JP7013462B2 - 警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、警報装置に関する。
従来、監視領域の設置面に設置されて、当該監視領域内の煙を検知して警報する警報器が知られている(例えば、特許文献1)。この警報器は、筐体と、検知部と、回路部とを備えている。このうち、筐体は、検知部及び回路部を収容するものであり、この筐体の側壁には監視領域の煙を筐体の内部に流入させるための開口部が設けられている。また、検知部は、煙を検知するものであり、複数のラビリンス壁、発光部、及び受光部を備えている。ここで、複数のラビリンス壁は、煙を検出するための空間(「以下、検出空間」を称する)を覆うものであり、相互間に隙間を隔ててそれぞれ設けられている。また、発光部は、検出空間に向けて光を照射するものである。また、受光部は、検出空間に流入された煙の粒子によって発光部から照射された光が散乱されることにより、当該散乱された光を受光するものである。また、回路部は、警報器の各動作を制御する制御部を備えるものである。そして、回路部が、受光部の受光量が所定閾値を超えた場合には、監視領域内で火災が発生したものと判断する。
特開2010-39936号公報
ここで、上記複数のラビリンスは、検出空間に外乱光が入射することを抑制する性能(以下、「遮光性能」と称する)と、検出空間に煙を流入させる性能(以下、「気体流入性能」と称する)とを有するが、これらの性能は隣接するラビリンス壁の相互間に設けられた隙間の幅によって決定される。このため、例えば上記隙間の幅を狭くした場合には、遮光性能を向上させることができるものの、気体流入性能を低下させることになり、また上記隙間の幅を広くした場合には、気体流入性能を向上させることができるものの、遮光性能を低下させることになることから、複数のラビリンスの設計の自由度が制限される可能性があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、複数のラビリンスの如き遮光手段の設計の自由度を向上させることが可能となる、警報装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の警報装置は、気体に含まれる被検出物質を検出するための検出空間に外乱光が入射することを抑制するための遮光手段を備え、前記遮光手段は、前記検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、前記第1開口部に対向する位置であって、前記第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって前記第1隙間を通る仮想線上において、前記第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、前記遮光手段の外部の前記気体を、前記第2隙間、前記第1隙間、及び前記第1開口部を順次介して、前記検出空間に流入可能とし、前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳するように、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを形成し、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳する部分に、前記遮光手段の外部の前記気体を前記第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成した。
また、請求項に記載の警報装置は、請求項に記載の警報装置において、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第2遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した。
また、請求項に記載の警報装置は、請求項に記載の警報装置において、前記第1遮光手段と前記第2遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第3遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第2遮光手段とは別体に形成した。
また、請求項に記載の警報装置は、請求項に記載の警報装置において、前記第2遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第1遮光手段を前記第2遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した。
請求項1に記載の警報装置によれば、遮光手段が、検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、第1開口部に対向する位置であって、第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、第1開口部と第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって第1隙間を通る仮想線上において、第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、遮光手段の外部の気体を、第2隙間、第1隙間、及び第1開口部を順次介して、検出空間に流入可能としたので、遮光手段の遮光性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1遮光手段、第2遮光手段、又は第3遮光手段の設置角度や高さ等)と遮光手段の気体導入性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1隙間又は第2隙間の幅等)とを相互に分離でき、従来技術に比べて遮光手段の設計の自由度を向上させることができる。
また、第1開口部と第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳するように、第1遮光手段と第3遮光手段とを形成したので、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳するように形成されていない場合に比べて、この気体が第1遮光手段に当たることなく第1隙間に直接流入することを抑制でき、検出空間への塵埃の流入を抑制することが可能となる。
また、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳する部分に、遮光手段の外部の気体を第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成したので、遮光手段の外部の気体を第2開口部、第2隙間、第1隙間、及び第1開口部を順次介して検出空間に流入させることが可能となる。特に、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳する部分との形状に応じて第2開口部の形状を設定することができ、従来技術に比べて検出空間に流入させる気体の量を増加させることが可能となる。
請求項に記載の警報装置によれば、第1遮光手段と第3遮光手段とを相互に一体に形成し、第2遮光手段を第1遮光手段及び第3遮光手段とは別体に形成したので、第2遮光手段と第1遮光手段(又は第3遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第2遮光手段の構造を簡易にでき、第2遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
請求項に記載の警報装置によれば、第1遮光手段と第2遮光手段とを相互に一体に形成し、第3遮光手段を第1遮光手段及び第2遮光手段とは別体に形成したので、第3遮光手段と第1遮光手段(又は第2遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第3遮光手段の構造を簡易にでき、第3遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
請求項に記載の警報装置によれば、第2遮光手段と第3遮光手段とを相互に一体に形成し、第1遮光手段を第2遮光手段及び第3遮光手段とは別体に形成したので、第1遮光手段と第2遮光手段(又は第3遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第1遮光手段の構造を簡易にでき、第1遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
本実施の形態に係る警報装置の斜視図である。 警報装置の底面図である。 警報装置の側面図である。 図2のA―A矢視断面図である。 下側から見た警報装置の分解斜視図である。 上側から見た警報装置の分解斜視図である。 取付ベースの底面図である。 取付ベースの平面図である。 裏ケースの底面図である。 裏ケースの平面図である。 裏ケースの正面図である。 表ケースの平面図である。 表ケースの正面図である。 上側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図である。 下側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図である。 検出部カバー(防虫網図示省略)の平面図である。 検出部カバー(防虫網図示省略)の底面図である。 検出部カバー(防虫網図示省略)の側面図である。 図16のB―B矢視断面図である。 図16のC―C矢視断面図である。 検出部本体の底面図である。 検出部本体の平面図である。 検出部本体の正面図である。 回路部の底面図である。 回路部の平面図である。 回路部の正面図である。 検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す平面図である。 検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す側面図である。 図27のD―D矢視断面図である。 図29のE領域周辺の拡大図である。 図30において気体の流れを例示した図である。 図28のF―F矢視断面図である。 図32のG領域周辺の拡大図(外側ラビリンス図示省略)である。 図33において検出光の内部反射を例示した図である。 図27のH―H矢視断面図であって、検出光の内部反射を例示した他の図である。 検出部カバーの構成の変形例を示す図である。 検出部カバーの構成のその他の変形例を示す図である。 検出部カバーの構成のその他の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のI―I矢視断面図である。 検出部カバーの構成のその他の変形例を示す平面図である。
以下に、本発明に係る警報装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、設置対象物の設置面に取り付けられる警報装置であって、設置面と対向する取付面を有する警報装置に関するものである。ここで、「警報装置」とは、警報を行う装置であって、具体的には、監視領域の気体に含まれている被検出物質についての検知、報知、あるいは警報を行う装置であり、例えば、検知機能に加えて報知機能や警報機能を有するガス警報器や火災警報器(煙警報器)のみならず、被検出物質に関する検知機能、報知機能、あるいは警報機能の少なくとも一部のみを有するガス感知器や火災感知器(煙感知器)等を含む概念である。また、警報装置の警報方法については任意であるが、例えば、被検出物質が閾値以上出力された旨を示す情報(以下、「警報情報」と称する)を表示手段又は音声出力手段を介して出力する方法や、警報情報を含む信号を送信手段を介して他の装置(一例として、管理室等に設けられた受信機等)に送信すること等が該当する。「監視領域」とは、監視対象の領域であって、具体的には、警報装置が設置される領域であり、例えば、住宅内の領域(例えば、部屋等)、住宅以外の建物内の領域等を含む概念である。また、「設置対象物」とは、警報装置を設置する対象物であって、例えば、監視領域内の天井、壁等が挙げられる。また、「設置面」とは、警報装置が設置される設置対象物の面であって、例えば、天井における監視領域側の面(つまり、天井の下面)、壁における監視領域側の面(つまり、壁の室内側面)等が挙げられる。また、「取付面」とは、警報装置に設けられている面であって、具体的には、設置面と対向した状態で当該設置面に取り付けられる面である。また、「被検出物質」とは、検出対象の物質であり、具体的には、気体に含まれる物質であり、例えば、気体中の一酸化炭素、及び煙等を含む概念である。
以下の実施の形態においては、「被検出物質」が「煙」であり、「警報装置」が煙による散乱光に基づいて警報する「火災警報器(煙警報器)」であり、「監視領域」が「住宅内の領域としての部屋」である場合について説明する。また、「設置対象物」については、前述のように、「天井」又は「壁」等が挙げられるが、「設置対象物」が「天井」である場合を以下において図示しつつ、「設置対象物」が「壁」である場合も適宜取りあげ説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る警報装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る警報装置の斜視図であり、図2は、警報装置の底面図であり、図3は、警報装置の側面図であり、図4は、図2のA―A矢視断面図であり、図5は、下側から見た警報装置の分解斜視図であり、図6は、上側から見た警報装置の分解斜視図である。なお、以下の説明では、各図に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向(つまり、重力が働く方向)であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、-Z方向を下側(底面)と称して説明する。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の警報装置100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、図4のケース2の検出空間34の中心位置を基準として、検出空間34から離れる方向を「外側」と称し、検出空間34に近づく方向を「内側」と称して、以下説明する。
これら各図に示す警報装置100は、気体に含まれている被検出物質である煙を検出して警報する警報手段であり、具体的には、図3に示すように、監視領域の天井における下側(-Z方向)の面(つまり、下面)である設置面900、又は、監視領域の壁における監視領域側の面(つまり、壁の室内側面)である不図示の設置面(以下、壁設置面)に取り付けて用いるものであり、具体的には、取付ベース1、ケース2、図5の検出部カバー3、検出部本体4、及び回路部5を備える。なお、以下では、設置面900がXY平面に沿う方向(つまり、水平方向)において広がっており、不図示の「壁設置面」が当該設置面900に対して直交する方向(つまり、鉛直方向)に広がっている場合について説明する。以下では、警報装置100全体の構成を説明した後に、各構成の詳細について説明する。
(構成‐取付ベース)
まず、図7は、取付ベースの底面図であり、図8は、取付ベースの平面図である。図3に示す取付ベース1は、設置面900又は不図示の「壁設置面」に対して、ケース2を取り付けるための取付手段であり、具体的には、ケース2と設置面900又は不図示の「壁設置面」との間において用いられるものであって、より詳細には、図7の取付フック11、及び本体部12を備える。
(構成‐取付ベース‐取付フック)
図7の取付フック11は、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付ける(つまり、設置する)ためのものであり、具体的には、本体部12から突出している突片であり、例えば、螺合孔111を備える。螺合孔111は、取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、螺合孔111と設置面900又は不図示の「壁設置面」とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付けることが可能になる。
(構成‐取付ベース‐本体部)
図7の本体部12は、取付ベース1の本体であり、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、所定径の円盤形状を呈しているものであって、取付フック11と一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、ケース側対向面12A、及び図8の設置面側対向面12Bを備える。図7のケース側対向面12Aは、図3に示すように、ケース2と対向した状態で当該ケース2が取り付けられる面であり、設置面側対向面12Bは、設置面900と対向した状態で当該設置面900に取り付けられる取付面(つまり、XY平面に沿う方向に広がっている取付面)である。また、本体部12は、図7に示すように、螺合孔121、及び係合部122を備える。螺合孔121は、設置面900に取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、螺合孔121と設置面900とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900に取り付けることが可能になる。また、係合部122は、図3のケース2が取り付けられる取付手段であり、具体的には、図6の後述する裏ケース21の係合部214と係合するものである。このような本体部12の外径については、任意に設定することができるが、例えば、既存の取付ベースと同様な大きさ(例えば、10cm程度)になるように設定されているものとして、以下説明する。
(構成‐ケース)
次に、図3のケース2は、図5の検出部カバー3、検出部本体4、及び回路部5(以下、収容対象物)を収容する収容手段であり、具体的には、取付ベース1を介して設置面900に取り付けられるものであり、より詳細には、図5の裏ケース21、及び表ケース22を備える。
(構成‐ケース‐裏ケース)
図9は、裏ケースの底面図であり、図10は、裏ケースの平面図であり、図11は、裏ケースの正面図である。これら各図の裏ケース21は、図5に示すように、取付ベース1側(つまり、上側(+Z方向))から「収容対象物」を収容する第1収容手段であり、表ケース22と結合されることにより、当該表ケース22との間に図3の後述する外部流入開口23としての隙間を形成するものである。また、この裏ケース21は、図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段であり、また、ケース2の内部を移動する気体を、後述する検出空間34に誘導する内部誘導手段であり、具体的には、検出部本体4との間において気体の流路を形成するものである。
この図9~図11の裏ケース21は、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、取付ベース1よりも大径の円盤形状を呈しているものであって、(後述する「裏ケース21の内部部材」も含んで)全体として一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、裏ケース側対向壁211、及び裏ケース側外周壁212を備える。図4の裏ケース側対向壁211は、裏ケース21におけるXY平面に沿う方向において広がっている部分を形成するものであり、つまり、取付ベース1と対向するものであり、図5の誘導凹部211aを備える。この誘導凹部211aは、図4の検出空間34に対して気体を誘導する誘導手段である。また、裏ケース側外周壁212は、裏ケース21における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第1外壁であって、裏ケース側対向壁211の外縁部から外側に向かって広がりつつ、下側(-Z方向)に向かって延びているものである。
また、図9の裏ケース21は、より詳細には、構成品ケース611~616、短フィン621~623、長フィン631、632、防止片641、642、及びリブ651~659(以下、「構成品ケース611~616、短フィン621~623、長フィン631、632、防止片641、642、及びリブ651~659」を、「裏ケース21の内部部材」と総称する)を備える。まず、構成品ケース611~616は、警報装置100を構成するものである構成品を収容する収容手段であり、具体的には、構成品を収容する空間である構成品収容空間を区画する収容壁を有するものである。また、この構成品ケース611~616(具体的には、構成品ケース611~616の収容壁)は、気体を図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、誘導手段として機能するように、構成品の配置場所等を考慮しつつ設けられている。また、短フィン621~623は、気体を図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、図9の構成品ケース611~613から突出して延びる突片である。また、長フィン631、632は、気体を図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、後述する図9のリブ657、659から延びる片であって、短フィン621よりも充分に長いものである。また、防止片641、642は、気体を図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、図9の後述するスリット213a、213bを介して内部に流入する気体に含まれている塵埃が、図4の検出空間34に侵入するのを防止するための防止手段である。図9のリブ651~659は、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、裏ケース21を補強する補強手段であり、また、図6の表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段であり、具体的には、図3の外部流入開口23及びケース2の内部を区画するものであり、例えば、裏ケース側対向壁211に設けられているものである。なお、「外部流入開口23の幅」とは、外部流入開口23における上側の端から下側の端までの距離を示している。また、以下の説明では、リブ651~659を互いに区別する必要が無い場合には、適宜「リブ65」と総称する。
(構成‐ケース‐表ケース)
図12は、表ケースの平面図であり、図13は、表ケースの正面図である。これら各図の表ケース22は、図5に示すように、「収容対象物」を挟んで取付ベース1側とは反対側(つまり、下側(-Z方向))から「収容対象物」を収容する第2収容手段であり、具体的には、裏ケース21と結合されることにより、当該裏ケース21との間に図3の外部流入開口23としての隙間を形成するものである。ここで、「外部流入開口」23とは、ケース2の外部の気体をケース2の内部に流入させる流入手段であり、特に、ケース2の外部において設置面900に沿って移動する気体を、ケース2の内部に流入させる第1流入開口であって、XY平面に沿う方向に延在するようにケース2の裏ケース21と表ケース22との間に形成される隙間である。この外部流入開口23の幅については、塵埃、外乱光、又はユーザの指の侵入を防止すること、警報装置100の外観が与えるユーザへの印象等を考慮して任意に設定することができるが、ここでは、例えば、3~5(mm)に設定されているものとして、以下説明する。また、表ケース22は、図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段である。
この図12及び図13の表ケース22は、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、裏ケース21よりも大径の円盤形状を呈しているものであって、全体として一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、表ケース側露出壁221、及び表ケース側外周壁222を備える。まず、表ケース側露出壁221は、表ケース22におけるXY平面に沿う方向において広がっている部分を形成するものであって、つまり、ユーザによって主に視認されるように露出するものある。また、図4の表ケース側外周壁222は、表ケース22における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第2外壁であって、表ケース側露出壁221の外縁部から外側に向かって広がりつつ、上側(+Z方向)に向かって延びているものである。
また、図6の表ケース22は、より詳細には、押しボタン223、ねじボス224、及び支持部225を備える。まず、押しボタン223は、警報装置100を操作する操作手段であり、具体的には、図5の後述する回路部5のスイッチ55を表ケース22の外側から押すためのものである。また、図6のねじボス224は、表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段であり、また、図6の表ケース22と裏ケース21とを互いに固定する固定手段であり、具体的には、表ケース側露出壁221における上側(+Z)の面に設けられているものであり、例えば、所定のねじ孔が設けられており、高さ方向(Z方向)において立設する柱形状を呈しているものである。また、支持部225は、検出部本体4を支持する支持手段であり、具体的には、表ケース側露出壁221における上側(+Z)の面の表ケース側外周壁222側に複数設けられている突片である。
(構成‐検出部カバー)
次に、図14は、上側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図であり、図15は、下側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図である。図16は、検出部カバー(防虫網図示省略)の平面図であり、図17は、検出部カバー(防虫網図示省略)の底面図であり、図18は、検出部カバー(防虫網図示省略)の側面図である。図19は、図16のB―B矢視断面図であり、図20は、図16のC―C矢視断面図である。これら各図の検出部カバー3は、散乱光を用いて煙を検出するための遮光手段である。図5に示すように、検出部カバー3は、裏ケースと検出部本体4との相互間に設けられており、天井板31、ラビリンス32、及び防虫網33を備えている。なお、図4の「検出空間」34とは、煙を検出する空間である。天井板31は、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するためのものである。図14、図16、図18から図20に示すように、この天井板31は、ケース2より小径の円盤状に形成されており、検出空間34の外縁のうち上方側の外縁を覆うように設けられている。また、天井板31の上面には後述する発光部52及び受光部53の並設方向に沿った矢印31aが付されているので、警報装置100の組み立てる場合に利用することができる。ラビリンス32は、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するためのものである。図14、図15、図17から図20に示すように、このラビリンス32は、天井板31よりも下方側において、検出空間34の外縁のうち高さ方向(Z方向)に略沿った外縁を覆うように設けられている。防虫網33は、外気が防虫網33の小孔を介して検出空間34に入ることを許容する一方で、検出空間34に虫等が入ることを防止する防虫手段である。この防虫網33は、ラビリンス32の外周(具体的には、後述する外側ラビリンス37の外周)を囲繞する円環状に形成されており、その側面には、虫が侵入困難な大きさの多数の小孔を有するものである。なお、検出部カバー3の構成の詳細については後述する。
(構成‐検出部本体)
次に、図21は、検出部本体の底面図であり、図22は、検出部本体の平面図であり、図23は、検出部本体の正面図である。これら各図の検出部本体4は、図4に示すように、検出部カバー3を配置する配置手段であり、また、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するための第2遮光手段であり、具体的には、外部流入開口23からケース2に流入した気体が検出部本体4と表ケース22との間に入り込まないように遮蔽した上で、裏ケース21との間において気体の流路を形成するものである。この検出部本体4は、例えば、XY平面に沿う方向において図4の検出部カバー3側から外部流入開口23側まで広がっており、図6に示すように、検出部カバー3の天井板31よりも大径であり、且つ、表ケース22よりも僅かに小径であり、一部が切り欠かれた円盤形状を呈しているものであって、更に、内側の一部が下側(-Z方向)から上側(+Z方向)に向かって隆起している形状を呈しているものであって、全体として一体的に形成されている樹脂製のものである。なお、「表ケース22よりも僅かに小径」であるとは、検出部本体4の径が、図4に示すように、検出部本体側端部400aが内側から表ケース側端部222aに当接(又は、接近)する程度の「径」であることを示している。なお、「検出部本体側端部」400aとは、検出部本体4における外側の縁であって、外部流入開口23側の縁である。
この図6の検出部本体4は、より詳細には、図21~図23のフランジ部41、傾斜部42、隆起部43、検出部本体切り欠き部44、スピーカ収容部45、及び素子カバー46を備える。フランジ部41は、検出部本体4における外側寄りのXY平面に沿う方向において広がっている部分であり、位置決め凹部411を備える。この位置決め凹部411は、検出部本体4に対する裏ケース21のリブ65の位置決めを行うための位置決め手段であり、具体的には、フランジ部41における外縁部に複数設けられているものであり、上側(+Z側)から下側(-Z側)に向かって窪んでいるものである。また、傾斜部42は、フランジ部41から連続する部分であって、図4の検出空間34を外部流入開口23よりも上側(+Z方向)に設けるために、フランジ部41(XY平面に沿う方向)に対して上側(+Z方向)に向かって傾斜している部分である。また、隆起部43は、検出部カバー3が設けられる部分であって、フランジ部41よりも上側(+Z方向)に位置しており、傾斜部42から連続して、XY平面に沿う方向において広がっている部分である。この隆起部43における上側(+Z方向)の面には、図6の配置凹部431が形成されている。この配置凹部431は、検出部カバー3が配置される部分であり、具体的には、円状の凹部であり検出部カバー3の外径に対応する径の凹部である。また、検出部本体切り欠き部44は、警報装置100に対して後述する構成品ケース616を設けるために、当該構成品ケース616の外形に対応する形状に切り欠かれた部分である。また、スピーカ収容部45は、検出部本体4と表ケース22との間に不図示のスピーカ(警報情報を音声出力する音声出力手段)を収容するために、収容するスピーカの外形に対応するように、下側(-Z方向)から上側(+Z方向)に向かって隆起している部分である。また、素子カバー46は、回路部5における後述の発光部52及び受光部53を上側(+Z方向)から覆って、発光部52及び受光部53に塵埃が堆積するのを防止するものであって、隆起部43における配置凹部431に形成されているものであり、回路部5における後述の発光部52及び受光部53と図4の検出空間34との間の光路を形成するための光路孔を有するものである。また、この光路が、実施の形態では、後述する発光部52から照射される検出光が受光部53によって直接的に受光されることなく、且つ、後述する内側ラビリンス36に直接的に入射されるように、各部品の形状や設置位置が設定される。
(構成‐回路部)
次に、図24は、回路部の底面図であり、図25は、回路部の平面図であり、図26は、回路部の正面図である。これら各図の回路部5は、警報を行うための電気回路を形成する回路手段であり、より詳細には、回路基板51、発光部52、受光部53、シールド54、スイッチ55、電源コネクタCN1、及び制御部(図示省略)を備える。回路基板51は、警報装置100の各素子が実装される実装手段であり、具体的には、上側(+Z方向)の実装面(以下、上側実装面)又は下側(-Z方向)の実装面(以下、下側実装面)に各素子がはんだ等を用いて実装されるように、所定位置にスルーホール及び当該スルーホールを取り囲む端子等が設けられているものである。発光部52は、検出空間34に向けて検出光を照射することにより、煙を検出するための発光手段であり、具体的には、図4に示すように、発光部52よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34に向かって発光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、発光ダイオードである。受光部53は、発光部52から照射された検出光が検出空間34に流入された煙の粒子によって散乱されることによって生じる散乱光を受光する受光手段であり、具体的には、受光部53よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34からの光を受光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、フォトダイオードである。図26のシールド54は、受光部53を電磁的に遮蔽するための遮蔽手段であり、また、受光部53を回路基板51に対して支持する支持手段であり、具体的には、回路基板51の上側実装面に実装される導電性素子であって、例えば、金属により形成されるものである。図24のスイッチ55は、警報装置100を操作するための操作手段であり、具体的には、回路基板51の下側実装面に実装される素子であって、例えば、プッシュスイッチである。図25の電源コネクタCN1は、警報装置100に対して電源電圧を供給するための供給手段であり、具体的には、電源としての不図示の電池からの電源電圧を供給するためのものであって、回路基板51の上側実装面に実装されるものである。制御部は、警報装置の各動作を制御するものであり、具体的には、回路基板51の上側実装面(又は下側実装面)に実装されている。このような回路部5においては、制御部が、受光部53の受光量が所定の閾値を超えた場合に監視領域内で火災が発生したものと判断する。
(構成‐検出部カバーの構成の詳細)
次に、検出部カバー3の構成の詳細について説明する。この検出部カバー3の天井板31及びラビリンス32の構成については、下記に示す工夫が施されている。
(構成‐検出部カバーの構成の詳細‐天井板)
最初に、検出部カバー3の天井板31の構成について説明する。図15、図17、図19に示すように、天井板31の検出空間34側の側面(図15に示す天井板31の下側面)には、光トラップ35が形成されている。光トラップ35は、発光部52から直接的又は間接的に入射された光を乱反射させるものである。図15、図17、図19に示すように、この光トラップ35は、天井板31の下側面のうち検出空間34に対応する部分に形成されており、具体的には、当該検出空間34に対応する部分が、発光部52及び受光部53の並設方向に沿って連続する凸凹状になるように形成されている。これにより、光トラップ35によって発光部52から入射した検出光を乱反射させることができるので、天井板31に光トラップ35を形成することなく、天井板31によって入射した検出光を乱反射させずにそのまま反射させる場合に比べて、検出光を減衰して反射することができる。よって、受光部53が光トラップ35によって反射された検出光を直接的に受光した場合でも、警報装置100による煙の検出精度が維持することができる。
(構成‐検出部カバーの構成の詳細‐ラビリンス)
次に、検出部カバー3のラビリンス32の構成について説明する。図27は、検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す平面図であり、図28は、検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す側面図である。図29は、図27のD―D矢視断面図であり、図30は、図29のE領域周辺の拡大図である。図15、図17、図19、図20、図29、図30に示すように、ラビリンス32は、内側ラビリンス36と、外側ラビリンス37とを備えている。
(構成‐検出部カバーの構成の詳細‐ラビリンス‐内側ラビリンス)
内側ラビリンス36は、検出空間34の外縁のうち高さ方向(Z方向)に略沿った外縁を覆う第1遮光手段である。図15、図17に示すように、この内側ラビリンス36は、矩形環状体(具体的には、正方形環状体)に形成されており、具体的には、発光部52側(図17の右側)に位置する第1側片36a及び第2側片36bと、受光部53側(図17の左側)に位置する第3側片36c及び第4側片36dとを備えており(より具体的には、いずれの側片も平滑な板状体にて形成されている)、第1側片36aは第2側片36b及び第3側片36cと連結され、第4側片36dは第2側片36b及び第3側片36cと連結されている(なお、第1側片36a、第2側片36b、第3側片36c、及び第4側片36dを特に区別する必要のないときは、単に「側片36e」と総称する)。そして、この内側ラビリンス36は、当該内側ラビリンス36における開放側の端部の一方(図19に示す内側ラビリンス36の上端部)が天井板31と当接するように設けられている。
また、図15、図19、図20に示すように、内側ラビリンス36は、第1内部流入開口36fを有している。第1内部流入開口36fは、気体を検出空間34に流入させるための第1開口部である。図15、図19、図20に示すように、この第1内部流入開口36fは、内側ラビリンス36における開放側の端部(図19に示す内側ラビリンス36の下端部)の開口であり、平面形状が矩形状となるように形成されている。
ここで、第1内部流入開口36fの大きさ及び設置位置については任意であるが、実施の形態においては、検出空間34の中央に気体が流入可能となる大きさ及び設置位置に設定されている。具体的には、第1内部流入開口36fの大きさについては、図15、図17、図19、図20に示すように、内側ラビリンス36の下端部の外形よりも若干小さい大きさに設定されている。また、第1内部流入開口36fの設置位置については、図15、図17、図19、図20に示すように、仮想のXY平面上において、第1内部流入開口36fの中心点が検出空間34の中央と一致する位置に設定されている。また、第1内部流入開口36fと検出部本体4との設置位置については、実施の形態では、検出部本体4は、第1内部流入開口36fを介して検出空間34に外乱光が直接的に入射することを回避できる位置に配置されている。具体的には、図30に示すように、検出部本体4は、第1内部流入開口36fと対向する位置であって、第1内部流入開口36fに対して第1隙間38を隔てた位置に配置されており、より具体的には、検出部本体4の隆起部43が第1内部流入開口36fから第1隙間38を隔てた真下側に位置するように配置されている。なお、この第1隙間38の高さについては、実施の形態では、第1内部流入開口36fを介して所望量の気体を検出空間34に流入させることが可能な長さに設定されており、具体的には、内側ラビリンス36、第1内部流入開口36f、及び検出部本体4の形状に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定されている。なお、内側ラビリンス36の構成の詳細については後述する。
(構成‐検出部カバーの構成の詳細‐ラビリンス‐外側ラビリンス)
また、外側ラビリンス37は、第1隙間38を覆う第3遮光手段である。図14、図15、図17から図20、図28から図30に示すように、この外側ラビリンス37は、当該外側ラビリンス37に内側ラビリンス36が内接することが可能な円環状体に形成されており、外側ラビリンス37の開放側の端部の一方(図19に示す外側ラビリンス37の上端部)が天井板31と当接するように設けられている。
ここで、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37の具体的な構成については、実施の形態では以下に示す特徴を有する。
まず、気体流入性能に関する特徴としては、外側ラビリンス37は、検出部カバー3の外部の気体が内側ラビリンス36に当たることなく第1隙間38及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に流入することを抑制することが可能な位置に配置されている。具体的には、図19に示すように、外側ラビリンス37は、第1内部流入開口36fと検出部本体4との対向方向(Z方向)に直交する仮想線HL(すなわち、水平方向に沿った仮想線HL)であって第1隙間38を通る仮想線HL上において、第1隙間38に対して第2隙間39を隔てた位置に配置されており、より具体的には、内側ラビリンス36から第2隙間39を隔てた水平方向の外側の位置において、外側ラビリンス37によって第1隙間38全体が覆われる位置に配置されている。なお、第2隙間39の幅については、実施の形態では、外側ラビリンス37のコンパクト化を図りながら、所望量の気体を第1隙間38に流入させることが可能な長さに設定されており、具体的には、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37の形状に応じて異なり得ることから、実験結果等に基づいて設定されている。このような構成により、検出部カバー3の外部の気体が後述する第2内部流入開口37aを介して第2隙間39に流入した場合に、検出部カバー3の外部の気体を内側ラビリンス36に当ててから、第1隙間38に流入させることができるので、検出空間34への塵埃の流入を抑制すること可能となる。
また、遮光性能に関する特徴としては、外側ラビリンス37は、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37によって、検出空間34に外乱光が入射することを抑制可能な位置に配置されており、具体的には、図19に示すように、上記気体流入性能に関する特徴と同様に、内側ラビリンス36から第2隙間39を隔てた水平方向の外側の位置において、外側ラビリンス37によって第1隙間38全体が覆われる位置に配置されている。このような構成により、検出部カバー3の外部の光が検出空間34に入射しようとしても、この外部の光を内側ラビリンス36又は外側ラビリンス37によって遮光できるので、検出空間34に外乱光が入射することを抑制できる。
また、上述した気体流入性能及び遮光性能をさらに向上させる特徴としては、図19、図29、図30に示すように、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが第1内部流入開口36fと検出部本体4との対向方向(Z方向)に直交する方向(水平方向)に沿って重畳するように、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37が形成されており、具体的には、外側ラビリンス37における第1隙間38と対向する部分以外の部分全体が内側ラビリンス36と重畳するように形成されている。このような構成により、検出部カバー3の外部の気体が後述する第2内部流入開口37aを介して第2隙間39に流入した場合に、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳するように形成されていない場合に比べて、この気体を内側ラビリンス36に確実に当てることができるので、検出空間34への塵埃の流入を一層抑制することできる。また、検出部カバー3の外部の光が検出空間34に入射しようとしても、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳するように形成されていない場合に比べて、この外部の光を内側ラビリンス36又は外側ラビリンス37によって確実に遮光できるので、検出空間34に外乱光が入射することを一層抑制できる。
さらに、検出空間34に流入させる気体の量が増加させるための特徴としては、図14、図15、図18、図19、図28から図30に示すように、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳する部分(より具体的には、外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分)に第2内部流入開口37aが複数形成されている。ここで、第2内部流入開口37aは、検出部カバー3の外部の気体を第2隙間39に流入させるための第2開口部である。この第2内部流入開口37aの形状については任意であるが、実施の形態では、外側ラビリンス37の強度を確保できる形状に形成されており、具体的には、図14、図15、図18、図19に示すように、第2内部流入開口37aの幅が内側ラビリンス36の各側片36eの幅よりも短く設定されており、第2内部流入開口37aの高さが外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分の高さと略同一又はそれよりも低くなるように設定されている。また、この第2内部流入開口37aの設置位置については任意であるが、実施の形態では、水平方向からの気体が第2隙間39に流入可能となる位置に設定されており、具体的には、図15、図19、図30に示すように、外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分のうち、内側ラビリンス36の各側片36eと対向する部分に設定されている(より具体的には、この内側ラビリンス36の各側片36eと対向する部分に2つの第2内部流入開口37aが設けられている)。このような構成により、検出部カバー3の外部の気体を第2内部流入開口37a、第2隙間39、第1隙間38、及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に流入させることが可能となる。特に、外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分との形状に応じて第2内部流入開口37aの形状を設定することができるので、検出空間34に流入させる気体の量を増加させることが可能となる。
また、このように構成された検出部カバー3の形成方法については任意であるが、実施の形態では、検出部本体4の構造が簡易となるように形成している。具体的には、図19、図29、図30に示すように、天井板31、内側ラビリンス36、及び外側ラビリンス37をそれぞれ相互に一体に形成していると共に、検出部本体4を内側ラビリンス36、外側ラビリンス37、及び天井板31とは別体に形成している。この場合において、検出部カバー3と検出部本体4との接続方法については任意であるが、実施の形態においては、ネジ等の接続部材を用いることなく接続できる方法が望ましく、具体的には、検出部本体4の隆起部43に形成された嵌合孔(図示省略)に外側ラビリンス37の下端部に形成された図18に示す嵌合片37bを挿通することにより、検出部カバー3を検出部本体4に対して係脱自在に接続している。このような形成方法により、検出部本体4と内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)とを相互に一体に形成した場合に比べて、検出部本体4の構造を簡易にでき、検出部本体4の製造性を向上させることが可能となる。
以上のような検出部カバー3により、遮光性能を決定する設計パラメータ(例えば、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37の設置角度や高さ等)と、気体流入性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1隙間38の高さ及び第2隙間39の幅等)を相互に分離できるので、従来技術に比べて検出部カバー3の設計の自由度を向上させることができる。
(構成‐検出部カバーの作用)
次いで、このように構成された検出部カバー3の作用について説明する。この検出部カバー3の作用については、検出空間34に気体を流入させる作用(以下、「気体流入作用」と称する)と、検出空間34に外乱光を入射することを抑制する作用(遮光作用)とに大別される。
(構成‐検出部カバーの作用‐気体流入作用)
まず、気体流入作用について説明する。図31は、図30において気体の流れを例示した図である。なお、図31の矢印Fは、所定の実験又はシミュレーション等の結果に基づいた、煙を含む気体の流れる方向を例示するものである。また、警報装置100は、ケース2の外部のあらゆる方向から、設置面900に沿って移動する気体を、警報装置100の内部に誘導することができ、更に、検出空間34に誘導することができるが、ここでは、例えば、警報装置100の内部に誘導された気体を図31の矢印Fに沿って検出空間34に誘導する場合について説明する。
図31に示すように、まず、警報装置100の内部に誘導された気体であって検出部カバー3の外部の気体は、図31の左側に位置する第2内部流入開口37aを介して第2隙間39に流入される。次に、第2隙間39に流入された気体が内側ラビリンス36に当たることで当該気体の流れる方向が水平方向から下方向に変えられることにより、当該気体は第2隙間39に沿って下方側に誘導される。この場合において、第2隙間39に流入された気体に含まれる塵埃の少なくとも一部が、当該気体が内側ラビリンス36に当たることにより下方に落とされて第2隙間39の下端部に留まることになることから、当該塵埃が検出空間34に流入することを抑制できる。次いで、上記下方側に誘導された気体は、第2隙間39を下方向に略沿って移動した後、第1隙間38に流入される。次に、第1隙間38に流入された気体は、第1隙間38を水平方向に略沿って移動した後、第1内部流入開口36fを介して検出空間34に流入される。次いで、上記検出空間34に流入された気体は、検出空間34内を移動した後、第1内部流入開口36fを介して第1隙間38に流出される。続いて、上記第1隙間38に流出された気体は、第1隙間38を水平方向に略沿って移動した後、当該気体が外側ラビリンス37に当たることで当該気体の流れる方向が水平方向から上方向に変わることにより、当該気体は第2隙間39に沿って上方側に誘導される。そして、上記上方側に誘導された気体は、第2隙間39を上方向に略沿って移動した後、図31の右側に位置する第2内部流入開口37aを介して外側ラビリンス37の外部に流出される。
このような作用により、検出部カバー3の外部の気体を、第1内部流入開口36f、第1隙間38、第2隙間39、及び第2内部流入開口37aを順次介して検出空間34を確実に誘導させることができ、警報装置100による煙の検出が可能となる。また、第2隙間39に流入された気体が内側ラビリンス36に当たることにより当該気体に含まれる塵埃をふるい落とすことができるので、検出空間34への塵埃の流入を抑制することが可能となる。
(構成‐検出部カバーの作用‐遮光作用)
次に、遮光作用について説明する。警報装置100の内部に入射した光であって検出部カバー3の外部の光は、検出空間34を覆うように設けられた検出部カバー3及び検出部本体4によって検出空間34に入射することが抑制される。特に、検出部カバー3に設けられた外側ラビリンス37によって第1隙間38が覆われているので、上記外部の光が第1隙間38及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に入射することが抑制される。また、外側ラビリンス37に第2内部流入開口37aに設けられているものの、この第2内部流入開口37aが外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分に設けられているので、仮に上記外部の光が第2内部流入開口37aを介して第2隙間39に入射したとしても、上記外部の光を内側ラビリンス36に入射させた後、検出部カバー3の外側に向けて反射させることができる。よって、上記外部の光が検出空間34に入射することが抑制される。
(構成‐内側ラビリンスの構成の詳細)
次に、検出部カバー3における内側ラビリンス36の構成の詳細について説明する。図32は、図28のF―F矢視断面図であり、図33は、図32のG領域周辺の拡大図(外側ラビリンス37図示省略)である。図34は、図33において検出空間34における検出光の内部反射を例示した図であり、図35は、図27のH―H矢視断面図であって、検出光の内部反射を例示した他の図である。この内側ラビリンス36の構成(主に、内側ラビリンス36の形状)については、下記に示す工夫が施されている。
実施の形態においては、内側ラビリンス36における検出空間34側の側面の少なくとも一部が、当該内側ラビリンス36によって反射された検出光が検出空間34における受光部53の視野部分RV(図34、図35に示す点線部分。以下、単に「視野部分RV」と称する)に入射することを抑制することが可能な平坦形状に形成されている。ここで、「視野部分RV」とは、検出空間34の部分のうち、受光部53で受光することが可能な視野範囲に対応する部分を意味する。なお、発光部52から照射される検出光は、実施の形態においては、図34に示すように、所定の幅を有しており、且つ発光部52から離れるにしたがって当該幅が広がるものとして説明する。
具体的には、内側ラビリンス36の平坦形状部分が、当該内側ラビリンス36のうち発光部52から検出光が直接的に入射される部分71(以下、「第1入射部分71」と称する)と、当該内側ラビリンス36のうち第1入射部分71から検出光が直接的に入射される部分72(以下、「第2入射部分72」と称する)とを含んで構成されている。このうち、内側ラビリンス36の4つの角部のいずれか1つの近傍部分が、第1入射部分71として形成されている。より具体的には、図32、図33に示すように、内側ラビリンス36における第3側片36c及び第4側片36dによって形成される角部81(以下、「第1角部81」と称する)の近傍部分(すなわち、第3側片36c及び第4側片36dの各々の第1角部81側の部分)が、第1入射部分71として形成されている。また、内側ラビリンス36における4つの角部のうち、第1入射部分71側の角部と対向しない角部の近傍部分が、第2入射部分72として形成されている。より具体的には、図32、図33に示すように、第1側片36a及び第3側片36cによって形成される角部82(以下、「第2角部82」と称する)の近傍部分(すなわち、第3側片36cの第2角部82側の部分)と、第2側片36b及び第4側片36dによって形成される角部83(以下、「第3角部83」と称する)の近傍部分(すなわち、第4側片36dの第3角部83側の部分)とが、それぞれ第2入射部分72として形成されている。
また、内側ラビリンス36と発光部52(又は発光部52側の素子カバー46の光路孔)との設置位置については任意であるが、実施の形態では、以下に示す位置に設置されている。すなわち、まず、内側ラビリンス36及び発光部52(又は発光部52側の素子カバー46の光路孔)は、発光部52から第1入射部分71に直接的に入射した検出光が第2入射部分72に向けて反射されるように配置されている。具体的には、図33、図34に示すように、第1入射部分71である第3側片36cの第1角部81側の部分(例えば、図34の後述する入射点P1等)に、発光部52から照射された検出光が直接入射した場合に、第2入射部分72である第4側片36dの第3角部83側の部分(例えば、図34の後述する入射点P2等)に向けて、当該入射した検出光が反射されるように配置されている。また、内側ラビリンス36及び発光部52(又は発光部52側の素子カバー46の光路孔)は、当該発光部52から直接的に照射される検出光が第3側片36c及び第4側片36dの各々の第1入射部分71に対して均等に入射可能な位置に配置されており、具体的には、図33に示すように、仮想のXY平面上において、第1角部81の角度を二等分する二等分線BLと発光部52(又は発光部52側の素子カバー46の光路孔)とが重なる位置に配置されている。
このような構成により、従来技術に比べて、検出光が視野部分RVに入射することを抑制できる。よって、受光部53が視野部分RVに存在する煙の粒子によって散乱された散乱光(検出光)を受光することを抑制できることから、警報装置100による煙の検出精度を維持することが可能となる。また、内側ラビリンス36の全体が矩形環状に形成されている場合でも、第1入射部分71及び第2入射部分72によって、検出光が少なくとも2回以上反射されるまで、検出光が視野部分RVに入射することを回避できるので、警報装置100による煙の検出精度を一層維持することが可能となる。
(構成‐内側ラビリンスの作用)
次いで、このように構成された内側ラビリンス36の作用について説明する。ここで、図34、図35の矢印Lは、所定のシミュレーションの結果に基づいた、検出光が進む方向を例示するものである。
最初に、発光部52から照射された検出光は、内側ラビリンス36の第1入射部分71全体に直接的に入射するが、この入射した検出光のうち、第1入射部分71である第3側片36cの第1角部81側の部分(以下、「入射点P1」と称する)に直接的に入射した検出光は、以下に示す通りに内部反射される。具体的には、図34、図35に示すように、まず、入射点P1に入射した検出光は、第4側片36d側に向けて反射される。次に、上記第4側片36d側に向けて反射された検出光は、視野部分RVに入射することなく、第2入射部分72である第4側片36dの第3角部83側の部分(以下、「入射点P2」と称する)に入射した後、天井板31側に向けて反射される。次いで、上記天井板31側に向けて反射された検出光は、視野部分RVに入射することなく、天井板31の入射点P2の近傍部分P3(以下、「入射点P3」と称する)に入射した後、第2側片36b側に向けて反射される。次に、上記第2側片36b側に向けて反射された検出光は、視野部分RVに入射することなく、第2側片36bの第3角部83側の部分P4(以下、「入射点P4」と称する)に入射した後、第3側片36c側に向けて反射される。続いて、上記第3側片36c側に向けて反射された検出光は、視野部分RVに入射することなく、第3側片36cの第2角部82側の部分P5(以下、「入射点P5」と称する)に入射する。
以上のように、発光部52から照射された検出光が第1入射部分71に直接的に入射した場合に、検出光が視野部分RVに入射することなく、検出光の反射を複数回繰り返すことができるので、検出光を効果的に減衰させることができる。よって、受光部53が上記反射を繰り返した検出光を受光したとしても、受光部53の受光量が過大な量になることを回避できるため、警報装置100による煙の検出精度を維持することが可能となる。
(組み立て方法)
次に、警報装置100の組み立て方法について説明する。まず、図6において、回路部5の回路基板51に対して各素子を実装する。具体的には、所定の治具に回路基板51を配置して固定した状態で、例えばはんだ等を用いて各素子を実装する。
次に、検出部本体4に対して検出部カバー3を配置する。具体的には、配置凹部431に検出部カバー3を圧入して配置する。
次に、押しボタン223、及び回路基板51を表ケース22に配置し、更に、検出部カバー3が配置された検出部本体4を表ケース22に配置する。検出部本体4の配置について具体的には、回路基板51の発光部52及び受光部53が検出部本体4の素子カバー46によって適切に覆われ、且つ、検出部本体4の位置決め凹部411が表ケース2の支持部225に支持(載置)されるように配置する。
次に、裏ケース21を表ケース22に配置する。具体的には、図5の裏ケース21の構成品ケース613、614が検出部本体4の挿通孔47を介して図6の表ケース22のねじボス224と対向して当接し、且つ、裏ケース21のリブ65が検出部本体4の位置決め凹部411内に設けられるように配置する。
次に、裏ケース21を表ケース22に固定する。具体的には、固定ねじ613a、614aを、裏ケース21の構成品ケース613、614に通じる挿通孔613b、614bに挿通しし、挿通した固定ねじ613a、614aを用いて図5の構成品ケース613、614と図6のねじボス224とを互いに螺合させて固定する。この場合、検出部本体4の位置決め凹部411は、表ケース2の支持部225と裏ケース21のリブ65とによって挟まれて固定され、また、図3に示すように、外部流入開口23が形成されることになる。このようにして、警報装置100の組み立てが終了する。
(設置方法)
次に、警報装置100の設置方法について説明する。まず、取付ベース1を図4の設置面900に取り付ける。具体的には、設置面側対向面12Bを設置面900と対向させた状態で、図6の螺合孔121を介して、取付ねじを設置面900に螺合させることにより、取付ベース1を取り付ける。
次に、前述の「組み立て方法」によって組み立てられた、図4の警報装置100のケース2を取付ベース1に取り付ける。具体的には、図5の取付ベース1の係合部122に対して図6の裏ケース21の係合部214を係合することにより、ケース2を取り付ける。このようにして、警報装置100の設置が終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、遮光手段が、検出空間34の外縁を覆う内側ラビリンス36であって、第1内部流入開口36fを有する内側ラビリンス36と、第1内部流入開口36fに対向する位置であって、第1内部流入開口36fに対して第1隙間38を隔てた位置に配置された検出部本体4と、第1内部流入開口36fと検出部本体4との対向方向に直交する仮想線であって第1隙間38を通る仮想線上において、第1隙間38に対して第2隙間39を隔てた位置に配置された外側ラビリンス37とを備え、検出部カバー3の外部の気体を、第2隙間39、第1隙間38、及び第1内部流入開口36fを順次介して、検出空間34に流入可能としたので、検出部カバー3の遮光性能を決定する設計パラメータ(例えば、内側ラビリンス36又は外側ラビリンス37の設置角度や高さ等)と検出部カバー3の気体導入性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1隙間38の高さ又は第2隙間39の幅等)とを相互に分離でき、従来技術に比べて検出部カバー3の設計の自由度を向上させることができる。
また、第1内部流入開口36fと検出部本体4との対向方向に直交する方向に沿って、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳するように、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とを形成したので、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳するように形成されていない場合に比べて、この気体が内側ラビリンス36に当たることなく第1隙間38に直接流入することを抑制でき、検出空間34への塵埃の流入を抑制することが可能となる。
また、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳する部分に、検出部カバー3の外部の気体を第2隙間39に流入可能とする第2内部流入開口37aを形成したので、検出部カバー3の外部の気体を第2内部流入開口37a、第2隙間39、第1隙間38、及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に流入させることが可能となる。特に、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが重畳する部分との形状に応じて第2内部流入開口37aの形状を設定することができ、従来技術に比べて検出空間34に流入させる気体の量を増加させることが可能となる。
また、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とを相互に一体に形成し、検出部本体4を内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とは別体に形成したので、検出部本体4と内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)とを相互に一体に形成した場合に比べて、検出部本体4の構造を簡易にでき、検出部本体4の製造性を向上させることが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、警報装置100のケース2と取付ベース1とを一体的に構成して、この一体的に構成したものが、監視領域の設置面に直接取り付けられるようにしてもよい。
(警報装置について)
上記実施の形態では、警報装置100の警報方法については、警報情報をスピーカを介して出力すると説明したが、これに限られず、例えば、警報情報を含む信号を送信手段を介して他の装置(一例として、管理室等に設けられた受信機等)に送信してもよい。この場合には、警報装置100のスピーカを省略してもよい。
(被検出部物質について)
上記実施の形態では、「被検出物質」が「煙」であり、「警報装置」が「火災警報器(煙警報器)」である場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、「被検出物質」が例えば「一酸化炭素」等の(有毒)ガスであり、「警報装置」が「ガス警報器」である場合についても、本発明を適用することができる。
(検出部カバーについて)
上記実施の形態では、検出部カバー3のうち、天井板、内側ラビリンス36、及び外側ラビリンス37をそれぞれ相互に一体に形成していると共に、検出部本体を内側ラビリンス36、外側ラビリンス37、及び天井板とは別体に形成していると説明したが、これに限られない。例えば、検出部カバー3の製造条件に制約がある場合には、検出部カバー3のうち、天井板を内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)とは別体に形成し、検出部本体及び内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)を相互に一体に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、図14、図18に示すように、検出部カバー3の外形が円柱状に形成されていると説明したが、これに限られない。図36は、検出部カバーの構成の変形例を示す図である。例えば、ユーザのニーズに応じた形状で形成されることが望ましいことから、図36に示すように、検出部カバー3の外形が半球状に形成されてもよい。
(内側ラビリンスについて)
上記実施の形態では、内側ラビリンス36が矩形環状体にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、ユーザのニーズに応じた形状で形成されることが望ましいことから、矩形環状体以外の多角形環状体(一例として、六角形環状体等)、円形環状体、楕円形環状体等にて形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、内側ラビリンス36における第1内部流入開口36fの設置位置については、仮想のXY平面上において、第1内部流入開口36fの中心点が検出空間34の中央と一致する位置に設定されていると説明したが、これに限られず、例えば、内側ラビリンス36の製造条件に制約がある場合には、第1内部流入開口36fの中心点が検出空間34の中央と一致しない位置に設定されてもよい。
(外側ラビリンスについて)
上記実施の形態では、外側ラビリンス37が円形環状体にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、ユーザのニーズに応じた形状で形成されることが望ましいことから、多角形環状体(一例として、六角形環状体等)、楕円形環状体等にて形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、外側ラビリンス37に第2内部流入開口37aが形成されていると説明したが、これに限られない。図37は、検出部カバーの構成のその他の変形例を示す図である。例えば、図37に示すように、検知部カバー3が、気体を第2隙間、第1隙間38、及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に流入可能に形成されている場合には、第2内部流入開口37aを省略してもよい。なお、図37に示す検知部カバー3においては、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37との相互間に、これら内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37を接続する接続部(図示省略)が設けられている。
また、上記実施の形態では、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが水平方向に沿って重畳するように、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37が形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、所望の遮光性能及び気体流入性能を確保できる場合には、図37に示すように、内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とが水平方向に沿って重畳しないように、内側ラビリンス36及び外側ラビリンス37が形成されてもよい。
(遮光手段について)
上記実施の形態では、内側ラビリンス36(第1遮光手段)と外側ラビリンス37(第3遮光手段)とを相互に一体に形成し、検出部本体4(第2遮光手段)を内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とは別体に形成していると説明したが、これに限られない。図38は、検出部カバー3の構成のその他の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のI―I矢視断面図である。図39は、検出部カバー3の構成のその他の変形例を示す平面図である。例えば、図38に示すように、内側ラビリンス36と検出部本体4とを相互に一体に形成し、外側ラビリンス37を内側ラビリンス36及び検出部本体4とは別体に形成してもよい。これにより、外側ラビリンス37と内側ラビリンス36(又は検出部本体4)とを相互に一体に形成した場合に比べて、外側ラビリンス37の構造を簡易にでき、外側ラビリンス37の製造性を向上させることが可能となる。あるいは、検出部本体4と外側ラビリンス37とを相互に一体に形成し、内側ラビリンス36を検出部本体4及び外側ラビリンス37とは別体に形成してもよい。これにより、内側ラビリンス36と検出部本体4(又は外側ラビリンス37)とを相互に一体に形成した場合に比べて、内側ラビリンス36の構造を簡易にでき、内側ラビリンス36の製造性を向上させることが可能となる。なお、この内側ラビリンス36の外形形状は、図38に示すように、円柱状体に形成されているが、これに限られず、例えば、図39に示すように、直方状体等の多角柱状体にて形成されてもよい。
(付記)
付記1の警報装置は、気体に含まれる被検出物質を検出するための検出空間に外乱光が入射することを抑制するための遮光手段を備え、前記遮光手段は、前記検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、前記第1開口部に対向する位置であって、前記第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって前記第1隙間を通る仮想線上において、前記第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、前記遮光手段の外部の前記気体を、前記第2隙間、前記第1隙間、及び前記第1開口部を順次介して、前記検出空間に流入可能とした。
また、付記2の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳するように、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを形成した。
また、付記3の警報装置は、付記2に記載の警報装置において、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳する部分に、前記遮光手段の外部の前記気体を前記第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成した。
また、付記4の警報装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の警報装置において、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第2遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した。
また、付記5の警報装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の警報装置において、前記第1遮光手段と前記第2遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第3遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第2遮光手段とは別体に形成した。
また、付記6の警報装置は、付記1から3のいずれか一項に記載の警報装置において、前記第2遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第1遮光手段を前記第2遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した。
(付記の効果)
付記1に記載の警報装置によれば、遮光手段が、検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、第1開口部に対向する位置であって、第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、第1開口部と第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって第1隙間を通る仮想線上において、第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、遮光手段の外部の気体を、第2隙間、第1隙間、及び第1開口部を順次介して、検出空間に流入可能としたので、遮光手段の遮光性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1遮光手段、第2遮光手段、又は第3遮光手段の設置角度や高さ等)と遮光手段の気体導入性能を決定する設計パラメータ(例えば、第1隙間又は第2隙間の幅等)とを相互に分離でき、従来技術に比べて遮光手段の設計の自由度を向上させることができる。
付記2に記載の警報装置によれば、第1開口部と第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳するように、第1遮光手段と第3遮光手段とを形成したので、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳するように形成されていない場合に比べて、この気体が第1遮光手段に当たることなく第1隙間に直接流入することを抑制でき、検出空間への塵埃の流入を抑制することが可能となる。
付記3に記載の警報装置によれば、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳する部分に、遮光手段の外部の気体を第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成したので、遮光手段の外部の気体を第2開口部、第2隙間、第1隙間、及び第1開口部を順次介して検出空間に流入させることが可能となる。特に、第1遮光手段と第3遮光手段とが重畳する部分との形状に応じて第2開口部の形状を設定することができ、従来技術に比べて検出空間に流入させる気体の量を増加させることが可能となる。
付記4に記載の警報装置によれば、第1遮光手段と第3遮光手段とを相互に一体に形成し、第2遮光手段を第1遮光手段及び第3遮光手段とは別体に形成したので、第2遮光手段と第1遮光手段(又は第3遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第2遮光手段の構造を簡易にでき、第2遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
付記5に記載の警報装置によれば、第1遮光手段と第2遮光手段とを相互に一体に形成し、第3遮光手段を第1遮光手段及び第2遮光手段とは別体に形成したので、第3遮光手段と第1遮光手段(又は第2遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第3遮光手段の構造を簡易にでき、第3遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
付記6に記載の警報装置によれば、第2遮光手段と第3遮光手段とを相互に一体に形成し、第1遮光手段を第2遮光手段及び第3遮光手段とは別体に形成したので、第1遮光手段と第2遮光手段(又は第3遮光手段)とを相互に一体に形成した場合に比べて、第1遮光手段の構造を簡易にでき、第1遮光手段の製造性を向上させることが可能となる。
1 取付ベース
2 ケース
3 検出部カバー
4 検出部本体
5 回路部
11 取付フック
12 本体部
12A ケース側対向面
12B 設置面側対向面
21 裏ケース
22 表ケース
23 外部流入開口
31 天井板
31a 矢印
32 ラビリンス
33 防虫網
34 検出空間
35 光トラップ
36 内側ラビリンス
36a 第1側片
36b 第2側片
36c 第3側片
36d 第4側片
36e 側片
36f 第1内部流入開口
37 外側ラビリンス
37a 第2内部流入開口
37b 嵌合片
38 第1隙間
39 第2隙間
41 フランジ部
42 傾斜部
43 隆起部
44 検出部本体切り欠き部
45 スピーカ収容部
46 素子カバー
47 挿通孔
51 回路基板
52 発光部
53 受光部
54 シールド
55 スイッチ
65 リブ
71 第1入射部分
72 第2入射部分
81 第1角部
82 第2角部
83 第3角部
100 警報装置
111 螺合孔
121 螺合孔
122 係合部
211 裏ケース側対向壁
211a 誘導凹部
212 裏ケース側外周壁
213a スリット
213b スリット
214 係合部
221 表ケース側露出壁
222 表ケース側外周壁
222a 表ケース側端部
223 押しボタン
224 ねじボス
225 支持部
400a 検出部本体側端部
411 位置決め凹部
431 配置凹部
611 構成品ケース
612 構成品ケース
613 構成品ケース
613a 固定ねじ
613b 挿通孔
614 構成品ケース
614a 固定ねじ
614b 挿通孔
615 構成品ケース
616 構成品ケース
621 短フィン
622 短フィン
623 短フィン
631 長フィン
632 長フィン
641 防止片
642 防止片
651 リブ
652 リブ
653 リブ
654 リブ
655 リブ
656 リブ
657 リブ
658 リブ
659 リブ
900 設置面
CN1 電源コネクタ
BL 二等分線
HL 仮想線
F 矢印
L 矢印
LL 検出光の照射範囲
P1~P6 入射点
RV 視野部分

Claims (4)

  1. 気体に含まれる被検出物質を検出するための検出空間に外乱光が入射することを抑制するための遮光手段を備え、
    前記遮光手段は、
    前記検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、
    前記第1開口部に対向する位置であって、前記第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、
    前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって前記第1隙間を通る仮想線上において、前記第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、
    前記遮光手段の外部の前記気体を、前記第2隙間、前記第1隙間、及び前記第1開口部を順次介して、前記検出空間に流入可能とし
    前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳するように、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを形成し、
    前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳する部分に、前記遮光手段の外部の前記気体を前記第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成した、
    警報装置。
  2. 前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第2遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した、
    請求項に記載の警報装置。
  3. 前記第1遮光手段と前記第2遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第3遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第2遮光手段とは別体に形成した、
    請求項に記載の警報装置。
  4. 前記第2遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第1遮光手段を前記第2遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した、
    請求項に記載の警報装置。
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