以下に本願に係る算出装置、算出方法及び算出プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る算出装置、算出方法及び算出プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の算出装置等により実現される算出処理について説明する。図1は、実施形態に係る算出処理の一例を示す図である。なお、図1では、本実施形態に係る算出装置の一例である決済サーバ10によって、実施形態に係る算出処理などが実現されるものとする。
図1に示すように、実施形態に係る算出処理システム1は、決済サーバ10と、利用者端末100と、事業者端末200とを含む。決済サーバ10、利用者端末100及び事業者端末200は、ネットワークN(例えば、図3参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した算出処理システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の利用者端末100及び複数台の事業者端末200が含まれていてもよい。
図1に示す決済サーバ10は、実施形態に係る算出処理を実行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間において電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
また、決済サーバ10は、飲食店向けの事前注文サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100を用いる電子決済用のアプリケーション(以下、単に「決済アプリ」と記載する場合がある)内で起動するアプリケーション(ミニアプリ)において事前注文サービスを提供する。以下、事前注文サービスを提供するアプリケーションを単に「事前注文アプリ」と記載する場合がある。
例えば、決済サーバ10は、電子決済サービスを管理する(言い換えると、電子決済サービスに関する処理を制御する)決済管理部と、事前注文サービスを管理する(言い換えると、事前注文サービスに関する処理を制御する)注文管理部とを有する。そして、決済管理部及び注文管理部は、それぞれ共通キー(例えば、事前注文サービスを介した利用者からの注文を識別するための注文番号)を用いて利用者からの注文の内容(例えば、取引対象や、決済金額)を特定し、それぞれのサービスに関する処理を実行する。
図1に示す利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、利用者端末100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、利用者端末100がスマートフォンである場合を示す。
図1に示す事業者端末200は、利用者に取引対象を提供する事業者によって利用される情報処理装置である。事業者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、事業者端末200は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、事業者端末200がスマートフォンである場合を示す。
なお、利用者端末100及び事業者端末200は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ10から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語、Java(登録商標)等のプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語等により記述される。なお、決済サーバ10から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
〔1-1.利用者端末100を用いた決済について〕
ここで、決済サーバ10が実行する算出処理に先立ち、利用者端末100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者U1が利用者端末100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の利用者端末100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
例えば、利用者U1が店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者U1は、利用者端末100に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、利用者U1は、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、利用者端末100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U1或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、利用者端末100は、利用者U1を識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗識別情報が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末100へと送信する。このような場合、利用者端末100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、利用者端末100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、利用者端末100を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、利用者端末100は、利用者U1を識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末は、利用者端末100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者U1を示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者U1の口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの店舗端末或いは利用者端末100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、利用者端末100を用いた決済は、利用者U1が予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者U1が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、利用者端末100は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者U1のクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
〔1-2.利用者端末100を用いた事前注文について〕
さらに、決済サーバ10が実行する算出処理に先立ち、決済サーバ10が提供する事前注文サービスを用いた事前注文処理を行う際に利用者端末100に表示される画面の一例について、図2を用いて説明する。図2は、実施形態に係る利用者端末の画面の一例を示す図である。
なお、以下の説明では、利用者端末100が、利用者U1からの操作に応じて予めインストールされた事前注文アプリを起動し、事前注文サービスの加盟店である店舗Aへの注文内容を決済サーバ10へ送信済みであるものとする。例えば、利用者端末100は、店舗Aが事前注文サービスを介して提供する商品(飲食物)を注文するための注文画面を表示する。そして、利用者端末100は、注文画面において利用者U1が行った注文操作を行った商品を示す注文内容を決済サーバ10に送信する。
図2に示すように、注文内容を決済サーバ10に送信した後、利用者端末100は、注文内容が送信されたことを示す画面C1を表示する。例えば、利用者端末100は、注文内容に対応する金額(店舗Aへの決済金額)を示す情報を含む画面C1を表示する。所定時間が経過した場合や、利用者U1による所定の操作が行われた場合、利用者端末100は、画面C1を、画面C2に遷移させる。
利用者端末100は、注文した商品が受け取り可能となる時間を示す情報を含む画面C2を表示する。例えば、利用者端末100は、事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するまでの期間として店舗Aが設定した期間に基づく時間を画面C2に表示する。ここで、決済サーバ10は、注文内容を店舗Aに設置された店舗端末に送信する。そして、店舗Aが注文を受注する場合、店舗端末は、店舗Aの店員からの操作に応じて、注文を受注する旨を示す通知を決済サーバ10に送信する。この場合、利用者端末100は、注文が店舗Aに受注されたことを示す情報を決済サーバ10から受け付け、画面C2を、画面C3に遷移させる。
利用者端末100は、注文が店舗Aに受注され、店舗Aが商品を提供するための作業を行っていることを示す情報を含む画面C3を表示する。ここで、店舗Aにおいて作業が完了し、利用者U1に商品を提供可能となった場合、店舗端末は、店舗Aの店員からの操作に応じて、商品が提供可能である旨の通知を決済サーバ10に送信する。そして、利用者端末100は、商品が提供可能であることを示す情報と、商品を受領するための認証情報(例えば、決済サーバ10により採番される受け取り番号)を決済サーバ10から受け付け、画面C3を、画面C4に遷移させる。
利用者端末100は、決済サーバ10から受け付けた情報を含む画面C4を表示する。これにより、利用者U1は、店舗Aに来店し、店舗Aの店員に受け取り番号を提示することで商品を受領することが可能となる。そして、利用者U1が店舗Aから商品を受領した場合、利用者端末100は、利用者U1からの操作に応じて、商品を受領した旨の通知を決済サーバ10に送信する。
なお、利用者端末100は、店舗Aの評価情報を入力するための画面を表示し、店舗Aの評価情報(レビュー)の入力を受け付け、入力された評価情報を決済サーバ10に送信してもよい。例えば、利用者端末100は、店舗の評価値(例えば、「1(非常に悪い)」から「5(非常に良い)」までの5段階の評価値)の入力を受け付ける。また、利用者端末100は、商品の受領に関する利用者U1のコメントの入力を受け付ける。また、利用者端末100は、利用者U1の操作に応じて自装置の撮像部を起動し、撮像した商品の画像を含む評価情報を決済サーバ10に送信する。
〔1-3.実施形態の概要について〕
ここで、従来、来店前の利用者による店舗への事前注文に関するサービスを提供する技術として、店舗で調理された料理をユーザが任意の食事場所にテイクアウトして食する場合に対応して、食事場所に到達して食事を開始可能となるまでの食事開始可能時間を提示する技術が提案されている。しかしながら、このような技術では、注文を受けてから料理を提供可能となるまでの目安の時間を店舗が定め、当該時間を用いて食事開始可能時間をユーザに提示する構成が記載されているに過ぎず、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定しているとは限らない。
また、上記の従来技術では、食事開始可能時間が短い店舗の店舗情報をユーザに優先的に提示されるように制御を行う構成が記載されているに過ぎず、店舗を適切に評価しているとは限らない。
そこで、決済サーバ10は、実施形態に係る算出処理を実行する。以下、図1を用いて、決済サーバ10が実行する情報処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が利用者U1により利用され、事業者端末200が店舗Aを管理する事業者M1により利用される例を示す。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者U1と同一視し、事業者端末200を事業者M1及び店舗Aと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100、事業者M1及び店舗Aを事業者端末200と読み替えることもできる。
また、以下の説明では、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを利用して利用者からの決済を受け付ける店舗A(すなわち、電子決済サービスの加盟店)が、事前注文サービスの加盟店であり、事前注文サービスを介して利用者に商品(飲食物)を提供するものとする。例えば、事業者M1は、電子決済サービスを利用して利用者に提供する取引対象の商品(例えば、テイクアウト品)に関する商品情報を決済サーバ10に登録し、事前注文サービスを介して利用者からの注文を受け付け、その後来店する利用者に商品を提供する。
また、以下の説明において、決済サーバ10は、商品名や、価格、説明テキスト、商品画像、商品に付与可能なオプション(商品のサイズや、トッピングなど)、商品を販売する期間などを含む商品情報の登録を事前注文サービスの加盟店の事業者等から受け付け、店舗の情報(例えば、店舗IDや、店舗名、所在地、営業時間、など)に紐付けて管理するものとする。
まず、決済サーバ10は、店舗Aに関する店舗情報を取得する(ステップS1)。例えば、決済サーバ10は、店舗Aの所在地を取得する。また、決済サーバ10は、店舗Aが事前注文サービスを介して利用者から商品の注文を受け付けてから当該商品を提供するための作業(調理等)が完了し、当該商品が利用者に提供可能となるまでの時間であって、店舗Aが事前注文サービス上で利用者に提供する情報として設定された時間(言い換えると、事前注文サービス介して店舗Aに注文を行った利用者に商品が提供されるまでの目安となる時間)である設定時間を取得する。また、決済サーバ10は、実際に店舗Aが事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を取得する。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、上述の事前注文処理において、店舗Aの店員から店舗端末(事業者端末200等)に対して注文内容を受注する操作が行われてから、商品が提供可能である旨の通知を決済サーバ10に送信する操作が行われるまでの時間の平均値を示す履歴情報を取得する。
続いて、決済サーバ10は、取得した店舗情報に基づいて、事前注文サービスを介した商品の提供に関する店舗Aの信用度を算出する(ステップS2)。例えば、決済サーバ10は、履歴情報(言い換えると、事前注文サービスにおける取引実績)が示す時間と、設定時間との一致度に基づいて信用度を算出する。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、履歴情報が示す時間と、設定時間との乖離が大きいほど信用度を低く算出し、乖離が小さいほど信用度を高く算出する。
なお、決済サーバ10は、取引対象の受領の成否や、利用者により投稿された評価(レビュー)などの取引実績に基づいて信用度を算出してもよい。
ここで、図1の例において、決済サーバ10が算出した店舗Aの信用度が所定の閾値以下であったものとする。この場合、決済サーバ10は、設定時間の修正に関する提案を店舗Aに行う(ステップS3)。例えば、決済サーバ10は、履歴情報が示す時間に基づいて設定時間の修正を行うことを提案する提案情報を事業者端末200に提供する。なお、図1の例において、事業者M1が設定時間の修正に承諾したものとする。この場合、決済サーバ10は、設定時間の修正を承諾する旨の通知を事業者端末200から受け付け、提案情報に基づいて店舗Aの設定時間を修正し、修正後の設定時間を示す情報を事前注文サービス上で利用者に提供する。
なお、設定時間の修正は、店舗Aにより自発的に行われてもよい。例えば、提案情報を提供された事業者M1は、修正後の設定時間を示す情報を、事業者端末200を介して決済サーバ10に送信し、事前注文サービスに登録された店舗Aに関する情報の更新を行う。
また、決済サーバ10は、信用度に基づき、各店舗に関する情報を事前注文サービスにおいて利用者に提供してもよい。例えば、決済サーバ10は、信用度が高い店舗の情報ほど利用者に優先的に提供する。
続いて、利用者端末100は、利用者U1からの操作に応じて注文画面を表示し、注文内容の入力を受け付ける(ステップS4)。例えば、利用者端末100は、自装置にインストールされた決済アプリ内の事前注文アプリを起動し、事前注文アプリのコンテンツである注文画面を表示する。なお、図1の例において、利用者U1が、店舗Aに対する事前注文を希望したものとする。この場合、利用者端末100は、利用者U1からの操作に応じて、店舗Aに紐付けられた商品情報を決済サーバ10から取得し、取得した商品情報を示す注文画面を表示する。そして、利用者端末100は、店舗Aにおいて提供される各商品の注文数や、各商品に付与するオプションなどの情報を示す注文内容の入力を利用者U1から受け付ける。
続いて、決済サーバ10は、注文内容と、利用者に関する情報とを含む利用者情報を取得する(ステップS5)。例えば、決済サーバ10は、利用者端末100から送信される注文内容とともに、店舗Aを示す情報や店舗Aに対する決済金額(商品及びオプションの合計額)などを示す決済情報を取得し、利用者に関する情報として、利用者端末100が有するGPS(Global Positioning System)センサ等により測位された利用者U1の現在位置を示す情報を取得する。そして、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1が電子決済サービスで保有する第1の口座から、利用者U1が保有する他の口座であって、利用者U1が取引に利用できない第2の口座へ移行させる。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、利用者U1が電子決済サービスで保有する複数の口座間で電子マネーを移行させる処理であって、上述した利用者端末100を用いた決済に利用する第1の口座から、当該決済に利用できない第2の口座に決済金額分の電子マネーを移行させる処理を実行する。
続いて、決済サーバ10は、店舗情報及び利用者情報に基づいて、店舗Aが商品を提供するための作業を行う作業期間を設定する(ステップS6)。例えば、決済サーバ10は、利用者U1の現在地、並びに、店舗Aの所在地に基づいて推定される店舗Aへの移動時間と、店舗Aの設定時間とに基づいて、作業期間を設定する。具体的な例を挙げると、現在の時刻が「13時」であり、利用者U1の現在地から店舗Aへの移動時間が「30分」、店舗Aの設定時間が「10分」である場合、決済サーバ10は、利用者U1の来店時間「13時30分」より前の期間であって、店舗Aの設定時間に対応する期間「13時20分~13時30分」を作業期間と設定する。なお、決済サーバ10は、設定時間に所定のバッファを持たせた期間(例えば、「13時15分~13時35分」)を作業期間と設定してもよい。
続いて、決済サーバ10は、利用者U1からの注文内容と、作業期間に関する情報とを店舗Aに提供する(ステップS7)。例えば、決済サーバ10は、作業期間に関する情報として、作業を開始する時刻「13時20分」を示す情報や、利用者U1の来店時間「13時30分」を示す情報などを店舗Aに提供する。
なお、決済サーバ10は、店舗Aが商品を提供するための作業を行う期間として店舗Aにより予め設定された期間(例えば、設定時間)に基づく情報を店舗Aに提供してもよい。また、決済サーバ10は、利用者U1へ商品を提供するための期間として店舗Aが設定した期間を作業期間としてもよい。
ここで、図1の例において、注文内容と、作業期間に関する情報とを確認した事業者M1が、利用者U1からの注文を受注すると決定したものとする。この場合、事業者端末200は、事業者M1からの操作に応じて、注文を受注する旨の通知を決済サーバ10に送信する(ステップS8)。
なお、決済サーバ10は、任意のタイミングで作業期間に関する情報を店舗Aに提供してもよい。例えば、決済サーバ10は、注文を受注する旨の通知を事業者端末200から受け付けた場合に、作業を開始する時刻「13時20分」となったタイミングで、作業を開始する時刻となった旨の通知(プッシュ通知等)を事業者端末200に提供してもよい。
続いて、決済サーバ10は、注文に対応する店舗Aからの応答を利用者U1に提供する(ステップS9)。続いて、利用者端末100は、決済サーバ10から提供される店舗Aからの応答を表示する(ステップS10)。例えば、決済サーバ10は、注文が店舗Aに受注されたことを示す情報とともに、商品が受領可能となる予定の時間(例えば、「13時30分」)を示す情報を利用者端末100に提供し、画面に表示させる。また、商品が提供可能である旨の通知を事業者端末200から受け付けた場合、決済サーバ10は、商品が提供可能であることを示す情報と、商品を受領するための受け取り番号とを利用者端末100に提供し、画面に表示させる。
続いて、決済サーバ10は、商品の受領に関する情報を利用者U1から取得する(ステップS11)。例えば、決済サーバ10は、利用者U1が店舗Aから商品を受領したか否かを示す情報を利用者端末100から取得する。
続いて、決済サーバ10は、利用者U1の商品の受領に応じた決済処理を実行する(ステップS12)。例えば、商品を受領したことを示す情報を利用者端末100から取得した場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1の第2の口座から、事業者M1が電子決済サービスで保有する口座に移行させる。一方、商品を受領できなかったことを示す情報を利用者端末100から受け付けた場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1の第2の口座から第1の口座に移行させる。
なお、決済サーバ10は、ステップS5において、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1が電子決済サービスで保有する口座から、事前注文サービスの管理者が電子決済サービスで保有する口座へ移行させてもよい。この場合、商品を受領したことを示す情報を利用者端末100から取得した場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、管理者が保有する口座から、事業者M1が保有する口座に移行させる。また、商品を受領できなかったことを示す情報を利用者端末100から取得した場合、決済サーバ10は、決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、管理者が保有する口座から利用者U1の口座に移行させる。
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者U1の現在地、並びに、店舗Aの所在地に基づいて推定される店舗Aへの移動時間と、店舗Aの設定時間とに基づいて、店舗Aが商品を提供するための作業を行うための作業期間を設定する。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が来店すると想定される時間に商品の調理等が完了するように作業期間を設定できるため、例えば、店舗が商品を早く作ってしまい、利用者が来店した際に商品が冷めてしまっているといった事態を回避することができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10は、実際に店舗Aが事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するための作業が完了するまでの時間と、設定時間との乖離に応じて信用度を算出する。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗の実態と、店舗が事前注文サービスにおいて利用者に提供する情報との乖離、言い換えると、利用者からの期待との乖離に基づいて、店舗の信用度を算出することができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
〔2.決済サーバの構成〕
次に、図3を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。図3に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100や、事業者端末200等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図3に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、事業者情報データベース32と、利用者情報データベース33とを有する。
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や事業者、事前注文サービスの管理者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、図4を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図4は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。図4の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」といった項目を有する。
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有(保有)する所有者(利用者や事業者、事前注文サービスの管理者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や事業者、事前注文サービスの管理者が所有する口座の残高を示す。
すなわち、図4では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例を示す。
(事業者情報データベース32について)
事業者情報データベース32は、事業者に関する各種情報を記憶する。ここで、図5を用いて、事業者情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る事業者情報データベースの一例を示す図である。図5の例において、事業者情報データベース32は、「事業者ID」、「店舗ID」、「口座ID」、「所在地」、「設定時間」、「履歴情報」、「評価情報」、「信用度」、「取引対象情報」といった項目を有する。
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「店舗ID」は、事業者が管理する店舗を識別するための識別情報を示す。「口座ID」は、事業者が所有する口座を識別するための識別情報を示す。「所在地」は、事業者が管理する店舗の位置情報(例えば、住所)を示す。「設定時間」は、店舗が事前注文サービスを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間を示す。「履歴情報」は、事前注文サービスを利用して取引対象を提供した履歴を示す。「評価情報」は、事前注文サービスにおける取引の実績(例えば、取引対象の受領の成否)に基づく情報や、利用者により投稿された評価(レビュー)に基づく情報を示す。「信用度」は、事前注文サービスを介した取引対象の提供に関する事業者の信用度を示す。
「取引対象情報」は、事業者が提供する取引対象に関する情報を示し、例えば、「取引対象ID」、「価格」、「画像」といった項目を有する。「取引対象ID」は、取引対象を識別するための識別情報を示す。「価格」は、取引対象の価格を示す。「画像」は、取引対象の画像を示す。
すなわち、図5では、事業者ID「MID#1」によって識別される事業者が管理する店舗が店舗ID「SID#1」によって識別され、所在地が「所在地#1」であり、「設定時間が「設定時間#1」、履歴情報が「履歴情報#1」、当該事業者が所有する口座が口座ID「AID#2」によって識別され、当該事業者が提供する取引対象のうち、取引対象ID「TID#1」によって識別される取引対象の価格が「400円」、画像が「画像#1」である例を示す。
(利用者情報データベース33について)
利用者情報データベース33は、決済サーバ10が提供するサービスの利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図6を用いて、利用者情報データベース33が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。図6の例において、利用者情報データベース33は、「利用者ID」、「決済履歴」、「利用履歴」といった項目を有する。
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「決済履歴」は、電子決済サービスを利用して行った決済の履歴を示し、例えば、決済先(事業者)や、決済対象(取引対象)、決済金額などといった情報が格納される。「利用履歴」は、事前注文サービスや、その他の各種サービスにおける利用者の利用履歴を示し、例えば、事前注文サービスにおける注文内容を示す情報などが格納される。
すなわち、図6では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の決済履歴が「決済履歴#1」、利用履歴が「利用履歴#1」である例を示す。
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図3に示すように、取得部41と、算出部42と、提案部43と、設定部44と、提供部45と、決済処理部46と、判定部47と、受付部48とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(取得部41について)
取得部41は、所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗に関する店舗情報と、当該所定のプラットフォームを介して当該店舗に対して取引対象の注文を行う利用者に関する利用者情報とを取得する。例えば、図1の例において、取得部41は、事前注文サービスを介して商品の注文を受け付ける店舗Aに関する店舗情報を取得し、事業者情報データベース32に格納する。また、取得部41は、事前注文サービスを介して店舗Aに対して商品の注文を行う利用者U1に関する利用者情報を取得し、利用者情報データベース33に格納する。
また、取得部41は、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間を含む店舗情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、店舗Aが事前注文サービスを介して利用者から商品の注文を受け付けてから当該商品を提供するための作業が完了し、当該商品が利用者に提供可能となるまでの時間であって、店舗Aが事前注文サービス上で利用者に提供する情報として設定された時間である設定時間を取得する。
また、取得部41は、店舗が、所定のプラットフォームを利用して取引対象を提供した履歴を示す履歴情報であって、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を含む店舗情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、実際に店舗Aが事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を含む店舗情報を取得する。
また、取得部41は、店舗が、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けた日時と、当該日時におい当該注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間とを示す履歴情報を含む店舗情報、並びに、利用者が所定のプラットフォームを介して注文を行った日時を示す利用者情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、各時間帯において、事前注文サービスを介して店舗が注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を含む店舗情報、並びに、利用者が事前注文サービスを介して注文を行った日時を示す利用者情報を取得する。具体的な例を挙げると、取得部41は、ランチタイム(例えば、11時~14時)や、ディナータイム(例えば、17時~21時)、その他(例えば、9時~11時、14時~17時)などといった各時間帯において、事前注文サービスを介して店舗が注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を含む店舗情報を取得する。なお、時間帯は任意に設定されてよい。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が注文を受け付けている状況を示す注文状況を含む店舗情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、直近の所定期間(例えば、30分、1時間)において、事前注文サービスを介して店舗が注文を受け付けた注文の数を示す注文状況を含む店舗情報を取得する。
また、取得部41は、利用者が所定のプラットフォームを介して店舗に対して注文した取引対象を示す情報含む利用者情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、利用者U1が注文画面に入力した内容を示す注文内容を含む利用者情報を取得する。
また、取得部41は、店舗の所在地を含む店舗情報と、利用者の位置を含む利用者情報とを取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、店舗Aの所在地を含む店舗情報を取得する。また、取得部41は、利用者端末100が有するGPS(Global Positioning System)センサ等により測位された利用者U1の現在位置を示す情報を含む利用者情報を取得する。
また、取得部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗に関する店舗情報と、当該所定の決済手段を用いて店舗に対して決済を行う利用者に関する利用者情報とを取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、決済アプリ内で起動する事前注文アプリにおいて提供される事前注文サービスを介して商品の注文を受け付ける店舗Aに関する店舗情報と、当該決済アプリを用いて店舗Aに対して決済を行う利用者U1に関する利用者情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する利用者に対し当該取引対象を提供する店舗に関する店舗情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、事前注文サービスを介して商品の注文を受け付けた後、来店する利用者U1に対し商品を提供する店舗Aに関する店舗情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗が、当該所定のプラットフォームを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、店舗Aが事前注文サービスを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、実際に店舗Aが事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者に提供した取引対象の画像を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、事前注文サービスを介して注文し、店舗から商品を受領した利用者から提供される当該商品の画像を示す履歴情報を取得する。具体的な例を挙げると、取得部41は、店舗から商品を受領した利用者から提供される当該店舗の評価情報であって、受領した商品の画像を含む評価情報を履歴情報として取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から注文を受け付けてから取引対象を当該利用者に提供するまでの間に、店舗が当該利用者に提供した提供情報を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、事前注文サービスを介して利用者から注文を受け付けた店舗が、当該注文に関して利用者に通知することを希望する情報であって、事前注文サービスを介して利用者に通知される情報を取得する。具体的な例を挙げると、商品を提供するための作業が、商品が受領可能となる予定の時間までに終了しない場合(言い換えると、予定の時間となっても商品が提供可能である旨の通知が事業者端末200から受け付けられない場合)、取得部41は、作業が完了しない旨の通知を店舗が利用者に提供したか否かを示す情報を取得し、通知が提供された場合には当該通知の内容を示す情報を取得する。また、商品を提供するための作業が完了したにもかかわらず、所定時間が経過しても利用者が店舗に来店しない場合(言い換えると、商品が提供可能であることを示す情報を利用者端末100に提供してから所定時間が経過しても、商品を受領したことを示す情報が利用者端末100から送信されない場合)、取得部41は、来店のリマインドに関する通知を店舗が利用者に提供したか否かを示す情報を取得し、通知が提供された場合には当該通知の内容を示す情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者から受け付けた注文の数を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、直近の所定期間において、事前注文サービスを介して店舗が受け付けた注文の数を示す履歴情報を取得する。具体的な例を挙げると、取得部41は、事前注文サービスを介した利用者からの注文のうち、店舗が受注した注文の数を取得する。また、取得部41は、店舗が受注した注文のうち、利用者に商品が受領された注文の数を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介し店舗が利用者から注文を受け付けた日時を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、取得部41は、事前注文サービスを介した利用者からの注文を、店舗が受注した日時を示す情報を取得する。また、取得部41は、事前注文サービスを介した利用者からの注文を、店舗が受注しなかった日時を示す情報を取得する。
また、取得部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗が、所定のプラットフォームを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、決済アプリ内で起動する事前注文アプリにおいて提供される事前注文サービスを介して商品の注文を受け付ける店舗Aが、事前注文サービスを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。
また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する利用者に対し取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部41は、事前注文サービスを介して商品の注文を受け付けた後、来店する利用者U1に対し店舗Aが商品を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。
(算出部42について)
算出部42は、取得部41により取得された履歴情報に基づいて、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度を算出する。例えば、図1の例において、算出部42は、事業者情報データベース32を参照し、店舗Aの履歴情報に基づいて、事前注文サービスを介した商品の提供に関する店舗Aの信用度を算出する。
また、算出部42は、履歴情報が示す時間に基づいて、信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗が事前注文サービスを介して注文を受け付けてから商品を提供するための作業が完了するまでの時間が早いほど、店舗の信用度を算出し、時間が遅いほど信用度を低く算出する。
また、算出部42は、履歴情報が示す時間と、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間とに基づいて、信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、事前注文サービスを介して受け付けた注文のうち、商品が受領可能となる予定の時間までに商品を提供するための作業が完了した注文の数が多いほど信用度を高く算出し、作業が完了した注文の数が少ないほど信用度を低く算出する。
また、算出部42は、履歴情報が示す時間と、設定時間との一致度に基づいて、信用度を算出してもよい。例えば、図1の例において、算出部42は、履歴情報が示す時間と、店舗Aが事前注文サービスを介して利用者から商品の注文を受け付けてから当該商品を提供するための作業が完了し、当該商品が利用者に提供可能となるまでの時間であって、店舗Aが事前注文サービス上で利用者に提供する情報として設定された時間である設定時間との乖離が大きいほど店舗Aの信用度を低く算出し、乖離が小さいほど信用度を高く算出する。
ここで、事前注文サービスにおいて利用者に提供される商品の画像と、実際に店舗から提供される商品との乖離に応じて、店舗の信用度を算出したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、履歴情報が示す画像と、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者に提供する取引対象の画像との一致度に基づいて、信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、既知の画像認識技術を用いて、利用者から投稿された評価情報に含まれる商品の画像と、事前注文サービスを介して店舗が利用者に提供する商品の画像との類似度を算出し、類似度が高いほど信用度を高く算出し、類似度が低いほど信用度を高く算出する。
さらに、商品の提供に関して発生した何らかの問題に対し、店舗が適切に対応しているか否かに応じて、店舗の信用度を算出したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、提供情報に基づいて信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、商品が受領可能となる予定の時間までに商品を提供するための作業が終了しなかった注文のうち、作業が完了しない旨の通知を店舗が利用者に提供する対応が行われた注文の数が多いほど信用度を高く算出し、少ないほど信用度を低く算出する。また、算出部42は、商品を提供するための作業が完了したにもかかわらず、所定時間が経過しても利用者が店舗に来店しない事態が発生した回数に対し、来店のリマインドに関する通知を利用者に提供する対応を行った割合が高いほど信用度を高く算出し、低いほど信用度を低く算出する。
なお、算出部42は、店舗が利用者に提供した通知の内容に応じて、店舗の信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗から提供された通知に対して利用者からの評価が高いほど信用度を高く算出し、低いほど信用度を低く算出する。
さらに、店舗がどれだけの注文を受け付けたかに応じて、信用度を算出したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、履歴情報が示す注文の数に基づいて信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、直近の所定期間において、事前注文サービスを介して店舗が受け付けた注文の数に応じて、信用度を算出する。具体的な例を挙げると、算出部42は、事前注文サービスを介した利用者からの注文のうち、店舗が受注した注文の数が多いほど信用度を高く算出し、少ないほど信用度を低く算出する。また、算出部42は、店舗が受注した注文のうち、利用者に商品が受領された注文の数が多いほど信用度を高く算出し、少ないほど信用度を低く算出する。
さらに、店舗が設定した営業時間等に従い、店舗が営業を行っているかに応じて信用度を算出したいといった要望が考えられる。したがって、算出部42は、履歴情報が示す日時に基づいて、取引対象が店舗において提供可能な期間であって、店舗により設定された期間内において所定のプラットフォームを介した注文を受け付けているか否かを判定し、判定結果に応じて信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、店舗が営業時間内において事前注文サービスを介した注文を受注していないと判定した場合、営業時間内において注文を受注している場合よりも信用度を低く算出する。また、算出部42は、店舗が所定の商品の販売期間内において、事前注文サービスを介した当該商品の注文を受注していないと判定した場合、商品の販売期間内において商品を受注している場合よりも信用度を低く算出する。
なお、算出部42は、上記の処理を複数組み合わせ、信用度を算出してもよい。例えば、算出部42は、履歴情報が示す時間、設定時間、提供情報、履歴情報が示す商品の画像、履歴情報が示す注文の数、並びに、店舗により設定された期間内において所定のプラットフォームを介した注文を受け付けているか否かの判定結果に基づいて、信用度を算出してもよい。
(提案部43について)
提案部43は、信用度が所定の閾値以下である場合には、設定時間の修正に関する提案を店舗に行う。例えば、図1の例において、履歴情報が示す時間と、設定時間との一致度に基づいて算出された信用度が所定の閾値以下である場合、提案部43は、履歴情報が示す時間に基づいて設定時間の修正を行うことを提案する提案情報を事業者端末200に提供する。
ここで、信用度の算出を行わなくとも、店舗の履歴情報が示す時間と、設定時間との乖離が大きい場合は、所定の提案を行いたいといった要望が考えられる。したがって、提案部43は、履歴情報に基づく作業期間と、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間との差異が所定の閾値以上である場合には、作業期間に基づいて、当該設定時間の修正に関する提案を店舗に行ってもよい。例えば、履歴情報に基づく作業期間(履歴情報が示す時間)と、設定時間との差異が所定の閾値以上である場合、提案部43は、当該作業期間に基づいて設定時間の修正を行うことを提案する提案情報を事業者端末200に提供する。
(設定部44について)
設定部44は、取得部41により取得された店舗情報と利用者情報とに基づいて、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行う作業期間を設定する。例えば、図1の例において、設定部44は、事業者情報データベース32及び利用者情報データベース33を参照し、店舗Aの店舗情報と、利用者U1の利用者情報とに基づいて、店舗Aが商品を提供するための作業を行う作業期間を設定する。
また、設定部44は、設定時間に基づいて作業期間を設定してもよい。例えば、図1の例において、設定部44は、店舗Aの設定時間に基づいて作業期間を設定する。
また、設定部44は、利用者の位置から店舗の所在地までの移動時間に基づいて、作業期間を設定してもよい。例えば、図1の例において、設定部44は、利用者U1の現在地、並びに、店舗Aの所在地に基づいて推定される店舗Aへの移動時間に基づいて作業期間を設定する。
また、設定部44は、利用者が店舗に到着する時点より前の所定の期間を作業期間と設定してもよい。例えば、図1の例において、設定部44は、利用者U1の来店時間「13時30分」より前の期間であって、店舗Aの設定時間に対応する期間「13時20分~13時30分」を作業期間と設定する。
ここで、実際に店舗が商品を提供するまでにかかった時間に基づいて、作業期間を設定したいといった要望が考えられる。したがって、設定部44は、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するまでの平均的な時間を作業期間として設定してもよい。例えば、設定部44は、店舗の店舗端末(事業者端末200等)に対して注文内容を受注する操作が行われてから、商品が提供可能である旨の通知を決済サーバ10に送信する操作が行われるまでの時間の平均値に基づいて作業期間を設定する。
また、設定部44は、履歴情報に基づいて作業期間を設定してもよい。例えば、設定部44は、事前注文サービスを利用して商品を提供した履歴を示す履歴情報であって、事前注文サービスを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報に基づいて作業期間を設定する。
また、設定部44は、履歴情報に基づいて、利用者情報が示す日時における作業期間を設定してもよい。例えば、設定部44は、利用者情報に含まれる注文内容が事前注文サービスにおいて受け付けられた日時に基づいて、作業期間を設定する。具体的な例を挙げると、設定部44は、注文内容が受け付けられた日時に対応する時間帯において、店舗が注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間に基づいて、作業期間を設定する。
さらに、注文を受け付ける際の店舗の状況に応じて作業期間を設定したいといった要望が考えられる。したがって、設定部44は、注文状況に基づいて作業期間を設定してもよい。例えば、設定部44は、直近の所定期間において、事前注文サービスを介して店舗が注文を受け付けた注文の数を示す注文状況に基づいて作業期間を設定する。具体的な例を挙げると、設定部44は、注文状況が示す注文の数が多いほど作業期間を長く設定する。
さらに、注文内容に応じた作業期間を設定したいといった要望が考えられる。したがって、設定部44は、利用者が注文した取引対象に応じて作業期間を設定してもよい。例えば、設定部44は、利用者が事前注文サービスを介して注文した商品と、店舗が注文を受け付けてから当該商品を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報に基づいて、作業期間を設定する。
(提供部45について)
提供部45は、作業期間に基づいて、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を開始するタイミングを示す情報を提供する。例えば、図1の例において、提供部45は、作業期間に関する情報として、作業を開始する時刻「13時20分」を示す情報や、利用者U1の来店時間「13時30分」を示す情報などを店舗Aに提供する。
ここで、事前注文サービスに予め登録した情報に対し、利用者にアピールしたい情報(例えば、商品が出来立て)を一時的に付加することで利用者への訴求効果を高めたいといった要望が考えられる。したがって、提供部45は、関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供してもよい。例えば、提供部45は、後述する受付部48により受け付けられた店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を、事前注文サービスを介して利用者に提供する。具体的な例を挙げると、提供部45は、提供元の店舗により設定された期間において、関連情報を提供する。
さらに、事前注文サービスにおける信用度が高い店舗から受け付けられた関連情報には、誇大な表現や虚偽が含まれないことが想定され、このような関連情報を優先的に提供したいといった要望が考えられる。したがって、提供部45は、関連情報を提供する優先度であって、信用度に基づいて算出される優先度に基づいて、関連情報を提供してもよい。例えば、提供部45は、関連情報の提供元である店舗の信用度が高いほど高く算出され、信用度が低いほど低く算出される優先度に基づいて、関連情報を提供する。
(決済処理部46について)
決済処理部46は、後述する受付部48が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。例えば、決済処理部46は、利用者IDが示す利用者の口座から、店舗IDが示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
また、決済処理部46は、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けられた注文内容に基づく処理を実行してもよい。例えば、図1の例において、決済処理部46は、注文内容に対応する決済情報が示す決済金額分の電子マネーを、利用者U1が電子決済サービスで保有する第1の口座から、利用者U1が保有する他の口座であって、利用者U1が取引に利用できない第2の口座へ移行させる。そして、決済処理部46は、商品の受領に応じて、利用者U1の第2の口座から、事業者M1が電子決済サービスで保有する口座に移行させる。
(判定部47について)
判定部47は、信用度に基づいて、店舗から、店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付けるか否かを判定する。例えば、判定部47は、信用度が所定の閾値以上である店舗からの関連情報を受け付けると判定する。
(受付部48について)
受付部48は、利用者から事業者に対する決済に関する決済情報を受け付ける。例えば、受付部48は、利用者を識別する利用者識別情報と、決済アプリを介して撮影された店舗識別情報と、利用者或いは店舗の店員から入力された決済金額とを示す決済情報を利用者端末100から受け付ける。
なお、受付部48は、決済情報を事業者端末200から受け付けてもよい。例えば、受付部48は、利用者端末100に表示された、利用者を識別するための利用者識別情報を、事業者端末200(店舗端末)が読み取ることで決済が行われた場合、当該決済を示す決済情報を事業者端末200から受け付ける。
また、受付部48は、所定の店舗で提供される取引対象の注文を、所定のプラットフォームを介して利用者から受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部48は、利用者端末100にインストールされた決済アプリ内の事前注文アプリを介して、店舗Aに対する注文内容を受け付ける。
また、受付部48は、判定部47により関連情報を受け付けると判定された場合には、関連情報を受け付けてもよい。例えば、受付部48は、信用度が所定の閾値以上である店舗からの関連情報を受け付ける。
〔3.設定処理及び算出処理のフロー〕
図7を用いて、実施形態に係る決済サーバ10の設定処理及び算出処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る設定処理及び算出処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、決済サーバ10は、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を含む店舗情報を取得する(ステップS101)。続いて、決済サーバ10は、履歴情報に基づいて、取引対象の提供に関する店舗の信用度を算出する(ステップS102)。続いて、決済サーバ10は、信用度が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS103)。信用度が所定の閾値以下と判定した場合(ステップS103;Yes)、決済サーバ10は、所定の提案を店舗に対し行う(ステップS104)。続いて、決済サーバ10は、利用者に関する利用者情報を取得する(ステップS105)。続いて、決済サーバ10は、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行う作業期間を設定する(ステップS106)。続いて、決済サーバ10は、設定した作業期間に基づく情報を店舗及び利用者に提供し(ステップS107)、処理を終了する。
一方、信用度が所定の閾値以下ではないと判定した場合(ステップS103;No)、決済サーバ10は、ステップS104の処理を実行せずに、ステップS105~S107の処理を実行する。
〔4.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
〔4-1.決済サーバ10が提供するサービスについて〕
上述の実施形態において、決済サーバ10により飲食物の事前注文サービスが提供される例を示したが、決済サーバ10が提供するサービスにおける取引対象はこのような例に限定されない。例えば、決済サーバ10は、飲食物以外の各種取引対象の事前注文サービスを提供してもよい。また、決済サーバ10は、役務の予約に関するサービスを提供してもよい。
また、決済サーバ10は、店舗における余剰在庫(例えば、飲食物の素材)を利用者に提供するサービスを提供してもよい。この場合、決済サーバ10は、店舗において余剰在庫が発生したことを示す関連情報を受け付け、利用者に提供してもよい。
また、決済サーバ10が提供するサービスは、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付け、テイクアウト品が提供されるサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付け、当該店舗内において利用者に取引対象が提供されるサービスを提供してもよい。
また、決済サーバ10が提供するサービスは、利用者が店舗に訪問する前に取引対象の注文を受け付けるサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、利用者が店舗に訪問して店舗に設置された卓等に着席した後に、店舗に対する取引対象の注文を受け付けるサービスを提供してもよい。
また、決済サーバ10が提供するサービスは、金銭の授受が発生するサービスに限らない。例えば、決済サーバ10は、フードバンクにより供給される食品の提供に関するサービスを提供してもよい。この場合、決済サーバ10は、フードバンクにより供給される食品の提供要求を利用者から受け付け、食品の提供の可否や、食品の提供場所などといった情報を利用者に通知し、食品が受領されたか否かを示す情報を利用者から受け付ける。
〔4-2.提案部43による提案について〕
上述の実施形態において、提案部43が、履歴情報が示す時間と、設定時間との一致度に基づいて算出された信用度が所定の閾値以下である場合に、設定時間の修正を行うことを提案する提案情報を提供する例を示したが、提案部43の機能はこのような例に限定されず、各種の提案を店舗に行ってもよい。例えば、利用者から投稿された評価情報に含まれる商品の画像と、事前注文サービスを介して店舗が利用者に提供する商品の画像との類似度に基づく信用度が所定の閾値以下である場合、提案部43は、事前注文サービスを介して提供する商品の画像の差し替えに関する提案を店舗に行う。また、提供情報に基づいて算出された信用度が所定の閾値以下である場合、提案部43は、提供情報の提供に関する提案を行う。また、店舗が営業時間内において事前注文サービスを介した注文を受注しているか否かに基づく信用度が所定の閾値以下である場合、提案部43は、営業時間の変更等に関する提案を行う。
〔4-3.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、取得部41と、算出部42と、提案部43と、設定部44と、提供部45と、決済処理部46と、判定部47と、受付部48とを有する。取得部41は、所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗に関する店舗情報と、当該所定のプラットフォームを介して当該店舗に対して取引対象の注文を行う利用者に関する利用者情報とを取得する。また、取得部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗に関する店舗情報と、当該所定の決済手段を用いて店舗に対して決済を行う利用者に関する利用者情報とを取得する。また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する利用者に対し当該取引対象を提供する店舗に関する店舗情報を取得する。また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付ける店舗が、当該所定のプラットフォームを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。また、取得部41は、所定の決済手段を提供する所定のプラットフォームを介して取引対象の注文を受け付ける店舗が、所定のプラットフォームを介して利用者に取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。また、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から取引対象の注文を受け付けた後、来店する利用者に対し取引対象を提供した履歴を示す履歴情報を取得する。算出部42は、取得部41により取得された履歴情報に基づいて、所定のプラットフォームを介した取引対象の提供に関する店舗の信用度を算出する。提案部43は、信用度が所定の閾値以下である場合には、設定時間の修正に関する提案を店舗に行う。また、提案部43は、履歴情報に基づく作業期間と、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間との差異が所定の閾値以上である場合には、作業期間に基づいて、当該設定時間の修正に関する提案を店舗に行う。設定部44は、取得部41により取得された店舗情報と利用者情報とに基づいて、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行う作業期間を設定する。また、設定部44は、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するまでの平均的な時間を作業期間として設定する。提供部45は、作業期間に基づいて、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を開始するタイミングを示す情報を提供する。また、提供部45は、関連情報を所定のプラットフォームを介して利用者に提供する。また、提供部45は、関連情報を提供する優先度であって、信用度に基づいて算出される優先度に基づいて、関連情報を提供する。決済処理部46は、受付部48が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。判定部47は、信用度に基づいて、店舗から、店舗に関連する情報であって、当該店舗が当該所定のプラットフォームに予め登録した情報に一時的に付加される情報である関連情報を受け付けるか否かを判定する。受付部48は、判定部47により関連情報を受け付けると判定された場合には、関連情報を受け付ける。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が来店すると想定される時間に商品の調理等が完了するように作業期間を設定できるため、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。また、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗の実態と、店舗が事前注文サービスにおいて利用者に提供する情報との乖離、言い換えると、利用者からの期待との乖離に基づいて、店舗の信用度を算出することができるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間を含む店舗情報を取得する。そして、設定部44は、設定時間に基づいて作業期間を設定する。また、取得部41は、店舗が、所定のプラットフォームを利用して取引対象を提供した履歴を示す履歴情報であって、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を含む店舗情報を取得する。そして、設定部44は、履歴情報に基づいて作業期間を設定する。また、取得部41は、店舗の所在地を含む店舗情報と、利用者の位置を含む利用者情報とを取得する。そして、設定部44は、利用者の位置から店舗の所在地までの移動時間に基づいて、作業期間を設定する。また、設定部44は、利用者が店舗に到着する時点より前の所定の期間を作業期間と設定する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が来店すると想定される時間に商品の調理等が完了するように作業期間を設定できるため、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、店舗が、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けた日時と、当該日時におい当該注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間とを示す履歴情報を含む店舗情報、並びに、利用者が所定のプラットフォームを介して注文を行った日時を示す利用者情報を取得する。そして、設定部44は、履歴情報に基づいて、利用者情報が示す日時における作業期間を設定する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が注文を行った日時に応じて作業期間を設定できるため、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が注文を受け付けている状況を示す注文状況を含む店舗情報を取得する。そして、設定部44は、注文状況に基づいて作業期間を設定する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、注文を受け付ける際の店舗の状況に応じて作業期間を設定できるため、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、利用者が所定のプラットフォームを介して店舗に対して注文した取引対象を示す情報含む利用者情報を取得する。そして、設定部44は、利用者が注文した取引対象に応じて作業期間を設定する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、注文内容に応じた作業期間を設定できるため、店舗が利用者に取引対象を提供するための作業を行うための期間を適切に設定できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間を示す履歴情報を取得する。そして、算出部42は、履歴情報が示す時間に基づいて、信用度を算出する。また、算出部42は、履歴情報が示す時間と、店舗が所定のプラットフォームを介して注文を受け付けてから取引対象を提供するための作業が完了するまでの時間であって、店舗により設定された時間である設定時間とに基づいて、信用度を算出する。また、算出部42は、履歴情報が示す時間と、設定時間との一致度に基づいて、信用度を算出する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗の実態と、店舗が事前注文サービスにおいて利用者に提供する情報との乖離に基づいて店舗の信用度を算出することができるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者に提供した取引対象の画像を示す履歴情報を取得する。そして、算出部42は、履歴情報が示す画像と、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者に提供する取引対象の画像との一致度に基づいて、信用度を算出する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、事前注文サービスにおいて利用者に提供される商品の画像と、実際に店舗から提供される商品との乖離に応じて、店舗の信用度を算出できるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介して利用者から注文を受け付けてから取引対象を当該利用者に提供するまでの間に、店舗が当該利用者に提供した提供情報を示す履歴情報を取得する。そして、算出部42は、提供情報に基づいて信用度を算出する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、商品の提供に関して発生した何らかの問題に対し、店舗が適切に対応しているか否かに応じて店舗の信用度を算出できるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介して店舗が利用者から受け付けた注文の数を示す履歴情報を取得する。そして、算出部42は、履歴情報が示す注文の数に基づいて信用度を算出する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗がどれだけの注文を受け付けたかに応じて信用度を算出できるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部41は、所定のプラットフォームを介し店舗が利用者から注文を受け付けた日時を示す履歴情報を取得する。そして、算出部42は、履歴情報が示す日時に基づいて、取引対象が店舗において提供可能な期間であって、店舗により設定された期間内において所定のプラットフォームを介した注文を受け付けているか否かを判定し、判定結果に応じて信用度を算出する。
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗が設定した営業時間等に従い、店舗が営業を行っているかに応じて信用度を算出できるため、利用者が利用する店舗を適切に評価できる。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ10を例に挙げて説明する。図8は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。