JP7005887B2 - 容器内清浄化装置および清浄化方法 - Google Patents

容器内清浄化装置および清浄化方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器内清浄化装置および清浄化方法に関し、より詳細には、ウエハ搬送容器内を清浄化する容器内清浄化装置および清浄化方法に関する。
半導体の製造工程では、プープ(FOUP)やフォスビ(FOSB)等と呼ばれる容器を用いて、各処理装置の間や製造工場の間でのウエハの搬送が行われる。
ここで、ウエハが収納される容器内の環境は、ウエハ表面を酸化や汚染から守るために、所定の状態を上回る不活性状態及び清浄度が保たれることが好ましい。搬送容器内の気体の不活性状態や清浄度を向上させる方法としては、搬送容器の底面に形成された底孔や容器の主開口を介して、搬送容器に清浄化ガスを導入するロードポート装置や、これを含むEFEMが提案されている(特許文献1参照)。
特開2003-45933号公報
しかし、EFEMに含まれるロードポート装置により搬送容器内を清浄化する従来の方法では、ロードポート装置に搬送容器が載置されてからウエハの搬出を開始するまでの間に容器内を清浄化することになる。このため、容器内の清浄化が終了するまで容器からのウエハの取り出しを開始できないという不都合が生じる場合があり、ウエハの取り出しを待つことにより、処理装置の稼働率が低下するという問題が生じている。また、従来のロードポート装置等による清浄化では、容器内の空間が複雑であったり、搬送容器内に多数のウエハが収容されていたりする場合には、容器内に清浄化ガスを円滑に導入することが難しくなり、効率的な清浄化という観点では問題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、ウエハ搬送容器を効率的に清浄化する容器内清浄化装置および清浄化方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る容器内清浄化装置は、
ウエハを取り出し可能な容器主開口を有するウエハ搬送容器内を清浄化する容器内清浄化装置であって、
前記ウエハ搬送容器を載置する載置部と、
前記容器主開口に接続する装置開口を備える清浄化室と、
前記容器主開口を閉鎖する蓋および前記装置開口を閉鎖するドアを開閉し、前記ウエハ搬送容器内と前記清浄化室とを連通させる開閉機構と、
前記清浄化室から気体を排出し、前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内を真空状態にできる真空状態形成部と、
前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内に清浄化ガスを導入可能なガス導入部と、
を有する。
本発明に係る容器内清浄化装置は、半導体工場内において、EFEMや処理室とは別途設置される装置であることが好ましい。このような容器内清浄化装置によれば、たとえばロードポート装置にウエハ搬送容器を設置する前に、容器内を清浄化することが可能である。容器内清浄化装置によって清浄化されたウエハ搬送容器を処理装置に付随するロードポート装置に移動させることにより、ロードポート装置では、移動後の搬送容器内に収容されたウエハを、ミニエンバイロメントや処理室に迅速に移動させることが可能となり、処理装置の稼働率を向上させることができる。また、容器内清浄化装置の清浄化室内には、ウエハの搬送装置等を設置する必要がないため、パーティクルの発生源が少なく、また、清浄化室は、ミニエンバイロメント等よりも容積が小さくてよいため、効果的にウエハ搬送容器内を清浄化することが可能である。
また、本発明に係る容器内清浄化装置は、清浄化室およびウエハ搬送容器内を真空状態にできる真空状態形成部を有しているため、真空状態にしたウエハ搬送容器に清浄化ガスを導入することにより、ウエハ搬送容器を効率的に清浄化することができる。特に、このような容器内清浄化装置によれば、ウエハ搬送容器内に多数のウエハが収容されている状態であっても、また、ウエハ搬送容器内の形状が複雑であっても、一度容器内の気体を排出して真空状態とすることにより、効率的にウエハ搬送容器内を清浄化ガスで満たすことができる。さらに、このような容器内清浄化装置は、真空状態形成部によってウエハ搬送容器内の気体を排出することにより、ウエハから放出されたアウトガスや、酸素又は水蒸気等を、ウエハ搬送容器から効率的に排出することができる。また、このような容器内清浄化装置によれば、清浄化後におけるウエハ搬送容器内における清浄化ガスの濃度(純度)を高めることができ、収容されるウエハの酸化等を効果的に防止することができる。
また、例えば、本発明に係る容器内清浄化装置は、前記装置開口を取り囲むように設けられており、前記清浄化室と連通する前記ウエハ搬送容器と前記清浄化室との隙間をシールするシール部材を有してもよい。
このようなシール部材を有する容器内清浄化装置は、真空状態形成部によって効率的にウエハ搬送容器から気体を排出することが可能であるため、ウエハ搬送容器内を容易かつ素早く真空状態とすることができる。
また、例えば、本発明に係る容器内清浄化装置は、前記ウエハ搬送容器の側面に接触し、前記清浄化室と連通する前記ウエハ搬送容器を、前記清浄化室に向かって押さえつける押さえ部材を有していてもよい。
このような押さえ部材を有する容器内清浄化装置は、清浄化室とウエハ搬送容器の接続部分から気体がリークすることを防止することにより、真空状態形成部による効率的な真空状態の形成に資する。
また、例えば、本発明に係る容器内清浄化装置は、前記清浄化室内の圧力を検出する圧力検出部をさらに有していてもよい。
このような圧力検出部を有する容器内清浄化装置は、ウエハ搬送容器内の真空状態を圧力検出部によって検出することにより、清浄化ガスを導入する前に、ウエハ搬送容器内の気体が排出されたことを確実に認識することができる。したがって、このような容器内清浄化装置は、清浄化後におけるウエハ搬送容器内における清浄化ガスの濃度(純度)を確実に所定値以上とすることができる。また、圧力検出部を用いることにより、ウエハ搬送容器内が過度に減圧されることを防止し、容器の内側と外側との圧力差によりウエハ搬送容器の変形等が生じる問題を防止できる。
また、例えば、本発明に係る容器内清浄化装置において、前記ガス導入部は、前記清浄化室の上部に配置され、前記清浄化室の下方に向かって、クリーンドライエアーと不活性ガスとを切り替えて放出可能な第1のガス放出手段と、
前記清浄化室内に配置され、前記装置開口に向かって不活性ガスを放出可能な第2のガス放出手段と、を有しても良い。
このような容器内清浄化装置は、クリーンドライエアーと不活性ガスとを切り替えて放出可能な第1のガス放出手段を有するため、清浄化室の状態を、クリーンドライエアー充填状態と不活性ガス充填状態とに切り換えることが可能である。ここで、ウエハ搬送容器内の清浄化にあたり、ウエハの表面の酸化を防ぐために不活性ガスを用いることが好ましい。このため、清浄化室内を常に不活性ガスによって清浄化することも考えられるが、この場合、作業者が誤って不活性ガスを吸入する恐れが生じたり、コスト面において負荷が大きくなるおそれがある。そのため、ウエハ搬送容器内を清浄化している状態以外においては、清浄化室内をクリーンドライエアーにて充填しておくことにより、これらの問題点を解消することが可能である。すなわち、ウエハ搬送容器の清浄化が終了した後は、清浄化室をクリーンドライエアー充填状態としておくことにより、作業者が誤って不活性ガスを吸入する問題などを効果的に防止でき、安全性に優れている。また、装置から不活性ガスが流出する問題を防止できるため、不活性ガスの消費量も抑制することが可能である。また、清浄化室内の状態を変更する第1のガス放出手段と、ウエハ搬送容器内に不活性ガスを送り込む第2のガス放出手段とを有するため、ウエハ搬送容器内を素早く不活性ガスで満たし、効果的な清浄化を実現できる。
また、例えば、前記清浄化室は、前記装置開口に対向している背面壁部を有していてもよく、前記装置開口から前記背面壁部までの距離は、前記ウエハの直径以下であってもよい。
このような清浄化室を有する清浄化装置は、清浄化室の容積が小さいため、ウエハ搬送容器からの気体の排出及び清浄化動作を迅速に行うことが可能であるとともに、不活性ガスの消費量を抑制することが可能である。
また、例えば、本発明に係るウエハ搬送容器内の清浄化方法は、ウエハを取り出し可能な容器主開口を有するウエハ搬送容器内を清浄化する清浄化方法であって、
前記ウエハ搬送容器を載置部に載置するステップと、
前記容器主開口を閉鎖する蓋および前記装置開口を閉鎖するドアを開き、前記ウエハ搬送容器内と前記清浄化室とを連通させるステップと、
前記清浄化室から気体を排出し、前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内を真空状態にするステップと、
前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内に不活性ガスを導入するステップと、
前記蓋および前記ドアを閉じ、前記ウエハ搬送容器内を前記清浄化室から分離させるステップと、
を有する。
本発明の清浄化方法では、清浄化室およびウエハ搬送容器内を真空状態にするステップを有するため、真空状態にしたウエハ搬送容器に清浄化ガスを導入することにより、ウエハ搬送容器を効率的に清浄化することができる。特に、ウエハ搬送容器内に多数のウエハが収容されている状態であっても、また、ウエハ搬送容器内の形状が複雑であっても、一度容器内の気体を排出して真空状態とすることにより、効率的にウエハ搬送容器内を高濃度の清浄化ガスで満たすことができる。
また、例えば、本発明に係る清浄化方法は、前記ウエハ搬送容器に対して分離した前記清浄化室内が真空状態になるように、前記清浄化室内から気体を排出する予備排出ステップを有してもよく、
前記ウエハ搬送容器内と前記清浄化室とを連通させるステップは、前記予備排出ステップの後に行われてもよい。
例えば、ウエハ搬送容器内が減圧されているような場合には、ウエハ搬送容器の蓋を開くことが困難となる場合がある。しかし、このような場合であっても、予備排出ステップを行い、たとえば清浄化室の圧力を、ウエハ搬送容器内の圧力と同等以下にすることにより、ウエハ搬送容器の蓋を開き易くすることが可能であり、このような方法によれば、ウエハ搬送容器内と清浄化室とを連通させるステップを円滑に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る容器内清浄装置の半導体工場内における設置状態を表す概略図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る容器内清浄化装置の概略断面図である。 図3は、図2に示す容器内清浄装置による清浄方法の第1および第2の段階を表す模式断面図である。 図4は、図2に示す容器内清浄装置による清浄方法の第3および第4の段階を表す模式断面図である。 図5は、図2に示す容器内清浄装置による清浄方法の第5および第6の段階を表す模式断面図である。 図6は、図2に示す容器内清浄装置による清浄方法の第7の段階を表す模式断面図である。 図7は、ウエハ搬送容器の一例を表す模式断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る容器内清浄化装置10の半導体工場内における配置状態を表す概略図である。図1に示すように、容器内清浄化装置10は、ロードポート装置51が付随する処理装置50に隣接して、半導体工場内に配置される。容器内清浄化装置10は、半導体工場内において、EFEMや処理室を有する処理装置50とは別途設置される。
容器内清浄化装置10は、ウエハ搬送容器としてのフープ(FOUP)2内を清浄化する、他の処理室とは分離した装置である。したがって、容器内清浄化装置10における清浄化室11には、フープ2内からウエハ1を取り出すための搬送ロボット等は配置されておらず、また、他のミニエンバイロメントや処理室へ繋がるドア等も形成されていない(図2参照)。図1に示すように、容器内清浄化装置10は、フープ2を載置するための載置部14等については、処理室に付随するロードポート装置51等と同様のサイズであるが、ウエハ1をフープ2から取り出したり、取り出したウエハ1を処理したりするためのスペースが必要ないため、処理装置50に比べて小型である。
図2は、容器内清浄化装置10の概略断面図であり、載置部14にフープ2が載置された状態を表している。容器内清浄化装置10による清浄化の対象となるフープ2は、ウエハ1を取り出し可能な容器主開口2bを有している。容器主開口2bは、蓋2dによって封止されており、フープ2内には、処理装置50での処理前又は処理後の複数のウエハ1が、密封して保管される。
図2に示すように、実施形態の説明においては、ウエハ搬送容器としてフープ2を例に挙げて説明を行うが、容器内清浄化装置10によって清浄化されるウエハ搬送容器としてはフープ2に限定されず、フォスビ(FOSB)その他のウエハ搬送容器を清浄化の対象とすることができる。なお、フープ2やフォスビのようなSEMIスタンダードに準拠したウエハ搬送容器は、容器主開口2bの位置や形状が規格化されているため、容器主開口2bを介した清浄化を行う容器内清浄化装置10は、SEMIスタンダードに準拠したウエハ搬送容器に対して、幅広く適用することができる。
図2に示すように、容器内清浄化装置10は、フープ2を載置する載置部14と、清浄化室11と、フープ2内と清浄化室11とを連通させるための開閉機構15と、真空状態形成部18と、ガス導入部16とを有する。また、容器内清浄化装置10は、清浄化室11内における気体の成分を検出する検出手段20と、清浄化室11内の圧力を検出する圧力検出部21と、ガス導入部16からのガスの放出流量その他の制御を行う制御手段22等を有する。さらに、容器内清浄化装置10は、フープ2と清浄化室11との間をシールするシール部材23や、フープ2を清浄化室11に向かって押さえつける押さえ部材29を有している。
載置部14は、固定台14aと、固定台14aの上をスライド移動するスライドテーブル14bとを有する。スライドテーブル14bは、図2に示すようにフープ2を載せた状態で移動し、フープ2の容器主開口2bを、清浄化室11の装置開口12aに接続する。
清浄化室11は、略直方体状の形状を有している。清浄化室11における載置部14側の壁である前面壁部12には、フープ2の容器主開口2bに接続する装置開口12aが備えられる。前面壁部12の装置開口12aには、装置開口12aを閉鎖するドア13が備えられており、ドア13によって装置開口12aが閉鎖されることにより、清浄化室11は外気から遮蔽されている。
清浄化室11には、フープ2の蓋2dおよび装置開口12aを閉鎖するドア13を開閉し、フープ2と清浄化室11とを連通させる開閉機構15が設けられている。開閉機構15は、ドア13及びドア13に係合する蓋2dを、清浄化室11の内部へ移動させることにより、容器主開口2bおよび装置開口12aを開放する。開閉機構15は、たとえばドア13に接続するアームや、アームが接続するドア13を平行移動または回動させるモータ等を有するが、開閉機構15の具体的構成は特に限定されない。
容器内清浄化装置10では、フープ2からウエハ1を取り出す必要がないため、開閉機構15による蓋2dの移動距離は、フープ2の容器主開口2bの開口長さより短くてもよい。容器主開口2bの開放の程度は、フープ2内に清浄化ガスを導入可能であれば足りるからである。また、容器内清浄化装置10は、装置開口12aが形成される前面壁部12に対向する背面壁部26を有しており、装置開口12aから背面壁部26までの距離は、ウエハ1の直径以下であってもよい。装置開口12aから背面壁部26までの距離を小さくすることにより、清浄化室11の容積を小さくし、フープ2内の効率的な清浄化が可能となる。また、清浄化室11は、ロードポート装置51等によって接続されるミニエンバイロメント等は異なり、ウエハ1が通過可能な容積を有する必要がない。なお、蓋2dの移動距離は重心移動距離とする。
清浄化室11における前面壁部12の外側面には、図4(a)等に示すように清浄化室11と連通するフープ2と、清浄化室11との隙間をシールするシール部材23が設けられている。シール部材23は、装置開口12aを取り囲むように設けられており、フープ2と清浄化室11との接続部分を介して、フープ2内に外部の気体が流入したり、またはフープ2内の気体が外部に流出したりすることを防止する。シール部材23は、例えばリング状のゴムやエラストマー等の弾性材料によって構成することができるが、シール部材23の材質や形状は特に限定されない。
押さえ部材29は、清浄化室11の上部に基端が接続される可動アーム29aと、可動アーム29aの先端に取り付けられた押さえ板29bとを有している。押さえ部材29は、図3(b)に示すように、フープ2内と清浄化室11とが気密に連通するように、清浄化室11と連通するフープ2を、清浄化室11に向かって押さえつける。押さえ部材29の押さえ板29bは、フープ2において容器主開口2bが設けられる側とは反対側の容器側面2cに接触し、フープ2と清浄化室11との接続部分に隙間が形成されることを防止する。押さえ部材29の形状は特に限定されないが、フープ2の中心より上側に接触する押さえ板29bを有するものが、フープ2の傾きを防止する観点から好ましい。可動アーム29aおよび押さえ板29bは、フープ2を載置部14に載置する工程等が行われる間は、フープ2の搬送経路に干渉しない位置に移動する。
図2に示すように、真空状態形成部18は、清浄化室11に設けられる排出口18aに対して第1配管部18dを介して接続される負圧形成手段18cを有している。負圧形成手段18cは、たとえば気体を排出して真空状態を形成する真空ポンプや減圧室等で構成されるが、特に限定されない。真空状態形成部18は、第1配管部18dを介して負圧形成手段18cと清浄化室11とを接続することにより、清浄化室11および清浄化室11に連通したフープ2内から気体を排出し、清浄化室11およびフープ2内を真空状態とすることができる。なお、真空状態形成部18によって真空状態とされる清浄化室11及びフープ2内の圧力は、大気圧より低くかつ、外圧(大気圧)との圧力差によりフープ2が損傷しない範囲であれば特に限定されない。
真空状態形成部18における第1配管部18dには、切換弁18bが設けられている。切換弁18bは、清浄化室11と負圧形成手段18cとを接続する第1の状態と、清浄化室11とおおむね大気圧である排出経路としての第2配管部18eとを接続する第2の状態と、清浄化室11の排出側を密閉状態とする第3の状態とに、清浄化室11の接続状態を変化させることができる。切換弁18bは、第1~第3の状態を電気制御により切り換えできる電磁弁等で構成され、切換弁18bによる接続状態は、制御手段22によって制御される。制御手段22は、演算手段としてのマイクロプロセッサや記憶手段としてのメモリ等で構成されるが、制御手段22の具体的構成は特に限定されない。
容器内清浄化装置10は、清浄化室11および清浄化室11と連通したウエハ搬送容器2内に清浄化ガスを導入可能なガス導入部16を有している。本実施形態の容器内清浄化装置10のガス導入部16は、第1のガス放出手段16aと、第2のガス放出手段16bの2つのガス放出手段を有する。
第1のガス放出手段16aは、清浄化室11の上部(本実施形態では清浄化室11の上面壁部28)に放出口が配置されており、清浄化室11の上方から下方に向かって清浄化ガスを放出する。第1のガス放出手段16aは、クリーンドライエアー(CDA)と不活性ガスとを切り替えて放出可能である。クリーンドライエアーおよび不活性ガスは、図示しない配管部を介して、第1のガス放出手段16aに供給される。第1のガス放出手段16aによるガスの放出および停止や、クリーンドライエアーと不活性ガスの切り換えは、制御手段22によって制御される。なお、ここでクリーンドライエアーとは、一般的な環境における空気から水分やパーティクルを除去し清浄化した空気のことを意味する。
第2のガス放出手段16bは、清浄化室11内に放出口が配置されており、装置開口12aに向かって不活性ガスを放出する。第2のガス放出手段16bの放出口は、清浄化室11における上面壁部28および前面壁部12に垂直である側面壁部24に配置されていることが、開いたドア13と前面壁部12との隙間からフープ2内に不活性ガスを送り込む観点で好ましい。また、第2のガス放出手段16bの放出口は、互いに対向する2つの側面壁部24に分けて配置されてもよく、これによりフープ2内に均一に不活性ガスを送り込むことが可能である。第2のガス放出手段16bが放出する不活性ガスは、第1のガス放出手段16aと同様に、図示しない配管部を介して、第2のガス放出手段16bに供給される。
第1および第2ガス放出手段が放出する不活性ガスとしては、窒素ガスやアルゴンガスが考えられるが、不活性ガスの成分は特に限定されない。
清浄化室11には、清浄化室11及び清浄化室11に連通したフープ2内の圧力を検出する圧力検出部21を有する。圧力検出部21は、たとえば圧力計又は真空計等で構成され、特に限定されないが、大気圧付近から、真空状態形成部18によって形成される清浄化室11の真空状態の圧力までをカバーできる測定範囲を有することが好ましい。
また、清浄化室11には、清浄化室11内における気体の成分を検出する検出手段20が設けられている。検出手段20の設置場所は特に限定されないが、たとえば前面壁部12、特に装置開口12a周辺の前面壁部12に検出手段20を設置することが、検出値からフープ2内の気体の成分を推定する観点から好ましい。検出手段20が検出する気体の成分としては特に限定されないが、たとえば酸素濃度や、水分量、パーティクル量等が挙げられる。
清浄化室11の外部に設けられる制御手段22は、載置部4、押さえ部材29、真空状態形成部18及びガス導入部16等の動作を制御することができる。また、制御手段22には、圧力検出部21や検出手段20による検出値や、その他のセンサー等の検出結果が伝えられる。制御手段22は、たとえば圧力検出部21からの検出値に応じて切換弁18bの接続状態を切り換え、後述する真空状態形成ステップから次のステップへ、清浄化工程を進めることができる。
また、制御手段22は、圧力検出部21や検出手段20の検出値に応じて、少なくとも第1のガス放出手段16aおよび第2のガス放出手段16bで構成されるガス導入部16からのガスの放出量を調整することができる。さらに、制御手段22は、第1のガス放出手段16aにおける放出ガスの切り替えや、第1および第2のガス放出手段16a、16bにおけるガスの放出開始及び放出停止についても、圧力検出部21や検出手段20の検出値やその他の信号等に応じて、制御することができる。
以下、図3から図6に示す模式断面図及び表1を用いて、図2に示す容器内清浄化装置10を用いて行われるフープ2の清浄化方法の一例について、具体的に説明する。なお、図3~図6の模式断面図では、説明の都合上、図2に示す容器内清浄化装置10に含まれる構成の一部を図示していない場合がある。
Figure 0007005887000001
表1は、清浄化方法の各段階において、第1のガス放出手段16a、第2のガス放出手段16b、ドア13及び真空状態形成部18がどのような状態であるかをまとめたものである。
図3(a)は、表1に示す清浄化方法の第1の段階(待機)を表している。図3(a)に示すように、清浄化方法の第1の段階では、容器内清浄化装置10における第1のガス放出手段16aからは、クリーンドライエアーが放出されており、ドア13が閉じられて外部環境から遮蔽されている清浄化室11は、クリーンドライエアーで充填されている。また、真空状態形成部18の切換弁18bは、清浄化室11を大気圧である第2配管部18eに接続する第2状態にしておく。これにより、清浄化室11の上方から下方へ向かうクリーンドライエアーの流れが形成されるため、清浄化室11の内部をよりクリーンな状態に保つことができる。この状態において、図3(a)に示すように、工場内のOHT(オーバーヘッドトランスポート)等を介して、フープ2が載置部14に搬送および設置される。なお、第1の状態では、第2のガス放出手段16bは停止しており、ガスを放出していない(表2)。
図3(b)は、清浄化方法の第2の段階を表している。図3(b)に示すように、清浄化方法の第2の段階では、フープ2内の清浄化を行う準備処理として、清浄化室11に不活性ガスを導入する。より具体的には、図2に示す制御手段22は、フープ2が載置部14に搬送されたことを検出した後、第1のガス放出手段16aが放出するガスをクリーンドライエアーから不活性ガスに切り換え、第1のガス放出手段16aから不活性ガスを放出させることにより、清浄化室11に不活性ガスを導入する。不活性ガスの導入により、図3(a)に示す第1の段階において清浄化室11内に充填されていたクリーンドライエアーは、排出口18aから排出されるため、清浄化室11は不活性ガスで満たされる。
清浄化方法の第2の段階では、載置部14のスライドテーブル14bが清浄化室11へ向かって移動し、清浄化室11の装置開口12aは、フープ2の容器主開口2bに接続する。さらに、押さえ部材29の可動アーム29aが駆動され、フープ2は押さえ板29b及び載置部14によって清浄化室11に押し当てられる。この際、清浄化室11とフープ2の間の隙間は、シール部材23によってシールされ、清浄化室11とフープ2とは気密に接続する。
図4(a)は、清浄化方法の第3の段階(真空形成)を表している。図4(a)に示すように、清浄化方法の第3の段階では、図2に示す開閉機構15が容器主開口2bを閉鎖する蓋2dおよび装置開口12aを閉鎖するドア13を開き、フープ2内と清浄化室11とを連通させる。なお、開閉機構15による蓋2dおよびドア13の開放動作は、図2に示す検出手段20の検出値により、清浄化室11の酸素濃度が所定値を下回ったことを検出した後に行われる。
さらに、図4(a)に示す清浄化方法の第3の段階では、第1のガス放出手段16aからの不活性ガスの放出を停止し、真空状態形成部18の切換弁18bを、清浄化室11と負圧形成手段18cとを接続する第1の状態にする。これにより、清浄化室11および清浄化室11に連通するフープ2内の気体は、排出口18aを介して負圧形成手段18cによって排出され、清浄化室11およびフープ2内に真空状態が形成される。制御手段22は、圧力検出部21による圧力の検出値を監視し、清浄化室11及びフープ2内があらかじめ設定した真空度(圧力値)に達したことを認識した後、次の段階(第4の段階)へ進む。
図4(b)は、清浄化方法の第4の段階(不活性ガス導入)を表している。清浄化方法の第4の段階では、まず、真空状態形成部18の切換弁18cを、清浄化室11の排出側を密閉状態とする第3の状態とする。さらに、図4(b)に示す清浄化方法の第4の段階では、第1のガス放出手段16aおよび第2のガス放出手段16bから不活性ガスを放出し、清浄化室11および清浄化室11に連通するフープ2内に、不活性ガスを導入する。前工程である第3の段階によって清浄化室11およびフープ2内は真空状態となっているため、第1のガス放出手段16aおよび第2のガス放出手段16bから放出された不活性ガスは、清浄化室11だけでなく、装置開口12aおよび装置開口12aを介して連通するフープ2に対しても円滑に導入され、フープ2内を効率的に清浄化することができる。
また、清浄化方法の第4の段階において、制御手段22は、清浄化室11およびフープ2内に不活性ガスが導入され、清浄化室11の圧力が大気圧となったことを、圧力検出部21の検出値から認識した後、真空状態形成部18の切換弁18bを、清浄化室11を大気圧である第2配管部18eに接続する第2状態に変更してもよい。これにより、フープ2内の真空状態が解消されて大気圧となった後も、第2のガス放出手段16bによるフープ2内への不活性ガスの導入を、円滑に継続することができる。
図5(a)は、清浄化方法の第5の段階(パージ完了)を表している。図4(b)に示すように、清浄化方法の第5の段階では、第2のガス放出手段16bによる不活性ガスの放出を停止する。より具体的には、図2に示す制御手段22は、圧力検出部21や検出手段20による検出値や、第2のガス放出手段16bによるフープ2内への不活性ガスの導入時間等に基づき、フープ2内の清浄化が完了したと判断した後、第2のガス放出手段16bによる不活性ガスの放出を停止する。この場合、制御手段22は、排出口18aの近傍に配置された検出手段20の検出値に基づき、不活性ガスの放出を継続するか、停止するかの判断をおこなうことにより、フープ2内の清浄化状態をより適切に反映した制御を行うことができる。なお、制御手段22は、第5の段階において第2のガス放出手段16bからの不活性ガスの放出を停止した後も、第1のガス放出手段16aからの不活性ガスの放出を継続してもよい(表1、図5(a))。
図5(b)は、清浄化方法の第6の段階(ドア閉)を表している。図5(b)に示すように、清浄化方法の第6の段階では、図2に示す開閉機構15が、容器主開口2bを閉鎖する蓋2dおよび装置開口12aを閉鎖するドア13を閉じ、フープ2内を清浄化室11から分離させる。さらに、清浄化方法の第6の段階では、第1のガス放出手段16aからクリーンドライエアーを放出させ、清浄化室11にクリーンドライエアーを導入する。より具体的には、図2に示す制御手段22は、ドア13および蓋2dが閉じられてフープ2内が清浄化室11から分離されたことを検出した後、第1のガス放出手段16aが放出するガスを不活性ガスからクリーンドライエアーに切り換え、第1のガス放出手段16aからクリーンドライエアーを放出させることにより、清浄化室11にクリーンドライエアーを導入する。クリーンドライエアーの導入により、図4(b)~図5(a)に示す第4および第5の段階において清浄化室11内に充填されていた不活性ガスは、排出口18aから排出される。
図6(a)は、清浄化方法の第7の段階(搬送)を表している。図6(a)に示すように、清浄化方法の第7の段階では、載置部14のスライドテーブル14bが清浄化室11から離れる方向へ移動し、清浄化室11の装置開口12aとフープ2の容器主開口2bとの接続が解除される。スライドテーブル14bは、フープ2をOHTによる受渡位置まで移動させ、受渡位置に移動したフープ2は、所定のタイミングで他の処理装置50のロードポート装置51に搬送される。以下、半導体工場内のフープ2が載置部14に搬送される度に、上述した第1~第7の段階が繰り返される。
なお、図6(a)に示すようにフープ2が清浄化室11から分離された後、次のフープ2が図3(a)に示すように載置されるまでの間、第1のガス放出手段16aは、連続的にクリーンドライエアーを清浄化室11に放出しても良いが、たとえば所定時間のクリーンドライエアーの放出を行って清浄化室11の不活性ガスを排出した後、クリーンドライエアーの放出を停止してもよい。第1のガス放出手段16aからのクリーンドライエアーおよび不活性ガスの放出を停止している間は、真空状態形成部18の切換弁18bは、清浄化室11の排出側を密閉状態とする第3の状態にされていることが好ましい。また、制御手段22は、工場内において移動または保管されるウエハ1の状態を統括管理しているホストコンピューターに、清浄化後におけるフープ2内の圧力や気体成分の検出値を送信してもよい。
上述した清浄化方法は、清浄化室11およびフープ2内を真空状態にするステップを経て、真空状態にしたフープ2内に清浄化ガスを導入することにより、フープ2内を効率的に清浄化することができる。特に、このような清浄化方法によれば、フープ2内に多数のウエハ1が収容されている状態であっても、また、図7に示すフォスビ102のように容器内の形状が複雑であっても、一度容器内の気体を排出して真空状態とすることにより、効率的にウエハ搬送容器内を清浄化ガスで満たすことができる。なお、フォスビ102は、積み重ね状態での保管等に対応するために、蓋102dが設けられる側面とは反対側の容器側面102c等に、容器の強度を高める突起部102eが形成されており、フープ2よりも内部の形状が複雑である場合がある。
また、上述した清浄化方法によれば、真空状態形成部18によってフープ2内の気体を排出することにより、ウエハ1から放出されたアウトガスや、酸素又は水蒸気等を、フープ2から効率的に排出することができる。また、このような清浄化方法によれば、清浄化後におけるフープ2内における清浄化ガスの濃度(純度)を高めることができ、収容されるウエハの酸化等を効果的に防止することができる。
また、表1に示すような清浄化方法によれば、フープ2の清浄化が終了した後は、清浄化室11をクリーンドライエアー充填状態としておくため、作業者が誤って不活性ガスを吸入する問題を効果的に防止でき、工場設備の安全性の観点で優れている。また、容器内清浄化装置10から不活性ガスが流出する問題を防止できるため、不活性ガスの消費量も抑制できる。
また、処理装置50に付随したロードポート装置51とは別途設置される容器内清浄化装置10を用いてフープ2内の清浄化を行うことにより、処理室に付随したロードポート装置51では、清浄化処理を行うことなく迅速に処理前のウエハ1を取り出したり、処理後のウエハ1を収容したフープ2を迅速に移動させたりすることが可能となり、処理装置50の稼働率を向上させることができる。また、スタンドアローンタイプの容器内清浄化装置10は、清浄化室11に、ウエハ1の搬送装置等を設置する必要がないためパーティクルの発生源が少なく、また、清浄化室11は、ミニエンバイロメント等よりも容積が小さくてよいため、効果的にフープ2内を清浄化することが可能である。
また、容器内清浄化装置10は、清浄化室11の環境を変化させる第1のガス放出手段16aと、フープ2内を清浄化する第2のガス放出手段16bとを有するため、フープ2内を効率的に清浄化することが可能である。さらに、容器内清浄化装置10は、規格が統一されている容器主開口2bを介してフープ2内の清浄化を行うため、例えば工場内で複数種類のフープ2が使用されるような場合であっても、問題なく使用することができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態のみに限定されず、様々な変形例を含むことは言うまでもない。たとえば、図4(a)および(b)に示すように、開閉機構15によってフープ2の容器主開口2bまたは清浄化室11の装置開口12aから取り外された蓋2dおよびドア13は、背面壁部26に対して斜めに保持されてもよいが、背面壁部26に対して平行に保持されてもよい。
また、実施形態に係る容器内清浄化装置10は、第1のガス放出手段16aと第2のガス放出手段16bの2つのガス放出手段を有するガス導入部16を有しているが、容器内清浄化装置10としてはこれに限定されない。たとえば、変形例に係る容器内清浄化装置は、上述した2つのガス放出手段16a、16bのうちいずれか一方のみを有するガス導入部を有していてもよく、また、ガス導入部が有するガス放出手段は、2種類のガスを切り換えて放出可能なものに限定されず、1種類の清浄化ガスのみを放出可能であってもよい。
表2は、フープ2の清浄化方法の変形例を表したものである。表2に示す変形例の清浄化は、1種類の不活性ガスを放出するガス導入部(例えば図2に示す第2のガス放出手段16bのみ)を用いる点と、清浄化工程の前後でフープ2内が真空状態となっており、フープ2内のウエハ1を真空状態下で保管する点が、表1に示す清浄化方法とは異なる。なお、表2に示す清浄化方法の説明については、表1に示す清浄化方法との相違点を中心に行う。
Figure 0007005887000002
表2に示す清浄化方法の第1の段階では、ドア13が閉じられた清浄化室11の内部において(図3(a)参照)、ガス導入部は停止している。また、第1段階で載置部14に載置されるフープ2内は、フープ2が直前に搬送されていた装置(ロードポート装置等)によって真空状態にされている。清浄化装置の載置部14に搬送されるフープ2の内圧に関する情報は、工場内を移動するフープ2及びこれに収容されるウエハ1を管理するホストコンピューターから、清浄化装置の制御手段22に伝えられる。
次に、表2に示すように、清浄化方法の第2の段階では、真空状態形成部18の切換弁18bを、清浄化室11と負圧形成手段18cとを接続する第1の状態にする。すなわち、第2段階では、ドア13及び蓋2dを開放する前に、フープ2に対して分離した清浄化室11が真空状態になるように、清浄化室から気体を排出する予備排出ステップが実施される。これにより、清浄化室11の圧力を、フープ2内の圧力に対して同等以下とすることができるため、開閉機構15がフープ2の蓋2dを開く動作を、円滑に行うことができる。なお、制御手段22は、清浄化室11の圧力を示す圧力検出部21からの検出値と、ホストコンピューターから受信したフープ2内の内圧とを比較して、清浄化方法の第3段階に進むタイミングを決定することができる。
表2に示す清浄化方法の第3の段階では、開閉機構15が容器主開口2bを閉鎖する蓋2dおよび装置開口12aを閉鎖するドア13を開き、フープ2内と清浄化室11とを連通させる(図4(a)参照)。また、切換弁18bは、清浄化室11と負圧形成手段18cとを接続する第1の状態に維持されるため、清浄化室11と連通したフープ2内の気体が排出される。
表2に示す清浄化方法の第4の段階では、真空状態形成部18の切換弁18bを、清浄化室11の排出側を密閉状態とする第3の状態とした後で、ガス導入部から清浄化室11およびフープ2へ不活性ガスを導入する。この際、制御手段22は、不活性ガスの流量又は清浄化室11の圧力を監視しながら、ガス導入部からの不活性ガスの導入を実施する。
表2に示す清浄化方法の第5の段階では、ガス導入部からの不活性ガスの放出を停止する。制御手段22は、不活性ガスの流量から算出することにより、又は清浄化室11の圧力の検出値を認識することにより、清浄化室11及びフープ2の圧力が、大気圧より低い所定の真空状態(不活性ガス雰囲気の減圧状態)となった時点で、ガス導入部からの不活性ガスの放出を停止する。
表2に示す清浄化方法の第6の段階では、開閉機構15が、容器主開口2bを閉鎖する蓋2dおよび装置開口12aを閉鎖するドア13を閉じ、フープ2内を清浄化室11から分離させる(図5(b)参照)。ただし、表2に示す清浄化方法の第6の段階では、表1及び図5(b)に示す清浄化方法の第6の段階とは異なり、ガス導入部からの不活性ガスの放出は停止されている。また、制御手段22は、清浄化室11のドア13を閉じた後、真空状態形成部18の切換弁18bを、清浄化室11を大気圧である第2配管部18eに接続する第2状態に変更する。
表2に示す清浄化方法の第7の段階において、制御手段22は、載置部14のスライドテーブル14bを、清浄化室11から離れる方向へ移動させ、清浄化室11の装置開口12aとフープ2の容器主開口2bとの接続を解除する。フープ2は、OHTによる受渡位置まで動かされ、所定のタイミングで他の処理装置50のロードポート装置51に搬送される。以下、上述した第1~第7の段階が繰り返される。
表2に示す清浄化方法によっても、第1に示す清浄化方法と同様に、フープ2内を効率的に清浄化することができる。また、清浄化方法を適用した後のフープ2内を真空状態、特に不活性ガス雰囲気の減圧状態とすることにより、フープ2内のウエハ1が酸化する問題を、効果的に防止することができる。
1… ウエハ
2… フープ
2b… 容器主開口
2c、102c…容器側面
2d、102d… 蓋
10… 容器内清浄化装置
11… 清浄化室
12… 前面壁部
12a… 装置開口
13… ドア
14… 載置部
14a… 固定台
14b… スライドテーブル
15… 開閉機構
16… ガス導入部
16a… 第1のガス放出手段
16b… 第2のガス放出手段
18… 真空状態形成部
18a… 排出口
18b… 切換弁
18c… 負圧形成手段
18d… 第1配管部
18e… 第2配管部
20… 検出手段
21… 圧力検出部
22… 制御手段
23… シール部材
24… 側面壁部
26… 背面壁部
28… 上面壁部
29… 押さえ部材
29a… 可動アーム
29b… 押さえ板
50… 処理装置
51… ロードポート装置
102… フォスビ
102e… 突起部

Claims (6)

  1. ウエハを取り出し可能な容器主開口を有するウエハ搬送容器内を清浄化する容器内清浄化装置であって、
    前記ウエハ搬送容器を載置し移動させるスライドテーブルを有する載置部と、
    前記容器主開口に接続する装置開口を備える清浄化室と、
    前記容器主開口を閉鎖する蓋および前記装置開口を閉鎖するドアを開閉し、前記ウエハ搬送容器内と前記清浄化室とを連通させる開閉機構と、
    前記清浄化室から気体を排出し、前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内を真空状態にできる真空状態形成部と、
    前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内に清浄化ガスを導入可能なガス導入部と、
    前記スライドテーブルとは別途駆動され、前記ウエハ搬送容器の側面であって前記ウエハ搬送容器の中心より上側に接触し、前記清浄化室と連通する前記ウエハ搬送容器を、前記清浄化室に向かって押さえつける押さえ部材と、を有し、
    前記ガス導入部は、前記清浄化室の上部に配置され、前記清浄化室の下方に向かって、クリーンドライエアーと不活性ガスとを切り替えて放出可能な第1のガス放出手段と、
    前記清浄化室内に配置され、前記清浄化室の側面壁部に配置される放出口を有し、前記装置開口に向かって不活性ガスを放出可能な第2のガス放出手段と、を有し、
    前記ウエハ搬送容器は、前記押さえ部材と、前記載置部によって前記清浄化室に押し当てられることにより、載置した前記スライドテーブルから傾くことが防止されることを特徴とする容器内清浄化装置。
  2. 前記装置開口を取り囲むように設けられており、前記清浄化室と連通する前記ウエハ搬送容器と前記清浄化室との隙間をシールするシール部材を有することを特徴とする請求項1に記載の容器内清浄化装置。
  3. 前記開閉機構は、前記真空状態形成部によって真空状態にした前記清浄化室に対して、前記ウエハ搬送容器内を連通させることを特徴とする請求項1に記載の容器内清浄化装置。
  4. 前記清浄化室の圧力を検出する圧力検出部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の容器内清浄化装置。
  5. 前記清浄化室は、前記装置開口に対向している背面壁部を有しており、前記装置開口から前記背面壁部までの距離は、前記ウエハの直径以下であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の容器内清浄化装置。
  6. ウエハを取り出し可能な容器主開口を有するウエハ搬送容器内を清浄化する清浄化方法であって、
    前記ウエハ搬送容器を、前記ウエハ搬送容器を移動可能なスライドテーブルを有する載置部に載置するステップと、
    前記スライドテーブルが移動し、前記ウエハ搬送容器と清浄化室とを接続するステップと、
    前記スライドテーブルとは別途、押さえ部材を駆動し、前記ウエハ搬送容器の側面であって前記ウエハ搬送容器の中心より上側に接触させ、前記清浄化室と連通する前記ウエハ搬送容器を、前記清浄化室に向かって押さえつけるステップと、
    前記容器主開口を閉鎖する蓋および前記容器主開口に接続する装置開口を閉鎖するドアを開き、前記ウエハ搬送容器内と前記装置開口を備える前記清浄化室とを連通させるステップと、
    前記清浄化室から気体を排出し、前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内を真空状態にするステップと、
    前記清浄化室および前記清浄化室と連通した前記ウエハ搬送容器内に不活性ガスを導入するステップと、
    前記蓋および前記ドアを閉じ、前記ウエハ搬送容器内を前記清浄化室から分離させるステップと、
    前記ウエハ搬送容器に対して分離した前記清浄化室内が真空状態になるように、前記清浄化室内から気体を排出する予備排出ステップと、を有し、
    前記ウエハ搬送容器内と前記清浄化室とを連通させるステップは、前記予備排出ステップの後に、前記清浄化室内を真空状態として行われ
    前記ウエハ搬送容器は、前記押さえ部材と、前記載置部によって前記清浄化室に押し当てられることにより、載置した前記スライドテーブルから傾くことが防止されることを特徴とする清浄化方法。
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