JP6997998B1 - 機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本体部10は、正面視で略コの字形状であり、一対の側壁部11、及び該一対の側壁部11の上端に架設された架設部12から構成されている。架設部12の幅方向の略中央部分には、チェーンブロック90のチェーン91の先端に取り付けられたクレーンフック92が係合可能な支持片13が固定されている。
ストッパ部20はシャフト21、及びシャフト21の幅方向の所定の位置に設置され、均等な重さの円柱状からなる一対のウェイト22から構成されている。ウェイト22の略中心部分には貫通孔(符号を付さない)が形成されており、係る貫通孔にシャフト21が貫通して、シャフト21とウェイト22は一体化されている。
フック部30は、先端部分に吊下部71に係合可能な係合片31が形成されるとともに、後方にはストッパ部20のシャフト21が当接する当接部32が形成されている。そして、フック部30の幅方向の略中央部分が側壁部11間に支持された支持ピン33により軸支されている。
本体部10から一方向に延出するアーム部40の先端にはガイド部50が接続されている。ガイド部50は、本体部10に向けて開放された嵌合部51が形成されており、係る嵌合部51が汚水槽から鉛直上方に延在する一対のガイドパイプ80の一側面に嵌合することで、昇降装置1が鉛直方向に昇降する際の姿勢を一定に保つことが可能となっている。嵌合部51とガイドパイプ80は所定のクリアランス(例えば5mm~10mm程度)が形成されるように緩嵌合されている。
バランサ部60は、アーム部40、及びガイド部50との重量のバランスをとり、本体部10のガイドパイプ80側への倒れ込みを防止して、昇降時における昇降装置1の姿勢を一定に保つものであり、アーム部40の延出方向である一の方向とは反対方向に延びるシャフト61の先端に所定重量のウェイト62が接続されている。
汚水ポンプ70の上端には吊下部71が設置されている。吊下部71の略中央にはフック部30の係合片31が係合可能な係合ピン72を有しており、吊下部71の両端には、リング付チェーン(図示しない)のリングが係合可能な係合孔73が形成されている。
図4は、汚水ポンプ70を汚水槽から吊り揚げる吊揚時の運転工程を示す図である。
まず、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設定する。これにより、前記した通り、フック部30は汚水ポンプ70の吊下部71に対して係合位置と非係合位置との間で揺動自在な状態となる。
ストッパ部20を解除位置に設定した状態で図示しないチェーンブロック90を操作して、昇降装置1を鉛直下方に向けて下降させる(図4(a))。このとき、図示しないガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、下降時における本体部10の揺動を抑制して、安全に昇降装置1を所定の位置まで下降させることができる。
昇降装置1が汚水ポンプ70の吊下部71まで到達すると、フック部30の係合片31が係合ピン72に当接する。このとき、ガイド板15が吊下部71の一部に接触することで、係合ピン72に対するフック部30の相対的な位置ズレを防止することができる。そして、フック部30は係合ピン72に当接をした反動で紙面に向かって左右に揺動しながら、係合ピン72に係合片31が係合する(図4(b)、図4(c))。
フック部30の係合片31が係合ピン72に係合されていることを確認したら、図示しないチェーンブロックを操作して、昇降装置1を鉛直上方に向けて上昇させる。昇降装置1の下降時と同じく上昇時においても、ガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、上昇時における本体部10の揺動が抑制され、汚水ポンプ70を安定した状態で汚水槽の上方にある床面まで吊り揚げることができる(図4(d))。
図5は、保守点検が完了した汚水ポンプ70を汚水槽に設置する設置時の運転工程を示す図である。
まず、ストッパ部20をスライド溝14の解除位置に設定してフック部30が揺動自在となる状態で、フック部30を汚水ポンプ70の係合ピン72に係合する。その後、ストッパ部20がフック部30の後端に当接する位置である仮固定位置に設置して、フック部30と係合ピン72の係合状態を一時的に保持する(図5(a))。
図示しないチェーンブロックを操作して、昇降装置1を鉛直下方に向けて下降させる。このとき、図示しないガイド部50がガイドパイプ80と嵌合されているため、下降時における昇降装置1、及び汚水ポンプ70の揺動を抑制することができる。
昇降装置1を下降させて、汚水ポンプ70が汚水槽の設置面に着座すると、その時の反動により、ストッパ部20は仮固定位置から規制位置までスライド溝14に沿って自重によりより落下する。このとき、フック部30の当接部32がストッパ部20により押されることで、フック部30は紙面に向かって左方向に揺動し、係合片31と係合ピン72の係合状態が解除される(図5(b)、図5(c))。
以上により、汚水ポンプ70の汚水槽への設置が完了する。設置完了後はチェーンブロックを上昇操作して昇降装置1を床面まで吊り揚げて一連の操作が完了する。
10 本体部
11 側壁部
12 架設部
13 支持片
14 スライド溝
15 ガイド板
20 ストッパ部
21 シャフト
22 ウェイト
23 ボルト
30 フック部
31 係合片
32 当接部
33 支持ピン
40 アーム部
50 ガイド部
51 嵌合部
52 キャスター
60 バランサ部
61 シャフト
62 ウェイト
70 汚水ポンプ
71 吊下部
72 係合ピン
73 係合孔
80 ガイドパイプ
90 チェーンブロック
91 チェーン
92 クレーンフック
Claims (7)
- 所定の長さのシャフトから構成されたストッパ部と、
前記シャフトの両端を支持し前記ストッパ部を規制位置から解除位置まで案内可能なスライド溝が形成された一対の側壁部を有する本体部と、
前記一対の側壁部間に回動軸心が軸支され、前記ストッパ部が前記規制位置にあるときに被係合物に対する非係合位置からの揺動が規制され、前記ストッパ部が前記解除位置にあるときに被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となり、先端に被係合物の吊下部に係合する係合片を有するフック部と、
前記本体部を基端として一の方向に延出されたアーム部と、
該アーム部の先端に、前記本体部の鉛直方向の昇降をガイドするガイドパイプの一部と緩嵌合する嵌合部が形成されたガイド部と、を備える
機器の昇降装置。 - 前記シャフトの幅方向の所定の位置に装着されたウェイトを有する
請求項1に記載の機器の昇降装置。 - 前記本体部には、前記アーム部の延出方向である一の方向とは反対方向に所定重量のバランサ部を有する
請求項1または請求項2に記載の機器の昇降装置。 - 前記一対の側壁部から鉛直下方に向けて垂下され、前記本体部が鉛直下方に向けて移動したときに、被係合物の吊下部に当接しながら前記係合片の吊下部に対する位置ズレを防止するガイド板を有する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の機器の昇降装置。 - 前記ガイド部は、
前記ガイドパイプに当接しながら前記本体部を鉛直方向に案内するためのキャスターを有する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の機器の昇降装置。 - 一対の側壁間に軸支され先端に係合片を含むフック部の、被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置、及び該規制位置による規制を解除して被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる解除位置にそれぞれ変位可能なストッパ部を、前記解除位置に設定する工程と、
前記フック部を有する昇降装置を、床面高さから被係合物が設置されている鉛直下方に向けて下降させる工程と、
前記フック部を前記被係合物の吊下部に係合させる工程と、
前記フック部が前記吊下部に係合した状態で、前記昇降装置を鉛直上方の床面高さまで上昇させる工程と、を備える
機器の昇降装置の操作方法。 - 一対の側壁間に軸支されたフック部の係合片を、床面高さに位置する被係合物の吊下部に係合する工程と、
前記被係合物に前記係合片を係合させた状態において、前記被係合物に対する非係合位置と係合位置との間で揺動自在となる仮固定位置、及び前記フック部の前記被係合物に対する非係合位置からの揺動を規制する規制位置のそれぞれに変異可能なストッパ部を、前記仮固定位置に設定する工程と、
前記係合片を前記被係合物の吊下部に係合された状態で前記被係合物を吊り下げる工程と、
前記被係合物を吊り下げた状態で、前記フック部を含む昇降装置が床面高さから前記被係合物の設置位置まで鉛直下方に向けて下降する工程と、
前記被係合物が設置位置に着座した際に、前記ストッパ部が自重により前記仮固定位置から前記規制位置に変位して前記フック部と前記被係合物との係合状態を解除する工程と、を備える
機器の昇降装置の操作方法。
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JP2021016859A JP6997998B1 (ja) | 2021-02-04 | 2021-02-04 | 機器の昇降装置、及び機器の昇降装置の操作方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07215657A (ja) * | 1994-01-28 | 1995-08-15 | Ebara Corp | 吊り装置 |
JPH0812251A (ja) * | 1994-06-24 | 1996-01-16 | Unie Concept:Kk | フック装置 |
JP2007254071A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Tomio Kawaguchi | 荷吊りロープを自己放出する自動フック |
JP2008087862A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Shin Meiwa Ind Co Ltd | 水中機器の昇降操作装置 |
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2021
- 2021-02-04 JP JP2021016859A patent/JP6997998B1/ja active Active
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