以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●第1の実施形態●
●システムの全体構成
図1は、第1の実施形態に係る情報提供システムの全体構成の一例を示す図である。図1で示す情報提供システム1は、ユーザに応じた推奨情報を提供する情報提供システムであって、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができるシステムである。図1は、第1の実施形態に係る情報提供システムの一例として、マンション等の集合住宅30の居住者であるユーザに対して、推奨情報を提供する情報提供システム1を示している。
情報提供システム1は、集合住宅30の居住者であるユーザの行動履歴に関する履歴情報を取得し、取得した履歴情報を用いて、ユーザに対して、ユーザに特有の推奨情報を提供する。例えば、情報提供システム1は、例えば、集合住宅30の居住者であるユーザに対して、ユーザの健康支援に関する情報を推奨情報として提供する。また、情報提供システム1は、例えば、集合住宅30の居住者であるユーザに対して、近隣の店舗の情報やイベント情報等を提供する。
情報提供システム1は、情報提供装置10、履歴情報通知システム50、汎用情報通知システム70および表示装置90により構成される。情報提供装置10、履歴情報通知システム50、汎用情報通知システム70および表示装置90は、ネットワーク5に接続され、それぞれが通信可能に接続されている。ネットワーク5は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信網である。
情報提供装置10は、ユーザが利用する表示装置90に対して、ユーザに応じた推奨情報を提供するサーバ装置である。情報提供装置10は、ネットワーク5を介して、履歴情報通知システム50、汎用情報通知システム70および表示装置90のそれぞれと通信可能である。なお、情報提供装置10は、複数の装置により構成されてもよい。
表示装置90は、ネットワーク5を介して、情報提供装置10から提供された推奨情報を表示する表示装置である。表示装置90は、情報提供システム1に登録されたユーザが利用する通信装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)、インターフォン等である。
履歴情報通知システム50は、ネットワーク5を介して、ユーザの行動履歴に関する履歴情報を情報提供装置10に対して通知するシステムである。履歴情報通知システム50は、例えば、集合住宅30内に設置された装置に対してユーザが処理を行った情報を、ユーザの行動履歴に関する履歴情報として情報提供装置10に提供する。
履歴情報通知システム50は、入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540を含む。入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540の各々は、ネットワーク5に接続されており、情報提供装置10と通信可能である。
入退館制御装置510は、集合住宅30のエントランス30aに設置され、エントランス30aの扉の開閉を制御する装置である。例えば、ユーザは、ユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)が記憶されたICタグを入退館制御装置510にかざすことにより、エントランス30aの扉を解錠することができる。また、入退館制御装置510は、ユーザの識別情報に紐づく解錠履歴を集合住宅30への入退館の履歴情報として、ネットワーク5を介して情報提供装置10に対して送信する。
なお、入退館制御装置510は、エントランス30aのみならず、集合住宅30内の共有スペース(会議室等)に設置されていてもよい。また、入退館制御装置510は、ユーザによる解錠履歴の情報を、管理サーバを経由して、情報提供装置10へ送信する構成にしてもよい。
エクササイズ装置520は、集合住宅30のフィットネスルーム30bに設置されたルームランナー等のトレーニング機器である。エクササイズ装置520は、例えば、認証情報を用いてユーザを特定することで、過去のユーザの使用履歴等に基づいてユーザに適したトレーニングメニューを提供することができる。なお、エクササイズ装置520は、ルームランナーに限られず、エアロバイク等の他のトレーニング機器であってもよい。
また、エクササイズ装置520は、ユーザの識別情報に紐づく、エクササイズ装置520の使用時間の情報を、エクササイズ装置520の使用履歴の情報として、ネットワーク5を介して情報提供装置10に対して送信する。なお、エクササイズ装置520は、使用時間の情報のほかに、装置の設定条件等の情報を使用履歴の情報として、情報提供装置10に対して送信してもよい。
体組成計530は、集合住宅30のフィットネスルーム30bに設置され、ユーザの健康状態を計測する計測装置である。体組成計530は、例えば、身長、体重、BMI(Body Mass Index)、血圧、心拍数等の健康情報を計測することができる。なお、体組成計530により計測可能なデータは、これに限られない。また、体組成計530は、ユーザの識別情報に紐づく計測データを、ユーザの健康状態を示す履歴情報として、ネットワーク5を介して情報提供装置10に対して送信する。
情報処理装置540は、集合住宅30の居住空間30cに設置され、居住者であるユーザがウェブページの閲覧等に用いるコンピュータである。情報処理装置540は、タブレット端末やノートPC等の一般的な構成のコンピュータを用いることができる。また、情報処理装置540は、ユーザの識別情報に紐づくウェブページの閲覧履歴の情報を、ネットワーク5を介して情報提供装置10に対して送信する。なお、情報処理装置540は、認証情報を用いてユーザ認証が行われた状態でユーザが利用可能な状態であれば、複数の情報処理装置540により構成されていてもよい。また、情報処理装置540は、表示装置90にその機能を持たせてもよい。
このように、情報提供システム1は、履歴情報通知システム50を構成する種別の異なる複数の装置(入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540)からユーザの行動履歴に関する複数の履歴情報を取得することができる。また、履歴情報通知システム50を構成する各装置(入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540)は、ユーザ毎に割り当てられた一つの識別情報(例えば、ユーザID)を用いることで使用可能となる。例えば、履歴情報通知システム50は、ユーザが所有するICタグ等の鍵に記憶された、ユーザの識別情報を含む認証情報を用いて、入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540のユーザ認証を行う。そして、履歴情報通知システム50は、履歴情報通知システム50を構成する各装置から出力される履歴情報にユーザの識別情報を紐づけて、情報提供装置10に対して送信する。そのため、情報提供装置10は、異なる複数の装置から送信されたユーザの識別情報に紐づく履歴情報を、ユーザの行動履歴に関する情報として取得することができる。入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540は、種別の異なる複数の外部装置の一例である。
なお、履歴情報通知システム50を構成する装置は、これに限られない。例えば、情報提供装置10は、エクササイズ装置520や体組成計530によるユーザの健康状態に関する情報を取得することにより、推奨情報としてユーザの健康支援に関する情報を提供することができる。このように、履歴情報通知システム50を構成する装置は、推奨情報として提供する情報に応じて、適宜追加・変更してもよい。
汎用情報通知システム70は、ネットワーク5を介して、ユーザに紐づかない汎用情報を情報提供装置10に対して通知するシステムである。汎用情報通知システム70は、例えば、商店や企業、自治体等から配信される汎用情報を、情報提供装置10に対して通知する。汎用情報は、例えば、近隣の店舗の情報やイベント情報等であり、特定のユーザに対する情報ではなく、公衆へ向けて配信された公開情報である。汎用情報は、例えば、現在開催中または将来開催予定の特売情報やイベント情報等の将来のユーザの活動を推奨する情報が含まれる。
汎用情報通知システム70は、情報処理装置700を含む。情報処理装置700は、ネットワーク5に接続されており、情報提供装置10と通信可能である。情報処理装置700は、汎用情報の通知元である店舗等にそれぞれ設けられている。
情報処理装置700は、PC等の一般的な構成のコンピュータを用いることができる。情報処理装置70は、通知元の管理者等によって入力された汎用情報を、情報提供装置10に対して送信する。また、情報処理装置700は、例えば、スキャン機能を備えた画像処理装置であってもよい。この場合、情報処理装置700は、通知する汎用情報が記載された文書データをスキャンする。そして、情報処理装置700は、スキャンされたデータを、ネットワーク5を介して情報提供装置10に対して送信する。
なお、第1の実施形態に係る情報提供システムの適用される環境は、集合住宅30に限られない。例えば、第1の実施形態に係る情報提供システムは、オフィスや工場において、社員番号等の識別情報を用いて構内に設置された機器を使用する環境等においても適用することができる。
●概略
図2は、第1の実施形態に係る情報提供システムの概略の一例を示す図である。なお、図2は、第1の実施形態に係る情報提供システムの概略を簡略的に説明したものであり、情報提供システム1が実現する機能等の詳細は、後述する図面等を用いて説明する。図2に示す情報提供システム1は、情報提供装置10が履歴情報通知システム50および汎用情報通知システム70から取得した情報に基づいて、表示装置90に対して推奨情報を提供することを示している。
図2に示す情報提供システム1において、情報提供装置10は、履歴情報通知システム50を構成する種別の異なる複数の装置からユーザの行動履歴に関する履歴情報を取得する。履歴情報通知システム50を構成する装置は、図1に示した例と同様に、入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530、情報処理装置540を含む。情報提供装置10は、ユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)を紐づけて、履歴情報通知システム50を構成する装置における計測情報や閲覧情報等の履歴情報を取得する。
情報提供装置10は、例えば、ユーザの識別情報に紐づく解錠履歴の計測情報を、入退館制御装置510から取得する。また、情報提供装置10は、例えば、ユーザの識別情報に紐づくエクササイズ装置520の使用時間の計測情報を、エクササイズ装置520から取得する。さらに、情報提供装置10は、例えば、ユーザの識別情報に紐づくユーザの健康状態を示す計測情報を、体組成計530から取得する。また、情報提供装置10は、例えば、ユーザの識別情報に紐づくウェブページの閲覧情報を、情報処理装置540から取得する。履歴情報通知システム50を構成する装置から送信される計測情報および閲覧情報は、ユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報の一例である。
一方で、情報提供装置10は、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700から汎用情報を取得する。汎用情報は、上記履歴情報とは異なり、ユーザに紐づかない情報、すなわち、公衆に利用可能に配信された情報である。汎用情報は、例えば、店舗や企業、自治体等から通知されるイベント情報等の、将来のユーザの活動を推奨する情報が含まれる。
情報提供装置10は、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置70から汎用情報を取得した場合、取得した汎用情報を含む設定情報管理テーブル106を生成する。また、情報提供装置10は、履歴情報通知システム50を構成する種別の異なる複数の装置から履歴情報を取得した場合、取得した履歴情報と設定情報管理テーブル106とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報107を特定する。
さらに、情報提供装置10は、特定した推奨情報を、情報提供システム1のユーザに紐づく表示装置90に対して提供する。表示装置90は、情報提供装置10から提供された推奨情報を表示させる。推奨情報107には、汎用情報通知システム70から取得した汎用情報が含まれる。
したがって、第1の実施形態に係る情報提供システムは、情報提供システムを利用するユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報と公衆に利用可能に配信された汎用情報とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報が特定する。そのため、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができる。
●ハードウエア構成
続いて、第1の実施形態に係る各装置のハードウエア構成について説明する。情報提供装置10および表示装置90のハードウエア構成は、一般的なコンピュータの構成を有する。また、履歴情報通知システム50および汎用情報通知システム70を構成する装置のハードウエア構成は、一般的なコンピュータの構成を有する情報処理装置または情報処理装置の組合せを含む。ここでは、一般的なコンピュータのハードウエア構成例について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図3に示すコンピュータ1000のハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。コンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003、ストレージ1004、入力部1005、表示部1006、入出力インターフェース(I/F)1007、通信部1008およびバス1009等を有する。
CPU1001は、ROM1002やストレージ1004等に格納された本発明に係るプログラムやデータをRAM1003上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ1000の各機能を実現する演算装置である。例えば、情報提供装置10は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る情報提供方法を実現する。
ROM1002は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。ROM1002は、例えば、フラッシュROM等により構成される。ROM1002は、多種の用途に対応したSDK(Software Development Kit)がインストールされており、SDKのアプリケーションを用いて、コンピュータ1000の機能やネットワーク接続等を実現することが可能である。
RAM1003は、CPU1001のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ストレージ1004は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージデバイスである。ストレージ1004は、例えば、OS(Operation System)、アプリケーションプログラムおよび各種データ等を記憶する。
入力部1005は、コンピュータ1000の操作を行うための入力を受け付ける。入力部1005は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力装置である。表示部1006は、コンピュータ1000の処理結果等を表示する。表示部1006は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。なお、入力部1005または表示部1006は、コンピュータ1000の外部に設けられていても良い。また、入力部1005および表示部1006は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の一体型の表示入力部等であってもよい。
入出力インターフェース(I/F)1007は、コンピュータ1000に他の装置を接続するためのインターフェースである。他の装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体1007aや、各種の電子機器等が含まれる。通信部1008は、コンピュータ1000をネットワークに接続し、他のコンピュータや、電子機器等とデータの送受信を行う。通信部1008は、例えば、有線または無線LAN等の通信インターフェースである。
バス1009は、上記の各構成要素に共通に接続され、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU1001、ROM1002、RAM1003、ストレージ1004、入力部1005、表示部1006、入出力インターフェース(I/F)1007および通信部1008は、バス1009を介して相互に接続されている。
なお、第1の実施形態に係る各装置のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。また、図3に示す各装置のハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよい。
●機能構成
続いて、第1の実施形態に係る情報提供システムの機能構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係る情報提供装置および表示装置の機能構成の一例を示す図である。情報提供装置10により実現される機能は、送受信部11、認証部12、特定部13、生成部14、記憶・読出部15および記憶部16を含む。
送受信部11は、ネットワーク5を介して、他の装置との間でデータをやり取りする機能である。送受信部11は、例えば、履歴情報通知システム50および汎用情報通知システム70を構成する装置から送信された履歴情報および汎用情報を取得する。また、送受信部11は、例えば、後述する特定部13により特定された推奨情報107を、推奨情報107に対応するユーザに紐づく表示装置90に対して送信する。送受信部11は、例えば、図3に示した通信部1008およびCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。送受信部11は、取得手段および提供手段の一例である。
認証部12は、表示装置90から送信されたユーザの認証要求に応じて、情報提供システム1のユーザ認証を行う機能である。具体的には、認証部12は、後述するユーザ情報管理DB161が管理する情報提供システム1のユーザの認証情報に基づいて、情報提供システム1のユーザを利用する表示装置90の認証を行う。認証部12は、例えば、図3に示したCPU1001により実行されるプログラム等によって実現される、なお、認証部12の機能は、情報提供装置10の内部ではなく、外部の認証サーバに備えられていてもよい。
特定部13は、履歴情報通知システム50から取得したユーザの種別の異なる行動履歴に関する複数の履歴情報と、汎用情報通知システム70から取得した公衆に利用可能に配信された汎用情報とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報107を特定する機能である。具体的には、特定部13は、履歴情報通知システム50から取得したユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報と、汎用情報を含む設定情報管理テーブル106とに基づいて、推奨情報107を特定する。設定情報管理テーブル106の詳細は、後述する。特定部13は、例えば、図3に示したCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。特定部13は、特定手段の一例である。
生成部14は、履歴情報通知システム50から取得した閲覧情報と、汎用情報通知システム70から取得した汎用情報と、に基づいて、設定情報管理テーブル106を生成する機能である。設定情報管理テーブル106の詳細は、後述する。生成部14は、例えば、図3に示したCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。生成部14は、生成手段の一例である。
記憶・読出部15は、記憶部16に各種データを記憶し、記憶部16から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部15および記憶部16は、例えば、図3に示したROM1002、ストレージ1004およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。記憶部16は、記憶手段の一例である。また、記憶部16には、ユーザ情報管理DB161、計測情報管理DB162、閲覧情報管理DB163、汎用情報管理DB164および設定情報管理DB165が構築されている。
○ユーザ情報管理DB
次に、図7を用いて、ユーザ情報管理DB161について説明する。ユーザ情報管理DB161は、図7に示すようなユーザ情報管理テーブル101が管理されている。図7は、第1の実施形態に係るユーザ情報管理テーブルの一例を示す図である。ユーザ情報管理テーブル101は、情報提供システム1に登録されたユーザに関する各種情報を紐づけて管理している。ユーザ情報管理テーブル101は、ユーザID、パスワード、姓、名、性別、地域、メールアドレスを関連付けて管理している。
「ユーザID」は、情報提供システム1に登録されたユーザを識別する識別情報である。「パスワード」は、ユーザIDに対応する認証情報の一例である。「姓」、「名」は、ユーザの苗字および名前である。「性別」は、ユーザの性別である。「地域」は、ユーザが居住する地域の情報である。「メールアドレス」は、ユーザのメールアドレスである。
例えば、情報提供システム1は、「姓」、「名」を用いて、表示装置90に対して提供する推奨情報107に、ユーザの名前を表示することができる。また、情報提供システム1は、表示装置90に対して提供した重要な推奨情報への応答がない場合等、「メールアドレス」宛にメッセージを通知するものであってもよい。なお、ユーザ情報管理テーブル101によって管理される情報は、この限りではない。例えば、ユーザ情報管理テーブル101は、後述するユーザの特徴を示す特徴情報221をユーザIDに紐づけて管理してもよい。
○計測情報管理DB
次に、図8を用いて、計測情報管理DB162について説明する。計測情報管理DB162は、図8に示すように、計測情報管理テーブルが管理されている。図8は、第1の実施形態に係る計測情報管理テーブルの一例を示す図である。計測情報管理テーブルは、履歴情報通知システム50を構成する装置から送信された計測情報を含む。計測情報管理テーブルは、各装置から送信された計測情報を、ユーザを識別する識別情報ごとに紐づけて管理している。
図8(a)は、入退館制御装置510により計測された計測情報を含む入退館管理テーブル102aを示す。図8(a)に示す入退館管理テーブル102aは、ユーザID「aaa」のユーザによる「解錠履歴」および「発生日時」の情報を含む。図8(a)の例において、入退館制御装置510は、図1のようなエントランス30aだけでなく、フィットネスルーム30bや会議スペース等の共用スペースにも設置されている。この場合、入退館管理テーブル102aは、「発生元」の情報を含み、それぞれの入退館制御装置510を識別する。
図8(b)は、エクササイズ装置520により計測された計測情報を含むエクササイズ管理テーブル102bを示す。図8(b)に示すエクササイズ管理テーブル102bは、「使用日時」、「装置ID」、「装置名」および「設定条件」の情報を、ユーザIDに紐づけて管理している。
図8(c)は、体組成計530により計測された計測情報を含む診断情報管理テーブル102cを示す。図8(c)に示す診断情報管理テーブル102cは、「使用日時」、「年齢」、「身長」、「体重」、「BMI」、「体脂肪率」および「基礎代謝量」の情報を、ユーザIDに紐づけて管理している。図8(a)乃至図8(c)に示す各計測情報は、ユーザの異なる種別の行動履歴に関する履歴情報の一例である。
なお、図8に示す計測情報管理テーブルによって管理される情報は、この限りではない。計測情報管理テーブルは、履歴情報通知システム50を構成する装置から送信された計測情報の内容によって、管理される情報を追加または削除してもよい。また、計測情報管理テーブルの種類は、図8(a)~(c)に示す管理テーブルに限られない。計測情報管理テーブルの種類は、計測情報を送信する、履歴情報通知システム50を構成する装置によって、適宜追加または変更されてもよい。
○閲覧情報管理DB
次に、図9を用いて、閲覧情報管理DB163について説明する。図9は、第1の実施形態に係る閲覧情報管理テーブルの一例を示す図である。閲覧情報管理DB163は、図9(a)に示すように、閲覧情報管理テーブル103が管理されている。閲覧情報管理テーブル103は、履歴情報通知システム50を構成する情報処理装置540から送信されたウェブページの閲覧情報を含む。
閲覧情報管理テーブル103は、「発生日時」、「閲覧情報」および「分類コード」241の情報を、ユーザIDに紐づけて管理している。「発生日時」は、ユーザID「aaa」のユーザが、ウェブページを閲覧した日時を示す。「閲覧情報」は、ユーザID「aaa」のユーザが閲覧したウェブページの情報である。「閲覧情報」は、閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む。「分類コード」241は、ユーザID「aaa」のユーザが閲覧したウェブページの属性を示す。「分類コード」241は、ウェブページの属性ごとに異なるIDが付与されている。
図9(b)は、分類コード241に紐づく属性情報が設定されたた属性リスト104を示す。属性リスト104は、例えば記憶部16に記憶されている。属性リスト104において、例えば、分類コード「R001」は、「スポーツ」の属性を示す。また、分類コード「R002」は、「食」の属性を示し、分類コード「R003」は、「医療」の属性を示す。
図9(a)に示す閲覧情報管理テーブル103は、ユーザが閲覧したウェブページの内容に対応する属性情報を抽出し、図9(b)の属性リスト104に基づいて分類コード241を付与する。閲覧情報管理テーブル103は、一つの閲覧情報に対して、一つ以上の分類コード241が付与されている。なお、分類コード241の付与は、情報提供装置10で行ってもよいし、閲覧情報の通知元である情報処理装置540で行ってもよい。
○汎用情報管理DB
次に、図10を用いて、汎用情報管理DB164について説明する。汎用情報管理DB164は、図10に示すような汎用情報管理テーブル105が管理されている。図10は、第1の実施形態に係る汎用情報管理テーブルの一例を示す図である。汎用情報管理テーブル105は、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700から送信された汎用情報を含む。汎用情報管理テーブル105は、「分類コード」241、「通知日時」、「通知元」、「情報内容」を紐づけて管理している。
「分類コード」241は、図9(b)に示した属性リスト104に含まれる内容と同じである。「通知日時」は、汎用情報が通知された日時を示す。「通知元」は、汎用情報を情報提供装置10に対して通知した通知元の名称を示し、例えば、商店や病院の名前等が含まれる。「情報内容」は、通知された汎用情報の内容を示す。
図10に示すように、汎用情報管理テーブル105に含まれる汎用情報は、図8および図9に示した計測情報および閲覧情報と異なり、ユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)が紐づけられていない。つまり、汎用情報は、特定のユーザに対して提供されるものではなく、公衆に利用可能に配信される公開情報である。
汎用情報管理テーブル105は、一つの汎用情報に対して、一つ以上の分類コード241が付与されている。なお、分類コード241の付与は、情報提供装置10で行ってもよいし、汎用情報の通知元である情報処理装置700で行ってもよい。
○設定情報管理DB
次に、図11を用いて、設定情報管理DB165について説明する。設定情報管理DB165は、図11に示すような設定情報管理テーブル106が管理されている。図11は、第1の実施形態に係る設定情報管理テーブルの一例を示す図である。設定情報管理テーブル106は、生成部14により生成される。生成部14は、図9(a)に示した閲覧情報管理テーブル103に含まれる閲覧情報と、図10に示した汎用情報管理テーブル105に含まれる汎用情報とに基づいて、設定情報管理テーブル106を生成する。
設定情報管理テーブル106は、ユーザの特徴を示す特徴情報221を含む。図11に示す設定情報管理テーブル106に含まれる特徴情報221は、ユーザの健康状態に関する情報であり、「肥満」、「標準」、「痩せ」に分類される。
また、設定情報管理テーブル106は、図9(b)に示した分類コード241を含む。設定情報管理テーブル106は、分類コード241と特徴情報221とに紐づく設定情報261が設定されている。設定情報261は、特徴情報221の種別や、分類コード241に対応する属性情報から抽出されるユーザの特徴や趣向に合わせたメッセージが設定されている。図11に示す例では、設定情報261は、特徴情報221に対応するユーザの健康状態に関する情報と、分類コード241の属性情報に対応するユーザの趣向とに基づいて、ユーザに対する健康支援に関するメッセージが設定される。
さらに、設定情報管理テーブル106は、分類コード241と特徴情報221とに紐づく設定情報262aが設定されている。設定情報262aは、情報処理装置700から取得した汎用情報が含まれる。設定情報262aは、図10に示した汎用情報管理テーブル105に含まれる汎用情報に紐づく分類コード241と、特徴情報221の種別に応じて設定される。また、設定情報管理テーブル106は、設定情報262aの優先度を示す優先度情報262bを含む。情報提供装置10は、優先度の高い設定情報262aから順番に、設定情報262aを推奨情報107として特定する。
このように、設定情報管理テーブル106は、ユーザの行動履歴に関する履歴情報である閲覧情報と、ユーザを特定しない汎用情報とに基づいて生成される。そのため、設定情報管理テーブル106は、ユーザ毎に異なるものとなる。したがって、情報提供システム1は、設定情報管理テーブル106に基づいて、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができる。
なお、設定情報管理テーブル106に含まれる特徴情報221は、ユーザの健康状態を示す情報に限られない。特徴情報221は、例えば、履歴情報通知システム50を構成する装置から取得される履歴情報から抽出可能な情報であればよい。
図4に戻り、表示装置90の機能構成を説明する。表示装置90は、情報提供システム1に登録されたユーザが利用する情報端末である。表示装置90により実現される機能は、送受信部91、表示制御部92、受付部93、記憶・読出部94および記憶部95を含む。
送受信部91は、ネットワーク5を介して、他の装置との間でデータをやり取りする機能である。送受信部91は、例えば、情報提供装置10から送信された、表示装置90を利用するユーザに対する推奨情報107を受信する。送受信部91は、例えば、図3に示した通信部1008およびCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。表示制御部92は、送受信部91により受信された推奨情報107を、図3に示した表示部1006に表示させる機能である。表示制御部92は、例えば、図3に示したCPU1001により実行されるプログラム等によって実現される。
受付部93は、図3に示した入力部1005に対するユーザの入力操作を受け付ける機能である。受付部93は、例えば、情報提供システム1のユーザから認証情報の入力を受け付ける。受付部93は、図3に示したCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。記憶・読出部94は、記憶部95に各種データを記憶し、記憶部95から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部94および記憶部95は、例えば、図3に示したROM1002、ストレージ1004およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
次に、履歴情報通知システム50の機能構成を説明する。図5は、第1の実施形態に係る履歴情報通知システムの機能構成の一例を示す図である。履歴情報通知システム50は、例えば、情報提供システム1に登録されたユーザの行動履歴に関する履歴情報を、情報提供装置10に対して提供するシステムである。図5に示す履歴情報通知システム50は、図1に示すように、入退館制御装置510、エクササイズ装置520、体組成計530および情報処理装置540を含む。
入退館制御装置510は、例えば、図1に示した集合住宅30のエントランス30a等に設置され、扉の開閉を制御する装置である。入退館制御装置510により実現される機能は、送受信部511、履歴情報収集部512、記憶・読出部513、記憶部514、装置制御部515を含む。
送受信部511は、ネットワーク5を介して、他の装置との間でデータをやり取りする機能である。送受信部511は、例えば、履歴情報収集部512によって収集された履歴情報を、情報提供装置10に対して送信する。送受信部511は、例えば、図3に示した通信部1008およびCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。
履歴情報収集部512は、入退館制御装置510の処理の履歴情報を収集する機能である。具体的には、履歴情報収集部512は、ユーザの認証情報に紐づく解錠履歴の履歴情報を収集する。履歴情報収集部512は、例えば、図3に示したCPU1001により実行されるプログラム等によって実現される。記憶・読出部513は、記憶部514に各種データを記憶し、記憶部514から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部513および記憶部514は、例えば、図3に示したROM1002、ストレージ1004およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
装置制御部515は、入退館制御装置510が設置された扉の開閉を制御する機能である。装置制御部515は、認証情報検知部515aおよび開閉制御部515bを含む。認証情報検知部515aは、扉の開閉を行うために、ユーザの認証情報を検知する機能である。認証情報検知部515aは、認証情報が記憶されたICタグ等の鍵が、入退館制御装置510にかざされることにより、認証情報を検知する。開閉制御部515bは、入退館制御装置510が設置された扉の開閉を制御する機能である。具体的には、開閉制御部515bは、認証情報検知部515aにより認証情報が検知された場合、扉の解錠を行う。解錠情報は、履歴情報として履歴情報収集部512によって収集される。
エクササイズ装置520は、例えば、図1に示した集合住宅30のフィットネスルーム30bに設置されたルームランナー等のトレーニング機器である。エクササイズ装置520により実現される機能は、送受信部521、履歴情報収集部522、記憶・読出部523、記憶部524、装置制御部525を含む。なお、送受信部521、履歴情報収集部522、記憶・読出部523および記憶部524は、入退館制御装置510により実現される機能である送受信部511、履歴情報収集部512、記憶・読出部513および記憶部514と同様であるため、説明を省略する。
装置制御部525は、エクササイズ装置520が動作を制御する機能である。装置制御部525は、認証部525aおよび制御部525bを含む。認証部525aは、エクササイズ装置520を起動させるために、ユーザ認証を行う機能である。制御部525bは、エクササイズ装置520が動作を制御する機能である。具体的には、制御部525bは、認証部525aによりユーザ認証が行われると、エクササイズ装置520を使用可能な状態に移行させ、ユーザの設定に応じてエクササイズ装置520を動作させる。エクササイズ装置520の使用時間や設定条件は、履歴情報として履歴情報収集部522によって収集される。
体組成計530は、例えば、図1に示した集合住宅30のフィットネスルーム30bに設置され、ユーザの健康状態を計測する計測装置である。体組成計530により実現される機能は、送受信部531、履歴情報収集部532、記憶・読出部533、記憶部534、装置制御部535を含む。送受信部531、履歴情報収集部532、記憶・読出部533および記憶部534は、入退館制御装置510により実現される機能である送受信部511、履歴情報収集部512、記憶・読出部513および記憶部514と同様であるため、説明を省略する。
装置制御部535は、体組成計530の動作を制御する機能である。装置制御部535は、認証部535aおよび計測部535bを含む。認証部535aは、体組成計530を起動させるために、ユーザ認証を行う機能である。計測部535bは、体組成計530によりユーザの健康状態を計測する機能である。具体的には、計測部535bは、認証部535aによりユーザ認証が行われると、体組成計530を使用可能な状態に移行させ、ユーザの健康状態を計測する。体組成計530による計測情報は、履歴情報として履歴情報収集部532によって収集される。
情報処理装置540は、例えば、図1に示した集合住宅30の居住空間30cに設置され、ウェブページの閲覧等に用いるコンピュータである。情報処理装置540により実現される機能は、送受信部541、履歴情報収集部542、記憶・読出部543、記憶部544、装置制御部545を含む。送受信部541、履歴情報収集部542、記憶・読出部543および記憶部544は、入退館制御装置510により実現される機能である送受信部511、履歴情報収集部512、記憶・読出部513および記憶部514と同様であるため、説明を省略する。
装置制御部545は、情報処理装置540の動作を制御する機能である。装置制御部545は、認証部545aおよび表示制御部545bを含む。認証部545aは、情報処理装置540を起動させるために、ユーザ認証を行う機能である。表示制御部545bは、情報処理装置540の処理対象の情報を表示部1006に表示される機能である。具体的には、表示制御部545bは、認証部525aによりユーザ認証が行われると、情報処理装置540を処理可能な状態に移行させ、ユーザによるウェブページ等を表示させる。ウェブページの閲覧履歴の情報は、履歴情報として履歴情報収集部542によって収集される。
上述した履歴情報通知システム50を構成する装置は、同一の識別情報を含む認証情報を用いてユーザ認証を行うことで、それぞれの処理を実現することができる。履歴情報通知システム50を構成する装置は、ユーザの識別情報を含む履歴情報を情報提供装置10に対して通知するため、情報提供装置10は、通知された履歴情報が一のユーザに関する履歴情報であることを認識することができる。なお、履歴情報通知システム50を構成する装置は、これに限られず、適宜追加・変更されてもよい。
続いて、図6は、第1の実施形態に係る汎用情報通知システムの機能構成の一例を示す図である。汎用情報通知システム70は、ユーザに紐づかない情報である汎用情報を、情報提供装置10に対して提供するシステムである。図6に示す汎用情報通知システム70は、情報処理装置700aと情報処理装置700bを含む。なお、情報処理装置700aと情報処理装置700bは、同様の機能を有するため、重複する説明は省略する。
情報処理装置700aは、汎用情報の通知元である店舗等に設けられている。情報処理装置700aにより実現される機能は、送受信部701a、汎用情報収集部702a、記憶・読出部703a、記憶部704aを含む。送受信部701aは、ネットワーク5を介して、他の装置との間でデータをやり取りする機能である。送受信部701aは、汎用情報収集部702aにより収集された汎用情報を、情報提供装置10に対して送信する。送受信部701aは、例えば、図3に示した通信部1008およびCPU1001によって実行されるプログラム等によって実現される。
汎用情報収集部702aは、ユーザの入力操作に基づいて、汎用情報を収集する機能である。汎用情報収集部702aは、例えば、図3に示したCPU1001により実行されるプログラム等によって実現される。記憶・読出部703aは、記憶部704aに各種データを記憶し、記憶部704aから各種データを読み出す機能である。記憶・読出部703aおよび記憶部704aは、例えば、図3に示したROM1002、ストレージ1004およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
●設定情報の生成処理
次に、第1の実施形態に係る情報提供システムにおける設定情報の生成処理について説明する。まず、図12を用いて、情報提供装置10が、履歴情報通知システム50および汎用情報通知システム70から閲覧情報および汎用情報を取得する処理を説明する。図12は、第1の実施形態に係る情報提供システムにおける閲覧情報および汎用情報の取得処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップS101において、履歴情報通知システム50を構成する情報処理装置540の履歴情報収集部542は、情報提供システム1のユーザが閲覧したウェブページの閲覧情報を収集する。ステップS102において、情報処理装置540の履歴情報収集部542は、収集した閲覧情報を送受信部541に対して出力する。
ステップS103において、情報処理装置540の送受信部541は、出力された閲覧情報を検知すると、情報提供装置10に対して、収集された閲覧情報を送信する。具体的には、送受信部541は、収集された閲覧情報に対応するユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)が紐づけられた閲覧情報を、情報提供装置10に対して送信する。
ステップS104において、情報提供装置10の送受信部11は、情報処理装置540から送信された閲覧情報を受信すると、閲覧情報を記憶部16に記憶させる。具体的には、送受信部11は、記憶・読出部15に対して、受信した閲覧情報を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された閲覧情報を検知すると、記憶部16に含まれる閲覧情報管理DB163に記憶された閲覧情報管理テーブル103として、閲覧情報を記憶させる。
これにより、情報提供装置10は、履歴情報通知システム50から閲覧情報を取得することができる。閲覧情報は、閲覧情報に対応するユーザのユーザIDを紐づけて、図9(a)に示すような閲覧情報管理テーブル103に記憶される。また、閲覧情報は、閲覧情報の属性に対応する分類コード241を紐づけて、図9(a)に示すような閲覧情報管理テーブル103に記憶される。さらに、情報提供システム1は、ステップS101~ステップS104の処理を繰り返すことにより、記憶部16に含まれる閲覧情報管理テーブル103を更新する。
ステップS105において、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700aの汎用情報収集部702aは、情報処理装置700aに対する入力操作等により汎用情報を収集する。ステップS106において、情報処理装置700aの汎用情報収集部702aは、収集した汎用情報を送受信部701aに対して出力する。
ステップS107において、情報処理装置700aの送受信部701aは、出力された汎用情報を検知すると、情報提供装置10に対して、収集された汎用情報を送信する。ステップS108において、情報提供装置10の送受信部11は、情報処理装置700aから送信された汎用情報を受信すると、汎用情報を記憶部16に記憶させる。具体的には、送受信部11は、記憶・読出部15に対して、受信した汎用情報を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された汎用情報を検知すると、記憶部16に含まれる汎用情報管理DB164に記憶された汎用情報管理テーブル105として、汎用情報を記憶させる。
これにより、情報提供装置10は、汎用情報通知システム70から汎用情報を取得することができる。また、汎用情報は、汎用情報の属性に対応する分類コード241を紐づけて、図10に示すような汎用情報管理テーブル105に記憶される。さらに、情報提供システム1は、ステップS105~ステップS108の処理を繰り返すことにより、記憶部16に含まれる汎用情報管理DB164に記憶された汎用情報管理テーブル105を更新する。なお、ステップS101~ステップS104の処理とステップS105~ステップS108の処理の順序は、前後してもよい。
次に、情報提供装置10の生成部14における設定情報の生成処理について説明する。図13は、第1の実施形態に係る情報提供装置における設定情報の生成処理の一例を示すフローチャートである。図13は、図11に示した設定情報管理テーブル106を生成部14によって生成する例を説明する。また、図13は、ユーザID「aaa」のユーザに対応する設定情報管理テーブル106を生成する例を説明する。
ステップS201において、情報提供装置10の生成部14は、記憶部16に対して、情報提供システム1に登録されたユーザに紐づく閲覧情報および汎用情報管理テーブル105を読み出す。具体的には、生成部14は、記憶・読出部15に対して、ユーザID「aaa」に紐づく閲覧情報および汎用情報の読出要求を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された読出要求を検知すると、記憶部16に含まれる閲覧情報管理DB163に記憶された閲覧情報管理テーブル103に含まれるユーザID「aaa」に紐づく閲覧情報を読み出す。
さらに、記憶・読出部15は、出力された読出要求を検知すると、記憶部16に含まれる汎用情報管理DB164に記憶された汎用情報管理テーブル105を読み出す。なお、ユーザID「aaa」に紐づく閲覧情報および汎用情報管理テーブル105は、図12に示したステップS101~ステップS108の処理によって、予め記憶部16に記憶されているものする。
ステップS202において、情報提供装置10の生成部14は、閲覧情報管理DB163から読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241と同じ分類コードに紐づけられた汎用情報が、汎用情報管理テーブル105に存在する場合、処理をステップS203へ移行させる。一方で、情報提供装置10の生成部14は、閲覧情報管理DB163から読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241と同じ分類コードに紐づけられた汎用情報が、汎用情報管理テーブル105に存在しない場合、処理を終了する。
ステップS203において、情報提供装置10の生成部14は、読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241に対応する汎用情報を用いて、設定情報管理テーブル106に含まれる設定情報262aを生成する。例えば、読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241が「R001」の場合、生成部14は、分類コード「R001」が紐づけられた汎用情報を、設定情報管理テーブル106に含まれる分類コード「R001」に紐づけて設定情報262aを生成する。
なお、生成部14は、設定情報管理テーブル106に含まれる特徴情報221の分類ごとに、同一の分類コードに紐づける設定情報262aを変化させてもよい。また、生成部14は、設定情報262aに含まれる汎用情報の優先度を示す優先度情報262bを設定情報262aに紐づけて設定情報管理テーブル106を生成してもよい。さらに、生成部14は、設定情報管理テーブル106に含まれる特徴情報221の特徴を有するユーザに対する健康支援に関する情報である設定情報261を、分類コード241ごとに生成してもよい。
ステップS204において、情報提供装置10の生成部14は、閲覧情報管理DB163から読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241と同じ分類コードに紐づけられた汎用情報が、他に存在する場合、ステップS203の処理を繰り返す。一方で、情報提供装置10の生成部14は、閲覧情報管理DB163から読み出した閲覧情報に紐づく分類コード241と同じ分類コードに紐づけられた汎用情報が、他に存在しない場合、処理を終了する。
このように、情報提供装置10の生成部14は、情報提供システム1に登録されたユーザに紐づく閲覧情報および汎用情報管理テーブル105に基づいて、情報提供システム1に登録されたユーザに対する推奨情報の特定に用いる設定情報管理テーブル106を生成する。また、情報提供装置10の生成部14は、図13に示す処理を繰り返すことによって、設定情報管理テーブル106を更新する。
●推奨情報の提供処理
続いて、情報提供システム1における推奨情報の提供処理について説明する。図14は、第1の実施形態に係る情報提供システムにおける推奨情報の提供処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップS301において、履歴情報通知システム50は、ユーザの行動履歴に関する履歴情報を収集する。例えば、履歴情報通知システム50を構成する装置が体組成計530である場合、体組成計530の履歴情報収集部532は、計測部535bにより計測されたユーザの健康状態に関する計測情報を履歴情報として収集する。また、例えば、履歴情報通知システム50を構成する装置が入退館制御装置510である場合、入退館制御装置510の履歴情報収集部512は、開閉制御部515bによる扉の解錠の情報を履歴情報として収集する。さらに、例えば、履歴情報通知システム50を構成する装置がエクササイズ装置520である場合、エクササイズ装置520の履歴情報収集部522は、エクササイズ装置520の使用時間や設定条件の情報を履歴情報として収集する。
ステップS302において、履歴情報通知システム50は、収集した履歴情報を情報提供装置10に対して送信する。具体的には、履歴情報通知システム50は、収集された履歴情報に対応するユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)が紐づけられた履歴情報を、情報提供装置10に対して送信する。ステップS303において、情報提供装置10の送受信部11は、履歴情報通知システム50から履歴情報を受信した場合、特定部13に対して、受信した履歴情報を出力する。
ステップS304において、情報提供装置10の特定部13は、出力された履歴情報を検知すると、記憶部16に対して、出力された履歴情報に含まれるユーザIDに紐づく計測情報および設定情報管理テーブル106を読み出す。具体的には、特定部13は、記憶・読出部15に対して、出力された履歴情報に含まれるユーザIDに紐づく計測情報の読出要求を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された読出要求を検知すると、記憶部16に含まれる計測情報管理DB162に記憶された計測情報管理テーブル102に含まれる計測情報を読み出す。
また、特定部13は、受信した履歴情報に対応する計測情報を読み出す。例えば、受信した履歴情報が体組成計530により計測された計測情報である場合、特定部13は、診断情報管理テーブル102cに含まれる計測情報の読み出しを行う。また、例えば、受信した履歴情報が入退館制御装置510により計測された計測情報である場合、特定部13は、入退館管理テーブル102aに含まれる計測情報の読み出しを行う。さらに、例えば、受信した履歴情報がエクササイズ装置520により計測された計測情報である場合、特定部13は、エクササイズ管理テーブル102bに含まれる計測情報の読み出しを行う。
加えて、特定部13は、記憶・読出部15に対して、記憶部16に含まれる設定情報管理DB165に記憶された設定情報管理テーブル106の読出し要求を行う。記憶・読出部15は、設定情報管理テーブル106を記憶部16に含まれる設定情報管理DB165から読み出す。
ステップS305において、情報提供装置10の記憶部16は、特定部13に対して、出力された履歴情報に含まれるユーザIDに紐づく計測情報および設定情報管理テーブル106を出力する。具体的には、記憶部16は、記憶・読出部15に対して、読出し要求に対応する計測情報および設定情報管理テーブル106を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された計測情報および設定情報管理テーブル106を、特定部13に対して出力する。
ステップS306において、情報提供装置10の特定部13は、読み出した計測情報および設定情報管理テーブル106を用いて、履歴情報を送信したユーザに対する推奨情報を特定する。ここで、特定部13の処理の詳細について説明する。図15は、第1の実施形態に係る情報提供装置における推奨情報の特定処理の一例を示すフローチャートである。図15は、ユーザID「aaa」のユーザに対して提供する推奨情報を特定する例を説明する。また、図15は、履歴情報通知システム50を構成する装置として体組成計530により計測された計測情報が、履歴情報として情報提供装置10に対して送信された例を説明する。
ステップS401において、情報提供装置10の特定部13は、記憶部16に対して、情報提供システム1に登録されたユーザに紐づく計測情報および設定情報管理テーブル106を読み出す。具体的には、特定部13は、記憶・読出部15に対して、ユーザID「aaa」に紐づく計測情報および設定情報管理テーブル106の読出要求を出力する。そして、記憶・読出部15は、出力された読出要求を検知すると、記憶部16に含まれる計測情報管理DB162に記憶された診断情報管理テーブル102(c)に含まれるユーザID「aaa」に紐づく計測情報を読み出す。さらに、記憶・読出部15は、出力された読出要求を検知すると、記憶部16に含まれる設定情報管理DB165に記憶された設定情報管理テーブル106を読み出す。
ステップS402において、情報提供装置10の特定部13は、読み出した計測情報からユーザの特徴を示す特徴情報221を抽出する。具体的には、特定部13は、診断情報管理テーブル102(c)から読み出した計測情報から、特徴情報221としてユーザの健康状態の特徴を抽出する。例えば、特定部13は、ユーザIDが「aaa」であるユーザの健康状態として、「肥満」が抽出されたものとする。
ステップS403において、情報提供装置10の特定部13は、読み出した設定情報管理テーブル106の中で、抽出された特徴情報221に紐づく設定情報262aのうち、最も優先度の高い設定情報262aを選択する。具体的には、特定部13は、特徴情報221「肥満」に分類された設定情報262aのうち優先度が最も高い、分類コード241が「R001」であり、優先度情報262bが「1」である設定情報262aを選択する。
ステップS404において、情報提供装置10の特定部13は、他の設定情報262aも選択可能である場合、処理をステップS405に移行させる。他の設定情報262aも選択可能である場合は、例えば、推奨情報107として、複数の設定情報262aを選択できる場合である。ステップS405において、情報提供装置10の特定部13は、ステップS403で選択した設定情報262aの次に優先度の高い設定情報262aを選択する。その後、ステップS404の処理を繰り返す。
一方で、ステップS404において、特定部13は、他の設定情報262aが選択可能でない場合、処理をステップS406へ移行させる。ステップS406において、選択した設定情報262aを推奨情報107として特定する。なお、特定部13は、選択した設定情報262aに加えて、選択した設定情報262aに対応する設定情報261を推奨情報107として特定してもよい。
したがって、情報提供装置10の特定部13は、ユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)に紐づく履歴情報とユーザを特定しない汎用情報を含む設定情報管理テーブル106とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報を特定する。そのため、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を特定することができる。
図14に戻り、情報提供システム1における推奨情報の提供処理の説明を続ける。ステップS307において、情報提供装置10の特定部13は、特定した推奨情報107を、送受信部11に対して出力する。ステップS308において、情報提供装置10の送受信部11は、出力された推奨情報107を検知した場合、表示装置90に対して、推奨情報107を送信する。
ステップS309において、表示装置90の送受信部91は、情報提供装置10から送信された推奨情報107を受信した場合、表示制御部92に対して、受信した推奨情報107を出力する。ステップS310において、表示装置90の表示制御部92は、出力された推奨情報107を検知した場合、表示部1006に推奨情報107を表示される。
ここで、情報提供システム1が提供する推奨情報107の詳細を説明する。図16は、第1の実施形態に係る推奨情報の提供画面の一例を示す図である。図16に示す提供画面910は、情報提供システム1に登録されたユーザが、表示装置90のウェブブラウザ等を用いて情報提供システム1にアクセスした際に、表示装置90に表示される。提供画面910は、ユーザIDが「aaa」であるユーザに対して提供される情報提供システム1のメインメニューの画面の一例である。
図16の例では、提供画面910は、情報提供装置10から提供された推奨情報107を含む。図16に示すように、提供画面910に含まれる推奨情報107は、設定情報管理テーブル106に含まれる設定情報261および設定情報262aを含む。提供画面910に含まれる推奨情報107は、図10に示した設定情報管理テーブル106において、特徴情報221が「肥満」であり、分類コード241が「R001」である設定情報262aのうち最も高い優先度の高い設定情報262aが推奨情報として特定された例である。
また、提供画面910は、例えば、体組成計530により計測された診断情報(ヘルスケア情報)を示すアイコン920a、入退館制御装置510により計測された解錠情報(共有設備情報)を示すアイコン920bを含む。診断情報(ヘルスケア情報)920aおよび解錠情報(共有設備情報)920bは、それぞれのアイコンが選択されることにより、それぞれの計測データが提供される。例えば、診断情報(ヘルスケア情報)920aのアイコンが選択された場合、表示装置90は、図17に示すような体組成計530により計測された計測情報の提供情報930を表示する。なお、図17に示すような提供情報930は一例であり、図7に示すようなテーブル形式で計測情報を提供してもよい。
さらに、提供画面910は、管理者からのメッセージのアイコン920cや掲示板のアイコン920dを含む。なお、提供画面910に含まれる情報は、これに限られず、情報提供装置10により取得された他の計測情報を提供してもよい。また、図16に示す提供画面910の画面レイアウト等は、これに限られない。
●第1の実施形態の効果
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報提供システムは、情報提供システム1に登録されたユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報を履歴情報通知システム50から取得し、取得した履歴情報と公衆に利用可能に配信された汎用情報を含む設定情報管理テーブル106とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報107を特定する。そして、特定した推奨情報107を、ユーザが利用する表示装置90に対して提供する。そのため、情報提供システム1は、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができる。
●第1の実施形態の変形例1●
次に、第1の実施形態の変形例1について説明する。第1の実施形態の変形例1に係る情報提供装置10は、設定情報管理テーブル106aに、ユーザの特徴を示す複数の特徴情報221を含む。そして、情報提供装置10の特定部13は、設定情報管理テーブル106aおよび異なる複数の履歴情報に基づいて、情報提供システム1に登録されたユーザに対する推奨情報107を特定する。これによって、第1の実施形態の変形例1に係る情報提供システムは、よりユーザの行動履歴に適した推奨情報107を提供することができる。
図18は、第1の実施形態の変形例1に係る設定情報管理テーブルの一例を示す図である。図18に示す設定情報管理テーブル106aは、図11に示した設定情報管理テーブル106と比較して、ユーザの健康状態の情報221aとユーザの外出頻度の情報221bとを含む。ユーザの健康状態の情報221aとユーザの外出頻度の情報221bは、ユーザの特徴を示す特徴情報の一例である。
ユーザの健康状態の情報221aは、図11と同様に、「肥満」、「標準」、「痩せ」に分類される。外出頻度の情報221bは、ユーザの健康状態の情報221aにおける分類ごとに、「高」、「低」が分類される。また、ユーザの健康状態の情報221aは、履歴情報通知システム50を構成する体組成計530から送信される履歴情報に関連する。一方で、外出頻度の情報221bは、履歴情報通知システム50を構成する入退館制御装置510から送信される履歴情報に関連する。
設定情報管理テーブル106aは、生成部14によって、ユーザの特徴と示す複数の特徴情報221を用いて、汎用情報を含む設定情報262aの分類を細分化して生成される。これにより、例えば、特定部13は、健康状態が「肥満」であるユーザに対して、ユーザの外出頻度に応じて異なる設定情報262aを推奨情報107として特定することができる。
したがって、第1の実施形態の変形例1に係る情報提供装置10は、設定情報管理テーブル106aに、ユーザの特徴を示す複数の特徴情報221を含み、設定情報管理テーブル106aおよび異なる複数の履歴情報に基づいて、情報提供システム1に登録されたユーザに対する推奨情報107を特定する。そのため、第1の実施形態の変形例1に係る情報提供システムは、ユーザの行動履歴により適した推奨情報107を提供することができる。
なお、図18に示すユーザの健康状態の情報221aおよびユーザの外出頻度の情報221bは一例であり、ユーザの特徴を示す他の特徴情報を設定情報管理テーブル106aに含んでもよい。また、設定情報管理テーブル106aに含まれる特徴情報の数は、二つに限られず、三つ以上の特徴情報を含んでもよい。
●第1の実施形態の変形例2●
次に、第1の実施形態の変形例2について説明する。第1の実施形態の変形例2に係る情報提供システムは、汎用情報通知システム70から送信される汎用情報として、天気予報情報や環境情報を含む。そのため、第1の実施形態の変形例2に係る情報提供システムは、情報提供システム1に登録されたユーザの居住地がある地域における環境情報等を把握して、ユーザに対してより適切な推奨情報107を提供することができる。
図19は、第1の実施形態の変形例2に係る汎用情報管理テーブルの一例を示す図である。図19(a)は、天気予報情報管理テーブル105aの一例を示す。図19(a)に示す天気予報情報管理テーブル105aは、「地域」、「日付」、「天気」、「風向」、「風速」、「降水量」、「降水確率」、「最低気温」、「最高気温」および「湿度」等が含まれる。「地域」は、天気予報に対応する地域を示す情報であり、例えば、情報提供システム1に登録されたユーザの居住地に対応する。「日付」は、天気予報に対応する日付を 示す情報である。「天気」、「風向」、「風速」、「降水量」、「降水確率」、「最低気温」、「最高気温」および「湿度」等は、天気予報に含まれる情報の一例である。
図19(b)は、環境情報管理テーブル105bの一例を示す。図19(b)に示す環境情報管理テーブル105bは、「測定装置ID」、「測定日」、「測定時刻」、「温度」、「湿度 」、「PM2.5」、「放射線」、「気圧」、「花粉」等の情報が含まれている。「測定装置ID」は、例えば、街等に設置され、環境情報を測定する測定装置を識別する識別情報である。「測定日」は、環境情報を測定した日付を示す情報である。
「測定時刻」は、環境情報を測定した時刻を示す情報である。図19(b)の例では、「15:30 -15:59」等、30分間の時間帯を示す情報が記憶されている。「温度」、「湿度」 、「PM2.5」、「放射線」、「気圧」、及び「花粉」は、それぞれ、測定装置が測定した、温度、湿度、PM2.5、放射線、気圧、及び花粉等の測定項目の測定値である。なお、図19(b)に示す測定項目はあくまで一例である。例えば、環境情報管理テーブル105bは、 風向、風速、照度、降水量等、様々な情報を含んでも良い。
図19(a)に示す天気予報情報管理テーブル105aおよび図19(b)に示す環境情報管理テーブル105bは、汎用情報管理DB164に記憶されている。また、天気予報情報管理テーブル105aに含まれる汎用情報である天気予報情報は、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700から通知される。さらに、環境情報管理テーブル105bに含まれる汎用情報である環境情報は、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700または上記測定装置から通知される。
天気予報情報管理テーブル105aに含まれる天気予報情報および環境情報管理テーブル105bに含まれる環境情報は、設定情報管理テーブル106に含まれる設定情報262aを生成する際に使用される。例えば、生成部14は、天気予報情報および環境情報によって天候が悪いと判断される場合、図9(b)に示す「屋内」の属性情報を示す分類コード「R103」に紐づく汎用情報を、設定情報262aとして生成してもよい。
したがって、第1の実施形態の変形例2に係る情報提供システムは、図19(a)および図19(b)に示すような天気予報情報よび環境情報を用いることにより、情報提供システム1に登録されたユーザの居住地がある地域における環境情報等を把握して、ユーザに対してより適切な推奨情報107を提供することができる。
●第2の実施形態●
次に、第2の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。第2の実施形態に係る情報提供システムは、汎用情報通知システム70から送信される汎用情報に、汎用情報の提供期間の情報が紐づけられている。これにより、ユーザに対して鮮度の高い汎用情報を提供することができるため、より適切な推奨情報107をユーザに対して提供することができる。なお、第1の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図20は、第2の実施形態に係る汎用情報管理テーブルの一例を示す図である。図20に示す汎用情報管理テーブル105cは、図10に示した汎用情報管理テーブル105に加えて、汎用情報の提供期間251の情報を含む。提供期間251は、汎用情報管理テーブル105cに記憶されている汎用情報ごとに紐づけられて管理されている。提供期間251は、汎用情報の提供開始の日時と提供終了の日時を指定した期間の情報を含んでもよい。また、提供期間251は、汎用情報を提供する特定の日付を指定した情報を含んでもよい。さらに、提供期間251は、汎用情報の提供開始の日時のみを指定してもよいし、汎用情報の提供終了の日時のみを指定してもよい。
図21は、第2の実施形態に係る設定情報管理テーブルの一例を示す図である。図21に示す設定情報管理テーブル106bは、図11に示した設定情報管理テーブル106に加えて、提供期間262cの情報が設定情報262aごとに紐づけられている。提供期間262cの情報は、図20に示した汎用情報の提供期間251に対応しており、設定情報262aとして生成された汎用情報に紐づく提供期間251の情報に該当する。
情報提供装置10の特定部13は、設定情報管理テーブル106bに含まれる提供期間262の情報を参照して、提供期間262の範囲内である設定情報262aの中から推奨情報107を特定する。なお、汎用情報の提供期間251の情報は、汎用情報の通知元である汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700によって設定されてもよく、汎用情報通知システム70を構成する情報処理装置700から汎用情報を取得した情報提供装置10によって設定されてもよい。
●第2の実施形態の効果
以上説明したように、第2の実施形態に係る情報提供システムは、設定情報管理テーブル106bが汎用情報の提供期間262cを含む。そして、情報提供装置10の特定部13は、提供期間262cの範囲内である汎用情報を推奨情報107として特定する。そのため、第2の実施形態に係る情報提供システムは、汎用情報ごとに提供期間262cが設定されることで、ユーザに対して鮮度の高い汎用情報を提供することができるので、より適切な推奨情報107をユーザに対して提供することができる。
●第3の実施形態●
次に、第3の実施形態に係る情報提供システムの構成について説明する。第3の実施形態に係る情報提供装置10は、図7に示したユーザ情報管理テーブル101に含まれるユーザ情報を、表示装置90に対するユーザの入力操作に基づいて登録する。これにより、第3の実施形態に係る情報提供システムは、例えば、情報提供システム1に対してユーザが初期登録を行う場合のように、情報提供装置10に対してユーザの行動履歴を示す履歴情報が蓄積されていない場合においても、ユーザの趣向に適した推奨情報107を提供することができる。なお、第1の実施形態および第2の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
●機能構成
図22は、第3の実施形態に係る情報提供装置の機能構成の一例を示す図である。第3の実施形態に係る情報提供装置10は、第1の実施形態および第2の実施形態の機能に加え、登録部17の機能を含む。登録部17は、情報提供システム1に登録されたユーザが、ユーザ自身に紐づく情報を登録する機能である。登録部17は、例えば、情報提供システム1へのユーザの初期登録を行う場合に、表示装置90の受付部93によって入力が受け付けられた入力情報を登録する。登録部17は、ユーザ情報管理DBによって管理されるユーザ情報管理テーブル101に、登録情報を記憶させる。
ここで、ユーザによる登録情報の入力方法について説明する。図23は、第3の実施形態に係る登録情報の入力画面の一例を示す図である。図23に示す入力画面950は、情報提供システム1に登録されたユーザが、表示装置90のウェブブラウザ等を用いて情報提供システム1にアクセスしてユーザ情報の登録項目を選択した際に、表示装置90に表示される。入力画面950は、ユーザIDが「aaa」であるユーザに対して提供される登録情報の入力画面の一例である。
図23の例では、入力画面950は、登録情報の入力項目951として、年齢951a、性別951b、地域951c、職業951d、身長および体重951eおよびお気に入り951fの項目が含まれる。登録部17は、それぞれの入力項目951に情報を入力し、入力画面950に示される「登録」アイコン952を選択することによって、入力情報を登録する。登録部17は、図7に示すユーザ情報管理テーブル101に含まれるユーザID「aaa」に紐づけて、入力項目に対応する登録情報を記憶させる。
また、図23に示すお気に入り951fの項目は、図9(b)に示す属性情報に対応している。例えば、生成部14は、ユーザにより選択されたお気に入り951fの情報に対応する属性情報に基づいて、設定情報管理テーブル106を生成する。この場合、ユーザにより選択されたお気に入り951fの情報は、図9(a)に示すユーザのウェブページの閲覧情報と同様に、ユーザの趣向を示す情報として扱われる。
なお、図23に示す入力画面950は、一例であり、ユーザ入力により登録可能な情報は、図23に示す入力項目951に限らない。例えば、入力画面950は、ユーザの特徴を示す特徴情報221を入力項目951に含んでも良い。なお、図23に示す登録情報の入力画面950の画面レイアウト等は、これに限られない。
●第3の実施形態の効果
以上説明したように、第3の実施形態に係る情報提供システムは、ユーザ情報管理テーブル101に含まれるユーザ情報を、表示装置90に対するユーザの入力操作に基づいて登録する登録部17を備える。そのため、第3の実施形態に係る情報提供システムは、例えば、情報提供システム1に対してユーザが初期登録を行う場合にように、情報提供装置10に対してユーザの行動履歴を示す履歴情報が蓄積されていない場合においても、ユーザの趣向に適した推奨情報107を提供することができる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、種別の異なる複数の外部装置から、情報提供システム1のユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報を取得する。そして、情報提供システム1は、取得された複数の履歴情報と、公衆に利用可能に配信された汎用情報を含む設定情報管理テーブル106とに基づいて推奨情報107を特定し、特定された推奨情報107を、ユーザが利用する表示装置90に対して提供する。そのため、情報提供システム1は、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、種別の異なる複数の外部装置から取得する複数の履歴情報のうち少なくとも一つは、ユーザの健康状態に関する情報を含み、ユーザに対する健康支援情報を推奨情報として、ユーザが利用する表示装置90に対して提供する。そのため、情報提供システム1は、ユーザの健康状態や行動履歴に応じた健康支援のための情報を提供することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、設定情報管理テーブル106が汎用情報の優先度を示す情報(優先度情報262bの一例)を含む。そして、特定部13(特定手段の一例)は、優先度の高い汎用情報を推奨情報107として特定する。そのため、情報提供システム1は、汎用情報ごとに優先度が設定されているので、重要な推奨情報107を優先的にユーザに対して提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、設定情報管理テーブル106bが汎用情報の提供期間を示す情報(提供期間262cの一例)を含む。そして、特定部13は、提供期間262cの範囲内である汎用情報を推奨情報107として特定する。そのため、情報提供システム1は、汎用情報ごとに提供期間262cが設定されることで、ユーザに対して鮮度の高い汎用情報を提供することができるので、より適切な推奨情報107をユーザに対して提供することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、ユーザの行動履歴に関する履歴情報にユーザを識別するための識別情報を含む。そして、特定部13は、同一の識別情報を含む複数の履歴情報とユーザを特定しない汎用情報とに基づいて、ユーザに提供する推奨情報107を特定する。そのため、情報提供システム1は、ユーザに紐づく複数の行動履歴に基づいて推奨情報を特定できるので、ユーザの行動履歴により適した推奨情報を提供することができる。
また、本発明の一実施形態に係る情報提供方法は、ユーザに応じた推奨情報を提供する情報提供システム1が実行する情報提供方法であって、種別の異なる複数の外部装置から、情報提供システム1のユーザの種別の異なる行動履歴に関する履歴情報を取得する取得ステップと、取得された複数の履歴情報と公衆に利用可能に配信された汎用情報を含む設定情報管理テーブル106とに基づいて、推奨情報107を特定する特定ステップと、特定された推奨情報107を、ユーザが利用する表示装置90に対して提供する提供ステップと、を実行する。そのため、情報提供システム1は、ユーザの趣向や行動履歴に適した推奨情報を提供することができる。
なお、各実施形態の機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、CD-RW(Re-Writable)、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、ブルーレイディスク、SDカード、MO(Magneto-Optical disc)等の装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、各実施形態の機能の一部または全部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、あるいはASIC(Application Specific Integrated Circuit)として実装することができ、各実施形態の機能をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog-HDL等により記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。
これまで本発明の一実施形態に係る情報提供システム、情報提供方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。