JP6998251B2 - 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置 - Google Patents

回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6998251B2
JP6998251B2 JP2018061259A JP2018061259A JP6998251B2 JP 6998251 B2 JP6998251 B2 JP 6998251B2 JP 2018061259 A JP2018061259 A JP 2018061259A JP 2018061259 A JP2018061259 A JP 2018061259A JP 6998251 B2 JP6998251 B2 JP 6998251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
plastic working
surface portion
work
rotary plastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018061259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019171410A (ja
Inventor
克也 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2018061259A priority Critical patent/JP6998251B2/ja
Publication of JP2019171410A publication Critical patent/JP2019171410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6998251B2 publication Critical patent/JP6998251B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Description

本発明は回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置に関する。
特許文献1は従来の回転塑性加工について開示している。この加工では、加工対象のパイプ材に芯金を挿入して回転させると共に、パイプ材の外周面にローラを押し当てつつパイプ材の回転に従動させて回転させながら送り方向(回転軸に平行な方向)に移動させるスピニング加工を行う。加工後のパイプ材には部分的に薄肉な部分が形成される。このようにして形成された薄肉部と、薄肉部よりも厚肉な厚肉部との間にはテーパ面が形成されて異なる径の外周面を連続的に接続している。
特開2005-7421号公報
特許文献1において加工に用いられるローラは、中央部が最も拡径され、軸方向両側は端部に向けて縮径するテーパ状に形成されている。このようなローラを用いたスピニング加工において、良好な加工面を得るには、ローラの送り方向後方のテーパ面(逃げ面)の角度をより小さく設定することが好ましい。しかしながら、ローラのテーパ面の角度を小さくすると、ワーク加工面にテーパ面を形成する場合には、ローラのテーパ面の角度よりも大きなテーパ面を形成することが困難である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、加工面の美観とテーパ面の加工性の両立を図ることができる回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の回転塑性加工用ローラは、成形面部、第1逃げ面部、及び第2逃げ面部を備えている。成形面部は、送り方向後方に向かって拡径するテーパ状に形成されている。第1逃げ面部は、成形面部の後端に連続して形成されている。また第1逃げ面部は、送り方向後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。第2逃げ面部は、第1逃げ面部の後端に連続して形成されている。また、第2逃げ面部は、第1逃げ面部のテーパ角よりも大きいテーパ角で、送り方向後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。第1逃げ面部の送り方向の長さは、成形面部の送り方向の長さよりも小さく設定されている。
このような構成により、本発明の回転塑性加工用ローラは、第1逃げ面部のテーパ角は加工面が良好な美観を得られる角度に設定することができ、第2逃げ面部のテーパ角は加工面に所望の角度のテーパ面を得られる角度に設定することができる。すなわち、第1逃げ面部のテーパ角は、加工面に形成するテーパ面の角度に関わらず、塑性変形による加工面の盛り上がりを好適に押さえ込むことのできる角度に設定することができるので、凹凸が抑制された良好な美観の加工面を得ることができる。また、第2逃げ面部のテーパ角は、加工面のテーパ角の形成に好適な角度に設定することができる。
したがって、本発明の回転塑性加工用ローラは、加工面の美観とテーパ面の加工性の両立を図ることができる。
本発明の回転塑性加工用ローラは、第1逃げ面部の送り方向の長さが、加工時における加工対象のワーク1回転当たりの送り方向への移動量より大きく設定され得る。この場合、塑性変形による加工面の盛り上がりを第1逃げ面部によって確実に押さえ込むことができ、より良好な美観の加工面を得ることができる。
本発明の回転塑性加工装置は、ワーク支持部、上記回転塑性加工用ローラ、ローラ支持部、及び相対移動部を備えている。ワーク支持部は、加工対象のワークを支持しつつ所定の回転軸周りに回転させる。ローラ支持部は、回転塑性加工用ローラを回転自在に支持しつつワークの外周面に向けて移動させる。相対移動部は、ワークと回転塑性加工用ローラを送り方向に相対移動させる。
本発明の回転塑性加工装置は、上記回転塑性加工用ローラを備えていることにより、加工面の美観とテーパ面の加工性を両立させた加工を行うことができる。
本発明の回転塑性加工装置は、回転塑性加工用ローラを複数備え得る。この場合、より良好な美観の加工面を得ることが出来る。
実施形態に係る回転塑性加工装置の概略を模式的に示す図である。 図1のII-II線矢視図である。 実施形態に係る回転塑性加工用ローラを示す側面図である。 実施形態に係る回転塑性加工用ローラの部分拡大図である。 実施形態の作用を説明するための図である。
次に、本発明の回転塑性加工用ローラ及び回転塑性加工装置を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の回転塑性加工装置1は、いわゆるスピニング加工やフローフォーミング加工等を行う装置であり、回転する円筒状のワークWの外周面に回転塑性加工用ローラ(以下、単にローラとも表記する)10を押し当てることにより塑性変形させて所望の形状を得る装置である。回転塑性加工装置1は、図1及び図2に示すように、ローラ10、ワーク支持部20、及びローラ支持移動部(本発明に係るローラ支持部及び相対移動部として例示する)30を備えている。
ワーク支持部20はワークWを支持しつつ軸C周りに回転させる。図1に示すように、ワーク支持部20は、主軸部21及びマンドレル部22を有している。主軸部21は、図示しない駆動手段により駆動されて軸C周りに回転する。主軸部21はチャック部21Aを具備している。チャック部21Aは、軸Cを中心にすり鉢状に窪んで形成されている。チャック部21AはワークWを支持する際にワークWの一端に当接する。マンドレル部22は円柱形状に形成され、その中心軸が軸Cに沿う形態で配置されている。マンドレル部22はその一端22Aを回転自在に支持されて軸C周りに回転する。また、マンドレル部22の他端22Bが主軸部21に対向して設けられている。更に、マンドレル部22は軸Cに沿って移動自在に設けられている。ワーク支持部20は、円筒形状のワークWの一端側からマンドレル部22を挿通するとともに、ワークWの他端側を主軸部21とマンドレル部22との間で挟持する形態でワークWを支持する。そして、主軸部21が駆動回転されることによりワークWを軸C周りに回転させる。
ローラ支持移動部30は、ローラ10をワークWの外周面に向けて移動自在に支持する。また、ローラ支持移動部30は、ワークWとローラ10を送り方向Zに相対移動させる。本実施形態において、ローラ支持移動部30は、ローラ10を軸Cに直交する方向であるx方向、及び軸Cに平行な方向であるz方向に移動自在に支持している。そして、本実施形態の場合、ワークWの外周面に向けた方向とはx方向の一方の方向であり、送り方向Zとはz方向の一方の方向である。ローラ支持移動部30は、加工時には、ローラ10を所定の送り量Qで送り方向Zに移動させる。なお、本実施形態において、送り量Qとは、ワークW1回転当たりの送り方向Zへのローラ10の移動量である。加工時において、送り量Qは、小さくすると加工面の美観を向上させることができるが加工時間は長くなり、大きくすると加工時間を短くすることができるが加工面の仕上げが粗くなる。
また、図2に示すように、本実施形態において、ローラ支持移動部30は、2つ(31,32)が設けられており、ローラ10は3つ(10A,10B,10C)が設けられている。各ローラ支持移動部31,32は、x方向及びz方向の2軸平面移動可能な図示しないステージを夫々具備して構成されている。ローラ支持移動部31,32は、x方向及びz方向の夫々に、所定の移動速度で移動自在である。ローラ支持移動部31,32は、軸Cを挟んで対向して配置されている。2つのローラ支持移動部31,32のうち、一方のローラ支持移動部31は1つのローラ10Aを支持している。このローラ支持移動部31は、x方向に移動したときのローラ10Aの中心である点P1の移動軌跡の延長線が軸Cと交差する形態で、ローラ10Aを支持している。また、他方のローラ支持移動部32は2つのローラ10B,10Cを支持している。このローラ支持移動部32は、2つのローラ10B,10Cの中心を通過する仮想直線がx方向に対して直交する形態で、ローラ10B,10Cを支持している。また、ローラ支持移動部32は、x方向に移動したときの2つのローラ10B,10Cの中心を結ぶ仮想線分の中点である点P2の移動軌跡の延長線が軸Cと交差する形態で、2つのローラ10B,10Cを支持している。そして、2つのローラ支持移動部31,32は、点P1及び点P2が軸Cの直交平面上に軸Cを挟んで対向する形態で配置されているとともに、各ローラ10A,10B,10Cは、軸C方向(x方向)における略同一位置の軸C周りに配置されている。
ローラ10は所定の回転軸周りに回転自在に設けられている。本実施形態の場合、ローラ10の回転軸は軸Cに平行な軸である。上述のように、本実施形態ではローラ10は3つ設けられており、2つのローラ支持移動部30に振り分けられて支持されている。図3及び図4に示すように、各ローラ10は、成形面部11、第1逃げ面部12、及び第2逃げ面部13を夫々備えている。ローラ10は稜部D1,D2を形成している。稜部D1は成形面部11と第1逃げ面部12との境界部である。稜部D2は第1逃げ面部12と第2逃げ面部13との境界部である。成形面部11は、送り方向Zの後方に向かって拡径するテーパ状に形成されている。本実施形態における成形面部11のテーパ角θ1は15°としている。
第1逃げ面部12は、成形面部11の後端に連続して形成されている。また、第1逃げ面部12は、送り方向Zの後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。本実施形態の場合、第1逃げ面部12のテーパ角θ2は3°としている。また、本実施形態において、第1逃げ面部12は、送り方向Zの長さLで形成されている。第1逃げ面部12の長さLは加工時のワークW1回転当たりの送り方向Zへの移動量である送り量Qよりも大きく、約2倍に設定している。
第2逃げ面部13は、第1逃げ面部12の後端に連続して形成されている。第2逃げ面部13は、第1逃げ面部12のテーパ角よりも大きいテーパ角で、送り方向Zの後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。本実施形態における第2逃げ面部13のテーパ角θ3は15°であり、第1逃げ面部12のテーパ角θ2よりも大きい。
次に、本実施形態に係る回転塑性加工用ローラ10及び回転塑性加工装置1の作用について説明する。ワークWを加工するにあたっては、最初に、ワークWをワーク支持部20のマンドレル部22に挿入する。次に、マンドレル部22を主軸部21に向かって移動させてワークWを主軸部21のチャック部21Aとの間で挟持する。そして、主軸部21を駆動してワークWを軸C周りに回転させる。この状態で、各ローラ支持移動部30をx方向に移動させ、各ローラ10をワークWの外周面S1に当接させる(図5参照)。ワークWに当接したローラ10は、ワークWが軸C周りに回転していることにより、その回転に伴って、ワークWの回転方向と反対の方向に回転する。
そして、各ローラ10をワークWの加工前の外周面S1に当接させた状態で各ローラ支持移動部30をx方向に更に移動させると、各ローラ10がワークWの外周面に押し当てられるとともに、その押し当て量に応じてワークWが塑性変形し、加工前の外周面S1における肉厚t1が減少し、ワークWに縮径した部位が形成される。このとき、ワークWは3つのローラ10により3方から押圧されるが(図2参照)、各ローラ10が異なる方向から押圧しているため、夫々のローラ10からのラジアル荷重が互いに打ち消される。これにより、ワークWの軸Cからの芯ずれが抑制される。
なお、図3に示すように、各ローラ10において径が最大となる部位は稜部D1である。したがって、各ローラ支持移動部30をx方向に移動させた際にワークWの外周面に最初に当接するローラ10の部位はこの稜部D1である。ワークWはこのローラ10の稜部D1と軸Cとの距離に応じて縮径される。
次に、この状態で各ローラ支持移動部30を送り方向Zに移動させると、各ローラ10の成形面部11によってワークWの外周面が軸Cの方向に沿って更に塑性変形する。これにより、ローラ10の送り方向Zへの移動量に応じた幅で肉厚t2の縮径された部位が形成される(図5参照)。この時、第1逃げ面部12によって稜部D1よりも後方側におけるワークWの外周面の盛り上がりが抑制されるので、ワークWの加工後の外周面S2は良好な外観となる。また、上述のように、ローラ10の加工時の送り量Qと第1逃げ面部12の送り方向Zの長さLとを1:2に設定していることにより、第1逃げ面部12によって稜部D1よりも送り方向Zの後方側における加工面の盛り上がりが確実に抑制される。
次に、テーパ面部の形成について説明する。図5に示すように、ワークWの外周面にテーパ面部STを形成するには、ローラ10を送り量Qで移動させつつ、押し当て方向であるx方向にも同時に移動させる。これにより、ローラ10の送り量Qとx方向への押し当て量との比に応じた傾きのテーパ角θ4のテーパ面部STが形成される。
このテーパ面部STの形成においては、ローラ10が第1逃げ面部12のテーパ角θ2よりも大きなテーパ角θ3の第2逃げ面部13を備えていることにより、第1逃げ面部12のテーパ角θ2よりも大きなテーパ角のテーパ面部STをワークWの外周面に形成することが可能となっている。また、テーパ面部STの形成において、ワークWのテーパ面部STのテーパ角θ4が第1逃げ面部12のテーパ角θ2以上の大きさの場合には、テーパ面部STはローラ10の稜部D2により形成される。この稜部D2は、第1逃げ面部12と第2逃げ面部13との接続部位である。このように、ローラ10によるワークWの外周面のテーパ面部STの形成では、テーパ角θ4は、0<θ4≦θ3の大きさで形成可能であり、第1逃げ面部12のテーパ角θ2よりも大きなテーパ角で形成可能である。
以上のように、本実施形態に係る回転塑性加工用ローラ10は、成形面部11、第1逃げ面部12、及び第2逃げ面部13を備えている。成形面部11は、送り方向Zの後方に向かって拡径するテーパ状に形成されている。第1逃げ面部12は、成形面部11の後端に連続して形成されている。また第1逃げ面部12は、送り方向Zの後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。第2逃げ面部13は、第1逃げ面部12の後端に連続して形成されている。また、第2逃げ面部13は、第1逃げ面部12のテーパ角θ2よりも大きいテーパ角θ3で、送り方向Zの後方に向かって縮径するテーパ状に形成されている。
このような構成により、ローラ10は、第1逃げ面部12のテーパ角θ2は加工面が良好な美観を得られる角度に設定することができ、第2逃げ面部13のテーパ角θ3は加工面に所望の角度のテーパ面を得られる角度に設定することができる。すなわち、第1逃げ面部12のテーパ角θ2は、加工面に形成するテーパ面部STの角度θ4に関わらず、塑性変形による加工面の盛り上がりを好適に押さえ込むことのできる角度に設定することができるので、凹凸が抑制された良好な美観の加工面を得ることができる。また、第2逃げ面部13のテーパ角θ3は、加工面のテーパ角θ4の形成に好適な角度に設定することができる。
したがって、本実施形態の回転塑性加工用ローラ10は、加工面の美観とテーパ面の加工性の両立を図ることができる。
また、本実施形態の回転塑性加工用ローラ10は、第1逃げ面部12の送り方向Zの長さLは、加工時におけるワークW1回転当たりの送り方向Zへの移動量である加工時の送り量Qより大きく設定されている。このため、塑性変形による加工面の盛り上がりを加工時の送り量Qよりも大きな長さLに形成された第1逃げ面部12によって確実に押さえ込むことができ、より良好な美観の加工面を得ることができる。
また、第1逃げ面部12によって塑性変形による加工面の盛り上がりを好適に押さえ込むことで、上述の特許文献1のような従来のローラによる加工面と同等の美観の加工面をより大きな送り量Qで得ることができるので、加工時間の短縮することができる。その結果、加工面の美観と加工時間の短縮の両立を図ることができる。
本実施形態に係る回転塑性加工装置1は、ワーク支持部20、回転塑性加工用ローラ10、ローラ支持部及び相対移動部としてのローラ支持移動部30を備えている。ワーク支持部20は、加工対象のワークWを支持しつつ所定の回転軸としての軸C周りに回転させる。ローラ支持移動部30は、ローラ10を回転自在に支持しつつワークWの外周面に向けて移動させるとともに、ワークWとローラ10の送り方向Zに相対移動として、ローラ10を送り方向Zに移動させる。
このように、本実施形態の回転塑性加工装置1は、回転塑性加工用ローラ10を備えていることにより、加工面の美観とテーパ面の加工性を両立させた加工を行うことができる。
また、本実施形態の回転塑性加工装置1は、回転塑性加工用ローラ10を複数備えている。このため、より良好な美観の加工面を得ることが出来る。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第1逃げ面部のテーパ角及び第2逃げ面部のテーパ角を夫々3°及び15°とする形態の回転塑性加工用ローラを例示したが、これらは必須ではない。第1逃げ面部及び第2逃げ面部の各テーパ角は、第2逃げ面部のテーパ角が第1逃げ面部のテーパ角よりも大きく設定されている限り、種々の形態を選択することができる。特に、第1逃げ面部のテーパ角θ2としては、0°<θ2≦5°の範囲であることが好ましい。
(2)上記実施形態では、第1逃げ面部の送り方向の長さを加工時における加工対象のワーク1回転当たりの送り方向への移動量である加工時の送り量よりも大きい約2倍に設定したが、これは必須ではない。第1逃げ面部の送り方向の長さLを加工時の送り量Qよりも大きく設定する場合には、1.5Q≦L≦2.5Qの範囲であることができる。そしてこの場合、第1逃げ面部によって加工面の塑性変形による盛り上がりを良好に押さえ込むことができて好ましい。
(3)上記実施形態では、回転塑性加工装置が3つの回転塑性加工用ローラを備える形態を例示したが、これは必須ではない。回転塑性加工装置は、1つ、2つ又は4つ以上のローラを備える形態であってもよい。
(4)上記実施形態では、相対移動部としてのローラ支持移動部を備えてローラを移動させることによりワークとローラとを送り方向に相対移動させる形態を例示したが、ワークを移動させる形態の相対移動部としてもよい。
(5)上記実施形態では、3つのローラに対して、2つのローラ支持移動部を設ける形態を例示したが、複数のローラの夫々に対応する複数のローラ支持移動部を設けてもよい。
(6)上記実施形態では、ローラの回転軸が軸Cに平行な形態を例示したが、軸Cに対して傾きを生じていてもよい。
(7)上記実施形態では、複数のローラが軸C方向(x方向)における略同一位置の軸C周りに配置されている形態を例示したが、複数のローラが軸C方向にオフセットして配置されている形態であってもよい。
1…回転塑性加工装置、10(10A,10B,10C)…回転塑性加工用ローラ、11…成形面部、12…第1逃げ面部、13…第2逃げ面部、20…ワーク支持部、21…主軸部、21A…チャック部、22…マンドレル部、22A…マンドレル部の一端、22B…マンドレル部の他端、30(31,32)…ローラ支持移動部、C…軸(ワークの回転中心となる軸)、D1,D2…稜部、P1…点(ローラ10Aの中心点)、P2…点(ローラ10B,10Cの中心を結ぶ線分の中点)、Q…送り量、S1…加工前のワーク外周面、S2…加工後のワーク外周面、ST…ワークのテーパ面部、W…ワーク、Z…送り方向、t1…加工前の肉厚、t2…加工後の肉厚、θ1…成形面部のテーパ角、θ2…第1逃げ面部のテーパ角、θ3…第2逃げ面部のテーパ角、θ4…ワークのテーパ面部のテーパ角

Claims (4)

  1. 送り方向後方に向かって拡径するテーパ状に形成された成形面部と、
    前記成形面部の後端に連続して形成されるとともに、前記送り方向後方に向かって縮径するテーパ状に形成された第1逃げ面部と、
    前記第1逃げ面部の後端に連続して形成されるとともに、前記第1逃げ面部のテーパ角よりも大きいテーパ角で、前記送り方向後方に向かって縮径するテーパ状に形成された第2逃げ面部と、を備え
    前記第1逃げ面部の前記送り方向の長さは、前記成形面部の前記送り方向の長さよりも小さく設定されていることを特徴とする回転塑性加工用ローラ。
  2. 前記第1逃げ面部の前記送り方向の長さは、加工時における加工対象のワーク1回転あたりの前記送り方向への移動量より大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載の回転塑性加工用ローラ。
  3. 加工対象のワークを支持しつつ所定の回転軸周りに回転させるワーク支持部と、
    請求項1又は2記載の回転塑性加工用ローラと、
    前記回転塑性加工用ローラを回転自在に支持しつつ、前記ワークの外周面に向けて移動させるローラ支持部と、
    前記ワークと前記回転塑性加工用ローラを前記送り方向に相対移動させる相対移動部と、
    を備えることを特徴とする回転塑性加工装置。
  4. 前記回転塑性加工用ローラを複数備えることを特徴とする請求項3記載の回転塑性加工装置。
JP2018061259A 2018-03-28 2018-03-28 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置 Active JP6998251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061259A JP6998251B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061259A JP6998251B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019171410A JP2019171410A (ja) 2019-10-10
JP6998251B2 true JP6998251B2 (ja) 2022-01-18

Family

ID=68166245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018061259A Active JP6998251B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6998251B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111408650B (zh) * 2020-03-24 2021-05-14 华南理工大学 一种深杯形薄壁零件电流辅助复合旋压成形装置及方法
CN113134539B (zh) * 2021-04-29 2022-06-28 西北工业大学 一种旋轮、旋压组件及旋压工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100236122A1 (en) 2006-07-26 2010-09-23 Fonte Matthew V Flowforming Gun Barrels and Similar Tubular Devices
JP2010253537A (ja) 2009-04-28 2010-11-11 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 塑性加工装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758925A (en) * 1980-09-25 1982-04-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Formation for cylindrical work
JP2643369B2 (ja) * 1988-10-07 1997-08-20 住友金属工業株式会社 金属管の傾斜ロール延伸圧延方法及び傾斜ロール

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100236122A1 (en) 2006-07-26 2010-09-23 Fonte Matthew V Flowforming Gun Barrels and Similar Tubular Devices
JP2010253537A (ja) 2009-04-28 2010-11-11 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 塑性加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019171410A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101709656B1 (ko) 절삭 엘보와 그 제조방법
JP5838214B2 (ja) スピン成形によって物品を製造するスピン成形プロセス及び装置
EP1842603B1 (en) Method for forming portions of workpiece having different diameters
JP3365976B2 (ja) ハブディスクの成形方法及び同成形に用いる金属スピニングローラ
JP6998251B2 (ja) 回転塑性加工用ローラ及びそれを備える回転塑性加工装置
JP7413666B2 (ja) 歯車加工方法
WO2018012569A1 (ja) フォージングロール装置
US6224508B1 (en) Trunnion of a toroidal continuously variable transmission and manufacturing process thereof
JPH0526604B2 (ja)
US5669274A (en) Method for forming cam face on structure member of loading cam device for toroidal-type continuously variable transmission
JPS6316826A (ja) 管材用テ−パねじ転造法
JPH07251230A (ja) ボールネジシャフトの製造方法及び製造装置
JP2015006713A (ja) 歯車加工装置
JP4822928B2 (ja) 成形方法及び成形装置
JP2006342900A (ja) ボールねじ装置及び転造ダイス
JP3760762B2 (ja) バニシング加工装置およびバニシング加工方法
JPH05208234A (ja) 端部厚肉管の製造装置
JPH06143001A (ja) 長尺材端部加工のための工作機械
JPS5827041B2 (ja) ロ−ルの面切削加工方法
JPS6343162B2 (ja)
JPH1128620A (ja) ロール孔型の加工方法
JP4455934B2 (ja) 転造ダイス及び転造方法、加工方法並びにねじ軸
JPH0685946B2 (ja) パイプ状ワークの面取り加工方法
JP2021003793A (ja) 工作機械および加工方法
JP2012115961A (ja) ワーク加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6998251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350