JP7011291B2 - 情報処理装置および情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、建造物の検査情報の取扱いに好適な情報処理装置および情報処理システムに関する。
従来、マンション等の建造物の管理業務や保守メンテナンスのため、建造物の現場における経年劣化や外部要因による破損・汚れ等の検査が行われている。この検査では、カメラでの現場撮影や、経年劣化等の状況の記録などが行われ、これらの情報に基づいて、建造物の管理業務や保守メンテナンスの方針が決定される。
このような作業に際して、撮影データ等の建造物の検査情報が膨大な数になる場合であっても、各検査情報を正確に管理できることが望まれる。これを可能にする技術として、例えば特許文献1には、表示部に表示された図面上に検査位置が入力された場合に撮像部を起動させ、撮像部によって撮像された撮像データを、検査位置の緯度経度座標および検査日時と対応付けて記憶させる装置が開示されている。
特開2008-197750号公報 特開2015-118535号公報
上述した検査は、同じ図面上に表された建造物の検査であっても、例えば複数の検査担当者それぞれに検査を担当する箇所が割り振られているケースもある。このようなケースでは、検査が行われる箇所ごとに検査担当者が異なることになる。しかし管理者等にとっては、各箇所がどの作業者によって検査されたかが容易に把握出来ることが望ましい。
本発明は上記の事情に鑑み、建造物の検査情報等の管理に好適でありながら、検査が行われた各箇所の検査担当者を容易に把握することが可能となる情報処理装置、および情報処理システムの提供を目的とする。
本発明に係る情報処理装置は、検査対象となる建造物の図面の情報を保持し、検査担当者により前記図面上で特定された検査位置に対応付けて、入力された検査情報を記録する検査情報記録処理と、別々の検査担当者によりそれぞれ特定された複数の前記検査位置からなる検査位置群を前記図面上に示した検査位置表示図面を表示する検査位置表示処理と、前記検査情報を対応する前記検査位置に関連付けて出力する出力動作と、を行う情報処理装置とする。本構成によれば、建造物の検査情報の管理等に好適でありながら、検査が行われた各箇所の検査担当者を容易に把握することが可能となる。
また上記構成としてより具体的には、前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれに対応する検査担当者が識別可能となるように、前記検査位置群を示す構成とする。
本構成によれば、検査が行われた各箇所の検査担当者を更に容易に把握することが可能となる。
また、検査担当者のID情報の入力を受付け、前記検査情報記録処理において特定される前記検査位置に対応付けて、入力された前記ID情報を記録する上記構成の情報処理装置において、前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれに対応する前記ID情報が識別可能となるように、前記検査位置群を示す構成としてもよい。また当該構成としてより具体的には、前記検査情報記録処理の実行に先立って、前記ID情報の入力受付を含むログイン処理を行う構成としてもよい。本構成によれば、検査担当者のID情報を利用して、検査担当者が識別可能となるように検査位置群を示すことが可能である。
また上記構成としてより具体的には、前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれをピンによって示すものであり、前記ピンは、対応する検査担当者に応じて色分けされる構成としてもよい。本構成によれば、一目で容易に各検査位置の検査担当者を識別することが可能となる。
また本発明に係る情報処理システムは、上記構成の情報処理装置である端末を複数個有する情報処理システムであって、前記端末それぞれは、前記検査情報記録処理として、自機に対応した検査担当者により、自機に表示された前記図面上で特定された前記検査位置に対応付けて、入力された前記検査情報を記録する処理を行うものであり、他機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置を受取って、自機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置と統合し、当該統合された情報に基づいて前記検査位置表示処理および前記出力処理を行う構成とする。本構成においても、建造物の検査情報等の管理に好適でありながら、検査が行われた各箇所の検査担当者を容易に把握することが可能となる。また上記構成において、前記検査位置表示処理として、前記検査位置それぞれに対応する前記端末が識別可能となるように、前記検査位置群を示した前記検査位置表示図面を表示する処理を行う構成としてもよい。
本発明に係る情報処理装置および情報処理システムによれば、建造物の検査情報の管理等に好適でありながら、検査が行われた各箇所の検査担当者を容易に把握することが可能となる。
本実施形態に係る情報処理システム1の構成に関するブロック図である。 情報サーバー11に格納された各情報の例に関する説明図である。 本実施形態に係る情報端末12の構成に関するブロック図である。 当該情報端末12が実行する処理に関するフローチャートである。 ディスプレイ122に図面Aが表示された状態の説明図である。 各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子の説明図である。 各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子の説明図である。 各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子の説明図である。 各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子の説明図である。 各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子の説明図である。 ディスプレイ122に図面Aが表示された状態の別の説明図である。
以下、本発明の実施形態について各図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示すブロック図である。本図に示すように情報処理ステム1は、情報サーバー11および複数個の情報端末12を有している。後述の説明により明らかとなるが、情報処理システム1は、建造物(例えばマンション等)の経年劣化や外部要因による破損・汚れ等の検査(以下、単に「検査」と称する)および検査結果の管理に利用される。
情報サーバー11は、建造物の検査に関する管理者等により、検査対象となる建造物の図面のデータ(以下、単に「図面」と称する)が適宜供給される。なお図面としては、建造物における検査を行う位置が特定し易い見取り図等が好適である。更に情報サーバー11には、建造物の一部を撮影した写真等が供給されても良い。この写真等は、対応する建造物の図面に関連付けられて情報サーバー11内に格納され、図面が情報端末12へ送信される際には、その図面に関連付けられた写真等も一緒に情報端末12に送信される。これにより、情報端末12を用いる検査担当者は、予め用意された写真等を適宜利用して効率良く検査を進めることが可能となる。また情報サーバー11は、複数個の情報端末12それぞれとの通信が可能であり、各情報端末12へ図面やその他の情報を送信したり、各情報端末12から各種情報を受信して格納したりすることが出来る。これにより各情報端末12は、情報サーバー11を介して各種の情報を共有することが可能である。
図2は、情報サーバー11に格納された各情報を例示している。本図に示す例では、供給された3個の図面A~Cが、情報サーバー11に格納されている。また更に、図面Aに関連付けられた3個の検査位置情報A1~A3が格納されている。これらの検査位置情報A1~A3それぞれは、図面A上において別々に特定された位置を表す情報であり、例えば図面A上の2次元座標の情報である。また更に、検査位置情報A1に関連付けられた担当者情報A1Wと検査情報A1Xaと検査情報A1Xbが格納されている。
担当者情報A1Wは、検査位置情報A1についての検査担当者を表す情報(ログイン時に入力したID情報)であり、検査情報A1Xaと検査情報A1Xbは、それぞれ検査位置情報A1の位置での検査により得られた情報である。また更に、検査情報A1Xaに関連付けられた世代情報A1XaZと、検査情報A1Xbに関連付けられた世代情報A1XbZが格納されている。世代情報A1XaZは、検査情報A1Xaがどの世代の情報かを表し、世代情報A1XbZは、検査情報A1Xbがどの世代の情報かを表している。検査位置情報A2および検査位置情報A3にも、検査位置情報A1の場合と同様にして各情報が関連付けられており、これらの情報も格納されている。上記の検査位置情報、担当者情報、検査情報、および世代情報は、後述の説明で明らかになるが、情報端末12から送信されたものが情報サーバー11に格納されたものである。
情報端末12は、主に検査の担当者(検査担当者)によって利用される携帯型の通信機器であり、例えばタブレット型の通信機器やスマートフォン等が該当し得る。情報端末12は携帯型であるため、検査担当者は、情報端末1を建造物の現場に持ち込んだ上で、各種操作を行うことが容易である。なお複数の情報端末12それぞれは、図1に示すように、自機と他機を識別可能とする端末IDの情報を有している。
図3は、情報端末12の概略的な構成を示すブロック図である。本図に示すように情報端末12は、制御部121、タッチパネル式ディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」と称する)122、記憶部123、通信部124、撮影部125、およびマイク部126などを有する。
制御部121は、情報端末12が行うべき処理(図4に示す処理など)が適切に実行されるように、情報端末12の各部を適切に制御する機能部である。ディスプレイ122は、各種の視覚的情報を表示する機能と、使用者による各種の操作入力を受付ける機能を兼ね備える。ディスプレイ122はタッチパネル式であるため、例えばディスプレイ122に図面が表示された状況において、検査担当者等は、当該図面上の任意の位置をタップして指定することが容易である。
記憶部123は、情報サーバー11から受信した図面等、各種の情報を記憶可能とする機能部である。通信部124は、通信用アンテナ等からなり、情報サーバー11等との情報通信を実行可能とする機能部である。撮影部125は、情報端末12に内蔵されたカメラ等からなり、撮影データの取得を可能とする機能部である。マイク部126は、情報端末12に内蔵されたマイクロホン等からなり、音声データの取得を可能とする機能部である。
次に、情報端末12が実行する主な処理について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず情報端末12は、ログイン処理を実行する(ステップS0)。このログイン処理は、検査担当者ごとに異なるように予め割り当てられているID情報の入力操作を要求する。ID情報が入力されるとログインが完了し、以降、所定のログオフの処理がなされるまで当該ログインが有効となる。
このようにログイン処理が行われることにより、同じ情報端末12を複数の検査担当者で使い回すようにしても、各検査担当者は情報端末12を適切に使用することが可能である。ログイン処理が完了すると、情報端末12は、検査担当者による各種の操作指示或いは操作指定を受付ける状態となる(ステップS1~S6)。以下、これについてより具体的に説明する。
情報端末12は、世代更新の操作指示(本発明の第2操作に相当する)がなされた際には(ステップS1のYes)、世代の更新を実行する(ステップS11)。この「世代」は、直近に更新された時点から次に更新される時点までの期間(未だ一度も更新がなされていない期間は最初の世代とする)を表す概念であり、最初は「第1世代」に設定されているが、上記の世代更新の操作指示がなされる度に「第2世代」、「第3世代」、・・・というように世代が逐次更新される。例えば、第3世代のときに記録された検査情報は、第3世代の検査情報として取り扱われることになる。
また情報端末12は、図面取得の操作指示がなされた際には(ステップS2のYes)、情報サーバー11から図面を受信して保持することにより、当該図面を取得する(ステップS12)。より具体的に説明すると、情報端末12は、情報サーバー11に記録されている各図面のうちの何れかが、検査担当者等によって指定される。これに応じて情報端末12は、情報サーバー11に対して指定された図面の送信を要求する。情報サーバー11は、当該要求に応じてその図面をその情報端末12へ送信するようになっており、当該情報端末12はこの図面を受信して保持することになる。なお、情報端末12は、情報サーバー11において図面に付随する各情報(検査位置情報、担当者情報、検査情報、世代情報)が記録されている場合には、図面とともに当該付随する情報も一緒に取得する。
また情報端末12は、ステップS12の処理により取得済みの図面について、図面表示の操作指示がなされた際には(ステップS3のYes)、その図面をディスプレイ122に表示する(ステップS13)。なお、情報端末12に複数の図面が取得されている場合は、検査担当者等はそのうちの任意の図面を操作選択することが可能であり、選択された図面がディスプレイ122に表示される。また、選択された図面に検査位置情報が付随している場合は、その検査位置がピンによって示される。より具体的に説明すると、情報端末12は、図面およびこれに付随する検査位置情報に基づいて、ピンを重ねた図面を生成してディスプレイ122に表示させる。なお複数の担当者IDに関係する検査位置情報がある場合には、情報端末12は、全ての担当者IDに関係する検査位置をピンで示すようにしても良く、一部の担当者IDの操作指定を受付けて、指定された担当者IDに関係する検査位置をピンで示すようにしても良い。
図5は一例として、ディスプレイ122に図面Aが表示された状態を例示している。なおこの例では、図面Aには図2に示す通りに各情報が関連付けられているとし、担当者情報A1wと担当者情報A2wは担当者ID「AAA」であり、担当者A3wは担当者ID「BBB」であるとする。本図に示す例では、ディスプレイ122には建造物の図面が3個のピンP1~P3とともに示されている。これらのピンP1~P3は、建造物における検査位置を指し示す表示であり、ピンP1とピンP2は同じ色であるが、ピンP3はこれと異なる色で表示されいる。つまりピンP1~P3は、対応する担当者IDに応じて色分けされている。そのため図5に示す表示からは、ピンP1とピンP2が指し示す検査位置は同一の検査担当者(担当者IDが「AAA」である検査担当者)によって特定されたものであり、ピンP3が指し示す検査位置は別の検査担当者(担当者IDが「BBB」である検査担当者)によって特定されたものであることが、一目で容易に把握可能である。
また情報端末12は、ステップS13の処理によりディスプレイ122に表示された図面について、縮尺変更の操作指示がなされた際には(ステップS4のYes)、その図面の縮尺を変更する(ステップS14)。これにより検査担当者は、図面の縮尺を所望の状態に調節することが出来るため便利である。例えば検査担当者は、これから検査を行おうとする位置を中心として図面を拡大しておき、その位置を精度良く指定して特定すること等が可能である。
また情報端末12は、ステップS13の処理によりディスプレイ122に表示された図面について、その図面上の任意位置の指定操作がなされた際には(ステップS5のYes)、その位置(新たな検査位置)を特定する「検査位置情報」とともに、これに付随する情報として、直近のログイン処理に用いられた担当者IDが「担当者情報」として記録される(ステップS5a)。なお、ここでの任意位置の指定操作は、その位置を指先等でタップする(例えば0.5秒以上、継続してタップする)ことにより実現される。
次に情報端末12は、今回特定された新たな検査位置について、検査情報の記録動作を開始する(ステップS15)。検査情報の記録動作が開始されると、検査担当者は、情報端末12を用いて建造物の壁などを撮影したり、「目視による異常なし」や「経年劣化によるひび割れ有り」といったメッセージをテキスト(文字列)や音声(検査担当者の声)として情報端末12へ入力したりすることが可能である。
このようにして得られた撮影データ、テキストデータ、或いは音声データは、今回の検査位置についての検査情報として(検査位置情報に付随する検査情報として)情報端末12に記録される。この際、当該検査情報の付随情報として、現在の世代も「世代情報」として記録される。その後、記録動作を終了させるための所定操作がなされると、今回の記録動作は終了する。
ステップS5、S5a、およびS15の一連の処理が行われることにより、検査担当者は、新たな検査位置での検査を効率よく行うことが可能である。すなわち情報端末122を所持した検査担当者は、検査を行う位置に到着後、表示されている図面上におけるその位置をタップするだけで、当該位置を自分が担当する検査位置として記録させることができるとともに、検査情報を当該位置に自動的に関連付けて記録させることができる。
なお、今回新たに記録された検査情報および付随情報は、情報サーバー11へ送信されて格納され、他の情報端末も共有できる状態とされる。また、検査情報の記録動作が開始された際、情報端末12が自動的に撮影を実行し、これにより得られた撮影データが検査情報として記録されるようにしても良い。このようにすれば、検査情報を入力するための操作負担を軽減することが可能である。
また情報端末12は、ステップS13の処理によりディスプレイ122に表示された図面について、その図面上のピンの指定操作がなされた際には(ステップS6のYes)、更に、そのピンの検査位置に関する情報の「記録」および「出力」の何れかの指示を受付ける(ステップS6a)。記録の指示を受付けた場合には(ステップS6aの「記録」)、その検査位置についての検査情報の記録動作を開始する(ステップS15)。これにより、当該検査位置についての新たな検査情報を追加的に記録させることが可能である。
一方で出力の指示を受付けた場合には(ステップS6aの「出力」)、その検査位置について既に記録済みである検査情報の出力動作を開始する(ステップS16)。当該出力動作が開始されると、例えば、その検査位置に対応した検査情報の一覧がディスプレイ122に表示される。検査管理者等によって、当該一覧中の撮影データの表示部分がタップされるとその撮影データが拡大表示され、テキストデータの表示部分がタップされるとそのテキストの全文が表示され、音声データの表示部分がタップされるとその音声データが再生される。このようにして検査情報が出力されるため、検査の管理者等は今回指定した検査位置についての検査情報を確認し、建造物の管理業務や保守メンテナンスに役立てることが可能である。
また本実施形態ではステップS16の処理の実行の際、情報端末12に記録されている検査情報のうち、通常は、現在の世代の検査情報のみが出力されるようになっている。例えば現在設定されている世代が「第3世代」である場合、第3世代の検査情報のみが出力され、第2世代以前(過去の世代)の検査情報(古い検査情報)は出力されない。これにより、古い検査情報(今回の管理業務や保守メンテナンスには不要な検査情報)が出力されないようにし、比較的新しい検査情報(今回の管理業務や保守メンテナンスに必要な検査情報)をより効率良く確認することが可能となる。別の見方をすれば、過去の世代に特定された検査位置の情報を引継いで、その検査位置に関連付けるように新しい世代の検査情報を記録していき、その後、当該記録された新しい検査情報だけを出力させることが可能となる。
但し、古い検査情報も参照用情報として確認できることが、便利となるケースも考えられる。例えば、同じ検査位置におけるひび割れ等の進行状況を確認する場合には、新しい検査情報と古い検査情報を比較することが有効である。そこで情報端末12は、ステップS16の処理の実行時に所定操作がなされた場合に限り、過去の世代の検査情報も参照用情報として出力する。このように本実施形態では、過去の世代に記録された検査情報の出力について、所定の制限(上記の所定操作がなされない限りは出力されない)を加えながらも、使用者による当該所定操作がなされた場合には出力されるようになっている。
ここで情報処理システム1における情報処理の流れをより理解容易とするため、一例として、図2に破線で囲まれた各情報が情報サーバー11に格納されるまでの様子を、図6~図10を参照しながらより具体的に説明する。
図6は、情報サーバー11に図面A~Cが供給されているが、情報端末12は未だ図面を取得していない状況を示している。この状況下、通信端末12において図面Aを取得する操作指示(ステップS2)がなされると、図7に示すように、通信端末12は情報サーバー11から図面Aを取得する。
更にこの状況下、通信端末12において図面Aを表示させる操作指示(ステップS3を参照)がなされた後、図面A上のある位置(ここでは、検査位置情報A1の位置)の操作指定(ステップS5)がなされると、図8に示すように、図面Aに関連付けられた検査位置情報A1、および検査位置情報A1に関連付けられた担当者情報A1が記録される。その後、検査情報の記録動作が開始されて検査情報が入力されると(ステップS15)、図9に示すように情報端末12には、検査位置情報A1に関連付けられた検査情報A1Xa、および検査情報A1Xaに対応付けられた世代情報A1XaZが記録される。
更にその後、図10に示すように、今回新たに記録された各情報は情報サーバー11に送信され、情報サーバー11において図面Aに対応付けて格納される。なおこの後、別の情報端末12が情報サーバー11から図面Aを取得する際には、その情報端末12は図面Aに加えて、この付随情報として、検査位置情報A1、担当者情報A1W、検査情報A1Xa、および世代情報A1XaZも取得することが可能である。このように、複数の情報端末12それぞれにおいて取得された各情報は情報サーバー11にアップロードされ、各情報端末12はこれをダウンロードして取得することが可能である。これにより各情報端末12は、他の情報端末12で取得された各情報も容易に取得することができ、これを自機で取得済みの情報に統合して適切に処理し、図5に示した表示等を行うことが出来るのである。
以上に説明したとおり本実施形態に係る情報端末12は、検査対象となる建造物の図面の情報を保持し、検査担当者により前記図面上で特定された検査位置に対応付けて、入力された検査情報を記録する検査情報記録処理(ステップS15)と、別々の検査担当者によりそれぞれ特定された複数の前記検査位置からなる検査位置群を前記図面上に示した検査位置表示図面を表示する検査位置表示処理(ステップS13)と、前記検査情報を対応する前記検査位置に関連付けて出力する出力動作(ステップS16)と、を行う。
建造物の現場における経年劣化や外部要因による破損・汚れ等の検査として、従来は、検査位置でのカメラ撮影やノートへの検査結果のメモ等が行われることが通常であったが、この手法では事後的に、撮影データやメモ内容等を検査位置に関連付けて検査結果を整理する作業が必要となり、非常に時間と手間がかかるとともに作業ミスが問題となっていた。しかし上記の情報端末12によれば、検査位置に対応付けて各種検査情報が記録されるため、このような問題を解消させることが可能である。更に、検査位置を図面上に示すとともに、検査結果を対応する検査位置に関連付けて出力させることができるため、検査位置ごとの検査結果の確認が非常に容易となる。また更に、別々の検査担当者によりそれぞれ特定された複数の前記検査位置からなる検査位置群が、同じ情報端末12における一つの図面上に示されるため、各検査位置を一目で把握することが可能となり便利である。なお情報端末12には、所望の検査結果や検査位置等の確認に役立つ諸機能を適宜設けるようにしても良い。一例としては、キーワード検索の機能を設けておき、「ひび割れ」などのキーワードを操作入力すれば、このキーワードを含む検査結果のみが抽出されて出力されたり、当該検査結果に関係する検査位置のみが図面上にピン表示されたりしても良い。
そして更に前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれに対応する検査担当者が識別可能となるように、前記検査位置群を示すようになっている(図5を参照)。そのため情報端末12によれば、建造物の検査情報等の管理に好適でありながら、検査が行われた各箇所の検査担当者を容易に把握することが可能である。これにより、例えば建造物全体の検査情報を総括する検査管理者は、各検査位置がどの検査担当者の担当であるかを把握して、検査情報の詳細を担当の検査担当者に問い合わせること等も容易となる。
また情報端末12は、担当者ID(検査担当者のID情報)の入力を受付け、前記検査情報記録処理において特定される前記検査位置に対応付けて、入力された担当者IDを記録するようになっている。そして更に前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれに対応する担当者IDが識別可能となるように、前記検査位置群を示すものとなっている。なお本実施形態では、前記検査情報記録処理の実行に先立って、担当者IDの入力受付を含むログイン処理(ステップS0)を行うようになっている。
また前記出力動作は、前記検査位置表示図面に示されている前記検査位置群のうちの検査管理者等により選択された検査位置に対応した前記検査情報を、出力する処理となっている。これにより検査管理者等は、所望の検査位置を選択して、その位置についての検査情報を確認することが可能である。
また前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれをピンによって示すものであり、前記ピンは、対応する検査担当者に応じて色分けされるようになっている。これにより使用者は、各検査位置に対応する検査担当者を一目で容易に識別することが可能である。但し、各検査位置に対応する検査担当者を識別可能とする手法は、このような色分けを利用する手法に限られるものでなく、例えば文字、図形、または記号などを用いて識別可能とする手法が採用されても構わない。
なお、上記実施形態では、検査担当者ごとに担当者IDが割当てられていることを利用し、検査位置それぞれに対応する検査担当者が識別可能となるように、担当者IDが識別できる形態で検査位置群を示すようにしている。この点、検査担当者ごとに情報端末12が割り当てられている場合には、情報端末12が有する端末ID(図1を参照)を利用し、検査位置それぞれに対応する検査担当者が識別可能となるように、端末IDが識別できる形態で検査位置群を示すようにしても良い。
このようにする場合は、検査位置情報に付随する情報として担当者ID(担当者情報)が記録される代わりに、自機(情報端末12)の端末IDを、当該検査位置情報に付随する情報として記録されるようにすれば良い。またこれに加え、ステップS13の処理によって図面とともに表示される各ピンについては、一例として図11に示すように、担当者IDに応じて色分けされる代わりに、端末IDに応じて色分けされるようにすれば良い。
なおこの場合、複数の情報端末12それぞれは、前記検査情報記録処理として、自機に対応した検査担当者により、自機に表示された前記図面上で特定された前記検査位置に対応付けて、入力された前記検査情報を記録する処理を行うことになる。そして複数の情報端末12それぞれは、他機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置の情報(情報サーバー11に保持された情報)を受取って、自機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置と統合し、当該統合された情報に基づいて前記検査位置表示処理および前記出力処理を行う。本実施形態では、これら一連の処理は、情報端末12側にインストールされているアプリケーションを用いて実行される。更に複数の情報端末12それぞれは、前記検査位置表示処理として、前記検査位置それぞれに対応する情報端末12が識別可能となるように、前記検査位置群を示した前記検査位置表示図面を表示する処理を行うことになる。このように情報端末12それぞれは、複数の検査担当者の検査結果(自機の側で取得された検査結果と他機の側で取得された検査結果)を自機(一台の情報端末12)でまとめ、適宜出力することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の構成は上記実施形態に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、建造物の検査情報の管理に用いる情報処理装置等に利用可能である。
1 情報処理システム
11 情報サーバー
12 情報端末(情報処理装置)
121 制御部
122 タッチパネル式ディスプレイ
123 記憶部
124 通信部
125 撮影部
126 マイク部

Claims (3)

  1. 端末を複数個有する情報処理システムであって、
    前記端末それぞれは、
    検査対象となる建造物の図面の情報を保持し、
    自機に対応した検査担当者の操作により自機に表示された前記図面上で特定された検査位置に対応付けて、入力された検査情報を記録する検査情報記録処理と、
    別々の検査担当者の操作によりそれぞれ特定された複数の前記検査位置からなる検査位置群を前記図面上に示した検査位置表示図面を表示する検査位置表示処理と、
    前記検査情報を対応する前記検査位置に関連付けて出力する出力動作と、を行う情報処理装置であって、
    他機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置の情報を受取って、自機で記録された前記検査情報およびこれに対応する前記検査位置と統合し、当該統合された情報に基づいて前記検査位置表示処理および前記出力動作を行い、
    前記検査位置表示処理として、
    前記検査位置それぞれに対応する前記端末が識別可能となるように、前記検査位置表示図面を表示する処理を行うことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記検査位置表示図面は、前記検査位置それぞれをピンによって示すものであり、
    前記ピンは、対応する前記端末に応じて色分けされることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記端末それぞれとの通信が可能である情報サーバーを有し、
    前記端末それぞれは、前記情報サーバーから前記図面の情報を受信して保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
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