JP7004597B2 - 放射冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが積層状態で設けられた放射冷却装置に関する。
かかる放射冷却装置は、赤外放射層の放射面から放射される赤外光を大気の窓(例えば、波長が8~14μmで大気の透過率が高い赤外波長帯域等)を通して透過させて、光反射層における赤外放射層の存在側とは反対側に位置する冷却対象を冷却する等、各種の冷却対象の冷却に用いられるものである。
ちなみに、光反射層は、赤外放射層を透過した光(可視光、紫外光、赤外光)を反射して放射面から放射させることにより、赤外放射層を透過した光(可視光、紫外光、赤外光)が冷却対象に投射されて、冷却対象が加温されることを回避することになる。
尚、光反射層は、赤外放射層を透過した光に加えて、赤外放射層から光反射層の存在側に放射される赤外光を赤外放射層に向けて反射する作用も有することになるが、以下の説明においては、光反射層が、赤外放射層を透過した光(可視光、紫外光、赤外光)を反射するために設けられるものであるとして説明する。
このような放射冷却装置の第1の従来例として、赤外線放射層を、SiOの層とMgOの層とSi3の層とからなる多層構成や、ガラス(光学ガラス)にて構成するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、引用文献1には、赤外線放射層を、SiOの層とMgOの層とSi3の層とからなる多層構成とする場合において、各層の厚さについての説明が省略されている。また、赤外線放射層を、ガラス(光学ガラス)にて構成する場合において、ガラスの厚さを、0.1mm~10mmにすることが記載されている。
放射冷却装置の第2の従来例として、赤外線放射層を、MgOの層とSiOの層とからなる積層構成に構成したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
ちなみに、特許文献2には、MgOの層とSiOの層とを備える赤外放射層の形態として、膜厚1が200~1800nmのMgOの第1層、及び、膜厚が1400~1600nmのSiOの第2層を備える第1形態、膜厚が780~1080nmのMgOの第1層、膜厚が50~170nmのSiOの第2層、膜厚が1375~1775nmのMgOの第3層、及び、膜厚が1500~1700nmのSiOの第4層を備える第2形態、並びに、膜厚が560~1060nmのMgOの第1層、膜厚が50~150nmのSiOの第2層、膜厚が1600~2000nmのMgOの第3層、膜厚が700~900nmのSiOの第4層、及び、膜厚が540~620nmのa-Siの第5層を備える第3形態が記載されている。
米国特許出願公開第2015/0338175号明細書 特開平7‐174917号公報
放射冷却装置においては、日照下においても冷却能力を発揮する等、大きな冷却能力を発揮することが望まれるものである。
つまり、本発明者は、石英ガラス、石英、白板ガラス等のSiOからなる層を用いて赤外放射層を構成することにより、大きな冷却能力を発揮する放射冷却装置を研究開発してきたが、SiOの層を用いて赤外放射層を構成する場合よりも大きな冷却能力を得ることが望まれている。
説明を加えると、例えば、白板ガラスは、大気の窓(波長が8~14μmで大気の透過率が高い赤外波長帯域)における輻射率が大きいものであるから、白板ガラスを用いて赤外放射層を構成することにより、大きな冷却能力を発揮する放射冷却装置を構成できるものである。
しかしながら、白板ガラスは、大気の窓(波長が8~14μmで大気の透過率が高い赤外波長帯域)を外れた大気からの熱輻射が大きい波長帯域における熱輻射も大きいものであるため、冷却能力を増大させる上での支障になる。
つまり、キルヒホッフの法則により、光の輻射率と光の吸収率は等しいものであるから、大気の窓(波長が8~14μmで大気の透過率が高い赤外波長帯域)を外れた大気からの熱輻射が大きい波長帯域において高い輻射率をもつということは、大気の熱輻射を吸収し、加熱されることになるため、冷却能力を増大させる上での支障になる。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、冷却能力の増大化を図ることができる放射冷却装置を提供する点にある。
本発明の放射冷却装置は、放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが積層状態で設けられたものであって、その特徴構成は、
前記赤外放射層が、厚さが0.015mm以上の酸化マグネシウムであり、
前記赤外放射層を基板として、前記光反射層が積層され、
前記光反射層が、銀あるいは銀合金であり、
前記赤外放射層と前記光反射層との間に、密着層が積層され、
前記密着層が、酸化アルミニウムからなり前記光反射層に密着する銀密着層と、酸化ハフニウムからなり前記銀密着層と前記赤外放射層との間の反応防止層とを備える点にある。
すなわち、本発明の発明者が鋭意研究した結果、赤外放射層を酸化マグネシウムとし、且つ、その厚さを、0.015mm以上にすれば、冷却能力の増大化を図れることを見出すに至った。
つまり、厚さが0.015mm以上の酸化マグネシウムは、8μm~14μmの範囲の大気の窓に相当する波長での輻射率が高く、しかも、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長域の光はあまり吸収せずに反射することになるため、赤外放射層を、厚さが0.015mm以上の酸化マグネシウムにて構成することにより、冷却能力の増大化を図れることを見出すに至ったのである。
尚、第2の従来例において開示される等、従来においても、赤外放射層を構成するにあたり、酸化マグネシウム(MgO)の層を用いることが示されているが、例えば、第2の従来例の第3形態において、酸化マグネシウム(MgO)の層の厚さの合計値は、2160nm~3060nmの範囲であり、酸化マグネシウム(MgO)の層の厚さの合計値が0.015mmよりもかなり小さいため、放射冷却能力の増大に寄与しないものである等、従来においては、赤外放射層を構成する酸化マグネシウムの厚さを、0.015mm以上にして、大きな冷却能力を得ることについては開示されていない。
要するに、本発明の放射冷却装置の特徴構成によれば、冷却能力の増大化を図ることができる。
また、赤外放射層を基板として、光反射層が積層されているから、全体構成の簡素化を図り、しかも、全体構成の薄膜化を図ることができる。
ちなみに、赤外放射層を基板として、光反射層を積層する際に、光反射層を複数の層からなる層状に形成する場合には、例えば、スパッタリング等により、光反射層を形成する各層を順次積層することになる。
要するに、本発明の放射冷却装置の特徴構成によれば、全体構成の簡素化を図ることができる。
また、光反射層が、銀あるいは銀合金であるから、赤外放射層を透過した光を適切に反射することができる。
しかも、赤外放射層と光反射層との間に、酸化マグネシウムと銀あるいは銀合金とを密着させる密着層が積層されているから、赤外放射層と光反射層とを適切に積層できる。
要するに、本発明の放射冷却装置の特徴構成によれば、赤外放射層を透過した光を適切に反射することができ、しかも、赤外放射層と光反射層とを適切に積層できる。
本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成は、前記赤外放射層の厚さが0.04mm以上である点にある。
すなわち、厚さが0.04mm以上の酸化マグネシウムは、8μm~14μmの範囲の大気の窓に相当する波長での輻射率がかなり高く、しかも、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長域の光をあまり吸収せずに反射することになるため、大きな冷却能力を得られることを見出すに至ったのである。
要するに、本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成によれば、大きな冷却能力を得ることができる。
本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成は、前記赤外放射層の厚さが0.1mm以上である点にある。
すなわち、厚さが0.1mm以上の酸化マグネシウムは、8~14μmの範囲の大気の窓に相当する波長での輻射率が十分に高く、しかも、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長域の光をあまり吸収せずに反射することになるため、一層大きな冷却能力を得られることを見出すに至ったのである。
要するに、本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成によれば、一層大きな冷却能力を得ることができる。
本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成は、前記赤外放射層の厚さが0.5mm~1mmである点にある。
すなわち、厚さが0.5mm~1mmの酸化マグネシウムは、8μm~14μmの範囲の大気の窓に相当する波長域の大部分の範囲での輻射率が十分に高く、しかも、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長域の光をあまり吸収せずに反射することになるため、十分に大きな冷却能力を得られることを見出すに至ったのである。
要するに、本発明の放射冷却装置の更なる特徴構成によれば、十分に大きな冷却能力を得ることができる。
放射冷却装置の構成を示す図 放射冷却装置の輻射率を示すグラフ 大気の輻射強度を示すグラフ 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 光反射層の構成を示す図 紫外線反射多層膜の構成を示す図 放射冷却装置の実施構成を示す図 放射冷却装置の比較構成を示す図 比較構成の放射冷却装置の輻射率を示すグラフ 実施構成と比較構成との冷却能力を示すグラフ 太陽光のエネルギーを示すグラフ 放射冷却装置と外気の風との関係を説明する概略図 対流伝熱が無い場合の実施構成の平衡温度を示す表 対流伝熱が無い場合の比較施構成の平衡温度を示す表 対流伝熱が有る場合の実施構成及び比較構成の平衡温度を示す表 放射冷却装置の具体例を示す図 放射冷却装置の別の具体例を示す図 放射冷却装置の具体例における吸収率を示すグラフ
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔放射冷却装置の構成〕
図1に示すように、放射冷却装置CPには、放射面Hから赤外光IRを放射する赤外放射層Aと、当該赤外放射層Aにおける放射面Hの存在側とは反対側に位置させる光反射層Bとが積層状態に設けられている。
従って、放射冷却装置CPは、放射冷却装置CPに入射した光Lのうちの一部の光(例えば、太陽光の一部の光等)を、赤外放射層Aの放射面Hにて反射し、放射冷却装置CPに入射した光Lのうちで赤外放射層Aを透過した光(紫外光等)を、光反射層Bにて反射するように構成されている。
尚、本実施形態において光とは、その波長が10nmから20000nmの電磁波のことを言う。つまり、光Lには、紫外光、赤外光IRおよび可視光が含まれる。
そして、光反射層Bにおける赤外放射層Aの存在側とは反対側に位置する冷却対象Dからの放射冷却装置CPへの入熱(例えば、冷却対象Dからの熱伝導による入熱)を、赤外放射層Aによって赤外線IRに変換して放射することで、冷却対象Dを冷却するように構成されている。
赤外放射層Aが、酸化マグネシウム(MgO)にて構成されている。
酸化マグネシウム(MgO)は、単結晶、多結晶、焼結体のいずれでもよく、さらには、酸化マグネシウム(MgO)の粉体が樹脂中に分散した塗料でもよい。
但し、本実施形態は、単結晶あるいは多結晶の酸化マグネシウム(MgO)を、後述の如く、光反射層Bを積層する基板として用いる形態であるとして説明する。
光反射層Bは、厚さが300nm程度の銀あるいは銀合金にて構成されている。
ちなみに、「銀合金」としては、銀に、銅、パラジウム、金、亜鉛、スズ、マグネシウム、ニッケル、チタンのいずれかを、例えば、0.4~4.5質量%程度添加した合金を用いることができる。具体例としては、銀に銅とパラジウムを添加して作成した銀合金である「APC-TR(フルヤ金属製)」を用いることができる。
本実施形態においては、光反射層Bが、厚さが300nmの銀にて構成されているものとして説明する。
すなわち、酸化マグネシウム(MgO)の赤外放射層Aを基板として、光反射層Bである銀が、蒸着等により積層されている。
本実施形態の放射冷却装置CPにおいては、赤外放射層Aの厚さが0.015mm以上であり、好ましくは、厚さが0.04mm以上であり、さらに好ましくは、厚さが0.1mm以上であり、最も好ましくは、厚さが0.5mm~1mmである。
図2には、厚さが300nmの光反射層Bと酸化マグネシウム(MgO)の赤外放射層Aとを備える放射冷却装置CPにおいて、酸化マグネシウム(MgO)の厚さを変化させたときの夫々における光の輻射率の変化を示す。
尚、キルヒホッフの法則により、吸収率と輻射率とは等しいものであるから、輻射率が高い波長域は、吸収率が高い波長域となる。
また、図3には、温度が30℃のときの大気の輻射強度を示す。
図2及び図3を考察すれば、酸化マグネシウム(MgO)は、波長が8~14μmの大気の窓で大きな熱輻射を示し、また、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長帯域の光を吸収せずよく反射する材料であることが分かる。
そして、厚さが0.015mm以上であれば、大気の窓での輻射率が高くなり、厚さが0.04mm以上であれば、大気の窓での輻射率が一層高くなり、厚さが0.1mm以上であれば、大気の窓での輻射率がさらに高くなり、厚さが0.5mm~1mmであれば、大気の窓で輻射率が十分に高く、しかも、8~14μmの範囲を外れた波長域の輻射率(吸収率)が十分に低いことが分かる。
したがって、赤外放射層Aの厚さを、0.015mm以上にし、好ましくは、厚さを0.04mm以上にし、さらに好ましくは、厚さを0.1mm以上にし、最も好ましくは、厚さを0.5mm~1mmにすることにより、大きな冷却能力を有する放射冷却装置CPを構成できるのである。
〔光反射層の別形態〕
上述の如く、光反射層Bは、銀あるいは銀合金にて構成できるが、図4~図10に示すように、光反射層Bは、その他の種々の構成のものを用いることができる。
すなわち、図4に示すように、光反射層Bとして、銀あるいは銀合金からなる第1層B1とアルミニウム(以下の記載において「アルミ」と略称)あるいはアルミニウム合金(以下の記載において「アルミ合金」と略称)からなる第2層B2とを、第1層B1を赤外放射層Aに近い側に位置させる形態で積層した状態に構成してもよい。
この場合、第1層B1の厚さ(膜厚)を、3.3nmよりも大きく且つ100nm以下にし、好ましくは、第1層B1の厚さ(膜厚)を、50nm以上で且つ100nm以下にする。
また、第2層B2の厚さ(膜厚)を、10nm以上にする。
「アルミ合金」としては、アルミに、銅、マンガン、ケイ素、マグネシウム、亜鉛、機械構造用炭素鋼、イットリウム、ランタン、ガドリニウム、テルビウムを添加した合金を用いることができる。
また、図4の構成を改良して、図5に示すように、第1層B1と第2層B2との間に、銀あるいは銀合金とアルミあるいはアルミ合金の合金化を防止する合金化防止透明層としての透明窒化膜Bnを設ける形態や、図6に示すように、第1層B1と第2層B2との間に、合金化防止透明層としての透明酸化膜Bsを設ける形態に構成してもよい。
透明窒化膜Bnは、Si、AlNを用いて構成ができる。
透明酸化膜Bsは、蒸着やスパッタリング等で製膜しやすいAl、SiO、TiO、ZrO、HfO、Nb、Taや、その他の酸化物を用いることができる。
さらに、図7に示すように、銀あるいは銀合金にて構成される光反射本体層BHの前面側に、紫外線反射多層膜Buを設ける形態に構成してもよい。
紫外線反射多層膜Buは、例えば、図11に示すように、SiOの層とNbの層と交互に2段ずつ積層した構成を用いることができる。
このように、紫外線反射多層膜Buを設ける形態としては、図8に示すように、第1層B1と第2層B2とを設ける図4に示す構成において、その前面側に紫外線反射多層膜Buを設ける形態に構成してもよい。
同様に、図9に示すように、第1層B1と第2層B2との間に透明窒化膜Bnを設ける図5に示す構成において、その前面側に紫外線反射多層膜Buを設ける形態に構成してもよく、また、図10に示すように、第1層B1と第2層B2との間に透明酸化膜Bsを設ける図6に示す構成において、その前面側に紫外線反射多層膜Buを設ける形態に構成してもよい。
〔放射冷却装置の考察〕
図12に示すように、赤外放射層Aを厚さが1mmの酸化マグネシウム(MgO)とし、且つ、光反射層Bを厚さが300nmの銀とした本発明の放射冷装置CPと、図13に示すように、赤外放射層Aを厚さが1mmのテンパックス(登録商標、以下同じ)とし、且つ、光反射層Bを厚さが300nmの銀とした従来の放射冷装置CPとについて、その冷却能力を比較した。
つまり、赤外放射層Aを厚さが1mmの酸化マグネシウム(MgO)とした本発明の放射冷装置CPの冷却能力と、赤外放射層Aを厚さが1mmのテンパックスとした従来の放射冷装置CPの冷却能力とを、外気温が30℃、40℃、50℃の夫々について、対流伝熱、伝導伝熱を考慮せずに求めたところ、図15で示す結果を得た。
尚、テンパックスは、白板ガラスの一例であるホウケイ酸ガラスであり、太陽光に対応する波長の光に対する反射率が高く、そして、図14に示すように、大気の透過率が高い波長域(いわゆる、大気の窓である8~14μm)に相当する波長の輻射率が高い。但し、テンパックスは、大気の窓である8~14μmの範囲よりも小さい波長域及び大気の窓である8~14μmの範囲よりも大きい波長域での輻射率も高い。
図15は、縦軸が放射冷却装置CPの冷却能力を示し、横軸が放射冷却装置CPの温度を示すものであり、本発明の放射冷装置CPの冷却能力が零となる放射冷装置CPの温度(平衡温度)は、外気温が30℃、40℃、50℃のいずれにおいても、従来の放射冷装置CPの冷却能力が零となる放射冷装置CPの温度(平衡温度)よりも低くなる。
つまり、本発明の放射冷却装置CPは、外気温が30℃、40℃、50℃のいずれにおいても、従来の放射冷却装置CPよりも低温まで冷却可能であることが分かる。
その理由は、図2に示す如く、本発明の放射冷却装置CPが、波長が8~14μmの大気の窓で大きな熱輻射を示し、且つ、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長帯域の光を吸収せずよく反射するのに対して、図14に示すように、従来の放射冷却装置CPが、波長が8~14μmの大気の窓で大きな熱輻射を示すものの、大気の窓を外れた大気からの輻射率の高い波長帯域において光を吸収することによる。
放射冷却装置CPの冷却能力は、下記式(数1)の通り定義した。
Figure 0007004597000001
cool(T)は温度Tにおける放射冷却装置CPの冷却能力、Prad(T)が温度Tにおける放射冷却装置CPからの放射量(輻射量)、Psunが太陽光の入熱、Pair(Tair)が大気の熱輻射による入熱であり、Tairは大気の温度である。
また、Prad(T)、Psun、及び、Pair(Tair)の夫々を、下記式(数2)、式(数3)、式(数4)の通り定義する。
Figure 0007004597000002
Figure 0007004597000003
Figure 0007004597000004
但し、ελが放射冷却装置CPの放射率(輻射率)、IBB(T)が温度Tの黒体輻射、Acooler.λが放射冷却装置CPの光の吸収率、Isunが太陽スペクトル(太陽光のエネルギーの波長分布)、εair.λが大気の輻射率、λが波長である。
尚、太陽光のエネルギーと波長との関係を図16に示す。
〔実使用環境を考慮した考察〕
次に、放射冷却装置CPの放射冷却性能を、実使用環境(風の影響等)を考慮しながら考察するが、先ず、その計算方法について説明する。
放射冷却性能は、仮定する条件での平衡温度によって規定することにする。
図17を参照しながら、放射冷却性能の計算にあたり、固定した条件と変化させた条件とについて説明すると、固定した条件は、太陽光スペクトル、大気の透過率スペクトルである。太陽光スペクトルは、真夏の南中時を想定してAM1.5規格の値を用いた。AM1.5の条件において太陽光強度は1000W/mとなる。また、大気の透過率スペクトルは、真夏の大阪の平均値を用いた。
変化させた条件は、外気温と対流伝熱の値である。外気温は、30℃、40℃、50℃とした。対流伝熱は、「対流伝熱のない場合」「平穏風(0-1m/s)」、「至軽風(1-3m/s)」、「軽風(4-6m/s)」の4種類の場合を仮定した。4種類の各場合の熱伝達係数(h)の夫々は、0W/mK、5W/mK、10W/mK、15W/mKである。
放射冷却装置CP(放射冷却材料)は無限遠に続いていると仮定し、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の影となっている部分の冷却対象Dは、放射冷却装置CP(放射冷却材料)と同一温度となっているものとする。
平衡温度とは、Pcool(T)=0となる温度のことである。
対流熱伝達も加味したPcool(T)は、下記式(数5)で書き表される。
Figure 0007004597000005
上記の計算方法により、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度を、外気温が30℃で、熱伝達係数が「対流伝熱のない場合」に対応する0W/mKの条件として求めた結果を、図18の表に示す。
つまり、上記条件にて、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の光反射層Bを、厚さが300nmの銀とする場合において、酸化マグネシウム(MgO)にて構成される赤外放射層Aの厚さ(厚み)を、0.001~10mmに変化させて求めた平衡温度を、図18の表に示す。
図18の表から、酸化マグネシウム(MgO)の厚みが0.015mmよりも厚いときに、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度が、30℃より下がることが分かる。つまり、酸化マグネシウム(MgO)を用いた放射冷却装置CP(放射冷却材料)における酸化マグネシウム(MgO)の厚さ(厚み)の下限は0.015mmである。
また、酸化マグネシウム(MgO)の厚さが、0.015mmよりも厚ければ、いかなる厚さでも放射冷却能力はなくならないため、計算では、酸化マグネシウム(MgO)の厚さを10mmまでとしている。
本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)は、石英ガラス、石英、白板ガラス等のSiOからなる層を赤外放射層Aに用いる従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)よりも冷却能力を増大させるものであるから、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)における酸化マグネシウム(MgO)の好適な厚さを求めるために、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度と従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度とを比較する。
図19の表は、図18の表に示す結果を求めた条件と同じ条件で、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の光反射層Bを、厚さが300nmの銀とする場合において、SiOの層にて構成される赤外放射層Aの厚さ(厚み)を、0.0005~10mmに変化させて求めた平衡温度を示す。尚、SiOの層が、石英であるとして求めている。
図19の表に示すように、SiOの層が石英である場合には、厚さが0.01~0.02mmのときに、平衡温度が13℃程度となり、最も低くなる。
ただし、厚さが0.01~0.02mmの石英は、蒸着、スパッタ、研磨のいずれの方法を用いても最も作製に手間のかかる膜厚であり、また、壊れやすい膜厚であるので、実用上あまり現実的でない厚みである。
この点を鑑みながら、酸化マグネシウム(MgO)を用いる本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度と、SiO(石英)を用いる従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度とを、図18の表と図19の表とに基づいて比較すると、酸化マグネシウム(MgO)の厚みを、0.04mm以上にすると、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度が、SiO(石英)を用いる従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度よりも低くなることが分かる。
また、酸化マグネシウム(MgO)の厚みを、0.05mm以上にすると、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度がさらに下がり、酸化マグネシウム(MgO)の厚みを、0.1mm以上にすると、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度が、SiO(石英)を用いる従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度よりもかなり低くなり、さらに、酸化マグネシウム(MgO)の厚みを、0.5mm以上にすると、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度が最も低い温度(-1.9℃)になる。
したがって、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)における酸化マグネシウム(MgO)の厚さは、0.015mm以上にすることがよく、好ましくは、0.04mm以上にすることがよく、さらに好ましくは、0.1mm以上にすることがよく、最適には、0.5mm~1mmにすることがよい。
次に、外気温が30℃、40℃、50℃の夫々において、熱伝達係数が「対流伝熱のない場合」に対応する0W/mKの条件、「平穏風(0-1m/s)」に対応する5W/mKの条件、「至軽風(1-3m/s)」に対応する10W/mKの条件、及び、「軽風(4-6m/s)」に対応する15W/mKの条件における平衡温度を、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)及び従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)について求めた結果を、図20の表に示す。
尚、計算方法は、図18の表に示す結果を求めた計算方法と同様に、式(数5)に基づいて求める。
図20の表には、従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度として、光反射層Bを、厚さが300nmの銀とし、SiOの層にて構成される赤外放射層Aの厚さ(厚み)を、機械強度が十分に担保できる1mmとする場合の平衡温度と、光反射層Bを、厚さが300nmの銀とし、SiOの層にて構成される赤外放射層Aの厚さ(厚み)を、0.01mmとする場合の平衡温度とを記載する。
また、本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度として、光反射層Bを、厚さが300nmの銀とし、酸化マグネシウム(MgO)にて構成される赤外放射層Aの厚さ(厚み)を、1mmとする場合の平衡温度を記載する。
図20の表を考察すると、熱伝達係数が、0W/mK、5W/mK、10W/mK、15W/mKのいずれの場合においても、酸化マグネシウム(MgO)を用いた本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度が、SiOを用いた従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度よりも低くなる。さらに特筆すべきことは、外気温(外気温度)が高い場合において、酸化マグネシウム(MgO)を用いた本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の冷却効果が、SiOを用いた従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)と比較して大きくなることにある。
近年世界各地で熱波やヒートアイランドによる体温よりも高い気温の影響で多くの人命が失われているが、酸化マグネシウム(MgO)を用いた本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)を屋外の無電源地における冷却技術に応用すると、多くの人命が救える可能性がある。
ここで、風が強い「軽風(4-6m/s)」(熱伝達係数:15W/mK)場合について考える。風が強い場合、熱伝達係数が大きくなるので、放射冷却装置CP(放射冷却材料)の温度が外気温に近くなり、放射冷却装置CP(放射冷却材料)を構成する材質の違いが冷却性能の違いにあまり影響しなくなる。
しかしながら、近年世界各地で頻繁に発生する熱波やヒートアイランドといった問題は、一般に、無風状態のときに生じる。
無風状態に対応する「平穏風(0-1m/s)」(熱伝達係数:5W/mK)のときに、酸化マグネシウム(MgO)を用いた本発明の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度は、外気温度が50℃でも体温程度(36.8℃)に下がるものであり、SiOを用いた従来の放射冷却装置CP(放射冷却材料)の平衡温度よりも圧倒的に温度が下がるので、実用価値が高いものである。
〔確認結果について〕
次に、酸化マグネシウム(MgO)を用いた放射冷却装置CP(放射冷却材料)を実際に作成し、作成した放射冷却装置CP(放射冷却材料)について実際に計測した実験結果と、実際に作成した放射冷却装置CP(放射冷却材料)の光学特性を計算により求めた計算結果とを対比して、上記考察における計算手法が間違いないことを確認する。
放射冷却装置CP(放射冷却材料)として、図21に示すように、光反射層Bを、厚さが300nmの銀とし、赤外放射層Aを、厚さが0.5mmの酸化マグネシウム(MgO)とした第1試験体と、図22に示すように、光反射層Bを、厚さが300nmの銀とし、赤外放射層Aを、厚さが0.5mmの酸化マグネシウム(MgO)とし、且つ、赤外放射層Aと光反射層Bとの間に密着層Eを配設した第2試験体とを作成した。
密着層Eは、Alの30nmの層である銀密着層E1と、HfOの30nmの層である反応防止層E2とからなり、銀密着層E1は銀(Ag)と密着する層であり、反応防止層E2は、AlとMgOとの反応を防止する層である。
ちなみに、酸化マグネシウム(MgO)の基板上に金属膜を製膜する場合には、密着層Eが必要であると考えることができるが、実際は、密着層Eを設けなくても、酸化マグネシウム(MgO)の基板上に銀を製膜することができる。但し、密着層Eを設けた方が、長期的には良いと考えることができる。
第1試験体と第2試験体とについて実際に計測した吸収率、及び、第1試験体と第2試験体について計算した吸収率には、殆ど違いが生じなかったので、第2試験体についての結果を、代表として、図23に示す。
図23に示す通り、第2試験体について計測した吸収率の実験結果と、第2試験体について計算した吸収率の計算結果とは、略同じである。
尚、大気の熱輻射の吸収を抑制する観点から、15μmよりも長波長側の吸収率は小さい方が良いが、計算結果よりも実験結果の方が理想的な結果になっていることがわかる。
したがって、吸収率と輻射率は等しいので、図2に示す計算結果が間違いないことが確認できた。また、図14、図15、図18~図20に示す計算結果も同様に間違いないことが確認できた。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
)上記実施形態では、単結晶あるいは多結晶の酸化マグネシウム(MgO)にて赤外放射層Aを構成する場合を例示したが、酸化マグネシウム(MgO)は、単結晶あるいは多結晶よりも安価な焼結体でもよく、さらには、粉体状の酸化マグネシウム(MgO)を樹脂中に分散した塗料でもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
A 赤外放射層
B 光反射層
E 密着層
H 放射面

Claims (4)

  1. 放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが積層状態で設けられた放射冷却装置であって、
    前記赤外放射層が、厚さが0.015mm以上の酸化マグネシウムであり、
    前記赤外放射層を基板として、前記光反射層が積層され、
    前記光反射層が、銀あるいは銀合金であり、
    前記赤外放射層と前記光反射層との間に、密着層が積層され、
    前記密着層が、酸化アルミニウムからなり前記光反射層に密着する銀密着層と、酸化ハフニウムからなり前記銀密着層と前記赤外放射層との間の反応防止層とを備える放射冷却装置。
  2. 前記赤外放射層の厚さが0.04mm以上である請求項1に記載の放射冷却装置。
  3. 前記赤外放射層の厚さが0.1mm以上である請求項1又は2に記載の放射冷却装置。
  4. 前記赤外放射層の厚さが0.5mm~1mmである請求項1~3のいずれか1項に記載の放射冷却装置。
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