JPWO2018230225A1 - 警報装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、設置対象物の設置面に取り付けられる警報装置であって、設置面と対向する取付面を有する警報装置に関するものである。ここで、「警報装置」とは、警報を行う装置であって、具体的には、監視領域の気体に含まれている被検出物質についての検知、報知、あるいは警報を行う装置であり、例えば、検知機能に加えて報知機能や警報機能を有するガス警報器や火災警報器(煙警報器)のみならず、被検出物質に関する検知機能、報知機能、あるいは警報機能の少なくとも一部のみを有するガス感知器や火災感知器(煙感知器)等を含む概念である。また、警報装置の警報方法については任意であるが、例えば、被検出物質が閾値以上出力された旨を示す情報(以下、「警報情報」と称する)を表示手段又は音声出力手段を介して出力する方法や、警報情報を含む信号を送信手段を介して他の装置(一例として、管理室等に設けられた受信機等)に送信すること等が該当する。「監視領域」とは、監視対象の領域であって、具体的には、警報装置が設置される領域であり、例えば、住宅内の領域(例えば、部屋等)、住宅以外の建物内の領域等を含む概念である。また、「設置対象物」とは、警報装置を設置する対象物であって、例えば、監視領域内の天井、壁等が挙げられる。また、「設置面」とは、警報装置が設置される設置対象物の面であって、例えば、天井における監視領域側の面(つまり、天井の下面)、壁における監視領域側の面(つまり、壁の室内側面)等が挙げられる。また、「取付面」とは、警報装置に設けられている面であって、具体的には、設置面と対向した状態で当該設置面に取り付けられる面である。また、「被検出物質」とは、検出対象の物質であり、具体的には、気体に含まれる物質であり、例えば、気体中の一酸化炭素、及び煙等を含む概念である。
まず、本実施の形態に係る警報装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る警報装置の斜視図であり、図2は、警報装置の底面図であり、図3は、警報装置の側面図であり、図4は、図2のA―A矢視断面図であり、図5は、下側から見た警報装置の分解斜視図であり、図6は、上側から見た警報装置の分解斜視図である。なお、以下の説明では、各図に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向(つまり、重力が働く方向)であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、−Z方向を下側(底面)と称して説明する。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の警報装置100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、図4のケース2の検出空間34の中心位置を基準として、検出空間34から離れる方向を「外側」と称し、検出空間34に近づく方向を「内側」と称して、以下説明する。
まず、図7は、取付ベースの底面図であり、図8は、取付ベースの平面図である。図3に示す取付ベース1は、設置面900又は不図示の「壁設置面」に対して、ケース2を取り付けるための取付手段であり、具体的には、ケース2と設置面900又は不図示の「壁設置面」との間において用いられるものであって、より詳細には、図7の取付フック11、及び本体部12を備える。
図7の取付フック11は、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付ける(つまり、設置する)ためのものであり、具体的には、本体部12から突出している突片であり、例えば、螺合孔111を備える。螺合孔111は、取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、螺合孔111と設置面900又は不図示の「壁設置面」とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付けることが可能になる。
図7の本体部12は、取付ベース1の本体であり、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、所定径の円盤形状を呈しているものであって、取付フック11と一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、ケース側対向面12A、及び図8の設置面側対向面12Bを備える。図7のケース側対向面12Aは、図3に示すように、ケース2と対向した状態で当該ケース2が取り付けられる面であり、設置面側対向面12Bは、設置面900と対向した状態で当該設置面900に取り付けられる取付面(つまり、XY平面に沿う方向に広がっている取付面)である。また、本体部12は、図7に示すように、螺合孔121、及び係合部122を備える。螺合孔121は、設置面900に取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、螺合孔121と設置面900とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900に取り付けることが可能になる。また、係合部122は、図3のケース2が取り付けられる取付手段であり、具体的には、図6の後述する裏ケース21の係合部214と係合するものである。このような本体部12の外径については、任意に設定することができるが、例えば、既存の取付ベースと同様な大きさ(例えば、10cm程度)になるように設定されているものとして、以下説明する。
次に、図3のケース2は、図5の検出部カバー3、検出部本体4、及び回路部5(以下、収容対象物)を収容する収容手段であり、具体的には、取付ベース1を介して設置面900に取り付けられるものであり、より詳細には、図5の裏ケース21、及び表ケース22を備える。
図9は、裏ケースの底面図であり、図10は、裏ケースの平面図であり、図11は、裏ケースの正面図である。これら各図の裏ケース21は、図5に示すように、取付ベース1側(つまり、上側(+Z方向))から「収容対象物」を収容する第1収容手段であり、表ケース22と結合されることにより、当該表ケース22との間に図3の後述する外部流入開口23としての隙間を形成するものである。また、この裏ケース21は、図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段であり、また、ケース2の内部を移動する気体を、後述する検出空間34に誘導する内部誘導手段であり、具体的には、検出部本体4との間において気体の流路を形成するものである。
図12は、表ケースの平面図であり、図13は、表ケースの正面図である。これら各図の表ケース22は、図5に示すように、「収容対象物」を挟んで取付ベース1側とは反対側(つまり、下側(−Z方向))から「収容対象物」を収容する第2収容手段であり、具体的には、裏ケース21と結合されることにより、当該裏ケース21との間に図3の外部流入開口23としての隙間を形成するものである。ここで、「外部流入開口」23とは、ケース2の外部の気体をケース2の内部に流入させる流入手段であり、特に、ケース2の外部において設置面900に沿って移動する気体を、ケース2の内部に流入させる第1流入開口であって、XY平面に沿う方向に延在するようにケース2の裏ケース21と表ケース22との間に形成される隙間である。この外部流入開口23の幅については、塵埃、外乱光、又はユーザの指の侵入を防止すること、警報装置100の外観が与えるユーザへの印象等を考慮して任意に設定することができるが、ここでは、例えば、3〜5(mm)に設定されているものとして、以下説明する。また、表ケース22は、図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段である。
次に、図14は、上側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図であり、図15は、下側から見た検出部カバー(防虫網図示省略)の斜視図である。図16は、検出部カバー(防虫網図示省略)の平面図であり、図17は、検出部カバー(防虫網図示省略)の底面図であり、図18は、検出部カバー(防虫網図示省略)の側面図である。図19は、図16のB―B矢視断面図であり、図20は、図16のC―C矢視断面図である。これら各図の検出部カバー3は、散乱光を用いて煙を検出するための遮光手段である。図5に示すように、検出部カバー3は、裏ケースと検出部本体4との相互間に設けられており、天井板31、ラビリンス32、及び防虫網33を備えている。なお、図4の「検出空間」34とは、煙を検出する空間である。天井板31は、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するためのものである。図14、図16、図18から図20に示すように、この天井板31は、ケース2より小径の円盤状に形成されており、検出空間34の外縁のうち上方側の外縁を覆うように設けられている。また、天井板31の上面には後述する発光部52及び受光部53の並設方向に沿った矢印31aが付されているので、警報装置100の組み立てる場合に利用することができる。ラビリンス32は、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するためのものである。図14、図15、図17から図20に示すように、このラビリンス32は、天井板31よりも下方側において、検出空間34の外縁のうち高さ方向(Z方向)に略沿った外縁を覆うように設けられている。防虫網33は、外気が防虫網33の小孔を介して検出空間34に入ることを許容する一方で、検出空間34に虫等が入ることを防止する防虫手段である。この防虫網33は、ラビリンス32の外周(具体的には、後述する外側ラビリンス37の外周)を囲繞する円環状に形成されており、その側面には、虫が侵入困難な大きさの多数の小孔を有するものである。なお、検出部カバー3の構成の詳細については後述する。
次に、図21は、検出部本体の底面図であり、図22は、検出部本体の平面図であり、図23は、検出部本体の正面図である。これら各図の検出部本体4は、図4に示すように、検出部カバー3を配置する配置手段であり、また、検出空間34に外乱光が入射することを抑制するための第2遮光手段であり、具体的には、外部流入開口23からケース2に流入した気体が検出部本体4と表ケース22との間に入り込まないように遮蔽した上で、裏ケース21との間において気体の流路を形成するものである。この検出部本体4は、例えば、XY平面に沿う方向において図4の検出部カバー3側から外部流入開口23側まで広がっており、図6に示すように、検出部カバー3の天井板31よりも大径であり、且つ、表ケース22よりも僅かに小径であり、一部が切り欠かれた円盤形状を呈しているものであって、更に、内側の一部が下側(−Z方向)から上側(+Z方向)に向かって隆起している形状を呈しているものであって、全体として一体的に形成されている樹脂製のものである。なお、「表ケース22よりも僅かに小径」であるとは、検出部本体4の径が、図4に示すように、検出部本体側端部400aが内側から表ケース側端部222aに当接(又は、接近)する程度の「径」であることを示している。なお、「検出部本体側端部」400aとは、検出部本体4における外側の縁であって、外部流入開口23側の縁である。
次に、図24は、回路部の底面図であり、図25は、回路部の平面図であり、図26は、回路部の正面図である。これら各図の回路部5は、警報を行うための電気回路を形成する回路手段であり、より詳細には、回路基板51、発光部52、受光部53、シールド54、スイッチ55、電源コネクタCN1、及び制御部(図示省略)を備える。回路基板51は、警報装置100の各素子が実装される実装手段であり、具体的には、上側(+Z方向)の実装面(以下、上側実装面)又は下側(−Z方向)の実装面(以下、下側実装面)に各素子がはんだ等を用いて実装されるように、所定位置にスルーホール及び当該スルーホールを取り囲む端子等が設けられているものである。発光部52は、検出空間34に向けて検出光を照射することにより、煙を検出するための発光手段であり、具体的には、図4に示すように、発光部52よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34に向かって発光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、発光ダイオードである。受光部53は、発光部52から照射された検出光が検出空間34に流入された煙の粒子によって散乱されることによって生じる散乱光を受光する受光手段であり、具体的には、受光部53よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34からの光を受光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、フォトダイオードである。図26のシールド54は、受光部53を電磁的に遮蔽するための遮蔽手段であり、また、受光部53を回路基板51に対して支持する支持手段であり、具体的には、回路基板51の上側実装面に実装される導電性素子であって、例えば、金属により形成されるものである。図24のスイッチ55は、警報装置100を操作するための操作手段であり、具体的には、回路基板51の下側実装面に実装される素子であって、例えば、プッシュスイッチである。図25の電源コネクタCN1は、警報装置100に対して電源電圧を供給するための供給手段であり、具体的には、電源としての不図示の電池からの電源電圧を供給するためのものであって、回路基板51の上側実装面に実装されるものである。制御部は、警報装置の各動作を制御するものであり、具体的には、回路基板51の上側実装面(又は下側実装面)に実装されている。このような回路部5においては、制御部が、受光部53の受光量が所定の閾値を超えた場合に監視領域内で火災が発生したものと判断する。
次に、検出部カバー3の構成の詳細について説明する。この検出部カバー3の天井板31及びラビリンス32の構成については、下記に示す工夫が施されている。
最初に、検出部カバー3の天井板31の構成について説明する。図15、図17、図19に示すように、天井板31の検出空間34側の側面(図15に示す天井板31の下側面)には、光トラップ35が形成されている。光トラップ35は、発光部52から直接的又は間接的に入射された光を乱反射させるものである。図15、図17、図19に示すように、この光トラップ35は、天井板31の下側面のうち検出空間34に対応する部分に形成されており、具体的には、当該検出空間34に対応する部分が、発光部52及び受光部53の並設方向に沿って連続する凸凹状になるように形成されている。これにより、光トラップ35によって発光部52から入射した検出光を乱反射させることができるので、天井板31に光トラップ35を形成することなく、天井板31によって入射した検出光を乱反射させずにそのまま反射させる場合に比べて、検出光を減衰して反射することができる。よって、受光部53が光トラップ35によって反射された検出光を直接的に受光した場合でも、警報装置100による煙の検出精度が維持することができる。
次に、検出部カバー3のラビリンス32の構成について説明する。図27は、検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す平面図であり、図28は、検出部本体に検出部カバー(防虫網図示省略)が取り付けられた状態を示す側面図である。図29は、図27のD―D矢視断面図であり、図30は、図29のE領域周辺の拡大図である。図15、図17、図19、図20、図29、図30に示すように、ラビリンス32は、内側ラビリンス36と、外側ラビリンス37とを備えている。
内側ラビリンス36は、検出空間34の外縁のうち高さ方向(Z方向)に略沿った外縁を覆う第1遮光手段である。図15、図17に示すように、この内側ラビリンス36は、矩形環状体(具体的には、正方形環状体)に形成されており、具体的には、発光部52側(図17の右側)に位置する第1側片36a及び第2側片36bと、受光部53側(図17の左側)に位置する第3側片36c及び第4側片36dとを備えており(より具体的には、いずれの側片も平滑な板状体にて形成されている)、第1側片36aは第2側片36b及び第3側片36cと連結され、第4側片36dは第2側片36b及び第3側片36cと連結されている(なお、第1側片36a、第2側片36b、第3側片36c、及び第4側片36dを特に区別する必要のないときは、単に「側片36e」と総称する)。そして、この内側ラビリンス36は、当該内側ラビリンス36における開放側の端部の一方(図19に示す内側ラビリンス36の上端部)が天井板31と当接するように設けられている。
また、外側ラビリンス37は、第1隙間38を覆う第3遮光手段である。図14、図15、図17から図20、図28から図30に示すように、この外側ラビリンス37は、当該外側ラビリンス37に内側ラビリンス36が内接することが可能な円環状体に形成されており、外側ラビリンス37の開放側の端部の一方(図19に示す外側ラビリンス37の上端部)が天井板31と当接するように設けられている。
次いで、このように構成された検出部カバー3の作用について説明する。この検出部カバー3の作用については、検出空間34に気体を流入させる作用(以下、「気体流入作用」と称する)と、検出空間34に外乱光を入射することを抑制する作用(遮光作用)とに大別される。
まず、気体流入作用について説明する。図31は、図30において気体の流れを例示した図である。なお、図31の矢印Fは、所定の実験又はシミュレーション等の結果に基づいた、煙を含む気体の流れる方向を例示するものである。また、警報装置100は、ケース2の外部のあらゆる方向から、設置面900に沿って移動する気体を、警報装置100の内部に誘導することができ、更に、検出空間34に誘導することができるが、ここでは、例えば、警報装置100の内部に誘導された気体を図31の矢印Fに沿って検出空間34に誘導する場合について説明する。
次に、遮光作用について説明する。警報装置100の内部に入射した光であって検出部カバー3の外部の光は、検出空間34を覆うように設けられた検出部カバー3及び検出部本体4によって検出空間34に入射することが抑制される。特に、検出部カバー3に設けられた外側ラビリンス37によって第1隙間38が覆われているので、上記外部の光が第1隙間38及び第1内部流入開口36fを順次介して検出空間34に入射することが抑制される。また、外側ラビリンス37に第2内部流入開口37aに設けられているものの、この第2内部流入開口37aが外側ラビリンス37における内側ラビリンス36との重畳部分に設けられているので、仮に上記外部の光が第2内部流入開口37aを介して第2隙間39に入射したとしても、上記外部の光を内側ラビリンス36に入射させた後、検出部カバー3の外側に向けて反射させることができる。よって、上記外部の光が検出空間34に入射することが抑制される。
次に、検出部カバー3における内側ラビリンス36の構成の詳細について説明する。図32は、図28のF―F矢視断面図であり、図33は、図32のG領域周辺の拡大図(外側ラビリンス37図示省略)である。図34は、図33において検出空間34における検出光の内部反射を例示した図であり、図35は、図27のH―H矢視断面図であって、検出光の内部反射を例示した他の図である。この内側ラビリンス36の構成(主に、内側ラビリンス36の形状)については、下記に示す工夫が施されている。
次いで、このように構成された内側ラビリンス36の作用について説明する。ここで、図34、図35の矢印Lは、所定のシミュレーションの結果に基づいた、検出光が進む方向を例示するものである。
次に、警報装置100の組み立て方法について説明する。まず、図6において、回路部5の回路基板51に対して各素子を実装する。具体的には、所定の治具に回路基板51を配置して固定した状態で、例えばはんだ等を用いて各素子を実装する。
次に、警報装置100の設置方法について説明する。まず、取付ベース1を図4の設置面900に取り付ける。具体的には、設置面側対向面12Bを設置面900と対向させた状態で、図6の螺合孔121を介して、取付ねじを設置面900に螺合させることにより、取付ベース1を取り付ける。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、警報装置100のケース2と取付ベース1とを一体的に構成して、この一体的に構成したものが、監視領域の設置面に直接取り付けられるようにしてもよい。
上記実施の形態では、警報装置100の警報方法については、警報情報をスピーカを介して出力すると説明したが、これに限られず、例えば、警報情報を含む信号を送信手段を介して他の装置(一例として、管理室等に設けられた受信機等)に送信してもよい。この場合には、警報装置100のスピーカを省略してもよい。
上記実施の形態では、「被検出物質」が「煙」であり、「警報装置」が「火災警報器(煙警報器)」である場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、「被検出物質」が例えば「一酸化炭素」等の(有毒)ガスであり、「警報装置」が「ガス警報器」である場合についても、本発明を適用することができる。
上記実施の形態では、検出部カバー3のうち、天井板、内側ラビリンス36、及び外側ラビリンス37をそれぞれ相互に一体に形成していると共に、検出部本体を内側ラビリンス36、外側ラビリンス37、及び天井板とは別体に形成していると説明したが、これに限られない。例えば、検出部カバー3の製造条件に制約がある場合には、検出部カバー3のうち、天井板を内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)とは別体に形成し、検出部本体及び内側ラビリンス36(又は外側ラビリンス37)を相互に一体に形成してもよい。
上記実施の形態では、内側ラビリンス36が矩形環状体にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、ユーザのニーズに応じた形状で形成されることが望ましいことから、矩形環状体以外の多角形環状体(一例として、六角形環状体等)、円形環状体、楕円形環状体等にて形成されてもよい。
上記実施の形態では、外側ラビリンス37が円形環状体にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、ユーザのニーズに応じた形状で形成されることが望ましいことから、多角形環状体(一例として、六角形環状体等)、楕円形環状体等にて形成されてもよい。
上記実施の形態では、内側ラビリンス36(第1遮光手段)と外側ラビリンス37(第3遮光手段)とを相互に一体に形成し、検出部本体4(第2遮光手段)を内側ラビリンス36と外側ラビリンス37とは別体に形成していると説明したが、これに限られない。図38は、検出部カバー3の構成のその他の変形例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のI―I矢視断面図である。図39は、検出部カバー3の構成のその他の変形例を示す平面図である。例えば、図38に示すように、内側ラビリンス36と検出部本体4とを相互に一体に形成し、外側ラビリンス37を内側ラビリンス36及び検出部本体4とは別体に形成してもよい。これにより、外側ラビリンス37と内側ラビリンス36(又は検出部本体4)とを相互に一体に形成した場合に比べて、外側ラビリンス37の構造を簡易にでき、外側ラビリンス37の製造性を向上させることが可能となる。あるいは、検出部本体4と外側ラビリンス37とを相互に一体に形成し、内側ラビリンス36を検出部本体4及び外側ラビリンス37とは別体に形成してもよい。これにより、内側ラビリンス36と検出部本体4(又は外側ラビリンス37)とを相互に一体に形成した場合に比べて、内側ラビリンス36の構造を簡易にでき、内側ラビリンス36の製造性を向上させることが可能となる。なお、この内側ラビリンス36の外形形状は、図38に示すように、円柱状体に形成されているが、これに限られず、例えば、図39に示すように、直方状体等の多角柱状体にて形成されてもよい。
付記1の警報装置は、気体に含まれる被検出物質を検出するための検出空間に外乱光が入射することを抑制するための遮光手段を備え、前記遮光手段は、前記検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、前記第1開口部に対向する位置であって、前記第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって前記第1隙間を通る仮想線上において、前記第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、前記遮光手段の外部の前記気体を、前記第2隙間、前記第1隙間、及び前記第1開口部を順次介して、前記検出空間に流入可能とした。
2 ケース
3 検出部カバー
4 検出部本体
5 回路部
11 取付フック
12 本体部
12A ケース側対向面
12B 設置面側対向面
21 裏ケース
22 表ケース
23 外部流入開口
31 天井板
31a 矢印
32 ラビリンス
33 防虫網
34 検出空間
35 光トラップ
36 内側ラビリンス
36a 第1側片
36b 第2側片
36c 第3側片
36d 第4側片
36e 側片
36f 第1内部流入開口
37 外側ラビリンス
37a 第2内部流入開口
37b 嵌合片
38 第1隙間
39 第2隙間
41 フランジ部
42 傾斜部
43 隆起部
44 検出部本体切り欠き部
45 スピーカ収容部
46 素子カバー
47 挿通孔
51 回路基板
52 発光部
53 受光部
54 シールド
55 スイッチ
65 リブ
71 第1入射部分
72 第2入射部分
81 第1角部
82 第2角部
83 第3角部
100 警報装置
111 螺合孔
121 螺合孔
122 係合部
211 裏ケース側対向壁
211a 誘導凹部
212 裏ケース側外周壁
213a スリット
213b スリット
214 係合部
221 表ケース側露出壁
222 表ケース側外周壁
222a 表ケース側端部
223 押しボタン
224 ねじボス
225 支持部
400a 検出部本体側端部
411 位置決め凹部
431 配置凹部
611 構成品ケース
612 構成品ケース
613 構成品ケース
613a 固定ねじ
613b 挿通孔
614 構成品ケース
614a 固定ねじ
614b 挿通孔
615 構成品ケース
616 構成品ケース
621 短フィン
622 短フィン
623 短フィン
631 長フィン
632 長フィン
641 防止片
642 防止片
651 リブ
652 リブ
653 リブ
654 リブ
655 リブ
656 リブ
657 リブ
658 リブ
659 リブ
900 設置面
CN1 電源コネクタ
BL 二等分線
HL 仮想線
F 矢印
L 矢印
LL 検出光の照射範囲
P1〜P6 入射点
RV 視野部分
Claims (6)
- 気体に含まれる被検出物質を検出するための検出空間に外乱光が入射することを抑制するための遮光手段を備え、
前記遮光手段は、
前記検出空間の外縁を覆う第1遮光手段であって、第1開口部を有する第1遮光手段と、
前記第1開口部に対向する位置であって、前記第1開口部に対して第1隙間を隔てた位置に配置された第2遮光手段と、
前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する仮想線であって前記第1隙間を通る仮想線上において、前記第1隙間に対して第2隙間を隔てた位置に配置された第3遮光手段とを備え、
前記遮光手段の外部の前記気体を、前記第2隙間、前記第1隙間、及び前記第1開口部を順次介して、前記検出空間に流入可能とした、
警報装置。 - 前記第1開口部と前記第2遮光手段との対向方向に直交する方向に沿って、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳するように、前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを形成した、
請求項1に記載の警報装置。 - 前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とが重畳する部分に、前記遮光手段の外部の前記気体を前記第2隙間に流入可能とする第2開口部を形成した、
請求項2に記載の警報装置。 - 前記第1遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第2遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の警報装置。 - 前記第1遮光手段と前記第2遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第3遮光手段を前記第1遮光手段及び前記第2遮光手段とは別体に形成した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の警報装置。 - 前記第2遮光手段と前記第3遮光手段とを相互に一体に形成し、前記第1遮光手段を前記第2遮光手段及び前記第3遮光手段とは別体に形成した、
請求項1から3のいずれか一項に記載の警報装置。
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