JP6994226B2 - 積層シートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
フッ素樹脂はゴムとの接着も困難なためにフッ素樹脂層とゴム層が接着した積層体の作製は容易でない。そのためフッ素樹脂層とゴム層の接着性向上手段として、(1)共重合によりフッ素樹脂のポリマー末端及び/又は側鎖に反応性官能基を導入する方法、(2)フッ素樹脂に接着性付与剤を含有させる方法、(3)ゴムに接着性付与剤を含有させる方法、(4) (1)と(2)を併用する方法、(5) (1)と(3)を併用する方法、(6) (1)と(2)と(3)を併用する方法が提案されている。さらには(7)フッ素樹脂にプライマーを塗布してゴムを接着させる方法が提案されている。
特許文献10(特開2011-106869)には、ヘッドスペースガス分析に用いられる試料容器は容器を密閉するためにPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製シートを貼り付けたシリコンゴム製セプタムを備えていると記載されている。
当該物品はキャップ中に使用される分析用セプタムとして使用してもよいと記載されている([0021])。
仮に、フッ素樹脂層とシリコーンゴム層の接着性が良好であっても、シリコーンゴムがフッ素樹脂フィルムよりも大きく収縮してしまい、積層体シートに反り、すなわち、カールを生じる。この結果、取扱いにくく、用途に合わせた加工をしにくいという問題がある。
特許文献11に係る発明は、プライマーに起因する残留VOCを減らすことを目的にしており、2層物品の用途として分析用セプタムがあると記載されているにすぎず、分析用セプタムの性能が不明である。
さらには、バイアルに装着して分析試料採取のためのニードルを複数回穿刺し引き抜いた時に破れにくく、仮にシリコーンゴム屑がバイアル内に落下してもマススペクトルにゴウストピークが実質的に現れないセプタム用積層シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
「[1]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、積層シートの製造方法。
[1-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[1]に記載の積層シートの製造方法。
[2]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.07~3質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱し、次いで、熱気中で90℃以上、240℃以下で2次硬化させて該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、積層シートの製造方法。
[2-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[2]に記載の積層シートの製造方法。
[3]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し、添加剤として(B)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.07~3質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5mmのシリコーンゴム層と、が接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる積層シート。
[3-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[3]に記載の積層シート。
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を1次硬化させ、次いで、熱気中で90℃以上、240℃以下で2次硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと厚さが0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、積層シートの製造方法。
[4-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[4]に記載の積層シートの製造方法。
[5]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5mmのシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる積層シート。
[5-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[5]に記載の積層シート。
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有する、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが0.2~5.0mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下である、積層シートの製造方法。
[6-1] ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[6]に記載の積層シートの製造方法。
[7]
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し、補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなる積層シート。
[7-1] ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[7]に記載の積層シート。
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を1次硬化させ、次いで、熱気中で90℃以上、240℃以下で、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下になるまで加熱して2次硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、セプタム用積層シートの製造方法。
[8-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[8]に記載の積層シートの製造方法。
[9]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる、セプタム用積層シート。
[9-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[9]に記載のセプタム用積層シート。
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を1次硬化させ、次いで、熱気中で90℃以上、240℃以下で、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下になるまで加熱して2次硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmである該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、セプタム用積層シートの製造方法。
[10-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[10]に記載のセプタム用積層シートの製造方法。
[11]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなるセプタム用積層シート。
[11-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[11]に記載のセプタム用積層シート。
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として、(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有し、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、セプタム用積層シートの製造方法。
[12-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[12]に記載のセプタム用積層シートの製造方法。
[13]
厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなるセプタム用積層シート。
[13-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する、[13]に記載の積層シート。
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として、(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有し、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下である、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に接するように密接させ、加圧下90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが0.2~5.0mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり、表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、セプタム用積層シートの製造方法。
[14-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[14]に記載のセプタム用積層シートの製造方法。
[15]
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなるセプタム用積層シート。
[15-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[15]に記載のセプタム用積層シート。
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下である、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に、厚さが10~1000μmであり,,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムを、該片面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を1次硬化させ、次いで熱気中で90℃以上、240℃以下で加熱して2次硬化させることを特徴とする、厚さが0.2~5.0mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり、表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、セプタム用積層シートの製造方法。
[16-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[17]に記載のセプタム用積層シートの製造方法。
[17]
主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなるセプタム用積層シート。
[17-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[14]に記載のセプタム用積層シート。
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面または両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が、フィルム片面貼りの場合35mm以下(フィルム片面貼りの場合)または5mm以下(フィルム両面貼りの場合)である、積層シートの製造方法。
[18-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[18]に記載の積層シートの製造方法。
[19]
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物および該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物の環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下であり、積層シートがセプタム用積層シートである、[18]に記載の積層シートの製造方法。
[20]
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面に、該表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下になるまで加熱して該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させ、積層シートがセプタム用積層シートである、[18]に記載の積層シートの製造方法。
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面または両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が、35mm以下(フィルム片面貼りの場合)または5mm以下(フィルム両面貼りの場合)である、積層シートの製造方法。
[21-1]
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物が、さらに(ニ)ヒドロシリル化反応抑制剤を含有する[21]に記載のセプタム用積層シートの製造方法。
[22]
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物および該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物の環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下であり、積層シートがセプタム用積層シートである、[21]に記載の積層シートの製造方法。
[23]
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面に、該表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下になるまで加熱して該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させ、積層シートがセプタム用積層シートである、[21]に記載の積層シートの製造方法。」により達成される。
本発明の表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とからなる積層シートは、該フッ素樹脂フィルムと該シリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さいので取扱いやすく、用途に合わせた加工、例えば所定形状の打ち抜き作業をしやすい。
本発明の表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とからなるセプタム用積層シートは、シリコーンゴム層中の環状オルガノシロキサンオリゴマー量が僅少であるので、LC-MS用やGC/MS用バイアルの開口部に装着して、分析試料採取のためのニードルを複数回穿刺し引き抜いた時に、仮に、シリコーンゴム屑が該バイアル内に落下してもマススペクトルにゴウストピークが実質的に現れにくい。また、LC-MS用やGC/MS用バイアルの開口部に装着して、分析試料採取のためのニードルを複数回穿刺し引き抜いた時に、図9に示すように穴があきにくい。
本発明のフッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなるセプタム用積層シートの製造方法によると、LC-MS用やGC/MS用バイアルの開口部への装着好適なセプタム用積層シートを簡易に確実に製造することができる。
かかるフッ素樹脂からなるフィルムは、種々の厚さのものがダイキン工業株式会社、旭硝子株式会社などから販売されている。
ダイキン工業株式会社からは、例えば、ネオフロンPFAフィルム(厚さ12.5~2400μmの9グレード)、ネオフロンFEPフィルム(厚さ12.5~2400μmの9グレード)が市販されており、表面改質グレードも市販されている。なお、ネオフロンはダイキン工業株式会社の登録商標である。
旭硝子株式会社からは、例えば、Fluon ETFEを加工したフッ素フィルムとしてアフレックス/エフクリーン(厚さ12μm~200μmの9グレード)が市販されており、片面コロナ処理グレードも市販されている。なお、Fluonとアフレックスとエフクリーンは旭硝子株式会社の登録商標である。
反応性官能基を持たす表面改質処理として、紫外線照射処理、レーザー処理、フレーム処理、高周波処理、オゾン酸化処理なども例示される。
このようにして生成した極薄膜(数nm)表面の分析技術として、飛行時間型二次イオン質量分析方法が広く知られている。
反応性有機官能基を有する有機化合物は、不活性ガス雰囲気中にガス状(蒸気)で存在する必要がある。その濃度は有機化合物の種類によって異なるが、通常0.1~10.0モル%、好ましくは0.5~7.0 モル%である。したがって有機化合物は放電処理温度(通常20~100℃)で少なくとも1mmHg以上の蒸気圧を有するものである。かかる反応性有機官能基を有する有機化合物としてグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、アセトン、メチルエチルケトン、グリシジルアリレート、プロピレン、ブタジエン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2-エチルヘキシルグリシジルエーテルが例示される。これらのうちでは、接着性の点でエポキシ基、特にはグリシジル基を有する有機化合物が好ましい。
フッ素樹脂フィルムの形状は、シート状、テープ状、短冊状が例示される。
かかる表面改質フッ素樹脂フィルムは、ダイキン工業株式会社からは、例えば、ネオフロンPFAフィルム(厚さ50μm)の片面処理グレード、ネオフロンPFAフィルム(厚さ100μm)の両面処理グレード、ネオフロンFEPフィルム(厚さ50μm,100μm)の片面処理グレード、ネオフロンFEPフィルム(厚さ50μm,100μm)の両面処理グレードが市販されている。
旭硝子株式会社からは、例えば、Fluon ETFEを加工したフッ素フィルムであるアフレックス/エフクリーン(厚さ12μm)の片面コロナ処理グレードが市販されている。
(イ)成分が常温で生ゴム状である場合は、1分子中に通常平均2~50個、特には2~20個のケイ素原子結合アルケニル基を有するものが好ましい。
常温で液状であるものは、25℃における粘度が100mPa・s以上、300,000mPa・s以下であることが好ましい。その重合度は、通常50~2,000であることが好ましい。
常温で生ゴム状であるものは、JIS K6249-2003に規定されるウィリアムス可塑度を25℃で測定可能である。成形作業性の点で、25℃でのJIS K6249-2003に規定されるウィリアムス可塑度が100~400であることが好ましく、120~300であることがより好ましく、140~280であることがさらに好ましい。
その分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算の数平均分子量が200,000~700,000の範囲であることが好ましい。その重合度は、通常2,000~50,000であり、好ましくは3,000~20,000である。
これらのうちでは、常温で液状または生ゴム状である、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がヒドロキシジメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体がもっとも実用に供されている。
2種以上のアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンを併用してもよい。
積層シートがセプタム用である場合は、(ロ)成分中のケイ素原子結合水素原子と(イ)成分中のケイ素原子結合アルケニル基のモル比が(0.7:1)~(1.5:1)となるような量が好ましく、(0.9:1)~(1.3:1)となるような量がより好ましい。これは、このモル比が0.7:1より小さいと硬化物が低モデュラスになり過ぎて穿刺するニードルが詰まりやすくなり、1.5:1より大きいと硬化物が高モデュラスになり過ぎ、ニードルの穿刺によりセプタムが損傷して、分析エラーがおきかねないからである。
(ハ)白金系触媒は、(ロ)成分中のケイ素原子結合水素原子と(イ)成分中のケイ素原子結合アルケニル基(例えばビニル基)が付加反応して(イ)成分を架橋させ、硬化させるのに十分な量、いわゆる触媒量を用いる。具体的には、ヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物中に白金系金属換算で1~1000質量ppm含まれることが好ましい。
疎水化処理フュームドシリカのBET法による比表面積は通常100~350m2/gである。
疎水化処理フュームドシリカの市販品としてアエロジルR972(BET法による比表面積は110m2/g)、アエロジルRX200(BET法による比表面積は140m2/g)、アエロジルR974(BET法による比表面積は170m2/g)、アエロジルR812(BET法による比表面積は260m2/g)[日本アエロジル株式会社製]が例示される。
かかるミラブルタイプシリコーンゴムベースは、東レ・ダウコーニング株式会社、信越化学工業株式会社などから市販されている。
キレート化有機チタネートとして、チタンアセチルアセトネート、チタンエチルアセトアセテート、チタンテトラアセチルアセトネート、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトネート)チタン、トリメチレンジオキシビス(アセチルアセトネート)チタン、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセタート)チタン、トリメチレンジオキシビス(エチルアセトアセテート)チタンが例示される。
かかる共部分加水分解縮合物は、(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランまたは(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアクリル官能性オルガノアルコキシシランと、(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランを、少量の水と少量の有機チタン化合物触媒とともに混合して、共加水分解し部分縮合させることにより容易に製造することができる。
さらには、(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと、(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアクリル官能性オルガノアルコキシシランと、(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランの共部分加水分解縮合物も添加剤として有用である。製法は上記同様である。
0.03質量部未満であると、剥離接着性が不十分になる。
6質量部を超えて添加しても剥離接着性がそれ以上向上せず、硬化性とシリコーンゴム特性を阻害しかない。
セプタム用積層シートである場合、(B)成分は0.03~6質量部であるが、0.03~2質量部が好ましく、0.07~1.2質量部がより好ましく、0.1~1質量部がさらに好ましい。(B)成分は、0.1~1質量部という少量や、0.03~0.1質量部といった微量であっても、剥離接着性を充分にする作用があるので、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度に悪影響を与えず、きわめて有用である。
6質量部を超えて添加すると、セプタム特性を阻害しかない。
(B)成分が2種または3種の有機官能性オルガノアルコキシシランと有機チタン化合物触媒の併用であるときは、2種または3種の有機官能性オルガノアルコキシシランの合計量と有機チタン化合物触媒が、質量比で10:0.02~10:2が例示される。
加圧下で加熱硬化は、シリコーンゴム層表面が極めて平滑であり、所定の厚みのシリコーンゴム層を作製することができる点で、圧縮成形、プレス成型が好適である。後述するようなプレス加硫機の上下2枚の平板間での加熱圧縮成型が好適である。20MPaプラス5MPa,マイナス19MPaで加圧することが好ましく、20MPaプラス5MPa,マイナス15MPaで加圧することがより好ましい。
熱気中での2次硬化では、加熱温度が低いと所要時間が長くなるので、110℃以上が好ましく、該フッ素樹脂フィルムの熱分解を回避するため、230℃以下であることが好ましく、220℃以下であることがより好ましく、210℃以下であることがさらに好ましい。加熱時間は高温ほど短時間でよく、30分~6時間が好ましく、1時間~5時間がより好ましい。FEPフィルムの場合は210℃以下であることが好ましく、190℃~210℃で1時間~5時間が好ましい。なお、熱気中での加熱は非加圧下であることは言うまでもない。他の請求項でも同様である。
そのための気体は加熱空気が好ましく、加熱窒素ガス等の不活性ガスであってもよい。
1次硬化と2次硬化の好ましい条件は上記とおりである。1次硬化だけでは、シリコーンゴム層中に、(イ)成分に起因するオルガノシロキサンオリゴマー(例えば、環状ジメチルシロキサンオリゴマー)が、通常、数千質量ppm~2万質量ppmくらい残留しているので、該オルガノシロキサンオリゴマーを除去するため、熱気中での2次硬化は不可欠である。また、該フッ素樹脂フィルムと該シリコーンゴム層間の接着を強固にするため、不可欠である。
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の加圧下加熱硬化の好ましい条件は上記とおりである。
1次硬化と2次硬化の好ましい条件は上記とおりであり、2次硬化は、該フッ素樹脂フィルムと該シリコーンゴム層間の接着を強固にするため、不可欠である。
熱気中非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱するが、熱気温度が低いと所要時間が長くなるので、110℃以上が好ましく、該フッ素樹脂フィルムの熱分解を回避するため、230℃以下であることが好ましく、220℃以下であることがより好ましく、210℃以下であることがさらに好ましい。加熱時間は高温ほど短時間でよく、30分~6時間が好ましく、1時間~5時間がより好ましい。FEPフィルムの場合は210℃以下であることが好ましく、190℃~210℃で1時間~5時間が好ましい。
そのための気体は加熱空気が好ましく、加熱窒素ガス等の不活性ガスであってもよい。
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層が、該表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと接した状態で、熱風循環式オーブン中で非連続的に硬化させる方法、横長または縦長の熱気炉中で連続的に硬化させる方法が例示される。
熱気中非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱するが、熱気温度が低いと所要時間が長くなるので、110℃以上が好ましく、該フッ素樹脂フィルムの熱分解を回避するため、230℃以下であることが好ましく、220℃以下であることがより好ましく、210℃以下であることがさらに好ましい。加熱時間は高温ほど短時間でよく、30分~6時間が好ましく、1時間~5時間がより好ましい。FEPフィルムの場合は210℃以下であることが好ましく、190℃~210℃で1時間~5時間が好ましい。
そのための気体は加熱空気が好ましく、加熱窒素ガス等の不活性ガスであってもよい。
該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層が、該表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと接した状態で、熱風循環式オーブン中で非連続的に硬化させる方法、横長または縦長の熱気炉中で連続的に硬化させる方法が例示される。
請求項15と請求項16は、前記フッ素樹脂フィルムと、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、好ましくは140ppm以下、より好ましくは45ppm以下であり、さらに好ましくは15質量ppm以下であるヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物層とからなる、セプタム用積層シートの製造方法に関する。
請求項18は、前記フッ素樹脂フィルムと、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、好ましくは140ppm以下、より好ましくは45ppm以下であり、さらに好ましくは15質量ppm以下であり、前記添加剤を含有しないヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物層とからなる、セプタム用積層シートの製造方法に関する。
ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化後の硬さは、JIS K6249-2003に規定される硬さ(タイプAデュロメータによる)が、通常5~75であり、好ましくは10~60である。積層シートの反りを小さくする観点から、10~45が好ましい
硬質熱可塑性樹脂フィルムとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム、硬質塩化ビニル樹脂フィルムが例示される。
片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ50μmであり、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルム、または、厚さ100μmであり、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用した。
なお、XIAMETERはDow Corning Corporationの登録商標である。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン生ゴム(JIS K6249--2003に規定するウイリアムス可塑度109)2500質量部と疎水化処理フュームドシリカ(日本アエロジル株式会社発売、商品名アエロジルRX200)702質量部を加圧式ニーダミキサーに投入し、1800回/時の回転速度で120分間混練してミラブルタイプシリコーンゴムベースAを調製した。混練終了時のミラブルタイプシリコーンゴムベースAの温度は144℃であった。ミラブルタイプシリコーンゴムベースAを取り出して室温になるまで放冷した。
両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサンコポリマ―生ゴム(ビニル基含有量0.57質量%、JIS K6249-2003に規定するウイリアムス可塑度110)2500質量部と疎水化処理フュームドシリカ(日本アエロジル株式会社発売、商品名アエロジルRX200)702質量部を加圧式ニーダミキサーに投入し、1800回/時の回転速度で180分間混練してミラブルタイプシリコーンゴムベースBを調製した。混練終了時のミラブルタイプシリコーンゴムベースBの温度は142℃であった。該ミラブルタイプシリコーンゴムベースBを取り出して室温になるまで放冷した。
遊星式ミキサー内で粘度10,000mPa・sの分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.14質量%)100質量部、BET法比表面積225m2/gのフュームドシリカ21質量部、ヘキサメチルジシラザン7質量部、水2質量部を均一に混合し、混練しつつ減圧下200℃で2時間加熱処理を行って流動性のある液状シリコーンゴムベース(フュームドシリカを17.4質量%含有)を調製した。
実施例1で使用しているミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物の硬さ(JIS K6249, タイプAデュロメータ使用)は37、引張強さ(JIS K6249)は8.35MPa、伸び(JIS K6249)は630%、引裂き強さ(JIS K6249)は27N/mmである。
実施例3で使用しているヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物の硬さ(JIS K6249, タイプA, タイプAデュロメータ使用)は41、引張強さ(JIS K6249)は6.57MPa、伸び(JIS K6249)は310%、引裂き強さ(JIS K6249)は27N/mmである。
実施例6で使用しているヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物の硬さ(JIS K6249, タイプA, タイプAデュロメータ使用)は46、引張強さ(JIS K6249)は9.39MPa、伸び(JIS K6249)は760%、引裂き強さ(JIS K6249)は25N/mmである。
・配合成分
(a) DOW CORNING TORAY CY 52-276 Part A and Part B
製品説明:シリコーンゲル,ポッティング材,2液タイプ, 1:1混合,付加型加熱硬化,低温硬化,低粘度,CVタイプ(環状ジメチルシロキサン4量体~環状ジメチルシロキサン10量体(D4-D10)含有量:50質量ppm)
針入度=75mm/10(W/60)
粘度-Part A=1Pa.s
粘度-Part B=0.8Pa.s
25℃での可使時間(Working Time at 25℃)=0.5hrs.
ゲル硬さ= 70Grams/Penetration
注:無色透明につき充填剤を含有していないと解される。付加型加熱硬化性につき、硬化抑制剤を含有していると解される。
(b) アエロジルRX-200:疎水化処理フュームドシリカ(日本アエロジル株式会社発売、BET法比表面積140 ± 25m2/g)
(c) トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)
(d) 添加剤:γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物
CY 52-276 Part A:100質量部
CY-52-276 Part B:100質量部
アエロジルRX-200:50質量部
トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%):2.3質量部
添加剤:2質量部
密度:1.09
硬さ(JIS K6249, タイプAデュロメータ使用):35
引張強さ(JIS K6249):5.00MPa
引裂き強さ(JIS K6249,アングル形):39.3N/mm
伸び(JIS K6249):500%
1)平坦で歪みのないステンレススチール板の上にフッ素樹脂フィルム(例えばPTFEフィルム)を載せ、内径120mm×120mm×深さ0.9mmの金枠(容量13.0cc)をセットし、上記金枠内にシート状(厚み1.5mm)のヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物(容量13.5cc)を投入し、金枠内のシート状のヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物の上に清浄な硬質ポリエチレンテレフタレートフィルムを被せ、該フィルムの上に平坦で歪みのないステンレススチール板を載せてアセンブリAを作製した。
2)このアセンブリAをプレス加硫機の下側プレート上に置き、下側プレートを上昇させて上側プレート間で軽く加圧し、シート状のヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物の厚みを一定に整えた。
3)この軽く加圧したアセンブリAをプレス加硫機から取り出し、上部のステンレススチール板と硬質ポリエチレンテレフタレートフィルムを取り除き、金枠外側に微量はみ出したヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物をへら等で除去した。
4)ついで、金枠内のシート状のヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物上に、片面に表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを被せ(ただし、表面放電処理による反応性有機官能基を有する面がシート状のヒドロシリル化反応による加熱硬化型ミラブルタイプシリコーンゴム組成物と接するように)、該フッ素樹脂フィルム上に硬質ポリエチレンテレフタレートフィルムを被せ、その上に平坦で歪みのないステンレススチール板を載せてアセンブリBを作製した。
5)このアセンブリBを、所定の硬化温度に加温したプレス加硫機の下側プレートに載せ、下側プレートを油圧で上側プレートまで押し上げて20MPaで加圧し、所定時間加熱した。
6)所定時間が経過後に下側プレートを降下させ、加圧したアセンブリBを取り出した。
7)取り出したアセンブリB上のステンレススチール板と硬質ポリエチレンテレフタレートフィルムを除去し、片面に表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴムシートが接着状態で積層された積層シートを金枠内から取り出した。
1)平坦で歪みのないステンレススチール板(下板)の上に、内径120mm×120mm×深さ1.0mmの金枠(容量13.0cc)をセットし、上記金枠内に、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを表面放電処理面が上向きになるように敷いた。
2)金枠内の、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルム上に、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物を流し込んだ。
3)金枠内のヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物の上に清浄なフッ素樹脂フィルム(例えばPTFEフィルム)を被せ、該フィルムの上に平坦で歪みのないステンレススチール板を載せた。
4)3)でアッセンブリしたものを所定の硬化温度に加温したプレス加硫機の下側プレートに載せ、下側プレートを油圧で上側プレートまで押し上げて20MPaで加圧し、所定時間加熱した。
5)所定時間が経過後に下側プレートを降下させ、加圧したアセンブリを取り出した。
6)取り出したアセンブリ上のステンレススチール板とフッ素樹脂フィルム(例えばPTFEフィルム)を除去し、片面に表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを金枠内から取り出した。
1)平坦で歪みのないステンレススチール板(下板)の上に、内径120mm×120mm×深さ1.0mmの金枠(容量13.0cc)をセットし、上記金枠内に、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを表面放電処理面が上向きになるように敷いた。
2)金枠内の、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルム上に、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物を流し込んだ。
3)金枠内のヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物の上に、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムを被せ、該フッ素樹脂フィルムの上に平坦で歪みのないステンレススチール板を載せた。
4)3)でアッセンブリしたものを所定の硬化温度に加温したプレス加硫機の下側プレートに載せ、下側プレートを油圧で上側プレートまで押し上げて20MPaで加圧し、所定時間加熱した。
5)所定時間が経過後に下側プレートを降下させ、加圧したアセンブリを取り出した。
6)取り出したアセンブリ上のステンレススチール板を除去し、シリコーンゴム層の両面に、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着状態で積層された積層シートを金枠内から取り出した。
作製した縦120mm×横120mm×所定厚さの積層シートを直径9mmの円板状に打ち抜いて円板状セプタムを作製した。このセプタムをガラス製円筒状バイアルの開口部に、フッ素樹脂フィルムが上向きになるように装着し(図7、図8参照)、該バイアルに、先端部の外径が0.4mm、内径が0.2mmであり、円筒状部の外径1.2mm、内径0.4mmである採取針(ニードル)を垂直下方向に刺しこみ、引き抜く操作を5回繰り返した。該セプタムのフッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層の破損状態を肉眼で観察し、写真撮影した。
作製した縦120mm×横120mmの積層シートを、長さ115mm×幅20mmになるようにテープ状に切断した。
このテープの先端部分について、刃物を使用してフッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層間に切り口を入れて、フッ素樹脂フィルム上のシリコーンゴム層を長さ方向に3cm引き剥がし、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づき、フッ素樹脂フィルムの先端部分とシリコーンゴム層の先端部分を引張り試験機のチャックで掴み、180度反対方向に引張る剥離接着強さ試験を行った。引張り速度は、80mm/minとした。合格基準は、3N/25mmとした。フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層間の接着力が大きくて、刃物を使用してフッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層間に切り口を入れても、フッ素樹脂フィルム上のシリコーンゴム層を長さ方向に引き剥がせない場合は、剥離不可能と表示した。
内径120mm×120mm×深さ0.9mmの金枠内から取り出した積層シートは、多くの場合に少なくとも一辺と一隅が多少反っている(カールしている)ので、平面上に凹状となるように整置し、放冷後、側方から四辺と四隅の反り度合い、湾曲度合を肉眼観察した。
内径120mm×120mm×深さ0.9mmの金枠内から取り出した積層シートを平面上に凹状となるように静置し、放冷後、四隅の該平面からの距離(h1、h2、h3、h4:単位mm)を実測し、その平均値を平均反り値(mm)とし、具体的には、次式によって算出した。
平均反り値(mm)=(h1+h2+h3+h4)/4
なお、四隅のうちの1隅でも半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲している場合は、比較例扱いとし、平均反り値を計算せず、例えば、半円弧状以上に湾曲と表示した。
・使用機器:Agilent 7890GC/5977MSD
・分析の温度条件:50℃3分ホールド→30℃/分で昇温→300℃3分ホールド
・イオンソース:EI
・MS範囲:30~400
・イオンモード:SIM
各種環状ジメチルシロキサンオリゴマーがイオン化されやすい分子量と内標の分子量を以下の通り選択した。
D4 R.T~4m/z 43,57,156,281,282,341
D5 R.T4~6.5m/z 43,57,267,355,356
D6 R.T6.5~7.5m/z 43,57,325,341,342
D7 R.T7.5~8m/z 43,57,281,282,341
D8 R.T8~9m/z 43,57,281,355,356
D9 R.T9~9.5m/z 43,57,341,355,356
D10~D15 R.T 9.5~m/z 43,57,281,355,356
作製したシリコーンゴムシートを1mm角程度に刻み、0.3gをスクリュー管に入れ、内標(n-ウンデカン)200ppmヘキサン溶液を3ml入れて室温で8時間養生した。その後、スクリュー管をよく振って上澄み液をバイアルに1.5ml取ってサンプルとした。
作成した検量線(内標200ppmにD4~D7 50,5,0.5,0.05ppmの各溶液を同分析条件で分析したものから作成)に代入して濃度換算した。
但し、D8以降は標準液を保有していない為、D4換算で計算した。
[分析条件]
分析機器:Agilent 6460 QQQ LC/MS system
イオンソース:ESI
カラム:未使用(MSに直結)
流量:0.2ml/min
分析範囲:100-1000mass(マススペクトル)
移動相溶媒:メタノール(LC-MS用グレード)
ほう珪酸ガラス製バイアル壜にLC-MS用メタノールを投入し、試作した各積層シートを円板状に打抜いて作製した円板状セプタム、または、入手した円板状セプタムを、フッ素樹脂フィルムが下向きになるように、ポリプロピレン樹脂製キャップ内側に嵌め込み、該キャップを該バイアル壜の開口部に取り付け(図7、図8参照)、40℃で24時間加速抽出した。この操作は、同一種類の円板状セプタム3個について行なった。
採取針(ニードルともいう)を垂直下方向に各セプタムに刺し込んでバイアル内の抽出液を吸引しLC-MS分析に供する操作を5回繰り返した。100-1000m/zの各マススペクトルチャートを観察して多数のピークうち、強度が最も大きいピークの平均的な強度値である。
上記のミラブルタイプシリコーンゴムベースA100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシリル基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(該メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)1.0質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり、片面に,表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃、150℃、170℃、または200℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は[片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートの作製方法1](以下、積層シートの作製方法1という)に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表2に示した。なお、表2における剥離接着強さの(N)では、/25mmを省略している。以下の表でも同様である。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷後に平均反り値を測定して表2に示した。
実施例1において、ミラブルタイプシリコーンゴムベースAの代わりに、ミラブルタイプシリコーンゴムベースBを使用し、加圧下で120℃、150℃、170℃、または200℃の代わりに、加圧下で120℃で10分間加熱した以外は同一条件で、片面に,表放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。
この積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表3に示した。
次いで、積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷後に平均反り値を測定して表3に示した。
上記の液状シリコーンゴムベース(フュームドシリカを17.4質量%含有)100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封鎖されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(Si結合Hの含有量:1.6質量%)0.7質量部、白金系触媒として東レ・ダウコーニング株式会社製SRX212CATALYST0.3質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有イソノナン酸イソノニル(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量10質量%)0.4質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を調製した。
これと、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃または150℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は[片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートの作製方法2](以下、積層シートの作製方法2という)に記載したとおりである。
この積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表4に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷後に平均反り値を測定して表4に示した。
実施例1において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)の代わりに、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物)を使用し、加圧下で120℃、150℃、170℃または200℃の代わりに、加圧下で170℃または200℃で10分間加熱した以外は同一条件で、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。
これらの積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表5に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中4時間放置し、取り出して放冷後に平均反り値を測定して表5に示した。
実施例3において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)の代わりに、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物)を使用した以外は同一条件で、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。
これらの積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表6に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷後に平均反り値を測定して表6に示した。
容器にγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部と水0.5質量部を投入して攪拌機で均一になるまで混合し、24時間放置してγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとビニルトリメトキシシランの共部分加水分解縮合物を調製した。
ミラブルタイプシリコーンゴムベースXIAMETER RBB2070-50100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとビニルトリメトキシシランの共部分加水分解縮合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性有機官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。続いて、この積層シートを120℃の熱風循環式オーブン中に30分間放置して、取出し、放冷した。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表7に示した。
実施例6において、添加剤を、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とチタンアセチルアセテート0.2質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とチタンオクチレングリコレート0.2質量部の混合物とした以外は、同一条件で片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表8に示した。
ミラブルタイプシリコーンゴムベースXIAMETER RBB2070-50100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン9質量部とビニルトリメトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン7質量部とビニルトリメトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3質量部とビニルトリメトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1質量部とビニルトリメトキシシラン9質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表9に示した。
ミラブルタイプシリコーンゴムベースXIAMETER RBB2070-50100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン9質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン7質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン9質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表10に示した。
ミラブルタイプシリコーンゴムベースXIAMETER RBB2070-50100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン9質量部とビニルトリエトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン7質量部とビニルトリエトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリエトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン3質量部とビニルトリエトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン1質量部とビニルトリエトキシシラン9質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表11に示した。
上記のミラブルタイプシリコーンゴムベースA100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)1.0質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃または150℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
各積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表12に示した。
前記のミラブルタイプシリコーンゴムベースA100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン9質量部とビニルトリメトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン7質量部とビニルトリメトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3質量部とビニルトリメトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1質量部とビニルトリメトキシシラン9質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表13に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷した。各積層シートは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
各積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表13に示した。
前記のミラブルタイプシリコーンゴムベースA100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン9質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン7質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、またはγ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン3質量部とγ-メタクリロキシトリメトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表14に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中4時間放置し、取り出して放冷した。各積層シートは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
各積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表14に示した。
前記のミラブルタイプシリコーンゴムベースA100質量部当たり、ヒドロシリル化反応による硬化剤として、トリメチルシロキシ基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%)0.4質量部、白金錯体触媒含有ペースト(白金濃度150質量ppm)1.0質量部、ヒドロシリル化反応抑制剤として1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有ペースト(1-エチニル-1-シクロヘキサノール含有量5質量%)0.14質量部、添加剤(2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン9質量部とビニルトリエトキシシラン1質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン7質量部とビニルトリエトキシシラン3質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリエトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン3質量部とビニルトリエトキシシラン7質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物、または2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン1質量部とビニルトリエトキシシラン9質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を投入して均一になるまで混練して、ミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製し、シート状とした。これと、片面に表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃で10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法1に記載したとおりである。
これら積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表15に示した。
次いで、各積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置し、取り出して放冷した。各積層シートは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
各積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表15に示した。
[実施例15および比較例]
実施例3において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を、0質量部および0.01~0.07質量部に変えたほかは同一条件でヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を調製し、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。ただし、加圧下での120℃で10分間加熱のみである。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表16に示した。
添加剤0質量部のシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートについて、さらに200℃で4時間熱気硬化を行った積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定したところ、平均反り値20.5mm、剥離不可能であった。
注:請求項4に係る発明の実施例である。
実施例5において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物)1.0質量部を0.01~0.07質量部に変えたほかは同一条件でヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を調製し、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。ただし、加圧下での120℃で10分間加熱のみである。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表17に示した。
実施例3において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1.0質量部を表18に記載の質量部に変えたほかは同一条件でヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を調製し、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。加圧下での120℃で10分間加熱のみについて、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表18に示した。加圧下での120℃で10分間加熱+200℃の熱風循環式オーブン中に4時間静置について、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表19に示した。
実施例5において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部の混合物)1.0質量部を表19に記載の質量部に変えたほかは同一条件でヒドロシリル化反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を調製し、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。加圧下での120℃で10分間加熱のみについて、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表20に示した。加圧下での120℃で10分間加熱+200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置について、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表21に示した。
実施例1において、シリコーンゴム層の厚み900μmを1.5mm、2mmおよび4mmに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。加圧下での120℃で10分間加熱のみについて、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表22に示した。加圧下での120℃で10分間加熱+200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置について、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表23に示した。
実施例4において、シリコーンゴム層の厚み900μmを1.5mm、2mmおよび4mmに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製し。加圧下での120℃で10分間加熱のみについて、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表24に示した。加圧下での120℃で10分間加熱+200℃の熱風循環式オーブン中に4時間放置について、積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表25に示した。
実施例1におけるミラブルタイプのヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物を調製してシート状とし、厚さ100μmであり、片面に,表面処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルム上に積層し、熱風循環式オーブン中で、表26に記載の温度と時間加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させ、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表26に示した。
注:請求項14に係る発明の実施例である。
実施例6において、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとビニルトリメトキシシランの共部分加水分解縮合物を添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)に変え、加圧下での加熱温度と加熱時間を表28に示すとおりに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表28に示した。なお、添加剤の配合量は1.0質量部である。
実施例6において、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシランとビニルトリメトキシシランの共部分加水分解縮合物1質量部を添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)0.1質量部に変え、加圧下での加熱温度と加熱時間を表29に示すとおりに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表29に示した。
実施例3において、加圧下での加熱温度と加熱時間を表30に示すとおりに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表30に示した。添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)の配合量は1質量部である。
実施例3において、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物)1質量部を0.1質量部に変え、加圧下での加熱温度と加熱時間を表31に示すとおりに変えたほかは同一条件で片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートを作製した。積層シートの平均反り値と剥離接着強さを測定して表31に示した。
実施例6において、加圧下で120℃で10分間加熱して作製した、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シート、および当該積層シートを、さらに熱気中で表28に記載の温度と時間加熱(2次硬化)したセプタム用積層シートについて、平均反り値、剥離接着強さ、環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置を表32に示した。なお、シリコーンゴム層は添加剤を含有している。
2次硬化なし、120℃,1hr,150℃,1hrはD4-D15含有量の点で請求項7に係る発明の比較例である。
実施例6において、添加剤を含有させずに、加圧下で120℃で10分間加熱して作製した、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シート、および当該積層シートを、さらに熱気中で表34に記載の温度と時間加熱(2次硬化)した積層シートについて、平均反り値、剥離接着強さ、環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置、301m/zでのマススペクトルピーク強度を表33に示した。なお、シリコーンゴム層は添加剤を含有していない。
2次硬化なしは参考例であり、120℃,1hrはD4-D15含有量の点で請求項7に係る発明の比較例である。
実施例3において、加圧下で120℃で10分間加熱して作製した、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シート、および当該積層シートを、さらに熱気中で表35に記載の温度と時間加熱(2次硬化)した積層シートについて、平均反り値、剥離接着強さ、環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置、301m/zでのマススペクトルピーク強度を表34に示した。なお、シリコーンゴム層には添加剤1質量部が配合されている。
2次硬化なしと120℃,1hrはD4-D15の含有量の点で、120℃,4hrsと150℃,4hrsは平均反り値の点で、請求項7に係る発明の比較例である。
実施例3において、添加剤を含有させずに、加圧下で120℃で10分間加熱して作製した、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該片面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シート、および当該積層シートを、さらに熱気中で表36に記載の温度と時間加熱(2次硬化)した積層シートについて、平均反り値、剥離接着強さ、環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置、301m/zでのマススペクトルピーク強度を表35に示した。なお、シリコーンゴム層は添加剤を含有していない。
120℃,1hrは、D4-D15の含有量の点で請求項8に係る発明の比較例である。2次硬化なしは参考例である。その他(120℃,4hrs、150℃,1hr、150℃,4hrs、200℃,1hr)は請求項4に係る発明の実施例である。
撹拌羽付きミキサーに、前記したCY52-276 Part A:100質量部、CY52-276 Part B:100質量部、アエロジルRX-200:50質量部、トリメチルシリル基で分子鎖両末端が封止されたメチルハイドロジェンポリシロキサン(粘度50mPa・s、Si結合H原子含有量0.9質量%)含有ペースト(メチルハイドロジェンポリシロキサン含有量75質量%):2.3質量部、添加剤(γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5質量部とビニルトリメトキシシラン5質量部とテトラブチルチタネート0.2質量部の混合物):1質量部を投入して均一になるまで混練して、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物Aを調製した。
これと、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面に厚さ900μmのシリコーンゴム層が接着状態で積層されたセプタム用積層シートを作製した。なお、作製手順の詳細は積層シートの作製方法2に記載したとおりである。
この積層シートの平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量などを測定して表37に示した。
これと、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムとして、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃10分間加熱して、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層されたセプタム用積層シートを作製した。
該積層シートは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
この積層シートの平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置、301m/zでのマススペクトルピーク強度を測定して表37に示した。
該積層シートを表37に記載の温度の熱風循環式オーブン中に表37に記載の時間静置し、取り出して放冷後に平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置、301m/zでのマススペクトルピーク強度を測定して表37に示した。
添加剤なし・2次硬化なしは参考例である。添加剤なしで120℃,1hrと200℃,4hrsは請求項8に係る発明の実施例である。添加剤なしで150℃,1hrは平均反り値の点で請求項4に係る発明の比較例である。
前記ヒドロシリル化反応硬化型シリコーンゴム組成物A層の片面または両面に、厚さ100μmであり、片面に,表面処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムを積層し、熱風循環式オーブン中で、200℃で4時間加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることにより、シリコーンゴム層の片面または両面に、片面に,表面処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着状態で積層されたセプタム用積層シートを作製した。該積層シートは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
積層シートの平均反り値と剥離接着強さ、D4-D15含有量を測定して表39に示した。
該積層シートBは、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層が強固に接着しており、反り度合いが小さく、フッ素樹脂フィルムに皺がよっていなかった。
該積層シートBを表38に記載の温度の熱風循環式オーブン中に表38に記載の時間静置し(2次硬化)、取り出して放冷後に平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量を測定して表39に示した
積層シートの平均反り値と剥離接着強さ、D4-D15含有量を測定して表39に示した。
FEP両面貼りは請求項14と請求項15に係る発明の実施例である。
実施例1に記載のヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物と、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃10分間加熱して、厚さ900μmのシリコーンゴム層の両面に、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートCを作製した。
実施例3に記載のヒドロシリル化反応による加熱硬化型液状シリコーンゴム組成物と、厚さ100μmであり,片面に表面放電処理による反応性官能基であるカルボニル基とグリシジル基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムの市販品を使用し、加圧下で120℃10分間加熱して、厚さ900μmのシリコーンゴム層の両面に、片面に,表面放電処理による反応性官能基を有するフッ素樹脂フィルムの該表面にシリコーンゴム層が接着状態で積層された積層シートDを作製した。
この積層シートC、積層シートDの平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量LC-MSのマススペクトルトップピーク強度、マススペクトルトップピーク位置を測定して表39に示した。
該積層シートを200℃の熱風循環式オーブン中に4時間静置し、取り出して放冷後に平均反り値と剥離接着強さと環状ジメチルシロキサン4量体-環状ジメチルシロキサン15量体(D4-D15)の含有量を測定して表40に示した。
いずれもD4-D15含有量が多く、LC-MSのマススペクトルトップピーク強度が大きく、セプタム用積層シートとして不適当である。
2 シリコーンゴム層
3a 片面フィルム貼りセプタム
3b 両面フィルム貼りセプタム
4 ガラス製バイアル壜
5 バイアル壜の本体
6 ポリプロピレン樹脂製キャップ
Claims (18)
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、積層シートの製造方法。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.07~3質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱し、次いで、熱気中で90℃以上、240℃以下で2次硬化させて該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下である、積層シートの製造方法。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し、添加剤として(B)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.07~3質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5mmのシリコーンゴム層と、が接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる積層シート。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5mmのシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる積層シート。
- 主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有する、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが0.2~5.0mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下である、積層シートの製造方法。
- 主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し、補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物である厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなる積層シート。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる、セプタム用積層シート。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる、セプタム用積層シート。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として、(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有し、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物とを、表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該シリコーンゴム組成物層に接するように密接させ、加圧下で90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、セプタム用積層シートの製造方法。
- 厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムと、厚さが0.2~5mmであり、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が35mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層からなる、セプタム用積層シート。
- 主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として、(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有し、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下である、ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の両面に接するように密接させ、加圧下90℃以上、230℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが0.2~5.0mmであり、該シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり、表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、セプタム用積層シートの製造方法。
- 主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなる、セプタム用積層シート。
- 主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であるヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物であり、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体の含有量が280質量ppm以下であり、厚さ0.2~5.0mmのシリコーンゴム層の両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するテトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)フィルムまたはテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)フィルムが接着しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が5mm以下であることを特徴とする、フッ素樹脂フィルムとシリコーンゴム層とからなる、セプタム用積層シート。
- ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有し,添加剤として(B)(a)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するアルケニル官能性オルガノアルコキシシランと(b)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有する(メタ)アクリル官能性オルガノアルコキシシランと(c)1分子中にケイ素原子結合アルコキシ基を2個または3個有するエポキシ官能性オルガノアルコキシシランとからなる群から選択される1種ないし3種の有機官能性オルガノアルコキシシラン、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシランと(d)有機チタン化合物触媒、または、当該有機官能性オルガノアルコキシシラン2種ないし3種の共部分加水分解縮合物を、(イ)成分と(A)成分の合計量100質量部当たり0.03~6質量部含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面または両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が、片面積層の場合35mm以下(片面積層の場合)または5mm以下(両面積層の場合)である、積層シートの製造方法。
- 該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物および該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物の環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下であり、積層シートがセプタム用積層シートである、請求項14に記載の積層シートの製造方法。
- 該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面に、該表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で、環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下になるまで加熱して該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物を硬化させ、積層シートがセプタム用積層シートである、請求項14記載の積層シートの製造方法。
- ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物であって、主成分として(イ)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するアルケニル基含有ジオルガノポリシロキサンと(ロ)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素を有するオルガノポリシロキサンと(ハ)白金系触媒を含有し,補強性充填剤として(A)フュームドシリカを含有するヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層の片面または両面に、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムを、該表面放電処理による反応性有機官能基を有する面が該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物層に接するように積層し、熱気中で非加圧下90℃以上、240℃以下で加熱して該シリコーンゴム組成物を硬化させることを特徴とする、厚さが10~1000μmであり,表面放電処理による反応性有機官能基を有するフッ素樹脂フィルムと、厚さ0.2~5mmであり,該シリコーンゴム組成物の硬化物であるシリコーンゴム層とが接着して積層しており、JIS K6854-2(接着剤-剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離)に基づく剥離接着強さが3N/25mm以上であり、120mm角の積層シートの四隅は、半円弧の一端の形状またはC字の一端の形状に湾曲することがなく、四隅の平均反り値が、35mm以下(片面積層の場合)または5mm以下(両面積層の場合)である、積層シートの製造方法。
- 該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物および該ヒドロシリル化反応による加熱硬化型シリコーンゴム組成物の硬化物の環状ジメチルシロキサン4量体~15量体含有量が280質量ppm以下であり、積層シートがセプタム用積層シートである、請求項17に記載の積層シートの製造方法。
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