JP7006441B2 - Rfタグ構造体 - Google Patents

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本発明は,電子部品を実装するプリント基板(PCB: printed circuit board)を,RFタグを用いて管理する技術分野に属する。
RFタグを用いて,電子部品を実装するプリント基板を管理する試みがなされている。例えば,特許文献1で開示されている発明では,プリント基板に実装したRFタグを利用して,プリント基板に電子部品を実装する製造工程を管理している。
プリント基板には,プロセッサやメモリなどの様々な電子部品に加えて,これらの電子部品を電気的に接続する配線回路が設けられる。プリント基板に設けられた配線回路は,プリント基板に付けるRFタグの通信特性に悪影響を及ぼす可能性があるため,プリント基板にRFタグを付けた際,プリント基板に付けたRFタグの通信特性(通信距離)がプリント基板の配線回路によって悪化しないことが少なくとも求められる。
加えて,プリント基板にRFタグを付ける際には,プリント基板におけるRFタグの占有面積が小さいことも重要である。プリント基板におけるRFタグの占有面積が大きいと, プリント基板のサイズを大きくしなければならないからである。
プリント基板に付けたRFタグの通信特性が配線回路によって悪化しないために,特許文献1で開示されている発明では,プリント基板に設けたスルーホールを利用して,RFタグのアンテナで必要となるインピーダンスマッチング回路を構成している。また,特許文献2で開示されている発明では,RFタグを取り付けるプリント基板の上下面に配線回路を設けないように構成されている。
特開2009-15475号公報 特開2007-66989号公報
しかしながら,特許文献1,2で開示されている発明は,プリント基板に実装する電子部品の一つとして,RFタグをプリント基板に実装するため,RFタグを実装するための設計がプリント基板の設計で必要になる。プリント基板に付けるRFタグは,プリント基板の管理にのみ用いられるもので,プリント基板には本来必要になるものではないため,シールラベル状のRFタグであるRFタグラベルをプリント基板に貼付した方が望ましいと考えられる。
当然のことながら,RFタグラベルをプリント基板に貼付した場合であっても,プリント基板に貼付したRFタグラベルの通信特性が悪化しないことが求められる。そこで,本発明は,RFタグラベルをプリント基板に貼付した形態の構造体において,プリント基板に貼付したRFタグラベルの通信特性が悪化しないことを目的とする。
上述した課題を解決する第1発明は,比誘電率の高い基板材料を用いたプリント基板と,ICチップが接続しているループ状素子と面状素子を導波線路により接続した構造のアンテナを実装したRFタグラベルを備えたRFタグ構造体である。本発明に係るRFタグ構造体では,前記ループ状素子と前記面状素子が対向するように前記RFタグラベルを折り曲げ,前記プリント基板の端を挟んだ状態で前記プリント基板の端に前記RFタグラベルを貼付することで,前記プリント基板と前記面状素子を静電結合させて,前記プリント基板を前記アンテナの一部として使用している。
更に,第2発明は,第1発明に記載したRFタグ構造体において,前記プリント基板の表面を覆う金属製の第1シールド板を備え,前記面状素子の少なくとも一部と前記第1シールド板の端を重なり合せることで,前記第1シールド板と前記面状素子を静電結合させて,前記第1シールド板を前記アンテナの一部として使用していることを特徴とする。
更に,第3発明は,第2発明に記載したRFタグ構造体において,前記プリント基板の裏面を覆う金属製の第2シールド板を備え,前記第2シールド板と前記第1シールドを電気的に導通させることで,前記第2シールド板を前記アンテナの一部として使用していることを特徴とする。
本発明に係るRFタグ構造体は,プリント基板に貼付したRFタグラベルの通信特性が悪化しないために,アンテナのループ状素子はプリント基板の影響を受けず,アンテナの面状素子がプリント基板と静電結合し,前記プリント基板が前記アンテナの一部として機能するように構成されている。
本実施形態に係るRFタグ構造体を図示した図。 本実施形態に係るRFタグラベルを図示した図。 インレイに実装するアンテナの構造を図示した図。 本実施形態に係るRFタグ構造体の拡大断面図。 変形例1に係るRFタグ構造体を図示した図。 変形例1に係るRFタグラベルを図示した図。 変形例1に係るRFタグ構造体の拡大断面図。 変形例2に係るRFタグ構造体を図示した図。 変形例2に係るRFタグ構造体の拡大断面図。 変形例3に係るRFタグ構造体を図示した図。 変形例3に係るRFタグ構造体の拡大断面図。 変形例4に係るRFタグ構造体を図示した図。 変形例4に係るRFタグ構造体の拡大断面図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,本発明の理解を助けるために記述するものである。
図1では,本実施形態に係るRFタグ構造体1を図示している。図1で図示したように,本実施形態に係るRFタグ構造体1は,比誘電率の高い基板材料を用いたプリント基板3と,ICチップ213が接続しているループ状素子210と面状素子211を導波線路212により接続した構造のアンテナ21を実装したRFタグラベル2を備える。
本実施形態に係るプリント基板3は片面基板で,図1(a)では,電子部品を実装する面となるプリント基板3の表面から見たRFタグ構造体1を図示し,図1(b)では,プリント基板3の裏面から見たRFタグ構造体1を図示している。また,図1(c)では,RFタグ構造体1におけるA-A’断面図を図示している。
図1(c)で図示したように,RFタグラベル2は,ループ状素子210と面状素子211がプリント基板3を介して対向するように折り曲げられて,プリント基板3の端を挟んだ状態でプリント基板3の端に貼付されている。図1(a),図1(b)で図示したように,本実施形態に係るRFタグ構造体1では,面状素子211はプリント基板3の表面に配置され, ループ状素子210はプリント基板3の裏面に配置されている。なお,図1(a)で図示した枠線3aは,電子部品を実装するスペースを示しており,RFタグラベル2は,電子部品を実装しないスペースである空きスペースを利用してプリント基板3に貼付されている。
図2では,プリント基板3に貼付する前のRFタグラベル2を図示し,図3では,インレイ20に実装するアンテナ21の構造を図示している。
プリント基板3に貼付するRFタグラベル2の最小構成は,ベースフィルム20aの上にアンテナ21を実装したインレイ20と,アンテナ21を実装したインレイ20の面に積層した第1粘着層22になるが,図2で示すように,本実施形態に係るRFタグラベル2は,これらに加え,アンテナ21を実装していないインレイ20の面に積層した第2粘着層24と,第2粘着層24を介してインレイ20と接着している保護シート23を有している。図1で示したように,RFタグラベル2は,プリント基板3の端を挟むように折り曲げた状態でプリント基板3に貼付されるため,折り曲げ位置の両端になるRFタグラベル2の箇所に切り込み2aを加工し,更に,導波線路212が実装されている箇所を除いて,RFタグラベル2において折り曲げ線になる箇所にミシン目2bを加工している。
RFタグラベル2を構成する保護シート23はインレイ20を保護する層で,第2粘着層24は保護シート23とインレイ20を接着する層である。また,本実施形態に係るRFタグラベル2を構成するインレイ20は,ICチップ213とアンテナ21が実装される層で,第1粘着層22は,RFタグラベル2をプリント基板3に貼付するための層になる。
RFタグラベル2の材料について説明する。インレイ20のベースフィルム20aと保護シート23には,ポリエチレンテレフタラート(PET),ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製フィルムに加え,アート紙などを用いることができる。また,インレイ20に実装するアンテナ21の形成にはアルミ箔などを利用できる。また,第1粘着層22および第2粘着層24にはアクリル系やゴム系の粘着剤を利用できる。なお,第1粘着層22は,RFタグラベル2をプリント基板3にくっつける層になるため,プリント基板3の配線回路からインレイ20のアンテナ21が受ける影響が小さくなるように,比誘電率の小さい粘着材(例えば,アクリル系粘着材)を第1粘着層22に用いるとよい。
図3で示すように,本実施形態に係るインレイ20には,ICチップ213が有する二つのRF端子213aと両端が接続しているループ状素子210と,導波線路212を介してループ状素子210と接続している面状素子211を有する構造のアンテナ21がインレイ20のベースフィルム20aの上に実装される。
インレイ20に実装したアンテナ21が有するループ状素子210は,インレイ20に実装するICチップ213とのインピーダンス整合をとるためのアンテナ素子である。ICチップ213のRF端子213a間には容量性リアクタンス(キャパシタンス)が存在するので,ICチップ213のRF端子213aと接続させるループ状素子210に,ICチップ213のRF端子213a間に存在する容量性リアクタンスに対応した誘導性リアクタンス(インダクタンス)を持たせている。
インレイ20に実装したアンテナ21が有する面状素子211は,主として電波の放射や電波の吸収に用いられる平面状のアンテナ素子で,ICチップ213に電力や信号を供給する電波は,面状素子211で吸収された後,ループ状素子210を介してICチップ213に伝搬され,ICチップ213が発信する信号はこの逆の経路で面状素子211から放射される。なお,本実施形態では,面状素子211の形状を略矩形(四角形)にしているが,電波の放射や電波の吸収に支障が発生しなければ,面状素子211の形状は略矩形でなくてもよい。
ここから,図1で示したRFタグ構造体1において,プリント基板3に取り付けたRFタグラベル2の通信特性が悪化しないことについて説明する。図4は,本実施形態に係るRFタグ構造体1の拡大断面図である。
図4を参照すればわかるように,RFタグ構造体1において,インレイ20に実装したアンテナ21はプリント基板3の表面に直接触れず,インレイ20に実装したアンテナ21とプリント基板3の表面の間には第1粘着層22が介在する。インレイ20に実装したアンテナ21のループ状素子210は線状をなしているため,第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いれば,ループ状素子210とプリント基板3の表面の間に第1粘着層22が介在することにより,インレイ20に実装したアンテナ21のループ状素子210はプリント基板3の配線回路の影響を受けにくくなる。
これに対し,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211は面状をなしているため,第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いても,プリント基板3の基板材料が比誘電率の高い材料であれば,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211はプリント基板3と静電結合して,プリント基板3がアンテナ21の一部(放射素子)として機能するため,RFタグラベル2の通信特性は悪化しない。アンテナ21の面状素子211とプリント基板3における静電結合を考慮すると,プリント基板3の基板材料は,比誘電率が3.5以上の材料であることが望ましい。
加えて,RFタグラベル2は,プリント基板3の端を挟むように折り曲げた状態でプリント基板3に貼付されるので,RFタグ構造体1においては,プリント基板3におけるRFタグラベル2の占有面積を小さくできる。具体的には,プリント基板3の片面におけるRFタグラベル2の占有面積は,RFタグラベル2の約半分の大きさで済み,RFタグラベル2の約半分の大きさの空きスペースがプリント基板3に端にあれば,RFタグラベル2をプリント基板3に貼付できる。
また,図1で示したRFタグ構造体1では,プリント基板3の端からRFタグラベル2が張り出す長さも短くでき,かつ,プリント基板3に実装される電子部品と比較して,RFタグラベル2の厚みは薄いので,プリント基板3に貼付したRFタグラベル2は,プリント基板3を筐体に収めるときの邪魔にならない。
インレイ20に実装するアンテナ21の設計指針について説明する。インレイ20に実装するアンテナ21の長さや横幅は,アンテナ21の面状素子211とプリント基板3が静電結合して,プリント基板3に取り付けたRFタグラベル2の通信特性が悪化しないことを条件にして,RFタグラベル2を貼付するプリント基板3の基板材料や空きスペースなどに依存して決定される。
アンテナ21の長さに関しては,RFタグラベル2をプリント基板3に貼付することを考慮すると,以下の第1指針に沿うことが望ましく,また,アンテナ21の横幅は以下の第2指針に沿うことが望ましい。
(アンテナ21の長さに係る第1指針)
・ループ状素子210の長さ(図4のa):1mm以上10mm以下
・導波線路212の長さ(図4のb):1mm以上10mm以下
・面状素子211の長さ(図4のc):1mm以上5mm以下
・ループ状素子210と導波線路212の長さの和(図4のd):2mm以上20mm以下
・アンテナ21の長さの総和(図4のe):7mm以上25mm以下
(アンテナ21の横幅に係る第2指針)
・アンテナ21の横幅(図4のf):5mm以上100mm以下
インレイ20に実装するアンテナ21を設計する際は,RFタグラベル2を貼付するプリント基板3の端にある空きスペースなどを考慮して,上記の第1指針に沿ったアンテナ21の長さを決定した後,インレイ20またはRFタグラベル2の共振周波数が所定の値になるように,上記の第2指針に沿ったアンテナ21の横幅を決定するとよい。なお,比誘電率の高い基板材料をプリント基板3にRFタグラベル2を折り曲げて貼付すると,大きな寄生容量が発生してRFタグラベル2の共振周波数が低い方向にシフトするため,プリント基板3に貼付する前のRFタグラベル2の共振周波数を,RFタグラベル2が使用する周波数帯(ここでは,UFH帯)よりも大きくすることが必要になる。
ここから,本実施形態に係るRFタグ構造体1の変形例1について説明する。図5では,変形例1に係るRFタグ構造体4を図示し,図1と同じ要素に同じ符号を付している。変形例1に係るRFタグ構造体4は,変形例1に係るRFタグラベル5とプリント基板3に加え,プリント基板3の表面を覆う金属製の第1シールド板6aを備え,図5で示した変形例1に係るRFタグ構造体4では,変形例1に係るRFタグラベル5をプリント基板3に貼付している。
図1と同様に,図5におけるプリント基板3は片面基板で,図5(a)では,プリント基板3の表面から見た変形例1に係るRFタグ構造体4を図示し,図5(b)では,プリント基板3の裏面の裏面から見た変形例1に係るRFタグ構造体4を図示している。また,図5(c)では,変形例1に係るRFタグ構造体4におけるC-C’断面図を図示している。
図5(c)で図示したように,変形例1に係るRFタグラベル5は,ループ状素子210と面状素子211がプリント基板3を介して対向するように,プリント基板3の端を挟むように折り曲げられてプリント基板3の端に貼付されている。図5(a),図5(b)で図示したように,変形例1に係るRFタグ構造体4では,面状素子211はプリント基板3の表面に配置され, ループ状素子210はプリント基板3の裏面に配置されている。
電子部品を実装するプリント基板3の面を覆う金属製の第1シールド板6aを設けると,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化することが想定されるため,変形例1に係るRFタグ構造体4では,電子部品を実装するプリント基板3の面の側に,第1シールド板6aの端と重なるように面状素子211を配置し,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化しないようにしている。
図6では,変形例1に係るRFタグラベル5を図示している。変形例1に係るRFタグラベル5は,アンテナ21を実装したインレイ20と,アンテナ21を実装したインレイ20の面に積層した第1粘着層22のみの構成としている。また,図1と同様に,変形例1に係るRFタグラベル5は,プリント基板3の端を挟むように折り曲げた状態でプリント基板3に貼付されるため,折り曲げ位置の両端になる変形例1に係るRFタグラベル5の箇所に切り込み5aを加工し,更に,導波線路212が実装されている箇所を除いて,変形例1に係るRFタグラベル5おいて折り曲げ線になる箇所にミシン目5bを加工している。
図7は,変形例1に係るRFタグ構造体4の拡大断面図である。図6を参照すればわかるように,変形例1に係るRFタグ構造体4においても,インレイ20に実装したアンテナ21はプリント基板3の表面に直接触れず,インレイ20に実装したアンテナ21とプリント基板3の表面の間には第1粘着層22が介在する。インレイ20に実装したアンテナ21とプリント基板3の表面の間には第1粘着層22が介在するので,第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いれば,変形例1に係るRFタグ構造体4においても,インレイ20に実装したアンテナ21はプリント基板3の配線回路の影響を受けにくくなる。
また,プリント基板3の基板材料が比誘電率の高い材料であれば,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211はプリント基板3と静電結合して,プリント基板3がアンテナ21の一部(放射素子)として機能する。更に,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211と第1シールド板6aの間には,インレイ20のベースフィルムしか介在しないので,アンテナ21の面状素子211は第1シールド板6aとも静電結合し,第1シールド板6aをアンテナ21の一部(放射素子)として使用できるため,電子部品を実装するプリント基板3の面を覆う金属製の第1シールド板6aを設けても,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性は悪化しない。
ここから,本実施形態に係るRFタグ構造体1の変形例2について説明する。図8では,変形例2に係るRFタグ構造体7を図示し,図1および図5と同じ要素に同じ符号を付している。変形例2に係るRFタグ構造体7は,変形例1に係るRFタグ構造体4と同様に,変形例1に係るRFタグラベル5,プリント基板3およびプリント基板3の表面を覆う金属製の第1シールド板6aを備え,更に,プリント基板3の裏面を覆う金属製の第2シールド板6bを備えている。
図8(a)では,プリント基板3の表面から見た変形例2に係るRFタグ構造体7を図示し,図8(b)では,プリント基板3の裏面から見た変形例2に係るRFタグ構造体7を図示している。また,図8(c)では,変形例2に係るRFタグ構造体7におけるD-D’断面図を図示している。
図8(c)で図示したように,変形例1に係るRFタグラベル5は,ループ状素子210と面状素子211がプリント基板3を介して対向するように,プリント基板3の端を挟むように折り曲げられてプリント基板3の端に貼付されている。図8(a),図8(b)で図示したように,変形例2に係るRFタグ構造体7では,面状素子211はプリント基板3の表面に配置され, ループ状素子210はプリント基板3の裏面に配置されている。
プリント基板3の表面を覆う第1シールド板6aとプリント基板3の裏面を覆う第2シールド板6bを設けると,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化することが想定されるため,変形例2に係るRFタグ構造体7では,電子部品を実装するプリント基板3の表面に,第1シールド板6aの端と重なるように面状素子211を配置し,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化しないようにしている。更に,変形例2に係るRFタグ構造体7では,第1シールド板6aと第2シールド板6bの複数箇所を金属製のネジ6cでネジ留めし,第1シールド板6aと第2シールド板6bを電気的に導通させている。
図9は,変形例2に係るRFタグ構造体7の拡大断面図である。図9を参照すればわかるように,変形例2に係るRFタグ構造体7においても,インレイ20に実装したアンテナ21はプリント基板3の表面に直接触れず,インレイ20に実装したアンテナ21とプリント基板3の表面の間には第1粘着層22が介在する。インレイ20に実装したアンテナ21とプリント基板3の表面の間には第1粘着層22が介在するので,第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いれば,変形例2に係るRFタグ構造体7においても,インレイ20に実装したアンテナ21はプリント基板3の配線回路の影響を受けにくくなる。
また,プリント基板3の基板材料が比誘電率の高い材料であれば,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211はプリント基板3と静電結合し,プリント基板3をアンテナ21の一部(放射素子)として使用できる。更に,インレイ20に実装したアンテナ21の面状素子211と第1シールド板6aの間には,インレイ20のベースフィルムしか介在しないので,アンテナ21の面状素子211は第1シールド板6aとも静電結合し,第1シールド板6aをアンテナ21の一部(放射素子)として使用できる。加えて,第1シールド板6aと第2シールド板6bは電気的に導通しているので,変形例2に係るRFタグ構造体7では,第2シールド板6bをアンテナ21の一部(放射素子)として使用できる。よって,変形例2に係るRFタグ構造体7においても,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性は悪化しない。
図5等を用いて説明した変形例1に係るRFタグ構造体4および図8等を用いて説明した変形例2に係るRFタグ構造体7では,変形例1に係るRFタグラベル5をプリント基板3に貼付していたが,変形例1に係るRFタグラベル5をシールド板に貼付した形態にしてもよい。
図10では,変形例1に係るRFタグラベル5をシールド板に貼付した形態をなしている変形例3に係るRFタグ構造体4aを図示し,図1および図5と同じ要素に同じ符号を付している。変形例3に係るRFタグ構造体4aは,変形例1に係るRFタグラベル5とプリント基板3に加え,プリント基板3の表面を覆う金属製の第1シールド板6aを備え,図10で示した変形例3に係るRFタグ構造体4aでは,変形例1に係るRFタグラベル5を第1シールド板6aに貼付している。
図1と同様に,図10におけるプリント基板3は片面基板で,図10(a)では,プリント基板3の表面から見た変形例3に係るRFタグ構造体4aを図示し,図10(b)では,プリント基板3の裏面の裏面から見た変形例3に係るRFタグ構造体4aを図示している。また,図10(c)では,変形例3に係るRFタグ構造体4aにおけるE-E’断面図を図示している。
図10(c)で図示したように,変形例1に係るRFタグラベル5は,ループ状素子210と面状素子211がプリント基板3を介して対向するように,プリント基板3の端を挟むように折り曲げられて,プリント基板3の表面を覆う第1シールド板6aの端とプリント基板3の端に貼付されている。図10(a),図10(b)で図示したように,変形例3に係るRFタグ構造体4aでは,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化しないように,面状素子211をプリント基板3の表面側に配置し, ループ状素子210をプリント基板3の裏面側に配置している。
図11は,変形例3に係るRFタグ構造体4aの拡大断面図である。図11を参照すればわかるように,変形例3に係るRFタグ構造体4aにおいて,インレイ20に実装したアンテナ21は第1シールド板6aの表面に直接触れず,アンテナ21と第1シールド板6aの表面の間には第1粘着層22が介在する。インレイ20に実装したアンテナ21と第1シールド板6aの表面の間に介在する第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いた場合であっても,アンテナ21の面状素子211は第1シールド板6aと静電結合し,第1シールド板6aをアンテナ21の一部(放射素子)として機能させることができる。
図12では,変形例1に係るRFタグラベル5をシールド板に貼付した形態をなしている変形例4に係るRFタグ構造体7aを図示し,図1および図5と同じ要素に同じ符号を付している。変形例4に係るRFタグ構造体7aは,変形例1に係るRFタグラベル5とプリント基板3に加え,プリント基板3の表面を覆う金属製の第1シールド板6aとプリント基板3の裏面を覆う金属製の第2シールド板6bを備え,図12で示した変形例4に係るRFタグ構造体7aでは,変形例1に係るRFタグラベル5を第1シールド板6aおよび第2シールド板6bを挟むように貼付している。
図1と同様に,図12におけるプリント基板3は片面基板で,図12(a)では,プリント基板3の表面から見た変形例4に係るRFタグ構造体7aを図示し,図12(b)では,プリント基板3の裏面の裏面から見た変形例4に係るRFタグ構造体7aを図示している。また,図12(c)では,変形例4に係るRFタグ構造体7aにおけるF-F’断面図を図示している。
図12(c)で図示したように,変形例1に係るRFタグラベル5は,ループ状素子210と面状素子211がプリント基板3を介して対向するように,第1シールド板6aの端と第2シールド板6bの端を挟むように折り曲げられて貼付されている。図12(a),図12(b)で図示したように,変形例4に係るRFタグ構造体7aでは,変形例1に係るRFタグラベル5の通信特性が悪化しないように,面状素子211をプリント基板3の表面側に配置し, ループ状素子210をプリント基板3の裏面側に配置している。更に,変形例4に係るRFタグ構造体7aでは,第1シールド板6aと第2シールド板6bの複数箇所を金属製のネジ6cでネジ留めし,第1シールド板6aと第2シールド板6bを電気的に導通させている。
図13は,変形例4に係るRFタグ構造体7aの拡大断面図である。図13を参照すればわかるように,変形例4に係るRFタグ構造体7aにおいて,インレイ20に実装したアンテナ21は第1シールド板6aおよび第2シールド板6bの表面に直接触れず,インレイ20に実装したアンテナ21と第1シールド板6aの表面の間には第1粘着層22が介在する。第1粘着層22に比誘電率の低い粘着材を用いた場合であっても,アンテナ21の面状素子211は第1シールド板6aと静電結合し,第1シールド板6aとをアンテナ21の一部(放射素子)として機能させることができる。加えて,第1シールド板6aと第2シールド板6bは電気的に導通しているので,変形例4に係るRFタグ構造体7aでは,第2シールド板6bをもアンテナ21の一部(放射素子)として使用できる。
1 RFタグ構造体
2 RFタグラベル
20 インレイ
21 アンテナ
210 ループ状素子
211 面状素子
212 導波線路
213 ICチップ
3 プリント基板
4 変形例1に係るRFタグ構造体
5 変形例1に係るRFタグラベル
6a 第1シールド板
7 変形例2に係るRFタグ構造体
6b 第2シールド板
4a 変形例3に係るRFタグ構造体
7a 変形例4に係るRFタグ構造体

Claims (3)

  1. 比誘電率の高い基板材料を用いたプリント基板と,ICチップが接続しているループ状素子と面状素子を導波線路により接続した構造のアンテナを実装したRFタグラベルを備え,
    前記ループ状素子と前記面状素子が対向するように前記RFタグラベルを折り曲げ,前記プリント基板の端を挟んだ状態で前記プリント基板の端に前記RFタグラベルを貼付することで,前記プリント基板と前記面状素子を静電結合させて,前記プリント基板を前記アンテナの一部として使用している,
    ことを特徴とするRFタグ構造体。
  2. 前記プリント基板の表面を覆う金属製の第1シールド板を備え,前記面状素子の少なくとも一部と前記第1シールド板の端を重なり合せることで,前記第1シールド板と前記面状素子を静電結合させて,前記第1シールド板を前記アンテナの一部として使用していることを特徴とする,請求項1に記載したRFタグ構造体。
  3. 前記プリント基板の裏面を覆う金属製の第2シールド板を備え,前記第2シールド板と前記第1シールド板を電気的に導通させることで,前記第2シールド板を前記アンテナの一部として使用していることを特徴とする,請求項2に記載したRFタグ構造体。
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