JP7000307B2 - 魚釣用リール、及び、魚釣用リールの動力伝達機構に用いられるギア - Google Patents
魚釣用リール、及び、魚釣用リールの動力伝達機構に用いられるギア Download PDFInfo
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Description
リール本体に上記したような大きな負荷が一時的に作用すると、ギアを支持する回転軸が撓む、その支持部が弾性変形する、ハウジングが変形する等の現象(アライメントがずれる現象と称する)を引き起こしてしまい、このような高負荷が作用している状態ではアライメントのずれが生じ、ギア同士の歯当たりの位置をずらそうとする。
塑性変形は、1つの曲率をもって理想形状に形成されている歯面を、ギア同士の噛み合い進行方向に沿って凹状を含む様々な形状につぶすように形成されるのであり、一旦、歯面に塑性変形が生じてしまうと、低負荷になったときにおいても、そのギア同士の噛み合いは、塑性変形が生じてしまった部分でなされるため、歯面が理想形状から変化して噛み合い伝達誤差が大きくなり、これが高負荷が解除された条件下の回転操作時に違和感(ゴリゴリした感触)を生じさせる原因となっている。このような違和感については、実釣時に魚との巻き取り操作対応に意識が集中している高負荷が掛かっている状態では、釣り人が気付くことはないが、低負荷状態になるとハンドル回転による巻き取り操作感に意識が集中されて、感覚機能の触覚、聴覚が敏感に反応し気付き易くなることから、高負荷巻き取り操作で歯面に塑性変形が生じてしまった後に低負荷状態の微妙なハンドルの回転操作で魚信を検出する際の操作に影響を及ぼしてしまう。更には、釣行後に、釣糸張力が加わらない無負荷状態でハンドルを回転操作して駆動部分におけるオシレート性能、駆動軸の回転性能、振動変位等の細部診断(釣行後の駆動各部の性能チェック)を行なうことが難しくなってしまう。
本実施形態に係る魚釣用リール(以下、リールと称する)1のリール本体1Aには、釣竿に装着される竿装着部を備えたリール脚2が一体形成されており、その前方には、回転可能に支持されたロータ3と、ロータ3の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール(図示せず)とが配設されている。
図2に示すように、ハンドル軸5の回転軸線(フェースギア31の回転軸線)5Aと、ピニオンギア33の回転軸線33Aは、直交する関係にあり、両ギアは、ねじれ方向に対して駆動力を伝達可能なヘリカルギア(はすば歯車)で構成されている。なお、各ギアの歯面のねじれ状態、噛み合い率、モジュール等の基本構成や、各ギアの形成材料については限定されることはない。
上記したような歯面の修正については、噛合するギアの両方で行なっても良いし降伏応力が低い側の片方のギアのみで行っても良い。また、ギアの噛合関係については、はすば構造以外の構成(平歯車)であっても良く、魚釣用リールとしては、両軸受型リール等、各種のリールに適用することが可能である。また、本発明のような歯面形状については、魚釣用リールの動力伝達機構以外にも、様々な装置の動力伝達機構のギアに適用することが可能である。
1A リール本体
1B ボディ
1C 蓋体
3 ロータ
31 ギア(フェースギア)
31A 歯
35,35a~35c 表面(歯面)
Claims (4)
- リール本体内に配設され、ギア同士の噛合によってハンドルの回転駆動力を伝達する動力伝達機構を備えた魚釣用リールにおいて、
前記ギアの歯面は、歯面を塑性変形させる高負荷が作用した際の噛み合いの位置が低負荷時の噛み合いの位置とずれており、低負荷時の噛み合いの位置が塑性変形領域から離れるように形成されている、
ことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記ギアは、その歯面が、噛み合い進行方向と直交する方向から見た状態で複数の曲率を有していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記歯面は、曲率が小さい領域と、噛み合いが浅くなる方向に曲率が大きい領域が形成されており、低負荷時では、前記曲率が小さい領域で噛み合せ、高負荷時では、前記曲率が大きい領域で噛み合わせることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
- 魚釣用リールの動力伝達機構に用いられるギアであって、
前記ギアは、その歯面が、噛み合い進行方向と直交する方向から見た状態で複数の曲率を有しており、前記歯面は、低負荷時に噛み合う曲率が小さい領域と、その両側に形成され、高負荷時に噛み合うことが可能な曲率が大きい領域と、を備えていることを特徴とするギア。
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2018
- 2018-12-28 JP JP2018246538A patent/JP7000307B2/ja active Active
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