JP6991720B2 - 機械式駐車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建屋内に入庫部を備える形式の機械式駐車装置に関するものである。
機械式駐車装置は、建屋の内部に、車両を入庫する入庫部を備え、建屋の壁面には入庫部に連通する入庫口が設けられている形式のものがある。入庫口は、開閉式の扉が設けられていることが多い。
なお、機械式駐車装置では、建屋の形式や、建屋内部における車両の搬送方式、格納方式などに応じて、入庫口を備える入庫部と、出庫口を備える出庫部とが別々に備えられる構成の場合のほかに、入庫部が出庫部と共用の入出庫部とされる構成や、入庫口が出庫口と共用の入出庫口とされる構成の場合もある。
ところで、降雨にあった車両には、水(雨水)が付着している。更に、車両には、泥が付着していることがある。また、降雪にあった車両には、雪や、雪が溶けて生じた水が付着している。更に、落葉の季節には、車両に落ち葉が付着していることがある。落ち葉は、雨水などに由来する水分があると、車両に張り付くようにして付着していることもある。
従来の機械式駐車装置では、入庫する車両に前記水や泥、落ち葉などの付着物が付着した状態であっても、車両をそのまま入庫部に進入させるようにしている。そのため、機械式駐車装置の建屋内には、前記付着物が、入庫する車両に同伴されて進入している。
また、雪が付着している車両の入庫を行う場合は、利用者が入庫前に車両からできるだけ雪を落とす作業を行うことが求められる。しかし、たとえば利用者による手作業で落としきれなかった分の雪は、車両の付着物として、入庫する車両に同伴されて機械式駐車装置の建屋内に進入している。
なお、駐車装置へ車両が入庫する前に車体上の積雪を排除するための装置としては、積雪排除装置が従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
これは、振動可能に支持された自動車載置パレットと、該自動車載置パレットに振動を与える加振器とを備えた構成とされている。更に、パレットが複数分割された構成や、自動車載置パレットを傾斜させることも提案されている。
かかる積雪排除装置によれば、車両が載った状態で自動車載置パレットを振動させることにより、この振動が車両に伝達されて車体上の積雪が振動により落下するとされている。
特開昭61-169358号公報
ところが、特許文献1に示された車両に振動を加える手法は、振動によって生じる慣性力が、車両への付着力に比して大きく働くような塊となっている積雪については排除が可能であるとしても、表面張力によって車両に付着している水や、泥、塊とならずに付着している雪は、車両から離脱させることは難しい。
更に、雨水の水分などを介して車両に張り付いた状態となっているような落ち葉も、車体を振動させるのみでは車体から剥がして落とすことは難しい。
ところで、車両に同伴されて機械式駐車装置の建屋内に進入した水や泥、雪、落ち葉などの付着物の量が多くなる場合は、付着物に含まれる水分の影響で機械式駐車装置の電装系に不具合が生じる可能性が増す。
更に、車両の付着物として機械式駐車装置の建屋内に進入した泥や落ち葉は、乾燥に伴って車両から脱離することがある。そのため、車両に同伴されて機械式駐車装置の建屋内に進入する付着物の量が多くなることは、機械式駐車装置の建屋内に設けられているセンサに、車両から脱離した泥や落ち葉などによる汚れが付きやすくなることにつながる。
そのため、従来の機械式駐車装置では、電装系の不具合やセンサの汚れに対する対策として、メンテナンスの頻度が高く、メンテナンスに要する作業時間が嵩んでいるというのが実情である。
また、車両に同伴されて機械式駐車装置の建屋内に進入する付着物の量が多くなる場合は、入庫部を清潔な状況に保つための清掃の回数が多くなる。
したがって、機械式駐車装置では、前記のようなメンテナンスや清掃に要する手間や時間の低減化を図るためには、車両に付着した付着物の建屋内への進入を抑制することが望まれる。
そこで、本発明は、車両の付着物の建屋内への進入を抑制することができる機械式駐車装置を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、建屋と、前記建屋の内部に設けられた入庫部と、前記入庫部に連通して設けられた入庫口と、を備えた機械式駐車装置であって、前記入庫口、または、前記入庫口に対する車両進入方向の上流側に配置された付着物除去装置、を有してなり、前記付着物除去装置は、前記入庫口に進入する車両に対して、前記車両進入方向の上流側に向く方向の成分を含む空気の流れを当てる機能を備え、前記付着物除去装置は、前記入庫口の扉の扉枠の上枠部、または、前記上枠部の前記車両進入方向の上流側に配置された上部フレームに設けられた上部噴射ノズル、を含み、前記上部噴射ノズルから噴射する空気の噴射量あるいは噴射速度は、前記入庫口に進入する車両の車高に応じて変化する構成を有する機械式駐車装置とする。
前記付着物除去装置は、前記扉枠の左枠部と右枠部、または、前記左枠部および右枠部の前記車両進入方向の上流側に配置された左右の側部フレームに設けられた側部噴射ノズル含み、前記上部噴射ノズルは、前記空気の噴射方向が前記車両進入方向の上流側に傾いた斜め下向きとなる姿勢とされ、前記側部噴射ノズルは、前記空気の噴射方向が前記入庫口の左右方向の中央側で且つ前記車両進入方向の上流側に傾いた斜め下向きとなる姿勢とされた構成としてある。
前記上部噴射ノズルは、前記入庫口の左右方向の中央よりも左側の領域に、左方向の流れ成分を含む空気の流れを形成し、前記入庫口の左右方向の中央よりも右側の領域に、右方向の流れ成分を含む空気の流れを形成する機能を備えた構成としてある。
前記付着物除去装置は、前記車両の前記入庫部への入庫操作が行われる操作盤と、前記上部噴射ノズルからの前記空気の噴射の開始と停止とを制御する制御器と、前記各噴射ノズルに対して空気を供給する空気供給手段と、を含み、前記制御器は、前記操作盤からの前記車両の情報を含む信号を基に、前記上部噴射ノズルから噴射する空気の噴射量あるいは噴射速度を変化させる指令を前記空気供給手段に与える構成としてある。
また、前記付着物除去装置は、前記各噴射ノズルよりも前記車両進入方向の上流側の位置に配置された前記車両の検出手段と、前記検出手段の信号を基に、前記各噴射ノズルからの前記空気の噴射の開始と停止を制御する制御器と、を含む構成としてある。
本発明の機械式駐車装置によれば、車両の付着物の建屋内への進入を抑制することができる。
機械式駐車装置の第1実施形態を示すもので、要部の概略切断側面図である。 図1のA-A方向矢視図である。 図2のB-B方向矢視により上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢を示す概略図である。 上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢の別の例を示す概略図である。 上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢の更に別の例を示す概略図である。 空気噴射ノズルへ空気を供給する系と、空気噴射の制御系を示す概略図である。 機械式駐車装置の第2実施形態を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、機械式駐車装置の第1実施形態を示すもので、建屋における入庫口の付近の概略切断側面図である。図2は、図1のA-A方向矢視図である。図3は、図2のB-B方向矢視により、上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢の例を示す図である。図4は、上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢の別の例を示すもので、図4(a)は図3に対応する図、図4(b)は図4(a)のC-C方向矢視図である。図5は、上部の空気噴射ノズルの配置と姿勢の更に別の例を示すもので、図5(a)は図3に対応する図、図5(b)は図5(a)のD-D方向矢視図である。図6は、空気噴射ノズルへ空気を供給する系と、空気噴射の制御系を示す概略図である。
本実施形態の機械式駐車装置は、図1、図2に符号1で示すもので、建屋2と、建屋2の内部に設けられた入庫部3と、建屋2の壁面2aに入庫部3に連通するように設けられた入庫口4とを備えた構成とされている。
入庫口4には、開閉式の扉5が設けられている。図1、図2は、いずれも扉5が解放された状態を示している。なお、扉5は、図1、図2では、平板状の部材が昇降動作する形式のものを例示したが、入庫口4を開閉する機能を備えていれば、扉5は、平板状の部材が横方向に移動する形式のものや、シャッター形式のものなど、図示した以外の任意の形式のものであってもよいことは勿論である。
建屋2の壁面2aにおける入庫口4の付近には、利用者(図示せず)が入庫操作を行うための操作盤6が設けられている。
なお、建屋2の形式や、建屋2内部における車両7の搬送方式、格納方式などに応じて、入庫口4を備える入庫部3は、出庫口を備える出庫部とは別に備えられていてもよいし、あるいは、入庫部3は出庫部と共用の入出庫部とされ、入庫口4は出庫口と共用の入出庫口とされていてもよい。
ここで、説明の便宜上、建屋2の外側における入庫口4に対面する位置から入庫口4を見た状態での左手側を、本実施形態の機械式駐車装置1における左方向といい、その逆方向となる右手側を、本実施形態の機械式駐車装置1における右方向という。
また、入庫時に車両7が建屋2の外部で入庫口4に対面する位置から、入庫口4に向けて移動するときの図1、図2に矢印で示す方向は、以下、車両進入方向Xという。
本実施形態の機械式駐車装置1は、更に、図1、図2、図3に示すように、付着物除去装置9を備えている。
本実施形態における付着物除去装置9は、入庫口4の扉5の扉枠8に設けられた空気12の噴射ノズル10,11と、図1、図2に示すように噴射ノズル10,11よりも車両進入方向Xの上流側の位置に配置された車両7の検出手段13と、図6に示すように、各噴射ノズル10,11に対して空気12を供給する空気供給手段14と、検出手段13の信号を基に、各噴射ノズル10,11からの空気12の噴射の開始と停止を制御する制御器15とを備えた構成とされている。
扉枠8は、たとえば、図1、図2、図3に示すように、入庫口4の上端側に配置された左右方向に延びる上枠部8aと、入庫口4の左端側に配置された上下方向に延びる左枠部8bと、入庫口4の右端側に配置された上下方向に延びる右枠部8cとからなる三方枠とされている。
上枠部8aには、左右方向の複数個所に、上部噴射ノズル10が設けられている。
各上部噴射ノズル10は、図1に示すように、空気12の噴射方向が鉛直方向下向きから車両進入方向Xの上流側に傾斜した斜め下向きとなる姿勢で、上枠部8aの下面に設けられている。
これにより、付着物除去装置9は、各上部噴射ノズル10から噴射する空気12により、上枠部8aの下方に、車両進入方向Xの上流側に傾いた斜め下向きの空気12の流れを形成することができる。
なお、1つの上部噴射ノズル10から噴射された空気12の流れは、進行するにしたがって次第に拡散する。この点に鑑みて、付着物除去装置9では、本実施形態の機械式駐車装置1で受け入れ可能な車両7の車高の上限値に対応する高さ位置で、隣接する上部噴射ノズル10から噴射された空気12の流れの拡散した領域同士が接するか、あるいは部分的に重なるように、各上部噴射ノズル10の左右方向の間隔が設定されている。
したがって、付着物除去装置9では、各上部噴射ノズル10から空気12を噴射した状態のときに、車両7が車両進入方向Xの上流側から上枠部8aの下方へ進入すると、その車両7のボンネットやルーフなどの上向きや斜め上向きの車体表面に対して、各上部噴射ノズル10から噴射した空気12の流れを当てることができる。これにより、車両7の上向きや斜め上向きの車体表面に沿う位置には、車両進入方向Xの上流側に向く方向の流れ成分を含む空気12の流れを形成することができる。よって、付着物除去装置9は、車両7の上向きや斜め上向きの車体表面に付着している付着物16を、上部噴射ノズル10から噴射する空気12の流れにより、車体表面に沿わせて車両進入方向Xの上流側へ向けて移動させるか、あるいは、車体表面から離脱させて車両進入方向Xの上流側へ吹き飛ばすことができる。なお、付着物16は、上部噴射ノズル10から噴射する空気12の流れによって車体表面に沿い車両進入方向Xの上流側へ向けて移動させられる場合であっても、車両7の後端側が上枠部8aの下方へ進入するときには、車両7の後端側から離脱させられて、車両進入方向Xの上流側へ吹き飛ばされるか、あるいは落下させられる。
更に、付着物除去装置9は、上枠部8aに備える複数の上部噴射ノズル10について、図4(a)(b)や図5(a)(b)に示すように、入庫口4の左右方向の中央よりも左側に、車両進入方向Xの上流側となる方向から左方向に傾いた斜め下向きの空気12の流れを形成する上部噴射ノズル10Lを備え、入庫口4の左右方向の中央よりも右側に、車両進入方向Xの上流側となる方向から右方向に傾いた斜め下向きの空気12の流れを形成する上部噴射ノズル10Rを備える構成としてもよい。
この場合、左方向の傾きを備えた上部噴射ノズル10L、および、右方向の傾きを備えた上部噴射ノズル10Rは、たとえば、図4(a)(b)に示すように、左右方向の傾きのない上部噴射ノズル10と交互配置で設ける構成としてもよいし、図5(a)(b)に示すように、入庫口4の左右方向の中央よりも左側と右側にそれぞれ集めて配置するようにしてもよい。
図4(a)(b)や図5(a)(b)の構成によれば、車両進入方向Xの上流側から上枠部8aの下方へ進入する車両7の上向きや斜め上向きの車体表面に対して、入庫口4の左右方向の中央よりも左側の領域には、左方向の流れ成分を含む空気12の流れを当てることができ、入庫口4の左右方向の中央よりも右側の領域には、右方向の流れ成分を含む空気12の流れを当てることができる。このため、付着物除去装置9は、車両7の上向きや斜め上向きの車体表面に付着している付着物16を、車両進入方向Xの上流側で且つ車両7の左側または右側となる方向へ移動させることができる。
たとえば、車両7のボンネットやルーフのような車両進入方向Xに延びる上向きの面に付着物16として雪が付着している場合は、上部噴射ノズル10から噴射する空気12の流れによって車両進入方向Xの上流側にのみ移動させると、移動する雪が移動先に存在している雪に付着して次第に溜まるため、車両進入方向Xの上流側への更なる移動が行い難くなる可能性がある。
これに対し、図4(a)(b)や図5(a)(b)の構成を採用した付着物除去装置9によれば、車両7の車両進入方向Xに延びる上向きの面に付着物16としての雪が付着している場合、車両7の左右いずれかの方向へ移動を促すことができるため、車両7の側方へ比較的速やかに落下させることができる。したがって、付着物除去装置9は、図4(a)(b)や図5(a)(b)のような構成を採用することにより、車両7の上向きや斜め上向きの車体表面に付着する付着物16の除去の効率をより向上させることができる。
なお、入庫口4の左右方向の中央よりも左側の領域に、左方向の流れ成分を含む空気12の流れを形成し、入庫口4の左右方向の中央よりも右側の領域に、右方向の流れ成分を含む空気12の流れを形成できれば、上部噴射ノズル10,10L,10Rの数、配列順序、配置間隔は、実際の入庫口4の寸法に応じて、図示した以外の数、配列順序、配置間隔に適宜変更してよいことは勿論である。
また、付着物除去装置9は、入庫口4の左右方向の中央に、上部噴射ノズル10Lによる左方向の流れ成分を含む空気12の流れか、または、上部噴射ノズル10Rによる右方向の流れ成分を含む空気12の流れを形成する構成とする場合には、左右方向の傾きのない上部噴射ノズル10を省略する構成としてもよい。
扉枠8の左枠部8bと右枠部8cには、図1、図2に示すように、上下方向の複数個所に、側部噴射ノズル11が設けられている。
各側部噴射ノズル11は、空気12の噴射方向が、入庫口4の左右方向の中央側で、且つ鉛直方向下向きから車両進入方向Xの上流側に傾斜した斜め下向きとなる姿勢で、左枠部8bの右側面と、右枠部8cの左側面に設けられている。
これにより、付着物除去装置9は、左枠部8bの各側部噴射ノズル11から噴射する空気12により、左枠部8bの右側に、入庫口4の中央側で、且つ車両進入方向Xの上流側に傾いた斜め下向きの空気12の流れを形成することができる。右枠部8cの各側部噴射ノズル11から噴射する空気12では、右枠部8cの左側に、入庫口4の中央側で、且つ車両進入方向Xの上流側に傾いた斜め下向きの空気12の流れを形成することができる。
なお、付着物除去装置9では、本実施形態の機械式駐車装置1で受け入れ可能な車両7の車幅の上限値の1/2の寸法分、入庫口の左右方向の中央から左側となる位置と、右側となる位置で、隣接する側部噴射ノズル11から噴射された空気12の流れの拡散した領域同士が接するか、あるいは部分的に重なるように、各側部噴射ノズル11の上下方向の間隔が設定されている。
したがって、付着物除去装置9では、各側部噴射ノズル11から空気12を噴射した状態のときに、車両7が車両進入方向Xの上流側から左枠部8bと右枠部8cの間に進入すると、その車両7の左向きや斜め左向きの車体表面と、右向きや斜め右向きの車体表面に対して、各側部噴射ノズル11から噴射した空気12の流れを当てることができる。これにより、車両7の左右の側面に沿う位置には、車両進入方向Xの上流側に向く方向の流れ成分を含む空気12の流れを形成することができる。よって、付着物除去装置9は、車両7の側部に付着している付着物16を、側部噴射ノズル11から噴射する空気12の流れにより、車体表面に沿わせて車両進入方向Xの上流側へ向けて移動させるか、あるいは、車体表面から離脱させて車両進入方向Xの上流側へ吹き飛ばすことができる。なお、付着物16は、側部噴射ノズル11から噴射する空気12の流れによって車体表面に沿い車両進入方向Xの上流側へ向けて移動させられる場合であっても、車両7の後端側が左枠部8bと右枠部8cの間に進入するときには、車両7の後端側から離脱させられて、車両進入方向Xの上流側へ吹き飛ばされるか、あるいは落下させられる。
空気供給手段14は、たとえば、図6に示すように、各上部噴射ノズル10が接続されたヘッダ17と、左枠部8bの各側部噴射ノズル11が接続されたヘッダ18と、右枠部8cの各側部噴射ノズル11が接続されたヘッダ19と、空気供給部としてのコンプレッサ20と、コンプレッサ20から各ヘッダ17,18,19へ個別に空気12を供給する供給ライン21,22,23とを備えた構成とされている。
更に、空気供給手段14は、各供給ライン21,22,23に、開閉を制御する制御弁24,25,26を備えた構成とされている。各制御弁24,25,26は、通常時は、各制御弁24,25,26が閉状態とされ、制御器15の後述する制御則に従って開閉が制御される。
空気供給手段14は、各制御弁24,25,26が閉状態のときには、各噴射ノズル10,11からの空気12の噴射は停止された状態となる。
一方、空気供給手段14は、制御弁24,25,26が開状態になると、コンプレッサ20から供給される空気12を、各ヘッダ17,18,19に供給することができる。よって、ヘッダ17に供給された空気12は、ヘッダ17から各上部噴射ノズル10へ分散供給することができて、各上部噴射ノズル10から噴射させることができる。同様に、ヘッダ18に供給された空気12は、ヘッダ18から左枠部8bの各側部噴射ノズル11へ分散供給することができて、該各側部噴射ノズル11から噴射させることができる。また、ヘッダ19に供給された空気12は、ヘッダ19から右枠部8cの各側部噴射ノズル11へ分散供給することができて、該各側部噴射ノズル11から噴射させることができる。
検出手段13は、入庫のために建屋2の外部から車両進入方向Xに沿って入庫口4へ向けて移動する車両7を、各噴射ノズル10,11よりも車両進入方向Xの上流側の位置で検出する機能を備えている。
本実施形態では、検出手段13は、たとえば、図1、図2に示すように、入庫口4よりも設定された寸法で車両進入方向Xの上流側となる位置に、入庫口4の左端と右端に対応する配置、あるいは、入庫口4の左右幅寸法よりも広い間隔となる配置で設置された左右一対の支柱部材27を備え、各支柱部材27に、透過型の光電センサ28の投光部と受光部とを対向する配置で取り付けた構成とされている。
これにより、検出手段13では、光電センサ28の投光部と受光部との間に車両7が進入して、受光部で受光する光量の低下の変化を基に、外部から入庫口4へ接近する車両7の検出を行うことができる。
なお、図示しないが、検出手段13は、回帰反射型の光電センサを備える構成としてもよい。この場合は、各支柱部材27には、回帰反射型の光電センサと、図示しない反射部材とを対向する配置で取り付けた構成とすればよい。
また、検出手段13は、外部から入庫口4へ接近する車両7を、各噴射ノズル10,11よりも車両進入方向Xの上流側の位置で検出することができれば、拡散反射型の光電センサを用いた構成としてもよく、また、光電センサ以外の任意の検出方式のセンサを用いてもよいことは勿論である。
制御器15は、図6に示すように、検出手段13の光電センサ28からの車両7の検出信号29を受け取るようにしてある。また、制御器15は、制御弁24と制御弁25と制御弁26に、開指令30a,31a,32aと閉指令30b,31b,32bを個別に与える機能を備えている。
更に、制御器15は、操作盤6で入庫の操作が行われると、その入庫操作が行われたという信号33を、操作盤6から受け取る機能を備えている。
なお、本実施形態の機械式駐車装置1は、操作盤6における入庫操作に伴い開始される入庫の処理として、既存の機械式駐車装置と同様の入庫処理を行う機能を備えている。すなわち、本実施形態の機械式駐車装置1は、操作盤6で入庫操作が行われると、入庫部3を入庫可能な状態としてから、入庫口4の扉5を開く。この状態で、本実施形態の機械式駐車装置1では、利用者が、車両7を入庫口4から入庫部3へ乗り入れて入庫可能範囲に止めることができる。その後、利用者が建屋2の外部へ退出して操作盤6にて扉5を閉める操作を行うと、本実施形態の機械式駐車装置1は、入庫口4の扉5を閉じた後、入庫部3から格納棚のような格納場所への車両7の搬送を行うものとしてある。
また、本実施形態の機械式駐車装置1は、既存の機械式駐車装置と同様の出庫処理を行う機能を備えている。
制御器15の制御則は、以下のように設定されている。なお、以下においては、制御器15の制御則の説明と共に、本実施形態の機械式駐車装置1の作用も併せて説明する。
制御器15は、操作盤6から入庫操作に関する信号33を受け取り、更に、検出手段13の光電センサ28からの検出信号29を受け取ると、各制御弁24,25,26に、開指令30a,31a,32aを与える機能を備えている。
これにより、本実施形態の機械式駐車装置1では、操作盤6での入庫操作に伴い、入庫口4の扉5が開かれた状態で、入庫口4に進入しようとする車両7が検出手段13で検出された時点で、付着物除去装置9の各噴射ノズル10,11からの空気12の噴射を開始することができる。
なお、前記のように車両7が検出手段13で検出された時点では、車両7は、各噴射ノズル10,11が設置されている入庫口4にはまだ到達していない。そのため、入庫口4に車両7が進入するときには、付着物除去装置9の各噴射ノズル10,11から噴射する空気12の流れを車両7に当てる処理を、車両7の前端側から開始することができる。
また、制御器15は、各制御弁24,25,26に開指令30a,31a,32aを与えた後、検出手段13の光電センサ28からの車両7の検出信号29の消失を検知すると、設定された遅れ時間の後、各制御弁24,25,26に、閉指令30b,31b,32bを与える機能を備えている。
検出手段13の車両7の検出信号29の消失は、車両7の後端側が検出手段13の設置位置を通過することで生じる。よって、前記遅れ時間は、入庫口4に車両7が進入するときの一般的な速度の情報を基に、その速度で、検出手段13の設置位置から入庫口4における各噴射ノズル10,11が設置された位置までの距離を割ることで算出される時間に、余裕分となる時間を付加して設定すればよい。
これにより、付着物除去装置9では、各噴射ノズル10,11からの空気12の噴射は、車両7の後端側が各噴射ノズル10,11の設置位置を通過した後に停止することになる。
あるいは、制御器15は、検出手段13の光電センサ28からの検出信号29の消失に代えて、入庫部3における入庫可能範囲に車両7が止められたことが図示しない検出手段で検出されると、その信号に基づいて、各制御弁24,25,26に、閉指令30b,31b,32bを与える機能を備えるようにしてもよい。更に、制御器15は、車両7の後端側が各噴射ノズル10,11の設置位置を通過したことを検出可能な別の検出手段があれば、その検出手段の信号を基に各制御弁24,25,26に、閉指令30b,31b,32bを与える機能を備えるものとしてもよい。
したがって、本実施形態の機械式駐車装置1では、入庫のために車両7が外部から入庫口4に進入するときに、車両7の前端側から後端側までの全長に対して、付着物除去装置9の各噴射ノズル10,11から噴射する空気12の流れを当てることができる。
このため、入庫口4に進入する車両7については、上向きや斜め上向きの車体表面、左向きや斜め左向きの車体表面、および、右向きや斜め右向きの車体表面に付着していた付着物16を、各噴射ノズル10,11の設置位置よりも車両進入方向Xの上流側に吹き飛ばすか、あるいは落下させて除去することができる。
なお、車両7に付着していた付着物16が雪である場合は、付着物除去装置9の各噴射ノズル10,11から噴射する空気12の流れによって車両7から離脱させられた雪が、入庫口4に対して車両進入方向Xの上流側となる位置に次第に溜まり、車両7の移動の妨げとなる可能性がある。
その対策として、本実施形態の機械式駐車装置1は、図1に示すように、入庫口4に対して車両進入方向Xの上流側となる位置の基礎面に、ピット34を備えた構成とすることが好ましい。ピット34には、車両7は支持可能で、且つ付着物16は通過可能なグレーチングなどによる蓋35を備えた構成とすればよい。このようにすれば、車両7から離脱した雪などの付着物16は、ピット34に受け入れることで、車両7の移動の妨げとなることを防ぐことができる。
このように、本実施形態の機械式駐車装置1によれば、入庫の対象となる車両7に付着物16が付着していた場合であっても、その付着物16の建屋2内への進入を抑制することができる。
したがって、本実施形態の機械式駐車装置1は、水や泥、雪、落ち葉などの付着物16に含まれる水分の影響で機械式駐車装置の電装系に不具合が生じる可能性の低減化を図ることができる。
更に、本実施形態の機械式駐車装置1は、車両7に同伴されて建屋2内に進入する付着物16の量の低減化を図ることに伴い、乾燥によって車両7から脱離する泥や落ち葉などの汚れが建屋2内のセンサに付着することを抑制することができる。
そのため、本実施形態の機械式駐車装置1は、従来の機械式駐車装置に比して、メンテナンスの頻度や、メンテナンスに要する作業時間の低減化を図ることが可能になる。また、本実施形態の機械式駐車装置1は、入庫部3を清潔な状況に保つための清掃の回数の低減化も図ることが可能になる。
なお、本実施形態の機械式駐車装置1は、入庫する車両7に同伴される付着物16の建屋2内への進入を抑制するためのものであって、完全に防止するものではない。そのため、各噴射ノズル10,10L,10R,11から噴射する空気12の流れが、車両進入方向Xの上流側に向く流れ成分を含んだ状態で車両7に当たるようにしてあれば、車両7のどの部分にどのような強さで当たるかを厳密にコントロールする必要はない。
[第2実施形態]
図7は、機械式駐車装置の第2実施形態を示すもので、図6に対応する図である。
なお、図7において、第1実施形態に示したものと同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
第1実施形態の構成にて、付着物除去装置9では、上部噴射ノズル10から車両7のルーフまでの距離が、車両7の車高に応じて変化する。すなわち、入庫可能範囲内で、車両7の車高が高いほど、付着物除去装置9では、上部噴射ノズル10から車両7のルーフまでの距離は短くなり、車両7の車高が低いほど、上部噴射ノズル10から車両7のルーフまでの距離は長くなる。
そのため、付着物除去装置9では、上部噴射ノズル10から噴射する空気12の噴射量や噴射速度が同一の条件の下では、車両7の車高が低いほど、車両7のルーフに当たる空気12の流れの勢いが弱くなる。
そこで、本実施形態では、付着物除去装置9が、上部噴射ノズル10から噴射する空気12の噴射量や噴射速度を、入庫する車両7の車高に応じて変化させる機能を備えるものとする。
この場合、付着物除去装置9は、たとえば、図6に示した付着物除去装置9と同様の構成において、ヘッダ17に接続された供給ライン21に、ヘッダ17への空気12の供給量を大小の2段階に切り替え可能な流量調整機能付きの制御弁24aを備えた構成とする。
なお、入庫する車両を、車高に応じて標準ルーフ車(普通車)と、ハイルーフ車という2車種に分類して、それぞれ対応する上下方向寸法を備えた格納場所に格納する形式の車種混載式の機械式駐車装置がある。このような車種混載式の機械式駐車装置では、通常、操作盤6で入庫操作を行うときに、入庫する車両の車高が属する車種が指定されて、入庫処理が開始される。
そこで、本実施形態では、制御器15が、操作盤6から、入庫する車両の車高が属する車種の情報を含む信号33aを受け取るようにしてある。
更に、制御器15は、信号33aを基に、入庫する車両7がハイルーフ車であると判断される場合には、制御弁24aへ、供給量が小の状態となる開指令30cを与え、一方、入庫する車両7が標準ルーフ車であると判断される場合には、制御弁24aへ、供給量が大の状態となる開指令30dを与える機能を備えるものとしてある。
なお、車種混載式の機械式駐車装置には、前記標準ルーフ車と、ハイルーフ車に加えて、その中間の車高となるミドルルーフ車を含めた3車種に分類して格納する形式のものもある。
この場合は、制御弁24aを、ヘッダ17への空気12の供給量を大中小の3段階に切り替え可能な流量調整機能付きのものを用いるようにして、制御器15は、信号33aを基に、入庫する車両7がミドルルーフ車であると判断される場合には、制御弁24aへ、供給量が中の状態となる開指令30eを与える機能を備えるようにすればよい。
更に、扉枠8の左枠部8bと右枠部8cに上下方向に配列されて設けられている左右の各側部噴射ノズル11のうち、上部寄りに配置されている側部噴射ノズル11は、入庫する車両7が標準ルーフ車の場合、空気12の噴射方向に車両7の側面が存在しない状況になることが考えられる。
そこで、本実施形態では、上下方向に配列された側部噴射ノズル11について、標準ルーフ車の車高と対応する高さ位置を基準として、基準よりも上方に配置されている側部噴射ノズル11は上部ヘッダ18a,19aに接続し、基準よりも下方に配置されている側部噴射ノズル11は下部ヘッダ18b,19bに接続した構成を採用する。
上部ヘッダ18aは、制御弁25aを備えた供給ライン22aを介してコンプレッサ20に接続されている。下部ヘッダ18bは、制御弁25bを備えた供給ライン22bを介してコンプレッサ20に接続されている。
上部ヘッダ19aは、制御弁26aを備えた供給ライン23aを介してコンプレッサ20に接続されている。下部ヘッダ19bは、制御弁26bを備えた供給ライン23bを介してコンプレッサ20に接続されている。
更に、制御器15は、信号33aを基に、入庫する車両7がハイルーフ車であると判断される場合には、各制御弁25a,25bおよび各制御弁26a,26bへ、開指令31a,32aを与え、一方、入庫する車両7が標準ルーフ車であると判断される場合には、制御弁25bと制御弁26bに、開指令31a,32aを与える機能を備えるものとしてある。
なお、入庫する車両7がミドルルーフ車の場合は、ハイルーフ車と同様に処理するようにすればよい。これは、ヘッダの数を増すと、供給ラインの数も増えて構成が複雑化し、更に、制御器15による制御も複雑になってしまうためである。
以上の構成としてある本実施形態の機械式駐車装置1によれば、第1実施形態と同様の構成に加えて、車種混載式の場合に、各上部噴射ノズル10や各側部噴射ノズル11から入庫する車両7の車高に応じた好ましい空気12の噴射を行うことができる。
なお、図示しないが、上部噴射ノズル10は、たとえば、入庫する車両7が標準ルーフ車の場合と、入庫する車両7がハイルーフ車の場合とで、空気12の噴射を行う上部噴射ノズル10の数を変更する制御を行うようにしてもよく、また、空気12の噴射を行う上部噴射ノズル10を切り替える制御を行うようにしてもよいことは勿論である。
また、本発明は、前記各実施形態のみに限定されるものではない。
たとえば、前記各実施形態では、付着物除去装置9における上部噴射ノズル10,10L,10Rと、側部噴射ノズル11は、扉枠8に設ける構成を例示したが、扉枠8の車両進入方向Xの上流側に、扉枠8の上枠部8aと同様の高さ位置に配置された上部フレームと、扉枠8の左枠部8bおよび右枠部8cと同様の左右方向位置に配置された左右の側部フレームとを備えて、上部フレームに上部噴射ノズル10,10L,10Rを取り付け、左右の側部フレームに側部噴射ノズル11を取り付ける構成としてもよい。この場合、上部フレームと、左右の側部フレームは、一体の門型のフレームとしてもよいし、それぞれ別体のものとしてもよい。
空気12は、コンプレッサ20により外気を吸入して加圧した空気を使用すればよいが、たとえば、本実施形態の機械式駐車装置1が、余剰の加圧された空気が生じる施設に併設されている場合などには、その加圧空気の供給源を空気供給部としてもよい。
各実施形態における供給ライン21、供給ライン22,22a,22b、供給ライン23,23a,23bに、各噴射ノズル10,10L,10R,11へ供給される空気12の加熱を行うヒータのような加熱手段を備える構成としてもよい。この構成によれば、各噴射ノズル10,10L,10R,11から加熱された空気12の噴射が可能になるため、付着物16が雪の場合に、付着物16の除去効果を高めることができる。
また、制御器15は、天候や気温、季節など情報を取得する機能を備えて、その情報を基に、降雨や降雪あるいは落葉の季節など、車両7に付着物が生じると想定される場合にのみ、車両7の入庫時における付着物除去装置9の各噴射ノズル10,10L,10R,11からの空気12の噴射を行うようにしてもよい。
更に、制御器15は、たとえば、車両7の入庫を行う利用者が操作盤6の操作によって付着物16の除去を望む場合にのみ、車両7の入庫時における付着物除去装置9の各噴射ノズル10,10L,10R,11からの空気12の噴射を行うようにしてもよい。また前記した空気12の加熱手段は、利用者が操作盤6の操作によって希望する場合にのみオンにする処理を行うようにしてもよい。これは、入庫する車両7の形式や形状や状態などによっては、車両7に空気12を噴き付ける処理が望まれない場合があるためである。
このように個々の車両7に空気12の噴射を行わない場合があっても、本発明の機械式駐車装置に入庫する全ての車両についてみれば、車両7に同伴された付着物16が建屋2内へ進入する量を抑制することができる。
各図に示した噴射ノズル10,10L,10R,11の形状、および、空気12が噴射される領域の形状は、例であり、任意の形状、噴射領域の形状の噴射ノズルを採用してもよいことは勿論である。また、図示する便宜上、噴射ノズル10,10l,10R,11は露出された状態を示したが、扉枠8に埋め込む構成や、カバーで覆う構成を採用してもよいことは勿論である。
建屋2内に設けた入庫部3に車両7が進入する入庫口4を備える形式の機械式駐車装置であれば、エレベータ方式、垂直循環方式、平面往復方式、水平循環方式、多層循環方式などの様々な方式の機械式駐車装置に、本発明は適用してよい。
本発明の機械式駐車装置は、入庫部3と入庫口4が設けられる階は、建屋2の下部に限られるものではなく、建屋2の上下方向の中間部に入庫部3と入庫口4が設けられていてもよい。更に、たとえば、地下式の機械式駐車装置の場合は、地下に構築された建屋の上部に入庫部3と入庫口4が設けられていてもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
2 建屋
3 入庫部
4 入庫口
5 扉
8 扉枠
8a 上枠部
8b 左枠部
8c 右枠部
9 付着物除去装置
10,10L,10R 上部噴射ノズル
11 側部噴射ノズル
12 空気
13 検出手段
14 空気供給手段
15 制御器
X 車両進入方向

Claims (5)

  1. 建屋と、前記建屋の内部に設けられた入庫部と、前記入庫部に連通して設けられた入庫口と、を備えた機械式駐車装置であって、
    前記入庫口、または、前記入庫口に対する車両進入方向の上流側に配置された付着物除去装置、を有してなり、
    前記付着物除去装置は、前記入庫口に進入する車両に対して、前記車両進入方向の上流側に向く方向の成分を含む空気の流れを当てる機能、を備え、
    前記付着物除去装置は、前記入庫口の扉の扉枠の上枠部、または、前記上枠部の前記車両進入方向の上流側に配置された上部フレームに設けられた上部噴射ノズル、を含み、
    前記上部噴射ノズルから噴射する空気の噴射量あるいは噴射速度は、前記入庫口に進入する車両の車高に応じて変化する、
    ことを特徴とする機械式駐車装置。
  2. 前記付着物除去装置は、
    前記扉枠の左枠部と右枠部、または、前記左枠部および右枠部の前記車両進入方向の上流側に配置された左右の側部フレームに設けられた側部噴射ノズル、
    を含み、
    前記上部噴射ノズルは、前記空気の噴射方向が前記車両進入方向の上流側に傾いた斜め下向きとなる姿勢とされ、
    前記側部噴射ノズルは、前記空気の噴射方向が前記入庫口の左右方向の中央側で且つ前記車両進入方向の上流側に傾いた斜め下向きとなる姿勢とされた
    請求項1記載の機械式駐車装置。
  3. 前記上部噴射ノズルは、前記入庫口の左右方向の中央よりも左側の領域に、左方向の流れ成分を含む空気の流れを形成し、前記入庫口の左右方向の中央よりも右側の領域に、右方向の流れ成分を含む空気の流れを形成する機能を備えた
    請求項1または2記載の機械式駐車装置。
  4. 前記付着物除去装置は、
    前記車両の前記入庫部への入庫操作が行われる操作盤と、
    前記上部噴射ノズルからの前記空気の噴射の開始と停止とを制御する制御器と、
    前記各噴射ノズルに対して空気を供給する空気供給手段と、
    を含み、
    前記制御器は、前記操作盤からの前記車両の情報を含む信号を基に、前記上部噴射ノズルから噴射する空気の噴射量あるいは噴射速度を変化させる指令を前記空気供給手段に与える、
    請求項2記載の機械式駐車装置。
  5. 前記付着物除去装置は、
    前記各噴射ノズルよりも前記車両進入方向の上流側の位置に配置された前記車両の検出手段と、
    記検出手段の信号を基に、前記各噴射ノズルからの前記空気の噴射の開始と停止を制御する制御器と
    を含む、
    請求項2記載の機械式駐車装置。
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