JP2016215251A - レーザ切断装置 - Google Patents

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呉屋 真之
Masayuki Kureya
真之 呉屋
渡辺 眞生
Masanari Watanabe
眞生 渡辺
大司 上野
Daiji Ueno
大司 上野
篤 吉岡
Atsushi Yoshioka
篤 吉岡
鶴我 薫典
Shigenori Tsuruga
薫典 鶴我
山西 美実
Yoshimi Yamanishi
美実 山西
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Abstract

【課題】ノズルの温度上昇を抑制できるレーザ切断装置を提供する。【解決手段】レーザ切断装置は、レーザ光源からのレーザ光が供給される光学系と、光学系を保持する鏡筒と、光学系を通過したレーザ光が射出される射出部を有し、切断対象物と対向した状態でレーザ光を射出するノズルと、鏡筒とノズルとの間に設けられ、液体供給装置から供給される冷却用液体が流通する第1流路を有し、ノズルを冷却する冷却部材と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、レーザ切断装置に関する。
一般の建築物や道路、鉄道等の橋梁、高架橋のコンクリート壁の撤去作業において、コンクリート鋸盤が用いられる。コンクリート鋸盤でコンクリート壁を切断する場合、作業者の介在作業が発生する可能性がある。例えばコンクリート壁に存在する配管のような障害物にコンクリート鋸盤の鋸が噛み込む可能性があり、障害物と鋸との噛み込みを解除するために作業者の介在作業が必要となる。また、コンクリート鋸盤においては鋸の折損が発生する可能性がある。作業者の介在作業又は鋸の折損は、コンクリート壁の切断作業の作業性の低下をもたらす。また、原子炉建屋の放射線量が高い場合や深海などの作業者の近接作業が難しい環境下では、コンクリート壁の切断作業において作業者の介在作業を削減したいという要望がある。
コンクリート壁の切断方法としてレーザ切断装置を用いる切断方法が期待されている。レーザ切断装置は、レーザ光及びシールドガスを射出するノズルを有し、ノズルとコンクリート壁とを対向させた状態でノズルから射出されたレーザ光をコンクリートに照射する。ノズルから射出されたレーザ光によりコンクリート壁の一部が溶融し、アシストガス用ノズルから噴射されたアシストガスによりコンクリート壁の溶融物(ドロス)が除去されることにより、コンクリートが切断される。レーザ切断装置を用いるコンクリート壁の切断方法は、コンクリート鋸盤のような折損は発生せず、遠隔操作に適しており、作業者の介在作業を抑制できる。レーザ光によるコンクリートの切断方法に関する技術が特許文献1に開示されている。
特開平04−319087号公報
特許文献1では、コンクリートの厚板に有効な手法が述べられているが,厚板コンクリートを連続切断する際の課題として以下がある。厚みがあるコンクリート壁をレーザ光で切断する場合、レーザ切断装置の高出力化が必要となるが、高出力のレーザ光をコンクリート壁に照射すると、高温度の溶融物(ドロス)が生成され、その溶融物(ドロス)の放射熱によりノズルが加熱される。コンクリート壁を切断する場合、長時間に亘って連続的にレーザ光を照射し続ける必要がある。長時間に亘って高出力のレーザ光をコンリート壁に照射し続けると、コンクリート壁と対向するノズルが過度に加熱され赤熱化する可能性があるため、長時間に亘るレーザ光の照射は困難となる。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ノズルの温度上昇を抑制できるレーザ切断装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、レーザ光源からのレーザ光が供給される光学系と、前記光学系を保持する鏡筒と、前記光学系を通過したレーザ光が射出される射出部を有し、切断対象物と対向した状態で前記レーザ光を射出するノズルと、前記鏡筒と前記ノズルとの間に設けられ、液体供給装置から供給される冷却用液体が流通する第1流路を有し、前記ノズルを冷却する冷却部材と、を備えるレーザ切断装置を提供する。
前記冷却部材は前記鏡筒に固定され、前記冷却部材に対して前記ノズルを着脱可能に接続する接続部を有することが好ましい。
また、前記接続部は、ねじを含むことが好ましい。
また、前記ノズルは、前記冷却部材と接触する接触面を有することが好ましい。
また、前記鏡筒は、前記鏡筒及び前記光学系を冷却する冷却用液体が流通する第2流路を有することが好ましい。
また、前記切断対象物に入射する前記レーザ光の焦点位置からの広がり角度は10[°]以下であることが好ましい。
また、前記ノズルと対向する前記切断対象物の表面における前記レーザ光の照射領域の最小寸法は1[mm]以上であることが好ましい。
また、前記光学系の焦点が前記切断対象物の内部に位置する状態で前記切断対象物に前記レーザ光が照射されることが好ましい。
また、前記鏡筒、前記冷却部材、及び前記ノズルを含むレーザヘッドを移動可能な第1移動装置を備え、前記第1移動装置は、前記射出部から前記レーザ光が射出された状態で、前記ノズルが対向する前記切断対象物の表面と平行な面内において前記レーザヘッドを移動することが好ましい。
また、前記ノズルと前記切断対象物との距離を保持する距離保持機構を備え、前記第1移動装置は、前記ノズルと前記切断対象物とが間隙を介して対向し続けるように、前記距離保持機構によって前記レーザヘッドの位置を調整することが好ましい。前記距離保持機構は距離を検出するセンサと位置制御装置を組み合わせて用いてもよい。
また、前記第1移動装置による前記レーザヘッドの移動範囲よりも下方に配置され、前記レーザ光の照射により発生した前記切断対象物の溶融物(ドロス)を回収する回収部材を備えることが好ましい。
また、前記切断対象物の裏面と対向するように配置され、前記射出部から射出された前記レーザ光の少なくとも一部を受ける受光部材を備えることが好ましい。
また、前記レーザヘッドと同期して前記受光部材を移動する第2移動装置を備えることが好ましい。
また、前記レーザヘッド及び前記受光部材の周囲に配置されるカバー部材を備えることが好ましい。
また、前記冷却部材に対して前記ノズルを交換するノズル交換装置を備えることが好ましい。
また、前記光学系の複数の光学素子のうち前記光学系の焦点に最も近い光学素子の光射出面と対向する透過窓を備えることが好ましい。前記透過窓は、前記光学系の焦点に最も近い光学素子の光射出面と対向する第1面及び前記第1面の逆方向を向く第2面を有し、前記第2面側の空間のガスが前記第1面側の空間に流入することを抑制する。
また、前記ノズルから噴射させるためのアシストガスを前記ノズルに供給するガス供給装置を備え、前記ガス供給装置は、前記射出部と対向する前記切断対象物が貫通していない状態において前記アシストガスが第1噴射量で噴射し、前記レーザ光の照射により前記切断対象物が貫通した状態において前記アシストガスが前記第1噴射量よりも少ない第2噴射量で噴射するように、前記アシストガスの供給量を調整することでアシストガス流量の消費を低減することも可能である。
また、前記光学系はビームスプリッタを含み、前記ビームスプリッタで分岐された前記レーザ光の強度を検出する光センサを備え、レーザ光の出力変動をモニタリングすることが好ましい。
本発明によれば、ノズルの温度上昇を抑制できるレーザ切断装置が提供される。
図1は、第1実施形態に係るレーザ切断装置を模式的に示す斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るレーザ切断装置を示す正面図である。 図3は、第1実施形態に係るレーザ切断装置を示す側面図である。 図4は、第1実施形態に係るレーザヘッドの一例を示す側断面図である。 図5は、第1実施形態に係るノズル及び冷却部材を示す側断面図である。 図6は、第1実施形態に係る冷却部材を示す平断面図である。 図7は、第1実施形態に係るレーザ光とコンクリート壁との関係を模式的に示す図である。 図8は、第1実施形態に係る受光部材を模式的に示す図である。 図9は、第1実施形態に係るレーザ切断装置を示す機能ブロック図である。 図10は、第1実施形態に係るレーザ切断装置を用いてコンクリート壁を切断する方法を示すフローチャートである。 図11は、第1実施形態に係るレーザ切断装置の動作を模式的に示す図である。 図12は、第1実施形態に係るレーザ切断装置の動作を模式的に示す図である。 図13は、第1実施形態に係るレーザ切断装置の動作を模式的に示す図である。 図14は、第2実施形態に係るレーザ切断装置を模式的に示す図である。 図15は、第3実施形態に係るレーザ切断装置を模式的に示す図である。 図16は、受光部材の変形例を示す図である。 図17は、ノズルの変形例を示す図である。 図18は、レーザ光とコンクリート壁との関係の変形例を示す図である。 図19は、ノズルの変形例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るレーザ切断装置1を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るレーザ切断装置1を示す正面図である。図3は、本実施形態に係るレーザ切断装置1を示す側面図である。レーザ切断装置1は、切断対象物Sにレーザ光を照射して、切断対象物Sを切断する。本実施形態において、切断対象物Sは、コンクリート壁Sである。コンクリート壁Sは、例えば原子炉建屋に使用される鉄筋コンクリート壁である。
レーザ切断装置1は、コンクリート壁Sの表面Saと対向するように配置され、レーザ光を射出する射出部2を有するレーザヘッド3と、コンクリート壁Sの裏面Sbと対向するように配置され、レーザヘッド3の射出部2から射出されたレーザ光の少なくとも一部を受ける受光部材4と、レーザヘッド3を移動可能な第1移動装置5と、レーザヘッド3と同期して受光部材4を移動する第2移動装置6と、第1移動装置5によるレーザヘッド3の移動範囲及び第2移動装置6による受光部材4の移動範囲よりも下方に配置され、レーザ光の照射により発生したコンクリート壁Sの溶融物(ドロス)を回収する回収部材7と、レーザヘッド3及び受光部材4の周囲に配置されるカバー部材8とアシストガス及び切断で生じるヒュームやダストを吸引する装置を備える。
また、レーザ切断装置1は、レーザ光源9と、レーザ光源9を冷却するレーザ冷却装置10と、発電機11と、レーザ切断装置1を制御する制御装置12と、レーザ光源9、レーザ冷却装置10、発電機11、及び制御装置12を収容するハウジング13とを備えている。制御装置12は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリと、入出力インターフェース回路とを有する。
レーザヘッド3は、コンクリート壁Sの表面Sa側の空間で、第1移動装置5が発生する駆動力によって移動する。第1移動装置5は、コンクリート壁Sの表面Saと平行な面内においてレーザヘッド3を移動可能である。第1移動装置5は、レーザヘッド3を水平面内の一方向にガイドする第1ガイド部材14と、レーザヘッド3を水平面内の一方向に移動するための駆動力を発生する第1アクチュエータと、第1ガイド部材14を鉛直方向にガイドする一対の第2ガイド部材15と、第1ガイド部材14を鉛直方向に移動するための駆動力を発生する第2アクチュエータとを有する。第1アクチュエータ及び第2アクチュエータの作動により、レーザヘッド3はコンクリート壁Sの表面Saと平行な面内で移動可能である。
受光部材4は、コンクリート壁Sの裏面Sb側の空間で、第2移動装置6が発生する駆動力によって移動する。第2移動装置6は、コンクリート壁Sの裏面Sbと平行な面内において、レーザヘッド3と同期して受光部材4を移動可能である。第2移動装置6は、第1移動装置5と同様の構造である。第2移動装置6は、受光部材4を水平面内の一方向にガイドする第3ガイド部材と、受光部材4を水平面内の一方向に移動するための駆動力を発生する第3アクチュエータと、第3ガイド部材を鉛直方向にガイドする一対の第4ガイド部材と、第4ガイド部材を鉛直方向に移動するための駆動力を発生する第4アクチュエータとを有する。第3アクチュエータ及び第4アクチュエータの作動により、受光部材4はコンクリート壁Sの裏面Sbと平行な面内で移動可能である。また、受光部材4は、レーザ光の照射全面に配置して、移動なしで固定して使用しても良い。
カバー部材8は、レーザヘッド3及び第1移動装置5の周囲に配置される第1カバー部材8Aと、受光部材4及び第2移動装置6の周囲に配置される第2カバー部材8Bとを含む。第1カバー部材8Aは、コンクリート壁Sの表面Sa側に配置される。第2カバー部材8Bは、コンクリート壁Sの裏面Sb側に配置される。
回収部材7は、レーザ光の照射によりコンクリート壁Sから発生し、コンクリート壁Sから落下した溶融物(ドロス)を受ける。回収部材7は、レーザヘッド3の下方に配置される第1回収部材7Aと、受光部材4の下方に配置される第2回収部材7Bとを含む。第1回収部材7Aは、第1カバー部材8Aの下端部と接続される。第1回収部材7Aの先端部は可動式(フラップ式)となっており、レーザ切断装置1をコンクリート壁Sにセットした後に旋回動作等を行い、コンクリート壁Sとの隙間をなくす。第2回収部材7Bは、第2カバー部材8Bの下端部と接続される。第2回収部材7Bの先端部は可動式(フラップ式)となっており、レーザ切断装置1をコンクリート壁Sにセットした後に旋回動作等を行い、コンクリート壁Sとの隙間をなくす。第1回収部材7Aは、コンクリート壁Sの表面Sa側の空間において落下した溶融物(ドロス)を受ける。第2回収部材7Bは、コンクリート壁Sの裏面Sb側の空間において落下した溶融物(ドロス)を受ける。
第1移動装置5、第2移動装置6、第1カバー部材8A、及び第2カバー部材8Bは、ハウジング13の底板に接続される。ハウジング13の底板は、コンクリート壁Sの上面よりも上方に配置される。ハウジング13の天板に設けられている吊部材16がクレーンのような支持機構に吊り下げられた状態で、ハウジング13に支持された第1移動装置5及び第1カバー部材8Aと第2移動装置6及び第2カバー部材8Bとは、コンクリート壁Sを跨ぐように配置される。
また、レーザ切断装置1は、コンクリート壁Sを保持する保持部材17を有する。コンクリート壁Sが保持部材17に保持された状態で、レーザヘッド3からレーザ光が射出される。
図4は、本実施形態に係るレーザヘッド3の一例を示す側断面図である。図4に示すように、冷却用液体を供給する第1液体供給装置18及び第2液体供給装置19と、アシストガスを供給するガス供給装置20とが、レーザヘッド3に接続される。
レーザヘッド3は、レーザ光源9からのレーザ光が供給される光学系21と、光学系21を保持する鏡筒22と、光学系21を通過したレーザ光が射出される射出部2を有し、コンクリート壁Sの表面Saと対向した状態でレーザ光を射出するノズル23と、鏡筒22とノズル23との間に設けられ、第1液体供給装置18から供給される冷却用液体が流通する第1流路24を有し、ノズル23を冷却する冷却部材25とを備える。第1流路24に供給された冷却用液体により、ノズル23が冷却される。
本実施形態において、レーザ光源9は、ファイバレーザ光源である。ファイバレーザ光源は、光ファイバを媒質としてレーザ光を出力する。ファイバレーザ出力装置として、例えば、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置又はリング型ファイバレーザ出力装置が用いられてもよい。ファイバレーザ出力装置のファイバとして、エルビウム(Er)、ネオジム(Nd)、及びイッテルビウム(Yb)等の希土類元素が添加されたシリカガラスが用いられてもよい。
なお、レーザ光源9は、パルスレーザ光源でもよい。パルスレーザ光源は、例えば高出力のYAGレーザパルス光源も使用可能である。
レーザ光源9から出力されたレーザ光は、光ファイバのような導光部材を介してレーザヘッド3に供給される。レーザ光は、鏡筒22に保持されている光学系21に入射する。光学系21は、複数の光学素子を有する。光学素子は、レーザ光をコリメートするコリメート光学素子、及びレーザ光を集光してコンクリート壁Sに導く集光光学素子を含む。
鏡筒22は、第2液体供給装置19から供給される冷却用液体が流通する第2流路26を有する。第2流路26に供給された冷却用液体により、鏡筒22及び光学系21が冷却される。
第2流路26は、鏡筒22の内部に形成される内部流路を含む。第2流路26は、光学系21の光軸AXの周囲においてスパイラル状に設けられる。なお、第2流路26は、光軸AXと平行な方向に設けられる複数の環状流路と、それら環状流路を接続する接続流路とを含んでもよい。第2液体供給装置19は、冷却用液体として、鏡筒22の第2流路26に水を供給する。第2流路26が冷却用液体を流通することにより、鏡筒22及び鏡筒22に保持されている光学系21の光学素子の温度上昇が抑制される。第2流路26を流れた冷却用液体は、第2液体供給装置19に戻される。なお、第2流路26を流れた冷却用液体は廃棄されてもよい。
冷却部材25は、光軸AXを囲むように設けられる環状部材である。冷却部材25は、鏡筒22に固定される。
第1流路24は、冷却部材25の内部に形成される内部流路を含む。第1流路24は、光軸AXを囲む環状流路である。第1液体供給装置18は、冷却用液体を冷却部材25の第1流路24に供給する。第1流路24に冷却用液体が流通することにより、冷却部材25に接続されるノズル23の温度上昇が抑制される。第1流路24を流れた冷却用液体は、第1液体供給装置18に戻される。なお、第1流路24を流れた冷却用液体は廃棄されてもよい。
ノズル23は、レーザ光の進行方向に向かって径が縮小する中空の円錐形状である。射出部2は、ノズル23の先端部に設けられた開口部である。
ガス供給装置20は、ノズル23から噴射させるためのアシストガスをノズル23に供給する。ノズル23は、ガス供給装置20から供給されたアシストガスをコンクリート壁Sに向けて噴射可能である。本実施形態において、アシストガスは、ノズル23の先端部に設けられた開口から噴射される。アシストガスとして、例えば、空気、窒素ガス、アルゴンガス、キセノンガス、ヘリウムガス、または、これらの混合ガスを用いることができる。
レーザヘッド3は、光学系21の複数の光学素子のうち光学系21の焦点に最も近い最終光学素子21Dの光射出面と対向する第1面27A及び第1面27Aの逆方向を向く第2面27Bを有する透過窓27を有する。透過窓27は、鏡筒22に保持される。透過窓27は、平行平板であり、レーザ光は、透過窓27を通過可能である。透過窓27の厚みは、使用するレンズ径、アシストガス圧の上限値により破損又は変形による光学特性を損なわない厚みを選定する。
透過窓27は、第1面27A側の空間SP1と第2面27B側の空間SP2とのガスの流通を抑制するシール部材として機能する。透過窓27により、第2面27B側の空間SP2のガスが第1面27A側の空間SP1に流入することが抑制される。
ノズル23は、冷却部材25に対して着脱可能に接続される。ノズル23は交換可能である。図2及び図3に示すように、レーザ切断装置1は、冷却部材25に対してノズル23を交換するノズル交換装置28を備えている。ノズル交換装置28は、第1移動装置5によるレーザヘッド3の移動範囲の外側に設けられ、交換用のノズル23を収容するノズルストック部と、ノズル23を保持して移動可能なノズル搬送装置とを有する。ノズル搬送装置は、第1移動装置5によるレーザヘッド3の移動範囲とその移動範囲の外側との間を移動可能である。ノズル搬送装置は、ロボットアームを含み、ノズルストック部のノズル23とレーザヘッド3に装着されているノズル23とを交換可能である。
また、本実施形態においては、受光部材4も交換可能である。レーザ切断装置1は、受光部材4を交換する受光部材交換装置29を備えている。受光部材交換装置29は、第2移動装置6による受光部材4の移動範囲の外側に設けられ、交換用の受光部材4を収容する受光部材ストック部と、受光部材4を保持して移動可能な受光部材搬送装置とを有する。受光部材搬送装置は、第2移動装置6による受光部材4の移動範囲とその移動範囲の外側との間を移動可能である。受光部材搬送装置は、ロボットアームを含み、受光部材ストック部の受光部材4と第2移動装置6に装着されている受光部材4とを交換可能である。
図5は、ノズル23及び冷却部材25を示す側断面図である。図6は、冷却部材25の平断面図である。図5及び図6に示すように、冷却部材25は、円筒状の部材であり、光軸AXに面する内面25Aと、光軸AXと直交し、ノズル23と接続される端面25Bとを有する。
ノズル23は、冷却部材25の内面25Aと接続される筒部23Aと、冷却部材25の端面25Bと接続される接触面23Bと、先端部に射出部2が設けられるテーパ部23Cとを有する。接触面23Bは、ノズル23のフランジ部に設けられる。
冷却部材25及びノズル23は、金属製である。本実施形態において、冷却部材25及びノズル23は、熱伝導性が高い銅又はベリリウム銅で製造されている。
冷却部材25及びノズル23は、レーザ光が通過可能な通路を有する。光軸AXに面するノズル23の通路の内面は、ノズル23の先端部に向かって径が縮小するテーパ部23Dと、テーパ部23Dよりもノズル23の先端部側に設けられ、径が一定であるストレート部23Eとを有する。ストレート部23Eの内径D2は、5[mm]以上が好ましい。アシストガスの消費量を抑える観点では10[mm]以下が好ましい。
また、光軸AXに面するノズル23の通路の内面とその内面の逆方向を向くノズル23の外面との距離を示すノズル23の肉厚の寸法D3は、1[mm]以上である。本実施形態において、ノズル23の肉厚の寸法D3は、5[mm]である。なお、ノズル23の肉厚の寸法D3は、10[mm]でもよい。
また、冷却部材25に対してノズル23を着脱可能に接続する接続部30が設けられる。接続部30は、ねじを含む。本実施形態において、接続部30は、ノズル23の筒部23Aの外面に設けられたねじ山と、冷却部材25の内面25Aに設けられたねじ溝とを含む。ねじ山とねじ溝とが結合されることにより、冷却部材25に対してノズル23が固定される。ねじ山とねじ溝との結合が解除されることにより、冷却部材25からノズル23が外される。
図6に示すように、冷却部材25は、第1液体供給装置18からの冷却用液体が流入する流入口24Aと、第1流路24を流れた冷却用液体が流出する流出口24Bと、流入口24Aと流出口24Bとを接続する流路とを有する。流入口24Aと流出口24Bとを接続する流路は、一筆書きで流入口24Aから流出口24Bへ繋がるように設けられる。流入口24Aから流路に流入した冷却用液体は、一方向に流れた後、流出口24Bから流出する。なお、流入口24Aと流出口24Bとの間に仕切板24Cが設けられている。これにより、両側に流す場合と比較して、流れにムラが生じ難く、一部だけ冷やされず、加熱されることを抑制することができる。
図7は、コンクリート壁Sに照射されるレーザ光を模式的に示す図である。ノズル23から射出されたレーザ光は、コンクリートSの表面Saに照射される。射出部2から射出されるレーザ光の進行方向は、光軸AXと平行な方向と一致する。光軸AXとコンクリート壁Sの表面Saとは実質的に直交する。また、コンクリート壁Sの表面Saと裏面Sbとは実質的に平行である。
図7に示すように、コンクリート壁Sに入射するレーザ光の集光位置からの広がり角度θは10[°]以下である。広がり角度θは、光軸AXに対して一方側のレーザ光の最も外側の光線と他方側のレーザ光の最も外側の光線とがなす角度である。広がり角度θは、光学系21の光学特性を調整することにより、調整することができる。光学系21の光学特性の調整は、複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子の光入射面及び光射出面の一方又は両方の曲率の調整(光学素子の変更又は交換を含む)、及び光学素子間の距離の調整を含む。
レーザ光の広がり角度θは、切断対象のコンクリート壁Sの厚みに基づいて調整される。厚みが100[mm]以上のコンクリート壁Sを切断する場合、拡がり角度θは、10[°]以下である。厚みが200[mm]以上のコンクリート壁Sを切断する場合、拡がり角度θは、6[°]以下であることが好ましい。なお、コンクリート壁Sの厚みとは、表面Saと裏面Sbとの距離をいう。
また、ノズル23と対向するコンクリート壁Sの表面Saにおけるレーザ光の照射領域の最小寸法は1[mm]以上に定められる。本実施形態において、表面Saにおけるレーザ光の照射領域は円形である。照射領域の直径が1[mm]以上になるように、光学系21の光学特性及びノズル23とコンクリート壁Sとの距離の少なくとも一方が調整される。
また、本実施形態においては、光学系21の焦点がコンクリート壁Sの内部に位置する状態で、コンクリート壁Sにレーザ光が照射される。すなわち、光学系21の焦点がコンクリート壁Sの表面Saと裏面Sbとの間に位置するように、光学系21の光学特性及びノズル23とコンクリート壁Sとの距離の少なくとも一方が調整される。
図8は、本実施形態に係る受光部材4の一例を示す図である。受光部材4は、レーザ光を受光する受光面31を有する。受光面31は、射出部2から射出されるレーザ光の進行方向と直交する平面である。受光部材4は、受光面31を有する耐酸化層32と、受光面31の逆方向を向く耐酸化層32の裏面側において耐酸化層32と接続される高融点金属層33と、高融点金属層33を支持する支持板34とを有する。
高融点金属層33は、融点が2000[℃]以上の高融点金属で形成される。高融点金属として、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブ、及びこれらを含有する合金又は超合金の少なくとも一つを用いることができる。
支持板34は、例えば銅板であり、内部に形成された第3流路35を有する。受光部材4を冷却するための冷却用液体が第3液体供給装置36から第3流路35に供給される。第3流路35に供給される冷却用液体により、受光部材4の温度上昇が抑制される。第3流路35を流通した冷却用液体は、第3液体供給装置36に戻される。なお、第3流路35を流通した冷却用液体は廃棄されてもよい。
耐酸化層32は、高融点金属層33の表面にコーティングされている。耐酸化層32は、耐酸化材料で形成される。耐酸化材料として、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を用いることができる。YSZを耐酸化層32として用いることで、大気中での加工が可能となる。なお、耐酸化材料として、シリコンカーバイド(SiC)、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiNx)、窒化タングステン、及び窒化タンタルの少なくとも一つが用いられてもよい。また、耐酸化層32のコーティング無しでもビーム受けとしての機能を有する。
また、受光部材4には、受光面31にレーザ光が照射された場合に温度の変化が現れる部分に温度センサ37が設けられる。温度センサ37は、受光部材4の温度を検出する。受光部材4にレーザ光が照射されない場合、受光部材4の温度は一定である。受光部材4にレーザ光が照射された場合、受光部材4の温度が上昇する。そのため、温度センサ37の検出結果に基づいて、受光部材4にレーザ光が照射されたか否かを判定することができる。
図9は、本実施形態に係るレーザ切断装置1を示す機能ブロック図である。制御装置12は、レーザ光源9、第1移動装置5、第2移動装置6、ノズル交換装置28、受光部材交換装置29、第1液体供給装置18、第2液体供給装置19、第3液体供給装置36、ガス供給装置20、及び温度センサ37と接続される。また、制御装置12は、遠隔操作装置38から無線送信された操作信号に基づいて、レーザ切断装置1を制御可能である。また、制御装置12は、第1移動装置5によって移動されるレーザヘッド3の位置を検出するレーザヘッド位置センサ39、及び第2移動装置6によって移動される受光部材4の位置を検出する受光部材位置センサ40と接続される。
制御装置12は、遠隔操作装置38から無線送信された操作信号を受信する無線通信部41と、温度センサ37から出力される検出データ、レーザヘッド位置センサ39から出力される検出データ、及び受光部材位置センサ40から出力される検出データを取得するデータ取得部42と、レーザ光源9を制御するための制御信号を出力するレーザ制御部43と、第1移動装置5、第2移動装置6、ノズル交換装置28、及び受光部材交換装置29を制御するための制御信号を出力する駆動制御部44と、第1液体供給装置18、第2液体供給装置19、及び第3液体供給装置36を制御するための制御信号を出力する液体制御部45と、ガス供給装置20を制御するための制御信号を出力するガス制御部46と、記憶部47とを有する。
温度センサ37は、受光部材4の温度を示す検出データをデータ取得部42に出力する。レーザヘッド位置センサ39は、第1移動装置5によって移動されるレーザヘッド3の位置を示す検出データをデータ取得部42に出力する。受光部材位置センサ40は、第2移動装置6によって移動される受光部材4の位置を示す検出データをデータ取得部42に出力する。
次に、本実施形態に係るレーザ切断装置1を用いてコンクリート壁Sを切断する方法について、図10のフローチャートを参照して説明する。本実施形態においては、厚みが100[mm]以上のコンクリート壁Sを切断することとする。
レーザ切断装置1をコンクリート壁Sに設置する前に、コンクリート壁Sの非破壊検査が実施される(ステップST1)。非破壊検査により、コンクリート壁Sの内部の鉄筋の位置が検出される。
非破壊検査により鉄筋の位置が検出された後、クレーンのような支持機構によってレーザ切断装置1がコンクリート壁Sに設置される(ステップST2)。図1から図3を参照して説明したように、レーザ切断装置1は、コンクリート壁Sを跨ぐように設置される。本実施形態においては、ステップST1で検出された鉄筋の位置に基づいて、鉄筋の切断が最小となるようレーザヘッド3の移動範囲(移動経路)になるよう、レーザ切断装置1が設置される。
第1液体供給装置18は第1流路24に対する冷却用液体の供給を開始する。また、第2液体供給装置19は第2流路26に対する冷却用液体の供給を開始する。また、第3液体供給装置36は第3流路35に対する冷却用液体の供給を開始する(ステップST3)。第1液体供給装置18は、第1流路24を流れる冷却用液体の流速が、0.5[m/s]以上になるように、冷却用液体を供給する。
ノズル23は、コンクリート壁Sの表面Saと間隙を介して対向するように配置される。受光部材4は、コンクリート壁Sの裏面Sbと間隙を介して対向するように配置される。ノズル23の射出部2(先端部)とコンクリート壁Sの表面Saとの間隙の寸法は、10[mm]以下である。受光部材4の受光面31とコンクリート壁Sの裏面Sbとの間隙の寸法は、10[mm]以上である。
ノズル23とコンクリート壁Sの表面Saとが対向している状態で、レーザ光源9が作動する。レーザ光源9は、10[kW]以上の高出力で、レーザ光を出力する。また、ガス供給装置20は、ノズル23にアシストガスを供給する。ノズル23からコンクリート壁Sにアシストガスが供給されながら、レーザ光が照射される。
ノズル23から射出されたレーザ光によりコンクリート壁Sの一部が溶融し、ノズル23から噴射されたアシストガスによりコンクリート壁Sの溶融物(ドロス)が除去される。
図11は、コンクリート壁Sに対してレーザ光の照射が開始された直後のコンクリート壁Sの状態を模式的に示す図である。図11に示すように、コンクリート壁Sに対するレーザ光の照射が開始されてから所定期間においては、レーザ光による溶融は十分に進行してなく、射出部2と対向するコンクリート壁Sは、未だ貫通しない。
本実施形態においては、ガス供給装置20は、射出部2と対向するコンクリート壁が貫通していない状態において、アシストガスがノズル23から第1噴射量で噴射するように、ノズル23に対するアシストガスの供給量を調整する。なお、ノズル23からの噴射量とは、ノズル23の射出部2から噴射される単位時間当たりのアシストガスの流量をいう。なお、ノズル23からの噴射量が、アシストガスの圧力を含む概念でもよい。
すなわち、本実施形態においては、コンクリート壁Sに対するレーザ光の照射が開始されてから所定期間のコンクリート壁が貫通していない状態において、制御装置12は、アシストガスをノズル23から第1噴射量で噴射させながら、コンクリート壁Sに対してレーザ光を照射する(ステップST4)。
レーザ切断装置1は、コンクリート壁Sが貫通するまで、ノズル23とコンクリート壁Sとの相対位置を一定にしたまま、レーザ光の照射を継続する。
制御装置12は、温度センサ37の検出結果に基づいて、コンクリート壁Sが貫通したか否かを判定する(ステップST5)。
図12は、レーザ光の照射により、コンクリート壁Sが貫通した状態を示す模式図である。ノズル23の射出部2と対向する位置に受光部材4が配置されている。コンクリート壁Sが貫通すると、ノズル23から射出されたレーザ光は、受光部材4に照射される。レーザ光が受光部材4に照射されると、受光部材4の温度が上昇する。受光部材4に温度センサ37が設けられている。制御装置12は、温度センサ37の検出結果に基づいて、コンクリート壁Sが貫通したか否かを判定することができる。
ステップST5において、コンクリート壁は貫通していないと判定されたとき(ステップSP5:No)、制御装置12は、アシストガスを第1噴射量で噴射しながらレーザ光を照射する処理を継続する。
ステップST5において、コンクリート壁Sは貫通したと判定されたとき(ステップSP5:Yes)、制御装置12は、アシストガスが第1噴射量よりも少ない第2噴射量で噴射されるように、ガス供給装置20を制御する。ガス供給装置20は、レーザ光の照射によりコンクリート壁Sが貫通した状態においてアシストガスが第1噴射量よりも少ない第2噴射量で噴射するように、アシストガスの供給量を調整する。
制御装置12は、ノズル23からアシストガスを第2噴射量で噴射しながらレーザ光を射出しつつ、第1移動装置5を制御して、レーザヘッド3を移動する(ステップST6)。第1移動装置5は、射出部2からレーザ光が射出された状態で、ノズル23が対向するコンクリート壁Sの表面Saと平行な面内においてレーザヘッド3を移動する。これにより、コンクリート壁Sが切断される。
駆動制御部44は、レーザヘッド位置センサ39及び受光部材位置センサ40から出力される検出データに基づいて、レーザヘッド3と同期して受光部材4が移動するように、第1移動装置5及び第2移動装置6に制御信号を出力する。すなわち、射出部2からレーザ光が射出された状態でレーザヘッド3が移動する期間において、射出部2と受光部材4とが対向し続けるように、レーザヘッド3及び受光部材4の位置が制御される。
図13は、レーザヘッド3の移動経路の一例を示す図である。射出部2からレーザ光が射出された状態で、図13に示す移動経路でレーザヘッド3が移動することにより、コンクリート壁Sの一部が切断され、撤去される。以上により、レーザ切断装置1を用いるコンクリート壁Sの切断作業が終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、鏡筒とノズルとの間に、ノズルを冷却するための冷却部材を設けたので、レーザ光を用いる切断作業においてノズル23の温度上昇が抑制される。ノズル23の射出部2とコンクリート壁Sの表面Saとの間隙の寸法は10[mm]以下であり、高温度の溶融物(ドロス)の放射熱によりノズル23は加熱される。また、ノズル23とコンクリート壁Sとが接触してしまう可能性がある。すなわち、ノズル23は、劣化又は破損する可能性が高い環境に置かれる。そのようなノズル23に冷却用液体が流れる内部流路を形成した場合、ノズル23の破損により冷却用液体が漏れ出す可能性がある。また、ノズル23は消耗品であり交換されるので、そのようなノズル23に冷却用液体が流れる内部流路を形成した場合、交換作業が困難となる。
本実施形態によれば、ノズル23に冷却用液体が流れる内部流路を形成せずに、ノズル23よりもコンクリート壁Sから遠い冷却部材25に第1流路24を設けたので、劣化又は破損が抑制された冷却部材25でノズル23を冷却することができる。また、ノズル23の交換作業は円滑に実施される。
また、本実施形態によれば、冷却部材25は鏡筒22に固定され、冷却部材25に対してノズル23を着脱可能に接続する接続部30が設けられる。接続部30が設けられるので、接続部30による冷却部材4とノズル23との接続を解除することにより、ノズル23を円滑に交換することができる。
また、本実施形態によれば、ノズル23は、冷却部材25と接続される接触面23Bを有する。接触面23Bにより、ノズル23と冷却部材25との接触面積が拡大する。そのため、冷却部材4によるノズル23の冷却効率を高めることができる。
また、本実施形態によれば、鏡筒22は、鏡筒22及び光学系21を冷却する冷却用液体が流通する第2流路26を有する。レーザ光の通過により、光学系21の光学素子が加熱される可能性がある。また、レーザ光の散乱又は蹴られ等に起因して、鏡筒22の内部を通過するレーザ光の一部が鏡筒22に照射され、その結果、鏡筒22が加熱される可能性がある。鏡筒22に第2流路26が設けられ、その第2流路26に冷却用流体が供給されることにより、鏡筒22及び光学系21の温度上昇が抑制される。
また、本実施形態によれば、ノズル23は、銅又はベリリウム銅のような熱伝導性が高い材料で形成され、ノズル23の肉厚の寸法D3は2[mm]以上である。これにより、ノズル23が受けた熱の除熱効率が向上する。
また、本実施形態においては、第1液体供給装置18は、第1流路24において冷却用液体が0.5[m/s]以上の流速で流れ続けるように、第1流路24に冷却用液体を供給する。これにより、ノズル23は効率良く冷却される。
以上のように、冷却部材25を設けたことにより、ノズル23が高温環境にさらされても、ノズル23の形成材料(銅又はベリリウム銅)の融点より十分低い温度に維持することができ、長時間安定して使用することができる。
また、厚みがあるコンクリート壁Sをレーザ光で切断する場合、レーザ光のパワー密度を向上させることが望ましい。レーザ光のパワー密度を向上させるためには、レーザ光の断面寸法を小さくすることが有効である。しかし、レーザ光の断面寸法を小さくすると、コンクリート壁Sの除去幅(カーフ幅)が小さくなるため、コンクリート壁Sの表面でアシストガスが反射して、コンクリート壁Sの除去部に十分な流量のアシストガスが供給されず、コンクリート壁Sの溶融物(ドロス)をアシストガスで除去することが困難となる可能性がある。
本実施形態によれば、厚みが100[mm]以上のコンクリート壁Sを切断する場合において、コンクリート壁Sに入射するレーザ光の焦点位置からの広がり角度θは10[°]以下に定められる。レーザ光の広がり角度θを10[°]以下と小さくすることで、レーザ光の断面寸法の変化を小さくし、光学系21の焦点の位置におけるレーザ光の断面寸法を大きくすることができる。換言すれば、コンクリート壁Sの表面Saにおけるレーザ光の断面寸法と、光学系21の焦点におけるレーザ光の断面寸法との差を小さくすることができる。これにより、除去幅が小さくなることが抑制される。
また、本実施形態によれば、ノズル23と対向するコンクリート壁Sの表面Saにおけるレーザ光の照射領域の寸法であるスポット径は少なくとも1[mm]に定められる。スポット径が1[mm]以上に定められることにより、除去幅を大きくすることができ、アシストガスによる溶融物(ドロス)の除去効率が向上する。一方、除去幅が大き過ぎると、発生する溶融物(ドロス)及び煙(ヒューム)が増大する。そのため、除去幅の上限(スポット径の上限)は、ドロス又はヒュームの許容値により制限される。
また、本実施形態によれば、光学系21の焦点がコンクリート壁Sの内部に位置する状態で、コンクリート壁Sにレーザ光が照射される。これにより、コンクリート壁Sの表面Saにおける除去幅が拡大され、アシストガスが除去部に流入し易くなる。
また、本実施形態によれば、レーザヘッド3を移動する第1移動装置5が設けられ、第1移動装置5は、射出部2からレーザ光が射出された状態で、ノズル23が対向するコンクリート壁Sの表面Saと平行な面内においてレーザヘッド3を移動する。これにより、コンクリート壁Sを任意の形状に切断することができる。
また、本実施形態によれば、レーザヘッド3及び受光部材4の移動範囲よりも下方に、コンクリート壁Sの溶融物(ドロス)を回収する回収部材7が設けられる。これにより、溶融物(ドロス)の飛散及び拡散が抑制される。
また、本実施形態においては、コンクリート壁Sの裏面Sbと対向するように受光部材4が設けられる。受光部材4によって射出部2から射出されたレーザ光が受け止められることにより、レーザ光の拡散が抑制される。
また、本実施形態においては、受光部材4は、第2移動装置6により、レーザヘッド3と同期して移動する。これにより、レーザ光を用いるコンクリート壁Sの切断作業において、受光部材4は、レーザヘッド3の射出部2と対向し続けることができ、レーザ光を受け続けることができる。また、小型の受光部材4を用いて、レーザ光の拡散を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、レーザヘッド3及び受光部材4の周囲にカバー部材8が設けられる。これにより、溶融物(ドロス)及び煙(ヒューム)の飛散及び拡散が抑制される。
また、本実施形態によれば、冷却部材25に対してノズル23を交換するノズル交換装置28を備える。これにより、消耗したノズル23と新規なノズル23とを自動で交換し人の介在する作業を回避することができる。
また、本実施形態によれば、鏡筒22の内部において、第2面27B側の空間SP2のガスが第1面27A側の空間SP1に流入することを抑制する透過窓27が設けられる。空間SP2には、ガス供給装置20からアシストガスが供給される。透過窓27により、ガス供給装置20から空間SP2に供給されたアシストガスが、光学系21が配置されている空間SP1に流入することが抑制される。また、空間SP2には、射出部2(開口)を介して、コンクリート壁Sに対するレーザ光の照射により発生した溶融物(ドロス)又は煙(ヒューム)を含む、鏡筒22の外部に存在する外部ガスが流入する可能性がある。射出部2を介して空間SP2に外部ガスが流入しても、透過窓27により、空間SP1に流入することが抑制される。外部ガスは光学系21を汚染させる可能性が高いため、透過窓27により空間SP1に対する流入が抑制されることにより、光学系21の汚染が抑制される。
また、透過窓27の厚みD1は、使用するレンズ径、アシストガス圧の上限値により破損または変形による光学特性を損なわない厚みであり、空間SP1と空間SP2との間に圧力差が発生しても、透過窓27の変形は抑制される。例えば外部ガスの流入により空間SP2の圧力が上昇し、その結果、空間SP1と空間SP2との間に圧力差が発生する可能性がある。透過窓27が変形すると、透過窓27を通過するレーザ光が屈折し、目標照射位置とは異なる位置に照射されてしまう可能性がある。厚みD1を大きくして透過窓27の変形を抑制するため、レーザ光は目標照射位置に照射される。
また、本実施形態によれば、ガス供給装置20は、射出部2と対向するコンクリート壁Sが貫通していない状態においてアシストガスが第1噴射量でノズル23から噴射し、レーザ光の照射によりコンクリート壁Sが貫通した状態においてアシストガスが第1噴射量よりも少ない第2噴射量でノズル23から噴射するように、アシストガスの供給量を調整する。コンクリート壁Sが貫通していない状態においては、ノズル3とコンクリート壁Sとの間に実質的に閉じられた空間が形成されることとなる。また、射出部2とコンクリート壁Sとの距離は短い。その結果、射出部2の周囲の外部空間の圧力と空間SP2の圧力との差が小さくなり、溶融物(ドロス)又は煙(ヒューム)を含む外部ガスが空間SP2に流入する可能性が高くなる。外部ガスが空間SP2に流入する可能性が高い状況においては、アシストガスを高出力で噴射することにより、外部ガスが空間SP2に流入することが抑制される。一方、コンクリート壁Sが貫通した状態においては、空間SP2の圧力は、射出部2の周囲の外部空間の圧力よりも高くなる。その結果、溶融物(ドロス)又は煙(ヒューム)を含む外部ガスが空間SP2に流入する可能性は低くなる。外部ガスが空間SP2に流入する可能性が高い状況においては、アシストガスを低出力で噴射することにより、アシストガスの消費量を抑制することができる。
また、本実施形態においては、非破壊検査の検出結果に基づいて、鉄筋にレーザ光が極力照射されないように、レーザ切断装置1とコンクリート壁Sとの位置関係が調整される。レーザ光による鉄筋の切断には時間を要する可能性がある。鉄筋を避けてレーザ光を照射することにより、コンクリート壁Sは短時間で効率良く切断される。
なお、非破壊検査は省略されてもよい。射出部2から射出されたレーザ光が鉄筋に照射されたことを検知した後、その検知結果に基づいて、鉄筋を避けてレーザ光が照射されるように、レーザヘッド3とコンクリート壁Sとの位置関係が調整されてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図14は、本実施形態に係るレーザ切断装置1の一例を示す模式図である。図14に示すように、レーザ切断装置1は、ノズル23とコンクリート壁Sとの距離D4を検出する距離センサ48を備える。本実施形態において、距離センサ48は、光学的に距離を検出可能なレーザ変位計を含み、レーザヘッド3の鏡筒22に固定される。距離センサ48は、計測光を射出する光源部と、光源部から射出され、コンクリート壁Sの表面Saで反射した計測光を受光する受光部とを有する。距離センサ48は、距離センサ48とコンクリート壁Sの表面Saとの距離を示す検出データを制御装置12に出力する。
距離センサ48とノズル23の射出部2との距離は既知である。制御装置12は、距離センサ48で検出された距離センサ48とコンクリート壁Sとの距離と、既知データである距離センサ48とノズル23との距離とに基づいて、ノズル23の射出部2とコンクリート壁Sの表面Saとの距離D4を導出することができる。
制御装置12は、距離センサ48の検出結果に基づいて、第1移動装置5を制御する。第1移動装置5は、ノズル23とコンクリート壁Sとが一定の間隙を介して対向し続けるように、距離センサ48の検出結果に基づいて、レーザヘッド3の位置を調整する。これにより、ノズル23とコンクリート壁Sとの接触が抑制され、ノズル23の劣化又は破損が抑制される。
なお、距離センサが、ノズル23の通路の圧力を検出可能な圧力センサを含んでもよい。ノズル23からアシストガスが噴射された状態におけるノズル23の通路圧力は、ノズル23とコンクリート壁との距離D4に基づいて変化するため、制御装置12は、圧力センサの検出結果に基づいて、ノズル23とコンクリート壁Sとが一定の間隙を介して対向し続けるように、第1移動装置5を制御して、レーザヘッド3の位置を調整することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。図15は、本実施形態に係るレーザ切断装置1の一例を模式的に示す図である。図15に示すように、光学系21は、ビームスプリッタ49を有する。ビームスプリッタ49で分岐されたレーザ光の強度を検出する光センサ50が設けられる。レーザ光源9から光学系21に供給されたレーザ光の一部(例えば99[%]のレーザ光)は、ビームスプリッタ49を通過し、射出部2から射出される。レーザ光源9から光学系21に供給されたレーザ光の一部(例えば1[%]のレーザ光)は、ビームスプリッタ49で反射し、光センサ50に受光される。
光センサ50は、受光したレーザ光の強度を示す検出データを制御装置12に出力する。制御装置12は、光センサ50の検出データに基づいて、レーザ光源9からレーザヘッド3にレーザ光が供給されたか否かを判定することができる。光センサ50がレーザ光を検出していないと判定された場合、制御装置12は、レーザ光源9からレーザヘッド3にレーザ光が供給されていないと判定する。光センサ50がレーザ光を検出したと判定された場合、制御装置12は、レーザ光源9からレーザヘッド3にレーザ光が供給されていると判定する。制御装置12の判定結果は、表示装置又は印刷装置のような出力装置51に出力される。作業者は、出力装置51の出力結果に基づいて、レーザ切断装置1の異常の有無を判断することができる。レーザヘッド3にレーザ光が供給されていないと判定されたとき、作業者は、レーザ切断装置のメンテナンスなどの措置を講ずることができる。
<その他の変形例>
なお、上述の各実施形態においては、受光部材4の受光面31は平面であることとした。図16に示すように、受光部材4Aの受光面31が凹部52を有してもよい。図16に示す受光部材4Aは、高融点金属層33Aと、支持板34Aとを有する。凹部52は、2つ形成される。凹部52により、レーザ光が照射される面積が大きくなり、レーザ光を受光する面の単位面積当たりのレーザ光のエネルギーが小さくなる。
なお、上述の各実施形態において、ノズルが、図17に示すようなラバルノズル230でもよい。ラバルノズル230の通路の内面は、ラバルノズル230の先端部に向かって縮径する第1テーパ部230Aと、第1テーパ部230Aよりもラバルノズル230の先端部側に設けられ、第1テーパ部230よりもテーパ角度が小さい第2テーパ部230Bと、第2テーパ部230Bよりもラバルノズル230の先端部側に設けられ、径が一定であるストレート部230Cとを有する。
なお、上述の各実施形態においては、光学系21の焦点がコンクリート壁Sの内部に位置する状態でレーザ光が照射されることとした。図18に示すように、光学系21の焦点がコンクリート壁Sの裏面Sbに位置する状態でコンクリート壁Sにレーザ光が照射されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、第1流路24の断面が円形であることとした。図19に示すように、第1流路24の断面が長方形状でもよい。図19に示す例において、光軸AXに対する放射方向の第1流路24の寸法L1は、光軸AXと平行な方向の第1流路24の寸法L2よりも大きい。寸法L1が寸法L2よりも大きいので、接触面23Bと第1流路24との接続面積を大きくすることができる。これにより、第1流路24を流通する冷却用液体でノズル23は効率良く冷却される。
なお、上述の各実施形態においては、小型の受光部材4をレーザヘッド3と同期して移動することとした。レーザヘッド3の移動範囲と等しい大きさの受光部材4が設けられてもよい。その受光部材4の位置が固定されてもよい。
1 レーザ切断装置
2 射出部
3 レーザヘッド
4 受光部材
5 第1移動装置
6 第2移動装置
7 回収部材
7A 第1回収部材
7B 第2回収部材
8 カバー部材
8A 第1カバー部材
8B 第2カバー部材
9 レーザ光源
10 レーザ冷却装置
11 発電機
12 制御装置
13 ハウジング
14 第1ガイド部材
15 第2ガイド部材
16 吊部材
17 保持部材
18 第1液体供給装置
19 第2液体供給装置
20 ガス供給装置
21 光学系
21D 最終光学素子
22 鏡筒
23 ノズル
23A 筒部
23B 接触面
23C テーパ部
23D テーパ部
23E ストレート部
24 第1流路
24A 流入口
24B 流出口
24C 仕切板
25 冷却部材
25A 内面
25B 端面
26 第2流路
27 透過窓
27A 第1面
27B 第2面
28 ノズル交換装置
29 受光部材交換装置
30 接続部
31 受光面
32 耐酸化層
33 高融点金属層
34 支持板
35 第3流路
36 第3液体供給装置
37 温度センサ
38 遠隔操作装置
39 レーザヘッド位置センサ
40 受光部材位置センサ
41 無線通信部
42 データ取得部
43 レーザ制御部
44 駆動制御部
45 液体制御部
46 ガス制御部
47 記憶部
48 距離センサ
49 ビームスプリッタ
50 光センサ
51 出力装置
52 凹部
230 ラバルノズル
230A 第1テーパ部
230B 第2テーパ部
230C ストレート部
D1 厚み
D2 内径
D3 寸法
D4 距離

Claims (19)

  1. レーザ光源からのレーザ光が供給される光学系と、
    前記光学系を保持する鏡筒と、
    前記光学系を通過したレーザ光が射出される射出部を有し、切断対象物と対向した状態で前記レーザ光を射出するノズルと、
    前記鏡筒と前記ノズルとの間に設けられ、液体供給装置から供給される冷却用液体が流通する第1流路を有し、前記ノズルを冷却する冷却部材と、
    を備えるレーザ切断装置。
  2. 前記冷却部材は前記鏡筒に固定され、
    前記冷却部材に対して前記ノズルを着脱可能に接続する接続部を有する、
    請求項1に記載のレーザ切断装置。
  3. 前記接続部は、ねじを含む、
    請求項2に記載のレーザ切断装置。
  4. 前記ノズルは、前記冷却部材と接触する接触面を有する、
    請求項2又は請求項3に記載のレーザ切断装置。
  5. 前記鏡筒は、前記鏡筒及び前記光学系を冷却する冷却用液体が流通する第2流路を有する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  6. 前記切断対象物に入射する前記レーザ光の焦点位置からの広がり角度は10[°]以下である、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  7. 前記ノズルと対向する前記切断対象物の表面における前記レーザ光の照射領域の最小寸法は1[mm]以上である、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  8. 前記光学系の焦点が前記切断対象物の内部に位置する状態で前記切断対象物に前記レーザ光が照射される、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  9. 前記鏡筒、前記冷却部材、及び前記ノズルを含むレーザヘッドを移動可能な第1移動装置を備え、
    前記第1移動装置は、前記射出部から前記レーザ光が射出された状態で、前記ノズルが対向する前記切断対象物の表面と平行な面内において前記レーザヘッドを移動する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  10. 前記ノズルと前記切断対象物との距離を一定に保つ距離保持機構を備え、
    前記第1移動装置は、前記ノズルと前記切断対象物とが一定間隔の保持を可能にする、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  11. 前記第1移動装置による前記レーザヘッドの移動範囲よりも下方に配置され、前記レーザ光の照射により発生した前記切断対象物の溶融物(ドロス)を回収する回収部材を備える、
    請求項9又は請求項10に記載のレーザ切断装置。
  12. 前記切断対象物の裏面と対向するように配置され、前記射出部から射出された前記レーザ光の少なくとも一部を受ける受光部材を備える、
    請求項9から請求項11のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  13. 前記レーザヘッドと同期して前記受光部材を移動する第2移動装置を備える、
    請求項12に記載のレーザ切断装置。
  14. 前記レーザヘッド及び前記受光部材の周囲に配置されるカバー部材を備える、
    請求項12又は請求項13に記載のレーザ切断装置。
  15. 前記冷却部材に対して前記ノズルを交換するノズル交換装置を備える、
    請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  16. 前記光学系の複数の光学素子のうち前記光学系の焦点に最も近い光学素子の光射出面と対向する第1面及び前記第1面の逆方向を向く第2面を有し、前記第2面側の空間のガスが前記第1面側の空間に流入することを抑制する透過窓を備える、
    請求項1から請求項15のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  17. 前記ノズルから噴射させるためのアシストガスを前記ノズルに供給するガス供給装置を備える、
    請求項1から請求項16のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
  18. 前記ガス供給装置は、前記射出部と対向する前記切断対象物が貫通していない状態において前記アシストガスが第1噴射量で噴射し、前記レーザ光の照射により前記切断対象物が貫通した状態において前記アシストガスが前記第1噴射量とは異なる第2噴射量で噴射するように、前記アシストガスの供給量を調整する、
    請求項17に記載のレーザ切断装置。
  19. 前記光学系はビームスプリッタを含み、
    前記ビームスプリッタで分岐された前記レーザ光の強度を検出する光センサを備える、
    請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のレーザ切断装置。
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