JP7001529B2 - 治具及び製造方法 - Google Patents

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注射器本体の先端に装着される注射針形成体を製造するための治具、及び治具を用いた注射針形成体の製造方法に関する。
薬液を経皮投与するための経皮投与装置として、例えば特許文献1及び2が知られている。特許文献1の経皮投与装置は、本体と、本体の先端に装着されるニードル形成体を有している。ニードル形成体は、ニードル形成体本体と、ニードル形成体本体の先端部を覆う被覆部とを有しており、被覆部がニードル形成体本体に嵌合されている。
また、特許文献2には、被覆部の表面に突出するニードルにおいて、その長手方向に対して斜めに切断された切断面が形成されていることが示されている。また、ニードル形成体の先端表面より突出するニードルの長さ(突出寸法)及び切断面の向き等を規定することが提案されている。
特表2013-539990号公報 特表2014-513558号公報
上記のようなニードル形成体(注射針形成体)を有する注射器においては、薬液投与の対象となる患者の皮膚の表皮層、真皮層、皮下層等、皮下の所望の位置に針先を注入できるとともに、所望の箇所(方向)に薬液を送ることが可能となる。これにより、効果的に薬液を皮下の所望の位置へ注入することができ、1回の処置における薬液の使用量を低減することができる。
しかしながら、注射針形成体の製造するに際し、針の突出寸法及び切断面の向きを規定するのは難しい。また、処置の際の痛みを低減するために、針の先端は細く設定されている場合もある。細い針の先端の切断面の向きや、突出寸法を規定する作業は、煩雑となる。
上記課題を解決するため本発明に係る治具は、以下の通り提案される。本発明に係る治具は、薬液が充填される注射器本体の先端に装着される注射針形成体を製造するための治具である。注射針形成体は、基台と、基台に挿通されて薬液を吐出する中空の針と、を有する。基台は、その基端に開口部を有する。開口部に注射器本体の先端が装着される。針は、基台に1本以上挿通される。基台の先端には、処置の際に対象に当接させる当接面が形成される。針の先端部は、当接面から突出される。針の先端部には、針の長さ方向に対して斜めに切断された第1切断面が形成される。針の基端部には、針の長さ方向に対して斜めに切断された第2切断面が形成される。針の長さ方向に対する第1切断面の向きに対する所定の向きに、第2切断面の向きが設定される。治具は、治具本体と、治具本体の上面から下方に向かって形成される1つ以上の挿入穴と、を有する。治具本体の少なくとも一部が、開口部を介して基台の内側に設置される。挿入穴の下部には、針の基端部の少なくとも一部を収容する収容部が形成される。収容部の横幅は、針の直径よりも小さく形成される。収容部には、挿入穴に挿入される針の第2切断面の少なくとも一部に当接する。第2切断面の向きと針の挿入の深さとを矯正する矯正部が形成される。
また、上記課題を解決するため本発明に係る注射針形成体の製造方法は、以下の通り提案される。注射針形成体は、薬液が充填される注射器本体の先端に装着される。注射針形成体は、基台と、基台に挿通されて薬液を吐出する中空の針と、を有する。基台は、その基端に開口部を有する。開口部に注射器本体の先端が装着される。針は、基台に1本以上挿通される。基台の先端には、処置の際に対象に当接させる当接面が形成される。針の先端部は、当接面から突出される。針の先端部には、針の長さ方向に対して斜めに切断された第1切断面が形成される。針の基端部には、針の長さ方向に対して斜めに切断された第2切断面が形成される。針の長さ方向に対する第1切断面の向きに対して、第2切断面の向きが所定の向きに設定される。注射針形成体は、治具を用いて製造される。治具は、治具本体と、治具本体の上面から下方に向かって形成される1つ以上の挿入穴と、を有する。挿入穴の下部には、針の基端部の少なくとも一部を収容する収容部が形成される。収容部の横幅は、針の直径よりも小さく形成される。収容部には、挿入穴に挿入される針の第2切断面の少なくとも一部に当接する。第2切断面の向きと針の挿入の深さとを矯正する矯正部が形成される。製造方法は、装置本体の少なくとも一部を、開口部を介して基台の内部に設置するステップと、針を、前記基台を介して前記挿入穴に挿入し、前記基台に固定するステップと、を有する。
本発明によれば、注射針形成体の先端から突出する針の突出寸法及び針の先端の第1切断面の向きを、簡易に調整できる。
実施例に係る注射器9の構成図である。 注射器本体90の先端91に注射針形成体70を取り付けた状態の断面図である。 注射針形成体70の斜視図である。 治具1の斜視図である。 治具1に基台10を設置した状態を示す断面図である。 挿入穴21を説明するための断面図である。 針12を説明する図である。 治具1の挿入穴21の配置を説明する図である。 基台10の貫通孔17の配置を説明する図である。 治具1を用いた注射針形成体70の製造方法を説明する図である。 治具1を用いた注射針形成体70の製造方法を説明する図である。 治具1を用いた注射針形成体70の製造方法を説明する図である。 矯正部の変形例を示す図である。 矯正部の変形例を示す図である。
<注射器の構造>
図1乃至3を参照して、注射器9に用いられる注射針形成体70の構成を説明する。図1は、本実施例に係る注射器9の構成図である。図2は、注射器本体90の先端91に注射針形成体70を取り付けた状態の断面図である。図3は、注射針形成体70の斜視図である。
注射器9は、薬液が充填される注射器本体90と、注射針形成体70と、ホルダー80とを有する。注射器本体90の先端91には、勾配が形成される。注射器本体90には、その先端91の外周に筒状のルアーロック部92が形成される。ルアーロック部92は、その内部にねじが形成されている。
注射針形成体70は、ホルダー80に収められており、ホルダー80の後端がシールされている(図示なし)。使用者は、ホルダー80のシールを剥がし、注射器本体90の先端91を注射針形成体70に装着する。そして、使用者は、注射針形成体70からホルダー80を外して注射器9をセットする。
注射針形成体70は、基台10と、1本以上の針12とを有する。針12は、注射器本体90に充填された薬液を吐出するように中空に形成される。針12は、基台10に挿通される。基台10に挿通される針12は、複数であるのが望ましい。図示例では、針12は3本であるが、針12の本数は限定されない。特に限定されるものではないが、基台10はポリカーボネート、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド(ナイロン)、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシド、ポリベンゾイミダゾール、ポリアミド・イミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルフォン、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリフェニレン・スルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、エチレン・四フッ化エチレン共重合体、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体、PLA樹脂等の材料を単独または併用できる。また、これらは、射出成形や粉末圧縮成型、3Dプリンタによる造形、レーザー加工や切削加工などを併用し形成してもよく、カーボンファイバーやシリカ、その他セラミックス、金属材料などを添加することもできる。
基台10は、後方が開放された略円筒状の側壁部16と、側壁部16の先端側を覆うように配置される前壁部13と、を有する。
側壁部16の内方には、注射器本体90の先端91と嵌合するように勾配が形成されている。側壁部16の後端には、その周縁の一部を外方に突出させた2つのフランジ18が形成される。フランジ18は、ルアーロック部92内部のねじに嵌め込まれる。これにより、注射器本体90に基台10が固定される。なお、フランジ18は、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上形成されてもよく、特に限定されない。
前壁部13の表面が、患者の皮膚等の対象に当接する当接面である。当接面は平面状に形成される。前壁部13には、針12を挿通させるための貫通孔17が形成される。貫通孔17は、針12の数と同数形成されるのが好ましいが、それ以上形成されてもよい。貫通孔17の内径は、針12を挿入できる程度に、針12の直径サイズよりもやや大きなサイズに形成される。図示例では、3本の針12が、3つの貫通孔17にそれぞれ固定される。前壁部13の表面から突出する針12の突出寸法は、必要に応じた長さに規定される。処置を施す際には、規定の長さの針12の突出寸法が対象の皮膚表面から挿入されることになる。例えば、針12の突出寸法長さは10mm以下に規定される。用途に応じて針12の突出寸法は、0.5から2.0mm程度に規定されるのが好ましい。また、用いられる針12の外径は、好ましくは0.3mm以下であり、より好ましくは0.2mm以下である。このように規定することで、対象の皮膚表面から決められた位置に薬液を注入することができる。
なお、この例では、針12は接着剤や、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)等、どのような方法で固定されてもよい。
各針12は、その先端側に、針12の長手方向に対して斜めに切断された先端側切断面12aを有する。先端側切断面12aは、針12の長さ方向に対して所望の角度に規定される。また、基台10から突出する針12の先端側切断面12aは、注射針形成体70の中心軸に対して所望の向きに規定される。例えば、先端側切断面12aは、基台10の中心軸に対して反対方向に向くように規定されるのが好ましい。先端側切断面12aを、所望の向きに規定することで、先端側切断面12aの位置において、用途に応じて、薬液の拡散度合を調整できる。
各針12は、その基端側に、針12の長手方向に対して斜めに切断された基端側切断面12bを有する。基端側切断面12bの向きは、針12の長手方向に対する先端側切断面12aの向きに合わせて設定される。針12の長手方向に対する先端側切断面12aの向きに対して、基端側切断面12bの向きが設定されていれば、どのような向きであってもよい。図示例では、針12の長手方向に対する基端側切断面12bと先端側切断面12aとが、同じ向きに設定されている。なお、先端側切断面12aは必ずしも一平面である必要はなく、用途に応じて、平面が複数になるように加工を施しても良い。
<治具の構造>
図4乃至9を参照し、治具1を説明する。図4は、本実施例に係る治具1の斜視図である。
本実施例の治具1は、注射針形成体70の製造に用いる治具である。治具1は、治具本体部2と、治具本体部2の外周に位置する外周部3とを有する。
治具本体部2は、円錐台状に形成される。治具本体部2が、基台10の側壁部16の内部に挿入される。外周部3には、治具1に基台10を係合するための係合部として、基台10のフランジ18を挿入する凹部31が形成される。凹部31は、フランジ18を挿入したときに、治具1に対して基台10の回転が阻止されるように、フランジ18が収まる程度のサイズに形成されるのが望ましい。なお、係合部は、治具1に基台10を係合するものであれば、どのようなものであってもよい。
治具本体部2には、その上面25から下方に向けて、針12を挿入するための挿入穴21が形成される。挿入穴21は、基台10に挿入される針12の数と同じか又はそれ以上形成される。図示例では、針12と同数の3つの挿入穴21が形成される。挿入穴21の入り口の周囲には、針12を誘導するための誘導部23が形成される。誘導部23は、挿入穴21の外周から入り口に向かって下方に傾斜させた形状に形成される。誘導部23により、挿入穴21に対する針12の挿入をスムーズに行うことができる。
図5は、治具1に基台10設置した状態の断面図である。フランジ18を凹部31に収容することで、治具1に基台10が設置される。設置した状態においては、基台10の前壁部13の裏面が、治具1の上面25に当接し、かつ、基台10の貫通孔17が、治具1の挿入穴21に連通する。つまり、フランジ18と凹部31により、貫通孔17と挿入穴21とが連通するように位置決めされる。これにより、針12を、貫通孔17を介して挿入穴21に挿入できる。
針12の基台10に挿入される長さは、治具1に基台10を設置したときの、基台10の前壁部13の表面から、挿入穴21の下端までの長さLに等しい。具体的には、例えば、長さLは、基台10の前壁部13の高さL1(つまり、前壁部13の表面から裏面までの厚み)と、挿入穴21の深さL2とを足した長さである。このため、基台10の前壁部13の高さL1に応じて、挿入穴21の深さL2と針12の全体の長さl1とを設定することで、前壁部13から突出する針12の先端部の長さ(突出寸法)を規定することができる。
なお、本実施例では、治具1に基台10を設置した状態において、治具1の上面25と、基台10の前壁部13の裏面とが当接しているが、治具1の上面25と前壁部13の裏面との間に空間が形成されていてもよい。この場合、長さLは、治具1に基台10を設置したときの、基台10の前壁部13の表面から、挿入穴21の下部までの長さであればよい。つまり、この場合の長さLは、基台10の前壁部13の高さL1と、挿入穴21の深さL2と、治具1の上面と前壁部13の裏面との間の空間の上下方向の高さと、を足した長さに設定できる。なお、挿入孔21の深さL2は、注射針形成体70を注射器本体90に設置したときに、基台10から突出する針12の基端が注射器本体90に接触しないように設定できる。
図6は、挿入穴21を説明する図である。図7は、挿入穴21に挿入される針12を説明する図である。挿入穴21の直径Rは、針12が挿入できる程度に針12の直径rよりもやや大きく設定される。
挿入穴21の下部には、針12の基端部の少なくとも一部を収容する収容部21aが形成される。本実施例では、挿入穴21の下部であって、具体的には挿入穴21内の傾斜面211の上端から下の領域が、収容部21aである。収容部21aの横幅は、針の直径rよりも小さく設定される。
収容部21aには、挿入穴21に挿入される針12の基端側切断面12bに当接し、針12の基端側切断面12bの向きと針12の挿入の深さとを矯正する矯正部が形成される。本実施例では、矯正部は、収容部21a内に形成される傾斜面211である。例えば、挿入穴21の長さ方向に対する傾斜面211の角度θ1は、針12の長さ方向に対する基端側切断面12bの角度θ2に合わせて設定される。なお、本実施例の説明において、角度θ1は、挿入穴21の長さ方向を結ぶ線分と、傾斜面211の先端及び基端を結ぶ線分とが交差する角度であり、角度θ2は、針12の長さ方向を結ぶ線分と、基端側切断面12bの先端及び基端を結ぶ線分との交差する角度である。
針12の基端側切断面12bは、傾斜面211に当接されることで(つまり矯正部に作用して)基台10に挿入する針12の向きを決定する機能を有するものである。従って角度θ2は、どのように設定されてもよい。傾斜面211の角度θ1は、基端側切断面12bの角度θ2以上に設定するのが好ましい。さらには、傾斜面211の角度θ1と、基端側切断面12bの角度θ2とを、同じ角度に設定するのが好ましい。角度θ1と角度θ2が同じに設定された場合、傾斜面211に針12の基端側切断面12bが当接した状態で、針12の基端が挿入穴21の最下部まで挿入されることとなる。従って、針12の基端から挿入穴21の入り口までの長さを、挿入穴21の深さL2に規定できる。これにより、長さLを正確に設定できる。従って、針12の全体の長さ及び挿入穴21の深さL2を設定しておくことで、基台10から突出する針12の先端部の長さである突出寸法を簡易に規定できる。
角度θ2は皮膚へ当節させ、針12が皮内へ到達する際の痛みを低減させることなどから鋭角であることが一般的であるが、鋭角であれば、傾斜面の長さが長くなり、針先端部は剛性が低下し、軽い接触により、屈曲など破損することもある。そのため、この角度θ2を規定する必要がある。角度θ2は、好ましくは10[°]から20[°]であり、より好ましくは12[°]から16[°]である。
治具1の中心軸に対する傾斜面211の向きは、基台10から突出させる針12の向きに合わせて設定される。本実施例では、針12の先端側切断面12a及び基端側切断面12bが、針12の長さ方向に対して同じ向きに設定されている。例えば、針12の先端側切断面12aを、注射針形成体70の中心軸の反対側に向くように規定する場合、傾斜面211も治具1の中心軸に対して反対側を向くように形成する。このように、傾斜面211の向きを設定することで、基台10の貫通孔17を介して針12を挿入穴21にしたときに、挿入穴21の傾斜面211に針12の基端側切断面12bが当接し、針12の先端側切断面12aを所望の向きに調整できる。
なお、本実施例では、針12の先端側切断面12aと基端側切断面12bとは、針12の長さ方向に対して同じ向きに設定されていたが、これに限られずどのように設定されていてもよい。例えば、先端側切断面12aと基端側切断面12bとが、針12の長さ方向に対して反対向きに設定されていれば、針12を無駄なく切断することができる。また、針12の先端側切断面12aと基端側切断面12bの傾斜角度を同一とすることで、針自体の方向性を無くし、組み付け易くなるといったメリットもある。
図8は、治具1の挿入穴21の配置を説明する図である。図9は、基台10の貫通孔17の配置を説明する図である。
挿入穴21は、凹部31にフランジ18を収納し、基台10の前壁部13の裏面と治具1の上面25を当接させたときに、貫通孔17と重なるように配置される。本実施例では、フランジ18及び凹部31は、基台10及び治具1の外周に2つずつ形成されているが、3つ以上であってもよい。
本実施例では、貫通孔17は、基台10を上から見たときの中心をC2とする円
に沿って等間隔(δ)に配置されている。また、各貫通孔17の、中心からの距離は同じである。従って、挿入穴21も、治具1を上から見たときに、中心をC1とする円に沿って等間隔(δ)に配置され、かつ、各挿入穴21の中心からの距離は同じである。具体的には、本実施例では、基台10及び治具1が貫通孔17及び挿入穴21をそれぞれ3つずつ有しており、基台10の中心をC2とする円に沿って隣接する貫通孔17の角度は、120度である。このため、治具1についても、中心をC1とする円に沿って隣接する挿入穴2の角度は120度に設定される。
なお、本実施例では、貫通孔17及び挿入穴21は、中心をC1(C2)とする円に沿って等間隔かつ中心からの距離が同じに配置されている。しかし、貫通孔17及び挿入穴21の配置は、どのようなものであってもよい。この場合、フランジ18及び凹部31を、基台10及び治具1の周方向に不等間隔にそれぞれ配置することで、貫通孔17及び挿入穴21の位置決めを正確に行うことができる。
治具1は、例えば、針12よりも弾性率が低く、針12の切断面を接触することによる剥離や、針12の損傷が起こりにくい材料を用いて形成されるのが望ましく、粘着度が低く、針12から容易に剥離可能な材料を用いて形成されるのが望ましい。また、治具1は、可塑性がある程度高く、変形しても応力が低減されれば元に戻り易い材料を用いて形成されるのが望ましい。加えて、針12と組み合わせる治具1は、用いる接着剤によって接着されにくい樹脂であり、たとえ接着剤が付着・硬化しても、容易に剥離できる材料を用いて形成されるのが望ましい。
なお、治具1を構成する材料は、針12に比較し、弾性率が低いもの、かつ、粘着力が低い材料であれば特に限定されるものではない。具体的には、治具1を構成する材料は、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ナイロン、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂ABS樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド(ナイロン)、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシド、ポリベンゾイミダゾール、ポリアミド・イミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルフォン、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリフェニレン・スルフィド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体、エチレン・四フッ化エチレン共重合体、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体、PLA樹脂など様々なものを使用することができる。必要に応じ、コーティングなどの表面処理や、表面の凹凸加工などを実施してもよい。
また、治具1を構成する材料は必ずしも単一の組成である必要はなく、たとえば、金属系材料を母材として用い、表面層に樹脂などでコーティングし、針12に比較し、弾性率が低いもの、かつ、粘着力が低い状態を有しても良い。
また、針12を固定するための接着剤は、例えば、硬化形態としてUVラジカル反応、可視光硬化、熱硬化、湿気硬化など様々なものを用いることができるが、位置合わせといった観点からはUVラジカル反応によって硬化可能な接着剤が特に好ましい。また、接着剤は、貼合する材料により、アクリル、エポキシ、シリコーンなど様々な主成分のものを選択できる。
<治具を用いた製法>
次に、図10及び11を参照し、本実施例に係る治具1を用いた注射針形成体70の製造方法を説明する。以下の説明では、注射針形成体70の製造工程の主体を人(作成者)で説明する。しかし、各工程は、人に代えて装置が行ってもよい。
作成者は、治具1に基台10を設置する。具体的には、作成者は、治具1の凹部31に基台10のフランジ18を収納して、治具1に基台10を設置する。これにより、治具1の挿入穴21と基台10の貫通孔17とが連通する。
次いで、作成者は、基台10の貫通孔17を介して、治具1の挿入穴21に針12を挿入し、針12の基端側切断面12bと挿入穴21の傾斜面211の位置合わせを行う。位置合わせは、例えば、基台10が設置された状態で、治具1を左右に揺動させる、振動を与える、針12を回転させる、治具1を傾ける等、挿入穴21内で針12移動するものであればよい。また、傾斜面211先端に、針12の先端を合わせるように、針12を挿入するようにしてもよい。
作成者は、上記の状態を維持することにより、針12を挿入穴21に固定させる。このとき、例えば、針12に塗布された接着剤Gを硬化させるため、反応系により、加熱、遠赤外線の照射や紫外光の照射、可視光の照射、高湿環境下など、単独または併用し、針12と基台10を一体化させることができる。
注射針形成体70を製造する際に治具1を用いることにより、簡易に、基台10から突出する針12の長さを、治具1に基台10を設置したときの、基台10の前壁部13の表面から、挿入穴21の下部までの長さLを、針12全体の長さl1から差し引いた長さに規定することができる。
また、治具1に基台10を設置したときに、治具1の上面25と基台10の前壁部13の裏面とを当接する場合には、基台10の前壁部13の高さL1に応じて、挿入穴21の深さL2と針12の全体の長さl1とを設定することで、前壁部13から突出する針12の先端部の長さを規定することができる。
また、針12の長さ方向に対する先端側切断面12a及び基端側切断面12bの向きと、治具1の傾斜面211の方向とを設定することにより、基台10から突出する針の先端側切断面12aを所望の向きに規定することができる。
なお、上記説明においては、作成者は、治具1に基台10を設置した後、針12を基台10及び治具に挿通し固定していたが、これに限られない。例えば、作成者は、治具1の挿入穴21に針12を挿入した後、貫通孔17に針12の先端を挿入させて、治具1に基台10を設置し、針12を基台10に固定してもよい。
なお、上述の通り、基台10の貫通孔17に針12を固定する方法はどのようなものであってもよいが、貫通孔17からの薬液漏れを防止するようにするのが望ましい。例えば、針12の基端部の少なくとも一部の外周に、接着剤を一周塗布した後、貫通孔17に固定するようにしてもよい。
幾つかの実施例を用いて治具を用いた注射針形成体70の製造方法及びその治具を説明したが、これらは上記の態様に限定されるものではない。
例えば、本実施例では、矯正部の一例として傾斜面211を説明し、傾斜面211に針12の基端側切断面12bを当接させることで、針12の基端側切断面12bの向きと針12の挿入の深さを矯正するとした。しかし、矯正部は、針12の基端側切断面12bの向きと針12の挿入の深さを矯正できるものであればよく、必ずしも、針12の基端側切断面12bの全面と当接する必要はない。
例えば、図13に示すように、矯正部としての傾斜面211aは、収容部21aの下端まで形成されていなくてもよい。この場合、傾斜面211aに沿って下方へ延長させた直線が、挿入穴21の縁と交差する箇所まで、針12が挿入されてよい。
また、矯正部の他の一例として、傾斜面211に代えて、基端側切断面12bを係止する凸部が形成されてもよい。図14で示すように、収容部21aに段部212が形成され、段部212の内方側の端部212aが凸部として形成される。この場合、端部212aを通り、挿入穴21の深さ方向に対して角度θ1を有する直線が、その下方において挿入穴21の縁と交差する箇所まで、針12が挿入されてよい。なお、凸部は、図示例の形状には限られず、基端側切断面12bを係止する形状であればどのような形状であってもよい。
なお、注射針形成体70は、注射器本体90の先端に直接装着されるだけでなく、これらを互いに装着させるための図示しないアダプタ等を介して装着されてもよい。
1・・・治具 2・・・治具本体部 3・・・外周部 5・・・表面 9・・・注射器 10・・・基台 12・・・針 12a・・・先端側切断面 12b・・・基端側切断面 13・・・前壁部 16・・・側壁部 18・・・フランジ 21・・・挿入穴 23・・・誘導部 25・・・上面 70・・・注射針形成体 90・・・注射器本体 91・・・先端

Claims (8)

  1. 薬液が充填される注射器本体の先端に装着される注射針形成体を製造するための治具であって、
    前記注射針形成体は、基台と、前記基台に挿通されて前記薬液を吐出する中空の針と、を有し、
    前記基台は、その基端に開口部を有し、
    前記開口部に前記注射器本体の先端が装着され、
    前記針は、前記基台に1本以上挿通され、
    前記基台の先端には、処置の際に対象に当接させる当接面が形成され、
    前記針の先端部は、前記当接面から突出され、
    前記針の先端部には、前記針の長さ方向に対して斜めに切断された第1切断面が形成され、
    前記針の基端部には、前記針の長さ方向に対して斜めに切断された第2切断面が形成され、
    前記針の長さ方向に対する前記第1切断面の向きに対する所定の向きに、前記第2切断面の向きが設定され、
    前記治具は、治具本体と、前記治具本体の上面から下方に向かって形成される1つ以上の挿入穴と、を有し、
    前記治具本体の少なくとも一部が、前記開口部を介して前記基台の内側に設置され、
    前記挿入穴の下部には、前記針の基端部の少なくとも一部を収容する収容部が形成され、
    前記収容部の横幅は、前記針の直径よりも小さく形成され、
    前記収容部には、前記挿入穴に挿入される前記針の円筒部の収容を妨げるように、前記第2切断面の少なくとも一部に当接し、前記第2切断面の向きと前記針の挿入の深さとを矯正する矯正部が形成される、
    治具。
  2. 請求項1に記載の治具であって、
    前記針の全体の長さに応じて、前記当接面から前記挿入穴の下部までの長さが設定され、前記当接面から突出する前記針の先端部の長さが規定される、
    治具。
  3. 請求項2に記載の治具であって、
    前記基台には、前記当接面から基端に亘って貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記治具本体の少なくとも一部が前記基台の内側に設置されたときに、前記挿入穴に連通する位置に配置され、
    前記第2切断面の少なくとも一部が前記矯正部に当接した状態で、前記針が前記貫通孔に固定される、
    治具。
  4. 請求項3に記載の治具であって、
    前記基台の基端には、フランジが形成され、
    前記治具は、前記治具本体の外周に前記フランジを係合する係合部が形成され、
    前記係合部に前記フランジを係合したときに、前記治具の少なくとも一部が前記基台の内側に設置される、
    治具。
  5. 請求項4に記載の治具であって、
    前記針は、複数の針であり、
    前記挿入穴は、前記針の数以上形成され、
    前記基台の中心軸に対する、各針の第1切断面の向きがそれぞれ規定される場合、
    前記規定された第1切断面の向きに応じて、前記装置本体の中心に対する各収容部の前記矯正部の位置がそれぞれ設定される、
    治具。
  6. 請求項5に記載の治具であって、
    前記矯正部は、前記収容部の内部に配置される傾斜面の少なくとも一部であり、
    前記針を前記挿入穴に挿入したときに、前記傾斜面に、前記第2切断面の少なくとも一部が当接される、治具。
  7. 請求項5に記載の治具であって、
    前記矯正部は、前記収容部の内部に配置される凸部であり、
    前記針を前記挿入穴に挿入したときに、前記凸部に、前記第2切断面の少なくとも一部が当接される、
    治具。
  8. 薬液が充填される注射器本体の先端に装着される注射針形成体の製造方法であって、
    前記注射針形成体は、基台と、前記基台に挿通されて前記薬液を吐出する中空の針と、を有し、
    前記基台は、その基端に開口部を有し、
    前記開口部に前記注射器本体の先端が装着され、
    前記針は、前記基台に1本以上挿通され、
    前記基台の先端には、処置の際に対象に当接させる当接面が形成され、
    前記針の先端部は、前記当接面から突出され、
    前記針の先端部には、前記針の長さ方向に対して斜めに切断された第1切断面が形成され、
    前記針の基端部には、前記針の長さ方向に対して斜めに切断された第2切断面が形成され、
    前記針の長さ方向に対する前記第1切断面の向きに対して、前記第2切断面の向きが所定の向きに設定され、
    前記注射針形成体は、治具を用いて製造され、
    前記治具は、治具本体と、前記治具本体の上面から下方に向かって形成される1つ以上の挿入穴と、を有し、
    前記挿入穴の下部には、前記針の基端部の少なくとも一部を収容する収容部が形成され、
    前記収容部の横幅は、前記針の直径よりも小さく形成され、
    前記収容部には、前記挿入穴に挿入される前記針の円筒部の収容を妨げるように、前記第2切断面の少なくとも一部に当接し、前記第2切断面の向きと前記針の挿入の深さとを矯正する矯正部が形成され、
    前記製造方法は、
    前記装置本体の少なくとも一部を、前記開口部を介して前記基台の内部に設置するステップと、
    前記針を、前記基台を介して前記挿入穴に挿入し、前記基台に固定するステップと、
    を有する製造方法。
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