JP6997998B1 - 機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水中に設置される水中機器を簡単な操作により安全に昇降させることができる機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法を提供することを目的とする。【解決手段】昇降装置1の本体部10の側壁部11には、ストッパ部20を摺動自在に支持する逆L字状のスライド溝14が形成されている。汚水ポンプ70を吊り揚げる際には、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設定した状態で、フック部20を吊下部71の係合ピン72に係合させる。一方、汚水ポンプ70を設置する際には、ストッパ部20をスライド溝14の仮固定位置に設定しておき、汚水ポンプ70が設置位置に着座したときの反動により、ストッパ部20がスライド溝14の仮固定位置から自重により規制位置まで移動し、このときフック部20と吊下部71との係合状態が解除される。【選択図】図1

Description

本発明は、機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法に関する。詳しくは、水中に設置される水中機器を簡単な操作により安全に昇降させることができる機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法に係るものである。
下水処理場等の汚水槽内には、貯留されている汚水を排水するための汚水ポンプが汚水槽の底部に設置されている。そして汚水ポンプを駆動することにより、汚水槽内の汚水を次の処理工程に送水するようにしている。
係る汚水ポンプは定期的な保守点検が必要となるが、その場合、汚水槽内に設置されている汚水ポンプを床面まで吊り揚げ、さらに保守点検が完了すると再び汚水ポンプを汚水槽内に吊り下げて所定の位置に設置する必要がある。
汚水槽内に設置されている汚水ポンプの昇降装置としては、例えば特許文献1の図6に開示されているようなチェーンブロックが使用される。チェーンブロックの先端にはフック状の係合片が備えられ、係合片を汚水ポンプの係合孔に係合させた状態でチェーンブロックを作動させると、汚水槽内から作業員のいる床面まで汚水ポンプを吊り揚げることが可能となっている。
ところで、汚水槽はその容積を確保するためにも一定の深さを有しているため、通常は床面の作業員から手の届く範囲には汚水ポンプが設置されていない。そのような場合、床面にいる作業員が、目視により汚水槽内に設置されている汚水ポンプの係合孔にチェーンブロックの係合片を係合させることは困難な作業を伴う。
そのため、例えば汚水ポンプの係合孔に係合する所定の長さのリング付きチェーンが別途設置され、作業員はチェーンブロックのフック部を、係るリング付きチェーンのうちの一のリングに係合させて汚水ポンプを床面まで吊り揚げる方法が一般的に行われている。
特開2003-106286号公報
ところで、リング付きチェーンのリングは所定の間隔(例えば1m)で設けられており、汚水ポンプの吊り揚げ時には、チェーンブロックのフック部をリング付きチェーンのそれぞれのリングに掛け替えながら吊り揚げていく必要がある。
このとき、チェーンブロックのフック部とリングは、汚水ポンプの自重により強固に係合されているため、例えばフック部をリングから取り外す際には、大きな力を加えなければ取り外すことができず、取り外し作業中にフック部とリングとの間で作業員が指を挟めたり、或いは掛け替え作業中に汚水ポンプが汚水槽内に落下したりする危険性を伴う。
そして、汚水槽の深さが深いほど、フック部とリングの掛け替えのための作業時間を要するため、それに伴う危険性も増大するものとなっている。従って、汚水ポンプの昇降作業を安全かつ迅速に行い得る昇降装置の開発が強く望まれていた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、水中に設置される水中機器を簡単な操作により安全に昇降することができる機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の機器の昇降装置は、所定長さのシャフトから構成されたストッパ部と、前記シャフトの両端を支持し前記ストッパ部を規制位置から解除位置まで案内可能なスライド溝が形成された一対の側壁部を有する本体部と、前記一対の側壁部間に回動軸心が軸支され、前記ストッパ部が前記規制位置にあるときに被係合物に対する非係合位置からの揺動が規制され、前記ストッパ部が前記解除位置にあるときに被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となり、先端に被係合物の吊下部に係合する係合片を有するフック部と、前記本体部を基端として一の方向に延出されたアーム部と、該アーム部の先端に、前記本体部の昇降をガイドするガイドパイプの一部と緩嵌合する嵌合部が形成されたガイド部とを備える。
ここで、所定長さから構成されたシャフトから構成されたストッパ部を備えることにより、後記する通り、本体部に軸支されたフック部の所定方向の揺動を許容したり、或いはフック部の揺動範囲を規制したりすることができる。
また、ストッパ部はシャフトの幅方向の所定の位置にウェイトを有する場合には、例えばストッパ部をフック部の揺動を規制する規制位置、或いはフック部の揺動を許容する解除位置のそれぞれに設置した場合に、ウェイトの自重により、それぞれの位置での固定が強固なものとなる。従って、本体部の昇降に際して、ストッパ部が不用意に動いたりすることを防止できる。
また、シャフトの両端を支持しストッパ部を規制位置から解除位置まで案内可能なスライド溝が形成された一対の側壁部を有する本体部を備えることにより、ストッパ部を側壁部間で支持することができるとともに、側壁部に形成されたスライド溝に沿ってストッパ部を移動させることで、ストッパ部を所定の位置に設定することができる。
また、一対の側壁部間に回動軸心が軸支され、先端に被係合物の吊下部に係合する係合片を有するフック部を備えることにより、フック部は側壁部間に揺動自在に支持されるため、先端部分の係合片の吊下部に対する係合状態と非係合状態を容易に切り換えることができる。
また、本体部を基端として一の方向に延出されたアーム部を備えることにより、アーム部の先端部分に、後記するように本体部の昇降をガイドするガイドパイプに嵌合するガイド部を設置することができる。このとき、アーム部を伸縮自在とすることで、本体部とガイドパイプとの長さを調整することが可能となる。
また、アーム部の先端に、本体部の鉛直方向の昇降をガイドするガイドパイプの一部と緩嵌合する嵌合部が形成されたガイド部を備えることにより、昇降に際しての振動等による本体部の揺動を抑制して、本体部、及びそれに係合された被係合物を安定した状態で昇降させることができる。
また、本体部には、アーム部の延出方向である一の方向とは反対方向に所定重量のバランサ部を有する場合には、前記した本体部に接続されたアーム部、及びガイド部との重量バランスを保ち、本体部を常に適正な姿勢に維持することができる。
また、一対の側壁部から鉛直下方に垂下し、本体部が鉛直下方に向けて移動したときに、被係合物の吊下部に当接しながら係合片の吊下部に対する位置ズレを防止するガイド板を有する場合には、被係合物に対してフック部の係合片を係合させる際の本体部の揺動を抑制することができる。従って、被係合物に対してフック部の係合片を係合させる際の作業性を高めることができる。
また、ガイド部は、ガイドパイプに当接しながら本体部を鉛直方向に案内するためのキャスターを有する場合には、ガイド部とガイドパイプの摺動を円滑にして、本体部をより安定した姿勢で昇降させることができる。
前記の目的を達成するために、本発明の機器の昇降装置の操作方法は、一対の側壁間に軸支され先端に係合片を含むフック部の、被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置、及び該規制位置による規制を解除して被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる解除位置にそれぞれ変位可能なストッパ部を、前記解除位置に設定する工程と、前記フック部を有する昇降装置を、床面高さから被係合物が設置されている鉛直下方に向けて下降させる工程と、前記フック部を前記被係合物の吊下部に係合させる工程と、前記フック部が前記吊下部に係合した状態で、前記昇降装置を鉛直上方の床面高さまで上昇させる工程とを備える。
ここで、一対の側壁間に軸支され先端に係合片を含むフック部の、被係合物に対する非係合位置からの移動を規制する規制位置、及び該規制位置による規制を解除して被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる解除位置に変位可能なストッパ部を、解除位置に設定する工程を備えることにより、ストッパ部が解除位置に設定されることで、フック部を揺動自在な状態とすることができる。
また、フック部を有する昇降装置を、床面高さから被係合物が設置されている鉛直下方に向けて下降させる工程を備えることにより、本体部に対して揺動自在な状態のフック部を有する昇降装置を、被係合物が設置されている設置位置まで鉛直下方に向けて下降させることができる。
また、フック部を被係合物の吊下部に係合させる工程を備えることにより、揺動自在となっているフック部を被係合物の吊下部に係合することで、被係合物を設置位置から床面まで吊り揚げるための準備が完了する。
また、フック部を吊下部に係合させた状態で、昇降装置を鉛直上方の床面高さまで上昇させる工程を備えることにより、被係合物を設置面から床面まで上昇させることができる。床面まで上昇させた被係合物は、フック部と吊下部との係合状態が解除され、被係合物に対する保守点検等を行うことができる。
前記の目的を達成するために、本発明の機器の昇降装置の操作方法は、一対の側壁間に軸支されたフック部の係合片を、床面高さに位置する被係合物の吊下部に係合する工程と、前記係合片が前記被係合物の吊下部に係合された状態を保持する仮固定位置、及び前記フック部の被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置のそれぞれに変位可能なストッパ部を、前記仮固定位置に設定する工程と、前記フック部に前記被係合物が係合されている状態で、前記フック部を含む昇降装置を床面高さから前記被係合物の設置位置まで鉛直下方に向けて下降させる工程と、前記被係合物が設置位置に着座した際に、前記ストッパ部が自重により前記仮固定位置から前記規制位置に変位して前記フック部と前記被係合物との係合状態が解除される工程とを備える。
ここで、一対の側壁間に軸支されたフック部の係合片を、床面高さに位置する被係合物の吊下部に係合する工程を備えることにより、例えば保守点検が完了した被係合物を床面よりも下方に位置する設置面に設置するための事前準備を行うことができる。
また、係合片が被係合物の吊下部に係合された状態を保持する仮固定位置、及び前記フック部の被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置のそれぞれに変位可能なストッパ部を仮固定位置に設定する工程を備えることにより、ストッパ部を仮固定位置に設定することで、フック部と被係合物の吊下部との係合状態を保持することができる。
また、フック部に被係合物が係合されている状態で、フック部を含む昇降装置を床面高さから被係合物の設置位置まで鉛直下方に向けて下降させる工程を備えることにより、フック部と被係合物の吊下部が係合されている状態で、被係合物を所定の設置位置まで下降させることができる。
また、被係合物が設置位置に着座した際に、ストッパ部が自重により仮固定位置から規制位置に変位してフック部と被係合物との係合状態を解除する工程を備えることにより、被係合物の着座が完了した反動によりストッパ部が仮固定位置から規制位置まで自重により移動することで、フック部の吊下部に対する係合状態が解除される。従って、特別な操作をすることなくフック部と吊下部の係合状態が解除され、被係合物の設置位置への設置作業が完了する。
本発明に係る機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法は、水中に設置される水中機器を簡単な操作により安全に昇降させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る昇降装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る昇降装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る昇降装置の側面図であり、(a)はストッパ部が規制位置にある場合、(b)はストッパ部が解除位置にある場合、(c)はストッパ部が仮固定位置にある場合を示す図である。 本発明の実施形態に係る昇降装置を用いて汚水ポンプを汚水槽から吊り揚げる際の運転工程を示す図である。 本発明の実施形態に係る昇降装置を用いて汚水ポンプを汚水槽に設置する際の運転工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明においては、機器として汚水槽に設置される汚水ポンプを例として説明するが、これに限定されるものではなく、汚水ポンプを含む全ての水中ポンプ、或いは吊り揚げ、又は吊り下げにより昇降移動させる全ての装置を含むものとする。また、各図において説明の便宜上、汚水ポンプを汚水槽に設置した状態において、上方に向かう方向を上方、上方の反対方向を下方、上方および下方により表される軸方向を鉛直方向、鉛直方向と垂直な方向を水平方向とそれぞれ定義する。
まず、本発明の実施形態に係る昇降装置1について、図1乃至図3に基づいて説明する。昇降装置1は、主に本体部10、ストッパ部20、フック部30、アーム部40、及びガイド部50から構成され、フック部30を汚水ポンプ70の吊下部71に係合させて、汚水ポンプ70を汚水槽から吊り揚げ、或いは汚水槽に設置するための装置である。
[本体部]
本体部10は、正面視で略コの字形状であり、一対の側壁部11、及び該一対の側壁部11の上端に架設された架設部12から構成されている。架設部12の幅方向の略中央部分には、チェーンブロック90のチェーン91の先端に取り付けられたクレーンフック92が係合可能な支持片13が固定されている。
側壁部11には、逆L字状のスライド溝14が形成されており、係るスライド溝14は後記するストッパ部20のシャフト21の両端が支持されている。そして、スライド溝14に支持されたストッパ部20は、スライド溝14の始端から終端に至るまで摺動可能となっている。
ここで、必ずしも、スライド溝14は逆L字状である必要はない。後記する通り、フック部30が揺動自在となる解除位置、フック部30と汚水ポンプ70が係合された状態を一時的に保持する仮固定位置、フック部30の揺動が規制される規制位置のそれぞれの位置にストッパ部20を設定することができればよく、スライド溝14の形状は特に限定されるものではない。
側壁部11の内壁には、側壁部11の下端から下方に向けて延出する一対のガイド板15が設置されている。係るガイド板15は、汚水ポンプ70とフック部30を係合させる際に、ガイド板15の一部を汚水ポンプ70の上端に固定された吊下部71の一部に接触させることで、吊下部71に対するフック部30の相対的な位置ズレを防止する機能を有している。
ここで、必ずしも、ガイド板15は有している必要はない。但し、ガイド板15を有することにより、吊下部71にフック部30を係合する際の相対的な位置ズレを防止することができるため、フック部30の吊下部71に対する係合作業をより確実に行うことが可能となる。
[ストッパ部]
ストッパ部20はシャフト21、及びシャフト21の幅方向の所定の位置に設置され、均等な重さの円柱状からなる一対のウェイト22から構成されている。ウェイト22の略中心部分には貫通孔(符号を付さない)が形成されており、係る貫通孔にシャフト21が貫通して、シャフト21とウェイト22は一体化されている。
ここで、必ずしも、ウェイト22は一対から構成されている必要はない。例えば、シャフト21の幅方向略中央部に所定の重さからなる一つのウェイトを設置してもよく、或いは3つ以上の均等な重さのウェイト22を、シャフト21の幅方向に沿って均等幅で配置するようにしてもよい。
また、必ずしも、ウェイト22は円柱状である必要はなく、さらにその重さについても特に限定されるものではない。即ち、ウェイト22は、所定の重さを有しており、スライド溝14の所定の位置において、ストッパ部20を安定的に固定し、或いはスライド溝14内においてストッパ部20の自重による落下を促進することができればよく、その重さや形状については任意に変更することが可能である。従って、シャフト21が十分な重量を有する場合には、ウェイト22を設置する必要はない。
シャフト21の両端部分の外周には螺子山が螺刻されており、シャフト21をスライド溝14に貫通させた状態において、側壁部11から突出するシャフト21の両端をボルト23により締め付けることで、シャフト21の幅方向の移動が規制される。このとき、ボルト23の締め付けを強くすることで、ストッパ部20をスライド溝14の所定の位置において摺動不能なように固定することができる。また、ボルト23の締め付け強度を弱くすることで、ストッパ部20がスライド溝14に沿って自由に摺動可能な状態とすることができる。
[フック部]
フック部30は、先端部分に吊下部71に係合可能な係合片31が形成されるとともに、後方にはストッパ部20のシャフト21が当接する当接部32が形成されている。そして、フック部30の幅方向の略中央部分が側壁部11間に支持された支持ピン33により軸支されている。
前記したストッパ部20をスライド溝14の任意の位置に設置することで、フック部30の揺動を規制したり、或いは揺動の規制を解除したりすることができる。図3(a)は、ストッパ部20をスライド溝14の規制位置に設置した状態を示す図である。図3(a)に示すように、ストッパ部20をフック部30の当接部32に当接する位置(規制位置)に設置することで、フック部30の係合片31は汚水ポンプ70の吊下部71から退避した位置(非係合状態)に維持され、フック部30の揺動が規制される。
図3(b)は、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設置した状態を示す図である。図3(b)に示すように、ストッパ部20をフック部30の当接部32と当接しない位置(解除位置)に設置することで、フック部30は係合片31の吊下部71に対する係合位置、及び非係合位置との間を揺動自在となる。
また、図3(c)は、フック部30と吊下部71を係合した状態を一時的に保持する仮固定位置に設置した状態を示す図である。仮固定位置は、フック部30と吊下部71が係合されている状態において、ストッパ部20をフック部30の後端部分に当接させることで、その状態を一時的に保持することができる。
[ガイド部]
本体部10から一方向に延出するアーム部40の先端にはガイド部50が接続されている。ガイド部50は、本体部10に向けて開放された嵌合部51が形成されており、係る嵌合部51が汚水槽から鉛直上方に延在する一対のガイドパイプ80の一側面に嵌合することで、昇降装置1が鉛直方向に昇降する際の姿勢を一定に保つことが可能となっている。嵌合部51とガイドパイプ80は所定のクリアランス(例えば5mm~10mm程度)が形成されるように緩嵌合されている。
ここで、必ずしも、嵌合部51とガイドパイプ80は緩嵌合されている必要はない。但し、所定のクリアランスを確保することで、昇降装置1の昇降に際して、ガイドパイプ80とガイド部50の引っ掛かりを防止して、よりスムーズに昇降させることができる。なお、クリアランスが10mmを越えると、昇降時における振動により本体部10の揺動が大きくなり、フック部30の吊下部71に対するズレ量が大きくなる。従って、ズレ量を少なくしてスムーズな昇降を実現するには、5mm~10mm程度のクリアランスを設けることが好ましい。
また、ガイド部50には、平面視において同一の回転軸を有する一対のキャスター52が設置されている。キャスター52は、嵌合部51のガイドパイプ80との接触面とは反対側の側面と当接し、昇降装置1の昇降に伴ってガイドパイプ80の側面上を滑走することが可能となっている。
ここで、必ずしも、ガイド部50はキャスター52を有している必要はない。但し、キャスター52を有することにより、昇降装置1をガイドパイプ80に沿って昇降させる際に、よりスムーズな昇降を実現することができる。
[バランサ部]
バランサ部60は、アーム部40、及びガイド部50との重量のバランスをとり、本体部10のガイドパイプ80側への倒れ込みを防止して、昇降時における昇降装置1の姿勢を一定に保つものであり、アーム部40の延出方向である一の方向とは反対方向に延びるシャフト61の先端に所定重量のウェイト62が接続されている。
ウェイト62の重量は、アーム部40、及びガイド部50の総重量に応じて、本体部10の姿勢が一方側に傾かないように任意に設定することが可能である。従って、本体部10の姿勢が均一に保たれている場合には、必ずしもバランサ部60を設ける必要性はない。また、バランサ部60を設置する場合のウェイト62の重量は、本体部10の姿勢を確認しながら適宜変更することが可能である。
[吊下部]
汚水ポンプ70の上端には吊下部71が設置されている。吊下部71の略中央にはフック部30の係合片31が係合可能な係合ピン72を有しており、吊下部71の両端には、リング付チェーン(図示しない)のリングが係合可能な係合孔73が形成されている。
ここで、必ずしも、リング付チェーンのリングが係合可能な係合孔73は形成されている必要はない。但し、係合孔73が形成されていることにより、昇降装置1が何らかの原因で駆動しないような場合であっても、従来技術に示したようにリングチェーンによる吊揚方式を採用することができる。
次に、本発明の実施形態に係る昇降装置1の操作方法について説明する。昇降装置1の操作として、主に汚水ポンプ70の保守点検のために汚水槽に設置されている汚水ポンプ70を吊り揚げる「吊揚時」の操作と、保守点検が完了した汚水ポンプ70を汚水槽に設置するための「設置時」の操作が行われる。
[汚水ポンプの吊揚時]
図4は、汚水ポンプ70を汚水槽から吊り揚げる吊揚時の運転工程を示す図である。
<ストッパ部を解除位置に設定する工程>
まず、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設定する。これにより、前記した通り、フック部30は汚水ポンプ70の吊下部71に対して係合位置と非係合位置との間で揺動自在な状態となる。
<昇降装置を下降させる工程>
ストッパ部20を解除位置に設定した状態で図示しないチェーンブロック90を操作して、昇降装置1を鉛直下方に向けて下降させる(図4(a))。このとき、図示しないガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、下降時における本体部10の揺動を抑制して、安全に昇降装置1を所定の位置まで下降させることができる。
<吊下部にフック部を係合する工程>
昇降装置1が汚水ポンプ70の吊下部71まで到達すると、フック部30の係合片31が係合ピン72に当接する。このとき、ガイド板15が吊下部71の一部に接触することで、係合ピン72に対するフック部30の相対的な位置ズレを防止することができる。そして、フック部30は係合ピン72に当接をした反動で紙面に向かって左右に揺動しながら、係合ピン72に係合片31が係合する(図4(b)、図4(c))。
<昇降装置を上昇させる工程>
フック部30の係合片31が係合ピン72に係合されていることを確認したら、図示しないチェーンブロックを操作して、昇降装置1を鉛直上方に向けて上昇させる。昇降装置1の下降時と同じく上昇時においても、ガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、上昇時における本体部10の揺動が抑制され、汚水ポンプ70を安定した状態で汚水槽の上方にある床面まで吊り揚げることができる(図4(d))。
以上の工程により、昇降装置1を汚水槽の鉛直上方にある床面まで上昇させたら、作業員によりフック部30と吊下部71の係合状態を解除して、昇降装置1から汚水ポンプ70を切り離し、汚水ポンプ70に対して必要な保守点検を実施する。
[汚水ポンプの設置時]
図5は、保守点検が完了した汚水ポンプ70を汚水槽に設置する設置時の運転工程を示す図である。
<ストッパ部を吊下部に係合する工程>
まず、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設定してフック部30が揺動自在となる状態で、フック部30を汚水ポンプ70の係合ピン72に係合する。その後、ストッパ部20がフック部30の後端に当接する位置である仮固定位置に設置して、フック部30と係合ピン72の係合状態を一時的に保持する(図5(a))。
<昇降装置を下降させる工程>
図示しないチェーンブロックを操作して、昇降装置1を鉛直下方に向けて下降させる。このとき、図示しないガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、下降時における昇降装置1、及び汚水ポンプ70の揺動を抑制することができる。
<フック部と吊下部の係合状態を解除する工程>
昇降装置1を下降させて、汚水ポンプ70が汚水槽の設置面に着座すると、その時の反動により、ストッパ部20は仮固定位置から規制位置までスライド溝14に沿って自重によりより落下する。このとき、フック部30の当接部32がストッパ部20により押されることで、フック部30は紙面に向かって左方向に揺動し、係合片31と係合ピン72の係合状態が解除される(図5(b)、図5(c))。
<昇降装置を上昇させる工程>
以上により、汚水ポンプ70の汚水槽への設置が完了する。設置完了後はチェーンブロックを上昇操作して昇降装置1を床面まで吊り揚げて一連の操作が完了する。
以上、本発明に係る機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法は、水中に設置される水中機器を簡単な操作により安全に昇降させることが可能となる。
1 昇降装置
10 本体部
11 側壁部
12 架設部
13 支持片
14 スライド溝
15 ガイド板
20 ストッパ部
21 シャフト
22 ウェイト
23 ボルト
30 フック部
31 係合片
32 当接部
33 支持ピン
40 アーム部
50 ガイド部
51 嵌合部
52 キャスター
60 バランサ部
61 シャフト
62 ウェイト
70 汚水ポンプ
71 吊下部
72 係合ピン
73 係合孔
80 ガイドパイプ
90 チェーンブロック
91 チェーン
92 クレーンフック

Claims (7)

  1. 所定の長さのシャフトから構成されたストッパ部と、
    前記シャフトの両端を支持し前記ストッパ部を規制位置から解除位置まで案内可能なスライド溝が形成された一対の側壁部を有する本体部と、
    前記一対の側壁部間に回動軸心が軸支され、前記ストッパ部が前記規制位置にあるときに被係合物に対する非係合位置からの揺動が規制され、前記ストッパ部が前記解除位置にあるときに被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となり、先端に被係合物の吊下部に係合する係合片を有するフック部と、
    前記本体部を基端として一の方向に延出されたアーム部と、
    該アーム部の先端に、前記本体部の鉛直方向の昇降をガイドするガイドパイプの一部と緩嵌合する嵌合部が形成されたガイド部と、を備える
    機器の昇降装置。
  2. 前記シャフトの幅方向の所定の位置に装着されたウェイトを有する
    請求項1に記載の機器の昇降装置。
  3. 前記本体部には、前記アーム部の延出方向である一の方向とは反対方向に所定重量のバランサ部を有する
    請求項1または請求項2に記載の機器の昇降装置。
  4. 前記一対の側壁部から鉛直下方に向けて垂下され、前記本体部が鉛直下方に向けて移動したときに、被係合物の吊下部に当接しながら前記係合片の吊下部に対する位置ズレを防止するガイド板を有する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の機器の昇降装置。
  5. 前記ガイド部は、
    前記ガイドパイプに当接しながら前記本体部を鉛直方向に案内するためのキャスターを有する
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の機器の昇降装置。
  6. 一対の側壁間に軸支され先端に係合片を含むフック部の、被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置、及び該規制位置による規制を解除して被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる解除位置にそれぞれ変位可能なストッパ部を、前記解除位置に設定する工程と、
    前記フック部を有する昇降装置を、床面高さから被係合物が設置されている鉛直下方に向けて下降させる工程と、
    前記フック部を前記被係合物の吊下部に係合させる工程と、
    前記フック部が前記吊下部に係合した状態で、前記昇降装置を鉛直上方の床面高さまで上昇させる工程と、を備える
    機器の昇降装置の操作方法。
  7. 一対の側壁間に軸支されたフック部の係合片を、床面高さに位置する被係合物の吊下部に係合する工程と、
    前記被係合物に前記係合片を係合させた状態において、前記被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる仮固定位置、及び前記フック部の前記被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置のそれぞれに変異可能なストッパ部を、前記仮固定位置に設定する工程と、
    前記係合片を前記被係合物の吊下部に係合された状態で前記被係合物を吊り下げる工程と、
    前記被係合物を吊り下げた状態で、前記フック部を含む昇降装置が床面高さから前記被係合物の設置位置まで鉛直下方に向けて下降する工程と、
    前記被係合物が設置位置に着座した際に、前記ストッパ部が自重により前記仮固定位置から前記規制位置に変位して前記フック部と前記被係合物との係合状態を解除する工程と、を備える
    機器の昇降装置の操作方法。
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