JP7000112B2 - キャップ及びキャップ係合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ及びキャップ係合方法に関する。
従来、車両のドア内板にビスで内装部品が取付けられ、内装部品にビスを覆う目隠しキャップを係合するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
目隠しキャップは、ビスを臨むように内装部品に形成された開口の縁に一対の係止片によって係合される。
特開2012-72606号公報
特許文献1では、開口の大きさにばらつきが発生したときには、目隠しキャップの係止片と開口の縁との係合が不十分になることがあり、係合が外れるおそれがある。
本発明の目的は、開口の大きさにばらつきが発生したときでも、十分な係合状態を確保することが可能なキャップ及びキャップ係合方法を提供することにある。
本発明のキャップは、ベース部と、前記ベース部から突出する対向した複数の係合部とを備え、穴の縁部に前記係合部が係合されるキャップにおいて、前記係合部は、前記ベース部から突出する突出部と、前記突出部の先端部から対向した他方の前記係合部及び前記ベース部に対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部とを備え、前記傾斜部は、正方形又は正方形に近い形状に形成された前記穴の隅部に挿入可能であり、前記キャップを前記ベース部の中心軸周りに回動することで、前記穴の前記隅部を繋ぐ辺部に当接されるように構成され、前記ベース部における前記係合部が形成された内面に、前記傾斜部が前記穴の辺部に当接した状態で前記穴に対して前記軸回りの回動を抑制する凸部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、穴の大きさや係合部の位置にばらつきが発生しても、穴の縁部と傾斜部との当接により十分な係合状態を確保することができる。また、凸部により、キャップを穴に挿入して係合させたときに、キャップの軸回りの回動を抑制してキャップの脱落を防止することができる。
上記発明において、前記キャップと前記穴の前記隅部および前記辺部とは、硬度差を有していても良い。この構成によれば、キャップ及び穴の前記隅部および前記辺部のうち、硬い方が軟らかい方に食い込み、係合状態のばらつきを吸収することができる。
また、上記発明において、前記対向した前記係合部は、リブで連結されていても良い。この構成によれば、リブで対向した係合部を補強することができる。
また、上記発明において、前記係合部は、前記穴の前記隅部および前記辺部の形状に対応して、周方向に沿って等角度に4つ設けられるようにしても良い。この構成によれば、キャップと穴の係合構造を簡素にしてコストを抑えながら十分な係合状態を確保することができる。
本発明のキャップ係合方法は、キャップのベース部から突出する複数の対向した係合部を穴の縁部に係合するキャップ係合方法であって、前記ベース部から突出する突出部と、前記突出部の先端部から対向した他方の前記係合部及び前記ベース部に対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部とを備える前記係合部が形成された前記キャップを準備し、対向した前記傾斜部を、正方形又は正方形に近い形状に形成された前記穴の隅部に挿入し、その後、前記キャップを、挿入方向に延びる軸回りに回動させて、前記対向した傾斜部を前記対向した前記穴の前記隅部を繋ぐ辺部に係合させ、前記ベース部における前記係合部が形成された内面に凸部を形成し、前記凸部によって前記傾斜部が前記穴の前記辺部に係合された状態で前記キャップの前記穴に対する前記軸回りの回動を抑制することを特徴とする。
この構成によれば、穴の大きさや係合部の位置にばらつきが発生しても、穴の縁部と傾斜部との当接により十分な係合状態を確保することができる。また、凸部により、キャップを穴に挿入して係合させたときに、キャップの軸回りの回動を抑制してキャップの脱落を防止することができる。
上記構成において、前記キャップと前記穴の前記隅部および前記辺部とは、硬度差を有しても良い。この構成によれば、キャップ及び穴の前記隅部および前記辺部のうち、硬い方が軟らかい方に食い込み、係合状態のばらつきを吸収することができる。
また、上記発明において、リブによって前記対向した前記係合部を連結しても良い。この構成によれば、リブで対向した係合部を補強することができる。
また、上記発明において、前記係合部を、前記穴の前記隅部および前記辺部の形状に対応させて、周方向に沿って等角度に4つ設けても良い。この構成によれば、キャップと穴の係合構造を簡素にしてコストを抑えながら十分な係合状態を確保することができる。
本発明の係合部は、ベース部から突出する突出部と、突出部の先端部から対向した他方の係合部及びベース部に対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部とを備え、穴に挿入された対向した傾斜部は、穴の縁部に係合するように形成されているので、穴の大きさや係合部の位置にばらつきが発生しても、第2縁部と傾斜部との当接により十分な係合状態を確保することができる。
本発明の第1実施形態のキャップ係合構造の係合状態を示す斜視図である。 第1実施形態のキャップ係合構造の非係合状態を示す斜視図である。 キャップの内面側の形状を示す斜視図である。 キャップを示す側面図である。 キャップを示す平面図である。 内装板の被係合穴にキャップの複数の係合部を係合する作用を示す第1作用図(前半)であり、図6(A)は被係合穴に複数の係合部を挿入した状態を示す平面図、図6(B)は図6(A)の6B-6B線断面図である。 内装板の被係合穴にキャップの複数の係合部を係合する作用を示す第2作用図(後半)であり、図7(A)は被係合穴に対して複数の係合部を押し込むとともに回動させた状態を示す平面図、図7(B)は図7(A)の7B-7B線断面図である。 第2実施形態のキャップを示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のキャップ係合構造の係合状態を示す斜視図、図2は、第1実施形態のキャップ係合構造の非係合状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、車両の天井を形成する内装板11には被係合穴11aが開けられ、被係合穴11aの縁部11bにキャップ12が係合される。ここで、内装板11はウレタン樹脂等からなる発泡体製、キャップ12は硬質樹脂製であり、キャップ12の方が内装板11よりも硬い。
車両には、内装板11の上方にルーフパネルを支えるフレーム部材が設けられ、フレーム部材に機器取付用のブラケットがビスで取付けられている。被係合穴11aは、ビスの下方に位置し、被係合穴11aから挿入された工具によってビスの締付け又は取外しが行われる。キャップ12によりビスを下方から覆うことで、外観性を向上させることができる。
キャップ12は、円形のベース部12xを備え、ベース部12xの外面12aが曲面状に膨出し、ベース部12xの内面12b(図3参照)に、内装板11の被係合穴11aに係合する複数の係合部12cが形成されている。
以降の図の説明では、上記したキャップ12の外面12a側を下側又は下方、キャップの内面12b側を上側又は上方とする。
図3は、キャップ12の内面12b側の形状を示す斜視図である。
キャップ12は、複数の対向した係合部12cと、複数の対向した係合部12cを連結する複数のリブ12dと、複数の係合部12cの周方向に変位した位置に形成された複数の凸部12eとが、ベース部12xの内面12bから一体に突出している。
内面12bは、詳しくは、外周部に平坦となるように形成された環状平坦面12yと、環状平坦面12yの内側に形成された凹状の湾曲面とされた凹状湾曲面12zとからなる。上記複数の係合部12c及び複数のリブ12dは、凹状湾曲面12zに形成され、複数の凸部12eは、環状平坦面12yと凹状湾曲面12zとに亘って形成されている。
この実施形態では、一対の対向した係合部12cが2組設けられている。詳しくは、複数(4つ)の係合部をそれぞれ係合部12c1,12c2,12c3,12c4と識別すると、係合部12c1,12c2が対向し、係合部12c3,12c4が対向している。
係合部12c1,12c2間、係合部12c3,12c4間は、それぞれリブ12dによって連結されている。以下図面には、係合部には、符号12cと符号12c1,12c2,12c3,12c4とを併記する。
凸部12eは、2つの辺12f,12gがL字状に接続された板状に形成されている。2つの辺12f,12gは、それぞれ隣の凸部12eに向かって延びている。
図4は、キャップ12を示す側面図である。
キャップ12の係合部12cは、突出部12h、傾斜部12j、先端延出部12kを備える。
突出部12hは、ベース部12xの内面12b(詳しくは、凹状湾曲面12z)から環状平坦面12yに対して垂直に且つ真直に延びている。傾斜部12jは、突出部12hの上端から、他方の対向した係合部12cに対して次第に遠ざかるように傾斜するとともにベース部12xに対して次第に遠ざかるように傾斜している。傾斜部12jは、平板状の直線部12uと、直線部12uを突出部12h及び先端延出部12kに接続する円弧状に湾曲した下湾曲部12v及び上湾曲部12wとからなる。
突出部12hに対する傾斜部12j(詳しくは、直線部12u)の傾斜角度θ1は、鈍角である。先端延出部12kは、傾斜部12jの先端部から上方に延びている。先端延出部12kの先端面12tには、丸み加工が施されているため、係合部12cの被係合穴11a(図2参照)への挿入をスムーズに行うことができる。
なお、上記した傾斜部12jについては、下湾曲部12vと、下湾曲部12vの上端に接続された上湾曲部12wから構成されていても良い。この場合、傾斜角度θ1は、下湾曲部12vと上湾曲部12wとの接続部の接線の角度である。
リブ12dの上縁12mは、対向した係合部12cからそれぞれベース部12xの中心を通る中心軸20側に延びる一対の端部延出部12nと、一対の端部延出部12n間を繋ぐ下方に凸となる中央側湾曲部12pとから構成される。中央側湾曲部12pは、前述のブラケット取付用のビスとの干渉を避ける部分である。
凸部12eは、突出部12hよりも低く形成され、側面視で、突出部12hを跨ぐように形成されている。
図5は、キャップ12を示す平面図である。
ベース部12xの輪郭(即ち、内面12bの環状平坦面12yの外縁)は、円形であり、ベース部12xの輪郭と内面12bの凹状湾曲面12zの輪郭とは、同心円である。
それぞれ対向した係合部12c1,12c2、係合部12c3,12c4は、リブ12dによって連結されている。2つのリブ12d,12dは、十字状に交差して一体となっている。このように、リブ12dを設けることで、係合部12cを補強して係合部12cの変形を抑制することができる。
凸部12eの2つの辺12f,12gの外側面12rは、近接する係合部12cにおける突出部12hの外側面12qと同一平面上に位置するか、又は外側面12qよりもベース部12xの中心軸(ベース部12xの中心を通って環状平坦面12yに垂直な軸)20(黒丸で示す部分である。以下同じ。)から遠ざかる方向に位置する。この場合、突出部12hの外側面12qと凸部12eにおける辺12f,12gの外側面12rとの距離は、Lである(図4も参照)。
以上に述べた内装板11の被係合穴11aとキャップ12との係合構造の作用を以下に説明する。
図6は、内装板11の被係合穴11aにキャップ12の複数の係合部12cを係合する作用を示す第1作用図(前半)である。
図6(A)は被係合穴11aに複数の係合部12cを挿入した状態を示す平面図、図6(B)は図6(A)の6B-6B線断面図である。
図6(A)に示すように、内装板11の被係合穴11aの縁部11bは、正方形又は正方形に近い形状に形成されている。縁部11bは、4つの隅部11cと、各隅部11cを繋ぐ辺部11dとからなる。
被係合穴11aにキャップ12を係合するには、まず、キャップ12の複数の係合部12cを被係合穴11aに挿入する。このとき、キャップ12の対向した係合部12c1,12c2及び係合部12c3,12c4が、それぞれ被係合穴11aの2本の対角線21,21上に位置するように挿入する。具体的には、各係合部12cを、被係合穴11aの4つの隅部11cの内側に位置するように挿入する。
このように、複数の係合部12cを2本の対角線21上に位置するように挿入することで、複数の係合部12cと被係合穴11aの縁部11bとの間に隙間を有しながら挿入することができる。あるいは複数の係合部12cと被係合穴11aの縁部11bとを接触させながら、あるいは複数の係合部12cによって被係合穴11aの縁部11bを変形させながら挿入することができる。
なお、被係合穴11aが正方形に近い形状であるとは、少なくとも対向した平行な辺部11dを2組備えるとともに、隣り合う辺部11dを繋ぐ対向した部分は、対向した辺部11dよりも間隔が広く、キャップ12の対向した係合部12cが挿入可能な形状をいう。
以上に示したように、被係合穴11aは、正方形又は正方形に近い形状であり、係合部12cは、周方向に沿って等角度(90°)に4つ設けられ、第1縁部は、正方形の隅部11cであり、第2縁部は、正方形の4つの辺としての辺部11dである。
この構成によれば、内装板11及びキャップ12の係合構造を簡素にすることができ、コストを抑えることができる。
図6(B)に示すように、対向した係合部12c1,12c2及び係合部12c3,12c4(図6(A)参照)を被係合穴11aの対角線21,21(図6(A)参照)上に位置するように挿入した状態では、複数の凸部12eの端面12sは、内装板11の下面11eに当たる。このため、内装板11の下面11eとキャップ12の環状平坦面12yとの間には、クリアランスC1の隙間23が出来る。
この状態では、キャップ12は、被係合穴11aに係合されていないため、図7に示す係合動作を行うまで手でキャップ12を保持する。
図7は、内装板11の被係合穴11aにキャップ12の複数の係合部12cを係合する作用を示す第2作用図(後半)である。
図7(A)は被係合穴11aに対して複数の係合部12cを押し込むとともに回動させた状態を示す平面図、図7(B)は図7(A)の7B-7B線断面図である。
図7(A)に示すように、図6(A)の状態からキャップ12を回動(例えば、時計回り)させつつ隙間23(図6(B)参照)だけ被係合穴11aに押し込む。最終的には、図6(A)の状態からキャップ12を回動させる角度は45°である。
この結果、図7(B)に示すように、対向した係合部12c1,12c2及び係合部12c3,12c4(図7(A)参照)が、それぞれ被係合穴11aの縁部11bに係合している。詳しくは、係合部12cの傾斜部12jが、被係合穴11aの縁部11bであって、内装板11の上面11f側に位置する角部11g側を押圧しながら接触している。これにより、キャップ12では、ベース部12xと傾斜部12jとで内装板11を上下方向に挟み込んだ状態(内装板11を挟持する荷重が発生した状態)となり、上下方向のがたつきを無くすことができる。また、ベース部12xの径方向についても、対向した係合部12cが、対向した縁部11bを押し付けた状態(押付荷重が発生した状態)となり、径方向のがたつきを無くすことができる。
また、図7(A)に示したように、複数の凸部12eが、被係合穴11aの隅部11cや辺部11dに当接又は近接(この場合の辺部11dと凸部12eとの間に出来る隙間25のクリアランスはC2)する。このため、被係合穴11aに対するキャップ12の回動範囲を45°未満に規制することができ、キャップ12の内装板11からの脱落を防止することができる。
また、被係合穴11aの対向した縁部11bの距離(被係合部11aの一辺の長さ)がL1からL2にばらついたときでも、被係合穴11aの縁部11bにおける角部11g側の押圧(接触)を維持している。このように、被係合穴11aの大きさにばらつきが発生しても、被係合穴11aの縁部11bとキャップ12の傾斜部12jとの当接により十分な係合状態を確保することができ、キャップ12のがたつきの抑制や脱落の防止を図ることができる。また、対向した係合部12c(詳しくは、対向した傾斜部12j)の距離のばらつきが発生したときも、同様に、被係合穴11aの縁部11bとキャップ12の傾斜部12jとの当接により十分な係合状態を確保することができる。
以上の図2~図4、図6(A)及び図7(B)に示したように、キャップは、板状部材としての内装板11に穴としての被係合穴11aが形成され、キャップ12に、ベース部12xと、ベース部12xから突出する対向した複数の係合部12cとを備える。
被係合穴11aの縁部11bにはキャップ12の係合部12cが係合される。
係合部12cは、ベース部12xから突出する突出部12hと、突出部12hの先端部から対向した他方の係合部12c及びベース部12xに対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部12jとを備える。
傾斜部12jは、被係合穴11aの縁部11bに備える対向した第1縁部としての隅部11c及び対向した第2縁部としての辺部11dのうち、対向した辺部11dに対して周方向に変位した位置に設けられるとともに対向した辺部11dよりも被係合穴11aの中心から離れて配置された対向した隅部11c間に挿入可能である。隅部11c間に挿入された対向した傾斜部12jは、挿入方向に延びる軸としての中心軸20回りに回動されたときに、対向した辺部11dに当接するように形成されている。
この構成によれば、被係合穴11aの大きさや係合部12cの位置にばらつきが発生しても、辺部11dと傾斜部12jとの当接により十分な係合状態を確保することができ、キャップ12のがたつきを抑制するとともに脱落を防止することができる。
また、内装板11とキャップ12とは、硬度差を有する(具体的には、キャップ12の方が内装板11よりも硬度が硬い)。この結果、内装板11及びキャップ12のうち、硬い方が軟らかい方に食い込む(具体的には、キャップ12の係合部12cが内装板11に食い込む)。これにより、内装板11の縁部11bとキャップ12の係合部12cとの係合が過度に深くなって組付けが難しくなったり、過度に浅くなって大きながたつきが発生したりするような係合状態のばらつきを吸収することができる。
また、内装板11とキャップ12とは、剛性差を有する(具体的には、キャップ12の係合部12cの方が内装板11よりも剛性が高い)。この結果、内装板11及びキャップ12のうち、剛性の高い方が剛性に低い方がより大きく変形する(具体的には、キャップ12の係合部12cが内装板11の縁部11bをより大きく変形する)ので、係合状態のばらつきを吸収することができる。
また、図6(A),(B)及び図7(B)に示したように、キャップ12は、ベース部12xにおける係合部12cが形成された内面12bに、被係合穴11aに対して中心軸20回りの回動を抑制する凸部12eが形成されている。
この構成によれば、キャップ12を被係合穴11aに挿入して係合させたときに、キャップ12の中心軸20回りの回動を抑制してキャップ12の脱落を防止することができる。
また、対向した係合部12cは、リブ12dで連結されているので、係合部12cを補強することができ、係合部12cの変形を抑制することができる。
図2~図4、図6(A)及び図7(A),(B)に示したように、キャップ係合方法は、内装板11に形成された被係合穴11aの縁部11bに、キャップ12のベース部12xから突出する複数の対向した係合部12cを係合するものである。
まず、内装板11に、対向する隅部11cと、対向する隅部11cに対して周方向に変位した位置に形成されるとともに対向した隅部11cよりも被係合穴11aの中心側に位置する対向した辺部11dとを備える被係合穴11aを開ける。
そして、ベース部12xから突出する突出部12hと、突出部12hの先端部から対向した他方の係合部12c及びベース部12xに対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部12jとを備える係合部12cが形成されたキャップ12を準備する。
次に、対向した係合部12cを、対向する隅部11c間に挿入し、その後、対向した係合部12cを、挿入方向に延びる中心軸20回りに回動させて、傾斜部12jを対向した辺部11dに当接させる。
この構成によれば、被係合穴11aの大きさや係合部12cの位置にばらつきが発生しても、辺部11dと傾斜部12jとの当接により十分な係合状態を確保することができ、キャップ12のがたつきを抑制し、キャップ12の脱落を防止することができる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態のキャップ32を示す側面図である。
キャップ32は、第1実施形態のキャップ12(図4参照)に対して係合部32c及びリブ32dが異なる。
即ち、キャップ32は、ベース部12x、複数の係合部32c、複数のリブ32d及び複数の凸部12eから構成されている。
係合部32cは、突出部32h、傾斜部32j、先端延出部32kを備える。
突出部32hは、ベース部12xの内面12b(詳しくは、凹状湾曲面12y)から環状平坦面12yに対して垂直に且つ真直に延びている。傾斜部32jは、突出部32hの上端から、他方の対向した係合部32cに対して次第に遠ざかるように傾斜するとともにベース部12xに対して次第に遠ざかるように傾斜している。突出部32hに対する傾斜部32jの傾斜角度θ2は、鈍角である。先端延出部32kは、傾斜部32jの先端から上方に延びている。
傾斜部32jは、図7(B)に示した被係合穴11aの縁部11bに当接する平板状の部分である。図8において、先端延出部32kは、内面32m及び外面32nと先端面32pの角部に面取り32q,32qが施されている。このような面取り32qを設けることで、係合部32cを被係合穴11a(図6(A),(B)参照)に容易に挿入することができる。
リブ32dの上縁32rは、一対の端部延出部12nと、中央側湾曲部12pとから構成される。
上記したように、係合部32cの傾斜部32jを平板状にすることで、係合部32cの形状を簡素にすることができ、キャップ12を型等で容易に形成することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
11a 被係合穴(穴)
11b 縁部
12,32 キャップ
12b 内面
12c,32c 係合部
12d,32d リブ
12e 凸部
12h,32h 突出部
12j,32j 傾斜部
12x ベース部
20 中心軸(挿入方向に延びる軸)

Claims (8)

  1. ベース部と、前記ベース部から突出する対向した複数の係合部とを備え、穴の縁部に前記係合部が係合されるキャップにおいて、
    前記係合部は、前記ベース部から突出する突出部と、前記突出部の先端部から対向した他方の前記係合部及び前記ベース部に対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、正方形又は正方形に近い形状に形成された前記穴の隅部に挿入可能であり、前記キャップを前記ベース部の中心軸周りに回動することで、前記穴の前記隅部を繋ぐ辺部に当接されるように構成され、
    前記ベース部における前記係合部が形成された内面に、前記傾斜部が前記穴の辺部に当接した状態で前記穴に対して前記軸回りの回動を抑制する凸部が形成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 前記キャップと前記穴の前記隅部および前記辺部とは、硬度差を有することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記対向した前記係合部は、リブで連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記係合部は、前記穴の前記隅部および前記辺部の形状に対応して、周方向に沿って等角度に4つ設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. キャップのベース部から突出する複数の対向した係合部を穴の縁部に係合するキャップ係合方法であって、
    前記ベース部から突出する突出部と、前記突出部の先端部から対向した他方の前記係合部及び前記ベース部に対して次第に遠ざかるように傾斜しつつ延びる傾斜部とを備える前記係合部が形成された前記キャップを準備し、
    対向した前記傾斜部を、正方形又は正方形に近い形状に形成された前記穴の隅部に挿入し、
    その後、前記キャップを、挿入方向に延びる軸回りに回動させて、前記対向した傾斜部を前記対向した前記穴の前記隅部を繋ぐ辺部に係合させ、
    前記ベース部における前記係合部が形成された内面に凸部を形成し、前記凸部によって前記傾斜部が前記穴の前記辺部に係合された状態で前記キャップの前記穴に対する前記軸回りの回動を抑制することを特徴とするキャップ係合方法。
  6. 前記キャップと前記穴の前記隅部および前記辺部とは、硬度差を有することを特徴とする請求項5に記載のキャップ係合方法。
  7. リブによって前記対向した前記係合部を連結したことを特徴とする請求項5又は6に記載のキャップ係合方法。
  8. 前記係合部を、前記穴の前記隅部および前記辺部の形状に対応させて、周方向に沿って等角度に4つ設けたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のキャップ係合方法。
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