JP7003428B2 - 不平衡補償装置、送信装置、受信装置、及び不平衡補償方法 - Google Patents

不平衡補償装置、送信装置、受信装置、及び不平衡補償方法 Download PDF

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Description

本件は、不平衡補償装置、送信装置、受信装置、及び不平衡補償方法に関する。
大容量のデータ伝送の需要の増加に応じ、例えば、1つの波長光で100(Gbps)以上の伝送を可能とするデジタルコヒーレント光伝送方式の研究開発が行われている。デジタルコヒーレント光伝送方式では、強度変調方式とは異なり、信号の変調に、光の強度だけでなく、光の位相も用いられる。このような変調方式としては、例えば直交振幅変調(QAM: Quadrature Amplitude Modulation)が挙げられる。QAMでは、同相成分(in-phase)と直交位相成分(quadrature)の各信号の振幅が調整される。
この種の変調方式では、送信器及び受信器の各々において同相成分の信号と直交位相成分の信号の間のスキュー、パワー差、及び直交偏差(位相回転)が生ずる。この事象は、例えばIQインバランス(あるいはIQ不平衡、IQ不完全性など)と呼ばれ、信号劣化の原因となる。これに対し、例えば特許文献1及び2にはIQインバランスの補償手段について記載されている。
特開2009-147498号公報 特開2012-85302号公報
しかし、特許文献1に記載された手法では、リファレンスシグナルとヌルシンボルの配置からIQインバランスを推定するために複雑な処理が必要とされ、特許文献2に記載された手法では、複雑な数式に基づく算出処理が必要とされる。
そこで本件は、簡単にIQインバランスを補償することができる不平衡補償装置、送信装置、受信装置、及び不平衡補償方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、不平衡補償装置は、信号の同相成分及び直交位相成分の間の不平衡を補償する不平衡補償装置において、前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と、前記測定部が測定したパワーに基づき前記不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整する
1つの態様では、送信装置は、同相成分及び直交位相成分を含む信号を送信する送信装置において、前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように前記信号を変換する変換部と、前記変換部により変換された前記信号から前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と、前記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値が他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整する
1つの態様では、受信装置は、同相成分及び直交位相成分を含む信号を受信する受信装置において、前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と、前記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整する
1つの側面として、簡単にIQインバランスを補償することができる。
信号のスペクトルの例を示す構成図である。 IQインバランスの数値シミュレーションに用いる構成の一例を示す図である。 IQインバランスに応じた信号のスペクトルの変化の例を示す波形図である。 バンドパスフィルタを通過した信号のスペクトルの例を示す波形図である。 バンドパスフィルタの通過帯域の中心周波数に応じたクロストーク成分のパワーの変化の例を示す波形図である。 送信装置及び不平衡補償装置の一例を示す構成図である。 送信装置におけるIQインバランスの補償処理の一例を示すフローチャートである。 送信装置におけるIQインバランスの補償処理の他例を示すフローチャートである。 受信装置及び不平衡補償装置の一例を示す構成図である。 受信装置の局発光の中心周波数の一例を示す図である。 受信装置におけるIQインバランスの補償処理の一例を示すフローチャートである。 受信装置におけるIQインバランスの補償処理の他例を示すフローチャートである。 送信装置のIQインバランスを補償する伝送システムの一例を示す構成図である。 送信装置のIQインバランスを補償する伝送システムの他の例を示す構成図である。 送信装置のIQインバランスを補償する伝送システムの他の例を示す構成図である。 伝送システムの制御動作の一例を示すフローチャートである。
図1は、信号のスペクトルの例を示す構成図である。符号G1は、IQインバランスにより信号のスペクトルの上側波帯(USB: Upper Side Band)Sa及び下側波帯(LSB: Lower Side Band)Sbに生ずるクロストーク成分Na,Nbを示す。
α(ω)=cos(ωτ/2)S(ω)+sin(ωτ/2)S(-ω)
・・・(1)
同相成分及び直交位相成分の間にスキューが存在しない理想的な信号のスペクトルをS(ω)とすると、スキューτが存在する信号のスペクトルSα(ω)は上記の式(1)により表される。式(1)において、変数ωは角速度(=2π×周波数)である。
β(ω)=KS(ω)+K(-ω) ・・・(2)
また、同相成分及び直交位相成分の間にパワー差や直交偏差が存在する信号のスペクトルSβ(ω)は、式(1)と同様に、上記の式(2)で表される。式(2)において、変数K、Kは、パワー差や直交偏差に応じて決定される複素係数である。
式(1)及び式(2)より、IQインバランスは、信号の上側波帯Sa及び下側波帯Sbの一方から他方に生ずるクロストーク成分Na,Nbとして周波数軸上に表されることが理解される。より具体的には、点線で示されるように、上側波帯Saは下側波帯Sbに干渉することによりクロストーク成分Naを生じさせ、下側波帯Sbは上側波帯Saに干渉することによりクロストーク成分Nbを生じさせる。
したがって、符号G2で示されるように、上側波帯Saに信号帯域を有する単側波帯(SSB: Single Side Band)信号を送受信する場合、信号の下側波帯Sbにクロストーク成分Naが付加される。このため、クロストーク成分Naのパワーを測定することによりIQインバランスの大きさ(つまり、IQインバランスの程度)を検出することができる。
また、単側波帯信号に限られず、符号G3で示されるように、上側波帯Saの信号成分のパワーの平均値と下側波帯Sbの信号成分のパワーの平均値が相違する信号を送受信することによってもIQインバランスの大きさを検出することができる。より具体的には、上側波帯Saの信号成分のパワーが下側波帯Sbの信号成分のパワーの平均値よりΔPだけ大きいため、クロストーク成分Naを付与された下側波帯Sbの信号成分のパワーからIQインバランスの大きさを検出することができる。
また、符号G4で示されるように、下側波帯Sbに信号帯域を有する単側波帯信号を送受信する場合、信号の上側波帯Saにクロストーク成分Nbが付加される。このため、上側波帯Saのクロストーク成分Nbのパワーを測定することによりIQインバランスの大きさを検出することができる。さらに、図示は省略するが、下側波帯Sbの信号成分のパワーが下側波帯Sbの信号成分のパワーの平均値より所定値だけ大きい信号を送受信した場合も同様にIQインバランスの大きさを検出することができる。
このように、上側波帯Saの信号成分のパワーの平均値と下側波帯Sbの信号成分のパワーの平均値が相違する信号を送受信することによって、IQインバランスの大きさを検出することができる。さらに、上側波帯Saまたは下側波帯Sbに信号帯域を有する単側波帯信号を送受信する場合、その反対側の下側波帯Sbまたは上側波帯Saにはクロストーク成分Na,Nbだけが含まれるため、IQインバランスの大きさを高精度に検出することができる。
図2は、IQインバランスの数値シミュレーションに用いる構成の一例を示す図である。数値シミュレーションの構成には、ナイキストフィルタ90、ローパスフィルタ(LPF: Low-Pass Filter)91,98、加算器920,921、アンプ93、ヒルベルト変換部94、スキュー付与部95、乗算器96,97、及びモニタ部99が含まれる。モニタ部99には、バンドパスフィルタ(BPF: Band-Pass Filter)990及びパワー検出部991が含まれる。
ナイキストフィルタ90、LPF91、加算器920、アンプ93、加算器921、BPF990、及びパワー検出部991は、この順で直列に接続されている。ヒルベルト変換部94、スキュー付与部95、乗算器96,97、及びLPF98は、この順で直列に接続されている。
信号Sは、ナイキストフィルタ90を通過することにより波形を整形された後、分岐してLPF91及びヒルベルト変換部94に入力される。なお、信号Sの変調方式は「SSB ON-OFF keying」とし、シンボルレートは32(Gbaud)とし、ナイキストフィルタ90のロールオフ率は0.01とする。
一方の信号SはLPF91を通過することにより、SSBの同相成分の信号Siに変換される。他方の信号Sはヒルベルト変換部94によりヒルベルト変換されてSSB成分だけの信号となる。信号Sは、ヒルベルト変換された後、スキュー付与部95によりスキューτ(ps)が付与される。
次に、信号Sは、乗算器96により直交偏差φerが与えられ、さらに後段の乗算器97により係数Kに従うパワーの誤差が与えられる。このように、スキュー付与部95及び乗算器96,97によりIQインバランスを信号Sに与えることができる。
その後、信号Sは、LPF98を通過することにより、SSBの直交位相成分の信号Sqに変換される。なお、LPF91,98は、一例として、伝達関数が4次のベッセル関数であり、21(GHz)の通過帯域を有する。
同相成分の信号Siと直交位相成分の信号Sqは、加算器920に入力されることにより合成される。合成後の信号S’は、図1の符号G2で示されるように、上側波帯の信号成分だけを含む。
信号S’は、アンプ93により出力パワーが所定値となるように増幅された後、加算器921により白色ガウス雑音(AWGN: Additive White Gaussian Noise)が加えられる。なお、白色ガウス雑音は、一例として50(dB)のOSNR(Optical Signal-to-Noise Ratio)に相当する。
モニタ部99は、信号S’のクロストーク成分のパワーを検出する。BPF990は、信号S’から通過帯域の信号成分を通過させる。符号G5は、信号S’のスペクトルとBPF990の通過帯域Bを示す。通過帯域Bの中心周波数fcは、信号S’の中心周波数foから下側波帯の側にΔfだけずれている。これにより、BPF990は、信号S’の下側波帯のクロストーク成分Ncを抽出してパワー検出部991に出力する。なお、BPF990は、一例として、伝達関数が4次のガウス関数であり、12.5(GHz)の通過帯域を有する。
パワー検出部991は、信号S’のクロストーク成分Ncのパワーを検出する。以下に述べるように、クロストーク成分NのパワーからIQインバランスの大きさを測定することができる。
図3は、IQインバランスに応じた信号S’のスペクトルの変化の例を示す波形図である。波形図はBPF990に入力される信号S’の波形を示し、その横軸は周波数を示し、その縦軸はパワー(dB)を示す。なお、信号S’の中心周波数は0(GHz)とする。
符号Gaは、信号S’の同相成分と直交位相成分の間のスキューを0(ps)、1(ps)、3(ps)、及び5(ps)としたときのスペクトルの変化を示す。スキューが増加するほど、下側波帯(-50~0(GHz))のクロストーク成分Ncのパワーは増加する。
符号Gbは、信号S’の同相成分と直交位相成分の間のパワー差を0(%)、10(%)、20(%)、及び30(%)としたときのスペクトルの変化を示す。パワー差が増加するほど、下側波帯のクロストーク成分Ncのパワーは増加する。
符号Gcは、信号S’の同相成分と直交位相成分の間の直交偏差を0(rad)、0.1(rad)、0.2(rad)、及び0.3(rad)としたときのスペクトルの変化を示す。直交偏差が増加するほど、下側波帯のクロストーク成分Ncのパワーは増加する。
このように、クロストーク成分Ncのパワーは、IQインバランスの大きさに応じて増加する。したがって、信号S’の下側波帯のクロストーク成分NcをBPF990により抽出して、そのパワーをパワー検出部991で検出することにより、IQインバランスの大きさをモニタすることが可能となる。
図4は、BPF990を通過した信号S’のスペクトルの例を示す波形図である。符号Gdは、スキューを3(ps)とした場合のBPF990の通過の前後の信号S’のスペクトルを示す。このように、BPF990は、信号S’からクロストーク成分Ncを抽出することができる。
符号Gfは、スキューを3(ps)とした場合において、信号S’の中心周波数foと通過帯域Bの中心周波数fcの差分Δfを0(GHz)、4(GHz)、及び12(GHz)としたときのスペクトルの変化を示す。本例では、差分Δf=12(GHz)の場合、最も良好にクロストーク成分Ncを抽出することができる。
図5は、BPF990の通過帯域の中心周波数fcに応じたクロストーク成分Ncのパワーの変化の例を示す波形図である。符号Ggは、差分Δfを0(GHz)、4(GHz)、8(GHz)、12(GHz)、16(GHz)、及び20(GHz)としたときのスキューに対するパワーの変化を示す。符号Ghは、差分Δfを0(GHz)、4(GHz)、8(GHz)、12(GHz)、16(GHz)、及び20(GHz)としたときのパワー差に対するパワーの変化を示す。符号Giは、差分Δfを0(GHz)、4(GHz)、8(GHz)、12(GHz)、16(GHz)、及び20(GHz)としたときの直交偏差に対するパワーの変化を示す。
符号Gg~Giのグラフから理解されるように、差分Δf=0(GHz)及び4(GHz)の場合、信号S’の上側波帯の成分が強くなるため、IQインバランスのモニタが不可能である。しかし、差分Δf=8(GHz)、12(GHz)、16(GHz)、及び20(GHz)の場合、信号S’の下側波帯の成分が強くなるため、IQインバランスのモニタが可能である。
そこで、実施例の不平衡補償装置は、IQインバランスのモニタ結果に応じて、信号の同相成分と直交位相成分の間のパワー差、スキュー、及び直交偏差を調整することにより、IQインバランスを補償する。
図6は、送信装置1及び不平衡補償装置3の一例を示す構成図である。不平衡補償装置3は、送信装置1から送信される試験信号Stから送信装置1のIQインバランスをモニタし、モニタ結果に応じて、送信装置1に対し、試験信号Stの同相成分と直交位相成分の間のパワー差、スキュー、及び直交偏差を調整する。試験信号Stは、同相成分及び直交位相成分を含む信号の一例である。
送信装置1は、偏波多重方式を用い、デジタルコヒーレント光伝送方式に従って試験信号Stを伝送する。送信装置1は、送信処理回路10と、BPF18a,18bと、デジタルアナログ変換器(Digital-to-Analog Converter)12a~12dと、光変調部19とを有する。光変調部19は、光源11と、マッハツェンダ変調器(MZM: Mach-Zehnder Modulator)13a~13dと、偏波ビームスプリッタ(PBS: Polarization Beam Splitter)14と、偏波ビームコンバイナ(PBC: Polarization Beam Combiner)15と、位相シフタ16a,16bとを有する。
送信処理回路10は、他装置から入力されたデータ信号Dtから4つのデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqを生成する。送信処理回路10は、分配部100、マッピング部101a,101b、振幅調整部102a~102d、及びデスキュー部103a~103dを有する。なお、送信処理回路10としては、例えばDSP(Digital Signal Processor)が挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)であってもよい。また、送信処理回路10には、上記以外の機能が含まれてもよい。
分配部100は、データ信号Dtをマッピング部101a,101bに分配する。マッピング部101a,101bは、データ信号Dtを変調処理(例えばQAM)のシンボルにマッピングする。マッピング部101aは、X偏波に割り当てるデータ信号Dtのマッピング処理を実行し、マッピング部101bは、Y偏波に割り当てるデータ信号Dtのマッピング処理を実行する。
マッピング部101aは、X偏波のデータ信号Dtのうち、同相成分を振幅調整部102aに出力し、直交位相成分を振幅調整部102bに出力する。マッピング部101bは、Y偏波のデータ信号Dtのうち、同相成分を振幅調整部102cに出力し、直交位相成分を振幅調整部102dに出力する。
振幅調整部102a~102dは、アンプ回路などを含み、マッピング部101a,101bから入力された信号成分の振幅を、不平衡補償装置3から与えられた設定値に従い調整する。振幅の調整後の信号成分はデスキュー部103a~103dに入力される。なお、振幅調整部102a~102dは、デスキュー部103a~103dの後段に設けられてもよい。
デスキュー部103a~103dは、遅延挿入回路などを含み、振幅調整部102a~102dから入力された信号成分のスキューを、不平衡補償装置3から与えられた設定値に従い調整する。スキューの調整後の信号成分はBPF18a~18dに入力される。
BPF18a~18dは、電気的なフィルタであり、デスキュー部103a~103dから入力された信号成分から所定の通過帯域の信号成分を抽出する。より具体的には、BPF18a~18dは、所定の通過帯域の信号成分を抽出することにより、図1の符号G2で示されるようなSSB信号を生成する。
また、BPF18a~18dは、SSB信号に限定されず、図1の符号G3で示されるように、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号を生成してもよい。すなわち、BPF18a~18dは、変換部の一例であり、信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーが相違するように信号を変換する。
BPF18aは、抽出した信号をX偏波の同相成分のデジタル信号XiとしてDAC12aに出力し、BPF18bは、抽出した信号をX偏波の直交位相成分のデジタル信号XqとしてDAC12bに出力する。BPF18cは、抽出した信号をY偏波の同相成分のデジタル信号YiとしてDAC12cに出力し、BPF18dは、抽出した信号をY偏波の直交位相成分のデジタル信号YqとしてDAC12dに出力する。
DAC12a~12dは、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqをそれぞれアナログ信号に変換する。アナログ信号は、MZM13a~13dに入力される。なお、DAC12a~12dは、送信処理回路10内に構成されてもよい。また、振幅調整部102a~102d及びデスキュー部103a~103dは、DAC12a~12dの前段に設けられているが、DAC12a~12dの後段に設けられてもよい。
光源11は、例えばLD(Laser Diode)であり、所定の周波数の局発光LOsをPBS14に出力する。PBS14は、局発光LOsを、X軸及びY軸(偏光軸)に分離する。局発光LOsのX軸成分はMZM13a,13bにそれぞれ入力され、局発光LOsのY軸成分はMZM13c,13dにそれぞれ入力される。
MZM13a~13dは、DAC12a~12dからのアナログ信号に基づき局発光LOsを光変調する。より具体的には、MZM13a,13bは、局発光LOsのX軸成分をDAC12a,12bからのアナログ信号に基づき光変調し、MZM13c,13dは、局発光LOsのY軸成分をDAC12c,12dからのアナログ信号に基づき光変調する。
また、直交位相成分(Xq,Yq)に対応するMZM13b,13dの後段には位相シフタ16a,16bが接続されている。位相シフタ16a,16bは、位相変調器などから構成され、MZM13b,13dの出力光の位相をπ/2だけシフトする。また、位相シフタ16a,16bは、位相シフト量(π/2)を不平衡補償装置3から与えられた設定値に従い調整する。このため、位相シフト量は、設定値に基づく微調整値をπ/2に加算した値となる。
光変調された局発光LOsのX軸成分及びY軸成分はPBC15に入力される。PBC15は、局発光LOsのX軸成分及びY軸成分を偏波合成して、試験信号Stとして不平衡補償装置3に出力する。
不平衡補償装置3は、BPF30と、パワー測定部31と、パラメータ調整部32とを有する。不平衡補償装置3は、送信装置1に対し、偏波ごとにIQインバランスを補償する。
このため、パラメータ調整部32は、X偏波についてIQインバランスを補償する場合、Y偏波のMZM13c,13dの動作を停止制御することでY偏波のデジタル信号Yi,Yqを無変調状態とする。また、パラメータ調整部32は、Y偏波についてIQインバランスを補償する場合、X偏波のMZM13a,13bの動作を停止制御することでX偏波のデジタル信号Xi,Xqを無変調状態とする。なお、パラメータ調整部32は、例えば光スイッチを切り替えることにより局発光LOsのX軸成分及びY軸成分の一方だけがMZM13a~13dに入力されるように制御してもよい。
BPF30は、光学フィルタであり、PBC15から試験信号Stが入力され、試験信号Stの上側波帯または下側波帯の信号成分を通過させる。つまり、BPF30は、抽出部の一例であり、試験信号Stから上側波帯または下側波帯の信号成分を抽出する。
例えば、BPF30に、図1の符号G2及びG3で示される試験信号Stが入力される場合、BPF30は、下側波帯Sbの信号成分を抽出する。また、BPF30に、図1の符号G4で示される試験信号Stが入力される場合、BPF30は、上側波帯Saの信号成分を抽出する。つまり、BPF30は、上側波帯Saの信号成分及び下側波帯Sbの信号成分のうち、パワー(平均値)が小さいほうを抽出する。
このため、IQインバランスによって試験信号Stに生じたクロストーク成分がBPF30により抽出される。BPF30により抽出された信号成分はパワー測定部31に入力される。
パワー測定部31は、例えばフォトダイオードなどから構成され、BPF30が抽出した信号成分のパワーを測定する。このため、不平衡補償装置3は、パワー測定部31が測定したパワーに基づき、送信装置1のIQインバランスの大きさをモニタすることができる。パワー測定部31は、測定したパワーをパラメータ調整部32に通知する。なお、パワー測定部31は測定部の一例である。
パラメータ調整部32は、調整部の一例であり、パワー測定部31が測定したパワーに基づきIQインバランスに関するパラメータを調整する。パラメータ調整部32は、例えばFPGAなどにより構成され、パワー測定部31が測定したパワーに基づいて、振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を調整する。なお、各設定値は、IQインバランスに関するパラメータの一例である。
このように、不平衡補償装置3は、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する試験信号Stのパワーを測定し、そのパワーに応じて試験信号Stの同相成分及び直交位相成分の間の不平衡、つまりIQインバランスを補償する。このため、不平衡補償装置3は、簡単にIQインバランスを補償することができる。
より具体的には、パラメータ調整部32は、パワーが最小となるように振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を調整する。このため、不平衡補償装置3は、クロストーク成分を最小とすることで、IQインバランスの大きさを最小に抑制することができる。
本例において、不平衡補償装置3は、送信装置1とは独立して設けられているが、送信装置1の内部に設けられてもよい。この場合、送信装置1は、さらにBPF30と、パワー測定部31と、パラメータ調整部32とを有する。このため、送信装置1は、上述した内容と同様の作用効果を奏することができる。
図7は、送信装置1におけるIQインバランスの補償処理の一例を示すフローチャートである。パラメータ調整部32は、X軸及びY軸のうち、一方の偏波成分の光変調を停止させる(ステップSt1)。このとき、パラメータ調整部32は、X偏波についてIQインバランスを補償する場合、Y偏波のMZM13c,13dの動作を停止制御し、Y偏波についてIQインバランスを補償する場合、X偏波のMZM13a,13bの動作を停止制御する。
以降の処理では、X偏波及びY偏波の一方についてのIQインバランスの補償処理のみが行われるが、他方についても同様の処理が実行される。パラメータ調整部32は、X偏波についてIQインバランスを補償する場合、振幅調整部102a,102b、デスキュー部103a,103b、及び位相シフタ16aの各設定値を調整する。
また、パラメータ調整部32は、Y偏波についてIQインバランスを補償する場合、振幅調整部102c,102d、デスキュー部103c,103d、及び位相シフタ16bの各設定値を調整する。ただし、以下の説明では、便宜上、振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各調整値を、調整対象として一括で記載する。
BPF18a~18dは、データ信号Dtから上側波帯または下側波帯の信号成分を抽出することによりSSB信号を生成する(ステップSt2)。このとき、上側波帯に信号帯域を有するSSB信号が生成されると仮定するが、これに限定されず、下側波帯に信号帯域を有するSSB信号が生成されてもよい。
また、BPF18a~18dは、SSB信号に限定されず、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号を生成すればよい。つまり、BPF18a~18dは、送信対象の信号を、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように変換する。
次に、BPF30は、試験信号Stから下側波帯の信号成分(LSB成分)を抽出する(ステップSt3)。これにより、送信装置1のIQインバランスにより試験信号Stに生じたクロストーク成分が抽出される。なお、ステップSt2で生成されたSSB信号が下側波帯に信号帯域を有する場合、BPF30は、試験信号Stから上側波帯の信号成分(USB成分)を抽出する。
次に、パラメータ調整部32は、振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を初期化する(ステップSt4)。以降の処理において、パラメータ調整部32は、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を順次に調整するが、その順序に限定はなく、また、何れか1つの設定値のみを調整してもよい。なお、以降の説明では、振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を、「振幅の設定値」、「スキューの設定値」、及び「位相シフト量の設定値」と表記する。
パワー測定部31は、BPF30が抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt5)。測定されたパワー(測定値)は、パラメータ調整部32に通知され、パラメータ調整部32内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部32は振幅の設定値を変更する(ステップSt6)。例えば、パラメータ調整部32は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部32は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt7)。なお、設定値の調整範囲は、例えば振幅調整部102a~102dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt7のYes)、ステップSt5以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt7のNo)、パラメータ調整部32は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値を振幅調整部102a~102dに設定する(ステップSt8)。このため、不平衡補償装置3は、同相成分と直交位相成分の間のパワー差を最小とすることができる。
次に、パワー測定部31は、BPF30が抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt9)。測定されたパワーは、パラメータ調整部32に通知され、パラメータ調整部32内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部32はスキューの設定値を変更する(ステップSt10)。例えば、パラメータ調整部32は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部32は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt11)。なお、設定値の調整範囲は、例えばデスキュー部103a~103dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt11のYes)、ステップSt9以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt11のNo)、パラメータ調整部32は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値をデスキュー部103a~103dに設定する(ステップSt12)。このため、不平衡補償装置3は、同相成分と直交位相成分の間のスキューを最小とすることができる。
次に、パワー測定部31は、BPF30が抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt13)。測定されたパワーは、パラメータ調整部32に通知され、パラメータ調整部32内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部32は位相シフト量の設定値を変更する(ステップSt14)。例えば、パラメータ調整部32は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部32は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt15)。なお、設定値の調整範囲は、例えばデスキュー部103a~103dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt15のYes)、ステップSt13以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt15のNo)、パラメータ調整部32は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値を位相シフタ16a,16bに設定する(ステップSt16)。このため、不平衡補償装置3は、同相成分と直交位相成分の間の直交偏差を最小とすることができる。
このようにして、IQインバランスの補償処理は実行される。この補償処理に基づく不平衡補償方法によっても不平衡補償装置3と同様の採用効果が得られる。
本例において、BPF30は、試験信号Stからクロストーク成分を抽出するが、これに限定されず、クロストーク成分の生成元の信号成分を抽出してもよい。例えば、試験信号Stが、図1の符号G2で示されるスペクトルを有する場合、BPF30は上側波帯Saの信号成分を抽出する。また、試験信号Stが、図1の符号G4で示されるスペクトルを有する場合、BPF30は下側波帯Sbの信号成分を抽出する。
すなわち、BPF30は、上側波帯Saの信号成分及び下側波帯Sbの信号成分のうち、パワー(平均値)が大きいほうを抽出する。抽出された信号成分は、クロストーク成分が大きいほど、パワーが減少する。このため、パラメータ調整部32は、パワー測定部31が測定したパワーが最大となるように振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び位相シフタ16a,16bの各設定値を調整する。この場合の補償処理について以下に述べる。
図8は、送信装置1におけるIQインバランスの補償処理の他例を示すフローチャートである。図8において、図7と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
BPF18a~18dは、側波帯に信号帯域を有するSSB信号を生成する(ステップSt2a)。次に、BPF30は、試験信号Stから、クロストーク成分の生成元である上側波帯の信号成分(USB成分)を抽出する(ステップSt3a)。
また、パワー測定部31は、側波帯の信号成分(USB成分)のパワーを測定する(ステップSt5a,St9a,St13a)。パラメータ調整部32は、測定されたパワーが最大となるように各設定値を設定する(ステップSt8a,St12a,St16a)。
このため、不平衡補償装置3は、クロストーク成分を最小とすることで、同相成分と直交位相成分の間のパワー差、スキュー、及び直交偏差を最小とすることができる。
次に、受信装置のIQインバランスを補償する場合について述べる。
図9は、受信装置2及び不平衡補償装置4の一例を示す構成図である。受信装置2は、同相成分及び直交位相成分を含む試験信号Stを受信する。不平衡補償装置4は、受信装置2のIQインバランスを補償する。試験信号Stは、受信装置2の受信可能な帯域内の周波数ごとのパワーが相違する。
受信装置2は、受信処理回路20と、ADC(Analog-to-Digital Convertor)22a~22dと、コヒーレント受信器29とを有する。コヒーレント受信器29は、光源21と、PD(Photodiode)23a~23dと、90度光ハイブリッド回路240,241と、PBS25,26とを有する。
PBS26は、入力された試験信号Srを、X軸成分及びY軸成分に分離して90度光ハイブリッド回路240,241にそれぞれ出力する。また、光源21は、局発光LOrをPBS25に入力する。PBS25は、局発光LOrをX軸成分及びY軸成分に分離して90度光ハイブリッド回路240,241にそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路240は、試験信号SrのX軸成分及び局発光LOrのX軸成分を干渉させるための導波路を有し、試験信号SrのX軸成分を検波する。90度光ハイブリッド回路240は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD23a,23bにそれぞれ出力する。
90度光ハイブリッド回路241は、試験信号SrのX軸成分及び局発光LOrの軸成分を干渉させるための導波路を有し、試験信号SrのY軸成分を検波する。90度光ハイブリッド回路241は、検波結果として、同相成分及び直交位相成分の振幅及び位相に応じた光成分をPD23c,23dにそれぞれ出力する。
PD23a~23dは、入力された光成分を電気信号に変換して、電気信号をADC22a~22dにそれぞれ出力する。ADC22a~22dは、PD23a~23dから入力された電気信号をデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqにそれぞれ変換する。デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqは受信処理回路20に入力される。
光源21の局発光LOrの中心周波数は、不平衡補償装置4により試験信号Srの中心周波数とは異なる値に設定される。これにより、試験信号SrはSSB信号に変換される。
図10は、受信装置2の局発光Lorの中心周波数frの一例を示す図である。局発光Lorの中心周波数frは、試験信号Srの中心周波数ではなく、試験信号Srのスペクトルの下側波帯側の端部の周波数に設定される。このため、試験信号Srは、上側波帯に信号帯域を有するSSB信号となる。なお、試験信号Srは下側波帯に信号帯域を有するSSB信号であってもよい。また、試験信号Srは、SSB信号に限定されず、上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーが相違する信号であればよい。
このように、光源21は、変換部の一例として、試験信号Srの上側波帯の信号成分のパワー(平均値)と下側波帯の信号成分のパワー(平均値)が相違するように試験信号Srを変換する。このため、送信装置1が試験信号Srを変換する必要がないので、不平衡補償装置4は、後述するように、変換後の試験信号Srから抽出した信号成分を用いて、IQインバランスの補償が可能である。
受信処理回路20は、振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、直交偏差調整部202a~202d、及び復調処理部203を有する。なお、受信処理回路20としては、例えばDSPが挙げられるが、これに限定されず、例えばFPGAであってもよい。また、受信処理回路20には、上記以外の機能が含まれてもよい。
振幅調整部200a~200dは、アンプ回路などを含み、ADC22a~22dから入力されたデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqの振幅を、不平衡補償装置4から与えられた設定値に従い調整する。振幅の調整後のデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqはデスキュー部201a~201dに入力される。
デスキュー部201a~201dは、遅延挿入回路などを含み、振幅調整部200a~200dから入力されたデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqのスキューを、不平衡補償装置4から与えられた設定値に従い調整する。スキューの調整後のデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqは不平衡補償装置4及び復調処理部203に入力される。復調処理部203は、デジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqの復調処理を行う。
なお、振幅調整部200a~200dは、デスキュー部201a~201dの後段に設けられてもよい。また、振幅調整部200a~200d及びデスキュー部201a~201dは、ADC22a~22dの後段に設けられているが、ADC22a~22dの前段に設けられてもよい。また、不平衡補償装置4には、ADC22a~22dの後段のデジタル信号Xi,Xq,Yi,Yqが入力されるが、ADC22a~22dの前段のアナログ信号が入力されてもよい。ただし、この場合、振幅調整部200a~200d及びデスキュー部201a~201dは、ADC22a~22dの前段に設けられる。
不平衡補償装置4は、合成処理部40a,40bと、電気フィルタであるBPF41a,41bと、パワー測定部42a,42bと、パラメータ調整部43とを有する。合成処理部40a、BPF41a、及びパワー測定部42aは、Y偏波のデジタル信号Yi,YqについてIQインバランスの補償処理に用いられ、合成処理部40b、BPF41b、及びパワー測定部42bは、X偏波のデジタル信号Xi,XqについてIQインバランスの補償処理に用いられる。
合成処理部40aは、加算器などの回路を含み、デジタル信号Yi,YqからY偏波の信号Syを合成する。信号SyはBPF41aに入力される
BPF41aは、抽出部の一例であり、信号Syから上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する。BPF41aは、信号Syが上側波帯に信号帯域を有するSSB信号である場合、信号Syの下側波帯の信号成分を抽出し、信号Syが下側波帯に信号帯域を有するSSB信号である場合、信号Syの上側波帯の信号成分を抽出する。これにより、IQインバランスにより信号Syに生じたクロストーク成分が抽出される。BPF41aにより抽出された信号成分はパワー測定部42aに入力される。
パワー測定部42aは、測定部の一例であり、BPF41aにより抽出された信号成分のパワーを測定する。より具体的には、パワー測定部42aは、信号Syのクロストーク成分のパワーを測定する。測定されたパワーはパラメータ調整部43に通知される。
合成処理部40bは、加算器などの回路を含み、デジタル信号Xi,XqからX偏波の信号Sxを合成する。信号SxはBPF41bに入力される
BPF41bは、抽出部の一例であり、信号Sxから上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する。BPF41bは、信号Sxが上側波帯に信号帯域を有するSSB信号である場合、信号Sxの下側波帯の信号成分を抽出し、信号Sxが下側波帯に信号帯域を有するSSB信号である場合、信号Sxの上側波帯の信号成分を抽出する。これにより、IQインバランスにより信号Sxに生じたクロストーク成分が抽出される。BPF41bにより抽出された信号成分はパワー測定部42bに入力される。
パワー測定部42bは、測定部の一例であり、BPF41bにより抽出された信号成分のパワーを測定する。より具体的には、パワー測定部42bは、信号Sxのクロストーク成分のパワーを測定する。測定されたパワーはパラメータ調整部43に通知される。
パラメータ調整部43は、調整部の一例であり、パワー測定部42a,42bから通知されたパワーに基づき、IQインバランスに関するパラメータを調整する。より具体的には、パラメータ調整部43は、X偏波について、パワー測定部42bから通知されたパワーに基づき振幅調整部200a,200b、デスキュー部201a,201b、及び直交偏差調整部202a,202bの各設定値を調整する。
また、パラメータ調整部43は、Y偏波について、パワー測定部42aから通知されたパワーに基づき振幅調整部200c,200d、デスキュー部201c,201d、及び直交偏差調整部202c,202dの各設定値を調整する。なお、各設定値は、IQインバランスに関するパラメータの一例である。
このように、不平衡補償装置4は、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号Sx,Syのパワーを測定し、そのパワーに応じて試験信号Srの同相成分及び直交位相成分の間の不平衡、つまりIQインバランスを補償する。このため、不平衡補償装置4は、簡単にIQインバランスを補償することができる。
より具体的には、パラメータ調整部43は、パワーが最小となるように振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各設定値を調整する。このため、不平衡補償装置4は、クロストーク成分を最小とすることで、IQインバランスの大きさを最小に抑制することができる。
本例において、不平衡補償装置4は、受信装置2とは独立して設けられているが、受信装置2の内部に設けられてもよい。この場合、受信装置2は、さらに合成処理部40a,40bと、BPF41a,41bと、パワー測定部42a,42bと、パラメータ調整部43とを有する。このため、受信装置2は、上述した内容と同様の作用効果を奏することができる。
図11は、受信装置2におけるIQインバランスの補償処理の一例を示すフローチャートである。本例では、X偏波及びY偏波の一方のみについての補償処理を挙げるが、以下の説明では、便宜上、振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各調整値を、調整対象として一括で記載する。
パラメータ調整部43は、図10に示されるように、試験信号Srが上側波帯の信号成分のSSB信号に変換されるように局発光LOrの中心周波数frを調整する(ステップSt21)。次に、BPF41a,41bは、試験信号Srから得られた信号Sx,Syから下側波帯(LSB成分)の信号成分を抽出する(ステップSt22)。これにより、受信装置2のIQインバランスにより試験信号Srに生じたクロストーク成分が抽出される。なお、ステップSt21で生成されたSSB信号が下側波帯に信号帯域を有する場合、BPF41a,41bは、試験信号Srから上側波帯の信号成分(USB成分)を抽出する。
次に、パラメータ調整部43は、振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各調整値を初期化する(ステップSt23)。以降の処理において、パラメータ調整部43は、振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各設定値を順次に調整するが、その順序に限定はなく、また、何れか1つの設定値のみを調整してもよい。なお、以降の説明では、パラメータ調整部43は、振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各設定値を、「振幅の設定値」、「スキューの設定値」、及び「位相シフト量の設定値」と表記する。
パワー測定部42a,42bは、BPF41a,41bが抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt24)。測定されたパワー(測定値)は、パラメータ調整部43に通知され、パラメータ調整部43内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部43は振幅の設定値を変更する(ステップSt25)。例えば、パラメータ調整部43は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部43は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt26)。なお、設定値の調整範囲は、例えば振幅調整部200a~200dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt26のYes)、ステップSt24以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt26のNo)、パラメータ調整部43は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値を振幅調整部200a~200dに設定する(ステップSt27)。このため、不平衡補償装置4は、同相成分と直交位相成分の間のパワー差を最小とすることができる。
次に、パワー測定部42a,42bは、BPF41a,41bが抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt28)。測定されたパワーは、パラメータ調整部43に通知され、パラメータ調整部43内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部43は振幅の設定値を変更する(ステップSt29)。例えば、パラメータ調整部43は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部43は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt30)。なお、設定値の調整範囲は、例えばデスキュー部201a~201dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt30のYes)、ステップSt28以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt30のNo)、パラメータ調整部43は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値をデスキュー部201a~201dに設定する(ステップSt31)。このため、不平衡補償装置4は、同相成分と直交位相成分の間のスキューを最小とすることができる。
次に、パワー測定部42a,42bは、BPF41a,41bが抽出した下側波帯の信号成分のパワーを測定する(ステップSt32)。測定されたパワーは、パラメータ調整部43に通知され、パラメータ調整部43内のメモリなどの記憶手段に記憶される。
次に、パラメータ調整部43は直交偏差の設定値を変更する(ステップSt33)。例えば、パラメータ調整部43は設定値を所定値だけ増加させる。次に、パラメータ調整部43は、設定値が所定の調整範囲内であるか否かを判定する(ステップSt34)。なお、設定値の調整範囲は、例えば直交偏差調整部202a~202dの機能に基づき決定される。
設定値が調整範囲内である場合(ステップSt34のYes)、ステップSt32以降の処理が再び実行される。また、設定値が調整範囲外である場合(ステップSt34のNo)、パラメータ調整部43は、下側波帯の信号成分のパワーが最小となる設定値を直交偏差調整部202a~202dに設定する(ステップSt35)。このため、不平衡補償装置4は、同相成分と直交位相成分の間の直交偏差を最小とすることができる。
このようにして、IQインバランスの補償処理は実行される。この補償処理に基づく不平衡補償方法によっても不平衡補償装置3と同様の採用効果が得られる。
本例において、BPF41a,41bは、試験信号Srからクロストーク成分を抽出するが、これに限定されず、クロストーク成分の生成元の信号成分を抽出してもよい。例えば、試験信号Srが、図1の符号G2で示されるスペクトルを有する場合、BPF41a,41bは上側波帯Saの信号成分を抽出する。また、試験信号Srが、図1の符号G4で示されるスペクトルを有する場合、BPF41a,41bは下側波帯Sbの信号成分を抽出する。
すなわち、BPF41a,41bは、上側波帯Saの信号成分及び下側波帯Sbの信号成分のうち、パワーの平均値が大きいほうを抽出する。抽出された信号成分は、クロストーク成分が大きいほど、パワーが減少する。このため、パラメータ調整部43は、パワー測定部42a,42bが測定したパワーが最大となるように振幅調整部200a~200d、デスキュー部201a~201d、及び直交偏差調整部202a~202dの各設定値を調整する。この場合の補償処理について以下に述べる。
図12は、受信装置2におけるIQインバランスの補償処理の他例を示すフローチャートである。図12において、図11と共通する処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
BPF41a,41bは、試験信号Srから得られた信号Sx,Syから上側波帯(USB成分)の信号成分を抽出する(ステップSt22a)。これにより、試験信号Srの信号帯域の信号成分が抽出される。なお、ステップSt21で生成されたSSB信号が下側波帯に信号帯域を有する場合、BPF41a,41bは、試験信号Srから下側波帯の信号成分(LSB成分)を抽出する。
また、パワー測定部42a,42bは、上側波帯の信号成分(USB成分)のパワーを測定する(ステップSt24a,St28a,St32a)。パラメータ調整部43は、測定されたパワーが最大となるように各設定値を設定する(ステップSt27a,St31a,St35a)。
このため、不平衡補償装置4は、クロストーク成分を最小とすることで、同相成分と直交位相成分の間のパワー差、スキュー、及び直交偏差を最小とすることができる。
また、送信装置1のIQインバランスは、受信装置2に設けられた不平衡補償装置により補償することもできる。
図13は、送信装置1aのIQインバランスを補償する伝送システムの一例を示す構成図である。伝送システムは、光ファイバの伝送路9により互いに接続された送信装置1a及び受信装置2aを有する。なお、図13において、図6及び図9と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信装置1aは、送信処理回路10a,10bと、フィルタ部18と、信号多重部17と、DA変換部12と、光変調部19とを有する。受信装置2aは、コヒーレント受信器29と、AD変換部22と、波長分散補償回路(CDC: Chromatic Dispersion Compensator)27と、試験信号取得部28と、受信処理回路20と、BPF41と、パワー測定部42と、パラメータ調整部43aとを有する。
送信装置1aは、試験信号またはクライアント信号を選択し伝送路9に送信する。送信処理回路10a,10bは、上記の送信処理回路10と同様の構成を有する。送信処理回路10aは試験信号の送信処理を実行し、送信処理回路10bはクライアント信号の送信処理を実行する。
送信処理回路10aから出力された試験信号はフィルタ部18に入力される。フィルタ部18は上記のBPF18a~18dを含む。試験信号は、フィルタ部18により偏波ごとに例えばSSB信号に変換されて信号多重部17に入力される。なお、試験信号は、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号に変換されればよい。
また、送信処理回路10bから出力されたクライアント信号は信号多重部17に入力される。なお、クライアント信号はDSB(Double Side Band)信号である。
信号多重部17は、試験信号とクライアント信号を時分割多重してDA変換部12に出力する。試験信号とクライアント信号は、符号G6で示されるように、例えば時刻軸上で交互に出力される。試験信号は、例えば所定のパタンのデータを含み、伝送特性の調整を行うトレーニング期間に出力される。なお、試験信号は、同相成分と直交位相成分を含む信号の一例である。
DA変換部12は上記のDAC12a~12dを含む。DA変換部12によりデジタル信号に変換された試験信号またはクライアント信号は、光変調部19により変調されて伝送路9に送信される。
受信装置2aは、送信装置1aから伝送路9を介して試験信号またはクライアント信号を受信する。試験信号またはクライアント信号はコヒーレント受信器29に入力される。コヒーレント受信器29から出力された試験信号またはクライアント信号はAD変換部22に入力される。AD変換部22は上記のADC22a~22dを含む。ADC22a~22dによりデジタル信号に変換された試験信号またはクライアント信号は、CDC27に入力される。
CDC27は、伝送路9で試験信号またはクライアント信号に生じた波長分散を補償する。波長分散の補償後の試験信号またはクライアント信号は、試験信号取得部28に入力される。なお、CDC27は例えばFPGAのような回路により構成される。
試験信号取得部28は、試験信号を例えば所定のパタンにより識別してBPF41に出力する。また、試験信号取得部28は、クライアント信号を受信処理回路20に出力する。なお、試験信号取得部28は例えばFPGAのような回路により構成される。
BPF41は、抽出部の一例であり、試験信号取得部28から入力された試験信号から、上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する。BPF41は、例えば試験信号が上側波帯に信号帯域を有する場合、下側波帯の信号成分を抽出し、例えば試験信号が下側波帯に信号帯域を有する場合、上側波帯の信号成分を抽出する。これにより、BPF41は、試験信号からIQインバランスによるクロストーク成分を抽出する。なお、BPF41は電気的なフィルタである。
パワー測定部42は、測定部の一例であり、BPF41により抽出された信号成分のパワーを測定する。パワー測定部42は、測定したパワーをパラメータ調整部43aに通知する。
パラメータ調整部43aは、調整部の一例であり、送信装置1aに対し、パワー測定部42が測定したパワーに基づき、IQインバランスに関するパラメータを調整する。より具体的には、パラメータ調整部43aは、パワーに基づき送信処理回路10a,10bの振幅調整部102a~102d、デスキュー部103a~103d、及び光変調部19の位相シフタ16a,16bの各設定値を調整する。なお、各設定値は、IQインバランスに関するパラメータの一例であり、LAN(Local Area Network)などを介して受信装置2aから送信装置1aに送信される。
この伝送システムによると、トレーニング期間に試験信号に基づき送信装置1aのIQインバランスを容易に補償することができる。なお、本例において、試験信号は、SSB信号としたが、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号であれば限定はない。
また、試験信号を、以下に述べるように、上側波帯に信号帯域を有する信号(以下、「USB信号」と表記)、または下側波帯に信号帯域を有する信号(以下、「LSB信号」と表記)に周期的に切り替えてもよい。これにより、試験信号のパワーが上側波帯と下側波帯の間で時間的に平均化されるため、上記の各設定値が高精度に調整される。
図14は、送信装置1bのIQインバランスを補償する伝送システムの他の例を示す構成図である。図14において、図13と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信装置1bは、送信処理回路10a,10bと、フィルタ部180,181と、スイッチ回路182と、信号多重部17と、DA変換部12と、光変調部19とを有する。受信装置2bは、コヒーレント受信器29と、AD変換部22と、CDC27と、試験信号取得部28と、受信処理回路20と、BPF411,412と、スイッチ回路44と、パワー測定部42と、パラメータ調整部43aとを有する。
送信処理回路10aから出力された試験信号は分岐して2つのフィルタ部180,181に入力される。フィルタ部180,181は、上記のBPF18a~18dに該当し、試験信号がSSB信号となるように上側波帯または下側波帯の信号成分を抽出する。フィルタ部180は試験信号をUSB信号とし、フィルタ部181は試験信号をLSB信号とする。USB信号及びLSB信号となった各試験信号はスイッチ回路182に入力される。
スイッチ回路182は、選択信号SELaに従ってUSB信号及びLSB信号の一方を選択して信号多重部17に出力する。選択信号SELaは、一定周期でUSB信号及びLSB信号が交互に出力されるように、不図示の制御回路により制御される。このため、USB信号の試験信号とLSB信号の試験信号が周期的に交互に受信装置2bに送信される。
受信装置2bにおいて、試験信号取得部28から出力された試験信号は分岐して2つのBPF411,412に入力される。BPF411は、試験信号から下側波帯の信号成分を抽出し、BPF412は、試験信号から上側波帯の信号成分を抽出する。このため、試験信号がUSB信号であるとき、BPF411からスイッチ回路44に試験信号のクロストーク成分が入力され、試験信号がLSB信号であるとき、BPF412からスイッチ回路44に試験信号のクロストーク成分が入力される。
スイッチ回路182は、選択信号SELbに従って、BPF411からの信号及びBPF412からの信号の一方を選択してパワー測定部42に出力する。選択信号SELbは、送信装置1bの選択信号SELaと同期しており、一定周期でBPF411からの信号及びBPF412からの信号が交互に出力されるように、不図示の制御回路により制御される。このため、USB信号の試験信号のクロストーク成分とLSB信号の試験信号のクロストーク成分が周期的に交互にパワー測定部42に出力される。
本例では、試験信号のパワーが上側波帯と下側波帯の間で時間的に平均化されるため、送信装置1bにおいて上記の各設定値が高精度に調整される。なお、本例において、試験信号は、SSB信号としたが、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号であれば限定はない。
また、試験信号は、以下に述べるように、IQインバランスに関する設定値の調整以外の用途に用いられることを考慮して、上記の設定値の調整期間中だけSSB信号としてもよい。
図15は、送信装置1cのIQインバランスを補償する伝送システムの他の例を示す構成図である。図15において、図13と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
送信装置1cは、送信処理回路10a,10bと、スイッチ回路182aと、信号多重部17と、DA変換部12と、光変調部19とを有する。受信装置2cは、コヒーレント受信器29と、AD変換部22と、CDC27と、試験信号取得部28と、受信処理回路20と、BPF41と、パワー測定部42と、パラメータ調整部43aと、タイミング制御部45とを有する。
送信処理回路10aから出力された試験信号は分岐してフィルタ部18及びスイッチ回路182aに入力される。フィルタ部18は上記のBPF18a~18dを含む。試験信号は、フィルタ部18により偏波ごとに例えばSSB信号に変換されて信号多重部17に入力される。なお、試験信号は、上側波帯の信号成分のパワーの平均値と下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違する信号に変換されればよい。
スイッチ回路182aには、フィルタ部18からSSB信号の試験信号が入力され、送信処理回路10aからDSB(Double Side Band)信号の試験信号が入力される。スイッチ回路182aは、選択信号SELcに従ってSSB信号及びDSB信号の一方を選択して信号多重部17に出力する。選択信号SELcは、任意のタイミングでUSB信号が出力されるように、受信装置2cのタイミング制御部45により制御される。
このため、送信装置1cは、トレーニング期間中、通常、DSB信号の試験信号を送信するが、IQインバランスの補償処理を行う場合、SSB信号の試験信号を送信する。
受信装置2cにおいて、タイミング制御部45は、送信装置1cのIQインバランスの補償処理を行うタイミングを送信装置1cのスイッチ回路182a及びパラメータ調整部43に通知する。このため、パラメータ調整部43は、スイッチ回路182aからSSB信号が出力されるタイミングに応じて、上記の各設定値を調整することができる。なお、タイミング制御部45は、例えばFPGAのような回路により構成される。
図16は、本例の伝送システムの制御動作の一例を示すフローチャートである。送信装置1cはDSB信号の試験信号を送信する(ステップSt41)。次に、受信装置2cのタイミング制御部45は、例えばタイマなどに基づき、IQインバランスの補償のタイミングが到来したか否かを判定する(ステップSt42)。補償のタイミングが到来していない場合(ステップSt42のNo)、再びステップSt41以降の処理が実行される。
補償のタイミングが到来した場合(ステップSt42のYes)、タイミング制御部45は、選択信号SELcにスイッチ回路182aを切り替える(ステップSt43)。次に、送信装置1cはSSB信号の試験信号を送信する(ステップSt44)。次に、タイミング制御部45は、パラメータ調整部43に上記の各設定値の調整を指示する(ステップSt45)。
このようにして、伝送システムは動作する。本例によると、任意のタイミングでIQインバランスの補償を行うことができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 信号の同相成分及び直交位相成分の間の不平衡を補償する不平衡補償装置において、
前記信号から上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分のパワーを測定する測定部と、
前記測定部が測定したパワーに基づき前記不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有することを特徴とする不平衡補償装置。
(付記2) 前記信号は、単側波帯信号であることを特徴とする付記1に記載の不平衡補償装置。
(付記3) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが小さいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記1または2に記載の不平衡補償装置。
(付記4) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが大きいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記1または2に記載の不平衡補償装置。
(付記5) 同相成分及び直交位相成分を含む信号を送信する送信装置において、
前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーが相違するように前記信号を変換する変換部と、
前記変換部により変換された前記信号から前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分のパワーを測定する測定部と、
前記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有することを特徴とする送信装置。
(付記6) 前記信号は、単側波帯信号であることを特徴とする付記5に記載の送信装置。
(付記7) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが小さいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記5または6に記載の送信装置。
(付記8) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが大きいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記5または6に記載の送信装置。
(付記9) 同相成分及び直交位相成分を含む信号を受信する受信装置において、
前記信号から上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分のパワーを測定する測定部と、
前記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記10) 前記信号は、単側波帯信号であることを特徴とする付記9に記載の受信装置。
(付記11) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが小さいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記9または10に記載の受信装置。
(付記12) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが大きいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記9または10に記載の受信装置。
(付記13) 前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーが相違するように前記信号を変換する変換部を有し、
前記抽出部は、前記変換部により変換された信号から前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分を抽出することを特徴とする付記9乃至12の何れかに記載の受信装置。
(付記14) 送信装置から、同相成分及び直交位相成分を含む信号を受信する受信装置において、
前記信号から上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分のパワーを測定する測定部と、
前記送信装置に対して、前記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記15) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが小さいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記14または15に記載の受信装置。
(付記16) 前記抽出部は、前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが大きいほうを抽出し、
前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記14または15に記載の受信装置。
(付記17) 信号の同相成分及び直交位相成分の間の不平衡を補償する不平衡補償方法において、
前記信号から上側波帯の信号成分または下側波帯の信号成分を抽出し、
該抽出した前記上側波帯の信号成分または前記下側波帯の信号成分のパワーを測定し、
該測定したパワーに基づき前記不平衡に関するパラメータを調整することを特徴とする不平衡補償方法。
(付記18) 前記信号は、単側波帯信号であることを特徴とする付記17に記載の不平衡補償方法。
(付記19) 前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが小さいほうを抽出し、
前記測定したパワーが最小となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記17または18に記載の不平衡補償方法。
(付記20) 前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、パワーが大きいほうを抽出し、
前記測定したパワーが最大となるように前記パラメータを調整することを特徴とする付記17または18に記載の不平衡補償方法。
1,1a~1c 送信装置
2,2a~2c 受信装置
18a~18c,30,41,41a,41b BPF
31,42,42a,42b パワー測定部
32,43,43a パラメータ調整部
18,180,181 フィルタ部
21 光源

Claims (8)

  1. 信号の同相成分及び直交位相成分の間の不平衡を補償する不平衡補償装置において、
    前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき前記不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする不平衡補償装置。
  2. 信号の同相成分及び直交位相成分の間の不平衡を補償する不平衡補償装置において、
    前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき前記不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より大きく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする不平衡補償装置。
  3. 同相成分及び直交位相成分を含む信号を送信する送信装置において、
    前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように前記信号を変換する変換部と、
    前記変換部により変換された前記信号から前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値が他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする送信装置。
  4. 同相成分及び直交位相成分を含む信号を送信する送信装置において、
    前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように前記信号を変換する変換部と、
    前記変換部により変換された前記信号から前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値が他方の信号成分のパワーの平均値より大きく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする送信装置。
  5. 同相成分及び直交位相成分を含む信号を受信する受信装置において、
    前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より小さく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最小となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする受信装置。
  6. 前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように前記信号を変換する変換部を有し、
    前記抽出部は、前記変換部により変換された信号から前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出することを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. 同相成分及び直交位相成分を含む信号を受信する受信装置において、
    前記信号から上側波帯の信号成分及び下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出する抽出部と
    記抽出部が抽出した一方の信号成分のパワーを測定する測定部と
    記測定部が測定したパワーに基づき、前記同相成分及び前記直交位相成分の間の不平衡に関するパラメータを調整する調整部とを有し、
    前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、前記抽出部により抽出される一方の信号成分のパワーの平均値は、他方の信号成分のパワーの平均値より大きく、
    前記調整部は、前記測定部が測定したパワーが最大となるように、前記パラメータを調整することを特徴とする受信装置。
  8. 前記信号の上側波帯の信号成分のパワーと下側波帯の信号成分のパワーの平均値が相違するように前記信号を変換する変換部を有し、
    前記抽出部は、前記変換部により変換された信号から前記上側波帯の信号成分及び前記下側波帯の信号成分のうち、一方の信号成分を抽出することを特徴とする請求項に記載の受信装置。
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