JP7011794B2 - コバルトおよびニッケルの回収方法 - Google Patents

コバルトおよびニッケルの回収方法 Download PDF

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本発明は、コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む溶液から、アルミニウムを効率よく分離してコバルトおよびニッケルを回収する方法に関する。より詳しくは、本発明はリチウムイオン電池の廃棄物(廃LIBと云う)などから、有価物のコバルトおよびニッケルをアルミニウムと効率よく分離して回収する方法に関する。
廃LIBからコバルトやニッケルなどの有価金属を回収する手段として特許文献1、特許文献2の方法が知られている。(イ)特許文献1の方法は、廃LIB粉砕物を酸溶解してコバルトやニッケルなどの有価金属を浸出させ、この浸出液を中和してアルミニウムを沈澱化し、固液分離してアルミニウムを除去した浸出液からコバルトとニッケルを有機溶媒に抽出して残液中のリンおよびフッ素と分離し、この有機溶媒からコバルトとニッケルを逆抽出して回収する方法が開示されている。(ロ)特許文献2には、廃LIB粉砕物を浸漬した酸に過酸化水素水を添加してコバルトやニッケルなどを浸出させる一方、マンガンを残渣にして分離し、回収した浸出後液から有機溶媒によってアルミニウムを抽出分離し、その抽出後液からコバルトやニッケルなどを回収する方法が開示されている。
特開2016-113672号公報 特開2016-186118号公報
特許文献1に記載されているように、pH調整によってアルミニウムを水酸化物沈殿にして分離する方法では、同時にコバルトやニッケルも水酸化物を形成するため、工程ロスが生じている。また、この水酸化物を酸溶解して水酸化物形成前の浸出液に戻して上記工程ロスをリカバリーしようとすると、アルミニウム水酸化物の一部も同時に溶解するので、これが浸出液に戻ることになり、アルミニウムの分離が不十分になるため次工程でアルミニウム除去の負荷が増すと云う問題がある。一方、有機溶媒によるアルミニウムの抽出分離では、PC-88Aなどの有機溶剤を用いるために処理コストが嵩み、操作が煩雑であるなどの課題がある。
本発明は上記回収方法などの従来の課題を解決したものであり、アルミニウムを水酸化物沈殿にして分離する方法を改良し、アルミニウムと共に澱物化したコバルトおよびニッケルを含む水酸化物からアルミニウムを選択的に効率よく分離し、コバルトおよびニッケルの回収率を高めることができる回収方法を提供する。
本発明は、以下の構成によって上記課題を解決したコバルトおよびニッケルの回収方法である。
〔1〕コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液について、該酸性溶液にアルカリを添加し、pH5~7に調整してコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを水酸化物にし、固液分離して回収した上記水酸化物をアルカリ溶液に混合し、pH8以上の液性下で上記水酸化物に含まれるアルミニウムを浸出させて固液分離し、アルミニウムを分離したコバルトおよびニッケル水酸化物を回収することを特徴とするコバルトおよびニッケルの回収方法。
〔2〕コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む濃度1.5~2mol/Lの硫酸性溶液に、濃度1mol/L未満の苛性ソーダを添加し、該溶液をpH5~7にして水酸化物を生成させ、固液分離して回収した上記水酸化物を濃度4~6mol/Lの苛性ソーダ溶液に混合し、pH8以上の液性下および液温50~80℃で、上記水酸化物に含まれるアルミニウムを浸出させ、次いで固液分離してアルミニウムを除去し、コバルトおよびニッケル水酸化物を回収する上記[1]に記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。
〔3〕アルミニウムを除去して回収したコバルトおよびニッケル水酸化物を、処理開始時の上記酸性溶液に戻して該溶液のコバルトおよびニッケルの濃度を高める上記[1]または上記[2]に記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。
〔4〕コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む上記酸性溶液が、リチウムイオン電池廃棄物から取り出した正極活物質粉砕物を硫酸浸出した液である上記[1]~上記[3]の何れかに記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。
〔具体的な説明〕
本発明の方法は、コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液について、該酸性溶液にアルカリを添加し、pH5~7に調整してコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを水酸化物にし、固液分離して回収した上記水酸化物をアルカリ溶液に混合し、pH8以上の液性下で上記水酸化物に含まれるアルミニウムを浸出させて固液分離し、アルミニウムを分離したコバルトおよびニッケル水酸化物を回収することを特徴とするコバルトおよびニッケルの回収方法である。
本発明の回収方法で用いられるコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液は、例えば、リチウムイオン電池廃棄物から取り出した正極活物質を硫酸浸出した液である。リチウムイオン電池の正極活物質にはリチウムと共にニッケルやコバルト、マンガンなどが含まれており、電池内部にはアルミニウム箔などのラミネート材が設けられている。リチウムイオン電池廃棄物を破砕して取り出した正極活物質粉砕物にはラミネート材のアルミニウムが付着しており、また通電材料の銅などが混在している。この正極活物質粉砕物を硫酸などで浸出した浸出液にはニッケルやコバルト、リチウムと共にアルミニウムや銅が含まれている。この浸出液からリチウムが回収され、さらにニッケルおよびコバルトが回収される。
本発明の回収方法は、リチウムイオン電池廃棄物から取り出した正極活物質粉砕物からニッケルおよびコバルトを回収する方法として用いることができる。具体的には、例えば、リチウムイオン電池廃棄物の正極活物質粉砕物を、過酸化水素を加えた硫酸を用いて浸出する。この浸出液に水硫化ソーダ(NaHSaq)を加えて液中の銅を硫化銅沈澱にし、この硫化銅沈澱を濾過して銅を除去し、この濾液に苛性ソーダ(NaOH)を加えてpH2~4にし、次亜塩素酸ナトリウム(NaClOaq)を加えて液中のマンガンを酸化マンガン沈澱にし、固液分離して酸化マンガン沈澱を除去する。本発明の回収方法はこの銅およびマンガンを除去した浸出液を用いることができる。また、本発明の回収方法は正極活物質粉砕物を硫酸によって浸出した浸出液を用いることができる。
本発明の回収方法で用いるコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液は、例えば、正極活物質粉砕物を濃度1.5~2mol/Lの硫酸で浸出した酸性溶液(硫酸浸出液)である。本発明の回収方法は、このようなコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液からアルミニウムを選択的に除去してコバルトおよびニッケルを回収する工程(脱Al工程)を有する。
上記脱Al工程は、アルミニウムと共に一部のコバルトおよびニッケルを含む水酸化物沈澱(以下Al水酸化物と云う)を形成する工程〔Al澱物化工程〕、該Al水酸化物からアルミニウムを浸出させる工程〔Al浸出工程〕、固液分離して浸出残渣(Co,Ni水酸化物)をアルミニウム浸出液から分離して回収する工程〔分離回収工程〕からなる。
上記酸性溶液にアルカリを添加して、pH5~7に調整するとアルミニウムが水酸化物を形成して沈澱する。また、同時にこのpH領域では、液中のコバルトとニッケルの一部も水酸化物を形成してアルミニウムと共沈し、アルミニウムと共にコバルトおよびニッケルの一部を含む水酸化物(以下、Al水酸化物と云う)が形成される〔Al澱物化工程〕。上記酸性溶液に添加するアルカリは、例えば、濃度1mol/L未満の苛性ソーダが用いられる。該溶液のpHが5未満ではアルミニウムの水酸化物が十分に形成されない。該溶液のpHが7を超えるとアルミニウムの溶解性が強くなり液中に残るので好ましくない。上記酸性溶液をpH5~7に調整して上記Al水酸化物を形成させる。該Al水酸化物にはコバルトとニッケルの一部が共沈して含まれている。一方、液中には沈澱化しないコバルトとニッケルが溶存している。
上記Al水酸化物を固液分離して回収し、アルカリ溶液に混合し、この混合液をpH8以上にして該Al水酸化物のアルミニウムを浸出させる〔Al浸出工程〕。このアルカリ溶液は、上記Al水酸化物を混合したときにpH8以上になるように、例えば、濃度4~6mol/Lの苛性ソーダ溶液が用いられる。アルミニウムは、pH7以下の液性下では水酸化物を形成するが、pH8以上の液性下では錯体[Al(OH)(HO)]を形成するので、pH8以上の苛性ソーダ混合液において上記Al水酸化物からアルミニウムが浸出する。アルミニウムを浸出させる液温は50℃~80℃が好ましい。液温が50℃未満ではアルミニウムの浸出効果が低下する。
一方、上記Al水酸化物に含まれているコバルトおよびニッケルはpH8以上の液性下では水酸化物のまま残るので、固液分離して浸出残渣(Co,Ni水酸化物)を回収し、該浸出残渣に含まれる該Co,Ni水酸化物と、濾液に含まれるアルミニウムとを分離する〔分離回収工程〕。
上記脱Al工程では、アルミニウムをコバルトおよびニッケルから分離すると共に、Al水酸化物と共沈したコバルトとニッケルを回収してコバルトとニッケルの損失を回避することができる。
回収した浸出残渣(Co,Ni水酸化物)を処理開始時の硫酸浸出液(酸性溶液)に戻すことによって、これを戻す前の硫酸浸出液よりもコバルトおよびニッケルの濃度が高い硫酸浸出液を得ることができ、この硫酸浸出液を用いることによって、コバルトおよびニッケルの回収率を高めることができる。また、上記浸出残渣(Co,Ni水酸化物)にはアルミニウムが含まれていないので、この浸出残渣(Co,Ni水酸化物)を処理開始時の硫酸浸出液(酸性溶液)に戻しても、該硫酸浸出液(酸性溶液)のアルミニウム濃度は増加せず、アルミニウムを蓄積させずにコバルトおよびニッケルの回収処理を進めることができる。
本発明の方法によれば、コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液から効率よくアルミニウムを選択的に分離することができるので、コバルトおよびニッケルの損失を回避してコバルトおよびニッケルの回収率を高めることができる。
実施例2の処理工程図。
以下、本発明の実施例を示す。なお、アルミニウム除去率は次式[1]によって算出し、コバルトまたはニッケルの溶出率は次式[2]によって算出した。
アルミニウム除去率=A1/A2×100(%) ・・・[1]
〔上記式[1]において、A1はアルミニウム浸出工程で得られた浸出液中のアルミニウム含有量、A2はAl澱物化工程で得られた沈殿物中のアルミニウム含有量〕
コバルトまたはニッケル溶出率=C1/C2×100(%) ・・・[2]
〔上記式[2]において、C1はアルミニウム浸出工程で得られた浸出液中のコバルトまたはニッケルの含有量、C2はAl澱物化工程で得られた沈殿物中のコバルトまたはニッケルの含有量〕
〔実施例1〕
廃LIBから取り出した正極活物質14.5gを、濃度2mol/Lの硫酸100mLで浸出した液について、該浸出液がpH5.5になるよう、濃度25%の苛性ソーダ溶液を添加し、生成した水酸化物沈殿を吸引ろ過して固液分離し、該水酸化物沈澱を回収した(Al澱物化工程)。この水酸化物沈殿のコバルト含有量9.1wt%、ニッケル含有量は12.7wt%、アルミニウム含有量は25.1wt%であった。この水酸化物沈殿20gを濃度4mol/Lの苛性ソーダ溶液200mLに混合し、pH8以上の苛性ソーダ混合液にした。この混合液を80℃で2時間撹拌してアルミニウムを浸出させた(アルミニウム浸出工程)。この苛性ソーダ混合液を再び吸引ろ過して固液分離し、浸出残渣を回収した(分離回収工程)。分離工程後の濾液をICP-AESによって分析したところ、アルミニウム濃度は2.9g/Lであり、コバルトおよびニッケルは検出されなかった。一方、分離工程後の浸出残渣をXRFにて組成分析したところ、コバルト含有量30.7wt%、ニッケル含有量45.8wt%、アルミニウム含有量は3.5wt%であった。この結果によれば、分離工程後の浸出残渣に含まれるアルミニウムの除去率は68.9%であった(試料No. A1)。この浸出残渣に含まれるコバルトおよびニッケルは濃度2mol/Lの硫酸で容易に浸出できることが確認された。
アルミニウム浸出工程の苛性ソーダ溶液の濃度と液量、および浸出時の液温を変えて同様の処理を行った。この結果を表1に示した。表1に示すように、アルミニウム浸出工程の苛性ソーダ溶液の濃度は4~6mol/Lが好ましく、液温は50℃~80℃が好ましい(試料No.A1~A9)。苛性ソーダ溶液の濃度が2mol/L以下または液温が50℃未満では分離工程後の浸出残渣に含まれるアルミニウムの除去率が低下する(試料No.A10~A19)。
Figure 0007011794000001
〔比較例1〕
アルミニウム浸出工程の苛性ソーダ溶液に代えて硫酸を用いた以外は実施例1と同様にしてアルミニウムを浸出させた。この結果を表2に示した(比較例:試料No.B1、B2)。表2に示すように、硫酸浸出ではアルミニウムと共にコバルトおよびニッケルが大幅に浸出するので、アルミニウムを選択的に浸出して分離することができない。
Figure 0007011794000002
〔実施例2〕
廃LIBから取り出した正極活物質粉砕物を図1に示す処理工程に従って処理した。
該正極活物質に含まれるコバルト、ニッケル、マンガン、リチウム、アルミニウムなどの含有量(以下、有価金属含有量と云う)を表3に示す。この正極活物質粉砕物を、過酸化水素を加えた硫酸を用いて浸出した〔硫酸浸出工程〕。この硫酸浸出液(pH0.2)の有価金属含有量を表3に示す。この硫酸浸出液に水硫化ソーダ(NaHSaq)を加えて液中の銅を硫化銅沈澱にし、該硫化銅沈澱を濾過して銅を除去した〔脱Cu工程〕。この脱Cu濾液と濾過残渣(含Cu残渣)の有価金属含有量を表3に示す。この脱Cu濾液に苛性ソーダ(NaOH)を加えてpH3.5にし、次亜塩素酸ナトリウム(NaClOaq)を加えて液中のマンガンを酸化マンガン沈澱にし、濾過して酸化マンガン沈澱を除去し、脱Mn濾液を回収した〔脱Mn工程〕。この脱Mn濾液および濾過残渣(含Mn残渣)の有価金属含有量を表3に示す。
この脱Mn濾液にpH5.5になるよう、25%の苛性ソーダ溶液を添加し、生成した水酸化物沈殿を濾過して回収した〔Al澱物化工程〕。この水酸化物沈殿に4mol/Lの苛性ソーダ溶液を混合してpH8以上にし、80℃で2時間撹拌し、アルミニウムを浸出させた。次いで、これを濾過して濾過残渣(Co,Ni残渣)を回収し、濾液(Al浸出液)と分離した〔Al浸出工程、分離回収工程〕。この濾過残渣と濾液の有価金属含有量を表3に示す。
Figure 0007011794000003
〔実施例3〕
実施例2において、分離回収工程で回収した濾過残渣(Co,Ni残渣)を処理開始時の硫酸浸出液に戻す処理を10回繰り返した後に、Al澱物化工程で沈澱させたアルミニウム水酸化物を固液分離した濾液(含Co,Ni濾液)を用い、該濾液の濃度を調整し、溶媒(2-ethylhexyl phosphonic acid mono-2-ethylhexyl ester、商品名:PC-88Aを20vol%、ケロシンを80vol%混合したもの)を用いてコバルトおよびニッケルを抽出して回収した。コバルトの回収率は93.3%、ニッケルの回収率は94.4%であった。
一方、分離回収工程で回収した濾過残渣(Co,Ni残渣)を処理開始時の硫酸浸出液に戻す処理を行わずに、Al澱物化工程で沈澱させたアルミニウム水酸化物を固液分離した濾液(含Co,Ni濾液)を用い、上記と同様にコバルトおよびニッケルを溶媒抽出によって回収した。コバルトの回収率は59.3%、ニッケルの回収率は64.4%であり、コバルトとニッケルの損失が大きかった。

Claims (4)

  1. コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む酸性溶液について、該酸性溶液にアルカリを添加し、pH5~7に調整してコバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを水酸化物にし、固液分離して回収した上記水酸化物をアルカリ溶液に混合し、pH8以上の液性下で上記水酸化物に含まれるアルミニウムを浸出させて固液分離し、アルミニウムを分離したコバルトおよびニッケル水酸化物を回収することを特徴とするコバルトおよびニッケルの回収方法。
  2. コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む濃度1.5~2mol/Lの硫酸性溶液に、濃度1mol/L未満の苛性ソーダを添加し、該溶液をpH5~7にして水酸化物を生成させ、固液分離して回収した上記水酸化物を濃度4~6mol/Lの苛性ソーダ溶液に混合し、pH8以上の液性下および液温50~80℃で、上記水酸化物に含まれるアルミニウムを浸出させ、次いで固液分離してアルミニウムを除去し、コバルトおよびニッケル水酸化物を回収する請求項1に記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。
  3. アルミニウムを除去して回収したコバルトおよびニッケル水酸化物を、処理開始時の上記酸性溶液に戻して該溶液のコバルトおよびニッケルの濃度を高める請求項1または請求項2に記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。
  4. コバルトおよびニッケルと共にアルミニウムを含む上記酸性溶液が、リチウムイオン電池廃棄物から取り出した正極活物質粉砕物を硫酸浸出した液である請求項1~請求項3の何れかに記載するコバルトおよびニッケルの回収方法。

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米窪 達雄,水酸化アルミニウムに対する金属の共沈とpHとの関係,福井大学工学部研究報告,1963年,第11巻 第1・2号,P.149-154,ISSN:04298373,特に、「3.1」及び「3.2」参照。

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