JP7011676B2 - トラクタ - Google Patents

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Description

本発明は、主として、ボンネットの開放のロックが簡単に解除されることを防止した構成のトラクタに関する。
従来から、トラクタには、ボンネットの開放をロックするロック部と、ロック部のロックを解除するための解除操作部と、が設けられている。特許文献1及び2は、この種のトラクタを開示する。
特許文献1のトラクタには、ボンネットの下方に操作部(解除操作部)が設けられている。この操作部をオペレータが手で引っ張ることにより、ボンネットの開放のロックが解除される。
特許文献2のトラクタには、ボンネットの内部に解除杆(解除操作部)が設けられている。オペレータは、ボンネットの下方から解除部材を挿入して解除杆を操作することで、ボンネットの開放のロックが解除される。
特開2011-255695号公報 特許第5536696号公報
しかし、特許文献1のトラクタは、手で操作するだけでボンネットのロックを解除可能であるため、他人がボンネットを簡単に開放できる。また、特許文献2のトラクタは、ボンネットの下方から内部に解除部材を挿入してロックを解除する構成である。そのため、オペレータは、負荷が掛かる姿勢でボンネットのロックの解除作業を行う必要があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、ボンネットのロックが他人に簡単に解除されることを防止しつつ、オペレータが無理のない姿勢でボンネットのロックを解除可能な構成のトラクタを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のトラクタが提供される。即ち、トラクタは、ボンネットと、ロック部と、解除操作部と、を備える。前記ロック部は、前記ボンネットの開放をロックする。前記解除操作部は、前記ロック部と連結部材により連結されており、前記ロック部のロックを解除する操作が可能である。前記解除操作部は、コラムカバー又はダッシュボードに配置されている。トラクタには、前記解除操作部の周囲を囲む囲み部材が設けられている。前記囲み部材は、コラムカバー又はダッシュボードから座席側に突出するように設けられるとともに、前記囲み部材の座席側の端部には開口部が形成されている。
これにより、解除操作部が囲み部材で囲まれているため、他人によって、ボンネットのロックが簡単に解除されることを防止できる。また、解除操作部がコラムカバー又はダッシュボードに設けられているため、オペレータは無理のない姿勢でボンネットのロックを解除することができる。
前記のトラクタにおいては、前記囲み部材が円筒形であることが好ましい。
解除操作部を引っ張ってボンネットのロックを解除する場合、操作部と囲み部材との間には、解除工具が挿入できる程度の隙間が存在すれば十分である。しかし、仮に、囲み部材が多角形である場合、多角形の角部では、解除操作部との隙間が大きくなり易い結果、手でロックが解除可能となり易い。この点、囲み部材を円筒形にすることで、解除操作部と囲み部材の隙間をある程度均一にすることができるので、手でロックが解除できずに解除工具でロックが解除できる構成が容易に実現できる。
前記のトラクタにおいては、以下の構成とすることが好ましい。前記囲み部材には、底面部と側面部とが形成されている。前記底面部は、コラムカバー側又はダッシュボード側の端部である。前記側面部は、前記解除操作部を覆う部分である。前記側面部には、スリットが形成されている。
本発明の一実施形態に係るトラクタの側面図。 ダッシュボード及びステアリングコラムの周辺を示す斜視図。 ロック解除部の近傍の拡大斜視図。 ロック解除部の解除操作部を解除工具を用いて操作する様子を示す斜視図。 解除工具の斜視図。 囲み部材の底面部側を示す斜視図。 囲み部材を取り付ける様子を示す斜視図。 ロック解除部の取付構造を示す斜視図。 ロック解除部の取付構造を示す側面図。 支持ブラケットの取付構造を示す斜視図。 前フレームの取付構造を示す斜視図。 ロック部の構成を示す斜視図。 ロック部の構成を示す正面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。初めに、図1及び図2を参照して、トラクタ1の全体的な構成について説明する、図1は、本発明の一実施形態に係るトラクタ1の側面図である。図2は、ダッシュボード及びステアリングコラムの周辺を示す斜視図である。
図1に示すように、トラクタ1は、メインフレーム等で構成される構造体である機体2を備えている。トラクタ1の機体2は、走行車輪としての左右1対の前輪3及び左右1対の後輪4により支持されている。機体2は作業機を着脱可能に構成されている。作業機としては、例えば、耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、播種機等の種々の作業機がある。
トラクタ1の機体2の前部の上方にはボンネット5が配置されている。ボンネット5の内部には、駆動源としてのエンジン等が配置される。また、ボンネット5の内部には、ボンネット5の開放をロックするロック部60が設けられている。ロック部60のロックを解除することで、ボンネット5の後ろ上方の端部を回動支点として、ボンネット5を回動させて(開放させて)内部を露出することができる(図1の鎖線を参照)。
ボンネット5の後方の機体2の上面には、オペレータが着座するための座席11が配置されている。また、座席11の前方には、コラムカバー12及びダッシュボード13が配置されている。コラムカバー12は、ステアリングコラムを覆うカバーである。ダッシュボード13は、座席11の正面に配置されており、走行速度等を表示する計器等が設けられる部分である。本実施形態のダッシュボード13には、計器に加え、アクセルレバー21と、キーシリンダ22と、ロック解除部23等が設けられている。
アクセルレバー21は、エンジンの回転数を上昇させるための操作部である。キーシリンダ22は、エンジンを始動させるための操作部である。具体的には、キーシリンダ22にトラクタ1のキーを挿入して回転させることで、スタータモータが駆動してエンジンが始動する。ロック解除部23は、ロック部60によるボンネット5のロックを解除する操作を行うための操作部である(詳細は後述)。なお、ロック解除部23は、アクセルレバー21及びキーシリンダ22の下方に配置されている。
また、ダッシュボード13の斜め後上方であって、コラムカバー12の上方には、オペレータが操舵するためのステアリングハンドル24が配置されている。ステアリングハンドル24の下方には、ブレーキペダル25、クラッチペダル26、及びアクセルペダル27等のフットペダルが配置されている。なお、ロック解除部23は、これらのフットペダルよりも上方であって、ステアリングハンドル24よりも下方に配置されている。また、ブレーキペダル25及びクラッチペダル26の下方には、座席11に着座したオペレータが足を置くためのフロア14が設けられている。
ボンネット5内のエンジンで発生した動力は、図略のクラッチハウジング及びミッションケースを介して後輪4に伝達される。これにより、トラクタ1を移動させることができる。
次に、ロック解除部23の構成及び操作方法について説明する。図3は、ロック解除部23の近傍の拡大斜視図である。図4は、ロック解除部23の解除操作部31を解除工具100を用いて操作する様子を示す斜視図である。図5は、解除工具100の斜視図である。図6は、囲み部材32の底面部41側を示す斜視図である。図7は、囲み部材32を取り付ける様子を示す斜視図である。
図3に示すように、ロック解除部23は、解除操作部31と、囲み部材32と、を備える。解除操作部31は、図1等に示すように、ロック部60とワイヤ(連結部材)55により連結されている。また、解除操作部31の一側(座席側、ボンネット5と反対側)の端部には、引掛け孔31aが形成されている。引掛け孔31aは、軸方向が囲み部材32の突出方向と垂直となるように形成されている。図4に示すように、解除操作部31の引掛け孔31aを解除工具100(詳細は後述)を用いて手前側(座席側、解除操作部31の長手方向の一側)に引っ張ることで、ロック部60のロックを解除できる。
囲み部材32は、コラムカバー12から座席側に突出するように設けられた有底の円筒状の部材であり、解除操作部31の周囲を覆うように配置されている。囲み部材32は、図3に示すように座席側の端部が開放されているとともに、図6に示すようにボンネット側の端部の一部が閉鎖されている(底面が形成されている)。囲み部材32は、軸方向(円柱の中心軸の方向)が解除操作部31の操作方向(引っ張り方向)と同じである。
解除工具100は、棒状の部材を折り曲げることで構成されている。解除工具100は、図5に示すように、本体部101と、掴み部102と、引掛け部103と、を備える。掴み部102は、本体部101に接続されている。掴み部102は、棒状の部材を折り曲げて形成された環状の部分である。オペレータは、掴み部102を掴んで解除工具100を使用する。引掛け部103は、棒状の部材を略90度折り曲げて形成された部分である。引掛け部103は、解除操作部31の引掛け孔31aに引っ掛けるための部分である。従って、オペレータは、解除工具100の掴み部102を掴み、引掛け部103を解除操作部31の引掛け孔31aに引っ掛けて、解除工具100を座席側に引っ張る。これにより、ロック部60のロックが解除される。
また、囲み部材32は、解除操作部31が簡単に操作されることを防止するための部材である。具体的には、他人がボンネット5を無断で開放することを防止するための部材である。そのため、囲み部材32は、手で解除操作部31が操作できないように、かつ、解除工具100を解除操作部31と囲み部材32の隙間に挿入して解除工具100で解除操作部31が操作できるように、囲み部材32と解除操作部31に隙間が形成されている。例えば、解除操作部31と囲み部材32の間隔は、指が入らない間隔であることが好ましいが、指で操作できない構成であれば(例えば指を曲げても指が引掛け孔31aに引っ掛からない構成であれば)、ある程度指が入る間隔であっても良い。更に、囲み部材32は、解除操作部31(特に引掛け孔31a)が囲み部材32から突出しないように配置されている。
図3及び図6に示すように、囲み部材32には、底面部41と、側面部45と、が形成されている。
底面部41は、円筒の底面に相当する部分であるとともに、ボンネット側(ダッシュボード13側)の端部である。底面部41には、囲み部材32をダッシュボード13に取り付けるための取付孔42が形成されている。この取付孔42には、ネジ溝が形成されている。
側面部45は、円筒に相当する部分であるとともに、解除操作部31を覆う部分である。側面部45には、短スリット46と、長スリット47と、平面部48と、が形成されている。短スリット46は、側面部45の座席側の端部から側面部45の中途部まで形成されているスリットである。短スリット46は、側面部45の3箇所に形成されている。長スリット47は、側面部45の座席側の端部からボンネット側の端部まで形成されているスリットである。長スリット47は、側面部45の1箇所に形成されている。短スリット46及び長スリット47の間隔は略一定(即ち90度毎に何れかのスリットが形成されている)。また、長スリット47は、図6に示すように、外側の端面が面取りされている。平面部48は、側面部45のボンネット側の端部近傍に形成されており、平面となっている部分である。平面部48は、対向するように2箇所に形成されている。長スリット47及び平面部48は、囲み部材32の取付時に用いられる。
具体的には、図7に示すように、囲み部材32は、解除操作部31及びワイヤ55等を設置した後に取り付けられる。しかし、囲み部材32の底面部41の取付孔42は、解除操作部31よりも小さいため、軸方向に囲み部材32を取り付けることができない。従って、図7に示すように、解除操作部31を引っ張ってワイヤ55を露出させる。そして、囲み部材32を径方向に取り付ける。このとき、長スリット47が形成されている部分から囲み部材32を解除操作部31に近づけることで、ワイヤ55が長スリット47を通るため、囲み部材32の内部に解除操作部31を位置させることができる。なお、長スリット47の端面の面取り部は、囲み部材32の取付時において、ガイドとして機能する。つまり、ワイヤ55の位置と長スリット47の開口部の位置とが一致していなくても、ワイヤ55がこの面取り部(傾斜面)に接触すれば、ワイヤ55を面取り部に沿って長スリット47の開口部まで移動させ易くなる。また、ワイヤ55が長スリット47を通ることができるように、長スリット47の幅(長スリット47の長手方向に垂直な方向の長さ、円周に沿う方向の長さ)は、ワイヤ55の幅(ワイヤ55の径方向の長さ、ワイヤ55の長手方向に垂直な方向の長さ、囲み部材32の突出方向に垂直な方向の長さ)よりも大きい。また、囲み部材32の取付後に長スリット47から解除操作部31を操作できないように、長スリット47の幅は、解除操作部31の幅(解除操作部31の長手方向に垂直な方向の長さ、囲み部材32の突出方向に垂直な方向の長さ)よりも小さくなっている。その後、一対の平面部48を工具で掴んで回すことで、囲み部材32をダッシュボード13に取り付けることができる(詳細は後述)。
次に、ロック解除部23の取付構造について説明する。図8は、ロック解除部23の取付構造を示す斜視図である。図9は、ロック解除部23の取付構造を示す側面図である。
図8及び図9に示すように、ロック解除部23のボンネット側には、支持ブラケット51と、パイプシャフト52と、ナット53,54と、が配置されている。
支持ブラケット51の一方(座席側)の端部には、切欠き51aが形成されている。ロック解除部23は、この切欠き51aに取り付けられる。支持ブラケット51の他方(ボンネット側)の端部は、別の部材(詳細は後述)に取り付けられている。
パイプシャフト52は、内部に貫通孔が形成された円筒状の部材である。パイプシャフト52の内部には、ワイヤ55が通っている。また、パイプシャフト52の外表面には、ネジ溝が形成されている。パイプシャフト52は、支持ブラケット51の切欠き51aに挿入されるとともに、長手方向の両側からナット53,54で締め付けられることで、支持ブラケット51に取り付けられている。また、パイプシャフト52の座席側の端部には、取付孔42を用いて囲み部材32が取り付けられている。
次に、図10を参照して、支持ブラケット51の取付構造について説明する。図10は、支持ブラケット51の取付構造を示す斜視図である。図10に示すように、支持ブラケット51は、連結板83を介して遮蔽板(エアカットプレート)84に取り付けられている。また、連結板83には、支持ブラケット51に加え、アクセルレバー21を支持するためのレバー支持ブラケット81が取り付けられている。
以下、各部材の構成及び位置関係について具体的に説明する。レバー支持ブラケット81は、アクセルレバー21が取り付けられているとともに、アクセルレバー21の回動角度を検出するポテンショメータ82が取り付けられている。
連結板83は、第1取付部83aと、第2取付部83bと、から構成されている。第1取付部83aは、厚み方向が左右方向と一致するように構成されている。第1取付部83aの厚み方向の一方側(右側)には支持ブラケット51が配置され、第1取付部83aの厚み方向の他方側(左側)にはレバー支持ブラケット81が配置されている。第1取付部83a、支持ブラケット51、及びレバー支持ブラケット81は、それぞれの取付孔の位置が一致するように配置され、ボルト等の固定具によってまとめて取付け(共締め)されている。また、第2取付部83bは、第1取付部83aとは略直角に構成されており(具体的には厚み方向が前後方向と一致しており)、ボルト等の固定具によって遮蔽板84に取り付けられている。
遮蔽板84は、エンジンルームとしてのボンネット5の内部と、座席側とを仕切る板状の部材である。具体的には、回動可能に構成されるボンネット5は、その後端面が開放されており、ボンネット5の開放部分を閉鎖するように遮蔽板84が配置されている。これにより、遮蔽板84は、エンジンの熱(ボンネット5の内部の熱気)及び騒音等が座席側に伝播することを防止する(即ち、熱及び騒音を遮蔽する)。また、遮蔽板84には、ハーネス、及び、操作力を伝達するワイヤ等を通すための貫通孔が複数形成されている。ワイヤ55は、この貫通孔の1つを通って、ボンネット5の前部まで案内されている。
次に、図11から図13を参照して、ロック部60の構成について説明する。図11は、前フレーム71の取付構造を示す斜視図である。図12は、ロック部60の構成を示す斜視図である。図13は、ロック部60の構成を示す正面図である。
図11に示すように、機体2は、上方を向くように(厚み方向が上下方向となるように)配置された板状の取付板支持部2aを左右一対で備えている。また、取付板支持部2aには、図略の取付孔が形成されている。取付板支持部2aの上面には、この取付孔及びボルト等の固定具を用いて、取付板6が取り付けられる。このようにして、機体2(取付板支持部2a)は、取付板6を支持している。
取付板6の上面には、図略のバッテリー及びラジエータ等が取り付けられる。また、図11に示すように、取付板6の上面には、前フレーム71が取り付けられている。前フレーム71は、ボンネット5の内部に配置されるフレームであり、ボンネット5の前後方向の中央よりも前側に配置されている。前フレーム71は、略U字状に構成されている。具体的には、前フレーム71は、上下方向に延びる2本の部材と、これらの2本の部材を接続しつつ左右方向に延びる1本の部材と、を備える。この左右方向に延びる部材には、ロック部60を取り付けて支持するための支持板72が取り付けられている。
また、図11及び図12に示すように、ボンネット5の内部には、ボンネットフレーム5aが配置されている。ボンネットフレーム5aは、ボンネット5の上側の内壁面に固定されている。ボンネットフレーム5aの下方には、ロックバー5bが形成されている。ロック部60は、ロックバー5bを保持することで、ボンネット5をロックする。
ロック部60は、第1ロック板61と、第2ロック板62と、回動ピン63と、付勢バネ64と、を備える。
第1ロック板61は、支持板72に回動不能に取り付けられている。第2ロック板62は、第1ロック板61に回動ピン63を用いて回動可能に取り付けられている。また、第1ロック板61には、ロックバー5bを入れるための切欠き61aが形成されている。第2ロック板62には、切欠き61aに入れられたロックバー5bの上方への移動を規制するためのフック部62aが形成されている。また、第1ロック板61及び第2ロック板62を連結するように、付勢バネ64が取り付けられている。付勢バネ64は、フック部62aが切欠き61aに近づく方向に第1ロック板61及び第2ロック板62を付勢する。
この構成により、外力が掛かっていない状態においては、切欠き61a及びフック部62aがロックバー5bを保持するため、ボンネット5の開放がロックされている。また、第2ロック板62には、ワイヤ55が接続されている。解除操作部31が上述のように座席側に引っ張られることで、ワイヤ55が図13の左側(フック部62aが切欠き61aから離れる側)に引っ張られる。これにより、付勢バネ64によって付勢されていた第2ロック板62が回動し、フック部62aが切欠き61aから離れる。この結果、ロックバー5bの保持が外れ、ロック部60によるボンネット5の開放のロックが解除される。その後、オペレータは、手でボンネット5を持ち上げることで、ボンネット5を開放してメンテナンス等を行うことができる。
また、ボンネット5の内部には、ボンネット5の回動に伴って回動する部材と、ボンネット5が回動しても回動しない部材と、を連結する複数のガスダンパが配置されている。これにより、ロック部60のロックが外れた状態において、オペレータはボンネット5の開閉をスムーズに行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態のトラクタ1は、ボンネット5と、ロック部60と、解除操作部31と、囲み部材32と、を備える。ロック部60は、ボンネット5の開放をロックする。解除操作部31は、運転席のコラムカバー12又はダッシュボード13に配置されており、ロック部60とワイヤ55により連結されており、ロック部60のロックを解除する操作が可能である。囲み部材32は、コラムカバー12又はダッシュボード13から突出するように設けられており、オペレータが解除操作部31を手で直接操作できないように当該解除操作部31の周囲を囲むとともに、少なくとも所定の解除工具100が挿入できるように開口部が形成されている。
これにより、解除操作部31が囲み部材32で囲まれているため、ボンネット5のロックが簡単に解除されることを防止できる。また、解除操作部31がコラムカバー又はダッシュボードに設けられているため、オペレータは無理のない姿勢でボンネット5のロックを解除することができる。
また、本実施形態のトラクタ1において、解除操作部31を囲み部材32の軸方向に引っ張ることで、ロック部60のロックが解除される。
これにより、簡単な操作でボンネット5のロックを解除することができる。
また、本実施形態のトラクタ1において、囲み部材32が円筒形である。
解除操作部31を引っ張ってボンネット5のロックを解除する場合、操作部と囲み部材32との間には、解除工具100が挿入できる程度の隙間が存在すれば十分である。しかし、仮に、囲み部材32が多角形である場合、多角形の角部では、解除操作部31との隙間が大きくなり易い結果、手でロックが解除可能となり易い。この点、囲み部材32を円筒形にすることで、解除操作部31と囲み部材32の隙間をある程度均一にすることができるので、手でロックが解除できずに解除工具100でロックが解除できる構成が容易に実現できる。
また、本実施形態のトラクタ1において、解除操作部31には、解除工具を引掛け可能な引掛け孔31aが形成されている。引掛け孔31aの軸方向と、囲み部材32の突出方向と、が垂直である。
このように、囲み部材32の内側に引掛け孔を形成することで、囲み部材32の内部で指を曲げないと当該引掛け孔31aに指を掛けることができないため、手でロックが解除できずに解除工具100でロックが解除できる構成が容易に実現できる。
また、本実施形態のトラクタ1において、囲み部材32には、当該囲み部材32の突出方向に沿う向きに長スリット47が形成されている。長スリット47の幅が、解除操作部31の幅よりも小さく、ワイヤ55の幅よりも大きい。
これにより、先にワイヤ55及び解除操作部31を取り付け、その後に囲み部材32を取り付けることができる。具体的には、囲み部材32を取り付ける際に、解除操作部31を引っ張ってワイヤ55を引き出し、囲み部材32のスリットに連結部材を通すことで、後から囲み部材32を取り付けることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
囲み部材32は、円筒形に限られず、開口部が多角形(三角形、四角形)の筒であっても良い。この場合、軸方向とは、開口部の略中央を通る線のことを指す。また、スリットの本数、長さは上記実施形態に限られない。例えば、短スリット46は形成されていなくても良い。また、長スリット47が複数形成されていても良い。
ロック解除部23は、ダッシュボード13ではなくコラムカバー12に配置されていても良い。また、ロック解除部23の位置は上記実施形態に限られない。例えば、ロック解除部23は、アクセルレバー21又はキーシリンダ22の上方であっても良いし、ステアリングハンドル24の左側であっても良い。また、解除操作部31とロック部60を連結する連結部材は、動力を伝達する部材に限られず、電気信号を伝達する電線であっても良い。
上記実施形態では、解除操作部31を手前(後方、座席側)に引っ張る操作(解除操作)を行うことでロック部60のロックが解除されるが、別の解除操作でロック部60のロックが解除される構成であっても良い。例えば、解除操作は、解除操作部を奥側(前方、ボンネット側)に押圧する操作であっても良い。また、囲み部材の形状を上記実施形態とは異ならせる必要はあるが、左右方向又は上下方向(ワイヤの長手方向に垂直な方向)にスライドさせる操作であっても良い。
囲み部材32は、ネジ止め以外の方法(例えば、溶接による接合、リベットによる固定)で取り付けられていても良い。本実施形態のようにネジ止めとすることで、囲み部材32の着脱が容易であるため、例えばメンテナンス時において囲み部材32を取り外しておくことで、解除工具100を用いることなくボンネット5を開放させることができる。なお、メンテナンスの終了後に再び囲み部材32を取り付けることで、他人が簡単に(工具を用いずに)ボンネット5を開放させることを防止できる。
上記実施形態では、ロック部60はボンネット5の上側の端部近傍に配置されているが、別の位置(例えばボンネット5の前側の端部近傍)に配置されていても良い。
上記実施形態のトラクタ1は、座席11及びステアリングハンドル24等が外部に開放されているタイプであるが、座席11及びステアリングハンドル24等がキャビンにより覆われたタイプのトラクタにも本発明を適用できる。なお、キャビンの扉がロック機能を有している場合は、他人が容易に解除操作部31にアクセスできないが、囲み部材32を更に有することで、他人が簡単にボンネットを開放できないという効果を一層向上させることができる。
1 トラクタ
23 ロック解除部
31 解除操作部
32 囲み部材
47 長スリット(取付用スリット)
55 ワイヤ(連結部材)
60 ロック部

Claims (3)

  1. ボンネットと、
    前記ボンネットの開放をロックするロック部と
    記ロック部と連結部材により連結されており、前記ロック部のロックを解除する操作が可能な解除操作部と、
    を備え、
    前記解除操作部は、コラムカバー又はダッシュボードに配置されており、
    前記解除操作部の周囲を囲む囲み部材が設けられ
    前記囲み部材は、コラムカバー又はダッシュボードから座席側に突出するように設けられるとともに、前記囲み部材の座席側の端部には開口部が形成されていることを特徴とするトラクタ。
  2. 請求項1に記載のトラクタであって、
    前記囲み部材が円筒形であることを特徴とするトラクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のトラクタであって、
    前記囲み部材には、底面部と側面部とが形成されているとともに、
    前記底面部は、コラムカバー側又はダッシュボード側の端部であり、
    前記側面部は、前記解除操作部を覆う部分であり、
    前記側面部には、スリットが形成されていることを特徴とするトラクタ。
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