JP7000679B2 - 位置推定装置、位置推定方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、位置推定装置、位置推定方法及びプログラムに関する。
従来より、経路の移動に際して、有益な情報を提供する技術が知られている。例えば、特許文献1に記載の技術では、自己の移動履歴に基づいて割り出した対象となる経路の特定の区間での移動予想時間を支援情報として提供する。また、特許文献1に記載の技術では、GPSや加速度センサ等の各種センサを用いた測位結果から割り出した位置から、特定の区間に属しているかを判断する。
特開2014-182063号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、GPSや加速度センサ等の各種センサを用いた測位結果から位置を割り出して、支援情報を提供する特定の区間を導き出しており、位置を割り出すために、常に各種センサによる測位に係る動作が成されることによって消費電力が多くなるという問題が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、測位頻度を抑制して位置を推定する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る位置推定装置は、移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置であって、前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定手段と、前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定手段と、前記第2設定手段で設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位手段と、を備え、前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、前記第2設定手段は、前記第1設定手段により設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る位置推定方法は、移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置が実行する位置推定方法であって、前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定ステップと、前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定ステップと、前記第2設定ステップで設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位ステップと、を有し、前記第1設定ステップは、前記測位ステップでの前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、前記第2設定ステップは、前記第1設定手段により設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置のコンピュータを、前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定手段、前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定手段、前記第2設定手段で設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位手段、として機能させ、前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、前記第2設定手段は、前記第1設定手段により設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、測位頻度を抑制して位置を推定する技術を提供することができる。
本発明の位置推定装置(位置推定情報作成装置)の一実施形態に係る携帯端末1のハードウェアの構成を示すブロック図である。 現在位置を推定するコースを示す模式図である。 高度変化から算出した斜度と、斜度から特定した区間を示す模式図である。 斜度のレベルに対応する速度係数の対応表を示す模式図である。 単位移動速度を説明するための模式図である。 位置の推定を説明するための模式図である。 図1の携帯端末1の機能的構成のうち、位置推定情報作成処理及び位置推定処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 図7の機能的構成を有する図1の携帯端末1が実行する位置推定情報作成処理の流れを説明するフローチャートである。 位置推定情報作成処理のうち、単位移動速度算出処理の流れを説明するフローチャートである。 図7の機能的構成を有する図1の携帯端末1が実行する位置推定処理の流れを説明するフローチャートである。 位置推定処理のうち、状況確認処理の流れを説明するフローチャートである。 位置推定処理のうち、位置確認処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の位置推定装置(位置推定情報作成装置)の一実施形態に係る携帯端末1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
携帯端末1は、例えば、スマートフォンとして構成される。
携帯端末1は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、GPS部16と、センサ部17と、撮像部18と、入力部19と、出力部20と、記憶部21と、通信部22と、ドライブ23と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部21からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、GPS部16と、センサ部17と、撮像部18、入力部19、出力部20、記憶部21、通信部22及びドライブ23が接続されている。
GPS部16は、アンテナを含み複数のGPS(Global Positioning System)用衛星からのGPS信号を受信して、携帯端末1の位置情報を取得する。
センサ部17は、XYZ軸方向の携帯端末1の移動や携帯端末1の振動を測定可能に構成される。センサ部17は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、気圧センサ等の各種センサで構成される。即ち、携帯端末1では、センサ部17からのセンシング結果に基づいて、自機の状況の判定や自律航法による測位も可能に構成される。
なお、以下において、GPS部16から出力されたGPS情報を用いた位置測位を「GPS測位」といい、加速度や地磁気等の各種センサにより構成されるセンサ部17から取得した自機のセンサ情報を用いた自律航法による位置測位を「自律航法測位」といい、これらの測位方法を組み合わせた位置測位を「ハイブリッド測位」という。
撮像部18は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部18の出力信号として出力される。
このような撮像部18の出力信号を撮像画像のデータとして出力して、CPU11や図示しない画像処理部等に適宜供給される。
入力部19は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部20は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部21は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部22は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ23には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ23によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部21にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部21に記憶されている各種データも、記憶部21と同様に記憶することができる。
このように構成される携帯端末1では、予め順路が特定されているコース(本実施形態においては、登山ルート)において、GPS測位や自律航法測位による各種センサ(GPS部16やセンサ部17)での測位に係る電力消費を抑えて、現在の位置を推定することができる機能を有する。また、携帯端末1では、出発時刻から所定時間後(所定の時刻)における位置を推定することができる情報を作成する機能を有する。
携帯端末1では、予定しているコースの距離、標高、所要時間を取得し、コースを傾斜の度合い(以下、「斜度」という。)に応じて区間に分ける。そして、区間における距離と斜度から、移動速度と所要時間を算出する。さらに、算出した区間の移動速度を所要時間から、区間の単位時間当たりの移動速度(以下、「単位移動速度」という。)を算出する。
携帯端末1では、出発時刻から属する区間に応じた単位移動速度から距離を算出して、現在位置を推定する。
図2は、現在位置を推定するコースを示す模式図である。
図2の例に示すように、[START]から[GOAL]までの間の登山のコースにおいて、出発時刻からの所定の時刻における位置を推定することができる。
例えば、いわゆる登山地図のデータから該当する登山のコースの距離、各地点の標高、所要時間を取得することで位置の推定が可能となる。
図3は、高度変化から算出した斜度と、斜度から設定した区間を示す模式図である。
図3(a)の例に示すように、各地点の標高からコースにおける高度変化を算出し、算出した高度変化のうち、一定の変化を示す部分を量子化して斜度とする。さらに、一定の斜度とした部分を区間として設定する。
本例では、距離3000mのコースにおける高度変化のうち、一定の斜度GAtとして区分できる区間として区間A1(斜度GAt:+5度,距離DAt:900m)~区間A8(斜度GAt:0度,距離DAt:150m)が設定される。
なお、設定した区間を図2の例の地図に展開すると、図3(b)のようになる。
図4は、斜度のレベルに対応する速度係数の対応表を示す模式図である。
本実施形態においては、平坦な部分を基準として、上り下りの勾配に応じた負荷を係数として、斜度のレベルに応じて、速度係数が予め決定されている。
図4に示すように、基準となる斜度が[0度]の速度係数を[0.1]として、上り下りの勾配に応じて、斜度が[-25度]の場合には、速度係数は[0.2]となり、斜度が[25度]の場合には、速度係数は[0.1]となるように斜度レベルに応じて速度係数が対応表として設定される。
図5は、単位移動速度を説明するための模式図である。
単位移動速度は、斜度から設定された区間において、区間の距離DAt、斜度レベルに応じた速度係数SLAtから、区間毎の所要時間TAtを算出する。算出した区間毎の所要時間TAtと区間の距離DAtから、単位移動速度SAtを算出する。
図5の例では、距離3000mで所要時間130minのコースを斜度に応じて、区間A1~A8に設定し、当該区間毎に単位移動速度SAtが算出されている。
区間A1では、斜度GAtが[+5度]となり、距離DAtが[900m]であり、速度係数SLAtが[Speed0.8]となり、所要時間TAtが[37.5min]となり、単位移動速度SAtが[40cm/秒]となる。
一方、区間A8では、斜度GAtが[0度]となり、距離DAtが[150m]であり、速度係数SLAtが[Speed1]となり、所要時間TAtが[5min]となり、単位移動速度SAtが[50cm/秒]となる。
図6は、位置の推定を説明するための模式図である。
図6(a)の例に示すように、出発時刻から15分後には、単位移動速度SAt1が[40cm/秒]の区間A1では、区間A1内を[360m]進んだと推定することができる。また、出発時刻から38分後では、37.5分後に区間A1を通過しており、単位移動速度SAtが[30cm/秒]の区間A2に位置してから0.5分経過していることになるため、区間A2内を[9m]進んだと推定することができる。
なお、本実施形態においては、GPS測位を所定の間隔で行って、位置の補正(単位移動速度の再設定)を行う。本実施形態において、GPS測位の間隔は、区間が終了した時点で行う。
例えば、区間A1が終了したと推測される時刻に、GPS測位を行って、ズレた距離(区間の終点に足りない距離・超えた距離)に応じて、単位移動速度を増減させる。
具体的には、区間A1の終了地点で行われる予定の時刻にGPS測位がされた場合に、図6(b)に示す地点(終了地点から100m手前)であったときには、図6(a)に示すように、予定の距離(900m)から足りない距離に比例して100m分の単位移動速度を減少させる。
区間が終了した時点の間隔でGPS測位を行う本実施形態では、位置の補正(単位移動速度の再設定)があった場合には、GPS測位の時期をズレた距離から導き出される時間を加味して増減させて変更する。
また、本実施形態においては、センサ部17において、ユーザの状況を確認し、休憩しており、動きがない状況や、引き返しており予定と上り下りが逆転している状況の場合には、当該状況を加味して、単位移動速度を変更する。具体的には、休憩していると判定された状況では、単位移動速度を[0]とし、引き返している状況では、単位移動速度をマイナスにして再度単位移動速度を算出する。
図7は、図1の携帯端末1の機能的構成のうち、位置推定情報作成処理及び位置推定処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
位置推定情報作成処理とは、登山地図情報に基づいて、位置を推定可能な情報(以下、「位置推定情報」という。)を作成する一連の処理をいう。
また、位置推定処理とは、作成した位置推定情報に基づいて、位置を推定する一連の処理をいう。
位置推定情報作成処理を実行する場合には、図7に示すように、CPU11において、情報取得部51と、単位移動速度算出処理部52と、位置推定情報作成部53と、が機能する。
また、記憶部21の一領域には、地図情報記憶部71と、位置推定情報記憶部72が設定される。
地図情報記憶部71には、登山のコースの地図と、コースの標高と、コースの距離と、コースの所要時間を含む登山地図情報が記憶される。また、本実施形態の地図情報記憶部71には、位置の推定に必要な斜度と速度係数の対応表のデータも記憶される。
位置推定情報記憶部72には、コースの区間、当該区間における距離・斜度・所要時間・速度係数・単位移動速度を含む位置を推定するための位置推定情報が記憶される。
情報取得部51は、地図情報記憶部71から取得した登山地図情報から、コースの距離、所要時間、及び標高等の位置の推定に必要な情報を取得する。
単位移動速度算出処理部52は、コースの区間、当該区間における距離・斜度・所要時間・速度係数・単位移動速度を算出する単位移動速度算出処理を実行する。
位置推定情報作成部53は、単位移動速度算出処理の結果として取得したコース毎の区間と、対応する距離・斜度・所要時間・速度係数・単位移動速度からなる位置推定情報を作成する。作成された位置推定情報によって、出発時刻から経過した所定の時間後の位置を推定することができる。
位置推定処理を実行する場合には、図7に示すように、CPU11において、位置推定処理部54と、状況確認処理部55と、位置確認処理部56と、が機能する。
位置推定処理部54は、出発時刻からの経過時間と、位置推定情報のうちの対応する区間の単位移動速度から位置を推定する位置推定処理を実行する。
状況確認処理部55は、例えば、予定の移動以外の休憩や引き返し等の状況を確認する状況確認処理を実行する。また、状況確認処理部55は、状況確認処理として、確認された状況に応じた単位移動速度を算出する。
位置確認処理部56は、GPS測位による位置と推定した位置との一致状態を確認する位置確認処理を実行する。また、位置確認処理部56は、位置確認処理として、位置が一致していない場合には、不一致の程度を特定する。不一致の程度に応じた単位移動速度を算出する。また、位置確認処理部56は、以降のGPS測位のタイミングを設定する。
図8は、図7の機能的構成を有する図1の携帯端末1が実行する位置推定情報作成処理の流れを説明するフローチャートである。
位置推定情報作成処理は、ユーザによる入力部19への位置推定情報作成処理開始の操作により開始される。
ステップS11において、情報取得部51は、地図情報記憶部71から、位置の推定を行う登山コースを含む登山地図情報を取得する。
ステップS12において、情報取得部51は、取得した登山地図情報から、コースの距離、所要時間、及び標高を取得する。
ステップS13において、単位移動速度算出処理部52は、単位移動速度算出処理を実行する。単位移動速度算出処理の結果、コースの区間、当該区間における距離・斜度・所要時間・速度係数・単位移動速度が算出される。単位移動速度算出処理の詳細な流れについては、後述する。
ステップS14において、位置推定情報作成部53は、算出された区間の距離・所要時間・単位移動速度を含む位置推定情報を作成する。
ステップS15において、位置推定情報作成部53は、作成した位置推定情報を登山のコース毎に位置推定情報記憶部72に記憶させる。その後、位置推定情報作成処理は終了する。
図9は、位置推定情報作成処理のうち、単位移動速度算出処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS31において、単位移動速度算出処理部52は、最初の区間(At=1)を設定する。
ステップS32において、単位移動速度算出処理部52は、所定の距離(本実施形態においては、50m)を区間AtMとして、区間AtM内の標高から高度変化率HAtMを算出する。
ステップS33において、単位移動速度算出処理部52は、区間AtMの次の所定の距離(本実施形態においては、50m)を区間AtNとして、区間AtN内の標高から高度変化率HAtNを算出する。
ステップS34において、単位移動速度算出処理部52は、高度変化率HAtMと、高度変化率HAtNが一致しているか否かを判定する(HAtM=HAtN?)。
高度変化率HAtMと、高度変化率HAtNが一致していない場合には、ステップS34において、NOと判定されて、処理はステップS36に進む。
高度変化率HAtMと、高度変化率HAtNが一致している場合には、ステップS34において、YESと判定されて、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、単位移動速度算出処理部52は、区間AtNの距離を区間AtNの距離に加算する。その後、処理はステップS33に戻る。
ステップS36において、単位移動速度算出処理部52は、区間AtMの距離を設定する。
ステップS37において、単位移動速度算出処理部52は、コースにおける全ての距離に区間を設定したか否かを判定する。
全ての距離に区間を設定した場合には、ステップS37において、YESと判定されて、単位移動速度算出処理は、終了する。
全ての距離に区間を設定していない場合には、ステップS37において、NOと判定されて、処理はステップS38に進む。
ステップS38において、単位移動速度算出処理部52は、次の区間(At++)を設定する。その後、処理はステップS32に戻る。
図10は、図7の機能的構成を有する図1の携帯端末1が実行する位置推定処理の流れを説明するフローチャートである。
位置推定処理は、ユーザによる入力部19への位置推定処理開始の操作により開始される。
ステップS51において、位置推定処理部54は、出発時刻から最初の所定の時刻(t=1)を設定する。
ステップS52において、位置推定処理部54は、位置推定情報記憶部72に記憶される位置推定情報のうち、該当する区間の単位移動速度を用いて移動距離を算出して、位置を推定する。また、状況変化や位置の補正があり、修正位置推定情報が作成されている場合には、修正位置推定情報のうち、該当する区間の単位移動速度を用いて移動距離を算出して、位置を推定する。
ステップS53において、状況確認処理部55は、状況確認処理を実行する。状況確認処理の結果、休憩や引き返しの状況であるかを判定することができる。休憩や引き返しの状況であった場合には、状況に応じた単位移動速度が算出される。状況確認処理の詳細な流れについては後述する。
ステップS54において、位置推定処理部54は、予定の移動状態とは異なっており、休憩や引き返しの状況となり、状況に変化があったか否かを判定する。
状況に変化がなかった場合には、ステップS54においてNOと判定されて、処理はステップS56に進む。
状況に変化があった場合には、ステップS54においてYESと判定されて、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、位置推定処理部54は、状況確認処理において算出した単位移動速度(休憩の場合は単位移動速度:0、引き返しの場合は、マイナス方向の単位移動速度)を加味して、修正位置推定情報を作成する。
ステップS56において、位置推定処理部54は、GPS測位を行う時期が到来したか否かを判定する。
GPS測位を行う時期が到来していない場合には、ステップS56においてNOと判定されて、処理はステップS58に進む。
GPS測位を行う時期が到来した場合には、ステップS56においてYESと判定されて、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、位置確認処理部56は、位置確認処理を実行する。位置確認処理の結果、GPS測位が行われて、推定位置との確認が行われる。推定位置とGPS測位による位置が異なっていた場合には、過不足分の単位移動速度が算出される。また、過不足分の移動速度を加味して次回の区間におけるGPS測位のタイミング(GPS駆動時間)が設定される。位置確認処理の詳細な流れについては後述する。
ステップS58において、位置推定処理部54は、推定位置とGPS測位での位置が異なっているか否かを判定する。
位置が異なっていない場合には、ステップS58においてNOと判定されて、処理はステップS60に進む。
位置が異なっている場合には、ステップS58においてYESと判定されて、処理はステップS59に進む。
ステップS59において、位置推定処理部54は、算出した過不足分の単位移動速度(距離が不足している場合は単位移動速度を減少、距離が超過している場合は単位移動速度を増加)を加味して、修正位置推定情報を作成する。
ステップS60において、位置推定処理部54は、位置推定を終了する地点であるコースの終了地点に到達したか否かを判定する。
終了地点に到達していない場合には、ステップS60においてNOと判定されて、処理はステップS61に進む。
終了地点に到達した場合には、ステップS60においてYESと判定されて、位置推定処理は、終了する。
ステップS61において、位置推定処理部54は、次の時刻(t++)を設定する。その後、処理はステップS52に戻る。
図11は、位置推定処理のうち、状況確認処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS81において、状況確認処理部55は、センサ部17のうち、加速度センサの値を確認する。
ステップS82において、状況確認処理部55は、休憩している状況を示す加速度がゼロか否かを判定する(休憩判定)。
加速度がゼロでない場合には、ステップS82においてNOと判定されて、処理はステップS84に進む。
加速度がゼロの場合には、ステップS82においてYESと判定されて、処理はステップS83に進む。
ステップS83において、状況確認処理部55は、休憩している状況であると判定する。そして、状況確認処理部55は、その際の移動速度を[0]とする。その後、状況確認処理は、終了する。
ステップS84において、状況確認処理部55は、センサ部17のうち、ジャイロセンサの値を確認する。
ステップS85において、状況確認処理部55は、引き返している状況を示す値として斜度が反転しているか否かを判定する。
反転していない場合には、ステップS85においてNOと判定されて、状況確認処理は、終了する。
反転している場合には、ステップS85においてYESと判定されて、処理はステップS86に進む。
ステップS86において、状況確認処理部55は、引き返している状況であると判定する。そして、状況確認処理部55は、反転した斜度での単位移動速度を算出する。その後、状況確認処理は、終了する。
図12は、位置推定処理のうち、位置確認処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS101において、位置確認処理部56は、GPS測位を行うようにGPS部16を制御する(GPSを駆動)。その結果、位置情報が取得される。
ステップS102において、位置確認処理部56は、取得した位置情報から次の区間AtNまでの距離を算出する。
ステップS103において、位置確認処理部56は、推定している位置と、GPS測位の位置が一致しているか否かを判定する。
推定位置と一致している場合には、ステップS103においてYESと判定されて、位置確認処理を終了する。
推定位置と一致していない場合には、ステップS103においてNOと判定されて、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、位置確認処理部56は、GPS測位の位置が次の区間AtNの始点の位置を超えたか否かを判定する。
次の区間AtNを超えた場合には、ステップS104においてYESと判定されて、処理はステップS107に進む。
次の区間AtNを超えていない場合には、ステップS104においてNOと判定されて、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、位置確認処理部56は、次の区間AtNの始点まで足りていない距離に比例して、単位移動速度の減少分を算出する。
ステップS106において、位置確認処理部56は、予想される次の区間の時間に減少分の時間を加算して、次回のGPS駆動時間を設定する。その後、位置確認処理は、終了する。
ステップS107において、位置確認処理部56は、次の区間AtNの始点から超えた距離に比例して、単位移動速度の増加分を算出する。
ステップS108において、位置確認処理部56は、予想される次の区間の時間に増加分の時間を減算して、次回のGPS駆動時間を設定する。その後、位置確認処理は、終了する。
このように構成される携帯端末1では、予め順路が特定されているコース(本実施形態においては、登山ルート)において、GPS測位や自律航法測位による各種センサ(GPS部16やセンサ部17)での測位に係る電力消費を抑えて、現在の位置を推定することができるだけでなく、平地における自律航法測位のアルゴリズムによって測位された位置推定に比べて、より正確な位置を推定することができる。
以上のように構成される携帯端末1は、位置推定処理部54を備える。
位置推定処理部54は、一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する。
これにより、携帯端末1においては、測位情報を用いずに位置を推定する技術を提供することができる。
所定の区間は、地図から取得した一のコースの所要時間と当該コースの距離と当該コース内の高度変化を含む地図情報に基づいて設定される。
これにより、携帯端末1においては、測位情報を用いず地図情報に基づいて位置を推定する技術を提供することができる。
また、携帯端末1は、状況確認処理部55を備える。
状況確認処理部55は、ユーザの状況を判定する。
また、状況確認処理部55は、予定する移動状態とは異なる状況であると判定された場合に、区間の各々における移動速度を修正する。
これにより、携帯端末1においては、予定する移動状態とは異なる状況を加味して移動速度を修正することで、より精度の高い位置の推定を行うことができる。
また、携帯端末1は、位置確認処理部56を備える。
位置確認処理部56は、測位位置と、推定された位置の一致を判定する。
また、位置確認処理部56は、測位位置と、推定された位置とが一致していないと判定された場合に、区間の各々における移動速度を修正する。
これにより、携帯端末1においては、測位位置を加味して移動速度を修正することで、より精度の高い位置の推定を行うことができる。
また、携帯端末1は、位置推定情報作成部53を備える。
位置推定情報作成部53は、一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報を作成する。
これにより、携帯端末1においては、測位情報を用いずに位置を推定可能な情報を作成することができる。
また、携帯端末1は、情報取得部51と、単位移動速度算出処理部52と、位置推定情報作成部53と、を備える。
情報取得部51は、地図から一のコースの所要時間と当該コースの距離と当該コース内の高度変化を含む地図情報を取得する。
単位移動速度算出処理部52は、情報取得部51によって取得された地図情報に基づいて、当該コースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間を設定する。また、単位移動速度算出処理部52は、単位移動速度算出処理部52によって設定された区間の各々における移動速度を算出する。
位置推定情報作成部53は、単位移動速度算出処理部52によって算出された区間の各々における移動速度を含む、コースのスタート地点を出発した時間から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報を作成する。
これにより、携帯端末1においては、測位情報を用いずに、位置を推定する情報を作成することができる。
また、携帯端末1は、位置推定情報作成部53によって作成された推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する位置推定処理部54を備える。
これにより、携帯端末1においては、出発時刻から(現在時刻を含む)所定の時刻での位置を推定することができる。
単位移動速度算出処理部52は、コース内における高度変化の程度に基づいて、所定の区間を設定する。
これにより、携帯端末1においては、一定の移動速度となる区間を設定することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の実施形態では、登山のコースを例として説明したが、これに限られない。出発と終了の位置を繋ぐ経路が決まっていればよく、例えば、トレッキングコース等に適用してもよい。好ましくは、高低差が多くあり、往路と復路で同一の経路となるようなコースに適する。
また、上述の実施形態では、より精度を高めるために、GPS測位・自律航法測位や状況の反映等を行うように構成したが、GPS部16やセンサ部17を不要に構成してもよい。また、自律航法測位の補正を行うために用いてもよい。
また、上述の実施形態では、個人の属性を加味したり、天候や当日の状況を加味したりして、単位移動速度等を算出するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、コースを移動する主体が位置推定を行う仕様として構成したが、例えば、登山を行う子供の進捗を親が確認する等のコースを移動する者の出発時間から他者が遠隔状態において推定した位置を把握するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、推定した位置を地図上にプロットして表示するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、携帯端末1が、位置推定情報を作成し、作成された位置推定情報によって、出発時刻から経過した所定の時間後の位置を推定したが、携帯端末1は、位置推定情報を作成する装置として構成してもよい。
また、携帯端末1は、上記位置推定情報生成処理により生成された位置推定情報に限らず、一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、当該コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する装置として構成してもよい。さらに、ユーザの登山レベルに応じた複数の推定情報、例えば、初級/中級/上級者用推定情報を用意しておいて、当該ユーザの登山レベルに合わせて、推定情報を選択可能に構成してもよい。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される携帯端末1は、スマートフォンを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、位置推定情報作成処理及び位置推定処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートウォッチ、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図7の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が携帯端末1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図7の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部21に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、前記コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する推定手段、
を備えることを特徴とする位置推定装置。
[付記2]
前記所定の区間は、地図から取得した前記一のコースの所要時間と当該コースの距離と当該コース内の高度変化を含む地図情報に基づいて設定される、
ことを特徴とする付記1に記載の位置推定装置。
[付記3]
ユーザの状況を判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段によって、予定する移動状態とは異なる状況であると判定された場合に、前記区間の各々における移動速度を修正する第1の修正手段と、を備える、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の位置推定装置。
[付記4]
測位位置と、推定された位置の一致を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段によって、測位位置と、推定された位置とが一致していないと判定された場合に、前記区間の各々における移動速度を修正する第2の修正手段と、を備える、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1つに記載の位置推定装置。
[付記5]
一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、前記コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報を作成する作成手段、
を備えることを特徴とする位置推定情報作成装置。
[付記6]
地図から一のコースの所要時間と当該コースの距離と当該コース内の高度変化を含む地図情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された前記地図情報に基づいて、前記所定の区間を設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記所定の区間の各々における移動速度を算出する算出手段と、を備え、
前記作成手段は、前記算出手段によって算出された前記所定の区間の各々における移動速度を含む、前記コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報を作成する、
ことを特徴とする付記5に記載の位置推定情報作成装置。
[付記7]
前記設定手段は、コース内における高度変化の程度に基づいて、前記所定の区間を設定する、
ことを特徴とする付記6に記載の位置推定情報作成装置。
[付記8]
前記作成手段によって作成された前記推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する推定手段を備える、
ことを特徴とする付記5乃至7の何れか1つに記載の位置推定情報作成装置。
[付記9]
位置推定装置で実行される位置推定方法であって、
一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、前記コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する推定ステップと、
を含むことを特徴とする位置推定方法。
[付記10]
位置推定装置を制御するコンピュータを、
一のコースのスタート地点からゴール地点の間の所定の区間の各々における移動速度を含む、前記コースのスタート地点を出発した時刻から所定の経過時間での位置を推定可能な推定情報に基づいて、当該コースのスタート地点を出発した時刻からの経過時間から所定の時刻でのコース上の現在位置を推定する推定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1・・・携帯端末,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・GPS部16・・・センサ部,18・・・撮像部,19・・・入力部,20・・・出力部,21・・・記憶部,22・・・通信部,23・・・ドライブ,31・・・リムーバブルメディア,51・・・情報取得部,52・・・単位移動速度算出処理部,53・・・位置推定情報作成部,54・・・位置推定処理部,55・・・状況確認処理部,56・・・位置確認処理部,71・・・地図情報記憶部,72・・・位置推定情報記憶部

Claims (6)

  1. 移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置であって、
    前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定手段と、
    前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定手段と、
    前記第2設定手段で設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位手段と、
    を備え、
    前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、
    前記第2設定手段は、前記第1設定手段により設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、
    ことを特徴とする位置推定装置。
  2. 前記第2設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置に未達であることを示す情報であった場合には、当該GPS測位の後に再度前記実行根拠となった前記変化点を通過すると推定されるタイミングになったときに前記GPS測位を再度実行するように設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置推定装置。
  3. 前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置に未達であることを示す情報であった場合には、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて遅い速度に補正する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置推定装置。
  4. 前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を過ぎていることを示す情報であった場合には、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて速い速度に補正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の位置推定装置。
  5. 移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置が実行する位置推定方法であって、
    前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定ステップと、
    前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定ステップと、
    前記第2設定ステップで設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位ステップと、
    を有し、
    前記第1設定ステップは、前記測位ステップでの前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、
    前記第2設定ステップは、前記第1設定ステップにより設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、
    ことを特徴とする位置推定方法。
  6. 移動するユーザによって所持され、所定のコースにおけるスタート地点をスタートしたタイミングに基づいて前記所定のコース上における現在位置を推定するとともに、前記推定した現在位置をGPS測位によって取得した現在位置情報に基づいて補正可能な位置推定装置のコンピュータを、
    前記所定のコースにおける前記スタート地点からゴール地点に向かう方向の勾配情報に基づいて、前記所定のコースを勾配レベルの変化点で区間が切り替わるように複数の区間に分割するとともに、前記複数の区間のそれぞれに対して当該区間を移動する際の推定移動速度を設定する第1設定手段、
    前記推定された現在位置を補正すべくGPS測位の実行により現在位置情報を取得するタイミングを、前記変化点を通過すると推定されるタイミングに限定的に設定する第2設定手段、
    前記第2設定手段で設定されたタイミングで前記GPS測位を実行することにより現在位置情報を取得する測位手段、
    として機能させ、
    前記第1設定手段は、前記測位手段による前記GPS測位の実行で取得された現在位置情報が、当該GPS測位の実行根拠となった前記変化点の位置を示す情報と異なっている場合に、当該現在位置情報が示す位置に該当する区間における前記推定移動速度を当該現在位置情報が示す位置の前記変化点の位置からのズレ量に対応させて補正し、
    前記第2設定手段は、前記第1設定手段により設定された推定移動速度と前記スタート地点をスタートしたタイミングとに基づいて前記変化点を通過するタイミングを推定する、
    ことを特徴とするプログラム。
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