JP7009800B2 - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本願は、電子装置、及び電子装置の製造方法に関する。
高熱になる半導体チップ等の発熱素子には、様々な放熱構造が設けられている(例えば、特許文献1-3を参照)。そこで、近年では、カーボンナノチューブ(例えば、特許文献4-15を参照)等の新素材を放熱構造に採用する試みが行われている。
特開2010-245302号公報 特開2011-91106号公報 特開2007-12830号公報 特開2006-295120号公報 特表2007-532335号公報 特開2011-204749号公報 特開2009-260238号公報 特開2013-239623号公報 特開2016-72289号公報
発熱素子を冷却するヒートスプレッダ等の放熱部品は、例えば、発熱素子の表面にハンダを介して接合される。そして、発熱素子と放熱部品とを接合するハンダは、発熱素子の接合面や放熱部品の接合面にある凹凸等の形状的誤差や、ハンダをリフローする際に生じるボイド等に起因する熱抵抗の増加を可及的に抑制するべく、ある程度の厚さを有することが求められる。また、近年は鉛フリーのハンダが用いられる傾向にあるため、フラックスの残渣によるボイドの発生を抑制するべく、従来の有鉛ハンダよりもボイドの発生に対する配慮が求められる。
しかし、発熱素子と放熱部品とを接合するハンダは、発熱素子と放熱部品の何れか一方が他方の上に載る状態でリフローされるので、厚さを保つことが難しい。
そこで、本発明は、発熱素子と放熱部品とを接合するハンダが薄くなるのを抑制する技術を提供することを課題とする。
1つの態様では、電子装置は、発熱素子と、ハンダを介して発熱素子が接合される放熱部品と、発熱素子と放熱部品との間でハンダの周囲に林立するカーボンナノチューブと、を備える。
1つの側面として、発熱素子と放熱部品とを接合するハンダが薄くなるのを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る電子装置の構造を斜めから示した図である。 図2は、実施形態に係る電子装置の構造を側方から示した図である。 図3は、実施形態に係る電子装置の構造を示した分解斜視図である。 図4は、電子装置の製造工程を示した第1の図である。 図5は、電子装置の製造工程を示した第2の図である。 図6は、電子装置の製造工程を示した第3の図である。 図7は、電子装置の製造工程を示した第4の図である。 図8は、電子装置の製造工程を示した第5の図である。 図9は、電子装置の製造工程を示した第6の図である。 図10は、電子装置の製造工程を示した第7の図である。 図11は、電子装置の製造工程を示した第8の図である。 図12は、電子装置の製造工程を示した第9の図である。 図13は、電子装置の製造工程を示した第10の図である。 図14は、電子装置の製造工程を示した第11の図である。 図15は、接合形態の検証結果を示した図である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る電子装置の構造を斜めから示した図である。電子装置1は、ヒートスプレッダ2(本願でいう「放熱部品」の一例である)に発熱素子3を固定した構造を有する。発熱素子3としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の半導
体装置が挙げられる。また、ヒートスプレッダ2としては、例えば、放熱フィンや冷却ファン等を備えた空冷機構の部品や、冷媒循環経路等を備えた水冷機構の部品が挙げられる。電子装置1の作動によって発生する発熱素子3の熱は、ヒートスプレッダ2によって放熱される。
なお、図1では、発熱素子3が実装された基板にヒートスプレッダ2を固定した構造が図示されているが、電子装置1はこのような形態に限定されない。電子装置1は、例えば、発熱素子3が実装された基板がヒートスプレッダ2から離間していてもよい。また、発熱素子3には、ヒートスプレッダ2の代わりに水冷式の熱交換器、フィンを有する空冷式のヒートシンク、その他各種の放熱部品が取り付けられていてもよい。
図2は、実施形態に係る電子装置1の構造を側方から示した図である。また、図3は、実施形態に係る電子装置1の構造を示した分解斜視図である。発熱素子3は、ハンダ4を介してヒートスプレッダ2に接合されている。そして、電子装置1には、ヒートスプレッダ2と発熱素子3との間でハンダ4の周囲に林立するカーボンナノチューブ5が備わっている。カーボンナノチューブ5は、ヒートスプレッダ2の表面の、発熱素子3の接合面の縁に対応する部位に枠状に配置されている。発熱素子3が矩形の接合面を有しているため、カーボンナノチューブ5は、ヒートスプレッダ2の表面において矩形の枠状に配置されている。
カーボンナノチューブ5は、ヒートスプレッダ2の表面に樹脂で溶着されており、ヒートスプレッダ2の表面から林立している。よって、発熱素子3は、カーボンナノチューブ5にヒートスプレッダ2側から支持されていると捉えることもできる。
カーボンナノチューブ5は、炭素原子が筒状に網目のように結びついたものであり、数nm程度の直径を有する微細な棒状体である。図2及び図3では、ヒートスプレッダ2の表面から林立する密集状態のカーボンナノチューブ5を示しているため、カーボンナノチューブ5が板状に図示されている。カーボンナノチューブ5は、軸方向に非常に高い熱伝
導度(1500W/m・K~3000W/m・K)を有する。よって、発熱素子3で発生した熱は、ハンダ4を介してヒートスプレッダ2へ伝達されるのみならず、カーボンナノチューブ5を介してヒートスプレッダ2へも伝達される。また、カーボンナノチューブ5は、柔軟性や耐熱性にも優れているため、ヒートスプレッダ2と発熱素子3とを接合するハンダ4が溶融する際の熱にも十分に耐えられる。カーボンナノチューブ5の長さは特に限定されないが、ヒートスプレッダ2の表面や発熱素子3の表面の凹凸を埋めることができる長さを有していることが好ましく、例えば、ヒートスプレッダ2や発熱素子3の寸法精度に応じて5μm~500μm程度の長さを有するものが選択される。
上記実施形態の電子装置1であれば、ヒートスプレッダ2と発熱素子3との間にカーボンナノチューブ5があるため、電子装置1の製造時にハンダ4が溶融していても、ヒートスプレッダ2に載っている発熱素子3がカーボンナノチューブ5で支持される。よって、ハンダ4の溶融時、ハンダ4が発熱素子3の自重に押されて薄くなることがない。
上記実施形態の電子装置1は、例えば、次のような製造方法で製造することができる。
図4は、電子装置1の製造工程を示した第1の図である。本製造方法においては、表面にカーボンナノチューブ5が林立するように形成された基板11が用意される。基板11としては、例えば、シリコン基板などの半導体基板、アルミナ(サファイア)基板、MgO基板、ガラス基板などの絶縁性基板、金属基板などが挙げられる。また、基板11としては、表面に薄膜が形成されたものでもよい。表面に薄膜が形成された基板としては、例えば、表面に膜厚が300nm程度のシリコン酸化膜を形成したシリコン基板が挙げられる。また、基板11からのカーボンナノチューブ5の剥離を容易にするため、基板11は、少なくともカーボンナノチューブ5が形成される面がカーボンナノチューブ5を容易に剥離できる材料で形成されていることが好ましい。
基板11の表面に形成されるカーボンナノチューブ5は、例えば、基板11の表面にスパッタ法で膜厚2.5nmに形成された触媒金属膜が形成された後、当該触媒金属膜を触媒とするホットフィラメントCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法に
より、基板11の表面に成長される。
触媒金属としては、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Au(金)、Ag(銀)、Pt(白金)又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金を用いることが可能である。また、触媒として、金属膜以外に、微分型静電分級器(DMA:differential mobility analyzer)等を用い、予めサイズを制御して作製した金属微粒子を用いてもよい。この場合も、金属種については薄膜の場合と同様でよい。
また、触媒金属の下地膜として、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、Hf(ハフニウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、V(バナジウム)、TaN(窒化タンタル)、TiSix(チタンシリサイド)、Al(アルミニウム)、Al(酸化アルミニウム)、TiOx(酸化チタン)、Ta(タンタル)、W(タングステン)、Cu(銅)、Au(金)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)、TiN(窒化チタン)などの膜又はこれらのうち少なくとも一の材料を含む合金からなる膜を形成してもよい。例えば、Fe(2.5nm)/Al(10nm)の積層構造、Co(2.6nm)/TiN(5nm)の積層構造等を適用することができる。金属微粒子を用いる場合は、例えば、Co(平均直径:3.8nm)/TiN(5nm)などの積層構造を適用することができる。
また、カーボンナノチューブ5の成長条件は、例えば、原料ガスとしてアセチレン・アルゴンの混合ガス(分圧比1:9)を用い、成膜室内の総ガス圧を1kPa、ホットフィラメント温度を1000℃、成長時間を25分とする。これにより、層数が3層~6層(
平均4層程度)、直径が4nm~8nm(平均6nm)、長さが100μm(成長レート:4μm/min)の多層カーボンナノチューブを成長することができる。なお、カーボンナノチューブ5は、熱CVD法やリモートプラズマCVD法などの他の成膜方法により形成してもよい。また、成長するカーボンナノチューブ5は、単層カーボンナノチューブでもよい。また、炭素原料としては、アセチレンのほか、メタン、エチレン等の炭化水素類や、エタノール、メタノール等のアルコール類などを用いてもよい。
上記のような条件で基板11の表面に形成されたカーボンナノチューブ5は、基板11の法線方向に配向(垂直配向)した状態で形成される。また、基板11の表面におけるカーボンナノチューブ5の面密度は、触媒金属等の形成状態にもよるが、例えば、1×1011本/cm程度である。これは、基板11の表面積のおよそ10%の領域にカーボンナノチューブ5が形成されている状態に相当する。そこで、本製造方法では、表面にカーボンナノチューブ5が形成された基板11から、以下のような手順でカーボンナノチューブ5を剥離する。
図5は、電子装置1の製造工程を示した第2の図である。基板11からカーボンナノチューブ5を剥離する際は、カーボンナノチューブ5が形成された基板11の表面側に、伸長された状態のゴム12(本願でいう「伸縮性の部材」の一例であり、「所定の部材」の一例でもある)が配置される。ゴム12は、カーボンナノチューブ5が形成されている基板11の表面に沿って縦横に伸長された状態で配置される。
図6は、電子装置1の製造工程を示した第3の図である。ゴム12が配置された後は、カーボンナノチューブ5が形成された基板11の表面側にゴム12がローラ13で押圧される。ゴム12がローラ13で押圧されることにより、カーボンナノチューブ5が基板11からゴム12へ転写される(本願でいう「第1転写工程」の一例である)。
図7は、電子装置1の製造工程を示した第4の図である。カーボンナノチューブ5がゴム12へ転写された後は、カーボンナノチューブ5が転写されたゴム12が基板11から引き離される。ゴム12がゴム12から引き離されることにより、カーボンナノチューブ5が基板11から剥離する。
図8は、電子装置1の製造工程を示した第5の図である。基板11からカーボンナノチューブ5が剥離された後は、カーボンナノチューブ5が付いているゴム12が弛緩される。カーボンナノチューブ5が付いているゴム12が弛緩されることにより、ゴム12に付いているカーボンナノチューブ5の密度は、基板11に付いていた時よりも高くなる。
図9は、電子装置1の製造工程を示した第6の図である。ゴム12が弛緩された後は、ホットプレート14に載置されたヒートスプレッダ2の表面に、ハンダ4を取り囲むための孔が形成された樹脂17の付着が行われる。樹脂17は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂が望ましい。樹脂17の厚さは、カーボンナノチューブの長さに比べて充分に薄く、単独でハンドリングができるものが望ましい。樹脂17の厚さは、例えば、カーボンナノチューブの長さが200μmの場合には2~50μm程度が望ましい。
図10は、電子装置1の製造工程を示した第7の図である。樹脂17が付着された後は、ゴム12に付いているカーボンナノチューブ5のヒートスプレッダ2への転写が行われる(本願でいう「第2転写工程」の一例である)。カーボンナノチューブ5のヒートスプレッダ2への転写に際しては、カーボンナノチューブ5が付いているゴム12がローラ15でヒートスプレッダ2側へ押圧される。ゴム12がローラ15でヒートスプレッダ2側へ押圧されることで、ゴム12の端面がヒートスプレッダ2に接触した状態で、ゴム12がヒートスプレッダ2に樹脂17で固定される。
図11は、電子装置1の製造工程を示した第8の図である。本製造方法においては、カーボンナノチューブ5が転写されたヒートスプレッダ2からゴム12が引き離される。ゴム12がヒートスプレッダ2から引き離されることにより、カーボンナノチューブ5がゴム12から剥離する。
図12は、電子装置1の製造工程を示した第9の図である。本製造方法においては、カーボンナノチューブ5が転写されたヒートスプレッダ2と、発熱素子3の接合面にハンダ4が塗布される。
図13は、電子装置1の製造工程を示した第10の図である。本製造方法においては、ハンダ4が塗布されたヒートスプレッダ2と発熱素子3の接合面同士が向かい合う状態で発熱素子3がヒートスプレッダ2に載置され、ホットプレート16でリフローが行われる。
図14は、電子装置1の製造工程を示した第11の図である。本製造方法においては、発熱素子3がヒートスプレッダ2に載置された状態でリフローが行われることにより、電子装置1が完成に至る。
図15は、接合形態の検証結果を示した図である。本検証においては、発熱素子3とヒートスプレッダ2を模擬した部材(35mm四方の銅板)同士をさまざまな形態(#70,93,86,74,92,94)で接合した場合について検証している。本検証に用いたハンダペーストは千住金属工業(株)製のM705-RGS800 Type5である。このハンダペー
ストを、接合部分を模擬した19×11mmの領域に塗布し、両部材を密着させてホットプレート上でリフローした。図15の「厚さ」は、リフロー後のハンダの厚さである。また、図15の「温度差」と「熱伝導率」は、一方の部材を13Wの電気ヒータで加熱しながら他方の部材を窒素で冷却した際に観測された両部材間の伝熱性を示したデータである。また、図15の「C-SAM板1側」と「C-SAM板2側」は、接合部分の超音波画像である。前者はヒートスプレッダとハンダ表面の界面、後者はハンダ表面と発熱素子の界面である。これらの図で中央部分の黒い線は熱電対を入れる穴で界面の状態とは無関係である。
図15の「#70」は、両部材をハンダで厚めに接合した第1比較例である。また、図15の「#93」は、両部材をハンダで薄めに接合した第2比較例である。また、図15の「#86」は、両部材をカーボンナノチューブで接触させた第3比較例である。また、図15の「#74」は、接合部分全域をハンダとカーボンナノチューブで接合した第4比較例である。また、図15の「#92」は、上記実施形態に相当するものであり、両部材をハンダ及びハンダの周囲を取り囲むカーボンナノチューブで接合した実施例である。また、図15の「#94」は、両部材をカーボンナノチューブとカプトンテープマスクの2層構造で接合した第5比較例である。
本検証において、上記実施形態の実施例に相当する「#92」は以下のようにして作成した。
すなわち、「#92」の作成にあたっては、まず、シリコン基板を用意し、その表面を熱酸化することで、下地膜として厚さ300μm程度の熱酸化膜付きのシリコン基板を作成した。次に、下地膜の上にスパッタ法で10μm程度の厚さのアルミニウム膜を下地金属膜として形成した。次いで、下地金属膜の上に、触媒金属膜として、スパッタ法で2.5μm程度の厚さの鉄膜を形成した。続いて、触媒金属膜の触媒作用を利用してホットフィラメントCVD法により複数のカーボンナノチューブを成長させた。成長条件は、原料
ガスとしてアセチレンガスとアルゴンガスとの混合ガスを用い、成長室内における原料ガスの総ガス圧力を5kPa~10kPaとし、アセチレンガスとアルゴンガスとの分圧比を1:9程度とし、ホットフィラメントの温度を1000℃程度とし、基板温度を620℃~660℃程度とし、成長時間を約90分程度とした。この成長条件により、高さ250μmのカーボンナノチューブを成長させた。下地金属膜と触媒金属膜は、成長室内に原料ガスが導入された際に凝縮して粒状の金属粒となる。よって、カーボンナノチューブは、その金属粒の上にのみ成長する。この成長条件により、カーボンナノチューブの面密度は約1×1011本/cmとなり、各カーボンナノチューブの直径は4nm~8nmで平均直径は約6nmとなった。
カーボンナノチューブを成長させた後は、上記実施形態で説明したように、伸長させた状態のゴムシートへ基板からカーボンナノチューブを転写した。
次に、12×6mmの穴を空けた25mm四方の樹脂を銅板に載せてホットプレートで加熱し、その上からカーボンナノチューブが転写されたゴムシートを載せ、カーボンナノチューブの端面が銅板と接触するようにローラで押圧した。本実施例の製作においては、ハンダのリフロー時の最高温度が240℃であるため、銅板にカーボンナノチューブを溶着させる樹脂には熱硬化性樹脂を用いた。
次に、カーボンナノチューブが無い領域を含む19×11mmの領域と銅板にハンダを塗布してからリフローを行うことにより、上記実施形態の実施例に相当する「#92」の作成を完了した。
図15に示す厚さを見比べると判るように、ハンダのみの場合(#70と#93)のハンダ層の厚さは数十~数百μmとばらつきが大きく、厚さを制御することが困難であった。これら以外に作製したサンプルではハンダの厚さは20~234μmと分布が大きく塗布厚さや圧力に依存し、厚さ制御することが困難であった。また、図15に示す超音波画像を見比べると判るように、第1比較例(#70)や第2比較例(#93)では接合部分のハンダに多量のボイドが確認された。また、第4比較例(#74)、実施例(#92)、第5比較例(#94)ではボイドが殆ど確認されなかった。また、実施例(#92)は、第4比較例(#74)と第5比較例(#94)に比べて伝熱特性も良好であることが確認された。第5比較例(#94)の温度差が実施例(#92)より大きいのは、実施例(#92)にある外周のカーボンナノチューブが熱伝導に寄与しているためである。
図15に示すこのような検証結果より、カーボンナノチューブを用いるとハンダに生ずるボイドが効果的に抑制できることが判る。また、単にカーボンナノチューブを用いるのではなく、ハンダをカーボンナノチューブで周囲から取り囲むように用いることで、ボイドを抑制しつつ、良好な伝熱特性を得られることが判る。
スマートフォンをはじめとする情報機器のCPU等の発熱素子は、高性能化に伴って消費電力が増大化しており、過熱による素子の破壊を防ぐために所定の温度を超えると機能を停止または制限する保護機能を有している。よって、発熱素子の安定的な動作を実現するためには、効率良く素子を冷却する手段が求められる。中でも車載向け素子は高温環境下に耐える周辺材料の選択が必要不可欠であることが知られている。発熱素子を冷却する手段としては、機能素子とヒートスプレッダとの間に伝熱性の材料を挟み込んで接合面の凹凸を吸収し、接触面積を確保して、機能素子から発せられる熱をヒートスプレッダへ伝熱する形態のものが考えられる。伝熱性の材料としては、上述したようにハンダやカーボンナノチューブが挙げられる。
鉛フリーのハンダの融点は約217℃であり、有鉛ハンダより30℃高い。よって、ハ
ンダの低融点化が望ましい。ハンダを使う際に問題になるのは、フラックスの残渣によりボイドが発生することに起因する接着強度や信頼性の低下である。また、ハンダの厚さは、塗布量や圧力、温度に依るため、制御が困難である。
この点、上記実施形態であれば、ハンダによる接合が行われる間、発熱素子とヒートスプレッダとの間隔がカーボンナノチューブで保持されるため、ハンダの厚さが薄くなりすぎることが無い。すなわち、接合面の凹凸を吸収するためにハンダの厚みを確保することが可能である。ハンダの厚みが確保されるため、ハンダ内部のボイドの発生が抑制される。また、上記実施形態であれば、ハンダの周囲がカーボンナノチューブで囲まれるため、ハンダの流出が抑制され、伝熱性が確保できる。
なお、上記実施形態では、基板11に形成されたカーボンナノチューブ5をヒートスプレッダ2へ転写するに際し、ゴム12を伸縮させながら転写に用いることで、カーボンナノチューブ5の密度を高めていた。しかし、上記実施形態の製造方法は、このような形態に限定されない。上記実施形態の製造方法は、例えば、カーボンナノチューブ5を基板11からヒートスプレッダ2へ直接転写してもよい。また、上記実施形態では、カーボンナノチューブ5を基板11からヒートスプレッダ2へ転写しているが、カーボンナノチューブ5は、基板11から発熱素子3へ転写されてもよい。
1・・電子装置:2・・ヒートスプレッダ:3・・発熱素子:4・・ハンダ:5・・カーボンナノチューブ:11・・基板:12・・ゴム:13,15・・ローラ:14,16・・ホットプレート:17・・樹脂

Claims (3)

  1. 放熱部品の発熱素子が接合される部位に、密集状態で林立するカーボンナノチューブを枠状に形成する工程と、
    前記接合される部位にハンダを介して前記発熱素子を接合する工程と、
    前記カーボンナノチューブを基板表面に成長させる工程と、
    前記基板表面に成長した前記カーボンナノチューブを、所定の部材を介して前記放熱部品へ転写する工程と、を有する、
    電子装置の製造方法。
  2. 前記カーボンナノチューブを枠状に形成する工程では、前記カーボンナノチューブを前記放熱部品の接合面に樹脂で溶着する、
    請求項に記載の電子装置の製造方法。
  3. 前記所定の部材は、伸縮性の部材であり、
    前記転写する工程は、成長した前記カーボンナノチューブを前記基板から前記所定の部材へ転写する第1転写工程と、前記第1転写工程の時よりも前記所定の部材を伸縮させた状態で前記所定の部材から前記発熱素子または前記放熱部品へ前記カーボンナノチューブを転写する第2転写工程と、を有する、
    請求項1又は2に記載の電子装置の製造方法。
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