JP6993908B2 - トレイ保持治具 - Google Patents

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Description

本発明は、1mm以下の大きさの電子部品等からなる微小物品の保持、検査、搬送、輸送等に使用されるトレイ保持治具に関するものである。
近年の電子部品10は、携帯機器等の薄型化や小型化に伴い、益々薄型化や軽量化が図られているが、反面、非常に脆く損傷しやすくなって来ているので、製造時の取り扱いに細心の注意を払う必要がある。そこで、従来においては、脆弱な電子部品10を保持・検査・搬送する場合には、そのまま保持・検査・搬送するのではなく、強度や剛性に優れる専用のトレイ保持治具に保持させ、このトレイ保持治具に保持させた状態で安全に保持・検査・搬送するようにしている(特許文献1、2、3、4参照)。
この種のトレイ保持治具は、様々なタイプがあるが、例えば図5や図6に示すように、略有底筒形のトレイ1と、このトレイ1の内部に隙間5を介し変形可能に張架される弱粘着性の粘着フィルム20Aとを備え、この粘着フィルム20Aの露出した表面に所定の電子部品10が着脱自在に粘着保持される。
トレイ1は、樹脂含有の成形材料により、背の低い略有底角筒形に射出成形され、底部2の平坦な内底面XY方向に複数の支持突起8が所定の間隔で一体的に配列されており、各支持突起8が断面略半楕球形等に形成されて薄膜の粘着フィルム20Aの裏面を水平に接触支持する。支持突起8の頂点から隣接する支持突起8の頂点までの距離は、射出成形による寸法精度の制約上、1mm以上に設定される。各支持突起8についても、射出成形による寸法精度の制約上、高さ1mm以上に設定され、湾曲した頂点の曲率半径も、0.5mm以上とされる。
トレイ1の底部2には排気孔6が穿孔され、この排気孔6が排気装置7にチューブを介し着脱自在に接続されており、この排気装置7の駆動に基づき、排気孔6からトレイ1の内底面3と粘着フィルム20Aとの間の隙間5の空気が外部に排気されることにより、粘着フィルム20Aが変形する。
このようなトレイ保持治具に電子部品10を保持させる場合には、平坦な粘着フィルム20Aの弱粘着性の表面に電子部品10を押し付ければ、トレイ保持治具に電子部品10を粘着保持させることができる(図6参照)。これに対し、トレイ保持治具から電子部品10を剥離して取り外す場合には、トレイ1の排気孔6に排気装置7をチューブを介し接続して排気装置7を駆動させれば、排気孔6からトレイ1の内底面3と粘着フィルム20Aとの間の隙間5の空気が外部に排気され、緊張した粘着フィルム20Aが支持突起8の形状に沿うよう凹凸に変形して電子部品10に対する粘着面積を減少させるので、電子部品10を簡単に剥離して取り外すことができる。
ところで、近年の電子部品10は、携帯機器等の高機能化、薄型化、小型化に伴い、さらなる小型化が要求され、□1mm以下の大きさの微小部品11が開発され、製造されている。例えば、近年のキャパシタ等は、0.5mm×0.5mmサイズ以下の0.4mm×0.2mm程度の大きさの微小部品11に製造されることがある。
特開2015‐191483号公報 特開2000‐109710号公報 特開2010‐10205号公報 特開2010‐153409号公報
従来におけるトレイ保持治具は、以上のように構成され、トレイ1の支持突起8の頂点から隣接する支持突起8の頂点までの距離が1mm程度であり、各支持突起8の頂点の曲率半径も0.5mm程度が限界なので、電子部品10が微小部品11の場合、粘着フィルム20Aが変形時に微小部品11に悪影響を及ぼすという問題がある。具体的には、保持した微小部品11を検査・搬送・輸送するため、粘着フィルム20Aが支持突起8の形状に沿いつつ凹凸に変形すると、微小部品11が粘着フィルム20Aから跳ね上がったり(図7参照)、傾斜して姿勢が悪化(図8参照)し、微小部品11の安全な取り外しに支障を来すこととなる。
このような問題を解消する手段として、(1)トレイ1の内底面3に、高さ10μm以上50μm以下の微細な凹凸を形成するとともに、この微細な凹凸上に薄膜の粘着フィルム20Aを積層し、凹凸を利用して粘着フィルム20Aを変形させる方法、(2)トレイ1の内底面3にメッシュ構造体を敷設するとともに、このメッシュ構造体上に薄膜の粘着フィルム20Aを積層し、メッシュ構造体の網目を利用して粘着フィルム20Aを変形させる方法が提案されている。
しかしながら、(1)の方法の場合、トレイ1の内底面3に高さ10μm以上50μm以下の凹凸を微細に形成する必要があるが、射出成形等の金型による各種成形法では実現が非常に困難である。これに対し、レーザ加工の場合には、微細な凹凸の加工が可能ではあるが、コスト高となり、ランニングコストの削減を図ることができないという大きな問題が新たに生じる。また、(2)の方法の場合、メッシュ構造体を形成する線の線径を500μm未満にするのが困難なので、例えば微小部品11のサイズが0.5mm×0.5mm以下の場合、微小部品11の跳ね上がりや傾斜に伴う姿勢の悪化を防ぐことができないおそれがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、トレイの底部に微細な加工を特に施すことなく、粘着シートの変形時に1mm以下の大きさの微小物品が粘着シートから跳ね上がったり、傾斜等するのを防ぐことのできるトレイ保持治具を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、略有底筒形のトレイと、このトレイの内部に隙間を介し支持されて1mm以下の大きさの微小物品を着脱自在に保持する可撓性の粘着シートとを備え、トレイに排気孔が設けられ、この排気孔からトレイの底部と粘着シートとの間の隙間の気体が外部に排気されることにより、粘着シートが変形するものであって、
粘着シートに、トレイの底部に対向して粘着シートを変形させる凹凸部が形成され、この凹凸部の十点平均粗さRzが5μm以上20μm以下の範囲とされており、粘着シートが30μm以上50μm以下の厚さに形成されることを特徴としている。
なお、トレイの底部に排気孔が設けられ、トレイの底部内底面の周縁部に、粘着シートの周縁部を支持するスペーサ部材が取り付けられるようにすることができる。
また、粘着シートのトレイの底部内底面に対向する裏面に、凹凸部がエンボス加工されると良い。
また、凹凸部は、略錐体形、略斜線形、略亀甲模様形、あるいは略錐台形であると良い。
ここで、特許請求の範囲におけるトレイは、略有底筒形であれば、略有底円筒形、略有底角筒形、略有底多角形の筒形等でも良い。また、1mm以下の大きさの微小物品には、少なくとも1mm以下の大きさの微小部品、具体的には各種の微小医療部品、微小機械部品、微小電子部品、より具体的には、極小なキャパシタ部品、抵抗素子、半導体部品、螺子等が含まれる。粘着シートには、粘着性のシートやフィルムが含まれる。この粘着シートは、単層、複層、多層を特に問うものではない。さらに、排気孔は、トレイの底部や周壁下部等に設けることができる。
本発明によれば、トレイの内部に成形精度に限界のある支持突起を成形するのではなく、粘着シートに微細な凹凸部を形成するので、粘着シートが変形時に微小物品に悪影響を及ぼすことが少ない。また、微細な凹凸部をレーザ加工ではなく、エンボス加工等することが可能なので、製造コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、トレイの底部に微細な加工を特に施すことなく、粘着シートの変形時に1mm以下の大きさの微小物品が粘着シートから跳ね上がったり、傾斜等するのを防ぐことができるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、トレイの底部に排気孔が設けられるので、トレイの底部内底面方向に粘着シートを吸引し、変形させることができる。また、トレイの内底面の中央部等ではなく、周縁部にスペーサ部材を取り付けるので、トレイの底部内底面と粘着シートの周縁部を除く大部分との間に広い隙間を形成し、トレイの底部内底面方向に粘着シートの大部分を吸引し、適切に変形させることができる。
請求項3記載の発明によれば、トレイの底部と粘着シートとの摩擦抵抗が減少するので、静電気の改善が期待できる。
本発明に係るトレイ保持治具の実施形態を模式的に示す断面説明図である。 本発明に係るトレイ保持治具の実施形態におけるトレイの内底面、未変形の粘着フィルム、及び微小部品の関係を模式的に示す断面説明図である。 本発明に係るトレイ保持治具の実施形態におけるトレイの内底面、変形した粘着フィルム、及び微小部品の関係を模式的に示す断面説明図である。 本発明に係るトレイ保持治具の実施形態における凹凸部を模式的に示す説明図で、(a)図はピラミット形の凹凸部を示す拡大平面図、(b)図は略斜線形の凹凸部を示す拡大平面図、(c)図は亀甲模様形の凹凸部を示す拡大平面図、(d)図は台形の凹凸部を示す拡大平面図である。 従来におけるトレイ保持治具を模式的に示す断面説明図である。 図5のトレイ保持治具の未変形の粘着フィルムと電子部品との関係を示す断面説明図である。 変形した粘着フィルムから微小部品が跳ね上がった状態を示す断面説明図である。 変形した粘着フィルム上の微小部品が上下方向に傾斜した状態を示す断面説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態におけるトレイ保持治具は、図1ないし図4に示すように、有底筒形のトレイ1と、このトレイ1の内部に隙間5を介し張架されて□1mm以下の大きさの微小部品11を着脱自在に保持する弱粘着性の粘着フィルム20とを備え、粘着フィルム20に、トレイ1の底部2に対向して粘着フィルム20を変形させる微細な凹凸部30が形成されるとともに、この凹凸部30の十点平均粗さRzが5μm以上20μm以下の範囲とされ、かつ粘着フィルム20が30μm以上50μm以下の厚さに形成される。
トレイ1は、図1に示すように、所定の成形材料により上面が開口した背の低い(例えば、高さ13~40mm)有底角筒形の箱構造に射出成形される。このトレイ1は、例えば加工性、剛性、成形性、耐衝撃性等に優れるABS樹脂含有の成形材料により、扱いやすい51×51mm等の大きさに射出成形される。
トレイ1の成形材料は、射出成形に好適なABS樹脂が主ではあるが、何らこれに限定されるものではない。例えば必要に応じ、透明性や耐衝撃性等に優れるポリカーボネート、機械的特性,耐環境特性,耐熱性,耐薬品性,難燃性に優れるポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル等が使用され、導電性に資するカーボン粒子等の各種フィラーが選択的に添加される。
トレイ1の底部2の平坦な内底面3の周縁部には、平面枠形に成形された樹脂製のスペーサ4が接着され、このスペーサ4の平坦な表面に、緊張した粘着フィルム20の裏面周縁部が積層粘着されており、この粘着フィルム20とトレイ1の内底面3との間に、粘着フィルム変形用の隙間5が区画形成される。また、トレイ1の底部2中央には、丸い排気孔6が貫通して穿孔され、この排気孔6が真空ポンプ等の排気装置7にチューブを介し着脱自在に接続されており、この排気装置7の駆動に基づき、排気孔6からトレイ1の内底面3と粘着フィルム20との間の隙間5の空気が外部に排気されることにより、粘着フィルム20が変形する。
微小部品11は、□1.0mm×1.0mm以下の大きさ、具体的には0.5mm×0.5mmのサイズ以下、例えば0.4mm×0.2mm程度の大きさのキャパシタ等からなる。
粘着フィルム20は、薄膜のフィルム、例えば剥離性や耐候性等に優れるエチレン‐メチルメタクリレート共重合樹脂(EMMA)、耐熱性や柔軟性等に優れるオレフィン系熱可塑性エラストマー、制振性等に優れる水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー製のフィルムからなり、平面矩形に成形・加工されるとともに、エンドレスのスペーサ4の表面に変形可能に緊張して覆着される。
粘着フィルム20は、エチレン‐メチルメタクリレート共重合樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマー、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー製のフィルムが主ではあるが、何らこれに限定されるものではない。例えば、弱粘着性を長期に亘って維持することができ、微小部品11に悪影響を及ぼさないのであれば、柔軟性,透明性,通気性,引張強さ,引裂強さ,衝撃強さ等の機械的性質,防水・防湿性,耐薬品性に優れる軽量で透明なウレタン系、シリコーン系、フッ素系等の薄いフィルムでも良い。
粘着フィルム20は単層のフィルムでも良いが、表面層、中間層、及び裏面層からなる三層構造のフィルムの場合、表面層と裏面層とは、同一の樹脂組成の層でも良いし、異なる樹脂組成の層でも良い。粘着フィルム20のトレイ1の底部2に対向する裏面層は、ホモポリプロピレンのマトリクスにゴム成分が重合したオレフィン系エラストマー樹脂を含有することが好ましい。このオレフィン系エラストマー樹脂としては、ゼラス[三菱ケミカル株式会社製:登録商標]、ハイトレル[東レ・デュポン社製:登録商標]、ジュラネックス[ポリプラスチック株式会社製:登録商標]等があげられる。
粘着フィルム20が表面層、中間層、及び裏面層からなる三層構造の場合、粘着フィルム20の表面層と裏面層とには、繊維、無機充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、無機物、高級脂肪酸塩等からなる添加剤が必要に応じて添加される。
凹凸部30は、例えばトレイ1の底部2に対向する粘着フィルム20の裏面22にエンボスロール等を用いて精細に成形され、底部2の内底面3に対向して接触し、凹部と凸部の配列や起伏により、粘着フィルム20の凸凹変形に資するよう機能する。
この凹凸部30は、特に限定されるものではないが、例えば図4に示すように、多数の角錐体が並んだ錐体形であるピラミッド形(図4(a)参照)31、多数の斜線が所定の間隔で斜めに並んだ斜線形(図4(b)参照)32、多数の亀甲が並んだ亀甲模様形(図4(c)参照)33、あるいは多数の角錐台が並んだ錐台形である台形(図4(d)参照)34等に成形される。これらの中では、実験結果から、亀甲模様形33や台形34の採用が好ましく、斜線形32の採用がより好ましく、ピラミッド形31の採用が最適である。
凹凸部30の内底面3に対向する対向面の十点平均粗さRzは、5μm以上20μm以下、好ましくは10μm以上20μm以下が良い。これは、十点平均粗さRzが5μm未満の場合には、粘着フィルム2が適切に変形せず、微小部品11の剥離や取り外しに支障を来すからである。これに対し、十点平均粗さRzが20μmを越える場合には、粘着フィルム2が過剰に変形し、微小部品11の姿勢が悪化するからである。
ここで、十点平均粗さRzは、基準長さLにおいて、最も高い山頂から高さが5番目までの山頂の標高をそれぞれYp1,Yp2,Yp3,Yp4,及びYp5、最も深い谷底から深さが5番目までの谷底の標高をそれぞれYv1,Yv2,Yv3,Yv4,及びYv5とした場合、以下の式(1)により求められる値をμmで表した粗さ値をいう。
Rz=│Yp1+Yp2+Yp3+Yp4+Yp5│+│Yv1+Yv2+Yv3+Y
v4+Yv5│/5 …(式1)
十点平均粗さRzは、その値が大きいほど凹凸部30の内底面3に対向する対向面が全体として粗く、値が小さいほど対向面が全体として平滑であることを意味する。この十点平均粗さRzは、例えばMitsutoyo株式会社製の触針式表面粗さ測定機[製品名:サーフテストSJ‐301]、先端の半径が2μm,円錐のテーパ角60°の触針をそれぞれ用い、JIS B0601 2001に準拠し、測定力0.75mN、カットオフ値λs=2.5μm(なお、測定しようとする対象の表面粗さがカットオフ値未満である場合には、カットオフ値を調整しても良い)、λc=0.8mmの条件下で測定される。
粘着フィルム20の凹凸部30を含む厚さ(総厚)は、30μm以上50μm以下、好ましくは30μm以上48μm以下、より好ましくは31μm以上40μm以下の範囲が良い。これは、粘着フィルム20の厚さが30μm未満の場合には、粘着フィルム20をスペーサ4の表面に適切に覆着することができず、しかも、粘着フィルム表面21の鏡面性が悪化し、微小部品11の粘着保持に支障を来すからである。これに対し、粘着フィルム20の厚さが50μmを越える場合には、微小部品11の剥離・取り外し時に粘着フィルム20が十分に凹凸に変形せず、微小部品11を簡単に取り外すことができないからである。
係る粘着フィルム20の製造方法には、溶融押出成形法、溶液流延法、カレンダー法、延伸法、多層加工法等があるが、特に限定されるものではない。この粘着フィルム20が多層構造の場合、この多層構造の粘着フィルム20は、水冷式共押出インフレーション法、空冷式共押出インフレーション法、共押出Tダイにより製造する方法、表面層となる樹脂フィルムを製造し,この樹脂フィルムに中間層を押出ラミネート法で積層した後,裏面層となる樹脂フィルムをドライラミネーションする方法、裏面層,中間層,及び表面層をドライラミネーションする方法、溶剤キャスティング法、熱プレス成形方法等により製造される。これらの製造方法の中では、表面層,中間層,及び裏面層の厚みの制御が容易な共押出Tダイにより製造する方法が最適である。
凹凸部30対向面の十点平均粗さRzと、粘着フィルム20の厚さとを調整する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、粘着フィルム20を成形した後、成形した粘着フィルム20に、凹凸部30形成用の模様溝を有するエンボスロールを圧接することにより、凹凸部30対向面の十点平均粗さRzと、粘着フィルム20の厚さとを共に調整する方法があげられる。
上記構成において、トレイ保持治具に□1mm以下の大きさの微小部品11を保持させる場合には、平坦な粘着フィルム20の弱粘着性の表面21に微小部品11を押し付ければ、トレイ保持治具に微小部品11を粘着保持させることができる(図2参照)。この際、粘着フィルム20の凹凸部30がトレイ1の内底面3に接触して状態を安定させるので、粘着フィルム20に凸凹の変形が生じることが少なく、その結果、微小部品11を適切な姿勢で粘着保持させることができる。
これに対し、トレイ保持治具から微小部品11を剥離して取り外す場合には、トレイ1の排気孔6に排気装置7をチューブを介して接続して排気装置7を駆動させれば良い。すると、トレイ1の排気孔6からトレイ1の内底面3と粘着フィルム裏面22との間の隙間5の空気が外部に排気され、緊張した粘着フィルム20が凹凸に撓みながら変形して微小部品11に対する粘着面積を減少させるので、微小部品11を簡単に剥離して取り外すことができる(図3参照)。
この際、凹凸部30が従来の支持突起8と同様の機能を発揮し、粘着フィルム20が撓みながら厚さ方向に凹凸に変形する。また、凹凸部30の十点平均粗さRzが5μm以上20μm以下の範囲で、かつ粘着フィルム20が30μm以上50μm以下の厚さなので、粘着フィルム20が十分に凹凸変形し、微小部品11を簡単に取り外すことができる。
上記によれば、トレイ1の内底面3に成形精度に限界のある支持突起8を配列成形するのではなく、粘着フィルム20の裏面22に微細な凹凸部30をエンボス加工するので、粘着フィルム20が変形時に微小部品11に悪影響を及ぼすことがない。したがって、粘着フィルム20が凹凸に変形しても、微小部品11が粘着フィルム20から跳ね上がったり、傾斜して姿勢が悪化し、微小部品11の安全な取り外しに支障を来すのを有効に防止することができる。
また、精細な凹凸部30をレーザ加工ではなく、エンボス加工するので、高価なレーザ加工装置を省略することができ、ランニングコストの削減を図ることができる。また、凹凸部30をエンボスロールで成形するので、微細な凹凸部30を容易に形成することができる。さらに、メッシュ構造体等を何ら採用する必要がないので、例えば微小部品11のサイズが0.5mm×0.5mm以下の場合でも、微小部品11の跳ね上がりや傾斜に伴う姿勢の悪化を防ぐことが可能になる。
なお、上記実施形態では平面枠形のスペーサ4を示したが、何らこれに限定されるものではなく、I字形やL字形等のスペーサ4を複数使用しても良い。また、上記実施形態では粘着フィルム20の裏面22に凹凸部30をエンボスロールで成形したが、何らこれに限定されるものではなく、グラビア印刷やスクリーン印刷等しても良い。また、凹凸部30は、上記模様に何ら限定されるものではなく、例えば鱗模様、籠目模様、市松模様等に形成しても良い。
以下、本発明に係るトレイ保持治具の実施例を比較例と共に説明する。
〔実施例1〕
先ず、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ31μmの粘着フィルムを成形した。ポリプロピレン樹脂としては、ゼラス[三菱ケミカル株式会社製:登録商標]を使用した。粘着フィルムを成形したら、この粘着フィルムをラミネート機にセットし、粘着フィルムの裏面にエンボス模様を成形してピラミッド形の凹凸部とした。ラミネート機には、グラビア印刷用のエンボスロールをセットした。このエンボスロールは、深さ5μmの凹凸部形成溝が形成されたロールとした。また、エンボス模様の凹凸部を成形する際の圧力は、20kgf/mに調整した。
エンボス模様の凹凸部を成形したら、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。この十点平均粗さRzは、Mitsutoyo株式会社製の触針式表面粗さ測定機[製品名:サーフテストSJ‐301]、先端の半径が2μm,円錐のテーパ角60°の触針をそれぞれ用い、JIS B0601 2001に準拠し、測定力0.75mN、カットオフ値λs=2.5μm、λc=0.8mmの条件下で測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは5μmであった。
次いで、予め成形しておいた樹脂製のトレイの底部内底面に粘着フィルムを平面枠形のスペーサを介して積層接着し、粘着フィルムの凹凸部をトレイの底部内底面に隙間を介して対向させ、トレイ保持治具を製造した。この際、トレイに対する粘着フィルムの組み込み状態を目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1に記載した。
次いで、トレイ保持治具の粘着フィルムの露出した表面に微小部品を押し付け、トレイ保持治具の粘着フィルムに微小部品を粘着保持させた。この際、微小部品は、□1.0mm×0.03mmtのSiウェーハとした。また、微小部品の粘着保持状態を目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1に記載した。
微小部品を粘着保持させたら、トレイ裏面の排気孔に真空ポンプをチューブを介して接続し、真空ポンプを駆動して粘着フィルムを凹凸に変形させた後、微小部品をピンセットで剥離して取り外した。この際、微小部品の剥離状態を目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1に記載した。
〔実施例2〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ31μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ10μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは10μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔実施例3〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ42μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ15μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは15μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔実施例4〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ48μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ6μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは6μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔実施例5〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ31μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ20μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは20μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔比較例1〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ43μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ3μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは3μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔比較例2〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ55μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ33μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは33μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
〔比較例3〕
基本的には実施例1と同様であるが、ポリプロピレン樹脂を使用して厚さ30μmの粘着フィルムを成形した。また、ラミネート機にセットしたエンボスロールは、深さ35μmの凹凸部形成溝が形成されたロールに変更した。
粘着フィルムを成形したら、エンボス模様の凹凸部を成形し、この凹凸部表面の十点平均粗さRzを測定した。測定したところ、凹凸部表面の十点平均粗さRzは35μmであった。
以下、実施例1と同様にしてトレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態をそれぞれ目視により観察し、適切な場合には○、不適切な場合には×として表1にまとめた。
Figure 0006993908000001
各実施例の場合、トレイに対する粘着フィルムの組み込み状態、微小部品の粘着保持状態、及び微小部品の剥離状態に関し、全て良好で適切な結果を得た。
各比較例の場合、トレイに対する粘着フィルムの組み込み状態と、微小部品の粘着保持状態とは良好で適切な結果を得た。しかしながら、微小部品を剥離して取り外すとき、微小部品の姿勢が悪化し、不良で不適切な結果を招いた。
本発明に係るトレイ保持治具は、医療機器、家電機器、携帯機器、情報機器、自動車機器、電気電子部品、半導体等の製造分野で使用される。
1 トレイ
2 底部
3 内底面
4 スペーサ(スペーサ部材)
5 隙間
6 排気孔
10 電子部品
11 微小部品(微小物品)
20 粘着フィルム(粘着シート)
21 表面
22 裏面
30 凹凸部
31 ピラミッド形
32 斜線形
33 亀甲模様形
34 台形

Claims (4)

  1. 略有底筒形のトレイと、このトレイの内部に隙間を介し支持されて1mm以下の大きさの微小物品を着脱自在に保持する可撓性の粘着シートとを備え、トレイに排気孔が設けられ、この排気孔からトレイの底部と粘着シートとの間の隙間の気体が外部に排気されることにより、粘着シートが変形するトレイ保持治具であって、
    粘着シートに、トレイの底部に対向して粘着シートを変形させる凹凸部が形成され、この凹凸部の十点平均粗さRzが5μm以上20μm以下の範囲とされており、粘着シートが30μm以上50μm以下の厚さに形成されることを特徴とするトレイ保持治具。
  2. トレイの底部に排気孔が設けられ、トレイの底部内底面の周縁部に、粘着シートの周縁部を支持するスペーサ部材が取り付けられる請求項1記載のトレイ保持治具
  3. 粘着シートのトレイの底部内底面に対向する裏面に、凹凸部がエンボス加工される請求項1又は2記載のトレイ保持治具。
  4. 凹凸部は、略錐体形、略斜線形、略亀甲模様形、あるいは略錐台形である請求項1、2、又は3記載のトレイ保持治具。
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