JP6991847B2 - 車両用防護柵のビーム材 - Google Patents

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Description

本発明は、板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる車両用防護柵のビーム材に関する。
一般道路あるいは高速道路には、車両用防護柵としてガードレールが設置される。車両用防護柵は、進行方向を誤った車両が路外に逸脱するのを防ぐとともに、路肩側の歩道を通行する歩行者などを保護する。特許文献1には、所定の間隔に立設される支柱に金属製の板材を波状に成形されたビーム材を固定した車両用防護柵が開示されている。
特開2007-211448号公報
特許文献1に開示された車両用防護柵は、金属製の板材を波状に成形したビーム材を使用している。車両用防防護柵の設置工事では、作業者がビーム材を持ち運ぶ作業が発生する。ここで、ビーム材に持ち手が無いため、ビーム材の持ち運び作業では、作業者がビーム材を抱え込んで持ち運ぶ必要が生じていた。近年、設置作業の迅速化が望まれ、車両用防護柵でも作業負荷が少なく作業効率の良いものが望まれている。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、作業者が持ち運び易く、作業効率が向上する車両用防護柵のビーム材を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用防護柵のビーム材は、板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる車両用防護柵のビーム材であって、複数の前記支柱のそれぞれに固定されるための長手方向に間隔を空けて形成された複数の取付部を備え、複数の前記取付部のうち少なくとも長手方向両端部の取付部には、作業者が指を挿入する貫通空間部が形成されており、前記貫通空間部は、前記取付部を前記支柱に固定させた際に、前記支柱の前方に配置されるように形成されている。
上記の構成により、車両用防護柵のビーム材は、作業者が指を挿入する貫通空間部が形成される。したがって、作業者が持ち運び易く、作業効率が向上する。
本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の一部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の支柱部分を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の長手方向両端部を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の2つのビーム材が重なる取付部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵の2つのビーム材が重なる取付部の裏側を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る車両用防護柵の長手方向両端部を示す正面図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係る車両用防護柵の2つのビーム材が重なる取付部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵の長手方向両端部を示す正面図である。 本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵の2つのビーム材が重なる取付部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の変形例2に係る車両用防護柵の長手方向両端部を示す正面図である。 本発明の実施の形態2の変形例2に係る車両用防護柵の2つのビーム材が重なる取付部を示す斜視図である。
実施の形態1.
<車両用防護柵>
図1は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の一部を拡大して示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の支柱10部分を示す側面図である。図1、2に示す車両用防護柵100は、道路の路肩に設置されている。
車両用防護柵100は、道路を通行する車両が進行方向を誤った場合に、道路外、すなわち対向車線又は歩道などに逸脱することを防止する。また、車両用防護柵100は、歩行者などが道路外の歩道から道路内にみだりに出てくることを防止する。
車両用防護柵100は、地面に立設された複数の支柱10と、これら支柱10に固定されたビーム材20と、ビーム材20を支柱10に固定するブラケット30と、を備える。
<支柱10>
支柱10は、所定の間隔をおいて点在して地面から突出する。支柱10は、円柱形状である。支柱10は、上端部をドーム形状に塞がれている。
<ビーム材20>
ビーム材20は、金属製の板材により形成されている。ビーム材20は、水平方向を長手方向とする断面波状の長板形状である。ビーム材20は、3つの支柱10のそれぞれに長手方向に間隔を空けて固定される。ビーム材20が支柱10に固定される箇所は、取付部21a、21bである。
ビーム材20は、後述の図3に示すように、ビーム材20の一端部に形成された取付部21aと、ビーム材20の他端部に形成された取付部21bと、図示しないビーム材20の中央部に形成された取付部と、を備える。
なお、1つのビーム材20は、少なくとも2つの支柱10に2つの取付部21a、21bのそれぞれを固定されてもよい。1つのビーム材20は、複数の取付部を用いて更に多くの支柱10に固定されていてもよい。
車両用防護柵100は、道路の端に沿って複数のビーム材20を接続させて構成される。互いに隣合ったビーム材20同士は、一方のビーム材20の一端部に形成された取付部21aと他方のビーム材20の他端部に形成された取付部21bとを重ね合わせ、支柱10に固定されている。
図2に示すように、ビーム材20は、長手方向に垂直な断面を凹凸形状に形成されている。凹凸形状は、支柱10に固定される底部を有する谷部22と、谷部22から上側に突出した頂部を有する山部23と、谷部22から下側に突出した頂部を有する山部24と、を有する。凹凸形状は、概略断面形状がW字形状である。つまり、ビーム材20は、長手方向に垂直な断面において2つの山部23、24と、2つの山部23、24の間に谷部22が形成されている。これにより、ビーム材20は、長手方向に延びる上下の短手方向の中心となる長手方向中央線に対して線対称の形状である。
山部23、24には、上傾斜部23a、24aと下傾斜部23b、24bとが形成されている。上側の山部23の上端部には、上傾斜部23aが形成されている。上側の山部23の谷部22との間には、下傾斜部23bが形成されている。下側の山部24の谷部22との間には、上傾斜部24aが形成されている。下側の山部24の下端部には、下傾斜部24bが形成されている。
<ビーム材20の取付部21a、21bの詳細>
図3は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の長手方向両端部を示す正面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の2つのビーム材20が重なる取付部21a、21bを示す斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る車両用防護柵100の2つのビーム材20が重なる取付部21a、21bの裏側を示す斜視図である。
ビーム材20は、ブラケット30を介して支柱10に固定されている。ビーム材20の取付部21a、21bには、支柱10に固定されるための図示しない固定用ボルトが挿通される固定用ボルト孔25が形成されている。固定用ボルト孔25は、谷部22の底部に形成されている。固定用ボルト孔25が谷部22の底部に設置されていることにより、支柱10からビーム材20の距離であるブロックアウト量が大きくとれる。
ビーム材20は、他のビーム材20と接続されるための接続用ボルト41が挿通される接続用ボルト孔26が形成されている。接続用ボルト孔26は、ビーム材20の長手方向に垂直な断面において、2つの山部23、24の頂部に形成されている。
図1~図5に示すように、車両用防護柵100においては、ビーム材20は、一方の端部の取付部21aにて、隣合うビーム材20の他方の端部の取付部21bと接続されている。図3~図5に示すように、2つのビーム材20は、長手方向に垂直な断面形状が同一形成であるため、凹凸形状を合わせて重ねられている。
重ねられた2つのビーム材20は、2つのビーム材20の接続用ボルト孔26の位置が合う。2つのビーム材20の接続用ボルト孔26の両方には、接続用ボルト41が挿通される。挿通された接続用ボルト41に接続用ナット42が締結され、2つのビーム材20は、重ねられた取付部21a、21bが離れないように結合されている。
図3に示すように、道路側とは反対側に重ねられたビーム材20の取付部21bに形成された接続用ボルト孔26は、車両用防護柵100の設置時の設置誤差を踏まえ、道路側に重ねられたビーム材20の取付部21aに形成された接続用ボルト孔26よりも大きい。
図1~図5に示すように、2つのビーム材20は、車両の流れの上流側のビーム材20が道路側に位置して重ねられ、4箇所の接続用ボルト孔26に接続用ボルト41を挿通して接続されている。
<ブラケット30>
ブラケット30は、支柱10とビーム材20との間に介在する。ブラケット30は、支柱10に1箇所にて取り付けられ、ビーム材20を支柱10に取り付けた箇所から離間した水平方向の2箇所にて固定している。
ブラケット30は、中央部に支柱10に固定される支柱固定部31を有する。支柱固定部31を挟んで両端部には、固定用ボルト40が挿通できる固定用ボルト挿通孔が形成されている。
ビーム材20は、固定用ボルト孔25に固定用ボルト40が挿通され、固定用ボルト40と固定用ナット43とを締結することによりブラケット30に固定される。ブラケット30は、ブラケット固定ボルトとブラケット固定ナットとを締結することにより、支柱固定部31が支柱10に固定される。支柱固定部31は、支柱10の形状に沿った形状であるため、固定用ボルト40及びブラケット固定ボルトにより安定して支柱10に固定される。
1つのブラケット30には、2つのビーム材20の取付部21a、21bが重ねられて固定されている。つまり、2つのビーム材20は、固定用ボルト孔25同士が同じ位置に配置されるように重なる。そして、重なった2つの固定用ボルト孔25に1つの固定用ボルトが挿通され、固定用ボルトに螺合した固定用ナットが締められる。これにより、2つのビーム材20は、1つの支柱10にブラケット30を介して固定される。
<ビーム材20の貫通空間部27>
図1~図5に示すように、1つのビーム材20の複数の取付部21a、21bのうち少なくとも長手方向両端部の取付部21a、21bには、作業者が指を挿入する貫通空間部27が形成されている。貫通空間部27は、孔である。ここでは、貫通空間部27の孔は、四角形状である。しかし、これに限られない。孔の形状は、楕円、円、多角形など種々の形状を採用できる。
図3に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の長手方向端部の取付部21aに形成された貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の長手方向端部の取付部21bに形成された貫通空間部27と該ビーム材20の中心点に対して点対称の位置に形成される。
図3に示すように、貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、2つ形成される。2つの貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、長手方向に延びる短手方向の中心となる長手方向中心線に対して線対称の位置に1対形成されている。なお、貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれの取付部21a、21bに、1又は複数形成されてもよい。
貫通空間部27は、固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26に対して長手方向でずれた位置に形成されている。すなわち、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれでは、貫通空間部27が上側の山部23の上傾斜部23aに形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれでは、貫通空間部27が下側の山部24の下傾斜部24bに形成されている。
図4、図5に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続された状態となる。このときに、貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と重なって貫通している。この貫通した空間部は、作業者が指を挿入できる大きさである。
なお、貫通空間部27は、持ち手となることが前提であるため、多数の指を挿入できる空間寸法に形成されていればよい。
<変形例1>
本発明の実施の形態1の変形例1では、実施の形態1と同様の事項については説明を省略し、その特徴部分を説明する。
図6は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る車両用防護柵100の長手方向両端部を示す正面図である。図7は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る車両用防護柵100の2つのビーム材20が重なる取付部21a、21bを示す斜視図である。
図6、図7に示すように、貫通空間部27は、長手方向端に開口した切欠き部である。貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、2つ形成されている。ここでは、貫通空間部27の切欠き部は、四角形状である。しかし、これに限られない。切欠き部の形状は、楕円、円、多角形など種々の形状を採用できる。長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれでは、貫通空間部27が上側の山部23の下傾斜部23bに形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれでは、貫通空間部27が下側の山部24の上傾斜部24aに形成されている。
図7に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続された状態となる。このときに、貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と一部重なって貫通している。この貫通した空間部は、作業者が指を挿入できる大きさである。
<実施の形態1の効果>
実施の形態1によれば、車両用防護柵100のビーム材20は、板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱10に取り付けられる。ビーム材20は、複数の支柱10のそれぞれに固定されるための長手方向に間隔を空けて形成された複数の取付部21a、21bを備える。複数の取付部21a、21bのうち少なくとも長手方向両端部の取付部21a、21bには、作業者が指を挿入する貫通空間部27が形成される。
この構成によれば、車両用防護柵100のビーム材20は、作業者が指を挿入する貫通空間部27が形成される。このため、作業者が持ち運び易く、作業効率が向上する。加えて、貫通空間部27がビーム材20に加工されるだけで良く、製造効率の低減が必要最低限に抑制できる。また、持ち手が貫通空間部27であることにより、持ち手がビーム材20から突出するものでなく、ビーム材20同士の重ね合せに不具合を生じない。さらに、貫通空間部27が形成される箇所は、ビーム材20の長手方向両端部の取付部21a、21bである。ビーム材20の長手方向両端部の取付部21a、21bは、ビーム材20同士を重ね合せる部分である。これにより、貫通空間部27が形成されても、ビーム材20の断面欠損にかかわらず完成した車両用防護柵100の強度の低下が抑制できる。
実施の形態1によれば、取付部21a、21bは、支柱10に固定されるための固定用ボルトが挿通される固定用ボルト孔25と、他のビーム材20と接続されるための接続用ボルト41が挿通される接続用ボルト孔26と、を有する。貫通空間部27は、固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26に対して長手方向でずれた位置に形成される。
この構成によれば、貫通空間部27が形成されても、ビーム材20の断面欠損によるビーム材20の強度の低下が抑制できる。
実施の形態1によれば、貫通空間部27は、孔である。
この構成によれば、孔に形成された貫通空間部27では、作業者が握ったときにすり抜ける箇所が無いため、作業者が握り易く、作業者が不意な動作でビーム材20を落下させない。
実施の形態1によれば、貫通空間部27は、長手方向端に開口した切欠き部である。
この構成によれば、切欠き部に形成された貫通空間部27では、ビーム材20同士を重ね合せたときに切欠き部が他のビーム材20の板面で塞がれ易く、ビーム材20の断面欠損にかかわらず完成した車両用防護柵100の強度の低下が抑制できる。
実施の形態1によれば、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の長手方向端部の取付部21aに形成された貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の長手方向端部の取付部21bに形成された貫通空間部27と該ビーム材20の中心点に対して点対称の位置に形成される。
この構成によれば、ビーム材20を上下及び左右方向で逆にしても対称形状であり、ビーム材20における固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26の形成前の製造時に作業者がビーム材20の上下及び左右方向の向きを気にする必要が無い。このため、ビーム材20の製造効率が向上できる。
実施の形態1によれば、貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、複数形成される。
この構成によれば、作業者が1つの取付部21a、21bにて持ち手を選択でき、ビーム材20の運搬作業の効率化が図れる。
実施の形態1によれば、複数の貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、長手方向中心線に対して線対称の位置に1対形成される。
この構成によれば、作業者が持ち手を選択でき、ビーム材20の運搬作業の効率化が図れる。また、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の長手方向端部の取付部21aに形成された貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の長手方向端部の取付部21bに形成された貫通空間部27と該ビーム材20の中心点に対して点対称の位置に形成されるとよい。この場合には、ビーム材20を上下及び左右方向で逆にしても対称形状であり、ビーム材20における固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26の形成前の製造時に作業者がビーム材20の上下及び左右方向の向きを気にする必要が無い。このため、ビーム材20の製造効率が向上できる。
実施の形態1によれば、ビーム材20は、長手方向に垂直な断面を凹凸形状に形成される。凹凸形状は、支柱10に固定される底部を有する谷部22と、谷部22から突出した頂部を有する山部23、24と、を有する。山部23、24には、上傾斜部23a、24aと下傾斜部23b、24bとが形成される。貫通空間部27は、上傾斜部23a、24aに形成される。
この構成によれば、貫通空間部27が固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26に対して長手方向でずれた位置に形成され、ビーム材20の断面欠損によるビーム材20の強度の低下が抑制できる。
実施の形態1によれば、ビーム材20は、長手方向に垂直な断面を凹凸形状に形成される。凹凸形状は、支柱10に固定される底部を有する谷部22と、谷部22から突出した頂部を有する山部23、24と、を有する。山部23、24には、上傾斜部23a、24aと下傾斜部23b、24bとが形成される。貫通空間部27は、下傾斜部23b、24bに形成される。
この構成によれば、貫通空間部27が固定用ボルト孔25及び接続用ボルト孔26に対して長手方向でずれた位置に形成され、ビーム材20の断面欠損によるビーム材20の強度の低下が抑制できる。
実施の形態1によれば、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続される。貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と重なって貫通する。
この構成によれば、車両用防護柵100を設置するにあたり、立設された支柱10にビーム材20を固定するときに作業者がビーム材20を所定の高さに支持する。この支持状態で作業者が重なる2つのビーム材20を重なった貫通空間部27を用いて同時に握れ、ビーム材20の支持が安定する。このため、ビーム材20の設置作業が向上できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、実施の形態1と同様の事項については説明を省略し、その特徴部分を説明する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵100の長手方向両端部を示す正面図である。図9は、本発明の実施の形態2に係る車両用防護柵100の2つのビーム材20が重なる取付部21a、21bを示す斜視図である。
複数の取付部21a、21bのうち少なくとも長手方向両端部の取付部21a、21bには、作業者が指を挿入する貫通空間部27が形成されている。貫通空間部27は、孔である。貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれの取付部21a、21bに、2つ形成されている。
図8に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の長手方向端部の取付部21aに形成された貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の長手方向端部の取付部21bに形成された貫通空間部27と該ビーム材20の中心点に対して点対称の位置に形成されている。
図8に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の取付部21aでは、貫通空間部27が上側の山部23の上傾斜部23aに形成されている。長手方向両端部のうち一方の取付部21aでは、貫通空間部27が下側の山部24の上傾斜部24aに形成されている。
図8に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の取付部21bでは、貫通空間部27が上側の山部23の下傾斜部23bに形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の取付部21bでは、貫通空間部27が下側の山部24の下傾斜部24bに形成されている。
図9に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続された状態となる。このときに、貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と異なる位置に設けられ、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bの板面で塞がれている。
<変形例2>
本発明の実施の形態2の変形例2では、実施の形態1と同様の事項については説明を省略し、その特徴部分を説明する。
図10は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る車両用防護柵100の長手方向両端部を示す正面図である。図11は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る車両用防護柵100の2つのビーム材20が重なる取付部21a、21bを示す斜視図である。
図10、図11に示すように、貫通空間部27は、長手方向端に開口した切欠き部である。貫通空間部27は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれに、2つ形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのうち一方の取付部21aでは、貫通空間部27が上側の山部23の上傾斜部23aに形成されている。長手方向両端部のうち一方の取付部21aでは、貫通空間部27が下側の山部24の上傾斜部24aに形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の取付部21bでは、貫通空間部27が上側の山部23の下傾斜部23bに形成されている。長手方向両端部の取付部21a、21bのうち他方の取付部21bでは、貫通空間部27が下側の山部24の下傾斜部24bに形成されている。
図11に示すように、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続された状態となる。このとき、貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と異なる位置に設けられ、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bの板面で塞がれている。
<実施の形態2の効果>
実施の形態2によれば、ビーム材20は、長手方向両端部の取付部21a、21bのそれぞれは、他のビーム材20の長手方向のいずれか一方の端部の取付部21a、21bと重ねて接続される。貫通空間部27は、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bに形成された貫通空間部27と異なる位置に設けられ、他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bの板面で塞がれる。
この構成によれば、貫通空間部27は、他のビーム材20が重ねられたときに他のビーム材20の重ねられた取付部21a、21bの板面で塞がれる。これにより、ビーム材20の断面欠損にかかわらず完成した車両用防護柵100の強度の低下が抑制できる。
10 支柱、20 ビーム材、21a 取付部、21b 取付部、22 谷部、23 山部、23a 上傾斜部、23b 下傾斜部、24 山部、24a 上傾斜部、24b 下傾斜部、25 固定用ボルト孔、26 接続用ボルト孔、27 貫通空間部、30 ブラケット、31 支柱固定部、40 固定用ボルト、41 接続用ボルト、42 接続用ナット、43 固定用ナット、100 車両用防護柵。

Claims (11)

  1. 板材により形成され、所定の間隔をおいて立設される支柱に取り付けられる車両用防護柵のビーム材であって、
    複数の前記支柱のそれぞれに固定されるための長手方向に間隔を空けて形成された複数の取付部を備え、
    複数の前記取付部のうち少なくとも長手方向両端部の取付部には、作業者が指を挿入する貫通空間部が形成されており、
    前記貫通空間部は、前記取付部を前記支柱に固定させた際に、前記支柱の前方に配置されるように形成されている車両用防護柵のビーム材。
  2. 前記取付部は、前記支柱に固定されるための固定用ボルトが挿通される固定用ボルト孔と、他のビーム材と接続されるための接続用ボルトが挿通される接続用ボルト孔と、を有し、
    前記貫通空間部は、前記固定用ボルト孔及び前記接続用ボルト孔に対して長手方向でずれた位置に形成される請求項1に記載の車両用防護柵のビーム材。
  3. 前記貫通空間部は、孔である請求項1又は2に記載の車両用防護柵のビーム材。
  4. 前記貫通空間部は、長手方向端に開口した切欠き部である請求項1又は2に記載の車両用防護柵のビーム材。
  5. 長手方向両端部の前記取付部のうち一方の長手方向端部の前記取付部に形成された前記貫通空間部は、長手方向両端部の前記取付部のうち他方の長手方向端部の前記取付部に形成された貫通空間部と該ビーム材の中心点に対して点対称の位置に形成される請求項4に記載の車両用防護柵のビーム材。
  6. 前記貫通空間部は、長手方向両端部の前記取付部のそれぞれに、複数形成される請求項1~5のいずれか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  7. 複数の前記貫通空間部は、長手方向両端部の前記取付部のそれぞれに、長手方向中心線に対して線対称の位置に1対形成される請求項6に記載の車両用防護柵のビーム材。
  8. 長手方向に垂直な断面を凹凸形状に形成され、
    前記凹凸形状は、前記支柱に固定される底部を有する谷部と、前記谷部から突出した頂部を有する山部と、を有し、
    前記谷部と前記山部との間には、上傾斜部と下傾斜部とが形成され、
    前記貫通空間部は、前記上傾斜部に形成される請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  9. 長手方向に垂直な断面を凹凸形状に形成され、
    前記凹凸形状は、前記支柱に固定される底部を有する谷部と、前記谷部から突出した頂部を有する山部と、を有し、
    前記谷部と前記山部との間には、上傾斜部と下傾斜部とが形成され、
    前記貫通空間部は、前記下傾斜部に形成される請求項1~7のいずれか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  10. 長手方向両端部の前記取付部のそれぞれは、他のビーム材の長手方向のいずれか一方の端部の取付部と重ねて接続され、
    前記貫通空間部は、他のビーム材の重ねられた前記取付部に形成された貫通空間部と重なって貫通する請求項1~9のいずれか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
  11. 前記長手方向両端部の取付部のそれぞれは、他のビーム材の長手方向のいずれか一方の端部の取付部と重ねて接続され、
    前記貫通空間部は、他のビーム材の重ねられた前記取付部に形成された貫通空間部と異なる位置に設けられ、他のビーム材の重ねられた前記取付部の板面で塞がれる請求項1~9のいずれか1項に記載の車両用防護柵のビーム材。
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