は、印刷指令を受信したときに、加熱部22の温度が第1温度T1以上、かつ、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であると判断した場合には、第1通電処理が完了するまで供給処理を待機する待機処理を実行する機能を有している。これにより、制御部100は、シートSが加熱部22を通過している期間は常に第2通電処理を実行するようになっている。
制御部100は、加熱部22の温度が第2温度T2になったときに、供給処理を開始する機能を有している。制御部100は、待機処理の実行中においては、加熱部22の温度が第2温度T2以上であっても供給処理を開始させずに、待機させている。
ここで、本実施形態では、第1温度T1、および、第2温度T2を定着温度THに設定することとする。なお、第1温度T1は、定着温度THよりも高い温度であってもよく、第2温度T2は定着温度THより低い温度であってもよい。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。
制御部100は、ヒータ31への通電の制御を図5に示すフローチャートに従って実行するとともに、ピックアップローラ41の駆動・停止の制御を図7に示すフローチャートに従って実行する。
図5に示す制御において、制御部100は、まず、印刷指令を受信したか否かを判断する(S1)。ステップS1において印刷指令を受信していないと判断した場合には(No)、制御部100は、本制御を終了する。
ステップS1において印刷指令を受信したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であるかを判断するためのインピーダンス判定処理を実行する(S2)。制御部100は、インピーダンス判定処理において、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であると判断した場合には、インピーダンスが所定値Ra以下であることを示すフラグFiを1に設定する。なお、インピーダンス判定処理の詳細については、後述する。
ステップS2の後、制御部100は、フラグFiが1であるか否かを判断する(S3)。ステップS3においてFi=1である場合には(Yes)、制御部100は、第1通電処理を実行する(S4)。なお、制御部100は、第1通電処理において、加熱部22の温度である検出温度Tsが第1温度T1より高い場合であっても、通電を行う。
ステップS4の後、制御部100は、第2通電処理を開始する(S5)。また、制御部100は、ステップS3においてFi=0、つまりインピーダンスが所定値Raよりも高いと判断した場合には(No)、第1通電処理(S4)を実行せずに、第2通電処理を開始する(S5)。
ステップS5の後、制御部100は、印刷が終了したか否かを判断する(S6)。ステップS6において印刷が終了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS5の処理に戻って、第2通電処理の実行を継続する。
ステップS6において印刷が終了したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、第2通電処理を終了する(S7)。ステップS7の後、制御部100は、第2通電処理の終了時におけるデューティ比である終了時デューティ比Dと、第2通電処理の終了時の時刻とを、RAM等の記憶部に記憶させて(S8)、本制御を終了する。
図6に示すように、制御部100は、インピーダンス判定処理において、まず、前回の印刷指令における通電処理を終了してからの経過時間TMを、記憶部に記憶した終了時の時刻に基づいて算出する(S21)。ステップS21の後、制御部100は、記憶部に記憶した終了時デューティ比Dに応じて所定時間TM1を補正する(S22)。詳しくは、ステップS22において、制御部100は、終了時デューティ比Dが高いほど、所定時間TM1を長い時間に設定する。
ステップS22の後、制御部100は、経過時間TMが所定時間TM1以上であるか否かを判断する(S23)。ステップS23においてTM≧TM1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であることを示すフラグFiを1に設定して(S24)、本制御を終了する。また、ステップS23においてTM≧TM1でないと判断した場合には(No)、制御部100は、フラグFiを0に設定して(S25)、本制御を終了する。
図7に示す制御において、制御部100は、まず、印刷指令を受信したか否かを判断する(S31)。ステップS31において印刷指令を受信していないと判断した場合には(No)、制御部100は、本制御を終了する。
ステップS31において印刷指令を受信したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、前述したインピーダンス判定(S2)と同様のインピーダンス判定を実行する(S32)。ステップS32の後、制御部100は、フラグFiが1であるか否かを判断する(S33)。ステップS33においてFi=1である場合には(Yes)、制御部100は、加熱部22の温度である検出温度Tsが第1温度T1より高いか否かを判断する(S34)。
ステップS34においてTs>T1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1通電処理が終了したか否かを判断する(S35)。つまり、制御部100は、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下で、かつ、加熱部22の温度が定着温度TH以上の第1温度T1より高いと判断した場合には(S33:Yes→S34:Yes)、ステップS35において第1通電処理が終了するまで供給処理を待機させることで、シートSが加熱部22に到達する前の期間に第1通電処理を実行、詳しくは開始させて終了させている。
ステップS35において第1通電処理が終了したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、検出温度Tsが第2温度T2以上であるか否かを判断することで、供給処理の開始条件が揃ったか否かを判断する(S36)。また、制御部100は、ステップS33においてFi=1でないと判断した場合(No)、または、ステップS34においてTs>T1でないと判断した場合には(No)、供給処理の開始を待機させる処理(S35)を実行することなく、供給処理の開始条件が揃ったか否かを判断する(S36)。
ステップS36においてTs≧T2であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ピックアップローラ41を駆動してシートSを1枚供給する(S37)。ステップS37の後、制御部100は、印刷が終了したか否かを判断する(S38)。
ステップS38において印刷が終了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS37に戻って、2枚目以降のシートSを所定のタイミングで供給する。詳しくは、2枚目以降のシートSは、シートS同士の間隔が所定間隔となるように、シートSを前回供給してから所定の時間の経過後に今回のシートSが供給されるような、予め設定されたタイミングで供給される。
ステップS38において印刷が終了したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、本制御を終了する。
次に、制御部100の動作の一例について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、時刻t1において、前回の印刷指令における通電処理が終了すると、ヒータ31の温度が徐々に下がっていくのに対し、ヒータ31からの放熱によって加熱部22の温度が定着温度THよりも高くなることがある。そして、加熱部22の温度が定着温度THよりも高く、かつ、ヒータ31の温度が低くなっている状況において印刷指令が出力されると(時刻t2)、従来のような待機処理を行わずに通電処理および供給処理を実行する形態では、以下に示す問題が生じる。
図に2点鎖線で示す比較例では、時刻t2において印刷指令を受けると、加熱部22の温度が定着温度TH以上であることから、通電を停止した状態にしたまま、供給処理を実行する。供給処理によって搬送されるシートSが加熱部22に到達すると(時刻t3)、加熱部22の熱がシートSに奪われて、加熱部22の温度が下がる。ここで、時刻t2から時刻t3までの時間間隔は、ピックアップローラ41によってシートSを送り出してからシートSが加熱部22に到達するまでの時間である。
加熱部22の温度が定着温度THよりも低くなると、通電処理が開始される(時刻t4)。このとき、ヒータ31のインピーダンスが低い状態となっている場合には、加熱部22を定着温度THに回復させるために通電すると、高いデューティ比で通電した場合に電圧降下を生じるおそれがある。
これに対し、図に実線で示す本実施形態では、時刻t2において印刷指令を受けたときに、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下(経過時間TM≧TM1)で、かつ、加熱部22の温度が第1温度T1、つまり定着温度THより高いと判断した場合には、制御部100は、加熱部22の温度に関わらず、即座に第1通電制御を開始するとともに、供給処理を待機させる。
第1通電処理では、位相制御により通電のデューティ比を所定の値未満に制限しているので、ヒータ31の温度は緩やかに上昇するが、加熱部22の温度は上がらずに、徐々に下がっていって、例えば定着温度よりも低い温度になる。第1通電処理を終了すると、制御部100は、第2通電処理を開始するとともに、供給処理の開始条件の判断を開始する(時刻t5)。
第2通電処理の実行により加熱部22の温度が徐々に上昇していって第2温度T2に達すると、制御部100は、供給処理を開始する(時刻t6)。このように供給処理を遅らせることで、供給処理の開始から所定の時間の経過後に、シートSが加熱部22に到達したときには(時刻t7)、ヒータ31の温度が十分高い温度まで上がっているため、加熱部22の熱がシートSで奪われても、加熱部22の温度を即座に上げることができ、定着不良が生じるのを抑えることができる。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
シートSが加熱部22に到達する前に第1通電処理を実行することで、シートSが加熱部22に到達する際には、ヒータ31の温度を上げてインピーダンスを所定値Raより高くしておくことができる。これにより、シートSによって加熱部22の熱が奪われたときに、第2通電処理において高いデューティ比でヒータ31に通電した場合でも、突入電流による電圧降下を抑制することができる。
シートSが加熱部22を通過している期間は常に第2通電処理を実行するので、シートSによって加熱部22の熱が奪われても速やかに加熱部22の温度を上昇させることができ、定着不良が生じるのをより抑えることができる。
第1通電処理において加熱部22の温度が上昇しないように通電を制御するので、第1通電処理において加熱部22の温度が過度に高くなるのを抑えることができる。
通電処理の開始から所定期間の間、デューティ比を制限して通電を行うので、インピーダンスが所定値Ra以下と低い場合に生じる、突入電流による電圧降下を抑えることができる。
第1通電処理において位相制御を実行することで、第1通電処理においてピーク電流を制限することができるので、インピーダンスが所定値Ra以下と低い場合に生じる、突入電流による電圧降下を良好に抑えることができる。
前回の印刷指令における通電処理を終了してからの経過時間TMが所定時間TM1以上である場合に、ヒータ31のインピーダンスが所定値Ra以下であると判断したので、ヒータ31の温度を検出する温度センサなどを設けることなく、ヒータ31のインピーダンスの低下を予測することができる。
前回の印刷指令における通電処理の終了時における通電のデューティ比が高い場合には、ヒータ31の温度が下がるまでに時間がかかるので、所定時間TM1を長い時間に設定することで、ヒータ31のインピーダンスの低下をより正確に予測することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材や処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、シート供給部としてピックアップローラ41を例示したが、本発明はこれに限定されず、シート供給部は、シートSの停止と搬送を制御部100によって切り替えることができるものであればよい。例えば、シート供給部は、レジストレーションローラ44であってもよいし、手差しトレイ上のシートを供給するための供給ローラなどであってもよい。
前記実施形態では、ヒータ31のインピーダンスを判断する方法として、経過時間TMと終了時デューティ比に基づく方法を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ヒータ31に予備的に通電を行って、このときに取得した電流に基づいてインピーダンスを判断してもよい。
シートSは、厚紙、はがき、薄紙などの用紙であってもよいし、OHPシートなどであってもよい。
現像剤像形成部は、任意に構成される。例えば、LEDヘッドにより感光ドラムを露光するような現像剤像形成部であってもよい。
前記実施形態では、加熱部22として円筒状の定着ローラを例示したが、本発明はこれに限定されず、加熱部は、例えば、加圧部材との間でエンドレスベルトを挟むニップ板であってもよい。
前記実施形態では、ヒータ31として、抵抗体であるフィラメントを有し、輻射熱によって加熱部22を加熱するハロゲンランプを例示したが、本発明はこれに限定されず、ヒータ31は抵抗発熱体を有するセラミックヒータなどであり、熱伝導によって加熱部22を加熱するよう構成されていてもよい。
前記実施形態では、加熱部22の温度が定着温度THになったときに供給処理を開始したが、本発明はこれに限定されず、例えば加熱部の温度が定着温度よりも低い所定の温度になったときに供給処理を開始してもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 レーザプリンタ
6 プロセス部
22 加熱部
31 ヒータ
100 制御部
S シート
T1 第1温度
TH 定着温度

Claims (9)

  1. シートに現像剤像を形成する現像剤像形成部と、
    シートを加熱して現像剤像を定着させる加熱部と、
    前記加熱部を加熱するヒータと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    印刷指令を受信したときに、前記加熱部が定着温度になるように前記ヒータへの通電を制御する通電処理を実行可能であり、
    印刷指令を受信したときに、前記ヒータのインピーダンスが所定値以下であると判断した場合には、
    前記通電処理において、
    シートが前記加熱部に到達する前の期間に、デューティ比を所定の値未満に制限して前記ヒータに通電を行う第1通電処理を前記加熱部の温度が定着温度以上の第1温度より高くても実行し、
    前記第1通電処理の後、前記加熱部の温度が前記定着温度となるように前記ヒータへの通電を制御する第2通電処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記シートが前記加熱部を通過している期間は常に前記第2通電処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1通電処理において、前記加熱部の温度が上昇しないように通電を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1通電処理において、位相制御を実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記通電処理において、前記加熱部の温度が前記定着温度以上である場合には、通電を停止することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1温度は、前記定着温度であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加熱部の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記加熱部の温度を取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前回の印刷指令における前記通電処理を終了してからの経過時間が所定時間以上である場合に、前記ヒータのインピーダンスが所定値以下であると判断することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前回の印刷指令における前記通電処理の終了時における通電のデューティ比が高いほど、前記所定時間を長い時間に設定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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