JP6411582B1 - エアーカーテン装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドックシェルタ3の床3cの縁部に、当該縁部に沿って設けられたノズル部11と、ドックシェルタ3の上部に設けられたファンユニット12と、ノズル部11とファンユニット12とを接続するダクト13を備え、ファンユニット12によって吸い込まれた空気がダクト13を通してノズル部11に供給され、このノズル部11からトラック側に向けて水平または斜め下方に向けて吹き出されるので、前記隙間から冷気が室外に漏出したり、ドックシェルタに外部の空気や湿気が侵入するのを防止できる。
【選択図】図1
Description
このドックシェルタに、保冷車等のトラック荷台の後部を接車して冷凍食品等の製品を搬入あるいは搬出しており、この際、製品の品質保持や省エネルギの観点からドックシェルタの冷気が室外に漏出したり、ドックシェルタに外部の空気や湿気が侵入するのを極力防止しなければならない。
前記サイドシール部材としては、例えばドックシェルタの開口部の側部に設けられた横開き式のジャバラカーテン状のエアークッションがあり、このエアークッションを荷台の側面に密着させることで、ドックシェルタの開口部と荷台の側面との間をシールしている。
また、トップシール部材としては、例えば、ドックシェルタの開口部の上部に設けられた上開き式のジャバラカーテン状のエアークッションがあり、このエアークッションを荷台の上面に密着させることで、ドックシェルタの開口部と荷台の上面との間をシールしている。
このような隙間は、トラックのサイズや種類によって荷台の上下や左右方向の位置が異なるため、クッション部材をトラックのバンパーに密着させても、トラックの荷台の床と、ドックシェルタの床との間に生じてしまうため、この隙間に埋込み部材を埋め込んでいる。
前記ドックシェルタの床の前記荷台側に位置する縁部に、当該縁部に沿って設けられたノズル部と、
前記ドックシェルタに設けられたファンユニットと、
前記ノズル部と前記ファンユニットとを接続するダクトを備え、
前記ファンユニットによって吸い込まれた空気が前記ダクトを通して前記ノズル部に供給され、このノズル部から前記トラック側に向けて水平または斜め下方に向けて吹き出されることを特徴とする。
また、ファンユニットをドックシェルタの上部に設けることによって、ドックシェルタ内上部に滞留する比較的温度の高い空気を吸い込み、ノズル部から吹出すので、ドックシェルタ内の冷気を外部に放出するのを抑制して、エネルギーロスを低減でき、さらに、ドックシェルタ内上部に滞留する比較的温度の高い空気を排出するので、省エネに有利である。
また、ドックシェルタ内外の温度差(季節毎等によって温度差が異なる)に合わせて、ファンユニットのファン能力(ファンの回転速度)を調整可能とすることで、ノズル部からの吹出し気流の風速を調整することができる。
この本体部の内部に当該本体部の軸方向に所定間隔で設けられて、当該本体部を補強する補強部材と、前記本体部の前記トラック側を向く面に設けられた空気吹出し口とを備え、
前記本体部の前記ドックシェルタの側壁側の端部に、前記ダクトが接続されていてもよい。
また、本体部が内部から補強部材によって補強されているので、ノズル部に車止めとしての強度を確実に持たせることができる。
図1および図2は実施の形態を示すもので、図1はエアーカーテン装置1が取り付けられたドックシェルタ3の概略構成を示す側断面図、図2は同、ドックシェルタ3の概略構成を示す正面図である。
このエアーカーテン装置1は、保冷施設2のドックシェルタ3に設けられている。保冷施設2は、例えば図3に示すように、平面視において壁を挟んで左右に設けられた、冷凍・冷蔵室4,4と、この冷凍・冷蔵室4,4の前側(図3において下側)に隣接して設けられた荷捌き室5と、この荷捌き室5の前側に隣接して設けられた複数のドックシェルタ3とを備えている。
そして、各ドックシェルタ3にそれぞれトラックTが接車されて、その荷台Nが受け入れられるようになっている。
また、ドックシェルタ3の側壁3a,3aの前端部には、横開き式のジャバラカーテン状のエアークッション7が設けられている。このエアークッション7はトラックTの荷台Nがドックシェルタ3の開口部に受け入れられた際に、内部にエアーが注入されることで、荷台Nの側面に向けて伸張して、その側端部が荷台Nの側面に密着するようになっている。
なお、図1および図2において、符号Ndは荷台Nの扉であり、符号3hはドックシェルタ3と荷捌き室5とを仕切る壁に設けられた扉を示している。
ノズル部11はドックシェルタ3の床3cの荷台N側に位置する縁部(前縁部)に、当該縁部に沿って、同軸に2本設けられている。
ノズル部11は、図4および図5に示すように、内部が空洞となっている本体部11aと、この本体部11aの内部に、本体部11aの軸方向に所定間隔で設けられて、本体部11aを補強する補強部材11b,11cと、本体部11aのトラックT側(図4において左側)を向く面に設けられた空気吹出し口11dと、カバー部材11eと、本体部11aの端部に設けられたダクト接続部11fとを備えている。
本体部11aのドックシェルタ3の奥側を向く側面(図4において右側面)は、ドックシェルタ3の前側(図4において左側)に向かうにしたがって、上方に向かうように、床3cに対して傾斜している。そして、本体部11aには、その上面および傾斜した傾斜側面にカバー部材11eが被さるようにして設けられている。このカバー部材11eによって本体部11aの開口部11kが塞がれている。カバー部材11eは、皿ネジ16によって本体部11aに着脱可能に取り付けられている。
また、本体部11aの傾斜側面に設けられたカバー部材11eには、フォークリフト等の荷役台車の車15が接触可能となっている。これによって、ノズル部11はドックシェルタ3の床3cを走行するフォークリフト等の荷役車両の車止めとしても機能するようになっている。
また、本体部11aの内部には、補強部材11cが設けられている。この補強部材11cは断面L字形に形成されており、本体部11aの長手方向に所定間隔で複数設けられている。補強部材11cの一片は補強部材11bの裏面に皿ネジ16によって固定され、他片は本体部11aの底部に当接または固定されている。
このような補強部材11b,11cによって、本体部11aの傾斜側面が、荷役車両の車15から作用する力に十分に抗することができるように、補強されている。
また、本体部11aの内部に、空気吹出し口11dから吹出される空気の流れを制御するバッフル板20を設けてもよい。このバッフル板20は、本体部11aの長手方向に延在する帯板状のものであり、複数の空気吹出し口11dの裏面側をまとめて覆うようにして設けられている。バッフル板20には、多数の小孔が縦横に所定間隔で形成されており、当該バッフル板20は、本体部11aを流れてきた空気に抵抗を与えつつ当該空気を小孔に通すことによって、空気吹出し口11dから吹出す風速を均一にしている。
また、図5に示すように、本体部11aの一方の端部は閉塞されており、他方の端部は開口している。この開口している端部にはダクト接続部11fが設けられている。このダクト接続部11fは内部が空洞の箱状に形成されており、上面には円筒状の接続筒部11gがダクト接続部11fの内部に連通して設けられている。ダクト接続部11fの側端面に本体部11aが接続されており、ダクト接続部11fの内部と本体部11aの内部とが連通している。
そして、本体部11a,11aの閉塞されている端面どうしは互いに突き当てた状態となっている。したがって、2本のノズル部11,11の本体部11a,11aの内部は連通していない。なお、本体部11a,11aの端面(ダクト接続部11fが接続されていない端面)を開口させておき、この開口している端部を連結することによって、2本のノズル部11,11の本体部11a,11aの内部を連通させてもよい。
また、図4に示すように、ノズル部11の本体部11aの空気吹出し口11dが設けられている壁部は、ドックシェルタ3の床3cの前縁部より、前側(図4において左側)に突出しており、この突出している本体部11aの底部はクッション部材8の表面に当接または近接している。
ファンユニット12は、矩形箱状のケーシング12aと、このケーシング12aの内部に設けられたファン12bとを備え、ファン12bを回転させることによって、吸込面12cからドックシェルタ3の上部の空気を、図2において矢印で示すように、吸い込むようになっている。吸込面12cはドックシェルタ3の内側を向いており、この吸込面12cには防塵・防虫用のプレフィルタ12dが設けられている。プレフィルタ12dは粘着性を有しており、吸込面12cから空気を吸い込む際にプレフィルタ12dに付着した虫類がファン12bの回転を停止させても、プレフィルタ12dから飛散しないようになっている。また、プレフィルタ12dは粘着性を有していなくてもよい。
また、ファンユニット12は、そのファン12bの回転速度を制御可能に構成されており、ファン12bが高速回転する高速モード、中速回転する中速モード、低速回転する低速モードを選択可能となっている。
なお、ファンユニット12は1つであってもよい。この場合、ファンユニット12をドックシェルタ3の幅方向略中央部(図2における左右方向中央部)において、天井に取り付けてもよいし、ドックシェルタ3の奥側にある垂れ壁3w(図1参照)に取り付けてもよい。
この接続筒部12gには、ダクト13の上端部が接続され、このダクト13の下端部はノズル部11のダクト接続部11fの接続筒部11gに接続されている。ダクト13は可撓性を有する円筒状に形成されている。
図2に示すように、ファンユニット12は左右一対あり、ノズル部11も左右一対あるので、ダクト13も左右一対ある。一方のダクト13はドックシェルタ3の一方の側壁3aに沿って配置され、他方のダクト13は他方の側壁3aに沿って配置されている。
なお、上述したように、ファンユニット12が1つの場合、当該ファンユニット12に2本のダクト13,13の一端部を接続し、他端部をそれぞれノズル部11のダクト接続部11f,11fに接続すればよい。この場合、ダクト13,13はファンユニット12から側壁3a,3aに向けて横方向に引き回し、側壁3a,3aの上端部で下方に曲げて当該側壁3a,3aに沿って配置したうえで、ダクト接続部11f,11f(の接続筒部11g,11g)に接続すればよい。
また、ファンユニット12,12をドックシェルタ3の下部に設けてもよい。この場合、フォークリフト等の荷役車両の走行の妨げにならない位置に設ける。このようにすれば、ダクト13,13を短くできる。さらに、ファンユニット12,12をノズル部11の本体部11a,11aの端部に直接接続することによって、ダクト13,13を省略することもできる。この場合、ファンユニット12の接続筒部12gを、ノズル部11のダクト接続部11fの接続筒部11gに接続すればよい。
すなわちまず、図1に示すように、ドックシェルタ3にトラックTが接車し、その荷台Nがドックシェルタ3の開口部に受け入れられて、トラックTのバンパーTbがクッション部材8に密接すると、エアークッション6が下方に向けて伸張して、その下端部が荷台Nの上面に密着するとともに、左右のエアークッション7,7が荷台Nのそれぞれの側面に向けて伸張して、その側端部が荷台Nのそれぞれの側面に密着する。
なお、ファンユニット12,12の起動のタイミングは荷捌き室3の扉3dが開放された時に合わせてもよい。
その後、荷台Nの扉Ndを開くととともに、ドックシェルタ3と荷捌き室5との間の扉3dを開いて、荷物の搬入、搬出作業を行う。荷物の搬入、搬出作業の後、ファンユニット12,12を停止し、エアークッション6とエアークッション7とをそれぞれ荷台Nの上面と側面から離すことによって、トラックTがドックシェルタ3から離間可能となる。
図6(a)に示すように、ノズル部11から吹出される空気の気流f1と、隙間Sを通して外部から上向きに侵入する空気の気流f2とが拮抗する場合、つまりノズル部11から吹出される空気の風量および風速と、隙間Sを通して外部から上向きに侵入する空気の風量および風速がほぼ等しい場合、気流f2は気流f1との衝突部で滞留するので、気流f2によって外部の空気(暖気)および湿気がドックシェルタ3に侵入するのを防止できるとともに、気流f1によってドックシェルタ3の内部の冷気Cが隙間Sを通って外部に流出するのを防止できる。
また、図6(b)に示すように、気流f1が気流f2に対して優勢の場合、つまりノズル部11から吹出される空気の風量および風速が、隙間Sを通して外部から上向きに侵入する空気の風量および風速より大きい場合、気流f2は気流f1によって押し戻されるので、気流f2によって外部の空気(暖気)および湿気がドックシェルタ3に侵入するのを防止できるが、ドックシェルタ3の内部の冷気Cの一部C1が気流f1に誘引されて隙間Sを通って少量外部に排出される。
なお、図6(d)に示すように、本実施の形態におけるノズル部11を設置せず、ドックシェルタ3の床3cに通常の車止め30を設置しているだけの場合、気流f2によって外部の空気(暖気)および湿気が隙間Sを通ってドックシェルタ3の内部に大量に侵入するとともに、ドックシェルタ3内の冷気Cの一部C1は隙間Sから外部に流出する。
また、ファンユニット12がドックシェルタ3の上部に設けられているので、ドックシェルタ内上部に滞留する比較的温度の高い空気を吸い込み、ノズル部11から吹出すので、ドックシェルタ3内の冷気を外部に放出するのを抑制でき、エネルギーロスを低減できる。
さらに、ノズル部11が車止めとしても機能するので、ドックシェルタ3の床3cに別途車止めを設けなくても、荷役車両のドックシェルタ3からの落下を未然に防止できる。また、本体部11aが内部から補強部材11b,11cによって補強されているので、ノズル部11に車止めとしての強度を確実に持たせることができる。
また、ノズル部11の本体部11aの内部に、バッフル板20を設けることによって、当該バッフル板20によってノズル部11の空気吹出し口11dから吹出される空気の流れを制御できるので、当該空気をその量、風速を均一にして吹出すことができる。
図7に示す第1変形例では、ノズル部11のカバー部材11eの先端縁部11hが空気吹出し口11dの上縁より下方に延出しており、これによって、空気吹出し口11dの流路断面積を小さくしている。したがって、第1変形例のノズル部11では、空気吹出し口11dからの空気の吹出し速度を上述した実施の形態における空気吹出し口11dからの吹出し速度より速めることができる。なお、矢印で空気の吹出し方向を示している。
また、カバー部材11eは皿ネジ16,16によって本体部11aに着脱可能に取り付けられているので、図4に示すカバー部材11eを、先端縁部11hを有するカバー部材11eに容易に取り換えることができる。
また、第1変形例と同様に、図4に示すカバー部材11eを、延出部11jを有するカバー部材11eに容易に取り換えることができる。
また、第1変形例と同様に、図4に示すカバー部材11eを、先端縁部11hを有するカバー部材11eに容易に取り換えることができる。
2 保冷施設
3 ドックシェルタ
3a 側壁
3c床
11 ノズル部
11a 本体部
11b,11c 補強部材
11d 空気吹出し口
12 ファンユニット
13 ダクト
20 バッフル板
T トラック
N 荷台
Claims (4)
- 保冷施設のトラックの荷台を受け入れるドックシェルタに設けられるエアーカーテン装置であって、
前記ドックシェルタの開口部の前壁および側壁に設けられ、前記荷台の上面および側面に密着することで、前記開口部と、前記荷台の上面および側面との間をシールするシール部材と、
前記ドックシェルタの床の前記荷台側に位置する縁部に、当該縁部に沿って設けられたノズル部と、
前記ドックシェルタの上部に設けられたファンユニットと、
前記ノズル部と前記ファンユニットとを接続するダクトを備え、
前記ファンユニットによって吸い込まれた空気が前記ダクトを通して前記ノズル部に供給され、このノズル部から前記トラック側に向けて水平または斜め下方に向けて吹き出されることを特徴とするエアーカーテン装置。 - 保冷施設のトラックの荷台を受け入れるドックシェルタに設けられるエアーカーテン装置であって、
前記ドックシェルタの開口部の前壁および側壁に設けられ、前記荷台の上面および側面に密着することで、前記開口部と、前記荷台の上面および側面との間をシールするシール部材と、
前記ドックシェルタの床の前記荷台側に位置する縁部に、当該縁部に沿って設けられたノズル部と、
前記ドックシェルタに設けられたファンユニットと、
前記ノズル部と前記ファンユニットとを接続するダクトを備え、
前記ファンユニットによって吸い込まれた空気が前記ダクトを通して前記ノズル部に供給され、このノズル部から前記トラック側に向けて水平または斜め下方に向けて吹き出され、
前記ノズル部は、前記ドックシェルタの床を走行する荷役車両の車止めとしても機能することを特徴とするエアーカーテン装置。 - 前記ノズル部は、前記床の縁部に沿って延在し、内部が空洞となっている本体部と、
この本体部の内部に当該本体部の軸方向に所定間隔で設けられて、当該本体部を補強する補強部材と、前記本体部の前記トラック側を向く面に設けられた空気吹出し口とを備え、
前記本体部の前記ドックシェルタの側壁側の端部に、前記ダクトが接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエアーカーテン装置。 - 前記本体部の内部に、前記空気吹出し口から吹出される空気の流れを制御するバッフル板が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のエアーカーテン装置。
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KR102090118B1 (ko) * | 2019-06-13 | 2020-03-17 | 김재중 | 이중 게이트 및 에어 커튼을 구비한 도크 쉘터 모듈 |
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