JP2014062777A - ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】速度情報に基づいて現在位置を推定するための基準位置を更新する。
【解決手段】目的地までのルート案内を提供するナビゲーション装置であって、目的地までのルートを示すルート情報を取得する手段と、ナビゲーション装置の第1の時刻における位置を測定する位置測定手段と、速度センサを用いて測定したナビゲーション装置の移動速度を示す速度情報を取得する手段と、第1の時刻以前の第2の時刻におけるナビゲーション装置のルート上の位置を基準位置とし、ルート情報及び速度情報に基づいて、ナビゲーション装置の第1の時刻におけるルート上の位置を推定する位置推定手段と、位置測定手段によって測定された第1の時刻における位置と、位置推定手段によって推定された第1の時刻におけるルート上の位置とを比較し、基準位置を更新する基準位置更新手段とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラムの技術に関する。
GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを用いて、現在位置を測定(以下「測位」ということがある)することができる。しかし、GPSを用いる場合、トンネル等のGPS衛星から信号を受信できない場所では、現在位置を測位できない。車両に搭載された車載ナビゲーション装置は、このような場合、車両に備えられた方位センサ及び加速度センサから方位情報及び車速情報を取得して、現在位置を推定する(例えば、特許文献1)。
特開2011−133381号公報
ところで、車速情報を用いて現在位置を推定する場合、或る基準位置から車速情報の示す速度で移動したときの位置を現在位置として推定することが考えられる。しかし、基準位置の精度が悪いと、その基準位置に基づいて推定された現在位置の精度もまた悪くなってしまう。
本発明の目的は、車速情報に基づいて比較的精度の高い現在位置を推定するナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の別の目的は、比較的精度の高い基準位置を用いて車速情報に基づく現在位置を推定するナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る目的地までのルートに基づいてルート案内を提供するナビゲーション装置は、目的地までのルートを示すルート情報を取得する手段と、ナビゲーション装置の第1の時刻における位置を測定する位置測定手段と、速度センサを用いて測定したナビゲーション装置の移動速度を示す速度情報を取得する手段と、第1の時刻以前の第2の時刻におけるナビゲーション装置のルート上の位置を基準位置とし、ルート情報及び速度情報に基づいて、ナビゲーション装置の第1の時刻におけるルート上の位置を推定する位置推定手段と、位置測定手段によって測定された第1の時刻における位置と、推定手段によって推定された第1の時刻におけるルート上の位置とを比較し、基準位置を更新する基準位置更新手段とを有する。
本発明によれば、車速情報に基づいて比較的精度の高い現在位置を推定することができる。
また、本発明によれば、比較的精度の高い基準位置を用いて車速情報に基づく現在位置を推定することができる。
ナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。 ナビゲーション装置1の有する機能構成を示すブロック図である。 ルートと各時刻における位置とをプロットしたイメージ図である。 不正確と推定されるGPS位置と車速位置とを除去する処理の概念図である。 位置推定手段31が現在位置を推定する処理のフローチャートである。 車速位置を算出する処理のフローチャートである。 基準位置を決定する第1の方法の概念図である。 基準位置を決定する第1の方法のフローチャートである。 基準位置を決定する第2の方法の概念図である。 基準位置を決定する第2の方法のフローチャートである。
以下、現在位置を推定するナビゲーション装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、ナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。
ナビゲーション装置1は、CPU(Central Processing Unit)12と、メモリ13と、GPSモジュール11と、無線通信モジュール17と、記憶デバイス14と、入力デバイス15と、表示デバイス16と、汎用IF(Interface)18とを備える。これら要素11〜18は、双方向にデータ通信可能なバス19で接続されている。
CPU12は、記憶デバイス14に保持されているコンピュータプログラム(以下「プログラム」という)を読み出して、メモリ13に展開する。そして、CPU12は、そのメモリ13に展開されたプログラムを読み出して実行することにより、後述する様々な機能を実現する。
記憶デバイス14は、様々なプログラム及びデータを保持する。記憶デバイス14は、例えば、フラッシュメモリ又はHDD(Hard Disk Drive)等で構成される。
GPSモジュール11は、衛星測位システムであるGPS衛星3からGPS信号を受信し、そのGPS信号に含まれる情報に基づいて、現在位置を測定する。GPSモジュール11は、測定時刻、現在位置(経度及び緯度)等を含むGPS情報101を生成する。GPSモジュール11は、その生成したGPS情報101を、CPU12に通知する。GPSモジュール11は、GPS信号を受信できないときは、その旨をCPU12に通知しても良い。
無線通信モジュール17は、無線信号の送受信を制御する。無線通信モジュール17は、無線信号を受信し、その無線信号に含まれる情報をCPU12に伝えたり、CPU12から伝えられた情報を無線信号に載せて送信したりする。無線通信モジュール17は、例えば、Wifi規格又はMIT−2000規格等に準拠するモジュールである。無線通信モジュール17は、例えば、ネットワーク90を通じて、ナビゲーション処理に係るデータを、サーバ5と送受信する。
表示デバイス16は、CPU12から伝えられた画像情報を表示する。表示デバイス16は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等によって構成される。
入力デバイス15は、ユーザからの操作を入力信号に変換してCPU12に伝える。入力デバイス15は、例えば、物理的なボタン又はタッチパネル式ディスプレイ等によって構成される。
汎用IF18は、当該ナビゲーション装置1と、外部装置とを接続するためのIFである。汎用IF18には、様々な外部装置が接続される。本実施形態では、外部装置を車両7とする。CPU12は、汎用IF18と車両7に備えられた所定のIF91を通じて、車両7と信号を送受信できる。汎用IF18は、例えば、独自仕様のIFであっても良いし、USB(Universal Serial Bus)規格等に準拠するIFであっても良い。例えば、ナビゲーション装置1は、汎用IF18及び所定のIF91を通じて、車両7に搭載されている車速センサから車速情報102(図2参照)を取得する。
図2は、ナビゲーション装置1の有する機能構成を示すブロック図である。これらの機能は、CPU12において所定のプログラムが実行されることによって実現される。
ナビゲーション装置1は、GPS情報取得手段35と、車速情報取得手段36と、ルート情報取得手段37と、地図情報取得手段38と、位置推定手段31と、基準位置決定手段33とを有する。
GPS情報取得手段35は、GPSモジュール11からGPS情報101を取得する。GPS情報101には、上述の通り、測定時刻、現在位置(経度及び緯度)の情報が含まれる。以下、GPS情報101から特定される位置をGPS位置という。GPS情報取得手段35は、GPSモジュール11がGPS信号を受信できないときは、その旨の通知を取得する。なお、現在位置は、GPS以外の方法で測定されても良い。例えば、現在位置は、Wifiのアクセスポイントからの電波を利用したり、携帯電話の基地局からの電波を利用したりして測定されても良い。
車速情報取得手段36は、例えば車両7に搭載されている車速センサから、車速情報102を取得する。車速情報102には、或る時刻における車両7の速度を示す情報が含まれる。ナビゲーション装置1は、車両7と一緒に移動するので、ナビゲーション装置1の移動速度は、車両7の速度と等しい。
ルート情報取得手段37は、無線通信モジュール17を介して、例えばサーバ5から、出発地から目的地までのルート情報103を取得する。ルート情報103には、例えば、所定のルート検索エンジンで生成された、出発地から目的地までを結ぶルートを示す情報が含まれる。ルートを示す情報は、例えば、出発地から目的地までの連続する道路リンクで構成されていても良い。なお、サーバ5からルート情報103を取得することに代えて、ナビゲーション装置1がルート検索エンジンを有し、ナビゲーション装置1の内部でルート情報103を算出しても良い。
地図情報取得手段38は、無線通信モジュール17を介して、例えば、サーバ5から所定の領域の地図情報104を取得する。地図情報104には、例えば、地図画像、道路のリンク構成及びPOI(Point Of Interest)等の情報が含まれる。なお、サーバ5から地図情報104を取得することに代えて、ナビゲーション装置1の記憶デバイス14に地図情報104を保持しておき、地図情報取得手段38は、記憶デバイス14から所定の領域の地図情報104を取得しても良い。
表示処理手段39は、画像を生成し、その画像を表示デバイス16に表示させる。例えば、表示処理手段39は、道路地図画像に、目的地までのルート及び現在位置を重ねた画像を生成して、表示デバイス16に表示させる。
位置推定手段31は、複数の現在位置の候補から現在位置を推定する。位置推定手段31は、例えば、GPS情報101から求められたGPS位置と、車速情報102及びルート情報103から求められた位置(以下「車速位置」という)と、から現在位置を推定する。位置推定手段31は、GPS情報101が取得できた場合、そのGPS情報101から求められるGPS位置を、現在位置に採用するようにしてもよい。位置推定手段31は、GPS情報101を取得できなかった場合、車速情報102及びルート情報103から求められた車速位置を、現在位置に採用するようにしてもよい。位置推定手段31は、GPS情報101からGPS位置を求める際、地図情報104を用いてマップマッチング処理を行い、GPS位置を補正しても良い。以下、図面を用いて更に説明する。
図3は、ルート及び各時刻における現在位置をプロットしたイメージ図である。
図3において、目的地までのルート301の途中に、トンネル202及び分岐212が存在する。そして、図3には、各時刻t(nは正の整数)における位置P(t)が示されている。つまり、位置Pは、時刻tのときの位置を示している。
一般的な道路201では、GPS信号を受信できる。したがって、位置推定手段31は、GPS位置によって、位置P〜P及びP〜P10を推定する。
トンネル202内では、GPS信号を受信できない。したがって、位置推定手段31は、車速位置によって位置P〜Pを推定する。次に、車速位置を用いて位置Pを算出する方法を説明する。
位置推定手段31は、車速情報取得手段36を通じて、周期的に車速を取得する。そして、位置推定手段31は、基準位置P(P)の時刻tから現在時刻tまでの間の平均車速Vaveを算出する。基準位置の詳細については後述する。
そして、位置推定手段31は、時刻tから時刻tまでの移動距離Lを算出する。つまり、L=Vave(t−t)を求める。そして、位置推定手段31は、時刻tにおける位置Pから、ルートに沿って移動距離Lだけ移動した位置を、時刻tにおける車速位置Pvとする。そして、時刻tではGPS信号を受信できないので、位置推定手段31は、この車速位置Pvを、現在位置Pに採用する。
つまり、図3に示すようにルートが途中で屈折又は曲折している場合、車速位置Pvは、位置Pから直線的に移動距離Lを移動した地点ではなく、位置Pからルートに沿って移動距離Lを移動した地点となる。
これにより、ナビゲーション装置1が車両7に搭載されている方向センサ(ジャイロセンサ)等から方向情報を利用しなくても、GPS信号を受信できない場所における現在位置を推定することができる。
また、位置推定手段31は、次に述べるように、車速を用いずに、GPS位置に基づいてトンネル内の位置を推定しても良い。例えば、図3において、位置P(t)、P(t)及びP(t)は、何れもGPS信号によって特定されたGPS位置であると仮定する。この場合、位置推定手段31は、基準位置Pから、GPS位置Pを経由して、トンネル入口付近のGPS位置Pまでの移動距離Lを用いて、時刻tからtまでの平均速度Vを算出する。つまり、V=L/(t−t)を算出する。そして、位置推定手段31は、この平均速度Vを用いて、GPS信号を受信できないトンネル内における自車の現在位置を推定する。例えば、位置推定手段31は、この平均速度Vがトンネル内においても継続されると仮定して、トンネル内における自車の現在位置を推定する。つまり、現在時刻をtとすると、位置推定手段31は、GPS位置Pからの移動距離L=V×(t−t)を算出する。そして、位置推定手段31は、GPS位置Pから、ルートに沿って移動距離Lだけ移動した位置を、現在時刻tにおける位置Pxとする。そして、位置推定手段31は、この位置Pxを、現在位置Pに採用する。
これにより、ナビゲーション装置1は、車速情報を利用しなくても、GPS信号を受信できない場所における現在位置を推定することができる。
位置推定手段31は、GPS情報101を取得できた場合であっても、同時刻におけるGPS位置と車速位置との距離(位置のずれ)が所定の距離よりも大きい場合は、このときのGPS位置と車速位置とを除去し、現在位置を特定しないようにしてもよい。なぜなら、GPS位置及び車速位置のどちらが正しいかを判別することができないため、正しい現在位置を推定できないからである。あるいは、より確からしいと考えられるいずれか一方の位置を現在位置としても良い。以下、図面を参照しながら更に説明する。
図4は、正確性の低いGPS位置と車速位置とを除去する処理の概念図である。
位置推定手段31は、例えば、所定の時刻tにおけるGPS位置Pgと車速位置Pvとの間の距離が、所定の距離Δeよりも大きい(|Pg−Pv|>Δe)か否かを判定する。ここで、|Pg−Pv|>Δeが成立する場合、位置推定手段31は、このときのGPS位置と車速位置を除去する。
例えば図4において、示すGPS位置Pg〜Pgの各々は何れも、車速位置Pv〜Pvと大きく乖離している。そこで、位置推定手段31は、GPS位置Pg〜Pg及び車速位置Pv〜Pvを除去する(領域320参照)。この場合、時刻t〜tにおける現在位置P〜Pは出力されない。
これにより、正確性の低い現在位置が表示されることを防止することができる。また、正確性の低い現在位置が、その後の現在位置の算出に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
また、位置推定手段31は、GPS位置及び車速位置のうち、より確からしいと考えられる何れか一方の位置を、現在位置としても良い。例えば、位置推定手段31は、GPS位置がルートから大きく外れていない場合は、GPS位置を現在位置とし、GPS位置がルートから大きく外れている場合は、車速位置を現在位置としても良い。
図5は、位置推定手段31が現在位置を推定する処理のフローチャートである。
位置推定手段31は、時刻tにおける車速位置Pvを算出する(S101)。この算出方法の詳細については後述する。
位置推定手段31は、GPS情報取得手段35を通じて、GPS情報101の取得を試みる(S102)。そして、位置推定手段31は、GPS情報101を取得できたか否かを判定する(S103)。
まず、ステップS103においてGPS情報101が取得できなかった場合(S103:NO)について説明する。この場合、位置推定手段31は、GPS情報101を取得できない時間が所定時間以上続いているか否かを判定する(S110)。
GPS情報101を取得できない時間が所定時間以上続いていない場合(S110:NO)、位置推定手段31は、ステップS121に進む。
GPS情報101を取得できない時間が所定時間以上続いている場合(S110:YES)、位置推定手段31は、車速位置Pvを、時刻tにおける現在位置Pに採用し(S111)、ステップS120に進む。
次に、ステップS103においてGPS情報101が取得できた場合(S103:YES)について説明する。この場合、位置推定手段31は、時刻tにおけるGPS位置Pgを算出する(S104)。
そして、位置推定手段31は、|GPS位置Pg−車速位置Pv|<Δeが成立するか否かを判定する(S105)。つまり、位置推定手段31は、GPS位置Pg及び車速位置Pvが異常値でないことを判定する。
|GPS位置Pg−車速位置Pv|<Δeが成立しない場合(S105:NO)、位置推定手段31は、このGPS位置Pg及び車速位置Pvを除去し(S106)、ステップS121に進む。
|GPS位置Pg−車速位置Pv|<Δeが成立する場合(S105:YES)、位置推定手段31は、このGPS位置Pgを、時刻tにおける現在位置Pに採用し(S107)、ステップS120に進む。
ステップS120において、位置推定手段31は、時刻tの現在位置Pを出力する(S120)。例えば、ナビゲーション画面には、ここで出力された現在位置Pが表示される。そして、位置推定手段31は、nに1を加算(n←n+1)して(S121)、ステップS101に戻る。つまり、次の時刻tn+1において、ステップS101からの処理を繰り返す。
図6は、車速位置を算出する処理のフローチャートである。
位置推定手段31は、基準位置Pと、その基準位置Pに位置していたときの基準時刻tをメモリ13から取得する(S201)。
位置推定手段31は、周期的に取得した車速を用いて、基準時刻tから現在時刻tまでの間の平均車速Vaveを算出する(S202)。
位置推定手段31は、移動距離L=Vave(t−t)を算出する(S203)。つまり、位置推定手段31は、基準時刻tから現在時刻tまでの移動距離Lを算出する。
位置推定手段31は、基準位置Pから、ルートに沿って移動距離Lを移動した地点を算出し、この地点を現在時刻tの車速位置Pvとし(S204)、当該処理を終了する。これにより、現在時刻tにおける車速位置Pvを算出することができる。
上述に示すように、位置推定手段31は、基準位置からの移動距離によって車速位置を算出する。したがって、基準位置は、できるだけ正確な位置であることが好ましい。そこで、ナビゲーション装置1は、基準位置を決定する基準位置決定手段33を備える(図2参照)。以下に、基準位置決定手段33について説明する。
図7は、基準位置を決定する第1の方法の概念図である。
図7に示すように、例えば、トンネル202を抜けた後に、GPS位置と車速位置とが大きく乖離することがある。この場合、上述のとおり、GPS位置と車速位置の何れが確からしいのかを判断することは難しい。そのため、図4に示すように、現在位置を推定することが困難である。そこで、基準位置決定手段33は、以下の第1の方法によって、基準位置を定める。
第1の方法に係る基準位置決定手段33は、同じ時間において、GPS位置から算出した移動距離と、車速位置から算出した移動距離とを比較して、GPS位置の確からしさを判断する。つまり、基準位置決定手段33は、まず、同じ時間において、GPS位置の移動距離と、車速位置の移動距離とを算出する。そして、基準位置決定手段33は、GPS位置から算出した移動距離と、車速位置から算出した移動距離と、の差分を算出する。そして、基準位置決定手段33は、その差分が所定値よりも小さい状態が、所定時間以上(又は所定回数以上)続いた場合は、GPS位置は確からしいと判断する。そして、基準位置決定手段33は、このGPS位置を基準位置に決定する。以後、位置推定手段31は、この基準位置からの移動距離によって車速位置を推定する。以下、図7を用いて、さらに詳しく説明する。
基準位置決定手段33は、時刻tにおいて、GPS位置PgとPgから移動距離Lg=|Pg−Pg|を算出する。同様に、基準位置決定手段33は、時刻tにおいて、車速位置PvとPvから移動距離Lv=|Pv−Pv|を算出する。そして、基準位置決定手段33は、LgとLvとの差分が所定値Δeよりも小さい(|Lg−Lv|<Δe)か否かを判定する。基準位置決定手段33は、時刻t及びt10においても同様の判定をする。ここで、基準位置決定手段33は、時刻t、t、t10の何れにおいても(つまり、所定時間又は所定回数以上)、差分が所定値Δeよりも小さかった場合は、GPS位置Pg10は確からしいと判断し、このPg10を以後の車速位置の基準位置401とする。つまり、基準位置を更新する。
なお、GPS位置と車速位置との間の大きな乖離が存在しない場合は、上記の判定は常に満たされるので、基準位置401は随時更新される。また、基準位置決定手段33による基準位置の更新は、GPS位置と車速位置との間に大きな乖離が発生した場合にのみ実行されても良い。
これにより、一時的にGPS位置と車速位置との間に大きな乖離が発生した場合であっても、基準位置が更新されてこの乖離が解消される。つまり、車速位置の精度を高めることができる。
図8は、基準位置を決定する第1の方法のフローチャートである。
基準位置決定手段33は、今回の時刻tにおける車速位置Pvを算出する(S301)。この処理は、上述の図6に示した処理と同様である。
基準位置決定手段33は、GPS情報取得手段35を通じて、GPS情報101の取得を試みる(S302)。そして、基準位置決定手段33は、GPS情報101を取得できたか否かを判定する(S303)。
GPS情報101を取得できなかった場合(S303:NO)、基準位置決定手段33は、今回は基準位置を決定できないので、ステップS310に進む。
GPS情報101を取得できた場合(S303:YES)、基準位置決定手段33は、時刻tにおけるGPS位置tgを特定する(S304)。
基準位置決定手段33は、GPS位置に基づく移動距離Lg=|Pg−Pgn−1|を算出する(S305)。
基準位置決定手段33は、車速位置に基づく移動距離Lv=|Pv−Pvn−1|を算出する(S306)。
基準位置決定手段33は、|Lg−Lv|<Δeが、所定時間(又は所定回数)以上続いている(成立し続けている)か否かを判定する(S307)。
|Lg−Lv|<Δeがまだ所定時間(又は所定回数)以上続いていない場合(S307:NO)、基準位置決定手段33は、ステップS310に進む。
|Lg−Lv|<Δeが所定時間(又は所定回数)以上続いている場合(S307:YES)、基準位置決定手段33は、GPS位置Pgはほぼ正確であるとして、このGPS位置Pgを、基準位置Pとし(S308)、ステップS310に進む。
ステップS310において、基準位置決定手段33は、nに1を加算し(S310)、ステップS301に戻る。つまり、位置補正手段は、次回の時刻tn+1において、ステップS301からの処理を繰り返す。
図9は、基準位置を決定する第2の方法の概念図である。第2の方法では、上記の第1の方法とは異なる方法で、基準位置を決定する。
第2の方法に係る基準位置決定手段33は、GPS位置がルート301上にほぼ乗っている(沿っている)か否かによって、GPS位置の確からしさを判断する。例えば、基準位置決定手段33は、GPS位置がルートを中心とした所定の幅Dの領域内に存在しているか否かを判定する。そして、基準位置決定手段33は、そのGPS位置がルート301上にほぼ乗っている状態が、所定時間以上(又は所定回数以上)続いた場合は、GPS位置はほぼ正確であると判断する。そして、基準位置決定手段33は、このGPS位置を基準位置に決定する。以後、位置推定手段31は、この基準位置からの移動距離として車速位置を算出する。以下、図9を用いて、さらに詳しく説明する。
基準位置決定手段33は、GPS位置Pgが、ルート301を中心とした幅Dの範囲内に存在しているか否かを判定する。同様に、基準位置決定手段33は、GPS位置Pg、Pg、Pg10も、ルート301を中心とした幅Dの範囲内に存在しているか否かを判定する。ここで、基準位置決定手段33は、GPS位置Pg〜Pg10の何れもが(つまり、連続して4回以上)ルート301を中心とした幅Dの範囲内に存在している場合は、GPS位置Pg10は確からしいと判断し、このPg10を以後の速度位置の基準位置401とする。つまり、基準位置を更新する。
なお、GPS位置と車速位置との間の大きな乖離が存在しない場合は、上記の判定は常に満たされるので、基準位置402は随時更新される。また、基準位置決定手段33による基準位置の更新は、GPS位置と車速位置との間に大きな乖離が発生した場合にのみ実行されても良い。
これにより、一時的にGPS位置と車速位置との間に大きな乖離が発生した場合であっても、基準位置が更新されてこの乖離が解消される。つまり、車速位置の精度を高めることができる。
図10は、基準位置を決定する第2の方法のフローチャートである。
基準位置決定手段33は、GPS情報取得手段35を通じて、GPS情報101の取得を試みる(S401)。そして、基準位置決定手段33は、GPS情報101を取得できたか否かを判定する(S402)。
GPS情報101を取得できなかった場合(S402:NO)、基準位置決定手段33は、今回は基準位置を決定できないので、ステップS410に進む。
GPS情報101を取得できた場合(S402:YES)、基準位置決定手段33は、時刻tにおけるGPS位置tgを特定する(S403)。
基準位置決定手段33は、GPS位置Pgがルートを中心とする幅Dの範囲内に存在する状態が所定時間(又は所定回数)以上続いているか否かを判定する(S404)。
GPS位置Pgがルートを中心とする幅Dの範囲内に存在する状態がまだ所定時間(又は所定回数)以上続いていない場合(S404:NO)、基準位置決定手段33は、ステップS410に進む。
GPS位置Pgがルートを中心とする幅Dの範囲内に存在する状態が所定時間(又は所定回数)以上続いている場合(S404:YES)、基準位置決定手段33は、GPS位置Pgはほぼ正確であるとして、このGPS位置Pgを、基準位置Pとし(S405)、ステップS410に進む。
ステップS410において、基準位置決定手段33は、nに1を加算し(S410)、ステップS401に戻る。つまり、位置補正手段は、次回の時刻tn+1において、ステップS401からの処理を繰り返す。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
GPS位置Pgがルート上にほぼ乗っている(沿っている)か否かを判定する方法は、上記以外であっても良い。例えば、GPS位置Pgからルートに対して垂直に延ばした距離が、閾値よりも小さいか否かによって判定しても良い。
1…ナビゲーション装置 31…位置推定手段 33…基準位置決定手段 101…GPS情報 102…車速情報 103…ルート情報 104…地図情報


Claims (9)

  1. 目的地までのルートに基づいてルート案内を提供するナビゲーション装置であって、
    前記目的地までのルートを示すルート情報を取得する手段と、
    前記ナビゲーション装置の第1の時刻における位置を測定する位置測定手段と、
    速度センサを用いて測定した、前記ナビゲーション装置の移動速度を示す速度情報を取得する手段と、
    前記ナビゲーション装置のルート上の位置を推定する位置推定手段であって、前記第1の時刻以前の第2の時刻における前記ナビゲーション装置のルート上の位置を基準位置とし、前記ルート情報及び前記速度情報に基づいて、前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の位置を推定する、位置推定手段と、
    前記位置測定手段が前記第1の時刻において測定した位置である測定位置と、前記位置推定手段が前記第1の時刻において推定したルート上の位置である推定位置とを比較し、前記基準位置を更新する基準位置更新手段と
    を有するナビゲーション装置。
  2. 前記位置推定手段は、前記基準位置から、前記第2の時刻から前記第1の時刻までの間、前記ルート情報の示すルートに沿って、前記速度情報の示す速度で移動した位置を、前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の推定位置とする
    請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 前記基準位置更新手段は、A)前記ルート情報の示すルートと、前記第1の時刻における測定位置との乖離の大きさが所定値以下である場合、前記基準位置を、前記第1の時刻における測定位置に更新する
    請求項2記載のナビゲーション装置。
  4. 前記基準位置更新手段は、前記ルート情報の示すルートと、前記第1の時刻以前に測定された所定の複数の測定位置との間の乖離の大きさが、何れも所定値以下である場合であって、且つ、前記A)である場合に、前記基準位置を、前記第1の時刻における測定位置に更新する
    請求項3記載のナビゲーション装置。
  5. 前記基準位置更新手段は、B)前記位置測定手段によって測定された、前記第2の時刻における測定位置から前記第1の時刻における測定位置までの距離と、前記位置推定手段によって推定された、前記第2の時刻における推定位置から前記第1の時刻における推定位置までの距離と、の差分が所定値以下である場合、前記基準位置を、前記第1の時刻における測定位置に更新する
    請求項2記載のナビゲーション装置。
  6. 前記基準位置更新手段は、前記第2の時刻以前に測定された所定の複数の前記差分が、何れも所定値以下である場合であって、且つ、前記B)である場合に、前記基準位置を、前記第1の時刻における測定位置に更新する
    請求項5記載のナビゲーション装置。
  7. 前記基準位置更新手段は、前記位置測定手段が位置を測定できた場合に、前記測定位置と、前記推定位置との距離が所定値以上か否かを判定し、当該距離が当該所定値以上の場合に、前記基準位置を更新する
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のナビゲーション装置。
  8. 目的地までのルートに基づいてルート案内を提供するナビゲーション装置によるナビゲーション方法であって、
    前記目的地までのルートを示すルート情報を取得し、
    第1の時刻における前記ナビゲーション装置の位置を測定し、
    速度センサを用いて測定された前記ナビゲーション装置の移動速度を示す速度情報を取得し、
    前記第1の時刻以前の第2の時刻における前記ナビゲーション装置のルート上の位置を基準位置とし、前記ルート情報及び前記速度情報に基づいて、前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の位置を推定し、
    前記測定された前記第1の時刻における前記ナビゲーション装置の位置と、前記推定された前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の位置とを比較し、前記基準位置を更新する
    ナビゲーション方法。
  9. 目的地までのルートに基づいてルート案内を提供するナビゲーション装置のためのコンピュータプログラムであって、前記ナビゲーション装置に実行されると、
    前記目的地までのルートを示すルート情報を取得し、
    所定の位置測定手段により測定された、第1の時刻における前記ナビゲーション装置の位置を示す位置情報を取得し、
    速度センサを用いて測定された前記ナビゲーション装置の移動速度を示す速度情報を取得し、
    前記第1の時刻以前の第2の時刻における前記ナビゲーション装置のルート上の位置を基準位置とし、前記ルート情報及び前記速度情報に基づいて、前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の位置を推定し、
    前記位置測定手段により測定された前記第1の時刻における前記ナビゲーション装置の位置と、前記推定された前記ナビゲーション装置の前記第1の時刻におけるルート上の推定位置とを比較し、前記基準位置を更新する
    ことを前記ナビゲーション装置に行わせるコンピュータプログラム。


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