JP6993326B2 - 汚れリリースポリマーの使用方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月28日に出願された米国特許出願第14/925,195号に対する優先権を主張する。本特許出願の内容全体は、明細書、特許請求の範囲、及び要約、並びにこれらのあらゆる図、表、又は図面を含むが、これらに限定されることなく、ここに明示的に本明細書に参照により組み込まれる。
本発明は、洗濯方法における汚れリリースポリマーの使用方法に関する。特に、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない予備洗浄ステップでの汚れリリースポリマーの使用に関する。
工業的環境での衣類の洗浄には、ほとんどの家庭内及び商業的環境では典型的には遭遇しない多くの課題がある。例えば、ある工業的環境では、従業員は、定期的に機械に接触しているため、彼らの衣類又は制服は、それらの機械からの油及びグリースで汚れ得る。多くの場合、衣類は、非常に汚れ得る。したがって、特定の工業的浄化環境では、塩基性エマルション洗剤等の典型的な洗剤ではこのような油を効果的に除去できないため、より強力な浄化条件を使用する必要がある。
商業的及び家庭内環境にて一般に用いられている油及びグリースを処理する1つの代替的な方法は、汚れリリースポリマー(SRP)の使用である。SRPは、衣類の繊維に結合し、それらの繊維に付着している油及びグリース等の汚れを防止するか、又は汚れの量を減らすことができるポリマーである。SRPは、洗濯物洗浄プロセスにおける合成生地からの油性汚れの除去の向上に効果的であり得る。しかしながら、高アルカリ性の主洗浄ステップ、つまり水酸化物系アルカリ性ステップのため、SRPは、典型的な工業的洗浄配合成分と共生できない。従来のSRPは、高アルカリ性の環境にて加水分解されると考えられているポリエステル主鎖を有する。pHが一般に中性に近い一般消費者の洗濯物においては、これは問題ではない。しかし、ほとんどの工業的洗濯では、高アルカリ性ステップを使用し、工業的汚れを除去し懸濁させる。工業内では、水酸化物系アルカリを用いた高アルカリ性予備洗浄、続いて後のステップで洗剤を有することが典型的である(例えば、Riggs,Charles L.et al.,“Bar Mops Formula,”Textile Laundering Technology TSRA Handbook参照)。したがって、工業的洗浄プロセスで使用するためには、更に効果的であるような方法で高アルカリ性ステップ及び汚れリリースポリマーを使用することが望ましいだろう。この問題を解決するための試みがなされており、それには例えば、米国特許第6,200,351号での、工業的洗浄方法の予備洗浄ステップにおけるSRPの使用を含む。米国特許第6,200,351号の特許が予期していなかったことは、工業内で使用される最も一般的なアルカリである水酸化物系アルカリ性源(苛性アルカリ性)を含有する予備洗浄ステップで、汚れリリースポリマーが使用される場合、ポリマーは完全に効果がないことである。
したがって、工業的用途において要求される高レベルの浄化を提供することができる、向上した浄化組成物へのニーズが存在する。更に、工業的洗浄環境にてSRPを使用するための実現性のある浄化方法を見出す必要がある。
したがって、特許請求された発明の目的は、工業が設定した(industrial was setting)油性及び/又はグリース性の汚れの除去方法を提供することである。
本発明の更なる目的は、SRPを使用した油性及び/又はグリース性の汚れの浄化方法に関する。
本発明の他の目的、利点、及び特徴は、添付の図面と併せて以下の明細書から明らかになるであろう。
本発明の利点は、汚れリリースポリマーの効果が洗濯方法中に保持される、汚れリリースポリマーの使用方法を提供することである。本発明は、業界で使用される従来の方法と異なるやり方で、汚れリリースポリマーの使用方法を用いる。
実施形態では、本発明の方法は、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない中性から低アルカリ性の予備洗浄又は主洗浄における汚れリリースポリマーの使用を含む。実施形態では、本発明の方法は、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない中性から低アルカリ性の予備洗浄、続いて、任意のアルカリ性源を用いたアルカリ性主洗浄における汚れリリースポリマーの使用を含む。本発明の実施形態は、ブースター組成物中の予備洗浄ステップにおける汚れリリースポリマーの使用を含み得る。
複数の実施形態が開示されているが、本発明のまた他の実施形態は、本発明の例証的な実施形態を図示及び説明する以下の詳細な説明から、当業者には明らかになるであろう。したがって、図面及び詳細な説明は、例証的な性質のものであり、制限的であるとみなされるべきではない。
本発明は、洗濯方法における汚れリリースポリマーの使用に関する。本発明の洗濯方法は、既存の洗濯方法に対して多くの利点を有する。例えば、本洗濯方法は、汚れリリースポリマーの効果的な使用を提供する。これにより油性及びグリース性の汚れの効果的な除去が可能になり、工業的洗濯環境に特に有益である。
本発明の実施形態は、特定の洗剤組成物、洗剤ブースター、界面活性剤ブースター、又は他の洗濯組成物に限定されないが、但し、本発明の方法に従う。本明細書に使用される全ての専門用語は、単に特定の実施形態を説明する目的のためであり、いかなる様式又は範囲においても限定的であることを意図されないことが更に理解されるべきである。例えば、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数形の指示対象を含み得る。更に、全ての単位、接頭辞、及び記号は、そのSIによって認められた形態で示され得る。
本明細書内に列挙される数的範囲は、定義される範囲内の数を含む。本開示全体を通して、本発明の様々な態様が範囲形式で提示される。範囲形式による説明は、単に便宜性及び簡潔性のためのものであり、本発明の範囲に対する柔軟性を欠く制限として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。したがって、範囲の説明は、全ての可能な下位範囲及びその範囲内の個々の数値を具体的に開示しているとみなされるべきである(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)。
本発明をより容易に理解し得るように、特定の用語をまず定義する。別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明の実施形態に関連する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載される方法及び材料と類似しているか、それらを改良したか、又はそれらと同等である多くのものが、不要な実験を行うことなく本発明の実施形態の実施で使用され得、好ましい材料及び方法が、本明細書に記載される。本発明の実施形態を説明及び請求する上で、以下に記載される定義に従って以下の専門用語が使用される。
用語「約」は、本明細書において使用される場合、例えば現実世界において濃縮物又は使用溶液の作製に使用される典型的な測定及び液体取扱い手順;それらの手順における不慮の誤差;組成物の作製又は方法の実行に使用される構成成分の製造、供給源又は純度の違い等によって生じ得る、数量のばらつきを指す。用語「約」はまた、特定の初期混合物から得られる組成物の異なる平衡条件に起因して異なる量を包含する。用語「約」により修飾されるか否かに関わらず、特許請求の範囲は、その量の当量を含む。
本明細書において使用する場合、用語「アルキル」又は「アルキル基」は、1個以上の炭素原子を有する飽和炭化水素を指し、直鎖アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等)、環式アルキル基(又は「シクロアルキル」若しくは「脂環式」若しくは「炭素環式」基)(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等)、分岐鎖アルキル基(例えば、イソプロピル、tert-ブチル、sec-ブチル、イソブチル等)、並びにアルキル置換アルキル基(例えば、アルキル置換シクロアルキル基及びシクロアルキル置換アルキル基)を含む。
別段の定めがない限り、用語「アルキル」は、「非置換アルキル」及び「置換アルキル」の両方を含む。本明細書で使用する場合、用語「置換アルキル」は、炭化水素骨格の1つ以上の炭素上の1つ以上の水素を置換する置換基を有するアルキル基を指す。そのような置換基には、例えば、アルケニル、アルキニル、ハロゲノ、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホネート(phosphonato)、ホスフィネート(phosphinato)、シアノ、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、及びアルキルアリールアミノを含む)、アシルアミノ(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイル、及びウレイドを含む)、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、複素環式、アルキルアリール、又は芳香族(複素芳香族を含む)基が含まれ得る。
いくつかの実施形態において、置換アルキルには、複素環式基が含まれ得る。本明細書において使用する場合、用語「複素環式基」は、環内の炭素原子のうちの1個以上が炭素以外の元素、例えば、窒素、硫黄、又は酸素である、炭素環式基に類似している閉環構造を含む。複素環式基は、飽和又は不飽和であってよい。例となる複素環式基としては、アジリジン、エチレンオキシド(エポキシド、オキシラン)、チイラン(エピスルフィド)、ジオキシラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ジオキセタン、ジチエタン、ジチエト、アゾリジン、ピロリジン、ピロリン、オキソラン、ジヒドロフラン、及びフランが挙げられるが、これらに限定されない。
「再堆積防止剤」は、浄化されている物体上に再堆積する代わりに水中に懸濁されたままであることを助ける化合物を指す。再堆積防止剤は、浄化されている表面上の除去された汚れの再堆積の低減を補助するために、本発明において有用である。
本明細書において使用する場合、用語「浄化」は、汚れ除去、漂白、微生物群の減少、及びそれらの任意の組み合わせを促進するか、又はそれらを助けるために使用される方法を指す。本明細書において使用する場合、用語「微生物(microorganism)」は、あらゆる非細胞生物又は単細胞(群体を含む)生物を指す。微生物には、全ての原核生物が含まれる。微生物は、細菌(シアノバクテリアを含む)、胞子、地衣類、菌類、原虫、ビリノ、ウイロイド、ウイルス、ファージ、及びいくつかの藻を含む。本明細書において使用する場合、用語「微生物(microbe)」は、微生物(microorganism)と同義である。
用語「洗濯物」は、洗濯機で浄化される品目又は物品を指す。一般に、洗濯物は、織物材料、織布、不織布、及びニット織物から作製された、又はそれらを含む、あらゆる品目又は物品を指す。織物材料としては、シルク繊維、リネン繊維、綿繊維、ポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維、並びに綿及びポリエステルブレンドを含むこれらのブレンド等の、天然又は合成繊維が挙げられ得る。繊維は、処理済又は未処理であり得る。例となる処理済繊維としては、難燃処理をされたものが挙げられる。用語「リネン」は、多くの場合、ベッドシーツ、ピローケース、タオル、テーブルリネン、テーブルクロス、バーモップ、及び制服を含む特定のタイプの洗濯物品目を記述するために使用されることが理解されるべきである。本発明は、非洗濯物物品並びに皿、ガラス、及び他の製品等の硬質表面を含む表面を処理する組成物及び方法を追加的に提供する。
本明細書において使用される場合、用語「ポリマー」は、一般に、これらに限定されないが、ホモポリマー、コポリマー、例えばブロック、グラフト、ランダム及び交互コポリマー等、ターポリマー、並びにより高次の「x」量体を含み、それらの誘導体、組み合わせ及びブレンドを更に含む。更に、別段に具体的に限定されない限り、用語「ポリマー」は、これらに限定されないが、アイソタクチック、シンジオタクチック及びランダム対称、並びにそれらの組み合わせを含む、分子の全ての可能な異性体構成を含むものとする。更に、別段に具体的に限定されない限り、用語「ポリマー」は、分子の全ての可能な幾何学構成を含むものとする。
本明細書で使用されるとき、「汚れ」又は「染み」という用語は、非極性の油性物質を指し、これは、鉱物粘度、砂、天然鉱物質、カーボンブラック、グラファイト、カオリン、環境粉塵などの特定の物質を含有してもよく、又はしなくてもよい。
本明細書において使用される場合、用語「実質的に含まない」は、完全にその構成成分を有しない、又は、その構成成分が組成物の性能に影響しない程度の少量の構成成分を有する組成物を指す。構成成分は、不純物として又は汚染物質として存在してもよく、0.5重量%未満でなければならない。別の実施形態では、構成成分の量は、0.1重量%未満であり、更に別の実施形態では、構成成分の量は、0.01重量%未満である。
本明細書において使用される場合、用語「水溶性」は、材料が組成物中の水中にあることを意味する。一般に、材料は、25℃において、0.0001重量%の水溶液及び/又は水担体の濃度で、好ましくは0.001%、より好ましくは0.01%、最も好ましくは0.1%で可溶性となるべきである。
「重量パーセントweight percent」」、「重量%(wt-%)」、「重量パーセント(wt.)」、「重量パーセント(percent by weight)」、「重量%(% by weight)」、及びそれらの変形は、本明細書で使用されるとき、その物質の重量を組成物の総重量で除し、100を乗じたものとしての物質の濃度を指す。本明細書において使用される場合、「パーセント」、「%」等は、「重量パーセント」、「wt-%」等と同義であることを意図することが理解される。
本発明の方法は、本発明のステップ、構成成分、及び成分、並びに本明細書に記載される他のステップ、構成成分、及び成分を含み得るか、これらから本質的になり得るか、又はこれらからなり得る。本明細書で使用されるとき、「から本質的になる」は、方法が、追加的なステップ、構成成分、及び成分を含んでもよいが、但しその追加的なステップ、構成成分、及び成分が、特許請求される方法の基本的及び新規の特徴を物質的に変更しない場合に限ることを意味する。
洗濯方法
本発明の洗濯方法は、SRPの使用を含む。本発明の一態様では、SRPは、油性及びグリース性の汚れの除去を向上させることができる。これは、工業的洗濯環境において、特に有益である。SRPは、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない予備洗浄ステップに含まれる。好ましい実施形態では、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない予備洗浄ステップは、ケイ酸塩系アルカリ性源の使用を用いる。別の好ましい実施形態では、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない予備洗浄ステップは、中性予備洗浄ステップであり、後に水酸化物系アルカリ分を含む主洗浄ステップが続き得る。
本発明の方法は、予備洗浄ステップ、主洗浄ステップ、任意の酸味(sour)ステップ、及び任意の仕上げステップを含む。従来の予備洗浄ステップは、アルカリ性源、多くの場合、苛性でもある源を含有する組成物を含む。具体的には、従来の予備洗浄ステップは、固形分の除去及び懸濁を助けるように、アルカリ性源又は一般に苛性アルカリ源を含む。水酸化物系のそれらのアルカリ性源は、SRPが不安定な環境を作り出す。したがって、本発明の予備洗浄ステップは、固形分の除去や懸濁という利点を保持するが、水酸化物系アルカリ分源を実質的に含まない。主洗浄ステップは、低アルカリ性源又は中性アルカリ性源、界面活性剤、及び任意選択で、ブースターを有する組成物を用いて行われる。一実施形態では、主洗浄ステップは、ケイ酸塩系アルカリ分を有する組成物を用いて行われる。特定の理論に制限されるものではないが、SRPが複数の洗浄サイクルにわたって安定形態で利用される場合、生地上に蓄積するので、SRPは最も効果的であるため、本組成物が好ましいと考えられている。
任意選択的に、本発明の方法は、汚れの除去の後に続く酸性化ステップを含む。この酸性化ステップは、消毒作用を行いながら、生地上のアルカリ性残留物を中和する酸性構成成分を含有する組成物を用いて行われる。追加的に、本発明の方法は、柔軟剤、漂白剤、及び/又はデンプン等の他の仕上げステップを含んでよい。
汚れリリースポリマー
汚れリリースポリマーは、本発明の方法に含まれ得る。ポリマーは、疎水性モノマー及び親水性モノマーの両方を有することにより作用し、それによりSRPがポリエステル及びポリエステルブレンドの生地表面に付着することが可能になり、表面がより親水性になる。表面をより親水性にすることにより、汚いモーター油等の油性汚れとポリエステル及びポリエステルブレンド生地との親和性が低下し、汚れが簡単に除去できるようになる。ポリマーが生地上にビルドアップすると知られているため、SRPが複数の洗浄サイクルにわたって使用される場合、この効果はより大きい。
本発明の一態様では、汚れリリースポリマーは、少なくとも1つの疎水性モノマー及び少なくとも1つの親水性モノマーを含有し、少なくとも1つの疎水性モノマー対少なくとも1つの親水性モノマーの比は、1:2~約5:6の範囲内である。一実施形態では、比は2:3~4:5である。一実施形態では、比は4:5である。
特定の実施形態では、使用中に、SRP中の疎水性モノマーは、例えば洗浄プロセス中に、生地又は織物の繊維と結合し得る。繊維と結合すると、SRPは、汚いモーター油等のグリース及び油等の疎水性の汚れの付着を防止又は妨げ得る。したがって、本明細書の方法に従って処理した生地は、SRPが、疎水性の汚れが生地の繊維に結合するのを防止する、又は疎水性の汚れの少なくとも大部分が生地の繊維に結合するのを防止する、又は疎水性の汚れの少なくともいくらかが生地の繊維に結合するのを防止するため、より効率的に浄化され得る。SRPは、少なくともいくらかの疎水性の汚れが、生地の繊維に付着又は結合するのを妨げ得る。生地に吸着する汚れは、SRPによって結合され得、SRP/汚れ凝集体は、生地から取り除かれ得、SRPは、溶液中に汚れを保持し得、それによって生地上に汚れが再付着するのを防止する。
SRPは、エステル、エーテル、酸、アルコール、アミン等のヘテロ基、硫黄基、又は類似のもののうち1つ以上を含むことができる。
疎水性モノマーは、飽和若しくは不飽和の炭化水素鎖、芳香環、置換炭化水素鎖、又は類似のもののうち1つ以上を含むことができる。
好ましいSRPとしては、Solvay製のRepel-O-Tex crystal、Clariant製のTexcare SRN300、及びAshland製のSorez100が挙げられるが、これらに限定されない。
一態様では、汚れリリースポリマーは、本発明の予備洗浄ステップの間に利用される。追加的に、汚れリリースポリマーは、本発明の予備洗浄ステップ中に利用され、この予備洗浄ステップは、低アルカリ性又は中性アルカリ性である。一態様では、汚れリリースポリマーは、本発明の予備洗浄ステップ中に利用され、この予備洗浄ステップは、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない。
アルカリ性源
本発明の方法では、予備洗浄ステップは、あらゆるアルカリ性源なしで、中性で、又は水酸化物系アルカリ分を実質的に含まずに用いられ得る。更に、本発明の実施形態では、主洗浄ステップは、アルカリ性源を含有し、それは水酸化物系アルカリ分源を含み得る。したがって、本発明中における使用に好適なアルカリ性源としては、アルカノールアミン、炭酸塩、水酸化物、及びケイ酸塩を挙げることができる。本発明の好ましい態様では、アルカリ性源は、ケイ酸塩系である。
好適なアルカノールアミンとしては、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びそれらの混合物が挙げられる。
好適な炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、及びこれらの混合物等のアルカリ金属炭酸塩が挙げられる。
好適な水酸化物としては、アルカリ及び/又はアルカリ土類金属水酸化物が挙げられる。一実施形態では、水酸化物系アルカリ分源は、水酸化ナトリウムである。本発明のいくつかの実施形態では、浄化方法全体が、水酸化物系アルカリ分源を実質的に含まない可能性がある。
好適なケイ酸塩としては、メタケイ酸塩、セスキケイ酸塩、オルトケイ酸塩、及びこれらの混合物が挙げられる。一実施形態では、ケイ酸塩は、アルカリ金属ケイ酸塩である。好ましいアルカリ金属ケイ酸塩は、ナトリウム又はカリウムを含む。
アルカリ性源は、約6.5~約10.5、一実施形態では約7~約10、別の実施形態では約7.5~約9.5のpHを提供する量で予備洗浄ステップ中に存在してもよい。予備洗浄ステップ中に過度にアルカリ性のpHを使用すると、SRPに対して有害な影響を与え得ることが見出された。更に、低すぎるpHを使用すると、所望の浄化有効性を提供しない。
本発明の一実施形態では、アルカリ性源は、約8~約14、一実施形態では約8.5~13、別の実施形態では約9~12のpHを提供する量で主洗浄ステップ中にあってよい。本発明の代替的実施形態では、アルカリ性源は、約7~約11、一実施形態では約8~約10.5、別の実施形態では約8.5~約10のpHを提供する量で主洗浄ステップ中にあってよい。
担体
本発明のステップは、典型的には、担体を用いて行われる。一実施形態では、担体は水であるが、特定の実施形態では、異なる溶媒が使用され得る。
界面活性剤
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、界面活性剤を含む。本発明の組成物と一緒に使用するのに好適な界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び双性イオン界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、約5重量%~約50重量%の界面活性剤を含む。他の実施形態において、本発明の組成物は、約10重量%~約40重量%の界面活性剤を含む。更に他の実施形態において、本発明の組成物は、約15重量%~約35重量%の界面活性剤を含む。本組成物及び方法で使用するために選択された界面活性剤のクラス、一体性、及び数は、本組成物及び方法中の他の構成成分に基づいて、及び除去の対象となる汚れのタイプに基づいて変更され選択されてよい。
非イオン性界面活性剤
有用な非イオン界面活性剤は、一般的に、有機疎水性基及び有機親水性基の存在を特徴とし、典型的には、有機脂肪族、アルキル芳香族、又はポリオキシアルキレン疎水性化合物と、一般的には、エチレンオキシド又はその多水和生成物(polyhydration product)、ポリエチレングリコールである親水性アルカリ性オキシド部分との縮合によって生成される。具体的には、反応性水素原子を有するヒドロキシル、カルボキシル、アミノ、又はアミド基を有する任意の疎水性化合物を、エチレンオキシド、若しくはその多水和付加物、又はプロピレンオキシド等のアルコキシレンとのその混合物と縮合させて、非イオン表面活性剤を形成することができる。任意の特定の疎水性化合物と縮合する親水性ポリオキシアルキレン部分の長さは、親水性特性と疎水性特性との間の所望の程度のバランスを有する水分散性又は水溶性化合物を生成するように、容易に調節され得る。有用な非イオン性界面活性剤は、以下を含む。
1.開始剤反応性水素化合物としてのプロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパン、及びエチレンジアミンをベースとしたブロックポリオキシプロピレン-ポリオキシエチレンポリマー化合物。開始剤の逐次的プロポキシル化及びエトキシル化から作製されるポリマー化合物の例は、BASF Corpから市販されている。化合物の1つのクラスは、エチレンオキシドを、プロピレンオキシドをプロピレングリコールの2つのヒドロキシル基に付加することにより形成される疎水性塩基と縮合させることにより形成される、二官能性(2つの反応性水素)化合物である。分子のこの疎水性部分は、約1,000から約4,000の分子量を有する。次いで、エチレンオキシドは、この疎水性物質を親水基の間に挟み込むように付加され、最終的な分子の約10重量%から約80重量%を構成するように長さにより制御される。化合物の別のクラスは、プロピレンオキシド及びエチレンオキシドのエチレンジアミンへの逐次的付加から得られる三官能性ブロックコポリマーである。プロピレンオキシドハイドロタイプ(hydrotype)の分子量は、約500から約7,000の範囲であり;親水性のエチレンオキシドは、分子の約10重量%から約80重量%を構成するように付加される。
2.直鎖若しくは分岐鎖構成の、又は単一若しくは二重アルキル構成物質のアルキル鎖が約8から約18個の炭素原子を含有する1モルのアルキルフェノールの、約3から約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルキル基は、例えば、ジイソブチレン、ジ-アミル、重合プロピレン、イソ-オクチル、ノニル、及びジ-ノニルにより代表され得る。これらの界面活性剤は、アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレンオキシド縮合物であってもよい。この化学の商業的化合物の例は、Rhone-Poulenc製のIgepal(登録商標)、及びUnion Carbide製のTriton(登録商標)の商品名で市販されている。
3.約6から約24個の炭素原子を有する、1モルの飽和又は不飽和直鎖又は分岐鎖アルコールの、約3から約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルコール部分は、上述された炭素範囲内のアルコールの混合物からなってもよく、又は、この範囲内の特定の数の炭素原子を有するアルコールからなってもよい。同様の商業的界面活性剤の例は、BASF製のLutensol(商標)、Dehydol(商標)、Shell Chemical Co.製のNeodol(商標)、及びVista Chemical Co.製のAlfonic(商標)の商品名で入手可能である。
4.約8から約18個の炭素原子を有する、1モルの飽和又は不飽和直鎖又は分岐鎖カルボン酸の、約6から約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。酸部分は、上で画定された炭素原子範囲内の酸の混合物からなってもよく、又は、この範囲内の特定の数の炭素原子を有する酸からなってもよい。この化学の商業的化合物の例は、BASF製のDisponil又はAgnique、及びLipo Chemicals, Inc.製のLipopeg(商標)の商品名で市販されている。
一般にポリエチレングリコールエステルと呼ばれるエトキシル化カルボン酸に加えて、グリセリド、グリセリン、及び多価(サッカリド又はソルビタン/ソルビトール)アルコールとの反応により形成される他のアルカン酸エステルが、本発明において特別な実施形態への用途、特に間接的食品添加剤用途を有する。これらのエステル部分は全て、その分子上に、これらの物質の親水性を制御するために更なるアシル化又はエチレンオキシド(アルコキシド)付加に供され得る1つ以上の反応性水素部位を有する。これらの脂肪エステル又はアシル化炭水化物を、アミラーゼ及び/又はリパーゼ酵素を含有する本発明の組成物に添加する場合、不適合性の可能性のため、注意しなければならない。
非イオン性低発泡界面活性剤の例は、以下を含む。
5.エチレンオキシドをエチレングリコールに付加して指定の分子量の親水性物質を提供し;次いでプロピレンオキシドを付加して分子の外側(端部)に疎水性ブロックを得ることにより改質され、本質的に反転された(1)からの化合物。分子の疎水性部分は、約1,000から約3,100の分子量を有し、中心の親水性物質は、最終的な分子の10重量%から約80重量%を含む。これらの反転Pluronics(商標)は、BASF CorporationによりPluronic(商標)R界面活性剤の商標で製造されている。同様に、Tetronic(商標)R界面活性剤は、BASF Corporationにより、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのエチレンジアミンへの逐次的付加によって製造されている。分子の疎水性部分は、約2,100から約6,700の分子量を有し、中心の親水性物質は、最終的な分子の10重量%から約80重量%を含む。
6.プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、塩化ベンジル等の疎水性小分子;及び1から約5個の炭素原子を含有する短鎖脂肪酸、アルコール又はアルキルハロゲン化物;並びにそれらの混合物との反応により発泡を低減するために、(多官能性部分の)末端ヒドロキシ基(複数可)を「キャッピング」又は「端部ブロッキング」することにより改質された、グループ(1)、(2)、(3)及び(4)からの化合物。また、末端ヒドロキシ基を塩化物基に変換する塩化チオニル等の反応物質も含まれる。末端ヒドロキシ基へのそのような改質は、オールブロック、ブロック-ヘテリック(heteric)、ヘテリック-ブロック又はオールヘテリック非イオン性物質をもたらし得る。
効果的な低発泡非イオン性物質の追加的な例は、以下を含む。
7.次式
Figure 0006993326000001
で表される、Brownらによって1959年9月8日発行された米国特許第2,903,486号のアルキルフェノキシポリエトキシアルカノールで、式中、Rは、8から9個の炭素原子のアルキル基であり、Aは、3から4個の炭素原子のアルキレン鎖であり、nは、7から16の整数であり、mは、1から10の整数である。
末端疎水性鎖の分子量、中間疎水性単位の分子量、及び連結親水性単位の分子量がそれぞれ縮合物の約3分の1を占める、交互親水性オキシエチレン鎖及び疎水性オキシプロピレン鎖を有する、1962年8月7日にMartinらに対して発行された米国特許第3,048,548号のポリアルキレングリコール縮合物。
一般式Z[(OR)OH](式中、Zは、アルコキシル化可能な材料であり、Rは、エチレン及びプロピレンであってもよいアルキレンオキシドから得られるラジカルであり、nは、例えば、10から2,000又はそれ以上の整数であり、zは、反応性オキシアルキル化可能な基の数により決定される整数である)を有する、1968年5月7日にLissantらに対して発行された米国特許第3,382,178号において開示されている消泡性非イオン性界面活性剤。
式Y(CO)(CO)H(式中、Yは、約1から6個の炭素原子及び1個の反応性水素原子を有する有機化合物の残基であり、nは、ヒドロキシル価により決定されるような少なくとも約6.4の平均値を有し、mは、オキシエチレン部分が分子の約10重量%から約90重量%を構成するような値を有する)に対応する、1954年5月4日にJacksonらに対して発行された米国特許第2,677,700号に記載の共役ポリオキシアルキレン化合物。
式Y[(C(CO)H](式中、Yは、約2から6個の炭素原子を有し、x個の反応性水素原子(xは、少なくとも約2の値を有する)を含有する有機化合物の残基であり、nは、ポリオキシプロピレン疎水性塩基の分子量が少なくとも約900であるような値を有し、mは、分子のオキシエチレン含量が約10重量%から約90重量%であるような値を有する)を有する、1954年4月6日にLundstedらに対して発行された米国特許第2,674,619号に記載の共役ポリオキシアルキレン化合物。Yの定義の範囲内に含まれる化合物は、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン等を含む。オキシプロピレン鎖は、任意選択で、但し有利には、少量のエチレンオキシドを含有し、オキシエチレン鎖もまた、任意選択で、但し有利には、少量のプロピレンオキシドを含有する。
本発明の組成物において有利に使用される追加的な共役ポリオキシアルキレン表面活性剤は、式:P[(CO)(CO)H](式中、Pは、約8から18個の炭素原子を有し、x個の反応性水素原子(xは、1又は2の値を有する)を含有する有機化合物の残基であり、nは、ポリオキシエチレン部分の分子量が少なくとも約44であるような値を有し、mは、分子のオキシプロピレン含量が約10重量%から約90重量%であるような値を有する)に対応する。いずれの場合においても、オキシプロピレン鎖は、任意選択ではあるが有利には、少量のエチレンオキシドを含有してもよく、オキシエチレン鎖もまた、任意選択ではあるが有利には、少量のプロピレンオキシドを含有してもよい。
8.本組成物における使用に好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、構造式RCONR1Z(式中、R1は、H、C~Cヒドロカルビル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ基、又はそれらの混合であり;Rは、直鎖であってもよいC~C31ヒドロカルビルであり;Zは、鎖に直接接続された少なくとも3つのヒドロキシルを有するヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、又はそのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシル化若しくはプロポキシル化)である)を有するものを含む。Zは、還元アミン化反応において還元糖から得られてもよく;例えばグリシチル部分である。
9.脂肪族アルコールの約0から約25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシレート縮合生成物は、本組成物における使用に好適である。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖又は分岐鎖であってもよく、一級又は二級であってもよく、また一般に6から22個の炭素原子を含有する。
10.エトキシル化C~C18脂肪アルコール及びC~C18混合エトキシル化及びプロポキシル化脂肪アルコール、特に水溶性のものは、本組成物における使用に好適な界面活性剤である。好適なエトキシル化脂肪アルコールは、3から50のエトキシル化度を有するC~C18エトキシル化脂肪アルコールを含む。
11.特に本組成物における使用に好適な非イオン性アルキルポリサッカリド界面活性剤は、1986年1月21日に発行された米国特許第4,565,647号、Llenadoにおいて開示されているものを含む。これらの界面活性剤は、約6から約30個の炭素原子を含有する疎水基、及び約1.3から約10のサッカリド単位を含有するポリサッカリド、例えばポリグリコシド親水基を含む。5又は6個の炭素原子を含有する任意の還元サッカリドが使用されてもよく、例えば、グルコース、ガラクトース及びガラクトシル部分がグルコシル部分と置換されてもよい。(任意選択で、疎水基が2-、3-、4-等の位置に結合し、グルコシド又はガラクトシドとは対照的にグルコース又はガラクトースを生成する。)サッカリド間の結合は、例えば、追加的なサッカリド単位の1つの位置と、その前のサッカリド単位上の2-、3-、4-、及び/又は6-位との間であってもよい。
12.本組成物における使用に好適な脂肪酸アミド界面活性剤は、式:RCON(R(式中、Rは、7から21個の炭素原子を含有するアルキル基であり、各Rは、独立して、水素、C~Cアルキル、C~Cヒドロキシアルキル、又は--(CO)H(式中、xは、1から3の範囲内である)を有するものを含む。
13.非イオン性界面活性剤の有用なクラスは、アルコキシル化アミン、又は、最も具体的には、アルコールアルコキシル化/アミノ化/アルコキシル化界面活性剤として定義されるクラスを含む。これらの非イオン性界面活性剤は、少なくとも部分的に、一般式:R20--(PO)N--(EO)H、R20--(PO)N--(EO)H(EO)H、及びR20--N(EO)H(式中、R20は、アルキル、アルケニル若しくは他の脂肪族基、又は8から20個、一実施形態において12から14個の炭素原子のアルキル-アリール基であり、EOは、オキシエチレンであり、POは、オキシプロピレンであり、sは、1から20、一実施形態において2~5であり、tは、1~10、好ましくは2~5であり、uは、1~10、一実施形態において2~5である)により表され得る。これらの化合物の範囲における他の変形例は、代替の式:R20--(PO)--N[(EO)H][(EO)H](式中、R20は、上で定義された通りであり、vは、1から20(例えば、1、2、3、又は4(一実施形態において2))であり、w及びzは、独立して、1~10、一実施形態において2~5である)により表され得る。これらの化合物は、商業的には、非イオン性界面活性剤としてHuntsman Chemicalsにより販売されている製品ラインにより代表される。このクラスの好ましい化学薬品は、Surfonic(商標)PEA25アミンアルコキシレートを含む。本発明の組成物に好ましい非イオン性界面活性剤は、アルコールアルコキシレート、EO/POブロックコポリマー、アルキルフェノールアルコキシレート等を含む。
論文「Nonionic Surfactants」、Schick,M.J.編、Surfactant Science Seriesの第1巻、Marcel Dekker,Inc.、New York、1983は、本発明の実践において一般的に用いられる広範な非イオン性化合物に関する優れた参考文献である。非イオン性のクラス、及びこれらの界面活性剤の種の典型的なリストは、1975年12月30日にLaughlin及びHeuringに対して発行された米国特許第3,929,678号に記載されている。更なる例は、「Surface Active Agents and detergents」(第I巻及び第II巻、Schwartz、Perry及びBerch著)に記載されている。
半極性非イオン性界面活性剤
半極性型の非イオン性表面活性剤は、本発明の組成物において有用な別のクラスの非イオン性界面活性剤である。一般に、半極性非イオン性物質は、高発泡物質及び泡安定剤であり、これはCIPシステムにおけるそれらの適用を制限し得る。しかしながら、高発泡浄化方法用に設計された本発明の組成上の実施形態において、半極性非イオン性物質は、即時的な実用性を有する。半極性非イオン性界面活性剤は、アミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシド及びそれらのアルコキシル化誘導体を含む。
14.アミンオキシドは、一般式:
Figure 0006993326000002
式中、矢印は、半極性結合の従来の表現であり;R、R、及びRは、脂肪族、芳香族、ヘテロ環式、脂環式、又はそれらの組み合わせであってもよい。一般に、洗浄剤関連のアミンオキシドの場合、Rは、約8から24個の炭素原子のアルキルラジカルであり;R及びRは、1~3個の炭素原子のアルキル若しくはヒドロキシアルキル又はそれらの混合であり;R及びRは、例えば酸素又は窒素原子を介して互いに結合し、環構造を形成してもよく;Rは、アルカリ、又は2から3個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキレン基であり;nは、0から約20の範囲である。
有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、ヤシ又はタロウアルキルジ-(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、その具体例は、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、エトラデシル(etradecyl)ジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアイン(dimethylaine)オキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)-3-ドデコキシ-1-ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル-(2-ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9-トリオクタデシルジメチルアミンオキシド及び3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピルジ-(2-ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
有用な半極性非イオン性界面活性剤はまた、以下の構造を有する水溶性ホスフィンオキシドを含む。
Figure 0006993326000003
式中、矢印は、半極性結合の従来の表現であり;Rは、10から約24個の炭素原子の鎖長範囲のアルキル、アルケニル又はヒドロキシアルキル部分であり;R及びRは、それぞれ、1から3個の炭素原子を含有するアルキル又はヒドロキシアルキル基から別個の選択されるアルキル部分である。
有用なホスフィンオキシドの例は、ジメチルデシルホスフィンオキシド、ジメチルテトラデシルホスフィンオキシド、メチルエチルテトラデシルホスフィンオキシド、ジメチルヘキサデシルホスフィンオキシド、ジエチル-2-ヒドロキシオクチルデシルホスフィンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルホスフィンオキシド、及びビス(ヒドロキシメチル)テトラデシルホスフィンオキシドを含む。
本明細書において有用な半極性非イオン性界面活性剤はまた、以下の構造を有する水溶性スルホキシド化合物を含む。
Figure 0006993326000004
式中、矢印は、半極性結合の従来の表現であり;Rは、約8から約28個の炭素原子のアルキル又はヒドロキシアルキル部分、0から約5個のエーテル連結部、及び0から約2個のヒドロキシル置換基であり;Rは、1から3個の炭素原子を有するアルキル及びヒドロキシアルキル基からなるアルキル部分である。
これらのスルホキシドの有用な例は、ドデシルメチルスルホキシド;3-ヒドロキシトリデシルメチルスルホキシド;3-メトキシトリデシルメチルスルホキシド;及び3-ヒドロキシ-4-ドデコキシブチルメチルスルホキシドを含む。
本発明の組成物のための半極性非イオン性界面活性剤は、ジメチルアミンオキシド、例えばラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、それらの組み合わせ等を含む。有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、オクチル、デシル、ドデシル、イソドデシル、ヤシ又はタロウアルキルジ-(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、その具体例は、オクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、イソ-ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアイン(dimethylaine)オキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2-ヒドロキシエチル)-3-ドデコキシ-1-ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル-(2-ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9-トリオクタデシルジメチルアミンオキシド及び3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピルジ-(2-ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
本発明の組成物と共に使用するのに好適な非イオン性界面活性剤としては、アルコキシル化界面活性剤が挙げられる。好適なアルコキシル化界面活性剤としては、EO/POコポリマー、末端処理EO/POコポリマー、アルコールアルコキシレート、末端処理アルコールアルコキシレート、それらの混合物などが挙げられる。溶媒としての使用のための好適なアルコキシル化界面活性剤としては、EO/POブロックコポリマー、例えば、Pluronic及び逆Pluronic界面活性剤など、アルコールアルコキシレート、例えば、Dehypon LS-54(R-(EO)(PO))及びDehypon LS-36(R-(EO)(PO))など、並びに末端処理アルコールアルコキシレート、例えば、Plurafac LF221及びTegoten EC11など、それらの混合物などが挙げられる。
アニオン性界面活性剤
疎水性物質の電荷が負であるためアニオンとして分類される界面活性物質、又はもしpHが中性若しくはそれ以上に上昇しなければ分子の疎水性部分が電荷を持たない界面活性剤(例えば、カルボン酸)もまた、本発明で有用である。カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、及びホスフェートは、アニオン性界面活性剤中に見られる極性(親水性)可溶性基である。これらの極性基を伴うカチオン(対イオン)のうち、ナトリウム、リチウム、及びカリウムは、水溶性を付与し、アンモニウム及び置換アンモニウムイオンは、水溶性及び油溶性の両方を提供し、カルシウム、バリウム、及びマグネシウムは、油溶性を促進する。当業者には理解される通り、アニオンは、優れた洗浄性界面活性剤であるため、重質洗剤組成物への好ましい添加物である。
本組成物における使用に好適なアニオン性スルフェート界面活性剤としては、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート、直鎖及び分岐一級及び二級アルキルスルフェート、アルキルエトキシスルフェート、脂肪オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、C~C17アシル-N-(C~Cアルキル)及び-N-(C~Cヒドロキシアルキル)グルカミンスルフェート、並びにアルキル多糖類のスルフェート、例えば、アルキルポリグルコシドのスルフェートなどが挙げられる。また、アルキルスルフェート、アルキルポリ(エチレンオキシ)エーテルスルフェート、及び芳香族ポリ(エチレンオキシ)スルフェート、例えば、エチレンオキシド及びノニルフェノール(通常1分子当たり1~6個のオキシエチレン基を有する)のスルフェート又は濃縮生成物も挙げられる。
本組成物における使用に好適なアニオン性スルホネート界面活性剤としてはまた、アルキルスルホネート、直鎖及び分岐一級及び二級アルキルスルホネート、並びに置換基を有する又は有さない芳香族スルホネートが挙げられる。
本発明における使用に好適なアニオン性カルボキシレート界面活性剤としては、カルボン酸(及び塩)、例えば、アルカン酸(及びアルカノエート)、エステルカルボン酸(例えば、アルキルスクシネート)、エーテルカルボン酸、スルホン化脂肪酸、例えば、スルホン化オレイン酸などが挙げられる。かかるカルボキシレートとしては、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルアリールエトキシカルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤、及び石鹸(例えば、アルキルカルボキシル)が挙げられる。本組成物において有用な二級カルボキシレートとしては、二級炭素に接続されたカルボキシル単位を含有するものが挙げられる。第二級炭素は、例えば、p-オクチル安息香酸におけるように、又はアルキル置換シクロヘキシルカルボキシレートにおけるように、環構造にあってもよい。二級カルボキシレート界面活性剤は、典型的には、エーテル結合、エステル結合、及びヒドロキシル基を含有しない。更に、それらは典型的には、頭部基(両親媒性部分)内に窒素原子を欠く。好適な第二級セッケン界面活性剤は、典型的には11~13個の全炭素原子を含有するが、より多くの炭素原子(例えば、最大16個)が存在してもよい。好適なカルボキシレートとしてはまた、アシルアミノ酸(及び塩)、例えば、アシルグルタメート、アシルペプチド、サルコシネート(例えば、N-アシルサルコシネート)、タウレート(例えば、N-アシルタウレート、及びメチルタウリド(methyl tauride)の脂肪酸アミド)などが挙げられる。
好適なアニオン性界面活性剤としては、以下の式のアルキル又はアルキルアリールエトキシカルボキシレートが挙げられる。
R-O-(CHCHO)(CH-COX (3)
式中、Rは、C~C22アルキル基又は
Figure 0006993326000005
であり、式中、Rは、C~C16アルキル基であり、nは、1~20の整数であり、mは、1~3の整数であり、Xは、水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウムなどの対イオンか、又はモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、若しくはトリエタノールアミンなどのアミン塩である。いくつかの実施形態では、nは、4~10の整数であり、mは、1である。いくつかの実施形態では、Rは、C~C16アルキル基である。いくつかの実施形態では、Rは、C12~C14アルキル基であり、nは、4であり、mは、1である。
他の実施形態では、Rは、
Figure 0006993326000006
であり、Rは、C~C12アルキル基である。また更に他の実施形態では、Rは、Cアルキル基であり、nは、10であり、mは、1である。
かかるアルキル及びアルキルアリールエトキシカルボキシレートは、市販されている。これらのエトキシカルボキシレートは、典型的には酸の形態として入手可能であり、それらはアニオン性又は塩の形態に容易に変換され得る。市販のカルボキシレートとしては、Neodox23-4、C12~13アルキルポリエトキシ(4)カルボン酸(Shell Chemical)、及びEmcol CNP-110、Cアルキルアリールポリエトキシ(10)カルボン酸(Witco Chemical)が挙げられる。カルボキシレートはまた、例えば、製品Sandopan(登録商標)DTC、C13アルキルポリエトキシ(7)カルボン酸など、Clariantから入手可能である。
カチオン性界面活性剤
表面活性物質は、分子のヒドロトロープ部分上の電荷が正である場合、陽イオンと分類される。ヒドロトロープが、pHが中性近く、又はそれ以下まで下げられない限り電荷を帯びないが、その後陽イオン(例えばアルキルアミン)である界面活性剤も、この群に含まれる。理論的には、陽イオン界面活性剤は、「オニウム」構造RnX+Y--を含む元素のいずれの組み合わせからも合成され得、リン(ホスホニウム)及び硫黄(スルホニウム)等の窒素(アンモニウム)以外の化合物を含み得る。実際には、陽イオン界面活性剤の分野は、恐らく、窒素の陽イオン界面活性剤への合成経路が単純かつ容易であり、高収率の生成物を生じ、これが、窒素の陽イオン界面活性剤をより安価にするために、窒素含有化合物によって支配されている。
陽イオン界面活性剤は、好ましくは、少なくとも1個の長い炭素鎖疎水性基及び少なくとも1個の正電荷を帯びた窒素を含有する化合物を含み、より好ましくは、これを指す。長炭素鎖基は、単純な置換によって窒素原子に直接結合されてもよく、又はより好ましくは、所謂中断アルキルアミン及びアミドアミン内の官能基(複数可)によって間接的に結合されてもよい。かかる官能基は、分子を、より親水性及び/若しくはより水分散性にする、共界面活性剤混合物によって水により溶解され易くする、並びに/又は水溶性にすることができる。増大された水溶性のために、追加的な一級、二級、若しくは三級アミノ基が導入され得るか、又はアミノ窒素が、低分子量アルキル基を用いて四級化され得る。更に、窒素は、多様な不飽和度の分岐若しくは直鎖部分の、又は飽和若しくは不飽和複素環式環の一部であり得る。それに加えて、カチオン性界面活性剤は、1個超のカチオン性窒素原子を有する複雑な結合を含有し得る。
アミンオキシド、両性、及び両性イオンとして分類される界面活性剤化合物は、それ自体は、典型的には中性近くから酸性pHの溶液中でカチオン性であり、界面活性剤の分類と重複する。ポリオキシエチル化カチオン性界面活性剤は、概して、アルカリ性溶液中で非イオン性界面活性剤のように、及び酸性溶液中でカチオン性界面活性剤のように挙動する。
最も単純なカチオン性アミンであるアミン塩及び四級アンモニウム化合物は、このように概略的に描写され得る:
Figure 0006993326000007
式中、Rは、アルキル鎖を表し、R′、R′′、及びR′′′は、アルキル鎖若しくはアリール基のいずれか、又は水素でもよく、Xは、陰イオンを表す。アミン塩及び第四級アンモニウム化合物は、これらの高水溶性度のために、本発明における実用的用途に好ましい。
大量の商業用陽イオン界面活性剤の大部分は、当業者に既知の4つの主なクラス及び追加の部分群に細分することができ、“Surfactant Encyclopedia”,Cosmetics&Toiletries,Vol.104(2)86-96(1989)に記載されている。第1のクラスには、アルキルアミン及びこれらの塩が含まれる。第2のクラスは、アルキルイミダゾリンを含む。第3のクラスは、エトキシル化アミンを含む。第4のクラスは、例えば、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンゼン塩、複素環アンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩などの四級物(quaternary)を含む。カチオン性界面活性剤は、本組成物において有益であり得る多様な特性を有することが知られている。これらの望ましい特性としては、中性pH以下の組成物における洗浄力、抗微生物性有効性、他の薬剤と連携した増粘又はゲル化などが挙げられ得る。
本発明の組成物において有用なカチオン性界面活性剤としては、式R Zを有するものが挙げられ、式中、各Rは、直鎖又は分岐アルキル又はアルケニル基を含有し、最大3個のフェニル又はヒドロキシ基で任意選択的に置換され、以下の構造のうちの最大4つ:
Figure 0006993326000008
又はこれらの構造の異性体若しくは混合物によって任意選択的に中断された有機基であり、それは、約8~22個の炭素原子を含有する。R基は、追加的に最大12個のエトキシ基を含有し得る。mは、1~3の数字である。一実施形態において、分子中の1個以下のR基は、mが2であるときに16個以上の炭素原子を有するか、又はmが3であるときに12個超の炭素原子を有する。各Rは、1~4個の炭素原子又はベンジル基を含有するアルキル又はヒドロキシアルキル基であり、かつ分子中の1個以下のRは、ベンジルであり、xは、0~11、一実施形態において0~6の数である。Y基上の任意の炭素原子位置の残りは、水素によって充填される。
Yは、限定されるものではないが、
Figure 0006993326000009
を含む基、又はそれらの混合物であり得る。一実施形態において、Lは、1又は2であり、かつY基は、Lが2であるとき、1~約22個の炭素原子と2個の遊離炭素単結合とを有するR及びR類似体(一実施形態においてアルキレン又はアルケニレン)から選択される部分によって分離されている。Zは、ハロゲン化物アニオン、硫酸アニオン、メチル硫酸アニオン、水酸化物アニオン、又は硝酸アニオンなどの水溶性アニオンであり、特に塩化物アニオン、臭化物アニオン、ヨウ化物アニオン、硫酸アニオン、又はメチル硫酸アニオンが、カチオン性構成成分の電気的中性を付与する数において好ましい。
両性界面活性剤
両性(Amphoteric)又は両性(ampholytic)界面活性剤は、塩基性親水性基及び酸性親水性基の両方、並びに有機疎水性基を含有する。これらのイオンの実体は、他の種類の界面活性剤に関して本明細書に記載される陰イオン基又は陽イオン基のうちのいずれかでもよい。塩基性窒素及び酸性カルボキシレート基は、塩基性親水性基及び酸性親水性基として使用される典型的な官能基である。少数の界面活性剤において、スルホネート、スルフェート、ホスホネート、又はホスフェートは、負電荷をもたらす。
両性界面活性剤は、脂肪族ラジカルが、直鎖又は分岐鎖でもよく、脂肪族置換基のうちの1つが約8~18個の炭素原子を含有し、1つが、陰イオン水溶化基、例えば、カルボキシ、スルホ、スルファト(sulfato)、ホスファト、又はホスホノを含有する、脂肪族第二級アミン及び脂肪族第三級アミンの誘導体であると広く説明され得る。両性界面活性剤は、当業者に既知の2つの主なクラスに細分され、“Surfactant Encyclopedia”Cosmetics&Toiletries,Vol.104(2)69-71(1989)に記載されており、これは、本明細書にその全体が参照により組み込まれる。第1のクラスには、アシル/ジアルキルエチレンジアミン誘導体(例えば、2-アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン誘導体)及びこれらの塩が含まれる。2-アルキルヒドロキシエチルイミダゾリン誘導体)及びこれらの塩が含まれる。第2のクラスには、N-アルキルアミノ酸及びこれらの塩が含まれる。一部の両性界面活性剤は、両方のクラスに当てはまると想像され得る。
両性界面活性剤は、当業者に既知の方法で合成され得る。例えば、2-アルキルヒドロキシエチルイミダゾリンは、長鎖カルボン酸(又は誘導体)と、ジアルキルエチレンジアミンとの縮合及び閉環によって合成される。商業用両性界面活性剤は、例えば、クロロ酢酸又は酢酸エチルでのアルキル化によるイミダゾリン環の連続的加水分解及び開環によって誘導体化される。アルキル化の間に、1個又は2個のカルボキシ-アルキル基が反応して、第三級アミン及びエーテル結合を形成し、異なるアルキル化剤が、異なる第三級アミンを生じる。
本発明において応用性がある長鎖イミダゾール誘導体は、一般的に、以下の一般式を有し、
Figure 0006993326000010
式中、Rは、約8~18個の炭素原子を含有する非環式疎水性基であり、Mは、陰イオン、一般的にはナトリウムの電荷を中和するための陽イオンである。本組成物に用いることのできる商業的に有名なイミダゾリン由来の両性物質としては、例えば、ココアンホプロピオネート、ココアンホカルボキシ-プロピオネート、ココアンホグリシネート、ココアンホカルボキシ-グリシネート、ココアンホプロピル-スルホネート、及びココアンホカルボキシ-プロピオン酸が挙げられる。アンホカルボン酸は、アンホジカルボン酸のジカルボン酸官能基がアセト酢酸及び/又はジプロピオン酸である脂肪イミダゾリンから生成することができる。
本明細書で上述されるカルボキシメチル化化合物(グリシン酸塩)は、しばしばベタインと呼ばれる。ベタインは、本明細書において双性界面活性剤という表題の節において以下で論じられる、両性のものの特別クラスである。
長鎖N-アルキルアミノ酸は、反応RNHによって容易に調製され、式中、R=C-C18直鎖又は分岐鎖アルキル、ハロゲン化カルボン酸を有する脂肪族アミンである。アミノ酸の第一級アミノ基のアルキル化は、第二級アミン及び第三級アミンをもたらす。アルキル置換基は、2つ以上の反応性窒素中心をもたらす追加のアミノ基を有してもよい。最も商業的なN-アルキルアミン酸は、ベータ-アラニン又はベータ-N(2-カルボキシエチル)アラニンのアルキル誘導体である。本発明で応用性がある商業用N-アルキルアミノ酸両性電解質の例には、アルキルベータ-アミノジプロピオネート、RN(CCOOM)、及びRNHCCOOMが含まれる。一実施形態において、Rは、約8~約18個の炭素原子を含有する非環式疎水性基であり得、Mは、陰イオンの電荷を中和するための陽イオンである。
好適な両性界面活性剤には、ココナツ油又はココナツ脂肪酸等のココナツ生成物由来のものが含まれる。追加の好適なココナツ由来の界面活性剤には、これらの構造の一部として、エチレンジアミン部分、アルカノールアミド部分、アミノ酸部分、例えば、グリシン、又はそれらの組み合わせ、及び約8~18個(例えば、12個)の炭素原子の脂肪族置換基が含まれる。そのような界面活性剤は、アルキルアンホジカルボン酸とも見なされ得る。これらの両性界面活性剤は、C12-alkyl-C(O)-NH-CH-CH-N(CH-CH-CONa)-CH-CH-OH又はC12-alkyl-C(O)-N(H)-CH-CH-N(CH-CONa)-CH-CH-OHと表される化学構造を含み得る。二ナトリウムココアンホジプロピオネートは、1つの好適な両性界面活性剤であり、Rhodia Inc.,Cranbury,N.J.製のMiranol(商標)FBSの商標名の下で市販されている。化学名二ナトリウムココアンホジアセテートを有する別の好適なココナツ由来の両性界面活性剤が、同様にRhodia Inc.,Cranbury,N.J.製のMirataine(商標)JCHAの商標名の下で販売されている。
これらの界面活性剤の両性クラス及び種の典型的な一覧表は、1975年12月30日にLaughlin及びHeuringに対して発行された米国特許第3,929,678号に示されている。更なる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz,Perry及びBerchによるVol.I及びII)に示されている。これらの参考文献の各々は、本明細書にその全体が参照により組み込まれる。
双性イオン界面活性剤
双性イオン界面活性剤は、両性界面活性剤のサブセットと捉えられ得、陰イオン電荷を含み得る。双性イオン性界面活性剤は、第二級及び第三級アミンの誘導体、複素環式の第二級及び第三級アミンの誘導体、又は第四級アンモニウム、第四級ホスホニウム、若しくは第三級スルホニウム化合物の誘導体と、広く説明され得る。典型的には、双性イオン性界面活性剤は、正電荷を持つ第四級アンモニウム、又は場合によりスルホニウム若しくはホスホニウムイオンと、負電荷を持つカルボキシル基と、アルキル基とを含む。双性イオンは、一般に、分子の等電領域でほぼ等しい度合いまでイオン化し、正電荷-負電荷中心の間に強い「分子内塩」引力を発生し得る陽イオン及び陰イオン基を含有する。そのような双性イオン性の合成界面活性剤の例としては、脂肪族ラジカルが直鎖であっても分岐鎖であってもよく、脂肪族置換基のうちの1つが8~18個の炭素原子を含有し、1つが陰イオン性水溶化基、例えば、カルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有する、脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体が挙げられる。
ベタイン及びスルタイン界面活性剤が、本明細書で使用するための、例となる双性イオン界面活性剤である。これらの化合物の一般式は、
Figure 0006993326000011
であり、式中、Rは、0~10個のエチレンオキシド部分及び0~1個のグリセリル部分を有する8~18個の炭素原子のアルキル、アルケニル、又はヒドロキシアルキルラジカルを含有し、Yは、窒素、リン、及び硫黄原子からなる群から選択され、Rは、1~3個の炭素原子を含有するアルキル又はモノヒドロキシアルキル基であり、xは、Yが硫黄原子であるとき1であり、Yが窒素又はリン原子であるとき2であり、Rは、1~4個の炭素原子のアルキレン又はヒドロキシアルキレン又はヒドロキシアルキレンであり、Zは、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスホネート、及びホスフェート基からなる群から選択されるラジカルである。
上記の構造を有する双性イオン界面活性剤の例としては、4-[N,N-ジ(2-ヒドロキシエチル)-N-オクタデシルアンモニオ]-ブタン-1-カルボキシレート、5-[S-3-ヒドロキシプロピル-S-ヘキサデシルスルホニオ]-3-ヒドロキシペンタン-1-スルフェート、3-[P,P-ジエチル-P-3,6,9-トリオキサテトラコサンホスホニオ]-2-ヒドロキシプロパン-1-ホスフェート、3-[N,N-ジプロピル-N-3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピル-アンモニオ]-プロパン-1-ホスホネート、3-(N,N-ジメチル-N-ヘキサデシルアンモニオ)-プロパン-1-スルホネート、3-(N,N-ジメチル-N-ヘキサデシルアンモニオ)-2-ヒドロキシ-プロパン-1-スルホネート、4-[N,N-ジ(2(2-ヒドロキシエチル)-N(2-ヒドロキシドデシル)アンモニオ]-ブタン-1-カルボキシレート、3-[S-エチル-S-(3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピル)スルホニオ]-プロパン-1-ホスフェート、3-[P,P-ジメチル-P-ドデシルホスホニオ]-プロパン-1-ホスホネート、及びS[N,N-ジ(3-ヒドロキシプロピル)-N-ヘキサデシルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-ペンタン-1-スルフェートが挙げられる。該洗剤界面活性剤に含有されるアルキル基は、直鎖又は分岐鎖でもよく、飽和又は不飽和であり得る。
本組成物における使用に好適な双性イオン界面活性剤には、以下の一般式のベタインが含まれる。
Figure 0006993326000012
これらの界面活性剤ベタインは、典型的に、極度のpHで強い陽イオン又は陰イオン特徴を呈さないか、又はこれらの等電範囲で水溶性の減少を示さない。「外部」第四級アンモニウム塩とは異なり、ベタインは、陰イオンと共生できる。好適なベタインの例としては、ココナツアシルアミドプロピルジメチルベタイン、ヘキサデシルジメチルベタイン、C12-14アシルアミドプロピルベタイン、C8-14アシルアミドヘキシルジエチルベタイン、4-C14-16アシルメチルアミドジエチルアンモニオ-1-カルボキシブタン、C16-18アシルアミドジメチルベタイン、C12-16アシルアミドペンタンジエチルベタイン、及びC12-16アシルメチルアミドジメチルベタインが挙げられる。
本発明で有用なスルタインには、式(R(RSO3-を有する化合物が含まれ、式中、Rは、C-C18ヒドロカルビル基であり、各Rは典型的に独立して、C-Cアルキル、例えばメチルであり、Rは、C-Cヒドロカルビル基、例えば、C-Cアルキレン又はヒドロキシアルキレン基である。
これらの界面活性剤の双性イオンクラス及び種の典型的な一覧表は、1975年12月30日にLaughlin及びHeuringに対して発行された米国特許第3,929,678号に示されている。更なる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz,Perry及びBerchによるVol.I及びII)に示されている。これらの参考文献の各々は、本明細書にその全体が組み込まれる。
追加的な機能性成分
本方法にて用いられる構成成分は、洗濯用途での使用に好適な様々な機能性構成成分と更に組み合わせることができる。これらの構成成分の選択は、除去される汚れのタイプに影響を受ける場合があり、本組成物及び方法に用いられる他の構成成分に基づき得る。これらの追加的な機能性構成成分を、予備洗浄ステップ、主洗浄ステップ、ブースターステップ、及び/又は酸味ステップに加えることができる。
他の実施形態において、追加的な機能性構成成分が、本組成物中に含まれてもよい。機能性構成成分は、組成物に所望の特性及び機能性を提供する。本出願の目的において、用語「機能性構成成分」は、使用及び/又は濃縮溶液中に、例えば水溶液中に分散又は溶解された場合、特定の使用において有益な特性を提供する材料を含む。機能性材料のいくつかの特定の例は、下記により詳細に述べられるが、述べられている特定の材料は、単に例として与えられており、その多様な他の機能性成分が使用されてもよい。例えば、以下に論じられる機能性材料の多くは、浄化で、具体的には、洗濯物及び織物浄化用途のために使用される材料に関する。
実施形態では、本方法は、酸及び酸味剤、漂白剤、酵素及び酵素安定剤、キレート剤及び/又は水調整剤、臭気剤及び/又は染料、ヒドロトロープ及び/又はカップラー、蛍光増白剤、並びに溶媒を含み得る。
酸及び酸味剤
本発明の方法は、主洗浄後に任意の酸味ステップを含み得る。酸性源ステップを使用して、あらゆるアルカリ性残留物を中和し、染み及び/又は汚れの除去を手助けすることができる。特定の汚れの除去、並びに特定の染みの除去及び/又は防止に、特に有用であり得る。任意の好適な酸味組成物を用いることができる。本発明の実施形態では、水酸化物系アルカリ分を含む主洗浄ステップを有する酸味ステップが好ましい場合がある。
漂白剤
本発明の方法における使用に好適な漂白剤は、ハロゲン系漂白剤又は酸素系漂白剤であり得る。しかしながら、酸素系漂白剤が好ましい。
酵素物質が、本ステップ又は方法(methd)に存在しない場合、ハロゲン系漂白剤は、第1構成成分の成分として効率的に使用され得る。その場合、前記漂白剤は、望ましくは、0.1~10重量%、一実施形態では0.5~8重量%、別の実施形態では1~6重量%の範囲の濃度にて(活性ハロゲンとして)存在する。ハロゲン漂白剤としては、次亜塩素酸アルカリ金属塩が使用されてよい。他の好適なハロゲン漂白剤は、ジ-及びトリ-クロロ並びにジ-及びトリ-ブロモシアヌル酸のアルカリ金属塩である。
好適な酸素系漂白剤は、過ホウ酸ナトリウム(四水和物又は一水和物)、過炭酸ナトリウム、過酸化水素、及び過酸素酸等の、過酸素漂白剤である。これらは、好ましくは、より低温で活性酸素種の遊離を可能にする漂白活性化剤と併せて使用する。多くの場合、漂白剤前駆物質とも称されるこのタイプの活性化剤の多数の例は、当技術分野において既知であり、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第3,332,882号及び同第4,128,494号等の文献に十分に記載されている。好ましい漂白活性化剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネート(SNOBS)、グルコースペンタアセテート(GPA)、テトラアセチルメチレンジアミン(TAMD)、トリアセチルシアヌレート、ナトリウムスルホニルエチル炭酸エステル、ナトリウムアセチルオキシベンゼン、及びW0-91/10719に開示されるようなモノ長鎖アシルテトラアセチルグルコースであるが、米国特許第4,751,015号及び同第4,818,426号に開示されるようなコリンスルホフェニル(sulphophenyl)カーボネート(CSPC)等の他の活性化剤も更に使用することができる。
本発明に好適な過酸素酸は、単一種又は混合物であり得る。好適な過酸素酸は、所望の最終用途に基づいて、及び本組成物及び方法における他の構成成分との適合性に基づいて、選択することができる。好ましい過酸素酸としては、C2~C12の炭素鎖長を有するようなものが挙げられる。好適な過酸素酸としては、「In Situ Generation of Peroxycarboxylic Acids at Alkaline pH, and Methods of Use Thereof」と題する米国特許第8,846,107号に記載されるようなものを挙げることができ、それは、その中に含まれる全ての図面及び化学構造を含むが、これらに限定されることなく、明示的にその全体が参照により本明細書に組み込まれる。好適な過酸素酸としては、ペルオキシカルボン酸アルキルエステル、ペルオキシカルボン酸エステル、スルホペルオキシカルボン酸、及びその他を挙げることができる。好適なペルオキシカルボン酸アルキルエステル及びペルオキシカルボン酸エステルとしては、「Peroxycarboxylic Acid Compositions with Reduced Odor」と両方とも題する米国特許第7,816,555号及び同第7,622,606号に記載されるようなものを挙げることができ、その中に含まれる全ての図面及び化学構造を含むが、これらに限定されることなく、ここに明示的にその全体が参照により本明細書に組み込まれる。好適なスルホペルオキシカルボン酸としては、「Sulfoperoxycarboxylic Acids, Their Preparation and Methods of Use as Bleaching and Antimicrobial Agents」と題する米国特許第8,809,392号に記載されるようなものを挙げることができ、それは、その中に含まれる全ての図面及び化学構造を含むが、これらに限定されることなく、明示的にその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
ペルオキシ安息香酸前駆物質は、GB-A-836,988に記載の通り当技術分野において既知であり、参照により本明細書に組み込まれる。好適な前駆物質の例は、フェニルベンゾエート、フェニルp-ニトロベンゾエート、o-ニトロフェニルベンゾエート、o-カルボキシフェニルベンゾエート,pブロモフェニルベンゾエート、ナトリウムベンゾイルオキシベンゼンスルホネート又はカリウムベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、及び無水安息香酸である。
好ましい過酸素漂白剤前駆物質は、ナトリウムp-ベンゾイルオキシ-ベンゼンスルホネート、N,N,N,N-テトラアセチルエチレンジアミン(TEAD)、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホネート(SNOBS)、及びコリンスルフォフェニルカーボネート(CSPC)である。
一実施形態では、第1構成成分中の過ホウ酸ナトリウム又は過炭酸塩、及び漂白活性化剤は、30重量%、それぞれ10重量%を超えず、例えば、4~30重量%の範囲内であり、それぞれ2~10重量%である。
キレート剤/水調整剤
本明細書において、キレート化とは、二座又は多座リガンドの結合又は錯体形成を意味する。これらのリガンドは、多くの場合有機化合物であり、キレート剤、キレータ、キレート剤、及び/又は水処理剤と呼ばれる。キレート剤は、単一の金属イオンと複数の結合を形成する。キレート剤は、特定の金属イオンと溶解性の錯体分子を形成する化学物質であり、イオンを不活性化し、その結果、それらは他の元素又はイオンと正常に反応して沈殿物又はスケールを生成することができない。リガンドは、基質とキレート錯体を形成する。この用語は、金属イオンがキレート剤の2つ以上の原子に結合された錯体に関するものである。本発明で使用するためのキレート剤は、結晶成長阻害特性を有するようなもの、すなわち、小さい炭酸カルシウム粒子及び炭酸マグネシウム粒子と相互作用し、それらが硬質スケール堆積物に凝集することを防止するようなものである。粒子は、互いに反発し、水中で浮遊したままか、又は沈降し得る緩いアグリゲートを形成する。これらの緩いアグリゲートは、簡単にすすぎ落とされ、堆積物を形成しない。
好適なキレート剤は、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート剤、及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。本明細書で使用するのに好ましいキレート剤は、一実施形態では、シトラート、シトラート、タララート(tararate)、及びグルタミン酸-N,Nニ酢酸、並びに誘導体であるアミノ酸系キレート剤、並びに/又は、一実施形態では、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸であるホスホネート系キレート剤等の弱キレート剤である。
アミノカルボキシレートとしては、エチレンジアミンテトラ-アセテートN-ヒドロキシルエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリロ-トリアセテート、エチレンジアミンテトラプロプリオネート(ethylenediamine tetraproprionate)、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、及びエタノールジ-グリシン、アルカリ金属、アンモニウム、並びにそれらの中の置換アンモニウム塩、並びにそれらの中の混合物が挙げられる。加えて、MGDA(メチル-グリシン-二酢酸)、並びにそれらの塩及び誘導体と、GLDA(グルタミン酸-N,N-二酢酸)、並びにそれらの塩及び誘導体と、が挙げられる。GLDA(それらの塩及び誘導体)が、本発明によると特に好ましく、それらの四ナトリウム塩が特に好ましい。
他の好適なキレート剤としては、アミノ酸系化合物又はスクシネート系化合物が挙げられる。用語「スクシネート系化合物」及び「コハク酸系化合物」は、本明細書では同じ意味で用いられる。他の好適なキレート剤は、米国特許第6,426,229号に記載されている。特に好適なキレート剤としては、例えば、アスパラギン酸-N-一酢酸(ASMA)、アスパラギン酸-N,N-二酢酸(ASDA)、アスパラギン酸-N-モノプロピオン酸(ASMP)、イミノジコハク酸(IDS)、イミノ二酢酸(IDA)、N-(2-スルホメチル)アスパラギン酸(SMAS)、N-(2-スルホエチル)アスパラギン酸(SEAS)、N-(2-スルホメチル)グルタミン酸(SMGL)、N-(2-スルホエチル)グルタミン酸(SEGL)、Nメチルイミノ二酢酸(MIDA)、直交(.quadrature.)-アラニン-N,N-二酢酸(直交-ALDA)、セリン-N,N-二酢酸(SEDA)、イソセリン-N,N-二酢酸(ISDA)、フェニルアラニン-N,N-二酢酸(PHDA)、アントラニル酸-N,N-二酢酸(ANDA)、スルファニル酸-N,N-二酢酸(SLDA)、タウリン-N,N-二酢酸(TUDA)、及びスルホメチル-N,N-二酢酸(SMDA)、並びにそれらのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩が挙げられる。また、米国特許第4,704,233号に記載されているような、エチレンジアミンジスクシネート(「EDDS」)、特に[S,S]異性体が好適である。更に、ヒドロキシエチレンイミノ二酢酸、ヒドロキシイミノジコハク酸、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸はまた、好適である。
他のキレート剤としては、ポリカルボン酸のホモポリマー及びコポリマー、並びにそれらの部分的若しくは完全に中和された塩、単量体ポリカルボン酸及びヒドロキシカルボン酸並びにそれらの塩が挙げられる。上述の化合物の好ましい塩は、アンモニウム並びに/又はアルカリ金属塩、すなわち、リチウム、ナトリウム、及びカリウム塩であり、特に好ましい塩は、ナトリウム塩である。
好適なポリカルボン酸は、非環式、脂環式、複素環式、及び芳香族カルボン酸であり、この場合、これらは各場合において、好ましくは、2つ以下の炭素原子によって互いに分離される少なくとも2つのカルボキシル基を含有する。
2つのカルボキシル基を含むポリカルボキシレートとしては、例えば、マロン酸、(エチレンジオキシ(ethyl enedioxy))アセト酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸、及びフマル酸の水溶性塩が挙げられる。3つのカルボキシル基を含むポリカルボキシレートとしては、例えば、水溶性シトラートが挙げられる。それに対応して、好適なヒドロキシカルボン酸は、例えば、クエン酸である。別の好適なポリカルボン酸は、アクリル酸のホモポリマーである。スルホネートで末端保護されたポリカルボキシレートが好ましい。
アミノホスホネートはまた、キレート剤としての使用に好適であり、DEQUESTとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)を含む。約6つを超える炭素原子を有するアルキル又はアルケニル基を含有しない、これらのアミノホスホネートが好ましい。
多官能置換芳香族キレート剤もまた、米国特許第3,812,044号に記載されているような本明細書の組成物中で有用である。酸形態のこのタイプの好ましい化合物は、1,2-ジヒドロキシ-3,5-ジスルホベンゼン等のジヒドロキシジスルホベンゼンである。
本明細書で使用するのに更に好適なポリカルボキシレートキレート剤としては、全て好ましくは水溶性塩の形態のクエン酸、乳酸、酢酸、コハク酸、ギ酸が挙げられる。他の好適なポリカルボキシレートは、米国特許第4,663,071号に記載されているような、オキソジスクシネート、カルボキシメチルオキシスクシネート、及びタータラートモノコハク酸及びタータラートジコハク酸の混合物である。
脱泡剤
湿潤剤及び脱泡剤もまた、本発明の組成物中で有用である。湿潤剤は、本発明の抗菌組成物の表面接触又は浸透活性を高めるように機能する。本発明の組成物中で使用できる湿潤剤は、本発明の組成物の表面活性を高めるために、当技術分野において既知の成分のいずれかを含む。
一般に、本発明にて使用可能な脱泡剤としては、シリカ及びシリコーン;脂肪酸又は脂肪族エステル;アルコール;スルフェート又はスルホネート;アミン又はアミド;フルオロクロロハイドロカーボン等のハロゲン化化合物;植物油、ワックス、鉱油、及びこれらのスルホン化又は硫酸化誘導体;脂肪酸及び/又はこれらの石鹸、例えば、アルカリ金属石鹸、アルカリ土類金属石鹸等;アルキルジホスフェート及びアルカリジホスフェート等のホスフェート及びホスフェートエステル、及び中でもトリブチルホスフェート;並びにこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、本発明の方法の用途に与えられる食品グレード品質である消泡剤又は脱泡剤を含むことができる。この目的のため、より効果的な消泡剤の1つに、シリコーンを含む。ジメチルシリコーン、グリコールポリシロキサン、メチルフェノールポリシロキサン、トリアルキルシラン又はテトラアルキルシラン、疎水性シリカ脱泡剤、及びこれらの混合物等のシリコーンは全て、脱泡用途に使用することができる。一般に入手可能な市販の脱泡剤としては、有機エマルション中で結合したシリコーンである、Armour Industrial Chemical Company製のArdefoam(登録商標);シリコーン及び非シリコーンタイプの脱泡剤及びシリコーンエステルである、Krusable Chemical Companyから入手可能であるFoam Kill(登録商標)又はKresseo(登録商標);並びに中でも両方が食品グレードタイプシリコーンである、Dow Corning Corporation製のAnti-Foam A(登録商標)及びDC-200等のシリコーンが挙げられる。
いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、酸性環境中で安定であり、酸化的に安定であるアルコールアルコキシレートに基づく消泡剤又は脱泡剤を含むことができる。この目的のため、より効果的な消泡剤の1つは、アルキレンオキシド部分の全部又は一部にポリプロピレンオキシドアルコキシレートを有する、約C8-12の、及びより具体的には、C9-11のアルコール鎖長を有するアルコールアルコキシレートである。このタイプの一般に入手可能な市販の脱泡剤は、BASFのDegressal、特にDegressal SD20等のアルコキシレートを含む。
染料及び臭気剤
様々な染料、香料を含む臭気剤、及び他の美的促進剤も、本発明の方法で利用する組成物中に含まれてもよい。染料、例えば、ダイレクトブルー86(Miles)、ファスツゾールブルー(Mobay Chemical Corp.)、アシッドオレンジ7(American Cyanamid)、ベーシックバイオレット10(Sandoz)、アシッドイエロー23(GAF)、アシッドイエロー17(Sigma Chemical)、サップグリーン(Keystone Analine and Chemical)、メタニルイエロー(Keystone Analine and Chemical)、アシッドブルー9(Hilton Davis)、サンドランブルー/アシッドブルー182(Sandoz)、ヒゾルファストレッド(Capitol Color and Chemical)、フルオレセイン(Capitol Color and Chemical)、及びアシッドグリーン25(Ciba-Geigy)等は、本組成物の外観を変化させるために含まれてもよい。本組成物に含まれてもよい芳香剤又は香料としては、例えば、シトロネロール等のテルペノイド、アミルシンナムアルデヒド等のアルデヒド、CIS-ジャスミン mjアスマール(mj asmal)等のジャスミン、バニリン等が挙げられる。
酵素及び酵素安定剤
本発明の実施形態は、1つ以上の酵素の使用を含むことができる。1つ以上の酵素は、プロテアーゼを含むことができる。1つ以上の酵素は、アミラーゼを含むことができる。特定の実施形態では、この方法は、プロテアーゼ及びアミラーゼを用いる。酵素は、この方法の任意のステップにて、浄化組成物中に含まれ得る。いくつかの好ましい実施形態では、酵素は、予備洗浄ステップ中又はそれ独自のステップで使用されるブースター組成物である。
酵素を使用する場合、浄化方法は、酵素安定剤の使用もまた含み得る。
ヒドロトロープ/カップラー
ヒドロトロープ成分を使用して、界面活性剤成分の安定化を手助けすることができる。ヒドロトロープ成分は、任意であり、界面活性剤成分の安定化に必要ない場合、省略することができることが理解されるべきである。多くの場合、ヒドロトロープ成分は、界面活性剤成分の安定化を手助けするために存在することが期待されている。
ヒドロトロープの例としては、キシレン、トルエン、エチルベンゾエート、イソプロピルベンゼン、ナフタレン、アルキルナフタレンスルホネートのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、及びアルカノールアンモニウム塩、アルコキシル化アルキルフェノールのホスフェートエステル、アルコキシル化アルコールのホスフェートエステル、短鎖(C以下)アルキルポリグリコシド、アルキルサルコシネートのナトリウム塩、カリウム塩、及びアンモニウム塩、クメンスルホネート、アミノプロピオネート、ジフェニルオキシド、及びジスルホネートの塩が挙げられる。ヒドロトロープは、水性浄化溶液中に、特に、本発明の組成物をパッケージするための特に好ましい形態であり、この組成物の使用者が、所望の量の洗剤組成物を正確に提供することを可能にする水性濃縮物中に、容易に分散した界面活性剤を含む、有機材料の維持において有用である。
溶媒
本組成物は、任意選択的に、いずれかのステップ中に溶媒を含むことができる。溶媒は、水への所望の溶解度及び他の構成成分との適合性に基づいて、選択することができる。特定の実施形態では、好ましい溶媒としては、アルコール又はポリオールを挙げることができる。メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールにより例示された低分子量一級又は二級アルコールが、好適である。一価アルコールは、界面活性剤を可溶化するために好ましいが、約2個~約6個の炭素原子、及び約2個~約6個のヒドロキシ基を含有しているもののようなポリオール(例えば、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、及び1,2-プロパンジオール)も更に使用することができる。
技術分野
上述のように、SRPの使用は、特定の汚れタイプ、特に工業的洗濯環境に見られる油性汚れの除去に望ましい。SRPは、織物上の汚れのその直接処理において有用であり得、更に、残留効果を有し得、それにより後に汚れが付着することを防止する。したがって、特定の状況では、洗濯が完了する際、織物上に残ることがSRPにとって有益であってよい。しかしながら、典型的な工業的洗濯方法と組み合わせた場合、SRPは、アルカリ分がSRPを加水分解するため、その効果的な特性を保持しないということが見出された。したがって、従来の工業的洗濯方法下では、SRPは、多くの場合加水分解され、洗濯方法中に汚れを除去するのに効果的ではなく、及び/又は生地への油の付着を防止できる残留効果のために生地上に残らない。
本発明は、SRPの有効性が保持されており、浄化中に効果的でありつづけ、任意選択的に残留効果を保持するSRPを含む、洗濯物の浄化方法を提供する。いくつかの実施形態では、SRPは、中性から低pH(約6.5~約10.5のpH)を有し、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない、予備洗浄ステップ洗浄ステップ中に含まれることができ、水酸化物系アルカリ分を含む任意のタイプのアルカリ分を有する主洗浄ステップが続くことができる。別の実施形態では、SRPは、中性から低アルカリ分(約6.5~約10.5のpH)を有し、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない、主洗浄ステップ中に含まれ得る。
本発明のいくつかの実施形態では、SRPは、予備洗浄ステップ中に含まれる。予備洗浄ステップは、洗剤及び/又はブースターを含み得る。予備洗浄ステップは、約6.5と約10.5の間、好ましくは約7と約10の間、より好ましくは約7.5と約9.5の間の、pHを有する中性から低アルカリ分であり得る。これにより、SRPを損なうことなく適切な浄化が可能になる。アルカリ性源が予備洗浄ステップ中に含まれる場合、好ましいアルカリ性源はケイ酸塩である。
SRPが予備洗浄ステップ中に含まれる場合、主洗浄ステップは、典型的にアルカリ性洗浄であり、水酸化物系アルカリ分を含む任意のアルカリ性源を含み得る。このようなステップは、約8と約14の間、好ましくは約8.5と13の間、より好ましくは約9と12の間の、pHを有し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、低アルカリ性主洗浄ステップを有する、すなわち、約7.5~約11、好ましくは約8~約10.5、より好ましくは約8.5~約10のpHを有することが好ましい。このような洗浄ステップは、水酸化物系アルカリ分を実質的に含まないことができる。もし洗浄ステップが水酸化物系アルカリ分を実質的に含まない場合、好ましいアルカリ性源は、ケイ酸塩である。低アルカリ性の主洗浄ステップを有する利点は、SRPの残留効果を保存できることである。
本発明のいくつかの実施形態では、SRPは、主洗浄ステップ中に含まれる。SRPが主洗浄ステップ中に含まれる場合、主洗浄ステップのアルカリ性は、約7.5~約11、好ましくは約8~約10.5、より好ましくは約8.5~約10のpHを有する。SRPが主洗浄ステップ中に含まれる場合、ケイ酸塩は、好ましいアルカリ性源である。
ブースターを用いるいくつかの実施形態では、ブースターは、SRP及び次のうちの1つ以上を含み得る:1つ以上の界面活性剤、1つ以上の脱泡剤、1つ以上の酵素、及び1つ以上の酵素安定剤。いくつかの好ましい実施形態では、ブースターは、SRP及び1つ以上の界面活性剤を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる。いくつかの好ましい実施形態では、ブースターは、SRP、1つ以上の界面活性剤、及び酵素を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる。いくつかの好ましい実施形態では、ブースターは、SRP、1つ以上の界面活性剤、脱泡剤、及び酵素を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる。
主洗浄ステップに続いて、仕上げステップが任意選択的に含まれ得る。仕上げステップは、追加的な機能的成分及び/又はブースター組成物の使用を含み得る。好ましい仕上げステップは、酸味ステップである。
これらの洗浄ステップ及び仕上げステップのいずれかの間に、すすぎステップがあり得る。主洗浄ステップ後に、1つ以上のすすぎステップが、好ましい。いくつかの実施形態では、予備洗浄ステップ及び主洗浄ステップの間に、1つ以上のすすぎステップが行われ得る。酸味ステップが用いられる場合、その後にすすぎステップを行うことが好ましい。
本明細書における全ての刊行物及び特許出願は、本発明が関連する技術分野における通常の技術レベルを示している。全ての刊行物及び特許出願は、個々の刊行物又は特許出願が参照により組み込まれるように具体的かつ個別に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明の実施形態を、以下の非限定的な実施例において更に定義する。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態を示してはいるが、単に例証として付与されることが理解されるべきである。上記の考察及びこれらの実施例から、当業者は、本発明の本質的な特徴を確認し得、その精神及び範囲から逸脱することなく、様々な利用法及び条件にそれを適合するために本発明の実施形態の様々な変更及び修正を行い得る。したがって、本発明の実施形態の様々な修正は、本明細書に図示及び説明されるものに加えて、前述の説明から当業者に明らかとなろう。かかる修正もまた、添付の特許請求の範囲の範疇であることが意図される。
表1、表2、及び表3に示すように、3つの工業的洗浄プロセスを、3つの異なるタイプの予備洗浄ステップと比較して、評価した。洗浄プロセスを、28lbの65/35ポリコットン充填及び5グレーンの水を有する35lb洗濯機中で、(各サイクルの間に乾燥を伴う)5回連続サイクルで使用した。表1、表2、及び表3に記載の通り、両方の洗剤試験にて化学物質を等しく投与した。Solvay製のRepel-O-Tex Crystalが、使用される汚れリリースポリマーであった。
Figure 0006993326000013

Figure 0006993326000014

Figure 0006993326000015
wfkから入手可能な、汚れていない、100%ポリエステルスワッチ(30A)を、洗浄プロセスに通した。合計3つのスワッチを、サイクル0、1、3、及び5での乾燥後除去した。全ての洗浄が完了後、各サイクルからのスワッチ全部が、0.1gの汚いモーター油で汚されていた。染みは、平らな表面上にて一晩で吸い取ることが可能であり、以前と同一の洗浄プロセスを使用して翌日に洗浄した。汚れ除去のパーセントを、分光光度計(ColorQuest XE、Hunter Associates Laboratory)で洗浄の前及び後に、スワッチ上の汚れの反射率を測定することにより計算した。L*値は、カラーインデックスの1つであり、100%は完全に白とみなされる広い可視スペクトル反射率を表す。汚れ除去%は、式:
Figure 0006993326000016
を使用して計算した。表4は、これらの計算の結果を示す。
Figure 0006993326000017
高アルカリ性予備洗浄を利用した方法において、汚れリリースポリマーは、複数のサイクルにわたって適用される場合、汚れ除去に有益ではなかった。中性予備洗浄又は低アルカリ性予備洗浄ステップを有する他の2つの方法において、汚れリリースポリマーは、複数のサイクルにわたって適用される場合、異なる利点を提供する。
実施例2
0.05%のスーダンレッドを有する0.25gのオリーブオイル染料でスワッチを汚したことを除いて、実施例1に記述されている手順に従って、表5の工業的洗浄プロセスを試験した。
Figure 0006993326000018
表6は、計算された汚れ除去パーセントを示し、汚れリリースポリマーが食品及び飲料リネンプロセスの中性予備洗浄中に添加された場合にもまた効果的であったことを示す。
Figure 0006993326000019
実施例3
表7及び表8に示す2つの工業的洗浄主洗浄プロセスを、2タイプのアルカリ及び各個々のアルカリの投与量を比較して、評価した。洗浄プロセスを、28lbの65/35ポリ/コットン充填及び5グレーンの水を有する35lb洗濯機中で、各サイクルの間に乾燥を伴う5回連続サイクルで使用した。表7及び表8に記載の両方の洗剤試験にて、アルカリ以外の全ての化学物質を等しく投与した。表9及び表10は、例となるアルカリ組成物を示す。使用された洗剤は、Solvay製の5% Repel-O-Tex Crystalを含んでいた。
Figure 0006993326000020

Figure 0006993326000021

Figure 0006993326000022

Figure 0006993326000023
wfkから入手可能な、汚れていない、100%ポリエステルスワッチ(30A)を、洗浄プロセスに通した。合計3つのスワッチを、乾燥サイクル0、1、3、及び5の後除去した。全ての洗浄が完了後、各サイクルからのスワッチ全部が、0.1gの汚いモーター油で汚されていた。染みは、平らな表面上にて一晩で吸い取ることが可能であり、全てのスワッチが、これらのそれぞれのアルカリ性源の中央(すなわち、14oz/cwtの苛性アルカリ、又は10oz/cwtのケイ酸アルカリ)を使用して洗浄されたことを除いて、以前と同一の洗浄プロセスを使用して翌日に洗浄した。以前にケイ酸アルカリで洗浄されたスワッチは全て、ケイ酸塩含有アルカリで、及び逆もまた同様に苛性アルカリで、再度洗浄される。汚れ除去のパーセントを、分光光度計(ColorQuest XE、Hunter Associates Laboratory)で洗浄の前及び後に、スワッチ上の汚れの反射率を測定することにより計算した。L*値は、カラーインデックスの1つであり、100%は完全に白とみなされる広い可視スペクトル反射率を表す。汚れ除去パーセントは、上述の式を使用して計算した。この試験の結果を、表11に示す。
Figure 0006993326000024
表11にて示すように、汚れリリースポリマーが、苛性アルカリ源と共に使用される場合、汚れ除去%は、投与量に関わらず変化しない。中断ステップから持ち越されるアルカリ度が高すぎるため、汚れリリースポリマーがビルドアップできない。これは、ケイ酸アルカリを有する汚れリリースポリマーの使用とは著しく対照的である。ここで、汚れ除去がほぼ全てのサイクルで向上する。汚れ除去の改善は、ケイ酸塩系アルカリの投与量には本質的に依存しない。ケイ酸アルカリの投与量に関わらず、汚れリリースポリマーが表面上にビルドアップし、合成生地から油性汚れの除去が劇的に向上する。
本発明はこのように説明されているが、これは多くの方法で変動し得ることは明らかであろう。かかる変動は、本発明の精神及び範囲からの逸脱とみなされるべきではなく、全てのかかる修正は、以下の特許請求の範囲の範疇に含まれることが意図される。
上記の明細書は、開示される組成物及び方法の製造及び使用の説明を提供する。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく多くの実施形態が作られ得るため、本発明は、特許請求の範囲の中にある。

Claims (14)

  1. 織物材料、織布、不織布、若しくはニットから作製された、又は織物材料、織布、不織布、若しくはニットを含む物品の洗濯方法であって、
    (a)洗濯される物品を提供するステップと、
    (b)予備洗浄ステップにて前記物品と予備洗浄組成物及び水とを接触させるステップであって、前記予備洗浄ステップは、約6.5~約10.5のpHにて行われ、前記予備洗浄組成物は、汚れリリースポリマーを含み、前記予備洗浄組成物の水酸化物系アルカリ分が0.5重量%未満である、接触させるステップと、
    (c)主洗浄ステップにて前記物品とアルカリ性洗剤を接触させるステップと、
    (d)前記物品をすすぎ洗いするステップと、をこの順序で含み、(b)から(d)のステップが複数のサイクルにわたって行われる、方法。
  2. 前記予備洗浄ステップが、約6.5~約7.5のpHにて行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記予備洗浄ステップが、約7.5~約10.5のpHにて行われ、前記予備洗浄組成物がアルカリ性源を更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アルカリ性源が、アルカノールアミン、炭酸塩、ケイ酸塩、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アルカリ性源が、ケイ酸塩である、請求項3又は4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記予備洗浄組成物が、1つ以上の界面活性剤を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記予備洗浄組成物が、酵素を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記酵素が、プロテアーゼ、アミラーゼ、又はプロテアーゼとアミラーゼの組み合わせである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルカリ性洗剤が、水酸化物系アルカリ分源を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  10. 織物材料、織布、不織布、若しくはニットから作製された、又は織物材料、織布、不織布、若しくはニットを含む物品の洗濯方法であって、
    (a)洗濯される物品を提供するステップと、
    (b)予備洗浄ステップにて前記物品と予備洗浄組成物及び水とを接触させるステップであって、前記予備洗浄ステップは、約6.5~約10.5のpHにて行われ、前記予備洗浄組成物は、汚れリリースポリマーを含み、前記予備洗浄組成物の水酸化物系アルカリ分が0.5重量%未満である、接触させるステップと、
    (c)主洗浄ステップにて前記物品とアルカリ性洗剤を接触させるステップであって、前記アルカリ性洗剤の水酸化物系アルカリ分が0.5重量%未満である、接触させるステップと、
    (d)前記物品をすすぎ洗いするステップと、をこの順序で含み、(b)から(d)のステップが複数のサイクルにわたって行われる、方法。
  11. 前記予備洗浄ステップが、約6.5~約7.5のpHにて行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 前記予備洗浄ステップが、約7.5~約10.5のpHにて行われ、前記予備洗浄組成物が、アルカノールアミン、炭酸塩、水酸化物、ケイ酸塩、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるアルカリ性源を更に含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記アルカリ性源が、水酸化物である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記予備洗浄組成物が、酵素、酵素安定剤、脱泡剤、界面活性剤、又はそれらの組み合わせを更に含む、請求項1013のいずれか一項に記載の方法。
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