JP7011501B2 - レーザ切断システム及び壁面切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ切断システム及び壁面切断方法に関する。
一般の建築物や道路、鉄道等の橋梁、高架橋のコンクリート壁の撤去作業において、コンクリート鋸盤が用いられる。コンクリート鋸盤でコンクリート壁を切断する場合、作業者の介在作業が発生する可能性がある。例えばコンクリート壁に存在する配管のような障害物にコンクリート鋸盤の鋸が噛み込む可能性があり、障害物と鋸との噛み込みを解除するために作業者の介在作業が必要となる。また、コンクリート鋸盤においては鋸の折損が発生する可能性がある。作業者の介在作業又は鋸の折損は、コンクリート壁の切断作業の作業性の低下をもたらす。また、原子炉建屋等の高放射線環境下や深海などの作業者の近接作業が難しい環境下では、コンクリート壁の切断作業において作業者の介在作業を削減したいという要望がある。
コンクリート壁の切断方法としてレーザ切断装置を用いる切断方法が期待されている。レーザ切断装置は、レーザ及びシールドガスを射出するノズルを有し、ノズルとコンクリート壁とを対向させた状態でノズルから射出されたレーザをコンクリートに照射する。ノズルから射出されたレーザによりコンクリート壁の一部が溶融し、アシストガス用ノズルから噴射されたアシストガスによりコンクリート壁の溶融物(ドロス)が除去されることにより、コンクリートが切断される。レーザ切断装置を用いるコンクリート壁の切断方法は、コンクリート鋸盤のような折損は発生せず、遠隔操作に適しており、作業者の介在作業を抑制できる。レーザにより厚板を切断する加工装置に関する技術が特許文献1に開示されている。
特開平07-116885号公報
特許文献1は、厚板を高品質で切断する切断方法であるが、効率よく、かつ、高い安全性で作業を行うには課題がある。本発明は、上述した課題を解決するものであり、効率よく、かつ、高い安全性で作業を行うことができるレーザ切断システム及び壁面切断方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、レーザ切断システムであって、レーザを出力するレーザ出力装置と、前記レーザ出力装置から出力されたレーザを切断対象物と対向した状態で前記レーザを射出するレーザ切断ユニットと、前記切断対象物を介して前記レーザヘッドと対面し、前記切断対象物を通過したレーザを遮蔽するダンパユニットと、前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットを移動させる移動装置と、前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットと、前記防塵ユニット内の空気を吸引し、粉塵を除去する粉塵回収ユニットと、を有することを特徴とする。
前記レーザ出力装置が収納されたコンテナと、前記粉塵回収ユニットが収納されたコンテナをそれぞれ備えるコンテナユニットをさらに有することが好ましい。
前記コンテナユニットは、前記切断対象物に設置された構台に載置されることが好ましい。
前記構台に配置され、切断した切断対象物を収容する仮置き容器をさらに有することが好ましい。
前記防塵ユニットは、前記切断対象物とダンパ装置を覆うカバーを有することが好ましい。
切断対象物は、放射性物質に汚染された構造物の壁面であっても対応可能である。
上記の目的を達成するために、本発明は、構造物の壁面を切断する壁面切断方法であって、前記壁面の外側面に構台を設置するステップと、前記構台にコンテナに収納された各機器を設置するステップと、前記壁面にレーザ切断ユニット及びダンパユニットを設置するステップと、前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットと前記コンテナに収納された各機器とを接続するステップと、前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットを設置するステップと、前記レーザ切断ユニットで前記壁面を切断するステップと、を有することを特徴とする
前記構台に配置された仮置きユニットに切断して分離した壁面を収納するステップをさらに有することが好ましい。
本発明によれば、効率よく、かつ、高い安全性で作業を行うことができる。
図1は、本実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示す斜視図である。 図3は、本実施形態の移動ユニットの概略構成を示す模式図である。 図4は、本実施形態のレーザ切断システムが切断する壁面の周辺部の概略構成を示す模式図である。 図5は、本実施形態のダンパユニットの概略構成を示す模式図である。 図6は、本実施形態の粉塵回収ユニットの概略構成を示す模式図である。 図7は、本実施形態のレーザ切断装置を用いてコンクリート壁を切断する方法を示すフローチャートである。 図8は、他の実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示す斜視図である。
本発明を実施するための実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
図1から図7を用いて、本実施形態について説明する。図1は、本実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示す斜視図である。図3は、本実施形態の移動ユニットの概略構成を示す模式図である。図4は、本実施形態のレーザ切断システムが切断する壁面の周辺部の概略構成を示す模式図である。レーザ切断システム10は、切断対象物である壁面1にレーザを照射して、壁面1を切断する。本実施形態において、壁面1は、コンクリート壁である。壁面1は、例えば原子炉建屋に使用される鉄筋コンクリート壁である。壁面1は、薄板上の壁部1aと、断面が矩形の柱部1bと、を有する。レーザ切断システム10は、壁部1a、柱部1bの両方を切断する。
レーザ切断システム10は、図1に示すように、レーザ切断ユニット12と、レーザ出力装置14と、レーザ切断ユニット付帯機器16と、ダンパユニット18と、ダンパ付帯機器20と、防塵ユニット22と、粉塵回収ユニット24と、移動ユニット26と、仮置き容器27と、制御装置28と、構台32と、コンテナユニット34と、を有する。
図1及び図2を用いて各部の配置について説明する。構台32は、壁面1の外表面側、つまり建物の外壁側に設置されている。構台32は、レーザ切断システム10の各部が設置される基台である。本実施形態の構台32は、壁面1の周りに設置されている。レーザ切断システム10は、コンテナユニット34と、仮置き容器27とが、構台32の上に設置されている。コンテナユニット34は、複数のコンテナ36を有する。コンテナ36には、レーザ出力装置14、レーザ切断ユニット付帯機器16、ダンパ付帯機器20、粉塵回収ユニット24がそれぞれ格納されている。レーザ切断ユニット12と、ダンパユニット18は、移動ユニット26によって支持されている。本実施形態の移動ユニット26は、ワイヤ204で吊るされている。ワイヤ204は、例えばクレーンで支持され、必要に応じて、移動ユニット26の位置を調整する。移動ユニット26に支持されたレーザ切断ユニット12とダンパユニット18とは、壁面1の切断時に壁面1を挟んで対面する。防塵ユニット22は、移動ユニット26に支持されている。防塵ユニット22は、移動ユニット26の一部も含まれる。制御装置28は、壁面1から離れた位置に配置されている。制御装置28は、各部を遠隔で操作する。
次に、各部の構成と機能について説明する。レーザ切断ユニット12は、壁面1にレーザを照射し、壁面1を切断する。レーザ切断ユニット12は、切断ヘッド40と、カメラ42と、センサ44と、を有する。切断ヘッド40は、壁面1に向けてレーザを照射する先端部である。切断ヘッド40は、レーザを通過させる開口、アシストガスを噴射するアシストガス供給部、冷却媒体を循環する冷却経路等が形成されている。カメラ42は、切断ヘッド40の近傍に配置され、切断ヘッド40がレーザを照射する領域及び周辺をモニタする。カメラ42は、モニタした画像を制御装置28に送る。センサ44は、切断ヘッド40及び壁面1の状況を検出する素子である。センサ44が、検出する情報としては、温度、流量、レーザの出力、切断ヘッド40と加工位置との距離等が例示される。センサ44は、検出結果を制御装置28に送る。
レーザ出力装置14は、レーザを発振する。レーザ出力装置14は、例えば、ファイバレーザ源である。ファイバレーザ源は、光ファイバを媒質としてレーザを出力する。ファイバレーザ出力装置として、例えば、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置又はリング型ファイバレーザ出力装置が用いられてもよい。ファイバレーザ出力装置のファイバとして、エルビウム(Er)、ネオジム(Nd)、及びイッテルビウム(Yb)等の希土類元素が添加されたシリカガラスが用いられてもよい。なお、レーザ出力装置14は、パルスレーザ源でもよい。パルスレーザ源は、例えば高出力のYAGレーザパルス光源も使用可能である。レーザ出力装置14は、1kW以上200kWのレーザを出力する。対象とするコンクリート板厚、鉄筋の量を考慮し、必要な切断速度が得られるレーザ出力を選択する。
レーザ出力装置14は、レーザ伝送経路50でレーザ切断ユニット12に接続されている。レーザ伝送経路50は、光ファイバ等、レーザを案内する機構であり、レーザ出力装置14とレーザ切断ユニット12とを接続する。レーザ出力装置14は、発振したレーザをレーザ伝送経路50に入射し、レーザ切断ユニット12に送信する。なお、レーザ伝送経路50は、レーザ切断ユニット12と着脱可能な状態で接続している。
レーザ切断ユニット付帯機器16は、レーザ切断ユニット12の稼働に必要な各種媒体を供給する。レーザ切断ユニット付帯機器16は、ヘッド冷却チラー46と、アシストガス供給部46とを有する。ヘッド冷却チラー46は、切断ヘッド40を冷却する冷却媒体を冷却する。アシストガス供給部46は、切断ヘッド40から噴射させるアシストガスを供給する。本実施形態において、アシストガスは、切断ヘッド40の先端部に設けられた開口から噴射される。アシストガスとして、例えば、空気、窒素ガス、アルゴンガス、キセノンガス、ヘリウムガス、または、これらの混合ガスを用いることができる。
冷却媒体配管52は、レーザ切断ユニット12とヘッド冷却チラー46とを接続する。冷却媒体配管52は、レーザ切断ユニット12とヘッド冷却チラー46との間で冷却媒体が流通する循環経路を形成する。ガス供給配管54は、レーザ切断ユニット12とアシストガス供給部46とを接続する。ガス供給配管54は、アシストガス供給部46からレーザ切断ユニット12にアシストガスを供給する。冷却媒体配管52、ガス供給配管54は、可撓性を有する配管であり、レーザ切断ユニット12に着脱可能な状態で接続されている。
図5は、本実施形態のダンパユニットの概略構成を示す模式図である。また、図5には、ダンパユニット18に接続されるダンパ付帯機器20も合わせて示している。ダンパユニット18は、壁面1を挟んで、レーザ切断ユニット12と対面して配置されている。ダンパユニット18は、レーザ切断ユニット12から照射されるレーザの光路上に配置されている。ダンパユニット18は、レーザ切断ユニット12から出力される加工用の高出力レーザを遮蔽する装置である。ここで、ダンパユニット18によって遮蔽される高出力レーザは、kWオーダーの出力となっており、レーザの照射エネルギーが大きいことから、ダンパユニット18は、高出力レーザの照射エネルギーを効率よく吸収可能なものとなっている。
図5に示すように、ダンパユニット18は、筐体115と、水カーテン(液体カーテン)116と、水カーテン117と、レーザ受け板118と、水循環機構119と、を備えている。また、ダンパ付帯機器20は、ダンパユニット18の稼働に必要な各種媒体を供給する。ダンパ付帯機器20は、ポンプ142と、エア供給源144と、ダンパ給水タンク152と、ダンパ用チラー154とを有する。ポンプ142、ダンパ用チラー154は、水循環機構119の一部となる。
筐体115は、方形の箱状に形成されており、その内部に、水カーテン116、水カーテン117及びレーザ受け板118を収容している。筐体115は、その内部にレーザ及びアシストガスを導入する開口125が貫通形成され、開口125は、筐体115の側面に貫通形成されている。このため、開口125を介して筐体115内部に導入されるレーザは、その照射方向が水平方向となる。また、筐体115は、内部の下部側が、水カーテン116、水カーテン117で用いられる水(液体)を溜める水槽126となっている。この水槽126には、後述する水循環機構119が接続されている。さらに、筐体115には、内部に導入されるアシストガス及び水カーテン116で用いられるガスを排出するためのガス排出口(ガス排出流路)127が形成される。ガス排出口127は、水カーテン116から噴射されるガスが吹き当たる筐体115の側面の部位、または、水カーテン116から噴射されるガスの流れ方向の下流側近傍の筐体115の側面の部位に貫通形成される。
水カーテン116は、筐体115内部において、水膜(液膜)135を形成している。水カーテン116は、チャンバ131にスリット開口(流出口)132が形成されている。チャンバ131は、筐体115内部の天井に取り付けられ、レーザの照射方向に対して直交する方向を長手方向とし、長手方向に延在して設けられている。チャンバ131の内部に供給される水は、チャンバ131の長手方向に亘って行き渡る。スリット開口132は、チャンバ131内に供給された水を流出させる流出口となっており、チャンバ131の下面側に設けられている。また、スリット開口132は、チャンバ131の長手方向に延在して形成されている。なお、水カーテン116では、水を用いたが、レーザの照射エネルギーを吸収可能な液体であればいずれであってもよい。この水カーテン116に、水が供給されると、水は、チャンバ131の長手方向に亘って行き渡り、スリット開口132から流出する。スリット開口132から流出した水は、レーザの照射方向に直交する面を有する、カーテン状の水膜135となる。ここで、水カーテン116に水を供給する経路には、エア供給源144が接続されている。水カーテン116は、水に加え、空気が供給される。水カーテン116は、水と空気が供給されることで、スリット開口132から離れるにしたがって幅が広がる水膜135が形成される。
水カーテン117は、筐体115内部において、水膜136を形成している。水カーテン117は、チャンバ131にスリット開口(流出口)137が形成されている。チャンバ131は、筐体115内部の天井に取り付けられ、レーザの照射方向に対して直交する方向を長手方向とし、長手方向に延在して設けられている。チャンバ131の内部に供給される水は、チャンバ131の長手方向に亘って行き渡る。スリット開口137は、チャンバ131内に供給された水を流出させる流出口となっており、チャンバ131の下面側に設けられている。また、スリット開口132は、チャンバ131の長手方向に延在して形成されている。なお、水カーテン117では、水を用いたが、レーザの照射エネルギーを吸収可能な液体であればいずれであってもよい。この水カーテン116に、水が供給されると、水は、チャンバ131の長手方向に亘って行き渡り、スリット開口137から流出する。スリット開口137から流出した水は、レーザの照射方向に直交する面を有する、カーテン状の水膜136となる。ここで、水カーテン117は、空気が供給されない。水カーテン117は、水のみが供給されることで、スリット開口137から離れるにしたがって広がる幅が水膜135よりも小さい水膜136が形成される。
水カーテン116、117により形成される水膜135、136には、レーザが照射される。水膜135、136は、レーザの照射エネルギーを吸収しており、鉛直方向の上方側から下方側に向かって流れる。つまり、水膜135、136は、筐体115内部の上部の天井側から、筐体115内部の下部の水槽126に向かって流れる。水膜135、136は、レーザの照射方向における厚さである膜厚が、10mm程度となっている。また、水膜135、136は、その流速が、2m/s以上28m/s以下の範囲となっている。ここで、下限となる水膜135の流速は、水膜135にレーザが照射されることにより水が蒸発しないような流速である。また、上限となる水膜135、136の流速は、ジェット流のような気泡が発生し易い流速とはなっておらず、気泡が発生し難い流速となっている。
また、水カーテン116と水カーテン117とは、レーザの照射方向に並んで配置されており、水カーテン116が、水カーテン117に対して照射方向の下流側に配置され、換言すれば、水カーテン117が、水カーテン116に対して照射方向の上流側に配置されている。
水カーテン117により形成される水膜136には、レーザの周囲にあるアシストガスが噴き当たる。水膜136は、噴き当たるアシストガスの水膜135への流入を抑制している。この水膜136は、鉛直方向の上方側から下方側に向かって流れる。つまり、水膜136は、筐体115内部の上部の天井側から、筐体115内部の下部の水槽126に向かって流れ、筐体115内部の一方の側面から、筐体115内部の他方の側面に向かって流れる。水膜136は、水膜135よりも広がりが小さい膜であるため、アシストガスをより遮断することができ、下流側の水膜135へのアシストガスの影響を低減することができる。
水カーテン116により形成される水膜135は、内部に気体が混合された状態で噴射されることで、水がレーザを吸収し、さらに通過するレーザを気体と液体の境界で散乱させる。これにより、通過するレーザのエネルギーを吸収し、散乱させることで、単位面積当たりの出力を低減させる。
レーザ受け板118は、水カーテン116、水カーテン117により減衰したレーザを受ける部材であり、例えば、金属を用いた金属板となっている。レーザ受け板118は、レーザを受けることで、筐体115内部においてレーザを遮蔽する。
水循環機構119は、筐体115の水槽126に溜まった水を、水カーテン116に循環させる機構となっている。水循環機構119は、循環流路141と、循環流路141に設けられるポンプ142と、を有している。循環流路141は、その一方が筐体115の水槽126に接続され、その他方が水カーテン116のチャンバ131に接続されている。ポンプ142は、水槽126に溜まった水を、水カーテン116へ向けて圧送する。
水圧計146は、循環流路141に配置され、水カーテン116に供給される水の圧力を検出する。水圧計148は、循環流路141に配置され、水カーテン117に供給される水の圧力を検出する。圧力計150は、エア供給源144から水カーテン116に供給される空気の圧力を検出する。水圧計146、148と、圧力計150とは、計測した結果を制御装置28に送る。ダンパ給水タンク152は、水を貯留するタンクであり、水循環機構119で循環する水を補給する。ダンパ用チラー154は、循環流路141に配置され、循環流路141を流れる水を冷却する。
ダンパユニット18は、加工機械で使用される高出力レーザ等のレーザが照射されると、照射されたレーザは、レーザの周囲のアシストガスと共に、筐体115の開口125を介して、筐体115内部に導入される。筐体115内部に導入されたレーザ及びアシストガスは、先ず、水カーテン117により形成される水膜136と交差する。アシストガスは、水膜136と交差することで、水膜135への流通が阻まれる。レーザは、水膜136と交差することで、照射エネルギーが吸収されることで減衰する。水膜136を通過したレーザは、水カーテン116により形成される水膜135と交差する。レーザは、水膜135と交差することで、照射エネルギーが吸収されることで減衰する。減衰したレーザは、水膜135で散乱され、照射範囲を広げられた後、レーザ受け板118に入射し、レーザ受け板118により遮蔽される。
防塵ユニット22は、カバー170と、カバー172とを有する。カバー170は、壁面1のレーザ切断ユニット12側の面を覆っている。つまり、カバー170は、切断位置のレーザ切断ユニット12側を覆っている。カバー172は、壁面1のダンパユニット18側の面を覆っている。つまり、カバー170は、切断位置のダンパユニット18側を覆っている。防塵ユニット22は、壁面1のレーザ切断システム10で加工される領域を、カバー170と、カバー172で覆う。これにより、加工時に生じる粉塵をカバー170、172の外に漏れることを抑制する。ここで、粉塵には、切断で生じるヒュームやダストが含まれる。カバー170、172には、開口部174が設けられている。開口部174には、配管176が接続されている。配管176は、カバー170、172の開口部174と接続し、他方が粉塵回収ユニット24に接続されている。
図6は、本実施形態の粉塵回収ユニットの概略構成を示す模式図である。粉塵回収ユニット24は、配管176と接続されており、防塵ユニット22の内部の粉塵を回収する。粉塵回収ユニット24は、例えばサイクロン180と、電気集塵機182と、フィルタユニット184と、粉塵回収ファン186と、を有する。粉塵回収ユニット24は、配管176の上流から、サイクロン180と、電気集塵機182と、フィルタユニット184と、粉塵回収ファン186の順で接続されている。サイクロン180は、配管176から供給される粉塵を含む気体を遠心分離し、気体から粉塵を回収する。電気集塵機182は、サイクロン180を通過した気体に含まれる粉塵を回収する。フィルタユニット184は、例えば、HEPAフィルタであり、サイクロン180、電気集塵機182で捕集できない粉塵を捕集する。粉塵回収ファン186は、配管176に防塵ユニット22から粉塵回収ユニット24に向かう空気の流れを形成する。つまり、防塵ユニット22内の空気を吸引する。粉塵回収ユニット24は、サイクロン180、電気集塵機182、フィルタユニット184の順で粉塵を回収することで、効率よく粉塵を回収し、防塵ユニット22内の粉塵を回収する。
移動ユニット26は、レーザ切断ユニット12の切断ヘッド40と、ダンパユニット18のレーザを遮蔽する領域とを連動して移動させる。移動ユニット26は、移動筐体202と、ワイヤ204と、ヘッド移動機構206と、ダンパ移動機構208と、を有する。移動筐体202は、ヘッド移動機構206と、ダンパ移動機構208とを支持する。移動筐体202は、細長い板状の天井面210と、天井面210の対抗する長辺の2辺にそれぞれ連結され、鉛直方向下側に延びた板状の側面212、214とを有する。天井面210は、切断時に壁面1の鉛直方向上側の面と対面する。天井面210は、鉛直方向上側の面にワイヤ204が連結される例えば2つの取っ手220が設けられている。側面212は、鉛直方向上側の面が天井面210と連結し、加工時に壁面1の外側の面(建物の外壁となる面)と対面する。側面212は、鉛直方向上側の面が天井面210と連結し、加工時に壁面1の外側の面(建物の外壁となる面)と対面する。側面214は、鉛直方向上側の面が天井面210と連結し、加工時に壁面1の内側の面(建物の内壁となる面)と対面する。天井面210、側面212、214は、防塵ユニット22の一部となる。
図2及び図3に示すように、ヘッド移動機構206は、側面212の側面214側の面に配置されている。ヘッド移動機構206は、レーザ切断ユニット12を側面212に沿って、つまり壁面1に沿って移動させる機構であり、水平方向移動機構220と、鉛直方向移動機構222と、を有する。水平方向移動機構220は、例えば水平方向に延びたレールとレールに沿って移動する移動部を有する。鉛直方向移動機構222は、水平方向移動機構220の移動部に固定され、鉛直方向に延びるレールと、レールを移動する移動部とを有する。鉛直方向移動機構222の移動部にレーザ切断ユニット12が固定されている。ヘッド移動機構206は、鉛直方向移動機構222でレーザ切断ユニット12を鉛直方向に移動させ、水平方向移動機構220で鉛直方向移動機構222を水平方向に移動させることで、レーザ切断ユニット12を水平方向に移動させる。
ダンパ移動機構208は、側面214の側面212側の面に配置されている。ダンパ移動機構208は、ダンパユニット18を側面214に沿って、つまり壁面1に沿って移動させる機構であり、水平方向移動機構230と、鉛直方向移動機構232と、を有する。水平方向移動機構230は、水平方向に延びたレールとレールに沿って移動する移動部を有する。鉛直方向移動機構232は、水平方向移動機構230の移動部に固定され、鉛直方向に延びるレールと、レールを移動する移動部とを有する。鉛直方向移動機構232の移動部にダンパユニット18が固定されている。ダンパ移動機構208は、鉛直方向移動機構232でダンパユニット18を鉛直方向に移動させ、水平方向移動機構230で鉛直方向移動機構232を水平方向に移動させることで、ダンパユニット18を水平方向に移動させる。
移動ユニット26は、移動筐体202で、ヘッド切断ユニット12とダンパユニット18を壁面1の切断位置の近傍を挟む位置に移動させ、加工時は、ヘッド移動機構206でヘッド切断ユニット12を移動させ、ダンパ移動機構208でダンパユニット18を移動させる。また、移動ユニット26は、切断した壁面を搬送する搬送機構をさらに備えることが好ましい。
仮置き容器27は、上面が開放された箱であり、構台32に移動可能な状態で設置されている。仮置き容器27は、切断した壁面1が収容される。仮置き容器27は、クレーン等で構台32から移動可能である。レーザ切断ユニット10は、複数の仮置き容器27を交換して使用しても、1つの仮置き容器27を繰り返し使用してもよい。
制御装置28は、壁面1から離れた位置に配置されている。制御装置28は、演算処理部、表示部、操作部等を備えており、作業者の入力や、センサの検出結果、予め設定されているプログラムに基づいて、レーザ切断ユニット10、ダンパユニット18、レーザ出力装置14、レーザ切断ユニット付帯機器16、ダンパ付帯機器20及び粉塵回収ユニット24の各部の動作を制御する。
次に、本実施形態に係るレーザ切断システム10を用いて壁面1を切断する方法(壁面切断方法)について、図7のフローチャートを参照して説明する。以下、レーザ切断システム10が実行する処理として記載するが、切断までの準備作業は、作業者が行っても、作業装置が自動で行っても、作業装置を作業者が遠隔操作して行ってもよい。
レーザ切断システム10は、壁面1の外側に構台32を設置する(ステップS12)。構台32は、壁面1の切断する高さの近傍に設置する。レーザ切断システム10は、コンテナ34を構台32上に設置する(ステップS14)。各部が格納されたコンテナ34を構台32上に設置することで、レーザ切断システム10の各部を切断する領域の近くに配置する。レーザ切断システム10は、レーザ切断ユニット12とダンパユニット18を壁面に設置する(ステップS16)。移動ユニット26でレーザ切断ユニット12とダンパユニット18を一体で移動させ、壁面1の切断する位置に設置する。次に、レーザ切断システム10は、各部の系統を接続する(ステップS18)。コンテナ34に収納された各部と、レーザ切断ユニット12及びダンパユニット18を接続する。具体的には、レーザ伝送経路50、冷却媒体配管52、ガス供給配管54、循環流路134に加え、制御用の配線や、電線を各部に接続する。次に、レーザ切断システム10は、防塵ユニット22を設置する(ステップS20)。防塵ユニット22は、移動ユニット26に事前に設置しておいてもよい。
レーザ切断システム10は、壁面1を切断する(ステップS22)。レーザ切断システム10は、移動ユニット26で、レーザ切断ユニット12からレーザを照射しつつ、レーザ切断ユニット12とダンパユニット18とを移動させることで、壁面1を切断する。移動ユニット26は、レーザ切断ユニット12を、水平方向、鉛直方向にそれぞれ直線上に移動させ、壁面1を矩形に切断する。レーザ切断システム10は、切断した壁面1を仮置き容器27に収容する(ステップS24)。切断した壁面1は、移動ユニット26の移動筐体202に配置した搬送装置で搬送しても、別の搬送機構で搬送してもよい。
レーザ切断システム10は、仮置き容器27にさらに切断した壁面を収容できるかを判定する(ステップS26)。レーザ切断システム10は、仮置き容器27に切断した壁面を収容できない、つまり仮置き容器27が満載である(ステップS26でNo)と判定した場合、仮置き容器27内の壁面を除去する(ステップS28)。レーザ切断システム10は、仮置き容器27を交換して、構台32に設置されている仮置き容器27内の切断された壁面を除去しても、仮置き容器27を構台32から、地面に移動させ、内部の切断された壁面を除去し、再度仮置き容器27を構台32に移動させてもよい。
レーザ切断システム10は、仮置き容器27にさらに切断した壁面を収容できる(ステップS26でYes)と判定した場合、ステップS30に進む。レーザ切断システム10は、仮置き容器27の壁面を除去した場合、仮置き容器27の新たな壁面を収容できる場合、切断終了かを判断する(ステップS30)。レーザ切断システム10は、切断終了ではない(ステップS30でNo)と判定した場合、ステップS22に戻り、壁面の切断を行う。レーザ切断システム10は、移動ユニット26でレーザ切断ユニット12、ダンパユニット18の位置を移動させ、残っている壁面1の切断を行う。レーザ切断システム10は、切断終了である(ステップS30でYes)と判定した場合、本処理を終了する。
レーザ切断システム10は、以上のように、移動ユニット26でレーザ切断ユニット12を移動可能とし、防塵ユニット22、粉塵回収ユニット24を設けることで、建物等の建造物の壁面を安全に切断することができる。具体的には、原子力施設の建造物等、放射線環境下で切断する場合でも、レーザを用いて非接触及び遠隔で切断することで、加工機器が壁面1に食い込んで取れなくなることを防止でき、且つ作業者の被曝低減が図れる。また、防塵ユニット22、粉塵回収ユニット24で加工時に生じるヒューム、埃を回収することで、外部に放射線物質が飛散することを抑制することができる。
また、レーザ切断システム10は、コンテナユニットに各部を収納し、ユニット化することで、各部を壁面1の近傍に簡単に配置することができる。また、壁面1に構台32を設けることで、切断する壁面1の近傍に各種機器を配置することができ、アシストガスや、冷却媒体等を効率よく供給することができる。また、構台32に仮置き容器27を置くことができる。また、仮置き容器27を設けることで、切断した壁面をすぐに収容することができ、効率よく解体作業を行うことができる。また、レーザ照射ユニット12とダンパユニット18を相対的に移動させつつ、加工を行うことで装置を小型化することができる。
図8は、他の実施形態のレーザ切断システムの概略構成を示す斜視図である。図8に示すレーザ切断システム10aは、基本的な構成は、レーザ切断システム10と同様であるので、レーザ切断システム10aに特有の点を説明する。レーザ切断システム10aは、ダンパユニット18aを有する。ダンパユニット18aは、ヘッド移動ユニット26aがレーザ切断ユニット12を移動させる範囲の全域に配置されている。
レーザ切断ユニット12を移動させるヘッド移動機構250は、構台32に固定されている。ヘッド移動機構250は、レーザ切断ユニット12を側面212に沿って、つまり壁面1に沿って移動させる機構であり、水平方向移動機構250と、鉛直方向移動機構252と、を有する。水平方向移動機構250は、水平方向に延びたレール250aとレール250aに沿って移動する移動部252を有する。レール250aは、構台32に固定されている。鉛直方向移動機構252は、水平方向移動機構250の移動部に固定され、鉛直方向に延びるレール252aと、レール252aを移動する移動部252bとを有する。鉛直方向移動機構252の移動部252bにレーザ切断ユニット12が固定されている。ヘッド移動機構250は、鉛直方向移動機構252でレーザ切断ユニット12を鉛直方向に移動させ、水平方向移動機構250で鉛直方向移動機構252を水平方向に移動させることで、レーザ切断ユニット12を水平方向に移動させる。
また、レーザ切断システム10aは、シート状で変形可能なカバー252を有する。カバー252は、壁面1のレーザ切断ユニット12側の構造物に一端が固定され、ダンパユニット18側に延在する。カバー252は、壁面1のレーザ切断ユニット12側からダンパユニット18側に延びることで、壁面1の鉛直方向上側の面と、ダンパユニット18側の面を覆う。防塵ユニット22は、加工で生じ、ダンパユニット18a側の面に排出されるドロスを回収するドロス回収部254を有する。ドロス回収部254は、ダンパユニット18と壁面1の間で、ダンパユニット18よりも鉛直方向下側に配置されている。ドロス回収部254は、ドロスを回収することで、周囲に飛散することを防止する。
レーザ切断システム10aは、ダンパユニット18aを、全面に配置することで、ダンパユニットを移動させる機構を設けることなく、切断を行うことができる。また、変形可能な材料で形成されたカバー252を設けることで、切断により形状が変化する壁面1に追従して、周囲を覆うことが可能となり、粉塵の排出をより抑制することができる。
また、レーザ切断システム10aは、ダンパユニット18aをレーザ切断ユニット12に合わせて移動させない場合、ダンパユニット18aを隣接する柱部1bに固定するようにしてもよい。柱部1bにダンパユニット18aを固定することで、柱1bとダンパユニット18aで、ダンパユニット18a側の空間を遮蔽することができ、柱1bとダンパユニット18aを防塵ユニット22のカバーとして用いることができる。また、粉塵が漏れることをより好適に抑制することができる。また、ダンパユニット18aを柱1bに固定することで、移動ユニット26が加工時に支持する重量を少なくすることができる。また、壁面1の内側に支持機構を設ける必要もなくなる。
また、防塵ユニット22は、効率よく粉塵を除去できるため、壁面1の加工領域の近傍を覆うようにしたが、壁面1を有する構造物の全体を覆うようにしてもよい。
1 壁面
1a 壁部
1b 柱部
10、10a レーザ切断システム
12 レーザ切断ユニット
14 レーザ出力装置
16 レーザ切断ユニット付帯機器
18、18a ダンパユニット
20 ダンパ付帯機器
22 防塵ユニット
24 粉塵回収ユニット
26 移動ユニット
27 仮置き容器
28 制御装置
32 構台
34 コンテナユニット
36 コンテナ
40 切断ヘッド
42 カメラ
44 センサ
46 ヘッド冷却用チラー
48 アシストガス供給部
50 レーザ伝送経路
52 冷却媒体配管
54 ガス供給配管
115 筐体
116 水カーテン
117 水カーテン
118 レーザ受け板
119 水循環機構
120 制御部
125 開口
126 水槽
127 ガス排出口
132 スリット開口
135、136 水膜
137 噴射ノズル
141 循環流路
142 ポンプ
144 エア供給源
146、148 水圧計
150 圧力計
152 ダンパ給水タンク
154 ダンパ用チラー
170、172 カバー
174 開口部
176 配管
180 サイクロン
182 電気集塵機
184 フィルタユニット
186 粉塵回収ブロア
202 移動筐体
204 ワイヤ
206 ヘッド移動機構
208 ダンパ移動機構

Claims (9)

  1. レーザを出力するレーザ出力装置と、
    前記レーザ出力装置から出力されたレーザを切断対象物と対向した状態で前記レーザを射出するレーザ切断ユニットと、
    前記切断対象物を介して前記レーザ切断ユニットと対面し、前記切断対象物を通過したレーザを遮蔽するダンパユニットと、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットを移動させる移動装置と、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットと、
    前記防塵ユニット内の空気を吸引し、粉塵を除去する粉塵回収ユニットと、を有し、
    前記レーザ出力装置が収納されたコンテナと、前記粉塵回収ユニットが収納されたコンテナをそれぞれ備えるコンテナユニットをさらに有することを特徴とするレーザ切断システム。
  2. 前記コンテナユニットは、前記切断対象物に設置された構台に載置されることを特徴とする請求項1に記載のレーザ切断システム。
  3. 前記構台に配置され、切断した切断対象物を収容する仮置き容器をさらに有することを特徴とする請求項に記載のレーザ切断システム。
  4. 前記防塵ユニットは、前記切断対象物とダンパ装置を覆うカバーを有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ切断システム。
  5. レーザを出力するレーザ出力装置と、
    前記レーザ出力装置から出力されたレーザを切断対象物と対向した状態で前記レーザを射出するレーザ切断ユニットと、
    前記切断対象物を介して前記レーザ切断ユニットと対面し、前記切断対象物を通過したレーザを遮蔽するダンパユニットと、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットを移動させる移動装置と、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットと、
    前記防塵ユニット内の空気を吸引し、粉塵を除去する粉塵回収ユニットと、を有し、
    前記防塵ユニットは、前記切断対象物とダンパ装置を覆うカバーを有することを特徴とするレーザ切断システム。
  6. 切断対象物は、放射性物質に汚染された構造物の壁面である請求項1からのいずれか一項に記載のレーザ切断システム。
  7. レーザを出力するレーザ出力装置と、
    前記レーザ出力装置から出力されたレーザを切断対象物と対向した状態で前記レーザを射出するレーザ切断ユニットと、
    前記切断対象物を介して前記レーザ切断ユニットと対面し、前記切断対象物を通過したレーザを遮蔽するダンパユニットと、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットを移動させる移動装置と、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットと、
    前記防塵ユニット内の空気を吸引し、粉塵を除去する粉塵回収ユニットと、を有し、
    切断対象物は、放射性物質に汚染された構造物の壁面であることを特徴とするレーザ切断システム。
  8. 放射性物質に汚染された構造物の壁面を切断する壁面切断方法であって、
    前記壁面の外側面に構台を設置するステップと、
    前記構台にコンテナに収納された各機器を設置するステップと、
    前記壁面にレーザ切断ユニット及びダンパユニットを設置するステップと、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットと前記コンテナに収納された各機器とを接続するステップと、
    前記レーザ切断ユニット及び前記ダンパユニットが配置されている加工領域を覆う防塵ユニットを設置するステップと、
    前記レーザ切断ユニットで前記壁面を切断するステップと、を有することを特徴とする壁面切断方法。
  9. 前記構台に配置された仮置きユニットに切断して分離した壁面を収納するステップをさらに有することを特徴とする請求項に記載の壁面切断方法。
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