JP7006349B2 - アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法 - Google Patents

アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7006349B2
JP7006349B2 JP2018024039A JP2018024039A JP7006349B2 JP 7006349 B2 JP7006349 B2 JP 7006349B2 JP 2018024039 A JP2018024039 A JP 2018024039A JP 2018024039 A JP2018024039 A JP 2018024039A JP 7006349 B2 JP7006349 B2 JP 7006349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
alumina
alumina fiber
less
spinning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018024039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018131722A (ja
Inventor
悠佑 和田
俊一 中山
達也 小齋
享祐 吉見
光雄 鈴木
雄一 大塚
祐介 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JP2018131722A publication Critical patent/JP2018131722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7006349B2 publication Critical patent/JP7006349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、アルミナ繊維、該繊維からなるアルミナ繊維集合体及びその製造方法に関する。
セラミックファイバーに代表される無機繊維成形体は、工業用断熱材、耐火材、パッキン材などの高温の状態に暴露される用途に用いられてきた。近年では、自動車用排ガス洗浄装置用のクッション材(触媒把持材)、即ち、触媒担持体を金属ケーシングに収容する際に、触媒担持体に巻回され、触媒担持体と金属ケーシングの間に介装される排ガス浄化装置用把持材マットとしてアルミナ繊維集合体が用いられている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、排ガス洗浄用マットとして適したアルミナ繊維集合体が記載されている。また、特許文献3には、水溶性シリコーンオイルを原料にしたアルミナ繊維集合体が記載されている。
特開平7-286514号公報 WO2004/003276号公報 特開2016-011479号公報
本発明者の検討によると、特許文献1に記載のアルミナ繊維において、アルミナ比率が72重量%の繊維では、低融点物質であるガラス相が生成されるため、高温下での耐久性に課題がある。
特許文献2に記載のアルミナ繊維の製造方法において、ガラス相の主因となるシリカの比率を減らす試みとしてアルミナ比率を80重量%としたが、アルミナ比率を高くすると、高温下ではコランダム結晶相が生成されるため、繊維強度に問題があった。また、アルミナ比率74重量%の繊維では、前駆体繊維製造時のシリカの分散状態が適正化されておらずコランダム結晶相の生成が確認され、高温時の耐久性に問題がある虞がある。
特許文献3のようなアルミナ繊維の製造において、アルミナ比率95重量%では、水溶性シリコーンオイルを使用してシリカの分散状態を向上させた。但し、アルミナ比率72~80重量%ではシリカの比率が高くなるためにより多くの水溶性シリコーンオイルを使用することになる。そのため、水溶性シリコーンオイル中に含まれる熱分解生成物である炭化水素や水溶性官能基含有有機物質がアルミナ繊維の焼成過程において熱分解ガスを多量に生成するため、繊維内部に欠陥が生じる問題点があった。
本発明者らは、鋭意検討した結果、アルミナ繊維の原料である該シリカ源について、動的光散乱法によって測定される粒子径分布のモード径が20nm以上60nm以下かつ該粒子径分布の標準偏差が20nm以上35nm以下のシリカゾルを使用して、アルミナ繊維の化学組成をアルミナ73.0以上76.0質量%以下、かつシリカ24.0以上27.0質量%以下とし、該アルミナ繊維について1600℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像の密度違いによって生じる濃淡から観察されるガラス相が該繊維断面積分率あたり4.5%以下、かつ、該アルミナ繊維について1500℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下に制御することで、該繊維及び繊維集合体の高温下での耐久性が向上することを見出し、本発明に到達した。
本発明は、かかる実状に鑑みなされたものであり、その目的は、高耐熱性のアルミナ繊維を提供することにあり、また触媒コンバータ用把持材などに十分使用できるアルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法を提供することにある。
即ち、本発明の要旨は、以下に存する。
[1]アルミナ繊維であって、該アルミナ繊維の化学組成がアルミナ73.0以上76.0質量%以下、かつシリカ24.0以上27.0質量%以下であり、該アルミナ繊維について1600℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像の密度違いによって生じる濃淡から観察されるガラス相が該繊維断面積分率あたり4.5%以下であり、
かつ、該アルミナ繊維について1500℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下であるアルミナ繊維。
[2][1]に記載のアルミナ繊維からなるアルミナ繊維集合体。
[3]アルミナ源、シリカ源、紡糸助剤及び水を含有する紡糸液を調製する紡糸液調製工程、該紡糸液を細孔より大気中に押出し、乾燥することによりアルミナ繊維前駆体を得る紡糸工程、及び該アルミナ繊維前駆体を焼成する焼成工程によって、[1]に記載のアルミナ繊維を製造する方法であって、該シリカ源について、動的光散乱法によって測定される粒子径分布のモード径が20nm以上60nm以下かつ該粒子径分布の標準偏差が20nm以上35nm以下のシリカゾルであるアルミナ繊維の製造方法。
アルミナ繊維の原料について、特定の分布を有するシリカ源を使用して、アルミナ繊維の特定の化学組成、1600℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像の密度違いによって生じる濃淡から観察されるガラス相を該繊維断面積分率あたり4.5%以下、及び1500℃24時間焼成後の該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下であるように制御することによって、高温下での耐久性が向上した該繊維及び該繊維からなるアルミナ繊維集合体を提供することができる。
実施例1において、1500℃24時間焼成後の繊維断面の走査型電子顕微鏡像である。 比較例3において、1500℃24時間焼成後の繊維断面の走査型電子顕微鏡像である。 比較例4において、1500℃24時間焼成後の繊維断面の走査型電子顕微鏡像である。
本発明のアルミナ繊維は、該アルミナ繊維の化学組成がアルミナ73.0以上76.0質量%以下、かつシリカ24.0以上27.0質量%以下であり、該アルミナ繊維について1600℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像の密度の違いによって生じる濃淡から観察されるガラス相が該繊維断面積分率あたり4.5%以下であり、かつ、該アルミナ繊維について1500℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下である。
アルミナ繊維の化学組成が上記範囲内にあることで、ムライト結晶を保持しつつシリカ由来のガラス相を低減出来る。アルミナ比率が76.0質量%より大きいとシリカ由来のガラス相を更に低減できるが、コランダム結晶相が生成するため繊維強度が低下する。また、アルミナ比率が73.0質量%より小さいとコランダム結晶相は生成しないが、シリカ由来のガラス相が生成されるため高温時の耐久性が低下する。ただし、アルミナ繊維の化学組成が上記範囲内にあったとしても、シリカゾルの性状次第により、コランダム結晶相の生成し易さは変わる。
メカニズムの詳細は不明であるが、紡糸液ではシリカゾルは均一に分散しているが、紡糸及び低温(水が存在している状況)での乾燥において、水分子の拡散に伴い、シリカゾルも拡散すると考える。シリカゾルの粒径が均一であると、繊維中心部に存在していたシリカゾルは拡散し、繊維中心から一定距離で偏在し、結果高温焼成時にはシリカゾルが偏在してしまい、その偏在に伴い、シリカゾルが不足している領域ではコランダム結晶相が優先的に生成されてしまう。一般的に、コランダム結晶相は板状か柱状であり、硬くて脆いのが特徴である。コランダム結晶相が存在するためにアルミナ繊維の強度低下に繋がると考える。
一方、本願発明のように粒径分布が広いシリカゾルの場合には、紡糸及び低温での乾燥におけるシリカゾルの拡散において、様々な粒径を有することによりシリカゾルの拡散が不均一となり、繊維中心から一定距離で偏在すること無く、結果シリカゾルが均一に存在することにより、シリカゾルが不足する領域がなく、結果コランダム結晶相が生成されにくく、アルミナ繊維の強度を維持できたと考える。
本発明のアルミナ繊維のガラス相は1600℃24時間焼成後において4.5%以下であるが、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.3%以下、更に好ましくは1.0%以下、特に好ましくは0.5%以下である。
本発明のアルミナ繊維のガラス相とは、走査型電子顕微鏡像によって検出される密度が2.0~2.4g/cmとするシリカを主成分とする低融点非結晶性物質である。
アルミナ繊維のガラス相の測定方法は以下のとおりである。
測定に必要な試料(例えば、1g程度)を電気炉等の熱源を用いて、1600℃24時間焼成を行う。該得られた試料を熱間埋込装置(Strues製 CitoPress-1)で樹脂埋めする。樹脂は導電性を有する熱間埋込樹脂(Strues製)を用いる。
樹脂埋め後の試料に対して、湿式研磨、バフ及び振動研磨の順で研磨を行う。
湿式研磨においては、例えば、精密平面研磨機(JEOL製 HLA-2 HANDY LAP)と、耐水研磨紙(三共理化学株式会社製の1000番及び2000番)を用いて研磨し、続いて耐水研磨紙(Strues製 #2400、#4000)を用いて研磨を行う。
バフ研磨においては、例えば、琢磨布(Kulzer製 Polishing cloths MM420)に、ダイヤモンド(Strues製 DP-Paste P)の粒度6μm、1μm、1/4μmを順に用いて、それぞれ約30分間研磨を行う。
振動研磨においては、例えば、振動研磨機(BUEHLER製 VibroMet2)にナノダイヤ粉末(SUMISEKI MATERIALS製 多結晶質 40nm)を分散させたイオン交換水を注ぎ、約3時間行う。研磨後の試料に対して導電性を確保するためにオスミウムコーター(メイワフォーシス製 Neoc-ST)を用いてオスミウムコーティングを約10mAで6秒間施す。
該試料の繊維断面組織を観察するために走査型電子顕微鏡(JEOL製 JSM-7800F)を用いて加速電圧5kV以上10kV以下、作動距離は約5.0mmで反射電子検出器を用いて走査型電子顕微鏡像を取得する。
繊維断面の走査型電子顕微鏡像について、密度の差によって濃淡が発生する。ムライト相の密度は2.8~3.2g/cm、シリカ由来のガラス相の密度は2.0~2.4g/cmである。ガラス相は走査型電子顕微鏡像ではムライト相と比較して暗くなるため、繊維断面の走査型電子顕微鏡像に対して、画像解析ソフトImage-J(アメリカ国立衛生研究所開発)を用いて、明暗度に応じてガラス相の面積分率を測定する。ガラス相の部分を色付けし、色付けした面積を繊維表面の面積で割ることにより、ガラス相の面積分率を求める。
本発明のアルミナ繊維は、1500℃24時間焼成後の該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下であり、好ましくは0.5%以下であり、特に好ましくは検出されない(つまり、0.0%)である。
本発明に係るアルミナ繊維のコランダム結晶相とは、繊維断面の走査型電子顕微鏡像によって検出される、板状か柱状であって、Al比率が高い結晶相をいう。
アルミナ繊維のコランダム結晶相の測定方法は以下のとおりである。
上述のガラス相と同様に、測定に必要な試料(例えば、1g程度)を電気炉等の熱源を用いて、1500℃24時間焼成を行った後、焼成後繊維断面を観察するための試料を用意する。該繊維断面を目視にて確認し、板状や柱状の結晶相(コランダム結晶相)を、画像解析ソフトImage-J(アメリカ国立衛生研究所開発)を用いて、明暗度に応じてコランダム結晶相の面積分率を測定する。コランダム結晶相の部分を色付けし、色付けした面積を繊維表面の面積で割ることにより、コランダム結晶相の面積分率を求める。
該結晶相の面積を算出し、該繊維断面積に対する面積分率を求める。一般的に、コランダム結晶は板状か柱状の結晶であり、ムライト結晶は粒状であるため、目視で確認できる。
なお、該試料を走査型電子顕微鏡に、波長分散型X線分光器を備えたフィールドエミッション電子プローブマイクロアナライザ(FE-EPMA、JEOL製JXA-8530F、加速電圧:10kV、WD:11mm、ビーム径:0mm、c線種:O-Kα線、Al-Kα線、Si-Kα線)を用いて、繊維断面における構成元素の分布を測定することで、板状や柱状の結晶相領域が周辺領域と比較して、Al比率が高いことを確認することで、該結晶相がコランダム結晶相であることを確認することができる。
本発明のアルミナ繊維の平均繊維径は、通常4.0μm以上10.0μm以下であり、好ましくは、5.0μm以上8.0μm以下である。アルミナ繊維の平均繊維径が上記範囲内に有ることで、剛直で折れやすい繊維の割合が少なくなる点で好ましい。
本発明のアルミナ繊維の比表面積は、好ましくは0.2m/g以上1.2m/g以下であり、より好ましくは、1.1m/g以下、特に好ましくは、1.0m/g以下である。アルミナ繊維の比表面積が上記範囲内にあると、繊維の緻密性が高く、繊維が壊れにくいため、アルミナ繊維集合体にした際の物理的特性が優れたものとなる。
本発明のアルミナ繊維の平均単繊維引張強度は、特段の制限はないが、通常6.0×10MPa以上であり、好ましくは7.0×10MPa以上、特に好ましくは7.5×10MPa以上である。アルミナ繊維の平均単繊維引張強度が上記範囲内にあると、繊維が壊れにくいため、アルミナ繊維集合体にした際の物理的特性が優れたものとなる。
本発明のアルミナ繊維集合体は、本発明のアルミナ繊維からなるアルミナ繊維集合体であれば特段の制限はないが、ニードルパンチを用いて、ニードリング処理されたアルミナ繊維集合体(アルミナ繊維ニードルブランケットと記す場合がある)であることが、アルミナ繊維集合体の剥離強度を上げると共に、該アルミナ繊維集合体のサイクル面圧保持率を向上することができる点で好ましい。このニードリング処理により、アルミナ繊維ニードルブラッケットにはニードル痕が残る。
ニードリング処理を行う場合、アルミナ繊維集合体表面の単位面積当たりのニードル痕の数(ニードル痕密度)は、通常1個/cm以上、好ましくは5個/cm以上、特に好ましくは8個/cm以上であり、通常150個/cm以下、好ましくは100個/cm以下、特に好ましくは80個/cm以下である。ニードル痕密度を上記範囲内にすることにより、ニードリング処理されたアルミナ繊維集合体の剥離強度を上げると共に、室温(例えば25℃)及び高温(例えば1000℃)におけるサイクル面圧保持率を向上させることができる。
本発明のアルミナ繊維集合体の高温サイクル開放側面圧残存率は、特段の制限はないが、通常15%以上であり、好ましくは30%以上、特に好ましくは60%以上である。高温サイクル開放側面圧残存率が上記範囲内にあることにより、触媒用把持材の特性が向上する。
高温サイクル開放側面圧の測定方法は後述の通りである。この測定方法では、アルミナ繊維集合体をGBD(嵩密度)=0.38で30分間圧縮した後、上下のプレートを1000℃まで昇温し、GBD=0.33から0.38まで圧縮することを800回繰り返すが、1000℃における第1回目の開放側面圧値(GBD=0.33)は通常10kPa以上150kPa以下、好ましくは20kPa以上140kPa以下である。また、1000℃における第800回目の面圧値(GBD=0.33)は通常5kPa以上、好ましくは10kPa以上、特に好ましくは20kPa以上である。
本発明のアルミナ繊維集合体の25℃におけるサイクル開放側面圧残存率は、特段の制限はないが、好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは75%以上、特に好ましくは77%以上である。アルミナ繊維集合体の25℃におけるサイクル面圧残存率が上記範囲内にあると、触媒用把持材の特性が向上する。
25℃におけるサイクル開放側面圧の測定方法は後述の通りである。この測定方法では、温度条件を25℃にし、アルミナ繊維集合体をGBD(嵩密度)=0.33から0.38まで圧縮することを20回繰り返すが、25℃における第1回目の開放側面圧値(GBD=0.33)は通常100kPa以上270kPa以下、好ましくは120kPa以上250kPa以下である。また、25℃における第20回目の開放側面圧値(GBD=0.33)は通常50kPa以上、好ましくは60kPa以上である。
本発明のアルミナ繊維及びアルミナ繊維集合体の製造方法では、次の(1)~(3)の工程によりアルミナ繊維及びアルミナ繊維集合体を製造する。
(1) アルミナ源、シリカ源、紡糸助剤及び水を含有する紡糸液を得る紡糸液調製工程
(2) 該紡糸液を細孔より大気中に押出し、乾燥することでアルミナ繊維前駆体を得る紡糸工程
(3) 該アルミナ繊維前駆体を焼成する焼成工程
[紡糸液調製工程]
紡糸液調製工程では、例えばアルミナ源とシリカ源を、最終的なアルミナ質繊維が所望する化学組成となるようにアルミナ成分とシリカ成分の比に混ぜ、さらに紡糸助剤を配合して均一に混合してから減圧濃縮するのが好ましい。
アルミナ源としては、塩基性塩化アルミニウム(Al(OH)3-xCl)を使用することが好ましい。例えば、塩酸または塩化アルミニウム水溶液に金属アルミニウムを溶解させることにより調製することができる。上記の化学式におけるxの値は、通常0.45~0.54、好ましくは0.5~0.53である。塩基性塩化アルミニウムのアルミニウム濃度は150~190g/Lであることが好ましい。
シリカ源としては、動的光散乱法によって測定される粒子径分布のモード径(最頻粒子径)が20nm以上60nm以下かつ該粒子径分布の標準偏差が20nm以上35nm以下のシリカゾルを使用する。上記シリカゾルを使用することで、アルミナ繊維中のガラス相を大幅に低減することができ、高温時の耐久性が向上する点で好ましい。
一般的には、シリカ源の粒子径が小さく、かつ粒子径分布の標準偏差が小さい方がアルミナ源とシリカ源からなる前駆体水溶液中の分散状態は良好であるが、シリカ源の粒子径分布のモード径(最頻粒子径)が20nmより小さいと、アルミナ繊維の水が抜ける製造工程において、水分子の移動と共にシリカ粒子も繊維表面に向かって移動することでシリカゾルが偏在するため、局所的にガラス相が生成されて高温時の耐久性が低下する。一方、シリカ源の粒子径分布のモード径(最頻粒子径)が60nmより大きいと、前駆体水溶液中の分散状態が悪く、局所的にガラス相が生成されて高温時の耐久性が低下する。
シリカゾルの平均粒子径は動的光散乱法により測定される。具体的には、測定に必要量のシリカゾルを最終濃度が0.5%となるように濃度0.002Nの塩酸で希釈して25℃にした後、動的光散乱装置(例えば、大塚電子社製ELS-Z)にて測定する。
シリカゾルのpHは、特に限定はないが、通常2.0~4.5である。効果を損なわない限り、テトラエチルシリケートや水溶性シロキサン誘導体などの水溶性珪素化合物を含んでもよい。
紡糸液中のアルミニウム(Al)と珪素(Si)の比がAlとSiOの重量比に換算(酸化物換算)して、通常73.0:27.0~76.0:24.0である。
紡糸助剤としては、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びポリアクリルアミドの少なくとも1種の水溶性高分子化合物が好ましく、特に好ましくはポリビニルアルコールである。
紡糸液中における紡糸助剤の割合は、通常アルミナ成分とシリカ成分の固形分の合計100質量%に対して5質量%以上15質量%以下であることが所望の繊維径且つ強い繊維を製造できる点で好ましい。
紡糸液のB型粘度計による25℃での粘度は、特段の制限はないが好ましくは50ポイズ以上150ポイズ以下、より好ましくは60ポイズ以上120ポイズ以下である。紡糸液の粘度を上記範囲にすることにより、繊維径が過度に小さく強度の低い繊維になる可能性が抑制され、また、ポンプによる紡糸液の移送が困難になることもない点で好ましい。
[紡糸工程]
紡糸工程としては、特に限定するものではないがドローイング法、遠心紡糸法、ブローイング法が好適に使用できる。特に好ましくはブローイング法が使用できる。紡糸ノズルとしては、特許第2602460号公報図6に記載されたものと同様の構造の紡糸ノズルを使用し、製造条件等は特許第2602460号に準じて実施する。
[焼成工程]
焼成工程では、上記アルミナ繊維前駆体の集合体(ニードリングされたものであってもよい。)を空気雰囲気中で焼成する。焼成温度は、通常500℃以上、好ましくは700~1400℃の温度で行う。好ましくは、焼成工程の最高焼成温度が1000~1300℃であり、最高焼成温度までの昇温条件が40℃/分以下であり、より好ましくは30℃/分以下、さらに好ましくは20℃/分以下であり、一方、1℃/分以上が好ましく、より好ましくは3℃/分以上、さらに好ましくは5℃/分以上であり、上記焼成工程を上記条件とすることで、緻密な繊維構造を維持しつつ、高生産性を確保できる点で好ましい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を
超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例において、アルミナ繊維の平均繊維径分布その他の物性値、特性値の測定は次に示す方法で行った。
[平均繊維径]
測定サンプルとしてアルミナ繊維集合体0.2~0.5gに荷重10kN/mを2回繰り返し与えることで測定サンプルを粉砕した。粉砕サンプルを走査型電子顕微鏡を用いて、倍率1000~3000の範囲で適宜選択しながら撮影した。該走査型電子顕微鏡写真から、ノギス又は直定規で0.1mm単位で量り取る。そして、任意に合計300本の繊維径を測定し、次式により平均繊維径を算出した。この際、計算値は小数点以下2ケタを四捨五入して小数点以下1桁とした。また、合計300本に対して、繊維径が10μmを超える繊維の割合(%)を本数基準で算出した(但し該繊維は、融着した繊維を含まないものとする。)。
繊維径(μm)=(測定値)/(観察倍率)×1000
平均繊維径(μm)=300点の繊維径の合計値/100
[シリカゾル粒子径分布]
測定サンプル(SiO濃度20.5%溶液、10ml)を濃度0.002Nの塩酸で40倍に希釈して25℃にした後の希釈溶液5ml(最終濃度 0.5%)を、動的光散乱装置(大塚電子社製ELS-Z)により、以下の測定条件で、シリカゾル粒子径分布を測定した。得られたシリカゾル粒子径分布からモード径及び標準偏差を算出した。
[測定条件]
Correlation Method : T.D
Correlation Channel: 440
Angle(°) : 165.0
Incident Filter(%) : 10.12%
積算回数 : 70
[平均単繊維引張強度]
1400℃72時間焼成したサンプルについて、アルミナ繊維一本を、ピンセットを用いて1mm角のダイヤモンド基板上に載せ、島津製作所製微小圧縮試験機 MCTM-500にて、直径50μmの平面圧子を用いて、該アルミナ繊維一本あたりの破壊荷重を測定した。次式に従って破壊荷重より単繊維引張強度を求め、10点の単繊維引張強度の平均値を算出して、平均単繊維引張強度とした。
[単繊維引張強度]=2・[破断強度]/([円周率]・[繊維径]・[繊維長])
[比表面積]
測定サンプル1.2gを乳鉢にて粉砕し、大倉理研社製・全自動比表面積測定装置 AMS1000にて、装置内にて200℃30分加熱処理後、液体窒素下で吸着等温線(吸着ガス:30%N2/70%Heガス)を測定した。得られた吸着側等温線を用いて、BET1点法解析を実施し比表面積を求めた。
[ガラス相測定]
試料1.0gを電気炉等の熱源を用いて、昇温速度10℃/分で1600℃24時間焼成を行なった。該得られた試料を熱間埋込装置(Strues製 CitoPress-1)で樹脂埋めした。樹脂は導電性を有する熱間埋込樹脂(Strues製)を用いた。
樹脂埋め後の試料に対して、湿式研磨、バフ及び振動研磨の順で研磨を行った。
湿式研磨においては、精密平面研磨機(JEOL製 HLA-2 HANDY LAP)と、耐水研磨紙(三共理化学株式会社製の1000番及び2000番)を用いて研磨し、続いて耐水研磨紙(Strues製の#2400及び#4000)を用いて研磨を行った。
バフ研磨においては、琢磨布(Kulzer製 Polishing cloths MM420)に、ダイヤモンド(Strues製 DP-Paste P)の粒度6μm、1μm、1/4μmを順に用いて、それぞれ約30分間研磨を行った。
振動研磨においては、振動研磨機(BUEHLER製 VibroMet2)にナノダイヤ粉末(SUMISEKI MATERIALS製 多結晶質 40nm)を分散させたイオン交換水を注ぎ、約3時間行った。研磨後の試料に対して導電性を確保するためにオスミウムコーター(メイワフォーシス製 Neoc-ST)を用いてオスミウムコーティングを約10mAで6秒間施した。
該試料の繊維断面組織を観察するために走査型電子顕微鏡(JEOL製JSM-7800F)を用いて加速電圧5kV以上10kV以下、作動距離は約5.0mmで反射電子検出器を用いて走査型電子顕微鏡像を取得した。
繊維断面の走査型電子顕微鏡像について、密度の差(ムライト相の密度は2.8~3.2g/cm、シリカ由来のガラス相の密度は2.0~2.4g/cm)によって濃淡が発生する。
ガラス相は走査型電子顕微鏡像ではムライト相と比較して暗くなるため、繊維断面の走査型電子顕微鏡像に対して、画像解析ソフトImage-J(アメリカ国立衛生研究所開発)を用いて、明暗度に応じてガラス相の面積分率を測定した。具体的には、明暗度について、黒色を0、白色を255と定義した際、明暗度0~70をガラス相、それ以外をムライト結晶相とし、ガラス相の部分を色付けし、色付けした面積を繊維断面の面積で割ることにより、ガラス相の面積分率を求めた。
更に、X線回折装置(D8 Advance:Bruker製、X線源:Co-Kα線、管電圧:35kV、管電流:40mA、回折角:20≦2θ≦120)を用いて後述の実施例1の結晶構造解析を行った。粉末サンプルは0.25gほどの試料をステンレス製の薬匙を用いてすり潰し、粒度40μm以下のメッシュでふるいにかけて作製した。得られたX線ピークプロファイルより、ムライトピークのみ検出されている事を確認し、ムライト結晶相である事を確認した。
[コランダム結晶相の測定]
上述のガラス相と同様に、測定に必要な試料(例えば、1g程度)を電気炉等の熱源を用いて、1500℃24時間熱処理した後、焼成後繊維断面を観察するための試料を用意した。繊維断面の走査型電子顕微鏡像について、板状や柱状の結晶相があった場合、それをコランダム結晶相と判断した。一般的に、コランダム結晶は板状か柱状の結晶であり、ムライト結晶は粒状であるため、目視で確認できる。
上述のガラス相と同様に、板状や柱状の結晶相(コランダム結晶相)を、画像解析ソフトImage-J(アメリカ国立衛生研究所開発)を用いて、明暗度に応じてコランダム結晶相の面積分率を測定した。コランダム結晶相の部分を色付けし、色付けした面積を繊維表面の面積で割ることにより、コランダム結晶相の面積分率を求めた。該結晶相の面積を算出し、該繊維断面積に対する面積分率を求めた。
更に、走査型電子顕微鏡に、波長分散型X線分光器を備えたフィールドエミッション電子プローブマイクロアナライザ(FE-EPMA、JEOL製JXA-8530F、加速電圧:10kV、WD:11mm、ビーム径:0mm、X線種:O-Kα線、Al-Kα線、Si-Kα線)を用いて、繊維断面における構成元素の分布を測定し、板状や柱状の結晶相領域が周辺領域と比較して、Al比率が高い事を確認し、それをコランダム結晶相である事を確認した。
[高温サイクル開放側面圧残存率]
高温サイクル開放側面圧の測定方法は、アルミナ繊維集合体をGBD(嵩密度)=0.38で30分間圧縮した後、上下のプレートを昇温速度15℃/分で1000℃まで昇温し、GBD=0.33から0.38まで圧縮することを800回繰り返した。その際、第1回目のGBD=0.33での開放側面圧値と第800回目のGBD=0.33での開放側面圧値を測定し、以下の式より、面圧の劣化度合いの指標となる高温開放側面圧残存率(%)を求めた。
高温開放側面圧残存率(%)=第800回目の開放面圧値(GBD=0.33)/第1回目の開放面圧値(GBD=0.33)×100
<実施例1>
[紡糸液の調整工程]
先ず、塩基性塩化アルミニウム水溶液(アルミニウム濃度163g/L)を1.0L当たり、シリカゾル水溶液(動的光散乱法により測定した粒子径の平均が43nm、標準偏差24nm、濃度20.5重量% , pH2.4)を0.444L添加し、Al/SiOの重量比が75.0/25.0になるように混合した後、ポリビニルアルコール水溶液(重合度2100、濃度10重量%)を0.315L添加して減圧濃縮し、紡糸液を得た。回転速度12rpm、25℃における紡糸液の粘度は64ポイズ(東機産業製B型粘度計:形式TVB-10M粘度計、ロータTM3(半径12.7mm、厚み1.67mm)による測定、以下の参考例について同様による測定値)であった。
[紡糸工程]
上記の紡糸液をブローイング法で紡糸し、アルミナ繊維前駆体を得た。なお、紡糸ノズルとしては、特許第2602460号公報図6に記載されたものと同様の構造の紡糸ノズルを使用し、製造条件等は特許第2602460号に準じて実施した。
[焼成工程]
上記のアルミナ繊維前駆体を、1200℃までの昇温速度を5℃/分、1200℃で30分間空気中で焼成し、アルミナ繊維集積体を得た。得られたアルミナ繊維集積体の評価を表1に示す。また、上述のコランダム結晶相の測定に基づく繊維断面の走査型電子顕微鏡像を図1に示す。
<比較例1>
実施例1において、Al/SiOの重量比が72.0/28.0であること以外は、実施例1と同様にしてアルミナ繊維集積体を得た。得られたアルミナ繊維集積体の評価を表1に示す。
<比較例2>
実施例1において、Al/SiOの重量比が72.0/28.0、シリカゾルの粒子径の平均が22nm、標準偏差8nm、であること以外は、参考例1と同様にアルミナ繊維集積体を得た。得られたアルミナ繊維集積体の評価を表1に示す。
<比較例3>
実施例1において、Al/SiOの重量比が76.5/23.5である以外は、実施例1と同様にアルミナ繊維集積体を得た。得られたアルミナ繊維集積体の評価を表1に示す。また、上述のコランダム結晶相の測定に基づく繊維断面の走査型電子顕微鏡像を図2に示す。
<比較例4>
実施例1において、シリカゾルの粒子径の平均が22nm、標準偏差8nm、であること以外は、実施例1と同様にアルミナ繊維集積体を得た。得られたアルミナ繊維集積体の評価を表1に示す。また、上述のコランダム結晶相の測定に基づく繊維断面の走査型電子顕微鏡像を図3に示す。
Figure 0007006349000001
<実施例2>
[紡糸工程]
実施例1と同様に、実施例1に記載の紡糸液をブローイング法で紡糸した。また、繊維捕集に際しては、特開2005-120560号公報に記載のように、紡糸気流に対して略直角となる様に金網製の無端ベルトを設置し、無端ベルトを回転させつつ、これにアルミナ短繊維前駆体を含む紡糸気流を含む紡糸気流を衝突させる構造の集積装置により連続シート(薄層シート)として回収した。
[積層工程]
集積装置より回収された薄層シートは、連続的に引出して折畳み装置に送り、所定の幅に折り畳んで積み重ねつつ、折り畳み方向に対して直角方向に連続的に移動させることにより積層シートにした。上記の折畳み装置としては、特開2000-80547号公報に記載されたものと同様の構造の折畳み装置を使用した。
[ニードリング・焼成工程]
上記の積層シート(アルミナ短繊維前駆体の集合体)にニードリングを施した後、800℃までの昇温速度を16℃/分、1200℃で30分間、さらに1300℃まで昇温速度5℃/分、1300℃で10分間空気中にて焼成し、アルミナ繊維集合体を得た。上記のニードリングはニードルパンチング機械により、焼成後のアルミナ繊維集合体におけるニードル痕密度が5~30回/cmとなるようにパンチングを行った。得られたアルミナ繊維集合体の評価を表2に示す。
<比較例5>
実施例2において、Al/SiOの重量比が72.0/28.0であること以外は、実施例2と同様にしてアルミナ繊維集合体を得た。得られたアルミナ繊維集合体の評価を表2に示す。
<比較例6>
比較例5において、シリカゾルの粒子径の平均が22nm、標準偏差8nm、であること以外は、比較例5と同様にしてアルミナ繊維集合体を得た。得られたアルミナ繊維集合体の評価を表2に示す。
Figure 0007006349000002
表1及び2に示した結果から、本発明のアルミナ繊維およびその集合体では、特定の材料の配合と特定の製造条件を組み合わせることで従来品に比べ、適度な強度かつ高温時での耐久性が改善され、断熱材や触媒把持材として適切な機能を有することが認められた。

Claims (3)

  1. アルミナ繊維であって、該アルミナ繊維の化学組成がアルミナ73.0以上76.0質量%以下、かつシリカ24.0以上27.0質量%以下であり、
    該アルミナ繊維について1600℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像の密度違いによって生じる濃淡から観察されるガラス相が該繊維断面積分率あたり4.5%以下であり、
    かつ、該アルミナ繊維について1500℃24時間焼成後における該繊維断面の走査型電子顕微鏡像において、コランダム結晶相が該繊維断面積分率あたり1.0%以下であることを特徴とするアルミナ繊維。
  2. 請求項1に記載のアルミナ繊維からなるアルミナ繊維集合体。
  3. アルミナ源、シリカ源、紡糸助剤及び水を含有する紡糸液を調製する紡糸液調製工程、
    該紡糸液を細孔より大気中に押出し、乾燥することによりアルミナ繊維前駆体を得る紡糸工程、及び該アルミナ繊維前駆体を焼成する焼成工程によって、請求項1に記載のアルミナ繊維を製造する方法であって、
    該シリカ源について、動的光散乱法によって測定される粒子径分布のモード径が20nm以上60nm以下かつ該粒子径分布の標準偏差が20nm以上35nm以下のシリカゾルであることを特徴とするアルミナ繊維の製造方法。
JP2018024039A 2017-02-15 2018-02-14 アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法 Active JP7006349B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017026017 2017-02-15
JP2017026017 2017-02-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018131722A JP2018131722A (ja) 2018-08-23
JP7006349B2 true JP7006349B2 (ja) 2022-01-24

Family

ID=63247474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018024039A Active JP7006349B2 (ja) 2017-02-15 2018-02-14 アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7006349B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7245656B2 (ja) * 2019-01-16 2023-03-24 デンカ株式会社 アルミナ繊維および自動車排ガス浄化装置用の把持材
CN114703602B (zh) * 2022-04-02 2023-09-22 深圳大学 一种微纳多级多孔柔性纤维膜及制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105658A (ja) 2001-07-23 2003-04-09 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp アルミナ繊維集合体およびその製造方法
WO2004003276A1 (ja) 2002-06-28 2004-01-08 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 保持材用無機質短繊維集積体、その製造方法、及び保持材
WO2018012423A1 (ja) 2016-07-11 2018-01-18 三菱ケミカル株式会社 アルミナ繊維集合体及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4047965A (en) * 1976-05-04 1977-09-13 Minnesota Mining And Manufacturing Company Non-frangible alumina-silica fibers
JP3300516B2 (ja) * 1993-02-08 2002-07-08 大明化学工業株式会社 セラミック繊維ヤーン

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003105658A (ja) 2001-07-23 2003-04-09 Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp アルミナ繊維集合体およびその製造方法
WO2004003276A1 (ja) 2002-06-28 2004-01-08 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha 保持材用無機質短繊維集積体、その製造方法、及び保持材
WO2018012423A1 (ja) 2016-07-11 2018-01-18 三菱ケミカル株式会社 アルミナ繊維集合体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018131722A (ja) 2018-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6943244B2 (ja) アルミナ繊維集合体及びその製造方法
JP3581879B2 (ja) アルミナ多孔体及びその製造方法
US6565797B2 (en) Method for production of silicon nitride filter
JP7006349B2 (ja) アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及びその製造方法
WO2014115814A1 (ja) アルミナ質繊維及びアルミナ質繊維集合体
JP6249956B2 (ja) アルミナ質繊維集合体、その製造方法および用途
JP6228461B2 (ja) 無機繊維及びその製造方法
KR20170095330A (ko) 질소를 포함하는 SiC 막을 포함하는 여과기
JP5925190B2 (ja) 水不透過性のセラミック分離膜の製造方法および該製造方法で得られるセラミック分離膜
WO2019038747A1 (ja) アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及び排ガス浄化装置用把持材
Chen et al. Fabrication and mechanical properties of β-TCP pieces by gel-casting method
WO2019208660A1 (ja) セラミックス構造体及びその製造方法
JP6669205B2 (ja) 高アルミナ組成無機繊維、無機繊維集合体及び無機繊維成型体
JP5718831B2 (ja) 耐アルカリ性の無機多孔質体およびその製造方法
JP6453235B2 (ja) 多孔質板状フィラー、及び断熱膜
JP6405747B2 (ja) 無機繊維の製造方法
Baitalik et al. Properties of Porous SiC Ceramics Processed by Gelation and Consolidation of Boehmite Coated SiC Suspensions
JP7258458B2 (ja) アルミナ繊維、アルミナ繊維集合体及び排ガス浄化装置用把持材
JP7245656B2 (ja) アルミナ繊維および自動車排ガス浄化装置用の把持材
WO2015087887A1 (ja) 多孔質板状フィラー、及び断熱膜
JP2023057657A (ja) 無機質成形体及びその製造方法
Baitalik et al. Non-isothermal oxide bond phase formation kinetics of SiC powder coated with yttrium aluminum garnet (YAG) sol
JP2017048477A (ja) アルミナ繊維集合体及びその製造方法
VYSHNYAKOVA et al. STRUCTURE AND PROPERTIES OF SILICON CARBIDE FIBERS AS FUNCTION OF THEIR SYNTHESIS CONDITIONS
JPH06166570A (ja) 窒化珪素質焼結体及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211122

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7006349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350