JP6992484B2 - 燃料ポンプ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプ制御装置に関する。
従来、車両システムの燃料ポンプは、燃料が蓄積された燃料タンクから燃料を吸い出し、必要に応じてコモンレール用の高圧燃料ポンプを介して燃料噴射弁に燃料を送出している。この種の燃料ポンプは燃料を必要とするときに動作オン指令を受けて動作することで燃料を高圧燃料ポンプ又は燃料噴射弁に送出していた。
特開2008-64053号公報
近年では、燃費の改善のため、燃料ポンプ制御装置は、内燃機関の必要とする燃料量に応じて吐出量を自律的に変更可能にする方式によりポンプを制御することが望まれている。この種の燃料ポンプ制御装置は、外部のエンジンECU等から入力される目標燃料圧力(以下、目標燃圧)を用いてフィードバック制御するように検討されているが、この制御に係るゲインは、従来より必要な燃料量及び環境温度から定められていた。このため、他の車両内環境が変化したとしても当該ゲインは一定となってしまい好ましくない。
本発明の目的は、フィードバック制御に係るゲインを適切に設定できるようにした燃料ポンプの制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、車両の内燃機関に燃料を供給するための燃料ポンプ制御装置を対象としている。制御部は、外部から入力される指令目標燃圧に応じて燃料ポンプの実燃料圧力をフィードバック制御するが、この制御部は、内燃機関を用いて加速するための加速指令情報を入力すると、制御部による実燃料圧力のフィードバック制御に用いられるゲインを少なくとも最小値よりも大きく変更する。また、車両の速度を表す車速情報又は内燃機関のエンジン回転数情報に応じて内燃機関が停止していると判定されたときに、ゲイン変更部はゲインを最小値より大きく設定するようにしている。
また、請求項2記載の発明によれば、ゲイン変更部は、内燃機関がフューエルカット中であると判定されると、ゲインを最小値より大きくするようにしている。このためフィードバック制御に係るゲインを適切に設定できる。
第1実施形態に係る燃料噴射システムのブロック構成図 動作を説明するフローチャート 動作を説明するタイミングチャート 比較例を図3に対応して示すタイミングチャートのその1 比較例を図3に対応して示すタイミングチャートのその2 第2実施形態に係る車両制御システムのブロック構成図 動作を説明するフローチャート 動作を説明するタイミングチャート
以下、本発明の燃料ポンプ制御装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1から図5は、第1実施形態の説明図を示している。
<燃料噴射システム1の全体の基本的構成>
図1は、非ハイブリッド車両、所謂コンベンショナル車両に用いられる燃料噴射システム1のブロック構成例を示している。この燃料噴射システム1は、エンジンECU(Electronic Control Unit)2、及びFPC(Fuel Pump Controller)3を制御主体として構成され、その他、コモンレール4、燃料タンク5、フィードポンプ6、高圧燃料ポンプ7、燃圧センサ8、各種センサ9~12、内燃機関(エンジンとも称す)13、及び、内燃機関13の各気筒に設置された燃料噴射弁14~17を組み合わせて構成されている。フィードポンプ6は、高圧燃料ポンプ7よりも低圧条件により燃料18を送出する低圧燃料ポンプとして電動DCポンプにより構成されている。
車両内には、例えばCAN(Controller Area Network)によるネットワークNが構成されており、このネットワークNには、前述のエンジンECU2、FPC3の他、各種のセンサ9~12が接続されている。これらのセンサ9~12は、コモンレール4に設置された燃圧センサ9、内燃機関13内のクランク軸の回転角を検出するクランク角センサ10、車両内に設置されたアクセルペダルセンサ11、などであり、その他にも、燃料タンク5内に設置されるタンク内圧センサ(図示せず)、車両内に設置された車速センサ12、などを挙げることができる。内燃機関13の動作状態を検出するためのセンサとしては、クランク角センサ10、アクセルペダルセンサ11、などが設置されている。
クランク角センサ10は、内燃機関13内のクランク軸が所定角度回転する度にクランク角信号を出力する。エンジンECU2は、ネットワークNからクランク角センサ10のクランク角信号を受信することに応じてエンジン回転数を算出可能になっている。車両の制御主体(例えば、エンジンECU2)は、内燃機関13の各種の変化に伴いクランク軸を回転させるトルクを変更する。
FPC3は、エンジンECU2からこのエンジン回転数の情報を取得したり、またはネットワークNを通じてクランク角信号を取得することでエンジン回転数を算出できる。アクセルペダルセンサ11は、運転者によるアクセルペダルの踏込量に対応したアクセルセンサ信号を出力するものであり、エンジンECU2及びFPC3は、このアクセルセンサ信号によりアクセルペダルの踏込量、アクセル開度の情報を取得できる。
エンジンECU2は、図示しないがマイコン及び制御ICを備えて構成され、各種センサ9~12のセンサ信号を入力し、このセンサ信号に基づいて、燃料噴射弁14~17の噴射制御及び高圧燃料ポンプ7のポンプ制御処理を実行する。
燃料タンク5は、燃料18を蓄積している。フィードポンプ6は、FPC3による制御に基づいて燃料タンク5からフィルタ6aを通じて燃料18を吸入し低圧配管19に供給する。この低圧配管19は、燃料タンク5から燃圧センサ8を通じて高圧燃料ポンプ7に接続されている。高圧燃料ポンプ7は、低圧配管19を通じて供給された燃料18を吸入し高圧配管20を通じてコモンレール4に供給する。コモンレール4は、高圧燃料ポンプ7により供給された燃料18を蓄圧して保持する。またコモンレール4には減圧弁(図示せず)が設置されており、この減圧弁が、エンジンECU2の制御により開弁されることによりコモンレール4の内部の燃料18をリターン配管(図示せず)を通じて燃料タンク5に戻してコモンレール4の内部圧力を低下制御できる。
このコモンレール4には、当該コモンレール4の内部の燃料圧力、すなわち実圧力を検出するための燃圧センサ9が設置されている。各気筒の燃料噴射弁14~17は、内燃機関13に設置され、コモンレール4に並列して接続されている。エンジンECU2は、コモンレール4の内部に蓄積されている燃料18を燃料噴射弁14~17を通じて内燃機関13の各気筒に噴射制御する。燃料噴射弁14~17は、公知な電磁駆動式又はピエゾ駆動式のものである。
<FPC3の基本的構成>
FPC3は、制御部としてのCPU3a及びメモリ3bを備える制御ロジックを主として構成され、CPU3aが非遷移的実体的記録媒体としてのメモリ3bに記憶されたプログラムに基づいて各種制御を実行するように構成される。CPU3aは、メモリ3bに記憶されたプログラムを実行することで、ゲイン変更部としての機能を実現している。
このFPC3は、フィードポンプ6のポンプDCモータの駆動制御及びその保護処理並びにダイアグノーシス機能を実行する。FPC3は、ネットワークNを介してエンジンECU2との間で通信可能になっており、エンジンECU2からネットワークN経由で入力される指令目標燃圧に基づいて、燃料18を自律的に燃料タンク5から吸い出して圧力を印加し、低圧配管19を通じて高圧燃料ポンプ7に燃料18を送出する。
このFPC3は、エンジンECU2から指令目標燃圧を入力すると、この指令目標燃圧に応じてフィードポンプ6により送出される燃料18の実燃料圧力をフィードバック制御(例えば、PID制御、PI制御又はP制御)する。このときFPC3は、フィードバックゲイン(例えばPゲイン、Iゲイン、Dゲイン)をパラメータとしてフィードバック制御するように構成されている。
他方、高圧燃料ポンプ7は、エンジンECU2による高圧燃料ポンプ7の周期的制御に応じて、クランクシャフトの回転に同期したクランク角180°CA毎に0又は1回燃料を圧送する。
<フィードポンプ6の制御処理の説明>
以下、前述した基本的構成、機能に応じた特徴的な作用、動作について、図2以降の図面を参照しながら説明する。エンジンECU2は、各種のセンサ9~12からセンサ情報を入力し、内燃機関13の運転状態、動作状態を取得し、コモンレール3の目標燃圧を設定し、燃圧センサ9により検出されたコモンレール4の実際の燃圧を目標燃圧にフィードバック制御する。
この際、エンジンECU2は、FPC3に指令目標燃圧を定期的、周期的に出力する。FPC3は、エンジンECU3から定期的、周期的に入力された指令目標燃圧に応じてフィードポンプ6をPID制御、PI制御又はP制御によりフィードバック制御する。FPC3は、エンジンECU2からの指令目標燃圧を可能な限り素早く実現するが、指令目標燃圧を一時的に上回ったりオーバーシュートを許容しつつアンダーシュートを許容しないように制御する。FPC3は、比例ゲイン、いわゆるPゲインのパラメータをフィードバックゲインのパラメータとして燃料圧力をフィードバック制御する。
図2は、FPC3がフィードバック制御処理を実行するときに定期的、周期的に行われるPゲインのパラメータの算出処理をフローチャートにより概略的に示している。この図2に示すように、FPC3は、S1において車速センサ12から現在の車速情報を取得すると共に、アクセルペダルセンサ11からアクセルセンサ信号を入力して踏込量の情報を取得したり、エンジンECU2からアクセルペダルの踏込量の情報を取得する。そしてFPC3は、定期的に取得しているアクセルペダルの踏込量の差分を算出することで、S2において前回と今回との差分をアクセルペダル操作量として算出する。
そしてFPC3は、各種センサ9~12の情報により内燃機関13の状態を検出し、この情報と共にイグニッションキースイッチの状態情報などによりシステムの動作状態を検出する。このときFPC3は、フューエルカット中であるか否か、また、エンジンストップしているか否かを判定し、フューエルカット中又はエンジンストップ中であるときにはS3にてYESと判定し、S9においてPゲインを3段階のうちの3段階目の大ゲイン定数に設定して算出処理を終了する。このS9の処理において、FPC3はPゲインを設定するだけであり、実際のフィードバック制御処理については後に実行する。
FPC3は、フューエルカット中又はエンジンストップ中ではないと判定したときには、S4~S8において車速情報及びアクセルペダル操作量に応じてPゲインを大中小ゲイン定数の3段階のうち何れかの段階のゲイン定数に設定する。
これらの大ゲイン定数、中ゲイン定数、小ゲイン定数は、一連の車両制御に係るシステムの動作状態(後述の図3に示すように、エンジン停止状態、エンジン始動状態、アイドル状態、発進加速状態、定速走行状態、フューエルカット中の減速状態、フューエルカット解除した後の減速状態、アイドル状態)にて設定される所定のゲイン範囲のうち、それぞれ、中間的な標準値(例えば中央値)、この標準値に比較して大きな値(例えば最大値)、標準値に比較して小さな値(例えば最小値)に段階的に予め設定されている所定値である。以下では、3段階に分けて説明するが、4段階以上に分けても良いし、2段階に分けても良いし、無段階であっても良い。
詳細には、FPC3は、車速情報をアイドル判定車速の上限値以上と取得しているときには、S6においてPゲインを走行用の中ゲイン定数に設定する。この中ゲイン定数は、車両がアイドル状態ではなく、定速走行している場合に用いられる定数である。また、アクセルペダル操作量が予め設定されている判定閾値以上であるときには、FPC3は、S5においてNOと判定してS7においてPゲインを大ゲイン定数とする。逆に、アクセルペダル操作量が予め設定されている判定閾値よりも小さいときには、FPC3は、S5においてYESと判定してS8においてPゲインを小ゲイン定数とする。
<コンベンショナル車両におけるフィードポンプ6の実制御動作例>
図3はフィードポンプ6の実制御動作をタイミングチャートを用いて示している。イグニッションスイッチがACCオンされると、バッテリ電源がエンジンECU2及びFPC3などの各種電子制御装置に供給される。これにより、エンジンECU2及びFPC3は起動する。エンジンECU2は内燃機関13の制御及び燃料噴射弁14~17の噴射制御を実行すると共に、FPC3はエンジンECU2から送信される指令目標燃圧に応じてフィードポンプ6を制御する。このとき、まずFPC3はフィードポンプ6のフィードバック制御処理に必要なパラメータを設定する。
電源投入後に、FPC3は、図2のS1において車両の速度を表す車速情報を取得すると共に、内燃機関13のエンジン回転数情報を取得し、これらの車速又はエンジン回転数の何れかが0又は所定以下となっており内燃機関13が停止していると判定されると、この間、FPC3は、図2のS3にてNOと判定しS9においてPゲインを大ゲイン定数に設定し内燃機関13の始動を待機する。
イグニッションスイッチがIGオンされると内燃機関13が始動する。このとき、エンジンECU2は、コモンレール4の内部燃圧を上昇させるため高圧燃料ポンプ7から燃料18をコモンレール4に供給させると共に、図3のt1においてFPC3に指令目標燃圧を出力する。
そしてエンジン始動時において、エンジンECU2は、図3のt2においてエンジン回転数が所定範囲のアイドル回転数になるように内燃機関13を制御すると共に燃料噴射弁14~17から燃料18を噴射させる。燃料18が燃料噴射弁14~17から内燃機関13に噴射されるとコモンレール4の内部燃圧が低下する。エンジンECU2が高圧燃料ポンプ7を制御するが、このときFPC3はエンジンECU2から指令目標燃圧を入力すると、燃圧センサ8の検出結果に応じてフィードポンプ6の実燃圧をこの指令目標燃圧となるようにフィードバック制御する。このエンジン始動時においては、Pゲインが大ゲイン定数に設定されているため、実噴射量が急激に増加したとしても、この噴射量に合わせて、フィードポンプ6の実燃圧も早急に追従して増加する。図3に示す増加勾配K1参照。
その後、内燃機関13の動作状態がアイドル状態になると、FPC3は、内燃機関13の動作状態をアイドル状態と検知し、図2のS3にてNO、S4にてYES、S5にてYESと判定することで、S8にてPゲインを小ゲイン定数に設定する。その後、エンジンECU2は、フィードポンプ6の指令目標燃圧を低下させるようにFPC3に指令する。図3のタイミングt3、t4参照。
このとき、FPC3は、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧に合わせるようにフィードバック制御する。このアイドル状態においては、FPC3は、エンジンECU2から指令目標燃圧の低下指令を受ける前に、S8においてPゲインを小ゲイン定数に設定しているため、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に制御することはない。図3に示す減少勾配K2参照。
なお、フィードポンプ6の後段には高圧燃料ポンプ7が配置されているが、高圧燃料ポンプ7が、コモンレール4に燃料18を圧送するときには、クランクシャフトの回転に連動して図示しない加圧室内の圧力を高低に調整することで低圧配管19から燃料を吸入し、高圧配管20を通じてコモンレール4に燃料18を圧送する。このとき、フィードポンプ6と高圧燃料ポンプ7とを接続する低圧配管19に蓄積された燃料圧力が変動し脈動を生じる。しかし、このアイドル状態においては、FPC3は、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に制御することがないため、低圧配管19の内部の燃圧変動の影響を緩和できる。この結果、脈動の影響を緩和できるようになり、ドライブフィーリングを向上できる。
その後、運転者は、アイドル状態において車両を発進させるため、アクセルペダルを踏み込むが、アクセルペダルが踏み込まれると、このアクセルペダル操作量が急増する。このため、図2のS5においてアクセルペダル操作量が所定の判定閾値を超える。このとき、アクセルペダル操作量が所定の判定閾値を超えたことを示す情報が加速指令情報としてエンジンECU2及びFPC3に入力される。するとFPC3の側では、S5でYESと判定しS7においてPゲインを大ゲイン定数に設定する。図3のタイミングt5参照。
他方、エンジンECU2は、アクセルペダルセンサ11のアクセルセンサ信号によりアクセルペダル操作量の情報に応じて内燃機関13のエンジン回転数を増加させながら、単位時間当たりの燃料噴射量を増加させるように、燃料噴射弁14~17から燃料18を噴射させる。
エンジンECU2は、燃料18の実噴射量を増加させることでコモンレール4の燃圧が低下するため高圧燃料ポンプ7を動作させると共にフィードポンプ6に指令目標燃圧を上昇させるように指令する。図3のタイミングt6参照。FPC3は、このタイミングt6の前のタイミングt5においてPゲインを大ゲイン定数に設定しているため、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に追従性良く制御できるようになり、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧以上の大きな燃圧に素早く制御できる。
したがって、エンジン回転数が大きな回転数増加勾配A1(図3参照)に対応して大幅に増加したとしても、この回転数増加勾配A1に対応したエンジン回転数に追従するようにフィードポンプ6の実燃圧を素早く制御できる。図3に示す増加勾配K3参照。
このようにして、動作状態が発進加速状態に至る。発進加速状態に移行することで、消費燃料が大幅に増加したとしても、フィードポンプ6は、この消費燃料の増加に追従して、低圧配管19を通じて燃料18を高圧燃料ポンプ7に供給できる。
その後、車速が増加すると運転者がアクセルペダルの踏込量を少なくする。図3のタイミングt7において、運転者がアクセルペダルの踏込量を一定量に保ち車両を定速走行させると、エンジン回転数は加速時の回転数より少なくなる。図3のタイミングt8参照。。この定速走行状態では、FPC3は、図3のS3にてNO、S4にてNOと判定し、Pゲインを中ゲイン定数に設定する。
その後、運転者が、図3のタイミングt9においてアクセルペダルの踏込量を0にすると、図3のタイミングt9~t10において、エンジンECU2は、燃料噴射弁14~17への燃料供給を絶つフューエルカット制御を行うことで燃料噴射弁14~17から噴射させる実噴射量を実質的に0に低下させる。これにより、いわゆるエンジンブレーキがかけられることになり、車両は減速し、エンジン回転数が所定の回転数(例えば、アイドル状態において定められる所定の回転数)まで低下する。
この間、エンジンECU2は、タイミングt9において指令目標燃圧を低くするようにFPC3に指令する。他方、FPC3は、図2のS3にてYESと判定することでPゲインを大ゲイン定数に設定し、そして目標燃圧を低くしてフィードポンプ6の実燃圧をフィードバック制御する。
ここで、Pゲインを大ゲイン定数に設定している理由は、その後のフューエルカット解除時の内燃機関13の再始動に係る急な噴射量の増加、又は、その後の急な発進加速に係る加速指令情報の入力に備えるためである。
エンジンECU2は、フューエルカット制御を解除したときには、内燃機関13を再始動し燃料噴射弁14~17から燃料18を噴射開始することになる。このとき、燃料18がコモンレール4から燃料噴射弁14~17に急激に供給されると、燃料18の消費量が急増する。するとコモンレール4の内部の圧力低下に伴い、エンジンECU2は、FPC3に指令目標燃圧を増加指令することになる。また、運転者がアクセルペダルを踏込み急加速した場合、エンジンECU2がこの急発進に対応するため、高圧燃料ポンプ7からコモンレール4を通じて燃料噴射弁14~17に燃料供給すると共に、FPC3に指令目標燃圧を急増指令することになる。
このようなとき、FPC3が、エンジンECU2の急発進に係る指令目標燃圧の急増に対する制御処理を遅らせてしまうと、エンジンECU2が、内燃機関13のエンジン回転数を素早く上昇できなくなるため好ましくない。このため、FPC3は、フューエルカット中であると判定すると、タイミングt9においてPゲインを大ゲイン定数に設定することで、その後のフューエルカット解除時の制御処理、及び、急発進時の制御処理に予め対応できるようにしている。この図3のタイミングt9~t10に示されるフューエルカット中において、FPC3は、Pゲインを大ゲイン定数に設定しているため、燃圧センサ8で検出される実燃圧の変動に対し敏感に制御できる。
その後、エンジンECU2は、所定の条件(例えば、エンジン回転数が所定の回転数まで低下する条件)を満たすと、図3のタイミングt10においてフューエルカットを終了する。エンジンECU2は、フューエルカット制御を終了すると、FPC3に指令目標燃圧を上昇指令するため、FPC3は、この指令目標燃圧に合わせるように実燃圧をフィードバック制御する。その後、エンジンECU2は、図3のタイミングt11において燃料噴射弁14~17への通電を再開し、内燃機関13への噴射処理を開始する。これにより、燃料18の実噴射量が上昇することになり、この実噴射量の急上昇に対応して、FPC3は、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対し敏感に制御できる。
その後においても、運転者がアクセルペダルを再度踏み込まなければ、エンジン回転数が保持されることになるため、図3のタイミングt12において動作状態はアイドル状態に移行する。エンジンECU2はアイドル状態に移行すると、FPC3に指令目標燃圧を低下させるように指令する。他方、FPC3は、図2のS3にてNO、S4及びS5でYESと判断し、Pゲインを小ゲイン定数に設定し、指令目標燃圧に合わせるように実燃圧をフィードバック制御する。このようにして一連の制御処理を実行できる。
<比較例>
<全動作状態にてPゲインを大ゲイン定数に設定>
図4は、例えばFPC3と同様の構成がPゲインを大ゲイン定数に設定したまま前述の一連の車両制御処理を実行した場合の各値の変化を比較例として示している。このときの「大ゲイン定数」は、例えば燃料18の代表的な温度により決定される定数である。
図4の領域Ra1、Ra3には、動作状態がアイドル状態のときの動作を示している。これらの領域Ra1又はRa3に示すように、特に動作状態がアイドル状態であるときには、FPC3がPゲインを大ゲイン定数に設定していると、フィードポンプ6の実燃圧がエンジンECU2の指令目標燃圧を中心として上下に大きく変動する。すると、このフィードポンプ6の実燃圧に応じて、燃料噴射弁14~17の実噴射量が上下に変動するため、エンジン回転数も上下に大きく変動する。すると、車両の動作安定性が損なわれる。
図4の領域Ra2には、動作状態が定速走行状態のときの動作を示している。この領域Ra2に示すように、動作状態が定速走行状態であるときには、領域Ra2に示すように、FPC3がPゲインを大ゲイン定数に設定していると、フィードポンプ6の実燃圧が指令目標燃圧を中心として上下に大きく変動し、アイドル状態と同様に、実噴射量、エンジン回転数も大きく変動することになり、動作安定性が損なわれてしまう。
<全動作状態にてPゲインを小ゲイン定数に設定>
他方、図5は、FPC3がPゲインを「小ゲイン定数」に設定したまま一連の車両制御処理を実行した場合の各値の変化を示している。
この図5の領域Rb1には、動作状態がエンジン始動時のときの動作を示している。この領域Rb1において、FPC3がPゲインを小ゲインに設定していると、フィードポンプ6の実燃圧がエンジンECU2の指令目標燃圧に対し早急に追従できなくなる。比較例の初期勾配K1a参照。するとエンジンECU2は、内燃機関13の始動に必要以上に時間を要することがある。また図5の領域Rb2には、動作状態が発進加速状態のときの動作を示している。動作状態が発進加速状態のときには、燃料消費が大きく増加すると共に噴射量が大幅に増加する。このときフィードポンプ6の実燃圧がエンジンECU2の指令目標燃圧に早急に追従できないと、領域Rb2aに示すように、発進加速状態の初期段階において、燃料の実噴射量が大きく低下することになり、エンジン回転数の上昇度も低くなる。エンジン回転数の初期勾配A1a参照。
また図5の領域Rb3には、動作状態がフューエルカットからフューエルカット解除に至る際の動作を示している。このフューエルカット解除タイミングt10~t11aにおいても、FPC3がPゲインを小ゲインに設定していると、フィードポンプ6の実燃圧がエンジンECU2の指令目標燃圧に対し早急に追従できないと、燃料噴射を実質的に開始するタイミングが遅れてしまうことになる。図5の領域Rb3のタイミングt11a参照。このような場合に備え、前述したように、Pゲインをアクティブに変化させることが望ましい。
<本実施形態の概念的なまとめ、効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、FPC3は、外部のエンジンECU2から入力される指令目標燃圧に応じてフィードポンプ6の実燃圧をフィードバック制御しているが、FPC3は加速指令情報を入力したときに、図2のS4でYES、S5でNOと判定し、Pゲインを例えば大ゲイン定数に大きく変更している。このため、加速指令情報に応じて適切なPゲインに設定できるようになる。
またFPC3は、エンジンECU2による指令目標燃圧の上昇指令を図3のタイミングt6にて入力する前に、図3のタイミングt5にて加速指令情報を入力したときに、図2のS4でYES、S5でNOと判定し、Pゲインを例えば大ゲイン定数に大きく変更している。このためFPC3は、エンジンECU2による指令目標燃圧が変更されることを見越してPゲインを予め大きく変更でき、その後の図3のタイミングt6において、FPC3は、エンジンECU2から指令目標燃圧の上昇指令を入力したとしても、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に追従性良く制御できるようになり、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧より大きな燃圧に素早く制御できる。
FPC3は、車速センサ12から得られる車速情報、又は、内燃機関13のエンジン回転数情報により内燃機関13が停止していると判定されると、そのタイミングt0においてPゲインを大ゲイン定数に設定している。このためFPC3は、その後の指令目標燃圧の上昇指令を見越してPゲインを予め大きく変更でき、その後の図3のタイミングt1において、FPC3は、エンジンECU2から指令目標燃圧の上昇指令を入力したとしても、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に追従性良く制御できるようになり、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧より大きな燃圧に素早く制御できる。
動作状態がフューエルカット中であると判定したときには、FPC3はPゲインを大きく変更しているため、その後の内燃機関13の再始動に伴う噴射量の増加又はその後の急な発進加速に係る加速指令情報を入力したとしても、極力短い時間で素早く迅速に対応できるようになり、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧より大きな燃圧に敏感に素早く制御できる。
動作状態が定速状態であると、内燃機関13はアイドル状態を超える程度の一定トルクでクランク軸を回転させることになるが、この中程度の一定トルクを保持するために、FPC3は、Pゲインを中ゲイン定数に設定している。このため、フィードポンプ6の実燃圧の変動に対して適度な応答を保つことができる。アイドル状態では、内燃機関13は比較的小さな一定のトルクでクランク軸を回転させることになるが、FPC3は、アイドル状態において、Pゲインを小ゲイン定数に設定しているため、フィードポンプ6の実燃圧の変動に対する適度な応答を保持でき、フィードポンプ6の実燃圧が大きく振動しないように制御できる。
(第2実施形態)
図6から図8は、第2実施形態の追加説明図を示している。図6は、図1の燃料噴射システム1に代わる車両制御システム201の構成の具体例を示している。この車両制御システム201は、第1実施形態で説明した燃料噴射システム1に加えて、ハイブリッド車両制御に係る構成を備える。
図6に示すように、ネットワークNにはハイブリッドECU(以下、HVECUと称す)21が接続されている。このハイブリッドECU21は、CPU及びメモリを備えたマイコン(図示せず)などを制御主体として備えたハイブリッド制御用のECUであり、ネットワークNに流れる各種情報(例えばエンジンECU2及びFPC3の出力情報、アクセルペダルセンサ11、車速センサ12等のセンサ情報)を入力し、これらの情報に基づいて車輪駆動モータ22を制御するように構成される。
これらのHVECU21及びエンジンECU2が、それぞれ、車輪駆動モータ22及び内燃機関13を制御するときには、当該ECU21及び2同士が各種情報を授受して協働しながら制御する。HVECU21は、車輪駆動モータ22の回転駆動用のトルクと、エンジンECU2への内燃機関13による要求トルクとを合算し、これらのトルクを目標トルクとなるように統合的に制御する。このとき必要なトルクが、車輪駆動モータ22の回転駆動用のトルクを上回ると、要求トルク情報を含むエンジン駆動要求信号をエンジンECU2に加速指令情報として送信する。
エンジンECU2は、このエンジン駆動要求信号を受け付けると、このエンジン駆動要求信号に含まれる要求トルク情報を用いて内燃機関13を制御する。本実施形態において、FPC3は、このHVECU21からエンジンECU2に出力されたエンジン駆動要求信号をネットワークNから同報受信し、このエンジン駆動要求信号を用いてPゲインを制御する。
以下では、この具体例を説明する。第1実施形態でも示したが、エンジンECU2は、各種のセンサ9~12からセンサ情報を入力し、内燃機関13の運転状態、動作状態を用いて、コモンレール4の目標燃圧を設定し、燃圧センサ8により検出されたコモンレール4の実際の燃圧を目標燃圧にフィードバック制御する。この際、エンジンECU2はFPC3に指令目標燃圧を周期的に出力する。FPC3は、エンジンECU2からの指令目標燃圧を可能な限り素早く実現するようにフィードポンプ6の実燃圧をフィードバック制御する。
図7は、フィードバック制御処理を実行するときに定期的に行われるPゲインのパラメータの算出処理をフローチャートにより概略的に示している。
FPC3は、S1aにおいて車速センサ12から現在の車速情報を取得すると共に、HVECU21からエンジン駆動要求信号を取得し、このエンジン駆動要求信号に含まれる要求トルク情報を取得する。そしてFPC3は、定期的に取得している要求トルクの差分を算出することで、S2aにおいて前回と今回との差分を差分要求トルクとして算出する。
そしてFPC3は、各種センサ9~12の情報を用いて内燃機関13の動作状態を検出し、S3aにおいてエンジンストップしているか否かを判定し、エンジンストップ中であるときにはS3aにてYESと判定し、S9においてPゲインを3段階のうちの3段階目の大ゲイン定数に設定して算出処理を終了する。このときのS9の処理においてはPゲインを設定するだけであり、実際のフィードバック制御処理は後に実行される。
FPC3は、S3aにおいてエンジンストップ中ではないと判定したときには、S4~S8において車速情報及び差分要求トルクの値に応じて、Pゲインを大中小ゲイン定数の3段階のうち何れかの段階のゲイン定数に設定すると良い。このPゲインは前述実施形態と同様に2段階でも4段階以上でも無段階に設定しても良い。
詳細には、FPC3は、車速センサ12による車速情報を車速閾値の上限値以上と取得しているとき、S6においてPゲインを走行用の中ゲイン定数に設定する。この中ゲイン定数は、車両が燃料18を用いて内燃機関13を駆動しながら定速走行している場合に用いられる定数である。
また、差分要求トルクが予め設定されている差分トルク閾値以上であるときには、FPC3は、S5aにおいてNOと判定してS7においてPゲインを大ゲイン定数とする。逆に、差分要求トルクが予め設定されている差分トルク閾値よりも小さいときには、FPC3は、S5においてYESと判定し、S8においてPゲインを小ゲイン定数とする。すなわち、S5aにおいて、HVECU21からエンジンECU2に要求される要求トルクが所定以上の変動量となれば、S7においてPゲインを大ゲイン定数とし、それ以外の場合にはS8において小ゲイン定数に設定する。
<ハイブリッド車両におけるフィードポンプの実制御動作例>
図8は、図3に代わるタイミングチャートを示している。詳細な動作説明は、第1実施形態の「アクセルペダル操作量」を「差分要求トルク」に読み替えた場合と概ね同様となる。このため、必要に応じてその詳細動作説明を省略する。
HVECU21が、車輪駆動モータ22を駆動することで車両がモータ走行しているときには、HVECU21はエンジンECU2への要求トルクを0又は一定範囲に制御している。このため、車両がモータ走行しているときには、図7のS2aにて算出される差分要求トルクは概ね0となり、このときFPC3は、S3aにてエンジンストップ中であると判定することでS3aにてYESと判定し、S9にてPゲインを大ゲイン定数に設定する。このモータ走行状態では、FPC3は、Pゲインを大ゲイン定数に設定しているため、この後の急加速に事前に備えることができる。図8のタイミングt5a参照。この後、例えば、動作状態が発進加速状態に移行し、HVECU21がエンジンECU2への要求トルクを急増させると、図7のS5aにて差分要求トルクが所定の差分トルク閾値を超える。
他方、エンジンECU2は、エンジン駆動要求信号に含まれる要求トルク情報に応じて内燃機関13のエンジン回転数を増加させながら、時間当たりの燃料噴射量を増加させるように燃料噴射弁14~17から燃料を噴射させる。エンジンECU2は、燃料18の実噴射量を増加させる。このときコモンレール4の燃圧が低下するため、エンジンECU2は高圧燃料ポンプ7を動作させると共に、フィードポンプ6に指令目標燃圧を上昇させるように指令する。図8のタイミングt6a参照。
FPC3は、このタイミングt6aの前のタイミングt5aにおいてPゲインを大ゲイン定数に設定しているため、燃圧センサ8により検出される実燃圧の変動に対して敏感に追従性良く制御できるようになり、フィードポンプ6の実燃圧を指令目標燃圧より大きな燃圧に素早く制御できる。このようにして、動作状態が発進加速状態に至る。動作状態が発進加速状態に移行することで、消費燃料が大幅に増加したとしても、フィードポンプ6は、この消費燃料の増加に追従して、燃料18を低圧配管19ひいては高圧燃料ポンプ7に供給できる。
この後、タイミングt8以降における定速走行状態において、FPC3は、図8のS3aにてNO、S4aにてNOと判定し、Pゲインを中ゲイン定数に設定する。この後の動作は、前述実施形態と概ね同様であるためその詳細説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、FPC3はエンジン駆動要求信号による加速指令情報を入力するとPゲインを例えば大ゲイン定数に大きく変更している。このため、エンジン駆動要求信号による加速指令情報に応じて適切なPゲインを設定できるようになる。その他についても前述実施形態と概ね同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明は前述実施形態に限定されるものではなく例えば以下に示す変形または拡張が可能である。
燃料18が燃料タンク5からフィードポンプ6及び高圧燃料ポンプ7を通じてコモンレール4に供給され、このコモンレール4から燃料噴射弁14~17に供給される形態を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、燃料18が一つのポンプ6を通じて燃料噴射弁14~17に直接供給される形態にも適用できる。また前述実施形態では、フィードポンプ6の制御に特徴的な処理を施す形態を示したが、これに限定されるものではなく、前述実施形態の構成を採用したときに、高圧燃料ポンプ7の制御に特徴的な処理を施すようにしても良い。
Pゲインのパラメータをフィードバックゲインのパラメータとして制御する形態を示したが、積分ゲイン、すなわちIゲインのパラメータを用いて制御する形態であっても良いし、微分ゲイン、すなわちDゲインのパラメータを用いて制御する形態であっても良いし、これらのP、I、D制御の組合せを行っても良い。またその他のフィードバック制御を用いた場合には、そのゲインパラメータを用いてフィードバック制御するようにしても良い。
また、Pゲインのパラメータをフィードバックゲインのパラメータとして制御する形態を示したが、当該Pゲインのパラメータにゲイン補正係数を演算(例えば乗算)し、Pゲインのパラメータとして算出するようにしても良い。このときのゲイン補正係数は、アクセルペダルの操作量、車速、アクセルペダルの踏込量、の少なくとも何れか一つのパラメータを演算して求めるようにしても良い。
このとき、アクセルペダルの操作量、車速、アクセルペダルの踏込量、の各変化に対応したゲイン補正係数のマップをFPC3のメモリ3bに記憶させておき、当該アクセルペダルの操作量、車速、アクセルペダルの踏込量の各変化に対応したゲイン補正係数をこのマップから算出し、このゲイン補正係数を演算してPゲインのパラメータとして算出することが望ましい。
一連の車両制御(すなわちエンジン停止状態、エンジン始動状態、アイドル状態、発進加速状態、定速走行状態、フューエルカット中の減速状態、フューエルカット解除した後の減速状態、アイドル状態)の中で、FPC3によるフィードバック制御に係るPゲインを3段階の大中小にゲイン変更する形態を示したが、これに限定されるものではなく、無段階に大小制御する形態にも適用できる。
例えば、大中小に3段階にゲイン変更するときには、特に図2又は図7中のS6の中ゲイン定数に代えて大ゲイン定数に設定しても良い。また、フューエルカット中であると判定したときには、Pゲインを大ゲイン定数に代えて中ゲイン定数に設定しても良い。アイドル状態においては、小ゲイン定数に設定した形態を示したが中ゲイン定数に設定しても良い。要は、最小値(ここでは小ゲイン定数)よりも大きく設定すれば良い。
FPC3とエンジンECU2とHVECU21とはその2以上の装置を一体に構成しても別体に構成しても良く、各電子制御装置3、2、21に搭載された機能を分担しても同一の電子制御装置に構成しても良い。ディーゼルエンジンによる内燃機関13に適用した形態を示したが、これに限定されず、ガソリンエンジンによる内燃機関に適用しても良い。
前述実施形態の構成、処理内容を組み合わせて構成しても良い。また、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、本発明の一つの態様として前述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において、考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
また本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、3はFPC(燃料ポンプ制御装置)、3aは制御部、6はフィードポンプ(低圧燃料ポンプ)、7は高圧燃料ポンプ、13は内燃機関、を示す。

Claims (9)

  1. 車両の内燃機関(13)に燃料を供給するための燃料ポンプ制御装置(3)であって、
    外部から入力される指令目標燃圧に応じて燃料ポンプの実燃料圧力をフィードバック制御する制御部(3a)を備え、
    前記制御部は、前記内燃機関を用いて加速するための加速指令情報を入力すると前記制御部による実燃料圧力のフィードバック制御に用いられるゲインを少なくとも最小値よりも大きく変更するゲイン変更部(S4、S5、S7;S4a、S5a、S7)を備え
    前記車両の速度を表す車速情報又は前記内燃機関のエンジン回転数情報に応じて前記内燃機関が停止していると判定されたとき(t5a~t8)に、前記ゲイン変更部は前記ゲインを前記最小値より大きく設定する燃料ポンプ制御装置。
  2. 車両の内燃機関(13)に燃料を供給するための燃料ポンプ制御装置(3)であって、
    外部から入力される指令目標燃圧に応じて燃料ポンプの実燃料圧力をフィードバック制御する制御部(3a)を備え、
    前記制御部は、前記内燃機関を用いて加速するための加速指令情報を入力すると前記制御部による実燃料圧力のフィードバック制御に用いられるゲインを少なくとも最小値よりも大きく変更するゲイン変更部(S4、S5、S7;S4a、S5a、S7)を備え
    前記ゲイン変更部は、前記内燃機関がフューエルカット中であると判定される(S3、t9~t10)と、前記ゲインを前記最小値より大きくする(S9)燃料ポンプ制御装置。
  3. 前記ゲイン変更部は、外部から指令目標燃圧の上昇指令を入力するタイミング(t6)の前に前記加速指令情報を入力したとき(t5)に、前記ゲインを前記最小値より大きく設定する請求項1又は2記載の燃料ポンプ制御装置。
  4. 前記内燃機関の動作状態としてアイドル状態を超える一定トルクを保持する状態であると判定されたときに(t8~t9)は、前記ゲイン変更部は、前記ゲインを前記最小値より大きくする(S6)請求項1から3の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
  5. 前記内燃機関の動作状態としてアイドル状態(t3~t5)であると判定され、当該アイドル状態に応じたトルクを保持するときには、前記ゲイン変更部は、前記ゲインを直前の値より小さくする(S8)請求項1から4の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
  6. 前記指令目標燃圧はエンジンECU(2)から入力され、
    前記ゲイン変更部が、前記ゲインを変更するときには、前記エンジンECUが前記内燃機関を制御するために用いるセンサ信号と同じセンサ信号を入力しこのセンサ信号に応じて前記加速指令情報を入力する請求項1から5の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
  7. 前記ゲイン変更部は、前記加速指令情報についてアクセルセンサ信号を用いて判定する請求項1から6の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
  8. 前記ゲイン変更部は、前記加速指令情報についてエンジン駆動要求信号を用いて判定する請求項1から6の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
  9. 高圧燃料ポンプ(7)が燃料を燃料噴射弁(14~17)に供給するように構成され、
    前記燃料ポンプは、料タンクに蓄積された燃料に圧力を印加することで低圧配管を通じて前記高圧燃料ポンプに前記燃料を供給する低圧燃料ポンプ(6)である請求項1から8の何れか一項に記載の燃料ポンプ制御装置。
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