JP2016516452A - 多酵素組成物を用いた産業用および施設用の洗濯 - Google Patents

多酵素組成物を用いた産業用および施設用の洗濯 Download PDF

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Abstract

本発明は、とくに産業用途における、界面活性剤のいくつかを酵素に置き換えた布およびテキスタイルのクリーニングまたは洗濯に関する。

Description

発明の分野
本発明は、とくに産業用途および自動施設用途における、洗剤成分のいくつかを酵素に置き換えた布およびテキスタイルのクリーニングまたは洗濯に関する。
発明の背景
布およびテキスタイルの産業用および施設用の洗濯は、伝統的には、良好なクリーニング結果を得るために、高い洗濯温度で多量の強アルカリ(たとえば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム)、ビルダー、および界面活性剤を使用することに依拠してきた。しかしながら、界面活性剤およびビルダーは、油系製品であるので、それらの価格は、原油の価格に依存する。したがって、原油価格が増加すると界面活性剤およびビルダーの価格が高騰し、しかも産業用洗濯会社は、顧客と固定価格契約を結んでいることが多いので、これが会社の収益性に悪影響を及ぼす。さらに、強アルカリおよび塩素漂白剤を多量に使用すると、テキスタイルの寿命に悪影響及ぼす。これはまた、洗濯しているテキスタイルを所有し貸し出すことが多いので、産業用ランドリーの収益性に影響を及ぼす。環境の観点から、より少ない化学物質を使用すると、廃水の減少および/または廃水中のCODの低下がもたらされるので、アルカリ、塩素、ビルダー、および界面活性剤の量を低減することもまた、有益である。これに関してさらに、いくつかの地域では、廃水中の低COD含有量は、都市下水システム中への廃水の放出を許容するための要件である。
産業用および施設用の洗濯は、通常、高温で行われるので、洗濯温度を低下させれば、光熱費が削減され環境が緩和されるので、産業用洗濯会社および/または施設(ホテル、養護ホームなど)のいずれにも有益であろう。さらにまた、洗濯時間を短縮できれば、処理能力および生産性が向上するので、産業用洗濯会社に、有益でありうる。
発明の概要
したがって、洗濯性能の維持さらには向上を行いつつ、産業用および施設用の洗濯におけるアルカリ、塩素、界面活性剤、およびビルダーの使用の低減、ならびに主要な洗濯温度の低下および全洗濯時間の短縮を図る必要性が存在する。
本発明は、以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iii)任意選択で、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(iv)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして工程(v)の時に添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(v)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を洗濯液に添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vii)洗濯液を排出する工程と、
(viii)任意選択で、工程(ii)〜(vii)の洗濯サイクルを繰り返して、残留洗濯液を排出する工程と、
(ix)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
・工程(ii)〜工程(vii)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布の産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯のための改善された方法に関する。
本発明はさらに、以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(iii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iv)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(v)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)洗濯液を排出する工程と、
(vii)任意選択で、工程(ii)〜(vi)の洗濯サイクルを繰り返す工程と、
(viii)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
工程(ii)〜工程(vi)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法に関する。
本発明はさらに、多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、洗濯性能を改善するための多酵素組成物の使用に関する。
本発明はまた、再洗濯の回数を低減するためのおよびテキスタイルの寿命を増加させるための多酵素組成物の使用に関する。
図1は、10種のスウォッチに対して通常の洗濯プログラムと比較して多酵素組成物を含有するより温和な洗濯プログラムの洗濯効果を示している。 図2は、10種のスウォッチに対して通常の洗濯プログラムと比較して多酵素組成物を含有するより温和な洗濯プログラムの洗濯効果を示している。
定義
COD:化学的酸素要求量 − 廃水中の有機化合物の量の尺度。
色の澄明化:洗濯時および着用時、バラ繊維または破断繊維が布の表面に蓄積する可能性がある。1つの結果として、表面汚染を生じるため、布の色の明るさや強さが低下して見える可能性がある。テキスタイルからバラ繊維または破断繊維を除去すれば、テキスタイルの元の色および外観が部分的に復元されるであろう。本明細書で用いられる「色の澄明化」という用語は、テキスタイルの初期の色の部分的な復元を意味する。
洗剤成分:「洗剤成分」という用語は、本明細書では、洗剤組成物で使用可能なタイプの化学物質を意味すると定義される。洗剤成分の例は、アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダー、コビルダー、キレート化剤、漂白系または漂白成分、ポリマー、布色味付け剤、柔軟仕上げ剤、増泡剤、石鹸泡抑制剤、分散剤、染料移動防止剤、蛍光増白剤、香料、光学増白剤、殺細菌剤、殺菌類剤、汚れ懸濁剤、防汚ポリマー、再付着防止剤、酵素阻害剤または安定化剤、酵素活性化剤、抗酸化剤、および可溶化剤である。
洗剤組成物:「洗剤組成物」という用語は、テキスタイルや布などのクリーニングされる用品から望ましくない化合物を除去するのに使用される組成物を意味する。この用語は、産業用および施設用の洗濯用途のために選択される任意の材料/化合物ならびに製品の形態(たとえば、液体、粉末、顆粒、エマルジョン、スラリー)を包含する。多酵素組成物に加えて、洗剤組成物は、アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダー、コビルダー、キレート化剤、漂白系または漂白成分、ポリマー、布色味付け剤、柔軟仕上げ剤、増泡剤、石鹸泡抑制剤、分散剤、染料移動防止剤、蛍光増白剤、香料、光学増白剤、殺細菌剤、殺菌類剤、汚れ懸濁剤、防汚ポリマー、再付着防止剤、酵素阻害剤または安定化剤、酵素活性化剤、抗酸化剤、可溶化剤などの成分を含有する。
酵素洗浄効果:「酵素洗浄効果」という用語は、本明細書では、酵素を含まない同一の洗剤と比較して1種以上の酵素により洗剤に付加されうる有利な効果として定義される。酵素により提供可能な重要な洗浄効果は、洗濯後およびまたはクリーニング後、目に見える汚れがまったくないかまたはほとんどない汚れ除去、洗濯プロセス時に放出される汚れの再付着の防止または低減(再付着防止とも称される効果)、元々は白色であったが使用および洗濯を繰り返した後、灰色または黄色を帯びた外観を生じたテキスタイルの白色度の完全または部分的な復元(増白とも称される効果)である。触媒的汚れ除去または汚れの再付着防止に直接関連付けられないが、テキスタイルケア効果もまた、酵素洗浄効果に重要である。そのようなテキスタイルケア効果の例は、一方の布から他方の布へのまたは同一の布の他の部分への染料移動の防止または低減(染料移動防止または汚れ戻り防止とも称される効果)、ピリング傾向を減少させるためのまたは既存のピルもしくはファズを除去するための布表面からの突出繊維または破断繊維の除去(抗ピリング性とも称される効果)、布の柔軟性の改善、布の色の澄明化、および布または衣類の繊維中にトラップされた微粒子状汚れの除去である。酵素漂白は、過酸化水素や他の過酸化物などの漂白成分の生成を触媒するために触媒活性が一般に使用される、さらなる酵素洗浄効果である。
完全配合:「完全配合」という用語は、本明細書では、テキスタイル/布を洗濯するために必要な洗剤成分および酵素成分のすべてを洗剤組成物が含有すること、かつクリーニングプロセスを開始するために完全配合洗剤組成物のみを洗濯サイクルに添加することが必要であることを意味すると定義される。
施設用:「施設用」という用語は、本明細書では、家庭状況に類似した単一の完全配合洗剤組成物を手動で投与する小型のOPLとは対照的に、いくつかの部分配合洗剤組成物を洗濯機に自動投入する産業用ランドリーに類似した洗濯プロセスを行うのに十分な大型の敷地内ランドリー(OPL)を意味すると定義される。
多酵素組成物:「多酵素組成物」という用語は、本明細書では、ランドリーで洗濯効果を有する2つ以上の異なるタイプの酵素を含む組成物を意味すると定義される。ランドリーで洗濯効果を有する例は、たとえば、特定の汚れを除去することが知られる酵素、再付着防止効果(灰色化防止としても知られる)を有することが知られる酵素、またはランドリーで黄変を除去する酵素でありうる。
部分配合:「部分配合」という用語は、本明細書では、テキスタイル/布を洗濯するために必要な洗剤成分および/または酵素成分のすべてを含有するものではない洗剤組成物を意味すると定義される。部分配合洗剤組成物は、クリーニングプロセスを開始するために必要とされる多酵素組成物または1種以上のアルカリ、界面活性剤、ビルダー、もしくは他の洗剤成分を欠如しうる。2種以上の部分配合洗剤組成物を多酵素組成物と一緒に洗濯サイクルに添加することにより、洗濯サイクル時に完全配合洗剤組成物を調製しうる。
テキスタイル:「テキスタイル」という用語は、糸、糸中間体、繊維、不織布材料、天然材料、合成材料、および任意の他のテキスタイル材料、これらの材料で作製された布、ならびに布から作製された製品(たとえば、衣類および他の物品)をはじめとする任意のテキスタイル材料を意味する。テキスタイルまたは布は、編布、織布、デニム、不織布、フェルト、糸、およびタオル地の形態でありうる。テキスタイルは、セルロース系、たとえば、綿、アマ/リネン、ジュート、ラミー、サイザル、コイアをはじめとする天然セルロース系、またはビスコース/レーヨン、ラミー、セルロースアセテート繊維(トリセル)、リヨセルをはじめとする人造セルロース系(たとえば、木材パルプ由来)、またはそれらのブレンドでありうる。また、テキスタイルまたは布は、非セルロース系、たとえば、ウール、キャメル、カシミヤ、モヘア、ラビット、シルクをはじめとする天然ポリアミド、またはナイロン、アラミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、スパンデックス/エラスタンなどの合成ポリマー、またはそれらのブレンド、さらにはセルロース系繊維と非セルロース系繊維とのブレンドでありうる。ブレンドの例は、綿および/またはレーヨン/ビスコースと、1種以上の併用材料、たとえば、ウール、合成繊維(たとえば、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ポリ尿素繊維、アラミド繊維)、および/またはセルロース含有繊維(たとえば、レーヨン/ビスコース、ラミー、アマ/リネン、ジュート、セルロースアセテート繊維、リヨセル)と、のブレンドである。布は、従来の洗濯可能な洗濯物(たとえば、汚れた家庭内の洗濯物)でありうる。布または衣類という用語が用いられる場合、同様に上位語のテキスタイルも含むことが意図される。
洗濯サイクル:「洗濯サイクル」という用語は、本明細書では、テキスタイルを洗濯液中に浸漬し、汚れを放出するためにならびにテキスタイル中へのおよびテキスタイルからの洗濯液の流れを促進するために、何らかの機械的作用をテキスタイルに適用し、最後に、不必要な洗濯液を除去する、洗濯操作として定義される。1回以上の洗濯サイクル後、一般的には、テキスタイルの濯ぎおよび乾燥が行われる。
洗濯液:「洗濯液」という用語は、本明細書では、任意選択でテキスタイルの洗濯に使用される多酵素組成物を含む、水と洗剤との溶液または混合物として定義される。
洗濯性能:「洗濯性能」という用語は、本明細書では、洗濯時にクリーニングされるテキスタイル上に存在する汚れを除去する洗剤組成物の能力として定義される。洗濯性能は、フルスケール洗濯試験で定義されるいわゆる反射率値(REM)を測定することにより定量されうる。実施例1の洗濯性能試験も参照されたい。
洗濯時間:「洗濯時間」という用語は、本明細書では、全洗濯プロセスに要する時間、すなわち、洗濯サイクルと濯ぎサイクルとを合わせた時間として定義される。
白色度:「白色度」という用語は、本明細書では、異なる分野および異なる顧客では異なる意味を有する広義の用語として定義される。白色度の損失は、たとえば、灰色化、黄変、または光学増白剤/色味付け剤の除去に起因しうる。灰色化および黄変は、たとえば、汚れの再付着、体の汚れ、着色、たとえば、鉄イオンや銅イオンによる着色、または染料移動に起因しうる。白色度は、次のリスト、すなわち、着色剤または染料の作用、不完全な汚れ除去(たとえば、生体の汚れ、皮脂など)、再付着(対象物の灰色化、黄変、または他の変色)(除去された汚れがテキスタイルの他の汚れた部分または汚れていない部分に再結合する)、適用時のテキスタイルの化学変化、および色の澄明化または明色化に由来する1つまたは複数の問題を含みうる。
本発明に係る方法
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯、特定的には、洗剤組成物が完全配合されていない、つまり、個別の洗剤成分を、たとえば、個別にまたは部分配合組成物として添加可能である、テキスタイルおよび/または布の産業用および施設用の洗濯。たとえば、多酵素組成物は、粉末、顆粒、スラリー、または溶液として添加されうる。他の選択肢として、多酵素組成物は、1種以上の洗剤成分、たとえば、アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/もしくは補助材料、またはそれらの任意の混合物と一緒に添加されうる。多酵素組成物は、各洗濯サイクル時、たとえば、洗濯サイクルの開始時、洗濯機内へのテキスタイルおよび/もしくは布の配置直後、または洗濯サイクルの任意の段階で、1回または複数回、たとえば、1、2、3、4、または5回、添加されうる。各洗濯サイクル時に多酵素組成物を添加する必要はないが、少なくとも1回の洗濯サイクル時に多酵素組成物が添加される。洗剤成分は、各洗濯サイクル時、任意選択で洗濯サイクルの任意の段階で多酵素組成物と一緒に、1回または複数回、たとえば、1、2、3、4、または5回、添加されうる。
本発明は、2種以上の酵素を含む多酵素組成物の添加を含むものとして記述される。しかしながら、本発明は、1つの組成物ですべての酵素を添加することに限定されるものではない。2つ以上の個別の組成物で酵素を洗濯液に添加することもまた、本発明の対象になるとみなされ、その場合、それぞれ個別の組成物は、1種以上の洗剤成分と一緒でありうるか、または1種もしくは複数種の酵素は、1つ以上の個別の組成物の一部である。一実施形態では、プロテアーゼは、たとえば、1種以上の洗剤成分と一緒に、個別の組成物で他の酵素に添加される。なぜなら、こうすると、他の酵素がより長い貯蔵寿命を有するようになるという利点があるからである。
したがって、本発明は、以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iii)任意選択で、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(iv)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして工程(v)の時に添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(v)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を洗濯液に添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vii)洗濯液を排出する工程と、
(viii)任意選択で、工程(ii)〜(vii)の洗濯サイクルを繰り返して、残留洗濯液を排出する工程と、
(ix)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
・工程(ii)〜工程(vii)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法に関する。
本発明の一実施形態では、工程(ii)の洗濯液は、界面活性剤、アルカリ、およびまたは炭酸塩を水に溶解させることにより提供される。一実施形態では、工程(i)と工程(ii)との間で洗濯工程が行われ、洗濯液のpHは、8〜13、たとえば10〜13の範囲内である。
他の選択肢として、本発明は、以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(iii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iv)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(v)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)洗濯液を排出する工程と、
(vii)任意選択で、工程(ii)〜(vi)の洗濯サイクルを繰り返す工程と、
(viii)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
工程(ii)〜工程(vi)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用のクリーニングまたは洗濯の方法に関する。
本発明の一実施形態では、工程(iii)の洗濯液は、界面活性剤、アルカリ、および/または炭酸塩を水に溶解させることにより提供される。
一実施形態では、工程(i)と工程(ii)との間で洗濯工程が行われ、洗濯液のpHは、8〜13、たとえば10〜13の範囲内である。
産業用および施設用の洗濯では、大バッチ洗濯機(洗濯脱水機)またはトンネル洗濯機(連続バッチ洗濯機)が使用される。それらは、資格のある洗濯機オペレーターにより操作可能である。洗濯機オペレーターは、洗濯機への投入および洗濯機からの取出しを行い(トンネル洗濯機では、これは自動プロセスである)、典型的には、いくつかのあらかじめプログラムされた洗浄プログラムの1つを選択することにより、どの化学物質を洗濯機に添加するか、さらには温度、洗濯サイクル数、およびその継続時間を決定する。洗濯プロセスに使用される種々の洗剤成分は、個別にまたは部分配合洗剤組成物として添加されるので、オペレーターは、これらの成分を個別に投入可能である。産業用および施設用の洗濯プロセスは、通常、プロセス時に強アルカリ、強酸、および強漂白剤が使用される非常に過酷な環境で行われる。これは、環境およびテキスタイル寿命に悪い。しかしながら、産業用および施設用の洗濯を利用する顧客は、洗濯後、洗濯物が完全に清浄でかつ汚れがないことを期待する。したがって、産業用洗濯プロセスを変更したり、強い酸、漂白剤、およびアルカリの使用を省略したりすることに対して、偏見が存在している。
本発明の発明者は、本発明に係る多酵素組成物の使用により、全洗濯プロセス時の強アルカリの使用を有意に低減可能または省略可能であることを見いだした。産業用および施設用の洗濯時、強アルカリおよび強酸の添加を洗濯プロセス時に数回行うことが可能である。本発明者は、多酵素組成物が使用される場合、洗濯プロセスの一部で洗濯液のpHを8〜10.5の範囲内に上昇させるのに十分なアルカリを添加すれば、洗濯物のテキスタイルをクリーニングするのに十分であることを見いだした。洗濯液のpHは、7〜10.5の範囲内、8.0〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、9〜9.5の範囲内、9〜11の範囲内、9.5〜10.5の範囲内、10〜11の範囲内、または10.5〜11の範囲内である。
1回のみの洗濯サイクルが遂行される場合、洗濯液のpHは、7〜10.5の範囲内、8〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、または9〜9.5の範囲内、または9.5〜10.5の範囲内でありうる。
2回以上の洗濯サイクルが遂行される場合、洗濯液のpHは、少なくとも1回の洗濯サイクルでは、7〜10.5の範囲内、8〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、または9〜9.5の範囲内、または9.5〜10.5の範囲内であり、2回目または3回目の洗濯サイクル時の洗濯液のpHは、9〜11の範囲内、10〜11の範囲内、11〜12の範囲内、12〜13の範囲内、または11.5〜12.5の範囲内である。
多酵素組成物は、以下に記載される。
本発明の実施形態は、多酵素組成物が、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果を与えることである。本発明のさらなる実施形態は、多酵素組成物が、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して改善された洗濯性能を与えることである。本発明のそのほかの実施形態は、多酵素組成物が、CFT C−S−28コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、CFT KC−H097ココア/オートフレークの汚れ、CFT C−S−06サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはEMPA165チョコレートプディングの汚れに対して酵素洗浄効果を与えることである。
本発明の他の実施形態は、洗濯サイクルで使用される洗剤成分、たとえば、アルカリ(たとえば、水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウム)、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料の量を低減できることである。さらなる実施形態は、洗濯サイクルで使用される洗剤成分、たとえば、アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料の量を低減できると同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、洗剤成分の量の5%〜95%の低減である。好ましい実施形態は、洗剤成分の量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、洗剤成分の量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、洗剤成分の量の20%〜50%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、洗剤成分の量の25%〜45%の低減である。最も好ましい実施形態は、洗剤成分の量の25%〜45%の低減と同時に、たとえば、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、アルカリの量の5%〜95%の低減である。好ましい実施形態は、アルカリの量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、アルカリの量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、アルカリの量の20%〜50%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、アルカリの量の25%〜45%の低減である。最も好ましい実施形態は、アルカリの量の25%〜45%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、界面活性剤の量の5%〜95%の低減である。好ましい実施形態は、界面活性剤の量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、界面活性剤の量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、界面活性剤の量の20%〜50%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、界面活性剤の量の25%〜45%の低減である。最も好ましい実施形態は、による界面活性剤の量の25%〜45%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の5%〜95%の低減である。好ましい実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の20%〜50%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の25%〜45%の低減である。最も好ましい実施形態は、ビルダーおよびコビルダーの量の25%〜45%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、ハイドロトロープの量の5%〜95%の低減である。好ましい実施形態は、ハイドロトロープの量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、ハイドロトロープの量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、ハイドロトロープの量の20%〜50%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、ハイドロトロープの量の25%〜45%の低減である。最も好ましい実施形態は、ハイドロトロープの量の25%〜45%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
良好なクリーニング結果を得るために、産業用洗濯機の最高洗濯温度は、通常、非常に高く、たとえば、65℃〜90℃または70℃〜80℃である。本発明の実施形態は、最高洗濯温度の低減であり、その最高洗濯温度は、30℃〜60℃、たとえば、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、または60℃である。本発明のさらなる実施形態は、最高洗濯温度が10℃〜60℃、たとえば、10℃、15℃、20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃、50℃、55℃、または60℃低減されることである。
本発明の実施形態は、最高洗濯温度の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。好ましい実施形態は、最高洗濯温度が30℃〜60℃に低減されると同時に、たとえば、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明のさらなる実施形態は、最高洗濯温度の低減および洗剤成分の量の5%〜95%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減および洗剤成分の量の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減および洗剤成分の量の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減および洗剤成分の量の20%〜50%の低減である。最も好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減および洗剤成分の量の25%〜45%の低減と同時に、たとえば、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、洗濯時間の5%〜95%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または改善された酵素洗浄効果が得られることである。好ましい実施形態は、洗濯時間の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、洗濯時間の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、洗濯時間の20%〜50%の低減である。最も好ましい実施形態は、洗濯時間の25%〜45%の低減と同時に、たとえば、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明のさらなる実施形態は、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の5%〜95%の低減、および洗濯時間の5%〜95%の低減と同時に、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の10%〜80%の低減、および洗濯時間の10%〜80%の低減である。より好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の15%〜65%の低減、および洗濯時間の15%〜65%の低減である。さらにより好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の20%〜50%の低減、および洗濯時間の20%〜50%の低減である。最も好ましい実施形態は、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の25%〜45%の低減、および洗濯時間の25%〜45%の低減と同時に、たとえば、コーンスターチおよびコーン色素の汚れ、ココア/オートフレークの汚れ、サラダドレッシングの汚れ、ならびに/またはチョコレートプディングの汚れに対して、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られることである。
本発明の実施形態は、テキスタイル/布が清浄になる前に再洗濯または2回以上の洗濯が必要なテキスタイル/布の個数の低減である。1回目の洗濯後、依然として汚れた布/テキスタイルの再洗濯は、かなりの労力を必要とする。なぜなら、依然として汚れた布/テキスタイルを清浄な布/テキスタイルから選別しなければならず、その後、多くの場合、より過酷な洗濯プログラムを使用するかまたは再洗濯前に布/テキスタイルを漂白するからである。この再洗濯手順はまた、漂白剤および/またはより過酷な洗濯条件が使用されるので、布/テキスタイルのかなりの摩耗を引き起こす。
一実施形態では、清浄になる前に再洗濯または2回以上の洗濯が必要なテキスタイル/布の個数は、少なくとも10%、たとえば、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%低減される。好ましい実施形態では、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数は、少なくとも30%低減される。より好ましい実施形態では、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数は、少なくとも40%低減される。
本発明の実施形態は、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数が少なくとも20%低減されると同時に、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の5%〜95%の低減、および/または洗濯時間の5%〜95%の低減がなされることである。好ましい実施形態は、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数が少なくとも25%低減されると同時に、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の10%〜80%の低減、および/または洗濯時間の10%〜80%の低減がなされることである。より好ましい実施形態は、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数が少なくとも30%低減されると同時に、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の15%〜65%の低減、および/または洗濯時間の15%〜65%の低減がなされることである。さらにより好ましい実施形態は、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数が少なくとも35%低減されると同時に、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の20%〜50%の低減、および/または洗濯時間の20%〜50%の低減がなされることである。最も好ましい実施形態は、清浄になる前に再洗濯が必要なテキスタイル/布の個数が少なくとも40%低減されると同時に、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の25%〜45%の低減、および/または洗濯時間の25%〜45%の低減がなされることである。
本発明のさらなる実施形態は、テキスタイル/布の寿命が増加することである。本発明の他の実施形態は、清浄化も除去もできない汚れが原因で廃棄されるテキスタイル/布の量の低減である。前記実施形態はまた、特定的には、清浄になる前に必要なテキスタイル/布の洗濯回数の低減、最高洗濯温度の低減、洗剤成分の量の低減、および/または洗濯時間の低減と組合せ可能であるとであると考えられる。
本発明の一実施形態では、洗濯液は、部分的にのみ排出され、かつ洗濯液の残りの部分は、2回目または3回目の洗濯サイクル時に洗濯液として使用される。再使用される洗濯液は、新しい供給水で希釈されうる。それに加えて、さらなる洗剤成分が添加されうる。
漂白系は、過酸化水素、前形成過酸、およびそれらの混合物を含む。本発明の一実施形態では、過酸は、ペルオキシカルボン酸およびその塩、過炭酸およびその塩、過イミド酸およびその塩、ペルオキシ一硫酸およびその塩、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されうる。
本発明の一実施形態では、洗濯方法は、トンネル洗浄機(連続バッチ洗濯機)で行われる。
本発明の一実施形態は、多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、洗濯性能を改善するための多酵素組成物の使用である。
反射率値は、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない類似の洗濯方法と比較して、少なくとも2反射率単位高い。反射率値は、少なくとも3反射率単位高く、少なくとも4反射率単位高く、少なくとも4反射率単位高く、少なくとも5反射率単位高く、少なくとも6反射率単位高く、少なくとも7反射率単位高く、少なくとも8反射率単位高く、少なくとも9反射率単位高く、少なくとも10反射率単位高く、少なくとも11反射率単位高く、少なくとも12反射率単位高く、少なくとも13反射率単位高く、少なくとも14反射率単位高く、少なくとも15反射率単位高く、少なくとも16反射率単位高く、少なくとも17反射率単位高く、少なくとも18反射率単位高く、少なくとも19反射率単位高く、または少なくとも20反射率単位高くしうる。
多酵素組成物が使用される一実施形態では、洗濯温度が低減されると同時に、温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して、同等のまたは改善された洗濯性能が得られる。
洗濯物が洗濯された後、清浄なリネンは、乾燥され、アイロン掛けされ、そして畳まれる。タオルやブランケットなどのいくつかの用品は、もはや湿気がなくなるまでドライヤーに押し込まれ、次いで、機械的フォルダーに送られる。シーツなどの「ウェットワーク」用品は、スチーム駆動アイロナーに通して送られることにより、乾燥され、プレスされ、そして畳まれる。これらのプロセス時、スチームを発生して、環境内に放出する。洗濯物のテキスタイルに依存して、テキスタイルは、スチームにより不快臭を放出しうる。
多酵素組成物が使用される本発明の一実施形態では、洗濯物および/またはテキスタイルからの悪臭が低減される。この場合、多酵素組成物は、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む。
洗濯物の産業用洗濯は、労力のかかる作業である。最初に、洗濯物のテキスタイルを受け取って選別する。次いで、洗濯物を洗濯し、乾燥させ、アイロン掛けするかまたはプレスする。次いで、清浄な洗濯物を顧客に送り返す。洗濯物が完全に清浄でない場合、たとえば、レストラン用のテーブルクロスの場合、この用品は、再洗濯のために送り返されるであろう。再洗濯は、再度、おそらく顧客への追加の宅配便輸送を含めて、洗濯物を取り扱うすべての工程を含む。したがって、用品の再洗濯は、非常に高額なコストとなる。さらに、再洗濯では、汚れを除去するために、塩素漂白剤を含めて、典型的にはさらに多量の刺激性化学物質が使用されるであろう。本発明者は、多酵素組成物を使用すると再洗濯される用品の数が低減されることを見いだした。
多酵素組成物が使用される本発明の一実施形態では、再洗濯の回数が低減される。この場合、多酵素組成物は、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む。
一実施形態では、再洗濯の回数は、少なくとも5%、少なくとも10%、または少なくとも15%低減される。本発明の一実施形態では、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む多酵素組成物を用いることにより、テキスタイルの寿命を増加させる。多酵素組成物
好ましくは、多酵素組成物は、プロテアーゼ、アミラーゼたとえばα−アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、クロロフィラーゼ、ならびにオキシダーゼたとえばラッカーゼおよび/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む。
多酵素組成物は、3種以上の酵素、たとえば、4種以上の酵素、たとえば、5種以上の酵素、たとえば、6種以上の酵素、たとえば、7種以上の酵素を含みうる。同一のクラスの酵素に2種以上の酵素が属しうる。たとえば、多酵素組成物中には、2種の異なるプロテアーゼ、2種の異なるアミラーゼ、および/または2種の異なるセルラーゼが存在しうる。
一実施形態では、多酵素組成物は、2種以上の酵素を含んで、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のリパーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のセルラーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のリパーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のアミラーゼと1種以上のキサンタナーゼ、セルラーゼと1種以上のリパーゼ、1種以上のセルラーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のセルラーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のセルラーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のセルラーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のリパーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のリパーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のリパーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のリパーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のペクチナーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のペクチナーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のペクチナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のマンナナーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のマンナナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、または1種以上のキシログルカナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、を含む。
他の実施形態では、多酵素組成物は、3種以上の酵素を含んで、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のセルラーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のリパーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のリパーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のリパーゼと1種以上のペクチナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のリパーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のリパーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のリパーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のペクチナーゼと1種以上のマンナナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のペクチナーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のペクチナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のマンナナーゼと1種以上のキシログルカナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のマンナナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、1種以上のプロテアーゼと1種以上のキシログルカナーゼと1種以上のキサンタナーゼ、を含む。
好ましい実施形態では、多酵素組成物は、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のセルラーゼとを含む。より好ましい実施形態では、多酵素組成物は、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のリパーゼとを含む。さらにより好ましい実施形態では、多酵素組成物は、1種以上のプロテアーゼと1種以上のアミラーゼと1種以上のセルラーゼと1種以上のリパーゼと1種以上のペクチナーゼとを含む。最も好ましい実施形態では、多酵素組成物は、1種以上のプロテアーゼと、1種以上のアミラーゼと、1種以上のセルラーゼと、1種以上のリパーゼと、1種以上のペクチナーゼと、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、キサンタナーゼ、ペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、およびオキシダーゼの中から選択される1種以上のさらなる酵素と、を含む。
一実施形態では、多酵素組成物は、
(i)
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のプロテアーゼ、
(ii)
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のアミラーゼ、
(iii)
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のセルラーゼ、
(iv)
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のリパーゼ、
(v)
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のペクチン酸リアーゼ、あるいは
(vi)
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のマンナナーゼ、
の中から選択される2種以上のポリペプチドを含む。
好ましい実施形態では、多酵素組成物は、
(i)
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性 を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のプロテアーゼ、
(ii)
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のアミラーゼ、
(iii)
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のセルラーゼ、
(iv)
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のリパーゼ、
(v)
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のペクチン酸リアーゼ、あるいは
(vi)
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のマンナナーゼ、
の中から選択される3種以上のポリペプチドを含む。
より好ましい実施形態では、多酵素組成物は、
(i)
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のプロテアーゼ、
(ii)
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のアミラーゼ、
(iii)
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のセルラーゼ、
(iv)
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のリパーゼ、
(v)
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のペクチン酸リアーゼ、あるいは
(vi)
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のマンナナーゼ、
の中から選択される4種以上のポリペプチドを含む。
さらにより好ましい実施形態では、多酵素組成物は、
(i)
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のプロテアーゼ、
(ii)
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のアミラーゼ、
(iii)
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のセルラーゼ、
(iv)
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のリパーゼ、
(v)
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のペクチン酸リアーゼ、あるいは
(vi)
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のマンナナーゼ、
の中から選択される5種以上のポリペプチドを含む。
さらにより好ましい実施形態では、多酵素組成物は、
(i)
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のプロテアーゼ、
(ii)
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のアミラーゼ、
(iii)
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のセルラーゼ、
(iv)
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のリパーゼ、
(v)
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のペクチン酸リアーゼ、あるいは
(vi)
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される1種以上のマンナナーゼ、
の中から選択される6種以上のポリペプチドを含む。
最も好ましい実施形態では、多酵素組成物は、任意選択で1種以上のキシログルカナーゼ、クチナーゼ、キサンタナーゼ、および/またはペルオキシダーゼと一緒に、以上に記載の各酵素クラスからの1種以上の酵素を含む。
本発明に係る方法に使用するために、多酵素組成物中の酵素は、最終溶液で所望のクリーニング効果を達成するのに十分な量で添加される。多酵素組成物は濃縮されうるので、最終洗濯液で酵素の所望の濃度を達成するのに少量の組成物が必要とされるか、または多酵素組成物をそれほど濃縮しえない場合、より多量の組成物を洗濯液に添加しなければならない。含まれる個別の酵素の濃度に基づいて所与の多酵素組成物の好適な投入を選択することは、平均的実施者の能力の範囲内である。
本発明の一実施形態では、多酵素組成物は、液体酵素配合物として個別に投入され、かつ乾燥テキスタイル1kgあたり0.01mL〜100mLの液体酵素配合物、たとえば、乾燥テキスタイル1kgあたり0.1mL〜10mLの酵素配合物、好ましくは、乾燥テキスタイル1kgあたり0.5mL〜5mLの液体酵素配合物、最も好ましくは、乾燥テキスタイル1kgあたり1mL〜2mLの液体酵素配合物を添加することにより推奨量の酵素を投与可能な濃度を有する。
本発明の一実施形態では、多酵素組成物は、洗濯サイクル1回あたり使用される各酵素が、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.0001〜500mgの酵素タンパク質、たとえば、0.001〜200mgの酵素タンパク質、好ましくは、0.01〜100mgの酵素タンパク質、より好ましくは、0.05〜50mgの酵素タンパク質、さらにより好ましくは、0.2〜20mgの酵素タンパク質に対応する量で洗濯液中に独立して存在する量で、添加される。たとえば、プロテアーゼの量は、乾燥テキスタイル1キログラムあたりの酵素タンパク質換算で15mgでありうる。一方、アミラーゼの量は、乾燥テキスタイル1キログラムあたりの酵素タンパク質換算で0.2mgでありうるとともに、セルラーゼの量は、乾燥テキスタイル1キログラムあたりの酵素タンパク質換算で3mgでありうる。
一般的には、所定の酵素の性質は、所定の洗剤(すなわち、pH最適値、他の酵素成分および非酵素成分との適合性など)に適合すべきであり、また、酵素は、有効量で存在すべきである。
本発明の一実施形態では、多酵素組成物は、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、または配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼ、
を含む。
本発明の一実施形態では、本方法は、乾燥テキスタイル1kgあたり0.1〜2.0gの顆粒多酵素組成物を使用することを含み、組成物は、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼの35〜45wt%の顆粒、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼの8〜18wt%の顆粒、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドの2.5〜5.5wt%の顆粒、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼの6〜11wt%の顆粒、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、
を含む。
本発明の一実施形態では、本方法は、乾燥テキスタイル1kgあたり0.5gの顆粒多酵素組成物を使用することを含み、組成物は、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼの41.3wt%の顆粒、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼの13.3wt%の顆粒、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドの4.7wt%の顆粒、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼの10.7wt%の顆粒、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼの8.7wt%の顆粒、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼの10.7wt%の顆粒、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼの10.7wt%の顆粒、
を含む。
本発明の一実施形態では、本方法は、
a)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
b)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
c)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
を含む多酵素組成物を使用することを含む。
一実施形態では、多酵素組成物は、配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドをさらに含む。
本発明の一実施形態では、本方法は、乾燥テキスタイル1kgあたり0.1〜6.0gの液体多酵素組成物を添加することを含み、多酵素組成物は、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、1.0〜2.0KNPU(S)/gの活性を与える濃度のプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、0.15〜0.50SNU/gの活性を与える濃度のアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、50〜100CNU(R)/gの活性を与える濃度のポリペプチド、
d)配列番号22の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、30〜80ECU/gの活性を与える濃度のセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、2.0〜4.0KLU/gの活性を与える濃度のリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、9.0〜16.0PDEU/gの活性を与える濃度のペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、0.025〜0.075MIU/gの活性を与える濃度のマンナナーゼ、
を含む。
一実施形態では、乾燥テキスタイル1kgあたり2.0gの液体多酵素組成物を添加することを含み、多酵素組成物は、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%配列同一性を有する、1.5KNPU(S)/gの活性を与える濃度のプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%配列同一性を有する、0.30SNU/gの活性を与える濃度のアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、72.4CNU(R)/gの活性を与える濃度のポリペプチド、
d)配列番号22の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、53.6ECU/gの活性を与える濃度のセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、2.7KLU/gの活性を与える濃度のリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、13.4PDEU/gの活性を与える濃度のペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、0.050MIU/gの活性を与える濃度のマンナナーゼ、
を含む。
KLU/g=キロリパーゼ単位/g
SNU/g=Stainzyme(登録商標) Novozymes単位/g
KNPU(S)/g=キロNovoプロテアーゼ単位/g
PDEU/g=ペクチン分解酵素単位/g
MIU(M)/g=マンナナーゼ免疫単位/g
ECU/g=エンドセルラーゼ単位/g
CNU(R)/g=セルラーゼNovozymes単位/g
プロテアーゼ
プロテアーゼは、化学的修飾または遺伝子修飾された突然変異体を含めて、動物起源、植物起源、または微生物起源でありうる。微生物起源が好ましい。それは、アルカリプロテアーゼ、たとえば、セリンプロテアーゼまたはメタロプロテアーゼでありうる。セリンプロテアーゼは、たとえば、トリプシンなどのS1ファミリーまたはスブチリシンなどのS8ファミリーでありうる。メタロプロテアーゼのプロテアーゼは、たとえば、ファミリーM4、M5、M7、M8などに属するサーモリシンでありうる。
「スブチラーゼ」という用語は、Siezen et al.,Protein Engng.4(1991)719−737およびSiezen et al.Protein Science 6(1997)501−523に記載のセリンプロテアーゼのサブグループを意味する。セリンプロテアーゼは、基質と共有結合付加物を形成するセリンを活性部位に有することにより特徴付けられるプロテアーゼのサブグループである。スブチラーゼは、6つの細分類、すなわち、スブチリシンファミリー、テルミターゼファミリー、プロテイナーゼKファミリー、ランチビオテックペプチダーゼファミリー、ケキシンファミリー、およびピロリシンファミリーに分類されうる。本発明の一態様では、プロテアーゼは、スブチリシンやこれの変異体などのスブチラーゼでありうる。さらに、スブチラーゼ(およびセリンプロテアーゼ)は、セリン以外の2つの活性部位アミノ酸残基、すなわちヒスチジン残基およびアスパラギン酸残基を有することにより特徴付けられる。
スブチリシンの例は、バチルス属(Bacillus)に由来するもの、たとえば、国際公開第89/06279号パンフレットに記載のスブチリシンレンタス(バチルス・レンタス(Bacillus lentus))、スブチリシンノボ、スブチリシンカールスバーグ(バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis))、スブチリシンBPN’、スブチリシン309、スブチリシン147、およびスブチリシン168、ならびにプロテアーゼPD138(国際公開第93/18140号パンフレット)である。そのほかのセリンプロテアーゼの例は、国際公開第98/020115号パンフレット、国際公開第01/44452号パンフレット、国際公開第01/58275号パンフレット、国際公開第01/58276号パンフレット、国際公開第03/006602号パンフレット、および国際公開第04/099401号パンフレットに記載されている。好ましいスブチリシン変異体は、国際公開第03/006602号パンフレットの配列番号4に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するものである。より好ましい変異体は、ポリペプチドがBPN’番号付けを用いて次の位置3、4、9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、199、205、217、218、222、232、235、236、245、248、252、および274の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、国際公開第03/006602号パンフレットの配列番号4に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するものである。国際公開第03/006602号パンフレットの配列番号4のさらにより好ましいスブチリシン変異体は、BPN’番号付けを用いて、次の位置S3T、V4I、S9R、A15T、K27R、*36D、V68A、N76D、N87S,R、*97E、A98S、S99G,D,A、S99AD、S101G,M,R S103A、V104I,Y,N、S106A、G118V,R、H120D,N、N123S、S128L、P129Q、S130A、G160D、Y167A、R170S、A194P、G195E、V199M、V205I、L217D、N218D、K235L、Q236H、Q245R、N252K、T274A)の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含むものである。
対象となるさらなるスブチリシンは、米国特許第5,352,604号明細書の図29に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するものである。米国特許第5,352,604号明細書の図29に示されるアミノ酸配列の好ましいスブチリシン変異体は、ポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/または217の1つ以上に置換を含む、米国特許第5,352,604号明細書の図29に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するものである。
トリプシン様プロテアーゼの例は、トリプシン(たとえば、ブタ起源またはウシ起源のもの)ならびに国際公開第89/06270号パンフレットおよび国際公開第94/25583号パンフレットに記載のフザリウム属(Fusarium)のプロテアーゼである。有用なプロテアーゼの例は、国際公開第92/19729号パンフレット、国際公開第98/20115号パンフレット、国際公開第98/20116号パンフレット、および国際公開第98/34946号パンフレットに記載の変異体、特定的には、次の位置27、36、57、76、87、97、101、104、120、123、167、170、194、206、218、222、224、235、および274の1つ以上に置換を有する変異体である。
メタロプロテアーゼの例は、国際公開第07/044993号パンフレットに記載の中性メタロプロテアーゼである。
好ましい市販のプロテアーゼ酵素としては、Alcalase(商標)、Coronase(商標)、Coronase Ultra(商標)、ならびにCoronase Evity(商標)、Duralase(商標)、Durazym(商標)、Esperase(商標)、Everlase(商標)、Kannase(商標)、Liquanase(商標)、Liquanase Evity(商標)、Liquanase Ultra(商標)、Ovozyme(商標)、Polarzyme(商標)、Primase(商標)、Relase(商標)、Savinase(商標)、Savinase Evity(商標)、およびSavinase Ultra(商標)(Novozymes A/S)、Axapem(商標)(Gist−Brocases N.V.)、BLAPおよびBLAPX(Henkel AG & Co.KGaA)、Excellase(商標)、FN2(商標)、FN3(商標)、FN4(商標)、Maxacal(商標)、Maxapem(商標)、Maxatase(商標)、Properase(商標)、Purafast(商標)、Purafect(商標)、Purafect OxP(商標)、Purafect(商標)Prime、およびPuramax(商標)(Danisco US Inc,以前のGenencor International Inc.)が挙げられる。
アミラーゼ
アミラーゼは、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、またはグルコアミラーゼでありうる。また、細菌起源または菌類起源でありうる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。アミラーゼとしては、たとえば、バチルス属(Bacillus)から取得されるα−アミラーゼ、たとえば、より詳細には英国特許第1,296,839号明細書に記載されるバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)の特定の株から取得されるものが挙げられる。
アミラーゼの例は、国際公開第95/10603号パンフレットの配列番号3を有するものまたは配列番号3に対して90%の配列同一性を有するその変異体である。好ましい変異体は、国際公開第94/02597号パンフレット、国際公開第94/18314号パンフレット、国際公開第97/43424号パンフレットに記載のもの、および国際公開第99/019467号パンフレットの配列番号4、たとえば、国際公開第95/10603号パンフレットの配列番号3の次の位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および444の1つ以上に置換を有する変異体である。
使用可能なさらなるアミラーゼは、国際公開第02/010355号パンフレットの配列番号6を有するアミラーゼまたは配列番号6に対して90%の配列同一性を有するその変異体である。配列番号6の好ましい変異体は、位置181および182に欠失および位置193に置換を有するものである。
他のアミラーゼの例は、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6に示されるB.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)由来のα−アミラーゼの残基1〜33と、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号4に示されるB.リケニフォルミス(B.licheniformis)α−アミラーゼの残基36〜483または90%の配列同一性を有するその変異体と、を含むハイブリッドα−アミラーゼである。このハイブリッドα−アミラーゼの好ましい変異体は、次の位置G48、T49、G107、H156、A181、N190、M197、I201、A209、およびQ264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6に示されるB.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)由来のα−アミラーゼの残基1〜33と、配列番号4の残基36〜483と、を含むハイブリッドα−アミラーゼの最も好ましい変異体は、以下の置換、すなわち、
M197T、
H156Y+A181T+N190F+A209V+Q264S、または
G48+T49+G107+H156+A181+N190+I201+A209+Q264、
を有するものである。
さらなるアミラーゼの例は、国際公開第99/019467号パンフレットの配列番号6を有するアミラーゼまたは配列番号6に対して90%の配列同一性を有するその変異体である。配列番号6の好ましい変異体は、次の位置R181、G182、H183、G184、N195、I206、E212、E216、およびK269の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。とくに好ましいアミラーゼは、位置G182およびH183または位置H183およびG184に欠失を有するものである。
そのほかのアミラーゼは、国際公開第96/023873号パンフレットの配列番号1、配列番号2、もしくは配列番号7を有するもの、または配列番号1、配列番号2、もしくは配列番号7に対して90%の配列同一性を有するそれらの変異体である。配列番号1、配列番号2、または配列番号7の好ましい変異体は、次の位置140、181、182、183、184、195、206、212、243、260、269、304、および476の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。より好ましい変異体は、位置182および183または位置183および184に欠失を有するものである。配列番号1、配列番号2、または配列番号7の最も好ましいアミラーゼ変異体は、位置183および184に欠失ならびに位置140、195、206、243、260、304、および476に置換を有するものである。
使用可能な他のアミラーゼは、国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10を有するアミラーゼ、または国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2に対して90%の配列同一性もしくは国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10に対して90%の配列同一性を有するそれらの変異体である。国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10の好ましい変異体は、次の位置176、177、178、179、190、201、207、211、および264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。
使用可能なさらなるアミラーゼは、国際公開第09/061380号パンフレットの配列番号2を有するアミラーゼまたは配列番号2に対して90%の配列同一性を有するその変異体である。配列番号2の好ましい変異体は、次の位置Q87、Q98、S125、N128、T131、T165、K178、R180、S181、T182、G183、M201、F202、N225、S243、N272、N282、Y305、R309、D319、Q320、Q359、K444、およびG475の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。配列番号2のより好ましい変異体は、次の位置Q87E,R、Q98R、S125A、N128C、T131I、T165I、K178L、T182G、M201L、F202Y、N225E,R、N272E,R、S243Q,A,E,D、Y305R、R309A、Q320R、Q359E、K444E、およびG475Kの1つ以上に置換ならびに/または位置R180および/もしくはS181に欠失を有するものである。配列番号2の最も好ましいアミラーゼ変異体は、以下の置換、すなわち、
N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K、
N128C+K178L+T182G+F202Y+Y305R+D319T+G475K、
S125A+N128C+K178L+T182G+Y305R+G475K、または
S125A+N128C+T131I+T165I+K178L+T182G+Y305R+G475K、
を有するものであり、変異体は、任意選択で、位置243に置換ならびに/または位置180および/もしくは位置181に欠失をさらに含む。
アミラーゼの他の例は、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12を有するα−アミラーゼまたは配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する変異体である。好ましいアミラーゼ変異体は、国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12の次の位置R28、R118、N174、R181、G182、D183、G184、G186、W189、N195、M202、Y298、N299、K302、S303、N306、R310、N314、R320、H324、E345、Y396、R400、W439、R444、N445、K446、Q449、R458、N471、N484の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。特定の好ましいアミラーゼとしては、D183およびG184の欠失を有しかつ置換R118K、N195F、R320K、およびR458Kを有する変異体、ならびに次の群、すなわち、M9、G149、G182、G186、M202、T257、Y295、N299、M323、E345、およびA339から選択される1つ以上の位置に置換を追加的に有する変異体が挙げられ、最も好ましいのは、これらの位置のすべてに追加的に置換を有する変異体である。
市販のアミラーゼは、Duramyl(商標)、Termamyl(商標)、Fungamyl(商標)、Stainzyme(商標)、Stainzyme Plus(商標)およびStainzyme Plus Evity(商標)、Natalase(商標)、ならびにBAN(商標)(Novozymes A/S)、Rapidase(商標)およびPurastar(商標)(Genencor International Inc.製)である。
セルラーゼ
好適なセルラーゼとしては、細菌起源または菌類起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。好適なセルラーゼとしては、バチルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、フミコラ属(Humicola)、フザリウム属(Fusarium)、チエラビア属(Thielavia)、アクレモニウム属(Acremonium)に由来するセルラーゼ、たとえば、米国特許第4,435,307号明細書、米国特許第5,648,263号明細書、米国特許第5,691,178号明細書、米国特許第5,776,757号明細書、および国際公開第89/09259号パンフレットに開示されている、フミコラ・インソレンス(Humicola insolens)、マイセリオフトラ・サーモフィラ(Myceliophthora thermophila)、およびフザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)から産生される菌類のセルラーゼが挙げられる。
とくに好適なセルラーゼは、カラーケア効果を有するアルカリ性または中性セルラーゼである。そのようなセルラーゼの例は、欧州特許第0495257号明細書、欧州特許第0531372号明細書、国際公開第96/11262号パンフレット、国際公開第96/29397号パンフレット、国際公開第98/08940号パンフレットに記載のセルラーゼである。他の例は、セルラーゼ変異体、たとえば、国際公開第94/07998号パンフレット、欧州特許第0531315号明細書、米国特許第5,457,046号明細書、米国特許第5,686,593号明細書、米国特許第5,763,254号明細書、国際公開第95/24471号パンフレット、国際公開第98/12307号パンフレット、および国際出願第PCT/DK98/00299号パンフレットに記載のものである。
エンド−β−1,4−グルカナーゼ活性(EC3.2.1.4)を呈する好ましいセルラーゼの例は、国際公開第02/099091号パンフレットの配列番号2の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも97%の配列同一性を有するものである。
好ましいセルラーゼの他の例としては、国際公開第98/12307号パンフレットの配列番号5または国際公開第98/12307号パンフレットの配列番号5の次の位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200に対応する位置の1つ以上に置換、挿入、および/または欠失を有するその変異体に対して、少なくとも70%の配列同一性を有するファミリー45セルラーゼが挙げられる。
市販のセルラーゼとしては、Celluclean(商標)およびCelluclean Evity(商標)ならびにCarezyme(商標)およびCarezyme Premium(商標)(Novozymes A/S)、Clazinase(商標)およびPuradax HA(商標)(Genencor International Inc.)、ならびにKAC−500(B)(商標)(花王株式会社)、ならびにBiotouch(AB Enzymes)が挙げられる。
リパーゼおよびクチナーゼ
好適なリパーゼおよびクチナーゼとしては、細菌起源または菌類起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体酵素が含まれる。例としては、サーモマイセス属(Thermomyces)、たとえば、欧州特許第258068号明細書および欧州特許第305216号明細書に記載のT.ラヌギノサス(T.lanuginosus)(旧名フミコラ・ラヌギノサ(Humicola lanuginosa))に由来するリパーゼ、フミコラ属(Humicola)、たとえば、H.インソレンス(H.insolens)に由来するクチナーゼ(国際公開第96/13580号パンフレット)、シュードモナス属(Pseudomonas)(これらのうちのいくつかは、現在、バークホルデリア属(Burkholderia)に改名された)、たとえば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)またはP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(欧州特許第218272号明細書)、P.セパシア(P.cepacia)(欧州特許第331376号明細書)、P.属の種の株SD705(国際公開第95/06720号パンフレットおよび国際公開第96/27002号パンフレット)、P.ウィスコンシネンシス(P.wisconsinensis)(国際公開第96/12012号パンフレット)の株に由来するリパーゼ、GDSL型ストレプトマイセス属(Streptomyces)リパーゼ(国際公開第10/065455号パンフレット)、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に由来するクチナーゼ(国際公開第10/107560号パンフレット)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)に由来するクチナーゼ(米国特許第5,389,536号明細書)、サーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)に由来するリパーゼ(国際公開第11/084412号パンフレット)、ジオバチルス・ステアロサーモフィラス(Geobacillus stearothermophilus)リパーゼ(国際公開第11/084417号パンフレット)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)に由来するリパーゼ(国際公開第11/084599号パンフレット)、ならびにストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(国際公開第11/150157号パンフレット)およびS.プリスチネスピラリス(S.pristinaespiralis)(国際公開第12/137147号パンフレット)に由来するリパーゼが挙げられる。
他の例は、欧州特許第407225号明細書、国際公開第92/05249号パンフレット、国際公開第94/01541号パンフレット、国際公開第94/25578号パンフレット、国際公開第95/14783号パンフレット、国際公開第95/30744号パンフレット、国際公開第95/35381号パンフレット、国際公開第95/22615号パンフレット、国際公開第96/00292号パンフレット、国際公開第97/04079号パンフレット、国際公開第97/07202号パンフレット、国際公開第00/34450号パンフレット、国際公開第00/60063号パンフレット、国際公開第01/92502号パンフレット、国際公開第07/87508号パンフレット、および国際公開第09/109500号パンフレットに記載されるようなリパーゼ変異体である。
好ましいリパーゼは、国際公開第07/87508号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するものである。より好ましいリパーゼは、国際公開第07/87508号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有し、かつ次の位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、または挿入を有するものである。さらにより好ましいリパーゼは、国際公開第07/87508号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有し、置換T231RおよびN233Rならびに任意選択で次の位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換を有するものである。
さらに他の例は、アシルトランスフェラーゼまたはペルヒドロラーゼとして参照されることもあるリパーゼ、たとえば、カンジダ・アンタルクチカ(Candida antarctica)リパーゼAに対して相同性を有するアシルトランスフェラーゼ(国際公開第10/111143号パンフレット)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)に由来するアシルトランスフェラーゼ(国際公開第05/56782号パンフレット)、CE7ファミリーに由来するペルヒドロラーゼ(国際公開第09/67279号パンフレット)、およびM.スメグマチス(M.smegmatis)ペルヒドロラーゼの変異体、特定的には、Huntsman Textile Effects Pte Ltd製の市販品Gentle Power Bleachで使用されるS54V変異体(国際公開第10/100028号パンフレット)である。
好ましい市販のリパーゼ製品としては、Lipolase(商標)、Lipex(商標)およびLipex Evity(商標)、Lipolex(商標)およびLipoclean(商標)(Novozymes A/S)、Lumafast(元々はGenencor製)、ならびにLipomax(元々はGist−Brocades製)が挙げられる。
ペクチン酸リアーゼ
好適なペクチン酸リアーゼとしては、細菌起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。好適なペクチン酸リアーゼとしては、バチルス属(Bacillus)に由来するペクチン酸リアーゼ、たとえば、国際公開第99/27083号パンフレットに開示されるバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から産生される細菌性ペクチン酸リアーゼ、または国際公開第02/092741号パンフレットに開示されるバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)から産生される細菌性ペクチン酸リアーゼが挙げられる。
他の好適なペクチン酸リアーゼとしては、国際公開第2003/095638号パンフレットの配列番号2、または位置番号5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および397からなる群から選択される1つ以上の位置で、指示位置の下流のアミノ酸の置換、挿入、その位置を占有するアミノ酸の欠失などの変異を有するその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼが挙げられる。
市販のペクチン酸リアーゼとしては、Xpect(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
マンナナーゼ
好適なマンナナーゼとしては、細菌起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。好適なマンナナーゼとしては、バチルス属(Bacillus)に由来するマンナナーゼ、たとえば、国際公開第99/64619号パンフレットに開示されるバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・アガラドヘレンス(Bacillus agaradhaerens)、バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans)、バチルス属(Bacillus)の種AAI12、バチルス属(Bacillus)の種I633、またはバチルス属(Bacillus)の種AA349から産生される細菌性マンナナーゼが挙げられる。
好適なマンナナーゼは、国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の同一性の配列を有するマンナナーゼである。さらなるマンナナーゼは、国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の同一性の配列を有するマンナナーゼである。他のマンナナーゼは、国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の同一性の配列を有するものである。好適なマンナナーゼは、国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の同一性の配列を有するマンナナーゼである。
市販のマンナナーゼとしては、Mannaway(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
キシログルカナーゼ
好適なキシログルカナーゼとしては、細菌起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。好適なキシログルカナーゼとしては、バチルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、およびパエニバチルス属(Paenibacillus)に由来するキシログルカナーゼ、たとえば、国際公開第2001/062903号パンフレットに開示されるパエニバチルス・ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)から産生される細菌性キシログルカナーゼが挙げられる。
とくに好適なキシログルカナーゼは、白色度効果を有するアルカリ性または中性キシログルカナーゼである。そのようなキシログルカナーゼの例は、国際公開第2001/062903号パンフレットに記載されている。他の例は、国際公開第2009/147210号パンフレットに記載されるようなキシログルカナーゼ変異体である。
好適なキシログルカナーゼの他の例は、国際公開第2009/147210号パンフレットの配列番号3、または国際公開第2009/147210号パンフレットの配列番号3の番号付けを用いて位置68、123、156、118、200、129、137、193、92、83、149、34、340、332、9、76、331、310、324、498、395、366、1、374、7、140、8、14、21、211、37、45、13、78、87、436、101、104、111、306、117、119、414、139、268、142、159、164、102、168、176、180、482、183、202、206、217、4、222、19、224、228、232、2、240、244、5、247、249、328、252、259、406、267、269、275、179、166、278、281、288、298、301、18、302、165、80、303、316、169、322、120、146、342、348、147、353、380、468、382、383、38、384、389、391、10、392、396、177、397、399、409、237、413、253、415、418、40、443、445、148、449、225、450、454、3、455、456、299、461、470、204、476、488、347、および507の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を有する変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するキシログルカナーゼである。国際公開第2009/147210号パンフレットの配列番号3の好ましい変異体は、Q68H,N,L、S123P,T、R156Y,F,V,I,K,W,L,M、K118A,R、G200P,E,S,D、K129T,A,S、Q137E、H193T,S,D、T92V,I,A,S、A83E、Q149E、L34F,I,V、R340T,N、S332P、T9D、S76W,V,I,K,R,T、N331F,C、M310I,V,L、D324N、G498A,D、D395G、およびD366Hの中から選択される置換を有するものである。
市販のキシログルカナーゼとしては、Whitezyme(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
ペルオキシダーゼ/オキシダーゼ
好適なペルオキシダーゼ/オキシダーゼとしては、植物起源、細菌起源、または菌類起源のものが挙げられる。化学修飾またはタンパク質工学操作された突然変異体が含まれる。有用なペルオキシダーゼの例としては、コプリナス属(Coprinus)由来のペルオキシダーゼ、たとえば、C.シネレウス(cinereus)由来のもの、およびその変異体、たとえば、国際公開第93/24618号パンフレット、国際公開第95/10602号パンフレット、および国際公開第98/15257号パンフレットに記載のものが挙げられる。
市販のペルオキシダーゼとしては、Guardzyme(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
洗剤組成物
一実施形態では、本発明は、1種以上の追加の洗剤組成物成分と組み合わせて本発明に係る多酵素組成物を含む洗剤組成物に関する。追加成分の選択は、当業者の技能の範囲内であり、以下に示される例示的成分(ただし、これらに限定されるものではない)をはじめとする従来の成分を含む。
アルカリ
洗剤組成物は、1種以上のアルカリを含みうる。強アルカリの例としては、たとえば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、または水酸化マグネシウムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、洗剤組成物は、1種以上のアルカリの組合せ、たとえば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムの両方を含みうる。アルカリは、重量基準で約0%〜50%、たとえば、0.1%〜35%、たとえば、0.5%〜17%、たとえば、1%〜12%、たとえば、1%〜7%、たとえば、1%〜4%のレベルで存在しうる。アルカリは、布/テキスタイルにかなりの摩耗を引き起こすので、存在するアルカリをできる限り少なくすることが有利である。したがって、好ましい実施形態では、アルカリが17重量%未満、たとえば、アルカリが12重量%未満、たとえば、アルカリが7重量%未満、たとえば、アルカリが4重量%未満、たとえば、アルカリが1重量%未満、たとえば、アルカリが存在しない。
界面活性剤
洗剤組成物は、アニオン性および/またはカチオン性および/または非イオン性および/または半極性および/または双性イオン性またはそれらの混合物であってもよい1種以上の界面活性剤を含みうる。特定の実施形態では、洗剤組成物は、1種以上の非イオン性界面活性剤と1種以上のアニオン性界面活性剤との混合物を含む。界面活性剤は、典型的には、約0.1重量%〜60重量%、たとえば、約1%〜約40%または約3%〜約20%または約3%〜約10%のレベルで存在する。界面活性剤は、所望のクリーニング用途に基づいて選択され、当技術分野で公知の任意の従来型の界面活性剤を含む。洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意の界面活性剤を利用しうる。
洗剤は、その中に含む場合、通常、約1重量%〜約40重量%、たとえば、約5%〜約30%、たとえば、約5%〜約15%または約20%〜約25%のアニオン性界面活性剤を含有するであろう。アニオン性界面活性剤の例としては、スルフェートおよびスルホネート、特定的には、線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、LASの異性体、分岐状アルキルベンゼンスルホネート(BABS)、フェニルアルカンスルホネート、α−オレフィンスルホネート(AOS)、オレフィンスルホネート、アルケンスルホネート、アルカン−2,3−ジイルビス(スルフェート)、ヒドロキシアルカンスルホネートおよびジスルホネート、アルキルスルフェート(AS)、たとえば、ナトリウムドデシルスルフェート(SDS)、脂肪アルコールスルフェート(FAS)、第一級アルコールスルフェート(PAS)、アルコールエーテルスルフェート(AESまたはAEOSまたはFES、また、アルコールエトキシスルフェートまたは脂肪アルコールエーテルスルフェートとしても知られる)、第二級アルカンスルホネート(SAS)、パラフィンスルホネート(PS)、エステルスルホネート、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、メチルエステルスルホネート(MES)を含むα−スルホ脂肪酸メチルエステル(α−SFMeまたはSES)、アルキルまたはアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸またはスルホ石鹸のジエステルおよびモノエステル、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
洗剤は、その中に含む場合、通常、約0.1重量%〜約40重量%のカチオン性界面活性剤を含有するであろう。カチオン性界面活性剤の例としては、アルクリルジメチルエタノールアミンクアット(ADMEAQ)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド(CTAB)、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド(DSDMAC)、およびアルキルベンジルジメチルアンモニウム、アルキル第四級アンモニウム化合物、アルコキシル化第四級アンモニウム(AQA)化合物、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
洗剤は、その中に含む場合、通常、約0.2重量%〜約40重量%、たとえば、約0.5%〜約30%、特定的には、約1%〜約20%、約3%〜約10%、たとえば、約3%〜約5%または約8%〜約12%の非イオン性界面活性剤を含有するであろう。非イオン性界面活性剤の例としては、アルコールエトキシレート(AEまたはAEO)、アルコールプロポキシレート、プロポキシル化脂肪アルコール(PFA)、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、たとえば、エトキシル化および/またはプロポキシル化脂肪酸アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレート(APE)、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)、アルキルポリグリコシド(APG)、アルコキシル化アミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAM)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、またはグルコサミンN−アシルN−アルキル誘導体(グルカミドGAまたは脂肪酸グルカミドFAGA)、さらにはSPANおよびTWEENという商品名で入手可能な製品、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
洗剤は、その中に含む場合、通常、約0.05重量%〜約20重量%の半極性界面活性剤を含有するであろう。半極性界面活性剤の例としては、アミンオキシド(AO)、たとえば、アルキルジメチルアミンオキシド、N−(ココアルキル)−N,N−ジメチルアミンオキシドおよびN−(獣脂−アルキル)−N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミドおよびエトキシル化脂肪酸アルカノールアミド、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
洗剤は、その中に含む場合、通常、約0.1重量%〜約20重量%の双性イオン性界面活性剤を含有するであろう。双性イオン性界面活性剤の例としては、ベタイン、アルキルジメチルベタイン、スルホベタイン、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ヒドロトロープ
ヒドロトロープは、水性溶液中に疎水性化合物を(または反対に非極性環境中に極性物質を)可溶化する化合物である。典型的には、ヒドロトロープは、親水性および疎水性の両方の特性(界面活性剤から知られるようないわゆる両親媒性)を有するが、ヒドロトロープの分子構造は、一般的には、自然自己会合に有利でない(たとえば、Hodgdon and Kaler(2007),Current Opinion in Colloid & Interface Science 12:121−128によるレビューを参照されたい)。ヒドロトロープは、ミセル相、ラメラ相、または他の明確に規定されたメソ相を形成する界面活性剤および脂質に見いだされるような自己会合が起こる臨界濃度を示さない。その代わりに、多くのヒドロトロープは、アグリゲートのサイズが濃度の増加と共に増加する連続タイプのアグリゲーション過程を示す。しかしながら、多くのヒドロトロープは、水と油と界面活性剤とポリマーとの混合物を含めて、極性および非極性の特性の物質を含有する系の相挙動、安定性、およびコロイド性を変化させる。ヒドロトロープは、典型的に、医薬、パーソナルケア、食品から技術的用途までの産業にわたり使用される。洗剤組成物中でのヒドロトロープの使用により、たとえば、相分離や高粘度などの望ましくない現象を引き起こすことなく界面活性剤のより濃厚な配合物を可能にする(水の除去により液体洗剤をコンパクト化するプロセスの場合など)。
洗剤は、0〜5重量%、たとえば約0.5〜約5%または約3%〜約5%のヒドロトロープを含有しうる。洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意のヒドロトロープを利用しうる。ヒドロトロープの例としては、ナトリウムベンゼンスルホネート、ナトリウムp−トルエンスルホネート(STS)、ナトリウムキシレンスルホネート(SXS)、ナトリウムクメンスルホネート(SCS)、ナトリウムシメンスルホネート、アミンオキシド、アルコールおよびポリグリコールエーテル、ナトリウムヒドロキシナフトエート、ナトリウムヒドロキシナフタレンスルホネート、ナトリウムエチルヘキシルスルフェート、およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ビルダーおよびコビルダー
洗剤組成物は、約0〜65重量%、たとえば、約2%〜約45%、たとえば、5〜35%、たとえば、10〜30%の洗剤ビルダーもしくはコビルダーまたはそれらの混合物を含有しうる。ビルダーおよび/またはコビルダーは、特定的にはCaおよびMgとの水溶性錯体を形成するキレート化剤でありうる。衣類洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意のビルダーおよび/またはコビルダーを利用しうる。ビルダーの例としては、ゼオライト、ジホスフェート(ピロホスフェート)、トリホスフェートたとえば三リン酸ナトリウム(STPまたはSTPP)、カーボネート、たとえば、炭酸ナトリウム、可溶性シリケート、たとえば、メタケイ酸ナトリウム、層状シリケート類(たとえば、Hoechst製のSKS−6)、エタノールアミン、たとえば、2−アミノエタン−1−オール(MEA)、ジエタノールアミン(DEA、イミノジエタノールとしても知られる)、トリエタノールアミン(TEA、2,2’,2”−ニトリロトリエタノールとしても知られる)、およびカルボキシメチルイヌリン(CMI)、ならびにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
洗剤組成物はまた、0〜15重量%、たとえば、約1%〜約5%の洗剤コビルダーまたはその混合物を含有しうる。洗剤組成物は、コビルダーを単独でまたはビルダーたとえばゼオライトビルダーと組み合わせて含みうる。コビルダーの例としては、ポリアクリレートのホモポリマーまたはそのコポリマー、たとえば、ポリ(アクリル酸)(PAA)またはコポリ(アクリル酸/マレイン酸)(PAA/PMA)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらなる例としては、シトレート、キレート化剤、たとえば、アミノカルボキシレート、アミノポリカルボキシレート、およびホスホネート、ならびにアルキルまたはアルケニルコハク酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。追加の特定例としては、2,2’,2”−ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、イミノジコハク酸(IDS)、エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(EDDS)メチルグリシン二酢酸(MGDA)、グルタミン酸−N,N−二酢酸(GLDA)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラ−(メチレン)(ホスホン酸)(EDTMPA)、ジエチレントリアミンペンタキス(メチレンホスホン酸)(DTMPAまたはDTPMPA)、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸(EDG)、アスパラギン酸−N−一酢酸(ASMA)、アスパラギン酸−N,N−二酢酸(ASDA)、アスパラギン酸−N−モノプロピオン酸(ASMP)、イミノジコハク酸(IDA)、N−(2−スルホメチル)アスパラギン酸(SMAS)、N−(2−スルホエチル)アスパラギン酸(SEAS)、N−(2−スルホメチル)グルタミン酸(SMGL)、N−(2−スルホエチル)グルタミン酸(SEGL)、N−メチルイミノ二酢酸(MIDA)、α−アラニン−N,N−二酢酸(α−ALDA)、セリン−N,N−二酢酸(SEDA)、イソセリン−N,N−二酢酸(ISDA)、フェニルアラニン−N,N−二酢酸(PHDA)、アントラニル酸−N,N−二酢酸(ANDA)、スルファニル酸−N,N−二酢酸(SLDA)、タウリン−N,N−二酢酸(TUDA)、およびスルホメチル−N,N−二酢酸(SMDA)、N−(2−ヒドロキシエチル)−エチリデンジアミン−N,N’,N’−三酢酸(HEDTA)、ジエタノールグリシン(DEG)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、アミノトリス(メチレンホスホン酸)(ATMP)、ならびにそれらの組合せおよび塩が挙げられる。さらなる例示的ビルダーおよび/またはコビルダーは、たとえば、国際公開第09/102854号パンフレット、米国特許第5977053号明細書に記載されている。
漂白系
洗剤組成物は、0〜45重量%、たとえば、約0%〜約30%の漂白系を含有しうる。衣類洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意の漂白系を利用しうる。好適な漂白系成分としては、漂白触媒、光漂白剤、漂白活性化剤、過酸化水素源たとえば過炭酸ナトリウムおよび過ホウ酸ナトリウム、次亜塩素酸塩のアルカリ金属塩、過酸化水素、前形成過酸、およびそれらの混合物が挙げられる。好適な前形成過酸としては、ペルオキシカルボン酸および塩、過炭酸および塩、過イミド酸および塩、ペルオキシ一硫酸および塩、たとえばOxone(R))、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。漂白系の例としては、たとえば、過ホウ酸のナトリウム塩(通常、一水和物または四水和物)などのアルカリ金属塩、過炭酸塩、過硫酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩をはじめとする無機塩を、過酸形成漂白活性化剤と組み合わせて含みうる、過酸化物に基づく漂白系が挙げられるが、これに限定されるものではない。漂白活性化剤という用語は、本明細書では、過酸化水素のような過酸素漂白剤と反応して過酸を形成する化合物を意味する。こうして形成された過酸は、活性化漂白剤を構成する。ここで使用するのに好適な漂白活性化剤としては、エステル、アミド、イミド、またはアンヒドリドのクラスに属するものが挙げられる。好適な例は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ナトリウム4−[(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)オキシ]ベンゼンスルホネート(ISONOBS)、ジペルオキシドデカン酸、4−(ドデカノイルオキシ)ベンゼンスルホネート(LOBS)、4−(デカノイルオキシ)ベンゼンスルホネート、4−(デカノイルオキシ)ベンゾエート(DOBS)、4−(ノナノイルオキシ)ベンゼンスルホネート(NOBS)、ならびに/または国際公開第98/17767号パンフレットに開示されるものである。対象の漂白活性化剤の特定のファミリーは、欧州特許第624154号明細書に開示されており、そのファミリーでとくに好ましいのは、アセチルトリエチルシトレート(ATC)である。ATCまたはトリアセチンのような短鎖トリグリセリドは、最終的にクエン酸およびアルコールに分解するので環境にやさしいという利点を有する。さらに、アセチルトリエチルシトレートおよびトリアセチンは、貯蔵時、製品中で良好な加水分解安定性を有し、効率的な漂白活性化剤である。最後に、ATCは、洗濯添加剤に良好なビルダー能を提供する。他の選択肢として、漂白系は、たとえば、アミド型、イミド型、またはスルホン型のペルオキシ酸を含みうる。漂白系はまた、6−(フタロイルアミド)ペルオキシヘキサン酸(PAP)などの過酸を含みうる。好ましくは、漂白系は、6−(フタルイミド)ペルオキシヘキサン酸(PAP)、ペルオキシカルボン酸、たとえば、過酢酸、もしくはより長い脂肪族ペルオキシカルボン酸、たとえば、過オクタン酸、または任意のそれらの混合物を含む、個別に投入および貯蔵される液体、エマルジョン、またはスラリーでありうる。漂白系はまた、漂白触媒を含みうる。いくつかの実施形態では、漂白剤成分は、次式:
を有する有機触媒、
(iii)およびそれらの混合物、
からなる群から選択される有機触媒でありうる。式中、各R1は、独立して、9〜24個の炭素を含有する分岐状アルキル基または11〜24個の炭素を含有する線状アルキル基であり、好ましくは、各R1は、独立して、9〜18個の炭素を含有する分岐状アルキル基または11〜18個の炭素を含有する線状アルキル基、より好ましくは、各R1は、独立して、2−プロピルヘプチル、2−ブチルオクチル、2−ペンチルノニル、2−ヘキシルデシル、n−ドデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、iso−ノニル、イソデシル、iso−トリデシル、およびイソペンタデシルからなる群から選択される。他の例示的な漂白系は、たとえば、国際公開第2007/087258号パンフレット、国際公開第2007/087244号パンフレット、国際公開第2007/087259号パンフレットおよび国際公開第2007/087242号パンフレットに記載されている。好適な光漂白剤は、たとえば、スルホン化亜鉛フタロシアニンでありうる。
ポリマー
洗剤は、0〜10重量%、たとえば、0.5〜5%、2〜5%、0.5〜2%、または0.2〜1%のポリマーを含有しうる。洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意のポリマーを利用しうる。ポリマーは、以上に挙げたコビルダーとして機能しうるか、または再付着防止性、繊維保護性、防汚性、染料移動防止性、グリースクリーニング性、および/または消泡性を提供しうる。いくつかのポリマーは、以上に挙げた性質の2つ以上および/または以下に挙げるモチーフの2つ以上を有しうる。例示的なポリマーとしては、(カルボキシメチル)セルロース(CMC)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ポリ(ビニルピロリドン)(PVP)、ポリ(エチレングリコール)またはポリ(エチレンオキシド)(PEG)、エトキシル化ポリ(エチレンイミン)、カルボキシメチルイヌリン(CMI)、およびポリカルボキシレート、たとえば、PAA、PAA/PMA、ポリアスパラギン酸、およびラウリルメタクリレート/アクリル酸コポリマー、疎水変性CMC(HM−CMC)およびシリコーン、テレフタル酸とオリゴマーグリコールとのコポリマー、ポリ(エチレンテレフタレート)とポリ(オキシエテンテレフタレート)とのコポリマー(PET−POET)、PVP、ポリ(ビニルイミダゾール)(PVI)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)(PVPOまたはPVPNO)、およびポリビニルピロリドン−ビニルイミダゾール(PVPVI)が挙げられる。さらに例示的なポリマーとしては、スルホン化ポリカルボキシレート、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシド(PEO−PPO)、およびジクアテルニウムエトキシスルフェートが挙げられる。他の例示的なポリマーは、たとえば、国際公開第2006/130575号パンフレットに開示されている。以上に挙げたポリマーの塩も利用可能であると考えられる。
布色味付け剤
本発明に係る洗剤組成物はまた、染料や顔料などの布色味付け剤を含みうる。この布色味付け剤は、洗剤組成物中に配合した場合、前記布が、前記洗剤組成物を含む洗浄/洗濯液に接触した時、布上に堆積可能であるので、可視光の吸収/反射を介して前記布の色調を変化させる。蛍光増白剤は、少なくともいくらかの可視光を発する。これとは対照的に、布色味付け剤は、可視光スペクトルの少なくとも一部を吸収するので、表面の色調を変化させる。好適な布色味付け剤としては、染料および染料−クレーコンジュゲートが挙げられる。また、顔料をも含んでいてもよい。好適な染料としては、小分子染料および高分子染料が挙げられる。好適な小分子染料としては、たとえば、国際公開第2005/03274号パンフレット、国際公開第2005/03275号パンフレット、国際公開第2005/03276号パンフレット、および欧州特許第1876226号明細書(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように、ダイレクトブルー、ダイレクトレッド、ダイレクトバイオレット、アシッドブルー、アシッドレッド、アシッドバイオレット、ベーシックブルー、ベーシックバイオレット、およびベーシックレッドのColour Index(C.I.)分類に分類される染料またはそれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。洗剤組成物は、好ましくは、約0.00003wt%〜約0.2wt%、約0.00008wt%〜約0.05wt%、さらには約0.0001wt%〜約0.04wt%の布色味付け剤を含む。組成物は、0.0001wt%〜0.2wt%の布色味付け剤を含みうる。これは、組成物が単位用量パウチの形態である場合、とくに有利でありうる。好適な色味付け剤はまた、たとえば、国際公開第2007/087257号パンフレットおよび国際公開第2007/087243号パンフレットにも記載されている。
補助材料
衣類洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意の洗剤成分を利用することも可能である。他の任意選択の洗剤成分としては、単独または組合せのいずれかで、防食剤、収縮防止剤、再汚染防止剤、防皺剤、殺細菌剤、結合剤、防食剤、崩壊剤/破砕剤、染料、酵素安定剤(ホウ酸およびボレート、CMC、および/またはプロピレングリコールなどのポリオール)、クレーを含む柔軟仕上げ剤、充填剤/加工助剤、蛍光増白剤/光学増白剤、増泡剤、泡(石鹸泡)制御剤、香料、汚れ懸濁剤、軟化剤、石鹸泡抑制剤、変色防止剤、およびウィッキング剤、が挙げられる。衣類洗剤で使用することが当技術分野で公知の任意の成分を利用しうる。そのような成分の選択は、十分に当業者の技能の範囲内にある。
分散剤 − 本発明に係る洗剤組成物はまた、分散剤をも含有可能である。特定的には、粉末洗剤は、分散剤を含みうる。好適な水溶性有機材料としては、ホモもしくはコポリマー酸またはそれらの塩が挙げられる。このポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離された少なくとも2つのカルボキシル基を含む。好適な分散剤は、たとえば、Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.に記載されている。
染料移動阻害剤 − 本発明に係る洗剤組成物は、1つ以上の染料移動阻害剤をも含みうる。好適な高分子染料移動阻害剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、およびポリビニルイミダゾール、ならびにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。染料移動阻害剤は、当該組成物中に存在する場合、組成物重量基準で約0.0001%〜約10%、約0.01%〜約5%、さらには約0.1%〜約3%のレベルで存在しうる。
蛍光増白剤 − 本発明に係る洗剤組成物は、好ましくは、蛍光増白剤や光学増白剤などクリーニングされる物品の色調を整えうる追加成分を含有する。増白剤は、存在するのであれば、好ましくは約0.01%〜約0.5%のレベルである。衣類洗剤組成物で使用するのに好適な任意の蛍光増白剤は、本発明に係る組成物で使用可能である。最も一般的に使用される蛍光増白剤は、ジアミノスチルベン−スルホン酸誘導体、ジアリールピラゾリン誘導体、およびビスフェニル−ジスチリル誘導体のクラスに属するものである。ジアミノスチルベン−スルホン酸誘導体型の蛍光増白剤の例としては、4,4’−ビス−(2−ジエタノールアミノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネート、4,4’ビス−(2,4−ジアニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2.2’−ジスルホネート、4,4’ビス−(2−アニリノ−4(N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2,2’−ジスルホネート、4,4’ビス−(4−フェニル−1,2,3−トリアゾール−2−イル)スチルベン−2,2’−ジスルホネート、および5−(2H−ナフト[1,2−d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)−2−[(E)−2−フェニルビニル]ベンゼンスルホン酸ナトリウムのナトリウム塩が挙げられる。好ましい蛍光増白剤は、Ciba−Geigy AG,Basel,Switzerlandから入手可能なTinopal DMSおよびTinopal CBSである。Tinopal DMSは、4,4’−ビス−(2−モルホリノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン2,2’−ジスルホネートのジナトリウム塩である。Tinopal CBSは、2,2’−ビス−(フェニルスチリル)−ジスルホネートのジナトリウム塩である。同様に好ましいのは、蛍光増白剤であり、Paramount Minerals and Chemicals,Mumbai,Indiaにより供給されるParawhite KXが市販されている。本発明で使用するのに好適な他の蛍光剤としては、1−3−ジアリールピラゾリンおよび7−アルキルアミノクマリンが挙げられる。
好適な蛍光増白剤レベルは、約0.01から、0.05から、約0.1から、さらには約0.2wt%から、0.5さらには0.75wt%の上限レベルまでのより低いレベルを含む。
防汚ポリマー − 本発明に係る洗剤組成物はまた、綿系およびポリエステル系の布などの布からの汚れの除去、特定的には、ポリエステルに系の布からの疎水性汚れの除去を支援する1つ以上の防汚ポリマーをも含みうる。防汚ポリマーは、たとえば、ノニオン性もしくはアニオン性のテレフタレート系ポリマー、ポリビニルカプロラクタムおよび関連コポリマー、ビニルグラフトコポリマー、ポリエステルポリアミドである。たとえば、Chapter 7 in Powdered Detergents,Surfactant science series volume 71,Marcel Dekker,Inc.を参照されたい。他のタイプの防汚ポリマーは、コア構造とそのコア構造に結合された複数のアルコキシレート基とを含む両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーである。コア構造は、国際公開第2009/087523号パンフレット(参照により本明細書に組み込まれる)に詳細に記載されるポリアルキルエンイミン構造またはポリアルカノールアミン構造を含みうる。さらに、ランダムグラフトコポリマーも、好適な防汚ポリマーである。好適なグラフトコポリマーは、国際公開第2007/138054号パンフレット、国際公開第2006/108856号パンフレットおよび国際公開第2006/113314号パンフレット(参照により本明細書に組み込まれる)に、より詳細に記載されている。他の防汚ポリマーは、置換ポリサッカリド構造、特定的には、変性セルロース誘導体などの置換セルロース系構造、たとえば、欧州特許第1867808号明細書または国際公開第2003/040279号パンフレット(両方とも参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるものである。好適なセルロース系ポリマーとしては、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、およびそれらの混合物が挙げられる。好適なセルロース系ポリマーとしては、アニオン変性セルロース、非イオン変性セルロース、カチオン変性セルロース、双性イオン変性セルロース、およびそれらの混合物が挙げられる。好適なセルロース系ポリマーとしては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシルエチルセルロース、ヒドロキシルプロピルメチルセルロース、エステルカルボキシメチルセルロース、およびそれらの混合物が挙げられる。
再付着防止剤 − 本発明に係る洗剤組成物は、1つ以上の再付着防止剤、たとえば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリオキシエチレンおよび/またはポリエチレングリコール(PEG)、アクリル酸のホモポリマー、アクリル酸とマレイン酸とのコポリマー、およびエトキシル化ポリエチレンイミンをも含みうる。以上の防汚ポリマーの下に記載されたセルロース系ポリマーはまた、再付着防止剤としても機能しうる。
他の好適な補助材料としては、収縮防止剤、防皺剤、殺細菌剤、結合剤、担体、染料、酵素安定剤、柔軟仕上げ剤、充填剤、泡制御剤、ヒドロトロープ、香料、顔料、石鹸泡抑制剤、溶媒、および液体洗剤用構造剤および/または構造弾性化剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
プロテアーゼ阻害剤
プロテアーゼ阻害剤は、多酵素組成物中のプロテアーゼまたは他の酵素が分解されないように、プロテアーゼを安定化または阻害する任意の化合物でありうる。プロテアーゼ阻害剤の例は、アプロチニン、ベスタチン、カルパイン阻害剤IおよびII、キモスタチン、ロイペプチン、ペプスタチン、フェニルメタンスルホニルフルオリド(PMSF)、ホウ酸、ボレート、ホウ砂、ボロン酸、フェニルボロン酸、たとえば、4−ホルミルフェニルボロン酸(4−FPBA)、ペプチドアルデヒドまたはそのヒドロ亜硫酸付加物もしくはヘミアセタール付加物、ならびにペプチドトリフルロメチルケトンである。1種以上のプロテアーゼ阻害剤、たとえば、少なくとも1種がペプチドアルデヒドまたはそのヒドロ亜硫酸付加物もしくはヘミアセタール付加物である5、4、3、2、または1種の阻害剤が存在しうる。
ペプチドアルデヒド阻害剤
ペプチドアルデヒドは、式P−(A)y−L−(B)x−B0−Hまたはそのヒドロ亜硫酸付加物もしくはヘミアセタール付加物を有しうる。式中、
i.Hは、水素であり、
ii.B0は、式−NH−CH(R)−C(=O)−で示されるL配置またはD配置の単一アミノ酸残基であり、
iii.xは、(B)xに対して1、2、または3であり、かつBは、独立して、Bアミノ酸のC末端を介してB0に結合された単一アミノ酸であり、
iv.Lは、不在であるか、またはLは、独立して、式−C(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=S)−C(=S)−、または−C(=S)−C(=O)−で示されるリンカー基であり、
v.yは、(A)yに対して0、1、または2であり、かつAは、独立して、Aアミノ酸のN末端を介してLに結合された単一アミノ酸残基であり、ただし、Lが不在のとき、Aは不在であり、
vi.Pは、水素およびN末端保護基からなる群から選択され、ただし、Lが不在のとき、PはN末端保護基であり、
vii.Rは、独立して、C1~6アルキル、C6~10アリール、またはC7~10アリールアルキルからなる群から選択され、これらは、任意選択で、1個以上の同一または異なる置換基R’で置換され、
viii.R’は、独立して、ハロゲン、−OH、−OR’’、−SH、−SR’’、−NH2、−NHR’’、−NR’’2、−CO2H、−CONH2、−CONHR’’、−CONR’’2、−NHC(=N)NH2からなる群から選択され、かつ
ix.R’’は、C1~6アルキル基である。
xは、1、2、または3でありうるので、Bは、それぞれ、1、2、または3個のアミノ酸残基でありうる。したがって、Bは、B1、B2−B1、またはB3−B2−B1を表しうる。ここで、B3、B2、およびB1は、それぞれ、1個のアミノ酸残基を表す。yは、0、1、または2でありうるので、Aは、それぞれ、不在であるか、または式A1もしくはA2−A1を有する1もしくは2個のアミノ酸残基でありうる。ここで、A2およびA1は、それぞれ、1個のアミノ酸残基を表す。
0は、アミノ酸のC末端を介してHに結合されたL配置またはD配置の単一アミノ酸残基でありうる。ただし、Rは、C1~6アルキル、C6~10アリール、またはC7~10アリールアルキル側鎖、たとえば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、フェニル、またはベンジルであり、かつRは、任意選択で、1個以上の同一または異なる置換基R’で置換されていてもよい。特定例は、D形またはL形のアルギニン(Arg)、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、メチオニン(Met)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、フェニルアラニン(Phe)、m−チロシン、p−チロシン(Tyr)、およびバリン(Val)である。特定の実施形態は、B0がロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、p−チロシン、およびバリンである場合である。
1アミノ酸のC末端を介してB0に結合されるB1は、脂肪族、疎水性、および/または中性のアミノ酸でありうる。B1の例は、アラニン(Ala)、システイン(Cys)、グリシン(Gly)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、およびバリン(Val)である。B1の特定例は、アラニン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、およびバリンである。特定の実施形態は、B1がアラニン、グリシン、またはバリンである場合である。
存在する場合、B2アミノ酸のC末端を介してB1に結合されるB2は、脂肪族、疎水性、中性、および/または極性のアミノ酸でありうる。B2の例は、アラニン(Ala)、アルギニン(Arg)、カプレオマイシジン(Cpd)、システイン(Cys)、グリシン(Gly)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、フェニルアラニン(Phe)、プロリン(Pro)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、およびバリン(Val)である。B2の特定例は、アラニン、アルギニン、カプレオマイシジン、グリシン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、およびバリンである。特定の実施形態は、B2がアルギニン、グリシン、ロイシン、フェニルアラニン、またはバリンである場合である。
存在する場合、B3アミノ酸のC末端を介してB2に結合されるB3は、大型、脂肪族、芳香族、疎水性、および/または中性のアミノ酸でありうる。B3の例は、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、フェニルアラニン(Phe)、フェニルグリシン、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、およびバリン(Val)である。B3の特定例は、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファンである。
リンカー基Lは、不在でありうるか、またはC(=O)−、−C(=O)−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=S)−C(=S)−、もしくは−C(=S)−C(=O)−からなる群から選択されうる。本発明の特定の実施形態は、Lが不在であるかまたはLがカルボニル基−C(=O)−である場合である。
存在する場合、アミノ酸のN末端を介してLに結合されるA1は、脂肪族、芳香族、疎水性、中性、および/または極性のアミノ酸でありうる。A1の例は、アラニン(Ala)、アルギニン(Arg)、カプレオマイシジン(Cpd)、グリシン(Gly)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、フェニルアラニン(Phe)、トレオニン(Thr)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、およびバリン(Val)である。A1の特定例は、アラニン、アルギニン、グリシン、ロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、およびバリンである。特定の実施形態は、B2がロイシン、フェニルアラニン、チロシン、またはトリプトファンである場合である。
存在する場合、アミノ酸のN末端を介してA1に結合されるA2残基は、大型、脂肪族、芳香族、疎水性、および/または中性のアミノ酸でありうる。A2の例は、アルギニン(Arg)、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、ノルロイシン(Nle)、ノルバリン(Nva)、フェニルアラニン(Phe)、フェニルグリシン、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、およびバリン(Val)である。A2の特定例は、フェニルアラニンおよびチロシンである。
N末端保護基P(存在する場合)は、ホルミル、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、トリフルオロアセチル、メトキシスクシニル、芳香族および脂肪族のウレタン保護基、たとえば、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)、メトキシカルボニル、(フルオロメトキシ)カルボニル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、およびアダマンチルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルカルボニル(Moz)、ベンジル(Bn)、p−メトキシベンジル(PMB)、p−メトキシフェニル(PMP)、メトキシアセチル、メチルアミノカルボニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、ベンジルスルホニル、メチルホスホルアミジル(MeOP(OH)(=O))、およびベンジルホスホルアミジル(PhCH2OP(OH)(=O))から選択されうる。
ペプチドアルデヒドの一般式はまた、P−A2−A1−L−B3−B21−B0−H(式中、P、A2、A1、L、B3、B2、B1、およびB0は、以上に定義されたとおりである)と記されうる。
保護基を有するトリペプチドアルデヒドの場合(すなわち、x=2、Lは不在であり、かつAは不在である)、Pは、好ましくは、アセチル、メトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、メチルアミノカルボニル、メチルスルホニル、ベンジルスルホニル、およびベンジルホスホルアミジルである。保護基を有するテトラペプチドアルデヒドの場合(すなわち、x=3、Lは不在であり、かつAは不在である)、Pは、好ましくは、アセチル、メトキシカルボニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、およびメチルホスホルアミジルである。
好適なペプチドアルデヒドは、国際公開第94/04651号パンフレット、国際公開第95/25791号パンフレット、国際公開第98/13458号パンフレット、国際公開第98/13459号パンフレット、国際公開第98/13460号パンフレット、国際公開第98/13461号パンフレット、国際公開第98/13462号パンフレット、国際公開第07/141736号パンフレット、国際公開第07/145963号パンフレット、国際公開第09/118375号パンフレット、国際公開第10/055052号パンフレット、および国際公開第11/036153号パンフレットに記載されている。
より特定的には、ペプチドアルデヒドは、以下のものでありうる。
Cbz−Arg−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N2−[(フェニルメトキシ)カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Gly−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N−アセチルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Cbz−Gly−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Cbz−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
Cbz−Val−Ala−Leu−H、(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
Cbz−Gly−Ala−Phe−H(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−)、
Cbz−Gly−Ala−Val−H(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−メチルプロピル]−)、
Cbz−Gly−Gly−Tyr−H(グリシンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Cbz−Gly−Gly−Phe−H(グリシンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−)、
Cbz−Arg−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N2−[(フェニルメトキシ)カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Cbz−Leu−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]−L−ロイシル−N−[(1S)−1−ホルミル2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Leu−Gly−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−ロイシルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Phe−Gly−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Tyr−Gly−Ala−Tyr−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−チロシルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Phe−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
Ac−Phe−Gly−Ala−Phe−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−)、
Ac−Phe−Gly−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N−アセチル−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
Ac−Phe−Gly−Ala−Met−H(L−アラニンアミド,N−アセチル−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−(メチルチオ)プロピル]−)、
Ac−Trp−Leu−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N−アセチル−L−トリプトフィル−L−ロイシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−)、
MeO−CO−Val−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(メトキシカルボニル)−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
MeNHCO−Val−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(アミノメチルカルボニル)−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
MeO−CO−Phe−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(メトキシカルボニル)−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
MeO−CO−Phe−Gly−Ala−Phe−H(L−アラニンアミド,N−(メトキシカルボニル)−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−)、
MeSO2−Phe−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(メチルスルホニル)−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
MeSO2−Val−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(メチルスルホニル)−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
PhCH2O−P(OH)(O)−Val−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−[ヒドロキシ(フェニルメトキシ)ホスフィニル]−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
EtSO2−Phe−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(エチルスルホニル)−L−フェニルアラニルグリシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
PhCH2SO2−Val−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメチル)スルホニル]−L−バリル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
PhCH2O−P(OH)(O)−Leu−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−[ヒドロキシ(フェニルメトキシ)ホスフィニル]−L−ロイシル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、
PhCH2O−P(OH)(O)−Phe−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−[ヒドロキシ(フェニルメトキシ)ホスフィニル]−L−フェニルアラニル−N−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)、または
MeO−P(OH)(O)−Leu−Gly−Ala−Leu−H(L−アラニンアミド,N−(ヒドロキシメトキシホスフィニル)−L−ロイシルグリシルN−[(1S)−1−ホルミル−3−メチルブチル]−)。
好ましい例は、Cbz−Gly−Ala−Tyr−Hである。
そのようなペプチドアルデヒドのさらなる例としては、以下のものが挙げられる。
α−MAPI(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,6−[3−[(アミノイミノメチル)アミノ]プロピル]−12−ホルミル−9−(1−メチルエチル)−4,7,10−トリオキソ−13−フェニル−2−(フェニルメチル)−,(2S,6S,9S,12S)−、
L−バリンアミド,N2−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,[1(S),2(S)]−、L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−(9CI)、SP−キモスタチンB)、
β−MAPI(L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1R)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−、L−バリンアミド,N2−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,[1(S),2(R)]−)、
Phe−C(=O)−Arg−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−(9CI))、
Phe−C(=O)−Gly−Gly−Tyr−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,12−ホルミル−13−(4−ヒドロキシフェニル)−4,7,10−トリオキソ−2−(フェニルメチル)−,(2S、12S)−)、
Phe−C(=O)−Gly−Ala−Phe−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸, 12−ホルミル−9−メチル−4,7,10−トリオキソ−13−フェニル−2−(フェニルメチル)−,(2S,9S,12S)−)、
Phe−C(=O)−Gly−Ala−Tyr−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,12−ホルミル−13−(4−ヒドロキシフェニル)−9−メチル−4,7,10−トリオキソ−2−(フェニルメチル)−,(2S,9S,12S)−)、
Phe−C(=O)−Gly−Ala−Leu−H(3,5,8,11−テトラアザペンタデカン酸,12−ホルミル−9,14−ジメチル−4,7,10−トリオキソ−2−(フェニルメチル)−,(2S,9S,12S)−)、
Phe−C(=O)−Gly−Ala−Nva−H(3,5,8,11−テトラアザペンタデカン酸,12−ホルミル−9−メチル−4,7,10−トリオキソ−2−(フェニルメチル)−,(2S,9S,12S)−)、
Phe−C(=O)−Gly−Ala−Nle−H(3,5,8,11−テトラアザヘキサデカン酸,12−ホルミル−9−メチル−4,7,10−トリオキソ−2−(フェニルメチル)−,(2S,9S,12S)−)、
Tyr−C(=O)−Arg−Val−Tyr−H(L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−(9CI))、
Tyr−C(=O)−Gly−Ala−Tyr−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,12−ホルミル−13−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−9−メチル−4,7,10−トリオキソ−,(2S,9S,12S)−)、
Phe−C(=S)−Arg−Val−Phe−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,6−[3−[(アミノイミノメチル)アミノ]プロピル]−12−ホルミル−9−(1−メチルエチル)−7,10−ジオキソ−13−フェニル−2−(フェニルメチル)−4−トリオキソ−,(2S,6S,9S,12S)−)、
Phe−C(=S)−Arg−Val−Tyr−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,6−[3−[(アミノイミノメチル)アミノ]プロピル]−12−ホルミル−13−(4−ヒドロキシフェニル)−9−(1−メチルエチル)−7,10−ジオキソ−2−(フェニルメチル)−4−トリオキソ−,(2S,6S,9S,12S)−)、
Phe−C(=S)−Gly−Ala−Tyr−H(3,5,8,11−テトラアザトリデカン酸,12−ホルミル−13−(4−ヒドロキシフェニル)−9−メチル−7,10−ジオキソ−2−(フェニルメチル)−4−トリオキソ−,(2S,9S,12S)−)、
アンチパイン(L−バリンアミド,N2−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[4−[(アミノイミノメチル)アミノ]−1−ホルミルブチル]−)、
GE20372A(L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1S)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−、
L−バリンアミド,N2−[[[1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,[1(S),2(S)]−)、
GE20372B(L−バリンアミド,N2−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−[(1R)−1−ホルミル−2−フェニルエチル]−、
L−バリンアミド,N2−[[[1−カルボキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]−L−アルギニル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,[1(S),2(R)]−)、
キモスタチンA(L−ロイシンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−、
L−ロイシンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−(9CI)、L−ロイシンアミド,L−2−(2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル)−N−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,立体異性体)、
キモスタチンB(L−バリンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−、
L−バリンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−(9CI)、L−バリンアミド,L−2−(2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル)−N−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,立体異性体)、および
キモスタチンC(L−イソロイシンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−3,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−、
L−イソロイシンアミド,(2S)−2−[(4S)−2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル]−N−[[[(1S)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−(9CI)、L−イソロイシンアミド,L−2−(2−アミノ−1,4,5,6−テトラヒドロ−4−ピリミジニル)−N−[[(1−カルボキシ−2−フェニルエチル)アミノ]カルボニル]グリシル−N−(1−ホルミル−2−フェニルエチル)−,立体異性体)。
ペプチドアルデヒド付加物
ペプチドアルデヒドの代わりに、プロテアーゼ阻害剤は、ペプチドアルデヒドの付加物でありうる。付加物は、式P−(A)y−L−(B)x−N(H)−CHR−CH(OH)−SO3M(式中、P、A、y、L、B、x、およびRは、以上ように定義され、かつMは、Hまたはアルカリ金属、好ましくはNaまたはKである)を有するヒドロ亜硫酸付加物でありうる。他の選択肢として、付加物は、式P−(A)y−L−(B)x−N(H)−CHR−CH(OH)−OR(式中、P、A、y、L、B、x、およびRは、以上のように定義される)を有するヘミアセタールでありうる。好ましい実施形態は、ヒドロ亜硫酸付加物であり、ただし、P=Cbz、B2=Gly、B1=Ala、B0=Tyr(したがって、R=PhCH2、R’=OH))、x=2、y=0、L=A=不在、かつM=Na(Cbz−Gly−Ala−N(H)−CH(CH2−p−C64OH)−CH(OH)−SO3Na、L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[2−ヒドロキシ−1−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−2−スルホエチル]−,ナトリウム塩(1:1))である。
ペプチドアルデヒドのヒドロ亜硫酸付加物の一般式はまた、P−A2−A1−L−B3−B2−B1−N(H)−CHR−CH(OH)−SO3M(式中、P、A2、A1、L、B3、B2、B1、R、およびMは、以上に定義されたとおりである)と記されうる。
他の選択肢として、ペプチドアルデヒドの付加物は、Cbz−Gly−Ala−N(H)−CH(CH2−p−C64OH)−CH(OH)−SO3Na(ナトリウム(2S)−[(N−{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル}−L−アラニニル)アミノ]−1−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン−1−スルホネート)またはCbz−Gly−Ala−N(H)−CH(CH2Ph)−CH(OH)−SO3Na(ナトリウム(2S)−[(N−{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル}−L−アラニニル)アミノ]−1−ヒドロキシ−3−(フェニル)プロパン−1−スルホネート)またはMeO−CO−Val−Ala−N(H)−CH(CH2CH(CH32)−CH(OH)−SO3Na(ナトリウム(2S)−[(N−{N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル}−L−アラニニル)アミノ]−1−ヒドロキシ−3−(2−プロパニル)プロパン−1−スルホネート)でありうる。
他の好ましいペプチドアルデヒド重亜硫酸塩は、以下のものである。
Cbz−Arg−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Gly−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Gly−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)(L−アラニンアミド,N−[(フェニルメトキシ)カルボニル]グリシル−N−[2−ヒドロキシ−1−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−2−スルホエチル]−,ナトリウム塩(1:1))、
Cbz−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Gly−Ala−NHCH(CH2Ph)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Gly−Ala−NHCH(CH(CH32)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Gly−Gly−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Gly−Gly−NHCH(CH2Ph)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Arg−Val−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Cbz−Leu−Val−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Leu−Gly−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Tyr−Gly−Ala−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2Ph)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Phe−Gly−Val−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2CH2SCH3)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
Ac−Trp−Leu−Val−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeO−CO−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeNCO−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeO−CO−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeO−CO−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2Ph)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeSO2−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeSO2−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
PhCH2O(OH)(O)P−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
EtSO2−Phe−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
PhCH2SO2−Val−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
PhCH2O(OH)(O)P−Leu−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
PhCH2O(OH)(O)P−Phe−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、
MeO(OH)(O)P−Leu−Gly−Ala−NHCH(CH2CH(CH32))C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)、および
Phe−尿素−Arg−Val−NHCH(CH264OH)C(OH)(SO3M)−H(式中、M=Na)。
プロテアーゼ阻害剤の塩
液体多酵素組成物に使用される塩は、一価カチオンと有機アニオンとの塩である。一価カチオンは、たとえば、Na+、K+、またはNH4 +でありうる。有機アニオンは、たとえば、ホルメート、アセテート、シトレート、またはラクテートでありうる。したがって、一価カチオンと有機アニオンとの塩は、たとえば、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸アンモニウム、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウムカリウム、クエン酸カリウム、クエン酸アンモニウムなどでありうる。特定の実施形態は、ギ酸ナトリウムである。
洗剤製品の配合
洗剤酵素は、1種以上の酵素を含有する個別の添加剤を添加することにより、またはこれらの酵素をすべて含む組合せ添加剤を添加することにより、洗剤組成物に組み込みうる。本発明に係る洗剤添加剤、すなわち、個別の添加剤または組合せ添加剤は、たとえば、顆粒、液体、スラリーなどとして配合可能である。好ましい洗剤添加剤配合物は、顆粒、特定的には非発塵性顆粒、液体、特定的には安定化液体、またはスラリーである。一実施形態では、安定化液体またはスラリーの洗剤添加剤は、1種以上の界面活性剤、好ましくは非イオン性界面活性剤の選択を含む。
非発塵性顆粒は、たとえば、米国特許第4,106,991号明細書および同第4,661,452号明細書に開示されるように作製されうるとともに、任意選択で、当技術分野で公知の方法により被覆されうる。ワックス被覆材料の例は、1000〜20000の平均モル重量を有するポリ(エチレンオキシド)生成物(ポリエチレングリコール、PEG)、16〜50個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化ノニルフェノール、アルコールが12〜20個の炭素原子を含有しかつ15〜80個のエチレンオキシド単位が存在するエトキシル化脂肪アルコール、脂肪アルコール、脂肪酸、ならびに脂肪酸のモノおよびジおよびトリグリセリドである。流動床技術による適用に好適なフィルム形成性被覆材料の例は、英国特許第1483591号明細書に与えられている。液体酵素調製物は、たとえば、確立された方法に従って、プロピレングリコールなどのポリオール、糖または糖アルコール、乳酸またはホウ酸を添加することにより、安定化されうる。保護された酵素は、欧州特許第238,216号明細書に開示される方法に従って調製されうる。
本発明に係る洗剤組成物の酵素は、従来の安定化剤、たとえば、ポリオール、たとえば、プロピレングリコールもしくはグリセロール、糖もしくは糖アルコール、乳酸、ホウ酸、またはホウ酸誘導体、たとえば、芳香族ホウ酸エステル、またはフェニルボロン酸誘導体、たとえば、4−ホルミルフェニルボロン酸を用いて安定化されうる。また、組成物は、たとえば、国際公開第92/19709号パンフレットおよび国際公開第92/19708号パンフレットに記載されるように配合されうる。
また、本発明に係るポリペプチドは、国際公開第97/07202号パンフレット(参照により本明細書に組み込まれる)に開示される洗剤配合物に組み込まれうる。
洗剤成分および多酵素組成物は、個別の容器内または区画内に存在させることにより、互いに物理的に分離されうる。したがって、成分間の貯蔵時の有害相互作用を回避することが可能である。たとえば、プロテアーゼは、顆粒、粉末、液体、またはスラリーとして、任意選択で、アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、および補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒に、1つの区画内に存在しうるとともに、他方酵素は、顆粒、粉末、液体、またはスラリーとして配合されて他の区画内に配置され、そして洗剤成分は、1つ以上のさらなる区画内に配置される。他の選択肢として、酵素は、粉末、顆粒、液体、またはスラリーとして配合一体化され、1つ以上のさらなる区画内に存在しうる洗剤成分とは別の区画内に存在する。
また、各成分の異なる溶解プロファイルにより、洗濯溶液中の所定の成分の遅延溶解を引き起こすことが可能である。
液体洗剤またはゲル洗剤は、典型的には、少なくとも10重量%、かつ95%までの水、たとえば、約70%までの水、約65%までの水、約55%までの水、約45%までの水、約35%までの水を含有して、水性でありうる。限定されるものではないが、アルカノール、アミン、ジオール、エーテル、およびポリオールを含めて、他のタイプの液体は、水性の液体またはゲルに組み込まれうる。水性の液体またはゲルの洗剤は、0〜30%の有機溶媒を含有しうる。液体洗剤またはゲル洗剤は、非水性でありうる。
本発明はさらに、以下の項にまとめられる。
1.以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iii)任意選択で、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(iv)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして工程(v)の時に添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(v)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を洗濯液に添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vii)洗濯液を排出する工程と、
(viii)任意選択で、工程(ii)〜(vii)の洗濯サイクルを繰り返して、残留洗濯液を排出する工程と、
(ix)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
・工程(ii)〜工程(vii)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法。
2.工程(ii)の洗濯液が、界面活性剤、アルカリ、および/または炭酸塩を水に溶解させることにより提供される、第1項に記載の方法。
3.工程(vi)の洗濯液のpHが、8〜13の範囲内、たとえば、10〜13の範囲内である、第1項〜第2項のいずれか一項に記載の方法。
4.以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(iii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
(iv)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(v)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)洗濯液を排出する工程と、
(vii)任意選択で、工程(ii)〜(vi)の洗濯サイクルを繰り返す工程と、
(viii)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含み、
付帯条件として、
・工程(ii)〜工程(vi)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、
テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法。
5.工程(iii)の洗濯液が、界面活性剤、アルカリ、および/または炭酸塩を水に溶解させることにより提供される、第4項に記載の方法。
6.工程(vi)の洗濯液のpHが、8〜13の範囲内、たとえば、10〜13の範囲内である、第4項〜第5項のいずれか一項に記載の方法。
7.多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、第1項〜第6項のいずれか一項に記載の方法。
8.多酵素組成物が、1種以上のプロテアーゼと、1種以上のアミラーゼと、任意選択で、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される1種以上の酵素と、を含む、第1項〜第7項のいずれか一項に記載の方法。
9.多酵素組成物が、1種以上のプロテアーゼと、1種以上のセルラーゼと、任意選択で、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される1種以上の酵素と、を含む、第1項〜第8項のいずれか一項に記載の方法。
10.各プロテアーゼが、独立して、
(a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第9項のいずれか一項に記載の方法。
11.各アミラーゼが、独立して、
(a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド
(j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第10項のいずれか一項に記載の方法。
12.各セルラーゼが、独立して、
(a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第11項のいずれか一項に記載の方法。
13.各リパーゼが、独立して、
(a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第12項のいずれか一項に記載の方法。
14.各ペクチン酸リアーゼが、独立して、
(a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第13項のいずれか一項に記載の方法。
15.各マンナナーゼが、独立して、
(a)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)配列番号19のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)配列番号20のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)配列番号21のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第1項〜第14項のいずれか一項に記載の方法。
16.洗濯サイクル1回あたり添加される各酵素の量が、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.0001〜500mgの酵素タンパク質、好ましくは、0.001〜200mgの酵素タンパク質、より好ましくは、0.01〜100mgの酵素タンパク質、さらにより好ましくは、0.05〜50mgの酵素タンパク質、最も好ましくは、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.2〜20mgの酵素タンパク質に対応する、第1項〜第15項のいずれか一項に記載の方法。
17.多酵素組成物が、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または改善された酵素洗浄効果を与える、第1項〜第16項のいずれか一項に記載の方法。
18.最高洗濯温度が低減されると同時に、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1項〜第17項のいずれか一項に記載の方法。
19.洗濯時間が低減されると同時に、洗濯時間が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1項〜第18項のいずれか一項に記載の方法。
20.洗剤成分の量が低減されると同時に、洗剤成分の量が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1項〜第19項のいずれか一項に記載の方法。
21.洗濯液が部分的にのみ排出され、かつ洗濯液の残りの部分が、2回目または3回目の洗濯サイクル時、任意選択で新しい供給水と共に、洗濯液として使用される、第1項〜第20項のいずれか一項に記載の方法。
22.洗濯液のpHが、7〜10.5の範囲内、8〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、9〜9.5の範囲内、9〜11の範囲内、9.5〜10.5の範囲内、10〜11の範囲内、または10.5〜11の範囲内である、第1項〜第21項のいずれか一項に記載の方法。
23.1回目の洗濯サイクル時の洗濯液のpHが、7〜10.5の範囲内、8〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、9〜9.5の範囲内、または9.5〜10.5の範囲内である、第1項〜第22項のいずれか一項に記載の方法。
24.2回目または3回目の洗濯サイクル時の洗濯液のpHが、9〜11の範囲内、10〜11の範囲内、11〜12の範囲内、12〜13の範囲内、または11.5〜12.5の範囲内である、第1項〜第23項のいずれか一項に記載の方法。
25.漂白系が、過酸化水素、前形成過酸、およびそれらの混合物を含む、第1項〜第24項のいずれか一項に記載の方法。
26.過酸が、6−(フタルイミド)ペルオキシヘキサン酸(PAP)、ペルオキシカルボン酸およびその塩、過炭酸およびその塩、過イミド酸およびその塩、ペルオキシ一硫酸およびその塩、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される、第1項〜第25項のいずれか一項に記載の方法。
27.方法がトンネル洗浄機(連続バッチ洗濯機)で行われる、第1項〜第26項のいずれか一項に記載の方法。
28.多酵素組成物が、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、または配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼ、
を含む、第1項〜第27項のいずれか一項に記載の方法。
29.乾燥テキスタイル1kgあたり0.1〜2.0gの顆粒多酵素組成物が方法に使用され、組成物が、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼの35〜45w%の顆粒、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼの8〜18wt%の顆粒、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドの2.5〜5.5wt%の顆粒、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼの6〜11wt%の顆粒、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼの7.5〜12.5wt%の顆粒、
を含む、第1項〜第28項のいずれか一項に記載の方法。
30.乾燥テキスタイル1kgあたり0.5gの顆粒多酵素組成物が方法に使用され、組成物が、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼの41.3wt%の顆粒、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼの13.3wt%の顆粒、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドの4.7wt%の顆粒、
d)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼの10.7wt%の顆粒、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼの8.7wt%の顆粒、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼの10.7wt%の顆粒、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼの10.7wt%の顆粒、
を含む、第1項〜第29項のいずれか一項に記載の方法。
31.多酵素組成物は、配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチドをさらに含む、第28項〜第30項のいずれか一項に記載の方法。
32.多酵素組成物が、
a)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
b)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
c)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
を含む、第1項〜第27項のいずれか一項に記載の方法。
33.乾燥テキスタイル1kgあたり0.1〜6.0gの液体多酵素組成物が添加され、多酵素組成物が、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、1.0〜2.0KNPU(S)/gの活性を与える濃度のプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、0.15〜0.50SNU/gの活性を与える濃度のアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、50〜100CNU(R)/gの活性を与える濃度のポリペプチド、
d)配列番号22の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、30〜80ECU/gの活性を与える濃度のセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、2.0〜4.0KLU/gの活性を与える濃度のリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、9.0〜16.0PDEU/gの活性を与える濃度のペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、0.025〜0.075MIU/gの活性を与える濃度のマンナナーゼ、
を含む、第1項〜第27項および第32項のいずれか一項に記載の方法。
34.乾燥テキスタイル1kgあたり2.0gの液体多酵素組成物が添加され、多酵素組成物が、
a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%配列同一性を有する、1.5KNPU(S)/gの活性を与える濃度のプロテアーゼ、
b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%配列同一性を有する、0.30SNU/gの活性を与える濃度のアミラーゼ、
c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、72.4CNU(R)/gの活性を与える濃度のポリペプチド、
d)配列番号22の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、53.6ECU/gの活性を与える濃度のセルラーゼ、
e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、2.7KLU/gの活性を与える濃度のリパーゼ、
f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、13.4PDEU/gの活性を与える濃度のペクチン酸リアーゼ、および
g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、0.050MIU/gの活性を与える濃度のマンナナーゼ、
を含む、第1項〜第27項および第32項〜第33項のいずれか一項に記載の方法。
35.工程(i)と工程(ii)との間で洗濯工程が行われ、洗濯液のpHが8〜13、たとえば10〜13の範囲内である、第1項〜第34項のいずれか一項に記載の方法。
36.多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、洗濯性能を改善するための多酵素組成物の使用。
37.反射率値が、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない類似の洗濯方法と比較して、少なくとも2反射率単位高い、第36項に記載の使用。
38.反射率値が、少なくとも3反射率単位高い、少なくとも4反射率単位高い、少なくとも4反射率単位高い、少なくとも5反射率単位高い、少なくとも6反射率単位高い、少なくとも7反射率単位高い、少なくとも8反射率単位高い、少なくとも9反射率単位高い、少なくとも10反射率単位高い、少なくとも11反射率単位高い、少なくとも12反射率単位高い、少なくとも13反射率単位高い、少なくとも14反射率単位高い、少なくとも15反射率単位高い、少なくとも16反射率単位高い、少なくとも17反射率単位高い、少なくとも18反射率単位高い、少なくとも19反射率単位高い、または少なくとも20反射率単位高い、第1項〜第37項の使用項のいずれか一項に記載の使用。
39.洗濯温度が低減されると同時に、同等のまたは洗濯性能が得られる、第1項〜第38項の使用項のいずれか一項に記載の使用。
40.洗濯時間が低減されると同時に、洗濯時間が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善された洗濯性能が得られる、第1項〜第39項の使用項のいずれか一項の使用。
41.洗剤成分の量が低減されると同時に、洗剤成分の量が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善された洗濯性能が得られる、第1項〜第40項の使用項のいずれか一項に記載の使用。
42.多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、再洗濯の回数を低減するための多酵素組成物の使用。
43.再洗濯の回数が少なくとも5%低減される、第42項に記載の使用。
44.多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、テキスタイルの寿命を増加させるための多酵素組成物の使用。
また、本発明は、以下の項にまとめられる。
1a.以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、洗濯液を提供する工程と、
(iii)任意選択で、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(iv)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(v)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vii)洗濯液の排出および任意選択で洗濯サイクルの繰返しを行う工程と、
(viii)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含む、テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯の方法。
2a.以下の工程、すなわち、
(i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
(ii)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
(iii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、洗濯液を提供する工程と、
(iv)洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(v)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、洗濯液中で布/テキスタイルを洗濯する工程と、
(vi)洗濯液の排出および任意選択で洗濯サイクルの繰返しを行う工程と、
(vii)濯ぎおよび任意選択で布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
を含む、テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯の方法。
3a.多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、第1a項〜第2a項のいずれか一項に記載の方法。
4a.多酵素組成物が、1種以上のプロテアーゼと、1種以上のアミラーゼと、任意選択で、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される1種以上の酵素と、を含む、第1a項〜第3a項のいずれか一項に記載の方法。
5a.多酵素組成物が、1種以上のプロテアーゼと、1種以上のセルラーゼと、任意選択で、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される1種以上の酵素と、を含む、第1a項〜第3a項のいずれか一項に記載の方法。
6a.各プロテアーゼが、独立して、
(a)国際公開第03/006602号パンフレットの配列番号4に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第03/006602号パンフレット12307の配列番号4またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)米国特許第5,352,604号明細書の図29に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)米国特許第5,352,604号明細書12307の図29に示されるアミノ酸配列またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/または217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
7a.各アミラーゼが、独立して、
(a)国際公開第95/10603号パンフレットの配列番号3に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第95/10603号パンフレット12307の配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第02/010355号パンフレットの配列番号6に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(d)国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6の残基1〜33と国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号4の残基36〜483とを含むハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(e)ハイブリッドポリペプチドが位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号6の残基1〜33と国際公開第2006/066594号パンフレットの配列番号4の残基36〜483とを含むハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(f)国際公開第02/019467号パンフレットの配列番号6に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(g)国際公開第02/019467号パンフレット12307の配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%配列の同一性を有するポリペプチド、
(h)国際公開第96/023873号パンフレットの配列番号1、配列番号2、または配列番号7に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(i)国際公開第96/023873号パンフレット12307の配列番号1、配列番号2、もしくは配列番号7、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(j)国際公開第08/153815号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(k)国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号10に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(l)国際公開第01/66712号パンフレット12307の配列番号10またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(m)国際公開第09/061380号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(n)国際公開第09/061380号パンフレット12307の配列番号2またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(o)国際公開第01/66712号パンフレットの配列番号12に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(p)国際公開第01/66712号パンフレット12307の配列番号12またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
8a.各セルラーゼが、独立して、
(a)国際公開第02/099091号パンフレットの配列番号2の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)国際公開第98/12307号パンフレットの配列番号5に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(c)国際公開第98/12307号パンフレットの配列番号5またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
9a.各リパーゼが、独立して、
(a)国際公開第07/87508号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第07/87508号パンフレット12307の配列番号2またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
10a.各ペクチン酸リアーゼが、独立して、
(a)国際公開第2003/095638号パンフレットの配列番号2に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(b)国際公開第2003/095638号パンフレット12307の配列番号2またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
11a.各マンナナーゼが、独立して、
(a)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号2のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(b)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号6のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
(c)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号12のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
(d)国際公開第99/64619号パンフレットの配列番号16のアミノ酸68〜369に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
からなる群から選択される、第3a項〜第5a項のいずれか一項に記載の方法。
12a.洗濯サイクル1回あたり添加される各酵素の量が、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.0001〜500mgの酵素タンパク質、好ましくは、0.001〜200mgの酵素タンパク質、より好ましくは、0.01〜100mgの酵素タンパク質、さらにより好ましくは、0.05〜50mgの酵素タンパク質、最も好ましくは、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.2〜20mgの酵素タンパク質に対応する、第1a項〜第11a項のいずれか一項に記載の方法。
13a.多酵素組成物が、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または改善された酵素洗浄効果を与える、第1a項〜第12a項のいずれか一項に記載の方法。
14a.最高洗濯温度が低減されると同時に、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1a項〜第13a項のいずれか一項に記載の方法。
15a.洗濯時間が低減されると同時に、洗濯時間が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1a項〜第14a項のいずれか一項に記載の方法。
16a.洗剤成分の量が低減されると同時に、洗剤成分の量が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、第1a項〜第15a項のいずれか一項に記載の方法。
材料および方法
試験スウォッチ
次の試験スウォッチ、すなわち、CFT C−S−28コーンスターチおよびコーン色素、WFK20PF植物性脂肪、CFT C−S−06サラダドレッシング、EMPA116血液、ミルク、カーボン、EMPA114赤ワイン、CFT KC−H097カカオ/オートフレーク、CFT C−S−32皮脂、およびEMPA165チョコレートプディングを実験に使用した(すべてCenter For Testmaterials(CFT)(The Netherlands)から購入した)。それに加えて、Warwick Equest(Consett,County Durham,United Kingdom)から購入した次の2つの試験スウォッチ、すなわち、Equest123−KCトマトピューレおよびEquest P01KCタンジェリンも使用した。
試験スウォッチの測定
ライン乾燥後、UVを除く反射モードでGretagmacbeth(現在のX−rite)製のColor−Eye7000A(CE7000)を用いて、試験スウォッチの反射率値を各スウォッチで2回測定した。D65昼光を使用し、460nm、CIE Labで反射率を収集した。
実施例1
フィールド試験条件で試験スウォッチを用いた洗濯性能の評価
この試験は、多酵素組成物の洗濯性能を評価するために行われた。
洗剤組成物成分:
使用した洗剤組成物成分はすべて、Ecolab ApS(Valby,Denmark)から入手可能であり、以下に規定される。
多酵素組成物:
多酵素組成物は、市販の酵素の混合物(すべてNovozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)から入手可能である)からなり、以下の表1に示される。
2つの異なるプログラム、すなわち、通常のプログラムおよび多酵素組成物が組み込まれたより温和なプログラムで、汚れた台所着を洗濯した。最初に、通常のまたはより温和な台所着洗濯プログラムのいずれかで汚れた台所着と一緒に洗濯した後、一群の標準試験スウォッチを比較することにより、多酵素組成物の洗濯性能を評価した。より温和なプログラムAは、通常のプログラムBと比較して、より短い洗濯時間、より低い洗濯温度、およびより少ない洗剤組成物(有意により少ない非イオン性界面活性剤および刺激性水酸化カリウム)を有していた。以下の表2には、2つの異なるプログラムがより詳細に記載されている。
使用した10種の各試験スウォッチの1つを12枚の各布巾に付着させた(表3)。二槽式60kg産業用洗濯脱水機(Pharmagg FA 600)に汚れた台所着を充填し、スウォッチの付いた2枚の布巾を各槽に1枚ずつ添加した。通常の台所着プログラムでは、機械を始動して通常どおり動作させ、これを合計3回行った。より温和なプログラムでは、多酵素組成物を顆粒混合物(乾燥テキスタイル1kgあたり0.50g)として槽の1つに直接添加してから機械を始動し、これも合計3回行った。
洗濯後、布巾をライン乾燥させ、スウォッチを測定した。同一の条件下で洗濯されたスウォッチの平均反射率値REMは、以下の表3に列挙されており、さらに図1にも見ることができる。
多酵素組成物を含むより温和なプログラムA(有意により少ない非イオン性界面活性剤および刺激性水酸化カリウム、より低い主洗濯温度、ならびにより短い洗濯サイクル)は、多酵素組成物を含まない通常のプログラムBと同等にまたはそれよりも有意に良好に機能することが、結果から明確に示される。スウォッチのCFT C−S−28コーンスターチおよびコーン色素、CFT C−S−06サラダドレッシング、CFT KC−H097カカオ/オートフレーク、ならびにEMPA165チョコレートプディングでは、有意により良好な性能が観測され、20反射率単位まで改善された反射率値が観測された。
実施例2
フィールド試験条件で再洗濯率をモニターすることによる洗濯性能の評価
実施例1では、多酵素組成物を使用した場合、標準試験スウォッチでより良好な洗濯性能が測定された。しかしながら、実際の汚れた用品(この実施例では台所着)の再洗濯率をモニターすることにより、実施例1の結果を確認することが重要であった。したがって、フィールド試験の第2段階では、通常のプログラムBおよび多酵素組成物が組み込まれた新しいより温和なプログラムAの両方で、再洗濯率(1回の洗濯後、エンドユーザーに受け入れられない汚れを含有する台所着として定義される)を計算した(すなわち、実施例1の場合と同一の条件、プログラム、化学物質、および多酵素組成物を使用した)。
洗濯プログラムAおよびBの両方で、5回の洗濯/機械充填に対して再洗濯数をカウントした(各プログラムに対して合計100着の台所着。産業用ランドリーの2名の訓練された担当者、すなわち、産業用ランドリーがその末端顧客の需要を満たすために、毎日、再洗濯/再洗濯なしを評価する者により、台所着を評価した)。洗濯された台所着の乾燥およびプレスを行った後、台所着の評価を行った。
プロテアーゼのみを含む通常のプログラムBでは、再洗濯率は、18%であったが、多酵素組成物のみを含む新しいより温和なプログラムAは、10%の再洗濯率、すなわち、44%の低減を与えた。したがって、結果は、実施例1で試験スウォッチを用いて得られたデータと完全に一致する。多酵素組成物を含むより温和なプログラムA(有意により少ない非イオン性界面活性剤および刺激性水酸化カリウム、より低い主洗濯温度、ならびにより短い洗濯サイクル)を用いることにより、多酵素組成物を含まない通常のプログラムBと比較して、再洗濯率を有意に低減することができた。
実施例3
産業用および施設用のランドリーのための洗剤の界面活性剤およびアルカリ度の低減ならびに多酵素組成物の添加による洗濯性能の回復
洗剤組成物
この実施例では、産業用および施設用のランドリーの洗濯に伝統的に使用される洗剤組成物(I&I洗剤組成物)と、低減された含有率の界面活性剤を有する多酵素組成物を含む洗剤組成物と、の洗濯性能を比較する。I&I洗剤組成物は、界面活性剤溶液、アルカリ溶液、および漂白剤溶液からなっていた。洗濯プロセスを制御するために、3つの異なる洗剤成分を洗濯プロセスに逐次的に添加した。洗濯脱水機(WE)で洗剤を使用したが、連続バッチ洗濯機(CBW)でも使用可能であった。
I&I洗剤組成物に使用した界面活性剤溶液は、16%のカチオン性界面活性剤、30%の非イオン性界面活性剤、0.5%の光学増白剤、0.65%の消泡剤、香料、および着色剤からなっていた。アルカリ溶液は、水酸化ナトリウムの10〜15%水性溶液であった。漂白剤溶液は、過酸化水素の35%水性溶液であった。
多酵素組成物を含む洗剤組成物は、10%のカチオン性界面活性剤、19%の非イオン性界面活性剤、0.5%の光学増白剤、0.5%の消泡剤、2%のグリセリン、3%の四ホウ酸ナトリウム、1.33%のEsperase8.0L、0.83%のTermamyl300L、0.83%のLipex100L、香料、および着色剤からなっていた。酵素は、Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)で製造された。
洗濯プロセス
商用の産業用ランドリーでSTAT System Washer Extractorにより洗濯プロセスを実行した。
洗濯性能試験
Empa Switzerland製およびCenter For Testmaterials BV(Vlaardingen,the Netherlands)製の市販の試験スウォッチを選択して、洗濯性能を試験した。洗濯およびライン乾燥を行った後、UVを除く反射モードでGretag−macbeth(現在のX−rite)製のColor−Eye7000A(CE7000)により、反射率を測定した。D65昼光を使用し、460nm、CIE Labで反射率を収集した。
結論
60℃で洗濯したときの多酵素組成物を含む洗剤組成物の洗濯性能は、40℃で洗濯したときのI&I洗剤組成物の洗濯性能に匹敵した。これにより、低減されたエネルギー消費量およびCOD、洗濯物のより少ない皺またはより容易なアイロン掛け、よりコンパクトな洗剤、より少ないパッケージング材料、より少ない水の移送などの利点がもたらされる。
実施例4
アルカリ度の低減および多酵素組成物の添加を行ったときの布引張り強度の損失の最小化
洗剤組成物
実施例3のときと同一の洗剤を使用した。しかしながら、多酵素組成物を含む洗剤組成物では、多酵素組成物がプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、およびセルラーゼを含むように、1.50%のCelluclean5000L(Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark))を添加した。
洗濯プロセス
従来の洗剤配合物に対しては60℃および多酵素組成物を含む洗剤組成物に対しては40℃で、欧州の前面挿入式家庭用洗濯機Zanussi ZWG6120Kにより洗濯プロセスを行った。水の硬度は、140mgCaCO3/リットルであった。洗濯1回あたり、界面活性剤溶液20mL、アルカリ溶液20mL、および漂白剤溶液15mL。バラスト充填物2.4kg。
洗濯性能試験
WFK11A試験用緑色経糸綿(wfk Testgewebe GmbH(Brueggen,Germany)により供給された)のマルチサイクル洗浄により、引張り強度の損失を試験した。WFK11A試験シートを0、5、10、15、20、または25サイクルで洗濯し、wfk Testgewebe GmbH(Brueggen,Germany)により、DIN EN ISO13934−1およびDIN53919第2部に従ってTestometric引裂き試験機(SDL Atlas(Rock Hill,SC,USA))を用いて、引張り強度を測定した。
結論
I&I洗剤組成物を用いた25回の洗濯サイクル後の引張り強度は、未洗濯参照スウォッチよりも有意に低かった。多酵素組成物を含む洗剤組成物を用いた25回の洗濯サイクル後の引張り強度は、依然として未洗濯参照スウォッチに匹敵した(有意差はない)。
I&I洗剤組成物による引張り強度の損失は、25回の洗濯サイクル後、8%まで徐々に増加した。多酵素組成物を含む洗剤組成物による引張り強度の損失は、25回の洗濯サイクル内で3%に限定された。
より低いアルカリ度と、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、およびセルラーゼからなる多酵素溶液と、を有する多酵素組成物を含む洗剤組成物は、従来のよりアルカリ性の洗剤よりも、綿布の引張り強度に対してより温和であった。このことから、洗濯サイクルに対する綿テキスタイルの寿命がより長くなることが示唆される。
実施例5
多酵素組成物の添加ならびに洗剤中の界面活性剤およびアルカリ度の低減による産業用ランドリーの再洗濯の低減
この実施例では、産業用および施設用のランドリーの洗濯に使用される伝統的な洗剤組成物と、多酵素組成物を含みかつ低減された含有率の界面活性剤およびアルカリを有する洗剤組成物と、の洗濯性能を比較する。洗剤組成物は、界面活性剤溶液、アルカリ溶液、および漂白剤溶液からなっていた。連続バッチ洗濯機(CBW)−18槽式Vossトンネル洗浄機の洗濯プロセスを制御するために、3つの異なる洗剤成分を逐次的に添加した。
洗剤組成物
伝統的なI&I洗剤組成物に使用した界面活性剤組成物は、16%のカチオン性界面活性剤、30%の非イオン性界面活性剤、0.5%の光学増白剤、0.65%の消泡剤、香料、および着色剤からなっていた。アルカリ溶液は、水酸化ナトリウムの10〜15%水性溶液であった。漂白剤溶液は、過酸化水素の35%水性溶液であった。
新しい酵素洗濯プロセスで伝統的なI&I組成物の代わりに使用した新しい界面活性剤および多酵素組成物は、10%のカチオン性界面活性剤、19%の非イオン性界面活性剤、0.5%の光学増白剤、0.5%の消泡剤、2%のグリセリン、3%の四ホウ酸ナトリウム、1.33%のEsperase8.0L、0.83%のTermamyl300L、0.83%のLipex100L、香料、および着色剤からなっていた。酵素は、Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)により製造された。アルカリ溶液は、水酸化ナトリウムの10〜15%水性溶液であった。漂白剤溶液は、過酸化水素の35%水性溶液であった。
洗濯プロセス
フラットリネンの36kgバッチを充填し、各槽を120秒間に設定して、18槽式Vossトンネル洗浄機で試験を行った。
洗濯性能試験
1ヶ月間にわたり再洗濯をモニターすることにより、洗濯性能を試験した。産業用ランドリーの2名の訓練された担当者、すなわち、産業用ランドリーがその末端顧客の需要を満たすために、毎日、再洗濯/再洗濯なしを評価する者により、フラットリネンを評した。洗濯されたフラットリネンの乾燥およびプレスを行った後、フラットリネンの評価を行った。
酵素を含まない伝統的な洗濯プログラムでは、再洗濯率は、4.4%であったが、酵素を含む新しいプログラムは、3.7%の再洗濯率、すなわち、16%の低減を与えた。酵素を含む新しいプログラムは、より温和であるだけでなく(界面活性剤、アルカリ、および洗濯温度の低減)、酵素を含まない伝統的な洗濯プログラムと比較して、再洗濯率もまた、有意に低減できた。

Claims (15)

  1. テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法であって、以下:
    (i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
    (ii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
    (iii)任意選択で、前記洗濯液中で前記布/テキスタイルを洗濯する工程と、
    (iv)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして工程(v)の時に添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
    (v)前記洗濯液中で前記布/テキスタイルを洗濯する工程と、
    (vi)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を前記洗濯液に添加して、前記洗濯液中で前記布/テキスタイルを洗濯する工程と、
    (vii)前記洗濯液を排出する工程と、
    (viii)任意選択で、工程(ii)〜(vii)の洗濯サイクルを繰り返して、残留洗濯液を排出する工程と、
    (ix)濯ぎおよび任意選択で前記布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
    を含み、
    付帯条件として、
    ・工程(ii)〜工程(vii)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
    ・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
    ・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、クリーニングまたは洗濯の方法。
  2. テキスタイルおよび/または布のクリーニングまたは洗濯のための産業用または施設用のクリーニングまたは洗濯の方法であって、以下:
    (i)洗濯機内に布/テキスタイルを配置する工程と、
    (ii)多酵素組成物を粉末、顆粒、液体、もしくはスラリーとして添加する工程であって、任意選択で、2つ以上の個別の組成物中の酵素を添加するか、または水中に溶解もしくは混合された界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分と一緒のいくつかの酵素と、1つ以上の個別の組成物中の他の酵素とを添加する工程と、
    (iii)アルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに/または補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を水中に溶解/混合することにより、7〜13の範囲内のpHを有する洗濯液を提供する工程と、
    (iv)前記洗濯液中で前記布/テキスタイルを洗濯する工程と、
    (v)任意選択で、水中に溶解または混合されたアルカリ、界面活性剤、ハイドロトロープ、ビルダーおよびコビルダー、漂白系、ポリマー、布色味付け剤、ならびに補助材料を含むリストから選択される1種以上の洗剤成分を添加して、前記洗濯液中で前記布/テキスタイルを洗濯する工程と、
    (vi)前記洗濯液を排出する工程と、
    (vii)任意選択で、工程(ii)〜(vi)の洗濯サイクルを繰り返す工程と、
    (viii)濯ぎおよび任意選択で前記布/テキスタイルの乾燥を行う工程と、
    を含み、
    付帯条件として、
    ・工程(ii)〜工程(vi)の洗濯サイクルが1回のみ行われる場合、工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、
    ・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(iii)の洗濯液のpHが8〜10.5の範囲内であり、かつ
    ・工程(viii)の下で洗濯サイクルが繰り返される場合、少なくとも1回の洗濯サイクルでは工程(ii)〜工程(v)で塩素を含む漂白系も塩素を含む洗濯液も使用されない、クリーニングまたは洗濯の方法。
  3. 各プロテアーゼが、独立して、
    (a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (b)配列番号1またはポリペプチドがBPN’番号付けを用いて位置9、15、27、36、68、76、87、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、106、118、120、123、128、129、130、160、167、170、194、195、218、222、232、235、236、245、248、252、および/もしくは274の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (c)配列番号2に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (d)配列番号2またはポリペプチドが位置3、4、99、101、103、104、159、194、199、205、および/もしくは217の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (e)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択され、
    各アミラーゼが、独立して、
    (a)配列番号3に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (b)配列番号3またはポリペプチドが位置15、23、105、106、124、128、133、154、156、178、179、181、188、190、197、201、202、207、208、209、211、243、264、304、305、391、408、および/もしくは444の1つ以上に置換を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (c)配列番号4に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (d)配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (e)ハイブリッドポリペプチドが、位置48、49、107、156、181、190、197、201、209、および/または264の1つ以上に置換、欠失、または挿入を含む、配列番号5のハイブリッドポリペプチドに対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (g)配列番号6またはポリペプチドが位置181、182、183、184、195、206、212、216、および/もしくは269の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (h)配列番号7、配列番号8、または配列番号9に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (i)配列番号7、配列番号8、もしくは配列番号9、またはポリペプチドが位置140、183、184、195、206、243、260、304、および/もしくは476の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むそれらの変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (j)配列番号10に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (k)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (l)配列番号11またはポリペプチドが位置176、177、178、179、190、201、207、211、および/もしくは264の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (m)配列番号12に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (n)配列番号12またはポリペプチドが位置87、98、125、128、131、165、178、180、181、182、183、201、202、225、243、272、282、305、309、319、320、359、444、および/もしくは475の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (o)配列番号13に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (p)配列番号13またはポリペプチドが位置28、118、174、181、182、183、184、186、189、195、202、298、299、302、303、306、310、314、320、324、345、396、400、439、444、445、446、449、458、471、および/もしくは484の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択され、
    各セルラーゼが、独立して、
    (a)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (b)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (c)配列番号15またはポリペプチドが位置2、4、7、8、10、13、15、19、20、21、25、26、29、32、33、34、35、37、40、42、42a、43、44、48、53、54、55、58、59、63、64、65、66、67、70、72、76、79、80、82、84、86、88、90、91、93、95、97、100、101、102、103、113、114、117、119、121、133、136、137、138、139、140、141、143、145、146、147、150、151、152、153、154、155、156、157、158、159、160、161、162、164、165、168、170、171、172、173、175、176、178、181、183、184、185、186、188、191、192、195、196、および/もしくは200の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (d)配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択され、
    各リパーゼが、独立して、
    (a)配列番号16に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (b)配列番号16またはポリペプチドが位置4、24、27、33、57、58、60、62、81、83、84、86、87、90、91、94、96、99、101、102、147、150、190、202、209、210、211、227、231、233、249、255、256、270、271、および272の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (c)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択され、
    各ペクチン酸リアーゼが、独立して、
    (a)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (b)配列番号17またはポリペプチドが位置5、9、11、26、28、30、31、37、40、45、46、47、48、49、50、51、52、54、61、64、68、69、70、71、74、75、76、79、86、87、91、99、105、106、107、111、115、116、118、122、123、134、136、139、140、141、146、148、156、158、170、182、185、186、189、193、194、196、199、201、202、204、213、215、218、224、228、229、234、235、237、251、256、257、258、272、277、286、295、298、301、302、303、305、307、308、314、316、323、324、326、331、332、333、334、335、336、337、338、339、340、341、349、356、357、363、366、378、381、384、386、387、389、390、391、393、および/もしくは397の1つ以上に置換、欠失、もしくは挿入を含むその変異体に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、もしくは少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択され、かつ
    各マンナナーゼが、独立して、
    (a)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (b)配列番号19のアミノ酸32〜334に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    (c)配列番号20のアミノ酸33〜331に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    (d)配列番号21のアミノ酸68〜369に対して、少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 洗濯サイクル1回あたり添加される各酵素の量が、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.0001〜500mgの酵素タンパク質、好ましくは、0.001〜200mgの酵素タンパク質、より好ましくは、0.01〜100mgの酵素タンパク質、さらにより好ましくは、0.05〜50mgの酵素タンパク質、最も好ましくは、乾燥テキスタイル1キログラムあたり0.2〜20mgの酵素タンパク質に対応する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記多酵素組成物が、改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または改善された酵素洗浄効果を与える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 最高洗濯温度が低減されると同時に、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない方法と比較して同等のまたは改善されたクリーニング効果、たとえば、改善された洗濯性能および/または酵素洗浄効果が得られる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記洗濯液のpHが、7〜10.5の範囲内、8〜10.5の範囲内、8.5〜9.5の範囲内、9〜9.5の範囲内、9〜11の範囲内、9.5〜10.5の範囲内、10〜11の範囲内、または10.5〜11の範囲内である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記多酵素組成物が、
    h)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するプロテアーゼ、
    i)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するアミラーゼ、
    j)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    k)配列番号14の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、または配列番号22に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するセルラーゼ、
    l)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するリパーゼ、
    m)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するペクチン酸リアーゼ、および
    n)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有するマンナナーゼ、
    を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記多酵素組成物が、
    d)配列番号23に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、および
    f)配列番号6に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有するポリペプチド、
    を含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  10. 乾燥テキスタイル1kgあたり0.1〜6.0gの液体多酵素組成物が添加され、前記多酵素組成物が、
    a)配列番号1に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、1.0〜2.0KNPU(S)/gの活性を与える濃度のプロテアーゼ、
    b)配列番号11に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、0.15〜0.50SNU/gの活性を与える濃度のアミラーゼ、
    c)配列番号15に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、たとえば、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、50〜100CNU(R)/gの活性を与える濃度のポリペプチド、
    d)配列番号22の位置1〜位置773のアミノ酸配列に対して少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、30〜80ECU/gの活性を与える濃度のセルラーゼ、
    e)配列番号16またはポリペプチドが次の置換T231RおよびN233Rを含むその変異体に対して、少なくとも90%、たとえば、少なくとも95%の配列同一性を有する、2.0〜4.0KLU/gの活性を与える濃度のリパーゼ、
    f)配列番号17に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、9.0〜16.0PDEU/gの活性を与える濃度のペクチン酸リアーゼ、および
    g)配列番号18のアミノ酸31〜330に対して少なくとも80%、たとえば、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の配列同一性を有する、0.025〜0.075MIU/gの活性を与える濃度のマンナナーゼ、
    を含む、請求項1〜27および32のいずれか一項に記載の方法。
  11. 工程(i)と工程(ii)との間で洗濯工程が行われ、洗濯液のpHが8〜13、たとえば10〜13の範囲内である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、洗濯性能を改善するための多酵素組成物の使用。
  13. 反射率値が、最高洗濯温度が低減されずかつ多酵素組成物が使用されない類似の洗濯方法と比較して、少なくとも2反射率単位高い、請求項12に記載の使用。
  14. 多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、再洗濯の回数を低減するための多酵素組成物の使用。
  15. 多酵素組成物が、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、クチナーゼ、アシルトランスフェラーゼ、エンドグルカナーゼ、キシログルカナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、キシラナーゼ、ラッカーゼ、および/またはペルオキシダーゼの中から選択される2種以上の酵素を含む、テキスタイルの寿命を増加させるための多酵素組成物の使用。
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