JP6998252B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、並列接続された複数のコンバータ部を用いて入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング電源装置に関する。
近年、出力負荷の増大に伴って大電流化や低リップル化を実現するために、動作フェーズ数を複数にし、位相をずらして各動作フェーズを駆動するマルチフェーズ型のスイッチング電源装置が知られている。このようなスイッチング電源装置では、負荷へ供給する電流も動作フェーズが均等に分担しながら運転をする必要がある。そこで、各動作フェーズの電流偏差を検出し、この偏差を零にする補正信号を通流率指令値に加算することで、装置を大形化・複雑化させることがなく、各動作フェーズが均等に電流を分担しながら運転する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09-215322号公報
しかしながら、従来技術は、通流率指令値に電流補正値を加算した値を基に多相化を行なっているため、制御回路自体を改変しなければならず、マイコンや専用のアナログ制御ICを使ったスイッチング電源装置において、適用が難しいという問題点があった。例えば、マイコンを使用する場合、各相の電流補正の計算をマイコン内部で行なう必要があるため、既存の制御プログラムを大幅に変更しなければならない。また、多相化をする際にマイコン内部のPWMカウンタを複数使う必要があるが、カウンタの本数には限りがある。従って、相数を増やすには高機能のマイコンが必要となりコスト増につながる。そして、専用のアナログ制御ICを使用する場合、アプリケーション回路は概ね決められていることが多く、各相の電流補正を計算するための電流補正回路や移相変換回路を組み入れることは難しいという問題点があった。
本発明の目的は、従来技術の上記問題を解決し、制御回路の基本的な制御回路分を変更することなく、簡便に多相化、電流均衡化機能を追加できるスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、スイッチング素子を有する複数の電力変換部が互いに並列接続されてなる主回路と、前記主回路全体の出力に基づき基準パルス信号を出力する制御回路と、前記主回路全体の出力電流を全体電流として検出する全体電流検出回路と、複数の前記電力変換部に対応して設けられ、且つ、複数の前記電力変換部毎の出力電流を個別電流として検出する複数の個別電流検出回路と、前記全体電流と前記個別電流と前記基準パルス信号とに基づき複数の前記電力変換部毎の個別パルス信号をそれぞれ生成し、且つ、複数の前記電力変換部毎の前記個別パルス信号を前記スイッチング素子の駆動信号として複数の前記電力変換部にそれぞれ出力するパルス補正器と、を具備し、前記パルス補正器は、複数の前記電力変換部をマルチフェーズで動作させ、第1相の動作フェーズに対して、前記基準パルス信号を前記スイッチング素子の駆動信号としてそのまま出力し、第1相以外の動作フェーズに対して、それぞれ生成した前記個別パルス信号を前記基準パルス信号から移相角を均等にずらしてそれぞれ出力することを特徴とする。
本発明によれば、パルス補正器によって、制御回路から出力されるゲートパルス信号を基に電流補正と多相化を行なうことができるため、制御回路は多相化(インターリーブ)の機能を有している必要がなく、パルス補正器を追加するだけで、容易にインターリーブ(マルチフェーズ)機能を持たせることができるという効果を奏する。
本発明に係るスイッチング電源装置の第1の実施の形態の回路構成を示す回路構成図である。 図1に示すパルス補正器の動作波形例を示す波形図である。 図1に示すパルス補正器の他の動作波形例を示す波形図である。 本発明に係るスイッチング電源装置の第2の実施の形態の回路構成を示す回路構成図である。 本発明に係るスイッチング電源装置の第3の実施の形態の回路構成を示す回路構成図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態において、同様の機能を示す構成には、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のスイッチング電源装置1は、マルチフェーズ型のDC/DCコンバータである。スイッチング電源装置1は、図1を参照すると、制御回路2と、パルス補正器3と、全体電流検出回路CTと、主回路であるN個のコンバータ部CH~CHとを備えている。
スイッチング電源装置1は、入力側に電源Vinが、出力側に負荷Lがそれぞれ接続されている。そして、電源Vinと負荷Lとの間に、N個のコンバータ部CH~CHが第1~第N相の各動作フェーズとして互いに並列接続されて駆動される。
N個のコンバータ部CH~CHは、パルス信号によってオンオフ制御されるスイッチング素子を有する電力変換部である。そして、N個のコンバータ部CH~CHは、それぞれ同じ構成を有している。従って、n=1~Nの整数とし、コンバータ部CHについて詳細に説明する。コンバータ部CHは、リアクトルSと、ダイオードDと、スイッチング素子Qと、コンデンサCと、個別電流検出回路CTとを備え、非絶縁型の昇圧チョッパ回路を構成している。なお、本実施の形態では、コンバータ部CHとして昇圧チョッパ回路を例に挙げているが、昇圧チョッパ回路以外のPWM制御コンバータ(降圧チョッパ回路、昇降圧チョッパ回路等)や、絶縁型のDC/DCコンバータであっても良い。
リアクトルSと、ダイオードDとによって直列回路が形成されており、この直列回路におけるリアクトルSの一方端が電源Vinに、ダイオードDのカソードが負荷Lに接続されている。コンデンサCは、ダイオードDのカソードと負荷Lとの接続点と接地端子との間に、出力側において負荷Lと並列に接続されている。
本実施の形態において、スイッチング素子Qは、MOS-FETで構成されている。スイッチング素子Qは、ドレインがリアクトルSとダイオードDとの接続点に接続され、ソースが接地端子に接続されている。これにより、ゲートに印加される駆動信号によってスイッチング素子Qのスイッチング動作が制御され、電源Vinの電圧が昇圧されて負荷Lに供給される。
個別電流検出回路CTは、リアクトルSを流れる電流、すなわちコンバータ部CHの出力電流(例えば、ゲートパルス信号の周期Tsにおける平均値)を検出する。個別電流検出回路CTは、例えば、カレントトランスや検出抵抗で構成される。
全体電流検出回路CTは、電源Vinから主回路(コンバータ部CH~CH)全体に入力される入力電流(例えば、ゲートパルス信号の周期Tsにおける平均値)を検出する。全体電流検出回路CTによって検出される入力電流は、コンバータ部CH~CHをそれぞれ流れる出力電流を合計した主回路(コンバータ部CH~CH)全体の出力電流となる。全体電流検出回路CTは、例えば、カレントトランスや検出抵抗で構成される。
制御回路2は、コンバータ部CHのスイッチング素子Qをオンオフ制御するゲートパルス信号を生成する回路である。制御回路2は、主回路(コンバータ部CH~CH)全体の出力(入力電流、出力電流、出流電圧)が目標値となるように、デューティ比(パルス幅)を制御したゲートパルス信号をパルス補正器3に出力する。
そして、パルス補正器3は、制御回路2から入力されるゲートパルス信号に基づいて、N個のコンバータ部CH~CHのスイッチング素子Q~Qをオンオフ動作させるそれぞれの駆動信号を生成する。すなわち、制御回路2は、単相のコンバータを制御する機能を有していれば良く、多相化に対応している必要はない。
パルス補正器3は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)で構成され、除算器4、駆動信号生成部5~5として機能する。
除算器4は、全体電流検出回路CTによって検出される入力電流を動作フェーズ数であるNで除算して平均電流を算出し、算出した平均電流を駆動信号生成部5~5にそれぞれ出力する。
駆動信号生成部5~5は、それぞれ同じ構成を有している。従って、n=1~Nの整数とし、駆動信号生成部5について詳細に説明する。駆動信号生成部5は、電流偏差演算器6と、補償器7と、デューティ加算器8と、移相器9とを備えている。
電流偏差演算器6は、除算器4から入力される平均電流と、個別電流検出回路CTによって検出されたコンバータ部CHの出力電流との差分を電流偏差として演算する減算器である。
補償器7は、電流偏差演算器6によって演算された電流偏差を補償する補正用デューティ値ΔDを決定する。なお、補償器7としては、比例制御器(P制御器)、比例積分制御器(PI制御器)、比例積分微分制御器(PID制御器)等を用いることができる。
デューティ加算器8は、制御回路2から入力されたゲートパルス信号のデューティ値(パルス幅)Dに補償器7によって決定された補正用デューティ値ΔDを加算したD+ΔDをゲートパルス幅とする駆動信号を生成する。これにより、除算器4から入力される平均電流にコンバータ部CHの出力電流が近づく方向に、ゲートパルス信号のデューティ値を補正した駆動信号を生成されることになる。
移相器9は、制御回路2から出力されるゲートパルス信号の周期をTsとすると、デューティ加算器8によって生成された駆動信号をTs×(n-1)/Nだけ遅れさせてコンバータ部CHに出力させる。これにより、各動作フェーズの駆動信号はそれぞれ360°/Nずつ均等にずれた位相角で出力されることになる。
次に、パルス補正器3内部での電流補正と多相化の方法について図2を参照して詳細に説明する。
パルス補正器3において、駆動信号生成部5のデューティ加算器8は、時刻tに制御回路2から入力されたゲートパルス信号の立ち上がりから立ち下りまでの時間(パルス幅)をデューティ値Dtとして計測する。なお、制御回路2から出力されるゲートパルス信号の周期Tsは、コンバータ部CHのスイッチング周期となる。
また、デューティ値Dtの計測と並行して、電流偏差演算器6による電流偏差の演算と、デューティ加算器8による補正用デューティ値ΔDの決定とを実行する。
そして、デューティ加算器8は、計測したデューティ値Dtに補償器7によって決定された補正用デューティ値ΔDを加算したDt+ΔDをゲートパルス幅とする駆動信号を生成する。これにより、第1相~第N相の各動作フェーズの駆動信号のゲートパルス幅Dt+ΔD、Dt+ΔD、…、Dt+ΔDがそれぞれ決定される。
次に、移相器9は、時刻t、すなわち制御回路2から次のゲートパルス信号が立ち上がるタイミングから、デューティ加算器8によって生成された駆動信号をTs×(n-1)/Nだけ遅れさせてコンバータ部CHに出力させる。これにより、コンバータ部CHには、時刻t1に立ち上がるゲートパルス幅Dt+ΔDのパルスが第1相の駆動信号として出力される。そして、コンバータ部CHには、第1相の駆動信号よりも360°/Nの位相に相当する時間Ts/Nだけ遅れて立ち上がるゲートパルス幅Dt+ΔDのパルスが第2相の駆動信号が出力される。そして、コンバータ部CH~CHにも同様に時間Ts/N間隔で位相をずらしてデューティ加算器8によって生成された第3相~第N相の駆動信号が出力される。
そして、時刻t以降にパルス補正器3に制御回路2から入力されるゲートパルス信号も同様の電流補正と多相化が行われて、時刻t以降の次のスイッチング周期に出力される。
以上のように、第1の実施の形態では、制御回路2から出力されたゲートパルス信号をパルス補正器3に入力し、パルス補正器3内で電流補正の計算と位相シフト操作を行ない、N個のコンバータ部CH~CHのそれぞれの駆動信号が出力される。これによって、単相のスイッチング電源装置用のマイコンや専用のアナログ制御ICを使用しても、パルス補正器3を追加するだけで容易に多相化と電流均衡化を実現できる。
なお、第1の実施の形態では、1スイッチング周期分の制御遅れで多相化と電流均衡化を実行するように構成したが、制御遅れを発生させることなく多相化と電流均衡化を実行することもできる。この場合には、図3に示すように、パルス補正器3において、第1相の駆動信号生成部5では、補正用デューティ値ΔDの計算を行うことなく、制御回路2から出力されるゲートパルス信号をそのままコンバータ部CHの駆動信号として出力する。そして、第2相~第N相の駆動信号生成部5~5でそれぞれ補正用デューティ値ΔD~ΔDの計算を行って電流均衡化を実行する。
図3を参照すると、時刻tに制御回路2からゲートパルス信号が入力されると駆動信号生成部5の移相器9は、コンバータ部CHに出力する第1相の駆動信号を立ち上げると共に、駆動信号生成部5~5において、補正用デューティ値ΔDを計算する。
次に、駆動信号生成部5の移相器9は、第1相の駆動信号の立ち上がりから時間Ts/Nの間隔を空けて第2相の駆動信号を立ち上げる。そして、駆動信号生成部5~5の移相器9~9も同様の間隔で第2相~第N相の駆動信号を立ち上げる。
次に、駆動信号生成部5の移相器9は、時刻t+DTのゲートパルス信号の立ち下りと同時に第1相の駆動信号を立ち下げる。そして、駆動信号生成部5~5では、制御回路2から出力されたゲートパルス信号のデューティ値DTが確定次第、デューティ値Dtと予め計算しておいた補正用デューティ値ΔDを加算して第1相~第N相の駆動信号にゲートパルス幅DT+ΔDを決定し、決定したゲートパルス幅DT+ΔDに応じて第2相~第N相の駆動信号の立ち下げをそれぞれ行う。
そして、時刻t以降にパルス補正器3に制御回路2から入力されるゲートパルス信号も同様の電流補正と多相化が行われて、同一のスイッチング周期に出力される。
これによって、制御遅れが発生することなく多相化と電流均衡化を実現できる。第1相の動作フェーズでは電流均衡化の電流補正は行われなくなるが、他の相の動作フェーズで電流均衡化の電流補正が行われるため、第1相の動作フェーズも自動的に電流均衡するようになっている。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態のスイッチング電源装置1aは、マルチフェーズ型のインバータである。スイッチング電源装置1aは、図4を参照すると、制御回路2と、パルス補正器3と、全体電流検出回路CTと、主回路であるN個のインバータ部INV~INVとを備えている。以下、第1の実施の形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
スイッチング電源装置1aは、入力側に電源Vinが、出力側に負荷Lがそれぞれ接続されている。そして、電源Vinと負荷Lとの間に、N個のインバータ部INV~INVが第1~第N相の各動作フェーズとして互いに並列接続されて駆動される。
N個のインバータ部INV~INVは、パルス信号によってオンオフ制御されるスイッチング素子を有する電力変換部である。N個のインバータ部INV~INVは、それぞれ同じ構成を有している。従って、n=1~Nの整数とし、インバータ部INVについて詳細に説明する。インバータ部INVは、コンデンサCと、反転バッファNOTと、リアクトルSと、4個のスイッチング素子Qn-1~4と、個別電流検出回路CTとを備え、フルブリッジの単相インバータを構成している。
コンデンサCは、電源Vinと並列に接続されている。
本実施の形態において、4個のスイッチング素子Qn-1~4は、MOS-FETで構成されている。コンデンサCの正極端子と負極端子との間には、スイッチング素子Qn-1とスイッチング素子Qn-2とからなる直列回路が接続されると共に、スイッチング素子Qn-3とスイッチング素子Qn-4とからなる直列回路が接続されている。
スイッチング素子Qn-1とスイッチング素子Qn-2との接続点はリアクトルSを介して負荷Lの一方端に接続され、スイッチング素子Qn-3とスイッチング素子Qn-4との接続点は負荷Lの他方端に接続されている。なお、負荷Lの両端間には、インバータ部INVのリアクトルSと共に高周波成分を除去するフィルタ回路として機能するコンデンサCが接続されている。
パルス補正器3からの駆動信号は、スイッチング素子Qn-1及びスイッチング素子Qn-4のゲートに直接入力され、スイッチング素子Qn-2及びスイッチング素子Qn-3のゲートに反転バッファNOTを介して入力される。これにより、駆動信号によってスイッチング素子Qn-1~4のオン/オフが切り替えられ、直流電圧を、所望の交流電圧に変換される。
第2の実施の形態において個別電流検出回路CTは、リアクトルSを流れる電流、すなわちインバータ部INVの出力電流を検出する。個別電流検出回路CTは、例えば、カレントトランスや検出抵抗で構成される。なお、第2の実施の形態において、パルス補正器3の電流偏差演算器6では、除算器4から入力される平均電流と、個別電流検出回路CTによって検出されたインバータ部INVの出力電流(例えば、ゲートパルス信号の周期Tsにおける平均値)との差分を電流偏差として演算する。
第2の実施の形態において全体電流検出回路CTは、主回路(インバータ部INV~INV)全体から出力される出力電流を検出する。全体電流検出回路CTによって検出される出力電流は、インバータ部INV~INVをそれぞれ流れる出力電流を合計した主回路(インバータ部INV~INV)全体の出力電流となる。全体電流検出回路CTは、例えば、カレントトランスや検出抵抗で構成される。なお、第2の実施の形態において、パルス補正器3の除算器4では、全体電流検出回路CTによって検出される出力電流(例えば、ゲートパルス信号の周期Tsにおける平均値)を動作フェーズ数であるNで除算して平均電流を算出し、算出した平均電流を駆動信号生成部5~5にそれぞれ出力する。
以上のように、第2の実施の形態では、制御回路2から出力されたゲートパルス信号をパルス補正器3に入力し、パルス補正器3内で電流補正の計算と位相シフト操作を行ない、N個のインバータ部INV~INVのそれぞれの駆動信号が出力される。これによって、単相のスイッチング電源装置用のマイコンや専用のアナログ制御ICを使用しても、パルス補正器3を追加するだけで容易に多相化と電流均衡化を実現できる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態のスイッチング電源装置1bは、図5を参照すると、第1の実施の形態の構成に加え、パルス補正器3aは、コンバータ部CH~CHから入力される異常動作信号に基づいて、駆動する動作フェーズの数を制御するフェーズ制御部10を備えている。
コンバータ部CHは、異常動作検出部11を備えている。異常動作検出部11は、コンバータ部CHの過熱、短絡、故障等の動作異常を検出すると、動作異常信号をパルス補正器3aのフェーズ制御部10に出力する。
フェーズ制御部10は、入力される異常動作信号に基づいて、動作異常が検出された
コンバータ部CHを異常フェーズとすると共に、正常に動作しているコンバータ部CHを正常フェーズとして正常フェーズ数N’(≦N)を算出する。そして、フェーズ制御部10は、異常動作が検出された異常フェーズの移相器9aには駆動信号の出力を停止させ、正常に動作している正常フェーズの移相器9aには360°/N’ずつずれた位相角指令を出力する。これにより、一部のコンバータ部CHが故障しても、正常に動作しているN’個のコンバータ部CHは位相が360°/N’ずつずれた駆動信号によって均等な位相角で動作可能となり、全体電流のリプル成分を最小化できる。
また、フェーズ制御部10は、算出した正常フェーズ数N’を除算器4aに出力する。そして、除算器4aは、全体電流検出回路CTによって検出される入力電流を動作フェーズ数N’で除算して平均電流を算出し、算出した平均電流を駆動信号生成部5a~5aにそれぞれ出力する。これにより、第2の実施の形態では、除算器4aは、1/Nから1/N’に変更されている。全体の入力電流を動作フェーズ数N’で除算した平均電流が各相の目標電流値となるため、駆動する動作フェーズ数が変わった場合でも各相の電流均衡化機能が働く。
さらに、フェーズ制御部10は、算出した正常フェーズ数N’を制御回路2aに出力する。制御回路2aは、正常フェーズ数N’に基づいて主回路(コンバータ部CH~CH)全体の制御ゲインを決める。すなわち、駆動する動作フェーズ数によって制御対象の伝達関数は異なるため、制御回路2aは、正常フェーズ数N’に基づき、正常フェーズ数N’が小さくなるほど、制御ゲインを低下させる。これにより、駆動する動作フェーズ数に拘わらず、最適な制御ゲインでスイッチング電源装置1aを制御することができる。
また、制御回路2aは、正常フェーズ数N’に基づいて過負荷保護の設定値も決める。具体的には、過負荷保護のしきい値にN’/Nを乗ずる等の処理により、動作フェーズ数N’が小さくなるほど、過負荷保護のしきい値を低下させる。これにより、一部の動作フェーズに故障が起きた時にも負荷量を減らした状態で安全に動作することができる。
なお、第3の実施の形態では、第1の実施の形態の構成に適用する例について説明したが、第3の実施の形態を第2の実施の形態に適用するようにしても良い。
以上のように、第3の実施の形態では、1部のコンバータ部CHが動作異常で使用できない場合でも、残った正常なコンバータ部CHによって、位相角を均等に保ったまま、各相の電流均衡を保持した動作を行なうことができる。さらに、最適な制御ゲインでかつ安全に動作することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、スイッチング素子(スイッチング素子Q、スイッチング素子Qn-1~4)を有する複数の電力変換部(コンバータ部CH、インバータ部INV)が互いに並列接続されてなる主回路と、主回路全体の出力に基づき基準パルス信号を出力する制御回路2と、主回路全体の出力電流を全体電流として検出する全体電流検出回路CTと、複数の電力変換部に対応して設けられ、且つ、複数の電力変換部毎の出力電流を個別電流として検出する複数の個別電流検出回路CTと、全体電流と個別電流と基準パルス信号とに基づき複数の電力変換部毎の個別パルス信号をそれぞれ生成し、且つ、複数の電力変換部毎の個別パルス信号をスイッチング素子の駆動信号として複数の電力変換部にそれぞれ出力するパルス補正器3とを備えている。
この構成により、パルス補正器3によって、制御回路2から出力されるゲートパルス信号を基に電流補正と多相化を行なうことができるため、制御回路2は多相化の機能を有している必要がなく、パルス補正器3を追加するだけで、主回路を多相化することができる。
さらに、本実施の形態によれば、パルス補正器3は、複数の電力変換部毎の個別パルス信号を、複数の電力変換部毎の個別電流が均等になるように基準パルス信号のデューティ値を補正してそれぞれ生成する。
この構成により、パルス補正器3を追加するだけで、主回路を構成する複数の電力変換器の電流均衡化を実現できる。
さらに、本実施の形態によれば、パルス補正器3は、複数の電力変換部をマルチフェーズで動作させる。
この構成により、パルス補正器3を追加するだけで、容易にインターリーブ(マルチフェイズ)機能を持たせることができる。
さらに、本実施の形態によれば、パルス補正器3は、第1相の動作フェーズに対して、基準パルス信号をスイッチング素子の駆動信号としてそのまま出力し、第1相以外の動作フェーズに対して、それぞれ生成した個別パルス信号を基準パルス信号から移相角を均等にずらしてそれぞれ出力する。
この構成により、第1相の駆動信号の出力時に確定したゲートパルス信号デューティ値Dを、第2相以降に反映させることができるため、制御遅れが発生することなく多相化と電流均衡化を実現できる。
さらに、本実施の形態によれば、複数の電力変換部毎のそれぞれの異常動作をそれぞれ検出する異常動作検出部11を具備し、パルス補正器3aは、異常動作が検出された電力変換部を異常フェーズとし、個別パルス信号の出力を停止させると共に、異常動作が検出されていない電力変換部を正常フェーズとし、正常フェーズ毎の個別電流が均等になるように基準パルス信号のデューティ値を補正してそれぞれ生成する。
この構成により、主回路を構成する電力変換器の1部が動作異常で使用できない場合でも、残った正常な電力変換器によって、位相角を均等に保ったまま、各相の電流均衡を保持した動作を行なうことができる。また、異常な電力変換器は除いて駆動するので、冗長運転が可能になる。
さらに、本実施の形態によれば、パルス補正器は3a、正常フェーズ数を制御回路2aに出力し、制御回路2aは、正常フェーズ数に基づいて、主回路全体の制御ゲインと、過負荷検出のしきい値とのいずれか若しくは両方を変更させる。
この構成により、さらに、最適な制御ゲインでかつ安全に動作することがてきる。
さらに、本実施の形態によれば、パルス補正器3は、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成されている。
この構成により、FPGAを使用する事で容易にパルス補正器3を構成することが、単相用の制御回路を用いて、容易にインターリーブ(マルチフェイズ)機能を持たせたスイッチング電源回路を構築することができる。
以上、本発明を具体的な実施形態で説明したが、上記実施形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できることは言うまでも無い。
1、1a、1b スイッチング電源装置
Vin 電源
CH~CH コンバータ部
~S リアクトル
~D ダイオード
~Q、Q1-1~4~QN-1~4 スイッチング素子
~C コンデンサ
CT 全体電流検出回路
CT~CT 個別電流検出回路
INV~INV インバータ部
NOT~NOT 反転バッファ
L 負荷
2、2a 制御回路
3、3a パルス補正器
4、4a 除算器
~5、5a~5a 駆動信号生成部
~6 電流偏差演算器
~7 補償器
~8 デューティ加算器
~9、9a1~9aN 移相器
10 フェーズ制御部
11~11 異常動作検出部

Claims (4)

  1. スイッチング素子を有する複数の電力変換部が互いに並列接続されてなる主回路と、
    前記主回路全体の出力に基づき基準パルス信号を出力する制御回路と、
    前記主回路全体の出力電流を全体電流として検出する全体電流検出回路と、
    複数の前記電力変換部に対応して設けられ、且つ、複数の前記電力変換部毎の出力電流を個別電流として検出する複数の個別電流検出回路と、
    前記全体電流と前記個別電流と前記基準パルス信号とに基づき複数の前記電力変換部毎の個別パルス信号をそれぞれ生成し、且つ、複数の前記電力変換部毎の前記個別パルス信号を前記スイッチング素子の駆動信号として複数の前記電力変換部にそれぞれ出力するパルス補正器と、を具備し、
    前記パルス補正器は、複数の前記電力変換部をマルチフェーズで動作させ、
    第1相の動作フェーズに対して、前記基準パルス信号を前記スイッチング素子の駆動信号としてそのまま出力し、第1相以外の動作フェーズに対して、それぞれ生成した前記個別パルス信号を前記基準パルス信号から移相角を均等にずらしてそれぞれ出力することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記パルス補正器は、複数の前記電力変換部毎の前記個別パルス信号を、複数の前記電力変換部毎の前記個別電流が均等になるように前記基準パルス信号のデューティ値を補正してそれぞれ生成することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 複数の前記電力変換部毎のそれぞれの異常動作をそれぞれ検出する異常動作検出部を具備し、
    前記パルス補正器は、異常動作が検出された前記電力変換部を異常フェーズとし、前記個別パルス信号の出力を停止させると共に、異常動作が検出されていない前記電力変換部を正常フェーズとし、前記正常フェーズ毎の前記個別電流が均等になるように前記基準パルス信号のデューティ値を補正してそれぞれ生成することを特徴とする請求項記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記パルス補正器は、前記正常フェーズ数を前記制御回路に出力し、
    前記制御回路は、前記正常フェーズ数に基づいて、主回路全体の制御ゲインと、過負荷検出のしきい値とのいずれか若しくは両方を変更させることを特徴とする請求項記載のスイッチング電源装置。
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