JP7008329B2 - 移送装置、食品製造装置、及び移送システム - Google Patents

移送装置、食品製造装置、及び移送システム Download PDF

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Description

本発明は、移送装置、食品製造装置、及び移送システムに関する。
従来、投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する移送部を備えた移送装置や、移送装置を備えた様々な装置が提供されている。例えば、下記特許文献1に開示されているおにぎりの具材供給装置では、移送物となる食材(具材)を移送するために、スクリュー羽根を備えたスクリュー式の移送部を備えたものとされている。前述したような移送装置は、特許文献1に開示されているおにぎりの具材供給装置のような食品加工装置だけでなく、例えばペースト状のスラリーを容器詰めするための装置など、様々な装置において採用されている。
特開2011-62107号公報
従来技術の移送装置あるいは移送装置を備えた各種装置においては、予め想定された移送物を移送するのに最適な移送部を設けている。そのため、従来技術の移送装置は、当初から想定されていた通りの移送物を移送する用途においては好適に使用できる。
しかしながら、従来技術の移送装置では、想定されている移送物の特性にあわせて最適な移送部が設けられている。そのため、従来技術の移送装置では、例えば想定されている移送物とは粘性が大幅に相違するものなど、特性の異なる移送物を需要に応じて適宜切り替えて移送するのが難しいという問題がある。従って、従来技術の移送装置を食品等の製造工程に用いる場合には、移送物の特性ごとに異なる移送装置を設ける必要があるという問題がある。
そこで本発明は、多種多様な移送物に対応可能であり、移送物の変更等の要求に対して臨機応変に対応可能な移送装置、食品製造装置、及び移送システムの提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の移送装置は、駆動機、及び前記駆動機からの回転出力を伝達する駆動軸を備える駆動部と、投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する複数種の移送部と、を備え、前記駆動部に対し、前記複数種の移送部を付け替え可能であることを特徴とするものである。
本発明の移送装置は、複数種の移送部を備えており、動力出力用として設けられた駆動部に対し、移送部を適宜付け替え可能とされている。そのため、本発明の移送装置によれば、移送物の特性に応じて移送部を付け替えることにより、最適な移送状態を実現することができる。従って、本発明の移送装置は、多種多様な移送物に対応可能であり、移送物の変更等の要求があったとしても移送部の付け替えにより臨機応変に対応できる。
上述した本発明の移送装置は、回転容積式ポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられたものであっても良い。
かかる構成によれば、移送部として回転容積式ポンプを選択して付け替えることにより、定量性、吸い上げ・押し上げ揚程の面などにおいて優れた特性を発揮させることができる。
上述した本発明の移送装置は、前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能な雄ねじ型のロータと、前記ロータが嵌挿される雌ねじ型のステータとを少なくとも備え、前記ロータが前記ステータに対して相対的に回転して投入口より投入した移送物を吐出口から吐出することができる一軸偏心ねじポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることが望ましい。
本発明の移送装置では、移送部の一つとして一軸偏心ねじポンプが採用されている。一軸偏心ねじポンプは、ロータがステータ内で回転することにより、強い吸引力を発生させながら、脈動を最小限に抑制しつつ移送量の安定化を図ることができる。従って、本発明の移送装置は、一軸偏心ねじポンプを移送部として付け替えることにより、一軸偏心ねじポンプが有する優れた特性を発揮可能なものとすることができる。
上述した本発明の移送装置は、前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能なスクリュー軸とスクリュー羽根とを備えるスクリューを少なくとも有し、スクリューの回転により投入口より投入した移送物を吐出口から吐出するスクリューコンベアが、複数種の前記移送部の一つとして設けられているものであっても良い。
かかる構成によれば、移送部としてスクリューコンベアを選択して付け替えることにより、例えば流動性の低い固形物のような移送物であっても移送可能となる。
本発明の食品加工装置は、上述した本発明の移送装置を備えていることを特徴とするものである。
本発明の食品加工装置は、移送対象となる食材等の移送物に応じて最適な移送部を付け替え、駆動部に対して接続して使用できる。そのため、本発明の食品加工装置は、様々な特性を有する移送物に対して対応可能であると共に、移送物の変更等の要求があったとしても移送部を付け替えることにより臨機応変に対応できる。
本発明の食品加工装置は、移送物の流動性に応じて複数種の前記移送部を付け替え可能なものであることが望ましい。
かかる構成によれば、流動性を指標として移送部の特性の最適化を図ることができる。これにより、最適な移送状態で移送物を移送可能な食品加工装置を提供できる。
本発明の移送システムは、駆動機と駆動機からの回転出力を伝達する駆動軸とを備えた駆動部と、投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する移送部と、を備え、前記移送部が、前記駆動部に対して付け替え可能なものとして複数種設けられており、前記移送物の移送需要に応じて、前記駆動部に対して前記移送部を付け替えるものである。
本発明の移送システムは、複数種設けられている移送部から移送需要に応じて最適なものを選択して付け替えて運転できる。そのため、本発明の移送システムは、多種多様な移送物に対応可能であると共に、移送物の変更要求等の移送需要の変動に対して臨機応変に対応可能である。
本発明によれば、多種多様な移送物に対応可能であり、移送物の変更等の要求に対して臨機応変に対応可能な移送装置、食品製造装置、及び移送システムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る食品加工装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る移送装置を駆動部と移送部とに分解した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る移送装置を、第一移送部を用いて組み立てた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る移送装置を、第二移送部を用いて組み立てた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る搬送システムによる食品加工工程について順を追って説明した説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る移送システム10、食品加工装置20、及び移送装置30について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
移送システム10は、移送需要に応じて、移送物を移送するためのものである。移送システム10は、工業製品や食品、化粧品などの製造現場をはじめ、移送物の移送が求められる様々な用途に用いることができる。本実施形態では、移送装置30を用いた食品加工装置20を複数設けた食品加工工場に移送システム10を適用したものを例示しつつ、詳細に説明する。
移送システム10は、複数(本実施形態では2台)の食品加工装置20を備えた食品加工工場等の製造現場において、各食品加工装置20に設けられた移送装置30の動作について最適化を図り、生産性を向上させることができる。以下、移送システム10についての詳細な説明に先立って、移送システム10を構成する食品加工装置20や、食品加工装置20に採用されている移送装置30の構成について詳細に説明する。
食品加工装置20は、具材を包含したおにぎりの製造装置である。図1に示すように、食品加工装置20は、米飯供給部22、具材供給部24、集合部26、成形部28等を備えている。食品加工装置20は、米飯供給部22により集合部26に供給されてきた米飯に対し、具材供給部24により供給された具材を供給した後、成形部28に移送して所定の形状に成形することにより、おにぎりを製造することができる。
米飯供給部22は、米飯を供給するためのものである。米飯供給部22は、図示しない供給源から供給された米飯を所定量ずつ計量しつつ供給することができる。米飯供給部22には、所定量ずつ計量された米飯に、具材を詰めるための凹部を形成する凹部形成機構(図示せず)を備えている。
具材供給部24は、米飯供給部22により集合部26に供給された米飯に対し、具材を供給するためのものである。具材供給部24には、移送装置30が設けられており、具材となる食材を集合部26に運ばれてきた米飯に対して移送可能とされている。図2等に示すように、移送装置30は、駆動部32、及び移送部34を備えている。
駆動部32は、駆動機40及び駆動軸42を備えている。駆動機40には、従来公知のモータのように駆動源として電気を用いるもののほか、油圧、空気圧、熱などを利用したものを用いることができる。
駆動軸42は、駆動機40において発生した回転力を出力するための軸体である。駆動軸42は、駆動機40のケーシングから突出するように設けられている。駆動軸42は、後に詳述する移送部34をなす第一移送部34aの第一接続軸68や、第二移送部34bの第二接続軸88を接続可能とされている。駆動軸42と第一接続軸68や第二接続軸88との接続構造は、例えば駆動軸42に第一接続軸68や第二接続軸88を差し込んで接続可能としたものや、第一接続軸68や第二接続軸88に駆動軸42を差し込んで接続可能としたもの、別途設けた接続具を介して接続可能としたものなど、いかなるものであっても良い。本実施形態では、駆動軸42に端部から軸線方向に向けて凹状に形成された凹部42aを設け、凹部42aに第一接続軸68や第二接続軸88を差し込むことで接続可能な構成とされている。
移送部34は、投入された移送物を移送して吐出させることができる移送機構を備えたものである。移送部34は、駆動部32に対して接続することにより、駆動部32から動力を受けて動作する。移送部34は、複数種のものが準備されており、駆動部32に対して付け替え可能とされている。
具体的には、本実施形態では、移送部34として回転容積式のポンプ機構を備えた第一移送部34a、スクリューコンベアからなる移送機構を備えた第二移送部34bが設けられている。第一移送部34aは、ロータや歯車の回転運動により吸込・吐出作用を発揮するポンプ機構を備えている。具体的には、第一移送部34aは、例えば歯車ポンプ(ギヤポンプ)、ベーンポンプ、ねじポンプなどのポンプ機構を備えたものとすることができる。図2や図3に示すように、本実施形態の第一移送部34aは、ポンプ機構として、一軸偏心ねじポンプ60を備えたものとされている。
具体的には、第一移送部34aは、動力を受けて偏心回転する雄ねじ型のロータ62と、内周面が雌ねじ型に形成されたステータ64とを有する。第一移送部34aは、ポンプケーシング66の内部にロータ62、及びステータ64を収容した構成とされている。ポンプケーシング66は、金属製で筒状の部材であり、長手方向中間部分に投入口66aとして機能する開口を有する。第一移送部34aは、投入口66aを介して移送対象となる流動物をケーシング66内に導入できる。また、ポンプケーシング66は、長手方向一端部(先端部)に設けられたエンドスタッド65に吐出口66bとして機能する開口が設けられている。
ポンプケーシング66の長手方向他端部(基端部)には、サポートハウジング67が設けられている。サポートハウジング67は、ポンプケーシング66の基端部を閉塞する蓋としての機能と、ロータ62に接続された第一接続軸68に装着されたシール部材68aを保持する機能とを有する。
第一移送部34aは、ロータ62を正方向に回転させることにより、圧送対象である流動体を投入口66aから吸い込み、吐出口66bから吐出させることができる。また、ロータ62を逆方向に回転させることにより、ロータ62を正方向に回転させた場合とは流動体の流れ方向を逆転させることができる。ステータ64は、ゴム等の弾性体、又は樹脂等によって形成された略円筒形の外観形状を有する部材である。ステータ64の内周壁69は、n条で単段あるいは多段の雌ネジ形状とされている。本実施形態においては、ステータ64は、2条で多段の雌ねじ形状とされている。また、ステータ64の貫通孔70は、ステータ64の長手方向のいずれの位置において断面視しても、その断面形状(開口形状)が略長円形となるように形成されている。
ロータ62は、金属、樹脂、あるいはセラミックス等の材質で形成された、n-1条で単段あるいは多段の雄ねじ形状の軸体である。本実施形態においては、ロータ62は、1条で偏心した雄ねじ形状とされている。ロータ62は、長手方向のいずれの位置で断面視しても、その断面形状が略真円形となるように形成されている。ロータ62は、上述したステータ64に形成された貫通孔70に挿通され、貫通孔70の内部において自由に偏心回転可能とされている。ロータ62の基端側(吐出口66b側)の端部は、動力伝達部材71を介して第一接続軸68に対して接続されている。動力伝達部材71には、例えばオルダムジョイント、ピンローラジョイント、フレキシブルロッドなどロータ62の公転(偏心回転)及び自転を許容可能なものを採用できる。第一接続軸68は、ポンプケーシング66に設けられた孔を介してポンプケーシング66の外側に突出している。
ロータ62をステータ64に対して挿通すると、ロータ62の外周壁72とステータ64の内周壁69とが両者の接線で密接した状態になり、ステータ64の内周壁69とロータ62の外周壁72との間に流体搬送路74(キャビティ)が形成される。流体搬送路74は、ステータ64やロータ62の長手方向に向けて螺旋状に延びるように形成される。
流体搬送路74は、ロータ62をステータ64の貫通孔70内において回転させると、ステータ64内を回転しながらステータ64の長手方向に進む。そのため、ロータ62を回転させると、投入口66a側から圧送対象である流動体を流体搬送路74内に吸い込むと共に、この流動体を流体搬送路74内に閉じこめた状態でステータ64の他端側に向けて移送し、ステータ64の他端側(吐出口66b側)において吐出できる。
図2や図4に示すように、第二移送部34bは、いわゆるスクリューコンベア85からなる移送機構を備えたものである。第二移送部34bは、ケーシング80の内部にスクリュー軸82及びスクリュー羽根84を備えたスクリュー81を収容したものとされている。
ケーシング80は、上述した第一移送部34aのポンプケーシング66と同様に、金属製で筒状の部材であり、長手方向中間部分に投入口80aとして機能する開口を有する。また、ケーシング80は、長手方向一端部(先端部)においてエンドスタッド86に接続されている。エンドスタッド86には、吐出口80bとして機能する開口が設けられている。
ケーシング80の長手方向他端部(基端部)には、サポートハウジング87が設けられている。サポートハウジング87は、ケーシング80の基端部を閉塞する蓋、及びスクリュー軸82に接続された第二接続軸88に装着されたシール部材88aを保持する機能とを有する。
スクリュー軸82は、ケーシング80の長手方向に延びるように配置された軸体である。スクリュー軸82の基端側には、第二接続軸88がスクリュー軸82の軸線方向に延びるように接続されている。また、スクリュー軸82には、スクリュー羽根84が取り付けられている。スクリュー羽根84は、移送物を撹拌しながら水平方向に移送するためのものである。スクリュー羽根84は、スクリュー軸82の長手方向にらせん状に連続するように形成されている。スクリュー羽根84は、いわゆる標準型スクリューのほか、リボン型スクリュー、カット型スクリュー、パドル型スクリューなど、様々な形態のものとすることができる。本実施形態では、図2等に示すように、スクリュー羽根84として標準型のものが採用されている。
移送装置30は、上述した駆動部32や導入部36に対し、移送部34として設けられた第一移送部34a及び第二移送部34bを適宜付け替え可能とされている。具体的には、移送部34として第一移送部34aを用いる場合には、駆動部32の駆動軸42に対して第一移送部34aの第一接続軸68を接続すると共に、第一移送部34aの投入口66aに導入部36を接続する。これにより、移送装置30は、一軸偏心ねじポンプ60からなる移送機構を備えた装置として使用可能となる。
同様に、移送部34として第二移送部34bを用いる場合には、駆動部32の駆動軸42に対して第二移送部34bの第二接続軸88を接続すると共に、第二移送部34bの投入口80aに導入部36を接続する。これにより、移送装置30は、スクリューコンベアからなる移送機構を備えた装置として使用可能となる。
食品加工装置20は、上述したような移送装置30が具材供給部24に設けられている。そのため、食品加工装置20は、おにぎりに用いる具材の特性に応じて、移送装置30の移送部34を付け替えて使用することができる。従って、食品加工装置20は、多種多様な具材を用いることができる。また、食品加工装置20は、重い駆動機40を製造ラインや台座に固定設置したまま、比較的軽い移送部34を取り外して付け替えるだけで、移送装置30の位相特性を移送部34の付け替え前とは異なるものとすることができる。そのため、移送装置30を用いれば、移送対象となる具材(移送物)の変更を極めて簡便な作業により行うことができる。従って、食品加工装置20は、多種多様なおにぎりの加工に用いることができる。また、移送装置30を採用することにより、高価な駆動機40を複数揃える必要がなくなる。
食品加工装置20は、米飯供給部22により集合部26に供給された米飯に対し、具材供給部24から供給された具材を供給した後、米飯及び具材を成形部28に移動させることにより、米飯の中に具材が包まれたおにぎりの形状に形成することができる。
上述したように、移送システム10は、食品加工工場に設けられた複数(本実施形態では2台)の食品加工装置20を構成する移送装置30の動作制御を行うことができる。以下、移送システム10において各食品加工装置20に設けられた移送装置30の制御について、具体例を挙げつつ詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、おにぎりの具材として第一移送部34aによる移送に適した具材Aと、第二移送部34bによる移送に適した具材Bとがあり、具材Aを内包したおにぎりを1000個、具材Bを内包したおにぎりを200個生産する生産予定である場合を想定する。また、第一移送部34aによりおにぎり1個分の具材Aを移送するのに要する時間、及び第二移送部34bによりおにぎり1個分の具材Bを移送するのに要する時間が同一であると仮定する。さらに、移送装置30において第一移送部34aと第二移送部34bとの付け替えに要する時間が、おにぎり100個分の具材A,Bを移送するのに要する時間と略同一であると仮定する。このような仮定のもと、2台設けられた食品加工装置20,20のそれぞれにおいて、移送装置30,30(以下、必要に応じてそれぞれを「第一移送装置30a」、「第二移送装置30b」とも称す)により具材A,Bを移送する場合について説明する。
上記の生産予定で具材A,Bを内包したおにぎりを生産するために、図5(a)に示すように、先ず第一移送装置30aに第一移送部34aを取り付けると共に、第二移送装置30bに第二移送部34bを取り付け、同時に具材A,Bの移送を開始したとする。この場合、第一移送装置30a及び第二移送装置30bにおいて200個分の具材A,Bの移送が完了した時点で、第一移送装置30aにおける具材Aの移送は継続する必要があるが、第二移送装置30bにおける具材Bの移送は完了して良い状態になる。そのため、移送システム10の制御装置は、第一移送装置30aにおける具材Aの移送を継続させつつ、第二移送装置30bを停止させる。
ここで200個分の具材A,Bの移送が完了した時点では、具材Aを残り800個分移送しておにぎりを加工する必要がある。また、上述したように、移送装置30は、第一移送部34aと第二移送部34bとで付け替え可能とされている。そのため、図5(b)に示すように、第二移送装置30bに取り付けられている第二移送部34bを第一移送部34aと付け替え、第一移送装置30a及び第二移送装置30bの双方において具材Aを移送可能とすれば、生産性を向上させることができる。そこで、移送装置10の制御装置は、第二移送装置30bにおいて第二移送部34bから第一移送部34aへの付け替えが完了したことを確認すると、図5(c)に示すように、第二移送装置30bに取り付けられた第一移送部34aを作動させる。これにより、2台設けられた食品加工装置20,20の双方を具材Aを内包したおにぎりの製造に活用し、生産性を向上させることができる。
具体的には、上述したように第二移送部34bから第一移送部34aへの付け替えを行うために、おにぎり100個分の具材A,Bを移送するのに要する時間が必要であると仮定した場合、第一移送装置30aにおける具材Aの移送開始時点から起算して、おにぎり300個分の具材Aの移送が完了した時点から、第二移送装置30bにおいても具材Aの移送が可能となる。上述したように具材Aを内包したおにぎりを1000個製造する生産予定である場合には、第二移送装置30bにおいても具材Aの移送が可能となった時点(第一移送装置30aでおにぎり300個分の具材Aの移送が完了した時点)で残り700個分の具材Aを2台設けられた食品加工装置20,20において移送する必要がある。そのため、食品加工装置20,20のそれぞれにおいて、350個分ずつの具材Aを移送しておにぎりを製造すれば良い。従って、第二移送装置30bにおいて第二移送部34bから第一移送部34aへの付け替えを行わず、第一移送装置30aのみで残り700個分の具材Aを移送する場合に比べて、略2倍のスピードで具材Aを内包したおにぎりを作ることができる。
上述したように、本実施形態の移送装置30は、駆動部32に対し、複数種の移送部34を付け替え可能とされている。そのため、移送装置30によれば、移送物の特性に応じて移送部34を付け替えることにより、最適な移送状態を実現することができる。従って、移送装置30は、多種多様な移送物に対応可能であり、移送物の変更等の要求があったとしても移送部34の付け替えにより臨機応変に対応できる。
また、上述した移送装置30は、回転容積式ポンプを搬送機構として備えた第一移送部34aが、移送部34の一つとして設けられている。そのため、移送部34として第一移送部34aを選択して付け替えることにより、移送装置30を定量性や吸い上げ・押し上げ揚程の面などにおいて優れた特性を発揮できるものすることができる。また、第一移送部34aは、回転容積式ポンプのうちでも一軸偏心ねじポンプ60からなる移送機構を備えたものである。そのため、移送装置30は、第一移送部34aを選択して付け替えることにより、ロータ62がステータ64内で回転することにより、強い吸引力を発生させながら、脈動を最小限に抑制しつつ移送量の安定化を図ることができる。
なお、本実施形態では、第一移送部34aとして一軸偏心ねじポンプ60からなる移送機構を備えたものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、歯車ポンプ(ギヤポンプ)やベーンポンプ、二軸ねじポンプ、三軸ねじポンプなど、他の回転容積式ポンプを第一移送部34aの搬送機構として設けて良い。また、第一移送部34aとして一軸偏心ねじポンプ60からなる移送機構を備えたものを準備するのに加え、これとは別の移送部34として、歯車ポンプ等の他の回転容積式ポンプを搬送機構として設けたものを準備しても良い。
上述したように、移送装置30は、スクリューコンベア85からなる搬送機構を備えた第二移送部34bが、複数種の移送部34の一つとして設けられている。そのため、第二移送部34bを移送部34として取り付けることにより、例えば流動性のない固形物のような移送物であっても移送可能となる。
なお、本実施形態では、移送部34として、回転容積式ポンプからなる搬送機構を備えた第一移送部34a、スクリューコンベア85からなる搬送機構を備えた第二移送部34bの2種類のものを準備し、適宜付け替えられるようにした例を示したが、移送部34の種類として別のタイプの搬送機構を備えたものを付け替え可能なように準備したものとしても良い。また、第一移送部34aや第二移送部34bと同様に回転容積式ポンプやスクリューコンベア85からなる搬送機構を備えたものであっても、各部を構成する素材やサイズ等を変更することにより、第一移送部34aや第二移送部34bとは特性の異なる移送物を移送可能なものを移送部34のバリエーションとして設けても良い。かかる構成によれば、さらに多種多様な移送物を最適な条件で移送することが可能となる。
本実施形態の食品加工装置20は、上述した移送装置30を備えている。そのため、食品加工装置20は、移送対象となる食材等の移送物に応じて最適な移送部34を付け替えて使用できる。従って、食品加工装置20は、様々な特性を有する移送物に対して対応可能であると共に、移送物の変更等の要求があったとしても移送部34の付け替えにより臨機応変に対応できる。
また上述した食品加工装置20は、移送物の流動性に応じて複数種の移送部34を付け替え可能なものであることが望ましい。具体的には、上記実施形態では具材Aの移送用として第一移送部34aを選択し、具材Bの移送用として第二移送部34bを選択した例を示したが、第一移送部34a及び第二移送部34bを選択するための指標として、移送物たる具材A,Bの流動性に着目しても良い。さらに具体的には、例えば具材Aがツナマヨネーズのような水分や油分を含んだものであり、具材Bが鮭のほぐし身のように水分や油分の含有量が少ないものである場合には、具材Aの方が具材Bよりも流動性が高い。このような流動性の相違に着目して第一移送部34a及び第二移送部34bを選択することとすれば、最適な移送状態で移送物を移送可能な食品加工装置20を提供できる。
なお、本実施形態では、移送システム10や食品加工装置20、移送装置30の適用例として、おにぎりの加工に用いるものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、移送システム10や食品加工装置20、移送装置30は、例えばお菓子や、佃煮、大根おろし、各種ソース類などの食品を加工するためのものであっても良い。さらに詳細には、スクリューコンベア85が固体や粉体の移送に適しており、一軸偏心ねじポンプ60が流動性のあるものの移送に適している。このような特性を考慮に入れ、例えば食品加工装置20をお菓子の上に粉体の砂糖をかける加工を行うものとする場合には、移送部34としてスクリューコンベア85を備えた第二移送部34bを選択し、流動性のあるシロップをお菓子の上にかける場合には一軸偏心ねじポンプ60を備えた第一移送部34aを選択することが可能である。このような構成とすることにより、一台の食品加工装置20や移送装置30を、特性の異なる2種の移送物の移送に転用することができる。
また、本実施形態では、移送システム10や移送装置30を、食品加工装置20において食品の移送用のものとして適用した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、移送システム10や移送装置30は、工業製品や化粧品などの製造現場をはじめ、移送物の移送が求められる様々な用途に用いることができる。
本発明の移送システム、食品加工装置、及び移送装置は、工業製品や食品、化粧品などの製造等、移送物の移送が求められる様々な用途において好適に利用できる。
10 :移送システム
20 :食品加工装置
30 :移送装置
32 :駆動部
34 :移送部
40 :駆動機
42 :駆動軸
60 :一軸偏心ねじポンプ
62 :ロータ
64 :ステータ
66a :投入口
66b :吐出口
81 :スクリュー
82 :スクリュー軸
84 :スクリュー羽根
85 :スクリューコンベア
80a :投入口
80b :吐出口

Claims (10)

  1. 駆動機、及び前記駆動機からの回転出力を伝達する駆動軸を備える駆動部と、
    投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する複数種の移送部と、を備え、
    前記駆動部に対し、前記複数種の移送部を付け替え可能であり、
    前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能なスクリュー軸とスクリュー羽根とを備えるスクリューを少なくとも有し、スクリューの回転により投入口より投入した移送物を吐出口から吐出するスクリューコンベアが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする移送装置。
  2. 回転容積式ポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする請求項1に記載の移送装置。
  3. 前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能な雄ねじ型のロータと、前記ロータが嵌挿される雌ねじ型のステータとを少なくとも備え、前記ロータが前記ステータに対して相対的に回転して投入口より投入した移送物を吐出口から吐出することができる一軸偏心ねじポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の移送装置。
  4. 移送物の流動性に応じて複数種の前記移送部を付け替え可能であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の食品加工装置。
  5. 駆動機、及び前記駆動機からの回転出力を伝達する駆動軸を備える駆動部と、投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する複数種の移送部と、を備え、前記駆動部に対し、前記複数種の移送部を付け替え可能な移送装置を備えていることを特徴とする食品加工装置。
  6. 回転容積式ポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする請求項5に記載の食品加工装置。
  7. 前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能な雄ねじ型のロータと、前記ロータが嵌挿される雌ねじ型のステータとを少なくとも備え、前記ロータが前記ステータに対して相対的に回転して投入口より投入した移送物を吐出口から吐出することができる一軸偏心ねじポンプが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の食品加工装置。
  8. 前記駆動軸に対して直接的あるいは間接的に接続可能なスクリュー軸とスクリュー羽根とを備えるスクリューを少なくとも有し、スクリューの回転により投入口より投入した移送物を吐出口から吐出するスクリューコンベアが、複数種の前記移送部の一つとして設けられていることを特徴とする請求項5~7のいずれかに記載の食品加工装置。
  9. 移送物の流動性に応じて複数種の前記移送部を付け替え可能であることを特徴とする請求項5~8のいずれかに記載の食品加工装置。
  10. 駆動機と駆動機からの回転出力を伝達する駆動軸とを備えた駆動部と、
    投入口より投入した移送物を吐出口から吐出する移送部と、を備え、
    前記移送部が、前記駆動部に対して付け替え可能なものとして複数種設けられており、
    前記移送物の移送需要に応じて、前記駆動部に対して前記移送部を付け替えることを特徴とする移送システム。
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