JP7003810B2 - 内燃機関の過給圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の過給圧を制御する装置に関する。
特開2006-274834号公報には、電動式のアクチュエータによって操作されるウエストゲートバルブ(WGV)が開示されている。このWGVアクチュエータの回転軸には、回転軸の回転と連動して回転するレバーが設けられている。レバーの一端には、ピンを介してロッドが連結されている。WGVは、このロッドの先に接続されている。WGVアクチュエータによってレバーを回転させるとロッドが軸方向に移動し、この結果、WGVが開閉動作する。
特開2006-274834号公報 特開2015-040488号公報 特開2015-040487号公報
ロッドの他端に別のレバーを追加したリンク機構を考える。このリンク機構は、WGVアクチュエータ側のレバー(以下、「ACTレバー」ともいう。)と、WGV側のレバー(以下、「WGVレバー」ともいう。)と、を備える4節型の構成となる。このような4節型の構成によれば、設計の自由度が増す。そのため、例えば、WGVアクチュエータをコンプレッサのハウジングに取り付けて、エンジンルームのスペースの有効活用を図ることができる。一方、節の総数が増えるため、リンク機構の構成に起因した機差間ばらつきの影響が大きくなる可能性がある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、WGVとWGVアクチュエータとが4節型のリンク機構を介して連結される構成において、リンク機構の構成に起因した機差間ばらつきの影響を抑えることを目的とする。
第1の発明は、上述した課題を解決するための内燃機関の過給圧制御装置であり、次の特徴を有する。
前記過給圧制御装置は、ウエストゲートバルブと、電動式のアクチュエータと、リンク機構と、回転角度取得手段と、制御ユニットと、を備えている。
前記ウエストゲートバルブは、過給機のタービンをバイパスする経路に設けられている。
前記アクチュエータは、前記ウエストゲートバルブに接続されている。
前記リンク機構は、前記アクチュエータと前記ウエストゲートバルブの間に設けられる。前記リンク機構は、前記アクチュエータの出力を前記ウエストゲートバルブに伝達する。前記リンク機構は、ロッドと、第1レバーと、第2レバーと、を備えている。前記第1レバーは、前記ロッドの一端に連結されている。前記第2レバーは、前記ロッドの他端に連結されている。
前記回転角度取得手段は、前記第1レバーまたは前記第2レバーの回転角度を取得する。
前記制御ユニットは、前記アクチュエータの駆動力を制御する。
前記制御ユニットは、
前記回転角度に基づいて前記リンク機構のリンク比の実際の値を示す実リンク比を算出し、
前記リンク比は、前記第1レバーの長さ、前記第2レバーの長さ、前記第1レバーと前記ロッドがなす角度、及び前記第2レバーと前記ロッドがなす角度を用いて定義され
内燃機関の運転状態に基づいて、前記リンク比の目標の値を示す目標リンク比および前記アクチュエータの目標駆動力を設定し、
前記実リンク比を前記目標リンク比で除した値を用いて、前記目標駆動力を補正する。
第2の発明は、第1の発明において更に次の特徴を有する。
前記実リンク比は、下記式(1)により算出される。
実リンク比=(L2/L1)×(sinβ/sinα) ・・・(1)
ただし、L1は前記第1レバーの長さであり、L2は前記第2レバーの長さであり、αは前記第1レバーと前記ロッドがなす角度であり、βは前記第2レバーと前記ロッドがなす角度である。
第3の発明は、第1または第2の発明において更に次の特徴を有する。
前記タービンは少なくとも2つ設けられる。
前記タービンのそれぞれは、少なくとも2つの排気通路に並列に設けられる。
前記実リンク比は、前記リンク機構ごとに算出された実リンク比の平均値である。
第4の発明は、第1または第2の発明において更に次の特徴を有する。
前記第1レバーは、前記ロッドの前記アクチュエータ側の一端に位置する。
前記回転角度取得手段は、前記第1レバーの回転角度を取得する。
前記制御ユニットは、前記第1レバーの回転角度に基づいて前記実リンク比を算出する。
第5の発明は、第1または第2の発明において更に次の特徴を有する。
前記第2レバーは、前記ロッドの前記ウエストゲートバルブ側の一端に位置する。
前記回転角度取得手段は、前記第2レバーの回転角度を取得する。
前記制御ユニットは、前記第2レバーの回転角度に基づいて前記実リンク比を算出する。
第1および第2の発明によれば、実リンク比を目標リンク比で除した値によって目標駆動力が補正される。実リンク比はリンク機構のリンク比の実際の値を示し、目標リンク比はリンク機構のリンク比の目標の値を示す。リンク比は、第1レバーの長さ、第2レバーの長さ、第1レバーとロッドがなす角度、及び第2レバーとロッドがなす角度を用いて定義される。リンク比は、第1レバーまたは第2レバーの回転角度と相関を有し、実リンク比は、第1レバーまたは第2レバーの回転角度に基づいて算出される。そのため、実リンク比によれば、リンク機構の実際の作動状態を検出できる。したがって、機差間ばらつきの影響を抑えて過給圧の制御性を高めることができる。
第2の発明によれば、式(1)により実リンク比を算出することができる。
第3の発明によれば、リンク機構ごとに実リンク比が算出され、これらの平均値を用いて、各アクチュエータの目標駆動力が補正される。したがって、内燃機関が複数の過給機を備える場合に、これらの過給機に対応して設けられる複数のリンク機構の機差間ばらつきの影響を抑えることができる。
第4の発明によれば、内燃機関が単一の過給機を備える場合に、第1レバーの回転角度に基づいて、リンク機構の実際の作動状態を検出できる。
第5の発明によれば、内燃機関が単一の過給機を備える場合に、第2レバーの回転角度に基づいて、リンク機構の実際の作動状態を検出できる。
本発明の各実施の形態に係る過給圧制御装置に適用されるWGV駆動装置の構成を説明する図である。 電動ACTの構成を説明する図である。 DCモータの電流指令値と、DCモータの出力トルクとの関係を示す図である。 リンク比と、過給圧制御装置の概要とを説明する図である。 ACT開度とリンク比のデータをプロットした図である。 本発明の実施の形態1において、ECUが駆動電流IDCMを設定するときの制御構造を説明するブロック図である。 WGV開度を説明する図である。 本発明の実施の形態2において、ECUが駆動電流IDCMを設定するときの制御構造を説明するブロック図である。 ツインターボシステムの構成を説明する図である。 本発明の実施の形態3において、ECU50が電動ACT18Rおよび18Lを駆動するときの処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
先ず、図1乃至図6を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
1.WGV駆動装置の構成
本発明の実施の形態1に係る内燃機関の過給圧制御装置は、WGVの開閉動作に基づいて過給圧を調整する内燃機関に適用される。図1は、実施の形態1に係る過給圧制御装置に適用されるWGV駆動装置の構成を説明する図である。図1に示すWGV駆動装置は、過給機10に取り付けられている。過給機10は、コンプレッサ12と、タービン14とを備えている。コンプレッサ12は内燃機関の吸気通路に設けられており、タービン14は同内燃機関の排気通路に設けられる。このような過給機10の構成は公知であるため、詳細な説明は省略する。
タービン14のハウジングには、タービン14の上流側と下流側を連通する開口部(ウエストゲート)が形成されている。このウエストゲートを開閉するために設けられるのがWGVである。WGVは、タービン14のハウジングに取り付けられた従動回転軸16などを介して電動アクチュエータ(以下、「電動ACT」ともいう。)18に接続されている。
電動ACT18のカバーには、原動回転軸20が取り付けられている。原動回転軸20には、原動回転軸20と一体に回転するACTレバー22が設けられている。ACTレバー22は、原動ピン24を介してロッド26に連結されている。ロッド26は、従動ピン28を介してWGVレバー30に連結されている。WGVレバー30は、従動回転軸16と一体的に回転する。
従動回転軸16、原動回転軸20、ACTレバー22、原動ピン24、ロッド26、従動ピン28およびWGVレバー30は、「リンク機構」を構成する。従動回転軸16、原動回転軸20、原動ピン24および従動ピン28は節と見なせるため、このリンク機構は4節式のリンク機構とも呼ばれる。
原動回転軸20が回転するとACTレバー22が回転し、その回転がロッド26、WGVレバー30に伝達される。そして、WGVレバー30が回転すると従動回転軸16が回転し、WGVが開閉動作を行う。
図2は、電動ACT18の構成を説明する図である。図2に示すように、電動ACT18はDCモータを備えており、図2にはこのDCモータの軸に連結されたピニオン32が描かれている。ピニオン32は原動平歯ギヤ34と噛み合うように設けられている。原動平歯ギヤ34は、従動平歯ギヤ36を介して出力ギヤ38に連結されている。出力ギヤ38には、原動回転軸20の回転角度を検出する開度センサ40が取り付けられている。
DCモータが通電されることでピニオン32が正逆いずれかの方向に回転し、ピニオン32の回転が原動平歯ギヤ34、従動平歯ギヤ36および出力ギヤ38に伝達される。そして、出力ギヤ38が回転すると原動回転軸20が回転する。
2.WGV駆動装置を用いた過給圧制御
本実施の形態1では、内燃機関の過給圧を目標過給圧にするために、WGVの閉じ力またはWGV開度(以下、「WGVの駆動力」と総称する。)を制御する。WGVの駆動力は、具体的に、DCモータに入力する電流値(以下、「駆動電流IDCM」ともいう。)に基づいて制御する。図3は、DCモータの電流指令値と、DCモータの出力トルクとの関係を示す図である。図3に示すように、電流指令値とモータ出力トルクの関係が線形となる。よって、適切な駆動電流IDCMを設定すれば、DCモータの出力トルクをWGVに伝達してWGVの駆動力を制御できる。
2.1 リンク比について
ただし、4節式のリンク機構を使用する場合は、その構成に起因した機差間ばらつきを考慮する必要がある。そこで、本実施の形態1では、リンク機構のリンク比を用いてWGVの駆動力を制御する。このリンク比について、図4を参照して説明する。図4に示すように、リンク比は下記式(1)により定義される。
リンク比=(Lwg/Lact)*(sinβ/sinα) ・・・(1)
ただし、LwgはWGVレバー30の長さであり、LactはACTレバー22の長さであり、βはWGVレバー30とロッド26がなす角度であり、αはACTレバー22とロッド26がなす角度である。
原動回転軸20の回転角度を「ACT開度」と定義する。ACT開度とリンク比の間には相関がある。図5は、ACT開度とリンク比のデータをプロットした図である。この図から分かるように、過給圧制御に使用する回転角度の範囲においては、ACT開度に対するリンク比のばらつきが、所望のWGVの駆動力の制御の実行に十分な範囲に収まる。したがって、ACT開度とリンク比の間には相関があると言える。図5の関係は、ACT開度からリンク比を算出するための制御マップとしてECU50(入出力インターフェース、CPU、メモリなどを備える電子制御ユニットをいう。図4参照)のメモリに格納されている。
2.2 リンク比を用いた駆動電流IDCMの設定手法
図6は、本実施の形態1において、ECU50が駆動電流IDCMを設定するときの制御構造を説明するブロック図である。なお、この制御構造は、ECU50のメモリに記憶されているプログラムをECU50のCPUが実行することにより実現される。
図5に示すように、ECU50は、基本駆動電流IDCM_BASEにハード補償電流IDCM_COMを加える。基本駆動電流IDCM_BASEは、目標過給圧に基づいて設定されるDCモータの電流値である。目標過給圧は、内燃機関の運転状態(例えば、回転速度と負荷)に基づいて設定される過給圧の目標値である。ハード補償電流IDCM_COMは、全開状態にあるWGVを閉じ方向に動かすために最低限必要なDCモータの電流値である。
ECU50は、また、リンク比の推定を行う。リンク比の推定は、実際のACT開度DACT_Aに対してだけでなく、目標とするACT開度DACT_Tに対しても行われる。ACT開度DACT_Tは、目標過給圧に基づいて設定されるACT開度の目標値である。これらのACT開度を制御マップ(図5参照)に適用することで、実際のリンク比RLNK_Aおよび目標のリンク比RLNK_Tが算出される。
リンク比RLNK_AおよびRLNK_Tの算出後、ECU50は、補正係数を算出する。補正係数は、リンク比RLNK_Aをリンク比RLNK_Tで除した値である。この補正係数の算出後、ECU50は、電流値(IDCM_BASE+IDCM_COM)に補正係数(RLNK_A/RLNK_T)を乗じる。さらに、この乗算値に対して上限ガード値と下限ガード値を用いたガード処理を行い、最終的な駆動電流IDCMを得る。
3.効果
以上説明した実施の形態1によれば、ACT開度と相関関係を有するリンク比を用いることで、4節式のリンク機構の構成に起因した機差間ばらつきを小さくすることができる。したがって、4節式のリンク機構を用いる場合においても、過給圧制御の制御性を高めることができる。
なお、上記実施の形態1では、ACTレバー22が上記第1の発明の「第1レバー」に相当している。また、WGVレバー30が上記第1の発明の「第2レバー」に相当している。また、開度センサ40が上記第1の発明の「回転角度取得手段」に相当している。また、ECU50が上記第1の発明の「制御ユニット」に相当している。また、リンク比RLNK_Aが上記第1の発明の「実リンク比」に相当している。リンク比RLNK_Tが上記第1の発明の「目標リンク比」に相当している。

実施の形態2.
次に、図7乃至図8を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。なお、上記実施の形態1と重複する内容の説明については適宜省略する。
1.実施の形態2の過給圧制御の特徴
上記実施の形態1では、原動回転軸20の回転角度(ACT開度)に基づいて駆動電流IDCMを設定した。本実施の形態2では、従動回転軸16の回転角度に基づいて駆動電流IDCMを設定する。WGVの全閉位置を基準とした従動回転軸16の回転角度を「WGV開度」と定義する。図7は、WGV開度を説明する図である。図7に示すバイパス経路をWGVが閉塞するときの位置が、WGVの全閉位置である。この全閉位置から反時計回りに進む方向がWGV開度である。WGV開度は、従動回転軸16の回転角度を検出する開度センサを別途設けて直接取得してもよい。WGVを全閉操作しているときのACT開度を学習し、従動回転軸16の回転角度を推定してもよい。なお、WGV開度の取得処理は、ECU50が行う。
上記実施の形態1では、ACT開度とリンク比が相関関係を有することに基づいて制御マップを作成した。本実施の形態2では、WGV開度とリンク比との相関関係に基づいて制御マップを作成する。ACT開度とリンク比が相関関係を有することから分かるように、WGV開度とリンク比も相関関係を有する。したがって、図5と同様の相関関係を求めることで、WGV開度からリンク比を算出するための制御マップが作成できる。この制御マップは、ECU50のメモリに格納される。
2 リンク比を用いた駆動電流IDCMの設定手法
図8は、本実施の形態2において、ECU50が駆動電流IDCMを設定するときの制御構造を説明するブロック図である。なお、この制御構造は、ECU50のメモリに記憶されているプログラムをECU50のCPUが実行することにより実現される。
図8の内容は、基本的には図6の内容と同じである。図6と異なるのは、リンク比の推定が実際のWGV開度DWGV_Aと、目標とするWGV開度DWGV_Tと、に対して行われる点である。これらのWGV開度を制御マップに適用すると、実際のリンク比RLNK_Aおよび目標のリンク比RLNK_Tが算出される。
3.効果
以上説明した実施の形態2によれば、WGV開度と相関関係を有するリンク比を用いることで、4節式のリンク機構の構成に起因した機差間ばらつきを小さくすることができる。したがって、上記実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、図9乃至図10を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。なお、上記実施の形態1と重複する内容の説明については適宜省略する。
1.実施の形態3のシステムの構成
上記実施の形態1および2では、シングルターボシステムを前提とした。本実施の形態3では、ツインターボシステムを前提とする。図9は、ツインターボシステムの構成を説明する図である。図9に示すシステムは、並列する2つのWGV駆動装置を備えている。これらのWGV駆動装置の構成は、図1および図2で説明したとおりである。なお、図9においては、説明の便宜上、これらのWGV駆動装置の構成要素を「R」および「L」を用いて表現している。
図9に示すシステムは、タービン14Rに接続されたエンジン60Rと、タービン14Lに接続されたエンジン60Lとを備えている。エンジン60Rおよび60Lは、サージタンク62およびインタークーラ64を共有している。インタークーラ64の上流側の吸気通路は分岐している。コンプレッサ12R側の吸気通路には、スロットル66Rとエアクリーナー68Rが設けられており、コンプレッサ12L側の吸気通路には、スロットル66Lとエアクリーナー68Lが設けられている。タービン14Rの下流側の排気通路とタービン14Lの下流側の排気通路は独立している。タービン14Rの下流側の排気通路には触媒マフラ70Rが設けられており、タービン14Lの下流側の排気通路には触媒マフラ70Lが設けられている。
2.実施の形態3の過給圧制御の特徴
上記実施の形態1では、リンク比RLNK_Aをリンク比RLNK_Tで除すことにより補正係数を算出した。本実施の形態3では、リンク比RLNK_Aとリンク比RLNK_TがWGV駆動装置ごとに算出される。また、本実施の形態3では、各リンク比RLNK_Aの平均値を求める。そして、この平均値を各リンク比RLNK_Tで除すことにより補正係数を算出する。以下、説明の便宜上、タービン14R側のリンク比RLNK_AおよびRLNK_Tを「リンク比RLNK_AR」および「リンク比RLNK_TR」ともいう。また、タービン14L側のリンク比RLNK_AおよびRLNK_Tを「リンク比RLNK_AL」および「リンク比RLNK_TL」ともいう。また、平均値を「平均リンク比RLNK_AVE」ともいう。
図10は、本実施の形態3において、ECU50が電動ACT18Rおよび18Lを駆動するときの処理の流れを説明するフローチャートである。なお、この図に示すルーチンは、ECU50のメモリに記憶されているプログラムをECU50のCPUが実行することにより実現される。
図10に示すルーチンにおいて、ECU50は、先ず、ACT開度DACT_ARおよびACT開度ACT_ALを読み込む(ステップS1)。これらのACT開度は、各WGV駆動装置の開度センサ40から取得された原動回転軸20の回転角度である。
ステップS1に続き、ECU50は、リンク比RLNK_ARおよびRLNK_ALを算出する(ステップS2)。これらのリンク比は、ステップS1で読み込んだACT開度をそれぞれ制御マップ(図5参照)に適用することにより算出される。なお、このステップS2の処理と同時に、リンク比RLNK_TRおよびRLNK_TLを算出してもよい。
ステップS2に続き、ECU50は、平均リンク比RLNK_AVEを算出する(ステップS3)。ECU50は、下記式(2)を用いて平均リンク比RLNK_AVEを算出する。
平均リンク比RLNK_AVE=(RLNK_AR+RLNK_AL)/2 ・・・(2)
ステップS3に続き、ECU50は、駆動電流IDCMを算出する(ステップS4)。ECU50は、先ず、リンク比RLNK_TRおよびRLNK_TLを算出する。そして、ECU50は、下記式(3)および(4)を用いて駆動電流IDCM_RおよびIDCM_Lを算出する。なお、駆動電流IDCM_Rはタービン14R側のDCモータに入力する電流値であり、駆動電流IDCM_Lはタービン14L側のDCモータに入力する電流値である。
駆動電流IDCM_R=(RLNK_AVE/RLNK_TR)×IDCM_BASE ・・・(3)
駆動電流IDCM_L=(RLNK_AVE/RLNK_TL)×IDCM_BASE ・・・(4)


ステップS4に続き、ECU50は、駆動電流IDCM_RおよびIDCM_Lを出力する(ステップS5)。これにより、左右の電動ACT18Rおよび18Lが駆動される。
3.効果
以上説明した実施の形態3によれば、リンク比RLNK_ARおよびRLNK_ALではなく、これらの平均値である平均リンク比RLNK_AVEを用いて駆動電流IDCM_RおよびIDCM_Lが設定される。上記実施の形態1と同様にリンク比RLNK_ARやRLNK_ALを用いた場合は、左右のリンク比に差が生じることになる。そのため、タービン14Rの上流の背圧とタービン14Lの上流の背圧に差が生じ、または、タービン14Rとタービン14Lの膨張比に差が生じる可能性がある。
この点、平均リンク比RLNK_AVEを用いることで、左右のリンク比に差が生じている場合であっても、背圧差や膨張比を揃えることができる。したがって、リンク比に差が生じている場合に比べて内部EGRを増やし、燃費を向上させることができる。また、リンク比に差が生じている場合に比べてスカベンジ量を増やし、過給レスポンスを向上させることもできる。更に、それぞれの過給機の回転速度を上限近くまで上昇して出力性能を向上させることもできる。
その他の実施の形態.
上記実施の形態3に係る過給圧制御装置は、以下のように変形することもできる。
上記実施の形態3においては、並列配置される過給機が2つのシステムを前提として説明した。しかしながら、並列配置される過給機の数は3以上でもよい。過給機の数が3以上の場合においても平均リンク比RLNK_AVEを算出すれば、リンク機構間のリンク比の差に起因した不具合の発生を抑えることができる。
上記実施の形態3においては、実施の形態1を前提としてACT開度のリンク比の相関関係に基づいてリンク比RLNK_ARおよびRLNK_ALを求めた。しかしながら、上記実施の形態2と同様に、WGV開度とリンク比の相関関係に基づいてリンク比RLNK_ARおよびRLNK_ALを求めてもよい。
10 過給機
12 コンプレッサ
14 タービン
16 従動回転軸
18 電動アクチュエータ
20 原動回転軸
22 ACTレバー
24 原動ピン
26 ロッド
28 従動ピン
30 WGVレバー
40 開度センサ
50 ECU

Claims (5)

  1. 過給機のタービンをバイパスする経路に設けられたウエストゲートバルブと、
    前記ウエストゲートバルブに接続された電動式のアクチュエータと、
    前記アクチュエータと前記ウエストゲートバルブの間に設けられて前記アクチュエータの出力を前記ウエストゲートバルブに伝達するリンク機構であって、ロッドと、前記ロッドの一端に連結された第1レバーと、前記ロッドの他端に連結された第2レバーと、を備えるリンク機構と、
    前記第1レバーまたは前記第2レバーの回転角度を取得する回転角度取得手段と、
    前記アクチュエータの駆動力を制御する制御ユニットと、
    を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記回転角度に基づいて前記リンク機構のリンク比の実際の値を示す実リンク比を算出し、
    前記リンク比は、前記第1レバーの長さ、前記第2レバーの長さ、前記第1レバーと前記ロッドがなす角度、及び前記第2レバーと前記ロッドがなす角度を用いて定義され
    内燃機関の運転状態に基づいて、前記リンク比の目標の値を示す目標リンク比および前記アクチュエータの目標駆動力を設定し、
    前記実リンク比を前記目標リンク比で除した値を用いて、前記目標駆動力を補正する
    ことを特徴とする内燃機関の過給圧制御装置。
  2. 前記実リンク比が、下記式(1)により算出されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給圧制御装置。
    実リンク比=(L2/L1)×(sinβ/sinα) ・・・(1)
    ただし、L1は前記第1レバーの長さであり、L2は前記第2レバーの長さであり、αは前記第1レバーと前記ロッドがなす角度であり、βは前記第2レバーと前記ロッドがなす角度である。
  3. 前記タービンは少なくとも2つ設けられ、
    前記タービンのそれぞれは、少なくとも2つの排気通路に並列に設けられ、
    前記実リンク比は、前記リンク機構ごとに算出された実リンク比の平均値である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の過給圧制御装置。
  4. 前記第1レバーは、前記ロッドの前記アクチュエータ側の一端に位置し、
    前記回転角度取得手段は、前記第1レバーの回転角度を取得し、
    前記制御ユニットは、前記第1レバーの回転角度に基づいて前記実リンク比を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の過給圧制御装置。
  5. 前記第2レバーは、前記ロッドの前記ウエストゲートバルブ側の一端に位置し、
    前記回転角度取得手段は、前記第2レバーの回転角度を取得し、
    前記制御ユニットは、前記第2レバーの回転角度に基づいて前記実リンク比を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の過給圧制御装置。
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