JPWO2013145312A1 - Rfidタグ - Google Patents

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JPWO2013145312A1
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Abstract

曲面に貼り付けやすいRFIDタグを提供することを課題とする。RFIDタグは、可撓性及び弾性を有するスペーサと、可撓性及び弾性を有する導電性材料で、前記スペーサの上面、側面、及び下面にわたって形成されるアンテナと、前記アンテナに電気的に接続されるICチップとを含む。

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identifier)タグに関する。
従来より、所定の誘電率を有する直方体状の誘電体部材と、この誘電体部材の表面にループ状にエッチング等により形成された送受信用のアンテナパターンと、このアンテナパターンにチップ搭載パッドを介して電気的に接続されたICチップと、を備えるRFIDタグがあった。RFIDタグは、液体入りのビンや人体等の電波吸収体に対して使用する際には、誘電体部材の周囲には、アンテナパターンによって微小ループアンテナが形成され、電波吸収体にも電流ループが形成される。
特開2006−053833号公報
従来のRFIDタグは、物品への貼り付け面が金属面である場合、又は、電磁波の反射あるいは吸収がある物体を収納する容器等である場合に、アンテナの通信性能に影響が生じないようにするために、スペーサ等を介して高さを稼ぎ、アンテナを立体的にしている。
しかしながら、従来のRFIDタグは、折り曲げに適した構造を有していないため、自由に折り曲げることができず、RFIDタグを様々な曲面に合わせて貼り付けることは困難であった。
そこで、曲面に貼り付けやすいRFIDタグを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のRFIDタグは、可撓性及び弾性を有するスペーサと、可撓性及び弾性を有する導電性材料で、前記スペーサの上面、側面、及び下面にわたって形成されるアンテナと、前記アンテナに電気的に接続されるICチップとを含む。
曲面に貼り付けやすいRFIDタグを提供することができる。
比較例1のRFIDタグを示す断面図である。 比較例1のRFIDタグを折り曲げた状態を示す断面図である。 比較例2のRFIDタグを示す断面図である。 比較例2のRFIDタグを折り曲げた状態を示す断面図である。 薄型のRFIDタグを曲面に貼り付ける状態を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグを示す側面図である。 実施の形態1のRFIDタグの平面図である。 図4BのA−A断面図である。 実施の形態1のRFIDタグのアンテナを示す平面図である。 図5AにおけるB−B矢視断面を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグのアンテナ及びICチップを示す平面図である。 図5CにおけるC−C矢視断面を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグのアンテナを形成する銀ペーストの構造を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグのアンテナを形成する銀ペーストを横方向に引っ張った状態を示す図である。 通常の状態における実施の形態1のRFIDタグを示す断面図である。 折り曲げられた状態におけるRFIDタグを示す断面図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態1のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグを示す平面図である。 実施の形態2のRFIDタグの側面図である。 図11BのD−D断面図である。 折り曲げられた状態における実施の形態2のRFIDタグ200を示す断面図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態2のRFIDタグの製造工程を示す図である。 実施の形態3のRFIDタグを示す斜視図である。 実施の形態3のモジュールを示す平面図である。 実施の形態3のモジュールをスペーサに貼り付けてRFIDタグを製造する工程を示す図である。 実施の形態4のRFIDタグ400を示す断面図である。 実施の形態4のRFIDタグ400のストラップ410を示す図である。 実施の形態4のRFIDタグ400のストラップ410を示す図である。
以下、本発明のRFIDタグを適用した実施の形態について説明する。
実施の形態のRFIDタグについて説明する前に、比較例1、2のRFIDタグを用いて、比較例のRFIDタグの問題点について説明する。
<比較例1>
図1Aは、比較例1のRFIDタグを示す断面図である。
比較例1のRFIDタグ10は、スペーサ11、アンテナ12、ICチップ13、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルム14、及びカバー部15を含む。RFIDタグ10は、下面10Aを両面テープ等で物品に貼り付けることにより、物品に取り付けられる。
PETフィルム14の表面には、アンテナ12が形成されるとともにICチップ13が実装されている。
スペーサ11は、ゴム製であり、外周に沿ってPETフィルム14が貼り付けられ、アンテナ12がループ状にされる。スペーサ11は、物品の表面に対して、アンテナ12のループを立体的にするために設けられている。
アンテナ12は、PETフィルム14の表面に形成される。アンテナ12は、例えば、PETフィルム14の表面に銀ペーストを印刷することにより、あるいは、PETフィルム14の表面に形成されたアルミ箔又は銅箔をエッチングすることによって所望のパターンに形成される。
ICチップ13は、PETフィルム14の表面に実装されてアンテナ12に電気的に接続されており、固有のIDを表すデータを内部のメモリチップに格納している。ICチップ13は、アンテナ12を介してRFIDタグ10のリーダライタからRF(Radio Frequency)帯域の読み取り用の信号を受信すると、受信信号の電力で作動し、IDを表すデータをアンテナ12を介して発信する。これにより、リーダライタでRFIDタグ10のIDを読み取ることができる。
PETフィルム14は、表面にアンテナ12が形成されるとともに、ICチップ13が実装される。PETフィルム14は、アンテナ12が形成され、ICチップ13が実装された状態で、スペーサ11の上面、下面、及び両側面に貼り付けられる。これにより、アンテナ12は、両端が接続されてループアンテナとなる。
カバー部15は、スペーサ11、アンテナ12、ICチップ13、及びPETフィルム14の全面を覆う。カバー部15は、ゴムで形成されている。
このような比較例1のRFIDタグ10は、金属面、又は、電磁波の反射あるいは吸収がある物体を収納する容器等に貼り付けた場合でも、アンテナ12で通信を行えるようにするために、アンテナ12を立体的にしてアンテナ12の高さを稼いでいる。
図1Bは、比較例1のRFIDタグ10を折り曲げた状態を示す断面図である。
図1Bに示すように、比較例1のRFIDタグ10を下面10Aが凹むように折り曲げる。これは、例えば、円柱型のボトルの側面にRFIDタグ10を貼り付けるような場合に相当する。
このようにRFIDタグ10を湾曲面に貼り付けようとすると、PETフィルム14が縮まないため、下面10Aの中央に凸部10Bが生じる。凸部10Bは、縮まないPETフィルム14が盛り上がることによって生じる。
このように凸部10Bが生じると、RFIDタグ10を湾曲面に取り付けることが困難になる。
次に、比較例2のRFIDタグについて説明する。
<比較例2>
図2Aは、比較例2のRFIDタグを示す断面図である。
比較例2のRFIDタグ20は、スペーサ21、アンテナ22、ICチップ23、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルム24A及び24B、カバー部25、及び電磁波反射部26を含む。RFIDタグ20は、下面20Aを両面テープ等で物品に貼り付けることにより、物品に取り付けられる。
スペーサ21は、ゴム製であり、物品の表面に対して、アンテナ22の高さを稼ぐために設けられている。
アンテナ22は、PETフィルム24Aの表面に形成される。アンテナ22は、例えば、PETフィルム24Aの表面に銀ペーストを印刷することにより、あるいは、PETフィルム24Aの表面に形成されたアルミ箔又は銅箔をエッチングすることによって所望のパターンに形成される。
ICチップ23は、PETフィルム24Aの表面に実装されてアンテナ22に電気的に接続されており、固有のIDを表すデータを内部のメモリチップに格納している。ICチップ23は、比較例1のICチップ13と同様であり、リーダライタでRFIDタグ20のIDが読み取られる。
PETフィルム24Aの表面には、アンテナ22が形成されるとともにICチップ23が実装されている。PETフィルム24Aは、アンテナ22が形成され、ICチップ23が実装された状態で、スペーサ21の上面に貼り付けられる。
PETフィルム24Bは、表面(図2A中の下面)に電磁波反射部26が形成され、スペーサ21の下面に貼り付けられる。
カバー部25は、スペーサ21、アンテナ22、ICチップ23、及びPETフィルム24Aを覆う。カバー部25は、ゴムで形成されている。
電磁波反射部26は、アンテナ22が放射する電磁波を反射するために設けられている。比較例2のRFIDタグ20は、金属面、又は、電磁波の反射あるいは吸収がある物体を収納する容器等に貼り付けた場合でも、アンテナ22で通信を行えるようにするために、下面20Aに電磁波反射部26を設けるとともに、スペーサ21で下面20Aに対するアンテナ22の高さを稼いでいる。
図2Bは、比較例2のRFIDタグ20を折り曲げた状態を示す断面図である。
図2Bに示すように、比較例2のRFIDタグ20を下面20Aが凹むように折り曲げる。これは、例えば、円柱型のボトルの側面にRFIDタグ20を貼り付けるような場合に相当する。
このようにRFIDタグ20を湾曲面に貼り付けようとすると、PETフィルム24Bが縮まないため、下面20Aの中央に凸部20Bが生じる。凸部20Bは、縮まないPETフィルム24Bが盛り上がることによって生じる。
このように凸部20Bが生じると、RFIDタグ20を湾曲面に取り付けることが困難になる。
また、上述の比較例1、2のRFIDタグ10、20のスペーサ11、21を薄くしたとしても、RFIDタグ10、20を曲面に貼り付ける際には次のような問題が生じる。
図3は、薄型のRFIDタグ30を曲面に貼り付ける状態を示す図である。
ここで用いる薄型のRFIDタグ30は、比較例1又は2のRFIDタグ10又は20のスペーサ11又は21を薄くすることによって薄型にしたものである。
図3(A)に示すように、円柱状の物品40の側面40AにRFIDタグ30を貼り付ける場合、RFIDタグ30を側面40Aの湾曲度合に合わせて折り曲げて、図3(B)に示すように貼り付ければよい。
しかしながら、図3(C)に示すようにRFIDタグ30を球状の物品50の表面に貼り付けると、図3(D)に示すように、RFIDタグ30にはシワが生じてしまう。すなわち、球面のような面にRFIDタグ30を貼り付けることは困難である。これは、球面だけでなく、例えば、直径が一定でない円柱体の表面等においても同様である。
以上のように、比較例1、2のRFIDタグ10、20、及び薄型にしたRFIDタグ30は、球面等のような複雑な形状の面に貼り付けることは困難である。これは、主に、PETフィルム14、24Bが縮まないためである。
ここで、例えば、スペーサ11、21を発泡体又はスポンジのように柔らかい部材にすることで、凸部10B、20Bを吸収することが考えられる。
しかしながら、発泡体及びスポンジのように、内部に気泡を含む部材は誘電率が低く、アンテナの小型化に不向きである。また、内部に気泡を含むため、誘電率が一定に成らない場合があり、通信特性に影響が生じる可能性がある。
このため、スペーサ11、21は、ある程度誘電率が高く、誘電率が均一な部材であることが望ましい。
そこで、以下で説明する実施の形態1、2では、曲面に貼り付けやすいRFIDタグを提供することを目的とする。
<実施の形態1>
図4Aは、実施の形態1のRFIDタグ100を示す側面図、図4Bは、実施の形態1のRFIDタグ100の平面図、図4Cは、図4BのA−A断面図である。なお、図4A〜4Cでは、直交座標系であるXYZ座標系を図示するように定義する。
RFIDタグ100は、スペーサ110、ベース部120、アンテナ130、ICチップ140、及びカバー部150を含む。図4Aに示す側面図及び図4Cに示す断面図では、図4Bに示す平面図よりもICチップ140及びその周辺を拡大して示す。その他の図面においても、以下同様に、側面図及び断面図ではICチップ140及びその周辺を拡大して示す。
スペーサ110は、RFIDタグ100が取り付けられる物品の表面に対して、アンテナ130を立体的にするとともに、高さを稼ぐために設けられている。
スペーサ110を形成する可撓性及び弾性を有する部材としては、例えば、エントロピー弾性のある部材を用いることができる。エントロピー弾性には、例えば、ゴム弾性とエラストマー弾性がある。このため、スペーサ110を形成する可撓性及び弾性を有する部材の材料としては、ゴム弾性のあるゴム系の材料、又は、エラストマー弾性のあるエラストマー系の材料を用いることができる。
ゴム系の材料としては、例えば、シリコーン(シリカケトン)ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、又はウレタンゴムを用いることができる。
エラストマー系の材料としては、塩化ビニル系、スチレン系、オレフィン系、エステル系、ウレタン系、又はアミド系のエラストマーを用いることができる。
なお、スペーサ110は、可撓性及び弾性を有していればよいため、上述の材料で形成される部材に限定されず、エントロピー弾性のある部材にも限定されない。
ベース部120は、可撓性及び弾性を有するシート状の部材であり、シート部の一例である。ベース部120の一方の面には、アンテナ130が形成されるとともに、ICチップ140が実装される。
ベース部120は、例えば、カレンダーロール機を用いたカレンダー成形、又は、押し出し成形等によって製造することができる。
ここで、ベース部120を形成する可撓性及び弾性を有する部材としては、例えば、エントロピー弾性のある部材を用いることができる。エントロピー弾性には、例えば、ゴム弾性とエラストマー弾性がある。このため、ベース部120を形成する可撓性及び弾性を有する部材の材料としては、ゴム弾性のあるゴム系の材料、又は、エラストマー弾性のあるエラストマー系の材料を用いることができる。
ベース部120を形成するゴム系の材料としては、スペーサ110と同様のゴム系の材料を用いることができる。
なお、ベース部120は、可撓性及び弾性を有していればよいため、上述の材料で形成される部材に限定されず、エントロピー弾性のある部材にも限定されない。
また、ベース部120の収縮率は、スペーサ110の収縮率と、アンテナ130の収縮率の間の収縮率である。
アンテナ130は、ベース部120の一方の表面に形成される。アンテナ130は、可撓性及び弾性を有し、導電粒子を含む。
アンテナ130は、例えば、可撓性及び弾性を有する銀ペーストによって形成される。アンテナ130は、シート状のベース部120の一方の表面に形成された状態で、ベース部120がスペーサ110の上面、下面、及び両側面に貼り付けられることにより、図4Cに示すように、ループ状に形成される。
なお、アンテナ130の両端130A、130Bは、図4Cに示すように離れていても、接触していても、どちらでもよい。また、両端130A、130Bは、重複していてもよい。アンテナ130には高周波の電流が流れるため、両端130A、130Bが図4Cに示すように微少距離離れていても、ループ状のアンテナとなる。
なお、アンテナ130の形状については、図5A〜図5Dを用いて後述する。また、アンテナ130の材料である銀ペーストと、アンテナ130の形成方法については、図6を用いて後述する。
ICチップ140は、ベース部120の一方の面に実装され、アンテナ130に接続される。
ICチップ140は、アンテナ130を介してRFIDタグ100のリーダライタからRF(Radio Frequency)帯域の読み取り用の信号を受信すると、受信信号の電力で作動し、アンテナ130を介して識別情報を発信する。これにより、リーダライタでRFIDタグの識別情報を読み取ることができる。
カバー部150は、可撓性及び弾性を有する部材であり、カバー部の一例である。カバー部150は、図4A〜図4Cに示すように、スペーサ110、ベース部120、アンテナ130、及びICチップ140の全体を覆い、保護する。
カバー部150は、スペーサ110及びベース部120と同様に、可撓性及び弾性を有する部材で形成することができる。
可撓性及び弾性を有する部材としては、例えば、エントロピー弾性のある部材を用いることができる。エントロピー弾性には、例えば、ゴム弾性とエラストマー弾性がある。このため、カバー部150を形成する可撓性及び弾性を有する部材の材料としては、ゴム弾性のあるゴム系の材料、又は、エラストマー弾性のあるエラストマー系の材料を用いることができる。
なお、カバー部150、スペーサ110、及びベース部120を形成するゴム系の材料は、互いに異なっていてもよい。
また、スペーサ110、ベース部120、カバー部150を形成する可撓性及び弾性を有する部材の硬度は、例えば、ゴム硬度として設定すればよい。
例えば、スペーサ110、ベース部120とカバー部150のゴム硬度は、例えば、JIS A 70、JIS A 80程度に設定すればよい。
スペーサ110、ベース部120、カバー部150のゴム硬度は、すべて同一であってもよいし、3つのうちの2つのゴム硬度が同一であってもよいし、すべて異なっていてもよい。 次に、図5A〜図5Dを用いて、ベース部120の表面に形成されるアンテナ130と、ベース部120の表面に実装されるICチップ140について説明する。
図5Aは、実施の形態1のRFIDタグ100のアンテナ130を示す平面図であり、図5Bは、図5AにおけるB−B矢視断面を示す図である。
図5Cは、実施の形態1のRFIDタグ100のアンテナ130及びICチップ140を示す平面図であり、図5Dは、図5CにおけるC−C矢視断面を示す図である。
図5Aに示すように、アンテナ130は、ベース部120の一方の面120Aに、例えば、可撓性及び弾性を有する銀ペーストを印刷することによって形成される。アンテナ130は、アンテナ部131、132を含むダイポール型のアンテナである。
アンテナ部131、132の長さは、RFIDタグ100の無線通信に用いる周波数に応じて設定すればよい。日本では、例えば、952MHz〜954MHz、又は2.45GHzの周波数帯がRFIDタグ用に割り当てられているため、端部130Aから端部130Bまでの長さが使用周波数における波長λの1/2の長さになるようにすればよい。また、米国では915MHz、欧州(EU)では868MHzが代表的な周波数として割り当てられているため、これらの周波数における波長λの1/2の長さになるようにすればよい。
ICチップ140のアンテナ130に接続される一対の端子は、アンテナ部131の端子133と、アンテナ部132の端子134に接続される。
図5Dに示すように、ICチップ140の通信用の端子は、ベース部120の一方の面120Aにフリップチップ実装されることにより、アンテナ130に接続される。ICチップ140は、バンプ141、142を介して、アンテナ130の端子133、134に接続される。
ICチップ140がアンダーフィル部143によってベース部120に接続されることにより、アンテナ130の端子133、134とバンプ141、142が接続され、アンテナ130とICチップ140とが電気的に接続される。
次に、図6A及び図6Bを用いて、アンテナ130を形成する銀ペースト135について説明する。
図6Aは、実施の形態1のRFIDタグ100のアンテナ130を形成する銀ペースト135の構造を示す図である。図6Bは、実施の形態1のRFIDタグ100のアンテナ130を形成する銀ペースト135を横方向に引っ張った状態を示す図である。
実施の形態1のRFIDタグ100のアンテナ130を形成する銀ペースト135は、導電粒子としての銀粒子136と、バインダー137とを含む導電ペーストの一例である。図6には、銀粒子136を円で示し、円で示す銀粒子136の周りに存在する部分がバインダー137である。
バインダー137は、可撓性及び弾性を有する部材であればよい。バインダー137としては、例えば、シリコーン(シリカケトン)ゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴムを用いることができる。銀粒子136は、バインダー137と混合されている。
ここで、バインダー137として可撓性及び弾性を有する部材を用いるのは、アンテナ130に可撓性と弾性を持たせることにより、RFIDタグ100を球面等の複雑な曲面に容易に貼り付けられるようにするためである。
アンテナ130は、ベース部120の面120A上に銀ペースト135を印刷し、さらに加熱してバインダー137を熱硬化させることによって形成される。熱硬化を行った後の銀ペーストは可撓性及び弾性を有するので、可撓性及び弾性を有するアンテナ130を形成することができる。
また、アンテナ部130を横方向に引っ張った場合には、図6Bに矢印で示すように、銀ペースト135は横方向外側に引っ張られる。そして、この結果、銀ペースト135には縦方向に圧縮する力が働くため、導電粒子136同士の接触は保持される。このため、実施の形態1のRFIDタグ100を球面等の複雑な曲面に貼り付けても、アンテナ130が分断されることはなく、アンテナ130としての機能は保持される。
なお、ここでは導電粒子として銀粒子136を含む銀ペースト135について説明するが、導電粒子として銅粒子を含む銅ペースト、又は、導電粒子としてニッケル粒子を含むニッケルペーストを銀ペースト135の代わりに用いてもよい。
図7Aは、通常の状態における実施の形態1のRFIDタグ100を示す断面図であり、図7Bは、折り曲げられた状態におけるRFIDタグ100を示す断面図である。
ここで、通常の状態とは、RFIDタグ100に何の応力も掛かっていない状態をいう。図7Aに示すRFIDタグ100の断面は、図4Cに示す断面と同一である。
図7Aに示すRFIDタグ100を図7Bに示すように下面100Aが凹むように折り曲げると、図7Bに示すように下面100Aは滑らかに凹状に折れ曲がり、比較例1、2のRFIDタグ10、20のように凸部10B、20Bが生じることはない。
RFIDタグ100では、スペーサ110、ベース部120、及びカバー部150は可撓性及び弾性を有する部材で形成されており、アンテナ130は可撓性及び弾性を有するバインダー137に銀粒子136を混入した銀ペースト135によって形成されている。
このため、下面100Aが凹むようにRFIDタグ100が折り曲げられても、下面100A側で、スペーサ110、ベース部120、アンテナ130、及びカバー部150が縮み、比較例1、2のように凸部10B、20Bが生じることがないからである。
なお、図7Bでは説明の便宜上、RFIDタグ100が一軸方向に折り曲げられている状態を示すが、RFIDタグ100は、二軸以上の方向において複雑な形状に折り曲げられても、凸部が生じることはない。
このため、実施の形態1のRFIDタグ100は、様々な半径の球面、長手方向において半径が変わる円柱の側面、又は、凹凸がある曲面等の複雑な形状の曲面にも容易に貼り付けることができる。
ここで、例えば、球面は半径が異なれば曲率が異なるため、可撓性及び弾性を有しない材料を用いて、曲率に合わせて予め湾曲させたRFIDタグを作製することは可能である。また、球面以外でも、様々な形状の曲面に合わせて、可撓性及び弾性を有しない材料を用いて、予め湾曲させたRFIDタグを作製することができる。
しかしながら、このように可撓性及び弾性を有しない材料で、予め湾曲させたRFIDタグは、その曲面にしか貼り付けることができないため、汎用性がない。
これに対して、実施の形態1のRFIDタグ100は、様々な半径の球面、長手方向において半径が変わる円柱の側面、又は、凹凸がある曲面等の複雑な形状の曲面にも容易に貼り付けることができるため、物品毎にRFIDタグを製造する必要がなく、設計効率及び製造効率が非常に高い。
また、様々な曲面に容易かつ汎用的に貼り付けることができるので、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
なお、図7Bには、下面100Aが凹むようにRFIDタグ100が折り曲げられる場合を示すが、下面100Aが膨らむようにRFIDタグ100が折り曲げられる場合も同様である。
次に、実施の形態1のRFIDタグ100の製造方法について説明する。
図8A,図8B,図8C,図9A,図9B,図9C,図9D,図10A,図10B,図10C,及び図10Dは、実施の形態1のRFIDタグ100の製造工程を示す図である。これらの図には、図4C、図5B、図5Dに対応する断面を示す。
まず、図8Aに示すように、スキージ500及び印刷板501を用いて、スクリーン印刷により、シート状のベース部120の一方の面120Aに、銀ペースト135を塗布する。なお、印刷板501は、図5Aに示すアンテナ部131、132が得られるようにパターンが形成されたものを用いればよい。
次に、図8Bに示すように、加熱を行うことにより、銀ペースト135内のバインダー137(図6A参照)を熱硬化させる。
これにより、図8Cに示すように、アンテナ130が完成する。この状態を平面視すると、図5Aに示す状態と同一である。
次に、図9Aに示すように、ディスペンサ503を用いて、アンダーフィル用の接着剤143Aをアンテナ部132の端子133と、アンテナ部132の端子134との上、及び端子133と端子134との間の領域に塗布する。
次に、図9Bに示すように、ボンディングツール504を用いて、バンプ141、142を取り付けたICチップ140を位置合わせし、接着剤143Aの上から載置する。
次に、図9Cに示すように、ボンディングツール504でICチップ140を下方向に押圧し、さらに加熱することにより、接着剤143Aを熱硬化させ、アンダーフィル部143を得る。
以上により、図9Dに示すように、モジュール160が完成する。モジュール160とは、図5Dに示した状態と同一であり、ベース部120の表面にアンテナ130が形成されるとともに、ICチップ140が実装された状態の構造体をいう。モジュール160は、RFIDタグ100のインレイ(inlay)である。
次に、図10Aに示すように、モジュール160のベース部120の下面120Bに、両面テープ121を貼り付ける。
そして、図10Bに示すように、モジュール160を両面テープ121でスペーサ110の上面、両側面、及び下面に貼り付ける。
これにより、図10Cのように、スペーサ110の上面、両側面、及び下面にモジュールを貼り付けた状態が完成する。この状態では、アンテナ130はループ状になっている。
最後に、図10Dに示すように、スペーサ110及びモジュール160の周囲をカバー部150で覆えば、実施の形態1のRFIDタグ100が完成する。カバー部150は、例えば、インサート成型により、スペーサ110及びモジュール160を可撓性及び弾性を有する部材で覆うことによって作製すればよい。
以上、実施の形態1によれば、様々な半径の球面、長手方向において半径が変わる円柱の側面、又は、凹凸がある曲面等の複雑な形状の曲面にも容易に貼り付けることができるRFIDタグ100を提供することができる。
RFIDタグ100は、立体的なループ状のアンテナ130を有するため、金属面、又は、電磁波の反射あるいは吸収がある物体を収納する容器等に貼り付けた場合でも、アンテナ130で通信を行うことができ、電波が届く距離を長くすることができる。
従って、例えば、様々な直径の円筒状の金属缶の側面にRFIDタグ100を取り付けることができる。
なお、以上では、アンテナ130を形成するとともにICチップ140を実装したベース部120をスペーサ110の上面、両側面、及び下面に貼り付けることによってRFIDタグ100を製造する形態について説明した。
しかしながら、ベース部120を用いずに、スペーサ110の上面、両側面、及び下面に直接アンテナ130を形成するとともに、ICチップ140を実装してもよい。
また、以上では、スペーサ110が直方体状の形態について説明したが、スペーサ110は、例えば、比較例1のスペーサ11のように、側面が曲面になっていてもよい。
<実施の形態2>
図11Aは、実施の形態2のRFIDタグ200を示す平面図、図11Bは、実施の形態2のRFIDタグ200の側面図、図11Cは、図11BのD−D断面図である。
図11Cは、通常の状態における実施の形態2のRFIDタグ200を示す。通常の状態とは、RFIDタグ200に何の応力も掛かっていない状態をいう。また、図11A〜図11Cでは、直交座標系であるXYZ座標系を図示するように定義する。
また、以下において、実施の形態1と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
RFIDタグ200は、スペーサ210、アンテナ130、ICチップ140、カバー部220、及び電磁波反射部230を含む。なお、図11B及び図11Cでは、電磁波反射部230の下面には、両面テープ231が貼り付けられている。
スペーサ210は、実施の形態1のスペーサ110と同様の可撓性及び弾性を有する部材で形成されている。実施の形態2のRFIDタグ200では、アンテナ130はループ状には折り曲げられず、スペーサ210の上面210Aの全体にわたって形成されるため、実施の形態2のスペーサ210は、実施の形態1のスペーサ11よりも平面視で大きい。
実施の形態2のRFIDタグ200では、アンテナ130は、スペーサ210の上面210Aに直接形成されている。また、ICチップ140は、スペーサ210の上面210Aに直接実装されている。
アンテナ130及びICチップ140は、カバー部220によって覆われている。
電磁波反射部230は、スペーサ210の下面に直接形成されている。電磁波反射部230は、アンテナ130が放射する電磁波を反射させるために設けられている。電磁波放射部230は、アンテナ130と同様に、可撓性及び弾性を有する銀ペーストで形成すればよい。
図12は、折り曲げられた状態における実施の形態2のRFIDタグ200を示す断面図である。
図11Cに示すRFIDタグ200を図12に示すように下面200Aが凹むように折り曲げると、図12に示すように下面200Aは滑らかに凹状に折れ曲がり、比較例1、2のRFIDタグ10、20のように凸部10B、20Bが生じることはない。
RFIDタグ200では、スペーサ210、及びカバー部220は可撓性及び弾性を有する部材で形成されており、アンテナ130及び電磁波反射部230は可撓性及び弾性を有するバインダー137に銀粒子136を混入した銀ペースト135によって形成されている。
このため、下面200Aが凹むようにRFIDタグ200が折り曲げられても、下面200A側で、スペーサ210、アンテナ130、電磁波反射部230、及びカバー部220が縮み、比較例1、2のように凸部10B、20Bが生じることがないからである。
なお、図12では説明の便宜上、RFIDタグ200が一軸方向に折り曲げられている状態を示すが、RFIDタグ200は、二軸以上の方向において複雑な形状に折り曲げられても、凸部が生じることはない。
このため、実施の形態2のRFIDタグ200は、様々な半径の球面、長手方向において半径が変わる円柱の側面、又は、凹凸がある曲面等の複雑な形状の曲面にも容易に貼り付けることができる。
図13A,図13B,図14A,図14B,図15A,及び図15Bは、実施の形態2のRFIDタグ200の製造工程を示す図である。これらの図には、図11Cに対応する断面を示す。
まず、図13Aに示すように、スキージ500及び印刷板501を用いて、スクリーン印刷により、スペーサ210の上面210Aに、銀ペースト135を塗布する。なお、印刷板501は、実施の形態1の図5Aに示すアンテナ部131、132が得られるようにパターンが形成されたものを用いればよい。
次に、図13Bに示すように、加熱を行って銀ペースト135内のバインダー137(図6A参照)を熱硬化させることにより、アンテナ130が完成する。この状態を平面視すると、図11に破線で示す状態と同一である。
次に、図14Aに示すように、スペーサ210を天地逆にして、スキージ500及び印刷板502を用いて、スクリーン印刷により、スペーサ210に、銀ペースト135を塗布する。印刷板502は、電磁波反射部230が得られるようにパターンが形成されたものを用いればよい。電磁波反射部230は、図11Aに一点鎖線で示すように、例えば、平面視でアンテナ130が形成される領域を包含する矩形状の領域に形成される。
なお、図14Aで銀ペースト135が形成されるスペーサ210の面は、図11Cにおける下面210Bに対応する。
次に、図14Bに示すように、加熱を行って銀ペースト135内のバインダー137(図6A参照)を熱硬化させることにより、電磁波反射部230が完成する。
次に、図15Aに示すように、スペーサ210の上面210Aに、ICチップ140を実装する。ICチップ140は、スペーサ210の上面210Aにアンダーフィル部143で固定されることにより、バンプ141、142が、それぞれ、アンテナ130の端子133、134に接続される。
最後に、図15Bに示すように、アンテナ130、ICチップ140、及びスペーサ210の上面210Aをカバー部220で覆えば、実施の形態2のRFIDタグ200が完成する。カバー部220は、例えば、インサート成型により、アンテナ130、ICチップ140、及びスペーサ210の上面210Aを可撓性及び弾性を有する部材で覆うことによって作製すればよい。
以上、実施の形態2によれば、様々な半径の球面、長手方向において半径が変わる円柱の側面、又は、凹凸がある曲面等の複雑な形状の曲面にも容易に貼り付けることができるRFIDタグ200を提供することができる。
RFIDタグ200は、スペーサ210の厚さの分だけ高い位置にアンテナ130があり、スペーサ210の下面には電磁波反射部230があるため、金属面、又は、電磁波の反射あるいは吸収がある物体を収納する容器等に貼り付けた場合でも、アンテナ130で通信を行うことができ、電波が届く距離を長くすることができる。
従って、例えば、様々な直径の円筒状の金属缶の側面にRFIDタグ200を取り付けることができる。
<実施の形態3>
実施の形態1、2では、アンテナ130は、直線状のダイポールアンテナであったが、実施の形態3では、逆F型のアンテナを含むRFIDタグについて説明する。
図16Aは、実施の形態3のRFIDタグを示す斜視図である。図16Bは、実施の形態3のモジュールを示す平面図である。図16Cは、実施の形態3のモジュールをスペーサに貼り付けてRFIDタグを製造する工程を示す図である。
以下、実施の形態1、2の構成要素と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。なお、図16A〜図16Cでは、直交座標系であるXYZ座標系を図示するように定義する。
図16Aに示すように、実施の形態3のRFIDタグ300は、スペーサ310、ベース部320、アンテナ330、及びICチップ140を含む。
スペーサ310は、実施の形態1、2のスペーサ110、210と同様に、可撓性及び弾性を有する部材で形成すればよい。
ベース部320は、実施の形態1のベース部120と同様に、可撓性及び弾性を有する部材で形成すればよい。
図16Bに示すように、アンテナ330は、ベース部320の表面に形成される逆F型のアンテナである。逆F型のアンテナ330は、アンテナ部331〜335を含む。ベース部320及びアンテナ330は、折り曲げ線E1、E2で折り曲げられ、図16Aに示すようにスペーサ310の上面310A、Y軸負方向側の側面310B、及び下面に張り合わされる。すなわち、ベース部320及びアンテナ330は、スペーサ310の3つの面にコの字型に貼り付けられている。
アンテナ部331及び332は、X軸方向に延在している。
ICチップ140は、アンテナ部331及び332の間に挿入されている。これは、実施の形態1でアンテナ130の端子133及び134の間にICチップ140が挿入されて接続されているのと同様である。
アンテナ部333は、アンテナ部332からY軸負方向に直角に折れ曲がっている部分であり、アンテナ部334は、アンテナ部331からY軸負方向に直角に折れ曲がっている部分である。
アンテナ部335は、アンテナ部333及び334と接続されており、図16A及び15Cに示すように、ベース部320及びアンテナ330は、折り曲げ線E1、E2で折り曲げられると、スペーサ310の下面(上面310Aの反対側の面)に配設される部位である。
アンテナ部331〜334は、アンテナ部335に接続されることにより、逆F型のアンテナを構築する。アンテナ部335は、スペーサ310の下面側に配設されて、電磁波反射部として機能する。
実施の形態3によれば、逆F型のアンテナ330を含むRFIDタグ300を提供することができる。
なお、アンテナ330及びICチップ140が接続されたベース部320を図16Aに示すようにスペーサ310に貼り付けた状態で、実施の形態1と同様に、全体をカバー部で覆えばよい。
なお、実施の形態3では、逆F型のアンテナ330を含むRFIDタグ300について説明したが、アンテナとしては様々な形状のものを用いることができる。
例えば、逆F型のアンテナ330のアンテナ部331〜335のように、ループを形成していなくてもよい。すなわち、アンテナ部331〜334の代わりに、矩形状のアンテナ部を用いてもよい。この場合は、スペーサ310の上面、1つの側面、及び下面にわたって、コの字型に形成されるアンテナとなる。このようなアンテナは、側面から見ると、コの字型であるため、ハーフループアンテナということができる。
<実施の形態4>
実施の形態4のRFIDタグ400は、ICチップ140がストラップに実装されており、ストラップがベース部120に取り付けられている点が実施の形態1のRFIDタグ100と異なる。また、これに伴い、カバー部150が実施の形態1のカバー部150よりも少し大きくなっている。
その他の構成は実施の形態1のRFIDタグ100と同様であるため、同一又は同等の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図17は、実施の形態4のRFIDタグ400を示す断面図である。図17に示す断面は、図4Cに示す断面に対応する。
ICチップ140は、ストラップ410にフリップチップ実装され、ストラップ410は、図17中の下面にICチップ140が取り付けられた状態で、パッド411、412を介して、アンテナ130の端子133、134に接続される。ストラップ410は、例えば、ポリエチレン製のフィルム上の部材、又は、ベース部120と同様に、可撓性及び弾性を有するシート状の部材である。
実施の形態4において、ICチップ140は、実施の形態1とは天地が逆にされた状態でベース部120に取り付けられる。この詳細については、図18A及び図18Bを用いて説明する。
図18A及び図18Bは、実施の形態4のRFIDタグ400のストラップ410を示す図である。
図18A及び図18Bに示すように、ストラップ410は、表面410A上に形成されたパッド411、412を有する。パッド411、412は、例えば、銅箔又はアルミ箔であればよい。
ICチップ140は、実施の形態1においてICチップ140がベース部120に対してバンプ141、142を介してフリップチップ実装されたのと同様に、図示しないバンプを介してストラップ410にフリップチップ実装されている。ICチップ140の通信用の端子は、図示しないバンプを介してストラップ410のパッド411、412に接続されている。
ICチップ140は、図18Aに示すようにストラップ410に実装され、天地を逆にして図17に示すようにベース部120の上に実装される。このとき、バンプ411、412は、それぞれ、アンテナ130の端子133、134に接続される。
以上のように、実施の形態4によれば、ストラップ410を用いて、ICチップ140をベース部120に実装することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態のRFIDタグについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100、200、300、400 RFIDタグ
110、210、310 スペーサ
120、320 ベース部
130、330 アンテナ
140 ICチップ
150、220 カバー部
230 電磁波反射部
410 ストラップ

Claims (9)

  1. 可撓性及び弾性を有するスペーサと、
    可撓性及び弾性を有する導電性材料で、前記スペーサの上面、側面、及び下面にわたって形成されるアンテナと、
    前記アンテナに電気的に接続されるICチップと
    を含む、RFIDタグ。
  2. 可撓性及び弾性を有し、一方の表面に前記アンテナが形成されるシート状のシート部をさらに含み、
    前記シート部の他方の表面が前記スペーサの上面、側面、及び下面にわたって貼り付けられることにより、前記アンテナは前記スペーサの上面、側面、及び下面にわたって形成される、請求項1記載のRFIDタグ。
  3. 前記シート部の収縮率は、前記スペーサの収縮率と、前記アンテナの収縮率の間の収縮率である、請求項1記載のRFIDタグ。
  4. 可撓性及び弾性を有し、前記スペーサ、前記アンテナ、及び前記ICチップを覆うカバー部をさらに含む、請求項1記載のRFIDタグ。
  5. 可撓性及び弾性を有するスペーサと、
    前記スペーサの上面に、可撓性及び弾性を有する導電性材料で形成されるアンテナと、
    前記アンテナに電気的に接続されるICチップと、
    前記スペーサの下面に、可撓性及び弾性を有する導電性材料で形成される電磁波反射部と
    を含む、RFIDタグ。
  6. 前記ICチップが一方の面に実装されるシート状のストラップをさらに含み、
    前記ICチップは、前記ストラップが前記一方の面を前記アンテナに向かい合わせて張り合わされることにより、前記アンテナに電気的に接続される、請求項1乃至5のいずれか一項記載のRFIDタグ。
  7. 前記スペーサは、シリコーンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、塩化ビニル系エラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、又は、アミド系エラストマーによって形成される、請求項1乃至6のいずれか一項記載のRFIDタグ。
  8. 前記アンテナは、導電粒子と、当該導電粒子と混合されるバインダーとを含む導電ペーストによって形成されており、前記バインダーは、シリコーンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、又は、ウレタンゴムである、請求項1乃至7のいずれか一項記載のRFIDタグ。
  9. シート部の表面に、可撓性及び弾性を有する導電性材料でアンテナを形成する工程と、
    前記シート部の表面に、前記アンテナに電気的に接続されるICチップを実装する工程と、
    前記ICチップを実装した前記シート部を、可撓性及び弾性を有するスペーサの上面、側面、及び下面にわたって貼り付ける工程と
    を含む、RFIDタグの製造方法。
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