JP7006755B1 - トイレットロール - Google Patents

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Abstract

【課題】巻長が長く保管等の省スペース化が図られると共に、トイレットペーパーの風合いとロールの柔らかさとの両方に優れたトイレットロールの提供【解決手段】2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールであって、巻長は33m以上100m以下であり、巻直径は100mm以上134mm以下であり、シート1枚当たりの坪量は13g/m2以上16g/m2以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより取得されるTS750外面は、12dBV2rms以上30dBV2rms以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより取得されるTS750内面と、TS750外面と、の比R(TS750内面/TS750外面)は、2.8以上4.0以下であるトイレットロール。【選択図】図1

Description

本発明は、2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールに関する。
トイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールでは、1ロール当りの巻長を長くすることによる、ロールの持ち運びや保管時の省スペース化が行われている。特許文献1では、2プライのトイレットペーパーの滑らかさに着目し、ティシューソフトネス測定装置TSAによって測定されるTS750の値をトイレットペーパーの両面で異ならせ、外面の値を12~27dBV2rmsとし内面と外面の値の比を1.06~2.30として風合いを向上した、巻長の長いトイレットロールを提案している。
トイレットロールは、ロールの形態で販売されるので、ロールから引き出されたトイレットペーパーの柔らかさを購入時に確かめることができない。購入者は、ロールの柔らかさ、すなわちトイレットロールを手に持った時の触感を確かめることで、トイレットペーパーの柔らかさを推測することとなる。ロールの柔らかさを高めることで、販売促進効果を高めることができることが知られている(特許文献2)。
特許第6262439号公報 特開2019-97765号公報
上記のようにトイレットペーパーを滑らかにして風合いを向上させると、トイレットロールの製造時にトイレットペーパーをロール状に巻き取る過程において、トイレットペーパーの滑りが促進される。そのため、トイレットペーパーを柔らかく巻き取ることができず、その結果、ロールが固くなるという問題がある。
本発明は、1ロール当りの巻長が長く持ち運びや保管時の省スペース化を図られたものであるとともに、トイレットペーパーの風合いとロールの柔らかさとの両方に優れたトイレットロールを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者は、2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールであって、トイレットロールの巻長は33m以上100m以下、および巻直径は100mm以上134mm以下であり、シート1枚当たりの坪量は13g/m2以上16g/m2以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール外側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750外面は、12dBV2rms以上30dBV2rms以下であり、ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール内側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750内面と、TS750外面と、の比R(TS750内面/TS750外面)は、2.8以上4.0以下であることを特徴とするトイレットロールにより、上記課題を解決し得ることを見出した。
具体的には、本発明は、以下の構成を有する。
[1] 2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールであって、
トイレットロールの巻長は33m以上100m以下、および巻直径は100mm以上134mm以下であり、
シート1枚当たりの坪量は13g/m2以上16g/m2以下であり、
ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール外側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750外面は、12dBV2rms以上30dBV2rms以下であり、
ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台にトイレットロールのロール内側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750内面と、TS750外面と、の比R(TS750内面/TS750外面)は、2.8以上4.0以下であることを特徴とするトイレットロール。
[2] シートは、木材パルプを含み、シート中の木材パルプの含有量をWとし、シート中の古紙パルプの含有量をRとしたときに、式R÷(W+R)×100によって計算されるシート中の古紙パルプの含有率が、0質量%以上40質量%未満であることを特徴とする[1]に記載のトイレットロール。
本発明によれば、1ロール当りの巻長が長く持ち運びや保管時の省スペース化が図られたものであるとともに、トイレットペーパーの風合いとロールの柔らかさとの両方に優れたトイレットロールを提供することができる。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの構成例を示す外観図である。 ティシューソフトネス測定装置TSAの概略断面図である。 測定装置TSAによって測定される試料の例の概略断面図である。 測定装置TSAの測定原理を説明する図である。 測定装置TSAの測定原理を説明する図である。 測定装置TSAによる測定結果の例を示す図である。 トイレットロールの製造に適用可能な製造設備の例を示す模式図である。
(実施形態)
本発明の実施形態に係るトイレットロールを、図面を参照しながら説明する。以下の実施形態および図面は例示の目的で記載したものであり、本発明を限定するものではない。
(トイレットロール)
図1は、本発明の実施形態に係るトイレットロールの構成例を説明するための概略外観図である。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るトイレットロール10は、2枚のシート11,12が重ね合わされたいわゆる2プライのトイレットペーパー13が、円筒状の巻芯である紙管14に、所定長だけロール状に巻き回されたものである。
(シート)
トイレットペーパー13の構成要素となる2枚のシート11,12のそれぞれは、繊維原料であるパルプ成分を含むスラリーを抄紙することによって得られる。
(パルプ成分)
パルプ成分としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプを挙げることができる。
木材を原料として製造される木材パルプとしては、例えば、広葉樹パルプ(広葉樹クラフトパルプ(LKP))、針葉樹パルプ(針葉樹クラフトパルプ(NKP))、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)、ソーダパルプ(AP)、未晒しクラフトパルプ(UKP)、酸素漂白クラフトパルプ(OKP)等の化学パルプ等が挙げられる。また、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)等の半化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)等の機械パルプが挙げられるが、特に限定されない。
木材以外の植物・動物を原料として製造される非木材パルプとしては、コットンリンターやコットンリント等の綿系パルプ、麻、麦わら、バガス等の非木材系パルプ、ホヤや海草等から単離されるセルロース、キチン、キトサン等が挙げられるが、特に限定されない。
古紙(抄紙されたパルプ)を原料として製造される古紙パルプとしては、例えば、牛乳パックのような液体を充填包装するための紙パックを原料とする、いわゆるミルクカートンパルプ、新聞や雑誌等を原料とする脱墨パルプが挙げられるが、特に限定されない。
パルプ成分は上記の1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。これらパルプ成分はトイレットペーパー13の品質に大きく影響するので、要求品質に合わせて所定の種類および配合割合で適宜配合される。
例えば、パルプ成分として、木材パルプのみを(100質量%で)用いることができる。木材パルプとして、針葉樹パルプおよび広葉樹パルプから選択される少なくとも1種を好ましく用いることができる。針葉樹パルプは、繊維が長く強度があり、抄造されるシートに強度を付与することができる。また、広葉樹パルプは、繊維が短く、しなやかであり、抄造されるシートに均一性、地合いのよさ、柔らかさなどを提供することができる。本発明の実施形態において、針葉樹パルプと広葉樹パルプを併用することが好ましく、針葉樹クラフトパルプ(NKP)と広葉樹クラフトパルプ(LKP)を併用することがより好ましい。
針葉樹パルプと広葉樹パルプとを併用する場合、針葉樹パルプと広葉樹パルプとの配合割合(質量比)を示すL/N比は、例えば、10/90~90/10とすることが好ましく、20/80以上とすることがより好ましく、30/70以上とすることがさらに好ましく、また、80/20以下とすることがより好ましく、70/30以下とすることがさらに好ましい。
(任意成分)
シート11,12には、要求品質および操業の安定のために、任意成分として様々な薬品が添加されていてもよい。任意成分としては、例えば、乾燥紙力剤、湿潤紙力剤、柔軟剤、嵩高剤、染料、香料、分散剤、濾水向上剤、ピッチコントロール剤、歩留向上剤、サイズ剤等を挙げることができる。乾燥紙力剤としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリアクリルアミド(PAM)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。湿潤紙力剤としては、ポリアミドエピクロロヒドリン、尿素、メラミン、熱架橋性ポリアクリルアミド等を挙げることができる。柔軟剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、および両性イオン界面活性剤等を挙げることができる。上記の任意成分は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の実施形態において、互いに重ね合わされる2枚のシート11,12の種類(材質、物性などの紙質)は、要求品質等に応じて、同一であってもよく異なっていてもよい。
トイレットペーパー13の一端(始端)は、ピックアップ糊(接着剤)によって紙管14の外周に対して接着固定されている(不図示)。これによって、トイレットロール10の製造時にトイレットペーパー13が紙管14の周りに巻き回されることが可能となっていると共に、トイレットロール10においてトイレットペーパー13が紙管14から剥がれて離脱することが防止されている。
(紙管)
紙管14は、円筒形状を有しており、その周りにトイレットペーパー13が巻き回されてトイレットロール10となる。紙管14の内径は、トイレットロール10を回転支持するためのトイレットロールホルダーの部材(コア芯やフック等)のサイズに応じて設定される。例えば、日本工業規格JISに従う内径は38mm(±1mm)であり、紙管14の外径であるコア径DCは、紙管14の厚さにもよるが、一般には、38mm~40mm程度である。
紙管14の素材は、その外周面にピックアップ糊を塗布し、トイレットペーパー13の始端部をピックアップして接着固定し、トイレットペーパー13を巻き回すことのできるものであればよく、紙管原紙、段ボール原紙、クラフト紙等の厚紙から形成されていることが多い。紙管14は、例えば、スパイラル状に巻き回された帯状紙によって形成されていてもよい。
(ピックアップ糊)
ピックアップ糊は、紙管14の外周面にトイレットペーパー13の始端部を接着固定するための接着剤である。接着剤の種類は特に限定されないが、トイレットペーパー13を迅速に接着固定することができ、トイレットペーパー13を巻き取る際の引張力にも耐えうる接着強度を有する接着剤であることが好ましい。このような接着剤としては、水溶性接着剤が好ましく、セルロール誘導体接着剤がさらに好ましい。市販のセルロール誘導体接着剤の中では、ウェットタックが強く、ピックアップ性に優れるという理由から、例えば、カネビノールTV976、カネビノールTV986(いずれも商品名、日本エヌエスシー社製)などが好ましく用いられる。
(トイレットロールの巻長)
本発明の実施形態において、紙管14に巻き回されたトイレットペーパー13の長さである、トイレットロール10の巻長は、33m以上100m以下である。巻長は、例えば、トイレットロール10からトイレットペーパー13を巻きほどきながらその長さを実測することによって求めることができる。
トイレットロール10の巻長がこの範囲であると、1ロール当りのトイレットペーパー13の長さが長く、トイレットロール10の持ち運びや保管時の省スペース化を図ることができる。トイレットロール10の巻長が100mを超えると、概して、トイレットロール10の巻直径が大きくなり、トイレットロール10は、一般的なトイレットロールホルダーに収まり難くなる。また、トイレットロール10の巻長が33m未満であると、1ロール当りの巻長が短く、持ち運びや保管時の省スペース化が図れない。
(トイレットロールの巻直径)
本発明の実施形態において、ロール状に巻き取られたトイレットペーパー13のロール径である、トイレットロール10の巻直径DRは、100mm以上134mm以下である。巻直径DRは、例えば、ノギスなどを用いて測定することができる。
トイレットロール10の巻直径DRがこの範囲であると、トイレットロール10は、一般的なトイレットロールホルダー内に収まり、その中で回転自在に支持され得る。トイレットロール10の巻直径DRが134mmよりも大きいと、トイレットロール10は、一般的なトイレットロールホルダーに収まり難くなる。また、トイレットロール10の巻直径DRが100mmよりも小さいと、トイレットロール10の巻長が制限され、巻長を長くすることによる持ち運びや保管時の省スペース化が困難になる。また、小さな巻直径DRでトイレットロール10の長い巻長を確保しようとすると、トイレットペーパー13の紙厚や嵩高さ、および構成シート11,12の坪量等が制限され、良好な使用感や、強度の確保等が困難になる。
(トイレットロールの巻密度)
トイレットロール10の巻密度は、次式(I)によって計算される。
(巻密度)=(巻長×プライ数)÷(トイレットロールの断面積) (式I)
トイレットロール10の断面積は、図1の(b)に示されるトイレットロール10の側面において、トイレットペーパー13により構成されている部分の面積に相当する。つまり、トイレットロール10の断面積は、巻直径DRを直径とする円の面積から、紙管14のコア径DCを直径とする円の面積を引いた面積となる。トイレットロール10の断面積は、次式(II)によって計算される。
(断面積)=(トイレットロールの巻直径DR÷2)2×3.14-(コア径DC÷2)2×3.14 (式II)
例えば、トイレットロール10の巻長が37.5m、巻直径DRが117mmであり、紙管14のコア径DCが40mmである場合、トイレットペーパー13は2プライであるので、巻密度は、(37.5m×2)÷{(117mm÷2)2×3.14-(40mm÷2)2×3.14}を計算して、0.79m/cm2となる。
(トイレットペーパー)
トイレットペーパー13は、いわゆる2プライのトイレットペーパーであり、2枚のシート11,12が重ね合わされた積層シートの形態を有する。
(シート1枚当たりの坪量)
本発明の実施形態おいて、トイレットペーパー13を構成する2枚のシート11,12のシート1枚当たりの坪量は、13g/m2以上16g/m2以下である。シート1枚当たりの坪量は、日本工業規格JIS P8124の規定に準じて、2プライのトイレットペーパー13の坪量を測定し、当該坪量をプライ数の2で割って求めることができる。すなわち、2プライのトイレットペーパー13を日本工業規格JIS P8111に規定する方法に従って調湿し、当該調湿した2プライのトイレットペーパー13を2枚のシート11,12を重ねたまま、所定の大きさ、例えば10cm×10cmの大きさに切り出し、当該切り出した2プライのトイレットペーパー13の重さを測定し、当該重さを2プライのトイレットペーパー13の切出面積の0.01m2で割って2プライのトイレットペーパー13の坪量を測定し、当該坪量をプライ数の2で割ってシート1枚当たりの坪量を求めることができる。
シート1枚当たりの坪量が13g/m2未満であると、強度が低くなり、また吸水量の低下等により使用感が悪くなる。シート1枚当たりの坪量が16g/m2を超えると、概して、紙厚が厚くなり、トイレットロール10の巻直径が大きくなる。トイレットロール10の巻直径を上述の範囲に収めようとすると、トイレットロール10の巻長を確保することが困難となる。また、上述の範囲の巻長を得ようとすると、シート11,12の厚さを低減させる必要が生じ、シート11,12が潰れてトイレットペーパー13の風合いが損なわれたりする。
本発明の実施形態において、トイレットペーパー13には、エンボス加工が施されている。
(エンボス加工)
エンボス加工とは、エンボス加工の対象となるシートの両面のうちの一方の表面にエンボス凸部を、他方の表面にエンボス凸部の裏側で構成されるエンボス凹部を形成する加工をいう。エンボス加工は公知の方法で行うことができる。例えば、エンボス加工は、ほぼ相補的な形状の雄(凸)エンボスロールと雌(凹)エンボスロールとが噛み合う「マッチした」エンボスロールにより行われてもよく、または、雄(凸)エンボスロールと雌(凹)エンボスロールの形状が同一でなく、両者が噛み合った際にシートにせん断力を与える、いわゆる「マッチしていない」エンボスロールにより行われてもよく、または、雄(凸)エンボススチールロールとプレーンラバーロールとにより、行われてもよい。
本発明の実施形態におけるエンボスは、いわゆるシングルエンボスである。すなわち、トイレットペーパー13において、その構成要素であるシート11,12は、互いに重ね合わされてから、その全体に対するエンボス加工が施されている。図1の例では、トイレットペーパー13には、その紙面全域(全面)に亘って、ロール内側に突出する多数のエンボス部13aが反復パターンにて形成されている。
このように、本発明の実施形態では、エンボス部13aをロール内側となる面であるトイレットペーパー13の内面側に突出させ、ロール外側となる面であるトイレットペーパー13の外面側にエンボス凹部を設けることにより、トイレットペーパー13の外面の手触りを滑らかにすると共に、内面の滑らかさをそれよりも低減させている。なお、エンボス部のパターンは、必要に応じて、上記以外の任意のパターンであってもよい。
なお、必要に応じて、トイレットペーパー13の各層を構成するシート11,12の剥離を抑制するために、トイレットペーパー13に、構成シート11,12を互いに接合するための接合用エンボス部(不図示)がさらに設けられていてもよい。接合用エンボス部は、シート11およびシート12を一体的に接合する接合領域を画成する。接合用エンボス部は、例えば、トイレットペーパー13の幅方向(CD方向)両側縁部に、その長手方向(MD方向)に沿って延在するように形成されていてもよく、そのように形成されている場合、エッジエンボスとも称される。接合用エンボス部は、トイレットペーパー13の表裏両面から厚さ方向外側に突出しないように形成されていてもよい。
(ティシューソフトネス測定装置TSAにより取得されるTS750値)
本発明の実施形態では、トイレットペーパー13の両面について、ティシューソフトネス測定装置TSA(以下、単に測定装置TSAとも記す)により取得されるTS750値を規定する。本発明の実施形態に係る具体的なTS750値の範囲について言及する前に、図2から図6を参照して、TS750値の取得に用いられる、ティシューソフトネス測定装置TSA、測定原理、および測定手順について説明する。
(ティシューソフトネス測定装置TSA)
図2は、本発明の実施形態に係るTS750値の取得に適用可能な、ドイツのエムテック(Emtec Electronic GmbH)社製のティシューソフトネス測定装置TSAの概略断面図である。測定装置TSAは、日本ルフト株式会社(日本における販売代理店)より入手可能である。
トイレットペーパー13に触れたときのヒトの感触(手触り感)は、「柔らかさ」、「滑らかさ・粗さ」、および「剛性」といったトイレットペーパー13の3つの特性によって影響を受ける。測定装置TSAは、これら3つの特性の指標となるパラメータ(それぞれ順に、TS7、TS750、Dと称される)を音響測定および変形測定によって数値化可能な装置である。測定装置TSAは、得られたこれらのパラメータ(生データ)と、トイレットペーパー13の坪量、厚さ、プライ数等を基に、アルゴリズムを用いた解析を行うことで、ハンドフィール(HF)値と称される値を算出することができる。HF値は、ヒトの手触り感(パネルテスト)の結果と相関付けられたトイレットペーパー13の手触り感の総合的な定量評価に用いられる値である。
上述のTS7(柔らかさ)、TS750(滑らかさ・粗さ)、D(剛性)といったパラメータの値のうち、TS7値およびTS750値は、ティシューソフトネス測定装置TSAによる音響測定によって取得することができる。
(ティシューソフトネス測定装置TSAによる音響測定の測定原理)
図2から図6を参照して、ティシューソフトネス測定装置TSAによる音響測定の測定原理を説明する。
図3は、ティシューソフトネス測定装置TSAによる測定の対象となるトイレットペーパー13の試料の例を示す概略断面図である。本発明の実施形態において、測定装置TSA 20による測定の対象となる試料23は、2枚のシート11,12で構成される2プライのトイレットペーパー13であるが、図3では、概略的に、試料23を1枚のシートとして示している。試料23は、凸凹したテクスチャを有する。また、試料23の表面には、構成繊維23fに由来する突出部である起毛が見られる。起毛は、繊維の毛羽立ちとも称され、起毛する繊維の根幹部分は、試料23の表面または内部に存在する。
図2の(a)に示されるように、ティシューソフトネス測定装置TSA 20において、試料台21の内部には、振動センサ21aがあり、試料台21の上方には、ブレード25aをモーター25bによって回転させるブレード付ロータ25がある。試料23は、測定されるべき面が上に向くように、すなわち、測定面がブレード付ロータ25側となるように、試料台21に対してドラムヘッドのように取り付けられる。
第1の測定ステップにおいて、ブレード付ロータ25を垂直移動により下降させて、図2の(b)に示されるように、ブレード25aによって、試料23の上を、設定した荷重で押す。次いで、その一定の垂直位置で、ブレード25aを、設定した速度で回転させる。これによって引き起こされる、試料23上のブレード25aの水平運動は、異なる種類の振動・雑音を生み出す。生み出された振動・雑音は、振動センサ21aによって検出される。検出された振動等は、PCを使って周波数が分析されて、TS750値が得られる。例えば、Emtec社のソフトウェアであるemtec measurement systemを用いることで、TS750値をソフトウェア上で自動的に取得することができる。
詳細には、図4を参照して、測定装置TSA 20による測定の際に、ブレード25aは、図中、位置(1)から(3)までの移動によって例示されるように、一定の垂直位置で水平運動させられる。ブレード25aのこのような水平運動によって、試料23の位置が変動し、試料23の垂直振動が誘発される。誘発された振動周波数は、トイレットペーパー13の構造的な寸法(例えば、クリープやエンボス等に由来する寸法)およびブレード25aの回転速度に依存する。振動の振幅(強度)は、構造の高さに依存する。
また、図5を参照して、測定装置TSA 20による上述の測定の際に、一定の垂直位置で水平運動させられるブレード25aは、図中、位置(i)から(iii)までの移動によって例示されるように、試料23の表面を水平方向に進む。このときの試料表面に突出する繊維23fとの接触による瞬間的な遮断とブレード25aの振動に起因して、ブレード25aそれ自身の水平振動が誘発される。
図5の(a)と比べると、図5の(b)では、繊維23fが柔らかく、ブレード25aと繊維23fが接触した際に、繊維23fが大きく撓んでブレード25aのしなりが小さいため、誘発されるブレード25aの水平振動の振幅は相対的に小さくなっている。ブレード25aの水平振動の振幅は、繊維23fの柔らかさ・固さ(個々の繊維の剛性)、および試料23の素材の内部構造(バルク、繊維の結合強度)、ミクロ・マクロ圧縮性、添加薬品(柔軟剤、澱粉、乾燥強度剤)等に依存する。また、共振周波数は、試料23の素材および幾何学寸法に依存して一定であり、およそ6,500Hzである。
図6に、測定装置TSA 20による音響測定の結果として得られる周波数スペクトルの例を示す。横軸が周波数(単位:Hz)、縦軸が振幅(強度)(単位:dBV2rms)を示す。得られるスペクトルは、概して、重なり合う2つの単一スペクトルとなる。
図4を参照して説明した、試料23の垂直振動に基づく単一スペクトルは、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークP1として現れる。極大ピークP1の強度(振幅)が、試料23の「滑らかさ・粗さ」の指標となるTS750値となる。TS750値が小さい程、試料23は滑らかであると評価される。
図5を参照して説明した、ブレード25aの水平振動に基づく単一スペクトルは、共振周波数である6500Hzを含む(6500Hzの前後の)スペクトルの極大ピークP2として現れる。極大ピークP2の強度(振幅)が、試料23の「柔らかさ」の指標となるTS7値となる。TS7値が小さい程、試料23は柔らかいと評価される。
なお、測定装置TSA 20では、続いて、第2の測定ステップとして、試料23に加える荷重を変更するサイクルを繰り返すことによる変形測定によって、試料23の「剛性」を表すD値を得ることができる。得られたD値と、先述のTS7値およびTS750値、ならびに紙厚、坪量、プライ数等から、非線形のアルゴリズムによって、ハンドフィール(HF)値が取得可能となる。これらD値およびHF値は、本発明の実施形態において規定される数値ではないため、本明細書では、これらについてのさらなる説明を省略する。
(TS750値の測定手順)
ティシューソフトネス測定装置TSA 20を用いたTS750値の測定は、次の手順に従って行うことができる。
(1)試料の準備
トイレットロール10からトイレットペーパー13を巻きほどき、直径112.8mmの円形のトイレットペーパーの試料23を切り抜く。試料23は、トイレットペーパー13を構成する2枚のシート11,12を1組として含む。試料23の切り抜きには、Emtec社のサンプルパンチが使用されてもよい。
(2)試料の取り付け
試料23の測定面が上(すなわち、ブレード付きロータ25側)に向くように試料23を円形の試料台21に載せる。次いで、試料23の外周を保持するように試料固定リング24を押し下げて、試料23を試料台21にロックする。
(3)測定
ブレード付ロータ25を100mNの押し込み圧力で試料23の上から押し込む。次いで、モーター25bを作動させて、ブレード付ロータ25を回転数2.0毎秒で回転させる。このときの試料台21の振動を、試料台内部に設置した振動センサ21aによって測定する。ソフトウェアを用いて、振動周波数を分析し、TS750値を自動的に取得する。
(4)平均値の算出
1種類のトイレットロール10につき、上記(1)から(3)の工程を繰り返すことによって、計10回の測定を行い、TS750値を平均値として取得する。
(TS750値)
ここで、本発明の実施形態に係るトイレットロール10のTS750値は、次のように規定される。
(TS750外面)
ティシューソフトネス測定装置TSA 20により、試料台21にトイレットロール10のロール外側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパー13に対し、ブレード付ロータ25を100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台21の振動を振動センサ21aで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750外面は、12dBV2rms以上30dBV2rms以下である。
TS750外面が12dBV2rms以上30dBV2rms以下であると、トイレットロール10のロール外側となるトイレットペーパー13の表面(トイレットペーパーの外面とも称する)は、滑らかで風合いに優れた面となる。TS750外面が12dBV2rms未満であると、つるつるとした質感となり、トイレットペーパー13の質感としては好ましくなくなり、また、製造が困難となる。TS750外面が30dBV2rmsより大きいと、トイレットペーパー13の外面に十分な滑らかさが得られず、良好な風合いが得られない。
(比R(TS750内面/TS750外面))
ティシューソフトネス測定装置TSA 20により、試料台にトイレットロール10のロール内側となる面を上に向けて設置したトイレットペーパー13に対し、ブレード付ロータ25を100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、試料台21の振動を振動センサ21aで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750内面と、上述のTS750外面と、の比R(TS750内面/TS750外面)は、2.8以上4.0以下である。
上述のTS750外面(12dBV2rms以上30dBV2rms以下)を満たすことを前提とした上で、比R(TS750内面/TS750外面)の値が2.8以上4.0以下であると、トイレットペーパー13は、滑らかさの点で適度な表裏差を有する。これにより、トイレットペーパー13の外面が滑らかであるとともに、トイレットロール10の製造時にトイレットペーパー13を紙管14に巻き取る際のトイレットペーパー13の滑りが抑制されて、トイレットペーパー13を柔らかく巻き取ることができ、柔らかいトイレットロール10が得られる。
比Rの値が2.8未満であると、トイレットペーパー13の内面の滑らかさが高く、トイレットロール10の製造時にトイレットペーパー13を紙管14に巻き取る際にトイレットペーパー13の滑りが生じやすい。そのため、トイレットペーパー13を柔らかく巻き取って柔らかいトイレットロール10が得ることが困難となる。
比Rの値が4.0以上であると、トイレットペーパー13の内面の滑らかさが低く、トイレットペーパー13の内面の風合いが悪くなる。
(本発明の実施形態に適用可能な製造方法および製造設備の例)
図1および図7を参照しつつ、本発明の実施形態に係るトイレットロール10を製造するために適用可能な方法および設備の例について説明する。トイレットロール10は、例えば、以下のようにして製造され得る。
(原反ロールの製造)
シート11,12を構成要素とするトイレットペーパー13を製造するための原反ロール11R,12Rを製造する。詳細には、不図示の抄紙機を用い、抄紙用スラリー(紙料)から、幅広(トイレットロールの幅の数倍から二十数倍程度の幅)で長尺なシート11L,12Lを抄造しつつ巻き取って、シート11L,12Lが巻き取られた原反ロール11R,12Rを製造する。抄紙機としては、例えば、ツインワイヤフォーマ方式、円網フォーマ方式、サクションプレストフォーマ方式、クレセントフォーマ方式等の知られている抄紙機を用いることができる。
抄紙機は、クレープ加工を行うクレーピング部を備えていてもよい。クレーピング部では、原反ロール製造工程において、抄造されるシート(ウェブ)を乾燥させる間に、必要に応じて、シートに対し、クレーピングドクターによってクレープと呼ばれる非常に細かい波状の皺を付与することができる。クレープにより、シートに柔らかさ、嵩高さ(バルク感)、吸収性、美観(クレープの形状)、良好な手触り感などを付与することができる。
また、抄紙機は、カレンダー部を備えていてもよい。カレンダー部では、乾燥されたシートに対して、必要に応じて、カレンダーロール対により上下からシートを挟み込み押圧する、カレンダー処理を施すことができる。これによって、シート11L,12Lは圧縮されて、紙厚の調整および均一化、ならびに表面の平滑化などがなされる。カレンダー部は抄紙機とは別に設けられていてもよく、カレンダー処理は、原反ロール製造工程以降の任意の製造工程において行われてもよい。カレンダー処理は、複数段階に分けて行われてもよい。
(トイレットロールの製造)
原反ロール11R,12Rを用いて、トイレットロールを製造する。図7は、本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造に適用可能な製造設備の例を示す模式図である。以下に示す方法および図7に示す製造設備は、例示目的であって本発明を限定するものではない。
原反ロール11Rおよび原反ロール12Rは、原反ロールスタンド70に対して回転可能に取り付けられ、原紙シート繰出装置(不図示)によって回転駆動されつつシート11Lおよびシート12Lを繰り出す。
原反ロール11Rおよび原反ロール12Rから繰り出されたシート11Lおよびシート12Lは、原反ロールスタンド70の下流側に配されたエンボス加工部76に搬送される。このエンボス加工部76の下流側には、さらに巻取部77が配されている。
エンボス加工部76は、端的には、シート11L,12Lに対してエンボス加工を施して、エンボスシートを形成するユニットである。
エンボス加工部76は、エンボスロール73と、バックアップロール74と、を備えている。エンボスロール73は、回転自在であり、エンボスロールの外周面には、図1に示されるエンボス部13aのエンボスパターンに対応した凹凸部が形成されている。
原反ロール11R,12Rから繰り出されたシート11L,12Lは、共に重合ローラ71に巻き掛けられて重ね合わされる。エンボス加工部76は、エンボスロール73と、エンボスロールとの対向方向に沿って移動可能に配されたバックアップロール74と、を備え、これらの間に、重ね合わされたシート11L、12Lが挿通される。バックアップロールがエンボスロールの外周面に所定圧で押し当てられた結果、これらの間を通過するシート11L,12Lに共通するエンボス加工(シングルエンボス)が施される。
なお、必要に応じて、エンボス加工部の下流側に、対向するエンボスホイールと受けロールとを有する接合用エンボスロールユニット(不図示)を配し、それらの間にシート11Lとシート12Lとの積層体を挿通し押圧することで、剥離防止のための接合用エンボス部を設けてもよい。
本例において、エンボスロール73の少なくとも凹凸部分は金属にて形成されているが、バックアップロール74の表面部分は、弾性変形可能な硬質合成ゴムなどの硬質なゴム状弾性体にて形成されている。
エンボス加工を、雄(凸)エンボススチールロールとプレーンラバーロールとにより行うことにより、エンボス加工されたシートの一方の表面と他方の表面の質感を大きく異ならせることができる。例えば、エンボススチールロールによって形成されたエンボス凸部では、プレーンラバーロールとの接触により、シートの構成繊維に基づくシート表面の起毛がつぶされて、柔らかさが低減し、滑らかさが増大する。
エンボス加工部76において積層されたシート11Lとシート12Lにより形成された幅広のトイレットペーパー13Lは、その下流側に配された巻取部77に送出される。
巻取部77では、エンボス加工部76から送出されるトイレットペーパー13Lの先端部を、巻芯である幅広の(すなわち軸方向に長尺の)紙管14Lに接着剤(ピックアップ糊)を介して巻き付ける。
トイレットペーパー13Lを紙管14Lに所定長さだけ巻き取って、幅広の(すなわちCD方向の寸法が大きい)トイレットロール10Lとなるロール86(すなわちトイレットロール10形成用のログ)を形成し、トイレットペーパー13Lの巻き終わりの終端を、不図示の切断手段により切断する。不図示の末端処理部にて、ロール86の巻き終わりの終端部を、ロール86の表面(ロール外周面)に接着剤(テールシール糊)によって糊付けして巻きほぐれないようにして、幅広トイレットロール10Lを形成する。
なお、巻取部77におけるトイレットペーパー13Lの所定長さ毎の切断に先立ち、トイレットペーパー13Lの幅方向に横切る破断用ミシン目を、トイレットペーパー13Lの長手方向(MD方向)に沿って、一定間隔毎に形成してもよい。破断用ミシン目の形成には、知られている任意のミシン目形成手段を用いることができる。しかしながら、かかる破断用ミシン目の形成は、本発明の実施形態において、任意選択的であり、必須ではない。
幅広トイレットロール10Lは、次いで、不図示の切断部により、製品スペック等に応じた所定幅に切断されて個々のトイレットロール10となる。
なお、上述の製造方法および製造装置は1つの例である。例えば、巻取部77で、トイレットロール10Lとなるロール86(すなわちトイレットロール10形成用のログ)の代わりに、それよりも巻きの長いロールを形成し、これを二次原反としてワインダーのような巻取機能を有する別の装置に搭載して、所定長のログを形成する過程を経て、トイレットロールを製造してもよい。
(作用効果)
本実施形態に係るシングルエンボスが付された2プライのトイレットロール10によると、2プライのトイレットペーパー13を構成する2枚のシート11,12のシート1枚当たりの坪量が13g/m2以上16g/m2以下であり、適度な強度および吸水量を確保することができるとともに、トイレットロール10の巻長が33m以上100m以下かつ巻直径が100mm以上134mmであり、1ロール当りのトイレットペーパー13の長さが長く持ち運びや保管時の省スペース化が可能になる。
加えて、2プライのトイレットペーパー13に関してティシューソフトネス測定装置TSA 20により取得されるTS750値は、TS750外面が12dBV2rms以上30dBV2rms以下であり、トイレットペーパー13の外面(ロール外側となる面)は、優れた風合い(滑らかさ)を有する。また、このとき、TS750内面とTS750外面との比Rは2.8以上4.0以下であり、トイレットペーパー13の内面(ロール内側となる面)は、適度な滑らかさを有する。これにより、トイレットロール10の製造時にトイレットペーパー13を紙管14に巻き取る際の滑りが抑制されて、トイレットペーパー13を柔らかく巻き取ることができ、柔らかいトイレットロール10が得られる。
したがって、本実施形態によれば、2プライのトイレットロール10において、持ち運びや保管時の省スペース化が可能であるとともに、トイレットペーパー13の風合い(滑らかさ)向上と、トイレットロール10の柔らかさと、の両立を図ることができる。
本発明の実施形態おいて、トイレットペーパー13の両面のTS750値(TS750外面およびTS750内面)の制御は、例えば、シングルエンボスのパターン、エンボス凸部の大きさ(直径等、mm)、エンボス凸部の密度(個/cm2)、エンボス凸部の高さ(mm)、エンボス加工の圧力(gf/cm2)、エンボス加工の圧力を印加した後の紙厚および密度等を適切に設定することなどによって、行うことができる。
また、トイレットペーパー13のTS750値(TS750外面およびTS750内面)は、例えば、シート11L,12Lを抄造する際のクリープ加工および/またはカレンダー加工や、トイレットペーパー13Lを形成する際のカレンダー加工の諸条件(加工の有無自体も含む)によって影響を受ける。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。特段の記載のない限り、上述の実施形態に適用可能な構成は、本実施形態に適用可能である。
第2の実施形態に係るトイレットロールにおいて、トイレットペーパーを構成するシートのそれぞれは、木材パルプを含み、シート中の木材パルプの含有量をWとし、シート中の古紙パルプの含有量をRとしたときに、式R÷(W+R)×100によって計算されるシート中の古紙パルプの含有率が、0質量%以上40質量%未満であることを特徴とする。
第1の実施形態において説明したように、本発明の実施形態において、シートのパルプ成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。これらパルプ成分はトイレットペーパーの品質に大きく影響するので、要求品質に合わせて所定の種類および配合割合で適宜配合される。
木材から製造されるバージンパルプである木材パルプは、シートに強度、しやなかさ、均一性、地合いのよさ、柔らかさなどを提供することができる上、白色度や衛生面の点でも優れている。
一方、古紙をリサイクルして製造されるパルプである古紙パルプは、ごみの削減、ごみを焼却するために必要なエネルギー資源の保全、焼却によるCO2排出量の抑制等の観点、および木材パルプの製造に必要とされる森林資源の保全に有効である。
そのため、本実施形態は、パルプ成分として、木材パルプを主体とするものであり、また、ごみ削減や資源保全の観点から、木材パルプと古紙パルプとを併用する態様も含む。
古紙パルプは、原料である古紙(抄紙されたパルプ)を水中で離解する工程、大きな異物を除去する粗選工程、パルプに付着したインキを剥離・分離する脱墨工程、小さい異物を除去する精選工程、パルプを漂白する工程のような、必要とされる各工程を経て、製造される。これらの製造工程では、機械的な力や重力、界面活性剤、漂白剤などの薬品、熱などが利用され、また、安全性および衛生面を重視して、必要に応じて、殺菌・消毒が繰り返される。
このように、古紙パルプは、製造過程において物理的・化学的ダメージを受けたり湿潤・乾燥したりすることにより、強度が低下する。また、そのような古紙パルプから製造されるシートは、概して、木材パルプから製造されるシートと比べて、強度および柔らかさが低減する。
そのため、製造されるシートひいてはトイレットペーパーの強度および柔らかさの観点から、古紙パルプの配合率(シート中の古紙パルプの含有率)には好適な上限がある。
詳細には、本実施形態において、シート中の古紙パルプの含有率は、シート中の木材パルプの含有量をWとし、シート中の古紙パルプの含有量をRとしたときに、式R÷(W+R)×100によって計算される。シート中の古紙パルプの含有率は、0質量%以上40質量%未満である。
シート中の古紙パルプの含有率が0質量%以上40質量%未満であると、シートに適度な強度および柔らかさを提供することができる。古紙パルプの含有率が40質量%以上になると、シートの柔らかさが低下し、ひいてはトイレットペーパーの使用感が低下する。
なお、古紙としては、紙パック(ミルクカートン)を原料とするいわゆるミルクカートンパルプは、主に強度の高い針葉樹パルプから製造され、印刷が少なく白色度が高いため、製造されるシートの強度および白色度も高くなるので、好ましく用いられる。
(作用効果)
第2の実施形態は、シート中に、パルプ成分として、木材パルプと古紙パルプとを、要求品質に合わせて所定の配合割合で含有するものである。これによると、所望のシートの強度および柔らかさを確保しつつ、ごみ削減や資源保全に貢献することができる。
図7に示す製造装置を用いて、以下の製造工程を経て、トイレットロールを製造した。
(a)針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP):広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)が30質量%:70質量%のパルプ組成を有する抄紙用スラリー(紙料)を用い、複数のシートを抄造した。このとき、複数のシートのうちの幾つかについては、シートの坪量、紙厚、クレープ加工条件、カレンダー処理条件のうちの少なくとも1つを異ならせた。
(b)抄造された複数のシートのうちの2枚を重ね合わせて1つの積層シートとした。
(c)積層シートの紙面全体に対して、一方の面のエンボスが凹となり他方の面のエンボスが凸となる、図1に例示されるパターンのシングルエンボス加工を施した。
(d)積層シートの始端部を、ピックアップ糊を塗布した紙管に押し当てて接着固定し、エンボス凹部がロール外側となるように紙管の周りにロール状に巻き取った。
(e)巻取長さが所定長に達した段階で、積層シートの巻き取り終端を切断して、幅広のトイレットロールを得た。
(f)幅広のトイレットロールを所定の幅寸法に裁断して、シングルエンボス加工が施された2プライのトイレットペーパーがエンボス凹部を外側にしてロール状に巻き取られたトイレットロールを製造した。
(g)工程(b)から(f)を繰り返し、試料1から10の10種類のトイレットロールを得た。このとき、工程(c)においてシングルエンボス加工に用いる圧力および/または速度を、試料によって異ならせてエンボス加工を行った。
試料1から10のトイレットロールについて、以下の測定および評価を行った。なお、測定は、日本工業規格JIS P8111に準じた環境下(温度23±1°、湿度50±2%RH)で試料を調湿して行った。
<測定>
〔トイレットロールの巻長[m]〕
製造されたトイレットロールからトイレットペーパーを巻きほどきつつ、トイレットペーパーの終端部から始端部までの紙管への巻き回しの長さを測定した。測定は0.5m刻みで行い端数は切り捨てた。
〔トイレットロールの巻直径[mm]〕
製造されたトイレットロールのロール外径をノギスにより測定し、小数点以下を四捨五入した。
〔紙管のコア径[mm]〕
製造されたトイレットロールの紙管の外径をノギスにより測定し、小数点以下を四捨五入した。
〔巻き密度[m/cm2]〕
下式(I)および(II)に従って求めた。
(巻密度)=(巻長×プライ数)÷(トイレットロールの断面積) (式I)
(断面積)=(トイレットロールの巻直径DR÷2)2×3.14-(コア径DC÷2)2×3.14 (式II)
〔坪量(シート1枚当たり)[g/m2]〕
トイレットロールからトイレットペーパーを引き出し、日本工業規格JIS P8124に準じて、2プライのトイレットペーパーの坪量を測定し、プライ数の2で割って、シート1枚当たりの坪量を求めた。具体的には、2プライのトイレットペーパーを日本工業規格JIS P8111に規定する方法に従って調湿し、当該調湿した2プライのトイレットペーパーを2枚のシートを重ねたまま10cm×10cmの大きさに切り出し、当該切り出した2プライのトイレットペーパーの重さを測定し、当該重さを2プライのトイレットペーパーの切出面積の0.01m2で割って2プライのトイレットペーパーの坪量を測定し、当該坪量をプライ数の2で割ってシート1枚当たりの坪量を求めた。
〔紙厚(2プライのトイレットペーパー1組当たり)[μm]〕
トイレットロールからトイレットペーパーを引き出し、国際標準化機構規格ISO 12625-3に準じて、2枚のシートを1組とした2プライのトイレットペーパーの紙厚を求めた。
〔TS750外面およびTS750内面)〕
上記ティシューソフトネス測定装置TSAを用いて、上記TS750値の測定手順に従い、トイレットペーパーの外面(トイレットロールのロール外側となる面)を測定面としたTS750外面、およびトイレットペーパーの内面(トイレットロールトイレットロールのロール内側となる面)を測定面としたTS750内面を取得した。
〔比R(TS750内面/TS750外面)〕
TS750内面の値をTS750外面の値で除することにより、TS750内面とTS750外面との比R(TS750内面/TS750外面)を求めた。
<評価>
以下の項目について官能評価を行い、結果を記号で示した(◎:優、〇:良、△:可、×:不可)。官能評価は、トイレットロールの巻長が同じ試料同士の相対評価とした。
〔トイレットペーパーの外面の風合い〕
トイレットペーパーの外面の手触りが滑らかであるほど、風合いが優(◎)であるものとした。
〔ロールの柔らかさ〕
トイレットロールを手に持ったときの触感が柔らかいほど、ロールの柔らかさが柔らかく優(◎)であるものとした。
表1および表2に、試験結果を示した。
Figure 0007006755000002
Figure 0007006755000003
表1および表2に示されるように、試料1から試料10(全試料)はいずれも、トイレットロールの巻長が33m以上100m以下、巻直径が100mm以上134mm以下であり、巻直径が一般的なトイレットロールホルダーに回転自在に収容可能な大きさであるとともに巻長が長く、ロールの持ち運びや保管時の省スペース化が図られていた。
試料1から試料5(実施例)は、トイレットペーパーの風合い(滑らかさ)が良好であるかまたは優れており、また、ロールの柔らかさが良好であった。また、試料1から試料5(実施例)の2プライのトイレットペーパーを構成するシート1枚当たりの坪量は、13g/m2以上16g/m2以下の範囲内であり適度な強度および吸水量を確保できる大きさであった。
試料1から3(実施例)と、巻長が同一(37.5m)の試料6から8(比較例)とを比較すると、試料6(比較例)については、試料1から3(実施例)と比べて、TS750外面が大きく、トイレットペーパーの風合い(滑らかさ)は可ではあるものの、試料1から3(実施例)と比べると劣っていた。また、試料6(比較例)については、試料1から3(実施例)と比べて、比R(TS750内面/TS750外面)が小さく、巻密度が高く、ロールの柔らかさは可ではあるものの、試料1から3(実施例)と比べると劣っていた。
また、試料7および8(比較例)については、試料1から3(実施例)と比べて、TS750外面が小さく、トイレットペーパーの風合い(滑らかさ)は優れていた。一方、試料7および8(比較例)については、試料1から3(実施例)と比べて、比R(TS750内面/TS750外面)が小さく、巻密度は高く、ロールの柔らかさは可ではあるものの、試料1から3(実施例)と比べると劣っていた。
試料4(実施例)と、巻長が同一(50.0m)の試料9(比較例)とを比較すると、試料9(比較例)については、試料4(実施例)と比べて、TS750外面が大きく、トイレットペーパーの風合い(滑らかさ)は良好ではあるものの、試料4(実施例)と比べると劣っていた。また、試料9(比較例)については、試料4(実施例)と比べて、比R(TS750内面/TS750外面)が小さく、巻密度は高く、ロールの柔らかさは不可であり、試料4(実施例)と比べると劣っていた。
試料5(実施例)と、巻長が同一(75.0m)の試料10(比較例)とを比較すると、試料10(比較例)については、試料5(実施例)と比べて、TS750外面が大きかったが、トイレットペーパーの風合い(滑らかさ)は試料5(実施例)と同様に優れていた。一方、試料10(比較例)については、試料5(実施例)と比べて、比R(TS750内面/TS750外面)が小さく、巻密度は高く、ロールの柔らかさは不可であり、試料5(実施例)と比べると劣っていた。
10 トイレットロール
11,12 シート
11R,12R 原反ロール
13 トイレットペーパー
14 紙管
20 ティシューソフトネス測定装置TSA
21 試料台
23 試料
24 試料固定リング
25 ブレード付ロータ
25a ブレード
25b モーター
70 原反ロールスタンド
71 重合ローラ
73 エンボスロール
74 バックアップロール
76 エンボス加工部
77 巻取部
DR トイレットロールの巻直径
DC 紙管の直径(コア径)
P1 TS7値のピーク
P2 TS750値のピーク

Claims (2)

  1. 2枚のシートが重ね合わされた2プライのトイレットペーパーがロール状に巻き取られたトイレットロールであって、
    前記トイレットロールの巻長は33m以上100m以下、および巻直径は100mm以上134mm以下であり、
    前記シート1枚当たりの坪量は13g/m2以上16g/m2以下であり、
    ティシューソフトネス測定装置TSAにより、試料台に前記トイレットロールのロール外側となる面を上に向けて設置した前記トイレットペーパーの試料に対し、ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、前記試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750外面は、12dBV2rms以上30dBV2rms以下であり、
    前記ティシューソフトネス測定装置TSAにより、前記試料台に前記トイレットロールのロール内側となる面を上に向けて設置した前記トイレットペーパーの試料に対し、前記ブレード付ロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0毎秒で回転させ、前記試料台の振動を振動センサで測定したときに取得される、低周波数側からみたスペクトルの最初の極大ピークの強度(TS750値)であるTS750内面は、前記TS750外面よりも大きく、
    前記TS750内面と、前記TS750外面と、の比R(TS750内面/TS750外面)は、2.8以上4.0以下であることを特徴とするトイレットロール。
  2. 前記シートは、木材パルプを含み、前記シート中の木材パルプの含有量をWとし、前記シート中の古紙パルプの含有量をRとしたときに、式R÷(W+R)×100によって計算される前記シート中の古紙パルプの含有率が、0質量%以上40質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載のトイレットロール。
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