本発明においては、底面部を折曲げ線を介して折り曲げることができるトレーにおいて、折曲げ線を介した一方を他方に対して折り曲げた状態を維持することができ、折り曲げた該一方がトレーに載せられた食品を食べる際の妨げとならないトレーを提供するという目的を以下のようにして実現した。
実施例1のトレー5−1は、図1〜図6に示すように構成され、底面部100と、底面部100の背面側の辺部から折れ線を介して連設された背面部110と、底面部100の右側面側の辺部から折れ線を介して連設された右側面部120と、底面部100の左側面側の辺部から折れ線を介して連設された左側面部130と、右側面部120の背面側の辺部から折れ線を介して連設された糊代部140と、左側面部130の背面側の辺部から折れ線を介して連設された糊代部150とを有している。トレー5−1は、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)により形成されている。つまり、トレー5−1は、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製のトレーである。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、図3における円内に示す方向となっていて、辺部102aや辺部102cと平行となっている。
ここで、底面部100は、中底面部102と、中底面部102の右側面側の辺部102aから折れ線C102aを介して連設された右底面部104と、中底面部102の左側面側の辺部102cから折れ線C102cを介して連設された左底面部106とを有している。
また、中底面部102は、長方形状の一方の短辺部から円弧状部を連設した形状を呈している。つまり、中底面部102は、前後方向に直線状に延びた右側面側の辺部(第1辺部)102aと、辺部102aの背面側の端部から左側面側に連設され、辺部102aとなす角部の角度(内側の角度)が直角の直線状の辺部102bと、辺部102bの辺部102a側とは反対側の端部から連設され、辺部102aと互いに平行(略平行としてもよい)に相対する直線状の辺部(第2辺部)102cと、辺部102cの辺部102b側とは反対側の端部と辺部102aの正面側の端部間に形成され外側に湾曲した円弧状の辺部102dとを有しており、中底面部102は、辺部102a〜辺部102dに囲まれた形状をしている。
また、中底面部102においては、罫線(第1罫線)(第1折曲げ補助線)C102が、折れ線C102a上の基点P10a(第1基点)と折れ線C102c上の基点P10b(第2基点)との間に直線状に形成されており、罫線C102は、基点P10aから基点P10bまで連続して形成されている。基点P10aは、折れ線C102aの前端から後端までの途中位置に設けられており、基点P10bは、基点P10aを通り折れ線C102aに対して垂直(略垂直としてもよい)な直線が折れ線C102cに交わる交点上に設けられている。つまり、罫線C102は、辺部102a及び辺部102cに対して垂直(略垂直としてもよい)で、辺部102bに対して平行(略平行としてもよい)に対向している。
ここで、基点P10aは、辺部102aの正面側の端部から背面側の端部までの途中位置にあり、また、基点P10bは、基点P10aを始点として辺部102aに直角な仮想直線(第1仮想直線)が辺部102cと接する点といえる。
また、右底面部104は、台形状の一方の脚部が切り欠かれた形状を呈している。つまり、右底面部104は、折れ線C102aに沿った直線状の辺部104aと、辺部104aの背面側の端部(折れ線C102aと折れ線C102bが接する点)から右側面側に連設され、辺部104aとなす角部の角度(内側の角度)α11が鈍角の直線状の辺部104bと、辺部104bの辺部104a側とは反対側の端部から連設され、辺部104aと互いに平行(略平行としてもよい)に相対する直線状の辺部104cと、辺部104cの辺部104b側とは反対側の端部から連設され外側に湾曲した円弧状の辺部104dと、辺部104dの辺部104c側とは反対側の端部と辺部104aの正面側の端部(辺部102aと辺部102dの接点に折れ線C102aを介して接する点)間に形成され、外側に湾曲した円弧状の辺部104eとを有しており、右底面部104は、辺部104a〜辺部104eに囲まれた形状をしている。なお、辺部104cは、辺部102aと平行となっている。
また、右底面部104においては、罫線(第2罫線)(第2折曲げ補助線)C104が、基点P10aと辺部104c上の基点P10c(第3基点)との間に直線状に形成されており、罫線C104は、基点P10aから基点P10cまで連続して形成されている。基点P10cは、罫線C102を含み中底面部102に対して垂直(略垂直としてもよい)な平面が辺部104cに交わる交点の位置よりも背面側寄りの位置に設けられている。つまり、展開状態において、罫線C104は、罫線C102からの延長線に対して背面側に傾斜している。つまり、右後底面部104B(後述)において、折れ線C104に沿った辺部と折れ線C102aに沿った辺部間の角度α12は、鋭角となっている。
ここで、基点P10cは、基点P10aを始点として辺部102aとの背面側の角度α12が鋭角となるように背面側に傾斜した仮想直線(第2仮想直線)が辺部104cと接する点といえる。
また、左底面部106は、台形状の一方の脚部が切り欠かれた形状を呈している。つまり、左底面部106は、折れ線C102cに沿った直線状の辺部106aと、辺部106aの背面側の端部(折れ線C102cと折れ線C102bが接する点)から左側面側に連設され、辺部106aとなす角部の角度(内側の角度)α21が鈍角の直線状の辺部106bと、辺部106bの辺部106a側とは反対側の端部から連設され、辺部106aと互いに平行(略平行)に相対する直線状の辺部106cと、辺部106cの辺部106b側とは反対側の端部から連設され外側に湾曲した円弧状の辺部106dと、辺部106dの辺部106c側とは反対側の端部と辺部106aの正面側の端部(辺部102cと辺部102dの接点に折れ線C102cを介して接する点)間に形成され、外側に湾曲した円弧状の辺部106eとを有しており、左底面部106は、辺部106a〜辺部106eに囲まれた形状をしている。なお、辺部106cは、辺部102cと平行となっている。角度α21は、角度α11と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、左底面部106においては、罫線(第3罫線)(第3折曲げ補助線)C106が、基点P10bと辺部106c上の基点P10d(第4基点)との間に直線状に形成されており、罫線C106は、基点P10bから基点P10dまで連続して形成されている。基点P10dは、基点P10cを含み中底面部102に対して垂直(略垂直としてもよい)で罫線C102に対して平行(略平行としてもよい)な平面が辺部106cに交わる交点上に設けられている。つまり、展開状態において、罫線C106は、罫線C102からの延長線に対して背面側に傾斜している。つまり、左後底面部106B(後述)において、折れ線C106に沿った辺部と折れ線C102cに沿った辺部間の角度α22は、鋭角となっていて、角度α22は、角度α12と同一(略同一としてもよい)となっている。
ここで、基点P10dは、基点P10bを始点として辺部102cとの背面側の角度α22が鋭角となるように背面側に傾斜した仮想直線(第3仮想直線)が辺部106cと接する点といえる。
なお、上記右底面部104の辺部104aと辺部104c間の間隔の長さL1(第1長さ)は、左底面部106の辺部106aと辺部106c間の間隔の長さL2(第2長さ)と同一(略同一としてもよい)の長さになっている。
また、罫線C102、C104、C106は、トレー5−1の外側の面(底面部100においては、底面側の面)側から押圧した押罫により形成されている。また、トレー5−1における折れ線(折れ線C102a、C102b、C102c、C104b、C106b、C112b、C112d、C120b、C130b)は、トレー5−1の内側の面側から押圧した押罫により形成されている。
以上のように、底面部100には、罫線C102と罫線C104と罫線C106とから成る罫線C100(図4を参照)が形成され、罫線C100は、底面部100の左右方向の全幅に亘って形成され、底面部100は、罫線C100を境界線として、該境界線よりも前方(正面側)の領域である前底面部100Aと、該境界線よりも後方(背面側)の領域である後底面部100Bとに区画分けされている。つまり、中底面部102は、罫線C102を境界線として、罫線C102よりも前方の領域である中前底面部102Aと、罫線C102よりも後方の領域である中後底面部102Bとに区画分けされ、右底面部104は、罫線C104を境界線として、罫線C104よりも前方の領域である右前底面部104Aと、罫線C104よりも後方の領域である右後底面部104Bとに区画分けされ、左底面部106は、罫線C106を境界線として、罫線C106よりも前方の領域である左前底面部106Aと、罫線C106よりも後方の領域である左後底面部106Bとに区画分けされている。
なお、中底面部102の辺部102dと、右底面部104の辺部104eと、左底面部106の辺部106eの曲率は等しく、辺部102dと辺部104eと辺部106eとにより、1つの円弧が形成され、底面部100の正面側の辺部100a(図4を参照)は、辺部102dと辺部104dと辺部104eと辺部106dと辺部106eとにより構成され、底面部100の背面側の辺部100b(図5を参照)は、中底面部102の辺部102bと右底面部104の辺部104bと左底面部106の辺部106bとにより構成され、背面部110は、この辺部100bから折れ線C100b(辺部102bに沿った折れ線C102bと辺部104bに沿った折れ線C104bと辺部106bに沿った折れ線C106bとから成る折れ線)を介して連設されている。
なお、底面部100においては、中底面部102の正面側の端部(つまり、辺部102dにおける正面側の端部)が、右底面部104の正面側の端部(つまり、辺部104eの正面側の端部)や左底面部106の正面側の端部(つまり、辺部106eの正面側の端部)よりも正面側にあり、中底面部102の正面側の領域は、右底面部104の正面側の端部や左底面部106の正面側の端部よりも正面側に突出している。これにより、前底面部100Aを後底面部100Bに対して折り曲げる際には、正面側に最も突出している中底面部102に指をかけることになり、指をかける部分が中底面部102の正面側の端部(つまり、底面部100における左右方向の中央)であるので、前底面部100Aを折り曲げる際の力を左右均等に働かせることができ、円滑に折曲げを行なうことができる。また、中底面部102に指をかける構成であるので、左右どちらの手でも前底面部100Aを後底面部100Bに対して折り曲げやすくなっている。
また、背面部110は、中底面部102の背面側の辺部102bから折れ線C102bを介して連設された長方形状の中背面部112と、中背面部112の右側面側の辺部112bに沿った折れ線C112bと右底面部104の背面側の辺部104bに沿った折れ線C104b間に設けられた四角形状の右背面部114と、中背面部112の左側面側の辺部112dに沿った折れ線C112cと左底面部106の背面側の辺部106bに沿った折れ線C106b間に設けられた四角形状の左背面部116とを有している。
つまり、中背面部112は、折れ線C102bに沿った直線状の辺部112aと、辺部112aの右側面側の端部から連設され、展開状態において、中底面部102の辺部102aからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部112bと、辺部112bの辺部112a側とは反対側の端部から連設され、辺部112aと互いに平行に相対する直線状の辺部112cと、辺部112cの辺部112b側とは反対側の端部から連設され、展開状態において、中底面部102の辺部102cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部112dとを有しており、中背面部112は、辺部112a〜辺部112dに囲まれた形状をしている。中背面部112は、方形状を呈している。
また、右背面部114は、折れ線C112bに沿った直線状の辺部114aと、折れ線C104bに沿った直線状の辺部114bと、辺部114bの辺部114a側とは反対側の端部(折れ線C104bと折れ線C104cが接する点)から連設され、辺部114bとなす角部の角度(内側の角度)α13が鈍角の直線状の辺部114cと、辺部114cの辺部114b側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部114dと、辺部114dの辺部114c側とは反対側の端部から連設され、中背面部112の辺部112cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部114eとを有しており、右背面部114は、辺部114a〜辺部114eに囲まれた形状をしている。
また、左背面部116は、折れ線C112dに沿った直線状の辺部116aと、折れ線C106bに沿った直線状の辺部116bと、辺部116bの辺部116a側とは反対側の端部(折れ線C106bと折れ線C106cが接する点)から連設され、辺部116bとなす角部の内角(内側の角度)α23が鈍角の直線状の辺部116cと、辺部116cの辺部116b側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部116dと、辺部116dの辺部116c側とは反対側の端部から連設され、中背面部112の辺部112cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部116eとを有しており、左背面部116は、辺部116a〜辺部116eに囲まれた形状をしている。なお、中背面部112の辺部112cと、右背面部114の辺部114eと、左背面部116の辺部116eは、同一直線上に形成されている。角度α23は、角度α13と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、右側面部120は、辺部(第3辺部)104cの一部(基点P10cと辺部104cの背面側の端部間の辺部)から折れ線C104cを介して連設され、略台形状を呈している。つまり、右側面部120は、折れ線C104cに沿った直線状の辺部120aと、辺部120aの背面側の端部(折れ線C104bと折れ線C104cが接する点)から連設され、辺部120aとなす角部の角度(内側の角度)α14が鈍角の直線状の辺部120bと、辺部120bの辺部120a側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部120cと、辺部120cの辺部120b側とは反対側の端部から連設され、辺部120aと互いに平行に相対する直線状の辺部120dと、辺部120dの辺部120c側とは反対側の端部から連設された面取り部である円弧状の辺部120eと、辺部120eの辺部120d側とは反対側の端部と辺部120aの正面側の端部(基点P10c)間に直線状に形成され、辺部120aとなす角部の角度(内側の角度)が鋭角の辺部120fとを有しており、右側面部120は、辺部120a〜辺部120fに囲まれた形状をしている。
また、左側面部130は、辺部(第4辺部)106cの一部(基点P10dと辺部106cの背面側の端部間の辺部)から折れ線C106cを介して連設され、略台形状を呈している。つまり、左側面部130は、折れ線C106cに沿った直線状の辺部130aと、辺部130aの背面側の端部(辺部106bと辺部106c間の角部の頂点に折れ線C106cを介して接する点)から連設され、辺部130aとなす角部の角度(内側の角度)α24が鈍角の直線状の辺部130bと、辺部130bの辺部130a側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部130cと、辺部130cの辺部130b側とは反対側の端部から連設され、辺部130aと互いに平行に相対する直線状の辺部130dと、辺部130dの辺部130c側とは反対側の端部から連設された面取り部である円弧状の辺部130eと、辺部130eの辺部130d側とは反対側の端部と辺部130aの正面側の端部(基点P10d)間に直線状に形成され、辺部130aとなす角部の角度(内側の角度)α25が鋭角の辺部130fとを有しており、左側面部130は、辺部130a〜辺部130fに囲まれた形状をしている。角度α24は、角度α14と同一(略同一としてもよい)となっており、角度α25は、角度α15と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、糊代部(第1接続手段)140は、右側面部120の背面側の辺部120bから折れ線C120bを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈しており、糊代部(第2接続手段)150は、左側面部130の背面側の辺部130bから折れ線C130bを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈している。糊代部140の外側の面が右背面部114の内側の面に接着され、糊代部150の外側の面が左背面部116の内側の面に接着されている。これにより、辺部114cは、折れ線C120bに沿った状態であり、辺部116cは、折れ線C130bに沿った状態となっている。糊代部140は、右側面部120と背面部110を接続する接続手段といえ、糊代部150は、左側面部130と背面部110を接続する接続手段といえる。糊代部140と糊代部150が背面部110に接着されていることにより、右底面部104と左底面部106が中底面部102に対して上側に傾斜した状態となっているといえる。
なお、糊代部140は右背面部114の内側の面に接着され、糊代部150は左背面部116の内側の面に接着されているとしたが、糊代部140が右背面部114の外側の面に接着され、糊代部150が左背面部116の外側の面に接着されていてもよい。
また、糊代部140は、右側面部120から折れ線C120bを介して連設されているとしたが、糊代部が右背面部114の右側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、右側面部120(右側面部120の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部140は、右側面部120と背面部110の一方の右側面部120と背面部110の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、右側面部120と背面部110の他方に接着されていればよい。同様に、糊代部150は、左側面部130から折れ線C130bを介して連設されているとしたが、糊代部が左背面部116の左側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、左側面部130(左側面部130の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部150は、左側面部130と背面部110の一方の左側面部130と背面部110の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、左側面部130と背面部110の他方に接着されていればよい。
なお、トレー5−1の各部は、展開状態において、前後方向の中心線を介して、左右対称の形状に形成されている。
トレー5−1は、以上のように構成され、糊代部140、150が接着されて組立てられた状態においては、右底面部104は、中底面部102に対して折れ線C102aを介して斜め上方(中底面部102の上面側)に折り曲げられ、辺部104a側(中底面部102側)から辺部104c側(右側面部120側)に行くに従い上側となる(中底面部102の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように右側面側(外側)に傾斜し、また、左底面部106は、中底面部102に対して折れ線C102cを介して斜め上方(中底面部102の上面側)に折り曲げられ、辺部106a側(中底面部102側)から辺部106c側(左側面部130側)に行くに従い上側となる(中底面部102の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように左側面側(外側)に傾斜している。つまり、中後底面部102Bの上面と右後底面部104Bの内側の面(トレー5−1を構成するブランクにおける中後底面部102Bの上面と同じ側の面(該上面と連なる面))がなす角度α16(右底面部104の中底面部102に対する傾斜角度)は鈍角をなしており、中後底面部102Bの上面と左後底面部106Bの内側の面(トレー5−1を構成するブランクにおける中後底面部102Bの上面と同じ側の面(該上面と連なる面))がなす角度α26(左底面部106の中底面部102に対する傾斜角度)は鈍角をなしている。なお、角度α16と角度α26は、同一(略同一としてもよい)に形成されている。
また、トレー5−1が組み立てられた状態においては、右側面部120は、右底面部104に対して折れ線C104cを介して斜め上方(右底面部104の内側の面側)に折り曲げられ、辺部120a側(右底面部104側)から辺部120d側(先端側)に行くに従い上側となる(中底面部102の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように右側面側(外側)に傾斜し、また、左側面部130は、左底面部106に対して折れ線C106cを介して上方(左底面部106の内側の面側)に折り曲げられ、辺部130a側(左底面部106側)から辺部130d側(先端側)に行くに従い上側となる(中底面部102の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように左側面側(外側)に傾斜している。つまり、右後底面部104Bの内側の面と右側面部120の内側の面がなす角度α17は鈍角をなし、右側面部120の内側の面の方向と中後底面部102Bの上面の方向がなす角度α18は鈍角をなし、角度α17、α18は、角度α16よりも小さく、また、角度α18は、角度α17よりも小さくなっている。また、左後底面部106Bの内側の面と左側面部130の内側の面がなす角度α27は鈍角をなし、左側面部130の内側の面の方向と中後底面部102Bの上面の方向がなす角度α28は鈍角をなし、角度α27、α28は、角度α26よりも小さく、また、角度α28は、角度α27よりも小さくなっている。
また、背面部110は、底面部100に対して折れ線C100bを介して内側に折り曲げられ、右側面部120に対して折れ線C120bを介して内側に折り曲げられた糊代部140が右背面部114の内側の面に接着されることにより、右背面部114が右側面部120から連設され、左側面部130に対して折れ線C130bを介して内側に折り曲げられた糊代部150が、左背面部116の内側の面に接着されることにより、左背面部116が左側面部130から連設されている。つまり、糊代部140が右背面部114に接着された状態では、背面部110の右側面側の辺部114cと右側面部120の背面側の辺部120bとが重なった状態となり、糊代部150が左背面部116に接着された状態では、背面部110の左側面側の辺部116cと左側面部130の背面側の辺部130bとが重なった状態となる。
なお、角度α11は鈍角に形成されているので、右背面部114は中背面部112に対して外側(背面側)に折曲し、中背面部112の外側の面と右背面部114の外側の面がなす角度は鈍角であり、角度α21は鈍角に形成されているので、左背面部116は中背面部112に対して外側(背面側)に折曲し、中背面部112の外側の面と左背面部116の外側の面がなす角度は鈍角となっている。これにより、トレー5−1を上面視した際には、背面部110は、略凹状に窪んだ形状となっている。
また、角度α14は鈍角であるので、右背面部114は、右後底面部104Bに対して背面側に傾斜し、角度α24は鈍角であるので、左背面部116は、左後底面部106Bに対して背面側に傾斜し、中背面部112は、中後底面部102Bに対して背面側に傾斜している。
なお、トレー5−1が組み立てられた状態においては、トレー5−1は、中底面部102に対して直角をなし前後方向を向いた中心面を介して左右対称に形成されている。
次に、トレー5−1の使用方法について説明する。トレー5−1には、ホットドッグ等の食品を収納して使用するが、図10、図11に示すように、片手でトレー5−1を保持することができる。つまり、例えば、右手でトレー5−1を保持する場合には、親指が右側面部120に接し、中指、薬指、小指が左側面部130に接した状態とすることにより、片手でトレー5−1をつかんだ状態で保持することができる。なお、背面部110が上面視において略凹状に窪んだ形状となっているので、人差し指を背面部110に接する状態とするのが容易となり、より安定した状態でトレー5−1を保持できる。なお、図10、図11の状態では、前底面部100Aは後底面部100Bに対して折り曲げられていないものとする。つまり、図10、図11は、図1、図2の状態に対して食品を載せた状態である。なお、図11は、図10において、トレー5−1の状態を分かりやすくするために、ホットドッグHを仮想線により表現したものである(図12、図13も同じ)。
次に、前底面部100Aを後底面部100Bに対して下方に折り曲げることにより、前底面部100Aが後底面部100Bに対して下方に折り曲げた状態が維持される。
すなわち、前底面部100Aを罫線C100を介して後底面部100Bに対して折り曲げることにより、中前底面部102Aが中後底面部102Bに対して折り曲げられ、右前底面部104Aが右後底面部104Bに対して折り曲げられ、左前底面部106Aが左後底面部106Bに対して折り曲げられるが、折れ線C104、C106が折れ線C102に対して傾斜しているので、前底面部100Aを後底面部100Bに対して下方に折り曲げた状態では、図6〜図9に示すように、右前底面部104Aが、折れ線(第1折れ線)C102aを介して中前底面部102Aに対して下方に折り曲げた状態となるとともに、左前底面部106Aが、折れ線(第2折れ線)C102cを介して中前底面部102Aに対して下方に折り曲げた状態となる。つまり、前底面部100Aを下方に折り曲げた状態で中前底面部102Aの前方の方向から視認すると、折れ線C104、C106は折れ線C102に対して下方に傾斜した状態となっており(図14(a)(イ)参照)、折れ線C104、C106が折れ線C102に対して下方に傾斜するのに伴い、右前底面部104Aと左前底面部106Aが中前底面部102Aに対して下方(外側としてもよい)に傾斜した状態となる。このように、非折曲げ状態の前底面部100Aは、その内側の面から見て、略凹状を呈し、折曲げ状態の前底面部100Aは、その内側の面から見て、略凸状を呈している。
この前底面部100Aの非折曲げ状態から折曲げ状態へ変化する過程において、罫線C102を含み非折り曲げ状態の中底面部102に対して垂直な平面が底面部100に交差する位置から、基点P10cと基点P10dを含み中底面部102に対して垂直な平面が底面部100に交差する位置までの間の部分(図7においてハッチングをした部分)を撓ませ、中前底面部102Aの前方の方向から視認した際に、折れ線C104、C106が折れ線C102に対して上側に傾斜した状態(非折曲げ状態)から折れ線C104、C106が折れ線C102と同一直線状の状態を経て、折れ線C104、C106が折れ線C102に対して下側に傾斜した状態(折曲げ状態)となるので、ある程度の外力を加えなければ、非折曲げ状態と折曲げ状態の間を移行することができない。よって、前底面部100Aを後底面部100Bに対して下方に折り曲げることにより、折曲げ状態を維持することができる。
なお、前底面部100Aの折曲げ状態において、正面側にいくほど右前底面部204Aと左前底面部206Aの中前底面部202Aに対する折曲げ角度は小さくなり、特に、前底面部100Aの前後方向の長さが長くなればなるほど、前底面部100Aの正面側の端部領域では、右前底面部104Aや左前底面部106Aは中前底面部102Aに対して下方にほとんど折れ曲がらないといえるので、その点では、厳密には、右前底面部104Aの少なくとも背面側の領域と左前底面部106Aの少なくとも背面側の領域が、中前底面部102Aに対して下方に折れ曲がって、前底面部100Aの折曲げ状態を維持しているといえる(図7、図8参照)。
なお、角度α12と角度α22は同一(略同一としてもよい)であり、角度α16と角度α26は同一(略同一としてもよい)であるので、前底面部100Aを後底面部100Bに対して折り曲げた際の力が左右均等に働き、円滑に折曲げを行なうことができる。
また、トレー5−1においては、右側面部120の正面側の端部は基点P10cの位置にあり(つまり、右側面部120の正面側の辺部120fが辺部104cと接する点(第1接点)は、基点P10cの位置となっている)、左側面部130の正面側の端部は基点P10dの位置にあって(つまり、左側面部130の正面側の辺部130fが辺部106cと接する点(第2接点)は、基点P10dの位置となっている)、右側面部120の前後方向の長さと左側面部130の前後方向の長さは同一に形成されているので、前底面部100Aを罫線C100の位置で確実に折り曲げることができる。つまり、右側面部120と左側面部130の前後方向の長さが異なり、右側面部120の正面側の端部と左側面部130の正面側の端部の前後方向の位置が異なる場合には、折り曲げた際の力が左右均等に底面部100に働かないため、罫線C100の位置で折れ曲がらず、折り曲げた場合の折り線の一部が罫線C100上にはないおそれがあるが、本実施例のトレー5−1の場合には、そのようなおそれがない。
なお、右側面部120の正面側の辺部120fが辺部104cと接する点(第1接点)は、基点P10cの位置にあり、左側面部130の正面側の辺部130fが辺部106cと接する点(第2接点)は基点P10dの位置にあるが、第1接点と第2接点は前後方向において同じ位置(略同一位置としてもよい)にあれば、基点P10c、P10dよりも背面側の位置にあっても、折り曲げた際の力が左右均等に底面部100に働くため、罫線C100の位置で折れ曲がりやすくできる。ただし、第1接点が基点P10cの位置にあり、第2接点が基点P10dの位置にあれば、前底面部100Aが罫線C100よりも背面側の位置で折れ曲がることがないので、第1接点と第2接点の正面側の位置が基点P10c、P10dの位置とするのが好ましい。
以上により、トレー5−1に食品を載せた状態で、前底面部100Aを折曲げ状態とすることにより、図12に示す状態となり、ホットドッグHと前底面部100Aの間に隙間が形成されるので、ホットドッグH(特に、ホットドッグHの正面側の部分)を食べやすくすることができる。
次に、前底面部100Aが折曲げ状態の場合に、右側面部120と左側面部130を内側に押すことにより、前底面部100Aの後底面部100Bに対する折曲げ角度を大きくして、図13、図14に示すように、前底面部100Aが後底面部100Bに対して下方に回動する。
すなわち、右側面部120と左側面部130を内側に押すことにより、右底面部104と左底面部106が中底面部102に対して上側に回動し、中底面部102と右底面部104間の角度α16と中底面部102と左底面部106間の角度α26が小さくなる。これにより、図14(b)に示すように、折れ線C104、C106が折れ線C102に対して上側に回動することになる。
折れ線C104が基点P10aを中心に上側に回動することにより、右前底面部104Aの折れ線C104に沿った辺部104Aaも基点P10aを中心に上側に回動し、すると、右前底面部104Aの折れ線C102aに沿った辺部104Abは、右前底面部104Aが中前底面部102Aと折れ線C102aを介して連設されていることから、左右方向に対して直角方向でなければならないため、辺部104Abは、下方に回動することになり、結果として、右前底面部104Aは、右後底面部104Bに対して下方に回動することになる。つまり、右側面部120を内側に押した力が右底面部104に伝わって、右底面部104が上側に回動し、右底面部104を上側に回動させる力により、右前底面部104Aが下降するといえる。
同様に、折れ線C106が基点P10bを中心に上側に回動することにより、左前底面部106Aの折れ線C106に沿った辺部106Aaも基点P10bを中心に上側に回動し、すると、左前底面部106Aの折れ線C102cに沿った辺部106Abは、左前底面部106Aが中前底面部102Aと折れ線C102cを介して連設されていることから、左右方向に対して直角方向でなければならないため、辺部106Abは、下方に回動することになり、結果として、左前底面部106Aは、左後底面部106Bに対して下方に回動することになる。つまり、左側面部130を内側に押した力が左底面部106に伝わって、左底面部106が上側に回動し、左底面部106を上側に回動させる力により、左前底面部106Aが下降するといえる。
さらに、中前底面部102Aは、右前底面部104Aと左前底面部106Aが下方に回動するのに伴い、中後底面部102Bに対して下方に回動する。
以上のようにして、右側面部120と左側面部130を内側に押すことにより、前底面部100Aがより下方に傾斜する。
なお、前底面部100Aが後底面部100Bに対して下方に回動すると、中前底面部102Aの先端側から視認した際に、折れ線C102と折れ線C104間の角度α19と折れ線C102と折れ線C106間の角度α29は小さくなるので(図14(a)(イ)、(b)(イ)参照)、中前底面部102Aの外側の面と右前底面部104Aの外側の面がなす角度が小さくなるとともに、中前底面部102Aの外側の面と左前底面部106Aの外側の面がなす角度が小さくなり、右前底面部104Aと左前底面部106Aは、中前底面部102Aに対してさらに下方(外側としてもよい)に折り曲がることになる。
なお、図14(a)は、前底面部100Aの折曲げ状態において、右側面部120と左側面部130を内側に押す前の状態を示し、図14(b)は、前底面部100Aの折曲げ状態において、右側面部120と左側面部130を内側に押した場合の状態を示している。
よって、トレー5−1に食品を載せて、前底面部100Aが折曲げ状態の場合において、前底面部100Aをより下方に回動させて前底面部100Aが邪魔にならないようにするには、右側面部120と左側面部130を内側に押すようにすればよく、例えば、ホットドッグHを先端部分を食べてしまって、後底面部100Bの正面側の端部(罫線C100としてもよい)から前方に突出した部分を食べるために前底面部100Aが邪魔にならないようにするために、右側面部120と左側面部130を内側に押して前底面部100Aを退避させればよい。なお、右側面部120と左側面部130を内側に押す動作は、例えば、親指で右側面部120を押すとともに、中指、薬指、小指で左側面部130を押せばよいので、片手で行なうことができる。
以上のように、本実施例のトレー5−1によれば、前底面部100Aを後底面部100Bに対して下方に折り曲げた状態を維持できるので、底面部100に載置した食品(特に、食品の正面側の部分)を食べる際に、前底面部100Aが邪魔になることがない。また、前底面部100Aが下方に折り曲げた状態が維持されるので、前底面部100Aが不用意にもとの状態に戻ってしまうことがなく、トレー5−1に載置された食品を食べるに際してトレー5−1を上下に移動させても、前底面部100Aが後底面部100Bに対して揺動する(揺れ動く)ことがなく、その点でも、前底面部100Aが邪魔になることがない。
また、前底面部100Aが折曲げ状態の場合に、右側面部120と左側面部130を内側に押すことにより、前底面部100Aを後底面部100Bに対して下方に回動させることができるので、食品における後底面部100Bの正面側の端部から前方に突出した部分を食べる際に、前底面部100Aが邪魔にならないようにすることができる。
なお、上記の説明においては、罫線C102は、基点P10aから基点P10bまで形成されているとしたが、中底面部102が罫線C102を介して折曲げ可能であれば、罫線C102は必ずしも基点P10aから基点P10bまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C102の基点P10a側の端部と基点P10a間に隙間が形成されてもよく、罫線C102の基点P10b側の端部と基点P10b間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P10aと基点P10b間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C102は、基点P10aと基点P10bとの間に基点P10aと基点10bを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
また、上記の説明においては、罫線C104は、基点P10aから基点P10cまで形成されているとしたが、右底面部104が罫線C104を介して折曲げ可能であれば、罫線C104は必ずしも基点P10aから基点P10cまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C104の基点P10a側の端部と基点P10a間に隙間が形成されてもよく、罫線C104の基点P10c側の端部と基点P10c間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P10aと基点P10c間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C104は、基点P10aと基点P10cとの間に基点P10aと基点10cを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
また、上記の説明においては、罫線C106は、基点P10bから基点P10dまで形成されているとしたが、左底面部106が罫線C106を介して折曲げ可能であれば、罫線C106は必ずしも基点P10bから基点P10dまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C106の基点P10b側の端部と基点P10b間に隙間が形成されてもよく、罫線C106の基点P10d側の端部と基点P10d間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P10bと基点P10d間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C106は、基点P10bと基点P10dとの間に基点P10bと基点P10dを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
なお、罫線C102、C104、C106の代わりに、切目線(間隔を介して形成された複数の切込みからなる切目線)により形成された折曲げ補助線としてもよい。
次に、実施例2のトレーについて説明する。実施例2のトレー5−2は、図15〜図19に示すように構成され、底面部200と、底面部200の背面側の辺部から折れ線を介して連設された背面部210と、底面部200の右側面側の辺部から折れ線を介して連設された右側面部220と、底面部200の左側面側の辺部から折れ線を介して連設された左側面部230と、右側面部220の背面側の辺部から連設された糊代部240と、左側面部230の背面側の辺部から連設された糊代部250と、底面部200の正面側の辺部から折れ線を介して連設された正面部260と、右側面部220の正面側の辺部から折れ線を介して連設された糊代部270と、左側面部230の正面側の辺部から折れ線を介して連設された糊代部280とを有している。トレー5−2は、全体に1枚のシート状のブランク(具体的には、段ボール製(例えば、薄型段ボール製)のブランクであり、厚紙製のブランク等の他の紙製のブランクでもよい)により形成されている。つまり、トレー5−2は、段ボール材(特に、両面段ボール材)等の紙製のトレーである。段ボールにおける断面略波形形状の中芯の段の方向は、図17における円内に示す方向となっていて、辺部202aや辺部202cと平行となっている。
ここで、底面部200は、中底面部202と、中底面部202の右側面側の辺部202aから折れ線C202aを介して連設された右底面部204と、中底面部202の左側面側の辺部202cから折れ線C202cを介して連設された左底面部206とを有している。
また、中底面部202は、長方形状を呈している。つまり、中底面部202は、前後方向に直線状に延びた右側面側の辺部(第1辺部)202aと、辺部202aの背面側の端部から左側面側に連設され、辺部202aとなす角部の角度(内側の角度)が直角の直線状の辺部202bと、辺部202bの辺部202a側とは反対側の端部から連設され、辺部202aと互いに平行(略平行としてもよい)に相対する直線状の辺部(第2辺部)202cと、辺部202cの辺部202b側とは反対側の端部と辺部202aの正面側の端部間に形成され、辺部202bと互いに平行に相対する直線状の辺部202dとを有しており、中底面部202は、辺部202a〜辺部202dに囲まれた形状をしている。
また、中底面部202においては、罫線(第1折曲げ補助線)C202(第1罫線)が、折れ線C202a上の基点P20a(第1基点)と折れ線C202c上の基点P20b(第2基点)との間に直線状に形成されており、罫線C202は、基点P20aから基点P20bまで連続して形成されている。基点P20aは、折れ線C202aの前端から後端までの途中位置に設けられており、基点P20bは、基点P20aを通り折れ線C202aに対して垂直(略垂直としてもよい)な直線が折れ線C202cに交わる交点上に設けられている。つまり、罫線C202は、辺部202a及び辺部202cに対して垂直(略垂直としてもよい)で、辺部202b及び辺部202dに対して平行(略平行としてもよい)に対向している。
ここで、基点P20aは、辺部202aの正面側の端部から背面側の端部までの途中位置にあり、また、基点P20bは、基点P20aを始点として辺部202aに直角な仮想直線(第1仮想直線)が辺部202cと接する点といえる。
また、右底面部204は、台形状を呈している。つまり、右底面部204は、折れ線C202aに沿った直線状の辺部204aと、辺部204aの背面側の端部(折れ線C202aと折れ線C202bが接する点)から右側面側に連設され、辺部204aとなす角部の角度(内側の角度)α31が鈍角の直線状の辺部204bと、辺部204bの辺部204a側とは反対側の端部から連設され、辺部204aと互いに平行(略平行としてもよい)に相対する直線状の辺部204cと、辺部204cの辺部204b側とは反対側の端部から連設され、中底面部202の辺部202dからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部204dとを有しており、右底面部204は、辺部204a〜辺部204dに囲まれた形状をしている。なお、辺部204cは、辺部202aと平行となっている。
また、右底面部204においては、罫線(第2折曲げ補助線)C204(第2罫線)が、基点P20aと辺部204c上の基点P20c(第3基点)との間に直線状に形成されており、罫線C204は、基点P20aから基点P20cまで連続して形成されている。基点P20cは、罫線C202を含み中底面部202に対して垂直(略垂直としてもよい)な平面が辺部204cに交わる交点の位置よりも背面側寄りの位置に設けられている。つまり、展開状態において、罫線C204は、罫線C202からの延長線に対して背面側に傾斜している。つまり、右後底面部204B(後述)において、折れ線C204に沿った辺部と折れ線C202aに沿った辺部間の角度α32は、鋭角となっている。
ここで、基点P20cは、基点P20aを始点として辺部202aとの背面側の角度α32が鋭角となるように背面側に傾斜した仮想直線(第2仮想直線)が辺部204cと接する点といえる。
また、左底面部206は、台形状を呈している。つまり、左底面部206は、折れ線C202cに沿った直線状の辺部206aと、辺部206aの背面側の端部(折れ線C202cと折れ線C202bが接する点)から左側面側に連設され、辺部206aとなす角部の角度(内側の角度)α41が鈍角の直線状の辺部206bと、辺部206bの辺部206a側とは反対側の端部から連設され、辺部206aと互いに平行(略平行としてもよい)に相対する直線状の辺部206cと、辺部206cの辺部206b側とは反対側の端部から連設され、中底面部202の辺部202dからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部206dとを有しており、左底面部206は、辺部206a〜辺部206dに囲まれた形状をしている。なお、辺部206cは、辺部202cと平行となっている。角度α41は、角度α31と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、左底面部206においては、罫線(第3折曲げ補助線)C206(第3罫線)が、基点P20bと辺部206c上の基点P20d(第4基点)との間に直線状に形成されており、罫線C206は、基点P20bから基点P20dまで連続して形成されている。基点P20dは、基点P20cを含み中底面部202に対して垂直(略垂直としてもよい)で罫線C202に対して平行(略平行としてもよい)な平面が辺部206cに交わる交点上に設けられている。つまり、展開状態において、罫線C206は、罫線C202からの延長線に対して背面側に傾斜している。つまり、左後底面部206B(後述)において、折れ線C206に沿った辺部と折れ線C202cに沿った辺部間の角度α42は、鋭角となっていて、角度α42は、角度α32と同一(略同一としてもよい)となっている。
ここで、基点P20dは、基点P20bを始点として辺部202cとの背面側の角度α42が鋭角となるように背面側に傾斜した仮想直線(第3仮想直線)が辺部206cと接する点といえる。
なお、上記右底面部204の辺部204aと辺部204c間の間隔の長さL3(第1長さ)は、左底面部206の辺部206aと辺部206c間の間隔の長さL4(第2長さ)と同一(略同一としてもよい)の長さになっている。
また、罫線C202、C204、C206は、トレー5−2の外側の面(底面部200においては、底面側の面)側から押圧した押罫により形成されている。また、トレー5−2における折れ線(折れ線C202a、C202b、C202c、C204b、C206b、C212b、C212d、C220b、C230b)は、トレー5−2の内側の面側から押圧した押罫により形成されている。
以上のように、底面部200には、罫線C202と罫線C204と罫線C206とから成る罫線C200(図18を参照)が形成され、罫線C200は、底面部200の左右方向の全幅に亘って形成され、底面部200は、罫線C200を境界線として、該境界線よりも前方(正面側)の領域である前底面部200Aと、該境界線よりも後方(背面側)の領域である後底面部200Bとに区画分けされている。つまり、中底面部202は、罫線C202を境界線として、罫線C202よりも前方の領域である中前底面部202Aと、罫線C202よりも後方の領域である中後底面部202Bとに区画分けされ、右底面部204は、罫線C204を境界線として、罫線C204よりも前方の領域である右前底面部204Aと、罫線C204よりも後方の領域である右後底面部204Bとに区画分けされ、左底面部206は、罫線C206を境界線として、罫線C206よりも前方の領域である左前底面部206Aと、罫線C206よりも後方の領域である左後底面部206Bとに区画分けされている。
なお、中底面部202の辺部202dと、右底面部204の辺部204dと、左底面部206の辺部206dは、同一直線上に形成され、底面部200の正面側の辺部200a(図18を参照)は、辺部202dと辺部204dと辺部206dとにより構成され、底面部200の背面側の辺部200b(図17、図19を参照)は、中底面部202の辺部202bと右底面部204の辺部204bと左底面部206の辺部206bとにより構成され、背面部210は、この辺部200bから折れ線C200b(辺部202bに沿った折れ線C202bと辺部204bに沿った折れ線C204bと辺部206bに沿った折れ線C206bとから成る折れ線)を介して連設されている。
また、背面部210は、中底面部202の背面側の辺部202bから折れ線C202bを介して連設された長方形状の中背面部212と、中背面部212の右側面側の辺部212bに沿った折れ線C212bと右底面部204の背面側の辺部204bに沿った折れ線C204b間に設けられた略四角形状の右背面部214と、中背面部212の左側面側の辺部212dに沿った折れ線C212dと左底面部206の背面側の辺部206bに沿った折れ線C206b間に設けられた略四角形状の左背面部216とを有している。
つまり、中背面部212は、折れ線C202bに沿った直線状の辺部212aと、辺部212aの右側面側の端部から連設され、展開状態において、中底面部202の辺部202aからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部212bと、辺部212bの辺部212a側とは反対側の端部から連設され、辺部212aと互いに平行に相対する直線状の辺部212cと、辺部212cの辺部212b側とは反対側の端部から連設され、展開状態において、中底面部202の辺部202cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部212dとを有しており、中背面部212は、辺部212a〜辺部212dに囲まれた形状をしている。中背面部212は、方形状を呈している。
また、右背面部214は、折れ線C212bに沿った直線状の辺部214aと、折れ線C204bに沿った直線状の辺部214bと、辺部214bの辺部214a側とは反対側の端部(折れ線C204bと折れ線C204cが接する点)から連設され、辺部214bとなす角部の角度(内側の角度)α33が鈍角の直線状の辺部214cと、辺部214cの辺部214b側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部214dと、辺部214dの辺部214c側とは反対側の端部から連設され、中背面部212の辺部212cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部214eとを有しており、右背面部214は、辺部214a〜辺部214eに囲まれた形状をしている。
また、左背面部216は、折れ線C212dに沿った直線状の辺部216aと、折れ線C206bに沿った直線状の辺部216bと、辺部216bの辺部216a側とは反対側の端部(折れ線C206bと折れ線C206cが接する点)から連設され、辺部216bとなす角部の角度(内側の角度)α43が鈍角の直線状の辺部216cと、辺部216cの辺部216b側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部216dと、辺部216dの辺部216c側とは反対側の端部から連設され、中背面部212の辺部212cからの延長線上に沿って形成された直線状の辺部216eとを有しており、左背面部216は、辺部216a〜辺部216eに囲まれた形状をしている。なお、中背面部212の辺部212cと、右背面部214の辺部214eと、左背面部216の辺部216eは、同一直線上に形成されている。角度α43は、角度α33と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、右側面部220は、右底面部204の辺部(第3辺部)204cから折れ線C204cを介して連設され、台形状の一方の底辺部に略V字形の切欠部が形成された形状を呈している。つまり、右側面部220は、折れ線C204cに沿った直線状の辺部220aと、辺部220aの背面側の端部(折れ線C204bと折れ線C204cが接する点)から連設され、辺部220aとなす角部の角度(内側の角度)α34が鈍角の直線状の辺部220bと、辺部220bの辺部220a側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部220cと、辺部220cの辺部220b側とは反対側の端部から連設され、辺部220aと互いに平行に相対する直線状の辺部220dと、辺部220dの辺部220c側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部220eと、辺部220eの辺部220d側とは反対側の端部から連設され、辺部220dからの延長線に対して傾斜しており、辺部220e側とは反対側に行くに従い辺部220aとの間の距離が短くなる直線状の辺部220fと、辺部220fの辺部220e側とは反対側の端部から連設され、辺部220dからの延長線に対して傾斜しており、辺部220f側とは反対側に行くに従い辺部220aとの間の距離が長くなる直線状の辺部220gと、辺部220gの辺部220f側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部220hと、辺部220hの辺部220g側とは反対側の端部から連設され、辺部220dからの延長線上に形成された(つまり、辺部220aと平行な)辺部220iと、辺部220iの辺部220h側とは反対側の端部から連設された円弧状の面取り部である辺部220jと、辺部220jの辺部220i側とは反対側の端部と辺部220aの正面側の端部(折れ線C204cと折れ線C200aが接する点)間に形成され、辺部220aとなす角部の角度(内側の角度)α35が鈍角の直線状の辺部220kとを有している。
つまり、右側面部220は、辺部220a〜辺部220kに囲まれた形状をしており、その先端部(右底面部204側とは反対側の端部)には、辺部220fと辺部220gにより切欠部222(第1切欠部)が形成されている。
また、右側面部220には、切欠部222の底部(辺部220fと辺部220gの接点)と基点P20c間を結ぶ線分上に断続的に形成された複数の切込みから成る切目線(第1切目線)224が形成されている。右側面部220において、切目線224よりも正面側の領域が、前右側面部220Aとなり、切目線224よりも背面側の領域が、後右側面部220Bとなる。
また、左側面部230は、左底面部206の辺部(第4辺部)206cから折れ線C206cを介して連設され、その展開状態において、右側面部220と前後方向の中心線を介して左右対称に形成されている。すなわち、左側面部230は、台形状の一方の底辺部に略V字形の切欠部が形成された形状を呈している。つまり、左側面部230は、折れ線C206cに沿った直線状の辺部230aと、辺部230aの背面側の端部(折れ線C206bと折れ線C206cが接する点)から連設され、辺部230aとなす角部の角度(内側の角度)α44が鈍角の直線状の辺部230bと、辺部230bの辺部230a側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部230cと、辺部230cの辺部230b側とは反対側の端部から連設され、辺部230aと互いに平行に相対する直線状の辺部230dと、辺部230dの辺部230c側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部230eと、辺部230eの辺部230d側とは反対側の端部から連設され、辺部230dからの延長線に対して傾斜しており、辺部230e側とは反対側に行くに従い辺部230aとの間の距離が短くなる直線状の辺部230fと、辺部230fの辺部230e側とは反対側の端部から連設され、辺部230dからの延長線に対して傾斜しており、辺部230f側とは反対側に行くに従い辺部230aとの間の距離が長くなる直線状の辺部230gと、辺部230gの辺部230f側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部230hと、辺部230hの辺部230g側とは反対側の端部から連設され、辺部230dからの延長線上に沿って形成された(つまり、辺部230aと平行な)辺部230iと、辺部230iの辺部230h側とは反対側の端部から連設された略円弧状の面取り部である辺部230jと、辺部230jの辺部230i側とは反対側の端部と辺部230aの正面側の端部(折れ線C206cと折れ線C200aが接する点)間に形成され、辺部230aとなす角部の角度(内側の角度)α45が鈍角の直線状の辺部230kとを有している。角度α44は、角度α34と同一(略同一としてもよい)となっており、角度α45は、角度α35と同一(略同一としてもよい)となっている。
つまり、左側面部230は、辺部230a〜辺部230kに囲まれた形状をしており、その先端部(左底面部206側とは反対側の端部)には、辺部230fと辺部230gにより切欠部232(第2切欠部)が形成されている。
また、左側面部230には、切欠部232の底部(辺部230fと辺部230gの接点)と基点P20d間を結ぶ線分上に断続的に形成された複数の切込みから成る切目線(第2切目線)234が形成されている。左側面部230において、切目線234よりも正面側の領域が、前左側面部230Aとなり、切目線234よりも背面側の領域が、後左側面部230Bとなる。
また、正面部260は、底面部200の正面側の辺部200aから折れ線C200aを介して連設され、台形状の1つの平板状を呈する。つまり、正面部260は、折れ線C200aに沿った直線状の辺部260aと、辺部260aの右側面側の端部(折れ線C204cと折れ線C220kが接する点)から連設され、辺部260aとなす角部の角度(内側の角度)α30が鈍角の辺部260bと、辺部260bの辺部260a側とは反対側の端部から連設された面取り部である略円弧状の辺部260cと、辺部260cの辺部260b側とは反対側の端部から連設され、辺部260aと互いに平行に相対する辺部260dと、辺部260dの辺部260c側とは反対側の端部から連設された面取り部である略円弧状の辺部260eと、辺部260eの辺部260d側とは反対側の端部と辺部260aの左側面側の端部(折れ線C206cと折れ線C230kが接する点)間に形成され、辺部260aとなす角部の角度(内側の角度)α40が鈍角の辺部260fとを有しており、正面部260は、辺部260a〜辺部260fに囲まれた形状をしている。角度α40は、角度α30と同一(略同一としてもよい)となっている。
また、糊代部(第1接続手段)240は、右側面部220の背面側の辺部220bから折れ線C220bを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈しており、糊代部(第2接続手段)250は、左側面部230の背面側の辺部230bから折れ線C230bを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈しており、糊代部(第3接続手段)270は、右側面部220の正面側の辺部220kから折れ線C220kを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈しており、糊代部(第4接続手段)280は、左側面部230の正面側の辺部230kから折れ線C230kを介して連設され、三角形状の一部を切り欠いた形状を呈している。糊代部240は、右側面部220と背面部210を接続する接続手段といえ、糊代部250は、左側面部230と背面部210を接続する接続手段といえ、糊代部270は、右側面部220と正面部260を接続する接続手段といえ、糊代部280は、左側面部230と正面部260を接続する接続手段といえる。糊代部240と糊代部250が背面部210に接着されていることにより、右底面部204と左底面部206が中底面部202に対して上側に傾斜した状態となっているといえる。
糊代部240の外側の面が右背面部214の内側の面に接着され、糊代部250の外側の面が左背面部216の内側の面に接着されている。これにより、辺部214cは、折れ線C220bに沿った状態であり、辺部216cは、折れ線C230bに沿った状態となっている。
糊代部270の外側の面が正面部260の内側の面の右側面側の端部領域に接着され、糊代部280の外側の面が正面部260の内側の面の左側面側の端部領域に接着されている。これにより、辺部260bは、折れ線C220kに沿った状態であり、辺部260fは、折れ線C230kに沿った状態となっている。
なお、糊代部240は右背面部214の内側の面に接着され、糊代部250は左背面部216の内側の面に接着されているとしたが、糊代部240が右背面部214の外側の面に接着され、糊代部250が左背面部216の外側の面に接着されていてもよい。また、糊代部270と糊代部280は正面部260の内側の面に接着されているとしたが、糊代部270、280が正面部260の外側の面に接着されていてもよい。
また、糊代部240は、右側面部220から折れ線C220bを介して連設されているとしたが、糊代部が右背面部214の右側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、右側面部220(右側面部220の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部240は、右側面部220と背面部210の一方の右側面部220と背面部210の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、右側面部220と背面部210の他方に接着されていればよい。同様に、糊代部250は、左側面部230から折れ線C230bを介して連設されているとしたが、糊代部が左背面部216の左側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、左側面部230(左側面部230の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部250は、左側面部230と背面部210の一方の左側面部230と背面部210の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、左側面部230と背面部210の他方に接着されていればよい。
同様に、糊代部270は、右側面部220から折れ線C220kを介して連設されているとしたが、糊代部が正面部260の右側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、右側面部220(右側面部220の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部270は、右側面部220と正面部260の一方の右側面部220と正面部260の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、右側面部220と正面部260の他方に接着されていればよい。同様に、糊代部280は、左側面部230から折れ線C230kを介して連設されているとしたが、糊代部が正面部260の左側面側の辺部から折れ線を介して連設されていて、左側面部230(左側面部230の内側の面又は外側の面)に接着された構成としてもよい。つまり、糊代部280は、左側面部230と正面部260の一方の左側面部230と正面部260の他方の側の辺部から折れ線を介して連設され、左側面部230と正面部260の他方に接着されていればよい。
なお、トレー5−2の各部は、展開状態において、前後方向の中心線を介して左右対称の形状に形成されている。
トレー5−2は、以上のように構成され、組立てられた状態においては、右底面部204は、中底面部202に対して折れ線C202aを介して斜め上方(中底面部202の上面側)に折り曲げられ、辺部204a側(中底面部202側)から辺部204c側(右側面部220側)に行くに従い上側となる(中底面部202の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように右側面側(外側)に傾斜し、また、左底面部206は、中底面部202に対して折れ線C202cを介して上方(中底面部202の上面側)に折り曲げられ、辺部206a側(中底面部202側)から辺部206c側(左側面部230側)に行くに従い上側となる(中底面部202の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように左側面側(外側)に傾斜している。つまり、中底面部202の上面と右底面部204の内側の面(トレー5−2を構成するブランクにおける中底面部202の上面と同じ側の面(該上面と連なる面))がなす基本的に角度α36は鈍角をなしているが、正面部260の辺部(下辺)260aが直線状となっているので、角度α36は、背面側から正面側に行くほど大きくなり、正面側の端部では、角度α36は180度となっている。また、中底面部202の上面と左底面部206の内側の面(トレー5−2を構成するブランクにおける中底面部202の上面と同じ側の面(該上面と連なる面))がなす角度α46は鈍角をなしているが、正面部260の辺部(下辺)260aが直線状となっているので、角度α46は、背面側から正面側に行くほど大きくなり、正面側の端部では、角度α46は180度となっている。
また、トレー5−2が組み立てられた状態においては、右側面部220は、右底面部204に対して折れ線C204cを介して斜め上方(右底面部204の内側の面側)に折り曲げられ、辺部220a側(右底面部204側)から辺部220d側(先端側)に行くに従い上側となる(中底面部202の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように右側面側(外側)に傾斜し、また、左側面部230は、左底面部206に対して折れ線C206cを介して上方(左底面部206の内側の面側)に折り曲げられ、辺部230a側(左底面部206側)から辺部230d側(先端側)に行くに従い上側となる(中底面部202の仮想延長平面までの長さが長くなる)ように左側面側(外側)に傾斜している。つまり、右底面部204の内側の面と右側面部220の内側の面がなす角度α37は鈍角をなし、右側面部220の内側の面の方向と中底面部202の上面の方向がなす角度α38は鈍角をなし、角度α37、α38は、角度α36よりも小さく、また、角度α38は、角度α37よりも小さくなっている。また、左底面部206の内側の面と左側面部230の内側の面がなす角度α47は鈍角をなし、左側面部230の内側の面の方向と中底面部202の上面の方向がなす角度α48は鈍角をなし、角度α47、α48は、角度α46よりも小さく、また、角度α48は、角度α47よりも小さくなっている。
また、背面部210は、底面部200に対して折れ線C200bを介して内側に折り曲げられ、右側面部220に対して折れ線C220bを介して内側に折り曲げられた糊代部240が右背面部214の内側の面に接着されることにより、右背面部214が右側面部220から連設され、左側面部230に対して折れ線C230bを介して内側に折り曲げられた糊代部250が、左背面部216の内側の面に接着されることにより、左背面部216が左側面部230から連設されている。つまり、糊代部240が右背面部214に接着された状態では、背面部210の右側面側の辺部214cと右側面部220の背面側の辺部220bとが重なった状態となり、糊代部250が左背面部216に接着された状態では、背面部210の左側面側の辺部216cと左側面部230の背面側の辺部230bとが重なった状態となる。
なお、角度α31は鈍角に形成されているので、右背面部214は中背面部212に対して外側に折曲し、中背面部212の外側の面と右背面部214の外側の面がなす角度は鈍角であり、角度α41は鈍角に形成されているので、左背面部216は中背面部212に対して外側に折曲し、中背面部212の外側の面と左背面部216の外側の面がなす角度は鈍角となっている。これにより、トレー5−2を上面視した際には、背面部210は、略凹状に窪んだ形状となっている。
また、角度α34は鈍角であるので、右背面部214は、右底面部204に対して背面側に傾斜し、角度α44は鈍角であるので、左背面部216は、左底面部206に対して背面側に傾斜し、中背面部212は、中底面部202に対して背面側に傾斜している。
また、正面部260は、底面部200に対して折れ線C200aを介して内側に折り曲げられ、右側面部220に対して折れ線C220kを介して内側に折り曲げられた糊代部270が正面部260の内側の面に接着されることにより、正面部260が右側面部220から連設され、左側面部230に対して折れ線C230kを介して内側に折り曲げられた糊代部280が、正面部260の内側の面に接着されることにより、正面部260が左側面部230から連設されている。つまり、糊代部270が正面部260に接着された状態では、正面部260の右側面側の辺部260bと右側面部220の正面側の辺部220kとが重なった状態となり、糊代部280が正面部260に接着された状態では、正面部260の左側面側の辺部260fと左側面部230の正面側の辺部230kとが重なった状態となる。
また、角度α35、α45は鈍角であるので、正面部260は、正面側に傾斜している。
なお、トレー5−2が組み立てられた状態においては、トレー5−2は、中底面部202に対して直角をなし前後方向を向いた中心面を介して左右対称に形成されている。
次に、トレー5−2の使用方法について説明する。トレー5−2には、実施例1と同様に、ホットドッグ等の食品を収納して使用するが、図24、図25に示すように、片手でトレー5−2を保持することができる。つまり、実施例1と同様に、例えば、右手でトレー5−2を保持する場合には、親指が右側面部220に接し、中指、薬指、小指が左側面部230に接した状態とすることにより、片手でトレー5−2をつかんだ状態で保持することができる。なお、背面部210が上面視において略凹状に窪んだ形状となっているので、人差し指を背面部210に接する状態とすることにより、より安定した状態でトレー5−2を保持できる。なお、図24、図25の状態では、前底面部200Aは後底面部200Bに対して折り曲げられていないものとする。つまり、図24、図25は、図15、図16の状態に対して食品を載せた状態である。なお、図25は、図24において、トレー5−1の2態を分かりやすくするために、ホットドッグHを仮想線により表現したものである(図26、図27も同じ)。
次に、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に折り曲げることにより、実施例1と同様に、前底面部200Aが後底面部200Bに対して下方に折り曲げた状態が維持される。
すなわち、前底面部200Aを罫線C200を介して後底面部200Bに対して折り曲げることにより、中前底面部202Aが中後底面部202Bに対して折り曲げられ、右前底面部204Aが右後底面部204Bに対して折り曲げられ、左前底面部206Aが左後底面部206Bに対して折り曲げられるが、折れ線C204、C206が折れ線C202に対して傾斜しているので、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に折り曲げた状態では、図20〜図23に示すように、右前底面部204Aが、折れ線(第1折れ線)C202aを介して中前底面部202Aに対して下方に折り曲げた状態となり、左前底面部206Aが、折れ線(第2折れ線)C202cを介して中前底面部202Aに対して下方に折り曲げた状態となる。つまり、前底面部200Aを下方に折り曲げた状態で中前底面部202Aの前方の方向から視認すると、折れ線C204、C206は折れ線C202に対して下方に傾斜した状態となっており、折れ線C204、C206が折れ線C202に対して下方に傾斜するのに伴い、右前底面部204Aと左前底面部206Aが中前底面部202Aに対して下方(外側としてもよい)に傾斜した状態となる。このように、非折曲げ状態の前底面部200Aは、その内側の面から見て、略凹状を呈し、折曲げ状態の前底面部200Aは、その内側の面から見て、略凸状を呈している。
この前底面部200Aの非折曲げ状態から折曲げ状態へ変化する過程において、罫線C202を含み非折り曲げ状態の中底面部202に対して垂直な平面が底面部200に交差する位置から、基点P20cと基点P20dを含み中底面部202に対して垂直な平面が底面部200に交差する位置までの間の部分(図21においてハッチングをした部分)を撓ませ、中前底面部202Aの前方の方向から視認した際に、折れ線C204、C206が折れ線C202に対して上側に傾斜した状態(非折曲げ状態)から折れ線C204、C206が折れ線C202と同一直線状の状態を経て、折れ線C204、C206が折れ線C202に対して下側に傾斜した状態(折曲げ状態)となるので、ある程度の外力を加えなければ、非折曲げ状態と折曲げ状態の間を移行することができない。よって、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に折り曲げることにより、折曲げ状態を維持することができる。
なお、角度α32と角度α42は同一(略同一としてもよい)であり、角度α36と角度α46は同一(略同一としてもよい)であるので、前底面部200Aを後底面部200Bに対して折り曲げた際の力が左右均等に働き、円滑に折曲げを行なうことができる。
以上により、トレー5−2に食品を載せた状態で、前底面部200Aを折曲げ状態とすることにより、図26に示す状態となり、ホットドッグHと前底面部200Aの間に隙間が形成されるので、ホットドッグH(特に、ホットドッグHの正面側の部分)を食べやすくすることができる。
なお、前底面部200Aの正面側の端部(つまり、辺部200a)は、前底面部200Aが直線状の折れ線C200aを介して連設されていることから、直線状を呈するので、実施例1の場合と比べて、折曲げ状態における右前底面部204A、左前底面部206Aの中前底面部202Aに対する折曲げ角度は小さいといえる。つまり、図22における角度α3Aは、図8における角度α1Aよりも小さく、図22における角度α4Aは、図8における角度2Aよりも小さい。なお、図8において、角度α1Aと角度α2Aは、同一(略同一としてもよい)であり、図22において、角度α3Aと角度4Aは、同一(略同一としてもよい)である。また、前底面部200Aの正面側の端部付近の領域では、右前底面部204Aや左前底面部206Aは中前底面部202Aに対して下方にほとんど折れ曲がっていないので、その点では、厳密には、右前底面部204Aの少なくとも背面側の領域と左前底面部206Aの少なくとも背面側の領域が、中前底面部202Aに対して下方に折れ曲がって、前底面部200Aの折曲げ状態を維持しているといえる(図22、図23参照)。
次に、前底面部200Aが折曲げ状態の場合に、右側面部220と左側面部230を内側に押すことにより、実施例1の場合と同様に、前底面部200Aの後底面部200Bに対する折曲げ角度を大きくして、図27、図28に示すように、前底面部200Aが後底面部200Bに対して下方に回動する。
すなわち、右側面部220と左側面部230を内側に押すことにより、右底面部204と左底面部206が中底面部202に対して上側に回動し、中底面部202と右底面部204間の角度α36と中底面部202と左底面部206間の角度α46が小さくなる。これにより、図28(b)に示すように、折れ線C204、C206が折れ線C202に対して上側に回動することになる。
折れ線C204が基点P20aを中心に上側に回動することにより、右前底面部204Aの折れ線C204に沿った辺部204Aaも基点P20aを中心に上側に回動し、すると、右前底面部204Aの折れ線C202aに沿った辺部204Abは、右前底面部204Aが中前底面部202Aと折れ線C202aを介して連設されていることから、左右方向に対して直角方向でなければならないため、辺部204Abは、下方に回動することになり、結果として、右前底面部204Aは、右後底面部204Bに対して下方に回動することになる。つまり、右側面部220を内側に押した力が右底面部204に伝わって、右底面部204が上側に回動し、右底面部204を上側に回動させる力により、右前底面部204Aが下降するといえる。
同様に、折れ線C206が基点P20bを中心に上側に回動することにより、左前底面部206Aの折れ線C206に沿った辺部206Aaも基点P20bを中心に上側に回動し、すると、左前底面部206Aの折れ線C202cに沿った辺部206Abは、左前底面部206Aが中前底面部202Aと折れ線C202cを介して連設されていることから、左右方向に対して直角方向でなければならないため、辺部206Abは、下方に回動することになり、結果として、左前底面部206Aは、左後底面部206Bに対して下方に回動することになる。つまり、左側面部230を内側に押した力が左底面部206に伝わって、左底面部206が上側に回動し、左底面部206を上側に回動させる力により、左前底面部206Aが下降するといえる。
さらに、中前底面部202Aは、右前底面部204Aと左前底面部206Aが下方に回動するのに伴い、中後底面部202Bに対して下方に回動する。
以上のようにして、右側面部220と左側面部230を内側に押すことにより、前底面部200Aがより下方に傾斜する。
なお、前底面部200Aが後底面部200Bに対して下方に回動すると、中前底面部202Aの先端側から視認した際に、折れ線C202と折れ線C204間の角度α39と折れ線C202と折れ線C206間の角度α49は小さくなるので(図28(a)(イ)、(b)(イ)参照)、中前底面部202Aの外側の面と右前底面部204Aの外側の面がなす角度が小さくなるとともに、中前底面部202Aの外側の面と左前底面部206Aの外側の面がなす角度が小さくなり、右前底面部204Aと左前底面部206Aは、中前底面部202Aに対してさらに下方(外側としてもよい)に折り曲がることになる。
なお、図28(a)は、前底面部200Aの折曲げ状態において、右側面部220と左側面部230を内側に押す前の状態を示し、図28(b)は、前底面部200Aの折曲げ状態において、右側面部220と左側面部230を内側に押した場合の状態を示している。
よって、トレー5−2に食品を載せて、前底面部200Aが折曲げ状態の場合において、前底面部200Aをより下方に回動させて前底面部200Aが邪魔にならないようにするには、右側面部220と左側面部230を内側に押すようにすればよく、例えば、ホットドッグHを先端部分を食べてしまって、後底面部200Bの正面側の端部から前方に突出した部分を食べるために前底面部200Aが邪魔にならないようにするために、右側面部220と左側面部230を内側に押して前底面部200Aを退避させればよい。なお、右側面部220と左側面部230を内側に押す動作は、例えば、親指で右側面部220を押すとともに、中指、薬指、小指で左側面部230を押せばよいので、片手で行なうことができる。
以上のように、本実施例のトレー5−2によれば、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に折り曲げた状態を維持できるので、底面部200に載置した食品(特に、食品の正面側の部分)を食べる際に、前底面部200Aが邪魔になることがない。また、前底面部200Aが下方に折り曲げた状態が維持されるので、前底面部200Aが不用意にもとの状態に戻ってしまうことがなく、トレー5−2に載置された食品を食べるに際してトレー5−2を上下に移動させても、前底面部200Aが後底面部200Bに対して揺動する(揺れ動く)ことがなく、その点でも、前底面部200Aが邪魔になることがない。
なお、トレー5−1とトレー5−2とを比較すると、トレー5−2では、正面部260が設けられているので、食品を載置した状態で、正面側が下方となるように傾けても食品が落下してしまうおそれがないのに対して、トレー5−1では、正面部160が設けられておらず正面部160が邪魔になることがないので、前底面部100Aを下方に傾斜させた状態で、食品が食べやすいという利点がある。
また、前底面部200Aが折曲げ状態の場合に、右側面部220と左側面部230を内側に押すことにより、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に回動させることができるので、食品における後底面部200Bの正面側の端部から前方に突出した部分を食べる際に、前底面部200Aが邪魔にならないようにすることができる。
また、右側面部220においては、前右側面部220Aと後右側面部220Bが切目線224を介して連設され、前左側面部230Aと後左側面部230Bが切目線234を介して連設されているので、切目線224、234を破断しなければ前底面部200Aが後底面部200Bに対して折れ曲がることがないので、実施例1の場合と比べて、不用意に前底面部200Aが後底面部200Bに対して折れ曲がることがない。
なお、上記の説明においては、罫線C202は、基点P20aから基点P20bまで形成されているとしたが、中底面部202が罫線C202を介して折曲げ可能であれば、罫線C202は必ずしも基点P20aから基点P20bまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C202の基点P20a側の端部と基点P20a間に隙間が形成されてもよく、罫線C202の基点P20b側の端部と基点P20b間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P20aと基点P20b間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C202は、基点P20aと基点P20bとの間に基点P20aと基点20bを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
また、上記の説明においては、罫線C204は、基点P20aから基点P20cまで形成されているとしたが、右底面部204が罫線C204を介して折曲げ可能であれば、罫線C204は必ずしも基点P20aから基点P20cまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C204の基点P20a側の端部と基点P20a間に隙間が形成されてもよく、罫線C204の基点P20c側の端部と基点P20c間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P20aと基点P20c間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C204は、基点P20aと基点P20cとの間に基点P20aと基点20cを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
また、上記の説明においては、罫線C206は、基点P20bから基点P20dまで形成されているとしたが、左底面部206が罫線C206を介して折曲げ可能であれば、罫線C206は必ずしも基点P20bから基点P20dまでの全長に亘って形成されていなくてもよく、罫線C206の基点P20b側の端部と基点P20b間に隙間が形成されてもよく、罫線C206の基点P20d側の端部と基点P20d間に隙間が形成されてもよく、また、罫線が基点P20bと基点P20d間において間隔を介して断続的に形成されていてもよい。つまり、罫線C206は、基点P20bと基点P20dとの間に基点P20bと基点P20dを結ぶ方向(直線方向)に形成されていればよい。
なお、罫線C202、C204、C206の代わりに、切目線(間隔を介して形成された複数の切込みからなる切目線)により形成された折曲げ補助線としてもよい。
なお、上記の説明においては、右側面部220には、切目線224が形成され、左側面部230には、切目線234が形成されているとしたが、図29に示すように、右側面部220が、基点P20cよりも正面側に形成された前右側面部220Aと、基点P20cよりも背面側に形成された後右側面部220Bとを有し、左側面部230が、基点P20dよりも正面側に形成された前左側面部230Aと、基点P20dよりも背面側に形成された後左側面部230Bとを有する構成としてもよい。つまり、図29に示す構成においては、右側面部220は、基点P20cを介して、前右側面部220Aと後右側面部220Bにもともと分離して構成され、図15〜図19に示す構成のように切目線を介して分離する構成となっておらず、切目線を介して分離する必要がない構成であり、同様に、左側面部230は、基点P20dを介して、前左側面部230Aと後左側面部230Bにもともと分離して構成され、図15〜図19に示す構成のように切目線を介して分離する構成となっておらず、切目線を介して分離する必要がない構成となっている。
つまり、前右側面部220Aは、辺部204cにおける基点P20cよりも正面側の辺部から折れ線を介して連設され、基点P20cから辺部220iの背面側の端部まで略円弧状に形成された辺部220h’と辺部220iと辺部220jと辺部220kとを有している。また、後右側面部220Bは、辺部204cにおける基点P20cよりも背面側の辺部から折れ線を介して連設され、辺部220bと辺部220cと辺部220dと辺部220e’を有し、辺部220e’は、基点P20cから辺部220dの正面側の端部まで形成されている。
また、前左側面部230Aは、辺部206cにおける基点P20dよりも正面側の辺部から折れ線を介して連設され、基点P20dから辺部230iの背面側の端部まで略円弧状に形成された辺部230h’と辺部230iと辺部230jと辺部230kとを有している。また、後右側面部230Bは、辺部206cにおける基点P20dよりも背面側の辺部から折れ線を介して連設され、辺部230bと辺部230cと辺部230dと辺部230e’を有し、辺部230e’は、基点P20dから辺部230dの正面側の端部まで形成されている。
また、上記実施例2の説明においては、底面部200の正面側の辺部200aは左右方向に直線状を呈し、正面部260は1つの平板状を呈するとしたが、底面部200の正面側を底面部200の背面側と同様の構成とし、正面部260を背面部210と同様の構成として、底面部200と背面部210と正面部260からなる構成を前後対称の構成としてもよい。その場合には、辺部204dは辺部202dに対して正面側に傾斜し、辺部206dは辺部202dに対して正面側に傾斜した構成となり、正面部260も背面部210と同様に、辺部202dから連設された中正面部と、辺部204dから連設された右正面部と、辺部206dから連設された左正面部とを有する構成となり、右正面部と左正面部は、中正面部に対して折れ線を介して正面側に折曲した構成となる。なお、このように、底面部200と背面部210と正面部260からなる構成を前後対称の構成とする場合には、前底面部200Aにおける正面側の端部領域においては、右前底面部204Aと左前底面部206Aは中前底面部202Aに対して上側に傾斜した構成となるので、前底面部200Aを後底面部200Bに対して下方に折り曲げることにより、前底面部200Aの罫線C200側の領域において、右前底面部204Aの背面側の領域と左前底面部206Aの背面側の領域が、中前底面部202Aに対して下方に折れ曲がって、前底面部200Aの折曲げ状態を維持させるには、前底面部200Aの前後方向の長さを十分確保する必要がある。
また、上記実施例1の説明においては、中背面部112が中底面部102から折れ線を介して連設され、右背面部114が右底面部104から折れ線を介して連設され、左背面部116が左底面部106から折れ線を介して連設されており、角度α11、α21、α14、α24は鈍角であるとしたが、図30に示すように、α11、α21、α14、α24は直角をなし、背面部110は中底面部102からのみ連設された構成としてもよい。糊代部140、150が背面部110に接着されてトレーが組み立てられた状態においては、右底面部104の辺部104bは、背面部110の辺部114bに沿った状態となり、左底面部106の辺部106bは、背面部110の辺部116bに沿った状態となり、背面部110の辺部114cは、右側面部120の辺部120bに沿った状態となり、背面部110の辺部116cは、左側面部130の辺部130bに沿った状態となる。なお、背面部110には、折れ線C112b、C112d(図5参照)のような折れ線は設けられてない。
同様に、上記実施例2の説明においては、中背面部212が中底面部202から折れ線を介して連設され、右背面部214が右底面部204から折れ線を介して連設され、左背面部216が左底面部206から折れ線を介して連設されており、角度α31、α41、α34、α44は鈍角であるとしたが、図30に示すように、α31、α41、α34、α44は直角をなし、背面部210は中底面部202からのみ連設された構成としてもよい。糊代部240、250が背面部210に接着されてトレーが組み立てられた状態においては、右底面部204の辺部204bは、背面部210の辺部214bに沿った状態となり、左底面部206の辺部206bは、背面部210の辺部216bに沿った状態となり、背面部210の辺部214cは、右側面部220の辺部220bに沿った状態となり、背面部210の辺部216cは、左側面部230の辺部230bに沿った状態となる。なお、背面部210には、折れ線C212b、C212d(図19参照)のような折れ線は設けられてない。
なお、図1〜図29に示す例では、右底面部104、204の背面側の辺部104b、204bは背面部110、210と折れ線を介して連設され、また、左側面部106、206の背面側の辺部106b、206bは背面部110、210と折れ線を介して連設されているので、載置される食品に液状物が含まれている場合でもトレーの底面から落ちてしまうおそれはないが、図30に示す例では、右側面部104、204と背面部110、210とが連設されておらず、左側面部106、206と背面部110、210とが連設されていないので、載置する食品は液状物を含まないものとするのが好ましい。