JP7006055B2 - 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、および圧電デバイス - Google Patents

液体吐出ヘッド、液体吐出装置、および圧電デバイス Download PDF

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Description

本発明は、圧電デバイスに関する。
従来、圧電デバイスは、液体吐出ヘッドや気圧センサーなど、さまざまな装置に使用されている。圧電デバイスは、圧電体層と、圧電体層の両側に配される電極と、を備え、電極に接続された配線によって電圧を印加されて、変形する。特許文献1の技術においては、一方の電極に対して圧電体層とは逆の側から、その一方の電極に配線が接続されている。そして、配線とその電極とは、Al,ZrO,Y,Ta,TiOなどで構成された保護層で、覆われている。保護層の各部位の厚みおよび形状は、それぞれの部位が達成すべき性能に応じて、設定されている。その結果、電極のうち配線が接続されている部分を覆う保護層の一部と、電極のうち配線が接続されていない部分を覆う保護層の他の一部とは、厚みおよび外形の形状が異なる。
特開2014-179549号公報
電極上の保護層の厚みや形状が異なる部分同士の境界においては、圧電デバイス周辺の構造の変形のしやすさが、急激に変化している。このため、圧電デバイスが電圧を印加されて変形する際に、その境界近傍において、応力集中が発生し、圧電体層が破壊される場合がある。このような保護層の厚みや形状に起因する応力集中および圧電体層の破壊の問題は、電圧を印加されて変形する圧電デバイスに限らず、外力によって変形されて電極から電気信号を送信する圧電デバイスにおいても、同様に生じうる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体吐出ヘッドが提供される。この液体吐出ヘッドは:液体を収容する圧力室と;前記圧力室を変形させる圧電素子と;前記圧力室に収容されていた液体を吐出するノズルと;前記圧電素子に電圧を印加する配線と;前記圧電素子と前記配線との少なくとも一部を覆う1以上の保護層と、を備える。前記圧電素子は:電圧を印加されて変形する圧電体層と;前記圧電体層の一方の面に配され、前記圧電体層と前記圧力室の間に位置する第1電極層と;前記圧電体層の他方の面に配され、前記圧電体層が位置する側とは逆の側の面において前記配線と接続されている第2電極層と、を備える。前記保護層は:前記配線の少なくとも一部を覆う第1部分と;前記配線を覆わず他の構成の少なくとも一部を覆う第2部分と;前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記圧力室側の面が平坦な第3部分であって、前記圧力室側とは逆の側に、前記第1部分の表面と前記第2部分の表面とを接続する傾斜面と複数の段差の少なくとも一方を有する第3部分と、を有する。
このような態様とすれば、保護層のうち、配線を覆う第1部分の表面と、他の構成を覆う第2部分の表面とが、一つの段差によって接続されている態様に比べて、第1部分と第2部分との境界の位置において、圧電体層に応力集中が生じにくい。その結果、圧電素子が繰り返し変形しても、第1部分と第2部分とが一つの段差によって接続されている態様に比べて、圧電体層が破壊されにくい。
(2)上記形態の液体吐出ヘッドであって、前記第2電極層に垂直な方向に投影したときに、前記第3部分は、前記圧力室が設けられている範囲内に設けられている、態様とすることもできる。
圧電素子およびその周辺の構造のうち、第2電極層に垂直な方向に投影したときに、圧力室が設けられている範囲に位置する構造は、圧力室を変形させるために少なくとも一部が変形する可能性が高い。上記の態様においては、圧電素子のうち、圧力室を変形させるために変形する可能性が高い部分に、傾斜面と複数の段差の少なくとも一方を有する保護層の第3部分が配されている。このため、圧電素子のうち、圧力室を変形させる際に応力がかかる可能性が高い部分において、効果的に応力集中を抑制することができる。
(3)上記形態の液体吐出ヘッドであって、前記第3部分は、前記配線を覆わず前記第2電極層の一部を覆う、態様とすることもできる。
圧電素子において、第2電極層が設けられている部分は、圧力室を変形させる際に変形する可能性が高い。このため、上記の態様においては、圧電素子のうち、圧力室を変形させる際に応力がかかる可能性が高い部分において、効果的に応力集中を抑制することができる。
(4)上記形態の液体吐出ヘッドであって、前記保護層は:前記配線の少なくとも一部を覆う第1保護層と;前記第2電極層に垂直な方向について、前記配線に対して前記圧力室側に配され絶縁性を有する第2保護層と;を備え、前記第2保護層の端部は、前記第2電極層に垂直な方向に投影したときに、前記第2電極層が設けられている範囲において、前記第1保護層に覆われている、態様とすることもできる。
このような態様とすれば、第2保護層の端部が第1保護層に覆われていない態様に比べて、第2保護層が固定されている構造から、第2保護層が剥離する可能性を、低減することができる。
(5)本発明の他の形態によれば、上記形態の液体吐出ヘッドを備える、液体吐出装置が提供される。
(6)本発明の他の形態によれば、圧電デバイスが提供される。この圧電デバイスは: 圧電素子と;前記圧電素子に電圧を印加する配線と;前記圧電素子と前記配線との少なくとも一部を覆う1以上の保護層と、を備える。前記圧電素子は:電圧を印加されて変形する圧電体層と;前記圧電体層の一方の面に配される第1電極層と;前記圧電体層の他方の面に配され、前記圧電体層が位置する側とは逆の側の面において前記配線と接続されている第2電極層と、を備える。前記保護層は:前記配線の少なくとも一部を覆う第1部分と;前記配線を覆わず他の構成の少なくとも一部を覆う第2部分と;前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記圧電素子側の面が平坦な第3部分であって、前記圧電素子側とは逆の側に、前記第1部分の表面と前記第2部分の表面とを接続する傾斜面と複数の段差の少なくとも一方を有する第3部分と、を有する。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出装置、圧電デバイス以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、それらの装置の製造方法や制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
第1実施形態の液体吐出装置100を示す説明図である。 液体吐出ヘッド26の分解斜視図である。 図2のIII-III線の断面における液体吐出ヘッド26の構成を模式的に示す説明図である。 Z方向に液体吐出ヘッド26を透視した場合の圧力室Chと圧電素子38と配線56との配置を示す透視図である。 図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の構成を模式的に示す説明図である。 図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第2実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第3実施形態の構成を模式的に示す説明図である。 図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第4実施形態の構成を模式的に示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態の液体吐出装置100を示す説明図である。液体吐出装置100は、液体であるインクを媒体12に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。液体吐出装置100は、インクを貯留する液体容器14を取りつけられ、媒体12をセットされることができる、液体吐出装置100は、液体容器14内のインクを、媒体12に向けて吐出することができる。液体吐出装置100は、制御ユニット20と、搬送機構22と、移動機構24と、液体吐出ヘッド26と、を備える。
液体吐出ヘッド26は、複数のノズルNzを備える。液体吐出ヘッド26は、液体容器14から供給されるインクを、複数のノズルNzから吐出する。ノズルNzから吐出されたインクは、所定の位置に配された媒体12に着弾する。液体吐出ヘッド26の構成については、後に詳細に説明する。
移動機構24は、輪状のベルト244と、ベルト244に固定されており、液体吐出ヘッド26を保持することができるキャリッジ242と、を備える。移動機構24は、輪状のベルト244を双方向に回転させることにより、液体吐出ヘッド26をX方向に沿って往復させることができる。図1において、X方向を、逆向きの二つの矢印X1,X2で示す。
搬送機構22は、移動機構24による液体吐出ヘッド26の複数回の移動の間に、媒体12をY方向に沿って搬送する。Y方向は、X方向と直交する方向である。その結果、X方向とY方向で張られる仮想面に向かって吐出されたインクによって、媒体12上に、画像が形成される。図1において、Y方向を、逆向きの二つの矢印Y1,Y2で示す。矢印Y2出示される向きが、媒体12が搬送される向きである。
図1には示していないが、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とする。液体吐出ヘッド26は、X方向に沿って反動されている間に、Z方向に沿ってインクを吐出する。図1においては示されていないが、他の図において、Z方向のうち、液体吐出ヘッド26からインクが吐出される向きを矢印Z1で示し、逆の向きを矢印Z2で示す。
制御ユニット20は、搬送機構22と、移動機構24と、液体吐出ヘッド26と、を制御して、媒体12上に画像を形成させる。
図2は、液体吐出ヘッド26の分解斜視図である。液体吐出ヘッド26は、流路基板32と、圧力室基板34と、振動板36と、圧電素子38と、筐体部42と、封止体44と、ノズル板46と、吸振体48と、を備える。
流路基板32は、略長方形の外形形状を有する板状の部材である。流路基板32は、それぞれ液体吐出ヘッド26内のインク流路の一部として機能する、開口部322と、供給流路324と、連通流路326と、中継流路328と、を備える。なお、中継流路328は、流路基板32のZ1側の面に設けられているため、図2には表されていない。
開口部322は、流路基板32においてZ方向に伸びる一つの貫通孔である。液体吐出ヘッド26が備えるすべてのノズルNzから吐出されるインクは、開口部322内を通る。
連通流路326は、流路基板32においてZ方向に伸びる貫通孔である。流路基板32は、複数の連通流路326を有する。複数の連通流路326は、開口部322に対してX1側において、Y方向に並んで設けられている。一つの連通流路326は、液体吐出ヘッド26が備える複数のノズルNzの一つに接続されている。連通流路326の数と液体吐出ヘッド26が備えるノズルNzの数は一致する。液体吐出ヘッド26が備える各ノズルNzから吐出されるインクは、対応する連通流路326内を通る。
供給流路324は、流路基板32においてZ方向に伸びる貫通孔である。流路基板32は、複数の供給流路324を備える。一つの供給流路324は、後述する圧力室Chおよび上述の連通流路326を介して、液体吐出ヘッド26が備える複数のノズルNzの一つに接続される。供給流路324の数と液体吐出ヘッド26が備えるノズルNzの数とは、一致する。各供給流路324は、共通の開口部322と、各供給流路324が接続されている連通流路326と、の間に設けられている。液体吐出ヘッド26が備える各ノズルNzから吐出されるインクは、対応する供給流路324内を通る。
中継流路328は、図2には表れていないが、流路基板32のZ1側の面に設けられた凹部である。中継流路328は、流路基板32のZ1側の面において、開口部322と、複数の供給流路324とを、接続している。液体吐出ヘッド26が備える各ノズルNzから吐出されるインクは、中継流路328を通る。
圧力室基板34は、略長方形の外形形状を有する板状部材である。圧力室基板34は、流路基板32に対してZ2側に配されている。より具体的には、圧力室基板34は、流路基板32の一部の領域であって、供給流路324および連通流路326が設けられている領域を覆うように、配されている。圧力室基板34は、複数の開口部342を備える。
開口部342は、圧力室基板34においてZ方向に伸びる複数の貫通孔である。各開口部342は、流路基板32においてX方向に並んで配される一組の連通流路326および供給流路324と、Z方向に投影したときに、重なる位置に、配されている。各開口部342は、それら一組の連通流路326および供給流路324に接続されている。開口部342の数と液体吐出ヘッド26が備えるノズルNzの数とは、一致する。開口部342は、インクを収容し、液体吐出ヘッド26内の流路内のインクに圧力を加える圧力室Chとして機能する。
振動板36は、圧力室基板34と一致する外形形状を有する板状部材である。振動板36は、圧力室基板34に対してZ2側に配されている。振動板36は、Z方向に投影したときに、振動板36の外形と圧力室基板34の外形とが一致するように、配されている。振動板36は、圧力室基板34の開口部342のZ2側を塞ぐ内壁として機能する。振動板36は、圧電素子38によって弾性変形されることができるように構成されている。
圧電素子38は、振動板36に対してZ2側に配されている。より具体的には、一つの圧電素子38は、振動板36を挟んで、圧力室基板34の一つの開口部342と重なる位置に設けられている。圧電素子38は、図示しない密着層を介して振動板36に接合される。圧電素子38の数と液体吐出ヘッド26が備えるノズルNzの数とは、一致する。各圧電素子38は、配線基板50を介して電圧を印加されて、変形し、各開口部342(すなわち各圧力室Ch)の内壁を構成している振動板36を変形させる。その結果、圧力室Chが変形されて、圧力室Ch内のインクに圧力が加えられる。なお、配線基板50は、技術の理解を容易にするため、図2において省略されている。
封止体44は、振動板36および圧電素子38に対してZ2側に配されている。より具体的には、封止体44は、振動板36の一部の領域であって、圧電素子38が設けられている領域を覆うように、配されている。封止体44は、Z1側の面に、一つの凹部を備えている。振動板36上に配された複数の圧電素子38は、この凹部に収容される。各圧電素子38は、電圧を印加されると、封止体44の凹部内において変形することができる。封止体44は、圧電素子38を保護するとともに圧力室基板34および振動板36の機械的な強度を補強する機能を奏する。
筐体部42は、流路基板32に対してZ2側に配されている。より具体的には、筐体部42は、流路基板32の一部の領域であって、開口部322が設けられている領域を覆うように、配されている。筐体部42は、封止体44、振動板36、および圧力室基板34に対して、X2側に配されている。筐体部42は、収容部422と導入口424とを備える。
収容部422は、Z1側に開口している一つの凹部である。収容部422は、筐体部42の内部およびZ1側の面に設けられているため、図2には表されていない。収容部422は、流路基板32の開口部322と、Z方向に投影したときに、重なる位置に配されている。収容部422は、開口部322に接続されている。
導入口424は、Z方向に伸びる貫通孔であり、収容部422と接続されている。導入口424は、筐体部42のZ2側の面において、X方向およびY方向について略中央に配されている。
ノズル板46は、流路基板32に対してZ1側に配されている。より具体的には、ノズル板46は、流路基板32の一部の領域であって、連通流路326が設けられている領域を覆うように、配されている。ノズル板46は、複数のノズルNzを備える。各ノズルNzは、流路基板32の各連通流路326と重なる位置に配されている。各ノズルNzは、各連通流路326に接続されている。各ノズルNzは、圧力室Chに収容されていたインクを吐出する。
吸振体48は、流路基板32に対してZ2側に配されている。より具体的には、吸振体48は、流路基板32の一部の領域であって、開口部322、中継流路328(図2において示されず)、および供給流路324が設けられている領域を覆うように、配されている。吸振体48は、開口部322、中継流路328、および供給流路324のZ1側を塞ぐ内壁として機能する。吸振体48は、開口部322、中継流路328、および供給流路324の内部のインクの圧力に応じて弾性変形し、圧力変化を緩和するように構成されている。
図3は、図2のIII-III線の断面における液体吐出ヘッド26の構成を模式的に示す説明図である。図3は、図2に示した筐体部42の導入口424、圧力室基板34の開口部342(圧力室Ch)、流路基板32の供給流路324および連通流路326等をとおるX-Z平面による液体吐出ヘッド26の断面を示している。なお、図3においては、図2において省略した配線基板50が示されている。
配線基板50は、制御ユニット20(図1参照)および電源回路(図1~図3において省略)と、液体吐出ヘッド26とを、電気的に接続するための複数の配線が形成された回路基板である。圧電素子38を駆動するための駆動信号が、配線基板50から各圧電素子38に供給される。配線基板50としては、たとえば、FPC(Flexible Printed Circuit)やFFC(Flexible Flat Cable)等の可撓性を有する基板を採用することができる。
振動板36は、圧力室Ch側に配される弾性層361と、圧電素子38側に配される絶縁層362と、を備える。弾性層361は、酸化シリコン(SiO)等の弾性材料で形成された弾性膜である。絶縁層362は、酸化ジルコニウム(ZrO)等の絶縁材料で形成された絶縁膜である。
液体吐出ヘッド26に供給されたインクは、導入口424から収容部422内に導入され、開口部322、中継流路328、および供給流路324を通って、圧力室Ch(開口部342)に導入される。なお、収容部422と開口部322とで構成される空間を、液体貯留室Rsとも呼ぶ。液体貯留室Rsには、導入口424から供給され、液体吐出ヘッド26の各ノズルNzに供給されるインクが、貯留される。
供給流路324、圧力室Ch、圧電素子38、および連通流路326は、一つのノズルNzに対して、一つづつ設けられる。供給流路324から圧力室Chに供給されたインクは、電圧を印加された圧電素子38によって振動板36を介して押圧される。そして、圧力室Ch内のインクは、連通流路326を介してノズルNzから吐出される。圧力室Ch内のインクが液体吐出ヘッド26外に吐出され、その後、振動板36が平板状に戻ることに伴って、導入口424から液体貯留室Rs(収容部422および開口部322)内に新たにインクが供給される。
図4は、Z方向に液体吐出ヘッド26を透視した場合の圧力室Chと圧電素子38と配線56との配置を示す透視図である。図4は、液体吐出ヘッド26が備える複数の圧電素子38のうち、3個の圧電素子38の周辺の構成を示している。図4においては、技術の理解を容易にするため、圧電素子38や配線56を覆う保護層60は示していない。
圧力室Chは、Y方向の寸法に比べて、X方向の寸法が大きい長円形の形状を有する。配線56は、圧力室ChのX2側の端を含む一部と重なる位置に、配されている。圧電素子38は、第1電極層51と、圧電体層52と、第2電極層53と、を備える。
第1電極層51は、振動板36の絶縁層362上に設けられる、厚さが略均一の導電層である。第1電極層51は、密着層を介して振動板36に接合される。第1電極層51は、振動板36の絶縁層362上において、複数の圧力室Chが設けられている領域を覆うように、配されている。第1電極層51は、複数の圧電素子38によって共有される。しかし、本明細書においては、後述する圧電体層52の変形によって変形する機能が、各圧電素子38によって個別に奏されることから、液体吐出ヘッド26は、「複数の圧電素子38」を備えるものとして、記述する。
第1電極層51は、配線56と重なる領域、すなわち、配線56に対してZ1側にも存在する。第1電極層51は、図4には表されていないY1方向の端部において、配線基板50(図3参照)の配線に接続されている。第1電極層51は、配線基板50に設けられた回路から駆動信号Vbsを供給される。
圧電体層52は、第1電極層51上に設けられる、厚さが略均一の層である。圧電体層52は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料で構成される。圧電体層52は、第1電極層51上において、圧力室Chが設けられている領域内に設けられる。具体的には、圧電体層52は、Y方向の寸法に比べて、X方向の寸法が大きい長円形の形状を有する。圧電体層52は、第1電極層51と第2電極層53とから電圧を印加されて、Z1方向(図4において紙面の奥に向かう方向)に変形する。
第2電極層53は、圧電体層52上に設けられる、厚さが略均一の導電層である。第2電極層53は、圧電体層52が設けられている領域内に設けられる。具体的には、第2電極層53は、Y方向の寸法に比べて、X方向の寸法が大きい長円形の形状を有する。第2電極層53は、X2側の端部近傍において、Z2側の面で、配線56と接続されている。第2電極層53と配線56とが接続されている保護層62のコンタクトホールを、H2として図4に示す。
第1電極層51、圧電体層52、および第2電極層53が、それぞれ略均一の厚さを有するため、圧電素子38は、第2電極層53が設けられている範囲において、Z方向について略均一の厚さを有する。第2電極層53のZ2側(図4において紙面の手前側)の面は平坦である。
配線56は、第2電極層53のX2側の端部を含む第2電極層53の一部と重なるように配されている。配線56は、第1電極層51および圧電体層52とも重なるように配されている。しかし、配線56と、第1電極層51および圧電体層52とは、後述する保護層62(図4において表示されず)によって絶縁されている。一方、配線56と、第2電極層53とは、保護層62に設けられたコンタクトホールH2を介して電気的に接続されている。
配線56は、図4には表れていない部位において、配線基板50(図3参照)に接続されている。配線56は、配線基板50に設けられた回路から駆動信号Vdrを供給される。配線56を介して第2電極層53に供給される駆動信号Vdrと、第1電極層51に供給される駆動信号Vbsとの電位差により、圧電体層52が変形されて、圧電素子38が駆動される。すなわち、配線56は、圧電素子38に電圧(すなわち、駆動信号Vdrと駆動信号Vbsの電位差)を印加する。
図5は、図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の構成を模式的に示す説明図である。前述のように、振動板36のZ2側には、圧電素子38の第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53とが、その順に配されている。すなわち、第1電極層51は、圧電体層52のZ1側の面に配され、圧電体層52と圧力室Chの間に位置する。第2電極層53は、圧電体層52のZ2側の面に配され、圧電体層52が位置する側とは逆の側(Z2側)の面において配線56と接続されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド26においては、各圧電素子38に、保護層61,62が設けられている。保護層62は、圧電体層52と配線56が連通するコンタクトホールH2を除いて、第1電極層51、圧電体層52、および第2電極層53を覆うように構成されている。保護層61は、保護層62上に形成される配線56を覆うように形成される。保護層61,62を総称して、保護層60と呼ぶ。
保護層60は、酸化珪素(SiOx)や窒化珪素(SiNx)等の絶縁材料で形成される。保護層60は、第1電極層51および圧電体層52と、配線56と、を絶縁する機能を奏する。また、保護層60は、配線56、第1電極層51、圧電体層52、および第2電極層53を、外気から保護する機能を奏する。
保護層60は、封止体44(図3参照)の凹部内において、配線56を覆う第1部分P1と、配線56を覆わず第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53とを覆う第2部分P2と、を有する。第2電極層53を覆う第2部分P2(保護層62)のZ方向の厚さは、100nm以下である。このような構成とすることにより、保護層60の第2部分P2は、圧電素子38の変形に十分追従することができる。すなわち、保護層60の第2部分P2が、圧電素子38の変形を阻害する程度を十分小さくすることができる。また、圧電素子38の変形による力を繰り返し受ける保護層60の第2部分P2の耐久性を、十分、向上させることができる。
保護層60は、さらに、X方向についての第1部分P1と第2部分P2との間の位置に、第3部分P3を有する。第3部分P3の圧力室Ch側(Z1側)の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面と平行であり、平坦である。より具体的には、本実施形態において、第3部分P3のZ1側の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面に接している。ただし、面P3pと第2電極層53の間に他の層が設けられていてもよい。
なお、第3部分P3について、圧力室Ch側の面P3pが「平坦」であるとは、その面P3pの凹凸の大きさが、第3部分P3のZ2側の外形形状が有する凹凸や段差の大きさの1/10以下であることを意味する。なお、面の凹凸の大きさは、その面のうち、第2電極層に垂直な方向(Z方向)について最も離れた2点間の、第2電極層に垂直な方向(Z方向)についての距離(いわゆるRy)である。
第3部分P3は、圧力室Ch側とは逆の側(Z2側)に、第1部分P1の表面(Z2側の面)P1sと第2部分P2の表面(Z2側の面)P2sとを接続する段差C11,C12,C13を含む外形形状を備える。段差C11,C12,C13は、X2方向にその順に並ぶように配置される。保護層60の外形形状は、X2方向に進むにつれて、段差C11,C12,C13を越えるたびに、Z2方向の高さが高くなる形状である。段差C11,C12,C13は、配線56よりもX1側に設けられている。
段差C11は、保護層62のZ2側の表面において、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。段差C12は、保護層61のX1側の端部によって、保護層62のZ2側の表面に対して形成されている。段差C13は、保護層61のZ2側の表面において、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。
段差C11,C12,C13を備える第3部分P3は、Z方向に投影したときに、圧力室Chおよび第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。第2部分P2および前記第3部分P3は、Z方向について、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。保護層60のこれらの形状は、保護層62を形成し、その後、保護層62を成形し、さらに、保護層61を形成し、その後、保護層61を成形することにより、実現することができる。なお、保護層61,62の成形は、まとめて行ってもよい。
保護層60に、本実施形態のような複数の段差C11,C12,C13を有する第3部分P3を備えず、第1部分P1の表面P1sと第2部分P2の表面P2sとを一つの段差Cc1で接続する構成することもできる。そのような態様を、図5において、破線で示す。しかし、そのような態様においては、圧電素子38が電圧を印加されてZ方向に変形する際の変形のしやすさ(剛性)が、X方向について、段差Cc1を境に急激に変化する。このため、圧電素子38が電圧を印加されて変形する際に、段差Cc1近傍において、圧電体層52に応力集中が発生し、圧電体層52が破壊される場合がある。
しかし、本実施形態においては、保護層60の第1部分P1と第2部分P2との間に、厚さの異なる第1部分P1と第2部分P2を接続する複数の段差C11,C12,C13を含む第3部分P3が、設けられている。このため、圧電素子38周辺の構成の弾性変形のしやすさ(剛性)が、X方向について、段差C11,C12,C13の位置において、少しづつ変化する。そのため、第1部分P1と第2部分P2とが、一つの段差Cc1によって接続されている態様に比べて、第1部分P1と第2部分P2との間の部位において、圧電体層52内の一点に過大な応力集中が生じにくい。その結果、圧電素子38が繰り返し変形しても、圧電体層52が破壊されにくい。
また、本実施形態においては、第2電極層53に垂直な方向(Z方向)に投影したときに、保護層60の第3部分P3は、圧力室Chが設けられている範囲内に設けられている。すなわち、インクを吐出する際に、圧力室Chを変形させるために変形する部分に、複数の段差C11,C12,C13を有する保護層の第3部分P3が配されている。よって、圧力室Chを変形させる際に応力がかかる部分において、効果的に応力集中を抑制することができる。
そして、本実施形態においては、複数の段差C11,C12,C13を有する第3部分P3は、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。そして、圧電素子38において、第2電極層53が設けられている部分は、圧力室Chを変形させる際に、Z1方向に凸となる形状に変形する。このため、本実施形態においては、第3部分P3が保護層60のうち配線56を覆う部位に設けられている態様に比べて、圧力室Chを変形させる際に応力がかかる部分において、効果的に応力集中を抑制することができる。
B.第2実施形態:
図6は、図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第2実施形態の構成を模式的に示す説明図である。第2実施形態の圧電素子38周辺の構成においては、保護層61,62(図5参照)に代えて、保護層61b,62b,63bが設けられている。第2実施形態の他の点は、第1実施形態と同じである。
保護層63bは、圧電体層52と配線56が連通するコンタクトホールH2を除いて、第1電極層51、圧電体層52、および第2電極層53を覆うように構成されている。保護層62bは、保護層63b上であって、Z方向に投影したときに、配線56が位置する領域に、設けられている。また、保護層62bは、第2電極層53のX2側の端部を含む一部の領域であって、保護層63bに設けられたコンタクトホールH2の周辺を含む領域に設けられている。一方、保護層62bのX1側の端部は、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている領域において、保護層63bのZ2側の面上に位置している(図6のC21参照)。保護層61bは、保護層62b上において、保護層62b上に形成される配線56を覆うように形成される。
保護層61b,62b,63bを総称して、保護層60bと呼ぶ。保護層60bも、保護層60と同様の機能を奏する。すなわち、保護層60bは、第1電極層51および圧電体層52と、配線56と、を絶縁する機能を奏する。また、保護層60bは、配線56、第1電極層51、圧電体層52、および第2電極層53を、外気から保護する機能を奏する。
保護層60bは、封止体44の凹部内において、配線56の一部を覆う第1部分P1と、配線56を覆わず第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53との一部を覆う第2部分P2と、を有する。第2電極層53を覆う第2部分P2(保護層63b)のZ方向の厚さは、100nm以下である。このような構成とすることにより、保護層60bの第2部分P2は、圧電素子38の変形に十分追従することができる。
保護層60bは、さらに、第1部分P1と第2部分P2との間に、第3部分P3を有する。第3部分P3の圧力室Ch側(Z1側)の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面と平行であり、平坦である。本実施形態において、第3部分P3のZ1側の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面に接している。第3部分P3は、圧力室Ch側とは逆の側(Z2側)に、第1部分P1の表面P1sと第2部分P2の表面P2sとを接続する段差C21,C22,C23を有する。段差C21,C22,C23は、X2方向にその順に並ぶように配置される。保護層60bの外形形状は、X2方向に進むにつれて、段差C21,C22,C23を越えるたびに、Z2方向の高さが高くなる形状である。段差C21,C22,C23は、配線56よりもX1側に設けられている。
段差C21は、保護層62bのX1側の端部によって、保護層63bのZ2側の表面に対して形成されている。段差C22は、保護層61bのX1側の端部によって、保護層62bのZ2側の表面に対して形成されている。段差C23は、保護層61bのZ2側の表面において設けられている。
段差C21,C22,C23を備える第3部分P3は、Z方向に投影したときに、圧力室Chおよび第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。第2部分P2および前記第3部分P3は、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。
保護層60bに、本実施形態のような複数の段差C21,C22,C23を有する第3部分P3を備えず、第1部分P1と第2部分P2とを一つの段差Cc2で接続する構成することもできる。そのような態様を、図6において、破線で示す。しかし、そのような態様においては、圧電素子38が電圧を印加されて変形する際に、段差Cc2近傍において、圧電体層52に応力集中が発生し、圧電体層52が破壊される場合がある。
本実施形態においては、第1部分P1と第2部分P2との間に、厚さの異なる第1部分P1と第2部分P2を接続する複数の段差C21,C22,C23を含む第3部分P3が、設けられている。このため、第1部分P1と第2部分P2とが、一つの段差Cc2によって接続されている態様に比べて、第1部分P1と第2部分P2との境界の位置において、圧電体層52の一点に過大な応力集中が生じにくい。その結果、圧電素子38が繰り返し変形しても、圧電体層52が破壊されにくい。
また、本実施形態においても、第2電極層53に垂直な方向(Z方向)に投影したときに、保護層60の第3部分P3は、圧力室Chが設けられている範囲内に設けられている。そして、第3部分P3は、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。このため、本実施形態においても、圧力室Chを変形させる際に応力がかかる部分において、効果的に応力集中を抑制することができる。
また、本実施形態においては、第2電極層53上の保護層63bには、段差(図5のC11参照)が形成されておらず、保護層63b上に設けられる保護層62bの端部によって、段差C21が形成されている。このため、保護層63bを形成した後、保護層63bに段差を形成するために、除去加工(ここではエッチング)を行う必要がない。
C.第3実施形態:
図7は、図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第3実施形態の構成を模式的に示す説明図である。第3実施形態の圧電素子38周辺の構成においては、第2実施形態の保護層61b,62b(図6参照)に代えて、保護層61c,62cが設けられている。第3実施形態の他の点は、第2実施形態と同じである。
保護層61c,62cのX1側の端部の形状は、保護層61b,62b(図6参照)のX1側の部の形状とは異なっている。保護層61c,62cのX1側の各端部には、段差C21,C22に代えて、保護層61cのZ2側の表面(段差C23の表面)と、保護層63bのZ2側の表面とを、X2方向に進むにつれて、Z2方向に単調増加するようにつなぐ傾斜面SLが設けられている。なお、本明細書において、ある面や線が「(ある方向に進むにつれて)方向Dに単調増加する」とは、ある方向に沿って見たときに、その面や線が方向Dとは逆の方向の成分を含まないことを意味する。すなわち、その面や線が、一部において方向Dに垂直に伸びている部分(増加していない部分)を含んでいてもよい。傾斜面SLは、平面や、円錐台の側面の形状とすることができる。本実施形態において、傾斜面SLは、平面である。
傾斜面SLが、第2部分P2の表面P2s(保護層63bのZ2側の表面)に対してなす角θは、本実施形態において、50度以下である。なお、傾斜面SLが第2部分P2の表面P2sに対してなす角θは、XZ断面における、保護層62cが存在する部位の角度とする。傾斜面SLは、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。なお、段差C23は、保護層61cにおいて、第2実施形態と同様に設けられている(図6および図7参照)。保護層61c,62cの他の点は、第2実施形態の保護層61b,62bと同じである。
保護層61c,62c,63bを総称して、保護層60cと呼ぶ。保護層60cも、保護層60と同様の機能を奏する。保護層60cは、封止体44の凹部内において、配線56の一部を覆う第1部分P1と、配線56を覆わず第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53との一部を覆う第2部分P2と、を有する。保護層60cは、さらに、第1部分P1と第2部分P2との間に、第3部分P3を有する。
第3部分P3の圧力室Ch側(Z1側)の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面と平行であり、平坦である。本実施形態において、第3部分P3のZ1側の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面に接している。第3部分P3は、圧力室Ch側とは逆の側(Z2側)に、第1部分P1の表面P1sと第2部分P2の表面P2sとを接続する傾斜面SLおよび段差C23を有する。傾斜面SLと、段差C23は、X2方向にその順に並ぶように配置される。保護層60cの外形形状は、X2方向に進むにつれて、傾斜面SLおよび段差C23を越えるたびに、Z2方向の高さが高くなる形状である。傾斜面SLおよび段差C23は、配線56よりもX1側に設けられている。
傾斜面SLおよび段差C23を備える第3部分P3は、Z方向に投影したときに、圧力室Chおよび第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。第2部分P2および前記第3部分P3は、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。
保護層60cのこれらの形状は、積層およびエッチングによって保護層61c,62c,63bを形成し、成形することにより、実現することができる。たとえば、傾斜面SLは、エッチングに際して、除去されない部分を覆うマスクの端面形状を、以下のようにすることにより、形成することができる。すなわち、エッチングに際して、除去されない部分を覆うマスクの端面形状を、除去されるべき部分に向けて薄くなるように傾斜させ、さらに、傾斜の上端部分をマスクの表面に対してさらに突出させるように構成する。
本実施形態においては、第1部分P1と第2部分P2との間に、厚さの異なる第1部分P1と第2部分P2を接続する傾斜面SLおよび段差C23を有する第3部分P3が、設けられている。このため、第1部分P1と第2部分P2とが、一つの段差Cc2によって接続されている態様(図7において、破線で示す)に比べて、第1部分P1と第2部分P2との境界の位置において、圧電体層52の一点に過大な応力集中が生じにくい。特に、X方向について傾斜面SLが設けられている部分においては、圧電体層52に応力集中が生じない。その結果、圧電素子38が繰り返し変形しても、圧電体層52が破壊されにくい。
D.第4実施形態:
図8は、図4のV-V線の断面における圧電素子38周辺の第4実施形態の構成を模式的に示す説明図である。第4実施形態の圧電素子38においては、第2実施形態の保護層61b,62b(図6参照)に代えて、保護層61d,62dが設けられている。第4実施形態の他の点は、第2実施形態と同じである。
保護層62dは、保護層63b上であって、Z方向に投影したときに、配線56が位置する領域に、設けられている。絶縁性を有する保護層62dが、Z方向について、配線56に対して圧力室Ch側、すなわち、第1電極層51側に配されることにより、配線56と第1電極層51とが絶縁される。
また、保護層62dは、Z方向に投影したときに、第2電極層53のX2側の端部を含む一部の領域であって、保護層63bに設けられたコンタクトホールH2の周辺を含む領域に設けられている。一方、保護層62dのX1側の端部62deは、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている領域において、保護層63bのZ2側の面上に位置している。
保護層61dは、保護層62d上において、保護層62d上に形成される配線56を覆うように形成される。また、保護層61dは、Z方向に投影したときに、第2電極層53が設けられている範囲内において、保護層62dのX1側の端部62deを覆っている。
このような構成とすることにより、保護層62dのX1側の端部62deが保護層61dに覆われておらず、保護層61dのX1側の端部(C41参照)と、保護層62dのX1側の端部62deとが、ともに大気に露出している態様に比べて、保護層60dの各層が繰り返し変形や酸化などのために剥離して、保護層60dの機能が低下する可能性を低減することができる。
保護層61d,62d,63bを総称して、保護層60dと呼ぶ。保護層60dも、保護層60と同様の機能を奏する。保護層60dは、封止体44の凹部内において、配線56の一部を覆う第1部分P1と、配線56を覆わず第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53との一部を覆う第2部分P2と、を有する。保護層60dは、さらに、第1部分P1と第2部分P2との間に、第3部分P3を有する。
第3部分P3の圧力室Ch側(Z1側)の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面と平行であり、平坦である。本実施形態において、第3部分P3のZ1側の面P3pは、第2電極層53のZ2側の面に接している。第3部分P3は、圧力室Ch側とは逆の側(Z2側)に、第1部分P1の表面P1sと第2部分P2の表面P2sとを接続する段差C41,C42,C43を有する。段差C41,C42,C43は、X2方向にその順に並ぶように配置される。保護層60dの外形形状は、X2方向に進むにつれて、段差C41,C42,C43を越えるたびに、Z2方向の高さが高くなる形状である。段差C41,C42,C43は、配線56よりもX1側に設けられている。
段差C41は、保護層61dのX1側の端部によって、保護層63bのZ2側の表面に対して形成されている。段差C42,C43は、保護層61dのZ2側の表面に設けられている。
段差C41,C42,C43を備える第3部分P3は、Z方向に投影したときに、圧力室Chおよび第2電極層53が設けられている範囲内に、設けられている。第2部分P2および前記第3部分P3は、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。
本実施形態においては、第1部分P1と第2部分P2との間に、厚さの異なる第1部分P1と第2部分P2を接続する複数の段差C41,C42,C43を有する第3部分P3が、設けられている。このため、第1部分P1と第2部分P2とが、一つの段差Cc2によって接続されている態様(図8において、破線で示す)に比べて、第1部分P1と第2部分P2との境界の位置において、圧電体層52の一点に過大な応力集中が生じにくい。その結果、圧電素子38が繰り返し変形しても、圧電体層52が破壊されにくい。
なお、本明細書において、保護層61dは、「第1保護層」とも呼ばれる。保護層62dは、「第2保護層」とも呼ばれる。
E.他の形態:
E1.他の形態1:
(1)上記実施形態においては、保護層60,60b~60dは、2層または3層で構成される(図5~図8参照)。しかし、たとえば、第1電極層が保護層以外の構成によって第2電極層に接続された配線や第2電極層から絶縁されている構成においては、保護層は、1層で構成されてもよい。また、保護層は、5層、6層など、4層以上の層で構成されてもよい。保護層が複数の層で構成されている場合は、複数の層それら複数の層は、互いに接続されていてもよいし、互いに離間していてもよい。
(2)上記実施形態においては、圧電素子38は、電圧を印加された際に圧力室Ch側に凸となる形状に変形し、電圧を印加されていない場合には、平板状となるように構成されている。しかし、圧電素子は、電圧を印加された際に平板状となり、電圧を印加されていないときに、他の形状となる態様とすることもできる。すなわち、圧電素子は、電圧の印加の有無により変形することができるものであればよい。そして、圧電素子の変形は、曲げ変形であると歪み変形であるとを問わない。また、圧電素子において圧電体層を変形させる1組の電極は、それぞれ独立して設けられていてもよいし、上記実施形態で例示したように(図4参照)、一方が他の圧電素子の電極と共有されていてもよい。
(3)上記実施形態においては、保護層60,60b~60dの第1部分P1は、封止体44の凹部内において、配線56を覆う(図5~図8参照)。しかし、保護層の第1部分は、封止体の凹部内において、第2電極に接続された配線の一部を覆わない態様であってもよい。また、保護層の第1部分は、封止体の外部において、第2電極に接続された配線の一部(たとえば、配線基板との接続部分)を覆わない態様であってもよい。
(4)上記実施形態においては、保護層60,60b~60dの第2部分P2は、封止体44の凹部内において、配線56を覆わず第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53とを覆う(図5~図8参照)。しかし、保護層の第2部分は、封止体の凹部内において、第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53の一部を覆わない態様であってもよい。また、保護層の第2部分は、封止体の外部において、第1電極層51と圧電体層52と第2電極層53の一部(たとえば、第1電極層と配線基板との接続部分)を覆わない態様であってもよい。
(5)上記実施形態においては、保護層を構成する素材は、酸化珪素(SiOx)や窒化珪素(SiNx)等である。しかし、保護層材は、Al,ZrO,Y,Ta,TiOなどの、他の素材で構成することもできる。ただし、本明細書に開示された技術は、保護層を構成する素材が、第1電極層、圧電体層、および第2電極層を構成する素材よりも、弾性変形しにくい素材である場合に、特に有効である。
(6)上記第3実施形態においては、保護層60cは、一つの傾斜面SLと、一つの段差C23を有する(図7参照)。しかし、保護層は、複数の傾斜面を有していてもよい。また、複数の段差とともに、1以上の傾斜面を有していてもよい。また、複数の段差と1以上の傾斜面とは、どのような順番で並べられていてもよい。
E2.他の形態2:
上記実施形態においては、第2電極層53に垂直な方向(Z方向)に投影したときに、保護層60,60b~60dの第3部分P3は、圧力室Chが設けられている範囲内に設けられている(図5~図8参照)。しかし、たとえば、第2電極層が圧力室が設けられている範囲を越えて設けられており、圧力室が設けられている範囲外において、配線が第2電極層に接続されている態様においては、保護層の第1部分とともに、第3部分の少なくとも一部は、圧力室が設けられている範囲外に設けられていてもよい。
E3.他の形態3:
上記実施形態においては、保護層60,60b~60dの第3部分P3は、Z方向について、配線56を覆わず第2電極層53の一部を覆っている。しかし、保護層の第3部分は、第2電極層に接続された配線の一部を覆っていてもよい。たとえば、第2電極層に垂直な方向(Z方向)に投射したとき、第1部分の表面と第2部分の表面とを第2部分の表面から第1部分の表面に向かって単調増加で繋ぐ段差または傾斜面の一部が、第2電極層に接続された配線と重なる位置に配されていてもよい。
E4.他の形態4:
(1)上記第4実施形態においては、保護層62dは、保護層63b上に設けられている(図8参照)。しかし、図8の態様において、保護層63bを有さない態様とすることもできる。そのような態様においては、保護層61dが、配線56を覆うとともに、第2電極層53上の保護層62d、第2電極層53、圧電体層52、および第1電極層51を、覆う態様とすることができる。
(2)上記第4実施形態においては、保護層61dは、第2電極層53が設けられている範囲内において、保護層62dのX1側の端部62deを覆っている(図8参照)。しかし、Z2側の第1保護層は、第2電極層が設けられている範囲内において、Z1側の第2保護層の端部を覆わない態様であってもよい。また、第1保護層は、第2電極層が設けられている範囲外において、第2保護層の端部を覆っていてもよいし、第2保護層の端部を覆っていなくてもよい。第1保護層は、第2保護層の端部の少なくとも一部を覆っていればよい。
E5.他の形態5:
上記実施形態においては、液体吐出ヘッド26と液体容器14とは所定のインク流路で接続されており、液体容器14は、移動機構24によって搬送されるわけではない。しかし、液体吐出ヘッドと液体容器とを一体で形成して、移動機構によって移動される態様とすることもできる。本明細書で開示する技術は、そのような液体吐出ヘッドと液体容器とが相互に固定された液体吐出ヘッドユニットに、適用することもできる。
E6.他の形態6:
上記実施形態においては、本明細書で開示する技術を、液体吐出ヘッド26および液体吐出装置100を例に説明した。しかし、本明細書で開示する技術は、液体吐出ヘッド、液体吐出装置に限らず、平板状に構成された圧電素子に対して、前記平板の一方の面に配されている電極に配線が接続される様々な圧電デバイスに、適用することができる。
たとえば、本明細書で開示する技術は、圧電素子を振動させて超音波を発生させる超音波振動子や、超音波によって圧電素子が振動して信号を発振する超音波センサーに適用することができる。また、本明細書で開示する技術は、圧電素子を動かすことにより液体を送る送液ポンプに適用することができる。本明細書で開示する技術は、圧電素子による振動によってロータを回転させるMEMSモーターに適用することができる。さらに、本明細書で開示する技術は、環境圧力によって圧電素子が変形して信号を送信する気圧センサーに適用することもできる。
E7.その他:
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
12…媒体;14…液体容器;20…制御ユニット;22…搬送機構;24…移動機構;26…液体吐出ヘッド;32…流路基板;34…圧力室基板;36…振動板;38…圧電素子;42…筐体部;44…封止体;46…ノズル板;48…吸振体;50…配線基板;51…第1電極層;52…圧電体層;53…第2電極層;56…配線;60,60b~60d…保護層;61,61b~61d…保護層;62,62b~62d…保護層;62de…保護層の端部;63b…保護層;100…液体吐出装置;242…キャリッジ;244…ベルト;322…開口部;324…供給流路;326…連通流路;328…中継流路;342…開口部;361…弾性層;362…絶縁層;422…収容部;424…導入口;C11~C13…段差;C21~C23…段差;C41,C42…段差;Cc1,Cc2…段差;Ch…圧力室;H2…コンタクトホール;Nz…ノズル;P1…第1部分;P1s…第1部分の表面;P2…第2部分;P2s…第2部分の表面;P3…第3部分;P3p…第3部分の第2電極側の面;Rs…液体貯留室;SL…傾斜面;Vbs…駆動信号;Vdr…駆動信号;X1,X2…X方向(キャリッジの移動方向)を示す矢印;Y1,Y2…Y方向(媒体の搬送方向)を示す矢印;Z1,Z2…Z方向(インクの吐出方向)を示す矢印;θ…傾斜面SLが、第2部分P2の表面P2sに対してなす角。

Claims (8)

  1. 液体吐出ヘッドであって、
    液体を収容する圧力室と、
    前記圧力室を変形させる圧電素子と、
    前記圧力室に収容されていた液体を吐出するノズルと、
    前記圧電素子に電圧を印加する配線と、
    前記圧電素子と前記配線との少なくとも一部を覆う複数の保護層であって、個別に構成された複数の保護層と、を備え、
    前記圧電素子は、
    電圧を印加されて変形する圧電体層と、
    前記圧電体層の一方の面に配され、前記圧電体層と前記圧力室の間に位置する第1電極層と、
    前記圧電体層の他方の面に配され、前記圧電体層が位置する側とは逆の側の面において前記配線と接続されている第2電極層と、を備え、
    前記保護層は、
    前記配線の少なくとも一部を覆う第1部分と、
    前記配線を覆わず他の構成の少なくとも一部を覆う第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記圧力室側の面が平坦な第3部分であって、前記圧力室側とは逆の側に、前記第1部分の表面と前記第2部分の表面とを接続する複数の段差を有する第3部分と、を有し、
    前記複数の段差の少なくとも一部は、前記複数の保護層のうちの隣り合う層によって構成される、液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1記載の液体吐出ヘッドであって、
    前記第2電極層に垂直な方向に投影したときに、前記第3部分は、前記圧力室が設けられている範囲内に設けられている、液体吐出ヘッド。
  3. 請求項1または2記載の液体吐出ヘッドであって、
    前記第3部分は、前記配線を覆わず前記第2電極層の一部を覆う、液体吐出ヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドであって、
    前記保護層は、
    前記配線の少なくとも一部を覆う第1保護層と、
    前記第2電極層に垂直な方向について、前記配線に対して前記圧力室側に配され絶縁性を有する第2保護層と、を備え、
    前記第2保護層の端部は、前記第2電極層に垂直な方向に投影したときに、前記第2電極層が設けられている範囲において、前記第1保護層に覆われている、液体吐出ヘッド。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドであって、
    前記隣り合う層のうちの上の層が、前記隣り合う層のうちの下の層の表面上に位置している、液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備える、液体吐出装置。
  7. 圧電デバイスであって、
    圧電素子と、
    前記圧電素子に電圧を印加する配線と、
    前記圧電素子と前記配線との少なくとも一部を覆う複数の保護層であって、個別に構成された複数の保護層と、を備え、
    前記圧電素子は、
    電圧を印加されて変形する圧電体層と、
    前記圧電体層の一方の面に配される第1電極層と、
    前記圧電体層の他方の面に配され、前記圧電体層が位置する側とは逆の側の面において前記配線と接続されている第2電極層と、を備え、
    前記保護層は、
    前記配線の少なくとも一部を覆う第1部分と、
    前記配線を覆わず他の構成の少なくとも一部を覆う第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分との間に位置し、前記圧電素子側の面が平坦な第3部分であって、前記圧電素子側とは逆の側に、前記第1部分の表面と前記第2部分の表面とを接続する複数の段差を有する第3部分と、を有し、
    前記複数の段差の少なくとも一部は、前記複数の保護層のうちの隣り合う層によって構成される、圧電デバイス。
  8. 請求項7に記載の圧電デバイスであって、
    前記隣り合う層のうちの上の層が、前記隣り合う層のうちの下の層の表面上に位置している、圧電デバイス。
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