JP7003378B2 - 接合構造 - Google Patents

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本発明は、接合構造に関する。
下記特許文献1には、木質の床材を梁へ接合した床構造が示されている。この床構造では、側面にスリットを形成した集成材を並べ、このスリットへH型鋼のフランジを挿入することで、集成材を連結して床材を形成している。また、H型鋼は床材の端部から延出され、この延出部分が鉄筋コンクリート梁へ埋設されている。
特開2017-25524号公報
上記特許文献1の床構造では、集成材へH型鋼のフランジを挿入するために、スリットを形成する加工作業が必要である。また、H型鋼の延出部分を鉄筋コンクリート梁へ埋設するために、コンクリートの打設前に床材を所定の位置に配置し、梁鉄筋とH型鋼とを固着する必要がある。このため、梁のコンクリートを打設する作業を、床材が仮組された状態で行う必要があり、作業が煩雑となる。
本発明は、上記事実を考慮して、梁へ木質床版を接合する作業手間を軽減することを目的とする。
請求項1の接合構造は、梁と、前記梁に固定され、前記梁の上面から突出した突出部材と、前記梁に支持された状態で、上下方向に形成された貫通孔へ前記突出部材が挿入された木質床版と、前記貫通孔へ充填された充填材と、を備え、前記充填材は前記木質床版の上部に打設されたスラブコンクリートである
請求項1の接合構造によると、突出部材及び木質床版の貫通孔へ充填された充填材を介して、梁と木質床版との間で水平力が伝達される。つまり、木質床版の貫通孔へ充填材を充填するだけで、木質床版が梁へ接合される。このため、予め木質床版へ複雑な加工を施す必要がなく、現場作業も軽減できる。これにより、木質床版を梁へ接合する作業手間を軽減することができる。
一態様の接合構造は、前記突出部材はスタッドであり、前記充填材は前記木質床版の上部に打設されたスラブコンクリートである。
一態様の接合構造によると、木質床版とスラブコンクリートによって合成床が形成される。この合成床は、木質床版の貫通孔へ充填されたスラブコンクリートとスタッドとの間の支圧力により、梁との間で上下方向の力が伝達される。これにより、木質床版と梁との間で、水平力だけでなく上下方向の力を伝達できる。
請求項2の接合構造は、前記突出部材はスタッドであり、前記貫通孔から突出していない。
請求項3の接合構造は、前記貫通孔へ鋼管が挿入されている。
請求項3の接合構造によると、貫通孔が鋼管で補強されている。これにより、木質床版に水平力が作用して貫通孔の内壁が突出部材及び充填材から支圧力を受けた際、この支圧力を分散できる。このため貫通孔が損傷しにくい。
請求項4の接合構造は、前記貫通孔及び前記突出部材が、前記木質床版の短手方向における両端部を含む位置に配置されている。
請求項5の接合構造は、前記貫通孔が、2枚の前記木質床版の接合面において、それぞれの接合面に形成された2つの端部溝が組み合わされて形成されている。
請求項6の接合構造は、前記木質床版の端面には凸部と凹部とが交互に形成されており、前記梁に載せ掛けられた一方の前記木質床版における前記凸部と、他方の前記木質床版における前記凹部とが、互いに係合している。
本発明に係る接合構造によると、梁へ木質床版を接合する作業手間を軽減できる。
(A)は本発明の第1実施形態に係る接合構造を示した立断面図であり、(B)は(A)におけるスラブコンクリートを省略した平面図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係る接合構造を示した立断面図であり、(B)は(A)におけるスラブコンクリートを省略した平面図である。 (A)は本発明の第3実施形態に係る接合構造を示した立断面図であり、(B)は(A)におけるスラブコンクリートを省略した平面図である。 (A)は本発明の第4実施形態に係る接合構造を示した立断面図であり、(B)は(A)におけるスラブコンクリートを省略した平面図である。 (A)は本発明の実施形態に係る梁を鉄筋コンクリート製としてボルト頭を埋設した変形例を示す立断面図であり、(B)は梁を鉄筋コンクリート製としてフック付ボルトのフック部を埋設した変形例を示す立断面図であり、(C)は梁を鉄筋コンクリート製としてスリーブを埋め込んだ変形例を示す立断面図であり、(D)は梁を木質梁とした変形例を示す立断面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る接合構造は、図1(A)に示すH型鋼で形成された梁12と、木質床版40との接合構造である。この接合構造は、梁12と、梁12の上面から突出したスタッド20と、梁12に支持された状態で、上下方向に形成された貫通孔40Hへスタッド20が挿入された木質床版40と、貫通孔40Hへ充填されると共に木質床版40の上部に打設されたスラブコンクリート70と、を備えている。
スタッド20は、棒鋼20Bの頂部に、棒鋼20Bの軸方向と交わる方向へ突出するフランジ20Fを備えた応力伝達部材であり、棒鋼20Bの下端面が梁12における上フランジ12Fの上面に溶接されている。また、スタッド20は、上フランジ12Fの上面において、ウェブ12Wの左右側にそれぞれ溶接され、図1(B)に示すように梁12の延設方向に沿って2列で配置されている。なお、スタッド20は本発明における突出部材の一例である。
木質床版40はCLTで形成された平板であり、長手方向(X方向)の両端部が、互いに隣接する梁12の上フランジ12Fにそれぞれ載せ掛けられて支持されている。木質床版40において、梁12の上フランジ12Fに載せ掛けられた部分には円筒形状の貫通孔40Hが形成されており、この貫通孔40Hには、外径が貫通孔40Hの内径と略一致する鋼管30が挿入されている。この鋼管30は、木質床版40を梁12に載置する前に予め貫通孔40Hへ装着しておく。
そして木質床版40が上フランジ12Fに載せ掛けられた状態では、貫通孔40H及び鋼管30の内側に、スタッド20が配置されている。
木質床版40は、梁12の両側に載せ掛けられた状態で、互いに隙間(幅W1)を空けて対向配置されている。また、木質床版40は、図1(B)に示すように、梁12の延設方向(Y方向)に沿って複数敷き並べられている。
貫通孔40Hは、それぞれの木質床版40の短手方向(Y方向)に沿って複数設けられており、梁12にはそれぞれの貫通孔40Hに対応する位置に、スタッド20が固定されている。なお、貫通孔40Hは、木質床版40の短手方向(Y方向)において少なくとも両端部付近に設けられている。
スラブコンクリート70は、図1(A)に示すように木質床版40の上部に打設され、また、梁12の上で対向する木質床版40の間(充填部70A)と、貫通孔40H及び鋼管30の内側(充填部70B)とに充填されている。
(作用・効果)
第1実施形態の接合構造によると、スタッド20及び木質床版40の貫通孔40H(充填部70B)へ充填されたスラブコンクリート70を介して、梁12と木質床版40との間で水平力が伝達される。つまり、木質床版40を梁12の上に載置した後、木質床版40の貫通孔40Hへコンクリートを充填するだけで、木質床版40が梁12へ接合される。このため、木質床版40に対しては、予めホールソー等を用いて貫通孔40Hを形成しておけばその他に複雑な加工を施す必要がない。これにより、木質床版を梁へ接合する作業手間を軽減することができる。
また、木質床版40の貫通孔40Hが鋼管30で補強されている。これにより、木質床版40に水平力が作用して貫通孔40Hの内壁がスタッド20及び充填部70Bのコンクリートから支圧力を受けた際、この支圧力を分散できる。このため貫通孔40H及び木質床版40が損傷しにくい。
また、木質床版40の上部にはスラブコンクリート70が打設されるため、木質床版40とスラブコンクリート70とによって合成床が形成される。この合成床は、木質床版40の貫通孔40H(充填部70B)へ充填されたスラブコンクリートとスタッド20のフランジ20Fとの間の支圧力により、梁12との間で上下方向の力を伝達できる。これにより木質床版40の端部に曲げモーメントが作用した際に、この曲げモーメントを梁12へ伝達することができる。
また、木質床版40は梁12の両側に載せ掛けられており、その隙間(充填部70A)にはコンクリートが充填されている。このコンクリートを介して、梁12の両側にそれぞれ載せ掛けられた木質床版40の間で水平力を伝達する効果を高めることができる。
なお、梁12と木質床版40とは、充填部70Aのコンクリートがない場合でも、スタッド20及び充填部70Bのコンクリートにより水平力を分散できる。このため、梁12の両側に載せ掛けられた木質床版40の間には、必ずしもコンクリートを充填する必要はなく空洞としてもよいし、あるいは2つの木質床版を突き付けて配置してもよい。
また、第1実施形態において貫通孔40H及びスタッド20は、図1(B)に示すように、木質床版40の短手方向における両端部付近に配置されている。このため、木質床版40に矢印Mで示す回転力が加わった際に、両端部に作用する互いに逆向きの引張力T1、T2を、効率的に梁12へ伝えることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る接合構造では、スタッド20は、図2(A)、(B)に示すように梁12の上フランジ12Fの上部において、梁12の延設方向に沿って1列配置されている。また、スタッド20に対応する位置に貫通孔42Hを備えた木質床版42が、1枚載せ掛けられて支持されている。そして、貫通孔42Hの内側には鋼管30が配置されている。
木質床版42の上部にはスラブコンクリート70が打設され、スラブコンクリート70は、貫通孔42H及び鋼管30の内側(充填部70B)にも充填されている。
この接合構造は、例えば木質床版42の両端部だけでなく中央部などを下方から支持する場合に適用される。あるいは、梁12が建物の外壁に面しており、両側にスラブを設ける必要がない場合(この場合における木質床版42及びスラブコンクリート70の端面を、図2(A)に二点鎖線Eで示す)に適用される。
第2実施形態に係る接合構造においては、スタッド20及び木質床版42の貫通孔42H(充填部70B)へ充填されたスラブコンクリート70を介して、梁12と木質床版42との間で水平力が伝達される。
第2実施形態に係る接合構造のその他の構成及び効果については、第1実施形態において等しい符合をつけた構成及び効果と同様であり、説明を省略する。以下に示す各実施形態についても同様である。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る接合構造では、図3(A)、(B)に示すように木質床版44の長手方向(X方向)の端部が、梁12の上フランジ12Fの両側に載せ掛けられている。そして、上フランジ12Fの両側にそれぞれ載せ掛けられた2枚の木質床版44は、互いの端面が接するように配置されている。
また、それぞれの木質床版44の端面には、軸方向が上下方向に沿う半円筒形状の端部溝44HGが形成されており、2つの木質床版44における端部溝44HGは互いに対向するように配置されている。これにより、2枚の木質床版44の接合面には、2つの端部溝44HGが組み合わされた円筒形状の貫通孔44Hが形成されている。そして、この貫通孔44Hの内側には鋼管30が配置されている。
スタッド20は、第2実施形態と同様、梁12の上フランジ12Fの上部において、梁12の延設方向に沿って1列配置されている。また、このスタッド20は、木質床版44の貫通孔44Hに挿入されている。
木質床版44の上部にはスラブコンクリート70が打設され、スラブコンクリート70は、貫通孔44H及び鋼管30の内側(充填部70B)にも充填されている。
第3実施形態に係る接合構造においては、スタッド20及び木質床版44の貫通孔44H(充填部70B)へ充填されたスラブコンクリート70を介して、梁12と木質床版44との間で水平力が伝達される。
また、第1実施形態の木質床版40、42は、貫通孔40H、42Hにスタッド20を挿通させるように、スタッド20の上方から設置する必要があるが、第3実施形態の木質床版44は、2つの木質床版44のそれぞれの端面における端部溝44HGを組合わせて貫通孔44Hが形成されているため、スタッド20の上方から設置してもよいし、側方から横方向にスライドさせて設置してもよい。このため施工しやすい。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る接合構造では、図4(A)、(B)に示すように木質床版46の長手方向(X方向)の端部が、梁12の上フランジ12Fの両側に載せ掛けられている。木質床版46の端面には、凸部46Aと凹部46Bとが交互に形成されており、上フランジ12Fの両側に載せ掛けられた一方の木質床版46における凸部46Aと、他方の木質床版46における凹部46Bとが、互いに係合している。
凸部46Aは、梁12の延設方向(Y方向)に沿う頂辺46ATと、頂辺46ATの両端から木質床版46へ向かって互いに離れる方向に延出された側辺46ASと、で形成された台形状の突出部である。また、凹部46Bは、隣接する凸部46Aの間にある梁12の延設方向(Y方向)に沿う辺である。
木質床版46においては、凸部46Aに貫通孔46Hが形成されており、貫通孔46Hは、頂辺46AT、側辺46ASまでの距離LT、LSがそれぞれ等しい位置に形成されている。そして、この貫通孔46Hの内側には鋼管30が配置されている。
また、スタッド20は、梁12の上フランジ12F上において、梁12の延設方向に対してジグザグ状に配置され、上フランジ12Fの両側から載せ掛けられた木質床版46に形成された貫通孔46Hへそれぞれ挿入されている。
木質床版46の上部にはスラブコンクリート70が打設され、スラブコンクリート70は貫通孔46H及び鋼管30の内側(充填部70B)にも充填されている。
第4実施形態に係る接合構造においては、スタッド20及び木質床版44の貫通孔44H(充填部70B)へ充填されたスラブコンクリート70を介して、梁12と木質床版44との間で水平力が伝達される。
また、上フランジ12Fの両側に載せ掛けられた一方の木質床版46における凸部46Aと、他方の木質床版46における凹部46Bとが互いに係合しているため、この2つの木質床版46は、互いに水平力を伝達できる。すなわち、2つの木質床版46は、互いに長手方向(X方向)に沿った力だけでなく、長手方向以外の方向の力を伝達することができる。
さらに、貫通孔46Hは、木質床版46の凸部46Aにおいて頂辺46AT、側辺46ASまでの距離LT、LSがそれぞれ等しい位置に形成されている。このため、耐力が他の部分より低い部分が無いため、どの方向から力が加えられても木質床版46は損傷しにくい。
なお、本実施形態において、貫通孔46Hと頂辺46ATまでの距離LT、貫通孔46Hと側辺46ASまでの距離LSは等しく形成されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。木質床版46が引張力を受けた際に、木質床版46が所定の引張耐力を発揮することができる厚みを確保できれば、距離LT、LSは異なっていてもよい。
なお、以上説明した各実施形態における鋼管30は、木質床版40、42、46を梁12に載置する前に予め貫通孔40H、42H、46Hへ装着しておくものとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、梁12の上フランジ12Fの上面に、スタッド20を取り囲むようにして鋼管30を配置して、上フランジ12Fと鋼管30とを溶接してもよい。これにより、木質床版40、42、46と梁12とは、鋼管30を介して水平力を伝達することができる。本発明の「突出部材」とは、上フランジ12Fに溶接する場合の鋼管30を含むものとする。さらに、鋼管30を上フランジ12Fに溶接する場合、スタッド20を省略してもよい。
また、木質床版40の貫通孔40Hを補強する必要がない場合は、鋼管30は省略することもできる。鋼管30を省略しても、木質床版40、42、44、46と梁12とは、充填部70Bのスラブコンクリート70及びスタッド20を介して、水平力を伝達できる。
また、以上示した各実施形態においては、突出部材としてスタッド20を用いているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、ねじ山の形成された頭つきボルト、ナットを捩じ込んだ寸切りボルト、ねじ山を形成してナットを捩じ込んだ鉄筋等とすることができる。
このような突出部材を用いても、木質床版40、42、44、46と梁12との間で、水平方向の力を伝達できる。また、木質床版40、42、44、46及びスラブコンクリート70で形成される合成床と梁12との間で、上下方向の力を伝達できる。
また、突出部材として、ナットを捩じ込まない寸切りボルトやねじ山の形成されていない棒鋼を用いることもできる。さらに、断面形状が円形のものに加え、例えばフラットプレートやアングル材、角棒などを用いることもできる。このような突出部材を用いても、木質床版40、42、44、46と梁12との間で、水平方向の力を伝達できる。
また、以上示した各実施形態においては、梁12をH型鋼で形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば図5(A)、(B)、(C)に示す梁14のように、鉄筋コンクリートで形成してもよい。この場合、突出部材としては例えば図5(A)に示す六角ボルト24を用い、六角ボルト24の頭部を梁14に埋設する。そして、六角ボルト24の先端にナット22を取り付ける。あるいは、図5(B)に示すフック付ボルト26を用い、フック部を梁14に埋設する。そして、フック付ボルト26の先端にナット22を取り付ける。また、図5(C)に示すように、梁14にスリーブ25を埋め込んで、六角ボルト24を上方から捩じ込んでもよい。
また、図5(D)に示す梁16のように、木質素材で形成してもよい。木質素材とは、集成材、LVL、CLT、無垢材、樹脂と木材との合成木などを含む。梁16を木質素材で形成することにより、予め下穴16Aを開けておけば、突出部材としてのラグスクリュー28を容易に捩じ込むことができる。なお、下穴16Aが不要なラグスクリューを用いる場合、この下穴16Aは必ずしも必要ではなく、また、梁16のような木質素材の梁においても、図5(C)に示したスリーブ25と六角ボルト24とを用いることができる。
なお、図5(A)、(B)、(C)、(D)において六角ボルト24、フック付ボルト26、スリーブ25、ラグスクリュー28は、第2実施形態のように梁14、15、16の中央部に設けられているが、第1実施形態のように梁14、15、16の両側に設けてもよいし、第4実施形態のようにジグザグ状に設けてもよい。
また、以上示した各実施形態においては、木質床版40、42、44、46はCLTで形成しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば集成材、合板、LVLなど各種の木質材料を用いることができる。木質材料は、例えばALC板等と比較して加工性が高い。
また、以上示した各実施形態においては、木質床版40、42、44、46の上部にスラブコンクリート70を打設しているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、梁12の上部において貫通孔40H、42H、44H、46H(充填部70B)のみに打設してもよい。このようにしても、木質床版40、42、44、46と梁12との間で水平力を伝達できる。
また、この場合、スラブコンクリート70に代えて、セメント、ガラス系グラウト材、合成樹脂など各種の充填材を用いることができる。このように、本発明に係る接合構造は、様々な態様で実施することができる。
12、14、16 梁
20 スタッド(突出部材)
24 六角ボルト(突出部材)
26 フック付ボルト(突出部材)
28 ラグスクリュー(突出部材)
30 鋼管
40、42、44、46 木質床版
40H、42H、44H、46H 貫通孔
70 スラブコンクリート(充填材)

Claims (6)

  1. 梁と、
    前記梁に固定され、前記梁の上面から突出した突出部材と、
    前記梁に支持された状態で、上下方向に形成された貫通孔へ前記突出部材が挿入された木質床版と、
    前記貫通孔へ充填された充填材と、
    を備え、
    前記充填材は前記木質床版の上部に打設されたスラブコンクリートである、
    接合構造。
  2. 前記突出部材はスタッドであり、前記貫通孔から突出していない、請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記貫通孔へ鋼管が挿入されている、請求項1又は2に記載の接合構造。
  4. 前記貫通孔及び前記突出部材が、前記木質床版の短手方向における両端部を含む位置に配置されている、請求項1~3の何れか1項に記載の接合構造。
  5. 前記貫通孔が、2枚の前記木質床版の接合面において、それぞれの接合面に形成された2つの端部溝が組み合わされて形成されている、請求項1~4の何れか1項に記載の接合構造。
  6. 前記木質床版の端面には凸部と凹部とが交互に形成されており、前記梁に載せ掛けられた一方の前記木質床版における前記凸部と、他方の前記木質床版における前記凹部とが、互いに係合している、請求項1~4の何れか1項に記載の接合構造。
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