JP6990669B2 - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6990669B2 JP6990669B2 JP2019039648A JP2019039648A JP6990669B2 JP 6990669 B2 JP6990669 B2 JP 6990669B2 JP 2019039648 A JP2019039648 A JP 2019039648A JP 2019039648 A JP2019039648 A JP 2019039648A JP 6990669 B2 JP6990669 B2 JP 6990669B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light source
- cutting fluid
- tool
- unit
- flow surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 title claims description 16
- 239000002173 cutting fluid Substances 0.000 claims description 150
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 19
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 41
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 24
- 238000000034 method Methods 0.000 description 13
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 12
- 230000008569 process Effects 0.000 description 12
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 description 9
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 7
- 230000008859 change Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 4
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 3
- 238000013461 design Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 2
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 239000010730 cutting oil Substances 0.000 description 1
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 1
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Description
切削液が供給された状態の工具を撮影する撮影部と、
前記工具を異なる角度から照射する複数の光源と、
前記切削液のノズル吐出角度、及び吐出圧または流量に基づいて、前記切削液の流れ表面のプロファイルを推定する切削液プロファイル推定部と、
前記複数の光源の中から、前記流れ表面に当たる領域で、照射光の光軸の方向が前記流れ表面に対して最も垂直に近くなる前記光源を選択する光源選択部と、
を備え、
前記光源選択部で選択された前記光源から照射光が出射された状態で、前記撮影部が撮影を行う。
切削液が供給された状態の工具を撮影する撮影部と、
前記工具を照射する光源と、
前記切削液のノズル吐出角度、及び吐出圧または流量に基づいて、前記切削液の流れ表面のプロファイルを推定する切削液プロファイル推定部と、
前記切削液の流れ表面に当たる領域で、照射光の光軸の方向が前記流れ表面に対して最も垂直に近くなる前記光源の配置を決定する光源位置選択部と、
を備え、
前記光源位置選択部で決定された配置に配置された前記光源により照射光が出射された状態で、前記撮影部が撮影を行う。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態や実施例に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態や実施例では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態や実施例ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
図1から図3を参照して、本実施形態に係る撮像装置1、及び、撮像装置1が設置されている工作機械100について説明する。図1は、工作機械に設置された本発明の第1実施形態に係る撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1、及び、該撮像装置1が設置された工作機械100の加工領域の模式的斜視図である。図3は、切削液114が吐出している状態でワーク112を機械加工している工具110を撮影する、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1、及び、該撮像装置1が設置された工作機械100の加工領域の模式的斜視図である。
工作機械100は、基台104と、工具主軸106と、切削液供給ノズル108とを備える。工具主軸106には、工具110が取り付けられている。工作機械100は、工作機械制御部102を備え、工作機械制御部102の制御により、基台104に配置されたワーク112を工具110によって所望の形状に機械加工する。工具主軸106は、工作機械制御部102によって、x軸方向(例えば、横方向)、y軸方向(例えば、縦方向)及びz軸方向(例えば、高さ方向)の動きが制御される。切削液供給ノズル108は、例えば、工具主軸106に取り付けられており、ワーク112が機械加工されている間、ワーク112と工具110とに切削液114を吹き付けるように供給する。切削液114は、機械加工により熱を帯びる工具110及びワーク112を冷却するために用いられる。切削液114は、例えば、不水溶性切削油、水溶性エマルジョン、水溶性ソリューションが用いられる。
本実施形態に係る撮像装置1は、工作機械100に設置して使用される。撮像装置1は、複数の光源11と、撮影部4と、制御部2とを備えている。制御部2は、工作機械制御部102と電気的に接続され、工作機械制御部102からの信号に応じて、撮影部4の作動制御と、複数の光源11の照射に関する制御と、撮影部4で撮影された画像の処理とを行う。
以下に、撮像装置1についての詳細を説明する。
撮影部4は、カメラから構成され、工作機械100に固定して設置されており、工具110、特に工具110の刃先を撮影する。撮影部4の撮影領域は、機械加工中の工具110の全移動範囲に及ぶ。本実施形態では、撮影部4として1つのカメラが工作機械100に設置されているが、複数のカメラを用いてもよい。この場合、複数のカメラの各撮影領域をつなぎ合わせることで、機械加工を行っている工具110の全移動範囲を撮影してもよい。撮影部4として、例えば、CCD、MOSをはじめとする任意の撮像素子を有する装置が用いられる。
複数の光源11はそれぞれ、工作機械100に固定して設置されている。複数の光源11の全照射領域は、機械加工を行っている工具110、特に工具110の刃先の全移動範囲に及ぶ。複数の光源11を構成する各光源10は、それぞれの光軸Aの方向が異なるように配置されている。複数の光源11はさらに、切削液供給ノズル108から出射される切削液114が飛散する範囲外に配置される。つまり、複数の光源11は、切削液供給ノズル108から切削液114が吐出されているとき、切削液114を介して、機械加工中の工具110に異なる角度から光を照射するように、工作機械100に設置されている。
光源10は、例えばLEDやLDを用いることができる。
制御部2は、撮影制御部6と、画像処理部8と、切削液プロファイル推定部12と、光源選択部14と、光源制御部16とを含んでいる。制御部2の切削液プロファイル推定部12及び光源選択部14は、工作機械制御部102からの情報を受け取り得る。制御部2の各部はまた、各部間でも、情報の授受を行い得る。
切削液プロファイル推定部12と、光源選択部14と、光源制御部16とは、切削液114を供給された状態で機械加工を行っている工具110の鮮明な画像を取得するために、複数の光源11の中から「適切な光源」を選択し、該適切な光源の点消灯制御をする。
撮影制御部6は、機械加工中の工具110を撮影するために撮影部4の作動制御を行う。
画像処理部8は、撮影部4が撮影した画像から工具110の鮮明な画像を取得するために、撮影部4が撮影した画像の処理を行う。
以下、特に図1を参照しながら、各部の機能について詳細に説明する。
切削液プロファイル推定部12は、工作機械制御部102からの切削液114に関する情報に基づいて、切削液の流れ表面116のプロファイルを推定し、該プロファイルから流れ表面116を画定する接線Lを推定する。工作機械制御部102から伝達される切削液に関する情報は、例えば、使用される切削液の切削液供給ノズル108から吐出する角度、吐出圧(又は流量)である。切削液プロファイル推定部12は、これらの情報をパラメータとして、流体解析により切削液の流れ表面116のプロファイルを推定する。流体解析のパラメータとしてはさらに、切削液114の温度及び切削液114の温度に依拠する切削液114の粘度を用いることもできる。
光源選択部14は、切削液プロファイル推定部12により推定されたプロファイルと、工作機械制御部102から伝達される工具110の位置情報とに基づいて、複数の光源11の中から「適切な光源」を選択する。加工開始位置情報は、例えば、工具110の刃先のx-y-z座標位置である。
加工中の工具110は、切削液114を供給されているため、複数の光源11を構成する各光源10から出射された光は、切削液の流れ表面116で屈折する。各光源10、それぞれの光軸Aの方向が異なるように配置されているため、各光源10から出射された光は、流れ表面116へ入射する角度が異なる。従って、各光源10から出射された光の流れ表面116での屈折角度も異なり、各光源10から出射された光は、異なる照射角度で工具110を照射する。つまり、流れ表面116への光の入射角度によって、切削液114への光の透過率が異なる。この光の入射角度と屈折について注目すると、切削液の流れ表面116の接線Lに垂直に入射する光は、ほぼ屈折せずに切削液114内に入射することは明らかである。そのため、工具110を照射領域に含む光源であって、切削液の流れ表面116の接線Lに対して光軸Aが垂直である光源が、最も高い透過率で切削液114を透過し、最も高い照射程度で工具110を照射する。従って、工具110を照射領域に含む光源であって、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが垂直である光源を用いて、加工中の工具110を撮影することが望ましい。
光源制御部16は、複数の光源11の中から光源選択部14によって選択された「適切な光源」を点灯させる。工具110の位置が加工に伴い移動すると、複数の光源11の中から選択される「適切な光源」も変わり得る。そのため、光源制御部16は、工具110の移動に伴い変更される「適切な光源」に応じて、各光源10の点消灯を制御する。
撮影制御部6は、撮影部4による撮影の開始/停止を制御する。複数のカメラが設置されている場合、撮影制御部6は、工作機械制御部102からの工具110の位置情報に基づいて、複数のカメラの中から、工具110を撮影領域に含むカメラを選出し、該カメラに撮影を実施させる。
本実施形態において、画像処理部8は、撮影部4が撮影した画像に、積算フィルタによる画像処理、及び/又は、カラーミキサによる画像処理を施す。
画像処理部8は、撮影部4により撮影された連続する複数の画像を積算し、不規則及び/又は不連続に撮影された被撮像要素(被撮像物)を取り除く。具体的には、画像処理部8は、例えば、フレーム差分法を用いて、撮影部4により撮影された連続するn枚(n≧2)の画像のi番目(i≧1)と(i+1)番目の画像の差分を算出し、該差分を取り除く。
画像処理部8は、撮影部4により撮影された画像の信号(観測信号)を、予め取得された、切削液114単体を撮影して得られた信号(基準信号)により補正する。
例を挙げて具体的に説明すると、切削液114単体を撮影部4で撮影した画像の色に関する信号(基準信号)が、R1=a、G1=b、B1=cであり、工具110単体を同一の光源と同一のカメラを用いて撮影した画像の色に関する信号が、R2=d、G2=e、B2=fであるとする。このとき、ワーク112が工具110で機械加工されている間に、切削液114を介して工具110を撮影した画像の色に関する信号(観測信号)は、R3=ad、G3=be、B3=cfとなる。この観測信号R3、G3、B3を、基準信号R1、G1、B1によって補正して、補正信号R4=R3/R1、G4=G3/G1、B4=B3/B1を得る。これにより、切削液114を介して工具110を撮影した画像から切削液114による要素が取り除かれる。また、基準信号R1、G1、B1の信号強度は、切削液114の流量、切削液の種類(透明度)等により変化し得る。そのため、切削液114単体の基準信号R1、G1、B1の強度は、切削液供給ノズル108から吐出する切削液114の角度、吐出圧又は流量等をパラメータとした、切削液プロファイル推定部12による流体解析によって推定してもよい。流体解析のパラメータとしてはさらに、切削液114の温度及び切削液114の温度に依拠する切削液114の粘度を用いてもよい。
図4のフローチャートにおいて、まず、切削液114の供給が開始されるか否かを判断する(ステップS2)。切削液114の供給が開始されたか否かは、工作機械制御部102からの信号に基づいて判断される。この判断で、供給開始ではない(NO)と判別したときは、ステップS2の判断処理を繰り返す。つまり、使用者から供給開始の指示があるまで待機状態になっている。ステップS2の判断で、供給開始(YES)と判別したときは、次に、切削液プロファイル推定部12が、切削液の流れ表面116のプロファイルを推定し、該プロファイルから流れ表面を画定する接線Lを推定する(ステップS4)。
図5の工具位置確認サブルーチンに示すように、工作機械制御部102からの工具110の位置情報に基づいて、光源選択部14は、点灯選択されている光源が適切な光源か否か判断する(ステップS24)。ステップS24の判断で適切な光源ではない(NO)と判別したときは、光源選択部14は、既に推定されているプロファイルと、工作機械制御部102から伝達される工具110の位置情報とに基づいて、複数の光源11の中から適切な光源を選択し(ステップS26)、光源制御部16により該光源を点灯して(ステップS28)、本サブルーチンを終了する。このとき、以前に点灯していた光源は消灯される。ステップS24で適切な光源が点灯している(YES)と判別した場合、そのまま本サブルーチンを終了する。メインルーチンに戻り、次に、工具110によるワーク112の加工が終了したか否かが判断される(ステップS16)。
切削液114が供給された状態の工具110を撮影する撮影部と、
前記工具110を異なる角度から照射する複数の光源11と、
前記切削液114のノズル吐出角度、及び吐出圧または流量に基づいて、前記切削液の流れ表面116のプロファイルを推定する切削液プロファイル推定部12と、
前記複数の光源11の中から、前記流れ表面116に当たる領域で、照射光の光軸Aの方向が前記流れ表面116に対して最も垂直に近くなる前記光源10を選択する光源選択部14と、を備え、
前記光源選択部14で選択された前記光源10から照射光が出射された状態で、前記撮影部が撮影を行うことを特徴とする。
このように構成された撮像装置1は、切削液の流れ表面116のプロファイルを推定し、工具110を照射領域に含む光源であって、切削液の流れ表面116に対して光軸が最も垂直に近くなる適切な光源を選択して、該光源から光が出射された状態で工具110の撮影を行う。これにより、選択された適切な光源から出射された光が、切削液114を高い透過率で透過して工具110を照射するので、撮影部4により工具110の鮮明な画像を取得することができる。従って、加工中の工具110が不透明な切削液114で覆われていても、工具110を撮影することができる。よって、切削液が供給されている加工中の工具110を視認可能に撮影する撮像装置1を提供できる。
次に、図6及び図7を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る撮像装置201を説明する。図6は、工作機械に設置された本発明の第2実施形態に係る撮像装置201の概略構成を示すブロック図である。図7は、切削液114が供給されている状態でワーク112を機械加工している工具110を撮影する、本発明の第2実施形態に係る撮像装置201、及び、該撮像装置201が設置された工作機械100の加工領域の模式的斜視図である。
第2実施形態に係る撮像装置201は、1つの光源210を備え、光源210を移動及び回転させるアクチュエータ18及び回転部210aを備えている点で第1施形態に係る撮像装置1と異なる。アクチュエータ18及び回転部210aは、光源制御部216によって制御される。それゆえ、図6及び図7において、第1実施形態に係る撮像装置1に用いる部材と同一の部材には、同一符号を付す。また、以下には、第1実施形態に係る撮像装置1と異なる点である光源210、アクチュエータ18、光源位置選択部214、光源制御部216及び、撮像装置201の制御フローについて詳細を説明する。
第2実施形態に係る撮像装置201は、1つの光源210を備える。
光源210は、例えば、工作機械100に取り付けられたレール118上に配置されており、工作機械100内の所定の範囲を自在に移動する。所定の範囲を自在に移動可能な光源210はさらに、光軸Aの延在方向を変える回転部210aを備える。光源210は、加工中の工具110、特に工具110の刃先の移動範囲を照射する。光源210はさらに、切削液供給ノズル108から出射される切削液114が飛散する範囲外を移動する。つまり、光源210は、切削液供給ノズル108から切削液114が放出されているとき、切削液114を介して、加工中の工具110に異なる角度から光を照射する。
光源210は、例えばLEDやLDを用いることができる。
アクチュエータ18は、光源210を所定の範囲内(例えば、レール118の一端から他端の間)で移動させる。アクチュエータ18は、光源制御部216によって駆動制御される。アクチュエータ18として、例えば、電動モータ、電動シリンダ、油(空)圧モータ、油(空)圧シリンダ等を用いることができる。
回転部210aも、光源制御部216によって駆動制御される。回転部210aにも、光源210を回転させる電動モータ、油(空)圧モータ等が備えられている。
光源位置選択部214は、切削液プロファイル推定部12により推定された切削液の流れ表面116のプロファイルと、工作機械制御部102から伝達される工具110の位置情報とに基づいて、光源210の「適切な配置」を選択する。工具110の位置情報は、例えば、工具110の刃先のx-y-z座標位置である。
まず、既に説明したように、切削液114を供給されている加工中の工具110を鮮明に撮影するためには、工具110を照射領域に含む光源であって、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが垂直である光源を用いて、工具110を撮影することが望ましい。
しかしながら、流れ表面116は、複雑な形状であり、かつ、光源210の移動範囲及び回転部210aの回転範囲は、光源210及び回転部210aの設置空間の寸法、構造設計上の理由等から制限される。そのため、光源210の移動及び回転による照射可能な範囲に、工具110を照射領域に含み、かつ、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが垂直になる配置状態が含まれる場合は、切削液の流れ表面116に対して垂直に光を入射させて工具110を照射する位置に光源210を配置することができる。一方、光源210の移動及び回転による照射可能な範囲に、工具110を照射領域に含み、かつ、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが垂直になる配置状態が含まれない場合は、切削液の流れ表面116に対して垂直に光を入射させて工具110を照射する位置に光源210を配置することができない。以上のことから、本実施形態では、「適切な配置」を、工具110を照射領域に含む配置であって、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが最も垂直に近くなる配置(光源210の位置及び照射方向)と定義する。
光源制御部216は、光源位置選択部214により選出された「適切な配置」に光源210を移動させる。工具110の位置が加工に伴い移動する、光源210の「適切な配置」も変わり得る。そのため、光源制御部216は、工具110の移動に伴い変更される「適切な配置」に応じて、光源210を移動させる。
図8のフローチャートにおいて、まず、切削液114の供給が開始されるか否かを判断する(ステップS202)。切削液114の供給が開始されたか否かは、工作機械制御部102からの信号に基づいて判断される。この判断で、供給開始ではない(NO)と判別したときは、ステップS202の判断処理を繰り返す。つまり、使用者から供給開始の指示があるまで待機状態になっている。ステップS202の判断で、供給開始(YES)と判別したときは、次に、切削液プロファイル推定部12が、切削液の流れ表面116のプロファイルを推定し、該プロファイルから流れ表面116を画定する接線Lを推定する(ステップS204)。
図9の工具位置確認サブルーチンに示すように、工作機械制御部102からの工具110の位置情報に基づいて、光源位置選択部214は、光源210が適切な配置に配置されているか否か判断する(ステップS224)。ステップS224の判断で適切な配置ではない(NO)と判別したときは、光源位置選択部214は、既に推定されているプロファイルと、工作機械制御部102から伝達される工具110の位置情報とに基づいて、光源210の適切な配置を決定し(ステップS226)、光源制御部216により該配置に光源210を移動して(ステップS228)、本サブルーチンを終了する。ステップS224で光源210が適切な配置に配置されている(YES)と判別した場合、そのまま本サブルーチンを終了する。メインルーチンに戻り、次に、工具110によるワーク112の加工が終了したか否かが判断される(ステップS216)。
このように構成された撮像装置201は、切削液の流れ表面116のプロファイルを推定し、工具110を照射領域に含む光源210の配置であって、切削液の流れ表面116に対して光軸Aが最も垂直に近くなる適切な配置を選択して、該適切な配置に配置された光源210から光が出射された状態で工具110の撮影を行う。これにより、適切な配置にある光源210から出射された光が、切削液114を高い透過率で透過して工具110を照射するので、撮影部4により工具110の鮮明な画像を取得することができる。従って、加工中の工具110が不透明な切削液114で覆われていても、該工具110を撮影することができる。よって、切削液が供給されている加工中の工具110を視認可能に撮影する撮像装置201を提供できる。
上記の実施形態では、撮影部4のカメラは固定して配置されていたがこれに限られるものではない。例えば、工具110の移動に伴い、カメラを移動させてもよい。これにより、カメラの撮影範囲が工具110の移動範囲より狭い場合でも、1台のカメラで工具110を撮影し続けることが可能になる。
機械学習装置400は、機械加工時の工作機械100の周囲環境データA1、及び、使用者によって選択された切削液に関するデータA2、使用者によって選択された切削液供給ノズルに関するデータA3を変数Aとして取得する入力データ部402と、撮影部4によって撮影された、加工中の工具110を覆う切削液の流れ表面116のプロファイルデータBを有する学習部404とを備える。
切削液に関するデータA2は、例えば、切削液114の粘度、吐出圧(又は流量)である。
切削液供給ノズルに関するデータA3は、例えば、ノズル108の吐出角度である。
切削液の流れ表面のプロファイルデータBは、撮影部4によって撮影された、加工中の工具110に供給される切削液114の画像データを流体解析して得ることができる。
学習部404は、機械学習と称される任意のアルゴリズムに従って、切削液の流れ表面116のプロファイルデータBと入力データ部402が取得した変数Aとを用いて、変数Aの変化による切削液の流れ表面116のプロファイルの変化との関係を学習する。
撮像装置301は、上記の学習フェーズを経た機械学習装置400を備え、機械学習装置400の出力データ(切削液の流れ表面116のプロファイル)に基づいて、切削液プロファイル推定部312に切削液の流れ表面116を画定する接線Lを推定させるように構成される。また、撮像装置301は、加工を実施する時の変数A及び切削液の流れ表面116のプロファイルデータBを用いて、機械学習装置400の利用と同時に学習部404に学習を実施させてもよい。
このように構成された撮像装置301は、加工中の切削液の流れ表面116のプロファイルを、加工時の実際の温度、湿度等の周囲環境に応じて推定することができるので、流体解析による流れ表面116のプロファイルよりも高い精度のプロファイルを取得することができる。その結果、撮像装置301は、切削液114を介して撮影された、加工中の工具110の鮮明な画像を取得することができる。また、撮像装置301は、機械学習装置400の利用と同時に学習部404に学習を実施させることで、学習部404の出力データの精度の向上を図ることができる。
2、202 制御部
4 撮影部
6 撮影制御部
8 画像処理部
10 光源
11 複数の光源
12 切削液プロファイル推定部
14、 光源選択部
16、216 光源制御部
18 アクチュエータ
100 工作機械
102 工作機械制御部
104 基台
106 工具主軸
108 切削液供給ノズル
110 工具
112 ワーク
114 切削液
116 切削液の流れ表面
118 レール
210 光源
210a 回転部
214 光源位置選択部
Claims (5)
- 切削液が供給された状態の工具を撮影する撮影部と、
前記工具を異なる角度から照射する複数の光源と、
前記切削液のノズル吐出角度、及び吐出圧または流量に基づいて、前記切削液の流れ表面のプロファイルを推定する切削液プロファイル推定部と、
前記複数の光源の中から、前記流れ表面に当たる領域で、照射光の光軸の方向が前記流れ表面に対して最も垂直に近くなる前記光源を選択する光源選択部と、
を備え、
前記光源選択部で選択された前記光源から照射光が出射された状態で、前記撮影部が撮影を行うことを特徴とする撮像装置。 - 切削液が供給された状態の工具を撮影する撮影部と、
前記工具を照射する光源と、
前記切削液のノズル吐出角度、及び吐出圧または流量に基づいて、前記切削液の流れ表面のプロファイルを推定する切削液プロファイル推定部と、
前記切削液の流れ表面に当たる領域で、照射光の光軸の方向が前記流れ表面に対して最も垂直に近くなる前記光源の配置を決定する光源位置選択部と、
を備え、
前記光源位置選択部で決定された配置に配置された前記光源により照射光が出射された状態で、前記撮影部が撮影を行うことを特徴とする撮像装置。 - 前記撮影部により撮影された複数の画像を繋ぎ合わせて、被撮像物の画像を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記撮影部により撮影された画像の信号を、前記切削液単体を前記撮影部により撮影して得られた基準信号により補正することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の撮像装置。
- 前記光源によりパルス状の光を出射し、該パルス状の光が出射されたときに、前記撮影部が撮影を行うことを特徴とするこる請求項1から4の何れか1項に撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019039648A JP6990669B2 (ja) | 2019-03-05 | 2019-03-05 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019039648A JP6990669B2 (ja) | 2019-03-05 | 2019-03-05 | 撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020142317A JP2020142317A (ja) | 2020-09-10 |
JP6990669B2 true JP6990669B2 (ja) | 2022-01-12 |
Family
ID=72355305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019039648A Active JP6990669B2 (ja) | 2019-03-05 | 2019-03-05 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6990669B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013122956A (ja) | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工装置 |
JP2020116715A (ja) | 2019-01-28 | 2020-08-06 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械の撮像システムおよび撮像方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3106184B2 (ja) * | 1997-10-13 | 2000-11-06 | 工業技術院長 | 湿式切削における工具切刃のモニタリング装置 |
-
2019
- 2019-03-05 JP JP2019039648A patent/JP6990669B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013122956A (ja) | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工装置 |
JP2020116715A (ja) | 2019-01-28 | 2020-08-06 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械の撮像システムおよび撮像方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020142317A (ja) | 2020-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9930243B2 (en) | Variable focal length imaging system | |
CN107071258B (zh) | 包括可变焦距透镜的成像系统中的色差校正 | |
EP3503525B1 (en) | Variable focal length lens system including a focus state reference subsystem and associated method | |
US9830694B2 (en) | Multi-level image focus using a tunable lens in a machine vision inspection system | |
TWI448681B (zh) | 物件之二維與三維光學檢視方法及設備與物件之光學檢視資料的取得方法及設備 | |
EP3503524B1 (en) | Variable focal lentgh lens system including a focus state reference subsystem and associated method | |
JP2010530809A (ja) | 機械加工システム制御装置及び方法 | |
US20060088201A1 (en) | Smear-limit based system and method for controlling vision systems for consistently accurate and high-speed inspection | |
US20220101511A1 (en) | System and method utilizing multi-point autofocus to align an optical axis of an optical assembly portion to be normal to a workpiece surface | |
JP2016105068A (ja) | 測距装置及び測距方法 | |
JP6990669B2 (ja) | 撮像装置 | |
US8625089B2 (en) | Foreign matter inspection apparatus and foreign matter inspection method | |
KR20170111124A (ko) | 레이저 리페어 장치 | |
US11249225B2 (en) | Tunable acoustic gradient lens system utilizing amplitude adjustments for acquiring images focused at different z-heights | |
KR102019488B1 (ko) | 레이저 가공 장치 및 레이저 가공 방법 | |
JP2006171213A (ja) | 顕微鏡システム | |
JP6262382B2 (ja) | シーラー塗布装置 | |
JP3512388B2 (ja) | レーザ加工モニタリング装置 | |
JP2008073718A (ja) | レーザリペア装置 | |
JP4320601B2 (ja) | ワーク位置決め装置および該装置を備えた加工機 | |
JP2007240254A (ja) | レーザ装置、レーザ照射装置の強度プロファイル計測方法、レーザ照射装置 | |
US11587246B2 (en) | Metrology system with projected pattern for points-from-focus type processes | |
CN110382159B (zh) | 用于识别工件接合位置的方法和激光加工头 | |
KR100613429B1 (ko) | 카메라를 이용한 용접 아크길이 계측 장치 | |
JP6147118B2 (ja) | シーラー塗布装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210825 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20210825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211206 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6990669 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |