JP6992301B2 - イソシアネート基末端プレポリマー及び該組成物を用いた膜モジュールの膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 - Google Patents

イソシアネート基末端プレポリマー及び該組成物を用いた膜モジュールの膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 Download PDF

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本発明はポリイソシアネート成分とポリオール成分からなるイソシアネート基末端プレポリマー、及び該プレポリマーを用いた膜モジュールの膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物に関するものである。
ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIとも言う。)とポリオール成分からなるMDI系ポリイソシアネートは反応性が高く、取り扱いが容易であることから接着剤やフォーム等の分野において有用であり、広く応用されている。
また、中空糸膜等の膜を固定、封止するために、MDI系ポリイソシアネートとポリオールを用いたシール材が広く用いられている。
しかし、MDI系ポリイソシアネートを、グリセリンを含有する膜のシール材に使用すると、MDI系ポリイソシアネートに含まれるイソシアネートモノマーとグリセリンが反応し、その反応物が多く抽出され好ましくない。
MDI系ポリイソシアネートに含まれるイソシアネートモノマーとグリセリンの反応物の抽出量を少なくするためには、ポリイソシアネート中のMDIモノマー量を減らす必要があるが、実用レベルまで抽出量を減らすとポリオールの導入量が多くなり、ポリイソシアネートの粘度が高くなりすぎるため、実質的に使用が困難である。
これを解決する方策として、トリレンジイソシアネート(以下TDIとも言う。)誘導体との併用(例えば特許文献1参照)や、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDIとも言う。)誘導体との併用(例えば特許文献2参照)が提案されているが、TDIを使用した場合TDI自体の臭気や毒性が問題となっており、HDIを使用した場合は反応が遅くなり、養生時間が長くなるため好ましくない。
特開平2-127413号公報 特開昭60-58156号公報
本発明は前記した背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、MDIから誘導された低粘度のイソシアネート基末端プレポリマー、及び該プレポリマーを用いた溶出物の少ない膜シール材を提供することである。
本発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、イソシアネート基末端プレポリマーを製造する際に特定のポリオール成分を使用することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、以下[1]~[8]の実施形態を含むものである。
[1]ポリイソシアネート成分(A)とポリオール成分(B)との反応生成物であるイソシアネート基末端プレポリマーであって、ポリイソシアネート成分(A)が、ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ポリオール成分(B)がヒマシ油(B-1)とヒマシ油以外の動植物油(B-2)とのエステル交換物を含むことを特徴とする、イソシアネート基末端プレポリマー。
[2]イソシアネート基末端プレポリマー中のジフェニルメタンジイソシアネートが35重量%以下であり、且つ25℃での粘度が4,000mPa・s以下であることを特徴とする上記[1]に記載のイソシアネート基末端プレポリマー。
[3]ヒマシ油以外の動植物油(B-2)が、水酸基を含有しないことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載のイソシアネート基末端プレポリマー。
[4]上記[1]乃至[3]のいずれかに記載のイソシアネート基末端プレポリマーと硬化剤(D)とからなる膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[5]硬化剤(D)が、3級アミノ基非含有ポリオール(D-1)と3級アミノ基含有ポリオール(D-2)とを含むことを特徴とする上記[4]に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
[6]上記[4]又は[5]に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物の硬化物からなる膜シール材。
[7]上記[6]に記載の膜シール材により封止されていることを特徴とする中空糸膜モジュール。
[8]グリセリンを含有する中空糸膜が、上記[6]に記載の膜シール材により封止されていることを特徴とする中空糸膜モジュール。
本発明により、MDIから誘導された低粘度のイソシアネート基末端プレポリマーを得ることができ、MDI系プレポリマーを用いても、溶出物の少ない膜シール材を得ることができる。
本発明のイソシアネート基末端プレポリマーは、ポリイソシアネート成分(A)(以後「A成分」とも言う。)と、ポリオール成分(B)との反応生成物であり、ポリイソシアネート成分(A)がMDIであり、ポリオール成分(B)が、ヒマシ油(B-1)とヒマシ油以外の動植物油(B-2)とのエステル交換物を含むことを特徴とする。
本発明のA成分に用いられるMDIとしては、市販され入手できるいずれのMDIも使用でき、その一般的な異性体比は、2,4’-MDI(a-1)が0~95重量%、4,4’-MDI(a-2)が0~95重量%、2,2’-MDI(a-3)が0~10重量%である。
また、本発明においては、低温でのモノマー析出抑制と反応性のバランスから(a-1)が0.5~80重量%、(a-2)が20~90.5重量%、(a-3)が0~10重量%であることが好ましい。
また、イソシアネート基末端プレポリマーの粘度が許される範囲でポリメリックMDIやカルボジイミド変性液状MDIも併用できる。
本発明におけるヒマシ油(B-1)としては、市販されているいずれのヒマシ油も使用でき、未精製のヒマシ油、精製ヒマシ油を挙げることができる。
本発明における動植物油(B-2)には、大豆油、オリーブオイル、パーム油、ナタネ油、桐油、亜麻仁油、牛脂、鯨油等があり、臭気や安全面からは植物油である大豆油、オリーブオイル、パーム油、ナタネ油、桐油、亜麻仁油が好ましい。また、これらの動植物油は水酸基を含有しないことが好ましい。
ヒマシ油(B-1)とヒマシ油以外の動植物油(B-2)をエステル交換反応させる方法としては、公知のいずれの方法も用いることができる。
本発明においては、ポリオール成分(B)の官能基数を調整するために、2官能以上のポリオール成分を上記エステル交換反応に用いることができる。
2官能以上のポリオール成分としては、例えば炭素数2~24のポリオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークローズ、水添ビスフェノールA等、及びこれらのポリオールの1種又は2種以上の混合物を出発物質としたアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。これらの中でも、合成されたエステル交換物の粘度および常温で液状であるとの観点から、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、トリメチロールプロパンが好ましい。
より低粘度のイソシアネート基末端プレポリマーを得ることを目的に、ポリオール成分(B)に少量のモノオール(B-3)を併用しても良い。
モノオール(B-3)としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、1-及び2-ブタノール、1-ペンタノール、1-ヘキサノール、2-メチル-1-ペンタノール、4-メチル-2-ペンタノール、2-エチル-1-ブタノール、1-ヘプタノール、1-オクタノール、2-オクタノール、2-エチルヘキサノール、3,5-ジメチル-1-ヘキサノール、2,2,4-トリメチル-1-ペンタノール、1-ノナノール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、1-デカノール、1-ウンデカノール、1-ドデカノール、1-トリデカノール、1-テトラデカノール、1-ペンタデカノール、1-ヘキサデカノール、1-ヘプタデカノール、1-オクタデカノール、1-ノナデカノール、1-エイコサノール、1-ヘキサコサノール、1-ヘプタトリコンタノール、1-オレイルアルコール、2-オクチルドデカノール等の脂肪族モノアルコール、及びこれらの混合物等が挙げられる。また、これら脂肪族アルコールに加え、例えばフェノール、クレゾール、キシレノール、ノニルフェノール等のフェノール性水酸基を含有する化合物を開始剤としたオキシアルキレン付加物であるポリアルキレングリコールモノアルキル/アリールエーテル及びこれらの混合物等が挙げられる。また、ポリアルキレングリコールのモノカルボン酸エステル及びこれらの混合物等が挙げられる。更には、ヒマシ油脂肪酸とモノオールの脱水縮合物も使用できる。
これらのうち、溶出成分をより少なくするためには、炭素数8以上の脂肪族モノアルコールが好ましく、その添加量はヒマシ油(B-1)とヒマシ油以外の動植物油(B-2)のエステル交換物と合わせた数平均官能基数が1.5~2.5となる様に配合することが好ましい。
数平均官能基数が1.5未満では反応が遅く抽出物が増える恐れがあり、2.5を越えるとイソシアネート基末端プレポリマーの粘度が高くなりすぎる恐れがある。
また、得られたイソシアネート基末端プレポリマーには、臭気や毒性及び反応性の許される範囲でTDI誘導体やHDI誘導体も併用できるが、イソシアネート基末端プレポリマー:(TDI誘導体+HDI誘導体)=70:30~100:0の範囲が好ましい。
イソシアネート基末端プレポリマー中のMDI含有量は、グリセリンとの反応物の溶出量を抑制するために、より少ない含有量であるほど好ましいが、本発明においては35重量%以下が好ましく、30重量%以下がより好ましい。35重量%を超えると、グリセリンとの反応物の溶出量が多くなる恐れがある。
また、本発明におけるイソシアネート基末端プレポリマーの粘度は、成型時の液充填性生の観点から、25℃において4000mPa・s以下であることが好ましい。
次に、本発明における硬化剤(D)について説明する。
本発明における硬化剤(D)は、3級アミノ基非含有ポリオール(D-1)と、3級アミノ基含有ポリオール(D-2)とを含むものである。
3級アミノ基非含有ポリオール(D-1)としては、例えばポリエーテルポリオール(D-11)、ヒマシ油系ポリオール(D-12)、ポリエステルポリオール(D-13)及びこれらの混合物等が挙げられる。
ポリエーテルポリオール(D-11)としては、例えば炭素数2~24のポリオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークローズ、水添ビスフェノールA等、及びこれらのポリオールの1種又は2種以上の混合物を出発物質としたアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。
ヒマシ油系ポリオール(D-12)としては、例えばヒマシ油、部分脱水ヒマシ油、部分アシル化ヒマシ油、ヒマシ油と前記ポリエーテルポリオール(D-11)とのエステル交換物、ヒマシ油とヒマシ油以外の動植物油とのエステル交換物、及びこれらの混合物等が挙げられる。
本発明において用いられるポリエステルポリオール(D-13)としては、例えばシュウ酸、アジピン酸、アゼライン酸、ドデカン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及び二量化リノール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸1,3-ペンタンジカルボン酸、1,4-ヘキサンジカルボン酸等の多塩基酸、及びこれらの混合物等と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、シュークローズ、水添ビスフェノールA等のポリオール、及びこれらの混合物等との脱水縮合物等が挙げられる。
これら3級アミノ基非含有ポリオール(D-1)の中では、反応性と溶出性の観点からヒマシ油系ポリオール(D-12)がより好ましい。
3級アミノ基含有ポリオール(D-2)としては、例えば炭素数1~24のモノアルキルアミンや炭素数2~24のアルキレンジアミンを出発物質としたアルキレンオキシド付加物、及びこれらの混合物等が挙げられる。
これら3級アミノ基含有ポリオール(D-2)の中では、反応性と溶出性の観点から炭素数4~24のモノアルキルアミン、エチレンジアミンを出発物質としたアルキレンオキシド付加物、及びこれらの混合物がより好ましい。
本発明のイソシアネート基末端プレポリマーは、硬化剤との組み合わせによりポリウレタン樹脂形成性組成物とすることができ、該形成性組成物を硬化させることにより膜シール材を得ることができる。この得られた膜シール材は膜モジュールの部材として好適に使用することができ、特にグリセリンを含有する膜への適用において、その効果を発揮する。
以下、本発明について実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に限定して解釈されるものではない。なお、以下において「%」は特に断りのない限り「重量%」を意味する。
以下の成分を実施例および比較例で使用した。
・イソA1;MDI、アイソマー1.0%(東ソー社製 商品名 ミリオネートMT)
・イソA2;MDI、アイソマー55.0%(東ソー社製 商品名 ミリオネートNM)
・POLY1;トリデカノール(KHネオケム社製)
・POLY2;ヒマシ油(伊藤製油社製 商品名 ヒマシ油LAV)
・POLY3;部分脱水ヒマシ油(豊国製油社製 商品名 HS2G-120)
・POLY4;PPG分子量700(ADEKA社製 商品名 P-700)
・TMP;トリメチロールプロパン(三菱ガス化学社製)
・アミン1;N,N,N’,N’-テトラキス(イソプロパノール)エチレンジアミン(ADEKA社製 商品名 EDP-300)
なお、実施例および比較例において所定量とは表1~4記載の各組成量をいう。
<ポリオール合成例1>
1リットル容の四口フラスコにヒマシ油とナタネ油とTMPと28%ナトリウムメトキシド(東京化成製)を所定量加え、窒素気流下攪拌しながら230℃まで昇温し、この温度で2時間維持した。次いで50度まで冷却し、燐酸(東京化成製)を所定量加え中和後、白土処理した。得られたポリオール(POLY5)の組成と性状を表1に示す。
<ポリオール合成例2>
表1に示す組成をポリオール合成例1に示す方法にて反応させ、ポリオール(POLY6)を得た。結果を表1に示す。
<実施例1>
1リットル容の四口フラスコにイソA1を所定量加えイソシアネート混合物とし、窒素気流下攪拌しながら50℃に調整した。次いで攪拌しながらPOLY5を所定量加え、ウレタン化反応の発熱が収まった後に内液を70℃まで加熱し、4時間維持した。得られたイソシアネート基末端プレポリマー(PI-1)は、NCO含有量12.2%、25℃での粘度が3,200mPa・sの淡黄色透明液体であり、本発明の目的であるイソシアネート基末端プレポリマーが得られた。結果を表2に示す。
<実施例2、3、比較例1~4>
表2に示す組成を実施例1に示す方法にて反応させ、イソシアネート基末端プレポリマー(PI-2~7)を得た。結果を表2に示す。
<硬化剤調製例1>
1リットル容の四口フラスコに所定量のPOLY2と所定量のPOLY3と所定量のアミン1を加え、窒素気流下50℃で30分攪拌し、硬化剤-1を得た。結果を表3に示す。
<硬化剤調製例2、3>
表3に示す組成を硬化剤調製例1に示す方法にて反応させ、硬化剤2,3を得た。結果を表3に示す。
<実施例4~8および比較例5~7>
イソシアネート基末端プレポリマー(PI-1~7)、および硬化剤調製例1~3で得られた硬化剤-1~3を表4に示す通り配合し、硬化物を得た。その硬化物の物性を表4に示す。
Figure 0006992301000001
Figure 0006992301000002
Figure 0006992301000003
Figure 0006992301000004
各物性値の測定方法は以下のとおり。
<硬度(10秒値)>
イソシアネート基末端プレポリマー、硬化剤それぞれを45℃に調整し、500mlポリカップにイソシアネート基末端プレポリマー60g、次いで硬化剤40gをすばやく計量する。スパチュラで30秒間混合し、50mmHgで60秒間真空脱泡を行う。脱泡後300mlポリカップに80g移し、45℃で48時間養生する。ポリカップから硬化物を取り出し、25℃の環境下4時間放置して、デュロメータD硬度計にて硬度を測定する。硬度計を押し当て10秒後の読み取り値を硬度(10秒値)とする。
<メタノール抽出率>
イソシアネート基末端プレポリマー、硬化剤それぞれを45℃に調整し、500mlポリカップにイソシアネート基末端プレポリマー60g、次いで硬化剤40gをすばやく計量する。スパチュラで30秒間混合し、50mmHgで60秒間真空脱泡を行う。脱泡後混合液を離型紙上に展開し、厚さ1mmのシート状とする。45℃で48時間養生後、10mm角にカットする。500mlサンプル瓶にカットしたサンプル20gとメタノール200gを入れ密栓し、25℃で24時間振盪する。振盪後濾過し、抽出液を300mlナスフラスコに回収し蒸発乾固させ、下式によりメタノール抽出率を求める。
メタノール抽出率(%)={蒸発乾固後のナスフラスコ重量(g)-ナスフラスコ空重量(g)}/サンプル重量(g)×100。
<シール部溶出量>
イソシアネート基末端プレポリマーと硬化剤を表4に示す割合で10秒間混合し、60%のグリセリンを含む中空糸を挿入したポリカーボネート製容器に30g注入し、遠心成型した。45℃で2日間養生後、中空糸接着部分を切り取り1cm角に切断する。これに精製水200mlを加え、40℃で2時間緩やかに振とう抽出する。放冷後、上澄み液を1mlホールピペットで50mlメスフラスコに量り取り、精製水を加えて50mlとする。この液を試験液とし、使用した精製水をブランクとして、UV吸光度測定(使用機器:島津製作所社製UV-1500、石英セル光路長1cm)により、波長280~220nmにおける最大吸光度を測定し、この吸光度をシール部溶出量とした。シール部溶出量が0.05以下であれば、溶出物は少なく良好と判断できる。

Claims (8)

  1. ポリイソシアネート成分(A)とポリオール成分(B)との反応生成物であり、中空糸膜モジュールの膜シール材用のイソシアネート基末端プレポリマーであって、
    ポリイソシアネート成分(A)が、ジフェニルメタンジイソシアネートであり、ポリオール成分(B)がヒマシ油(B-1)とヒマシ油以外の動植物油(B-2)とのエステル交換物を含むことを特徴とする、中空糸膜モジュールの膜シール材用のイソシアネート基末端プレポリマー。
  2. イソシアネート基末端プレポリマー中のジフェニルメタンジイソシアネートが35重量%以下であり、且つ25℃での粘度が4,000mPa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜モジュールの膜シール材用のイソシアネート基末端プレポリマー。
  3. ヒマシ油以外の動植物油(B-2)が、水酸基を含有しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空糸膜モジュールの膜シール材用のイソシアネート基末端プレポリマー。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のイソシアネート基末端プレポリマーと硬化剤(D)とからなる中空糸膜モジュールの膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
  5. 硬化剤(D)が、3級アミン非含有ポリオール(D-1)と3級アミン含有ポリオール(D-2)とを含むことを特徴とする請求項4に記載の中空糸膜モジュールの膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
  6. 請求項4又は5に記載の膜シール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物の硬化物からなる中空糸膜モジュールの膜シール材。
  7. 請求項6に記載の膜シール材により封止されていることを特徴とする中空糸膜モジュール。
  8. グリセリンを含有する中空糸膜が、請求項6に記載の膜シール材により封止されていることを特徴とする中空糸膜モジュール。
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