JP6989367B2 - 電力制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられバッテリを充電するための発電部と充電部とを備えた電力制御システムの技術分野に関する。
エンジンを備える車両においては、エンジンから駆動輪へ動力を伝達するための動力伝達装置の各構成要素を、エンジン動力により作動する機械式のポンプ(以下「機械ポンプ」と表記)を吐出源とする油圧により制御する構成が知られている。
一方で、燃費(燃料消費率)の向上等を目的として、車速条件を含む所定条件の成立に応じてエンジン停止操作に依らずエンジンを停止させるアイドリングストップ機能を備えた車両も普及している。このような車両では、アイドリングストップ機能によるエンジン停止中には、エンジン停止に伴い機械ポンプも停止するため、エンジン停止時にも油圧を供給可能なモータ駆動による電動ポンプを備えたものがある。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開2004−44133号公報
上記の電動ポンプは、車両に搭載されたメインバッテリ(例えば鉛バッテリ)によって駆動される。メインバッテリは、エンジン動力を利用して発電を行うオルタネータにより充電されるが、電動ポンプの作動頻度が高まると、その分、メインバッテリの充電頻度も高まる。すなわち、オルタネータによる発電の頻度も高まる傾向となる。
しかしながら、オルタネータによる発電を行うとエンジン負荷が増大することになり、上記のようにオルタネータの発電頻度が高まることは燃費の悪化に繋がる。
本発明は上記事情に鑑み為されたものであり、オルタネータを用いたメインバッテリの充電頻度を低下させ、燃費向上を図ることを目的とする。
本発明に係る電力制御システムは、作動油の吐出源としてエンジン動力に基づき駆動される機械ポンプと電動ポンプとが設けられると共に、前記作動油の油圧回路内に生じた前記作動油の余剰流を前記機械ポンプの吸入路に帰還させる余剰流帰還路が形成された動力伝達装置を有する車両における電力制御システムであって、前記余剰流帰還路により帰還される前記余剰流によって前記電動ポンプが有するモータのロータを回転させ電磁誘導により電力を発生させる発電部と、前記発電部により得られた電力によってバッテリを充電する充電部と、を備えるものである。
これにより、油圧回路における余剰流がバッテリの充電用動力源として有効活用される。また、電動ポンプの駆動にあたりメインバッテリからの電力持ち出し量を抑えることが可能とされる。
上記した本発明に係る電力制御システムにおいては、前記車両は前記エンジンのアイドリングストップ機能を有し、前記電動ポンプは、前記アイドリングストップ機能により前記エンジンが停止された状態において前記バッテリにより駆動される構成とすることが可能である。
これにより、アイドリングストップ中に電動ポンプを駆動するための電力として、充電部により充電された電力が用いられる。
上記した本発明に係る電力制御システムにおいては、前記電動ポンプは、前記モータによってポンプ部のロータが回転されることで前記作動油を吐出する構成とされ、前記モータの駆動時の回転力を当該ロータに伝達させ、前記モータの発電時の回転力を当該ロータに伝達させない伝達制御機構を備えた構成することが可能である。
これにより、発電に伴い電動ポンプのロータが逆回転されることの防止が図られる。
上記した本発明に係る電力制御システムにおいては、前記動力伝達装置は、前記機械ポンプが前記作動油を吐出する機械ポンプ側油路と、前記電動ポンプが前記作動油を吐出し前記機械ポンプ側油路に合流される電動ポンプ側油路とを有し、前記電動ポンプ側油路に挿入され前記機械ポンプ側油路から前記電動ポンプ側への前記作動油の流入を阻止する逆止弁を備えた構成することが可能である。
これにより、作動油の逆流防止効果が高まる。
上記した本発明に係る電力制御システムにおいては、前記電動ポンプを前記サブバッテリの電力のみにより駆動可能に構成することが可能である。
これにより、電動ポンプの駆動にメインバッテリの電力が用いられないようにすることが可能とされる。
本発明によれば、オルタネータを用いたメインバッテリの充電頻度を低下させることができ、燃費向上を図ることができる。
本発明に係る実施形態としての電力制御システムを備えた車両の構成概要を示した図である。 実施形態における動力伝達装置の油圧制御部の概略構成、及び電力制御システムの構成を説明するための図である。 第一変形例としての電力制御システムを備えた車両の構成概要を示した図である。 第一変形例としての電力制御システムの構成を説明するための図である。 第二変形例としての電力制御システムを備えた車両の構成概要を示した図である。
<1.車両の概要構成>
図1は、本発明に係る実施形態としての電力制御システムを備えた車両1の構成概要を示した図である。なお、図1では、車両1の構成のうち主に本発明に係る要部の構成のみを抽出して示している。
本実施形態の車両1は、走行動力源としてのエンジン2と、トルクコンバータ4、前後進切替機構5、及び無段変速機6を有する動力伝達装置3と、動力伝達装置3における作動油の油圧制御を行う油圧制御部7と、ギヤ8及びギヤ9と、デファレンシャルギヤ10と、駆動輪11a及び駆動輪11bと、エンジン制御ユニット12と、伝達装置制御ユニット13と、バス14とを備えている。
本実施形態では、油圧制御部7が作動油の吐出源として備えるポンプとして、エンジン2の動力に基づき駆動される機械式ポンプ(以下「機械ポンプ」と表記)71と、モータを動力源として駆動される電動ポンプ72とを備えており、車両1には、電動ポンプ72についての制御を行うポンプ制御部15が備えられている。
また、車両1には、例えば鉛バッテリとされたメインバッテリ16と、メインバッテリ16とは別途に設けられたサブバッテリ17とが備えられている。
エンジン2は、車両1を走行させる走行用動力源(原動機)であり、燃料を消費して車両1の駆動輪11a、11bに作用させる動力を発生させる。エンジン2は、燃料を燃焼させて機関出力軸であるクランクシャフト2aに機械的な動力(エンジントルク)を発生させ、該機械的動力をクランクシャフト2aから駆動輪11a、11bに向けて出力可能とされている。
動力伝達装置3は、エンジン2から駆動輪11a、11bへの動力伝達経路中に設けられ、エンジン2から駆動輪11a、11bへ動力を伝達するものであり、液状媒体としてのオイル(作動油)の油圧によって作動する。
動力伝達装置3においては、エンジン2のクランクシャフト2aと無段変速機6のインプットシャフトPsとがトルクコンバータ4、前後進切替機構5等を介して接続され、無段変速機構6のアウトプットシャフトSsがギヤ8及びギヤ9、デファレンシャルギヤ10等を介して駆動輪11a、11bに接続されている。
トルクコンバータ4は、エンジン2と前後進切替機構5との間に配置され、エンジン2から伝達された動力のトルクを増幅させて(又は維持して)、前後進切替機構5に伝達可能に構成されている。トルクコンバータ4は、回転自在に対向配置されたポンプインペラ4a及びタービンランナ4bを備え、フロントカバー4cを介してポンプインペラ4aをクランクシャフト2aと一体回転可能に結合し、タービンランナ4bを前後進切替機構5に連結して構成されている。これらポンプインペラ4a及びタービンランナ4bの回転に伴い、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間に介在された作動油などの粘性流体が循環流動することにより、その入出力間の差動を許容しつつトルクを増幅して伝達することが可能とされている。
また、トルクコンバータ4は、タービンランナ4bとフロントカバー4cとの間に設けられ、タービンランナ4bと一体回転可能に連結されたロックアップクラッチ4dをさらに備える。ロックアップクラッチ4dは、油圧制御部7から供給される作動油の圧力によって作動し、フロントカバー4cとの係合状態(ロックアップON)と開放状態(ロックアップOFF)とに切り替えられる。ロックアップクラッチ4dがフロントカバー4cと係合している状態では、フロントカバー4c(すなわちポンプインペラ4a)とタービンランナ4bが係合され、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの相対回転が規制され、入出力間の差動が禁止されるので、トルクコンバータ4は、エンジン2から伝達されたトルクをそのまま前後進切替機構5に伝達する。
前後進切替機構5は、エンジン2からの動力(回転出力)を変速可能であると共に、該動力の回転方向(最終的には駆動輪11a、11bの回転方向)を切替可能に構成されている。前後進切替機構5は、遊星歯車機構5a、摩擦係合要素としての前進クラッチ(フォワードクラッチ)CL及び後退ブレーキ(リバースブレーキ)BR等を含んで構成される。遊星歯車機構5aは、相互に差動回転可能な複数の回転要素としてサンギヤ、リングギヤ、キャリア等を含んで構成される差動機構であり、前進クラッチCL及び後退ブレーキBRは、遊星歯車機構5aの作動状態を切り替えるための係合要素であり、例えば多板クラッチなどの摩擦式の係合機構等によって構成することができ、ここでは油圧式の湿式多板クラッチが用いられている。
前後進切替機構5は、油圧制御部7から供給される作動油の圧力によって前進クラッチCL、後退ブレーキBRが作動し作動状態が切り替えられる。具体的に、前後進切替機構5は、前進クラッチCLが係合状態(締結状態:ON状態)、後退ブレーキBRが解放状態(OFF状態)である場合にエンジン2からの動力を正転回転(車両1が前進する際にインプットシャフトPsが回転する方向)でインプットシャフトPsに伝達する。一方、前後進切替機構5は、前進クラッチCLが解放状態、後退ブレーキBRが係合状態である場合にエンジン2からの動力を逆転回転(車両1が後進する際にインプットシャフトPsが回転する方向)でインプットシャフトPsに伝達する。前後進切替機構5は、ニュートラル時には、前進クラッチCL、後退ブレーキBRが共に解放状態とされる。
ここで、以下、上記のような前進クラッチCL及び後退ブレーキBRの係合/解除の制御を行う制御系をまとめて「CB制御系5b」と表記する。
無段変速機6は、エンジン2から駆動輪11a、11bへの動力の伝達経路における前後進切替機構5と駆動輪11a、11bとの間に設けられ、エンジン2の動力を無段階に(連続的に)変速して出力可能な変速装置である。具体的に、無段変速機6は、インプットシャフトPsに伝達(入力)されるエンジン2からの回転動力(回転出力)を所定の変速比で変速して変速機出力軸であるアウトプットシャフトSsに伝達し、アウトプットシャフトSsから駆動輪11a、11bに向けて変速された動力を出力する。
無段変速機6は、インプットシャフト(プライマリシャフト)Psに対して設けられたプライマリプーリ61、アウトプットシャフト(セカンダリシャフト)Ssに対して設けられたセカンダリプーリ64、プライマリプーリ61とセカンダリプーリ64との間に掛け渡された(巻き掛けられた)ベルトやチェーン等の巻き掛け部材67を含んで構成される巻き掛け式の無段変速機(連続可変トランスミッション:Continuously Variable Transmission=CVT)として構成されている。
プライマリプーリ61は、インプットシャフトPsに対する位置が固定とされインプットシャフトPsと同軸に一体回転するプライマリ側固定シーブ62と、インプットシャフトPsの軸方向に変位可能なプライマリ側可動シーブ63とを同軸に対向配置することにより形成されている。また、セカンダリプーリ64は、アウトプットシャフトSsに対する位置が固定とされアウトプットシャフトSsと同軸に一体回転するセカンダリ側固定シーブ65と、アウトプットシャフトSsの軸方向に変位可能なセカンダリ側可動シーブ66とを同軸に対向配置することにより形成されている。巻き掛け部材67は、プライマリ側の固定シーブ62と可動シーブ63との間、セカンダリ側の固定シーブ65と可動シーブ66との間に形成された略V字の溝(以下「V溝」と表記する)に掛け渡されている。
無段変速機6では、油圧制御部7からプライマリプーリ61の油圧室(プライマリ油圧室)、セカンダリプーリ64の油圧室(セカンダリ油圧室)に供給される作動油の油圧(プライマリ圧、セカンダリ圧)に応じて、プライマリ側可動シーブ63、セカンダリ側可動シーブ66がプライマリ側固定シーブ62、セカンダリ側固定シーブ65との間に巻き掛け部材67を挟み込む力(挟圧力:クランプ力)を制御することが可能とされる。これにより、プライマリプーリ61及びセカンダリプーリ64のそれぞれにおいて、V溝の幅を変更して巻き掛け部材67の回転半径(巻き掛け径)を調節することができ、プライマリプーリ61の入力回転速度に相当する入力回転数(プライマリ回転数)とセカンダリプーリ64の出力回転速度に相当する出力軸回転数(セカンダリ回転数)との比である変速比を無段階に変更することが可能とされている。また、プライマリプーリ61及びセカンダリプーリ64の巻き掛け部材67についての挟圧力が調整されることで、これに応じたトルク容量で動力を伝達することが可能となっている。
無段変速機6におけるアウトプットシャフトSsに伝達された動力はギヤ8及びギヤ9を介してデファレンシャルギヤ10に伝達される。デファレンシャルギヤ10は、伝達された動力を各駆動軸を介して駆動輪11a、11bに伝達する。デファレンシャルギヤ10は、車両1が旋回する際に生じる駆動輪11a、11b間の回転速度差を吸収する。
上記の構成により、車両1においては、エンジン2が発生させた動力をトルクコンバータ4、前後進切替機構5、無段変速機6、デファレンシャルギヤ10等を介して駆動輪11a、11bに伝達することができる。この結果、車両1は、駆動輪11a、11bの路面との接地面に駆動力[N]が生じ、これにより走行することができる。
油圧制御部7は、動力伝達装置3の一部として設けられ、作動油の油圧によってトルクコンバータ4のロックアップクラッチ4d、前後進切替機構5の前進クラッチCL及び後退ブレーキBR、無段変速機6のプライマリ側可動シーブ63及びセカンダリ側可動シーブ66等を含む、動力伝達装置3内の各機構を作動させるものである。
油圧制御部7は、動力伝達装置3のケース(外筐)内に設けられた各種の油路や、オイルリザーバ、オイルポンプ、複数の電磁弁などを含んで構成され、伝達装置制御ユニット13からの信号に応じて、動力伝達装置3内の各機構部に供給される作動油の流量や油圧を制御する。また、油圧制御部7は、動力伝達装置3内の所定の箇所の潤滑や冷却を行う潤滑・冷却油供給装置としても機能する。なお、油圧制御部7の構成については改めて説明する。
エンジン制御ユニット12及び伝達装置制御ユニット13は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、CAN(Controller Area Network)等の所定の車載ネットワーク通信規格に対応したバス14を介して相互にデータ通信可能に接続されている。
エンジン制御ユニット12は、エンジン2についての燃料噴射制御、点火制御、吸入空気量調節制御などの各種運転制御を行う。具体的には、エンジン2に設けられた各種のアクチュエータ(例えばスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータや燃料噴射を行うインジェクタ等)を制御することでエンジン2についての各種運転制御を行う。
エンジン制御ユニット12は伝達装置制御ユニット13と通信を行っており、必要に応じてエンジン2の運転状態に関するデータを伝達装置制御ユニット13に出力する。また、必要に応じ、伝達装置制御ユニット13からの各種信号に基づいてエンジン2の運転制御を行う。
本実施形態のエンジン制御ユニット12は、車速条件を含む所定条件の成立に応じてエンジン停止操作に依らずエンジン2を停止させるアイドリングストップ機能を実現させるための処理を行う。
具体的に、本例のエンジン制御ユニット12は、アイドリングストップ機能の作動許可条件として定められた所定条件(例えば、エンジン2が充分に暖機されている、全てのドアが閉まっている、運転席シートベルトが着用されている等の条件)が成立しているか否かを判定する。そして、該作動許可条件が成立している下で、アイドリングストップ機能の作動条件として定められた所定条件、すなわち車速条件を含む所定条件が成立したことに応じて、アイドリングストップ機能を作動する。すなわち、エンジン2を停止させる。
本例の場合、車速条件としては、例えば車速が10km/h等の所定閾値以下であることを条件としている。車速以外の作動条件としては、少なくともブレーキペダルが踏まれていることを条件としている(他にも例えばステアリングが操作されていない、急坂でない等の条件を付加することもできる)。
伝達装置制御ユニット13は、油圧制御部7を制御することによって、トルクコンバータ4、前後進切替機構5、無段変速機6など動力伝達装置3の各機構部の動作制御を行う。例えば、無段変速機6の変速比制御等を行う。
また、本実施形態の伝達装置制御ユニット13は、アイドリングストップ機能によりエンジン2が停止中の状態において、必要に応じて電動ポンプ72を駆動させるための制御を行う。なお、この点については後述する。
メインバッテリ16は、車両1に搭載された各種電子機器(上記したエンジン制御ユニット12や伝達装置ユニット13を含む)に動作電源を供給する。メインバッテリ16は、エンジン2の動力によって駆動されるオルタネータ(不図示)により発電された電力により充電される。
メインバッテリ16は、例えば車両1のエンジンルーム内やトランクルーム床下等、車両1における車室外の空間に設置されている。
サブバッテリ17は、例えば車両1における車室の床下等、車室外の所定位置に設置されている。本実施形態では、サブバッテリ17に蓄積された電力はポンプ制御部15による電動ポンプ72の駆動に用いられる。
<2.実施形態の電力制御システム>
図2は、油圧制御部7の概略構成、及び実施形態としての電力制御システムの構成を説明するための図である。
先ず、油圧制御部7の概略構成について説明する。
油圧制御部7には、上述した機械ポンプ71及び電動ポンプ72と共に、ライン圧調整バルブ73、副調圧バルブ74、各種の油路Y(Y1〜Y8)、及びタービン75が備えられている。
機械ポンプ71は、例えばトロコイドポンプ等の内接歯車式ポンプやベーンポンプ等とされ、エンジン2の動力によりロータが回転されることで作動油の吐出を行う。
エンジン2が作動中であり、機械ポンプ71が駆動状態である場合には、不図示のオイルパンに貯留された作動油が不図示のストレーナ(濾過フィルタ)を介し、吸入油路Y1を通じて機械ポンプ71により吸入・吐出される。機械ポンプ71により吐出された作動油は吐出油路Y2を介してライン圧調整バルブ73に入力される。
ライン圧調整バルブ73は機械ポンプ71で発生された油圧を調圧する。ライン圧調整バルブ73によりライン圧に調整された油圧は、油路Y3を介してロックアップクラッチ4dの駆動機構やCB制御系5b、無段変速機6の各油圧室(前述したプライマリ油圧室やセカンダリ油圧室)等、動力伝達装置3における必要各部に供給される。
図示は省略するが、油路Y3の先には、油路Y3から供給されるライン圧をさらに調圧するための各種のバルブ等の油圧調整部が設けられ、図1に示した伝達装置制御ユニット13は該油圧調整部の制御を行うことで、ロックアップクラッチ4dの締結/解除や前後進切替クラッチCL、前後進切替ブレーキBRの動作制御、及び無段変速機6の変速制御等を実現する。
副調圧バルブ74は、油路Y4を介して供給される、ライン圧調整バルブ39から排出された余剰流の油圧を調圧する。副調圧バルブ74により調圧された油圧は油路Y5を介して動力伝達装置3の各部潤滑に用いられる。
副調圧バルブ74の調圧により生じる作動油の余剰流は、帰還油路Y8を介して機械ポンプ71の吸入油路Y1に帰還される。本例では、帰還油路Y8にはタービン75を収容したタービン室Rtが設けられているが、これについては後述する。
また、アイドリングストップ中、すなわち機械ポンプ71の動作が停止中の状態では、前述のように伝達機構制御ユニット13が必要に応じ電動ポンプ72を駆動させる。
ここで、電動ポンプ72は、ロータ72mrを有するモータ72mと、ロータ72mrの回転が伝達されて回転するロータ72rを有するポンプ部72pとを備えている。ポンプ部72pは、例えばトロコイドポンプ等の内接歯車式ポンプやベーンポンプとされ、モータ72mによりロータ72rが回転されることで作動油を吐出する。モータ72mは、ポンプ制御部15に設けられたモータ駆動部15aからの駆動信号により駆動される。
なお、本例の電動ポンプ72に対しては、モータ72mの回転(モータ72mが有するロータmrの回転)をポンプ部72pのロータ72rに伝達するための機構としてワンウェイクラッチ72cが設けられているが、これについては後述する。
電動ポンプ72が駆動された状態、すなわち上記のロータ72rがモータ72mによって回転されている状態では、上述したオイルパンに貯留された作動油がストレーナを介し、吸入油路Y6を通じてポンプ部72pにより吸入・吐出される。ポンプ部72pにより吐出された作動油は吐出油路Y7を介してライン圧調整バルブ73に供給される。具体的には、図示のようにポンプ部72pの吐出油路Y7(電動ポンプ72の吐出油路Y7とも換言できる)は機械ポンプ71の吐出油路Y2に連通(合流)され、これによりライン圧調整バルブ73に供給される。
上記した油圧制御部7の構成により、アイドリングストップ機能によりエンジン2が停止中であっても、電動ポンプ72で生じた油圧をロックアップクラッチ4dの駆動機構や無段変速機6の油圧室等に供給することが可能とされている。
ここで、本実施形態の油圧制御部7においては、帰還油路Y8の一部が、タービン75を収容するタービン室Rtとして構成されている。タービン75は、帰還油路Y8に余剰流が流れることに応じて回転する。タービン75の回転軸はモータ72mにおけるロータ72mrの回転軸と連結され、これによりロータ72mrはタービン75の回転に連動して回転する。
タービン75は、余剰流が流れることに応じて、ロータ72mrを駆動時とは逆回転させるように構成されている。なお、ここでの「逆回転」とは、電動ポンプ72駆動時におけるモータ72m(ロータ72mr)の回転方向とは逆方向の回転を意味している。
このようにロータ72mrを逆回転させることで、モータ72mにおいては電磁誘導により電力が生じる。
本実施形態では、このようにモータ72mで発電された電力により、サブバッテリ17の充電を行う。
ポンプ制御部15には、上記のようなモータ72mを用いた発電と、モータ72mの駆動とを行うための構成として、モータ駆動部15a、充電部15b、及び充電/駆動切替スイッチSW1が設けられている。
モータ駆動部15aは、モータ72mについてのドライバ回路を有し、伝達装置制御ユニット13からの指示に基づきモータ72mの駆動信号を出力する。本例のモータ駆動部15aは、サブバッテリ17の出力電圧を電源電圧として入力し上記の駆動信号を生成する。つまりこの場合、モータ72mの駆動信号の電源電圧はサブバッテリ17から供給される。
充電/駆動切替スイッチSW1は、端子t1、t2、t3を有する3端子スイッチとされ、端子t1に対し端子t2を接続する状態(以下「第一状態」と表記)と、端子t1に対し端子t3を接続する状態(以下「第二状態」と表記)とを択一的に切り替えることが可能とされている。図示のように、充電/駆動切替スイッチSW1の端子t1はモータ72mに、端子t2はモータ駆動部15aに、端子t3は充電部15bにそれぞれ接続されている。充電/駆動切替スイッチSW1は、上記の第一、第二状態の切り替えを、伝達装置制御ユニット13からの制御信号に基づき行う。
従って、充電/駆動切替スイッチSW1は、伝達装置制御ユニット13からの指示に基づき、モータ駆動部15aからの駆動信号をモータ72mに出力する第一状態と、モータ72mで発電された電力を充電部15bに出力する第二状態との切り替えを行うものである。
充電部15bは、充電/駆動切替スイッチSW1が上記の第二状態にあるときに、モータ72mで発電された電力によりサブバッテリ17を充電する。
ここで、伝達装置制御ユニット13は、アイドリングストップ機能によりエンジン2が停止中の状態において、所定の条件を満たす場合には、充電/駆動切替スイッチSW1を第一状態に制御すると共に、モータ駆動部15aに指示を出しモータ72mの駆動信号を出力させる。
一方、エンジン2が作動中である場合には、伝達装置制御ユニット13は充電/駆動切替スイッチSW1を第二状態に制御する。エンジン2が作動中であれば機械ポンプ71が駆動されて帰還油路Y8に余剰流が生じ得る。余剰流が生じることでタービン75が回転し、タービン75の回転に伴いロータ72mrが逆回転され、モータ72mにおいて発電が行われる。この発電された電力は、第二状態に制御された充電/駆動切替スイッチSW1を介して充電部15bに供給され、充電部15bが該電力に基づいてサブバッテリ17を充電する。
なお、上記ではモータ72mの駆動信号の電源電圧がサブバッテリ17のみから供給される例としたが、該電源電圧はサブバッテリ17とメインバッテリ16の双方から供給することもできる。すなわち、メインバッテリ16(又はサブバッテリ17)を用いたモータ72mの駆動を、サブバッテリ17(又はメインバッテリ16)を用いてアシストする構成を採ることもできる。
ここで、上述のように発電時においてはモータ72mが逆回転されることになるが、この逆回転による回転力がポンプ部72pのロータ72rに伝達されてしまうと、吸入油路Y6に作動油が逆流する虞があり望ましくない。
そこで本実施形態では、モータ72mにおけるロータ72mrとポンプ部72pにおけるロータ72rとの間の動力伝達を、ワンウェイクラッチ72cを介して行うものとしている。ワンウェイクラッチ72cは、モータ72mの駆動時におけるロータ72mrの回転(つまり正回転)のみをロータ72rに伝達し、逆回転時におけるロータ72mrの回転はロータ72rに伝達しないように構成されている。
これにより、上記のような吸入油路Y6側への作動油の逆流の防止が図られる。
また、本実施形態では、電動ポンプ72の吐出油路Y7に対して逆止弁76を挿入している。この逆止弁76は、機械ポンプ71の吐出油路Y2側から電動ポンプ72側への作動油の流入を阻止する。
これにより、上記のような吸入油路Y6側への作動油の逆流の防止効果を高めることができる。
続いて、実施形態の変形例について説明する。
図3は、第一変形例としての電力制御システムを備えた車両1Aの構成概要を示した図である。なお、以下の説明において既に説明済みとなった部分と同様となる部分については同一符号を付して説明を省略する。
第一変形例は、電動ポンプ72におけるモータ72mの駆動元となるバッテリ(駆動信号の電源電圧供給源となるバッテリ)の切り替え、及びモータ72mで発電された電力の充電先となるバッテリの切り替えを可能とするものである。
図示のように車両1Aは、車両1と比較して、伝達装置制御ユニット13に代えて伝達装置制御ユニット13Aが、ポンプ制御部15に代えてポンプ制御部15Aが設けられた点が異なる。この場合、ポンプ制御部15Aは、サブバッテリ17と共にメインバッテリ16が接続されている。
なお、伝達装置制御ユニット13Aは、伝達装置制御ユニット13と比較して、後述する駆動元バッテリ、充電先バッテリを切り替えるためのスイッチ制御を行う点が異なる。
図4は、第一変形例としての電力制御システムの構成を説明するための図である。なお、油圧制御部7の構成は既に説明したものと同様であるため説明を省略する。
図示のようにポンプ制御部15Aは、ポンプ制御部15と同様にモータ駆動部15a、充電部15b、及び充電/駆動切替スイッチSW1を備えるが、駆動元切替スイッチSWdと充電先切替スイッチSWcとが追加されたものとなる。
駆動元切替スイッチSWd、充電先切替スイッチSWcは、それぞれ端子t1、t2、t3を有する3端子スイッチとされ、端子t1に対し端子t2を接続する状態と、端子t1に対し端子t3を接続する状態とを択一的に切り替えることが可能とされている。
ポンプ制御部15Aにおいて、駆動元切替スイッチSWdの端子t1はモータ駆動部15aの電源入力ラインに接続され、充電先切替スイッチSWcの端子t1は充電部15bの出力ラインに接続されている。また、駆動元切替スイッチSWd、充電先切替スイッチSWcのそれぞれにおいて、端子t2はサブバッテリ17と接続され、端子t3はメインバッテリ16と接続されている。
伝達装置制御ユニット13Aは、充電/駆動切替スイッチSW1の切替制御と共に、駆動元切替スイッチSWd、充電先切替スイッチSWcの切替制御を行う。これにより、モータ72mの駆動元バッテリとして、サブバッテリ17、メインバッテリ16の何れかを選択し、また充電部15bによる充電先バッテリとしてサブバッテリ17、メインバッテリ16の何れかを選択することが可能とされる。
この際、駆動元バッテリの切り替え、充電先バッテリの切り替えについては、例えばメインバッテリ16とサブバッテリ17の充電率(バッテリ残量)に応じた切り替えとすること等が考えられる。すなわち、駆動元バッテリの切り替えについては、基本的にサブバッテリ17を選択するものとしておき、サブバッテリ17の充電率が所定値以下に低下した場合にメインバッテリ16を選択する等が考えられる。
また、充電先バッテリの切り替えについては、基本的にサブバッテリ17を選択するものとしておき、サブバッテリ17の充電率が所定値以上となった場合にメインバッテリ16を選択する等が考えられる。
図5は、第二変形例としての電力制御システムを備えた車両1Bの構成概要を示した図である。
図示のように車両1Bにおいては、伝達装置制御ユニット13の電源電圧がサブバッテリ17から供給される。すなわち、この場合の伝達装置制御ユニット13は、余剰流を利用して発電された電力に基づいて駆動されるものである。
図5の例では、伝達装置制御ユニット13の電源電圧をサブバッテリ17のみから供給するものとし、メインバッテリ16からは供給しないものとしている。
上記のように伝達装置制御ユニット13の電源電圧をサブバッテリ17から供給する構成とすることで、伝達装置制御ユニット13を動作させるにあたってメインバッテリ16からの電力持ち出し量を抑えることができるため、オルタネータを用いたメインバッテリ17の充電頻度を低下させることができ、燃費向上を図ることができる。
なお、上記では伝達装置制御ユニット13の電源電圧をサブバッテリ17から供給する構成を例示したが、図3、図4で説明した第一変形例において、伝達装置制御ユニット13Aの電源電圧をサブバッテリ17から供給する構成を採ることも勿論可能である。
ここで、これまでの説明では、メインバッテリ16とは別途にサブバッテリ17を設ける構成を例示したが、サブバッテリ17を設けることは必須ではない。すなわち、メインバッテリ16を駆動元バッテリ及び充電先バッテリとする構成を採ることもできる。
また、これまでの説明では、メインバッテリ16とサブバッテリ17とを備えた構成において、サブバッテリ17、メインバッテリ16の何れか一方のみを充電する構成を例示したが、サブバッテリ17とメインバッテリ16の双方を同時充電可能な構成を採ることもできる。
<3.実施形態のまとめ>
上記のように実施形態の電力制御システムは、作動油の吐出源としてエンジン動力に基づき駆動される機械ポンプ(同71)と電動ポンプ(同72)とが設けられると共に、作動油の油圧回路内に生じた作動油の余剰流を機械ポンプの吸入路に帰還させる余剰流帰還路(帰還油路Y8)が形成された動力伝達装置(同3)を有する車両における電力制御システムであって、余剰流帰還路により帰還される余剰流によって電動ポンプが有するモータ(同72m)のロータ(同72mr)を回転させ電磁誘導により電力を発生させる発電部(タービン76、モータ72m)と、発電部により得られた電力によってバッテリ(サブバッテリ17、メインバッテリ16)を充電する充電部(同15b)と、を備えている。
これにより、油圧回路における余剰流がバッテリの充電用動力源として有効活用される。
従って、オルタネータを用いたメインバッテリの充電頻度を低下させることができ、燃費向上を図ることができる。
また、実施形態の電力制御システムにおいては、バッテリとして少なくともメインバッテリとサブバッテリを備え、充電部は、発電部により得られた電力によってサブバッテリを充電し、電動ポンプがサブバッテリにより駆動される構成とされている。
これにより、電動ポンプの駆動にあたりメインバッテリからの電力持ち出し量を抑えることが可能とされる。
従って、電動ポンプの駆動に係る電力収支の改善を図ることができ、オルタネータを用いたメインバッテリの充電頻度を低下させて燃費向上を図ることができる。
さらに、実施形態の電力制御システムにおいては、車両はエンジンのアイドリングストップ機能を有し、電動ポンプは、アイドリングストップ機能によりエンジンが停止された状態においてバッテリにより駆動される構成とされている。
これにより、アイドリングストップ中に電動ポンプを駆動するための電力として、充電部により充電された電力が用いられる。
従って、アイドリングストップ中にバッテリ残量が一定量以下に低下しオルタネータによるメインバッテリの充電を開始すべき状態となる可能性、すなわちエンジンが再始動される可能性をより低くすることができ、アイドリングストップ時間の延長化を図ることができる。
さらにまた、実施形態の電力制御システムにおいては、電動ポンプは、モータによってポンプ部(同72p)のロータ(同72r)が回転されることで作動油を吐出する構成とされ、モータの駆動時の回転力を当該ロータに伝達させ、モータの発電時の回転力を当該ロータに伝達させない伝達制御機構(ワンウェイクラッチ72c)を備えている。
これにより、発電に伴い電動ポンプのロータが逆回転されることの防止が図られる。
従って、作動油が電動ポンプの吸入側に逆流してしまうことの防止を図ることができ、該逆流に起因した動力伝達装置の誤動作防止を図ることができる。
また、実施形態の電力制御システムにおいては、動力伝達装置は、機械ポンプが作動油を吐出する機械ポンプ側油路(吐出油路Y2)と、電動ポンプが作動油を吐出し機械ポンプ側油路に合流される電動ポンプ側油路(吐出油路Y7)とを有し、電動ポンプ側油路に挿入され機械ポンプ側油路から電動ポンプ側への作動油の流入を阻止する逆止弁(同76)を備えている。
これにより、作動油の逆流防止効果が高まる。
従って、動力伝達装置の誤動作防止効果を高めることができる。
さらに、実施形態の電力制御システムにおいては、電動ポンプをサブバッテリの電力のみにより駆動可能に構成されている(図2及び図4参照)。
これにより、電動ポンプの駆動にメインバッテリの電力が用いられないようにすることが可能とされる。
メインバッテリには各種の車載電子機器が接続されるため、メインバッテリの出力ラインにはノイズが混入し易く、メインバッテリの電力により電動ポンプを駆動する場合にはノイズの影響により電動ポンプ(モータ)の動作が不安定になる虞がある。
上記構成によれば、電動ポンプの電源供給ラインにノイズが混入する可能性を低減することができ、従って、電動ポンプの動作安定性向上を図ることができる。
さらにまた、実施形態の電力制御システムにおいては、動力伝達装置の動作制御を行うコンピュータ装置としての伝達装置制御部(伝達装置制御ユニット13又は13A)を備える共に、バッテリとして少なくともメインバッテリとサブバッテリを備え、充電部は、発電部により得られた電力によってサブバッテリを充電し、伝達装置制御部の電源電圧がサブバッテリから供給される構成とされている。
これにより、伝達装置制御部の電源電圧は、余剰流に基づく充電が行われるサブバッテリから供給される。
従って、伝達装置制御部を動作させるにあたってメインバッテリからの電力持ち出し量を抑えることができるため、オルタネータを用いたメインバッテリの充電頻度を低下させることができ、燃費向上を図ることができる。
<4.変形例>
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記した具体例に限定されず多様な構成を採り得るものである。
例えば、上記では、本発明がアイドリングストップ機能を有する車両に適用される例を挙げたが、アイドリングストップ機能を有さない車両にも本発明は好適に適用できる。
1、1A、1B 車両、2 エンジン、3 動力伝達装置、7 油圧制御部、13、13A 伝達装置制御ユニット、14 バス、15、15A ポンプ制御部、16 メインバッテリ、17 サブバッテリ、71 機械ポンプ、72 電動ポンプ、72m モータ、72mr ロータ、72c ワンウェイクラッチ、72p ポンプ部、72r ロータ、75 タービン、Rt タービン室、76 逆止弁、15a モータ駆動部、15b 充電部、SW1 充電/駆動切替スイッチ、SWc 充電先切替スイッチ、SWd 駆動元切替スイッチ、Y1、Y6 吸入油路、Y2、Y7 吐出油路、Y8 帰還油路

Claims (5)

  1. 作動油の吐出源としてエンジン動力に基づき駆動される機械ポンプと電動ポンプとが設けられると共に、前記作動油の油圧回路内に生じた前記作動油の余剰流を前記機械ポンプの吸入路に帰還させる余剰流帰還路が形成された動力伝達装置を有する車両における電力制御システムであって、
    前記余剰流帰還路により帰還される前記余剰流によって前記電動ポンプが有するモータのロータを回転させ電磁誘導により電力を発生させる発電部と、
    前記発電部により得られた電力によってバッテリを充電する充電部と、を備え、
    バッテリとして少なくともメインバッテリとサブバッテリを備え、
    前記充電部は、前記発電部により得られた電力によって前記サブバッテリを充電し、
    前記サブバッテリが前記電動ポンプに対してのみ電力供給を行う
    電力制御システム。
  2. 前記車両は前記エンジンのアイドリングストップ機能を有し、
    前記電動ポンプは、
    前記アイドリングストップ機能により前記エンジンが停止された状態において前記バッテリにより駆動される
    請求項に記載の電力制御システム。
  3. 前記電動ポンプは、前記モータによってポンプ部のロータが回転されることで前記作動油を吐出する構成とされ、
    前記モータの駆動時の回転力を当該ロータに伝達させ、前記モータの発電時の回転力を当該ロータに伝達させない伝達制御機構を備えた
    請求項1又は請求項2に記載の電力制御システム。
  4. 前記動力伝達装置は、
    前記機械ポンプが前記作動油を吐出する機械ポンプ側油路と、前記電動ポンプが前記作動油を吐出し前記機械ポンプ側油路に合流される電動ポンプ側油路とを有し、
    前記電動ポンプ側油路に挿入され前記機械ポンプ側油路から前記電動ポンプ側への前記作動油の流入を阻止する逆止弁を備えた
    請求項に記載の電力制御システム。
  5. 前記電動ポンプを前記サブバッテリの電力のみにより駆動可能に構成された
    請求項1から請求項4の何れかに記載の電力制御システム。
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