JP7006053B2 - 液体用紙容器 - Google Patents

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Description

本発明は、酒、ワイン、コーヒー、ジュース、紅茶、お茶、牛乳、出汁等の液体内容物の包装に用いられる液体用紙容器に関する。
従来、缶、瓶、プラスチックボトルに代わる液体用紙容器として、牛乳パックや酒パックに多用されている頂部が切妻屋根型のゲーベルトップタイプの液体用紙容器や、ジュース、コーヒー等のパックとして多用されている頂部がフラットなフラットトップタイプ(ブリックタイプ)の液体用紙容器が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照)。また、頂部には注ぎ易さや再封性を付与するために口栓を設けるものも多い。図9に示すように従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器100は、頂部120の屋根板121に注出口栓104を備えている。また、図10に示すように従来のフラットトップタイプの液体用紙容器200は、頂部220がフラットであり、頂部220に注出口栓204を備えた直方体のレンガ形状のいわゆるブリックタイプと呼ばれる液体用紙容器である。また、図示しないが、頂部にフラットな天板と傾斜板を備え傾斜板に注出口栓を設けたものも知られている。
これらの液体用紙容器は、内容物に要求されるガスバリア性に応じて最適な構成の積層体が用いられ、例えば、高いガスバリア性が要求される内容物の場合には、外面から順に、印刷層/ポリエチレン層/紙層/接着樹脂層/アルミニウム箔層/接着剤層/ポリエチレンテレフタレート層/ポリエチレン層、あるいは印刷層/ポリエチレン層/紙層/接着樹脂層/蒸着層を備えたポリエチレンテレフタレート層/ポリエチレン層が積層された構成の積層体が用いられ、低いガスバリア性でもよい内容物の場合には、外面から順に、印刷層/ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層が積層された構成の積層体が用いられている。
しかし、これらのゲーベルトップタイプやブリックタイプの液体用紙容器は広く普及したために他商品との差別化が十分でないという問題がある。
実公昭60-37296号公報 特開平5-310247号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべく、鋭意研究の結果、頂部の形状に特徴を持たせることにより、新しい形態の液体用紙容器を提案するものであり、その目的とするところはディスプレイ効果に優れ、他商品と差別化が図れる液体用紙容器を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1記載の本発明は、順に第一側板と第二側板と第三側板と第四側板が第1主罫線を介して連設した四角筒状の胴部と、前記胴部の一方の開口端を閉塞する切妻屋根状に折り込まれた頂部と、前記胴部の他方の開口端を閉塞する底部と、を備えた液体用紙容器であって、前記頂部が前記第一側板、前記第二側板、前記第三側板、及び前記第四側板にそれぞれ連設する第一屋根板、第二妻部形成用板、第三屋根板、及び第四妻部形成用板で構成され、一の方向に対向する前記第一屋根板及び前記第三屋根板は、それぞれ前記第一側板及び前記第三側板と罫線を備えることなく連続しており、二の方向に対向する前記第二妻部形成用板及び前記第四妻部形成用板は、前記第二側板及び前記第四側板にそれぞれ第一罫線を介して連設した折り込み片と、前記折り込み片と第二斜め罫線を介して連接すると共に前記第一屋根板に連接する第一屋根板重合片、及び、前記折り込み片と第三斜め罫線を介して連接すると共に前記第三屋根板に連接する第三屋根板重合片を備え、前記第一罫線、前記第二斜め罫線及び前記第三斜め罫線で区画された前記折り込み片の領域内に第四罫線を備え、前記第一罫線が、前記第二妻部形成用板から前記第二側板の側及び第四妻部形成用板から前記第四側板の側にそれぞれ膨出した曲線形状であり、前記第二斜め罫線及び前記第三斜め罫線は、直線で形成され、それぞれが交わる第1交点を有しており、前記第一罫線の両端は前記第二斜め罫線と前記第1主罫線で交わる第2交点と、前記第三斜め罫線と前記第1主罫線で交わる第3交点を有し、前記第四罫線は、前記第二斜め罫線と前記第三斜め罫線で形成された前記第1交点より前記第二側板及び前記第四側板の側に寄った位置を中心点とし、前記第1交点に向かう直線と、前記中心点から前記第2交点に向かう直線と、前記第3交点に向かう直線と、からなることを特徴とする液体用紙容器である。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の液体用紙容器において、前記頂部の前記第一屋根板または前記第三屋根板に注出口栓を備え、前記注出口栓を開口したとき、前記開口より前記第二妻部形成用板、及び前記第四妻部形成用板が視認できることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の液体用紙容器において、前記注出口栓を開口したとき、前記開口より視認できる前記第二妻部形成用板の前記第三屋根板重合片及び前記第四妻部形成用板の前記第三屋根板重合片の外郭線で形成される形状がハの字形状であることを特徴とするものである。
本発明の液体用紙容器は、従来のゲーベルトップタイプやフラットトップタイプの液体用紙容器の形状とは異なり、新しい形態の液体用紙容器であり、一の方向に対向する前記第一屋根板及び前記第三屋根板は、それぞれ前記第一側板及び前記第三側板と罫線を備えることなく連続しており、二の方向に対向する前記第二妻部形成用板及び第四妻部形成用板は、前記第二側板及び前記第四側板にそれぞれ第一罫線を介して連設した折り込み片と、前記折り込み片と第二斜め罫線を介して連接すると共に前記第一屋根板に連接する第一屋根板重合片、及び、前記折り込み片と第三斜め罫線を介して連接すると共に前記第三屋根板に連接する第三屋根板重合片を備え、前記第一罫線、第二斜め罫線及び前記第三斜め罫線で区画された前記折り込み片の領域内に第四罫線を備える構成とすることによりディスプレイ効果、意匠性に優れ、他商品と差別化が図れる。
本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を示す展開図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を構成する積層体シートを説明する断面図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す正面図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す背面図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す側面図である。 本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は底面図である。 本発明に係る液体用紙容器のその他の実施形態を示し、注出口栓を開口した状態を示す説明図である。 従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器を示す斜視図である。 従来のフラットトップタイプの液体用紙容器を示す斜視図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を示す展開図、図2は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を構成する積層体シートを説明する断面図、図3は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す斜視図、図4は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す正面図、図5は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す背面図、図6は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す側面図、図7は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は底面図、図8は本発明に係る液体用紙容器のその他の実施形態を示し、注出口栓を開口した状態を示す説明図、図9は従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器を示す斜視図、図10は従来のフラットトップタイプの液体用紙容器を示す斜視図であり、図中の1、1’は液体用紙容器、2は頂部熱融着部、3は底部熱融着部、4、104、204は注出口栓、5は積層体、6は開口、7は開口された注出口本体、10は胴部、11は第一側板、12は第二側板、13は第三側板、14は第四側板、15は接着板、20は頂部、21は第一屋根板、22は第二妻部形成用板、23は第三屋根板、23aは注出口栓取付孔、24は第四妻部形成用板、22a、24aは折り込み片、22b、24bは第一屋根板重合片、22c、24cは第三屋根板重合片、30は底部、31、32、33、34は底部形成板、51は熱可塑性樹脂層、52は紙層、53は接着樹脂層、54はバリア層、55は熱融着性樹脂層、Bはブランク板、n1は第一罫線、n2は第二斜め罫線、n3第三斜め罫線、n4は第四罫線、tは罫線、100は従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器、120は頂部、121は屋根板、200は従来のフラットトップタイプの液体用紙容器、220は頂部をそれぞれ示す。
図1は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を示す展開図であり、図2は本発明に係る液体用紙容器の一実施形態のブランク板を構成する積層体シートの構成例を説明する断面図、図3は図1のブランク板を用いて組み立てられた本発明に係る液体用紙容器の一実施形態を示す斜視図である。本発明の液体用紙容器に用いるブランク板Bは、図1に示すように第一側板11、第二側板12、第三側板13、第四側板14及び接着板15が罫線を介して順に連接され、第二側板12、第四側板14の上端縁には第二妻部形成用板22、第四妻部形成用板24がそれぞれ第一罫線n1を介して連接され、第一側板11、第三側板13の上端縁には第一屋根板21、第三屋根板23が連接されている。第一側板11と第一屋根板21、及び、第三側板13と第三屋根板23は罫線を備えずに連続している。第一罫線n1は曲線形状で第二妻部形成用板22から第二側板12の側及び第四妻部形成用板24から第四側板14の側にそれぞれ膨出している。さらに第一側板11、第二側板12、第三側板13、第四側板14の下端縁には底部形成板31,32,33,34がそれぞれ罫線を介して連接されている。
第二妻部形成用板22は、第二側板12と第一罫線n1を介して連設された折り込み片22aと、第一屋根板21と罫線を介して連設された第一屋根板重合片22bと、第三屋根板23と罫線を介して連設された第三屋根板重合片22cとからなり、第一屋根板重合片22bと折り込み片22aは第二斜め罫線n2で区画され、第三屋根板重合片22cと折り込み片22aは第三斜め罫線n3で区画され、第一屋根板重合片22b及び第三屋根板重合片22cは三角形状であり、折り込み片22aは略扇形状である。
同様に第四妻部形成用板24は、第四側板14と第一罫線n1を介して連設された折り込み片24aと、第三屋根板23と罫線を介して連設された第三屋根板重合片24cと、接着板15と罫線を介して連設された第一屋根板重合片24bとからなり、第三屋根板重合片24cと折り込み片24aは第三斜め罫線n3で区画され、第一屋根板重合片24bと折り込み片24aは第二斜め罫線n2で区画され、第三屋根板重合片24c及び第一屋根板重合片24bは三角形状であり、折り込み片24aは略扇形状である。
さらに第一罫線n1、第二斜め罫線n2及び第三斜め罫線n3で区画された折り込み片22a、24aの領域内に第四罫線n4を備え、第四罫線n4は、第二斜め罫線n2と第三斜め罫線n3の交点より少し下側に寄った位置を中心点とし、第一罫線n1と第二斜め罫線n2との交点及び第一罫線n1と第三斜め罫線n3との交点に向かう山形状であり、その中心点から第二斜め罫線n2と第三斜め罫線n3の交点に向かう直線からなる。第二斜め罫線n2、第三斜め罫線n3、第四罫線n4及び第一罫線n1はそれぞれの交点で収束していてもよいし、少し間隔があってもよい。第四罫線n4を設けることにより、ブランク板Bを折り曲げて製函し液体用紙容器1に組み立てるとき、第二側板12、第四側板14、第二妻部形成用板22および第四妻部形成用板24に皺が入らず好ましい。さらに第一側板11と第一屋根板21、及び、第三側板13と第三屋根板23の間に罫線を備えていなくても第一側板11と第一屋根板21、及び、第三側板13と第三屋根板23に皺が入ることなくそれぞれの境界部分を曲面状に折り曲げることができる。また、第一罫線n1は直線にすることもできるが、下方に膨出した曲線とする方がより好ましく、皺が入らず液体用紙容器1の優れた外観が得られる。
第二側板12の中央部に縦方向の直線とその下端から第二側板12から第一側板11に跨る横方向の直線とで略L字形に設けた罫線と前記下端から第二側板12の下側の各隅に向かう山形状の破線で示す罫線tは、液体用紙容器1の液体内容物を使用後、廃棄に際し、罫線tで折り曲げて折り畳むためのものであり、廃棄物の減容化が図れるので設ける方が好ましいものである。なお、符号を付していない一点鎖線で示した罫線はブランク板Bを折り曲げて液体用紙容器1に製函するときに必要なものである。また、第三屋根板23の上部には注出口栓4(図3参照)を取り付けるための注出口栓取付孔23aが設けられている。
図2に本発明に係る液体用紙容器1の一実施形態のブランク板Bを構成する積層体5の構成例を示す。図2に示すように積層体5は上から順に熱可塑性樹脂層51、紙層52、接着樹脂層53、バリア層54、熱融着性樹脂層55が積層されている。バリア層54としては、アルミ箔、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のフィルム、あるいは、それらのフィルムにアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等が蒸着されたフィルム、または、それらのものが積層されたものが使用される。また、充填する液体内容物の種類によりバリア層54を省略することもできる。
ブランク板Bは、枚葉または巻取(ロール)の積層体から形成され、例えば、巻取の場合には、長尺に巻き取られた積層体のロールを巻き戻しながら所定形状の押罫、切罫(切刃)を備えたダイロールを搭載した印刷機にて印刷を行い、インラインで所定形状のブランク板Bが製造される。
上記ブランク板Bは、接着板15に紙層52が液体内容物と直接接することがないように例えば、スカイブヘミング加工等の端面処理を施した後、図1に示すブランク板Bの第四妻部形成用板24、第四側板14、底部形成板34及び端面処理された接着板15を一体として縦の罫線に沿って谷折りし第二側板12及び第三側板13側に折り畳み、同様に第一屋根板21、第一側板11、底部形成板31を縦の罫線に沿って谷折りし第二側板12及び第三側板13側に折り畳み、重なり合う端面処理された接着板15の熱融着性樹脂層55と第一側板11、第一屋根板21、底部形成板31の内面の熱融着性樹脂層55と熱融着して筒貼りし、組立完成前の筒状に胴貼りされ折り畳まれたフラットな状態とする。なお、図1に示すブランク板Bは内面の熱融着性樹脂層55側から見た図である。これを公知の液体充填密封装置に供給して、折り畳まれたフラットな状態の紙容器を起函し両端が開口とされた四角筒状とし、底部形成板31、32、33、34を罫線で折り込み加熱、圧着して底部熱融着部3を形成すると共に底部30を成形し、注出口栓4を注出口栓取付孔23aに接合し、上部の開口より液体内容物を充填後、第二妻部形成用板22、第四妻部形成用板24をくせ折りして頂部20を成形し、その後内面の熱融着性樹脂層55及び外面の熱可塑性樹脂層51を加熱し、最後に第一屋根板21、第二妻部形成用板22、第三屋根板23、第四妻部形成用板24の頂部を重合して圧着接合し頂部熱融着部2を形成すると同時に頂部20を形成することにより液体用紙容器1の組立が完成する。
図3は本発明の一実施形態の液体用紙容器1を示す斜視図であって、ブランク板Bより組立てられ完成した液体用紙容器1は、図3に示すように順に第一側板11(図1参照)と第二側板12(図1参照)と第三側板13と第四側板14が連設した四角筒状の胴部10と、胴部10の一方の開口端を閉塞する切妻屋根状に折り込まれた頂部20と、胴部10の他方の開口端を閉塞する底部30とを備えている。頂部20の上部は頂部熱融着部2で熱融着され密封されており、また、第三屋根板23の上部の注出口栓取付孔23aには注出口本体とキャップからなる注出口栓4が取り付けられている。
本発明の液体用紙容器1は、第三屋根板23と第三側板13とは罫線を備えることなく、連続している。したがってその境界部分は折れ曲がることなく、滑らかな曲面となっている。図3では見えていないが第三屋根板23と第三側板13と対向する方向(一の方向という。)の第一屋根板21と第一側板11も同様にその境界部分は滑らかな曲面となっている。一の方向に対向する第一屋根板21及び第三屋根板23は、それぞれ第一側板11及び第三側板13と罫線を備えることなく連続しているので従来の罫線で折り曲げられたゲーベルトップタイプの液体用紙容器とはイメージが異なり、消費者への訴求効果があり、ディスプレイ効果、意匠性に優れ、他の商品との差別化が図れるものである。さらに罫線を設けないので内容物を注ぐ際、液が乱流になり難くスムーズに注出できる。
第四妻部形成用板24は、第四側板14側に膨出した曲線形状の第一罫線n1を介して第四側板14と連接する折り込み片24aと、折り込み片24aと第二斜め罫線n2を介して連接すると共に第一屋根板21に連接する第一屋根板重合片24b、及び、折り込み片24aと第三斜め罫線n3を介して連接すると共に第三屋根板23に連接する第三屋根板重合片24cを備えている(図1参照)。第二斜め罫線n2、第三斜め罫線n3で谷折りされ、第一罫線n1で山折りされた折り込み片24aは上から下に向かって下る略扇形状の傾斜面となっており、第一屋根板重合片24bは第一屋根板21と連接する罫線で山折りされて第一屋根板21の内面に重合され、第三屋根板重合片24cは第三屋根板23に連接する罫線で山折りされて第三屋根板23の内面に重合されている。
さらに折り込み片24aの領域内に第四罫線n4が設けられている。第四罫線n4は、折り込み片24aが折り込まれたとき、表面に皺が発生することを防止でき、優れた外観が得られるので設ける方が好ましい。また、第一罫線n1も第四側板14側に膨出した曲線形状とすることにより折り込み片24aの折り込みがスムーズになり表面に皺が発生することを防止できるのでより好ましい。図3では見えていないが第四妻部形成用板24及び第四側板14と対向する方向(二の方向という。)の第二妻部形成用板22と第二側板12も同様の状態となっており、得られる効果も同じであり、説明を省略する。
また、第一側板11、第二側板12、第三側板13、第四側板14で形成される四角筒状の水平方向の断面積が従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器の四角筒状の水平方向の断面積と同じとしたとき、内容量を同じにするために従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器に比べて頂部20の高さを少し高くする必要がある。しかし、高さ調整をするだけで従来の液体用紙容器充填装置を使用することができる。また、頂部20の高さを高くすること、第一屋根板21と第一側板11及び第三屋根板23と第三側板13は罫線を備えることなく連続し滑らかな曲面となっていることにより、内容物の残液量を少なくできるという効果もある。加えて、第四罫線n4を設けることにより折り込み片24a、第一屋根板重合片24b、第三屋根板重合片24cで形成される空間、及び、折り込み片22a、第一屋根板重合片22b、第三屋根板重合片22cで形成される空間が従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器より広くなり、第一屋根板21の側からそれぞれの空間の第一屋根板重合片22b、24bに指を掛け片手で把持できるので内容物の注出操作が便利なものとなる。さらに従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器に比べて頂部20の高さが高くなるので第一屋根板21と第三屋根板23で形成する頂部20の頂角がシャープなものとなり、第二側板12と第四側板14を相互に近づく方向に罫線tに沿って折り畳むとき、第二妻部形成用板22及び第四妻部形成用板24も折り畳みやすい。
図4は本発明の液体用紙容器1の正面図であって、図4に示すように第三屋根板23は第三側板13と罫線を備えることなく連続している。図5は本発明の液体用紙容器1の背面図であって、図5に示すように第一屋根板21は第一側板11と罫線を備えることなく連続しており、従来の液体用紙容器とは異なった意匠を備えることにより、ディスプレイ効果に優れ、訴求度が増し、他商品と差別化が図れる形態となっている。
図6は本発明の液体用紙容器1の側面図であり、第四妻部形成用板24の折り込み片24a及びその領域内に形成された第四罫線n4と、第一罫線n1と、第四側板14及び廃棄に際し使用後の液体用紙容器を折り畳むための罫線tが見えている。第四罫線n4は頂部熱融着部2の下端より少し下方に寄った位置を中心として各コーナー(第二斜め罫線n2と第三斜め罫線n3の交点、第二斜め罫線n2と第一罫線n1の交点、第三斜め罫線n3と第一罫線n1)へ放射状に延びる三叉路で形成されている。図6では見えていないが第四妻部形成用板24と対向する二の方向の第二妻部形成用板22も同様の状態となっている。第四罫線n4は第四妻部形成用板24、第二妻部形成用板22を折り込んだときに表面に発生する皺を防ぐものであり、同じ効果が得られるものであればこの形状に限定されるものではない。また、第一罫線n1についても曲線形状である方が表面に皺が発生することを防ぐ効果が得られるので好ましい。
図7(イ)は平面図であり、第一屋根板21、第三屋根板23及び頂部熱融着部2が見えており、第三屋根板23には注出口本体とキャップからなる注出口栓4が取り付けられている。図7(ロ)は底面図であり、底部形成板31、33と底部熱融着部3が見えている。
図8は本発明に係る液体用紙容器1のその他の実施形態を示し、注出口栓4を開口した状態を示す説明図であって、図4に対応する注出口栓4の周辺を拡大して示す。その他の実施形態の液体用紙容器1’は図4と同じように頂部20の第三屋根板23に注出口栓4を備える。注出口栓4は、通常、注出口本体とキャップとの組み合わせからなり特に限定されるものではない。注出口を形成する注出口本体は、図示しないが、円筒状の筒部、フランジ部、筒部内の開口予定部を含む開口閉鎖部材からなり、例えば、開口閉鎖部材内に開口予定部となる環状の薄肉脆弱部、そして開口予定部の領域内の薄肉脆弱部に近い部分に摘み手段と該摘み手段の先端には摘まんで開口を容易にするプルリング(摘み部)が連接されており、筒部の外璧にはキャップと螺合するねじが設けたものである。キャップは円筒状の周壁と一端を閉塞する天部からなり周壁の内壁に注出口本体の筒部に設けられた前記ねじと螺合するねじが設けられている。そして、注出口本体にキャップが螺合されセットした状態で設けられた状態を図4は示しており、注出口栓4は注出口本体にセットされたキャップが見えている。
そして、この注出口栓4の開口6は、キャップを取り外し、注出口本体の筒部内のプルリングを摘んで、上方に引っ張り上げることによって前記薄肉脆弱部が破壊されて、薄肉脆弱部によりかこまれた領域が取り外されて、開口される。図8はその開口された状態を示す。その他の実施形態の液体用紙容器1’は注出口栓4を開口したとき、第二妻部形成用板22、及び第四妻部形成用板24が開口6より視認できる。具体的には図8に示すように開口6より第二妻部形成用板22の第三屋根板重合片22c及び第四妻部形成用板24の第三屋根板重合片24cがハの字形状に見えている。このように注出口栓4を開口したとき、開口6よりハの字型に第二妻部形成用板22、及び第四妻部形成用板24が見えることにより、内容物の脈動を抑制でき、スムーズな注出ができるので好ましい。なお、注出口栓4は頂部20の第一屋根板21に設けてもよい。なお、図8の符号7は、キャップを取り外し、薄肉脆弱部によりかこまれた領域が取り外され、開口された注出口本体を示している。
図8に示すように注出口栓4を開口したとき、前記開口より第二妻部形成用板22、及び第四妻部形成用板24が見えるようにする方法として、
1)注出口栓4の口径を大きくする方法
2)注出口栓4を設ける位置を頂部熱融着部2側に設ける方法
3)第二妻部形成用板22の第三屋根板重合片22cと第四妻部形成用板24の第三屋根板重合片24cの注出口栓4側の端縁で形成されるハの字形状の傾斜を変える方法、つまり、ハの字の延長線で形成される挟角をより鋭角にする方法
4)上記1~3の方法を組合せる方法
等が挙げられる。
なお、今まで説明してきた実施形態は、本発明に係る液体用紙容器の2~3の実施形態を挙げたものであって、本発明に係る液体用紙容器はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものは、すべて本発明に含まれるものである。
1、1’ 液体用紙容器
2 頂部熱融着部
3 底部熱融着部
4、104、204 注出口栓
5 積層体
6 開口
7 開口された注出口本体
10 胴部
11 第一側板
12 第二側板
13 第三側板
14 第四側板
15 接着板
20 頂部
21 第一屋根板
22 第二妻部形成用板
23 第三屋根板
23a 注出口栓取付孔
24 第四妻部形成用板
22a、24a 折り込み片
22b、24b 第一屋根板重合片
22c、24c 第三屋根板重合片
30 底部
31、32、33、34 底部形成板
51 熱可塑性樹脂層
52 紙層
53 接着樹脂層
54 バリア層
55 熱融着性樹脂層
B ブランク板
n1 第一罫線
n2 第二斜め罫線
n3 第三斜め罫線
n4 第四罫線
t 罫線
100 従来のゲーベルトップタイプの液体用紙容器
120 頂部
121 屋根板
200 従来のフラットトップタイプの液体用紙容器
220 頂部

Claims (3)

  1. 順に第一側板と第二側板と第三側板と第四側板が第1主罫線を介して連設した四角筒状の胴部と、
    前記胴部の一方の開口端を閉塞する切妻屋根状に折り込まれた頂部と、
    前記胴部の他方の開口端を閉塞する底部と、
    を備えた液体用紙容器であって、
    前記頂部が前記第一側板、前記第二側板、前記第三側板、及び前記第四側板にそれぞれ連設する第一屋根板、第二妻部形成用板、第三屋根板、及び第四妻部形成用板で構成され、
    一の方向に対向する前記第一屋根板及び前記第三屋根板は、それぞれ前記第一側板及び前記第三側板と罫線を備えることなく連続しており、
    二の方向に対向する前記第二妻部形成用板及び前記第四妻部形成用板は、前記第二側板及び前記第四側板にそれぞれ第一罫線を介して連設した折り込み片と、前記折り込み片と第二斜め罫線を介して連接すると共に前記第一屋根板に連接する第一屋根板重合片、及び、前記折り込み片と第三斜め罫線を介して連接すると共に前記第三屋根板に連接する第三屋根板重合片を備え、
    前記第一罫線、前記第二斜め罫線及び前記第三斜め罫線で区画された前記折り込み片の領域内に第四罫線を備え、
    前記第一罫線が、前記第二妻部形成用板から前記第二側板の側及び第四妻部形成用板から前記第四側板の側にそれぞれ膨出した曲線形状であり、
    前記第二斜め罫線及び前記第三斜め罫線は、直線で形成され、それぞれが交わる第1交点を有しており、前記第一罫線の両端は前記第二斜め罫線と前記第1主罫線で交わる第2交点と、前記第三斜め罫線と前記第1主罫線で交わる第3交点を有し、
    前記第四罫線は、前記第二斜め罫線と前記第三斜め罫線で形成された前記第1交点より前記第二側板及び前記第四側板の側に寄った位置を中心点とし、前記第1交点に向かう直線と、前記中心点から前記第2交点に向かう直線と、前記第3交点に向かう直線と、からなり、
    前記第二側板の中央部に縦方向の直線とその下端から前記第二側板から前記第一側板に跨る横方向の直線とで略L字形に設けた罫線と前記下端から前記第二側板の下側の各隅に向かう山形状の罫線を備えることを特徴とする液体用紙容器。
  2. 前記頂部の前記第一屋根板または前記第三屋根板に注出口栓を備え、前記注出口栓を開口したとき、前記開口より前記第二妻部形成用板、及び前記第四妻部形成用板が視認できることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 前記注出口栓を開口したとき、前記開口より視認できる前記第二妻部形成用板の前記第三屋根板重合片及び前記第四妻部形成用板の前記第三屋根板重合片の外郭線で形成される形状がハの字形状であることを特徴とする請求項2に記載の液体用紙容器。
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