JP6999796B2 - 回転電機の固定子および回転電機 - Google Patents

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Description

本願は、電気機器用の回転電機の固定子および回転電機に関する。
回転電機が駆動すると、回転電機の固定子鉄心とコイルとの間に浮遊静電容量が生じる。この浮遊静電容量に起因する漏洩電流が問題になる。例えば、密閉型圧縮機において、固定子が鋼板製の密閉容器に直に固定されるため、人体に影響を及ぼさないように、充電部と器体の表面との間に流れる漏洩電流を1mA以下とすることが電気用品取締法によって規定されている。したがって、漏洩電流を上記規定値以下とする対策が必要である。
漏洩電流の発生原理より、漏洩電流iと、周波数fと、浮遊静電容量Cと、電圧Vと、の間には次の式(1)の関係が成り立つ。
i=2πfCV ・・・(1)
また、コイルと固定子鉄芯との間の浮遊静電容量Cと、コイルと固定子鉄芯との間の比誘電率εと、コイルと固定子鉄芯との間の面積Sと、コイルと固定子鉄心との間の距離dとの間には次の式(2)の関係が成り立つ。
C=εS/d ・・・(2)
上記式(1)と式(2)の関係より、コイルと固定子鉄心との間の距離dを増やすことで容易に浮遊静電容量に起因する漏洩電流を低減することができるが、コイルと固定子鉄心との間の距離dが増えると巻線できる面積が減少して、コイルの充填率が下がり、製品の性能が低下する問題がある。
例えば、特許文献1には、以下のような特徴を有する回転電機の固定子が提案されている。すなわち、回転電機は、固定子鉄心と、固定子鉄心の軸受方向の両端に配置されたインシュレータと、固定子鉄心およびインシュレータに集中巻方式で巻かれたコイルと、固定子鉄心とコイルの間に配置された絶縁材とを有する固定子を備える。そして、固定子鉄心は、固定子鉄心環状部と、固定子鉄心環状部の内周面から径方向内側に突出した複数のティース部を有し、インシュレータは、インシュレータ環状部と、インシュレータ環状部の内周面から径方向内側に突出した複数の胴部とを有し、胴部の周方向の幅は、ティース部の周方向の幅より大きく、コイルと絶縁材は接しており、コイルと固定子鉄心との間の距離は絶縁材の厚みより長く、絶縁材の誘電率は、コイルと上記固定子鉄心との間の隙間における誘電率より低い。
また、特許文献2では、複数枚の絶縁薄板を積層して構成された絶縁材を有し、その複数枚の絶縁材のうち、一方の絶縁薄板がその軸方向両端部に折り返し部が形成され、この折り返し部に、複数枚の絶縁薄板のうち他方側の絶縁薄板の軸方向端部が挿入された回転電機の固定子が提案されている。
特開2016-140242号公報 特開2015-076953号公報
しかし、特許文献1に記載の回転電機では、コイルが回転電機の回転軸の軸方向側の絶縁材の端部に接する構造であるため、絶縁材の端部が巻線の張力を受けて変形し、コイルの位置が回転電機の周方向ティース側に移動し、コイルと固定子鉄心との距離が短縮し、漏洩電流が低減できないという課題があった。
また、インシュレータの胴部を固定子鉄心のティース部の周方向の幅よりも大きく突き出して、コイルと固定子鉄心との間に空隙を設けることで、コイルと固定子鉄心との距離の確保が図られているが、コイルが自らの張力によってインシュレータの胴部の角部に圧接し、コイルを構成する巻線導体の周囲を覆う絶縁皮膜が劣化して製品の品質を損なうという課題もあった。
また、特許文献2に記載の回転電機においても、複数枚の絶縁薄板を積層して絶縁材を構成されているが、コイルが回転電機の回転軸の軸方向側の絶縁材の端部に接する構造であるため、複数枚の絶縁薄板が積層されて構成された絶縁材が巻線の張力を受けて変形して、特許文献1と同様に、上記コイルの位置が回転電機の周方向ティース側に移動し、コイルと固定子鉄心との絶縁距離が短縮し、浮遊静電容量が増加して、漏洩電流が低減できない。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、薄い絶縁材を用いてコイルと固定子鉄心との距離を確保する場合であっても、絶縁皮膜を損傷することなくコイルと固定子鉄心との間の絶縁距離を確保し、コイルと固定子鉄心との間に生じる漏洩電流を低減させることができる回転電機の固定子および回転電機を提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機の固定子は、
複数の鉄心片を軸方向に積層して構成され、ヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から内側に突出するティース部と、前記ティース部の内側先端から周方向両側に突出するシュー部とからなる複数の鉄心を環状に組み合わせて構成された鉄心と、
前記鉄心に絶縁部材を介して巻装したコイルとからなる回転電機の固定子において、前記絶縁部材には、
前記鉄心の軸方向両端面に装着され、前記ヨーク部の軸方向端面のうち、内周側の縁から径方向外側を密着して覆い、かつ、軸方向上方に立ち上がる外鍔と、前記シュー部の軸方向端面及び前記ティース部の内周側の縁から径方向外側を密着して覆い、かつ、軸方向上方に立ち上がる内鍔と、前記ティース部の軸方向端面に密着して当該軸方向端面を覆い、外周側端部が、前記外鍔に接続され、内周側端部が、径方向内側に向かってテーパ状に広がる斜面部を介して前記内鍔に接続されているティース端面被覆部とからなる端面用インシュレータと、
前記ヨーク部の内側側面と、前記ティース部の周方向側面と、前記シュー部の外側側面とを継ぎ目無く覆うスロット用インシュレータとの2種類が存在し、
前記ティース端面被覆部の周方向両側面の前記ティース部側には、周方向に凹んだ第1切り欠き部が、径方向に延在するように設けられており、前記第1切り欠き部よりも軸方向上方部分は、周方向に張り出して第1オーバーハング部を形成し、
前記スロット用インシュレータは、2つの前記端面用インシュレータの前記第1オーバーハング部の間に収まっており、
前記ティース端面被覆部の前記第1切り欠き部に連続するように、前記斜面部の周方向側面に、表面が凹んだ第3切り欠き部が設けられており、
前記第3切り欠き部よりも軸方向上方部分は、径方向外側に張り出して第3オーバーハング部を形成し、
前記スロット用インシュレータは、2つの前記端面用インシュレータの前記第3オーバーハング部の間に収まっており、
前記スロット用インシュレータの、前記シュー部の外側側面に沿う部分の軸方向端部は、前記内鍔の周方向端部の下端に、軸方向に設けたスリットに、差し込んで固定され、
前記スリットは、前記ティース端面被覆部の前記第3切り欠き部に周方向に連続するように、前記内鍔に設けられ、かつ、前記斜面部には設けられていないものである。
また、本願に開示される回転電機は、上記固定子を備えたものである。
本願に開示される回転電機の固定子によれば、2つの端面用インシュレータのオーバーハング部にコイルの1層目となる複数の巻線導体が当接されることにより、積層ティース部の周方向側面とコイルとの間に距離が保たれる。特に、コイルの巻線導体が、スロット用インシュレータの軸方向端部に接触することがなく、PETフィルムのような薄い絶縁材をスロット用インシュレータとして利用する場合であっても、コイルと分割積層鉄心の積層ティース部との間の絶縁距離を確保することができる。これにより、固定子の性能と品質が損なわれることがなく、製品のコストを維持しつつ、漏洩電流を低減できる効果がある。
実施の形態1に係る回転電機の固定子の斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子の上面図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の斜視図である。 実施の形態1に係る分割積層鉄心の斜視図である。 実施の形態1に係る絶縁部材を装着した分割積層鉄心の斜視図である。 実施の形態1に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の斜視図である。 実施の形態1に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面上面模式図である。 実施の形態1に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面側面模式図である。 図6のA-A断面を示す図である。 図8Aの要部拡大図である。 図6のB-B断面を示す図である。 実施の形態2に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面上面模式図である。 実施の形態2に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面側面模式図である。 図10のA-A断面を示す図である。 図12Aの要部拡大図である。 図10のB-B断面を示す図である。 実施の形態3に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面上面模式図である。 図14のB-B断面を示す図である。 実施の形態4に係る絶縁部材を装着した分割積層鉄心の上面図である。 図18の〇印X部分の要部拡大図である。 実施の形態4に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面上面模式図である。 実施の形態4に係るコイルを巻装した分割積層鉄心の一部断面側面模式図である。 図18のA-A断面を示す図である。 図20Aの要部拡大図である。
以下、実施の形態1に係る回転電機の固定子および回転電機を、図を用いて説明する。
本明細書で、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内側」、「外側」、「内周面」、「外周面」、というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内側」、「外側」、「内周面」、「外周面」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く「上」、「下」と言うときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界として固定子の中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。また、高さの高低を比較する場合は、固定子の中心からの距離が長い方を「高い」とする。また、以下の説明では、分割積層鉄心を用いて説明するが、一体型の分割鉄心を用いてもよい。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機の固定子100の斜視図である。
図2は、固定子100の上面図である。
図3A、図3Bは、分割積層鉄心10の斜視図である。
図3Aは、分割積層鉄心10を積層ティース部10b側から見た図であり、図3Bは、分割積層鉄心10を分割積層ヨーク部10a側から見た図である。
図4は、絶縁部材を装着した分割積層鉄心10の斜視図である。
図5は、絶縁部材を介してコイル4を巻装した分割固定子50の斜視図である。
図6は、絶縁部材を介してコイル4を巻装した分割積層鉄心10の一部断面上面模式図である。
図7は、絶縁部材を介してコイル4を巻装した分割積層鉄心10の一部断面側面模式図である。
図8Aは、図6のA-A断面を示す図である。
図8Bは、図8Aの要部拡大図である。
図9は、図6のB-B断面を示す図である。
図1に示す固定子100は、図5に示す分割固定子50を9個、環状に組み合わせて構成されている。そして、それぞれの分割固定子50は、分割積層鉄心10に複数の絶縁部材を装着し、コイル4を巻装して構成されている。
図3A、図3Bに示すように分割積層鉄心10は、分割積層ヨーク部10a(ヨーク部)と、分割積層ヨーク部10aの内周面から内側に突出する積層ティース部10b(ティース部)と、積層ティース部10bの内側先端から周方向両側に突出する積層シュー部10c(シュー部)とからなる。また、分割積層鉄心10は、複数の磁性を有する鉄心片1を軸方向に積層して構成されている。
鉄心片1は、軸方向に積層されて分割積層ヨーク部10aとなる部分であるヨーク部1aと、軸方向に積層されて積層ティース部10bとなる部分であるティース部1bと、積層されて積層シュー部10cとなる部分であるシュー部1cとからなる。分割積層ヨーク部10aが9個周方向に組み合わされることにより、固定子100の環状の積層ヨーク部100aを構成する。
図4に示すように、分割積層鉄心10には、2種類の絶縁部材がそれぞれ2個ずつ、計4個の絶縁部材が装着されている。1種類目の絶縁部材は、1個の分割積層鉄心10の軸方向両端面に装着されている端面用インシュレータ2である。端面用インシュレータ2は同じ物が上記両端面に1個ずつ装着されている。
端面用インシュレータ2は、図4に示す外鍔2aと、内鍔2bとティース端面被覆部2tと、図6に示す斜面部2sとからなる。外鍔2aは、図3Aに示す、分割積層ヨーク部10aの軸方向端面10a1のうち、内周側の縁10ainから径方向外側の所定の範囲を密着して覆い、かつ、図4に示すように、軸方向上方に立ち上がっている。端面用インシュレータ2は、コイル4から分割積層鉄心10の軸方向端面10a1までの距離を保ってこれらを相互に絶縁する。
内鍔2bは、図3Aに示す積層シュー部10cの軸方向端面10c1及び積層ティース部10bの内周側の縁10binから径方向外側の所定の範囲を密着して覆い、かつ、図4に示すように、軸方向上方に立ち上がっている。
そして、ティース端面被覆部2tの外周側端部は、外鍔2aと接続され、内周側端部は、径方向内側に向かってテーパ状に広がる斜面部2sを介して内鍔2bに接続されている。ティース端面被覆部2tは、外鍔2aと内鍔2bとの間の積層ティース部10bの軸方向端面10b1に密着してこれを覆っている。なお、斜面部2sは、積層シュー部10cの根元部分の軸方向上面部分も覆っている。分割積層鉄心10の軸方向の両端面に装着された端面用インシュレータ2は、2個セットでコイル4用の巻枠となる。
2種類目の絶縁部材は、スロット用インシュレータ3である。スロット用インシュレータ3は、図3Aに示す分割積層ヨーク部10aの内側側面10asと、積層ティース部10bの周方向側面10bsと、積層シュー部10cの外側側面10csとの3面を覆う絶縁部材である。スロット用インシュレータ3は、コイルが収納されるスロット5の沿面5sに継ぎ目無く配置されている。スロット用インシュレータ3により、分割積層鉄心10のスロット5内において、コイル4は、分割積層鉄心10のスロット5の沿面5sとの間に、スロット用インシュレータ3の厚み分の絶縁距離を確保できる。スロット用インシュレータ3も、1個の分割積層鉄心10に対して同じ物が、積層ティース部10bを挟んで2個装着されている。なお、スロット用インシュレータ3は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムのような薄い絶縁材からなる。
なお、図4に示すように、スロット用インシュレータ3の積層シュー部10cの外側側面10csに沿う部分の軸方向端部31は、内鍔2bの周方向端部の下端に、軸方向に設けたスリット2bsに、下方から差し込んで固定されている。
図6に示すように、コイル4の1層目の最初のターンとなる1本の巻線導体4a(数字1)は、端面用インシュレータ2のティース端面被覆部2tの最も外周側に外鍔2aに沿って巻回される。第2ターン目以降となる巻線導体4a(数字2~12)は、内鍔2b側に向かってティース端面被覆部2tの表面にスロット用インシュレータ3を介して順次巻回されている。
そして、コイル4の1層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字13)は、端面用インシュレータ2のティース端面被覆部2tと内鍔2bの境界部に形成された斜面部2sと、ティース端面被覆部2tとの双方に接触して巻回されて、コイル4の1層目が形成される。
コイル4の2層目の最初のターンとなる巻線導体4a(数字14)は、1層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字13)と、斜面部2sとの双方に当接するように巻回される。その後、コイル4の2層目を構成する各ターンとなる巻線導体4a(数字15~26)は、1層目の隣り合う2つのターンとなる巻線導体4aの双方に当接するように、径方向外側に向かって順次巻回され、コイル4の1層目の上に俵積みされる。
ここで、2層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字26)の径方向外側には、巻線導体4aの直径分のスペースがないので、3層目の最初のターンとなる巻線導体4a(数字27)は、2層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字26)及び外鍔2aの双方に当接するように巻回される。その後、コイル4の3層目が2層目と同様に俵積みされる。
このとき、スロット5内においては、コイル4の1層目及び3層目の最初のターンとなる巻線導体4a(数字1、27)は、スロット5の沿面5sに沿って装着されたスロット用インシュレータ3に当接しているので、分割積層鉄心10の分割積層ヨーク部10aとコイル4との間には、図6、図7に示すようにスロット用インシュレータ3の厚みtと同等の距離d1が保たれている。
図8Bに示すように、ティース端面被覆部2tの軸方向端部の周方向両端は、なだらかに面取りされている。また、ティース端面被覆部2tの周方向両側面のうち、積層ティース部10b側の所定の範囲には、周方向に凹んだ切り欠き部2tk(第1切り欠き部)を、径方向に延在するように設けている。したがって、ティース端面被覆部2tの切り欠き部2tkよりも軸方向上方部分は、周方向に、オーバーハングするように張り出している。この部分をオーバーハング部2thとする。切り欠き部2tkにおけるティース端面被覆部2tの周方向の幅は、分割積層鉄心10の周方向の幅と同じである。
そして、オーバーハング部2thが、周方向に張り出している距離d2は、スロット用インシュレータ3の厚みt以上である。したがって、コイル4の1層目となる複数の巻線導体4a(数字1~13)は、スロット用インシュレータ3を覆い、2つの端面用インシュレータ2のそれぞれのオーバーハング部2th間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、積層ティース部10bとコイル4との間には距離d2が保たれている。
コイル4の1層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字13)とコイル4の2層目の最初のターンとなる巻線導体4a(数字14)は、スロット用インシュレータ3に当接しているので積層シュー部10cとコイル4との間には、スロット用インシュレータ3の厚みtと同等の距離d1が保たれている。
図8Aに示すように、スロット用インシュレータ3の軸方向の長さLは、分割積層鉄心10の軸方向の長さLcよりも大きい。また、2つの端面用インシュレータ2の軸方向に対向するオーバーハング部2th間の長さをLdとすると、スロット用インシュレータ3の軸方向の長さLは、長さLd以下とし、スロット用インシュレータ3は、2つの端面用インシュレータ2のオーバーハング部2thの間に収まっている。また、L<Ldとした場合は、図8Bに示すように、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31と、オーバーハング部2thの軸方向下面2thbとの間には、隙間としての空間R1が確保されている。この空間R1は、コイル4の巻回時に、スロット用インシュレータ3に皺が寄ることを防止するために寄与する。
実施の形態1に係る回転電機の固定子100および回転電機によれば、2つの端面用インシュレータ2のオーバーハング部2thにコイル4の1層目となる複数の巻線導体4aが当接されることにより、積層ティース部10bの周方向側面10bsとコイル4との間に距離が保たれる。特に、コイル4の巻線導体4aが、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31に接触することがなく、PETフィルムのような薄い絶縁材をスロット用インシュレータ3として利用する場合であっても、コイル4と分割積層鉄心10の積層ティース部10bとの間の絶縁距離を確保することができる。これにより、固定子100の性能と品質が損なわれることがなく、製品のコストを維持しつつ、漏洩電流を低減できる効果がある。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る回転電機の固定子および回転電機を、図を用いて、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図10は、絶縁部材を介してコイル204を巻装した分割積層鉄心10の一部断面上面模式図である。
図11は、絶縁部材を介してコイル204を巻装した分割積層鉄心10の一部断面側面模式図である。
図12Aは、図10のA-A断面を示す図である。
図12Bは、図12Aの要部拡大図である。
図13は、図10のB-B断面を示す図である。
実施の形態1と実施の形態2との異なる点は、図11に示すように、端面用インシュレータ202の外鍔202aにも、オーバーハング部202ah(第2オーバーハング部)と、切り欠き部202ak(第2切り欠き部)を設けている点である。
図10に示すように、コイル204の1層目の最初のターンとなる1本の巻線導体204a(数字1)は、端面用インシュレータ202のティース端面被覆部2tの最も外周側に外鍔220aに沿って巻回される。2ターン目以降となる巻線導体204a(数字2~12)は、内鍔2b側に向かってティース端面被覆部2tの表面にスロット用インシュレータ3を介して順次巻回されている。
そして、コイル204の1層目の最後のターンとなる巻線導体204a(数字13)は、端面用インシュレータ202のティース端面被覆部2tと内鍔2bの境界部に形成された斜面部2sと、ティース端面被覆部2tとの双方に接触して巻回されて、コイル204の1層目が形成される。
コイル204の2層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字14)は、1層目の最後のターンとなる巻線導体204a(数字13)と、斜面部2sとの双方に当接するように巻回される。その後、コイル204の2層目を構成する各ターンとなる巻線導体204a(数字15~26)は、1層目の隣り合う2つのターンとなる巻線導体204aの双方に当接するように、径方向外側に向かって順次巻回され、コイル204の1層目の上に俵積みされる。
ここで、2層目の最後のターンとなる巻線導体204aの径方向外側には、巻線導体204aの直径分のスペースがないので、3層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字27)は、2層目の最後のターンとなる巻線導体204a(数字26)及び外鍔2aの双方に当接するように巻回される。その後、コイル204の3層目が2層目と同様に俵積みされ、最後のターンとなる巻線導体204aは、1層目の最後のターンと同様に巻回される。
図12Bに示すように、ティース端面被覆部2tの軸方向端部の周方向両端は、なだらかに面取りされており、周方向両端となる部分は、スロット用インシュレータ3が当接する切り欠き部2tkよりも、径方向内側に、オーバーハングするように張り出している。
この部分をオーバーハング部2thとする。切り欠き部2tkにおけるティース端面被覆部2tの周方向の幅は、分割積層鉄心10の周方向の幅と同じである。
そして、オーバーハング部2thが、周方向に張り出している距離d2は、スロット用インシュレータ3の厚みt以上である。したがって、コイル204の1層目となる複数の巻線導体204a(数字1~13)は、スロット用インシュレータ3を覆うように、2つの端面用インシュレータ202のそれぞれのオーバーハング部2th間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、積層ティース部10bとコイル204との間には距離d2が保たれている。
コイル204の1層目の最後のターンとなる巻線導体204a(数字13)とコイル204の2層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字14)は、積層シュー部10c側の外側側面10csを覆うスロット用インシュレータ3に当接しているので積層シュー部10cとコイル204との間には、スロット用インシュレータ3の厚みtと同等の距離d1が保たれている。
図12Aに示すように、スロット用インシュレータ3の軸方向の長さLは、分割積層鉄心10の軸方向の長さLcよりも大きい。また、2つの端面用インシュレータ202の軸方向に対向するオーバーハング部2th間の長さをLdとすると、スロット用インシュレータ3の軸方向の長さLは、長さLd以下とする。よって、L<Ldとした場合は、図12Bに示すように、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31と、オーバーハング部2thの軸方向下面2thbとの間には、空間R1が確保されている。この空間R1は、コイル204の巻回時に、スロット用インシュレータ3に皺が寄ることを防止するために寄与する。
このとき、スロット5内においては、図11、図13に示すように、コイル204の1層目及び3層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字1、27)は、外鍔202aの内壁面に沿って巻回される。
図11に示すように、ティース端面被覆部2tの切り欠き部2tkに連続するように、外鍔202aの径方向内側側面のうち分割積層ヨーク部10a側の所定の範囲に、周方向外側に向かって、径方向外側に凹んだ切り欠き部202ak(第2切り欠き部)が設けられている。切り欠き部202akの軸方向上方部分は、径方向内側に突出したオーバーハング部202ahとなる。
そして、オーバーハング部202ahが、径方向内側に張り出している距離d2は、スロット用インシュレータ3の厚みt以上である。したがって、コイル204の1層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字1)と3層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字27)とは、スロット用インシュレータ3を覆い、2つの端面用インシュレータ202のそれぞれのオーバーハング部202ah間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、分割積層ヨーク部10aの内側側面10asとコイル204との間には距離d2が保たれている。
このとき、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31と、オーバーハング部202ahの軸方向下面202ahbとの間には、実施の形態1で説明した空間R1と同様の空間R2が確保されている。この空間R2は、コイル204の巻回時に、スロット用インシュレータ3に皺が寄ることを防止するために寄与する。
実施の形態2に係る回転電機の固定子および回転電機によれば、実施の形態1で述べた効果に加えて、スロット5内においては、コイル204の1層目及び3層目の最初のターンとなる巻線導体204a(数字1、27)は、2つの外鍔202aのそれぞれのオーバーハング部202ah間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、分割積層ヨーク部10aの内側側面10asとコイル204との間にはスロット用インシュレータ3の厚みt以上の距離d2が保たれている。これにより、スロットの沿面5sのうち、分割積層ヨーク部10aの径方向内側部分においてもコイル204の巻線導体204aが、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31に接触することがなく、PETフィルムのような薄い絶縁材をスロット用インシュレータ3として利用する場合であっても、コイル204と分割積層鉄心10の分割積層ヨーク部10aの内側側面10asとの間の絶縁距離を確保することができる。これにより、固定子の性能と品質が損なわれることがなく、製品のコストを維持しつつ、漏洩電流を低減できる効果がある。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る回転電機の固定子および回転電機を、図を用いて、実施の形態2と異なる部分を中心に説明する。
図14は、絶縁部材を介してコイル304を巻装した分割積層鉄心10の一部断面上面模式図である。
図15は、図14のB-B断面を示す図である。
実施の形態2と実施の形態3との異なる点は、図14、図15に示すように、端面用インシュレータ302の斜面部302sの周方向側面にも、オーバーハング部302sh(第3オーバーハング部)と、切り欠き部302sk(第3切り欠き部)を設けている点である。
図に示すように、ティース端面被覆部2tの切り欠き部2tkに連続するように、斜面部302sの周方向側面に、表面が凹んだ切り欠き部302skが設けられている。切り欠き部302skの軸方向上方部分は、スロット5内に突出するオーバーハング部302shとなる。
そして、オーバーハング部302shが、スロット5内に向かって張り出している距離d2は、スロット用インシュレータ3の厚みt以上である。したがって、コイル304の1層目の最後のターンとなる巻線導体304a(数字13)と2層目の最初のターンとなる巻線導体304a(数字14)は、スロット用インシュレータ3を覆い、2つの端面用インシュレータ202のそれぞれのオーバーハング部302sh間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、積層シュー部10cの外側側面10csとコイル304との間には距離d2が保たれている。
このとき、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31と、オーバーハング部302shの軸方向下面との間には、実施の形態1、2で説明した空間R1、R2と同様の空間R3が確保されている。この空間R3は、コイル304の巻回時に、スロット用インシュレータ3に皺が寄ることを防止するために寄与する。
実施の形態3に係る回転電機の固定子および回転電機によれば、実施の形態1、2で述べた効果に加えて、スロット5内においては、コイル304の1層目の最後のターンとなる巻線導体304a(数字13)と2層目の最初のターンとなる巻線導体304a(数字14)は、2つの斜面部302sのそれぞれのオーバーハング部302sh間を軸方向に渡すように巻回されていることになり、積層シュー部10cの外側側面10csとコイル304との間にはスロット用インシュレータ3の厚みt以上の距離d2が保たれている。これにより、スロット5の沿面5sのうち、積層シュー部10cの径方向外側部分においてもコイル304の巻線導体304aが、スロット用インシュレータ3の軸方向端部31に接触することがなく、PETフィルムのような薄い絶縁材をスロット用インシュレータ3として利用する場合であっても、コイル304と分割積層鉄心10の積層シュー部10cの外側側面10csとの間の絶縁距離を確保することができる。これにより、固定子の性能と品質が損なわれることがなく、製品のコストを維持しつつ、漏洩電流を低減できる効果がある。
実施の形態4.
以下、実施の形態4に係る回転電機の固定子および回転電機を、図を用いて、実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図16は、絶縁部材を装着した分割積層鉄心10の上面図である。
図17は、図16の丸印X部分の要部拡大図である。
図18は、絶縁部材を介してコイル404を巻装した分割積層鉄心10の一部断面上面模式図である。
図19は、絶縁部材を介してコイル404を巻装した分割積層鉄心10の一部断面側面模式図である。
図20Aは、図18のA-A断面を示す図である。
図20Bは、図20Aの要部拡大図である。
実施の形態3と実施の形態4との異なる点は、図16、図19に示すように、端面用インシュレータ402のティース端面被覆部402tの表面であって、切り欠き部402tkより上方に存在する部分に、1本の巻線導体404aを径方向に係止して位置決めする凸部402rをコイル404の巻回方向と同方向に設けている点である。
凸部402rは、外鍔202aから内鍔2bにかけて一定の間隔で周方向に複数形成されている。図17に示すように、凸部402rの内側に斜めに形成された平面が斜平面部402tinである。また、凸部402rの外側に、凸部402rの頂上部402tuを挟んで径方向に対称に、斜めに形成された平面が斜平面部402toutである。頂上部402tuは、巻線導体404aの巻回時に、巻線導体404aの絶縁皮膜を損傷しないように面取りがされている。
コイル404の1層目の最初のターンとなる1本の巻線導体404a(数字1)は、端面用インシュレータ2のティース端面被覆部2tの最も外周側に外鍔202aに沿って巻回される。このとき、巻線導体404aの径方向内側は、凸部402rに係止される。第2ターン目以降となる巻線導体404a(数字2~12)は、内鍔2b側に向かって径方向に隣り合う凸部402rの間に径方向の両側が係止されて順次巻回されている。
そして、コイル404の1層目の最後のターンとなる巻線導体4a(数字13)は、端面用インシュレータ2のティース端面被覆部2tと内鍔2bの境界部に形成された斜面部2sと、ティース端面被覆部2tとの双方に接触して、径方向外側が凸部402rに係止されて巻回されている。
実施の形態4に係る回転電機の固定子および回転電機によれば、実施の形態1で述べた効果に加えて、1層目を構成する各ターンとなる巻線導体404aが、凸部402rに規則正しく係止されるので、2層目の各ターンとなる巻線導体404aが1層目の巻線導体404aの径方向の間に整然と巻回される。同様に3層目の整然と巻回されるので、巻き崩れが生じる恐れのない、絶縁性能に優れた回転電機の固定子を提供することができる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
100 固定子、100a 積層ヨーク部、1 鉄心片、1a ヨーク部、1b ティース部、1c シュー部、2,202,302,402 端面用インシュレータ、2a,202a 外鍔、2b 内鍔、2bs スリット、2s,302s 斜面部、2t,402t ティース端面被覆部、2thb,202ahb 軸方向下面、2th,202ah,302sh オーバーハング部、402r 凸部、402tin,402tout 斜平面部、402tu 頂上部、2tk,202ak,302sk,402tk 切り欠き部、3 スロット用インシュレータ、31 軸方向端部、4,204,304,404 コイル、4a,204a,304a,404a 巻線導体、5 スロット、5s 沿面、d1,d2 距離、10 分割積層鉄心、10a 分割積層ヨーク部、10a1,10b1,10c1 軸方向端面、10ain,10bin 縁、10as 内側側面、10b 積層ティース部、10bs 周方向側面、10c 積層シュー部、10cs 外側側面、50 分割固定子、R1,R2,R3 空間。

Claims (7)

  1. 複数の鉄心片を軸方向に積層して構成され、ヨーク部と、前記ヨーク部の内周面から内側に突出するティース部と、前記ティース部の内側先端から周方向両側に突出するシュー部とからなる複数の鉄心を環状に組み合わせて構成された鉄心と、
    前記鉄心に絶縁部材を介して巻装したコイルとからなる回転電機の固定子において、前記絶縁部材には、
    前記鉄心の軸方向両端面に装着され、前記ヨーク部の軸方向端面のうち、内周側の縁から径方向外側を密着して覆い、かつ、軸方向上方に立ち上がる外鍔と、前記シュー部の軸方向端面及び前記ティース部の内周側の縁から径方向外側を密着して覆い、かつ、軸方向上方に立ち上がる内鍔と、前記ティース部の軸方向端面に密着して当該軸方向端面を覆い、外周側端部が、前記外鍔に接続され、内周側端部が、径方向内側に向かってテーパ状に広がる斜面部を介して前記内鍔に接続されているティース端面被覆部とからなる端面用インシュレータと、
    前記ヨーク部の内側側面と、前記ティース部の周方向側面と、前記シュー部の外側側面とを継ぎ目無く覆うスロット用インシュレータとの2種類が存在し、
    前記ティース端面被覆部の周方向両側面の前記ティース部側には、周方向に凹んだ第1切り欠き部が、径方向に延在するように設けられており、前記第1切り欠き部よりも軸方向上方部分は、周方向に張り出して第1オーバーハング部を形成し、
    前記スロット用インシュレータは、2つの前記端面用インシュレータの前記第1オーバーハング部の間に収まっており、
    前記ティース端面被覆部の前記第1切り欠き部に連続するように、前記斜面部の周方向側面に、表面が凹んだ第3切り欠き部が設けられており、
    前記第3切り欠き部よりも軸方向上方部分は、径方向外側に張り出して第3オーバーハング部を形成し、
    前記スロット用インシュレータは、2つの前記端面用インシュレータの前記第3オーバーハング部の間に収まっており、
    前記スロット用インシュレータの、前記シュー部の外側側面に沿う部分の軸方向端部は、前記内鍔の周方向端部の下端に、軸方向に設けたスリットに、差し込んで固定され、
    前記スリットは、前記ティース端面被覆部の前記第3切り欠き部に周方向に連続するように、前記内鍔に設けられ、かつ、前記斜面部には設けられていない回転電機の固定子。
  2. 前記コイルは、前記端面用インシュレータの前記斜面部における前記第3オーバーハング間を軸方向に渡すように巻回されている請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記ティース端面被覆部の前記第1切り欠き部に連続するように、前記外鍔の径方向内側側面に、周方向外側に向かって、径方向外側に凹んだ第2切り欠き部が設けられており、前記第2切り欠き部よりも軸方向上方部分は、径方向内側に張り出して第2オーバーハング部を形成し、
    前記スロット用インシュレータは、2つの前記端面用インシュレータの前記第2オーバーハング部の間に収まっている請求項1又は請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記第1オーバーハング部、前記第2オーバーハング部、前記第3オーバーハング部の少なくとも1つのオーバーハング部が張り出している距離は、前記スロット用インシュレータの厚み以上である請求項に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記第1オーバーハング部、前記第2オーバーハング部、前記第3オーバーハング部の少なくとも1つのオーバーハング部の軸方向下面と前記スロット用インシュレータの軸方向端部との間には隙間が形成されている請求項又は請求項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記端面用インシュレータの前記ティース端面被覆部の表面であって、前記第1切り欠き部より上方に存在する部分に、前記コイルを構成する巻線導体を径方向に係止して位置決めする凸部を前記コイルの巻回方向と同方向に設けている請求項1から請求項のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固定子を備えた回転電機。
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