JP7011850B2 - 面状採暖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気カーペット、電気毛布などの面状採暖装置に関し、特に、発熱体の温度調節が正常に行えなくなったときに、発熱体への通電を安全に遮断するための面状採暖装置に関するものである。
電気カーペットなどの面状採暖装置として、特許文献1には、線状の発熱体と、温度ヒューズとを具備する面状採暖装置が記載されている。特許文献1に記載の面状採暖装置において、発熱体は、ヒータ線と温度検知線とを含む。ヒータ線と温度検知線との間には、樹脂を含む可溶体が介装されており、ヒータ線と温度検知線とは電気的に絶縁されている。また、温度ヒューズは、発熱抵抗と熱的に結合されており、発熱抵抗が発熱することによって溶断される。温度ヒューズが溶断されると、ヒータ線への通電が停止される。
特許文献1に記載の面状採暖装置において、例えばヒータ線への通電をオンオフするリレー接点が溶着し、発熱体への通電を停止できなくなると、発熱体が異常に高温となり、可溶体が溶融する。可溶体が溶融すると、ヒータ線と温度検知線とが短絡し、両者の間にショート電流が流れる。ショート電流は、発熱抵抗に通電され、温度ヒューズが溶断され、発熱体への通電が停止される。
特開2007-85653号公報
しかしながら、ヒータ線と温度検知線との間には、通常、大きな電位差があり、ヒータ線と温度検知線とが一瞬で接触すると、放電が発生する。また、ヒータ線と温度検知線とが完全には接触せず、接触の程度が微妙である場合には、ヒータ線と温度検知線とが異極状態のままとなり、放電やトラッキングが発生しやすくなる。更に、可溶体を構成する樹脂が劣化し、溶融しにくくなっている場合には、ヒータ線と温度検知線との接触の程度が微妙となることも多くなり、トラッキングなどは発生しやすくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発熱体の温度調節が正常に行えなくなったときに、発熱体への通電をより安全、かつ確実に遮断できる面状採暖装置を提供することにある。
本願に開示する面状採暖装置は、発熱体(10)と、電力制御素子(20)と、温度ヒューズ(30)と、駆動回路(40)と、制御部(50)とを具備する。前記発熱体(10)は、ヒータ線(11)と、温度検知線(12)と、可溶体(13)とを含む。前記ヒータ線(11)は、電源(P)と電気的に接続される。前記可溶体(13)は、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)との間に介装され、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)とを電気的に絶縁する。前記電力制御素子(20)は、前記電源(P)からの前記ヒータ線(11)への通電をオンオフする。前記温度ヒューズ(30)は、前記ヒータ線(11)と前記電源(P)とを電気的に接続しており、発熱抵抗(31)の発熱によって溶断される。前記駆動回路(40)は、第1スイッチング素子(41)を含む。前記第1スイッチング素子(41)は、前記電源(P)からの電流によって前記発熱抵抗(31)を駆動する。前記制御部(50)は、前記温度検知線(12)と電気的に接続されており、前記温度検知線(12)の電圧(Va)が、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)との短絡を判別するための閾値(Vr)以上又は閾値(Vr)より大きいときに、前記第1スイッチング素子(41)をオンとするように、前記駆動回路(40)を制御する。
本願に開示する面状採暖装置において、前記駆動回路(40)は、第2スイッチング素子(42)を更に含む。前記第2スイッチング素子(42)は、オンであるときに前記第1スイッチング素子(41)をオフとし、オフであるときに前記第1スイッチング素子(41)をオンとする。そして、前記制御部(50)は、前記電圧(Va)が、前記閾値(Vr)より小さい又は前記閾値(Vr)以下であるときに、前記第2スイッチング素子(42)をオンとする制御信号(CS1)を前記駆動回路(40)に送信する。
また、本願に開示する面状採暖装置において、前記制御部(50)は、前記電圧(Va)が、前記閾値(Vr)以上又は前記閾値(Vr)より大きいときに、前記電源(P)からの前記ヒータ線(11)への通電をオフとするように、前記電力制御素子(20)を制御する。
本発明の面状採暖装置は、発熱体の温度調節が正常に行えなくなったときに、発熱体への通電をより安全、かつ確実に遮断できる。
本発明の実施形態に係る面状採暖装置を示す回路図である。 実施形態の発熱体を示す斜視図である。 通常時の面状採暖装置を示す回路図である。 異常時の面状採暖装置を示す回路図である。 実施形態に係る面状採暖装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る面状採暖装置を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。
〈実施形態〉
図1~図4を参照して、本発明の実施形態に係る面状採暖装置を説明する。図1は、実施形態に係る面状採暖装置を示す回路図である。図2は、実施形態の発熱体を示す斜視図である。図3は、通常時の面状採暖装置を示す回路図である。図4は、異常時の面状採暖装置を示す回路図である。なお、図3、図4は、電源Pの各電極のうち、温度ヒューズ30に接続されている方の電極が、プラス電位となっているときの状態を示している。
図1、図2に示すように、実施形態に係る面状採暖装置は、線状の発熱体10と、電力制御素子20と、温度ヒューズ30と、駆動回路40と、制御部50とを具備する。また、面状採暖装置は、抵抗R1~R21、コンデンサC1~C7、ダイオードD1~D6、電解コンデンサEC1~EC4などを含む。
更に、面状採暖装置は、温度設定のための可変抵抗61、室内温度を検知するための室内温度検知線62、電力制御素子20への過電流を遮断するための電流ヒューズ63、バリスタ64、電磁接触器65、ツェナーダイオード66、LED67、電源スイッチSW1~SW2、モードスイッチSW3などを含んでいる。モードスイッチSW3は、面状採暖装置にカバーが装着される場合に、発熱体10の温度が設定温度よりも高めとなるように温度制御する温度補正モードと、設定温度どおりに温度制御する通常モードとをユーザーが切替えるためのスイッチである。
発熱体10は、電源Pと電気的に接続されるヒータ線11と、温度検知線12と、一定の温度以上となったときに溶融する可溶体13とを含む。電源Pは、例えば商用交流電源である。
実施形態においては、ヒータ線11は、線状の芯材10aに螺旋状に巻き付けられている。温度検知線12は、例えばニッケル素材から形成され、可溶体13によって、ヒータ線11と電気的に絶縁されている。また、発熱体10における温度検知線12の上層には、被覆層10bが設けられている。被覆層10bは、例えば耐熱性の高い硬質ポリ塩化ビニルから形成される。可溶体13は、ナイロンなどの樹脂から形成され、ヒータ線11と温度検知線12との間に介装される。可溶体13が溶融すると、ヒータ線11と温度検知線12とが接触し、短絡する。
電力制御素子20は、電源Pからのヒータ線11への通電をオンオフする。実施形態においては、電力制御素子20は、電磁リレーであり、内部に、コイル部と、スイッチ部とを有する。また、電力制御素子20は、トランジスタQ2がオンであるときにオンとなり、トランジスタQ2がオフであるときにオフとなる。
温度ヒューズ30は、発熱抵抗31と熱的に結合されており、発熱抵抗31の発熱によって溶断される。温度ヒューズ30が溶断されると、電源Pからヒータ線11への通電が遮断される。
図3に示すように、電源Pからの電流Iは、温度ヒューズ30を通過した後、第1電流Iaと第2電流Ibとに分岐する。第1電流Iaは、電力制御素子20を介し、ヒータ線11に通電される。第2電流Ibは、トランジスタQ2がオンであるとき、電流ヒューズ63、ダイオードD1、抵抗R5、抵抗R6を介し、電力制御素子20に通電され、電力制御素子20をオンとし、第1電流Iaをヒータ線11に通電する。
駆動回路40は、第1スイッチング素子41を含む。第1スイッチング素子41は、ヒータ線11と並列接続関係にあり、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡している異常時に、電源Pからの電流によって発熱抵抗31を駆動する。その結果、発熱抵抗31を駆動する電流は、異常時における第1電流Iaの少なくとも一部分となる。一方、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡していない通常時には、第1電流Iaの全てがヒータ線11に通電される。また、実施形態においては、駆動回路40は、第2スイッチング素子42を更に含む。
第1スイッチング素子41は、例えばサイリスタであり、オンであるときに電源Pからの電流を発熱抵抗31に通電する。また、第1スイッチング素子41は、オフであるとき、発熱抵抗31への通電を遮断する。
第2スイッチング素子42は、例えばトランジスタであり、オンであるときに第1スイッチング素子41をオフとし、オフであるときに第1スイッチング素子41をオンとする。
図3、図4に示すように、第2電流Ibは、抵抗R5を通過した後、分岐し、抵抗R3に通電される。第2スイッチング素子42がオンであるとき、抵抗R3に通電された第2電流Ibは、接地される。また、第2スイッチング素子42がオフであるとき、抵抗R3に通電された第2電流Ibは、抵抗R2、ダイオードD3を介し、第1スイッチング素子41にゲート電流として通電される。第2電流Ibが、第1スイッチング素子41に通電されると、第1スイッチング素子41は、オンとなり、電源Pからの電流が発熱抵抗31に通電され、温度ヒューズ30が溶断される。
制御部50は、例えばマイコンであり、データの通信が可能なように記憶装置51と接続されている。また、制御部50には、後で説明する閾値Vrを示すデータが格納されている。記憶装置51は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリであり、制御部50が発熱体10の温度制御を行う際に使用するデータ等の各種データを記憶している。なお、閾値Vrを示すデータは、記憶装置51に記憶されてもよい。
制御部50は、面状採暖装置が正常に動作している通常時には、電力制御素子20をオンオフすることによって、発熱体10の温度を制御する。実施形態においては、制御部50は、温度制御信号CS2をオンオフし、トランジスタQ2をオンオフし、電力制御素子20をオンオフする。より具体的には、制御部50は、温度検知線12の抵抗値が、設定温度に対応する抵抗値(以下、基準値という)以下であるとき、温度制御信号CS2をオンとし、電力制御素子20をオンとする。また、制御部50は、温度検知線12の抵抗値が基準値を超えるとき、温度制御信号CS2をオフとし、電力制御素子20をオフとする。なお、より快適な温度調節を可能とするように、室内温度検知線62の抵抗値に応じて基準値を補正してもよい。
そして、制御部50は、温度検知線12の電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいとき、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡しているものとして、第1スイッチング素子41をオンとするように、駆動回路40を制御する。閾値Vrは、ヒータ線11と温度検知線12との短絡を判別するための閾値である。
反対に、電圧Vaが、閾値Vrより小さい又は閾値Vr以下であるときには、ヒータ線11と温度検知線12とは短絡していないものとして、制御部50は、電源Pからの電流の発熱抵抗31への通電を遮断するように、駆動回路40を制御する。具体的には、電圧Vaが、閾値Vrより小さい又は閾値Vr以下であるとき、制御部50は、第2スイッチング素子42をオンとするための溶断制御信号CS1を駆動回路40に送信し、第2スイッチング素子42をオンとし、第1スイッチング素子41をオフとする。以下、閾値Vrについて詳述する。
図1に示すように、実施形態の面状採暖装置において、ヒータ線11は、電源Pからの高圧の交流電流が通電されるAC回路に接続されている。一方、温度検知線12は、AC回路から切り離された信号専用回路に接続されている。実施形態の信号専用回路は、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡したときに、ヒータ線11から温度検知線12に流れるショート電流をAC回路に戻すような通電経路を有していない。
従って、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡すると、温度検知線12の電圧Vaは、速やかに上昇し、電圧Vaの上昇は、抵抗R12又は抵抗R13を介し、制御部50に伝達され、電圧Vaが閾値Vrと比較される。
そして、制御部50は、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいとき、溶断制御信号CS1の第2スイッチング素子42への送信を停止し、第2スイッチング素子42をオフとする。制御部50によって、第2スイッチング素子42がオフとされると、第2電流Ibが第1スイッチング素子41に通電され、第1スイッチング素子41がオンとなり、発熱抵抗31が通電され、温度ヒューズ30が溶断される。
以上、図1~図4を参照して説明したように、実施形態の面状採暖装置によれば、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡し、温度検知線12の電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きくなると、制御部50の制御によって、電源Pからの電流が発熱抵抗31に通電される。従って、例えば電力制御素子20のスイッチ部が溶着し、ヒータ線11への通電が停止できなくなったような場合に、速やかに温度ヒューズ30を溶断でき、安全性が向上される。
また、実施形態の面状採暖装置によれば、ヒータ線11から温度検知線12に流れるショート電流によって温度ヒューズ30が溶断されるのではなく、制御部50の制御によって、ヒータ線11と並列接続関係にある溶断専用の回路を流れる電流を使用し、温度ヒューズ30が溶断される。従って、ショート電流が小さいときにも温度ヒューズ30を確実に溶断でき、より確実にヒータ線11への通電を停止できる。
また、実施形態の面状採暖装置によれば、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡したときに、ショート電流をAC回路に戻すような通電経路が存在しない。従って、温度検知線12の電圧Vaが速やかに上昇し、ヒータ線11と温度検知線12との電位差を速やかに小さくでき、放電などを防止できる。また、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡したときに、大きなショート電流が流れることを防止できることによって、ヒータ線11と温度検知線12とが一瞬で接触したときの放電なども防止でき、安全性を向上できる。
また、電圧Vaに基づいて短絡の有無が判断されることによって、ヒータ線11と温度検知線12とが完全に接触せず、接触の程度が微妙となったような場合にも、短絡の発生をより確実に検知でき、速やかに温度ヒューズ30を溶断し、トラッキングなどを防止できる。従って、可溶体13を形成している樹脂が劣化し、発熱抵抗31の発熱によって完全に溶融せず、ヒータ線11と温度検知線12との接触の程度が微妙となったような場合にも、速やかに温度ヒューズ30を溶断し、トラッキングなどを防止できる。
更に、実施形態の面状採暖装置によれば、駆動回路40が、第1スイッチング素子41と、第2スイッチング素子42とを含んでおり、第2スイッチング素子42がオンであるときに第1スイッチング素子41がオフとされ、発熱抵抗31への通電が遮断される。制御部50は、電圧Vaが、閾値Vrより小さい又は閾値Vr以下であるときには、第2スイッチング素子42をオンとするための溶断制御信号CS1を駆動回路40に送信している。
従って、例えば制御部50を構成しているマイコンが故障し、溶断制御信号CS1が駆動回路40に送信されない場合には、第1スイッチング素子41がオンとなり、温度ヒューズ30が溶断される。以上のように、実施形態の面状採暖装置によれば、制御部50に故障があり、面状採暖装置の制御機能が麻痺しているときに、温度ヒューズ30を溶断することができ、温度制御できない状態でヒータ線11に通電されてしまうことを防止でき、更に安全性を向上させることができる。
次に、前掲の図1~図4を参照して、本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態においては、制御部50は、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいときに、電源Pからのヒータ線11への通電をオフとするように、電力制御素子20を制御する。
制御部50は、上述したとおり、通常時、温度検知線12の抵抗値に基づいて電力制御素子20をオンオフする温度制御を行っている。本実施形態においては、制御部50は、通常時の温度制御とは別に、温度検知線12の電圧Vaに基づいて、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいときに、電力制御素子20をオフとし、ヒータ線11への通電を停止する。具体的には、制御部50は、温度制御信号CS2をオフとすることによって、電力制御素子20をオフとし、ヒータ線11への通電を停止する。
以上、図1~図4を参照して説明したように、本実施形態の面状採暖装置によれば、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいときに、制御部50が、電源Pからのヒータ線11への通電をオフとするように、電力制御素子20を制御する。従って、温度検知線12の抵抗値に基づく温度検出機構に不具合が生じ、発熱体10の温度制御を正常に行えなくなったときに、ヒータ線11への通電を遮断でき、安全性を更に向上させることができる。
次に、前掲の図1~図4と、図5とを参照して、上述した各実施形態における面状採暖装置の動作を総括的に説明する。図5は、実施形態の面状採暖装置の動作を示すフローチャートである。
図5のステップS1においては、例えばユーザーによって、電源スイッチSW1、SW2の少なくとも一方がオンとされる。
ステップS2においては、制御部50からトランジスタQ2に温度制御信号CS2が送信され、電力制御素子20がオンとなり、ヒータ線11への通電が開始される。
ステップS3においては、制御部50から駆動回路40に溶断制御信号CS1が送信され、第2スイッチング素子42がオンとなり、第1スイッチング素子41がオフとなり、発熱抵抗31への通電が遮断される。
ステップS4は、条件分岐ステップであり、第2スイッチング素子42が実際にオンとなっているか否かによって、処理が分岐する。すなわち、制御部50から駆動回路40に実際に溶断制御信号CS1が送信され、第2スイッチング素子42がオンとなっていれば、処理は、ステップS5に進む。制御部50から駆動回路40に溶断制御信号CS1が送信されず、第2スイッチング素子42がオフとなっていれば、第1スイッチング素子41はオンとなり、温度ヒューズ30が溶断され、処理は終了する。従って、例えば制御部50に故障があり、駆動回路40に溶断制御信号CS1を送信できないとき、温度ヒューズ30を溶断し、ヒータ線11への通電を停止できる。
ステップS5においては、温度検知線12の抵抗値に基づいて、制御部50によって、通常の温度制御が行われる。
ステップS6においては、制御部50によって、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいか否かが判定される。電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいと判定されると、ヒータ線11と温度検知線12とが短絡したものとして、処理は、ステップS7に進む。電圧Vaが、閾値Vrより小さい又は閾値Vr以下であると判定されると、処理は、ステップS9に進む。
ステップS7においては、電圧Vaが、閾値Vr以上又は閾値Vrより大きいことによって、制御部50からの温度制御信号CS2がオフとされ、電力制御素子20がオフとされ、ヒータ線11への通電が停止される。従って、温度検知線12の抵抗値に基づく温度検出機構に不具合が生じ、発熱体10の温度制御を正常に行えなくなったときに、ヒータ線11への通電を遮断できる。
なお、本ステップS7の温度制御信号CS2をオフとする処理によって、ヒータ線11への通電が実際に停止された場合には、次のステップS8はスキップされ、処理は終了する。本ステップS7において温度制御信号CS2がオフとされても、例えば電力制御素子20のスイッチ部に溶着があり、ヒータ線11への通電が停止されない場合には、処理は、次のステップS8に進む。
ステップS8においては、制御部50から駆動回路40への溶断制御信号CS1の送信が停止され、第2スイッチング素子42がオフとされ、第1スイッチング素子41がオンとされ、温度ヒューズ30が溶断され、処理は終了する。
ステップS9は、条件分岐ステップであり、両方の電源スイッチSW1、SW2がオフされたか否かによって、処理が分岐する。両方の電源スイッチSW1、SW2がオフされていないとき、処理は、ステップS5に戻り、ステップS5、ステップS6、ステップS9の手順が繰り返し実行される。両方の電源スイッチSW1、SW2がオフされると、処理は終了する。
以上、図面(図1~図5)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記(1))。
(1)図1、図3、図4を参照して説明したように、上記各実施形態においては、駆動回路40に含まれる第1スイッチング素子41の個数は1つであったが、駆動回路40には、2以上の第1スイッチング素子41を設けてもよい。例えば、サイリスタである第1スイッチング素子41を複数個並列に接続するようにして、駆動回路40に2以上の第1スイッチング素子41を設ければ、駆動回路40の作動をより確実にでき、更に安全性を向上させることができる。
10…発熱体
11…ヒータ線
12…温度検知線
13…可溶体
20…電力制御素子
30…温度ヒューズ
31…発熱抵抗
40…駆動回路
41…第1スイッチング素子
42…第2スイッチング素子
50…制御部
CS1…溶断制御信号(制御信号)

Claims (2)

  1. 電源(P)と電気的に接続されるヒータ線(11)と、温度検知線(12)と、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)との間に介装され、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)とを電気的に絶縁する可溶体(13)とを含む発熱体(10)と、
    前記電源(P)からの前記ヒータ線(11)への通電をオンオフする電力制御素子(20)と、
    前記ヒータ線(11)と前記電源(P)とを電気的に接続しており、発熱抵抗(31)の発熱によって溶断される温度ヒューズ(30)と、
    前記電源(P)からの電流によって前記発熱抵抗(31)を駆動する第1スイッチング素子(41)を含む駆動回路(40)と、
    前記温度検知線(12)と電気的に接続されており、前記温度検知線(12)の電圧(Va)が、前記ヒータ線(11)と前記温度検知線(12)との短絡を判別するための閾値(Vr)以上又は閾値(Vr)より大きいときに、前記第1スイッチング素子(41)をオンとするように、前記駆動回路(40)を制御する制御部(50)
    とを具備し、
    前記駆動回路(40)は、オンであるときに前記第1スイッチング素子(41)をオフとし、オフであるときに前記第1スイッチング素子(41)をオンとする第2スイッチング素子(42)を更に含み、
    前記制御部(50)は、前記電圧(Va)が、前記閾値(Vr)より小さい又は前記閾値(Vr)以下であるときに、前記第2スイッチング素子(42)をオンとする制御信号(CS1)を前記駆動回路(40)に送信する、面状採暖装置。
  2. 前記制御部(50)は、前記電圧(Va)が、前記閾値(Vr)以上又は前記閾値(Vr)より大きいときに、前記電源(P)からの前記ヒータ線(11)への通電をオフとするように、前記電力制御素子(20)を制御する、請求項1に記載の面状採暖装置。

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