JP7010151B2 - 熱風加熱装置におけるヒータユニット - Google Patents
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Description
本発明は、炉内に配置された被処理部材を加熱する熱風加熱装置におけるヒータユニットに関する。
従来、被処理部材を加熱する加熱装置としての加熱炉は種々のタイプが知られている。例えば特許文献1に記載される加熱装置は、電気ヒータが配置されたハウジングの内部の加熱領域に、遠心ファンにより熱風を供給して、熱交換器のヘッダなどの被処理部材を加熱する熱処理炉である。
その他、加熱対象物を雰囲気ガスにて熱風加熱する炉においては、内部の雰囲気ガス濃度を維持する為に、空気が炉内に侵入しないよう発熱体の周囲に大型の保護チューブを有するラジアントチューブヒータが用いられているものがある。
こうしたヒータは、チューブ状で長い形状となっているので、炉内にコンパクトに配置する場合、循環風の流れに対して平行に配置せざるを得ない。流れに平行に配置すると熱伝達率が低くなるため、発熱量を確保する為に、伝熱面積を大きくとる方法を取っていた。このため、装置の小型化には制限があった。発熱量を確保する為に、放熱フィンを付ける方法もあるが、高温になると熱変形で性能を維持することができないので、多数のヒータを配置することで伝熱面積を確保する必要が生じ、やはり設備が大型化するという課題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、熱伝達率を向上させ、コンパクト化が可能な熱風加熱装置におけるヒータユニットを提供することにある。
本発明の熱風加熱装置におけるヒータユニットは、軸方向を循環風の風流れ方向または風流れ方向と直交する方向に一致させた状態で設けられる複数の発熱体(11,13)により炉内(8)を雰囲気加熱し、送風部(3)により循環風を発生させて炉内の被処理部材(W)を加熱する熱風加熱装置に用いられる。ヒータユニットは、発熱体と、複数の風路(30,31,32)と、複数の撹乱構造物(20-26,13)と、を備える。発熱体は、互いに直交する2方向に並列して複数設けられる。風路は、隣り合う発熱体の間に形成される。撹乱構造物は、風路に配され、発熱体まわりの循環風の流れに乱れを発生させる。
本構成の熱風加熱装置におけるヒータユニットは、発熱体間に形成される風路に、循環風の流れに乱れを発生させる撹乱構造物を有している。このため、循環風は、風路を真っ直ぐに進むのではなく、撹乱構造物にぶつかって流れ方向が変更される。こうした撹乱構造物が風路に複数設けられることで、発熱体まわりの流れに乱れが発生し、発熱体と循環風との間での熱伝達率を向上させることができる。これにより、従来と比較して保護管径の小さい発熱体を採用でき、さらに、発熱体数を削減できるため、ヒータユニット自体およびヒータユニットが設けられる熱風加熱装置をよりコンパクトにすることができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
[構成]
本発明の第1実施形態の構成について、図1、図2を参照しつつ説明する。本実施形態の熱風加熱装置1は、図1に示すように、ハウジング2、送風ファン3、バッフル6、ヒータユニット101、および整流機構部7を主に備えている。
〈第1実施形態〉
[構成]
本発明の第1実施形態の構成について、図1、図2を参照しつつ説明する。本実施形態の熱風加熱装置1は、図1に示すように、ハウジング2、送風ファン3、バッフル6、ヒータユニット101、および整流機構部7を主に備えている。
ハウジング2は、箱体であり内部に空間を形成する。ハウジング2の内部を、以下、単に「炉内8」と言う。送風ファン3は、炉内中央でバッフル6の上部に位置しており、ハウジング2の天井部分を構成する内壁に固定されている。送風ファン3は、図示しないモータの駆動により、炉内8に循環風を発生させる遠心送風機である。送風ファン3は、「送風部」の一例に相当する。
バッフル6は、送風ファン3の下方であって、炉内8の中央付近に形成されている。バッフル6の上壁は、送風ファン3と対応する部分が開放されている。バッフル6内に、被処理部材に相当するワークWが、搬送コンベア9によって搬送される。
ヒータユニット101は、炉内8において、バッフル6の両側及び下方の3箇所に設けられている。バッフル6の下方に設けられるヒータユニット101の上方には、整流機構部7が設けられている。
上記熱風加熱装置1では、送風ファン3により、白抜き矢印A1(以下、「風流れ方向A1」とも言う)に示すように、炉内8には、垂直断面で見たとき、炉内8の右半分を時計回りに循環する循環風と、炉内8の左半分を反時計回りに循環する循環風が発生する。循環風は、循環中、複数のヒータユニット101を通過することで熱風となり、バッフル6下部の開口部からバッフル6内に送風される。
(ヒータユニットの詳細構成)
次に、ヒータユニット101の構成について、図2を参照して説明する。なお、バッフル6の下方に位置するヒータユニットと、バッフル6の両側に位置するヒータユニットとでは、サイズは異なるものの、その構成については同様であるため、同一の符号を付して説明する。図2に示すように、ヒータユニット101は、複数のヒータ10と複数の撹乱構造物20とを備えて構成されている。
次に、ヒータユニット101の構成について、図2を参照して説明する。なお、バッフル6の下方に位置するヒータユニットと、バッフル6の両側に位置するヒータユニットとでは、サイズは異なるものの、その構成については同様であるため、同一の符号を付して説明する。図2に示すように、ヒータユニット101は、複数のヒータ10と複数の撹乱構造物20とを備えて構成されている。
ヒータ10は、金属シース内に、コイル状の発熱線を有し、金属シース内に無機絶縁物が充填されたシーズヒータである。一つのヒータ10は、棒状のシーズヒータを適宜湾曲させて波状に形成されており、直線状をなすヒータ軸部11と、湾曲部12とを有している。図2に示すように、ヒータ軸部11の並列方向であり互いに直交する2方向を、第1方向及び第2方向とする。
ヒータ軸部11は、ヒータユニット101が炉内8に設置されるとき、風流れ方向A1に直線状に延びて形成されている部分である。湾曲部12は、第2方向に並列するヒータ軸部11同士を接続する。ヒータ軸部11と湾曲部12とは第2方向に交互に連続しており、全体として波形状となるように一体に形成されている。そして、この波形状のヒータ10が、第1方向に積層されている。すなわち、ヒータ軸部11は、第1方向および第2方向に複数並列して3次元的に設けられている。
図3に示すように、隣り合うヒータ軸部11間には、風路30が形成されている。風路30には、撹乱構造物20が設けられている。撹乱構造物20は、軸方向断面が矩形状をなす柱状部材である。撹乱構造物20は、長尺をなす軸方向を第2方向に一致させた状態で、一つの風路30に、風流れ方向A1に所定間隔を空けて複数配置されている。各風路30に配置される撹乱構造物20の風流れ方向A1の離間距離は、いずれの撹乱構造物20においても同一である。
撹乱構造物20は、第1方向において並列する風路ごとに交互となる位置に配置されている。撹乱構造物20の材質は、カーボンである。カーボンは輻射熱吸収性が高く、高温における耐食性にも優れている。その他、こうした同様の特性を有するセラミック等の材質でも良い。また、ヒータ10及び撹乱構造物20の配置間隔や配置数などは、循環風の抵抗や、異物の詰まりなどを考慮して適宜設定される。
上記ヒータユニット101は、炉内8において、ヒータ軸部11の軸方向を循環風の風流れ方向A1と一致させた状態で配置される。ヒータ10と撹乱構造物20とは、図示しないケース内に一体に形成され、一つのユニットとして熱風加熱装置1内の所定箇所に配置可能となっている。
[作用]
本実施形態の熱風加熱装置1におけるヒータユニット101は、ヒータ軸部11間に形成される風路30に、循環風の流れに乱れを発生させる撹乱構造物20を有している。そして、風流れ方向A1と直交する第1方向において隣り合う風路30に配される撹乱構造物20は、互いに位置が異なるように交互に配置されている。
本実施形態の熱風加熱装置1におけるヒータユニット101は、ヒータ軸部11間に形成される風路30に、循環風の流れに乱れを発生させる撹乱構造物20を有している。そして、風流れ方向A1と直交する第1方向において隣り合う風路30に配される撹乱構造物20は、互いに位置が異なるように交互に配置されている。
このため、循環風は、ヒータ軸部11の軸方向に沿って風路30を真っ直ぐに進むのではなく、撹乱構造物20にぶつかって流れ方向が変更され、矢印A2に示すように、ヒータ軸部11と直交する方向または交差する方向で当たる。こうした撹乱構造物20が風路30に複数設けられることで、ヒータ軸部11まわりの流れに乱れが発生し、ヒータ軸部11と循環風との間での熱伝達率を向上させることができる。
これにより、従来と比較して保護管径の小さいヒータ10を採用でき、さらに、ヒータ数を削減できるため、ヒータユニット101自体およびヒータユニット101が設けられる熱風加熱装置1をよりコンパクトにすることができる。
さらに、撹乱構造物20を交互に設けているため、循環風が流れる箇所が制約されることなく熱伝達率を向上させることができる。
さらに、撹乱構造物20の材質は、輻射熱吸収率の高いカーボンである。輻射熱吸収率の高い材料にすることで、さらに伝熱量は高くなる。輻射熱を吸収した撹乱構造物20からも循環風へ熱伝達することになり、熱伝達率が向上する。また、本実施形態のように、熱風雰囲気加熱を行う炉において、500℃~1000℃といった耐食性が要求される炉内環境下であっても、耐腐食性の高い撹乱構造物20として実施することができる。ヒータユニット101自体の耐久性を向上させることができる。
〈第2実施形態〉
次に、本発明の第2実施形態のヒータユニット102について、図4を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。また、以下の図4~図9では、構成の特徴を分かり易くするため、ヒータユニットのヒータ軸部周辺の一部分のみを簡略化して模式的に図示している。また、図4~図9の各図では、ヒータ10にハッチを示して図示している。第2実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。図4に示すように、撹乱構造物21の軸方向断面形状は、循環風の風流れ方向A1の上流側に凸となる三角形状をなしている。
次に、本発明の第2実施形態のヒータユニット102について、図4を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。また、以下の図4~図9では、構成の特徴を分かり易くするため、ヒータユニットのヒータ軸部周辺の一部分のみを簡略化して模式的に図示している。また、図4~図9の各図では、ヒータ10にハッチを示して図示している。第2実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。図4に示すように、撹乱構造物21の軸方向断面形状は、循環風の風流れ方向A1の上流側に凸となる三角形状をなしている。
第2実施形態のヒータユニット102においても、矢印A3に示すように、循環風をヒータ軸部11と直交する方向または交差する方向で当てることができ、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〈第3実施形態〉
次に、本発明の第3実施形態のヒータユニット103について、図5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第3実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。図5に示すように、撹乱構造物22の軸方向断面形状は、円形状をなしている。
次に、本発明の第3実施形態のヒータユニット103について、図5を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第3実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。図5に示すように、撹乱構造物22の軸方向断面形状は、円形状をなしている。
第3実施形態のヒータユニット103においても、矢印A4に示すように、循環風をヒータ軸部11と直交する方向または交差する方向で当てることができ、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〈第4実施形態〉
次に、本発明の第4実施形態のヒータユニット104について、図6(a)~(c)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第4実施形態では、第3実施形態に対し、撹乱構造物の配置形態が異なる。撹乱構造物自体の形状については第3実施形態と同様である。
次に、本発明の第4実施形態のヒータユニット104について、図6(a)~(c)を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第4実施形態では、第3実施形態に対し、撹乱構造物の配置形態が異なる。撹乱構造物自体の形状については第3実施形態と同様である。
図6(a)~図6(c)に示すように、撹乱構造物22,23は、平面視において格子状に設けられている。すなわち、第3実施形態における撹乱構造物22に加え、さらに別の撹乱構造物23が、長尺をなす軸方向を第1方向に一致させた状態で、風流れ方向A1に所定間隔を空けて複数配置されている。
第4実施形態のヒータユニット104においても、矢印A5に示すように、循環風をヒータ軸部11と直交する方向または交差する方向で当てることができ、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、撹乱構造物22,23を段違いに格子状に配置することで、循環風の風流れの抵抗をそれほど増大させることなくヒータ10まわりの流れに乱れを生じさせ、さらに熱伝達率を向上させることができる。
〈第5実施形態〉
次に、本発明の第5実施形態のヒータユニット105について、図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第5実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。
次に、本発明の第5実施形態のヒータユニット105について、図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第5実施形態では、第1実施形態に対し、撹乱構造物の形状が異なる。
図7に示すように、撹乱構造物24,25は、プレート状であって、長尺をなす軸方向を第2方向(図7において紙面奥方向)に一致させた状態で、一つの風路30に、風流れ方向A1に所定間隔を空けて複数配置されている。
便宜上、任意の風路を第1風路31とし、第1方向において第1風路31の隣りの風路を第2風路32とする。第1風路31に配置される第1撹乱構造物24の一端(図7において右端)には、半円形状の切り欠き241が、第2方向に複数適宜形成されており、切り欠き241の内側にヒータ軸部11が位置するようになっている。第2風路32に配置される第2撹乱構造物25の他端(図7において左端)には、同様に半円形状の切り欠き251が、第2方向に複数適宜形成されており、切り欠き251の内側にヒータ軸部11が位置するようになっている。なお、第1撹乱構造物24の一端と第2撹乱構造物25の他端は、ヒータ軸部11の中心軸lに一致している。
図7(a)に示すように、第1撹乱構造物24と第2撹乱構造物25とは、風流れ方向A1において交互となるように配置されているため、矢印A6で示すように、循環風は各撹乱構造物24,25にぶつかって向きを変えながらヒータ10間を通過する。
第5実施形態のヒータユニット105においても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
〈第6実施形態〉
次に、本発明の第6実施形態のヒータユニット106について、図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。上記各実施形態のヒータユニット101~105では、ヒータ軸部11は風流れ方向A1に一致していたが、第6実施形態では、図8に示すように、ヒータ軸部11,13が風流れ方向A1と直交する第2方向と一致する。
次に、本発明の第6実施形態のヒータユニット106について、図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。上記各実施形態のヒータユニット101~105では、ヒータ軸部11は風流れ方向A1に一致していたが、第6実施形態では、図8に示すように、ヒータ軸部11,13が風流れ方向A1と直交する第2方向と一致する。
また、ヒータ10は、通常用ヒータと撹乱用ヒータの2種類で構成され、風流れ方向A1に交互に、かつ、第1方向における位置が重ならないようにずらして設けられている。波形状のヒータ10単体の構成は上記第1実施形態と同一である。ヒータユニット106は、ヒータ軸部11,13の軸方向を循環風の風流れ方向A1と直交する第2方向に一致させた状態で炉内8に配置される。
なお、第6実施形態では、説明の都合上、通常用ヒータの軸部を「通常用ヒータ軸部11」とし、撹乱用ヒータの軸部を「撹乱用ヒータ軸部13」とする。風流れ方向A1に隣り合う通常用ヒータ軸部11間には、撹乱構造物としての機能を兼用する撹乱用ヒータ軸部13が位置する。撹乱用ヒータ軸部13は、第1方向における位置が通常用ヒータと重ならないように設けられている。すなわち、通常用ヒータ軸部11と撹乱用ヒータ軸部13は、互いに直交する2方向(第1方向と風流れ方向)に並列して3次元的に複数設けられている。撹乱用ヒータ軸部13は、「発熱体」および「撹乱構造物」の一例に相当する。
第6実施形態のヒータユニット106では、撹乱用ヒータ軸部13が撹乱構造物として作用し、矢印A7に示すように循環風に乱れを生じさせるため、ヒータ10と循環風との間での熱伝達率を向上させることができる。また、撹乱用ヒータ軸部13と循環風との間でも熱伝達が行われるため、さらに熱伝達率を向上させることができる。
〈第7実施形態〉
次に、本発明の第7実施形態のヒータユニット107について、図9を参照して説明する。なお、第6実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第7実施形態では、第6実施形態に対して、撹乱用ヒータとは別部材の撹乱構造物26(第3実施形態と単体としては同一)がさらに設けられている点が異なる。第7実施形態の撹乱構造物26は、軸方向断面が円形状をなす棒状部材である。
次に、本発明の第7実施形態のヒータユニット107について、図9を参照して説明する。なお、第6実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。第7実施形態では、第6実施形態に対して、撹乱用ヒータとは別部材の撹乱構造物26(第3実施形態と単体としては同一)がさらに設けられている点が異なる。第7実施形態の撹乱構造物26は、軸方向断面が円形状をなす棒状部材である。
図9に示すように、撹乱構造物26は、長尺方向である軸方向を第1方向に一致させた状態で、第2方向と風流れ方向A1とに並列して複数設けられている。風流れ方向A1において、撹乱構造物26は、第2方向における位置が連続して重ならないように交互となる位置に配置されている。
第7実施形態のヒータユニット107では、撹乱用ヒータ軸部13及び撹乱構造物26により、矢印A8に示すように循環風に乱れを生じさせることができる。これにより、第6実施形態と同様の効果を奏するとともに、別に撹乱構造物26を設けているため、さらに熱伝達率を向上させることができる。
〈他の実施形態〉
上記各実施形態における攪乱構造物の材質は、カーボンやセラミックの他、炉内8の腐食環境に応じて、ステンレス合金系やニッケル合金系の材料としても良い。ステンレス合金系の材料であれば、850℃以下、通常の腐食環境であれば使用可能である。ニッケル合金系の材料であれば、1000℃以下、腐食性雰囲気の環境下でも使用可能である。
上記各実施形態における攪乱構造物の材質は、カーボンやセラミックの他、炉内8の腐食環境に応じて、ステンレス合金系やニッケル合金系の材料としても良い。ステンレス合金系の材料であれば、850℃以下、通常の腐食環境であれば使用可能である。ニッケル合金系の材料であれば、1000℃以下、腐食性雰囲気の環境下でも使用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・熱風加熱装置
3 ・・・送風ファン(送風部)
10 ・・・ヒータ
11 ・・・ヒータ軸部(発熱体)
20 ・・・撹乱構造物
30 ・・・風路
101 ・・・ヒータユニット
3 ・・・送風ファン(送風部)
10 ・・・ヒータ
11 ・・・ヒータ軸部(発熱体)
20 ・・・撹乱構造物
30 ・・・風路
101 ・・・ヒータユニット
Claims (8)
- 軸方向を循環風の風流れ方向または前記風流れ方向と直交する方向に一致させた状態で設けられる複数の発熱体(11,13)により炉内(8)を雰囲気加熱し、送風部(3)により前記循環風を発生させて炉内の被処理部材(W)を加熱する熱風加熱装置に用いられるヒータユニットであって、
互いに直交する2方向に並列して複数設けられる前記発熱体と、
隣り合う前記発熱体の間に形成される複数の風路(30,31,32)と、
前記風路に配され、前記発熱体まわりの前記循環風の流れに乱れを発生させる複数の撹乱構造物(20-26,13)と、
を備える熱風加熱装置におけるヒータユニット。 - 前記発熱体の並列方向であり互いに直交する前記2方向を、第1方向及び第2方向とすると、
前記撹乱構造物は、前記第1方向または前記第2方向において隣り合う前記風路において、互いに位置が異なるように設けられている請求項1に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。 - 前記撹乱構造物は、前記第1方向または前記第2方向において隣り合う前記風路ごとに交互となる位置に設けられている請求項2に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
- 前記撹乱構造物は、棒状部材である請求項1~請求項3のうちいずれか一項に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
- 前記撹乱構造物は、軸方向断面形状が円形状または矩形状である請求項4に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
- 前記撹乱構造物は、軸方向断面形状が三角形状である請求項4に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
- 前記発熱体はシーズヒータである請求項1~請求項6のうちうちいずれか一項に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
- 前記撹乱構造物は、カーボン、セラミックのうちいずれかの材料で形成されている請求項1~請求項7のうちいずれか一項に記載の熱風加熱装置におけるヒータユニット。
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- 2018-06-14 JP JP2018113568A patent/JP7010151B2/ja active Active
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