JP6992402B2 - フィニッシャー - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態における画像形成装置1およびフィニッシャー2の外観を模式的に示す図である。画像形成装置1は、用紙に対して印刷を行なう。フィニッシャー2は、画像形成装置1と一体化されており、用紙に対して後処理を行なう。フィニッシャー2は、筐体3、処理ユニット4、上トレイ5、下トレイ6、軸支部7および駆動部8を備える。
図2,図3に示すように、上トレイ5は、ガイド部材3a,3bの間の開口部分を通して排出された第1用紙P1を積載する。上トレイ5は、積載部5a、根元部5rおよび先端部5tを含む。積載部5aは、上トレイ5の上面に相当しており、処理ユニット4から排出された第1用紙P1(図3)を積載する。
図2,図4に示すように、下トレイ6は、ガイド部材3cの上方に設けられた開口部分を通して排出された第2用紙P2を積載する。下トレイ6は、積載部6a、根元部6rおよび先端部6tを含む。積載部6aは、下トレイ6の上面に相当しており、処理ユニット4から排出された第2用紙P2(図4)を積載する。
上トレイ5は、軸支部7を介して筐体3(または筐体3の内部に設けられた構造部材)により支持される。軸支部7は、上トレイ5のうちの根元部5rと先端部5tとの間の中央位置5cよりも、根元部5rの側の位置に設けられる。軸支部7は、水平方向に延びるとともに、上トレイ5に向けて第1用紙P1が排出される方向に対して直交する方向に延びている。軸支部7は、上トレイ5が起き上がる方向およびその反対方向に回動可能なように上トレイ5を軸支している。駆動部8は、モーターおよび歯車(減速機構)などから構成される。駆動部8は、軸支部7によって軸支された上トレイ5を、図示しない制御部からの制御信号を受けて回動させる。
図3に示すように、上トレイ5に第1用紙P1が排出されている際には、上トレイ5は水平方向に対して第1角度θ1をなす第1状態S1で保持される。制御部はたとえば、第1用紙P1を上トレイ5に排出させるという動作を行なわせるための指示信号を処理ユニット4や各種のローラーなどに送出する。
図2および図4を参照して、上トレイ5へ第1用紙P1が排出されていない状態が所定時間継続した時点で、制御部は駆動部8に指示信号を送出する。駆動部8は、上トレイ5を下トレイ6から遠ざかる方向に回動させ、回動された上トレイ5は、水平方向に対して第1角度θ1よりも大きい第2角度θ2をなす第2状態S2で保持されることとなる。上トレイ5の先端部5tと下トレイ6の先端部6tとの間の間隔(直線距離)は、第2状態S2(図2,図4)の場合の方が、第1状態S1(図3)の場合に比べて広い。
冒頭で述べたように特許文献1~6は、排紙トレイに関する種々の発明を開示している。しかしながら、上下に並ぶ少なくとも2つの排紙トレイ(上トレイ5および下トレイ6)を備えたフィニッシャーにおいて、上トレイ5へ第1用紙P1が排出されていない状態が所定時間継続した時点で上トレイ5を回動させ、回動された上トレイ5が、水平方向に対して第1角度θ1よりも大きい第2角度θ2をなす第2状態S2で保持されるという技術的思想は特許文献1~6に開示された発明の中には存在しておらず、下トレイ6に配置された用紙の取り出し性が上トレイ5の存在によって損ねられることを抑制したいという解決課題に対して十分な解決手段は、特許文献1~6に開示された発明は提供できていない。
図2に示すように、軸支部7に対して直交し且つ水平方向に対して平行な方向において、上トレイ5のうちの軸支部7により軸支されている部分は、下トレイ6の根元部6rの位置よりも処理ユニット4の側の位置に設けられていることが好ましい。
図5~図7を参照して、実施の形態における第2変形例について説明する。上トレイ5の根元部5rの側から上トレイ5の先端部5tの側に向かう方向において、上トレイ5に積載される第1用紙P1の長さが所定閾値を超える場合には、駆動部8は、第2角度θ2を所定角度よりも小さい値に設定し、上トレイ5に積載される第1用紙P1の長さが所定閾値以下である場合には、駆動部8は、第2角度θ2を所定角度以上の値に設定するように構成されてもよい。
図8は、実施の形態の第3変形例におけるフィニッシャー2Aを示す図である。第3変形例のフィニッシャー2Aは、用紙押さえ部材9をさらに備えている。
図9は、実施の形態の第4変形例におけるフィニッシャー2Bを示す図である。第4変形例においては、上トレイ5が、先端部5tの側の部位と、根元部5rの側の部位とからなる2分割構成を備えている。軸支部7は、これら2つの部位の間に設けられており、先端部5tの側の部位を回動可能に軸支している。
図10は、実施の形態の第5変形例におけるフィニッシャー2Cを示す図である。フィニッシャー2Cにおいては、処理ユニット4が、大きさの異なる複数種類の第2用紙P2に対して後処理を実施可能なように構成されている。図10に示されるように、複数種類のうちの最も小さな第2用紙P2が下トレイ6に積載されている場合において、軸支部7に対して直交し且つ水平方向に対して平行な方向(図10紙面内の左右方向)において、上トレイ5のうちの軸支部7により軸支されている部分は、下トレイ6に載置された第2用紙P2の先端Ptの位置よりも処理ユニット4の側に位置している。
図11は、実施の形態の第6変形例におけるフィニッシャー2Dを示す図である。フィニッシャー2Dにおいては、上トレイ5のうちの軸支部7により軸支されている部分と上トレイ5の根元部5rとの間の距離Cが、220mm以上の値に設定される。上トレイ5のうちの軸支部7により軸支されている部分と上トレイ5の根元部5rとの間の部分は、固定されており回動しない。
上述の実施の形態および各変形例は、上トレイ5や下トレイ6に通常の画像が形成された用紙(第1用紙P1および第2用紙P2)が排出されるという例に基づいて説明した。このような例に限られず、フィニッシャーの処理ユニット4は、処理ユニット4にパージ処理が行なわれた場合には上トレイ5に所定用紙を排出し、上トレイ5にこのようなパージ処理に関する所定用紙が排出されている際には、上トレイ5は第1状態S1で保持され、上トレイ5へ所定用紙および第1用紙P1のいずれもが排出されていない状態が所定時間継続した時点で、駆動部8は、上トレイ5を回動させ、回動された上トレイ5が第2状態S2で保持されるように構成されてもよい。上トレイ5がいわゆるエスケープトレイとして機能するような当該構成であっても、下トレイ6に配置された用紙の取り出し性が上トレイ5の存在によって損ねられることを従来に比して効果的に抑制することができる。
Claims (8)
- 筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、画像形成装置から供給された用紙に後処理を施して外部に排出する処理ユニットと、
前記処理ユニットから排出された第1用紙を積載する積載部と、前記積載部に対して前記処理ユニットの側に位置する根元部と、前記積載部に対して前記処理ユニットとは反対側に位置する先端部とを含む、上トレイと、
前記上トレイの下方に配置され、前記処理ユニットから排出された第2用紙を積載する下トレイと、
前記上トレイのうちの前記根元部と前記先端部との間の中央位置よりも前記根元部の側の位置に設けられ、前記上トレイが起き上がる方向およびその反対方向に回動可能なように前記上トレイを軸支する軸支部と、
前記上トレイを回動させる駆動部と、を備え、
前記上トレイに前記第1用紙が排出されている際には、前記上トレイは水平方向に対して第1角度をなす第1状態で保持されており、
前記上トレイへ前記第1用紙が排出されていない状態が所定時間継続した時点で前記駆動部は、前記上トレイを回動させ、回動された前記上トレイは、水平方向に対して前記第1角度よりも大きい第2角度をなす第2状態で保持される、
フィニッシャー。 - 前記上トレイの上方に配置され、前記上トレイの前記積載部に間隔を空けて対向する用紙押さえ部材をさらに備える、
請求項1に記載のフィニッシャー。 - 前記用紙押さえ部材の位置または姿勢を変更させる調節機構をさらに備え、
前記上トレイに積載される前記第1用紙の枚数に応じて、前記用紙押さえ部材と前記積載部との間の前記間隔が前記調節機構によって調節される、
請求項2に記載のフィニッシャー。 - 前記軸支部に対して直交し且つ水平方向に対して平行な方向において、前記上トレイのうちの前記軸支部により軸支されている部分は、前記下トレイの根元部の位置よりも前記処理ユニットの側の位置に設けられている、
請求項1から3のいずれか1項に記載のフィニッシャー。 - 前記処理ユニットは、大きさの異なる複数種類の前記第2用紙に対して前記後処理を実施可能なように構成されており、
複数種類のうちの最も小さな前記第2用紙が前記下トレイに積載されている場合、前記軸支部に対して直交し且つ水平方向に対して平行な方向において、前記上トレイのうちの前記軸支部により軸支されている部分は、前記下トレイに載置された前記第2用紙の先端の位置よりも前記処理ユニットの側に位置している、
請求項1から3のいずれか1項に記載のフィニッシャー。 - 前記上トレイのうちの前記軸支部により軸支されている部分と前記上トレイの前記根元部との間の距離は、220mm以上である、
請求項1から5のいずれか1項に記載のフィニッシャー。 - 前記上トレイの前記根元部の側から前記上トレイの前記先端部の側に向かう方向において、
前記上トレイに積載される前記第1用紙の長さが所定閾値を超える場合には、前記駆動部は、前記第2角度を所定角度よりも小さい値に設定し、
前記上トレイに積載される前記第1用紙の長さが前記所定閾値以下である場合には、前記駆動部は、前記第2角度を前記所定角度以上の値に設定する、
請求項1から6のいずれか1項に記載のフィニッシャー。 - 前記処理ユニットは、前記処理ユニットにパージ処理が行なわれた場合には前記上トレイに所定用紙を排出し、
前記上トレイに前記所定用紙が排出されている際には、前記上トレイは前記第1状態で保持されており、
前記上トレイへ前記所定用紙および前記第1用紙のいずれもが排出されていない状態が前記所定時間継続した時点で前記駆動部は、前記上トレイを回動させ、回動された前記上トレイは前記第2状態で保持されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載のフィニッシャー。
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